JP5402131B2 - 画像処理装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像の異物を検出する画像処理装置および撮像装置に関する。
デジタルカメラなどの撮像装置では、撮像光路上に配置された光学フィルタ等の光学部材に異物が付着し、付着した異物により撮像画像に画像欠陥が発生する場合がある。このような問題を解決するための従来技術としては、例えば、一様面の基準画像を撮影し、基準画像からゴミ情報を得て、通常撮影された撮影画像に写り込んだ異物を除去する画像処理装置が知られている(特許文献1等参照)。
しかしながら、従来技術では、ゴミ情報を得るために通常撮影とは異なる一様面の基準画像を撮影する必要があり、通常撮影によって得られた画像のみでは、適切な異物の検出および除去が実行できないという問題を有している。
特開2004−343519号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、画像の異物を検出する画像処理装置および当該画像処理装置を備える撮像装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、
異物(66,84)が含まれる画像(50,51)を用いて、明度値が前記画像にどれだけ含まれているかを示す情報である第1情報(52,62,92)と、色相値及び彩度値の少なくとも一方が前記画像にどれだけ含まれているかを示す情報である第2情報(54,56,64)とを生成する生成部(26)と、
前記第1情報と前記第2情報とを用いて、前記画像の前記異物を検出する異物検出部(26)とを含み、
前記異物検出部は、前記画像のうち前記色相値が第1色相値となる画素数と、前記画像のうち前記色相値が前記第1色相値であり前記明度値が第1明度値となる画素数との比を用いて、前記画像の前記異物を検出する
また、上記目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、
異物が含まれる画像を用いて、明度値が前記画像にどれだけ含まれているかを示す情報である第1情報と、色相値及び彩度値の少なくとも一方が前記画像にどれだけ含まれているかを示す情報である第2情報とを生成する生成部と、
前記第1情報と前記第2情報とを用いて、前記画像の前記異物を検出する異物検出部とを含み、
前記異物検出部は、前記画像のうち前記彩度値が第1彩度値となる画素数と、前記画像のうち前記彩度値が前記第1彩度値であり前記明度値が第1明度値となる画素数との比を用いて、前記画像の前記異物を検出しても良い。
また、例えば、本発明の第2の観点に係る画像処理装置は、
前記画像のうち前記色相値が前記第1色相値となる画素数をA0とし、
前記画像のうち前記色相値が前記第1色相値であり前記明度値が前記第1明度値となる画素数をA1とし、
前記画像のうち前記色相値が前記第1色相値であり前記明度値が前記第1明度値とは異なる第2明度値となる画素数をA2としたとき、
前記異物検出部は、A1/A0の大きさとA2/A0の大きさとを比較することにより、前記画像の前記異物を検出することを特徴とする。
また、例えば、本発明の第3の観点に係る画像処理装置は、
前記画像のうち前記彩度値が第1彩度値となる画素数をB0とし、
前記画像のうち前記彩度値が第1彩度値であり前記明度値が前記第1明度値となる画素数をB1とし、
前記画像のうち前記彩度値が前記第1彩度値であり前記明度値が前記第1明度値とは異なる第2明度値となる画素数をB2としたとき、
前記異物検出部は、B1/B0の大きさとB2/B0の大きさとを比較することにより、前記画像の前記異物を検出することを特徴とする。
また、例えば、本発明に係る画像処理装置は、元画像(51)を、複数の前記画像(51a〜51c)に分割し、前記画像ごとに明度階調を変更する明度階調変更部(26)をさらに有してもよい。
本発明に係る撮像装置は、上記いずれかに記載の画像処理装置と、
光学系(16)および撮像素子(22)を備え、前記画像を取得できる撮像部と、を有する。
また、例えば、本発明に係る撮像装置は、前記画像処理装置が前記異物を検出した時に警告信号を出力する警告部(40)をさらに有してもよい。
