JP2007319989A - ロボットおよびロボットを用いた扉開閉方法 - Google Patents

ロボットおよびロボットを用いた扉開閉方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動機構部の駆動力のみで扉を開閉するのが困難な場合であっても、扉を開閉することを可能とする。
【解決手段】ロボット1は、車輪を回転させて位置を移動する移動部200と、扉を開けるためのハンド部205と、ハンド部205の位置を変えるためのアーム部203と、扉に自重により発生する力をさらに加えるように重心位置を移動させたるための傾斜姿勢を決定し、決定された傾斜姿勢にもとづいてハンド部205、移動部200およびアーム部203の動きを制御する制御部10とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、ロボットおよびロボットを用いた扉開閉方法に関し、特に、通路や部屋の出入口にある扉を開閉するロボットおよびロボットを用いた扉開閉方法に関するものである。
従来、工場などの扉の管理が可能な空間では、移動型ロボット(以下、「ロボット」という)をセンサにより検知することで、扉を自動的に開閉していた。
一方、部屋の出入口や建物の通路にある扉は自動化されていないものもあり、ロボット自らその扉の開放を行う必要があった。
産業用のロボットなどにおいては、車輪の駆動により発生する駆動力で扉を押していた(例えば、特許文献1を参照)。
特開昭63−77678号公報
しかしながら、静止している扉を動かそうとすると、扉の蝶番や引戸と地面との接触面に静止摩擦力が働く。温度や湿度、気圧などの環境は季節や日時に応じて変化するため、摩擦力もその影響を受けて変化し一定ではない。また、静止摩擦力は、静止していないときの摩擦力より大きいという特徴がある。従来のロボットでは、移動機構により発生する駆動力のみで扉を押していたため、この静止摩擦力に対して力が不足している場合には扉が開かないという課題があった。
また、扉の速度を大きくして早く扉を開けたい場合であっても、移動機構の駆動力不足の場合には、所定の速度を出すことができないという課題があった。
特に、家庭や公共施設で使用されるロボットでは小型化や消費電力低減の要望が強く、移動機構の駆動用モータの選択にも制限があり、モータとしてトルクが小さいものを採用した場合は、扉を押す力が不足することもあった。
本発明は、このような課題を解決するものであり、移動機構の駆動力のみで扉を開閉するのが困難な場合であっても、扉を開閉することを可能とするロボットおよびそれを用いた扉開閉方法を提供することを目的とする。
本発明のロボットは、移動するための移動部と、扉を開けるための位置可変としたハンド部と、自重により発生する力を扉に加えるように重心位置を移動させるための傾斜姿勢を決定し、傾斜姿勢にもとづいてハンド部と移動部の動きを制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ロボットの自重により発生する力を扉に加えるようにロボットを傾斜させることで押す力を補うことができ、扉を開閉することができる。
また、制御部は、扉を押すときは重心位置を扉に接近する方向へ移動させ、また、扉を引くときは重心位置を扉より遠ざかる方向へ移動させるように傾斜姿勢を決定するようにしてもよい。
これによれば、さらに、扉を押し開けするときでも、扉を引き開けするときでも、自重により発生する力を扉に加えることができる。
また、扉からの扉反力を検出する扉反力検出部と、重力作用を検出する重力作用検出部とをさらに備え、制御部は、扉反力と重力作用とに応じて傾斜姿勢を制御するようにしてもよい。
これによれば、さらに、扉反力とロボットを傾斜させた場合の、重力作用に応じて、扉に加える力を制御することができる。
また、ロボットの重心位置を移動させるための重心位置可変機構部をさらに備えてもよい。
これによれば、さらに、扉に加える力を調整できる。
また、制御部は、扉反力と重力作用に応じて傾斜姿勢を制御するようにしてもよい。
これによれば、さらに、扉反力と重力作用に応じて扉を押す力を調整することができる。
また、制御部は、扉を開ける際に、移動部と地面との間で相対移動が生じないように傾斜姿勢を制御してもよい。
これによれば、さらに移動部と地面との間で相対移動が生じないように制御できるため、移動部と地面との間を静止摩擦で支えることができより力を扉に伝えることができる。
また、移動部が車輪機構であり、車輪機構を固定する車輪ロック固定機構を有し、扉を開ける際に移動部を移動させることにより傾斜姿勢を決定し、車輪機構部を車輪ロック機構を用いて車輪を固定した後に、ハンド部と移動部の相対位置を変えることにより傾斜姿勢をさらに傾けることとしてもよい。
これによれば、移動部の車輪をロックするため車輪に発生できる最大駆動力以上の力が作用しても回転することはない。すなわち、車輪をロックさせることにより、実質移動部の車輪は最大駆動力よりも大きなトルクを出せることになる。よって車輪の最大駆動力でも扉を開くのが困難な場合であっても、扉を開けるときに移動部を移動させて傾斜姿勢を保ち、移動部をその位置に固定した後にハンド部と移動部の相対位置を変えることで傾斜姿勢をさらに傾けることにより扉を開くことができる。
また、扉を開けるときにロボットを傾斜させるか否かを判断する判断部をさらに備えてもよい。
