JP5407146B2 - 多層プリント配線板及びその製造方法 - Google Patents

多層プリント配線板及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、多層プリント配線板及びその製造方法に関し、特に、2層以上の金属配線層と絶縁樹脂層とを有し、それを交互に積み重ねて第1の金属配線層と第2の金属配線層とをビアホールを介して電気的に接続する多層プリント配線板及びその製造方法に関する。
近年、電子技術の進歩に伴い、大型コンピュータなどの電子機器においては演算機能の高速化の要請によりプリント配線板の高密度化が図られている。このために、そうした要請に応え得るものとして、多層プリント配線板が注目されている。
多層プリント配線板は、一般的にコア層と呼ばれる最内層のリジッド基板上に絶縁樹脂層を積層し、その上に金属配線層を形成後、更に、絶縁樹脂層、金属配線層を積層していくことによって作製される。この工程において、金属配線層と上の絶縁樹脂層との密着性が重要となってくる。密着性が低いと、ポップコーン現象や層間剥離などの問題が生じ、多層プリント配線板の信頼性を著しく低下させる恐れがある。
これらを解決する方法として、特許文献1には、薬液によって金属配線層全体を粗化する方法が開示されている。この方法を用いると、金属配線層と金属配線層下部の絶縁樹脂層との界面に薬液が浸透し、密着強度が落ちてしまう。特許文献2には、銅表面に銅よりも貴な金属層を形成し、それに酸化処理等を施して密着性を向上させるという方法が開示されている。この方法を用いると、コストが増えてしまう。
特許第3204545号 特開2006−249573号公報
本発明は、薬液処理による粗化工程を行わずに低コストで金属配線層に凹凸を形成して、金属配線層上に積層する絶縁樹脂層との密着性を向上させることができる多層プリント配線板及びその製造方法を提供することである。
本発明の請求項に係る発明は、第1の絶縁樹脂層を準備し、第1の絶縁樹脂層に所望のパターンを有する第1の金属配線層を形成し、第1の金属配線層上に、表面粗さが0.1μm以上5.0μm以下である第2の絶縁樹脂層を形成し、前記第2の絶縁樹脂層上に、0.1μm以上1.0μm以下の膜厚の金属シード層を形成し、第1の金属配線層にビアホールを介して電気的に接続する第2の金属配線層を形成し、カップリング剤が塗布された凹凸を有する型を第2の金属配線層に転写し、前記前記第2の金属配線層の表面粗さを0.1μm以上5.0μm以下とし、前記凹凸を有する型は、金属型、樹脂型、樹脂型の表面に蒸着にて金属膜を形成した型、セラミック型、セラミックの表面に蒸着にて金属膜を形成した型のいずれかを用いることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法としたものである。
本発明の請求項に係る発明は、カップリング剤は、シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤及びアルミニウム系カップリング剤のいずれかを用いることを特徴とする請求項に記載の多層プリント配線板の製造方法としたものである。
本発明の請求項に係る発明は、第2の金属配線層はフィラーを含有するレジストを用いて形成することを特徴とする請求項に記載の多層プリント配線板の製造方法としたものである。
本発明の請求項に係る発明は、フィラーの粒径は0.1μm以上1.0μm以下であることを特徴とする請求項に記載の多層プリント配線板の製造方法としたものである。
本発明によれば、薬液処理による粗化工程を行わずに低コストで金属配線層に凹凸を形成して、金属配線層上に積層する絶縁樹脂層との密着性を向上させることができる多層プリント配線板及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ、説明する。なお、実施の形態において、同一構成要素には同一符号を付け、実施の形態の間において重複する説明は省略する。
図10に示すように、本発明の実施の形態に係る多層プリント配線板100は、第1の絶縁樹脂層101、第1の金属配線層102、第2の絶縁樹脂層103、金属シード層105、第2の金属配線層107を備えている。
本発明の実施の形態に係る多層プリント配線板100の製造方法について図1〜11を用いて説明する。
図1に示すように、第1の金属配線層102が形成された第1の絶縁樹脂層101上に第2の絶縁樹脂層103を形成する。第1の絶縁樹脂層101及び第2の絶縁樹脂層103の材料は、アクリル系樹脂及びエポキシ系樹脂などが挙げられる。第1の絶縁樹脂層101及び第2の絶縁樹脂層103は、多層プリント配線板100における何層目という限定条件はない。第2の絶縁樹脂層103上に第2の金属配線層107を所望のパターンで形成する。第2の金属配線層107の形成方法としては、めっき法とエッチング法とが挙げられる。
