JP5153402B2 - 発光素子収納用パッケージおよび発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光ダイオード(LED)もしくは半導体レーザ(LD)等の発光素子を収納するための発光素子収納用パッケージおよび発光装置に関する。
従来から発光ダイオード(LED)もしくは半導体レーザ(LD)等の発光素子を収納するために、発光素子収納用パッケージ(以下、パッケージともいう)が用いられている。このような発光素子収納用パッケージは、上面に発光素子を収納するための穴部を有する基体と、穴部の底面から基体の下面に導出される一対の配線導体とを備えている。
そして、穴部の底面に発光素子を搭載するとともに、発光素子の電極と一対の配線導体とをボンディングワイヤ等を介して電気的に接続し、しかる後、透明な封止樹脂等により発光素子を封止することにより、発光装置が形成される。
なお、発光素子が発光する光は、穴部の内周面により反射される。このような発光素子収納用パッケージにおいては、必要に応じて、穴部の内周面に、表面が金めっき層や銀めっき層等からなる反射層が設けられる。
特許文献1においては、基体には複数の穴部が形成され、それぞれの穴部に発光素子が収納された発光素子収納用パッケージが記載されている。
特開2005−150408号公報
特許文献1では、基体に形成された複数の穴部の内周面は、その材料等の条件が同一であることを前提としている。このような場合には、穴部の内周面の同一の発光素子の発光する光に対する反射率は同一である。しかしながら、穴部の内周面の光に対する反射率は、発光素子が発光する光の波長に伴い変化する。したがって、複数の穴部それぞれに発光素子を収納する際、それぞれの穴部に収納される発光素子が発光する光の波長が異なっている場合、発光素子それぞれが発光する光に対する穴部の内周面の反射率が異なることにより、複数の発光素子から発光された光を融合する際に光の色調ムラが発生し、発光装置が色調ムラのある光を放出することが懸念される。なお、光の色調ムラとは、発光装置から放出される光の色調に部分的にばらつきが発生することである。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は、発光波長が異なる複数の発光素子を収納する場合、放出する光の色調ムラを低減することが可能な発光素子収納用パッケージおよび発光装置を提供することにある。
本発明の発光素子収納用パッケージは、発光波長が異なる複数の発光素子を収納するための複数の穴部を具備する基体を備え、少なくとも1つの前記穴部の内周面は、他の前記穴部の内周面と同一の前記発光素子が発光する光に対する反射率が異なり、り、穴部毎に深さが異なる。
また、好ましくは、前記穴部の内周面は、前記発光素子の発光波長に応じて前記穴部毎に異なる材料からなる。
また、好ましくは、前記穴部の内周面は、前記発光素子の発光波長に応じて前記穴部毎に表面粗さが異なる。
また、好ましくは、前記穴部の内周面は、前記発光素子の発光波長に応じて前記穴部毎に開気孔率が異なる。
また、好ましくは、少なくとも2つの前記穴部の内周面は、前記穴部の内壁に設けられた反射層の表面からなり、前記反射層は、前記発光素子の発光波長に応じて前記穴部毎に厚みが異なる。
また、好ましくは、前記各穴部の内周面は異なる材料からなる複数の領域を有するとともに、前記材料の組み合わせは、前記各穴部において同一であり、前記穴部の内周面は、前記発光素子の発光波長に応じて前記穴部毎に前記各領域の面積比が異なる。
本発明の発光装置は、本発明の発光素子収納用パッケージと、該発光素子収納用パッケージの前記複数の穴部に収納される発光波長が異なる複数の発光素子とを具備している。
本発明の発光素子収納用パッケージは、発光波長が異なる複数の発光素子を収納するための複数の穴部を具備する基体を備え、少なくとも1つの穴部の内周面は、他の穴部の内周面と同一の発光素子が発光する光に対する反射率が異なる。これにより、発光素子と穴部とを組み合わせることにより、穴部の内周面における、収納される発光素子が発光する光に対する反射率を調節することができる。従って、本発明の発光素子収納用パッケージは、色調ムラの少ない光を放出することができる。
(第一の実施の形態)
本発明の発光素子収納用パッケージの第一の実施の形態を以下に詳細に説明する。図1(a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す平面図、図1(b)は、図1(a)に記載の発光素子収納用パッケージの下面図である。図2(a)は、図1(a)のA−A’線における断面図であり、図2(b)は、図1(a)のB−B’線における断面図である。これらの図において、1は基体、2は穴部、3は配線導体、4は内周面、5は発光素子、6はボンディングワイヤである。
本実施の形態の発光素子収納用パッケージは、発光波長が異なる複数の発光素子5を収納するための複数の穴部2を具備する基体1を備え、少なくとも1つの穴部2の内周面4は、他の穴部2の内周面4と同一の発光素子5が発光する光に対する反射率が異なる。
図1および図2において、基体1は、3つの穴部2(内周面4aを有する穴部2aと、内周面4bを有する穴部2bと、内周面4cを有する穴部2cと)を備えている。また、これらの穴部2a,2b,2cには、発光素子5a,5b,5cがそれぞれ収納される。
