JP5407571B2 - ロボット - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットにかかわり、特に粉塵を発生し難いロボットに関するものである。
ワークの移動及び組立作業にロボットが広く活用されている。ロボットには複数のアーム(以下可動部と称す)が配置され、制御装置が可動部を制御して駆動する。可動部を移動させた後、停止するとき可動部が振動する。そして、可動部の振動が停止してから次の作業を行うことがある。次の作業に早く移行するために可動部の振動を早く停止させるロボットの制御方法が特許文献1に開示されている。それによると、ロボットの可動部にジャイロセンサー(以下角速度センサーと称す)や加速度センサー等の慣性センサーを配置する。そして、慣性センサーの出力を用いて可動部の振動を検出し、制御部が可動部の振動を抑える制御を行っていた。
特開平7−9374号公報
クリーンルーム内での作業にロボットを使用することがある。このとき、ロボット等の装置から粉塵が出ないように装置が製造される。慣性センサーは可動部に配置され、慣性センサーの出力は慣性センサーから配線を介して制御装置に伝送されていた。可動部が移動するとき配線が伸縮し、配線同士が擦れる。そして、配線の被覆の一部が粉塵となって拡散することがある。そして、粉塵を発生させずに慣性センサーの出力を制御装置に伝送できるロボットが望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかるロボットは、可動部を有するロボットであって、前記可動部に配置され前記可動部の動作を検出する慣性センサーと、前記慣性センサーが出力するセンサー信号を伝送する伝送部と、前記センサー信号を用いて前記可動部の振動抑制動作を制御する機能を備える制御部と、を有し、前記伝送部は、前記センサー信号を用いて光を変調した信号光を生成し、前記信号光を送信する送信部と、前記信号光を受信して前記信号光から前記センサー信号を復調する受信部と、を有することを特徴とする。
このロボットによれば、慣性センサーが可動部の動作を検出してセンサー信号を出力する。そして、伝送部がセンサー信号を制御部に伝送する。制御部はセンサー信号を受信した後、センサー信号を用いて可動部を制御する。伝送部は送信部と受信部とを有している。送信部はセンサー信号から信号を生成して受信部に送信する。受信部は信号光を受信してセンサー信号を復調する。
可動部が移動するとき送信部と受信部との距離が変動することがある。このとき、送信部が信号光を受信部に照射することにより、受信部は信号光を受信することができる。そして、送信部と受信部との間で送受信される信号光は粉塵を発生することがない。従って、可動部が移動するときに粉塵を発生し難くすることができる。
[適用例2]
上記適用例にかかるロボットにおいて、前記可動部と前記送信部と前記受信部とが複数配置され、前記センサー信号は複数の前記送信部と前記受信部とを経由して前記制御部に伝送されることを特徴とする。
このロボットによれば、可動部が複数配置されている。そして、可動部の慣性センサーが出力するセンサー信号は送信部により変調された信号光として送信される。次に、信号光は受信部に受信された後、送信部から信号光として送信される。続いて、信号光は受信部に受信された後、信号光はセンサー信号として復調される。次に、センサー信号は制御部に出力される。
受信部が信号光を受信した後、再度、送信部が信号光を出力するとき、信号光が進行する向きを変更することができる。そして、可動部の動作にあわせて信号光が進行する向きを変えることにより、可動部が移動するときにもセンサー信号を制御部に出力することができる。
[適用例3]
上記適用例にかかるロボットにおいて、前記可動部が複数配置され、複数の前記可動部に前記慣性センサーが配置され、前記伝送部は複数の前記慣性センサーの出力を前記制御部に伝送することを特徴とする。
このロボットによれば、可動部が複数配置されている。そして、複数の可動部に慣性センサーが配置されている。そして、伝送部は各慣性センサーのセンサー信号を制御部に出力している。従って、慣性センサーが配置された複数の可動部を制御部が制御することができる。
[適用例4]
上記適用例にかかるロボットにおいて、複数の前記センサー信号を多重化した多重化信号を形成する多重化部と、前記多重化信号から前記センサー信号を復元する復元化部と、を有することを特徴とする。
このロボットによれば、多重化部が複数のセンサー信号を多重化した多重化信号を形成する。そして、送信部が多重化信号を受信部に送信する。そして、受信部が多重化信号を受信した後、復元化部が多重化信号からセンサー信号を復元する。従って、伝送部は1回の信号光の送信で、複数のセンサー信号を送信することができる。その結果、生産性良くセンサー信号を伝送することができる。
[適用例5]
上記適用例にかかるロボットにおいて、前記信号光が通過する場所を覆って防護部が配置されていることを特徴とする。
このロボットによれば、防護部が信号光を覆っている。従って、信号光の通路に密度の異なる空気が通過して信号光がゆらぐこと等により信号光に雑音が含まれることを防止することができる。
[適用例6]
上記適用例にかかるロボットにおいて、前記送信部は1つの前記センサー信号から複数の前記信号光を生成して送信し、前記受信部は複数の前記信号光を受信し、少なくとも1つの前記信号光を用いて前記センサー信号を復調することを特徴とする。
このロボットによれば、送信部は1つのセンサー信号から複数の信号光を生成して送信する。そして、受信部は複数の信号光を受信し、少なくとも1つの信号光を用いてセンサー信号を復調する。可動部が移動するとき信号光が遮光されることにより、受信部の幾つかが信号光を受光できない場合がある。この場合にも、受信部は複数の信号光を受信しているので、少なくとも1つの信号光を受光することによりセンサー信号を復調して制御部に伝送することができる。