まずめっき法から説明する。図2に示すように、第1の絶縁樹脂層103に所定のビアパターンのアライメントを合わせて、レーザにてビアホール104を形成し、デスミア処理を行う。
次に、図3に示すように、電解めっきのための金属シード層105を形成する。金属シード層105の膜厚としては、0.1μm以上1.0μm以下が好ましい。金属シード層105の形成方法としては、無電解めっき法及び真空蒸着法などの方法が挙げられる。本発明の実施の形態においてはコストを考慮するならば、無電解めっきが好ましい。金属シード層105の材料は、Ni、Cr、Au、Cu、Ag、Al、Sn、Zn及びPbなどの導電性金属から選択できる。本発明の実施の形態においては導通性、加工性、コストなどから総合的に考慮すれば、Cuが好ましい。
第2の絶縁樹脂層103の表面は、第2の絶縁樹脂層103上に形成する金属シード層105と第2の絶縁樹脂層103との間の密着力を向上させるため、表面粗さRz(JIS B0601−2001)が、0.1μm以上5.0μm以下であることが好ましい。このような表面粗さを有する第2の絶縁樹脂層103は、薬液を用いた表面粗化法で得ることができる。ここで、表面粗化法に用いる薬液としては、過マンガン酸塩及び重クロム酸塩が使用できる。
次に、図4に示すように、金属シード層105上に、第2の金属配線層107のパターンを形成するためのめっき用のマスクパターン106を形成する。マスクの材料としては、感光性レジスト及び熱硬化性レジストなどが使用できる。また、パターニング方法としては、フォトリソグラフィ工程及びスクリーン印刷などが選択できる。次に、電解めっき法で第2の金属配線層107を形成する。第2の金属配線層107はNi、Cr、Au、Cu、Ag、Al、Sn、Zn及びPbなどの導電性金属から選択することができる。本発明の実施の形態においては導通性、加工性、コストなどから総合的に考慮すれば、Cuが好ましい。
図5に示すように、マスクパターン106を剥離する。マスクパターン106を剥離する際の薬液としては、例えばマスクパターン106にドライフィルムレジストを用いた場合、3%の水酸化ナトリウム溶液を用いることができる。最後に、金属シード層105をフラッシュエッチングにて除去する。フラッシュエッチング液としては、例えば金属シード層105が銅の場合は、硫酸過水系の溶液を用いることができる。
また、めっき法で第2の金属配線層107を形成する場合には、めっき用のマスクパターン106のレジストにフィラーを含有させることによって、第2の金属配線層の側面に微細な凹凸を形成することができる。含有させるフィラーとしては、無機フィラーの場合は炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸、カーボン及びセラミックスなどが望ましい。有機フィラーとしては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂及びポリエステル樹脂が望ましい。含有させるフィラーの粒径は0.1μm以上1.0μm以下が望ましい。フィラーの粒径が0.1μmより小さいと粗化が不十分で密着性に欠け、フィラーの粒径が1.0μmより大きいとレジストの剥離時に不良を生じるおそれがある。
めっき法を用いて第2の金属配線層107を形成する場合は、第2の金属配線層107形成時のめっき用のマスクパターン106にフィラーを含有することによって、第2の金属配線層107だけではなく、第2の金属配線層107の側面にも凹凸を形成することができ、より密着強度を上げることができる。
次に、エッチング法にて第2の金属配線層201を作製する場合について説明する。めっき法と同様の方法にて、図3に示す金属シード層105までの作製を行う。
図6に示すように、基板(第1の絶縁樹脂層101、第1の金属配線層102及び第2の絶縁樹脂層103)全体にめっきを施し、第2の金属配線層201を形成する。第2の金属配線層201はNi、Cr、Au、Cu、Ag、Al、Sn、Zn及びPbなどの導電性金属から選択することができる。本発明の実施の形態においては、導通性、加工性、コストなどから総合的に考慮すれば、Cuが好ましい。
図7に示すように、第2の金属配線層201の配線パターンを形成するためのマスクパターン202を形成する。マスクの材料としては、感光性レジスト及び熱硬化性レジストなどが使用できる。また、パターニング方法としては、フォトリソグラフィ工程及びスクリーン印刷などが選択できる。次に、マスクパターン202の非形成部分をエッチングする。エッチングに用いられる薬液は金属によって変わる。例えば、金属が銅の場合は第2塩化銅液、第2塩化鉄液及びアルカリエッチャントが使用できる。
