JP5403564B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の図柄が外周面に描かれた複数のリールを有し、これらのリールを回転させることで図柄を変動表示するリールユニットを備える遊技機に関する。
このような構成の遊技機の代表例としてスロットマシンが従来から良く知られているが、パチンコ機等の弾球遊技機においても、抽選結果に応じて図柄を変動表示する図柄表示装置としてリールユニットを採用したものが製造・販売されており、従来から遊技者に親しまれている。近年のリールユニットは、駆動源としてステッピングモータを採用しており、基準位置からのステップ数をカウントしてリールに描かれた図柄の位置を識別することで表示制御を行っている(例えば、特許文献1を参照)。このため、ステッピングモータのステップ数と図柄の数との関係が非常に密接になっている。
特許第4537484号
ところで、リール駆動用のステッピングモータのステップ数はカスタマイズ可能ではあるものの、カスタマイズした場合には専用部品となるため、製造コストの上昇を招いてしまう。一方、汎用として提供されているステッピングモータは予め定められたステップ数となるため、図柄の数によっては適正な位置に停止させる場合にステップ数の中間、すなわちステッピングモータの各相の間の位置が図柄の適正な停止位置になることがあり、その場合には1‐2相励磁等によりステップ数の中間位置に図柄を停止させることができる。ところが、1‐2相励磁等によりステップ数の中間位置に図柄を停止させた場合に、その1‐2相励磁等を解除すると、ステッピングモータの回転子が磁力により前後どちらかの相の位置に引き付けられるため、リールが微妙に動いてしまうことがある。そこで、このような停止位置からリールが微妙に動いてしまうのを防ぐには1‐2相励磁等をかけ続けることが考えられるが、励磁をかけ続けるとステッピングモータが発熱するため、放熱ファン等の発熱対策を設ける必要が生じ、このためにリールユニットが大型化するという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、停止位置が1‐2相励磁等によりモータステップ数の中間位置に設定される場合でも、見栄えの良いリール制御を行うことができる遊技機を提供することを目的とする。
このような目的達成のために、本発明に係る遊技機は、複数の図柄が外周面に描かれた複数のリールを有し、ステッピングモータにより前記リールを回転させて前記図柄を所定の停止位置に停止させるリールユニットと、前記リールに描かれた前記複数の図柄のうち前記停止位置に停止させる停止図柄を決定する停止図柄決定手段と、前記停止図柄決定手段により決定された前記停止図柄となるように前記リールユニットの前記ステッピングモータを制御するリール制御手段とを備えて構成される。そして、前記複数のリールのそれぞれにおいて前記複数の図柄は、それぞれの図柄が前記ステッピングモータのステップ数に対応する位置もしくは前記ステッピングモータのステップ数から半ステップずれた位置に描かれており、前記停止図柄決定手段は、前記停止図柄を決定するときに、1の図柄が、前記ステップ数に対応する位置に描かれた第1図柄群に属する図柄であるか、もしくは前記ステップ数から半ステップずれた位置に描かれた第2図柄群に属する図柄であるかを判断して、前記複数のリールの全てにおいて同じ図柄群に属している図柄から前記停止図柄を選択して決定し、前記リール制御手段は、前記停止図柄決定手段により決定された前記停止図柄となるように前記ステッピングモータの停止制御を行うとともに、前記停止図柄決定手段により前記複数のリールの全てにおいて前記第2図柄群から前記停止図柄を決定した場合には、前記ステッピングモータを半ステップ分回転させた位置に前記停止位置を補正するように構成される。
本発明に係る遊技機によれば、停止位置が1‐2相励磁等によりモータステップ数の中間位置に設定される場合でも、見栄えの良いリール制御を行うことができる。
本発明に係る第1実施形態として示すパチンコ機の正面図である。 上記パチンコ機に備えられた遊技盤の正面図である。 上記パチンコ機の背面図である。 上記パチンコ機に備えられたリールユニットの斜視図である。 上記リールユニットの背面図である。 上記リールユニットを構成するリールモジュールの構造を示す斜視図である。 リール部材の外周面に描かれた図柄の構成を示す模式図である。 ステッピングモータの2相励磁および1‐2相励磁の場合の動作を示す動作説明図である。 上記パチンコ機の制御機能を示したブロック図である。 上記リールユニットの制御フローについて示すフォローチャートである。 上記リールユニットと可動役物ユニットの配置関係および動作を説明するための模式図である。 上記リールユニットにおける点灯制御の一態様を説明するための模式図である。 本発明に係る第2実施形態として示すスロットマシンの正面図である。 上記スロットマシンの内部構造を示す正面図である。 上記スロットマシンに備えられたリールユニットの外周面に描かれた図柄の構成を示す模式図である。 上記スロットマシンの制御機能を示したブロック図である。 上記スロットマシンに備えられたメイン制御基板の制御フローについて示すフローチャートである。 上記リールユニットの停止制御フローについて示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、本発明に係る第1実施形態としてパチンコ機PMについて説明する。
パチンコ機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2が互いの正面左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3a,3bにより横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2の前面側には、前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス扉5および球皿ユニット6が正面左側部に設けられたヒンジ機構7a,7b,7cを利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられ、施錠装置4を利用して常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。前枠2の正面上部左右には遊技の進行状況に応じて効果音等を発生させるスピーカ8,8が設けられている。球皿ユニット6の正面右側下部には遊技球の発射操作を行う操作ハンドル60が設けられている。ガラス扉5の背後に位置する前枠2の上部には、遊技盤10を着脱可能に収容する方形枠状の収容枠(図示しない)が設けられており、この収容枠に所定のゲージ設定で構成された遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉5を通して遊技盤10の正面の遊技領域PAを臨ませるようになっている。
遊技盤10は、図2に示すように、ルータ加工等を施した矩形状の積層合板に、所定の絵柄が印刷されたセルを貼り付けて成型される化粧板11を基板として構成される。化粧板11の前面には、飛送レール12aおよび内レール12bが円弧状に固設されて遊技球が転動可能な略円形の遊技領域PAが区画形成されている。飛送レール12aおよび内レール12bにより遊技球を遊技領域PAに誘導する発射通路12が形成され、この発射通路12における遊技球の出口開口の近傍位置(内レール12bの先端部)に、発射通路12を通って出口開口から遊技領域PA内に放出された遊技球が再び発射通路12に逆戻りするのを防止する球戻り防止装置12cが設けられている。
遊技盤10の遊技領域PAには、多数本の遊技釘(図示せず)とともに、風車や各種の入賞装置13,14,15、普通図柄作動ゲート16、センター飾りユニット17、および遊技の進行状況に応じて所定の図柄を遊技者が視認可能に変動表示させるリールユニット40(図柄変動表示装置)などの遊技構成部品が取り付けられている。また、遊技領域PAの下端には、各入賞装置に入賞せずに落下した遊技球を遊技盤10の裏面側へ排出させるアウト口19が設けられている。
図示は省略するが、前枠2の前面下部には、球皿ユニット6の背後に位置して遊技盤10と上下に整合し得る遊技補助盤が設けられており、この遊技補助盤の各部に、遊技盤10へ向けて遊技球を発射する発射装置65(図9を参照)、前枠2の前後に連通して形成された賞球連絡通路および溢れ球通路、遊技球回収機構などが設けられている。
前枠2の裏面側には、図3に示すように、外枠1の内寸サイズよりも幾分小さめの矩形枠状に形成された裏セット盤30が着脱可能に取り付けられている。裏セット盤30は、遊技盤10の背後に位置する上部領域に、前後連通して開口する大型の窓口開口30aを有する枠状に形成されており、この窓口開口30aの上方に、遊技球を貯留する球貯留タンク31、および球貯留タンク31と繋がって下方に若干傾斜するタンクレール32が設けられ、背面視における窓口開口30aの右側に、タンクレール32により前後各1列の整列状態で導かれた遊技球を遊技盤10における入賞状態に基づいて払い出す賞球払出装置33、賞球払出装置33から払い出された遊技球を球皿ユニット6の上球皿6aに導く賞球払出通路34などの賞球機構が設けられている。
また、裏セット盤30の背面各部には、遊技のうち出球に関する機能を主に制御する主制御装置100(メイン制御基板)、主にリールユニット40とセンター飾りユニット17の制御を行うサブ制御装置200(サブ制御基板)、主に賞球払出装置33と発射装置65の制御を行う枠制御装置300(払出制御基板)、および各種装置用の電源を生成・供給する電源生成装置400が取り付けられ、これらが図示省略するコネクタケーブルで接続されてパチンコ機PMが作動可能に構成されている。
このようなパチンコ機PMにおいて、遊技領域PAに発射された遊技球が各入賞装置に落入したときの遊技球の払い出し処理について、関連する各部の構成をもう少し詳しく説明する。遊技盤10に設けられる入賞装置には、その外観意匠や入賞時の動作を含めて種々の形態のものがあり、ゲージ設定に応じてどのような形態の入賞装置を用いるものであってもよいが、例えば図2に例示した遊技盤10では、一般入賞装置13、始動入賞装置14、大入賞装置15の3種類の入賞装置を設けた例を示している。
一般入賞装置13は、遊技球が落入可能な一般入賞口13aを有する固定入賞具であり、この一般入賞口13aに落入した遊技球(セーフ球)はセーフ球通路を通って化粧板11の裏面側に排出され、該裏面側に設けられた一般入賞口センサ13s(図9を参照)を通過することによって入賞が検出されるようになっている。一般入賞口センサ13sは、遊技球の通過を検出可能な通過型センサである限り特に限定されず、例えば、磁気センサや光センサ、近接スイッチ等の非接触動作型でも、マイクロスイッチのような接触動作型でもよい(以下に示す各センサ14s,15s,16sにおいても同様である)。
始動入賞装置14は、遊技球が落入可能な始動入賞口14aを有し、図柄の変動開始の条件を定める入賞具であり、この始動入賞口14aに落入した遊技球(セーフ球)はセーフ球通路を通って化粧板11の裏面側に排出され、該裏面側に設けられた始動入賞口センサ14s(図9を参照)を通過することによって入賞が検出されるようになっている。
大入賞装置15は、遊技球が落入可能な大入賞口15aを有し、いわゆるアタッカー型の可動入賞装置であり、横長方形状の大入賞口15aを覆う開閉扉が開閉可能に取り付けられている。開閉扉は通常閉止されており、遊技中における所定の入賞条件の下で特別遊技状態が成立したときに、大入賞口ソレノイド15cが駆動されて開閉扉の上部が前方にほぼ90度倒され大入賞口15aが開放される。大入賞口15aに落入した遊技球(セーフ球)はセーフ球通路を通って化粧板11の裏面側に排出され、該裏面側に設けられた大入賞口センサ15s(図9を参照)を通過することによって入賞が検出されるようになっている。なお、各センサ13s,14s,15sにより検出された遊技球は、遊技済み球排出通路を流下して遊技施設の遊技島の回収装置に排出される。
このように構成されるパチンコ機PMでは、外枠1が遊技施設の遊技島(設置枠台)に固定設置され、前枠2、ガラス扉5、球皿ユニット6等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、球皿ユニット6の上球皿6aに遊技球を貯留させて発射ハンドル60を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル60が回動操作されると、上球皿6aに貯留された遊技球が、球皿ユニット6の裏面側に配設される球送り機構(整流器)によって1球ずつガイドホルダ(発射位置)に送り出され、発射装置65のハンマーにより遊技領域PAに打ち出されてパチンコゲームが展開される。
次に、リールユニット40の構成を図4〜7を用いて説明する。リールユニット40は、図4および5に示すように、第1リールモジュール41A、第2リールモジュール41B、第3リールモジュール41C、および、この3つのリールモジュールを収容するリールモジュール収容部49を有して構成されている。なお、第1リールモジュール41A、第2リールモジュール41Bおよび第3リールモジュール41Cは、各リールに描かれた図柄を除き、それぞれ共通部材からなる同一構成であるため、以下では、リールモジュール41と称し例示して説明し、重複する説明を省略する。
リールモジュール41は、図6に示すように、基準片部材41a、リール部材41bおよびモータユニット41cを有して構成されている。基準片部材41aは、中央が略円形に形成されるとともに、その中央から十字状に突出辺が形成されて構成される。ここで、突出辺の1辺が他の3辺より長く形成されるとともに、この辺には、後述するフォトセンサ55(基準位置センサ)の受光部が受光する光を遮ることが可能な遮光部42が形成されている。
リール部材41bは、円筒状に形成されて、その外周面に図柄表示面部45が設けられており、円筒状の内部に略円形状の中央部46とその中央部46から放射状に伸びた4本のリム部とが設けられて構成されている。中央部46には、基準片部材41aの3つの突出辺(遮光部42が形成された突出辺以外の突出辺)にそれぞれ形成された取付凸部43aとそれぞれ位置整合するように取付孔43bが形成されており、基準片部材41aの各取付凸部43aがリール部材41bの各取付孔43bに嵌合されることにより、基準片部材41aがリール部材41bに取り付けられるようになっている。このとき、基準片部材41aの中心に形成されたモータ回転軸嵌合孔44aとリール部材41bの中央部46の中心に形成されたモータ回転軸嵌合孔44bとが位置整合して連通するようになっている。また、リール部材41bのリム部には、基準片部材41aがリール部材41bに取り付けられたときに、基準片部材41bの遮光部42aを通す通過孔42bが形成されている。
モータユニット41cは、モータベース47、ステッピングモータ50およびバックライト部48を有して構成されている。バックライト部48は、リール部材41bがモータユニット41cに取り付けられたときに、リール部材41bの図柄表示面部45を内側から照射する構造となっている。ステッピングモータ50の回転軸51がリール部材41bおよび基準片部材41aの各モータ回転軸嵌合孔44b,44aに嵌合され、この状態でステッピングモータ50が回転駆動されることで、リール部材41bおよび基準片部材41aが回転するようになっている。また、モータユニット41cにはフォトセンサ55が設けられており、このフォトセンサ55は、リール部材41bおよび基準片部材41aの回転に伴って基準片部材41aの遮光部42aがフォトセンサ55の受光部に入射する光を遮る位置を通過する位置に設けられている。
第1〜第3リールモジュール41A〜41Cの各リール部材41bの図柄表示面部45には、図7に示すように、それぞれのリール部材の図柄表示面部毎に異なる装飾図柄が描かれている。上記のように各リールモジュール41A,41B,41Cはそれぞれバックライト部48を有しており、このバックライト部48はLEDを光源として図柄表示面部45を内部から照射し、図柄表示面部45を外側から見ると、装飾図柄がバックライト部48により内部から明るく照射され、パチンコ機PMの正面から視認できるようになっている。なお、各リール部材に描かれた「装飾図柄」は、特許請求の範囲において記載の「図柄」に対応するものである。
このように構成されたリールユニット40は、後述するリール制御手段230からの励磁信号により第1〜第3リールモジュール41A〜41Cの各ステッピングモータ50が回転駆動されることで、各リール部材41bが回転して各リール部材41bの図柄表示面部45に描かれた装飾図柄を変動表示する。
ここで、図8を用いてステッピングモータの動作について説明する。図8は、固定子がA相、B相、A相、B相の順で90°毎に駆動巻線が配置されているステッピングモータの動作図であり、右側に図示する1、2、3、4は回転子が回転する様子を示しており、左側には4つのステップにおける各相の巻線の励磁信号を示している。ステッピングモータの駆動方法には種々の方法があるが、図8(a)には2相励磁の場合を示し、図8(b)には1‐2相励磁の場合を示している。図8(a)に示す2相励磁の場合には、各ステップにおいて各相に励磁電流である励磁信号が流れることにより、第1ステップではA相とB相の間にあった回転子が、ステップが1つずつ進むに従って、90°単位で回転する。一方、図8(b)に示す1‐2相励磁の場合には、各ステップにおいて各相に励磁電流である励磁信号が流れることにより、第1ステップではA相とB相の間にあった回転子が、ステップが1つずつ進むに従って、45°単位で回転する。このように、2相励磁の場合と1‐2相励磁の場合とを比較すると、1‐2相励磁の場合の方がより細かく回転を制御することが可能である。