これによれば、さらに、移動部の駆動力のみで扉を開閉するのが困難であると判断されたときだけ、ロボットを傾斜させ、扉に加える力を補うことができる。
また、扉の重量または慣性モーメントの少なくとも一つを学習する学習部をさらに備え、制御部は、学習部における学習結果にもとづいて扉を開閉するように制御するようにしてもよい。
これによれば、さらに、ロボットは扉に加える力が不足するか否かを判断でき、ロボットの傾斜動作の有無を判断できる。
本発明の扉開閉方法は、移動するための移動部と、扉を開けるためのハンド部とを備えたロボットを用いた開扉および閉扉の少なくともいずれか一方を行う方法であって、自重により発生する力を扉に加えるように重心位置を移動させるための傾斜姿勢を決定する姿勢決定ステップと、傾斜姿勢にもとづいてハンド部と移動部の動きを制御する制御ステップを備えたことを特徴とする。
この方法によれば、ロボットの自重により発生する力を扉に加えるようにロボットを傾斜させることで押す力を補うことができ、移動機構による駆動力のみでは開扉または閉扉が困難な場合であっても、扉を開けることができ、また、扉を閉めることができる。
また、制御ステップは、扉を押すときは重心位置を扉に接近する方向へ移動させ、また、扉を引くときは重心位置を扉より遠ざかる方向へ移動させるように傾斜姿勢を決定するようにしてもよい。
これによれば、さらに、扉を押し開けするときでも、扉を引き開けするときでも、自重により発生する力を扉に加えることができる。
また、制御ステップは、扉を開けるときに移動部を移動させることにより傾斜姿勢を決定し、移動部をその位置に固定した後にハンド部と移動部の相対位置を変えることにより傾斜姿勢をさらに傾けることを特徴とするようにしてもよい。
これによれば、より大きな力を発生して扉開閉動作を行うことができる。
本発明によれば、移動機構部の駆動力のみで扉を開閉するのが困難な場合であっても、扉を開閉することを可能とするロボットおよびそれを用いた方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1であるロボットは、移動するための移動部と、扉を開けるためのハンド部と、ハンド部の位置を変えるためのアーム部と、ロボットの自重により発生する力を扉に加えるようにロボットの重心位置を変えるための傾斜姿勢を決定し、傾斜姿勢になるようにハンド部と移動部とアーム部の動きを制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
これにより、移動部での駆動力が不足した場合であっても、扉を開けることができる。
以下、本発明の実施の形態1であるロボットについて、図1を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態1のロボット1の構成を示す構成図である。以後、同じ機能要素については同じ符号を用い、重複した説明を省略する。
図1において、ロボット1は、位置を移動するための移動部200と、扉を開けるためのハンド部205と、ハンド部205の位置を変えるためのアーム部203と、ロボット1の自重により発生する力を扉に加えるように、その姿勢を傾けることによって重心位置を移動させるための傾斜姿勢を決定し、傾斜姿勢にもとづいてハンド部205と移動部200とアーム部203の動きを制御する制御部10とを備えている。
さらに、ロボット1は、扉を認識する扉認識部207と、扉からの扉反力を検出する扉反力検出部204と、重力作用を検出する重力作用検出部206とを備えている。
制御部10は、扉に対してロボット1の自重による力が加えられるようにロボット1の傾斜姿勢を決定し、傾斜姿勢になるようにハンド部205、移動部200およびアーム部203に指令を与えることで動きを制御する。制御部10の詳細な説明は後述する。
筐体20は、ロボット1に係る部材、回路を搭載するためのものである。ここで、図1に示している、ロボット1の重心202の位置はロボット1の姿勢により移動する。たとえば、ハンド部205とアーム部203を備えた筐体20を傾けることで、重心202の位置は移動する。
移動部200は、複数の車輪201を有し、制御部10からの指示にもとづいて、モータの回転により車輪を回転させることで、ロボット1を移動させたり、ロボット1を目標となる姿勢まで傾斜させたりする。移動部200は、それぞれの車輪201を同時に回転させることにより、前進、後進を行う。また、移動部200は、それぞれの車輪201の左右の回転を異ならせることで、ロボット1の向きを変えることができる。
ハンド部205は、制御部10からの指示にもとづいて、扉を開閉するためのものであり、取っ手をはさんだり、取っ手に引っ掛けたり、取っ手を握ったりすることができる。ハンド部205は、扉を開閉することができる形状、機能があればよく、どのような機構であってもよい。
アーム部203は、制御部10からの指示にもとづいて、扉を開閉するときにアーム部203の略先端部に備えたハンド部205の位置を移動させる。なお、アーム部203は、ここでは三つの関節による直列式の構造としたが、この関節の数や長さ、構造はこれに限定されるものではない。
扉反力検出部204は、扉反力を検知するための力センサやひずみゲージ、圧力センサなどを使って扉からの反力を検知する。
