JP5407594B2 - 液体吐出装置用水性インクおよび該インクを含有するインクカートリッジ - Google Patents
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Description
上記理由により、濡れ性を向上させるためには界面活性剤を添加することが一般的であり、中でも特にフルオロアルキル基を有する界面活性剤は、水溶液にした場合にその表面張力を著しく低下させる能力を有していることから、液体吐出装置用水性インクには多く使用されている。しかし、界面活性能力が高いということは界面活性剤同士でミセルを形成しやすくなり、結果として気泡が発生しやすい(形成しやすい)というデメリットも持ち合わせている。
気泡が発生してしまうとシステム上で多くの不具合が発生してしまう。例えば、印刷ヘッド可動式のプリンタにおいては、サブタンク内のインクが印字動作により振動することで泡立ちが発生してしまい、インクの誤検知によるインク溢れなどの不具合が発生してしまう。また、メンテナンス時のインク吸引動作において吸引キャップ上に発生した泡が残留してしまい、それが再メンテナンス時にメニスカスを破壊してしまう不具合も発生してしまう。
特許文献1では、フッ素系界面活性剤を含むインクでは気泡が生成しやすいため、シリコーン系消泡剤を添加することが知られている(特開2009−1741号公報)。その消泡のメカニズムは、消泡剤が泡のラメラ膜に進入・拡散することで界面活性剤が消泡剤に置換されて消泡するというものである。そのためには消泡剤が系と不相溶性でなくてはならず、一般的に水系の消泡剤には疎水性シリカやポリウレアが成分として加えられているが、疎水性であるが故に系内には溶解せず粒子として分散した状態で存在し、これがフィルター詰まりなどの原因となるため、本来であれば添加しないことが望ましい。しかも、シリコーン系消泡剤を添加したとしても充分な消泡効果を得ることができなかった。
特許文献2では、インクに顔料や水性樹脂などの他にN−オクチル−2−ピロリドンを含有させている。しかし、N−オクチル−2−ピロリドンの界面活性能が強くないため用紙への浸透性に劣り、特に印字直後の定着性などが悪化してしまい、また発色性もよくなく、画像品質としても劣るものであった。
しかし、式(1)の界面活性剤は、フッ素系界面活性剤であるが故にその界面活性能が非常に高く、従来のように消泡剤を添加したとしても、単独で使用した場合には著しく気泡が発生し、かつ発生した気泡が消えなくなってしまう。そこで本発明では、気泡の発生を抑えるために、(B)成分としてN−オクチル−2−ピロリドンを添加している。
また、本発明の水性インクにおけるフッ素系界面活性剤の含有量は、水性インク全量に対して0.15〜0.3重量%とする。
無機粒子の一次粒径は100nm以下が好ましく、5〜50nmがより好ましい。
これらの中でも発色性の面から、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、モノアゾイエロー系顔料、ジアゾイエロー系顔料、複素環式イエロー顔料が特に好ましい。
フタロシアニン系顔料としては、例えば、銅フタロシアニンブルーまたはその誘導体(C.I ピグメントブルー15:3、C.I ピグメントブルー15:4)、アルミニウムフタロシアニン等が挙げられる。
キナクリドン系顔料としては、例えば、C.I ピグメントオレンジ48、C.I ピグメントオレンジ49、C.I ピグメントレッド122、C.I ピグメントレッド192、C.I ピグメントレッド202、C.I ピグメントレッド206、C.I ピグメントレッド207、C.I ピグメントレッド209、C.I ピグメントバイオレット19、C.I ピグメントバイオレット42等が挙げられる。
モノアゾイエロー系顔料としては、例えば、C.I ピグメントイエロー74、C.I ピグメントイエロー109、C.I ピグメントイエロー128、C.I ピグメントイエロー151等が挙げられる。
ジアゾイエロー系顔料としては、例えば、C.I ピグメントイエロー14、C.I ピグメントイエロー16、C.I ピグメントイエロー17等が挙げられる。
複素環式イエロー顔料としては、例えば、C.I ピグメントイエロー117、C.I ピグメントイエロー138等が挙げられる。
例えば、1次粒径が20nmの無機粒子を等量の有機顔料で被覆した場合、その1次粒径は25nm程度になる。そこで適当な分散剤を用いて1次粒子の状態のままで分散できれば、分散粒子径が25nmの非常に微細な顔料分散インクを作成することができる。
着色剤粒子の水性記録用インク中の含有量は、1〜20質量%が好ましく、2〜15質量%がより好ましい。
前記水溶性有機溶剤としては、例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類、多価アルコールアリールエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等が挙げられる。
多価アルコールアルキルエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等が挙げられる。
多価アルコールアリールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等が挙げられる。