リールユニット40に用いられるステッピングモータ50は、図8に示した各相の巻線を90°間隔で配置したステッピングモータとは限らず、各相の巻線をもっと小さな角度および多い数で配置することが一般的であるが、汎用のステッピンモータでは各相の巻線の個数および配置(ステップ数)が予め定められており、製造コストの観点から、汎用のステッピングモータを用いること(本実施形態では400ステップで1周のものを採用すること)が望ましい。そのため、ステッピングモータ50においては、リール部材41bに描かれた装飾図柄の数に応じて、そのうちの所定の装飾図柄を適正な位置に停止させるのに、ステッピングモータの回転をより細かく制御することが可能な1‐2相励磁により回転制御が行われる。もしくは、1相励磁と2相励磁とを適宜切り替えて回転制御が行われる。なお、リール制御(モータ制御)に関しての詳細は後述する。
次に、パチンコ機PMの制御機能について図9を用いて説明する。このパチンコ機PMは、遊技のうち出球に関する機能を主に制御する主制御装置100(メイン制御基板)と、主にリールユニット40(図柄変動表示装置)やセンター飾りユニット17の制御を行うサブ制御装置200(サブ制御基板)と、主に賞球払出装置33と発射装置65の制御を行う枠制御装置300(払出制御基板)と、各種装置用の電源を生成・供給する電源生成装置400(電源基板)とを有しており、遊技盤10に設けられた始動入賞口センサ14s、一般入賞口センサ13s、大入賞口センサ15sおよび普通図柄作動ゲート16のゲートセンサ16sからの信号が主制御装置100に入力され、また、主制御装置100からの信号が大入賞口ソレノイド15c、普通電動役物ソレノイド106および外部情報端子盤107などへ出力されるように接続されている。
また、裏セット盤30に設けられた賞球払出装置33、発射装置65(発射ユニット)およびCRユニットCが枠制御装置300と接続されている。更に、リールユニット40、スピーカ8、センター飾りユニット17およびその他の電飾装置740がサブ制御装置200と接続されている。なお、主制御装置100とサブ制御装置200とは主制御装置100からの1方向のみの信号送信が可能なように接続され、主制御装置100と枠制御装置300とは両方向での通信が可能なように接続されている。更に、電源生成装置400からの電源が主制御装置100および枠制御装置300に供給可能に接続され、サブ制御装置200、発射装置65等には、主制御装置100もしくは枠制御装置300を中継して電源が供給されるように構成されている。なお、電源生成装置400、枠制御装置300、賞球払出装置33、発射装置65およびCRユニットCについては、従来のものと同様な構成のため、詳細な説明を省略する。
主制御装置100は、始動入賞口センサ14s、一般入賞口センサ13s、大入賞口センサ15sおよびゲートセンサ16sからの入力信号を監視し、打球が各入賞口に入賞したか否か、打球がゲートを通過したか否かを判定するための入賞判定手段110と、入賞判定手段110により始動入賞口センサ14sに打球が入賞したと判定したことに基づいて特別図柄の変動に関する制御を行う特別図柄変動制御手段120と、特別図柄が所定の態様で停止したことに基づいて遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段130と、入賞判定手段110によりゲートセンサ16sを打球が通過したと判定したことに基づいて普通図柄の変動に関する制御を行う普通図柄変動制御手段140と、普通図柄が所定の態様で停止したことに基づいて普通電動役物(電動チューリップ)を作動させ遊技者に僅かに有利な状態を創出する普通電動役物作動制御手段150と、主制御装置100の制御内容をサブ制御装置200にコマンドとして送信するコマンド送信手段160と、賞球個数情報や発射許可情報等の制御内容を枠制御装置300にコマンドとして送信し、枠制御装置300からの制御情報を受信する賞球コマンド送受信手段170と、遊技情報(大当たり情報や始動入賞口の入賞情報)を外部情報端子盤107に出力する遊技情報出力手段180と、を有している。なお、賞球コマンド送受信手段170および遊技情報出力手段180については従来技術と同様な構成のため、詳細な説明を省略する。
特別図柄変動制御手段120は、特別図柄の停止態様決定に係る制御を行う特別図柄決定手段121と、決定された特別図柄に応じて特別図柄の変動時間(変動態様)の決定に係る制御を行う特別図柄変動時間(態様)決定手段122と、特別図柄の変動開始から変動終了までの時間管理を行う特別図柄変動時間監視手段123と、を有している。
ここで、まず特別図柄決定手段121について詳述する。特別図柄決定手段121は、特別図柄を大当たり態様の図柄とするか否かを決定するための当選乱数を発生させる当選乱数発生手段121aと、特別図柄の変動開始時の遊技状態を確認する遊技状態判定手段121bと、始動入賞口14aに打球が入賞したことに基づいて当選乱数を取得する当選乱数取得手段121cと、遊技状態に応じて特別図柄を大当たり態様に決定する当選乱数の値(当選値)が格納された当たり判定テーブル121dと、特別図柄を大当たり態様の図柄とすることが決定されたときに複数の大当たり図柄のうちのいずれの大当たり図柄とするかを決定する当たり図柄決定手段121eと、を有している。
当選乱数発生手段121aは、主制御装置100の中枢であるCPUに内蔵された乱数生成回路により構成されており、CPUの基準クロック或いは外部からのクロックに同期して0〜65535までの値が略ランダム(例えば500→60504→32527→2→・・・)に変化するように構成されている。なお、ソフトウエアの割込処理や処理待ちを利用してインクリメントするソフトウエアカウンタやロジックカウンタ等を組み合わせたハードウエアカウンタ等を利用しても良い。
遊技状態判定手段121bは、図柄変動開始時の遊技状態として特別図柄が大当たり態様となる確率を通常の確率(例えば、1/399)で抽選する通常遊技状態であるか、特別図柄が大当たり態様となる確率を高い確率(例えば、1/40)で抽選する確率変動遊技状態であるか、を判定する。ここで、本実施形態では、確率変動遊技状態には特別図柄が特定の大当たり態様で停止して発生した特別遊技の終了に基づいて移行し、再度特別図柄が大当たり態様となるまで継続するように構成されている。なお、確率変動遊技状態は、所定回数、特別図柄の変動が行われたことに基づいて終了させても良く、また、確率変動遊技状態を継続させるか否かを特別図柄変動遊技毎に適宜抽選(例えば、転落(通常復帰)抽選用乱数や当選乱数に基づく抽選)により決定させても良い。ちなみに、転落(通常復帰)抽選用乱数に基づく転落(通常復帰)抽選は、当該図柄変動に係る当たり判定テーブル121dの選択前に行い、この結果に基づいて当該図柄変動に係る判定テーブルを選択するように構成することが望ましく、これにより、初回の図柄変動から確実に転落抽選を行うことができる。更に、確率変動遊技状態は、特別図柄の大当たり態様により移行させず、別の抽選等による判定結果により移行しても良いし、所定回数、特別遊技が連続して実行されるように設定しても良く、これらを適宜組み合わせても良い。
当選乱数取得手段121cは、始動入賞口センサ14sからの入力信号をフィルタ回路を介して、CPUに内蔵された乱数生成回路(不図示)に直接的に入力されるようにし、始動入賞口センサ14sが遊技球を検出したときのタイミングで当選乱数発生手段121aにより発生する0〜65535までの値(当選乱数値)の1つをラッチ(保持)し、専用のレジスタに格納させることで、始動入賞口14aへの打球の入賞タイミングで当選乱数値を仮に取得する。
また、当選乱数取得手段121cは、ソフトウエアの入賞判定手段110が始動入賞口14aに入賞したと判定し、且つ、特別図柄乱数の取得を行うことが可能な状態であると特別図柄変動制御手段120が判断したときに仮に取得した当選乱数値を取り込む。ここで、本実施形態では、特別図柄の変動中等で始動入賞口14aに打球が入賞したときに直ちに図柄変動を行えない場合には、所定個数(4個)を上限に図柄変動を保留する図柄変動保留手段を備えており、図柄変動保留手段により所定の上限個数の図柄変動保留が既に行われている場合には特別図柄乱数の取得を行うことが不可能な状態と判断され、所定の上限個数に達していない場合には、特別図柄乱数の取得を行うことが可能な状態と判断される。
なお、始動入賞口センサ14sからの入力信号を乱数生成回路に直接的に入力せず、入賞判定手段110の判定結果に基づいて当選乱数発生手段121aにより発生する値(当選乱数値)を取得してもよい。これは、前述のソフトウエアカウンタやハードウエアカウンタを採用した場合にも適用可能である。
当たり判定テーブル121dは、遊技状態に応じた当選値がROMに記憶されているもので、通常遊技状態では、当選値として「1〜163」が設定され、確率変動遊技状態では「1〜1630」が設定されている。これにより通常遊技状態時は「163/65536」、即ち「1/399」の確率で特別図柄が大当たり態様となり、確率変動遊技状態時は「1630/65536」、即ち「1/40」の確率で特別図柄が大当たり態様となる。なお、確率変動遊技状態の当選値は本実施形態のように通常遊技状態の当選値を全て含むように構成することが望ましく、これにより通常遊技状態で取得した乱数値が当選値であった場合には、確率変動遊技状態に移行しても必ず大当たりとなり、当選値を事前に把握した演出等の実行を正確に実現させることができる。また、当選値は本実施形態のように範囲で設定して判定プログラムの容易化を図っても良いし、個別に設定して単純な+1や−1方式のカウンタを採用した場合に生じる狙い撃ちの防止を図っても良い。
当たり図柄決定手段121eは、当選乱数発生手段121aと非同期で更新される当たり図柄決定乱数に基づいて特別図柄が大当たり態様となることが決定されたときに、どの当たり図柄を停止させるかを決定するものであり、入賞判定手段110により始動入賞口14aに入賞したと判定されたことに基づいて、当たり図柄決定乱数により発生した値(当たり図柄乱数値)を取得し、特別図柄が大当たり態様となることが決定された場合に、この取得した当たり図柄乱数値とROMに記憶された当たり図柄決定テーブルとにより停止表示する当たり図柄を決定する。なお、当たり図柄決定乱数はソフトウエアの割込み処理毎に+1インクリメントするソフトウエアカウンタを採用しており、乱数範囲は1〜3000に設定されている。又、当たり図柄決定テーブルは当たり図柄として数字の「0」、「1」・・・「9」が「1〜300」「301〜600」・・・「2701〜3000」のように夫々均等に振り分けられている。もちろん、表示確率を均等に割り振らず偏るように設定しても良い。
以上のように、特別図柄決定手段121は、当選乱数を取得し、取得した当選乱数と当たり判定テーブル121dとの比較により特別図柄として大当たり態様となる図柄を停止させるか外れ態様となる図柄を停止させるかを決定し、大当たり態様となる場合には、どの大当たり態様の図柄とするかを当たり図柄決定手段121eにより決定する。なお、本実施形態では、外れ態様となる図柄を停止させることの決定した場合には、外れ図柄として「−」を停止図柄として決定している。もちろん、外れ図柄を複数有し、抽選により決定しても良い。
次に、特別図柄変動時間(態様)決定手段122について詳述する。特別図柄変動時間(態様)決定手段122は、図柄の変動開始から停止までの変動時間を決定するための変動パターン決定用乱数を発生させる変動パターン決定乱数発生手段122aと、始動入賞口14aに打球が入賞したことに基づいて変動パターン決定用乱数を取得する変動パターン決定乱数取得手段122bと、遊技状態や保留個数に応じて決定される変動パターン(変動時間)と取得した変動パターン乱数値とが対応づけられた変動パターン決定テーブル122cと、を有している。
変動パターン決定乱数発生手段122aは、ソフトウエアの割込処理を利用して+1インクリメントするソフトウエアカウンタにより構成されており、0〜49999の範囲の値が抽出可能に構成されている。なお、変動パターン決定乱数発生手段122aは、当選乱数発生手段121aや当たり図柄決定乱数と同期しないように値の変化タイミングを異ならせることが望ましく、この2つの乱数発生手段をソフトウエアカウンタにより構成する場合には範囲を互いに素とすることで、共通タイミングで変化することがあっても両乱数値が同期的に取得されることが殆どないようにすることも望ましい。
変動パターン決定乱数取得手段122bは、入賞判定手段110により始動入賞口14aに入賞したと判定されたことに基づいて、変動パターン決定乱数発生手段122aにより発生した値(変動パターン乱数値)を取得する。
変動パターン決定テーブル122cは、遊技状態及び特別図柄の態様(大当たり態様となるか否か)に応じて変動パターンと変動パターン乱数値との対応がROMに記憶されているものである。具体的には下記の表1に示すように、遊技状態として図柄変動保留手段により保留されている数、確率変動遊技状態か通常遊技状態か、特別図柄が大当たり態様となるか外れ態様となるか、に対応して記憶されている。なお、共通の範囲を有する部分(例えば通常遊技状態時の外れ態様で保留が0の場合と1の場合)は共通のテーブルを利用するように構成しても良い。更に、下記の表2に示すように保留数に関わらず共通の割合で選択される演出パターンについては共通テーブルとし、異なる割合で選択される部分についてのみ状態に応じて設定しても良い。このようにすることで変動パターンテーブルの構築によるデータ容量の増加を抑止可能となる。なお、表1および2に示すように、変動パターン番号には当該変動の時間が対応されており、例えば変動パターン1では変動時間が12秒、変動パターン2では変動時間が15秒・・・変動パターンnでは変動時間が120秒というように設定されている。また、後述するコマンド送信に際しての便宜を図るため、特別図柄が大当たり態様の場合と外れ態様の場合とで同一の変動時間でありながら異なる変動パターン番号が設けられ、変動パターン番号から大当たり態様となるか否かが判別可能に構成されている。
以上のように、特別図柄変動時間(態様)決定手段122は、変動パターン決定乱数を取得し、取得した変動パターン乱数と変動パターンテーブルとの比較により特別図柄の変動時間(変動態様)を決定する。なお、本実施形態では、変動パターン決定乱数の取得は始動入賞口14aへの入賞タイミングに基づいて行われ、変動パターンの決定そのもの(変動パターンテーブルとの比較処理)は当該特別図柄の変動開始直前に行われるようになっている。これは、始動入賞口14aへの入賞時点での遊技状態と変動開始時点での遊技状態とが同一と限らない点に留意して設定されている。また、変動パターン決定乱数の取得タイミングを始動入賞口14aへの入賞タイミングとしたことにより、連続的に変動した際の取得タイミングの画一化を防止している。
特別図柄変動時間監視手段123は、ソフトウエアによるタイマ機能を利用して特別図柄変動時間(態様)決定手段122により決定された変動パターンに応じた特別図柄の変動時間を監視するものである。特別図柄変動時間監視手段123は、特別図柄の変動開始時に当該変動パターンの変動時間をタイマにセットする。そして、このタイマがゼロになった時点で変動パターンに応じた特別図柄の変動時間が終了したと判定する。
なお、特別図柄変動制御手段120は、特別図柄変動時間監視手段123により特別図柄の変動終了タイミングとなったと判定されたときに特別図柄の変動を終了させ、特別図柄決定手段121で決定された特別図柄を特別図柄表示装置に表示させる。また、特別図柄の変動中にはその旨が視認可能なように停止確定時に停止表示している時間(1000ms)よりも短い微少時間(500ms程度)で外れ表示態様である「−」と「7」の表示を繰り返す表示を行う。なお、この変動中表示に際して、大当たり態様となる場合には変動パターンの変動終了時間の約500ms前に「−」が、外れ態様となる場合には「7」が表示されるように途中の切替時間を調整する表示パターン調整手段を備えても良い。なお、本実施形態では、特別図柄変動時間監視手段123により特別図柄の変動終了タイミングとなったと判定されたときに、その旨をコマンド送信手段160に送信し、サブ制御装置200は当該旨を示すコマンド(確定停止コマンド)を受信することで、装飾図柄の確定的な停止制御を行うように構成されている。すなわち、本実施形態では、特別図柄変動時間(態様)決定手段122が、同期的に装飾図柄の図柄変動時間を決定する手段としても機能している。
特別遊技実行手段130は、前述した特別図柄変動制御手段120により特別図柄が大当たり態様となったことに基づいて特別遊技を実行するものである。本実施形態では、特別遊技として、大入賞口ソレノイド15cを駆動制御して大入賞口15aを所定時間又は、所定数入賞するまで開放する単位遊技を複数回実行させている。ここで、所定数の入賞は大入賞口センサ15sからの信号に基づいて入賞判定手段110により判定され、特別遊技実行手段130により計数管理される。なお、本実施形態では、特別図柄の大当たり態様に応じて単位遊技の実行回数が設定されており、特別図柄の大当たり様態が「1.3.5.7.9」の奇数の場合には15回、「0.2.4.6.8」の偶数の場合には8回に設定される。この実行回数については図柄に関わらず一定に設定しても良いし、特別図柄の大当たり態様と異なる別の条件(たとえば単位遊技実行回数を抽選する抽選手段)により実行回数を設定しても良い。
普通図柄変動制御手段140は、普通図柄の停止態様を決定する普通図柄決定手段141と、決定された普通図柄の停止態様に応じて普通図柄の変動時間の決定に係る制御を行う普通図柄変動時間監視手段142と、を有している。
普通図柄決定手段141は、普通図柄を当たり態様の図柄とするか否かを決定するための普通図柄当選乱数を発生させる普通図柄当選乱数発生手段141bと、普通図柄の変動開始時の遊技状態を確認する遊技状態判定手段141aと、ゲートセンサ16sに打球が通過したことに基づいて普通図柄当選乱数を取得する普通図柄当選乱数取得手段141cと、普通図柄を当たり態様に決定する当選乱数の値(当選値)が格納された当たり判定テーブル141dと、を有している。
なお、普通図柄決定手段141については特別図柄決定手段121で説明した内容と略同等の技術思想であり、特別図柄の決定に変わり普通図柄の決定を行う構成であるので詳細は省略する。なお、本実施形態では、普通図柄が当たり態様となることが決定された場合に表示される図柄は「7」、外れ態様となることが決定された場合に表示される図柄は「−」とされているため、普通図柄の当たり図柄の種類を決定するプロセスに係る手段は搭載されていない。いうまでもないが、これらの機能を割愛せずに特別図柄のプロセスと同様に構成することも可能である。