なお、アーム部203を有しないロボット1の場合、扉反力検出部204は、アーム部203の先端に限定されない。たとえば、移動部200が扉と接触し得る構造の場合には、その扉との接触部位に扉反力検出部204を備えてもよい。
重力作用検出部206は、傾斜計や複数軸加速度センサなどの略重力方向検知センサで構成することができ、センサ信号にもとづいて重力作用を検出する。重力作用検出部206は、たとえば、移動部200に設置された場合は、移動部200と重力方向の相対角を検出する。このように重力作用検出部206の取り付けられている部位と重力方向の相対角を検出することができる。
扉認識部207は、カメラで構成され、扉を認識する。扉認識部207を筐体20の上に備えているが、この位置に限定されるものではない。筐体20の中心でもよいし、ハンド部205に装着するようにしてもよい。
つぎに、ロボット1の制御部10について図2を用いて詳細に説明する。図2は、制御部10の構成を示すブロック図である。
図2において、制御部10は、全体姿勢決定部210と、学習部211と、ハンド指示部212と、ハンド制御部213と、アーム指示部214と、アーム制御部215と、移動指示部216と、移動制御部217とを備えている。
全体姿勢決定部210は、扉に対してロボット1の自重による力が加えられるようにロボット1の目標姿勢を決定し、目標姿勢に向けた傾斜姿勢に応じた動きの指示をハンド指示部212、アーム指示部214、移動指示部216および固定指示部250を介してハンド制御部213、移動制御部217、アーム制御部215および固定支持部250に与える。
また、全体姿勢決定部210は、扉認識部207より扉情報220を取得する。ここで、扉情報220とは、扉の形状、扉の角度、扉の角速度、扉の角加速度、扉の位置、扉の速度、扉の加速度の情報である。
また、全体姿勢決定部210は、扉反力検出部204より扉反力情報221を取得する。ここで、扉反力情報221とは、扉とロボット1との間で発生している力、すなわち、扉からロボット1に対して働く力の大きさ、その力の方向の情報である。
また、全体姿勢決定部210は、重力作用検出部206より重力作用情報222を取得する。ここで、重力作用情報222とは、たとえば、移動部200に重力作用検出部206が取り付けられている場合は、移動部200と重力方向との相対角の情報である。
また、全体姿勢決定部210は、ハンド部205からハンド情報233を取得する。ハンド情報233とは、ハンド制御部213からハンド部205に出力された指令値、ハンド部205の開閉情報、ハンド部205によって扉の取っ手を把持しているかどうかの把持情報、扉に加えているトルクの情報である。
また、全体姿勢決定部210は、アーム部203よりアーム情報234を取得する。アーム情報234とは、アーム制御部215からアーム部203へ出力された指令値、各関節の角度、各関節の角速度、各関節の角加速度、関節の位置、関節の速度、関節の加速度、各関節に発生しているトルクの情報である。
また、全体姿勢決定部210は、移動部200より車輪情報235を取得する。車輪情報235とは、移動制御部217から移動部200に出力された指令値、車輪の角度、車輪の角速度、車輪の角加速度、車輪へのトルクの情報である。
全体姿勢決定部210は、これらの取得した扉情報220、扉反力情報221、重力作用情報222、ハンド情報233、アーム情報234、車輪情報235にもとづいてロボット1の傾斜姿勢を決定する。
ここで、全体姿勢決定部210は、上記情報にもとづいて、ロボット1の重心位置を計算することができるので、重力作用情報222を用いて、重力によって発生する力やモーメントの大きさを認識することができる。そのため、認識結果に基づいて、傾斜姿勢を決定し、傾斜姿勢に応じた動きの指示をハンド指示部212、アーム指示部214、移動指示部216および固定支持部250のそれぞれに与える。
なお、全体姿勢決定部210は、学習部211と接続され、学習部211の学習結果に応じて、目標姿勢を決定するようにしてもよい。
ここで、学習部211は、データベースを有し、扉認識部207で認識された扉の大きさ、重量、慣性モーメント、扉の配置や地図のデータを事前に登録データとして持ち、扉の開閉動作時に検出された扉情報220、扉反力情報221、重力作用情報222、ハンド情報233、アーム情報234および移動部の情報である車輪情報235の情報を履歴情報として蓄積しており、そのデータベースにもとづいて扉の開閉を行う。
また、温度や湿度、気圧などの環境は季節や日時に応じて変わり摩擦力もそれに応じて変化する。そのため、季節や日時、温度、湿度、気圧という環境情報を同時に蓄積する。以上のデータを元に、たとえば、学習部211は扉を開閉する場合の環境情報の近いものを抽出し、その動作データを取り出して全体姿勢決定部210に伝達するとしてもよい。
これらの情報を使うことで、ロボット1は、さらに扉に加える力を調整することができる。
ハンド指示部212は、全体姿勢決定部210から取得した指示に応じてハンド部205への指令値225を生成し、ハンド制御部213に出力する。
ハンド制御部213は、受け取った指令値225に応じてハンド部205を制御する。ハンド制御部213は、ハンド部205から、ハンドの開閉情報、扉の取っ手を把持しているかどうかの把持情報、扉に加えている回転トルクの情報を取得することで、ハンド部205を制御する。