含窒素複素環化合物類としては、例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−プチロラクトン等が挙げられる。
アミン類としては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等が挙げられる。
含硫黄化合物類としては、例えば、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等が挙げられる。
糖類やその誘導体糖類としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖類、四糖類も含む)、多糖類及びこれらの誘導体が挙げられる。具体的には、グルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キロース、トレハロース、マントトリオース等が挙げられる。ここで、多糖類とは広義の糖を意味し、α−シクロデキストリン、セルロース等自然界に広く存在する物質を含むものとする。
糖類の誘導体としては、前記糖類の還元糖や酸化糖類が挙げられる。こららの中でも、糖アルコールが好ましく、具体的には、マルチトール、ソルビット等が挙げられる。
糖類の含有量は、水性記録用インクに対して0.1〜40重量%が好ましく、0.5〜30重量%がより好ましい。
前記パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩等が挙げられる。
パーフルオロアルキルカルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩等が挙げられる。
パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩等が挙げられる。
これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH4、NH3CH2CH2OH、NH2(CH2CH2OH)2、NH(CH2CH2OH)3等が挙げられる。
前記フッ素系界面活性剤としては、適宜合成したものを使用しても、市販品を使用してもよい。該市販品としては、例えば、旭硝子社製のサーフロンシリーズ(S−111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、S−145)、住友スリーエム社製のフルラードシリーズ(FC−93、FC−95、FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430、FC−431)、大日本インキ社製のメガファックシリーズ(F−470、F−1405、F−474)、Dupont社のZonyl TBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、UR、ネオス社製のFT−110、FT−250、FT−252、FT−400S、FT−150、FT−400SW、オムノバ社製のPF−151N等が挙げられる。
シリコーン系界面活性剤としては、適宜合成したものを使用しても、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、ビックケミー社、信越シリコーン社、東レ・ダウコーニング・シリコーン社等のものを容易に入手できる。
また、前記シリコーン系界面活性剤として、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤を用いることもでき、例えば、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルシロキサンのSi部側鎖に導入した化合物等が挙げられる。
ポリエーテル変性シリコーン化合物としては、適宜合成したものを使用しても、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、信越化学社製のKF−618、KF−642、KF−643等が挙げられる。
前記アニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、コハク酸エステルスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩等が挙げられる。
前記ノニオン性界面活性剤としては、例えば、アセチレングリコール系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール等が挙げられる。また、その市販品として、例えば、エアープロダクツ社製のサーフィノールシリーズ(104、82、465、485、TG)等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルアミノピロピオン酸塩、ラウリルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタイン、ラウリルジメチルアミンオキシド、ミリスチルジメチルアミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシド、ジヒドロエチルラウリルアミンオキシド、ポリオキシエチレンヤシ油アルキルジメチルアミンオキシド、ジメチルアルキル(ヤシ)ベタイン、ジメチルラウリルベタイン等が挙げられる。また、その市販品として、例えば、日光ケミカルズ社、日本エマルジョン社、日本触媒社、東邦化学社、花王社、アデカ社、ライオン社、青木油脂社、三洋化成社等のものを容易に入手できる。