[適用例7]
上記適用例にかかるロボットにおいて、前記防護部は前記可動部であり、前記信号光は前記可動部の内部を通過することを特徴とする。
このロボットによれば、可動部が防護部を兼ねている。従って、可動部に加えて防護部を配置する場合に比べて、防護部を減らすことができる。その結果、簡便なロボットにすることができる。
第1の実施形態にかかわり、(a)は、ロボットの構成を示す概略斜視図、(b)は、ロボットの構成を示す模式断面図。 角速度信号の伝達経路を示すブロック図。 第2の実施形態にかかわり、(a)は、ロボットを示す模式平面図、(b)は、ロボットを示す模式側面図。 (a)は、加速度信号の伝達経路を示すブロック図、(b)は信号を多重化する方法の一例を示すタイムチャート。 第3の実施形態にかかわり、(a)は、ロボットの把持装置を示す模式斜視図、(b)は、角速度信号の伝達経路を示すブロック図。 第4の実施形態にかかわるロボットの把持装置を示す模式断面図。 第5の実施形態にかかわるロボットの把持装置を示す模式断面図。
以下、実施形態について図面に従って説明する。尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
本実施形態における角速度信号の伝達方法が特徴的なロボットについて図1及び図2に従って説明する。
図1(a)は、ロボットの構成を示す概略斜視図であり、図1(b)は、ロボットの構成を示す模式断面図である。図1に示すように、ロボット1は平板状に形成された基台2を備えている。基台2の水平面上の1方向をX方向とする。そして、重力方向と逆の方向をZ方向とし、X方向及びZ方向と直交する方向をY方向とする。
基台2上には支持台3が配置されている。支持台3の内部には空洞が形成され、この空洞は支持板4により上下に分割されている。支持板4の下側には駆動部としての第1モーター5が配置され、第1モーター5の下側には第1角度検出器6が配置されている。第1角度検出器6は第1モーター5の回転角度を検出する。
支持板4の上側には第1減速機7が配置され、第1減速機7の入力軸には第1モーター5の回転軸5aが接続されている。第1減速機7の上側には出力軸7aが配置されている。そして、第1モーター5の回転軸5aの回転速度を減速した回転速度にて出力軸7aが回転する。第1減速機7には各種の減速機を採用することができる。本実施形態では、例えば、ハーモニックドライブ(登録商標)を採用している。支持台3の上面には孔部3aが形成され、孔部3aから出力軸7aが突出して配置されている。
出力軸7aと接続して略直方体状の可動部としての第1腕部8が配置され、第1腕部8は出力軸7aを中心に回転させられる。第1モーター5が回転駆動させられることにより、第1腕部8が回転させられる。そして、第1腕部8が回転する角度を第1角度検出器6が検出する。
第1腕部8上において第1モーター5と反対側の端には第2減速機9、駆動部としての第2モーター10、第2角度検出器11がこの順に重ねて配置されている。そして、第2減速機9の出力軸9aが図中下方向に配置されている。第1腕部8には第2減速機9と対向する場所に孔部8aが形成され、孔部8aから出力軸9aが突出して配置されている。
第2モーター10の回転軸には第2角度検出器11が接続され、第2角度検出器11は第2モーター10の回転軸の回転角度を検出する。さらに、第2モーター10の回転軸は第2減速機9の入力軸と接続されている。そして、第2モーター10の回転軸の回転速度を減速した回転速度にて第2減速機9の出力軸9aが回転させられる。
第1モーター5及び第2モーター10は電気信号によって回転方向を制御可能であればよく、直流モーター、パルスモーター、交流モーター等の各種類のモーターを用いることができる。本実施形態では、例えば、直流モーターを採用している。第1角度検出器6は第1モーター5の駆動軸の回転角度を検出可能であれば良く、第2角度検出器11は第2モーター10の駆動軸の回転角度を検出可能であれば良い。第1角度検出器6及び第2角度検出器11には磁気式や光学式等の各種類のロータリーエンコーダーを用いることができる。本実施形態では、例えば、光学式のロータリーエンコーダーを採用している。
出力軸9aと接続して略直方体状の可動部としての第2腕部12が配置され、第2腕部12は出力軸9aを中心に回転させられる。
第2腕部12上において第2モーター10と反対側の端には昇降装置13が配置されている。昇降装置13は直動機構を備え、直動機構を駆動することにより伸縮することができる。昇降装置13の下側には回転装置14が配置されている。
回転装置14は回転角度を制御可能であれば良く、各種モーターと回転角度センサーとを組み合わせて構成することができる。他にも、回転角度を所定の角度にて回転できるステップモーターを用いることができる。本実施形態では、例えば、ステップモーターを採用している。
昇降装置13の下側には把持装置15が配置されている。そして、把持装置15は回転装置14の回転軸と接続されている。従って、ロボット1は回転装置14を駆動することにより把持装置15を回転させることができる。さらに、ロボット1は昇降装置13を駆動することにより把持装置15を昇降させることができる。
把持装置15は略直方体状の2つの指部15aと直動機構とを有し、直動機構が2つの指部15aの間隔を変更することができる。そして、把持装置15は指部15aの間にワークを挟んで保持することが可能になっている。昇降装置13及び把持装置15の直動機構には、エアーシリンダー、リニアモーター、ボールネジと回転モーターとを組合せた装置等の各種類の機構を用いることができる。本実施形態では、例えば、昇降装置13及び把持装置15の直動機構にボールネジとステップモーターとを組合せた装置を採用している。