普通図柄変動時間決定手段は、遊技状態に応じて第一の変動時間により普通図柄の変動を行うか、第一の変動時間より短い第二の変動時間により普通図柄の変動を行うかを決定するものである。普通図柄変動時間決定手段による普通図柄の変動時間決定プロセスは特別図柄変動制御手段120よりも単純な構成となっている。具体的には、普通図柄変動制御手段140で参酌される遊技状態は、通常遊技状態又は特別遊技状態か、確率変動遊技状態かの2通りにより普通図柄の変動時間が決定されるようになっており、普通図柄が当たり態様か外れ態様かによって変動時間を変化させていない。なお、特別図柄変動時間(態様)決定手段122と同様に乱数抽選により変動時間を細かく選択するように構成しても良い。
普通図柄変動時間監視手段142は、ソフトウエアによるタイマ機能を利用して普通図柄決定手段141により決定された普通図柄の変動時間を監視するものである。普通図柄変動時間監視手段142は、普通図柄の変動開始時に当該変動の変動時間をタイマにセットする。そして、このタイマがゼロになった時点で変動パターンに応じた普通図柄の変動時間が終了したと判定する。
なお、普通図柄変動制御手段140は、普通図柄変動時間監視手段142により普通図柄の変動終了タイミングとなったと判定されたときに普通図柄の変動を終了させ、普通図柄決定手段141で決定された普通図柄を普通図柄表示装置に表示させる。また、普通図柄も特別図柄と同様、変動中にはその旨が視認可能なように微少時間(500ms程度)で外れ表示態様である「−」と「7」の表示を繰り返す表示を行う。なお、この変動中表示に際して、当たり態様となる場合には変動終了時間の約500ms前に「−」が、外れ態様となる場合には「7」が表示されるように途中の切替時間を調整する普通図柄表示パターン調整手段を備えても良い。
普通電動役物作動制御手段150は、前述した普通図柄変動制御手段140により普通図柄が当たり態様となったことに基づいて普通電動役物(電動チューリップ)の開放動作を実行するものである。本実施形態では、普通電動役物ソレノイド106を駆動制御して普通電動役物(電動チューリップ)を所定時間又は所定数入賞するまで開放させている。ここで、所定数の入賞は始動入賞口センサ14sからの信号に基づいて入賞判定手段110により判定され、普通電動役物作動制御手段150により計数管理される。
なお、本実施形態では、遊技状態により開放時間を変化させるようになっており、普通図柄の変動停止時の遊技状態が、確率変動遊技状態の場合には開放時間を5秒、通常遊技状態の場合には開放時間を0.5秒にセットする。また、所謂開放延長遊技状態を採用し、特別遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行しない場合に特別図柄が所定回数変動するまで開放延長遊技を付与されるように設定された場合に、当該開放延長遊技中も確率変動遊技状態と同様の開放時間である5秒をセットするようにしても良い。
以上のように、入賞判定手段110、特別図柄変動制御手段120、特別遊技実行手段130、普通図柄変動制御手段140および普通電動役物作動制御手段150により、遊技領域内の打球の入賞等に応じた遊技の進行を制御するのであるが、これらの制御に関する演出を行うために、主制御装置100での制御に関する情報をコマンド送信手段160を介してサブ制御装置200に送信するように構成されている。コマンド送信手段160は、変動パターンコマンド送信手段161と、遊技状態コマンド送信手段162と、を備えている。なお、これらのコマンド送信手段から送信される制御コマンドが基礎情報としてサブ制御装置200によるリールユニット40の駆動制御に反映される。
変動パターンコマンド送信手段161は、特別図柄の変動開始時の遊技状態、特別図柄の停止態様(大当たり態様か否か、大当たり態様であれば特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する特別大当たり態様か通常遊技状態に移行する通常大当たり態様か)、特別図柄の変動パターン情報をコマンド体系化した情報を生成し、サブ制御装置200に送信するものである。
具体的には、8ビットのデータ信号線と1ビットのストローブ信号線によるパラレル通信を採用し、2バイトコマンドにより、これらの情報を送信している。なお、コマンド形態は1バイト目がコマンド概要を示すモード情報、2バイト目がコマンド詳細を示すイベント情報、という構成になっており、モード情報の種類により変動パターンコマンド送信手段161により送信する変動パターンに関する情報であるか、遊技状態コマンド送信手段162により送信する遊技状態コマンドなのかが分かるように設定されている。
遊技状態コマンド送信手段162は、遊技状態として図柄変動保留手段に保留された保留数に関する情報、大当たり中なのか否かの情報、特別遊技の進行情報等を変動パターンコマンド送信手段161と同様にコマンド体系化して生成し、サブ制御装置200に送信するものである。
次に、主制御装置100から送信されるコマンドに応じてリールユニット40(図柄変動表示装置)や電飾ユニット等を制御するサブ制御装置200について説明する。サブ制御装置200は、主制御装置100から送信されたコマンドを受信するコマンド受信手段210と、コマンド受信手段210により受信したコマンド内容を解析し、どのような制御を実行するかを判断するコマンド解析手段220と、コマンド解析手段220により受信したコマンドが特別図柄の変動コマンドであれば、この変動コマンドから特別図柄の変動時間、停止図柄(特別大当たり態様か通常大当たり態様か、外れ態様か)を判定し、この内容に基づいてリールユニット40に表示させる装飾図柄の変動態様ならびに停止態様を決定する装飾図柄変動停止内容決定手段221と、装飾図柄変動停止内容決定手段221により決定された変動・停止がなされるようにリールユニット40のモータを駆動するリール制御手段230と、装飾図柄変動停止内容決定手段221により決定されたリールの変動に合わせてセンター飾りユニット17に設けられた可動役物ユニット720(爪ユニット)を駆動制御する可動役物制御手段240と、センター飾りユニット17や他の電飾装置740のLED(発光源)の発光制御を行うランプ制御手段260と、スピーカ8を通じて遊技進行に応じた音声を発生する音声制御手段250と、を有している。なお、音声制御手段250については、従来と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
コマンド受信手段210は、コマンド信号線のうち、ストローブ信号がサブ制御CPUの割り込み端子に入力されるようになっており、ストローブ信号が入力されたときにこの信号に応じて行われる割り込み処理によりコマンド信号線の内容を読み込むように構成される。
なお、ストローブ信号をサブ制御CPUのNMI(最優先割込)端子に入力すれば確実にコマンド情報を受信することができる。また、短い割り込み周期で入力ポートの確認をすることができれば、ストローブ信号をサブ制御CPUの入力ポートに入力し、この入力ポートの内容に基づいてコマンド信号線の内容を確認してもよい。
コマンド解析手段220は、予めサブ制御装置200のROMに記憶されたコマンドコードとそのコードの内容を示すコマンド対応テーブルとを比較することでコマンド受信手段210により入力されたコマンドがどのような内容のものかを解析するものである。なお、受信したコマンドがコマンド対応テーブルと対応しないものであった場合には、コマンドエラーとして処理する。コマンドエラーとしての処理方法として本実施形態では、先に受信していたコマンド内容から受信したコマンドコードを修正して処理するコマンド修復処理が可能であればコマンド修復処理を行って修復後のコマンドを受信したものを見做して処理を行っている。ここで、修復処理にあたり、特別図柄が大当たり態様になりやすいことを示す装飾図柄や電飾の演出より特別図柄が外れ態様となりやすいことを示す演出が実行されるように配慮し、遊技者に過度の期待感を与えにくい修復がなされるようになっている。
装飾図柄変動停止内容決定手段221は、コマンド解析手段220により解析された特別図柄の変動時間、特別図柄の停止態様に沿い、サブ制御装置200自身の抽選などによる独自のアレンジを加えて、装飾図柄の変動態様と停止態様とを決定する。装飾図柄の決定方法は以下のとおりである。
特別図柄の停止態様が外れを示す停止態様である場合には、装飾図柄の停止態様も外れを示す停止態様となるように設定される。また、特別図柄が通常大当たり態様である場合には装飾図柄の停止態様も通常大当たりを示す停止態様となるように設定される。一方、特別図柄が特別大当たり態様である場合には、装飾図柄の停止態様を特別大当たりを示す態様か通常大当たりを示す停止態様となるように設定し、矛盾していた場合に特別遊技の途中、或いは特別遊技終了後の確率変動遊技状態中に特別図柄が特別大当たり態様で停止されていたこと、即ち、特別遊技終了後の遊技が確率変動遊技状態であることを報知するようになっている。
なお、特別図柄の外れ図柄の数、通常大当たり図柄の数、特別大当たり図柄の数と装飾図柄の対応する図柄の数は一致しないため、意味する内容が一致するように適宜対応させている。
次に、装飾図柄の変動態様の決定について説明する。装飾図柄の変動態様は、送信された変動パターンコマンドが示す変動時間と、サブ制御装置200で行われる抽選と当該変動前に行われている演出内容と先の変動で行われることが予想される演出に応じて決定される。本実施形態では、変動パターンコマンド(変動時間)の種類が100通り存在(うち、最終図柄の停止結果が当たりとなる場合と外れとなる場合との重複が80通りあるので、実質的には50通り存在)している。また、サブ制御装置200での抽選は、変動制御前の適宜タイミングで取得したサブ制御装置内の乱数生成装置により発生する乱数値(以下、演出詳細決定乱数値と称する)に基づいて行わる。そして、取得した演出詳細決定乱数値と変動パターンコマンドとが対応付けられた下記の表3に一部を例示する演出詳細テーブルにより変動の詳細と、センター飾りユニット17に設けられた可動役物ユニット(爪ユニット)720の可動内容、バックライトの点灯・点滅・発色制御の内容とが一括して決定される。例えば、通常の外れ変動である変動パターン1が選択され、演出詳細決定乱数値が35000であった場合には、リール始動時の演出としてAが実行され、バックライト演出等は実行されない。一方、演出詳細決定乱数値が65200であった場合には、リール始動時の演出としてBが実行され、更に、バックライト演出およびリール始動時爪演出が実行され、爪・バックライト同期演出およびスペシャル変動開始音の出力は実行されない。
また、大当たり変動である変動パターン100が選択され、演出詳細決定乱数値が35000であった場合には、リール始動時演出B、リール始動時バックライト演出、リール始動時爪演出、爪・バックライト同期演出、およびスペシャル変動開始音の出力が実行される。一方、演出詳細決定乱数値が55200であった場合には、リール始動時の演出としてAが実行され、更に、リール始動時バックライト演出およびリール始動時爪演出が実行され、爪・バックライト同期演出およびスペシャル変動開始音の出力は実行されない。
表3はあくまでも一部の例示ではあるが、このように、特別図柄が当たりとなる場合には多くの演出を出力しやすく設定し、特別図柄が当たりとならない場合で図柄変動時間が短いもの(通常の外れ変動)は演出の出力頻度が少なく設定され、特別遊技の期待度と演出の豪華さを対応付けている。なお、これら演出のうち、爪演出、バックライト同期演出の動作については後述する。
本実施形態では、テーブルの構成として複数の演出をパッケージ化して一連的に決定したもの(1の乱数により全体の演出が決定されるもの)を例示したが、このような方法に限らず、部分的にパッケージ化してもよい。また、表3には明示していないが、リール全体の変動態様(たとえば変動途中に一時停止を行うか否か等)を同一の変動時間内の前提で演出詳細決定乱数により変化させてもよい。
リール制御手段230は、第1〜第3リールモジュール41A〜41Cにそれぞれ設けられたフォトセンサ55(基準位置センサ)により検出される基準位置とリール駆動用のステッピングモータ50のステップ数とにより各リールモジュール41A,41B,41Cの回転位置を識別しながら、前述の装飾図柄変動停止内容決定手段221により決定されたリール変動に従ってリール(ステッピングモータ50)の加速、減速を行い、変動パターン毎に予定されている停止時間と同時期或いはわずかに早く装飾図柄変動停止内容決定手段221により決定された装飾図柄の停止態様となる位置にリールを停止させるモータ制御を行う。そして、前述したように、特別図柄変動時間監視手段123により特別図柄の変動終了タイミングとなったと判定され、その旨を示すコマンド(停止コマンド)がコマンド送信手段160から送信され、このコマンド(確定停止コマンド)をサブ制御装置200が受信することで、装飾図柄の確定停止制御が行われる。なお、この確定停止コマンドによる停止制御を行うことで特別図柄と装飾図柄との同期制御を確実に実行することができるのであるが、単に図柄変動時に送信される変動パターンコマンドに基づいた制御を行っても良い。
ここで、図10を参照してリール制御(モータ制御)について説明する。まず、主制御装置100のコマンド送信手段160から送信された制御コマンドに基づいて、リールユニット40に表示させる装飾図柄の変動態様(リール制御パターン)および停止態様(停止図柄)を決定する(ステップS101,102)。サブ制御装置200は、コマンド受信手段210においてコマンド送信手段160から送信された特別図柄の停止態様(抽選結果)、特別図柄の変動パターン情報および特別遊技の進行情報等をコマンド化した制御コマンドを受信すると、コマンド解析手段220によりコマンド対応テーブルを用いて当該制御コマンドがどのような内容のものか解析される。そして、装飾図柄変動停止内容決定手段221は、コマンド解析手段220により解析された特別図柄の変動時間、特別図柄の停止態様およびサブ制御装置200で行われる抽選結果に基づいて、上述したように装飾図柄の変動態様および停止態様を決定する。
ステップS101およびS102の処理で、リールユニット40に表示される装飾図柄の変動態様および停止態様が決定されると、今回のリール停止制御を実行した場合に、その停止から次回の変動開始までの予定時間、すなわちステッピングモータ50を再び回転させるまでの予定時間(以下、再回転開始時間と称する)が、ステッピングモータ50において予め定められている励磁継続可能時間(正常なモータ動作を考慮した上で励磁をかけ続けることが可能な時間)を超えるか否かを判断する(ステップS103)。この判断は、図柄変動保留手段において図柄変動保留が行われているか否かによって判断することができる。図柄変動保留が行われている場合には、ステッピングモータ50(リール)を停止させた後、すぐに次の変動コマンドによるリールの回転制御が開始されるため、再回転開始時間が励磁継続可能時間以内であると判断することができ、逆に図柄変動保留が行われていない場合には、再回転開始時間が励磁継続可能時間を超えると判断することができる。
ステッピングモータ50において、400ステップで1周のステッピングモータを採用し、3つのリール41A〜41Cにそれぞれ12個の装飾図柄が描かれた場合には、1図柄に割り当てられるステップ数は、33ステップの図柄が8図柄、34ステップの図柄が4図柄となる。例えば、図7に示すように、図柄番号1、3、4、6、7、9、10および12の図柄が33ステップの装飾図柄であり、図柄番号2、5、8、11の図柄が34ステップの装飾図柄である。34ステップの装飾図柄は、回転基準位置(図7の例では、図柄番号1の下端を回転基準位置として0ステップと定めている)から自身直前の装飾図柄までに割り当てられたステップ数に17ステップを加算したステップ数だけ回転させることで、図柄の中心を所定の停止位置に停止させることができる。これに対して、33ステップの装飾図柄は、回転基準位置から自身直前の装飾図柄までの割り当てられたステップ数に16.5ステップを加算したステップ数だけ回転させなければ、図柄の中心を所定の停止位置に停止させることができない。したがって、33ステップの装飾図柄においては、ステッピングモータ50を1‐2相励磁等により制御してモータ回転子を2相の中間位置(以下、2相間位置と称する)に停止させる必要が生じる。
ステップS103の処理で、ステッピングモータ50の再回転開始時間が励磁継続可能時間を超える、或いは超える可能性があると判別したとき、すなわち図柄変動保留手段において図柄変動保留が行われていないときには、上述したステップS101の処理で決定した停止態様に対応する停止図柄(図柄の並び)を、3つのリール41A〜41Cの全てで、ステッピングモータ50を2相間位置で停止させる必要がある(ステップ数から半ステップずれた位置に描かれた)装飾図柄群、すなわち33ステップの装飾図柄群から選択する。または、3つのリール41A〜41Cの全てで、ステッピングモータ50を2相間位置で停止させる必要がない(ステップ数に対応する位置に描かれた)装飾図柄群、すなわち34ステップの装飾図柄群から選択する(ステップS104)。
ステップS104の処理で、ステップS101で決定した停止態様に対応する停止図柄を、ステッピングモータ50を2相間位置で停止させる必要がある装飾図柄群(33ステップの装飾図柄群)から選択した場合には、ステッピングモータ50の停止位置を2相間位置から回転方向に半相分回転させた位置(2相間位置における一方の相と対向する位置)に補正した補正変動態様(補正リール制御パターン)を設定する(ステップS105)。なお、2相間位置から半相分回転させた位置まで移動させる時間を、装飾図柄変動停止内容決定手段221により決定された装飾図柄の変動態様に予め定められている変動時間から減算して、ステップS105で設定された補正変動態様の変動時間が、装飾図柄変動停止内容決定手段221により決定された変動態様の変動時間と等しくなるように設定される。本実施形態では、補正変動態様の変動時間を通常の変動時間と合致させるための調整は定速変動時間を調整して行っているものの、加速変動時、減速変動時或いは、これら3つのタイミングを微妙に合わせて調整しても良い。