前記界面活性剤の水性記録用インク中における含有量は、0.01〜3重量%が好ましく、0.5〜2重量%がより好ましい。ただし、水よりも高沸点で25℃のインク中で液体である成分の合計含有量は20重量%以下とすることが好ましく、15重量%以下とすることがより好ましい。合計含有量が0.01重量%未満では、界面活性剤を添加した効果が無くなることがあり、3重量%を超えると、記録媒体への浸透性が必要以上に高くなり、画像濃度の低下や裏抜けが発生することがある。
カルボキシル基含有樹脂としては、例えば、マレイン酸樹脂やスチレン−マレイン酸樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂やアルキド樹脂、変性アルキド樹脂などが挙げられる。その市販品としては、例えば、荒川化学社製のマルキードシリーズやハリマ化成社製のハリマックシリーズ、ハリフタールシリーズ等が挙げられる。
これらの浸透剤は、水よりも高沸点で25℃のインク中で液体である成分であり、水性インク中の含有量は、0〜10重量%が好ましく、0.5〜5重量%がより好ましい。
前記グリコールエーテル化合物としては、例えば、多価アルコールアルキルエーテル化合物、多価アルコールアリールエーテル化合物等が挙げられる。
多価アルコールアルキルエーテル化合物としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等が挙げられる。
多価アルコールアリールエーテル化合物としては、例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等が挙げられる。
このようなポリマー粒子が含まれていると、水性記録用インク中の揮発成分が蒸発した際に該ポリマー粒子が皮膜を形成し、インク中の着色剤を強固に記録媒体に固着する役割を課す。これにより、耐擦過性、耐水性に優れた画像を実現することができる。
ポリマー粒子の体積平均粒子径は、5〜200nmが好ましく、10〜100nmがより好ましい。
また、コア部とそれを囲むシェル部からなるコアシェル構造を有するポリマー粒子を使用することも可能である。ここでいうコアシェル構造とは、組成の異なる2種以上のポリマーが粒子中に相分離して存在する形態を意味する。従って、シェル部がコア部に完全に被覆している形態のみならず、コア部の一部を被覆しているものであってもよい。また、シェル部のポリマーの一部がコア粒子内にドメイン等を形成しているものであってもよい。更にコア部とシェル部の間に、更に一層以上の組成の異なる層を含む3層以上の多層構造を持つものであってもよい。
ポリマー粒子は、不飽和ビニル単量体(不飽和ビニルポリマー)を重合触媒及び乳化剤を存在させた水中において乳化重合する等の公知の方法により得ることができる。
水性記録用インクのpHは7〜11であることが好ましい。pHが11を超えると、インクジェットのヘッドやインク供給ユニットの材質を溶かし出す量が大きくなり、インクの変質や漏洩、吐出不良等の問題が発生してしまう。
アルコールアミン類としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。
アルカリ金属水酸化物としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。
アンモニウム水酸化物としては、例えば、水酸化アンモニウム、第四級アンモニウム水酸化物、第四級ホスホニウム水酸化物等が挙げられる。
アルカリ金属炭酸塩としては、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。
容器としては特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、プラスチック製容器、あるいはアルミニウムラミネートフィルムや樹脂フィルム等で形成されたインク袋等が挙げられる。
具体例としては、例えば後述する図5、図6に示すインクカートリッジと同様の構造のものが挙げられる。
画像形成装置101には、インクを吐出するヘッドを集積したヘッドユニット110K、110C、110M、110Yと、それぞれのヘッドユニットに対応し、ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンスユニット111K、111C、111M、111Y、インクを供給するインクカートリッジ107K、107C、107M、107Y、それぞれのカートリッジからのインクを一部貯蔵し、ヘッドに適切な圧力でインクを供給するサブインクタンク108K、108C、108M、108Yを備えている。