基体1は、例えば、セラミックスもしくは樹脂などの絶縁材料からなる。基体1がセラミックスからなる場合、基体1は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体(アルミナセラミックス)、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、もしくはガラスセラミックス質焼結体等のセラミックスからなる板状のものである。基体1が酸化アルミニウム質焼結体からなる場合、基体1は以下のようにして作製される。まず、アルミナ(Al)、シリカ(SiO)、カルシア(CaO)、もしくはマグネシア(MgO)等の原料粉末に適当な有機溶剤もしくは溶媒を添加混合して泥漿状物を作製する。次に、従来周知のドクターブレード法もしくはカレンダーロール法等により、この泥漿状物をシート状に成形し、セラミックグリーンシート(セラミック生シート)を作製する。次に、これらのセラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施す。なお、これらのセラミックグリーンシートは、必要に応じて複数枚積層する。そして、最後に高温(約1500〜1800℃)で焼成することによって、基体1は作製される。
基体1の上面には、発光素子5を収納するための穴部2が複数設けられている。穴部2は、例えば、平面視で円形状、楕円形状、もしくは長円形状等の円形状、または四角形状等の多角形状に形成される。
このような穴部2は、例えば、以下のようにして形成される。まず、基体1を作製する際に用いるセラミックグリーンシートのうちのいくつかのセラミックグリーンシート(以下、第一セラミックグリーンシートともいう)に、打抜き金型等を用いた孔加工方法により複数の穴部2用の貫通孔を形成する。そして、第一セラミックグリーンシートと穴部2用の貫通孔を形成しないセラミックグリーンシート(以下、第二セラミックグリーンシートともいう)とを積層し、これらのセラミックグリーンシートを同時に焼成することにより形成される。
基体1には、穴部2の底面1aから基体1の下面にかけて配線導体3が形成されている。配線導体3は、基体1の穴部2に収納される発光素子5を外部と電気的に接続する導電路である。穴部2の底部1a上には、発光ダイオード(LED)もしくは半導体レーザ(LD)等の発光素子5が搭載され、発光素子5の電極と配線導体3とが、例えば以下のようにして電気的に接続される。配線導体3上に発光素子5が搭載され、金−シリコン合金もしくは銀−エポキシ樹脂等の導電性接合材により一方の配線導体3と発光素子5の一方の電極とが固着され電気的に接続されるとともに、他方の配線導体3と発光素子5の他方の電極とがボンディングワイヤ6を介して電気的に接続される。そして、基体1の下面に形成された配線導体3が外部電気回路基板の配線に接続されることで、発光素子5の各電極は外部電気回路基板の配線と電気的に接続され、発光素子5へ電力や駆動信号が供給される。なお、発光素子5の各電極は、フリップチップ実装のみもしくはワイヤボンディングのみにより配線導体3と電気的に接続されていても構わない。なお、上述において、配線導体3は基体1の下面に導出しているが、必要に応じて、基体1の側面あるいは基体1の上面に導出し、外部電気回路基板の配線と接合してもかまわない。
そして、配線導体3は、タングステン、モリブデン、マンガン、銀、もしくは銅等から適宜選択される金属粉末を焼成して得られたメタライズからなる。この配線導体3は、例えば、基体1が酸化アルミニウム質焼結体からなる場合、以下のようにして形成される。まず、タングステン、モリブデン、もしくはマンガン等の金属粉末を含む導体ペーストを準備する。そして、スクリーン印刷法等の厚膜法により、基体1用のセラミックグリーンシートの所定の位置に、配線導体3用の導体ペーストを塗布する。その後、これらのセラミックグリーンシートと導体ペーストとを同時に焼成することによって、配線導体3を、基体1の所定の領域に形成することができる。
なお、配線導体3の露出する表面には、必要に応じて、ニッケル、金、もしくは銀等の耐蝕性に優れる金属が被着される。これにより、配線導体3が腐食することを効果的に抑制することができるとともに、配線導体3と発光素子5との固着、配線導体3とボンディングワイヤ6との接合、および配線導体3と外部電気回路基板の配線導体との接合を強固にすることができる。また、例えば、配線導体3の露出する表面には、厚さ1〜10μm程度のニッケルめっき層と厚さ0.1〜5μm程度の金めっき層または銀めっき層とが、電解めっき法もしくは無電解めっき法により順次被着される。
そして、本発明の発光素子収納用パッケージの第一の実施の形態において、それぞれの穴部2の内周面4は、他の穴部2の内周面4と同一の発光素子5が発光する光に対する反射率が異なる。穴部2に収納される発光素子5の発光波長に応じて穴部2毎に穴部2の内周面4の反射率を異ならせることにより、対応する発光素子5の発光する光に対する穴部2の反射率のばらつきを小さくすることができる。なお、ここで、穴部2毎に穴部2の内周面4の反射率を異ならせるとは、同一の発光素子5が発光する光に対する反射率を穴部2毎に変化させることを示す。例えば、同一の発光素子5が発光する光に対する反射率を、穴部2毎に90%、85%、80%と変化させることを示す。ここで、発光波長の短い発光素子5を反射率の高い穴部2に収納し、発光波長の長い発光素子5を反射率の低い穴部2に収納することで、穴部2の内周面4の光に対する反射率は、光の発光波長が長くなるに従って高くなり、光の発光波長が短くなるに従って低くなる傾向にあるので、発光波長の長い光が発光される発光素子5が収納される穴部2の内周面4の発光波長の長い光に対する反射率と、発光波長の短い光が発光される発光素子5が収納される穴部2の内周面4の発光波長の短い光に対する反射率とを近づけることができる。これにより、発光素子収納用パッケージは、各穴部2から放出される光の輝度のばらつきを小さくし、色調ムラの少ない光を放出することができる。
