JP5403920B2 - 発光素子収納用パッケージおよび発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光ダイオード(LED)もしくは半導体レーザ(LD)等の発光素子を収納するための発光素子収納用パッケージおよび発光装置に関する。
従来から発光ダイオード(LED)もしくは半導体レーザ(LD)等の発光素子を収納するために、発光素子収納用パッケージ(以下、パッケージともいう)が用いられている。このような発光素子収納用パッケージは、上面に発光素子を収納するための穴部を有する基体と、穴部の底面から基体の下面に導出される一対の配線導体とを備えている。
そして、穴部の底面に発光素子を搭載するとともに、発光素子の電極と一対の配線導体とをボンディングワイヤ等を介して電気的に接続し、しかる後、透明な封止樹脂等により発光素子を封止することにより、発光装置が形成される。
また、このような発光素子収納用パッケージおよび発光装置においては、通常、穴部の内壁の全周にわたって金めっき層や銀めっき層等の金属層が設けられている。
特開2006−5091号公報
しかしながら、上記従来のパッケージにおいては、近年のパッケージの小型化および薄型化の要求に伴い、配線導体と金属層とが接触してしまうことが懸念される。そして、複数の配線導体が穴部の内壁に設けられた金属層に接触してしまった場合、配線導体同士が金属層を介して短絡してしまうということが懸念される。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は、配線導体と金属層とが接触したとしても、配線導体同士が短絡する可能性が低減された発光素子収納用パッケージおよび発光装置を提供することにある。
本発明の発光素子収納用パッケージは、発光素子を収納する穴部が設けられた基体と、前記穴部の底部に設けられ、前記発光素子に電気的に接続される配線導体と、前記穴部の開口部の周回方向に互いに離間して、前記穴部の内壁に設けられた複数の金属層とを備えており、内壁に複数の凹凸が設けられており、複数の金属層が複数の凹凸の凹部内のみ設けられてそれぞれ独立している。
また、好ましくは、前記金属層は、前記穴部の前記開口部から前記底部に渡って設けられている。
また、好ましくは、全ての前記金属層は、前記周回方向に等間隔に設けられている。
また、好ましくは、前記金属層は、前記穴部の前記底部側から前記開口部側に向かって幅が広くなっている。
また、好ましくは、前記金属層は、前記内壁から前記穴部の内側へ突出しており、前記金属層の表面は、曲面状である。
また、好ましくは、前記金属層は、前記金属層の表面と前記穴部の内側に露出する前記内壁とが略同一面となるように、前記内壁に設けられている。
また、好ましくは、発光素子を収納する複数の穴部が設けられた基体と、前記複数の穴部の底部にそれぞれ設けられ、前記発光素子に電気的に接続される配線導体と、前記複数の穴部の開口部の周回方向に互いに離間して、前記穴部の内壁にそれぞれ設けられた複数の金属層とを備えている。
本発明の発光装置は、本発明の発光素子収納用パッケージと、該発光素子収納用パッケージの前記穴部に収納され、前記配線導体と電気的に接続されている発光素子とを具備している。
本発明の発光素子収納用パッケージは、発光素子を収納する穴部が設けられた基体と、穴部の底部に設けられ、発光素子に電気的に接続される配線導体と、穴部の開口部の周回方向に互いに離間して、穴部の内壁に設けられた複数の金属層とを備えている。したがって、金属層同士は、電気的に独立しているため、複数の配線導体と金属層とが接触したとしても、金属層に接触した配線導体同士がこれらの金属層を介して短絡する可能性は低減される。
本発明の発光装置は、本発明の発光素子収納用パッケージと、発光素子収納用パッケージの穴部に収納される発光素子とを具備している。したがって、上記の発光素子収納用パッケージの構成により、配線導体と金属層とが接触したとしても、配線導体同士が短絡する可能性が低減された発光装置とすることができる。
本発明の発光素子収納用パッケージの実施の形態を以下に詳細に説明する。図1(a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す平面図である。図1(b)は、図1(a)のA−A’線における断面図であり、図1(c)は、図1(a)のB−B’線における断面図である。図2は、図1における発光素子収納用パッケージの斜視図である。これらの図において、1は基体、2は穴部、3は配線導体、4は金属層、5は発光素子、6はボンディングワイヤである。また、図2においては、発光素子5およびボンディングワイヤ6を図示していない。
本実施の形態の発光素子収納用パッケージは、発光素子5を収納する穴部2が設けられた基体1と、穴部2の底部1aに設けられ、発光素子5に電気的に接続される配線導体3と、穴部2の開口部1bの周回方向に互いに離間して、穴部2の内壁1cに設けられた複数の金属層4とを備えている。