更に記録媒体114を吸着して搬送する搬送ベルト113、搬送ベルト113を支える搬送ローラ119、121、搬送ベルト113が適切な張力を保つようにコントロールするテンションローラ115、搬送ベルト113が適切な平面性を保つためのプラテン124、記録媒体114を吸着するための静電帯電を与える帯電ローラ116、記録媒体114を押さえる排紙コロ117、排紙した記録媒体114をストックしておく排紙トレイ104からなる排紙機構、印写する記録媒体114をストックする給紙トレイ103、給紙トレイより一枚ずつ記録媒体114を送り出す分離パッド112、送られてきた記録媒体114を帯電ベルトに確実に吸着させるカウンターローラ123、手差しにて給紙した場合に用いられる手差しトレイ105からなる給紙機構を有している。
また、メンテナンス後に排出される廃液を回収する廃液タンク109や、装置を操作し装置状態を表示することができる操作パネル106も備えている。
各ヘッドユニットのノズル列は、記録媒体114の搬送方向に直行するように配列されており、記録領域以上の長さのノズル列を形成している。給紙トレイから記録媒体114が分離コロにて一枚に分離され、加圧コロにて搬送ベルトに密着されることで搬送ベルト上に固定され、ヘッドユニット下を通過する際に記録媒体に液滴を吐出することで、高速に液滴にて記録媒体にパターンニングができ、分離爪にて搬送ベルトから分離され、排紙ローラと排紙コロにて支えられて排紙トレイに記録物が排出される。
塗布ローラ136に転写される前処理液の塗布量は、塗布ローラ136とのニップ厚を制御することにより行う。前処理液を塗布したくない時は、塗布ローラ136に前処理液が残らないように、可動ブレード134を塗布ローラ136に押し付け、塗布ローラ表面の前処理液を掻き取ることができる。これにより、前処理液が塗布ローラ136に残留するために発生する、前処理液の乾燥による増粘や、塗布用カウンターローラ139との固着、塗布ムラなどの機能障害を未然に防ぐことができる。
また、前処理液の塗布が不要な場合には、前処理機構が組み込まれていない給紙トレイ103Aから給紙し、逆に前処理液の塗布が必要な場合には給紙トレイ103Bから給紙することもできる。その際には図示しない操作パネルで給紙トレイを選択して印字を行う。
上記ローラ塗布以外に、前処理液をインクジェット方式でスプレー塗布することも可能である。例えば、110kと同様のヘッドに前処理液を充填し、インクと同様に記録媒体114へ吐出させることができ、吐出量や吐出位置の制御を高精度でかつ容易に行うことができる。
何れの方式を用いても前処理液を任意の位置に任意の量だけ塗布することができる。
ヘッドユニットはヘッド外周部材160にヘッド154A〜154Lを固定しており、ヘッドはノズルの一部が重複するように千鳥配置で固定されている。
図4は、図3のヘッドユニットに配列しているヘッドを拡大して示す模式図で、各ヘッドには、ノズルプレート201に2列の千鳥配置で開口されているノズル200が設けられており、ヘッドとヘッド外周部材との間には充填剤202にて密閉されており、ノズル面側からの隙間をなくしている。
この制御部300は、装置全体の制御を司るCPU301と、CPU301が実行するプログラム、本発明において使用する所定インク吐出に対するノズル面汚染度合の値及びノズル面汚染許容閾値、駆動波形データ、その他の固定データを格納するROM302と、画像データ等を一時格納するRAM303と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)304と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC305とを備えている。
制御部300は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナ等の画像読み取り装置、デジタルカメラ等の撮像装置等のホスト側からの印刷データ等をケーブル或いはネットを介してホストI/F306で受診する。
そして、CPU301は、ホストI/F306に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC305にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行ってヘッド駆動制御部307に画像データを転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えば、ROM302にフォントデータを格納して行ってもよいし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしてもよい。
また、図示していないが、前処理液をローラ塗布する場合、塗布ローラ等の塗布用ローラ群の駆動制御が必要となるため、塗布用モータ制御部と、制御されるモータ、制御用のセンサを設ける。
更にインクジェットで前処理液を吐出する場合には、維持動作を他のインクと異なる動作を行わないと、混色によるノズル詰まりの危険性が存在する。そのため維持ユニット移動モータは、インク用とは別に前処理用のものを設けることが望ましい。
インクは、図5に示すように、インク注入口242からインク袋241内に充填され、排気した後、該インク注入口242を融着により閉じる。使用時には、ゴム部材からなるインク排出口243に装置本体の針を刺して装置にインクを供給する。インク袋241は、透気性の無いアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。このインク袋241は、図6に示すように、通常プラスチック製のカートリッジケース244内に収容され、インクカートリッジ240として、各種画像形成装置に着脱可能に装着して用いられるようになっている。