なお上述の説明では、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応づけて説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。後述の実施形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させてもよい。さらに、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るカメラの概略断面図である。 図2は、図1に示すカメラの全体ブロック図である。 図3は、第1実施形態に係る画像処理装置で実行される画像処理を表すフローチャートである。 図4は、図3に示す画像処理において行われるHSV変換処理を説明した概念図である。 図5は、図3に示す画像処理において行われるHSV変換処理の六角錐モデルを表す概念図である。 図6は、図3に示す画像処理において行われる条件付確率の算出処理を表す概念図である。 図7は、第2実施形態に係る画像処理装置で実行される画像処理を表すフローチャートである。 図8は、第3実施形態に係る画像処理装置で実行される画像処理を表すフローチャートである。 図9は、図8に示す画像処理において行われる画像の分割処理を表す概念図である。 図10は、図8に示す画像処理において行われる明度階調変更処理を表す概念図である。 図11は、本発明の実施例に用いた画像の色相情報と明度情報を表示した図である。 図12は、図11に示す情報の色相および明度情報の中央部分を拡大した図である。 図13は、本発明の第3実施例において行われた明度階調変更処理前後における明度情報を表示した図である。 図14は、本発明の第3実施例において行われた明度階調変更処理で用いたトーンカーブを表すグラフである。
第1実施形態
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置を備えるカメラの概略図である。カメラ10は、光学系16等が備えられるレンズ鏡筒部14と、撮像素子22等が備えられるカメラ本体部12から成る。本実施形態では、画像処理装置を備える機器として、レンズ鏡筒部14がカメラ本体部12に着脱自在に取り付けられるレンズ交換式カメラを例に説明するが、本実施形態に係る画像処理装置が備えられる機器はこれに限定されない。例えば、レンズ鏡筒とカメラ本体部12が一体であるカメラや、ビデオカメラ、画像データ等を処理できるPC(パーソナルコンピュータ)等であってもよい。
図1に示すカメラ本体部12には、シャッター18、光学フィルタ20および撮像素子22等が備えられる。シャッター18は、光学系16から撮像素子22へ向かう撮影光を遮蔽および通過させることによって、露光時間を調整する。また、光学フィルタ20は、撮像に際して偽色(色モアレ)等の発生を防止する光学ローパスフィルタ等によって構成される。
撮像素子22は、光学系16によって導かれた光を光電変換することによって、画像データを取得することができる。しかしながら、図1に示すように、撮影光の光路上にあって撮影光を透過する光学フィルタ20等の部材にゴミ24が付着している場合、撮像素子22によって取得される画像データのなかに、ゴミ24の影響を受けた画素が含まれる場合がある。ゴミ24の影響を受けた画素としては、例えば、ゴミ24によって撮影光の透過が阻害された結果、色(明度等)が、本来の撮影光の色から変化した画素等が含まれる。本実施形態にかかるカメラ10は、後述のように、画像データに対して所定の処理をおこなうことによって、画像データの中に、ゴミ24の影響を受けた画素が含まれるか否かを検出することができる。
図2は、図1に示すカメラ10において行われる画像処理等の制御を説明するための全体ブロック図である。カメラ10には、カメラ10に備えられる各部材の制御を行うCPU26が備えられる。CPU26には、カメラ10に電力を供給する電源32が接続されている。CPU26は、電源32から供給される電力を、カメラ10内部に備えられる各部材に分配し、各部材を制御することができる。
CPU26には、レリーズスイッチ28、光学系駆動部30、シャッター駆動部34等が接続されている。レリーズスイッチ28は、撮影者が撮影タイミング等を決定する信号を入力するためのスイッチである。例えば、レリーズスイッチ28から半押し信号が入力されると、CPU26は、光学系16を駆動するための光学系駆動部30等を駆動制御し、オートフォーカス等の撮影準備動作を制御する。また、レリーズスイッチ28から全押し信号が入力されると、ボディCPU26は、シャッター18(図1)を駆動するシャッター駆動部34を駆動制御し、露光動作等の撮影動作を制御する。
また、ボディCPU26には、画像処理回路36を介して、撮像素子22が接続されている。撮像素子22で取得された画像データは、画像処理回路36で適正な画像処理が行われた後に、ボディCPU26に入力される。ボディCPU26は、撮像素子22から入力された画像データを、不図示のメモリカードインターフェースを介して着脱可能に取り付けられるメモリカード38等に記憶させ、保存することができる。また、ボディCPU26は、メモリカード38に記憶された画像データを呼び出し、液晶モニタ等によって構成される表示部40に表示させることができる。