なお、ステップS105の処理において、2相間位置で停止させる必要がある装飾図柄群(33ステップの装飾図柄群)から図柄を選択した場合に、ステッピングモータ50の停止位置を2相間位置から回転方向に半相分回転させた位置に補正するが、この補正は、ステップS101で決定した停止態様が外れ態様である場合に限り行われるようにしても良い。また、停止態様が当たり態様である場合には、一旦2相間位置に停止させた後に、再変動を行って補正停止位置(2相間位置から回転方向に半相分回転させた停止位置)に停止させるようにしてもよい。さらに、位置補正の方向について、本実施形態では半相分回転方向に移動補正しているが、逆(手前)方向に補正してもよく、これらを変動回単位で選択的に行っても良い。また、手前方向に補正する場合には、補正前と同じパターンで変動した場合には変動時間が短い方向に変位することになるため、特別図柄との間で微少な停止時間の短縮があっても許容される場合には時間調整を行うことなくそのままの制御を行うこともできる。
ステップS104またはS105の処理を実行した後、ステップS104で停止図柄を、ステッピングモータ50を2相間位置で停止させる必要がない装飾図柄群(34ステップの装飾図柄群)から選択した場合には、ステップS102で決定された変動態様(リール制御パターン)に従ってリール(ステッピングモータ50)の駆動制御を行う。または、ステップS104で停止図柄を、ステッピングモータ50を2相間位置で停止させる必要がある装飾図柄群(33ステップの装飾図柄群)から選択した場合には、ステップS105で設定された補正変動態様(補正リール制御パターン)に従ってリール(ステッピングモータ50)の駆動制御を行う(ステップS107)。
そして、ステップS104で選択された停止図柄となる位置に、3つのリール41A〜41Cの各々を停止させる(ステップ108)。なお、ステップS105でステッピングモータ50の停止位置を2相間位置から回転方向に半相分回転させた位置に補正した場合には、停止位置がその補正停止位置となるように、3つのリール41A〜41Cが停止される。リール制御手段230は、ステップS102で決定された変動態様、またはS105で設定された補正変動態様に従って各リール(各ステッピングモータ50)の加速、減速を行い、その変動態様で予定されている停止時間と同期或いはわずかに早く、装飾図柄変動停止内容決定手段221により決定された装飾図柄の停止態様に対応してステップS104で選択された停止図柄となる位置に(ステップS105で停止位置を補正した場合には停止位置が補正停止位置となるように)各リールを停止させて、全てのリールにおいて停止後に励磁を解除させるリール制御(モータ制御)を行う。このとき、全てのステッピングモータ50の回転子が各相と対向する位置で停止された状態となるため、励磁を解除しても当該停止位置からリール(モータ回転子)が動いてしまうことがない。
一方、ステップS103の処理で、ステッピングモータ50の再回転開始時間が励磁継続可能時間を超えないと判別したとき、すなわち図柄変動保留手段において図柄変動保留が行われているときには、上述したステップS101の処理で決定した停止態様に対応する停止図柄(図柄の並び)を、3つのリール41A〜41Cにおいて、描かれている全ての装飾図柄から選択する(ステップS106)。
そして、ステップS106の処理で停止図柄を、3つのリール41A〜41Cに描かれている全ての装飾図柄から選択した場合には、ステップS102で決定された変動態様(リール制御パターン)に従ってリール(ステッピングモータ50)の駆動制御を行い(ステップS107)、ステップS106で選択された停止図柄となる位置に、3つのリール41A〜41Cの各々を停止させる(ステップ108)。リール制御手段230は、ステップS102で決定された装飾図柄の変動態様に従って各リール(各ステッピングモータ50)の加速、減速を行い、その変動態様で予定されている停止時間と同期或いはわずかに早く、装飾図柄変動停止内容決定手段221により決定された装飾図柄の停止態様に対応してステップS106で選択された停止図柄となる位置に各リールを停止させる。このとき、各相と対向する位置に停止されたステッピングモータ50については、停止後に励磁を解除させ、2相間位置に停止されたステッピングモータ50については、励磁をかけ続けて2相間位置での停止を保持させる制御を行う。ここで、各相と対向する位置に停止されたステッピングモータ50に関しては、励磁を解除しても当該停止位置からリール(モータ回転子)が動いてしまうことがなく、2相間位置に停止されたステッピングモータ50に関しては、停止時間が短いため、励磁をかけ続けても発熱の影響が少ない。
このようなリール制御(モータ制御)によれば、ステッピングモータ50を停止させてから再び回転させるまでの時間(再回転開始時間)が励磁継続可能時間(正常なモータ動作を考慮した上で励磁をかけ続けることが可能な時間)以内である場合には、3つのリール41A〜41Cに描かれている全ての装飾図柄から停止図柄を選択して、その停止図柄となる位置にステッピングモータ50を停止させ、2相関位置に停止されたステッピングモータ50については励磁をかけ続けてその2相間位置での停止を保持させる制御が行われる。一方、ステッピングモータ50の再回転開始時間が励磁継続可能時間を超える、或いは超える可能性があると判断される場合には、3つのリール41A〜41Cの全てで、ステッピングモータ50を2相間位置で停止させる必要がない装飾図柄群(34ステップの装飾図柄群)から停止図柄を選択して、その停止図柄となる位置にステッピングモータ50を停止させて、停止後に励磁を解除させる制御が行われる。または、3つのリール41A〜41Cの全てで、ステッピングモータ50を2相間位置で停止させる必要がある装飾図柄群(33ステップの装飾図柄群)から停止図柄を選択して、その停止図柄の停止位置である2相間位置から回転方向に半相分回転させた補正停止位置に停止させて、停止後に励磁を解除させる制御が行われる。
このように、再回転開始時間が短い場合には、励磁をかけ続けて2相間位置での停止を保持させる制御が行われる。一方、再回転開始時間が長い場合には、2相間位置で停止させる必要がない装飾図柄群(34ステップの装飾図柄群)から停止図柄を選択して停止後に励磁を解除させる制御を行う、または、2相間位置で停止させる必要がある装飾図柄群(33ステップの装飾図柄群)から停止図柄を選択して2相間位置から半相分回転させた補正停止位置に停止させて停止後に励磁を解除させる制御が行われる。このとき、全てのステッピングモータの回転子が各相と対応する位置で停止された状態となるため、停止後にステッピングモータへの励磁を解除させても、モータ回転子が磁力によって引き付けられることがないので、3つのリールがその停止位置から微妙に動いてしまう(半ステップずれてしまう)ことがない。したがって、見栄えの良いリール制御が可能となる。また、励磁をかけ続けてステッピングモータが発熱することを防ぐことができるので、放熱ファン等の発熱対策を設ける必要がなく、リールユニットの大型化を防止することができる。しかも、半相分回転させた補正停止位置に停止させる場合には、全てのリールが半相分ずれた位置に停止することとなるため、この場合でも一部のリールが半ステップ分ずれて停止することがなく、見栄えが良い停止表示が可能となる。
なお、上記リール制御において、装飾図柄変動停止内容決定手段221により決定された変動パターンによっては、第1および第3リールモジュール41A,41Cが同一の装飾図柄となって停止され、第2リールモジュール41Bが変動中であるリーチ状態のときに、第1および第3リールモジュール41A,41Cの各ステッピングモータ50を1ステップ回転させた後に逆方向に1ステップ回転させる(1ステップ戻す)制御を繰り返す、いわゆる揺れ制御を行う場合がある。この場合に、ステッピングモータ50の回転子は、各相と対向した位置と2相間位置とに繰り返し移動され、2相間位置で一時停止されるが、その停止時間はステッピングモータ50の励磁継続可能時間以内であるため、この場合には励磁をかけ続けて2相間位置での停止を保持させる制御が行われる。
なお、上記本実施形態では、装飾図柄変動中に演出上の期待感を与えるために、装飾図柄を仮停止させる制御が行われる場合があるが、このような装飾図柄変動途中での微少時間の装飾図柄停止制御では、適正な停止位置制御が行われる。
電源投入時には、サブ制御装置200は独自に、リール制御手段230が基準位置を正しく判断できるか判定するためにイニシャライズ回転制御を行う。これは、リールモジュール41(リール部材41b)を回転させてはじめて基準位置を検出できてからリール部材41bの1周に要するステップ数だけステッピングモータ50を駆動したときに改めて基準位置を検出できるかを判断することで行われる。なお、本実施形態では、正常でなかった場合(改めて基準位置を検出できなかった場合)には数回のリトライ動作を行った上でエラーと判断し、その旨を報知し、リールユニット40が正常に動作できない状態で遊技に供されることを防止している。ちなみに、この基準位置検出は、通常変動におけるリール駆動時にも常におこなわれており異常が発生した場合には異常報知を行うようになっている。
可動役物制御手段240は、前述の装飾図柄変動停止内容決定手段221により決定された可動役物ユニット(爪ユニット)720の駆動タイミング(爪演出実行タイミング、爪バックライト同期演出タイミング)および特別遊技中の演出等でセンター飾りユニット17に設けられた可動役物ユニット720の駆動モータ(ステッピングモータ)を当該モータに内蔵された基準位置センサと当該モータのステップ数とにより可動役物ユニット720の位置を識別しながら駆動制御する。
ランプ制御手段260は、遊技盤10および前枠2に配設された各種電飾の点灯制御を行うものであり、リールユニット40の第1〜第3リールモジュール41A〜41Cそれぞれのバックライト部48の発光制御を行うバックライト制御手段270を有している。ランプ制御手段260は、このバックライト制御手段270を含み、他の装置についての制御もあわせて行っているが、以下では、バックライト制御手段270によるリールユニット40のバックライト部48の点灯制御、センター飾りユニット17の可動役物ユニット720に内蔵されたLED726、および照明演出ユニット730の点灯制御について詳しく説明する。
図11は左右一対の可動役物ユニット720とリールユニット40のバックライト部48の配置関係および動作を説明するための模式図である。図11(a)に示すように、リールユニット40は、第1リールモジュール41Aに組み込まれた第1バックライト部48Aと、第2リールモジュール41Bに組み込まれた第2バックライト部48Bと、第3リールモジュール41Cに組み込まれた第3バックライト部48Cと、を備えている。図11では図示を省略しているが、第1〜第3バックライト部48A〜48Cはそれぞれ、上区画、中区画および下区画の3つの箱状の区画に区分され、各区画の底部には4個のバックライトLEDを搭載したLED基板が配設されている。
リールユニット40における第1バックライト部48Aと第3バックライト部48Cの前方上部には左右一対の可動役物ユニット(爪ユニット)720が配設されている。この可動役物ユニット720は、所定の遊技条件が満たされると図11(a)に破線で示す位置に降下するように動作する。図11(a)に示すように、第1〜第3バックライト部48A〜48Cはそれぞれ、各リール部材41bの背面側に位置したバックライトLEDにより構成されており、以下のような点灯制御を行っている。
〔1〕図柄変動中と遊技待機中とにおける白色発光制御時の輝度変更制御
〔2〕リール変動開始後の発光色制御による信頼度演出(リール始動時バックライト演出)
〔3〕可動役物と動作・発光と同期的に行われる発光演出制御
〔4〕特別遊技中の右打ち報知用の点灯制御
〔5〕特別リーチ中の発光演出制御
なお、〔5〕の発光演出制御は、〔2〕および〔3〕の制御をリーチ途中のリール変動に合わせて実行させるものであり、詳細説明は省略する。
図柄変動中と遊技待機中の間での白色発光制御時の輝度変更制御として、図柄変動中のバックライトLEDの駆動電流を平均25mA(赤色素子に7mA、緑色素子に10mA、青色素子に8mA)としているのであるが、遊技待機中にはデモ演出時を除き、バックライトLEDの駆動電流を平均で12mA程度にし、バックライトLEDを間欠駆動させることで駆動電流を減少させる制御を行っている。なお、駆動電流を減少させる方法として供給電圧を2系統持たせる方法、複数のバックライトLEDの半数を消灯させる方法、或いはこれらの組み合わせによって行うことも可能である。
ちなみに、遊技待機中か否かの判定は主制御装置100からのデモ演出要求コマンドに基づいて行う方法、サブ制御装置200に設けたタイマにより図柄変動は終了してから所定時間新たな図柄変動コマンド等のコマンドを受信しなかったときに遊技待機と判定する方法が考えられる。また、本実施形態のようにデューティー変更による輝度調整を行う場合には、急に輝度を変更するのではなく、徐々にデューティー比を遊技待機のものに変化させてもよい。
リール変動開始後の発光色制御による信頼度演出(リール始動時バックライト演出)は、リール変動開始後の適宜タイミングで所定時間バックライトLEDの発光色を変化させて当該遊技において大当たり態様となる可能性を示唆するものであり、前述したリール始動時バックライト演出などを行う。このリール始動時バックライト演出では、当該変動が装飾図柄上でリーチ演出を行わずに外れ態様となる場合には演出として、通常と同じ白色発光或いは微少確率にて青色発光を選択し実行する。また、当該変動において装飾図柄上でリーチ演出を行う場合には白色発光、青色発光、黄色発光をほぼ均等に選択し実行する。更に、当該変動で装飾図柄が当たり態様となる場合や、極めて信頼度が高い演出を実行する場合には緑発光、赤発光を中心に微少確率にて白・青・黄色発光を選択し実行するのである。つまり、バックライト部48の発色が白→青→黄→緑→赤の順に当該変動における大当たりの期待値が高いことを示している。なお、前述のテーブルには記載していないが、本実施形態ではリーチ発生時には、再度バックライト演出を実行することがあり、2回目のバックライト演出にて信頼度を示す色を昇格させるような(本例では同一色かより高い色への移行のみがなされるような)演出がなされている。これにより、変動開始時の演出の色が期待度の低いものであったとしても当該変動の当たり期待を損なうことを抑止している。
可動役物ユニット720の動作・発光と同期的に行われる発光演出制御は、前述したとおりリールユニット40の上部に配設された可動役物ユニット720の駆動動作、可動役物ユニット720に内蔵されたLED726(照明手段)とリールユニット40の各バックライト部48の発光色変化とを同期的に実行することで、可動役物ユニット720の動作を強調させる制御を行っており、爪・バックライト同期演出が選択された場合などに実行される。具体的な作動制御は、図11(b)に示すように、可動役物である爪が基準位置から、リールユニット40に覆いかぶさる位置に変移するのであるが、爪がリールユニット40に覆いかぶさる位置に達したときに、爪の動作速度に合わせ或いはその加速態様にあわせてバックライトを上方から下方に流れるように変化させるのである。
図11(b)および(c)は、可動役物ユニット720の動作と連携したリールユニット40のバックライト部48の演出の一態様を説明するための図である。なお、図11(b)および(c)は、すべて第1リールモジュール41Aの第1バックライト部48Aと左側の可動役物ユニット720を模式的に示した図である。可動役物ユニット720が、図11(b)において、一番左側に図示する基準位置(最上位置)から、左から2番目に図示する中間位置を経て、左から3番目に図示する最下位置に達すると、第1バックライト部48Aの上区画上部に配置された2つのバックライトLEDを点灯させる。次いで、図11(b)の左から4番目に図示するように、上区画上部のバックライトLEDの点灯を保持しつつ、上区画下部の2つのバックライトLEDを点灯させる。続いて、図11(b)の左から5番目および6番目、並びに図11(c)の一番左側および左から2番目に図示するように、上区画のバックライトLEDの点灯を保持しつつ、中区画上部の2つのバックライトLEDの点灯、中区画下部の2つのバックライトLEDの点灯、下区画上部の2つのバックライトLEDの点灯、下区画下部の2つのバックライトLEDの点灯を順に行う。
図11(c)に示すように、第1バックライト部48Aの全てのバックライトLEDを点灯させた後、図11(c)において、左から3番目および4番目に図示するように上区画の4つのバックライトLEDを消灯させ、続いて、左から5番目に図示するように中区画の4つのバックライトLEDを消灯させ、続いて、左から6番目(一番右側)に図示するように下区画の4つのバックライトLEDを消灯させるように制御する。
このように可動役物ユニット720の動作に連動するようにリールユニット40におけるバックライトLEDを点灯制御することにより、可動役物ユニット720の動作速度或いはその加速態様にあわせてバックライトを上方から下方に流れるように変化させることができ、効果的な演出を実行することができる。
また、このときの発光色は爪に内蔵されているLED726の発色とあわせた色にしている。なお、この基準となる発光色はバックライト部48の発光色(白)と爪がリールユニット40に覆いかぶさったときの爪に内蔵されたLED726の発光色とが合成されて爪のレンズ表面に視認される色に合わせて選択することが望ましい。
更に、同期演出としては爪(可動役物ユニット720)が、図11(b)の左から3番目に図示する最下位置に停止したときに、上区画上部の2つのバックライトLEDを点滅させることで爪ユニットの発光がリールユニット40に漏れて光っているような印象を与えることに着目し、大当たり中の演出に採用している。