昇降装置13の図1(b)中左側の側面において回転装置14側には慣性センサーとしての角速度センサー16が配置されている。角速度センサー16の図中左側には伝送部としての送信部17が配置されている。角速度センサー16と送信部17とは図示しない配線により電気的に接続されている。そして、角速度センサー16はセンサー信号としての電圧信号を送信部17に出力する。この電圧信号は角速度センサー16に加わる角速度に対応して変化する信号である。送信部17はレーザーダイオードを備え、入力した電圧信号を信号光19に変調して出力する。
第2腕部12の昇降装置13側には送信部17と対向する場所に伝送部としての受信部18が配置されている。受信部18は送信部17が出力した信号光19を受信する。受信部18はフォトトランジスターを備え、信号光19を電圧信号に復調する。そして、受信部18は復調した電圧信号を出力する。信号光19が進行する方向と昇降装置13が伸縮する方向とは平行になっている。従って、昇降装置13が伸縮するとき、送信部17が出力する信号光19は受信部18を照射する。
第2腕部12、第1腕部8、支持台3の内部には空洞が形成されており、空洞の内部には配線20が配置されている。この空洞は密閉されており、配線20が擦れたり伸縮することにより粉塵が発生するときにも、粉塵は空洞内に留まるようになっている。
支持台3の図中右下側にはコネクター23が配置され、配線20はコネクター23を介して支持台3の外側に配置されている。基台2の図中右側には制御部としての制御装置24が配置されている。制御装置24はロボット1の動作を制御する装置となっている。配線20の一端は受信部18と電気的に接続され、配線20の他端は制御装置24と電気的に接続されている。そして、制御装置24は受信部18が出力する電圧信号を入力する。
制御装置24には中央演算装置、記憶部、インターフェース、アクチュエーター駆動回路、入力装置、表示装置等を備えている。アクチュエーター駆動回路は第1モーター5、第2モーター10、昇降装置13、回転装置14、把持装置15を駆動する回路である。そして、これらの装置及び回路はインターフェースを介して中央演算装置と接続されている。他にも第1角度検出器6、第2角度検出器11、角速度センサー16がインターフェースを介して中央演算装置と接続されている。記憶部にはロボット1を制御する動作手順を示したプログラムソフトや制御に用いるデータが記憶されている。中央演算装置はプログラムソフトに従ってロボット1を制御する装置である。具体的機能として、例えば、中央演算装置は把持装置15の振動を減衰させる制御を行う振動制御部等を有する。
図2は、角速度信号の伝達経路を示すブロック図である。図2に示すように、ロボット1は角速度センサー16を備え、角速度センサー16には送信部17が電気的に接続されている。第1腕部8及び第2腕部12を移動して停止するとき、把持装置15が振動する。角速度センサー16は把持装置15が振動する角速度を検出して、角速度センサー16は振動する角速度を電圧信号にして送信部17に出力する。
送信部17は電圧信号を入力して、電圧信号を信号光19に変調して受信部18に向けて出力する。受信部18は信号光19を入力して、信号光19を電圧信号に復調する。そして、復調した電圧信号を配線20を介して制御装置24に出力する。制御装置24には振動制御部25とアクチュエーター制御部26とを備えている。振動制御部25は受信部18が出力する電圧信号を入力する。振動制御部25はこの電圧信号により把持装置15に加わる角速度を認識する。そして、振動制御部25は把持装置15の振動を減衰させるために第1モーター5及び第2モーター10を駆動する制御パターンを演算する。具体的には、把持装置15が振動する位相と逆位相に振動するように把持装置15を動かすことにより、振動制御部25は把持装置15の振動を減衰させる制御パターンを演算する。そして、振動制御部25はアクチュエーター制御部26に駆動指示信号を出力する。アクチュエーター制御部26は駆動指示信号に基づいて第1モーター5及び第2モーター10を駆動する。その結果、把持装置15の振動が減衰させられる。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、昇降装置13が伸縮するとき送信部17と受信部18との距離が変動する。このとき、送信部17と受信部18との間で送受信される信号光19は粉塵を発生することがない。従って、昇降装置13が伸縮するときに粉塵を発生し難くすることができる。
(第2の実施形態)
次に、ロボットの一実施形態について図3及び図4を用いて説明する。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、送信部と受信部とを複数備えている点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略し、異なる点のみ記載する。その他の点は第1の実施形態と同様である。
図3(a)は、ロボットを示す模式平面図であり、図3(b)は、ロボットを示す模式側面図である。すなわち、本実施形態では、図3に示すようにロボット30は直交ロボットである。ロボット30は基台31を備えている。基台31上において図中左側にはYステージ32が配置されている。Yステージ32が延在する方向をY方向とし、水平面においてY方向と直交する方向をX方向とする。そして、鉛直方向をZ方向とする。
Yステージ32の図中右側には可動部としてのXステージ33が配置されている。Yステージ32は内部にY方向に直線移動するY軸直動機構を備えている。そして、Xステージ33をY方向に往動及び復動することができる。さらに、Yステージ32は内部に位置検出部を備えている。そして、Xステージ33のY方向の位置を検出することができる。Xステージ33のY方向側の面においてYステージ32側には慣性センサーとしての第1加速度センサー34が配置されている。そして、第1加速度センサー34は、Xステージ33が移動するときの加速度を検出する。