さらに、CPU26は、撮像素子22やメモリカード38から入力された画像データを用いて画像処理を行い、これらの画像データの中に、ゴミ24の影響を受けたデータ(画素)が含まれるか否かを検出することができる。図3は、第1実施形態に係る画像処理装置で実行される画像処理を表すフローチャートである。
CPU26は、ステップS001において、ゴミ24の影響を受けた画素を検出するための画像処理を開始する。画像処理を開始するタイミングとしては、特に限定されないが、例えば、撮像素子22によって取得された画像データが入力された際や、撮影者によって検出を開始する指令が入力された際に、画像処理を開始することができる。
ステップS002において、CPU26は、画像処理に用いる画像データを取得する。CPU26は、画像処理に用いる画像データを、図2に示す画像処理回路36を介して撮像素子22から取得してもよく、メモリカード38から取得してもよい。また、取得される画像データは、ゴミ24の影響受けた画像を検出するための特殊な画像データである必要はなく、通常の撮影動作によって取得された画像を用いることができる。
図3のステップS003において、CPU26は、取得した画像データから第1情報と第2情報を生成する。第1情報は、画像データによって記録されている画像の明度に対応する情報である。第1情報は、例えば、取得した画像データを構成する各画素が有する色の情報から、明度に対応する情報を抽出することによって得られる。
また、第2情報は、画像データによって記録されている画像の明度以外の情報に対応する情報である。第2情報は、例えば、取得した画像データを構成する各画素が有する色の情報から、明度以外の情報に対応する情報を抽出することによって得られる。第2情報としては、画像の色相に対応する情報や、画像の彩度に関する情報が挙げられる。本実施形態では、第2情報として、画像の色相に対応する情報を用いる。
第1情報および第2情報を得るための具体的な処理は特に限定されないが、本実施形態に係るCPU26は、取得した画像データをHSV変換するHSV変換処理を実行することによって、第1情報および第2情報を生成する。図4は、本実施形態において実行されるHSV変換処理を説明した概念図である。
図4に示すように、ステップS002において取得した画像データ50は、画像を構成する各画素(ピクセル)の情報が、R(赤)、G(緑)、B(青)の3つの情報に分割されているRGB画像データである場合が多い。これは、デジタルカメラで撮影された撮影画像が、通常8ビットのRGB画像であることによる。なお、図4に示す画像データ50は、n画素(ピクセル)のRGB画像データである。
図4に示すように、ステップS003において、CPU26は、画像データ50をHSV変換することによって、第1情報52と、第2情報54と、第3情報56とを有する変換後の画像データ51(HSV画像データ)を生成する。第1情報52は、画像データ51を構成する画素毎の明度を表す明度データV{f1,f2,・・・fn}である。また、第2情報54は、画像データ51を構成する画素毎の色相を表す色相データH{d1,d2,・・・dn}である。また、第3情報56は、画像データ51を構成する画素毎の彩度を表す彩度データS{1,2,・・・n}である。
図5は、HSV変換の六角錐モデルの概念図である。明度Vの座標軸は六角錐の中心軸で表され、彩度Sの座標軸は六角錐の中心軸に直交する軸で表され、色相Hは六角錐の中心軸を回転する回転角で表される。明度データV{f1〜fn}、色相データH{d1〜dn}および彩度データS{e1〜en}の各画素の要素は、RGB画像データR{a1〜an},G{b1〜bn},B{c1〜cn}の各画素の要素から、以下の数式(1)〜(10)を用いて変換される。
V= Vmax ・・・(1)
S=(Vmax−Vmin)/Vmax ・・・(2)
H=(π/3)(b−g) (R=Vmaxのとき) ・・・(3)
H=(π/3)(2+r−b) (G=Vmaxのとき) ・・・(4)
H=(π/3)(4+g−r) (B=Vmaxのとき) ・・・(5)
ただし、
Vmax=max{R,G,B} ・・・(6)
Vmin=min{R,G,B} ・・・(7)
r=(Vmax−R)/(Vmax−Vmin) ・・・(8)
g=(Vmax−G)/(Vmax−Vmin) ・・・(9)
b=(Vmax−B)/(Vmax−Vmin) ・・・(10)
なお、式(3)〜(5)で変換された結果、H<0の時には、Hに2πを加える。また、Vmax=0の時は、S=0,H=不定となる。