なお、特別遊技中に右打ちを要求するパチンコ機のおいては、遊技者が打球を右に集めるように示唆するリールユニット40における各バックライト部48の点灯制御を行うようにしてもよい。その特別遊技中の右打ち報知用の点灯制御は、図12に示すように、第1バックライト部48Aの左側の6つのバックライトLED、第1バックライト部48Aの右側の6つのバックライトLED、第2バックライト部48Bの左側の6つのバックライトLED、第2バックライト部48Bの右側の6つのバックライトLED、第3バックライト部48Cの左側の6つのバックライトLED、第3バックライト部48Cの右側の6つのバックライトLEDの点灯・消灯を順次行って左から右に流れるように順次変化する点灯制御を行う。より詳述すると、第1〜第3バックライト部48A〜48Cを全て消灯させたのち、第1バックライト部48Aを赤色点灯させ、その500ms後に第2バックライト部48Bを赤色点灯させ、更に500ms後に第3バックライト部48Cを赤色点灯させる。そして全てが赤色点灯となってから500ms後に消灯させウエイトとして3000ms後に同じ動作を所定回数繰り返すのである。このように発光させることで、第1〜第3バックライト部48A〜48Cを活用して右打ちを示唆する演出を実行させることができる。
以上のように、本実施形態では、リールユニット40の各バックライト部48と可動役物ユニット720の動作および可動役物ユニット720のLED726とを複合的に動作制御させることで多様な演出を実現できるように構成している。
次に、リールユニット40における装飾図柄の変動に関する遊技について説明する。装飾図柄の変動遊技においては、始動入賞口14aに遊技球が入球すると、3つのリール部材41bがステッピングモータ50によって回転駆動され、その後に3つのリール部材41bが停止して、複数の装飾図柄のうちのいずれかが、選択的に遊技者に対して提示される。本実施形態においては、各リールに、各々3個ずつの装飾図柄が提示され、装飾図柄提示領域R(図2を参照)において合計9個の装飾図柄の提示が行われる。
この装飾図柄の停止制御は、特別図柄変動制御手段120(特別図柄決定手段121)による所定の抽選結果に基づいて装飾図柄変動停止内容決定手段221により装飾図柄の停止態様が決定され、その停止態様に基づいてリール制御手段230により行われる。すなわち、所定の抽選結果が当たりである場合には、装飾図柄提示領域Rの5本のライン(図2を参照)のうちの少なくともいずれか1本のラインに例えば、「7・7・7」等の所定の組合せの装飾図柄が提示される。その場合、パチンコ機PMは特別遊技状態となり、遊技者に利益が付与される。一方、所定の抽選結果が外れである場合には、5本のラインのいずれにも所定の装飾図柄の組合せが提示されない。そして、その場合は、遊技者にも利益の付与がされないようになっている。
次に、可動役物ユニット720の動作を伴う大当たり態様で停止するリール変動の一例について簡潔に説明する。ここでは、主制御装置100における特別図柄変動制御手段120により特別図柄が当選する旨が決定し、当たり態様時の変動パターン決定テーブル122cから演出パターンが決定され、サブ制御装置200に決定された演出パターンを示すコマンドが送信された後のサブ制御装置200の処理について、主制御装置100により決定された演出パターンが42秒の特別図柄変動であり、装飾図柄提示領域Rの中央ラインに「7・7・7」の組合せの装飾図柄が提示される場合を例にして説明する。
このとき、サブ制御装置200のコマンド受信手段210が変動パターンコマンドを受信すると、コマンド解析手段220によりこの変動パターンコマンド内容がコマンド解析手段220により解析され、装飾図柄変動停止内容決定手段221において、その解析結果とサブ制御装置200の抽選結果により、この変動にて行われる演出動作(制御)として以下の点が決定される。
42秒の装飾図柄の変動演出(リール制御)の実行。
装飾図柄の最終停止態様として、第1〜第3リールモジュール41A〜41Bの各リール部材41bの中段に「7」図柄が停止する(中央ラインに「7」が並ぶ)大当たり図柄を停止させるリール制御。
図柄変動開始時にリール始動時演出として全リールを上に1図柄分変動してから下に移動開始させる演出(リール制御)の実行。
10秒後に第1および第3リールモジュール41A,41Cの中段図柄として一旦「3」図柄で停止した後、可動役物ユニット720の落下と各バックライト部48の同期演出後に各リールモジュール41A,41Cを再始動させて15秒後に「7」図柄を各リールモジュール41A,41Cの中段に停止させる演出(リール制御)の実行。
18秒後に第2リールモジュール41Bの「7」図柄を下段に停止させる演出(リール制御)の実行。
第2リールモジュール41Bを可動役物ユニット720の1500msの上下動にあわせて1図柄ずつ10図柄コマ送り変動させる演出(リール制御)の実行(変動開始から33秒後に第2リールモジュール41Bの上段に「7」を停止)。
第2リールモジュール41Bを音楽に合わせて「7」図柄を上段と中段に5秒間往復動させ上段と中段との間に一旦停止させ、3秒後に中段に「7」を停止させる演出(リール制御)の実行。
可動役物ユニット720の500msの上下動の動きに合わせて全リールを12図柄のコマ送りを行う演出(リール制御)の実行(変動開始から42秒後に中央ラインに「7」が並ぶ)。
各バックライト部48をグラデーションをかけた7色表示とする大当たり演出の実行。
そして、この決定された内容にしたがい、サブ制御装置200のタイマを利用して決定された変動・動作に応じたリール制御、バックライト制御、可動役物制御がおこなわれる。
これにより、遊技者はリール変動時の各バックライト部48の色で期待感を得て、リーチとなる直前のリール変動と可動役物ユニット720の演出により大当たりとなる可能性が高いことを更に認識し、装飾図柄が揃うか否かの決定的な時間を可動役物ユニット720と第1〜第3リールモジュール41A〜41Cとの動作連携により、より期待感を高めてリールユニット14を注視することになる。そして、これにより遊技者の射幸心を適正にあおり、遊技興趣を高めることができる。
以上説明したとおり、第1実施形態に係るパチンコ機PMは、前面側に所定の遊技領域PAが設けられた遊技盤10と、複数の図柄が外周面に描かれた複数のリールとして第1〜第3リールモジュールのリール部材41bを有し、第1〜第3リールモジュールのステッピングモータ50によりリール部材41bを回転させてリール部材41bに描かれた図柄を所定の停止位置に停止させるリールユニット40と、リールユニット40を制御するサブ制御装置200と、サブ制御装置200がリールユニット40を制御するための基礎情報を決定する主制御装置100とを備えて構成されている。そして、主制御装置100は、遊技領域PAに設けられた始動入賞口14aに遊技球が入賞したことを条件に、遊技領域PAに設けられた大入賞口15aを入賞容易とする特別遊技を実行するか否かの抽選を実行する特別図柄決定手段121と、特別図柄決定手段121による抽選結果が当たりとなったことを条件に特別遊技を実行する特別遊技実行手段130と、特別図柄決定手段121による抽選結果に基づいて、当該抽選結果を報知するために行われる図柄変動時間を決定する特別図柄変動時間(態様)決定手段122と、リールユニット40を制御するための基礎情報として特別図柄決定手段121による抽選結果および特別図柄変動時間(態様)決定手段122により決定された図柄変動時間を特定可能な制御コマンドをサブ制御装置200に送信するコマンド送信手段160とを有して構成されている。サブ制御装置200は、コマンド送信手段160から送信された制御コマンドに基づいてリールユニット40に表示させる第1〜第3リールモジュールのリール部材41bの図柄の変動態様および停止態様を決定する装飾図柄変動停止内容決定手段221と、装飾図柄変動停止内容決定手段221により決定された第1〜第3リールモジュールのリール部材41bの図柄の変動態様および停止態様となるようにリールユニット40における第1〜第3リールモジュールのステッピングモータ50を制御するリール制御手段230とを有して構成されている。その上で、第1〜第3リールモジュールのリール部材41bのそれぞれにおいて複数の図柄は、それぞれの図柄がステッピングモータ50のステップ数に対応する位置もしくはステッピングモータ50のステップ数から半ステップずれた位置に描かれており、装飾図柄変動停止内容決定手段221は、第1〜第3リールモジュールのリール部材41bの図柄の停止態様において前記停止位置に停止させる停止図柄を決定するときに、1の図柄が、ステッピングモータ50のステップ数に対応する位置に描かれた第1図柄群(34ステップの図柄群)に属する図柄であるか、もしくはステッピングモータ50のステップ数から半ステップずれた位置に描かれた第2図柄群(33ステップの図柄群)に属する図柄であるかを判断して、第1〜第3リールモジュールのリール部材41bの全てにおいて同じ図柄群に属している図柄から前記停止図柄を選択して決定し、リール制御手段230は、装飾図柄変動停止内容決定手段221により決定された前記停止図柄となるように第1〜第3リールモジュールのステッピングモータ50の停止制御を行うとともに、装飾図柄変動停止内容決定手段221により第1〜第3リールモジュールのリール部材41bの全てにおいて前記第2図柄群(33ステップの図柄群)から前記停止図柄を決定した場合には、第1〜第3リールモジュールのステッピングモータ50を半ステップ分回転させた位置に前記停止位置を補正するように構成されている。
このような構成によれば、第1〜第3リールモジュールのリール部材41bの全てにおいて同じ図柄群に属している図柄から停止図柄を選択して所定の停止位置に停止させる制御が行われる。そのため、ステッピングモータ50のステップ数に対応する位置に描がかれた第1図柄群(34ステップの図柄群)から停止図柄が選択された場合には、停止後にステッピングモータ50への励磁を解除させても、モータ回転子が磁力によって引き付けられることがないので、第1〜第3リールモジュールのリール部材41bがその停止位置から微妙に動いてしまうことがない。一方、ステッピングモータ50のステップ数から半ステップずれた位置に描かれた第2図柄群(33ステップの図柄群)から停止図柄を選択した場合には、予め半ステップずれた位置に停止位置が補正されることになる。そのため、第1図柄群から停止図柄を選択した場合と同様に、停止後にステッピングモータ50への励磁を解除させても、モータ回転子が磁力によって引き付けられることがないので、第1〜第3リールモジュールのリール部材41bがその停止位置から微妙に動いてしまうことがない。しかも、全てのリールが半ステップずれた位置で停止することになるため、半ステップずれた位置で停止していることが識別困難となる。したがって、見栄えの良いリール制御が可能となる。
また、パチンコ機PMでは、リール制御手段230は、第1〜第3リールモジュールのリール部材41bの全てにおいて同じ図柄群に属している図柄から決定された前記停止図柄を停止させる制御を行った後に、第1〜第3リールモジュールのステッピングモータ50への励磁を解除させる制御を行うように構成されている。このような構成によれば、励磁をかけ続けてステッピングモータ50が発熱することを防ぐことができるので、放熱ファン等の発熱対策を設ける必要がなく、リールユニットの大型化を防止することができる。
次に、本発明に係る第2実施形態としてスロットマシンSMについて説明する。スロットマシンSMは、図13および14に示すように、箱形状の基体部520と、前面扉540とを有して構成される。前面扉540は、基体部520の左側部で枢支されて、基体部520の前面側に開閉可能に取り付けられている。
前面扉540の前面の略中央には、操作パネル541が設けられている。操作パネル541の前面側には、スタートスイッチ542、および3つのストップスイッチ544a,544b,544cが設けられている。操作パネル541の上面側には、1ベットスイッチ562、2ベットスイッチ564、最大ベットスイッチ566、およびメダル投入口546が設けられている。前面扉540の下部には、単位遊技の結果に基づいて払い出されたメダルを受けるための受け皿548が設けられている。なお、本明細書においては、後述する3つのリールに付された図柄の表示態様によって進行が定まる遊技を単位遊技と称する。この単位遊技については、後で詳述する。
スタートスイッチ542は、単位遊技を進めるために遊技者によって操作されるスイッチである。スタートスイッチ542を遊技者が操作することによって、スタートスイッチ542から始動信号が発せられる。スタートスイッチ542かえ発せられた始動信号は、メイン制御基板532に供給される。メイン制御基板532は、始動信号を検出することによって、3つのリール530L,530C,530Rの回転駆動の制御を開始する。
ストップスイッチ544a,544b,544cも、単位遊技を進めるために遊技者によって操作されるスイッチである。ストップスイッチ544a,544b,544cを遊技者が操作することによって、ストップスイッチ544a,544b,544cの各々から別個に停止信号が発せられる。ストップスイッチ544a,544b,544cの各々から発せられた停止信号は、メイン制御基板532に供給される。メイン制御基板532は、停止信号を検出することによって、3つのリール530L,530C,530Rの停止制御を別個に開始する。
メダル投入口546にメダルが投入されると、メダルカウンタ(図示せず)により投入されたメダルの枚数が計数され、その枚数はクレジット数として記憶される。1ベットスイッチ562は、記憶されたクレジット数のうちの1枚のメダルを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。2ベットスイッチ564は、クレジット数のうちの2枚のメダルを遊技の賭けの対象とするためのスイッチであり、最大ベッドスイッチ566は、クレジット数のうちの3枚のメダルを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。
前面扉540には、前面枠550が形成されており、前面枠550の略中央部にリール表示窓551が形成されている。リール表示窓551には、5本の入賞ラインが描かれている。遊技者が1ベットスイッチ562を操作したときには、5本の入賞ラインのうちの1本、例えば左右に延びる3本の入賞ラインのうちの真ん中の入賞ラインが有効化される。2ベットスイッチ564を操作したときには、5本の入賞ラインのうちの3本、例えば左右に延びる3本の入賞ラインが有効化される。最大ベットスイッチ566を操作したときには、5本の入賞ラインの全てが有効化される。このように3つのベットスイッチ562,564,566は、遊技の賭けの対象となるメダルの枚数を定めるとともに、入賞ラインを有効化する手段として機能する。
なお、有効化された入賞ライン(「有効ライン」と称する)上に停止した図柄の並びが、入賞したか否かの判断の対象となる。例えば、有効ライン上に「7、7、7」の並びが揃ったときには、ビッグボーナスという役に入賞したと判断される。一方、有効ライン上に役を構成しない図柄の並びが停止したときには、入賞しなかったと判断される。しかしながら、入賞ラインが有効化されていないときには、その入賞ライン上に「7、7、7」が揃った場合であっても、その入賞ラインは入賞したか否かの判断の対象とはされない。
リール表示窓551の背後に位置する基体部520の内部には、3つのリール530L,530C,530Rを備えるリールユニット528が設けられ、リール表示窓551を通して3つのリール530L,530C,530Rに描かれている図柄を視認することができるようになっている。
リールユニット528は、図14および16に示すように、左リール530Lおよび左リール530Lを回転させる左ステッピングモータ531Lを備える左リールモジュール529L、中リール530Cおよび中リール530Cを回転させる中ステッピングモータ531Cを備える中リールモジュール529C、右リール530Rおよび右リール530Rを回転させる右ステッピングモータ531Rを備える右リールモジュール529R、並びに、これら3つのリールモジュールを収容するリールモジュール収容部533を有して構成される。
リールユニット528では、3つのリール530L,530C,530Rにそれぞれ21個の図柄が描かれている(図15を参照)。リールユニット528は、各リールに描かれている図柄の数や種類が上述のリールユニット40と大きく異なっているものの、主要な構成は上述のリールユニット40と同様に構成されているため、リールユニット528の詳細な構成説明を省略する。
図13に示すように、前面扉540の上部には、画像表示装置534、スピーカ536およびランプ538が設けられている。画像表示装置534には、演出画像が表示される。この演出画像は、遊技が進行するに従って表示される画像であり、主にその遊技に関する各種の情報が含まれた画像である。例えば、単位遊技においては後述する役抽選手段620によって抽選処理が行われ、この抽選処理の抽選結果に基づいてその抽選結果を示唆する演出画像が画像表示装置534に表示される。
スピーカ536は、画像表示装置534の左右の両側にそれぞれ設けられており、遊技の進行に応じて音声による演出を行うようになっている。サブ制御基板552において所定の条件を満たしたときに、その条件に応じた音声がスピーカ536から発せられる。例えば、後述する役抽選手段620によって行われる抽選処理の抽選結果に基づいて、その抽選結果を示唆する効果音や音楽等がスピーカから発せられる。
ランプ538は、遊技の進行に応じて光による演出を行うようになっている。サブ制御基板552において所定の条件を満たしたときに、その条件に応じてランプ538の点灯や点滅が行われる。例えば、後述する役抽選手段620によって行われる抽選処理の抽選結果に基づいて、その抽選結果を示唆するように、ランプ538は、その役の種類に応じて所定の色で点灯したり、所定のパターンで点滅したりする。
図14に示すように、基体部20内の下部には、スロットマシンSMに搭載された種々の装置に電源を供給する電源ユニット522、メダルを貯留しておくホッパーを備えるメダル払出装置524が設けられている。基体部20内の上部には、スロットマシンSMで行われる遊技を全体的に制御するメイン制御基板532が設けられている。
前面扉540の背面には、設定スイッチ527およびサブ制御基板552が設けられている。設定スイッチ527は、スロットマシンSMの管理者等によって操作されるスイッチである。管理者等は、設定スイッチ527を操作することによって、後述する役抽選手段620による抽選処理を行うときに用いる抽選テーブルを設定するための設置値を設定することができるようになっている。設定された設定値は、後述する設定値記憶手段670に記憶される。