基体1は、例えば、セラミックスもしくは樹脂などの絶縁材料からなる。基体1がセラミックスからなる場合、基体1は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体(アルミナセラミックス)、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、もしくはガラスセラミックス質焼結体等のセラミックスからなる板状のものである。基体1が酸化アルミニウム質焼結体からなる場合、基体1は以下のようにして作製される。まず、アルミナ(Al)、シリカ(SiO)、カルシア(CaO)、もしくはマグネシア(MgO)等の原料粉末に適当な有機溶剤もしくは溶媒を添加混合して泥漿状物を作製する。次に、従来周知のドクターブレード法もしくはカレンダーロール法等により、この泥漿状物をシート状に成形し、セラミックグリーンシート(セラミック生シート)を作製する。次に、これらのセラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工が施す。なお、これらのセラミックグリーンシートは、必要に応じて複数枚積層する。そして、最後に高温(約1500〜1800℃)で焼成することによって、基体1は作製される。
基体1の上面には、発光素子5を収納するための穴部2が設けられている。穴部2は、例えば、平面視で円形状、楕円形状、もしくは長円形状等の円形状、または四角形状等の多角形状に形成される。このような穴部2は、以下のようにして形成される。例えば、基体1を作製する際に用いるセラミックグリーンシートのうちのいくつかのセラミックグリーンシート(以下、第一セラミックグリーンシートともいう)に、打抜き金型等を用いた孔加工方法により穴部2用の貫通孔を形成する。そして、第一セラミックグリーンシートと穴部2用の貫通孔を形成しないセラミックグリーンシート(以下、第二セラミックグリーンシートともいう)とを積層し、焼成することにより形成される。
図1(c)に示すように、基体1には、穴部2の底面1aから基体1の下面にかけて配線導体3が形成されている。配線導体3は、タングステン、モリブデン、マンガン、銀、もしくは銅等から適宜選択される金属粉末を焼成して得られたメタライズからなる。配線導体3は、基体1の穴部2に収納される発光素子5を外部と電気的に接続する導電路である。穴部2の底部1a上には、発光ダイオード(LED)もしくは半導体レーザ(LD)等の発光素子5が搭載され、発光素子5の電極と配線導体3とが、例えば、以下のようにして電気的に接続される。図1(a)に示すように、配線導体3は、底面1aにおいてそれぞれ離間した、配線導体3a、配線導体3b、および配線導体3c、配線導体3dからなる。そして、配線導体3a上に発光素子5が搭載され、金−シリコン合金もしくは銀−エポキシ樹脂等の導電性接合材により配線導体3aと発光素子5の一方の電極とが固着され電気的に接続されるとともに、配線導体3bと発光素子5の他方の電極とがボンディングワイヤ6を介して電気的に接続される。そして、基体1の下面に形成された配線導体3が、外部電気回路基板の配線に接続されることで、発光素子5の各電極は外部電気回路基板の配線と電気的に接続され、発光素子5へ電力や駆動信号が供給される。なお、配線導体3aおよび配線導体3bは、それぞれ電気的に独立して、外部電気回路基板の別々の配線と電気的に接続される。なお、図1においては、他の発光素子5が、配線導体3a上に搭載され、金−シリコン合金もしくは銀−エポキシ樹脂等の導電性接合材により配線導体3aと発光素子5の一方の電極とが固着され電気的に接続されるとともに、配線導体3c,3dと発光素子5の他方の電極とがボンディングワイヤ6を介して電気的にそれぞれ接続される。なお、これらの発光素子5の各電極は、フリップチップ実装のみもしくはワイヤボンディングのみにより配線導体3と電気的に接続されていても構わない。
この配線導体3は、例えば、基体1が酸化アルミニウム質焼結体からなる場合、以下のようにして作製される。まず、タングステン、モリブデン、もしくはマンガン等の金属粉末を含む導体ペーストを準備する。そして、スクリーン印刷法等の厚膜法により、基体1用のセラミックグリーンシートの所定の位置に、配線導体3用の導体ペーストを塗布する。その後、これらのセラミックグリーンシートと導体ペーストとを、同時に焼成することによって、配線導体3を、基体1の所定の領域に形成することができる。なお、配線導体3は、蒸着もしくはスパッタリング等の薄膜法により基体1に形成してもかまわない。
なお、配線導体3の露出する表面には、必要に応じて、ニッケル、金、もしくは銀等の耐蝕性に優れる金属が被着される。これにより、配線導体3が腐食することを有効に防止することができるとともに、配線導体3と発光素子5との固着、配線導体3とボンディングワイヤ6との接合、および配線導体3と外部電気回路基板の配線導体との接合を強固にすることができる。また、例えば、配線導体3の露出する表面には、厚さ1〜10μm程度のニッケルめっき層と厚さ0.1〜5μm程度の金めっき層または銀めっき層とが、電解めっき法もしくは無電解めっき法により順次被着される。
そして、本実施の形態において、発光素子収納用パッケージは、穴部2の開口部1bの周回方向に互いに離間して、穴部2の内壁1cに設けられた複数の金属層4を備えている。なお、ここで、開口部1bの周回方向に互いに離間するとは、基体1の上面に平行な断面において、金属層4が、穴部2の内壁1cに沿って複数に分割されて形成されていることをいう。そして、金属層4同士が分割されているため、金属層4同士は電気的に独立している。これにより、複数の配線導体3と金属層4とが接触したとしても、同一の金属層4に複数の配線導体3が接触する可能性が低減されるため、金属層4に接触した配線導体3同士がこれらの金属層4を介して短絡する可能性は低減される。したがって、配線導体3同士が短絡することにより発光素子5に供給される電流が低下し、発光素子5が放出する光の輝度が低下する可能性を低減できる。なお、本明細書において、開口部とは、基体を平面視した時の、基体と穴部との境界部のことをいい、穴部の内壁の一部である。また、隣接する金属層4同士の間隔は、金属層4同士が接触する可能性を低減するために、50〜100μm程度となるようにしておくことが好ましい。