アーム指示部214は、全体姿勢決定部210から取得した指示に応じてアーム部203への指令値228を生成し、アーム制御部215に指令する。アーム制御部215は、受け取った指令値228に応じてアーム部203を制御する。アーム制御部215は、アーム部203から、各関節の角度、各関節の角速度、各関節の角加速度、各関節の位置、各関節の速度、各関節の加速度、各関節に発生しているトルクの情報を取得することで、アーム部203の制御を行う。
移動指示部216は、全体姿勢決定部210から取得した指示に応じて移動部200への指令値を生成し、移動制御部217に指令する。移動制御部217は、受け取った指令値231に応じて移動部200を制御する。移動制御部217は、移動部200から、車輪の角度、車輪の角速度、車輪の角加速度、車輪へのトルクの情報を取得することで、移動部200の制御を行う。
固定指示部250は、全体姿勢決定部210から取得した指示に応じて移動部200への指令値を生成し、固定制御部250に指令する。固定制御部252は、受け取った指令値251に応じて移動部200をその位置でロック制御を行う。
つぎに、ロボット1による開扉動作について、図3を用いて説明する。図3は、ロボット1による開扉動作を説明するフローチャートである。
ロボット1による開扉動作には、ロボット1を傾斜させる場合と、ロボット1を傾斜させない場合とがある。それぞれの動作の詳細は後述する。
ロボット1は、扉認識部207により、扉を認識する(S101)。
つぎに、ロボット1は、扉認識部207で扉があることが認識された場合、その認識された扉についての学習結果データが、学習部211にあるかどうかを判断する(S102)。ここで、ロボット1は、学習結果がある場合は、ステップS103に進む。一方、ロボット1は、学習結果がない場合、ロボット1を傾斜させない動作を行う(S106)。
つぎに、ロボット1は、ステップS102において学習結果があると判断されたとき、学習結果によりロボット1を傾斜させる動作を行うかどうかを判断する(S103)。ロボット1は、学習結果からロボット1を傾斜させる動作が必要ないと判断したときは、ロボット1を傾斜させない動作を行う(S106)。一方、ロボット1は、学習結果からロボット1を傾斜させる動作が必要であると判断したときは、ロボット1を傾斜させる動作を行う(S104)。
つぎに、ロボット1を傾斜させない動作において、開扉が成功したか否かを判断し(S107)、成功した場合は動作を終了する。
一方、ロボット1は、開扉が成功しなかった場合は、ロボット1を傾斜させる動作を行う(S104)。
つぎに、ロボット1は、開扉が成功したか否かを判断し(S105)、成功した場合は動作を終了する。一方、ロボット1は、開扉が成功しなかった場合は、開扉ができなかったことを利用者に知らせたりする(S108)。
なお、開扉が成功しなかった場合は、その位置で停止するようにしてもよい。
また、安全性を考慮して傾斜姿勢の傾きに上限を設けるようにしてもよい。
つぎに、ロボット1を傾斜させないときの開扉動作について図4および図5を用いて詳細に説明する。
図4は、ロボット1を傾斜させることなく開扉する際の動作を説明する説明図である。ここで、ロボット1は、閉じている扉350を押し開けるものとする。
ロボット1は、扉認識部207により扉350を認識し、扉350へ接近する。
つぎに、ロボット1は、扉350の取っ手351を扉認識部207で認識しながら、アーム部203を移動させ、ハンド部205で取っ手351を把持する。
つぎに、ロボット1は、取っ手351の種類に応じて取っ手351を把持したハンド部205を回転させ、扉350のロックを解除する。
つぎに、図5(a)、図5(b)を用いて、ロボット1による扉の移動目標値について説明する。図5(a)はロボット1による扉の移動目標値を説明する説明図、図5(b)は扉の移動角度と時間との関係を説明する説明図である。
図5(a)において、ロボット1は、扉350を開ける場合の目標位置θendを示す。この目標位置θendは扉350の大きさや扉350の環境に依存し、ロボット1が通過する場合にどの程度開ける必要があるかによって決まる。
図5(b)は、扉350を移動させる場合の、目標位置θendまでの扉の移動角度値θ(t)と時間tとの関係を表している。ここで、時間tdにおいて、扉350は目標位置θendまで移動することとする。扉350の移動のプロフィールは、たとえば5次関数で与えることが可能である。これにより、ロボット1は、図5(b)に示すような、移動角度のプロフィールに、扉350の移動量が追従するように移動部200を制御し、扉350を押し開けることができる。
また、学習部211に、ロボット1の本体を傾斜させないときの学習結果がある場合は、その学習結果データにもとづいて、ロボット1の本体を傾斜せずに容易に扉350を開けることができる。ここで、学習結果データとは、当該扉350を開けることができたときの移動部200やアーム部203やハンド部203の制御情報や、扉目標となる移動角度値θ(t)などである。これにより、扉350に加える力が不足するか否かを判断し、ロボット1の傾斜の必要性の有無を判断できる。
つぎに、ロボット1において、車輪201の駆動力のみでは扉350を押す力が不足している場合の動作について、図6と図7を用いて説明する。