サブ制御基板552は、主に遊技中における演出を制御する基板であり、例えば、画像表示装置534に演出画像を表示させたり、スピーカ536から効果音や音楽を発生させたり、ランプ538を点灯や点滅させたりする制御を行う。サブ制御基板552は、図示しないハーネスによりメイン制御基板532に電気的に接続されている。メイン制御基板532は、遊技全体を統括的に制御するのに対して、サブ制御基板552は、メイン制御基板532から送られた命令や情報等に基づいて演出全体を制御する。
次に、スロットマシンSMの制御機能について図16を用いて説明する。スロットマシンSMは、役の抽選処理やリールユニット528の駆動制御を行うメイン制御基板532と、画像表示装置534やスピーカ536等の演出制御を行うサブ制御基板552と、各種装置用の電源を生成・供給する電源基盤(図示せず)とを有している。スタートスイッチ542、ストップスイッチ544a,544b,544c、ベットスイッチ562,564,566および設定スイッチ527からの信号がメイン制御基板532に入力され、また、メイン制御基板532からの信号がリールユニット528やサブ制御基板552へ出力されるように接続されている。また、サブ制御基板552からの信号が画像表示装置534、スピーカ536およびランプ538などへ出力されるように接続されている。
メイン制御基板532は、予め定められている種類の役の抽選を行う役抽選手段620と、リールユニット528の3つのリール530L,530C,530Rの回転制御(停止制御)を行うリール駆動制御手段630と、3つのリール530L,530C,530Rの回転位置を取得するリール回転位置取得手段640と、ベットスイッチ562,564,566によって有効化された入賞ライン(有効ライン)を記憶する有効ライン記憶手段660と、設定スイッチ527によって設定された設定値(後述する抽選テーブルを選択するための値)を記憶する設定値記憶手段670とを有して構成される。
役抽選手段620は、役抽選処理用の乱数を発生させる乱数発生手段622と、乱数発生手段622によって発せられた乱数を抽出する乱数抽出手段624と、乱数抽出手段624により抽出された乱数値に基づいて役の当選の有無および当選役を判定する乱数判定手段626とを有して構成される。
乱数発生手段622は、メイン制御基板532の中枢であるCPUに内蔵された乱数生成回路により構成されており、CPUの基準クロック或いは外部からのクロックに同期して0〜65535までの値が略ランダムに変化するように構成されている。なお、ソフトウエアの割込処理や処理待ちを利用してインクリメントするソフトウエアカウンタやロジックカウンタ等を組み合わせたハードウエアカウンタ等を利用しても良い。
乱数抽出手段624は、遊技者によってスタートスイッチ542が操作されたときのタイミングで乱数発生手段622により発生する0〜65535までの値の1つをラッチ(保持)し、専用のレジスタに格納することで、乱数値を取得する。
乱数判定手段626は、乱数抽出手段624によって抽出された乱数値を、抽選テーブル628に記憶された抽選テーブルと照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。
抽選テーブル628に記憶された抽選テーブルは、複数の遊技状態と役の種類とに応じて、抽選確率が記憶されている。この抽選テーブルは、複数の遊技状態にそれぞれ対応した複数の抽選テーブルからなる。これらの抽選テーブルの各々は、0〜65535の範囲の整数を所定の範囲ごとに分割した複数の領域を有する。これらの領域は、役の種類に対応する。
役の種類には、例えば、小役や、再遊技役や、特別役等の種類がある。小役は、予め定めた枚数のメダルの払い出しを行う役である。小役には、さらに、複数の種類の役がある。小役は、3つのリール530L,530C,530Rに描かれた図柄の種類を用いて役の名称とする場合が多い。例えば、有効ライン上に図柄「スイカ」が揃うスイカ役や、図柄「ベル」が揃うベル役がある。また、左リール530Lの図柄「チェリー」が有効ライン上に停止表示されたときには、中リール530Cおよび右リール530Rの図柄の種類にかかわらず入賞となるチェリー役がある。
再遊技役は、現在行われた単位遊技における賭数(ベット枚数)を維持したまま、更なる所定の枚数のメダルを賭けの対象とすることなく、再び単位遊技を行えるようにした役であり、リプレイ役とも称する。
特別役は、単位遊技の遊技状態を通常一般遊技状態から特別遊技状態(遊技者にとって有利な遊技)に移行させることができる役である。この特別役には、シングルボーナス役、レギュラーボーナス役、第1種ビッグボーナス役、チャレンジボーナス役および第2種ビッグボーナス役がある。なお、本実施形態では、通常遊技中において各役の当選する割合は、はずれ>再遊技>小役(ベル)>小役(すいか)>小役(チェリー)>特別役となるように設定され、特別役は再遊技役や小役と重複当選するように設定されている。また、通常遊技中においては、はずれの割合が、小役・再遊技・特別役の少なくても1つが当選する割合よりも高く設定されている。
リール駆動制御手段630は、スタートスイッチ542から発せられた始動信号や、ストップスイッチ544a〜544cから発せられた停止信号に基づいて、3つのリール530L,530C,530Rの回転制御と停止制御を行う。リール駆動制御手段630は、リール回転制御手段632と、リール停止制御手段634とを有して構成される。
リール回転制御手段632は、スタートスイッチ542から発せられた始動信号を検出したことに基づいて、リール駆動用の3つのステッピングモータ531L,531C,531Rに回転制御信号を発する。なお、リール回転制御手段632は、スタートスイッチ542からの始動信号を検出して、直ちに回転制御信号を発するのではなく、他の条件、例えばウエイト時間を経過していることなどの回転開始条件を満たしたことを判別して回転制御信号を発する。
リール停止制御手段634は、ストップスイッチ544a〜544cが遊技者によって操作されたときのタイミングと、役抽選手段620による抽選結果とに基づいて、3つのステッピングモータ531L,531C,531Rへそれぞれ停止制御信号を発して、リール530L,530C,530Rの停止制御を行う。リール停止制御手段634は、ストップスイッチ544a〜544cから発せられた停止信号を検出したときに、候補図柄を取得する。この候補図柄は、リール530L,530C,530Rが停止したときに、回転基準位置に位置させることができるものとして選ばれた少なくとも1つ以上の図柄である。なお、少なくとも1つ以上の図柄とは、後述する制御コマ数分の図柄である。
ここで、制御コマ数と候補図柄について説明する。リール停止制御手段634は、ストップスイッチ544a〜544bが操作されてから、リール530L,530C,530Rがある程度回転してから停止するように制御する。しかし、リール530L,530C,530Rが停止するまでの時間をあまりに長くした場合には、リールが停止するまでの態様が不自然なものとなる。このようなことから、ストップスイッチ544a〜544bから発せられた停止信号を検出したときからリール530L,530C,530Rが停止するまでの時間を、原則、190ミリ秒以下に設定している。なお、遊技状態がチャレンジボーナス遊技状態のときには、3つのリール530L,530C,530Rのうちの1つのリールについては、そのリールに対応したストップスイッチから発せられた停止信号を検出したときを基準として75ミリ秒以内に、そのリールを停止させるように制御する。
また、リール530L,530C,530Rが一定の速度で回転しているときには、リール530L,530C,530Rに描かれた図柄を遊技者がおおむね識別できるようにする必要もある。このため、リール530L,530C,530Rが1分間に80回転以上回転しないように、リールの回転速度が定められている。なお、一般的なスロットマシンの場合には、リール530L,530C,530Rの各々に描かれている図柄の数は21個である。
このように、ストップスイッチ544a〜544bが操作されてから190ミリ秒以内に、21個の図柄が描かれたリール530L,530C,530Rが停止するように停止制御を行うという第1の制御条件と、リール530L,530C,530Rが1分間に80回転以上回転しないように回転制御を行うという第2の制御条件とから、ストップスイッチ544a〜544bが操作されてから、リール530L,530C,530Rが停止するまでの間に、回転基準位置を最も多く通過できる図柄の数(以下、最大通過図柄数と称する)は、4個となる。回転基準位置を通過できる図柄の数には、ストップスイッチ544a〜544bが操作されたときに回転基準位置を通過している最中の図柄も含まれる。
本明細書では、最大通過図柄数と、リールが停止して回転基準位置に位置した図柄との総和を制御コマ数と称する。上述したように、最大通過図柄数は4個であり、リールが停止することによって回転基準位置に位置する図柄は1個である。したがって、本実施形態では、制御コマ数は5個となる。この制御コマ数分の図柄が、回転基準位置に位置する可能性のある図柄であり、候補図柄である。
リール停止制御手段634は、ストップスイッチ544a〜544bが操作されたときを基準にして、その後、回転基準位置を通過する図柄の数が、最大通過図柄数以下となるように、リール530L,530C,530Rの停止制御を行う。回転基準位置は、例えば、左右に延びる3本の入賞ラインのうちの下段の入賞ラインとするのが好ましく、その場合には、ストップスイッチ544a〜544bが操作されたときから、その入賞ラインを通過する図柄の数が4個になるまで、3つのリール530L,530C,530Rを回転させるようにして、リール530L,530C,530Rを停止させる制御を行う。
また、リール停止制御手段634は、役抽選手段620による抽選結果にも基づいて、3つのリール530L,530C,530Rの停止制御を行う。例えば、役抽選手段620の抽選処理によって所定の役に当選した場合には、リール停止制御手段634は、当選したその役に対応する図柄の並びが有効ライン上に容易に揃うように3つのリール530L,530C,530Rの停止制御を行う。すなわち、候補図柄の中に、当選した役に対応した図柄が含まれている場合には、その図柄が有効ライン上に位置するように3つのリール530L,530C,530Rの停止制御を行う。このように、当選した所定の役に対応する図柄の並びが有効ライン上に揃うようにリールの停止制御を行うことを「引き込み制御」と称する。
一方、役抽選手段620に抽選処理によっていずれの役にも当選しなかった場合、すなわち外れた場合には、リール停止制御手段634は、いずれかの役に対応する図柄の並びが有効ライン上に揃わないように3つのリール530L,530C,530Rの停止制御を行う。すなわち、候補図柄を構成する図柄が有効ライン上に位置しても、いずれの役に対応する図柄の並びとならないように、3つのリール530L,530C,530Rの停止制御を行う。このように、いずれの役に対応する図柄の並びが有効ライン上に揃わないようにリールの制御を行うことを「蹴飛ばし制御」と称する。
上述したように、回転基準位置を、左右に延びる3本の入賞ラインのうちの下段の入賞ラインとした場合に、この入賞ラインに所定の図柄を位置づけて、3つのリール530L,530C,530Rを停止させたときには、中段および上段の入賞ラインの各々にも他の図柄が位置づけられるように構成されている。すなわち、左右に延びる3本の入賞ラインの間隔は、3つのリール530L,530C,530Rの各々に描かれた21個の図柄の隣り合う間隔におおよそ一致するように構成されている。
本実施形態では、役抽選手段620によって、複数の役に重複当選する場合もある。複数の役に重複当選したときには、その役の種類に応じて、3つのリール530L,530C,530Rの停止制御を行う優先順位を予め定めている。
重複当選したときの役への入賞は、以下のように制御される。まず、重複当選した役に再遊技役が含まれている場合には、重複当選した他の役が特別役であっても、再遊技役が入賞するように3つのリール530L,530C,530Rの停止制御を実行する。また、重複当選した役に、特別役と少なくとも1つ以上の小役が含まれている場合には、小役よりも特別役を優先して停止制御を実行する。
重複当選した場合であっても、最終的に入賞できる役は1つのみであるが、3つのリール530L,530C,530Rの停止制御を行う過程においては、重複当選した役のうちの複数の役になるべく入賞するように行う。このような停止制御は、3つのリール530L,530C,530Rに描かれた図柄の配置の仕方と、ストップスイッチ544a〜544bが操作されたタイミングとによって可能となる場合がある。
例えば、小役と特別役に重複当選したときには、小役に対応する図柄と特別役に対応する図柄との双方が、いずれかの有効ラインに並ぶように、3つのリール530L,530C,530Rの停止制御を行う。停止制御は、3つのリール530L,530C,530Rの各々に対して行われる。以下では、最初に停止させる(以下、第1停止と称する)リールの停止制御と、2番目に停止させる(以下、第2停止と称する)リールの停止制御と、最後に停止させる(以下、第3停止と称する)リールの停止制御とについて説明する。
まず、第1停止では、小役に対応する図柄と特別役に対応する図柄との双方が、いずれかの有効ラインになるべく位置するように停止制御を行う。小役に対応する図柄と特別役に対応する図柄との双方を有効ラインに位置づけることができないときには、特別役を優先して、特別役に対応する図柄が有効ラインに位置するように停止制御を行う。この場合には、第2停止と第3停止では、特別役に対応する図柄が有効ラインに位置するように停止制御を行う。一方、特別役を優先できないときには、小役に対応する図柄が有効ラインに位置するように停止制御を行い、第2停止や第3停止でも、小役に対応する図柄が有効ラインに位置するように停止制御を行う。
第1停止において、小役に対応する図柄と特別役に対応する図柄との双方を有効ラインに位置づけることができたときには、第2停止においても、小役と特別役の双方に入賞する可能性が生ずるように停止制御を行う。一方、小役と特別役の双方に入賞する可能性が生ずるように停止制御できないときには、第1停止と同様に、特別役を優先して停止制御を行う。
そして、第2停止において、小役と特別役の双方に入賞する可能性が生ずるように停止制御できたときには、第3停止では、特別役を優先して停止制御を行う。特別役に入賞させることができないときには、小役に入賞するように停止制御を行う。
このような停止制御を行うことで、特別役と小役に重複当選した場合には、特別役と小役の双方に入賞する可能性をなるべく残しつつ、最終的には、特別役と小役のうちのいずれか一方の役に入賞するようにする。なお、上述した例では、特別役と小役に重複当選した場合を示したが、他の役に重複当選した場合も、予め定められた優先順位に従って、同様の停止制御が行われる。
リール回転位置取得手段640は、リール回転制御手段632からステッピングモータ531L,531C,531Rの各々に供給されるパルス信号(回転制御信号)に含まれるステップ数を計数することで、リール530L,530C,530Rの回転位置を取得するようになっている。
また、リール回転位置取得手段640は、各リールモジュール529L,529C,529Rに設けられている回転位置センサから発せられるインデックス信号を受信し、受信するたびに、計数したステップ数を初期化、例えば0(ゼロ)に設定する。このようにすることで、ステッピングモータ531L,531C,531Rの各々が1回転するたびに計数したステップ数を初期化することができる。このように、1回転するたびに計数したステップ数を初期化するので、計数したステップ数によって、3つのリール530L,530C,530Rの回転位置を得ることができる。また、1回転するたびに計数したステップ数を初期化することによって、ステッピングモータ531L,531C,531Rが回転しているときに脱調などの不具合が生じても、直ちに的確なステップ数に訂正することができる。
計数したステップ数は、3つのリール530L,530C,530Rの各々について、リール回転位置取得手段640のステップ数記憶手段642に記憶される。リール回転位置取得手段640は、パルスの数を計数するたびに、計数したステップ数をステップ数記憶手段642に記憶させて更新するので、ステップ数記憶手段642に記憶されているステップ数を読み出すことによって、最新のステップ数を取得することができる。
計数したステップ数によって、図柄番号を算出することができる。例えば、図15に示す例の場合には、リール530L,530C,530Rが停止しているときに、計数したステップ数が9.5であれば、図柄番号1の図柄が回転基準位置である下段入賞ラインに位置していることを示し、計数したステップ数が143であれば、図柄番号8の図柄が当該下段入賞ラインに位置していることを示す。このように、3つのリール530L,530C,530Rの各々について、計数したステップ数によって、図柄番号1〜21の21個の図柄のうちのいずれの図柄が、回転基準位置である下段入賞ラインに位置しているかを取得することができる。
また、3つのリール530L,530C,530Rが回転しているときも同様に、計数したステップ数によって、図柄番号を得ることができる。例えば、図15に示す場合に、リール530L,530C,530Rが回転しているときに、計数したステップ数が0〜19であれば、図柄番号1の図柄が移動して回転基準位置である下段入賞ラインを通過している最中であることを示し、計数したステップ数が133〜153であれば、図柄番号8の図柄が移動して当該下段入賞ラインを通過している最中であることを示す。
このように、3つのリール530L,530C,530Rについて、計数したステップ数によって、回転基準位置である下段入賞ラインに位置している図柄や、当該下段入賞ラインを通過している最中の図柄の図柄番号を取得することができる。
取得した図柄番号は、3つのリール530L,530C,530Rの各々について、リール回転位置取得手段640の図柄番号記憶手段644に記憶される。この図柄番号も増えるたびに、図柄番号記憶手段644に記憶させて更新するので、図柄番号記憶手段644に記憶されている図柄番号を読み出すことによって、最新の図柄番号を取得することができる。