また、金属層4は、セラミックスもしくは樹脂等の絶縁材料からなる基体1より発光素子5の発光する光に対する反射率が高い。ここで、発光素子5が放出する光の輝度にムラがある場合、穴部2の内壁1cにおいて光の輝度の弱い領域に金属層4を配置すると、金属層4が基体1より光に対する反射率が高いため、発光装置が放出する光の輝度のムラを低減することができる。
なお、金属層4は、タングステン、モリブデン、マンガン、銀、もしくは銅等から適宜選択される金属粉末を焼成して得られたメタライズからなる。また、この金属層4の露出する表面には、必要に応じて、ニッケル、金、もしくは銀等のめっき層が被着される。これにより、穴部2の内壁1cにおける光の反射効率を向上させることができる。
また、金属層4は、スクリーン印刷法等の厚膜法により、第一セラミックグリーンシートに形成された穴部2用の貫通孔の内面に金属層4用の導体ペーストを塗布した後、第一セラミックグリーンシートおよび第二セラミックグリーンシートと金属層4用の導体ペーストとを同時に焼成することによって形成することができる。なお、金属層4は、蒸着もしくはスパッタリング等の薄膜法により基体1の穴部2の内壁1cに形成してもかまわない。
なお、図1においては、金属層4は、穴部2の底部1aから離間している。これにより、配線導体3と金属層4とが接触する可能性を低減できるため、配線導体3同士が短絡する可能性を低減できる。このような構成は、第一セラミックグリーンシートおよび第二セラミックグリーンシートを複数枚積層する際、金属層4用の導体ペーストが塗布されていない第一セラミックグリーンシートが金属層4用の導体ペーストが塗布されている第一セラミックグリーンシートと第二セラミックグリーンシートとの間に配置されるように積層することにより、形成することができる。
次に、図1に示す発光素子収納用パッケージの製造方法について、説明する。まず、基体1用の第一セラミックグリーンシートおよび第二セラミックグリーンシートを準備する。次に、第一セラミックグリーンシートに打抜き金型等の孔加工方法により穴部2となる貫通孔を形成する。そして、スクリーン印刷法等の厚膜法により、周回方向に互いに離間するように、金属層4用の導体ペーストを貫通孔の内周面に塗布する。そして、第一セラミックグリーンシートと第二セラミックグリーンシートとを積層して焼成することにより、図1に示すような発光素子収納用パッケージが形成される。
なお、以上の発光素子収納用パッケージの製造方法において、配線導体3を形成するため、穴部2となる貫通孔とは別に、配線導体用貫通孔を第二セラミックグリーンシートに打ち抜き金型を用いて打ち抜く。そして、穴部2の底部1aおよび基体1の下面に配線導体3を形成する場合には、スクリーン印刷法等の厚膜法により、第二セラミックグリーンシートの主面に配線導体用金属ペーストを塗布する。また、基体1の内部に配線導体3を形成する場合には、配線導体用貫通孔に配線導体用金属ペーストを充填する。そして、配線導体用金属ペーストを、第一セラミックグリーンシートおよび第二セラミックグリーンシートと同時焼成することにより、配線導体3を形成する。
なお、以上の発光素子収納用パッケージの製造方法においては、周回方向に互いに離間するように、金属層4用の導体ペーストを貫通孔の内周面に塗布するとしたが、導体ペーストを貫通孔の内周面全面に塗布した後、レーザーや回転鋸等を用いて導体ペーストを切断することにより、導体ペーストを周回方向に互いに離間させてもよい。
また、金属層4は、スクリーン印刷法等の厚膜法により形成するとしたが、蒸着もしくはスパッタリング等の薄膜法により形成してもかまわない。
なお、基体1としては、白色系の基体1を用いることが好ましい。これにより、金属層4が形成されていない領域、すなわち、穴部2の内壁1cが露出する領域において、基体1の表面が白色系であるため、発光素子5の発する光を反射させやすくなり、発光装置が放出する光の輝度を高めることができる。なお、基体1として暗色系の基体1を用いる場合、金属層4が形成されていない領域に、光を十分に反射する程度の厚みの白色系の絶縁層を被着しておいてもよい。
また、1つの金属層4は、1つの配線導体3のみに近接しており、複数の配線導体3とは近接していないことが好ましい。これにより、1つの金属層4が異なる2つの配線導体3の両方に接触し、異なる2つの配線導体3同士が短絡する可能性を低減することができる。例えば、図1に示したように、平面視において、金属層4aが穴部2内で配線導体3aと重なる場合、金属層4aを配線導体3b,3c,3dと重ならないように形成しておけばよい。
また、図1においては、穴部2の底部1aに形成された1つの配線導体3に近接する金属層4は1つであるが、図3に示すように、1つの配線導体3に近接する金属層4は複数でも構わない。
また、任意の金属層4は、他の金属層4と対向していることが好ましい。たとえば、発光素子5が放出する光の輝度に強弱があり、光の輝度の弱い領域が対向している場合、光の輝度が弱い領域に金属層4を配置することにより、発光装置が放出する光の輝度のムラを低減することができる。