図6(a)は、ロボット1を傾斜させる前の状態を説明する説明図、図6(b)はロボット1を傾斜させたときの状態を説明する説明図、図7はロボット1の重心によるモーメントを説明する説明図である。
図6(a)は、ロボット1を傾斜される前の状態を説明する説明図、図6(b)はロボット1を傾斜させたときの状態を説明する説明図、図7はロボット1の重心によるモーメントを説明する説明図である。
図6(a)において、ロボット1を傾斜させない状態ではロボット1の重心202に重力が作用してもロボット1には回転モーメントを発生しない。この状態においてハンド部205で扉350を押すとロボット1は時計方向の回転モーメントを受け、モーメントが大きいと扉350を開くことができない。場合によっては、ロボット1はハンド部205で扉350を押すことにより発生した時計方向のモーメントによって転倒することもある。このようなとき、ロボット1はロボット1を傾斜させ、その自重によりさらに扉350を押す力を加えるようにする。すなわち、重心202の位置を扉350に接近する方向へ移動させることにより、予めロボット1は反時計方向の回転モーメントを発生させるので、ロボット1は転倒することを防止できる。
図6(a)に示すように、ロボット1は、まずロボット1を傾斜させない姿勢で扉350の取っ手351を把持する。
つぎに、ロボット1は、ハンド部205をロボット1の側にひきつけるようにアーム部203を制御しつつ、移動部200を後退移動する。これにより、図6(b)に示すように、ロボット1は、ロボット1の重心202の位置を扉350側に接近するように移動し、扉350をさらに押すように接地点352を中心に傾斜姿勢をおこない、扉350に力を加えている。
このとき、図7に示すように、ロボット1の重心202が移動したことによりモーメント力が発生している。ここで、点線はロボット1の姿勢を示している。
車軸353から重心202までの距離をLとし、車軸353より取っ手351までの距離をL1とする。鉛直方向からの重心202方向のずれ角をθ、鉛直方向からの取っ手351方向のずれ角をθとする。ロボット1の質量をMとし、重力加速度をgとすれば、重心202にかかる重力はMgとなる。重力Mgによって車軸353まわりにモーメントが発生し、もし扉350が固定されていると仮定するとそのモーメントにつり合うための力をF(扉開閉力)、車軸353での駆動トルクをTとすれば、式(1)のようになる。
F・L1・cosθ1=Mg・L・sinθ−T (1)
また、ロボット1が図7の状態で平衡状態にあるときは、(2)式が成立する。
F=T/r (2)
ただし、rは車輪201の半径を示す。
(2)式よりロボット1において、扉350を押す力は、力の作用・反作用の関係から移動部200での車輪201の回転による駆動力以上にはならない。
したがって、車輪の駆動トルクTだけでは、(2)式で表されるF以上のドア開閉力を出すことができない。そのため、ロボット1は、扉350を開けることができない場合もある。
そこで、移動部200の車輪201をロックさせると、車輪201に発生できる最大駆動力以上の力が作用しても回転することはない。車輪201と床との摩擦力は十分大きいと考えられるので、車輪201をロックさせることにより、実質移動部200の車輪201は最大駆動力よりも大きなトルクを出せることになる。
(1)、(2)式より、扉開閉力Fについて解くと、
Figure 2007319989
筐体20をさらに傾け重心をずらすと、鉛直方向からの重心202方向のずれ角θ、および鉛直方向からの取っ手351方向のずれ角θはそれぞれ大きくできるので、(3)式より扉開閉力Fをさらに大きくできる。
このロボット1を傾斜させるときに、全体姿勢決定部210は、重力作用検出部206から重心202における重力作用の方向を取得し、さらに、ハンド部205、アーム部203、移動部200から情報を取得することで目標姿勢を決定し、目標姿勢における重心位置とその重心における重力作用方向を計算する。ロボット1は、計算した重心202の位置と重力の作用方向にもとづいて目標姿勢に向けた傾斜姿勢を逐次計算し、傾斜姿勢に応じた動きの指示をハンド制御部213、移動制御部217およびアーム制御部215に与える。
また、同時に、扉認識部207の情報を合わせて、扉350の位置や速度を計算することができる。また、扉反力検出部204からの反力情報より現在の反力が認識される。
図5に示すように、扉の移動目標値と計算された扉の位置や速度より、反力を増やすか減らすかを決定し、式(1)の関係式にもとづいて、重心202における重力作用の方向を制御することで、図5(b)に示すプロフィールにしたがって、扉350を開けることができる。
これにより、ロボット1は、自重により発生する力を扉350に加えることができ、移動部200の車輪201はロックさせているので、車輪201に発生できる最大駆動力以上の力が作用しても回転することはない。車輪201と床との摩擦力は十分大きいと考えられるので、車輪201をロックさせることにより、移動部200の車輪201で発生する駆動力以上の力を扉350に加えることが可能となる。よって、車輪201の駆動力のみで扉の開閉が困難な場合であっても、扉350を開けることができる。
また、自重により扉に加えられた力は扉反力検出部204で検知できるので、検知された扉反力の大きさに応じて車輪のロックの有無を切り替える制御を行ってもよい。車輪のロックの有無を切り替えれば、扉開閉速度の調整範囲を広げることができる。