図15に示した3つのリール530L,530C,530Rの各々についての図柄番号と図柄の対応関係は、図柄番号‐図柄対応関係記憶手段646に記憶されている。なお、図15では、図柄を視認できるように模式的に示したが、図柄番号‐図柄対応関係記憶手段646に記憶されている図柄番号と図柄の対応関係は、図柄を識別するために数値化されたデータがテーブルとして記憶されている。
図柄番号記憶手段644に記憶された図柄番号を読み出し、その図柄番号を、図柄番号‐図柄対応関係記憶手段646に記憶されている対応関係を参照することによって、3つのリール530L,530C,530Rの各々について、回転基準位置である下段入賞ラインに位置する図柄や、当該下段入賞ラインを通過している最中の図柄を取得することができる。例えば、左リール530Lにおいて、計数したステップ数が143である場合には、図柄番号は8であり、図柄番号と図柄の対応関係を参照することによって、図柄は「チェリー」である。したがって、回転基準位置である下段入賞ラインに位置する図柄は、「チェリー」であることを取得できる。
図柄番号記憶手段644に記憶させる図柄番号は、随時更新されるので、3つのリール530L,530C,530Rの各々が回転しているときにも、図柄番号記憶手段644に記憶されている図柄番号を読み出すことによって、回転基準位置である下段入賞ラインを通過している最中の図柄を取得することができる。また、当該下段入賞ラインと通過している最中の図柄を取得して、図柄番号‐図柄対応関係記憶手段646に記憶されている対応関係を参照することによって、当該下段入賞ラインに位置する可能性がある図柄を所得することもできる。上述したように、回転基準位置に位置する可能性がある図柄とは、候補図柄であり、リール530L,530C,530Rが停止したときに、回転基準位置に位置する可能性がある図柄である。リール530L,530C,530Rが停止しているときにも、図柄番号記憶手段644に記憶されている図柄番号を読み出すことによって、回転基準位置に停止している図柄を取得することができる。
上述した候補図柄の取得は、以下のようにして行われる。ストップスイッチが操作されたときに、図柄番号記憶手段644に記憶された図柄番号を読み出し、その図柄番号を、図柄番号‐図柄対応関係記憶手段646に記憶されている対応関係を参照することによって、回転基準位置、例えば下段入賞ラインを通過している最中の図柄を得ることができる。さらに、図柄番号‐図柄対応関係を参照することによって、制御コマ数分の図柄、すなわち候補図柄を得ることができる。リール停止制御手段634は、このようにして候補図柄を得て、操作されたストップスイッチに対応したリールの停止制御を開始する。取得された候補図柄は、リール停止制御手段634が上述した引き込み制御や蹴飛ばし制御を行うときに参照される。
候補図柄を取得することにより、回転基準位置に対する候補図柄の位置を決めることもできる。すなわち、候補図柄に含まれる所定の図柄が、回転基準位置に対して、どの程度離れているか(何コマ分離れているか)を定めることができる。
また、リール530L,530C,530Rが既に停止しているときに、回転基準位置、例えば下段入賞ラインに位置している図柄も取得できる。この処理は、図柄番号記憶手段644に記憶された図柄番号を読み出すことによって行うことができる。既に停止しているリールについて、回転基準位置に位置している図柄の取得は、入賞処理や、リール停止制御手段634が引き込み制御や蹴飛ばし制御を行うときにも必要となる。
入賞処理は、有効ラインに並んだ図柄の並びを取得する必要がある。この場合には、まず、回転基準位置である下段入賞ラインに位置している図柄も取得し、その図柄から図柄番号‐図柄対応関係記憶手段646に記憶されている対応関係を参照して、有効ラインに並んだ図柄を取得する。
また、引き込み制御や蹴飛ばし制御を行う場合には、役抽選手段620の抽選処理によって所定の役に当選しているときに、リール停止制御手段634は、既に停止しているリールの図柄と、これから停止させようとしているリールの候補図柄とから、当選した役に対応した図柄の並びが、有効ライン上に並ぶように、停止させようとしているリールの停止制御を行う。一方、役抽選手段620の抽選処理によっていずれの役にも当選しなかったときに、リール停止制御手段634は、既に停止しているリールの図柄と、これから停止させようとしているリールの候補図柄とから、いずれかの役に対応する図柄の並びが有効ライン上に揃わないように、停止させようとしているリールの停止制御を行う。
有効ライン記憶手段660は、ベットスイッチ562,564,566によって有効化された入賞ラインを有効ラインとして記憶する。例えば、遊技者が1ベットスイッチ562を操作したときには、5本の入賞ラインのうちの1本、例えば左右に延びる3本の入賞ラインのうちの真ん中の入賞ラインが有効化され、有効ライン記憶手段660は、当該真ん中の入賞ラインを有効ラインとして記憶する。2ベットスイッチ564を操作したときには、左右に延びる3本の入賞ラインが有効化され、有効ライン記憶手段660は、当該3本の入賞ラインを有効ラインとして記憶する。最大ベットスイッチ566を操作したときには、5本の入賞ラインの全てが有効化され、有効ライン記憶手段660は、当該5本の入賞ラインを有効ラインとして記憶する。
設定値記憶手段670は、設定スイッチ527から発せられた信号が示す設定値を記憶する。例えば、設定値が1〜6であるときには、設定値記憶手段670には、1〜6のいずれかの値が記憶される。設定値記憶手段670に記憶された設定値は、抽選テーブル記憶手段628に記憶された抽選テーブルを選択するときに読み出される。また、設定値記憶手段670に記憶された設定値は、所定のタイミングでサブ制御基板552に送信される。
メイン制御基板532には、サブ制御基板552が電気的に接続されており、メイン制御基板532から発せられた各種の情報がサブ制御基板552に供給される。この各種の情報には、役抽選手段620による抽選結果を示す情報や、ストップスイッチ544a〜544bが操作されたことを示すストップ情報等がある。
サブ制御基板552は、演出に関する情報を画像表示装置534等の演出手段に送信する情報送信手段770と、遊技情報の報知を許可するか否かを判断する報知許可手段780と、報知可能期間における遊技情報の報知を実行する報知進行制御手段790とを有して構成される。
情報送信手段770は、演出決定手段(図示せず)によって演出を行うと決定されたときに、画像表示装置534やスピーカ536等から構成される演出手段で行う演出に関する情報、例えば画像データや効果音データ等を当該演出手段に送信する。一方、演出を行わないと決定されたときには、演出に関する情報は演出手段に送信されない。
報知許可手段780は、遊技情報の報知を許可するか否かを、単位遊技の進行に応じて決定する。単位遊技の進行は、メイン制御基板532から送信される各種の情報から取得することができる。例えば、役抽選手段620の抽選結果に応じて報知を許可するか否かを決めることができる。この遊技情報は、単位遊技の状態や進行に関する情報であればよい。例えば、役抽選手段620の抽選結果に関する情報にすることができる。
報知進行制御手段790は、第1の報知可能期間と、第2の報知可能期間との双方の期間における遊技情報の報知を実行する。第1の報知可能期間は、報知した回数が、最大報知実行回数に至ったことを契機にして終了する。また、行った単位遊技の回数が、最大遊技実行回数に至ったことを契機にして終了する。報知進行制御手段790は、第1の報知可能期間においても、第2の報知可能期間においても、報知許可手段780によって報知が許可されたときに限って、遊技情報の報知を実行することができる。
以下に、図17を参照してメイン制御基板532において行われる制御について説明する。まず、今回行う単位遊技が再遊技であるか否かを判断する(ステップS701)。今回行う単位遊技が再遊技ではないと判別したときには、ベットスイッチ562,564,566を遊技者が操作することによって発せられたベット指示信号に基づいて、投入枚数を決定する(ステップS702)。なお、上述したように、ベットスイッチ562,564,566は、入賞ラインを有効化する機能も有している。
一方、今回行う単位遊技が再遊技であると判別したとき、またはステップS702の処理で投入枚数と決定したときには、スタートスイッチ542が遊技者によって操作されたか否かを判断する(ステップS703)。この判断処理は、スタートスイッチ542から始動信号が発せられたか否かによって判断する。スタートスイッチ542が操作されていないと判別したときには、このステップS703の判断処理を繰り返す。一方、遊技者によってスタートスイッチ542が操作されたと判別したときには、遊技状態を示す情報(以下、遊技状態情報と称する)をサブ制御基板552に送信し(ステップS704)、役抽選手段620による役抽選処理を呼び出して実行し(ステップS705)、その抽選結果を示す情報(以下、抽選結果情報と称する)をサブ制御基板552に送信する(ステップS706)。
次に、ウエイトを行うか否かを判断する(ステップS707)。ウエイトとは、遊技者が短時間に多くの遊技メダルを消費することを防ぐために待機させるもので、1回の単位遊技に要する時間が所定時間、例えば4.1秒以上になるようにするものである。ウエイトを行うと判別したときには、前回の単位遊技で起動されたウエイト用タイマーのタイマー値が所定値以上になったか否かを判断して、ウエイトを終了させるか否かを判断する(ステップS708)。ウエイトを終了させないと判別したときには、このステップS708の処理を繰り返す。
一方、ステップ707の処理でウエイトを行わないと判別したとき、またはステップS708の処理でウエイトを終了させると判別したときには、ウエイト用タイマーを起動させる(ステップS709)。このステップS709の処理で起動されたウエイト用タイマーのタイマー値は、次に行われる単位遊技で、上述したステップS708の判断処理で用いられる。
ステップS709の処理でウエイト用タイマーを起動させた後、リール駆動制御手段630のリール回転制御手段632によって、3つのリール530L,530C,530Rの回転制御を開始する(ステップS710)。さらに、リール停止制御手段634によって、3つのリール530L,530C,530Rの停止制御を実行する。(ステップS711)。そして、3つのリール530L,530C,530Rの停止制御を実行した後、入賞処理のサブルーチンを呼び出して、今回行われた単位遊技の入賞処理を実行し(ステップS712)、本処理を終了する。
ここで、図18を参照して上述したステップS711の処理で実行されるリール停止制御について説明する。まず、ストップスイッチ544a〜544cが遊技者によって操作されたか否かを判断する(ステップS901)。この判断処理は、ストップスイッチ544a〜544cから停止信号が発せられたか否かによって判断する。ストップスイッチ544a〜544cが操作されていないと判別したときには、ステップS901の判断処理を繰り返す。
一方、ストップスイッチ544a〜544cが操作されたと判別したときには、ストップスイッチ544a〜544cが操作されたことを示す情報(以下、ストップ情報と称する)をサブ制御基板552に送信する(ステップS902)。このストップ情報には、ストップスイッチ544a〜544cのうちの操作されたストップスイッチに対応するリールを識別するための情報が含まれている。例えば、ストップスイッチ544aが操作されてストップ情報が送信されたときには、左リール530Lを識別する情報である。また、ストップスイッチ544bが操作されてストップ情報が送信されたときには、中リール530Cを識別する情報であり、ストップスイッチ544cが操作されてストップ情報が送信されたときには、右リール530Rを識別する情報である。
また、ストップ情報には、ストップスイッチ544a〜544cが操作されたときに、回転基準位置に位置する図柄を示す図柄番号も含まれている。回転基準位置に位置する図柄とは、例えば、回転基準位置である下段入賞ラインの直上を移動しつつある図柄である。ステップS902の処理では、ストップ情報が、ストップスイッチ544a〜544cが操作されるたびにサブ制御基板552に送信される。このようにすることで、サブ制御基板552は、3つのストップスイッチ544a〜544cが操作された順番を得ることができる。
ストップ情報をサブ制御基板552に送信した後、上述したステップS705の役抽選処理で、役に当選しているか否かを判断する(ステップS903)。役に当選していると判別したときには、当選した役に対応した図柄をいずれかの有効ラインに引き込むことができるか否かを判断する(ステップS904)。この判断は、図柄番号記憶手段644に記憶された図柄番号を読み出すことによって判断することができる。当選した役に対応した図柄をいずれかの有効ラインに引き込むことができると判別したときには、当選した役に対応した図柄の並びが揃うように、有効ラインに停止させる図柄を決定して、リールの引き込み制御用停止位置を定める(ステップS905)。
一方、ステップS903の処理で、役に当選していないと判別したとき、またはステップS904の処理で、当選した役に対応した図柄をいずれの有効ラインにも引き込むことができないと判別したときには、役に対応した図柄の並びが揃わないように、有効ラインに停止させる図柄を決定して、リールの蹴飛ばし制御用停止位置を定める(ステップS906)。
各リールを駆動するステッピングモータ531L,531C,531Rにおいて、400ステップで1周のステッピングモータを採用し、3つのリール530L,530C,530Rにそれぞれ21個の図柄が描かれた場合には、1図柄に割り当てられるステップ数は、19ステップの図柄が20図柄、20ステップの図柄が1図柄となる。例えば、図15に示すように、図柄番号8の図柄が20ステップの図柄であり、図柄番号1〜7および9〜21の図柄が19ステップの図柄である。20ステップの図柄は、回転基準位置(図15の例では、図柄番号1の下端を回転基準位置として0ステップと定めている)から自身直前の図柄までに割り当てられたステップ数に10ステップを加算したステップ数だけ回転させることで、図柄の中心を所定の停止位置に停止させることができる。これに対して、19ステップの図柄は、回転基準位置から自身直前の装飾図柄までの割り当てられたステップ数に9.5ステップを加算したステップ数だけ回転させなければ、図柄の中心を所定の停止位置に停止させることができない。したがって、19ステップの図柄においては、ステッピングモータを1‐2相励磁等により制御してモータ回転子を2相の中間位置(以下、2相間位置と称する)に停止させる必要が生じる。
そこで、ステップS905およびS906において、停止しているリールがない場合には(第一停止リールの停止制御)、役の抽選結果に基づいてこれから停止させようとしているリールの候補図柄の全てから選択して、有効ラインに停止させる図柄を決定する。一方、既に停止しているリールがある場合には、まず、そのリールの図柄が、ステッピングモータを2相間位置で停止させる必要がある(ステッピングモータのステップ数から半ステップずれた位置に描かれた)図柄群、すなわち19ステップの図柄群、または、ステッピングモータを2相間位置に停止させる必要がない(ステッピングモータのステップ数に対応する位置に描かれた)図柄群、すなわち20ステップの図柄群のどちらに属しているかを判断する。そして、これから停止させようとしているリールの候補図柄のなかで、既に停止しているリールの図柄と同じステップの図柄群に属している候補図柄から選択して、有効ラインに停止させる図柄を決定する。さらに、ステッピングモータを2相間位置に停止させる必要がある図柄群(19ステップの図柄群)から選択して、有効ラインに停止させる図柄を決定した場合には、ステッピングモータの停止位置を2相間位置から回転方向に半相分回転させた位置(2相間位置における一方の相と対向する位置)に補正して、停止位置を定める。
このようなステップS905またはS906の処理を実行した後、ステップS905で決定した引き込み制御用停止位置、またはステップS906で決定した蹴飛ばし制御用停止位置になるように、リール駆動制御手段630のリール停止制御手段634によって、リール530L,530C,530Rの停止制御を実行する(ステップS907)。この停止制御は、ステップS905またはS906で決定された停止図柄となるように、ステッピングモータ531L,531C,531Rの各々の停止位置に対応する相を励磁させて各リールを停止させ、全てのリールにおいて停止後に励磁を解除させる制御を行う。なお、ステップS905またはS906でステッピングモータの停止位置を2相間位置から回転方向に半相分回転させた位置に補正した場合には、停止位置がその補正停止位置となるように各リールが停止される。このとき、全てのステッピングモータの回転子が各相と対応する位置で停止された状態となるため、励磁を解除しても当該停止位置からリール(モータ回転子)が動いてしまうことがない。
ステップS907の処理を実行した後、有効ラインに停止させた図柄の図柄番号を、図柄番号記憶手段644に記憶させ(ステップS908)、3つのリール530L,530C,530Rの全てが停止したか否かを判断する(ステップS909)。この判断処理は、モータを停止させるための励磁制御を、3つのリール530L,530C,530Rの全てに対して行ったか否かを判断する処理である。3つのリール530L,530C,530Rの全てが停止していないと判別したとき、すなわち3つのリール530L,530C,530Rのうちの少なくとも1つのリールが停止していないと判別したときには、上述したステップS901に処理を戻す。一方、3つのリール530L,530C,530Rの全てが停止したと判別したときには、本処理を終了する。