また、全ての金属層4は、周回方向に等間隔に設けられていることが好ましい。これにより、金属層4の配置がある領域に偏ることがないため、発光素子5が放出する光の反射ばらつきが大きくなることを抑制し、発光装置が放出する光の輝度のムラを低減することができる。
さらに、全ての金属層4は、同一形状としていることが好ましい。ここで、同一形状とは、金属層4の幅や長さ、穴部2の底部1aからの高さが略同一に配設されていることをいう。これにより、金属層4それぞれの形状が異なることがないため、発光素子5が放出する光の反射ばらつきが大きくなることを抑制し、発光装置が放出する光の輝度のムラを低減することができる。
また、必要に応じて、この金属層4の形状を部分的に異ならせても構わない。この場合、穴部2に収納された発光素子5が放出する光に対する反射を部分的に変化させることで、外部に放射される光を意図的に変化させることができる。
また、図1においては、金属層4は、穴部2の底部1aから離間しているが、金属層4は、穴部2の開口部1bから底部1aに渡って設けても構わない。これにより、穴部2の開口部1bから底部1aに渡って金属層4からなる反射層が形成されるので、発光素子5から穴部2の内壁1c方向に放射された光を金属層4により良好に反射させることができ、発光装置が放出する光の輝度を向上させることができる。したがって、配線導体3同士が短絡する可能性を低減しつつ、発光装置が放出する光の輝度を向上させることができる。
また、図1においては、複数の発光素子5が穴部2に収納されている。この場合、それぞれの発光素子5の電極に電気的に接続される配線導体3に合わせて金属層4が分割され、複数の発光素子5の電極同士が短絡する可能性が低減される。したがって、複数の発光素子5が放出する光の輝度が低下する可能性を低減できる。また、これにより、各発光素子5が放出する光の輝度にばらつきが生じる可能性を低減できるため、発光装置が放出する光の輝度にムラが生じる可能性を低減できる。なお、穴部2に収納される複数の発光素子5は、同一の波長の発光素子5であっても構わないし、例えば、青色LEDと赤色LEDと緑色LEDのように、異なる波長の発光素子5であっても構わない。ここで、穴部2に収納される複数の発光素子5が異なる波長の発光素子5である場合、各発光素子5が放出する光の輝度にばらつきが生じる可能性を低減することにより、発光装置が放出する光の色調にムラが生じる可能性を低減できる。なお、図1においては、複数の発光素子5が穴部2収納されているが、1つの発光素子5を穴部2に収納しても構わないし、図4に示すように、さらに多くの発光素子5を穴部2に収納しても構わない。
なお、波長の異なる複数の発光素子5を穴部2に収納する場合、離間した金属層4それぞれの光に対する反射率を変えても構わない。それぞれの発光素子5が放出する光が直近の金属層4によって反射された際、反射された光の輝度が同じとなるように金属層4それぞれの反射率を変えると、直近の金属層4によって反射された光の輝度のばらつきを低減することができるため、発光装置が放出する光の色調のムラを低減することができる。なお、金属層4それぞれの反射率を変える方法としては、例えば、金属層4それぞれの厚みを変える方法もしくは金属層4それぞれの材料を変える方法等がある。
また、図5に示すように、穴部2の内壁1cが底部1a側から基体1の上面側に向かって穴部2が広がるように傾斜させても構わない。これにより、発光素子5が放出する光を穴部2の内壁1cや金属層4で外部に向かって良好に反射させることができる。なお、穴部2は、好ましくは、内壁1cと基体1の上面とがなす角度が35°〜90°程度となるように形成されている。
なお、このような穴部2は、基体1用のセラミックグリーンシートに穴部2用の貫通孔を形成する際、穴部2用の貫通孔がセラミックグリーンシートの一方の主面側から他方の主面側に広がるように打ち抜いておくことによって形成することができる。
また、金属層4は、穴部2の底部1a側から開口部1b側に向かって幅が広くなっていても構わない。金属層4の底部1a側の端部において、金属層4の幅が狭いため、金属層4と配線導体3とが接触することを低減できるとともに、穴部2の底部1a側から開口部1b側に向かって幅が広くなるため、発光素子5が放出する光を効率よく反射し、発光装置が外部に放出する光の輝度を高めることができる。さらに、図6に示すように、穴部2の内壁1cが底部1a側から基体1の上面側に向かって穴部2が広がる場合、隣接する金属層4同士の間隔が、穴部2の底部1a側から穴部2の開口部1b側に渡って、略一定となるようにしても構わない。この場合、穴部2の底部1a側から穴部2の開口部1b側に渡って、隣接する金属層4同士が接触する可能性を変化させることなく、穴部2の内壁1cにおける金属層4の占有率を広くして、発光素子5が放出する光を効率よく反射し、発光装置が外部に放出する光の輝度を高めることができる。