図8に示すように、マスクパターン202を剥離する。なお、剥離する際の薬液としては、例えば3%の水酸化ナトリウム溶液を用いることができる。
以上の工程にて、めっき法を用いた第2の金属配線層107及びエッチング法を用いた第2の金属配線層201が形成される。なお、以下では、第2の金属配線層107について述べるが、第2の金属配線層201を含むものとする。
図9に示すように、第2の金属配線層107上に第3の絶縁樹脂層(図示せず)を積層する際の密着性を向上させるために、第2の金属配線層107上に押し当て型108を密着させて、押し当て型108の表面(凹凸が形成された面)の形状を転写することによって第2の金属配線層107の表面を荒らすことができる。転写方法としては、プレス法及びラミネーター法が使用できる。
図10に示すように、押し当て型108を剥離して、表面を荒らした第2の金属配線層107上に第3の絶縁樹脂層(図示せず)を形成する。
図11に示すように、押し当て型108の作製方法は、Cu、Ni、Cr、Al、Co、Fe、Ti、Zr、Nb、Mo、Sn、W、Au及びPtまたはこれらのうち少なくとも2種類を含む合金、アクリル樹脂、エポキシ樹脂及びセラミックスなどの表面に化学研磨、物理研磨を施し、表面を荒らして作製することができる。転写する第2の金属配線層107よりも硬い材料、すなわちビッカース硬さが大きな材料を用いることが好ましい。
化学研磨液としては、例えば銅なら、蟻酸系、硫酸過水系、酢酸系の液が使用できる。また、物理研磨としては、ロール式のバフ研磨などが使用できる。
押し当て型108の表面にCu、Ni、Cr、Al、Co、Fe、Ti、Zr、Nb、Mo、Sn、W、Au及びPtまたはこれらのうち少なくとも2種類を含む金属層109を形成してもよい。第2の金属配線層107を構成する金属よりもビッカース硬さの大きな金属によって、金属層109を形成することにより、押し当て型108のビッカース硬さが小さい場合でも、粗化表面を第2の金属配線層107に転写することができる。金属層109の形成方法としては、めっき法及び真空蒸着法などが使用できる。
押し当て型108の表面粗さは、0.1μm以上5.0μm以下であることが好ましい。これにより第2の金属配線層107の表面粗さが決定されるからである。したがって、第2の金属配線層107の表面粗さも0.1μm以上5.0μm以下となる。表面粗さが0.1μm未満だと密着性の向上という効果を十分に得ることができず、また、5.0μmを超えると第2の金属配線の信頼性を損ねるからである。
さらに、押し当て型108にカップリング剤を塗布することにより、押し当ての際にカップリング剤が第2の金属配線層107に転写し、より第2の金属配線層107と第3の絶縁樹脂層(図示せず)の密着性が向上する。カップリング剤としては、シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤及びアルミニウム系カップリング剤などが挙げられる。
図示しないが、金属配線層と絶縁樹脂層とを交互に積層していく際に、金属配線層に本発明の押し当て型108を転写して凹凸を形成し、その金属配線層上に絶縁樹脂層を積層していく工程を繰り返すことにより多層プリント配線板100を作製することができる。
本発明の実施の形態に係る多層プリント配線板100の製造方法を用いることで、第2の金属配線層107及び201の表面に凹凸を形成することによって、薬液処理による粗化工程を行わずに低コストで第2の金属配線層107及び201と金属配線層107及び201上に積層する第3の絶縁樹脂層(図示せず)との密着性を向上させることができる。
以下に本発明を実施例として説明するが、本発明がそれらに限定解釈されるものではない。また、以下の記載では、多層プリント配線板のビルドアップ層として説明するが、必ずしもビルドアップ層である必要はない。
まず、図12に示すように、第1の金属配線層302が形成された第1の絶縁樹脂層301上に、味の素ファインテクノ株式会社製、商品名「ABF−GX code13」で表示される厚さ35μmの絶縁樹脂を110℃、0.7MPaで真空ラミネートし、さらに110℃、6kgf/cm、60秒で両面プレスしてフラッタリングした後に180℃、30分でキュアすることで第2の絶縁樹脂層303を形成した。
次に、図13に示すように、第2の絶縁樹脂層303に所定のビアパターンのアライメントを合わせて、炭酸ガスレーザでφ90μmのビアホール304を形成した。更に過マンガン酸カリウム60g/L、水酸化ナトリウム40g/Lの60℃溶液で5分浸漬し、デスミア・粗化処理を行った。