なお、本明細書において、穴部2の内周面4とは、穴部2の側面において、発光素子収納用パッケージと空間との境界を構成する表面のことを示し、穴部2の内壁7とは、穴部2の側面における基体1の表面のことを示す。そして、穴部2の内周面4は、穴部2の内壁7、もしくは穴部2の内壁7に設けられる反射層8の表面により構成される。
また、内周面4の反射率とは、穴部2の内周面4全体で光が反射するときの反射率をいう。そして、内周面4の反射率は、特定の波長の光を内周面4の一部に照射し、全反射光を分光光度計で測定し、反射光の強度と入射光の強度との比を求めることにより得ることができる。ここで、内周面4における材料、厚み、表面粗さ、気孔率、または気孔直径等が均一の領域のみからなる場合、内周面4の反射率は、内周面4の複数の箇所で測定した反射率の平均値をとることにより得られる。また、内周面4における材料、厚み、表面粗さ、気孔率、または気孔直径等が異なる複数の領域からなる場合、内周面4の反射率は、各領域の反射率を測定し、各領域の反射率の平均値をとる。例えば、内周面4が反射率の異なる領域aおよび領域bからなる場合、内周面4の反射率Rtは、各領域の反射率および面積を測定し、Rt=Ra×Sa/St+Rb×Sb/Stを計算することにより得られる。ここで、Raは領域aの反射率のことをいい、Rbは領域bの反射率のことをいう。また、Saは領域aの面積のことをいい、Sbは領域bの面積のことをいい、Stは内周面4の全面積のことをいう。また、穴部2に樹脂が充填されている場合、樹脂を剥離した後、反射率を測定する。また、反射率のばらつきとは、光に対する反射率における標準偏差のことをいう。
なお、ここで、それぞれの穴部2の内周面4の同一の発光素子5が発光する光に対する反射率は、具体的には、以下のようにして変えることができる。本発明の発光素子収納用パッケージの第一の実施の形態において、穴部2の内周面4は、穴部2の内壁7、もしくは穴部2の内壁7に設けられた反射層8の表面からなり、穴部2の内周面4は、それぞれ異なる材料からなる。図1および図2においては、穴部2bの内壁7bが、穴部2bの内周面4bとして用いられる。また、穴部2aの内壁7aに設けられた反射層8aの表面が、穴部2aの内周面4aとして用いられ、穴部2cの内壁7cに設けられた反射層8cの表面が穴部2cの内周面4cとして用いられる。そして、上述において、例えば、反射層8aの表面は銀めっき層からなり、内壁7bはセラミックスからなり、反射層8cの表面は金めっき層からなる。すなわち、穴部2の内周面4は、それぞれ異なる材料からなる。ここで、材料によって同一の発光素子5が発光する光に対する反射率が異なることにより、同一の発光素子5が発光する光に対する内周面4の反射率を穴部2毎に変えることができる。
そして、例えば、複数の発光素子5が青色LEDと緑色LEDと赤色LEDである場合、内周面4aが金からなる穴部2aに赤色LEDを収納し、内周面4bがセラミックからなる穴部2bに緑色LEDを収納し、内周面4cが銀からなる穴部2cに青色LEDを収納すると、全ての穴部2の内周面4が銀、セラミック、または金からなる場合と比較して、3つの穴部2a,2b,2cの反射率のばらつきを小さくすることができる。したがって、発光素子収納用パッケージは、色調ムラの少ない光を放出することができる。なお、銀めっき層の表面からなる穴部2aの内周面4aの同一の発光素子5の発光する光に対する反射率は、金めっき層の表面からなる穴部2cの内周面4cの同一の発光素子5の発光する光に対する反射率よりも高くなる傾向がある。また、基体1として、セラミックスを用いた場合、銀めっき層の表面からなる穴部2aの内周面4aの光に対する反射率は、穴部2の内壁7からなる穴部2bの内周面4bの光に対する反射率よりも高くなる傾向がある。なお、材料によって同一の発光素子5が発光する光に対する反射率が異なるため、穴部2毎の内周面4の反射率に合わせて、それぞれの発光素子5が収納される穴部2を選択すればよい。
反射層8は、タングステン、モリブデン、マンガン、銀、もしくは銅等から適宜選択される金属粉末を焼成して得られたメタライズ層と、このメタライズ層の露出する表面に被着されるニッケル、金、もしくは銀等のめっき層とから形成される。なお、めっき層は、必要に応じて、例えば、ニッケルめっき層/銀めっき層、ニッケルめっき層/金めっき層/銀めっき層等の複数層からなるめっき層であってもよい。この場合、各穴部2において、種類が異なるめっき層を反射層8の表面とすることにより、同一の発光素子5の発光する光に対する反射層8の表面の反射率を異ならせることができる。反射層8は、以下のように形成される。まず、スクリーン印刷法等の厚膜法により、第一セラミックグリーンシートに形成された穴部2用の貫通孔の内面にメタライズ層用の導体ペーストを塗布した後、第一セラミックグリーンシートおよび第二セラミックグリーンシートとメタライズ層用の導体ペーストとを同時に焼成することにより、メタライズ層を形成する。そして、上述の配線導体3と同様に、電解めっき法もしくは無電解めっき法を用いて、メタライズ層上にめっき層を被着させることにより、反射層8を形成する。なお、電解めっき法を用いてめっき層を被着させる場合、各反射層8それぞれは、めっき導通用配線導体と電気的に接続しており、基体1をめっき液に浸漬させた後、めっき導通用配線導体に電流を流すことにより、メタライズ層上にめっき層を被着させる。