また、図7に示すように、基体1の上面に枠体7を積層しておいても構わない。枠体7は、例えば、セラミックスもしくは樹脂等の絶縁材料、または金属材料からなる。枠体7が絶縁材料からなる場合、基体1の場合と同様な理由により、白色系であることがよい。なお、枠体7がセラミックスからなる場合、基体1と同様な方法を用いることにより、枠体7を作製することができる。また、枠体7が金属材料からなる場合、枠体7は、ニッケル、金、銀、白金、もしくはパラジウム等の金属材料、または表面にニッケル、金、銀、白金、もしくはパラジウム等のめっき層が被着された銅、銅−タングステン、鉄−ニッケル、もしくは鉄−ニッケル−コバルト等の金属材料等が好適に使用され、作製される。なお、基体1と枠体7とは接合材により接合される。例えば、基体1がセラミックス材料からなり、枠体7が金属材料からなる場合には、基体1の上面に枠体7と接合するための接合用金属層を形成しておき、この接合用金属層と枠体7とを銀−銅ろう材等のろう材を用いて接合させればよい。また、基体1と枠体7とがともにセラミックスからなる場合、それぞれのセラミックグリーンシートを積層した後、焼結することにより基体1と枠体7とを一体化させても構わない。
また、図8に示すように、枠体7が絶縁材料からなる場合、枠体7の内壁7aに枠体金属層8を形成しておいても構わない。このような枠体金属層8は、例えば、枠体7がセラミックスからなる場合、タングステン、モリブデン、マンガン、銀、もしくは銅等から適宜選択される金属粉末を焼成して得られたメタライズからなる。また、枠体金属層8の露出する表面には、金属層4と同様に、必要に応じて、ニッケル、金、もしくは銀等のめっき層が被着される。これにより、枠体7の反射率を高いものとすることができる。なお、このような枠体金属層8は、スクリーン印刷法等の厚膜法により、枠体用セラミックグリーンシートに形成された内壁7aに枠体金属層用導体ペーストを塗布した後、枠体用セラミックグリーンシートと枠体金属層用導体ペーストとを同時に焼成することによって形成することができる。なお、枠体金属層8は、蒸着もしくはスパッタリング等の薄膜法により枠体7の内壁7aに形成してもかまわない。
また、図9に示すように、発光素子5の一方の電極が接続される配線導体3は、基体1の上面に形成されていてもよい。この場合には、例えば、穴部2に収納された発光素子5の電極と基体1の上面に形成された配線導体3とが、ボンディングワイヤ6により電気的に接続される。このように、配線導体3が基体1の上面に形成される場合には、ボンディングワイヤ6により接続される配線導体3を底部1aに形成しないため、平面視において、発光素子5が収納される穴部2の径を小さくすることができる。これにより、穴部2の内壁1cと発光素子5との距離を短くすることができるため、穴部2において発光素子5が放出する光をより近い位置で反射させ、発光装置の輝度を部分的に強めることができる。また、発光装置全体の外形に対しては、あまり変化がない場合であっても、発光素子収納用パッケージの穴部2の壁幅を広くしやすくなるので、発光素子5が放出する光が穴部2の壁を透過する可能性を低減することができる。
また、枠体7の内壁7aに枠体金属層8を形成する場合、金属層4と同様の理由により、枠体7の穴部の開口部の周回方向に互いに離間して、枠体金属層8を枠体7の内壁7aに設けても構わない。
また、枠体7においても、基体1の穴部2の内壁1cと同様に、枠体7の下面側から枠体7の上面側に向かって枠体7の貫通穴が広がるように傾斜させても構わない。これにより、基体1の内壁1cを傾斜させた場合と同様に、外部に良好に光を反射させることができる。また、必要に応じて、基体1の内壁1cの傾斜角度と枠体7の内壁7aの傾斜角度とを異なるようにしても構わない。
また、図10(a)に示すように、金属層4は、平面視した際、内壁1cから穴部2の内側へ突出しており、金属層4の表面は、曲面状であってもよい。この場合、金属層4は、穴部2に収納された発光素子5が放出する光を穴部2内で散乱させることができる。したがって、発光素子5が放出する光の輝度に強弱が発生した際、この光の輝度が強い部分に金属層4を形成して光を散乱させることで、発光装置が放出する光の輝度ムラの少なくすることができる。
また、図10(c)に示すように、金属層4は、穴部2の開口部1bから底部1aの方向へ断面視した際、内壁1cから穴部2の内側へ突出しており、金属層4の表面は、曲面状であってもよい。これにより、穴部2内における光の散乱の効果を高めることができる。
また、図11に示すように、基体1は、内壁1cに凹凸を有し、金属層4は、金属層4の表面と穴部2の内側に露出する内壁1cとが略同一面となるように、内壁1cに設けられていてもよい。ここで、穴部2の内壁1cは、金属層4によって覆われている凹部9を有し、凹部9以外の部位においては、内壁1cは露出している。これにより、金属層4が凹部9内に位置するので、隣接する金属層4同士が接触する可能性を低減することができ、金属層4同士の間隔を狭く形成しやすくなる。従って、発光装置の信頼性を高めるとともに、発光装置を小型化することができる。なお、図11(d)に示すように、凹部9は、内壁1cが基体1の方向へ窪んでなる形状をしている。したがって、基体1は、内壁1cに凹部9を有することにより、内壁1cに凹凸を有することとなる。なお、図11(d)は、図11(a)の領域Xにおける部分拡大図であり、配線導体3、金属層4、発光素子5、およびボンディングワイヤ6を図示していない。