また、車輪201だけでなくアーム203の関節もロックすることとしてもよい。そうすることで、より大きな効果を得ることができる。
つぎに、扉350を引いて開ける場合の動作について、図8を用いて説明する。図8は、ロボット1によって扉350を引き開けるときの動作を説明する説明図である。
図8に示すように、ロボット1は、扉を引き開けるときは重心位置を扉より遠ざかるように、接地点352を中心に傾斜姿勢を決定する。
なお、扉350を閉める場合にも、同様にロボット1を傾斜させて重心202を移動させることで、扉に力を加えるようにしてもよい。これにより、引き開けする扉でも、ロボット1の自重により発生する力を扉350に加えることができる。また、ロボット1は、扉を開けるだけでなく、扉を閉じることも可能となる。
また、ロボット1は、学習部211の情報を利用するだけでなく、扉350の側に備えられたICタグやRFタグなどの識別装置から扉350の扉情報220をロボット1に備えた受信装置で受信し、その扉情報にもとづいて制御部10はロボットの制御を行うようにしてもよい。
なお、扉350の開閉が成功しなかった場合、ロボット1は異常状態と判断してもよい。異常状態としては、人が扉350の反対側で押さえている状態、何かが扉350を妨害している状態などが考えられる。ロボット1は、扉350に加重する力の上限と下限をあらかじめ設定しておき、ロボット1の傾斜を徐々に行うときに扉反力検出部204で上限と下限の力を検出し、異常を判断するようにしてもよい。
また、扉350は通り抜けするものだけでなく、押入れやクローゼットなどの収納スペースであってもよい。同様に、ロボット1を傾斜させることで、同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、移動機構による駆動力のみで扉を開閉するのが困難な場合であっても、扉を開閉することができる。
また本実施の形態の場合は、車輪機構の場合を示したが、多脚機構やクローラなどの機構としてもよい。本実施例で示したように、扉を開ける際に、移動部と地面との間で相対移動が生じないように、例えばクローラの回転部や脚の足首の関節をロックする機構を設けるなどして、傾斜姿勢を制御することで同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2では、ロボット1が左右に開く引き戸タイプの扉を開ける場合の実施例について説明する。引き戸は、玄関や通路の扉だけではなく、押入れの襖などにも用いられている。
以下、図9、図10および図11を用いて説明する。図9(a)はロボット1を傾斜させないときの開扉動作を説明する説明図、図9(b)はロボット1を傾斜させるときの開扉動作を説明する説明図、図10引き戸の動きを説明する説明図、図11は引き戸の扉の移動変位と時間の関係を説明する説明図である。以下、本発明の実施の形態1と同様の部分については、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図9(a)において、ロボット1は、扉が引き戸360であるため、引き戸360の開扉方向に対して、ロボット1の進行方向が平行となるようにロボット1の向きを制御する。
つぎに、ロボット1は、引き戸360の取っ手361を扉認識部207で認識しながら、アーム部203を移動させ、ハンド部205で取っ手361を引っ掛ける。
つぎに、図9(b)に示すように、ロボット1は、ハンド部205をロボット1の側にひきつけるようにアーム部203を制御しつつ、ロボット1の接地点352を中心に傾斜させ、重心202を移動する。ロボット1は、ロボット1を傾斜させた状態で、車輪201を回転させて前進する。これにより、ロボット1は、引き開けタイプの扉と同様に、引き戸360を引き開ける場合には重心位置を取っ手361から遠ざかるように傾斜姿勢を決定する。
この傾斜姿勢により、ロボット1は、ロボット1の自重により発生する力を引き戸360にさらに加えることができる。
ここで、引き戸360は、図10に示すように、壁362に沿ってスライドするように動く。ロボット1は、図11に示すプロフィールにしたがって引き戸360を距離d(t)だけ変位するように制御する。図11において、横軸は時間t、縦軸は扉移動変位d(t)を示している。
以上のように、本発明の実施の形態2によれば、ロボット1は、扉の種類を判断し、扉の種類に応じてロボット1の向きを変えることができる。
また、ロボット1を傾斜させることで、ロボット1の自重を扉に加えることができ、引き戸の場合であっても、移動部200のトルク不足を補って扉を開けることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3では、ロボット2の重心の位置を変更可能な重心位置可変機構部を備えたときの実施例について説明する。
以下、図12を用いて重心位置可変機構部について説明する。
図12(a)は本発明の実施の形態3における前後に位置を移動させる重心位置可変機構部370を説明する説明図、図12(b)は上下に位置を移動させる重心位置可変機構部371を説明する説明図である。以下、本発明の実施の形態1と同様の部分については、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図12(a)に示すように、ロボット2は、重心位置可変機構部370と重心位置可変機構部370を制御する制御部30とを備えている。