そして、各穴部2の内周面4に、材料が異なる反射層8をそれぞれ被着させる場合は、例えば、一方の穴部2の反射層8に電気的に接続されるとともに、他方の穴部2の反射層8とは電気的に切断されためっき導通用配線導体を各穴部2の反射層8毎に設けておけばよい。そして、基体1をめっき液に浸漬させた後、一方の穴部2の反射層8に電気的に接続されためっき導通用配線に電流を流すことにより、一方の穴部2の反射層8には電流が流れ、他方の穴部2の反射層8には電流が流れないので、一方の穴部2の反射層8のみにメタライズ層上にめっき層を被着することができる。そして、他方の穴部2の反射層8に対しても上述と同様の方法を繰り返すことにより、穴部2毎にメタライズ層上にめっき層を被着することができる。また、電解めっき法あるいは無電解めっき法により一方の穴部2の反射層8のメタライズ層上にめっき層を被着する際、他方の穴部2の開口を予め樹脂フィルム等で覆っておいても構わない。これにより、基体1をめっき液に浸漬させた際、他方の穴部2内にはめっき液が浸漬しないので、一方の穴部2の反射層8のみにメタライズ層上にめっき層を被着することができる。そして、他方の穴部2に対して上述と同様の方法を繰り返すことにより、各穴部2の反射層8毎にメタライズ層上にめっき層を被着することができる。
なお、上述では、各穴部2の内周面4において、同一の発光素子5が発光する光に対する反射率をそれぞれ異なるとしているが、基体1に3つ以上の穴部2が形成されている場合、これらの複数の穴部2のうち、少なくとも1つの穴部2の内周面4において、同一の発光素子5が発光する光に対する反射率が他の穴部2の内周面4と異なっていればよい。すなわち、反射率のばらつきを小さくさせたい穴部2の内周面4に対して、同一の発光素子5が発光する光に対する反射率を異ならせておけばよい。
また、少なくとも1つの穴部2の内周面4を、穴部2の内壁7に設けられた反射層8の表面としておくことにより、穴部2の内周面4の発光波長の光に対する反射率を容易に異ならせることができる。例えば、一方の穴部2の内周面4を穴部2の内壁7とし、他方の穴部2の内周面4を反射層8の表面とすることで、これらの穴部2の内周面4の同一の発光素子5の発光する光に対する反射率を容易に異ならせることができる。また、一方の穴部2の内壁7に設けられた反射層8と、他方の穴部2の内壁7に設けられた反射層8とにおいて、反射層8の材料を異ならせておくことにより、これらの穴部2の内周面4の同一の発光素子5の発光する光に対する反射率を容易に異ならせることができる。すなわち、材料によって同一の発光素子5が発光する光に対する反射率を異ならせることができるので、同一の発光素子5の発光する光に対する内周面4の反射率を穴部2毎に容易に異ならせることができる。
次に、図1および図2に示す発光素子収納用パッケージの製造方法について説明する。まず、基体1用の第一セラミックグリーンシートおよび第二セラミックグリーンシートを準備する。次に、第一セラミックグリーンシートに打抜き金型等の孔加工方法により、複数の穴部2となる複数の貫通孔を形成する。次に、スクリーン印刷法等の厚膜法により、反射層8のメタライズ層となる導体ペーストを貫通孔の内周面に塗布する。次に、第一セラミックグリーンシートと第二セラミックグリーンシートとを積層して焼成する。そして、無電解めっき法もしくは電解めっき法を用いて、焼成により形成されたメタライズ層上にめっき層を被着させる。以上より、図1および図2に示す発光素子収納用パッケージを作製することができる。
なお、上述の発光素子収納用パッケージの製造方法において、配線導体3を形成する際には、例えば以下のような工程を経る。穴部2となる貫通孔とは別に、配線導体用貫通孔を第二セラミックグリーンシートに打ち抜き金型を用いて打ち抜く。そして、スクリーン印刷法等の厚膜法により、配線導体用貫通孔に配線導体用金属ペーストを充填し、第二セラミックグリーンシートの主面に配線導体用金属ペーストを塗布する。そして、配線導体用金属ペーストを、第一セラミックグリーンシートおよび第二セラミックグリーンシートと同時焼成することにより、配線導体3を形成する。なお、基体1にめっき導通用配線導体を形成する場合、めっき導通用配線導体は配線導体3と同様に形成される。
次に、本実施の形態の発光素子収納用パッケージを具備する発光装置について説明する。発光装置は、本実施の形態の発光素子収納用パッケージと、発光素子収納用パッケージの複数の穴部2に収納される発光波長が異なる複数の発光素子5とを具備している。したがって、本実施の形態の発光素子収納用パッケージの構成により、放出する光の色調ムラが低減された発光装置となる。
発光素子5は、本実施の形態の発光素子収納用パッケージの穴部2に収納され、配線導体3と電気的に接続されている。なお、発光素子5は、発光ダイオードもしくは半導体レーザ等である。穴部2に収納される複数の発光素子5は、例えば、青色LEDと緑色LEDと赤色LEDのように、発光波長が異なる発光素子5である。
そして、複数の発光素子5が青色LEDと緑色LEDと赤色LEDである場合、好ましくは、青色LEDが収納される穴部2aの内周面4aは銀からなり、緑色LEDが収納される穴部2bの内周面4bはセラミックスからなり、赤色LEDが収納される穴部2cの内周面4cは金からなる。この場合、全ての穴部2の内周面4が同一の材料からなる場合と比較して、各穴部2における反射率のばらつきを小さくすることができる。これにより、発光装置は色調ムラの少ない光を放出することができる。