また、図11において、金属層4は、金属層4の表面と穴部2の内側に露出する内壁1cとが略同一面となるように、内壁1cに設けられている。すなわち、金属層4は、基体1の凹部9に充填されている。これにより、発光素子5が放出する光を、穴部2内において均等に反射させ、外部に良好に放出することができる。ここで、略同一面とは、例えば、平面視もしくは基体の上面に平行な断面で切断する断面視をしたとき、穴部2が円形状である場合、穴部2の内側に露出する内壁1cと金属層4の表面とが穴部2の中心に対して、同一円周上に位置することをいう。また、例えば、平面視もしくは基体の上面に平行な断面で切断する断面視をしたとき、穴部2が四角形状である場合、各辺において、穴部2の内側に露出する内壁1cと金属層4の表面とが同一直線上に位置することをいう。なお、略同一面とは、作製時における10μm程度の微小な凹凸や金属層4上に被着されるめっき層の厚み程度の誤差は含まれるものとする。
次に、図11に示す発光素子収納用パッケージの製造方法について、図12を基に説明する。まず、基体1用の第一セラミックグリーンシート11および第二セラミックグリーンシート12を準備する(図12(a))。次に、第一セラミックグリーンシート11に打抜き金型等の孔加工方法により凹部9となる複数の第1貫通孔13を形成する(図12(b))。そして、スクリーン印刷法等の印刷手段により、金属層4用の導体ペースト14を第1貫通孔13内に充填する(図12(c))。そして、導体ペースト14を分断するようにして、打抜き金型等の孔加工方法により、穴部2となる第2貫通孔15を形成する(図12(d))。これにより、導体ペースト14は、穴部2の内側に露出される。そして、第一セラミックグリーンシート11と第二セラミックグリーンシート12とを積層して焼成することにより、図11に示すような発光素子収納用パッケージが形成される。
以上の発光素子収納用パッケージの製造方法によると、金属層4を内壁1cの凹部9内に埋没して形成するため、金属層4用の導体ペースト14を印刷する際ににじみ等が発生しにくく、金属層4同士が接触する可能性を低減することができ、金属層4同士の間隔を狭く形成することができる。従って、発光装置の信頼性を高めるとともに、発光装置を小型化することができる。
なお、底部1a側から基体1の上面側に向かって穴部2が広がっている発光装置を作製する場合、第一セラミックグリーンシート11に第2貫通孔15を形成する際に、第二貫通孔15の内周面が傾斜するように打ち抜いても構わない。これにより、穴部2の内側に露出する内壁1cおよび金属層4の表面は、発光素子5が放出する光を外部に向かって良好に反射させることができる。
また、図13に示すように、基体1は、平面視した時、開口部1bに凹凸を有し、凹凸は、穴部2の開口部1bから底部1aに渡って設けられ、金属層4は、凹凸を構成する凹部9に設けられていても構わない。これにより、金属層4が凹部9内に位置するので、隣接する金属層4同士が接触する可能性を低減することができ、金属層4同士の間隔を狭く形成しやすくなる。従って、発光装置の信頼性を高めるとともに、発光装置を小型化することができる。
次に、図13に示す発光素子収納用パッケージの製造方法について、図14を基に説明する。まず、第一セラミックグリーンシート11および第二セラミックグリーンシート12を準備する(図14(a))。次に、第一セラミックグリーンシート11に打抜き金型等の孔加工方法により凹部9となる複数の第1貫通孔13を形成する(図14(b))。そして、スクリーン印刷法等の厚膜法により、金属層4用の導体ペースト14をそれぞれの第1貫通孔13の内周面に塗布する(図14(c))。そして、第1貫通孔13および導体ペースト14を分断するようにして、打抜き金型等の孔加工方法により、穴部2となる第2貫通孔15を形成する(図14(d))。これにより、第1貫通孔13および導体ペースト14は、第2貫通孔15の内側に露出される。そして、第一セラミックグリーンシート11と第二セラミックグリーンシート12とを積層して焼成することにより、図13に示すような発光素子収納用パッケージが形成される。
以上の発光素子収納用パッケージの製造方法によると、金属層4を内壁1cの凹部9内に形成するため、金属層4用の導体ペースト14を印刷する際ににじみ等が発生しにくく、金属層4同士が接触する可能性を低減することができ、金属層4同士の間隔を狭く形成することができる。従って、発光装置の信頼性を高めるとともに、発光装置を小型化することができる。
なお、図11および図13において、基体1は、平面視した時、開口部1bに凹凸を有し、金属層4は、内壁1cの凹部9に設けられているが、開口部1bには凹凸を有していなくとも、内壁1cに凹凸を有し、金属層4が、内壁1cの凹部9に設けられていればよい。これにより、金属層4が凹部9に位置するので、隣接する金属層4同士が接触する可能性を低減することができ、金属層4同士の間隔を狭く形成しやすくなる。従って、発光装置の信頼性を高めるとともに、発光装置を小型化することができる。また、この場合、金属層4は、金属層4の表面と穴部2の内側に露出する内壁1cとが略同一面となるように、内壁1cに設けられていてもよい。
また、発光素子収納用パッケージは、発光素子5を収納する複数の穴部2が設けられた基体1と、複数の穴部2の底部1aにそれぞれ設けられ、発光素子5に電気的に接続される配線導体3と、複数の穴部2の開口部1bの周回方向に互いに離間して、穴部2の内壁1cにそれぞれ設けられた複数の金属層4とを備えるものであっても構わない。例えば、図15に示すように、複数の穴部2をドットマトリックス状に配列させたものとすることで、表示装置として好適なものとして使用することもできる。また、小型の発光素子収納用パッケージを簡便に作製するための複数個取り基板として用いても構わない。この場合、基体1を分割することで、複数の発光素子収納用パッケージを得ることができる。