このようなリール制御によれば、有効ラインに停止させるリールの図柄を決定する場合に、ステッピングモータを2相間位置で停止させる必要がある図柄群(19ステップの図柄群)、およびステッピングモータを2相間位置に停止させる必要がない図柄群(20ステップの図柄群)において、同じ図柄群に属している候補図柄から選択して決定するようになっている。そして、ステッピングモータを2相間位置に停止させる必要がない図柄群(20ステップの図柄群)に属する図柄を選択した場合には、その図柄の停止位置に停止させて、停止後に励磁を解除させる制御が行われる。一方、ステッピングモータを2相間位置で停止させる必要がある図柄群(19ステップの図柄群)に属する図柄を選択した場合には、2相間位置から半相分回転させた補正停止位置に停止させて、停止後に励磁を解除させる制御が行われる。このとき、全てのステッピングモータの回転子が各相と対応する位置で停止された状態となるため、停止後にステッピングモータへの励磁を解除させても、モータ回転子が磁力によって引き付けられることがないので、3つのリールがその停止位置から微妙に動いてしまう(半ステップずれてしまう)ことがない。したがって、見栄えの良いリール制御が可能となる。また、励磁をかけ続けてステッピングモータが発熱することを防ぐことができるので、放熱ファン等の発熱対策を設ける必要がなく、リールユニットの大型化を防止することができる。
なお、本実施形態では、20ステップの図柄群が少ないため、同一図柄群に該当しない図柄を候補図柄から外す制御を採用していたが、候補図柄から完全に外した場合に、候補図柄が極めて少なくなり、当選結果に応じた停止制御が困難になる場合も考えられる。このような場合には、候補図柄として優先度を設け、役抽選に応じたリール制御を優先的に行いつつ、ステップ群が合致する図柄を可能な範囲で選択する制御を行うことが望ましい。
なお、スロットマシンSMでは、図15に示すように、中リール530Cの20ステップの図柄(ステッピングモータを2相間位置に停止させる必要がない図柄)「チェリー」の前後において、同一図柄(図15の例では「リプレイ」)を配置しており、これにより、20ステップの図柄を選択することが禁止された場合であっても入賞役を構成することができるようになっている。また、左リールでは20ステップの図柄に、単独で入賞となる「チェリー」を設定しており、同一図柄が成立する入賞態様を構成しなくてもよくなっている。
なお、本実施形態では、左リールが第一停止リールとなった場合には、主要な小役であるベル、再遊技役ではなく小役の中では当選頻度の低い(本実施形態では小役の中で最も当選頻度が低く設定されている)チェリーが当選した場合のみ20ステップの図柄群が停止することとなるように設定されているため、左リールが第一停止となる場合には、第二停止・第三停止で候補図柄から外れる(或いはもっとも優先度が低く選択される)図柄数は中図柄、右図柄で各1図柄のみとなっている。このように、本実施形態では、一方のステップ群が他方のステップ群より少なくなる場合に、選択制約が少ないように各リールの図柄を割り当て設定されている。
以上説明したとおり、第2実施形態に係るスロットマシンSMは、複数の図柄が外周面に描かれた3つのリール530L,530C,530Rを有し、ステッピングモータ531L,531C,531Rによりリール530L,530C,530Rをそれぞれ回転させて各リールに描かれた図柄を所定の停止位置に停止させるリールユニット528と、リールユニット528を制御するための基礎情報を決定し、その基礎情報に基づいてリールユニット528を制御するメイン制御基板532とを備えて構成されている。そして、メイン制御基板532は、遊技者によってスタートスイッチ542が操作されたことを条件に、役の抽選を行う役抽選手段620と、遊技者によってストップスイッチ544a〜544cが操作されたときのタイミングと役抽選手段620による抽選結果とに基づいてリール530L,530C,530Rに描かれた複数の図柄のうち前記停止位置に停止させる停止図柄を決定するリール停止制御手段634と、スタートスイッチ542が操作されたことを条件にリールユニット528のステッピングモータ531L,531C,531Rの回転を開始させるとともに、リール停止制御手段634により決定された停止図柄となるようにステッピングモータ531L,531C,531Rの停止制御を行うリール駆動制御手段630とを有して構成されている。その上で、3つのリール530L,530C,530Rのそれぞれにおいて複数の図柄は、それぞれの図柄がステッピングモータ531L,531C,531Rのステップ数に対応する位置もしくはステッピングモータ531L,531C,531Rのステップ数から半ステップずれた位置に描かれており、シール停止制御手段634は、停止図柄を決定するときに、1の図柄が、ステッピングモータ531L,531C,531Rのステップ数に対応する位置に描かれた第1図柄群(20ステップの図柄群)に属する図柄であるか、もしくはステッピングモータ531L,531C,531Rのステップ数から半ステップずれた位置に描かれた第2図柄群(19ステップの図柄群)に属する図柄であるかを判断し、いずれの図柄群に属する図柄であっても役抽選手段620による抽選結果に基づいた停止態様が導出表示可能な場合には3つのリール530L,530C,530Rの全てにおいて同じ図柄群に属している図柄から停止図柄を優先的に選択して決定し、リール駆動制御手段620は、リール停止制御手段634により決定された停止図柄となるようにステッピングモータ531L,531C,531Rの停止制御を行うとともに、リール停止制御手段634により3つのリール530L,530C,530Rの全てにおいて前記第2図柄群(19ステップの図柄群)から停止図柄を決定した場合には、ステッピングモータ531L,531C,531Rを半ステップ分回転させた位置に停止位置を補正するように構成されている。
このような構成によれば、3つのリール530L,530C,530Rの全てにおいて同じ図柄群に属している図柄から停止図柄を選択して所定の停止位置に停止させる制御が行われる。そのため、ステッピングモータ531L,531C,531Rのステップ数に対応する位置に描がかれた第1図柄群(20ステップの図柄群)から停止図柄が選択された場合には、停止後にステッピングモータ531L,531C,531Rへの励磁を解除させても、モータ回転子が磁力によって引き付けられることがないので、3つのリール530L,530C,530Rがその停止位置から微妙に動いてしまうことがない。一方、ステッピングモータ531L,531C,531Rのステップ数から半ステップずれた位置に描かれた第2図柄群(19ステップの図柄群)から停止図柄を選択した場合には、予め半ステップずれた位置に停止位置が補正されることになる。そのため、第1図柄群から停止図柄を選択した場合と同様に、停止後にステッピングモータ531L,531C,531Rへの励磁を解除させても、モータ回転子が磁力によって引き付けられることがないので、3つのリール530L,530C,530Rがその停止位置から微妙に動いてしまうことがない。しかも、全てのリールが半ステップずれた位置で停止することになるため、半ステップずれた位置で停止していることが識別困難となる。したがって、見栄えの良いリール制御が可能となる。
また、スロットマシンSMでは、リール駆動制御手段630は、3つのリール530L,530C,530Rの全てにおいて同じ図柄群に属している図柄から決定された停止図柄を停止させる制御を行った後に、ステッピングモータ531L,531C,531Rへの励磁を解除させる制御を行うように構成されている。このような構成によれば、励磁をかけ続けてステッピングモータ531L,531C,531Rが発熱することを防ぐことができるので、放熱ファン等の発熱対策を設ける必要がなく、リールユニットの大型化を防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。例えば、上記実施形態において、励磁変更により2相位置から半相(半ステップ)分回転させた位置に停止位置をずらす際に、バックライトの発光(点滅)と同期させて、停止位置のずれ補正が視認され難くするようにしてもよい。例えば、消灯タイミングにあわせて停止位置をずらしたり、上から下に流れるように色変化するタイミングに同期させて停止位置をずらすようにしてもよい。
以上のように、本実施形態に係る遊技機は、複数の図柄が外周面に描かれた複数のリールを有し、ステッピングモータにより前記リールを回転させて前記図柄を所定の停止位置に停止させるリールユニットと、前記リールに描かれた前記複数の図柄のうち前記停止位置に停止させる停止図柄を決定する停止図柄決定手段と、前記停止図柄決定手段により決定された前記停止図柄となるように前記リールユニットの前記ステッピングモータを制御するリール制御手段とを備えて構成される。その上で、前記複数のリールのそれぞれにおいて前記複数の図柄は、それぞれの図柄が前記ステッピングモータのステップ数に対応する位置もしくは前記ステッピングモータのステップ数から半ステップずれた位置に描かれており、前記停止図柄決定手段は、前記停止図柄を決定するときに、1の図柄が、前記ステップ数に対応する位置に描かれた第1図柄群に属する図柄であるか、もしくは前記ステップ数から半ステップずれた位置に描かれた第2図柄群に属する図柄であるかを判断して、前記複数のリールの全てにおいて同じ図柄群に属している図柄から前記停止図柄を選択して決定し、前記リール制御手段は、前記停止図柄決定手段により決定された前記停止図柄となるように前記ステッピングモータの停止制御を行うとともに、前記停止図柄決定手段により前記複数のリールの全てにおいて前記第2図柄群から前記停止図柄を決定した場合には、前記ステッピングモータを半ステップ分回転させた位置に前記停止位置を補正するように構成される。
このような構成によれば、複数のリールの全てにおいて同じ図柄群に属している図柄から停止図柄を選択して所定の停止位置に停止させる制御が行われる。そのため、ステッピングモータのステップ数に対応する位置に描がかれた第1図柄群から停止図柄が選択された場合には、停止後にステッピングモータへの励磁を解除させても、モータ回転子が磁力によって引き付けられることがないので、複数のリールがその停止位置から微妙に動いてしまうことがない。一方、ステッピングモータのステップ数から半ステップずれた位置に描かれた第2図柄群から停止図柄を選択した場合には、予め半ステップずれた位置に停止位置が補正されることになる。そのため、第1図柄群から停止図柄を選択した場合と同様に、停止後にステッピングモータへの励磁を解除させても、モータ回転子が磁力によって引き付けられることがないので、複数のリールがその停止位置から微妙に動いてしまうことがない。しかも、全てのリールが半ステップずれた位置で停止することになるため、半ステップずれた位置で停止していることが識別困難となる。したがって、見栄えの良いリール制御が可能となる。
なお、上記構成の遊技機において、前記リール制御手段は、前記複数のリールの全てにおいて同じ図柄群に属している図柄から決定された前記停止図柄を停止させる制御を行った後に、前記ステッピングモータへの励磁を解除させる制御を行うように構成されることが好ましい。このように構成すると、励磁をかけ続けてステッピングモータが発熱することを防ぐことができるので、放熱ファン等の発熱対策を設ける必要がなく、リールユニットの大型化を防止することができる。
PM パチンコ機(遊技機)
40 リールユニット
41A〜41C 第1〜第3リールモジュール
41b リール部材(リール)
50 ステッピングモータ
121 特別図柄決定手段(停止図柄決定手段)
230 リール制御手段
SM スロットマシン(遊技機)
528 リールユニット
530L,530C,530R リール
531L,531C,531R ステッピングモータ
630 リール駆動制御手段(リール制御手段)
634 リール停止制御手段(停止図柄決定手段)

Claims (4)

  1. 複数の図柄が外周面に描かれた複数のリールを有し、ステッピングモータにより前記リールを回転させて前記図柄を所定の停止位置に停止させるリールユニットと、
    前記リールに描かれた前記複数の図柄のうち前記停止位置に停止させる停止図柄を決定する停止図柄決定手段と、
    前記停止図柄決定手段により決定された前記停止図柄となるように前記リールユニットの前記ステッピングモータを制御するリール制御手段とを備える遊技機において、
    前記複数のリールのそれぞれにおいて前記複数の図柄は、それぞれの図柄が前記ステッピングモータのステップ数に対応する位置もしくは前記ステッピングモータのステップ数から半ステップずれた位置に描かれており、
    前記停止図柄決定手段は、前記停止図柄を決定するときに、1の図柄が、前記ステップ数に対応する位置に描かれた第1図柄群に属する図柄であるか、もしくは前記ステップ数から半ステップずれた位置に描かれた第2図柄群に属する図柄であるかを判断して、前記複数のリールの全てにおいて同じ図柄群に属している図柄から前記停止図柄を選択して決定し、
    前記リール制御手段は、前記停止図柄決定手段により決定された前記停止図柄となるように前記ステッピングモータの停止制御を行うとともに、前記停止図柄決定手段により前記複数のリールの全てにおいて前記第2図柄群から前記停止図柄を決定した場合には、前記ステッピングモータを半ステップ分回転させた位置に前記停止位置を補正することを特徴とする遊技機。
  2. 前面側に所定の遊技領域が設けられた遊技盤と、
    複数の図柄が外周面に描かれた複数のリールを有し、ステッピングモータにより前記リールを回転させて前記図柄を所定の停止位置に停止させるリールユニットと、
    前記リールユニットを制御するサブ制御装置と、
    前記サブ制御装置が前記リールユニットを制御するための基礎情報を決定する主制御装置とを備え、
    前記主制御装置は、
    前記遊技領域に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞したことを条件に、前記遊技領域に設けられた可変入賞口を入賞容易とする特別遊技を実行するか否かの抽選を実行する抽選手段と、
    前記抽選手段による抽選結果が当たりとなったことを条件に前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    前記抽選結果に基づいて、当該抽選結果を報知するために行われる図柄変動時間を決定する図柄変動時間決定手段と、
    前記基礎情報として前記抽選結果および前記図柄変動時間決定手段により決定された前記図柄変動時間を特定可能な制御コマンドを前記サブ制御装置に送信するコマンド送信手段とを有し、
    前記サブ制御装置は、
    前記コマンド送信手段から送信された前記制御コマンドに基づいて前記リールユニットに表示させる前記図柄の変動態様および停止態様を決定する図柄変動停止内容決定手段と、
    前記図柄変動停止内容決定手段により決定された前記図柄の変動態様および停止態様となるように前記リールユニットの前記ステッピングモータを制御するリール制御手段とを有し、
    前記複数のリールのそれぞれにおいて前記複数の図柄は、それぞれの図柄が前記ステッピングモータのステップ数に対応する位置もしくは前記ステッピングモータのステップ数から半ステップずれた位置に描かれており、
    前記図柄変動停止内容決定手段は、前記停止態様において前記停止位置に停止させる停止図柄を決定するときに、1の図柄が、前記ステップ数に対応する位置に描かれた第1図柄群に属する図柄であるか、もしくは前記ステップ数から半ステップずれた位置に描かれた第2図柄群に属する図柄であるかを判断して、前記複数のリールの全てにおいて同じ図柄群に属している図柄から前記停止図柄を選択して決定し、
    前記リール制御手段は、前記図柄変動停止内容決定手段により決定された前記停止図柄となるように前記ステッピングモータの停止制御を行うとともに、前記図柄変動停止内容決定手段により前記複数のリールの全てにおいて前記第2図柄群から前記停止図柄を決定した場合には、前記ステッピングモータを半ステップ分回転させた位置に前記停止位置を補正することを特徴とする遊技機。
  3. 複数の図柄が外周面に描かれた複数のリールを有し、ステッピングモータにより前記リールを回転させて前記図柄を所定の停止位置に停止させるリールユニットと、
    前記リールユニットを制御するための基礎情報を決定し、その基礎情報に基づいて前記リールユニットを制御する遊技制御装置とを備え、
    前記遊技制御装置は、
    遊技者によってスタート操作手段が操作されたことを条件に、役の抽選を行う役抽選手段と、
    遊技者によってストップ操作手段が操作されたときのタイミングと前記役抽選手段による抽選結果とに基づいて前記リールに描かれた前記複数の図柄のうち前記停止位置に停止させる停止図柄を決定する停止図柄決定手段と、
    前記スタート操作手段が操作されたことを条件に前記リールユニットの前記ステッピングモータの回転を開始させるとともに、前記停止図柄決定手段により決定された前記停止図柄となるように前記ステッピングモータの停止制御を行うリール制御手段とを有し、
    前記複数のリールのそれぞれにおいて前記複数の図柄は、それぞれの図柄が前記ステッピングモータのステップ数に対応する位置もしくは前記ステッピングモータのステップ数から半ステップずれた位置に描かれており、
    前記停止図柄決定手段は、前記停止図柄を決定するときに、1の図柄が、前記ステップ数に対応する位置に描かれた第1図柄群に属する図柄であるか、もしくは前記ステップ数から半ステップずれた位置に描かれた第2図柄群に属する図柄であるかを判断し、いずれの図柄群に属する図柄であっても前記役抽選手段による抽選結果に基づいた停止態様が導出表示可能な場合には前記複数のリールの全てにおいて同じ図柄群に属している図柄から前記停止図柄を優先的に選択して決定し、
    前記リール制御手段は、前記停止図柄決定手段により決定された前記停止図柄となるように前記ステッピングモータの停止制御を行うとともに、前記停止図柄決定手段により前記複数のリールの全てにおいて前記第2図柄群から前記停止図柄を決定した場合には、前記ステッピングモータを半ステップ分回転させた位置に前記停止位置を補正することを特徴とする遊技機。
  4. 前記リール制御手段は、前記複数のリールの全てにおいて同じ図柄群に属している図柄から決定された前記停止図柄を停止させる制御を行った後に、前記ステッピングモータへの励磁を解除させる制御を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
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