なお、図示していないが、発光素子5は、透光性部材により封止されていても構わない。この場合、透光性部材は、たとえばシリコーン樹脂、またはエポキシ樹脂等からなる封止樹脂である。そして、基体1の発光素子5を覆うように封止樹脂を塗布した後、封止樹脂を硬化することで発光装置となる。
(第二の実施の形態)
次に、本発明の発光素子収納用パッケージの第二の実施の形態を説明する。本実施の形態において、基体1は、内壁7に反射層8が設けられた少なくとも2つの穴部2を有し、反射層8それぞれの厚みが異なる。そして、図3および図4を基に説明を行うと、例えば、反射層8aおよび反射層8cがともに銀めっき層からなる場合、反射層8aの銀めっき層の厚みを5μmとし、反射層8cの銀めっき層の厚みを1μmとしておけばよい。その他の構成は、第一の実施の形態の発光素子収納用パッケージの構成と同様である。ここで、銀めっき層は、そのめっき層の厚みを厚く被着することにより、メタライズ層等の下地層の影響を低減させたり、反射層8の光沢を高めやすくなるため、同一の発光素子5の発光する光に対する反射率が高くなる傾向がある。従って、穴部2aの内周面4aと穴部2cの内周面4cとにおいて、同一の発光素子5が発光する光に対する反射率を異ならせることができる。なお、上述の場合、銀めっき層の厚みを厚くした穴部2aの内周面4aの同一の発光素子5の発光する光に対する反射率は、銀めっき層の厚みが薄い穴部2cの内周面4cの同一の発光素子5の発光する光に対する反射率よりも高くなる傾向がある。例えば、複数の発光素子5が青色LEDと緑色LEDと赤色LEDである場合、収納された発光素子5が青色LED、緑色LED、赤色LEDの順に、各穴部2の内壁7に設けられた反射層8の厚みは薄くなっている。この場合、全ての穴部2の内周面4が同一の厚みからなる場合と比較して、対応する発光素子5が発光する光に対する穴部2a,2b、2cの反射率のばらつきを小さくすることができる。これにより、発光素子収納用パッケージは色調ムラの少ない光を放出することができる。
なお、本発明の第二の実施の形態の発光素子収納用パッケージを具備する発光装置において、発光素子5は、本発明の第二の実施の形態の発光素子収納用パッケージの穴部2に収納され、配線導体3と電気的に接続されている。なお、穴部2に収納される複数の発光素子5は、第一の実施の形態の場合と同様に、発光波長が異なる発光素子5である。
なお、各穴部2の内周面4において厚みが異なる反射層8を被着させる場合は、例えば、一方の穴部2の反射層8に電気的に接続されるとともに、他方の穴部2の反射層8とは電気的に切断されためっき導通用配線導体を各穴部2の反射層8毎に設けておけばよい。そして、基体1をめっき液に浸漬させた後、一方の穴部2の反射層8に電気的に接続されためっき導通用配線に電流を流すことにより、一方の穴部2の反射層8には電流が流れ、他方の穴部2の反射層8には電流が流れないので、一方の穴部2の反射層8のみにメタライズ層上にめっき層を被着することができる。そして、他方の穴部2の反射層8に対しても上述と同様の方法を繰り返すことにより、反射層8のメタライズ層上に被着されるめっき層の厚みを穴部2毎に異ならせることができる。また、穴部2毎に反射層8に電気的に接続されるめっき導通用配線導体の長さ、幅、もしくは材料等を異ならせて、反射層8に接続される抵抗値を異ならせておいてもよい。従って、基体1をめっき液に浸漬させ、めっき導通用配線導体に電流を流した際、各穴部2の反射層8に接続されるめっき導通用配線導体の抵抗値の違いにより、反射層8のメタライズ層上に被着されるめっき層の厚みを穴部2毎に異ならせることができる。また、電解めっき法あるいは無電解めっき法により一方の穴部2の反射層8のメタライズ層上にめっき層を被着する際、他方の穴部2の開口を予め樹脂フィルム等で覆っておいても構わない。これにより、基体1をめっき液に浸漬させた際、他方の穴部2内にはめっき液が浸漬しないので、一方の穴部2の反射層8のみにメタライズ層上にめっき層を被着することができる。そして、他方の穴部2に対して上述と同様の方法を繰り返すことにより、反射層8のメタライズ層上に被着されるめっき層の厚みを穴部2毎に異ならせることができる。
(第三の実施の形態)
次に、本発明の発光素子収納用パッケージの第三の実施の形態を説明する。本実施の形態において、基体1は、少なくとも2つの穴部2を有し、穴部2毎に内周面4の表面粗さが異なる。そして、図5および図6を基に説明を行うと、例えば、内周面4aおよび内周面4cがそれぞれ反射層8aおよび反射層8cの表面からなり、反射層8aおよび反射層8cが銀めっき層からなる場合、反射層8aと反射層8cとの表面粗さが異なる。その他の構成は、第一の実施の形態の発光素子収納用パッケージの構成と同様である。ここで、反射層8aの表面粗さが反射層8cの表面粗さよりも粗い場合には、穴部2aの内周面4aは穴部2cの内周面4cよりも光を拡散しやすくなる傾向がある。このため、穴部2aの内周面4aの同一の発光素子5の発光する光に対する反射率は、穴部2cの内周面4cの同一の発光素子5の発光する光に対する反射率より低くなる。
このように、穴部2の内周面4の表面粗さが異なると、穴部2の内周面4の反射率も異なる。そこで、穴部2に収納される発光素子5の発光波長に応じて穴部2毎にその穴部2の内周面4の表面粗さを変えることにより、対応する発光素子5が発光する光に対する穴部2の反射率のばらつきを小さくすることができる。例えば、複数の発光素子5が青色LEDと緑色LEDと赤色LEDである場合、青色LED、緑色LED、赤色LEDの順に、各穴部2の内壁7に設けられた反射層8の表面粗さを粗くすることにより、全ての穴部2の内周面4が同一の表面粗さからなる場合と比較して、各穴部2における反射率のばらつきを小さくすることができる。これにより、発光素子収納用パッケージは色調ムラの少ない光を放出することができる。