次に、図14に示すように、無電解銅めっきの前処理として、基板(第1の絶縁樹脂層301、第1の金属配線層302及び第2の絶縁樹脂層303)を日立化成工業株式会社製、商品名「PD−301」で表示される濃度:250g/Lのプリディップ液で浸漬した。次に、日立化成工業株式会社製、商品名「HS−202B」で表示される増感剤で浸漬処理を行った。次に、日立化成工業株式会社製、商品名「ADP−601」で表示される密着促進剤で浸漬処理を行った。次に、日立化成工業株式会社製、商品名「CUST−201」で表示される無電解銅めっき液で20分無電解銅めっきを行い厚さ0.8μmの金属シード層305を形成した。
次に、金属シード層305上に、日立化成工業株式会社製、商品名「RY−3320」で表示される厚さ20μmの感光性ドライフィルムレジストを貼り合わせ、所望の配線パターンを有するフォトマスクを載置して、100mJ/cmで露光し、30℃の0.8%炭酸ナトリウム溶液で現像処理し、ライン/スペース=15/15μmのマスクパターン306を形成した。
次に、図15に示すように、マスクパターン306の非形成部分に以下の条件で電解銅めっきを施し、厚さ20μmの第2の金属配線層307を形成した。
[電解めっき水溶液]
硫酸 180g/L
硫酸銅 80g/L
添加剤(カパラシドGL、アトテックジャパン製) 1mL/L
[電解めっき条件]
電流密度 1A/dm
時間 40分
温度 室温
次に、図16に示すように、マスクパターン306を50℃、5%NaOH水溶液で剥離除去した。最後に金属シード層305をエッチングにて除去した。エッチングには三菱ガス化学株式会社製、商品名「CPE−800」を使用した。その後無電解めっきに用いたパラジウム触媒層を過マンガン酸カリウム溶液を用いて剥離した。
次に、図17に示すように、第2の金属配線層307上に押し当て型308を密着させ、プレス法にて押し当て型308の表面形状を転写することによって第2の金属配線層307の表面を荒らした。
図18に示すように、押し当て型308を除去して、表面を荒らした第2の金属配線層307上に第3の絶縁樹脂層(図示せず)を形成した。これらの工程を繰り返すことにより多層プリント配線板300を作製した。
図19に示すように、押し当て型308は、厚さ5mmの銅板309をメック製、商品名「CZ」で表示される薬液にて荒らして、Cr310を2μmめっきすることによって作製した。
以上の工程にて、多層プリント配線板300を作製した。第3の絶縁樹脂層板(図示せず)と第2の金属配線層307間とのピール強度を測定したところ、600g/cmと高い値を示した。また、その後の工程において、層間剥離などは確認されなかった。
実施例1と同様の方法にて、図14に示す金属シード層305形成まで行った。
次に、図20に示すように、以下の条件で全体に電解銅めっきを施し、厚さ20μmの第2の金属配線層311を形成した。
[電解めっき水溶液]
硫酸 180g/L
硫酸銅 80g/L
添加剤(カパラシドGL、アトテックジャパン製) 1mL/L
[電解めっき条件]
電流密度 1A/dm
時間 40分
温度 室温
次に、図21に示すように、第2の金属配線層311上に、旭化成エレクトロニクス株式会社製、商品名「AQ−2558」で表示される厚さ25μmの感光性ドライフィルムレジストを貼り合わせ、所望の配線パターンを有するフォトマスクを載置して、100mJ/cmで露光し、30℃の0.8%炭酸ナトリウム溶液で現像処理し、ライン/スペース=35/35μmのマスクパターン312を形成した。
次に、図22に示すように、マスクパターン312の非形成部分に60℃の塩化第二鉄液を用いて、表面の第2の金属配線層311をエッチングした。次に、1%炭酸ナトリウム溶液にて、表面のマスクパターン312を剥離した。
次に、図23に示すように、第2の金属配線層311上に押し当て型313を密着させ、ラミネート法にて表面形状を転写することによって第2の金属配線層311の表面を荒らした。
次に、図24に示すように、押し当て型313を除去して、表面を荒らした第2の金属配線層311上に第3の絶縁樹脂層(図示せず)を形成した。これらの工程を繰り返すことにより多層プリント配線板400を作製した。
図25に示すように、押し当て型313は、厚さ10mmのセラミックスを機械研磨にて荒らして作製し、表面にシランカップリング剤を塗布した。
以上の工程にて、多層プリント配線板400を作製した。第3の絶縁樹脂層(図示せず)と第2の金属配線層311間とのピール強度を測定したところ、710g/cmと高い値を示した。また、その後の工程において、層間剥離などは確認されなかった。
[比較例1]