重心位置可変機構部370は、略水平方向に移動する機構があり、制御部30からの動きの指示により進行方向に対して前後に位置を移動させる。
アーム部203と、扉反力検出部204およびハンド部205とが重心位置可変機構部370と一体になっている場合は、重心位置可変機構部370の位置の移動にともなって、一緒に移動し、重心202はロボット1の略水平方向に移動する。
また、アーム部203と、扉反力検出部204およびハンド部205とが重心位置可変機構部370と一体になっていない場合でも、ロボット2の質量Mに対して、重心位置可変機構部370の質量の比率が多ければ容易に重心202を略水平方向に移動させることができる。
これにより、略水平方向への重心202の移動が、鉛直方向からの重心202方向のずれ角θを直接的に制御することができる。
なお、ロボット2は、重心位置可変機構部370で重心位置を略水平方向に移動する機構としたがこれに限定されるものではない。重心位置を略鉛直方向に上下に移動させるようにしてもよい。たとえば、図12(b)に示すように、重心位置可変機構部371としてもよい。重心位置可変機構部371は、ロボット2に対して略鉛直方向に移動させるための機構である。
アーム部203と、扉反力検出部204およびハンド部205とが重心位置可変機構部370と一体になっている場合は、重心位置可変機構部370の移動にともなって、一緒に移動し、重心202はロボット2の略垂直方向に移動する。
また、アーム部203と、扉反力検出部204およびハンド部205とが重心位置可変機構部370と一体になっていない場合でも、ロボット2の質量Mに対して、重心位置可変機構部371の質量の比率が多ければ容易に重心202を略垂直方向に移動させることができる。これにより、図7に示したのと同様に、略鉛直方向の重心202の移動が、車軸353から重心202までの距離Lを直接的に制御することができる。また、制御部30は、式(1)にもとづいて制御する。
以上のように、重心位置可変機構部370、重心位置可変機構部371のいずれによっても、ロボット2を傾斜させたときに、扉にさらに加える力を調整することができる。
つぎに、制御部30について詳細に説明する。
制御部30において、本発明の実施の形態1の制御部10と異なる点は、重心位置可変機構指示部400と、重心位置可変機構制御部401とを新たに備え、重心位置可変機構部370を制御可能とした点である。
これにより、ロボット2の傾斜姿勢と、重心位置可変機構部370の移動位置に応じて、扉に加える力を調整できるものである。
重心位置可変機構部370は、重心位置可変機構制御部401によって制御されている。重心位置可変機構部370の情報は全体姿勢決定部210に伝えられる。重心位置可変機構部370の情報とは、重心位置可変機構制御部401から重心位置可変機構部370への指令値や重心位置可変機構部370の位置、重心位置可変機構部370の速度、重心位置可変機構部370の加速度である。
重心位置可変機構指示部400は、全体姿勢決定部210から取得した指示に応じて重心位置可変機構部370への指令値を生成し、重心位置可変機構制御部401に出力する。
重心位置可変機構制御部401は、重心位置可変機構部370から重心位置可変機構部370の位置、重心位置可変機構部370の速度、重心位置可変機構部370の加速度を取得し、重心位置可変機構部370の位置の移動を制御する。
なお、全体姿勢決定部210は、重心位置可変機構部370からの情報をさらに取得して、ロボット2の目標姿勢を決定するようにしてもよい。
また、ロボット2の開扉動作は、本発明の実施の形態1の開扉動作に、さらに、重心位置可変機構部370による重心202の移動動作を追加してもよいし、重心位置可変機構部370による重心202の移動動作のみでもよい。
また、ロボット2は、重心位置を重心位置可変機構部370により略水平方向に移動させるようにしたが、重心位置可変機構部371を用い略鉛直方向に重心位置を移動させるようにしてもよい。これによっても、重心位置可変機構部370と同様に、扉に加える力を調整できる。
以上のように、本発明の実施の形態3によれば、ロボット2の傾斜姿勢と、重心位置可変機構部370の移動位置の両方、または、少なくともいずれか一方に応じて、扉に加える力を調整できる。同様に、ロボット2の傾斜姿勢と、重心位置可変機構部371の移動位置の両方、または、少なくともいずれか一方に応じて、扉に加える力を調整できる。
なお、本発明の実施の形態における制御部における制御機能は、集積回路等を用いたハードウェアにより実施してもよいし、中央処理装置、デジタル信号処理装置を用いて動作するソフトウェアにより実施してもよい。
本発明によるロボットおよびそれを用いた方法によれば、通路や部屋の出入口にある扉を開けることができ、特に、駆動力のみで扉を開閉するのが困難な場合であっても、扉を開閉することが可能なロボットおよびそれを用いた方法として有用である。