Xステージ33のY方向と逆側の面においてYステージ32側には伝送部としての第1送信部35が配置されている。第1送信部35は第1の実施形態における送信部17と同様の機能を備えている。
Yステージ32においてY方向と逆の方向には第1送信部35と対向する場所に支持部36を介して伝送部としての第1受信部37が配置されている。第1受信部37は第1の実施形態における受信部18と同様の機能を備えている。第1送信部35が第1受信部37に信号光19を出力して、第1受信部37は信号光19を入力する。支持部36はYステージ32に固定されており、第1受信部37は支持部36に固定されている。従って、第1受信部37はYステージ32及び基台31に対して移動しないようになっている。
Xステージ33のY方向と逆側の面においてX方向には可動部としての移動ステージ38が配置されている。Xステージ33は内部にX方向に直線移動するX軸直動機構を備えている。そして、Xステージ33は移動ステージ38をX方向に往動及び復動させることができる。さらに、Xステージ33は内部に位置検出部を備えている。そして、移動ステージ38のX方向の位置を検出することができる。移動ステージ38のY方向と逆側の面には慣性センサーとしての第2加速度センサー39が配置されている。そして、第2加速度センサー39は移動ステージ38の加速度を検出する。
移動ステージ38のYステージ32側には伝送部としての第2送信部40が配置されている。第2送信部40は第1の実施形態における送信部17と同様の機能を備えている。第2加速度センサー39と第2送信部40とは電気的に接続されている。Xステージ33においてY方向と逆側の面には第2送信部40と対向する場所に支持部41を介して伝送部としての第2受信部42が配置されている。第2受信部42は第1の実施形態における受信部18と同様の機能を備えている。第2送信部40が第2受信部42に信号光19を出力して、第2受信部42は信号光19を入力する。支持部41はXステージ33に固定されおり、第2受信部42は支持部41に固定されている。従って、第2受信部42はXステージ33及び第1送信部35に対して相対位置が変わらないようになっている。
移動ステージ38はZ方向に伸縮する昇降装置13を備えている。そして、昇降装置13の下側には回転装置14を備え、回転装置14の下側には把持装置15が配置されている。昇降装置13、回転装置14、把持装置15は第1の実施形態と同様の装置であり、説明を省略する。
基台31のY方向側には制御装置43が配置されている。制御装置43はロボット30の動作を制御する装置である。制御装置43は第1の実施形態における制御装置24と略同じ構成を備えており、ロボット30の動作を制御する機能を有する。詳細な説明は省略する。
図4(a)は、加速度信号の伝達経路を示すブロック図である。図4(a)に示すように、ロボット30は第2加速度センサー39を備え、第2加速度センサー39は加速度を示すデジタル信号を出力する。第2加速度センサー39には第2送信部40が電気的に接続されている。Xステージ33及び移動ステージ38を移動して停止するとき、移動ステージ38が振動する。第2加速度センサー39は移動ステージ38が振動する加速度を検出して、第2加速度センサー39は振動する移動ステージ38の加速度をセンサー信号としてのデジタル信号にして第2送信部40に出力する。
第2送信部40はデジタル信号を入力して、デジタル信号を信号光19に変調して第2受信部42に向けて出力する。第2受信部42は信号光19を入力して、信号光19をデジタル信号に復調する。Xステージ33の内部には多重化部44が配置され、第2受信部42と多重化部44とは電気的に接続されている。そして、第2受信部42は復調したデジタル信号を多重化部44に出力する。
ロボット30はXステージ33に第1加速度センサー34を備えている。Xステージ33を移動して停止するとき、Xステージ33が振動する。第1加速度センサー34はXステージ33が振動する加速度を検出して、第1加速度センサー34は振動するXステージ33の加速度をセンサー信号としてのデジタル信号にする。そして、第1加速度センサー34はデジタル信号を多重化部44に出力する。
多重化部44は第2受信部42から入力したデジタル信号と第1加速度センサー34から入力したデジタル信号とを多重化して1つの電圧信号に合成する。そして、合成した電圧信号を第1送信部35に出力する。第1送信部35は電圧信号を入力して、電圧信号を信号光19に変調して第1受信部37に向けて出力する。第1受信部37は信号光19を入力して、信号光19を電圧信号に復調する。Yステージ32の内部には復元化部45が配置され、第1受信部37と復元化部45とは電気的に接続されている。そして、第1受信部37は復調した電圧信号を復元化部45に出力する。復元化部45は入力した電圧信号を2つのデジタル信号に分離する。1つは第2加速度センサー39が出力したデジタル信号であり、1つは第1加速度センサー34が出力したデジタル信号である。そして、復元化部45は分離した2つのデジタル信号を制御装置43に出力する。
制御装置43は振動制御部46とアクチュエーター制御部47とを備えている。振動制御部46は復元化部45が出力するデジタル信号を入力する。そして、振動制御部46はXステージ33及び移動ステージ38の振動を減衰させるためにYステージ32及びXステージ33を駆動する制御パターンを演算する。具体的には、Xステージ33及び移動ステージ38が振動する位相と逆位相に振動するようにYステージ32及びXステージ33を動かすことにより、Xステージ33及び移動ステージ38の振動を減衰させる制御パターンを振動制御部46が演算する。そして、振動制御部46はアクチュエーター制御部47に駆動指示信号を出力する。アクチュエーター制御部47はY軸直動機構48及びX軸直動機構49と電気的に接続されている。Y軸直動機構48はYステージ32に配置された直動機構であり、X軸直動機構49はXステージ33に配置された直動機構である。アクチュエーター制御部47は駆動指示信号に基づいてY軸直動機構48及びX軸直動機構49を駆動する。その結果、Xステージ33及び移動ステージ38の振動が減衰させられる。