CPU26は、画像データ50を構成するn個の各画素(ピクセル)について、上述の式(1)〜(10)で示すHSV変換処理を実行することによって、図4に示す第1〜第3情報52,54,56からなる画像データ51を生成する。これにより、CPU26は、第1〜第3情報52,54、56から、画像データ50を構成する各画素の明度データV{f1〜fn}、色相データH{d1〜dn}および彩度データS{e1〜en}を得る。なお、本実施形態に係る画像処理では、画像の異物を検出する際に、第1情報52である明度データV{f1〜fn}と、第2情報54である色相データH{d1〜dn}とを使用し、彩度データS{e1〜en}を使用しない。したがって、ステップS003では、第3情報56である彩度データS{e1〜en}の生成を省略してもよい。
次に、本実施形態における画像処理では、ステップS004において、画像を構成する画素において、色相値が所定の色相値Hjとなる頻度(画素数)N(Hj)と、色相値が所定の色相値(Hj)でありかつ明度値が所定の明度値(Vi)となる頻度N(Hj∩Vi)との比であるN(Hj∩Vi)/N(Hj)を算出する。なお、下の数式(11)に示すように、N(Hj∩Vi)/N(Hj)は、色相値が所定の色相値Hjであるという条件において、明度値が所定の明度値Viである条件付確率を意味する。
P(Vi|Hj)=N(Hj∩Vi)/N(Hj) ・・・(11)
なお、条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)を算出する前に、ステップS004では、第1情報52である明度データV{f1〜fn}と、第2情報54である色相データH{d1〜dn}の階層化を行う。条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)を算出する際に、頻度(画素数)Nを算出する必要があるためである。
ステップS003におけるHSV変換処理によって、明度データV{f1〜fn}および色相データH{d1〜dn}の各要素は、基本的には0以上1以下の値を有している。ここで、第1情報52である明度データV{f1〜fn}を階層化する際における階層数および階層幅(頻度計算の刻み)は、CPU26の演算能力、画素数nおよび画像データ50,51の明度分布等に応じて適切に設定される。例えば、明度データVを階層化する際における階層数および階層幅は、特に限定されないが、例えば階層数を10〜100とし、階層幅(頻度計算の刻み)を0.01〜0.1程度とすることができる。第2情報54である色相データHについても、第1情報52である明度データVと同様にして階層数および階層幅を決定し、階層化を行うことができる。
なお、式(11)における色相値Hjおよび明度値Viは、階層化された各階層の代表値を意味する。したがって、ある画素の色相値が所定の色相値Hjであるということは、当該画素に対応する色相データHの要素dが、色相値Hjを代表値とする階層に属することを意味する。また、ある画素の明度値が所定の明度値Viであるということは、当該画素に対応する明度データVの要素fが、明度値Viを代表値とする階層に属することを意味する。
ステップS004では、第1情報52である明度データVおよび第2情報54である色相データH{d1〜dn}を階層化したのち、条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)を算出する。図6は、ステップS004における条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)の算出処理を説明した概念図である。
条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)を算出する際には、例えば、図6右上に示すように、第2情報54である色相データHから、色相値が第1色相値H1である画素を抽出し、頻度N(H1)を算出する。図6に示す例では、太枠44で囲まれた範囲にある画素の色相値が、第1色相値H1である。
つぎに、図6の左上に示すように、色相値が第1色相値H1である画素について、第1情報52を参照し、各画素の明度値を調査する。図6下のヒストグラムに示すように、図6に示す例では、第1色相値H1である画素のうち、A1個の画素は、明度値が第1明度値V1であり、A2個の画素は、明度値が第2明度値V2である。
したがって、画像データ50,51によって示される画像において、色相値が第1色相値H1であるという条件において明度値が第1明度値V1である条件付確率N(H1∩V1)/N(H1)は、A1/A0と算出される。また、色相値が第1色相値H1であるという条件において明度値が第2明度値V2である条件付確率N(H1∩V2)/N(H1)は、A2/A0と算出される。