実施例1と同様の方法を用いて、図26及び図27に示す第2の金属配線層402を形成した。図28に示すように、第2の金属配線層402は薬液を用いて、第2の金属配線層402の表面に粗化処理を行った。第2の金属配線層402上に第3の絶縁樹脂層(図示せず)を形成した。その後、第3の絶縁樹脂層上に薬液により粗化処理を行った金属配線層、金属配線層上に絶縁樹脂層と交互に積層を行った。交互に積層していく際に、密着性が弱くなり層間剥離が確認された。
実施例と比較例とを対比すると、薬液処理のよる粗化工程を行わずに低コストで金属配線層に凹凸を形成することにより金属配線層と絶縁樹脂層との密着性を向上でき、層間剥離などの問題をなくすことができた。また、コストも抑えられ、安価に多層プリント配線板を製造することができた。
本発明の実施の形態に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る押し当て型を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る押し当て型を示す断面図である。 本発明の実施例2に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施例2に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施例2に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施例2に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施例2に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 本発明の実施例2に係る押し当て型を示す断面図である。 比較例1に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 比較例1に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。 比較例1に係る多層プリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。
符号の説明
100 多層プリント配線板
101 第1の絶縁樹脂層
102 第1の金属配線層
103 第2の絶縁樹脂層
104 ビアホール
105 金属シード層
106 マスクパターン
107 第2の金属配線層
108 押し当て型
109 金属層
200 多層プリント配線板
201 第2の金属配線層
202 マスクパターン
300 多層プリント配線板
301 第1の絶縁樹脂層
302 第1の金属配線層
303 第2の絶縁樹脂層
304 ビアホール
305 金属シード層
306 マスクパターン
307 第2の金属配線層
308 押し当て型
309 銅板
310 Cr膜
311 第2の金属配線層
312 マスクパターン
313 押し当て型
400 多層プリント配線板
401 マスクパターン
402 第2の金属配線層

Claims (4)

  1. 第1の絶縁樹脂層を準備し、
    前記第1の絶縁樹脂層に所望のパターンを有する第1の金属配線層を形成し、
    前記第1の金属配線層上に、表面粗さが0.1μm以上5.0μm以下である第2の絶縁樹脂層を形成し、
    前記第2の絶縁樹脂層上に、0.1μm以上1.0μm以下の膜厚の金属シード層を形成し、
    前記第1の金属配線層にビアホールを介して電気的に接続する第2の金属配線層を形成し、
    カップリング剤が塗布された凹凸を有する型を前記第2の金属配線層に転写し、前記前記第2の金属配線層の表面粗さを0.1μm以上5.0μm以下とし、
    前記凹凸を有する型は、金属型、樹脂型、樹脂型の表面に蒸着にて金属膜を形成した型、セラミック型、セラミックの表面に蒸着にて金属膜を形成した型のいずれかを用いることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  2. 前記カップリング剤は、シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤及びアルミニウム系カップリング剤のいずれかを用いることを特徴とする請求項に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  3. 前記第2の金属配線層はフィラーを含有するレジストを用いて形成することを特徴とする請求項に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  4. 前記フィラーの粒径は0.1μm以上1.0μm以下であることを特徴とする請求項に記載の多層プリント配線板の製造方法。
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