第2加速度センサー39と第2送信部40とは配線により電気的に接続されている。この配線は移動ステージ38の内部に形成された空洞を通して配置されており、配線から粉塵が発生しても粉塵は移動ステージ38の空洞内に留まるようになっている。
第2受信部42と多重化部44とは配線により電気的に接続されている。さらに、多重化部44と第1送信部35とは配線により電気的に接続されている。これらの配線はXステージ33及び支持部41の内部に形成された空洞を通して配置されており、配線から粉塵が発生しても粉塵はXステージ33及び支持部41の空洞内に留まるようになっている。
第1受信部37と復元化部45とは配線により電気的に接続されている。この配線はYステージ32の内部に形成された空洞を通して配置されており、配線から粉塵が発生しても粉塵はYステージ32の空洞内に留まるようになっている。
尚、Yステージ32、Xステージ33、移動ステージ38の内部に形成された空洞は、減圧ポンプを用いることにより、内部の圧力が負圧になるように制御しても良い。さらに、空洞から粉塵が出難くすることができる。
次に、多重化部44が信号を多重化する一例を示す。図4(b)は信号を多重化する方法の一例を示すタイムチャートである。図4(b)において、縦軸には3つの要素が配置され、いずれも電圧を示している。電圧は図中上側が下側より高い電圧とする。そして、横軸は時間の経過を示し、時間は図中左から右へ移行する。
図中上段には第2加速度センサー出力信号50が配置されている。第2加速度センサー出力信号50は第2加速度センサー39が出力する信号波形である。図中下段には第1加速度センサー出力信号51が配置されている。第1加速度センサー出力信号51は第1加速度センサー34が出力する信号波形である。そして、図中中段には多重化信号52が配置されている。多重化信号52は、多重化部44が第2加速度センサー出力信号50及び第1加速度センサー出力信号51を多重化した電圧信号である。
まず、多重化部44は第2加速度センサー出力信号50を所定の時間間隔にて分割する。分割された信号を第2センサー第1信号50a〜第2センサー第3信号50cとする。分割は信号の波形を多数の部分に分割して多重化するが、説明をわかり易くするために分割した3つの部分の波形のみについて多重化する方法を説明する。次に、多重化部44は第2センサー第1信号50a〜第2センサー第3信号50cを時間軸に対して圧縮する演算を行い、圧縮第1信号52a、圧縮第3信号52c、圧縮第5信号52eを形成する。
同様に、多重化部44は第1加速度センサー出力信号51を所定の時間間隔にて分割する。分割された信号を第1センサー第1信号51a〜第1センサー第3信号51cとする。この信号についても説明をわかり易くするために分割した3つの部分についてのみ説明する。次に、多重化部44は第1センサー第1信号51a〜第1センサー第3信号51cを時間軸に対して圧縮する演算を行い、圧縮第2信号52b、圧縮第4信号52d、圧縮第6信号52fを形成する。
次に、多重化部44は圧縮第1信号52a、圧縮第3信号52c、圧縮第5信号52eと圧縮第2信号52b、圧縮第4信号52d、圧縮第6信号52fとを交互に配置して、多重化信号52を形成する。具体的には圧縮第1信号52aの次に区切り信号53を配置し、区切り信号53の次に圧縮第2信号52bを配置する。以下同様に、多重化部44は区切り信号53を挟んで圧縮第3信号52c、圧縮第4信号52d、圧縮第5信号52e、圧縮第6信号52fを配置することにより多重化信号52を形成する。
区切り信号53は一定時間の間、同一電圧が出力される信号である。区切り信号53は信号の区切りが判断できる信号であれば良く、波形のパターンは特に限定されない。
多重化信号52は第1送信部35及び第1受信部37を介して復元化部45に出力される。復元化部45は多重化信号52を入力して、第2加速度センサー出力信号50及び第1加速度センサー出力信号51を出力する。
復元化部45は多重化信号52に配置された区切り信号53を検出して、多重化信号52を区切り信号53にて分割する。そして、分割した波形を交互に連結する。具体的には、復元化部45は、多重化信号52から圧縮第1信号52a、圧縮第3信号52c、圧縮第5信号52eの波形を抽出して連結する。同様に、復元化部45は、多重化信号52から圧縮第2信号52b、圧縮第4信号52d、圧縮第6信号52fの波形を抽出して連結する。次に、復元化部45は圧縮第1信号52a、圧縮第3信号52c、圧縮第5信号52eからなる波形を時間軸に対して伸長させる処理を行うことにより第2加速度センサー出力信号50を復調する。同様に、復元化部45は圧縮第2信号52b、圧縮第4信号52d、圧縮第6信号52fからなる波形を時間軸に対して伸長させる処理を行うことにより第1加速度センサー出力信号51を復調する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、第2受信部42が信号光19を受信した後、再度、第1送信部35が信号光19を出力することにより、信号光19が進行する向きを変更することができる。そして、Xステージ33の動作にあわせて信号光19が進行する向きを変えることにより、Xステージ33が移動するときにも第2加速度センサー39が出力する信号を制御装置43に出力することができる。