本発明の実施の形態1におけるロボットの構成を示す構成図 同制御部の構成を示すブロック図 同ロボットによる開扉動作を説明するフローチャート 同ロボットを傾斜させることなく開扉する際の動作を説明する説明図 (a)同ロボットによる扉の移動目標値を説明する説明図(b)扉の移動角度と時間との関係を説明する説明図 (a)同ロボットを傾斜させる前の状態を説明する説明図(b)同ロボットを傾斜させたときの状態を説明する説明図 同ロボットの重心によるモーメントを説明する説明図 同ロボットによって扉を引き開けるときの動作を説明する説明図 (a)本発明の実施の形態2におけるロボットを傾斜させないときの開扉動作を説明する説明図(b)同ロボットを傾斜させるときの開扉動作を説明する説明図 同引き戸の動きを説明する説明図 同引き戸の扉の移動変位と時間の関係を説明する説明図 (a)本発明の実施の形態3における前後に位置を移動させる重心位置可変機構部を説明する説明図(b)同上下に位置を移動させる重心位置可変機構部を説明する説明図 同ロボットの制御部の構成を示すブロック図
符号の説明
1,2 ロボット
10,30 制御部
20 筐体
200 移動部
201 車輪
202 重心
203 アーム部
204 扉反力検出部
205 ハンド部
206 重力作用検出部
207 扉認識部
210 全体姿勢決定部
211 学習部
212 ハンド指示部
213 ハンド制御部
214 アーム指示部
215 アーム制御部
216 移動指示部
217 移動制御部
250 固定指示部
252 固定制御部
350 扉
351,361 取っ手
352 接地点
353 車軸
360 引き戸
370,371 重心位置可変機構部
400 重心位置可変機構指示部
401 重心位置可変機構制御部

Claims (12)

  1. 移動するための移動部と、
    扉を開けるための位置可変としたハンド部と、
    自重により発生する力を前記扉に加えるように重心位置を移動させるための傾斜姿勢を決定し、前記傾斜姿勢にもとづいて前記ハンド部と前記移動部の動きを制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とするロボット。
  2. 前記制御部は、前記扉を押すときは前記重心位置を前記扉に接近する方向へ移動させ、また、前記扉を引くときは前記重心位置を前記扉より遠ざかる方向へ移動させるように前記傾斜姿勢を決定することを特徴とする請求項1に記載のロボット。
  3. 前記扉からの扉反力を検出する扉反力検出部と、
    重力作用を検出する重力作用検出部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記扉反力と前記重力作用に応じて前記傾斜姿勢を制御することを特徴とする請求項1に記載のロボット。
  4. 前記ロボットの前記重心位置を移動させるための重心位置可変機構部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のロボット。
  5. 前記制御部は、扉反力と重力作用とに応じて前記傾斜姿勢を制御することを特徴とする請求項4に記載のロボット。
  6. 前記制御部は、前記扉を開ける際に、前記移動部と地面との間で相対移動が生じないように前記傾斜姿勢を制御することを特徴とする
    請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のロボット。
  7. 前記移動部が車輪機構であり、
    前記車輪機構を固定する車輪ロック固定機構を有し、
    前記扉を開ける際に前記移動部を移動させることにより傾斜姿勢を決定し、前記車輪機構部を車輪ロック機構を用いて車輪を固定した後に、前記ハンド部と前記移動部の相対位置を変えることにより傾斜姿勢をさらに傾けることを特徴とする請求項6に記載のロボット。
  8. 前記扉を開けるときに前記ロボットを傾斜させるか否かを判断する判断部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のロボット。
  9. 前記扉の重量または慣性モーメントの少なくとも一つを学習する学習部をさらに備え、
    前記制御部は、前記学習部における学習結果にもとづいて前記扉を開閉するように制御することを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のロボット。
  10. 移動するための移動部と、
    扉を開けるためのハンド部と、
    を備えたロボットを用いた開扉および閉扉の少なくともいずれか一方を行う方法であって、
    自重により発生する力を前記扉に加えるように重心位置を移動させるための傾斜姿勢を決定する姿勢決定ステップと、
    前記傾斜姿勢になるように前記ハンド部と前記移動部の動きを制御する制御ステップを備えたことを特徴とする扉開閉方法。
  11. 前記制御ステップは、前記扉を押すときは前記重心位置を前記扉に接近する方向へ移動させ、また、前記扉を引くときは前記重心位置を前記扉より遠ざかる方向へ移動させるように前記傾斜姿勢を決定することを特徴とする請求項10に記載の扉開閉方法。
  12. 前記制御ステップは、前記扉を開けるときに前記移動部を移動させることにより傾斜姿勢を決定し、前記移動部をその位置に固定した後にハンド部と前記移動部の相対位置を変えることにより傾斜姿勢をさらに傾けることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の扉開閉方法。
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