また、上記インクカートリッジ240に、インクの代わりに前処理液を入れ、前処理液用のカートリッジとして用いれば、インクカートリッジと同様に、各種画像形成装置に着脱可能に装着して用いることができる。
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管及び滴下ロートを備えた1Lフラスコ内を十分に窒素ガスで置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー(スチレン系の高分子量モノマー、東亞合成株式会社製:AS−6)4.0g及びメルカプトエタノール0.4gを仕込み65℃に加温した。次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー(東亞合成株式会社製:AS−6)36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスジメチルバレロニトリル2.4g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を2.5時間かけてフラスコ内に滴下した。滴下終了後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけてフラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。反応終了後、フラスコ内にメチルエチルケトン364gを添加し、濃度が50%のポリマー溶液800gを得た。
攪拌装置、滴下装置、温度センサー及び上部に窒素導入装置を有する還流装置を取り付けた反応容器を有する自動重合反応装置(轟産業株式会社製:重合試験機DSL−2AS型)の反応容器にメチルエチルケトンを550g仕込み、攪拌しながら反応容器内を窒素置換した。反応容器内を窒素雰囲気に保ちながら80℃で加温した後、滴下装置によりメタクリル酸−2−ヒドロキシエチルを75.0g、メタクリル酸を77.0g、スチレンを80.0g、メタクリル酸ブチルを150.0g、アクリル酸ブチルを98.0g、メタクリル酸メチルを20.0g及び「パーブチル(登録商標)O」(日本油脂株式会社製)40.0gの混合溶液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、更に同温度で15時間反応を継続させて、酸価100、重量平均分子量21,000、Tg(計算値)31℃のアニオン性基含有スチレン−アクリル系共重合体Aのメチルエチルケトン溶液を得た。反応終了後、メチルエチルケトンの一部を減圧留去し、不揮発分を50%に調整した共重合体A溶液を得た。
合成例1で作成したポリマー溶液28gとC.I.ピグメントレッド122を26g、1mol/Lの水酸化カリウム溶液13.6g、メチルエチルケトン20g、イオン交換水30gを十分に攪拌した後、三本ロールミルを用いて混練した。得られたペースト状物をイオン交換水200gに投入し、十分に攪拌した後、エバポレーターを用いてメチルエチルケトン及び水を留去し、固形分が20質量%の水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体を得た。
C.I.ピグメント122の150gを濃度2mol/Lの過硫酸ナトリウム水溶液3L中に添加し、60℃の温度で10時間攪拌して酸化処理を行った。酸化したC.I.ピグメント122は限外濾過を行い、残塩分(過剰のNa)を取り除いた。その後、水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8に調整し、余剰の塩類を除去するために限外濾過を行い、得られた水溶液に精製水を加えて固形分を20重量%となるよう調整した。得られた分散体の体積平均粒径は127nmであった。
冷却用ジャケットを備えた混合槽にC.I.ピグメント122を1000gと、合成例2で得た共重合体A溶液を800g、20%水酸化ナトリウム水溶液を143g、メチルエチルケトンを100g及び水1957gを仕込み、攪拌混合した。混合液を直径0.3mmのジルコニアビーズを充填した分散装置(三井鉱山株式会社製:SCミルSC100)に通し、循環方式(分散装置より出た分散液を混合槽に戻す方式)により6時間分散した。分散装置の回転数は2,700回転/分とし、冷却用ジャケットには冷水を通して分散液温度が40℃以下に保たれるようにした。分散終了後、混合槽より分散原液を抜き取り、次いで水10,000gで混合槽及び分散装置流路を洗浄し、分散原液と合わせて希釈分散液を得た。ガラス製蒸留装置に希釈分散液を入れ、メチルエチルケトンの全量と水の一部を留去した。室温まで冷却後、攪拌しながら10%塩酸を滴下してpH4.5に調整した後、固形分をヌッチェ式濾過装置で濾過、水洗した。ケーキを容器に取り、20%水酸化カリウム水溶液200gを加えた後、ディスパ(特殊機化工業株式会社製:TKホモディスパ)にて分散し、更に水を加えて不揮発分を調整して、不揮発分20%のC.I.ピグメント122が水酸化カリウム中で中和されたカルボキシル基含有スチレン−アクリル系共重合体で被覆された複合粒子として水性媒体中に分散した水性顔料分散体を得た。