ステップS004では、図6に示すような計算を、第1情報52および第2情報54に含まれるすべての色相値Hjおよび明度値Viについて実行する。これにより、ステップS004では、画像データ50,51を構成するすべての画素について、条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)が算出される。
次に、ステップS005では、ステップS004で算出した条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)から、画像データ50,51の中に、ゴミ24の影響を受けた画素が含まれるか否かを検出する。ここで、ゴミ24の影響を受けた画素は、条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)の値が、ゴミ24の影響を受けていない画素とは異なるという性質を有する。これは、画像データ50,51に写り込んだゴミ24の影は、対応する画素の色相にはあまり影響を与えないが、対応する画素の明度に大きな影響を与えるという性質に起因すると考えられる。
したがって、画像データ51において、各画素の条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)を比較し、周辺の画素とは異なる値を有する画素を検出することによって、ゴミ24の影響を受けた画素を検出することができる。例えば、図6に示す例では、A1/A0の大きさとA2/A0の大きさとを比較することによって、画像データ50,51の中に、ゴミ24の影響を受けた画素が含まれるか否かを検出することができる。
また、ゴミ24の影響を受けた画素では、条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)の値が、0でないが、0に近い小さな値となる傾向にある。これは、光学フィルタ20に付着するゴミが小さく、ゴミ24の影響を受ける画素が、狭い範囲に限られる傾向にあることに起因すると考えられる。したがって、例えば、ステップS004で算出された複数の条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)の値の中に、0ではないが0に近い値が含まれる場合は、画像データ50,51の中に、ゴミ24の影響を受けた画素が含まれると判定することができる。
例えば、条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)の値の中に、小さい値が含まれる場合は、画像データ50,51の中に、ゴミ24の影響を受けた画素が含まれると判定することができる。さらに、条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)の値が、0より大きく、0.01より小さい値である画素は、ゴミ24の影響を受けた画素であると判定することができる。
ステップS006では、ステップS005での判定結果に応じて、所定の処理を行う。例えば、ゴミ24の影響を受けた画素を検出した時、図2に示すCPU26の制御を受ける表示部40等は、異物を検出した旨の警告信号を出力し、カメラ10を使用する使用者に、画像データ50に異物が含まれることを知らせることができる。また、CPU26は、画像データ50からゴミ24の影響を除去する画像処理を行っても良く、必要に応じて、光学フィルタ20の塵埃除去作業を、不図示の塵埃除去機構に行わせてもよい。
また、画像データ50の中に、ゴミ24の影響を受けた画素を発見しない場合や、画像データ50に含まれるゴミ24の影響が軽微である場合には、CPU26は、ステップS006をスキップできる。
ステップS002〜ステップS006に示す画像処理を実行したのち、CPU26は、画像処理動作を終了する(ステップS007)。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置は、通常の撮影動作によって取得された画像データ50のみから、ゴミの影響を受けた画素(ピクセル)が画像データ50に含まれるか否かを検出できる。したがって、本実施形態に係る画像処理装置は、異物を検出するための特殊な画像データを必要とせず、また、演算量を抑制することができる。
また、本実施形態に係る画像処理は、画像データ50から、画像の明度に対応する第1情報52と、画像の色相に対応する第2情報54とを生成し、第1情報52および第2情報54を用いて画像処理を行う。これにより、本実施形態に係る画像処理は、ゴミ24が画像データ50の色相にはあまり影響を与えず、明度に大きな影響を与えるという性質を効果的に利用して、ゴミ24の影響を受けた画素を検出することができる。