なお、本明細書において、表面粗さとは、中心線平均荒さ(Raともいう)のことをいう。また、表面粗さが異なる内周面4同士においては、表面粗さの大きい内周面4のRaに対して、表面粗さの小さい内周面4のRaが50%以下であることが好ましい。
また、穴部2毎に反射層8の表面粗さを異ならせるには、めっき層の下地層となるメタライズ層の表面粗さを異ならせることにより形成することができる。具体的には、各穴部2の内周面4にメタライズ層を形成する際に、反射層8のメタライズ層となる導体ペーストの金属粉末の平均粒径を異ならせておけばよい。なお、金属粉末の平均粒径を小さくしている場合、金属粉末の平均粒径を大きくしている場合と比較して、穴部2の内周面4の表面粗さが小さくなり、同一の発光素子5の発光する光に対する反射率が高くなる傾向がある。
なお、本発明の第三の実施の形態の発光素子収納用パッケージを具備する発光装置においても、上述の第一および第二の実施の形態の発光素子収納用パッケージを具備する発光装置と同様な形態を用いることができる。
(第四の実施の形態)
次に、本発明の発光素子収納用パッケージの第四の実施の形態を説明する。本実施の形態において、基体1は、少なくとも2つの穴部2を有し、穴部2毎に内周面4の開気孔率が異なる。そして、図7および図8を基に説明を行うと、例えば、内周面4aおよび内周面4cがそれぞれセラミックスからなる反射体10aおよびセラミックスからなる反射体10cの表面からなる場合、反射体10aと反射体10cとにおいて、反射体10の開気孔率が異なる。その他の構成は、第一の実施の形態の発光素子収納用パッケージの構成と同様である。ここで、穴部2aの内周面4aの開気孔率が穴部2cの内周面4cの開気孔率よりも低い場合には、穴部2aの内周面4aにおける同一の発光素子5の発光する光に対する反射率は、穴部2cの内周面4cにおける同一の発光素子5の発光する光に対する反射率よりも低くなる。なお、本明細書において、開気孔率とは、JISR1600−4112に準じ、開気孔率の測定方法はJISR1634に準じる。また、反射体10とは、例えば、枠状のセラミックスからなり、穴部2に形成される。
このような開気孔率が異なる内周面4は、開気孔率の異なる複数の反射体10を準備し、これらの反射体10を穴部2毎に嵌着させることにより形成することができる。これにより、それぞれの穴部2毎に内周面4の同一の発光素子5の発光する光に対する反射率が異なる。なお、内周面4の開気孔率が異なる穴部2用の貫通孔が形成された複数のセラミック枠体を準備し、発光素子5の搭載部を囲繞するようにこれらのセラミック枠体を平板状の基板上に樹脂やガラス等の接合材により貼り合わせることにより、複数の穴部2を具備する基体1を形成してもよい。これにより、穴部2毎に内周面4の開気孔率が異なる基体1が形成される。
なお、本発明の第四の実施の形態の発光素子収納用パッケージを具備する発光装置においても、上述の発光素子収納用パッケージを具備する発光装置と同様な形態を用いることができる。
(第五の実施の形態)
次に、本発明の発光素子収納用パッケージの第五の実施の形態を説明する。本実施の形態において、穴部2の内周面4は異なる材料からなる複数の領域を有するとともに、材料の組み合わせは、各穴部2において同一であり、穴部2の内周面4は、発光素子5の発光波長に応じて穴部2毎に各領域の面積比が異なっている。そして、図9および図10を基に説明を行うと、例えば、各穴部2の内周面4それぞれは、セラミックスからなる内壁7の表面と、銀めっき層からなる反射層8の表面とからなり、各穴部2の内周面4それぞれの面積が同一である場合、反射層8それぞれの面積が異なる。その他の構成は、第一の実施の形態の発光素子収納用パッケージの構成と同様である。ここで、銀めっき層はセラミックスよりも反射率が高い傾向にあるので、反射層8a、反射層8b、反射層8cと面積が小さくなるにつれ、穴部2の内周面4の同一の発光素子5の発光する光に対する反射率は低くなる。すなわち、内壁7の表面と反射層8の表面との反射率が異なるため、各穴部2の内周面4における、内壁7と反射層8との面積比を異なるものとすることにより、各穴部2の内周面4の同一の発光素子5の発光する光に対する反射率を異なるものとすることができる。
このように、各穴部2の内周面4における、内壁7と反射層8との面積比を異なるものとするためには、各穴部2の内壁7に反射層8のメタライズ層を形成する際、穴部2毎に、内壁7とメタライズ層の面積比を異なるものとすればよい。これにより、メタライズ層上にめっき層を被着させた際、めっき層はメタライズ層が形成されている領域にのみ被着するので、各穴部2の内周面4における、内壁7と反射層8との面積比を異ならせることができる。
なお、内周面4、内壁7、および反射層8の面積は、例えば、穴部2の形状から、数学的に計算し、求めることができる。また、レーザにより表面形状を測定する装置等を用いて、内周面4、内壁7、および反射層8の面積を求めてもよい。
なお、本発明の第五の実施の形態の発光素子収納用パッケージを具備する発光装置においても、上述の発光素子収納用パッケージを具備する発光装置と同様な形態を用いることができる。
なお、基体1としては、白色系の基体1が用いられることが好ましい。暗色系の基体1を用いる場合と比較して、発光装置を平面視した際に、発光装置全体を明るく見えるようにすることができる。
また、第一から第五の実施の形態による発光素子収納用パッケージにおいては、穴部2の幅は穴部2の開口側から穴部2の底面1a側に向かって同一であるが、穴部2の幅は、穴部2の開口側から穴部2の底面1a側に向かって、広くなっていてもよく、また、逆に狭くなっていてもよい。