次に本発明の発光装置の実施の形態について説明する。本実施の形態の発光装置は、図1に示す発光素子収納用パッケージと、この発光素子収納用パッケージの穴部2に収納され、配線導体3と電気的に接続されている発光素子5とを備えている。このことから、上記の発光素子収納用パッケージの特徴を有したものとなり、配線導体3と金属層4とが接触したとしても、配線導体3同士の短絡する可能性が低減された発光装置とすることができる。
発光素子5は、上記の発光素子収納用パッケージの穴部2に収納され、配線導体3と電気的に接続されている。なお、発光素子5は、発光ダイオードもしくは半導体レーザ等である。また、穴部2に収納される発光素子5は、複数であっても構わない。この場合、複数の発光素子5の電極同士が短絡する可能性が低減され、複数の発光素子5が放出する光の輝度が低下する可能性を低減できる。これにより、各発光素子5が放出する光の輝度にばらつきが生じる可能性を低減できるため、発光装置が放出する光の輝度にムラが生じる可能性を低減できる。そして、穴部2に収納される複数の発光素子5は、発光波長が同一の発光素子5であっても構わないし、例えば、青色LEDと赤色LEDと緑色LEDのように、発光波長が異なる発光素子5であっても構わない。ここで、発光波長が異なる発光素子5を収納する場合、各発光素子5が放出する光の輝度にばらつきが生じる可能性を低減することにより、発光装置が放出する光の色調にムラが生じる可能性を低減できる。
なお、発光素子5は、配線導体3a上に搭載され、金−シリコン合金もしくは銀−エポキシ樹脂等の導電性接合材により配線導体3aと発光素子5の一方の電極とが固着され電気的に接続されるとともに、配線導体3bと発光素子5の他方の電極とがボンディングワイヤ6を介して電気的に接続される。なお、発光素子5の各電極は、フリップチップ実装のみもしくはワイヤボンディングのみにより配線導体3と電気的に接続されていても構わない。また、配線導体3aと発光素子5の少なくとも一方の電極とがワイヤボンディングにより電気的に接続されている場合、発光素子5から放出された光がボンディングワイヤ6により反射して輝度ムラが生じることがあるが、その場合に金属層4を輝度の弱い領域に配置することにより、発光装置が放出する光の輝度ムラを抑制することができる。
なお、図示していないが、発光素子5は、透光性部材により封止されていても構わない。この場合、透光性部材は、たとえばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂等からなる封止樹脂である。そして、基体1の発光素子5を覆うように封止樹脂を塗布した後、封止樹脂を硬化することで発光装置となる。
なお、封止樹脂は、基体1の穴部2に充填されていてもよい。この場合、封止樹脂が基体1の穴部2の内壁1cにも被着される。そして、セラミックスもしくは樹脂等の絶縁材料からなる基体1の表面粗さが金属層4の表面粗さより粗い場合、封止樹脂が穴部2から剥離する可能性を抑制することができ、発光装置を長期間にわたって利用することができる。
また、透光性部材は、樹脂板もしくはガラス板等であってもよい。この場合、透光性部材は、基体1の上面もしくは内周面に基体1の穴部2を塞ぐように取着される。また、枠体7を具備する場合、枠体7の上面もしくは内周面に枠体7の貫通孔7aを塞ぐように透光性部材を取着しても構わない。
また、封止樹脂中に蛍光体を含有させてもよい。蛍光体は、発光素子5が発する光の波長を、他の波長に変換して外部に放出することができるものであり、発光素子5と蛍光体との組み合わせにより任意の発光色を得ることができる。例えば、発光素子5の発する光が青色光であり、蛍光体の発する光が黄色光であれば、混色により発光装置は白色光を放出することができる。なお、蛍光体は、穴部2に充填された封止樹脂中に含有させてもよいし、発光素子5の周囲を覆う封止樹脂に含有させてもよい。また、蛍光体は、樹脂板もしくはガラス板に含有させてもよい。
また、枠体7を具備し、枠体7の上面に配線導体3を配設し、この配線導体3をボンディングワイヤ6を介して電気的に接続する場合、このボンディングワイヤ6を覆うように封止樹脂を塗布または充填しても構わない。
また、本発明の発光素子収納用パッケージおよび発光装置をドットマトリックス状に配列させたものとすることで、表示装置として好適なものとして使用することもできる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を施すことは何等差し支えない。例えば、図16に示すように、発光素子5の搭載部を導体層として形成せずに、発光素子5を穴部2の底部1aに直接搭載し、その周囲に発光素子5の電極と電気的に接続される配線導体3を形成してもよい。この場合、発光素子5が穴部2の底部1aに搭載されるとともに、発光素子5の電極と配線導体3とをボンディングワイヤ6等を介して電気的に接続することとなる。また、図17に示すように、基体1の一部に金属体1dを用いても構わない。この場合、金属体1dとセラミックス等からなる基体1の他の部材1eとが接合され、基体1が形成される。例えば、金属体1dに銅等の熱伝導性の高い金属を用いることで、発光素子5の発熱を金属体1dに伝達させ、発光装置の放熱性を高めることができる。