調整例1において、C.I.ピグメント122をカーボンブラックに変更した以外は、調整例1と同様にして、黒色のポリマー微粒子を調整した。得られた分散体の体積平均粒径は70nmであった。
調整例1において、C.I.ピグメント122を銅フタロシアニン顔料に変更した以外は、調整例1と同様にして、青色のポリマー微粒子を調整した。得られた分散体の体積平均粒径は93nmであった。
調整例1において、C.I.ピグメント122をC.I.ピグメントイエロー74に変更した以外は、調整例1と同様にして、黄色のポリマー微粒子を調整した。得られた分散体の体積平均粒径は76nmであった。
調整例3〜6で得た水性顔料分散体と湿潤剤、水などを下記表のような割合で混合し、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行うことで水性インクを作成し、以下のようにして諸特性を評価した。なお、水性顔料分散体は固形分として10%となるような割合で添加している。
比較例または実施例に記載の処方に基づいて混合・調整した水性インクを、全自動表面張力計(協和界面科学株式会社:CBVP−Z)を用いて測定した。
<画像濃度>
比較例または実施例に記載の処方に基づいて混合・調整した水性インクを、インクジェットプリンター(株式会社リコー社製:GX5000)にて、ある所定画像に従って吐出させて印刷サンプルのベタ部をX−Rite社製の分光測色濃度計(939)で測定した。
<泡立ち評価>
比較例または実施例に記載の処方に基づいて混合・調整した水性インクを、容量100mlのメスシリンダーに10ml入れて一昼夜放置し、その後、メスシリンダーを10℃の恒温水槽に30分以上入れて液温を慣らす。液温が十分慣れたら、所定のシリンジにて空気を吹き込み100mlまで泡立たせる。その後、60秒/300秒/600秒後の泡高さを目視にて確認した。
グリセリン:阪本薬品工業株式会社製
1,3−ブチレングリコール:関東化学株式会社社製
FS−300:Dupon社製 Zonyl FS−300(成分40質量%)
TF−2066:DIC社製 メガファックTF−2066
DSN−403N:ダイキン工業株式会社製 ユニダイン DSN−403N
〔式(1)で示されるフッ素系界面活性剤〕
LP−100:アイエスピー・ジャパン株式会社製 SURFADONE
LP−100(N−Octyl−2−Pyrrolidone)
1,2−オクタンジオール:関東化学株式会社社製
KM−72F:信越シリコーン社製
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール:東京化成工業株式会社社製
LV(S):アビシア社製
LP−300:アイエスピー・ジャパン株式会社製 SURFADONE
LP−300(N−Dodecyl−2−Pyrrolidone)
〔表3〕の「N−アルキル−2−ピロリドンのアルキル鎖長に対する溶解性」の評価は、各成分を混合し、30分攪拌して、その溶解状態を目視で判断した結果、良いものを○、良いとはいえないものを×としたものである。
なお、表1〜3中記載の処方部の単位は、いずれも重量%である。
また、前記比較例3〜5と実施例4〜6から明らかなように、フッ素系界面活性剤(DSN−403N)の比率が、フッ素系界面活性剤(DSN−403N)とN−オクチル−2−ピロリドン(LP−100)の合計に対して30重量%以下であることで、泡立ちを大幅に改善できる。さらに比較例6と実施例1〜6から明らかなように、フッ素系界面活性剤(DSN−403N)とN−オクチル−2−ピロリドン(LP−100)の合計添加量を水性インク全量に対して1重量%以下にすることにより、泡立ちを大幅に改善することができる。
103 給紙トレイ
103A 給紙トレイ
103B 給紙トレイ
104 排紙トレイ
105 手差しトレイ
106 操作パネル
107K インクカートリッジ
107C インクカートリッジ
107M インクカートリッジ
107Y インクカートリッジ
108K サブインクタンク
108C サブインクタンク
108M サブインクタンク
108Y サブインクタンク
109 廃液タンク
110K ヘッドユニット
110C ヘッドユニット
110M ヘッドユニット
110Y ヘッドユニット
111K メンテナンスユニット
111C メンテナンスユニット
111M メンテナンスユニット
111Y メンテナンスユニット
112 分離パッド
113 搬送ベルト
114 記録媒体
115 テンションローラ
116 帯電ローラ
117 排紙コロ
118 プラテンローラ
119 搬送ローラ
120 吸引ファン
121 搬送ローラ
122 分離パット
123 カウンターローラ
124 プラテン
134 可動ブレード
135 前処理液
136 塗布ローラ
137 汲み上げローラ
138 膜圧制御ローラ
139 塗布用カウンターローラ
140 前処理液タンク
160 ヘッド外周部材
154A〜154L ヘッド
200 ノズル
201 ノズルプレート
202 充填剤
240 インクカートリッジ
241 インク袋
242 インク注入口
243 インク排出口
244 カートリッジケース
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