また、各穴部2において、深さ等の穴部2の形状は、穴部2毎に異なってもよい。例えば、反射層8同士の厚みが異なる場合、厚みが厚い反射層8が設けられた穴部2の深さを、厚みが薄い反射層8が設けられた穴部2の深さよりも深くすることにより、各穴部2から放出される光の輝度のばらつきをより小さくすることができる。したがって、発光素子収納用パッケージは、より色調ムラの少ない光を放出することができる。
また、図1および図2において、基体1は、内壁7を内周面4とする穴部2を有するが、図11および図12に示すように、全ての複数の穴部2の内壁7に反射層8を設けてもよい。
また、各穴部2の開口部側における反射層8の厚みを底部1a側における反射層8の厚みよりも厚くしてもよい。例えば、反射層8に銀めっき層を用いている場合、基体1と封止樹脂との界面から穴部2内に侵入した大気中の水分により銀めっき層が変性し、反射率が低下する可能性を低減できる。
また、反射層8は、メタライズ層とめっき層からなる旨を上述しているが、反射層8は、メタライズ層のみ、またはめっき層のみからなってもよい。反射層8がめっき層のみからなる場合は、蒸着もしくはスパッタリング等の薄膜法により、反射層8を穴部2の内壁7に設けても良いし、それ以外の方法により設けても構わない。
また、図13および図14に示すように、基体1の上面に複数の穴部2を囲繞する枠体9を積層しても構わない。枠体9は、例えば、セラミックスもしくは樹脂等の絶縁材料、または金属材料からなる。枠体9が絶縁材料からなる場合、基体1の場合と同様な理由により、白色系であることがよい。
なお、枠体9がセラミックスからなる場合、基体1と同様な方法を用いることにより、枠体9を作製することができる。また、枠体9が金属材料からなる場合、枠体9は、ニッケル、金、銀、白金、もしくはパラジウム等の金属材料、または表面にニッケル、金、銀、白金、もしくはパラジウム等のめっき層が被着された銅、銅−タングステン、鉄−ニッケル、もしくは鉄−ニッケル−コバルト等の金属材料等が好適に使用され、作製される。なお、基体1と枠体9とは接合材により接合される。例えば、基体1がセラミックス材料からなり、枠体9が金属材料からなる場合には、基体1の上面に枠体9と接合するための接合用金属層を形成しておき、この接合用金属層と枠体9とを銀−銅ろう材等のろう材を用いて接合させればよい。また、基体1と枠体9とがともにセラミックスからなる場合、それぞれのセラミックグリーンシートを積層した後、焼結することにより基体1と枠体9とを一体化させても構わない。
なお、このようなセラミックスからなる枠体9の内壁に、枠体用反射層を設けても構わない。このような枠体用反射層は、上述の反射層8と同様な方法により形成することができる。また、セラミックスからなる枠体9を備える場合、配線導体3は、枠体9の上面や枠体9の側面に導出させてもかまわない。この場合、枠体9に形成される配線導体3は、基体1に配線導体3を形成する場合と同様な方法を用いて形成することができる。
また、枠体9を具備し、枠体9の上面に配線導体3を配設し、この配線導体3をボンディングワイヤ6を介して電気的に接続する場合、このボンディングワイヤ6を覆うように封止樹脂を塗布または充填しても構わない。
また、基体1の上面に枠体9が形成されている場合、穴部2内に充填する封止樹脂と枠体9に充填される封止樹脂とを異ならせても構わない。例えば、穴部2内には、封止樹脂に蛍光材を含有させたりしても構わない。また、複数の穴部2内に充填する封止樹脂にそれぞれ異なる蛍光材を含有させたりしても構わない。また、複数の穴部2に封止樹脂を充填する場合、充填される封止樹脂に含有する蛍光材をそれぞれ異ならせても構わない。
なお、図15に示すように、複数の穴部2は、穴部2を一方向に配列させても構わない。このような発光素子収納用パッケージは、発光装置の一方向に直交する方向の幅を狭くしたい場合等において使用することができる。例えば、サイドビュータイプ用の発光素子収納用パッケージ等において、発光素子収納用パッケージの低背化を行うことができる。
また、図16に示すように、1つの穴部2に複数の発光素子5を収納しても構わない。穴部2に複数の発光素子5を収納する場合、1つの穴部2には反射率に差をつけなくてもかまわない発光素子5同士、すなわち、発光波長が近いか、あるいは発光波長が同じ発光素子5同士が収納される。この場合、1つの穴部2の内周面4において、収納される複数の発光素子5の発光する光に対する反射率は近いものとなる。例えば、図16のような場合、発光素子5aおよび発光素子5d、発光素子5bおよび発光素子5e、発光素子5cおよび発光素子5fとは、それぞれが反射率に差をつけなくてもかまわない発光素子5同士が用いられ、複数の穴部2にそれぞれ収納される。なお、図16においては、1つの穴部2に、それぞれ2つの発光素子5を収納しているが、穴部2毎に収納される発光素子5の数が異なっても構わない。例えば、穴部2aに発光素子5を2つ収納し、穴部2bおよび穴部2cに発光素子5を1つずつ収納しても構わない。基体1に設けられる穴部2を3つ設けた例を上述しているが、穴部2は、2つであってもかまわないし、4つ以上であってもかまわない。基体1に搭載される発光素子5の発光波長や数、発光素子5の大きさに合わせて穴部2を設けておけばよい。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を施すことは何等差し支えない。