(2)本実施形態によれば、Xステージ33には第1加速度センサー34が配置されている。そして、移動ステージ38には第2加速度センサー39が配置されている。そして、第1送信部35、第1受信部37、第2送信部40、第2受信部42は第1加速度センサー34及び第2加速度センサー39が出力する信号を制御装置43に伝送している。そして、制御装置43はXステージ33及び移動ステージ38が振動する挙動を認識する。従って、制御装置43は、第1加速度センサー34が配置されたXステージ33と第2加速度センサー39が配置された移動ステージ38を制御することができる。
(3)本実施形態によれば、多重化部44が第1加速度センサー34及び第2加速度センサー39のデジタル信号を多重化する。そして、第1送信部35が多重化された電圧信号を変調した信号光19を第1受信部37に送信する。そして、第1受信部37が信号光19を受信して復調した後、復元化部45が電圧信号から第1加速度センサー34及び第2加速度センサー39の電圧信号を復元する。従って、第1送信部35及び第1受信部37は1回の信号光19の送信で、複数のセンサーが出力するデジタル信号を送信することができる。その結果、生産性良くセンサーが出力する電圧信号を伝送することができる。
第1送信部35及び第1受信部37は第1加速度センサー34及び第2加速度センサー39が出力するデジタル信号を送受信している。従って、第1加速度センサー34及び第2加速度センサー39がそれぞれ別の送信部及び受信部を備える方法に比べて、送信部及び受信部の個数を減らすことができる。
(第3の実施形態)
次に、ロボットの一実施形態について図5を用いて説明する。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、1つの可動部に送信部と受信部とを複数備えている点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略し、異なる点のみ記載する。その他の点は第1の実施形態と同様である。
図5(a)は、ロボットの把持装置を示す模式斜視図である。すなわち、本実施形態において、図5(a)に示すようにロボット55は水平多関節ロボットである。ロボット55は可動部としての第2腕部56を備えている。第2腕部56の一端には昇降装置57が回転可能に配置され、第2腕部56の図中上側には昇降装置57を回転させる回転装置58が配置されている。回転装置58はモーター58a及びモーター58aの駆動軸の回転を昇降装置57に伝動するベルトを備えている。そして、モーター58aを回転させることにより、昇降装置57が回転させられる。
昇降装置57は直動機構を備え、直動機構を駆動させることにより昇降装置57を伸縮させることができる。昇降装置57の下側には把持装置15が配置されている。昇降装置57の図中右側の側面には慣性センサーとしての角速度センサー16が配置されている。角速度センサー16の図中左側には伝送部としての第3送信部59が配置されている。さらに、昇降装置57を挟んで第3送信部59と対向する場所には伝送部としての第4送信部60が配置されている。昇降装置57の図中上側の側面には伝送部としての第3受信部61及び第4受信部62が配置されている。
第3送信部59が第3受信部61と対向する場所に配置されることにより、第3送信部59が出力する信号光19は第3受信部61を照射する。そして、第3受信部61は第3送信部59が送信する信号を受信する。同様に、第4送信部60が第4受信部62と対向する場所に配置されることにより、第4送信部60が出力する信号光19は第4受信部62を照射する。そして、第4受信部62は第4送信部60が送信する信号を受信する。
昇降装置57を回転させるとき、第4送信部60と第4受信部62との間に第2腕部56が位置する場合がある。そして、第4送信部60が出力する信号光19は第2腕部56によって遮断される。信号光19は第4受信部62を照射しないので、第4受信部62は第4送信部60が送信する信号を受信することができない。このとき、第3送信部59と第3受信部61との間には第2腕部56が位置しないので、第3受信部61は第3送信部59が送信する信号を受信することができる。
同様に、昇降装置57が回転するとき、第3送信部59と第3受信部61との間に第2腕部56が位置する場合がある。このとき、第4送信部60と第4受信部62との間には第2腕部56が位置しないので、第4受信部62は第4送信部60が送信する信号を受信することができる。
図5(b)は、角速度信号の伝達経路を示すブロック図である。図5(b)に示すように、角速度センサー16には第3送信部59及び第4送信部60が電気的に接続されている。そして、角速度センサー16は電圧信号を第3送信部59及び第4送信部60に出力する。そして、第3送信部59及び第4送信部60は電圧信号を入力した後、それぞれ信号光19を生成して送信する。送信されたそれぞれの信号光19は第3受信部61及び第4受信部62に受信される。そして、第3受信部61及び第4受信部62には信号合成部63が電気的に接続され、第3受信部61及び第4受信部62は信号合成部63に電圧信号を出力する。信号合成部63は2つの電圧信号を合成した電圧信号を振動制御部25に出力する。電圧信号の合成方法は特に限定されない。例えば、2つの電圧信号を加算した後、所定の電圧に調整してもよい。他にも、2つの電圧信号の内、電圧の振幅が設定値以上の信号を選択しても良い。
振動制御部25は電圧信号を入力して、振動を減衰させるための演算を行う。そして、振動制御部25はアクチュエーター制御部26に駆動指示信号を出力する。アクチュエーター制御部26は駆動指示信号に基づいて第1モーター5及び第2モーター10を駆動する。その結果、把持装置15の振動が減衰させられる。以上の構成において、第3送信部59及び第4送信部60が送信部に相当する。そして、第3受信部61、第4受信部62、信号合成部63が受信部に相当する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、昇降装置57が回転するとき信号光19が第2腕部56によって遮光されることにより、第3受信部61及び第4受信部62の一方が信号光19を受光できない場合がある。この場合にも、第3受信部61及び第4受信部62の一方は信号光19を受光するので、受光した信号光19から電圧信号を復調して振動制御部25に伝送することができる。