(a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す平面図であり、(b)は、(a)のA−A’線における断面図、(c)は、(a)のB−B’線における断面図である。 本発明の発光素子収納用パッケージの実施の形態の一例を示す斜視図である。 本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す平面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す平面図であり、(b)は、(a)のC−C’線における断面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す平面図であり、(b)は、(a)のD−D’線における断面図、(c)は、(a)のE−E’線における断面図である。 本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す平面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す平面図であり、(b)は、(a)のF−F’線における断面図、(c)は、(a)のG−G’線における断面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す平面図であり、(b)は、(a)のH−H’線における断面図、(c)は、(a)のI−I’線における断面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す平面図であり、(b)は、(a)のJ−J’線における断面図、(c)は、(a)のK−K’線における断面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す平面図であり、(b)は、(a)のL−L’線における断面図、(c)は、(a)のM−M’線における断面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す平面図であり、(b)は、(a)のN−N’線における断面図、(c)は、(a)のO−O’線における断面図、(d)は、(a)の領域Xにおける部分拡大図である。 本発明の発光素子収納用パッケージの製造方法について実施の形態の一例を示す平面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す平面図であり、(b)は、(a)のP−P’線における断面図、(c)は、(a)のQ−Q’線における断面図である。 本発明の発光素子収納用パッケージの製造方法について実施の形態の一例を示す平面図である。 本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す平面図である。 本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す断面図である。 本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す断面図である。
符号の説明
1:基体
1a:底部
1b:開口部
1c:内壁
2:穴部
3:配線導体
4:金属層
5:発光素子
7:枠体
8:枠体金属層

Claims (8)

  1. 発光素子を収納する穴部が設けられた基体と、
    前記穴部の底部に設けられ、前記発光素子に電気的に接続される配線導体と、
    前記穴部の開口部の周回方向に互いに離間して、前記穴部の内壁に設けられた複数の金属層とを備えており、
    前記内壁に複数の凹凸が設けられており、前記複数の金属層が前記複数の凹凸の凹部内のみ設けられてそれぞれ独立していることを特徴とする発光素子収納用パッケージ。
  2. 前記金属層は、前記穴部の前記開口部から前記底部に渡って設けられている請求項1に記載の発光素子収納用パッケージ。
  3. 全ての前記金属層は、前記周回方向に等間隔に設けられている請求項1または請求項2に記載の発光素子収納用パッケージ。
  4. 前記金属層は、前記穴部の前記底部側から前記開口部側に向かって幅が広くなっている請求項1から請求項3のいずれかに記載の発光素子収納用パッケージ。
  5. 前記金属層は、前記内壁から前記穴部の内側へ突出しており、
    前記金属層の表面は、曲面状である請求項1から請求項4のいずれかに記載の発光素子収納用パッケージ。
  6. 前記金属層は、前記金属層の表面と前記穴部の内側に露出する前記内壁とが略同一面となるように、前記内壁に設けられている請求項1から請求項4のいずれかに記載の発光素子収納用パッケージ。
  7. 発光素子を収納する複数の穴部が設けられた基体と、
    前記複数の穴部の底部にそれぞれ設けられ、前記発光素子に電気的に接続される配線導体と、
    前記複数の穴部の開口部の周回方向に互いに離間して、前記穴部の内壁にそれぞれ設けられた複数の金属層とを備えた発光素子収納用パッケージ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の発光素子収納用パッケージと、
    該発光素子収納用パッケージの前記穴部に収納され、前記配線導体と電気的に接続されている発光素子とを具備する発光装置。
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