例えば、図17に示すように、発光素子5の搭載部を導体層として形成せずに、発光素子5を穴部2の底部1aに直接搭載し、その周囲に発光素子5の電極と電気的に接続される配線導体3を形成してもよい。この場合、発光素子5が穴部2の底部1aに搭載されるとともに、発光素子5の電極と配線導体3とをボンディングワイヤ6等を介して電気的に接続することとなる。また、図18に示すように、基体1の一部に金属体1dを用いても構わない。この場合、金属体1dとセラミックス等からなる基体1の他の部材1eとが接合され、基体1が形成される。例えば、金属体1dに銅等の熱伝導性の高い金属を用いることで、発光素子5の発熱を金属体1dに伝達させ、発光装置の放熱性を高めることができる。また、このような場合、図18に示すように、複数の金属体1dを個々の穴部2に合わせてそれぞれ嵌合させても良いし、1つの金属体1dを複数の穴部2に嵌合させても構わない。
(a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す平面図であり、(b)は、(a)の下面図である。 (a)は、図1(a)の(a)のA−A’線における断面図、(b)は、図1(a)のB−B’線における断面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す平面図であり、(b)は、(a)の下面図である。 (a)は、図5(a)の(a)のC−C’線における断面図、(b)は、図5(a)のD−D’線における断面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す平面図であり、(b)は、(a)の下面図である。 (a)は、図5(a)の(a)のE−E’線における断面図、(b)は、図5(a)のF−F’線における断面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す平面図であり、(b)は、(a)の下面図である。 (a)は、図7(a)の(a)のG−G’線における断面図、(b)は、図7(a)のH−H’線における断面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す平面図であり、(b)は、(a)の下面図である。 (a)は、図9(a)の(a)のI−I’線における断面図、(b)は、図7(a)のJ−J’線における断面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す平面図であり、(b)は、(a)の下面図である。 (a)は、図11(a)の(a)のK−K’線における断面図、(b)は、図13(a)のL−L’線における断面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す平面図であり、(b)は、(a)の下面図である。 (a)は、図13(a)の(a)のM−M’線における断面図、(b)は、図15(a)のN−N’線における断面図である。 本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す平面図である。 本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す平面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す平面図であり、(b)は、(a)のO−O’線における断面図である。 (a)は、本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す平面図であり、(b)は、(a)のP−P’線における断面図である。
符号の説明
1:基体
1a:底部
2,2a,2b,2c:穴部
3:配線導体
4,4a,4b,4c:内周面
5,5a,5b,5c:発光素子
7:内壁
8,8a,8b,8c:反射層
9:枠体
10:反射体

Claims (7)

  1. 発光波長が異なる複数の発光素子を収納するための複数の穴部を具備する基体を備え、
    少なくとも1つの前記穴部の内周面は、他の前記穴部の内周面と同一の前記発光素子が発光する光に対する反射率が異なり、穴部毎に深さが異なる発光素子収納用パッケージ。
  2. 前記穴部の内周面は、前記発光素子の発光波長に応じて前記穴部毎に異なる材料からなる請求項1に記載の発光素子収納用パッケージ。
  3. 前記穴部の内周面は、前記発光素子の発光波長に応じて前記穴部毎に表面粗さが異なる請求項1に記載の発光素子収納用パッケージ。
  4. 前記穴部の内周面は、前記発光素子の発光波長に応じて前記穴部毎に開気孔率が異なる請求項1に記載の発光素子収納用パッケージ。
  5. 少なくとも2つの前記穴部の内周面は、前記穴部の内壁に設けられた反射層の表面からなり、
    前記反射層は、前記発光素子の発光波長に応じて前記穴部毎に厚みが異なる請求項1に記載の発光素子収納用パッケージ。
  6. 前記各穴部の内周面は異なる材料からなる複数の領域を有するとともに、前記材料の組み合わせは、前記各穴部において同一であり、
    前記穴部の内周面は、前記発光素子の発光波長に応じて前記穴部毎に前記各領域の面積比が異なる請求項1に記載の発光素子収納用パッケージ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の発光素子収納用パッケージと、
    該発光素子収納用パッケージの前記複数の穴部に収納される発光波長が異なる複数の発光素子とを具備した発光装置。
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