(第4の実施形態)
次に、ロボットの一実施形態について図6を用いて説明する。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、信号光を保護する防護部を備えている点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略し、異なる点のみ記載する。その他の点は第1の実施形態と同様である。
図6は、ロボットの把持装置を示す模式断面図である。すなわち、本実施形態において、図6に示すようにロボット66は送信部17及び受信部18を備えている。そして、送信部17から受信部18に向けて信号光19が照射されている。送信部17及び受信部18を覆うように第1防護部67及び第2防護部68が配置されている。そして、第1防護部67及び第2防護部68が防護部を形成し、防護部が信号光19を覆っている。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、第1防護部67及び第2防護部68が信号光19を覆っている。従って、信号光19の通路に密度の異なる空気が通過して信号光19がゆらぐこと等により信号光19に雑音が含まれることを防止することができる。
(第5の実施形態)
次に、ロボットの一実施形態について図7を用いて説明する。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、信号光がロボットの内部を通過する点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略し、異なる点のみ記載する。その他の点は第1の実施形態と同様である。
図7は、ロボットの把持装置を示す模式断面図である。すなわち、本実施形態において、図7に示すようにロボット70は可動部としての第2腕部71を備えている。第2腕部71は、第2モーター10と接続する第2減速機9の出力軸9aと連結されている。第2腕部71の内部には空洞が形成され、空洞には受信部18が配置されている。
第2腕部71の図中左側には昇降装置72が配置され、昇降装置72は支持部73を介して可動部としての第3腕74と接続されている。そして、昇降装置72を伸縮させることにより、第3腕74が昇降させられる。第3腕74の図中右側には角速度センサー16が配置され、角速度センサー16は第3腕74の振動を検出する。第3腕74の内部には空洞が形成され、空洞には送信部17が配置されている。そして、送信部17と角速度センサー16とは配線20により電気的に接続されている。
第2腕部71と第3腕74との間には円筒形の第1防護部75及び第2防護部76が配置されている。第1防護部75は第2腕部71に配置され、第2防護部76は第3腕74に配置されている。送信部17と受信部18とは対向する場所に配置されている。そして、送信部17は信号光19を受信部18に向けて照射し、受信部18は信号光19を受光する。第3腕74が昇降して、送信部17と受信部18との距離が変わるときにも送信部17及び受信部18が信号光19を用いて信号を送受信することができる。第1防護部75及び第2防護部76は防護部と可動部とを兼ねている。そして、信号光19は可動部の内部を通過する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、第1防護部75及び第2防護部76が信号光19を覆っている。従って、信号光19の通路に密度の異なる空気が通過して信号光19がゆらぐこと等により信号光19に雑音が含まれることを防止することができる。
(2)本実施形態によれば、可動部が防護部を兼ねている。従って、可動部に加えて防護部を配置する場合に比べて、防護部を減らすことができる。その結果、簡便なロボット70にすることができる。
尚、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更や改良を加えることも可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では、ロボット1に水平多関節ロボットを採用し、前記第2の実施形態では、ロボット30に直交ロボットを採用したが、ロボットの形態には限定されない。水平多関節ロボットや直交ロボットの他にも、垂直多関節ロボットやパラレルリンクロボット等各種の形態のロボットを採用する場合にも上記内容を適用することができる。
(変形例2)
前記第2の実施形態では、第2加速度センサー出力信号50及び第1加速度センサー出力信号51にデジタル信号を用いたが、デジタル信号に限定されない。アナログ信号を用いても良い。そして、AM変調、FM変調して信号を送受信しても良い。この場合にも同様に信号を送受信することができる。他にも、IrDA(Infra Data Association)等の通信規格に基づいて信号の送受信を行っても良い。
(変形例3)
前記第2の実施形態では、多重化部44が第2加速度センサー出力信号50及び第1加速度センサー出力信号51を時間軸に対して圧縮して多重化した。信号を多重化する方法はこれに限らず、周波数分割多重化法、符号分割多重化法等の方法を採用しても良い。周波数分割多重化法は複数の信号をそれぞれ特定の範囲の周波数の信号に変調して合成する方法である。符号分割多重化法は符号を各信号に割当てて変調し、符号を元に復調する方法である。
(変形例4)
前記第1の実施形態では、レーザーダイオードが送信部17に配置されたが、レーザー光でない光を発光する発光ダイオードを配置しても良い。このとき、光をコリメートする光学系を配置することにより、信号光19が減衰し難くするのが好ましい。簡便な構造の発光素子を採用することにより、送信部17を製造し易くすることができる。
(変形例5)
前記第2の実施形態では、第1加速度センサー34及び第2加速度センサー39の2つのセンサーを配置したが、可動部の個数が多いときにはセンサーの個数を3個以上配置しても良い。センサーの個数が多い方が、少ない場合に比べて、多くの可動部の挙動を検出することができる。このとき、多重化部44は3個以上の信号を多重化しても良い。少ない送信部及び受信部で生産性良く信号を送受信することができる。
(変形例6)
前記第1の実施形態では、角速度センサー16を用いた。前記第2の実施形態では、第1加速度センサー34及び第2加速度センサー39を用いた。可動部の振動及び挙動を検出するセンサーは加速度センサーと角速度センサーとの両方のセンサーを可動部に配置しても良い。可動部が回転移動及び直線移動するときに可動部の変化を検出することができる。
1,55…ロボット、8…可動部としての第1腕部、12,56,71…可動部としての第2腕部、16…慣性センサーとしての角速度センサー、17…伝送部としての送信部、18…伝送部としての受信部、19…信号光、24…制御部としての制御装置、33…可動部としてのXステージ、34…慣性センサーとしての第1加速度センサー、35…伝送部としての第1送信部、37…伝送部としての第1受信部、38…可動部としての移動ステージ、39…慣性センサーとしての第2加速度センサー、40…伝送部としての第2送信部、42…伝送部としての第2受信部、44…多重化部、45…復元化部、59…伝送部としての第3送信部、60…伝送部としての第4送信部、61…伝送部としての第3受信部、62…伝送部としての第4受信部、67…防護部としての第1防護部、68…防護部としての第2防護部、74…可動部としての第3腕、75…防護部及び可動部としての第1防護部、76…防護部及び可動部としての第2防護部。

Claims (7)

  1. 可動部と、
    前記可動部を回転可能に支持する支持部と、
    前記可動部に配置され前記可動部の動作を検出する慣性センサーと、
    前記慣性センサーが出力するセンサー信号を用いて光を変調した信号光を生成し、前記信号光を送信する一方の送信部及び他方の送信部と、
    前記一方の送信部から送信された前記信号光を受信して前記信号光から前記センサー信号を復調する一方の受信部と、
    前記他方の送信部から送信された前記信号光を受信して前記信号光から前記センサー信号を復調する他方の受信部と、
    前記センサー信号を用いて前記可動部の振動抑制動作を制御する制御部と、を備え、
    前記一方の送信部と前記他方の送信部と前記一方の受信部と前記他方の受信部は、前記可動部の回動中心軸に対して、前記可動部の外周面よりも外側に設けられており、
    前記一方の受信部は、前記他方の送信部と前記他方の受信部との間の前記信号光の光路に前記支持部が位置する場合、前記一方の送信部から送信された前記信号光を受信可能であり、
    前記他方の受信部は、前記一方の送信部と前記一方の受信部との間の前記信号光の光路に前記支持部が位置する場合、前記他方の送信部から送信された前記信号光を受信可能であることを特徴とするロボット。
  2. 請求項1に記載のロボットであって、
    前記一方の送信部は、前記可動部の回動中心軸に対して、前記他方の送信部と点対称な位置に配置されていることを特徴とするロボット。
  3. 請求項1または2に記載のロボットであって、
    前記一方の受信部は、前記可動部の回動中心軸に対して、前記他方の受信部と点対称な位置に配置されていることを特徴とするロボット。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載のロボットであって、
    前記他方の送信部と前記他方の受信部との間の前記信号光の光路、および、前記一方の送信部と前記一方の受信部との間の前記信号光の光路に前記支持部が位置しない場合、
    前記一方の受信部は、前記一方の送信部から送信された前記信号光を受信可能であり、かつ、前記他方の受信部は、前記他方の送信部から送信された前記信号光を受信可能であることを特徴とするロボット。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載のロボットであって、
    前記一方の送信部と前記他方の送信部と前記一方の受信部と前記他方の受信部は、前記可動部の外部に露出していることを特徴とするロボット。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載のロボットであって、
    前記一方の送信部と前記支持部との距離、および、前記他方の送信部と前記支持部との距離は、前記一方の受信部と前記支持部との距離、および、前記他方の受信部と前記支持部との距離よりも長いことを特徴とするロボット。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載のロボットであって、
    前記一方の受信部は、前記他方の送信部と前記他方の受信部との間の前記信号光の光路に前記支持部が位置し、かつ、前記一方の送信部と前記一方の受信部との間の前記信号光の光路に前記支持部が位置しない場合、前記一方の送信部から送信された前記信号光を受信可能であり、
    前記他方の受信部は、前記一方の送信部と前記一方の受信部との間の前記信号光の光路に前記支持部が位置し、かつ、前記他方の送信部と前記他方の受信部との間の前記信号光の光路に前記支持部が位置しない場合、前記他方の送信部から送信された前記信号光を受信可能であることを特徴とするロボット。
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