また、本実施形態に係る画像処理では、条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)を算出するため、ゴミ24が画像データ50に与える影響を数値化し、比較することができる。なお、第1実施形態では、第2情報54として色相データH{d1〜dn}を用いたが、画像処理に用いられる明度以外の情報としては、これに限定されず、例えば彩度データS{e1〜en}を用いてもよい。ゴミ24は、画像データ50の彩度にはあまり影響を与えず、明度に大きな影響を与えるという性質を有するからである。また、第1情報52としては、HSV変換処理によって生成された明度データV{f1〜fn}に限定されず、他のモデルによって生成された明度データでもよく、各画素の輝度等に対応する情報を用いても良い。
第2実施形態
図7は、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置で実行される画像処理を表すフローチャートである。第2実施形態に係る画像処理では、ステップS104において、算出する条件付確率が異なる他は、第1実施形態に係る画像処理と同様である。第2実施形態に係る画像処理では、ステップS104において、条件付確率P(Hj|Vi)P(Vi)/P(Hj)を算出する。
ここで、P(Hj|Vi)は、画像を構成する画素において、明度値が所定の明度値Viであるという条件のもとで、色相値が所定の色相値Hjである確率である。また、P(Vi)は、画像を構成する画素において、明度値が所定の明度値Viである確率である。さらに、P(Hj)は、画像を構成する画素において、色相値が所定の色相値Hjである確率である。なお、下記の数式(12)に示すように、P(Hj|Vi)P(Vi)/P(Hj)は、色相値が所定の色相値Hjであるという条件において、明度値が所定の明度値Viである条件付確率を意味する(ベイズの定理)。
P(Vi|Hj)=P(Hj|Vi)P(Vi)/P(Hj) ・・・(12)
したがって、第2実施形態に係る画像処理装置も、第1実施形態と同様に、各画素の条件付確率P(Hj|Vi)P(Vi)/P(Hj)を比較することによって、ゴミ24の影響を受けた画素を検出することができる。また、ステップS104において算出された条件付確率P(Hj|Vi)P(Vi)/P(Hj)の値の中に、0ではないが0に近い値が含まれる場合は、画像データ50,51の中に、ゴミ24の影響を受けた画素が含まれると判定することができる。
このように、第2実施形態に係る画像処理装置も、第1実施形態に係る画像処理装置と同様の効果を有する。なお、画像処理において、N(Hj∩Vi)/N(Hj)を算出するか、P(Hj|Vi)P(Vi)/P(Hj)を算出するかは、数値演算における実装条件等を考慮して決定すれば良い。ただし、カメラ等で撮影された撮影画像の異物検出を行う場合は、P(Hj|Vi)P(Vi)/P(Hj)を算出することが好ましい。
第3実施形態
図8は、本発明の第3実施形態に係る画像処理装置で実行される画像処理を表すフローチャートである。第3実施形態に係る画像処理では、条件付確率を算出する前に、画像データ50を分割するステップS204と、画像データ50の明度階調を変更するステップS205とを、さらに有する他は、第1または第2実施形態に係る画像処理と同様である。
第3実施形態に係る画像処理では、図9に示すように、ステップS204において、HSV変換された画像データ51を、第1画像データ51a、第2画像データ51bおよび第3画像データ51cに分割する。第3実施形態に係る画像処理においては、第1および第2実施形態と同様に、第1情報52である明度データVと、第2情報54である色相データHとを用いて、画像データに含まれるゴミの影響を受けた画素を検出する。したがって、第1情報52である明度データVは、第1情報の第1部分52aである明度データVdiv1と、第1情報の第2部分52bである明度データVdiv2と、第1情報の第3部分52cである明度データVdiv3とに分割される。同様に、第2情報54である色相データHも、第2情報の第1部分54aと、第2情報の第2部分54bと、第2情報の第3部分54cとに分割される。
さらに、ステップS205では、分割した第1〜第3画像データ51a〜51cの明度階調変更処理を行う。図10は、ステップS205において行われる明度階調変更処理のうち、第1画像データ51aについて行われる明度階調変更処理を表す概念図である。
明度階調変更処理は、例えば分割後の第1情報52の各部分52a〜52cを用いて行われる。図10(a)は、第1情報の第1部分52aにおける明度Vに対する頻度Nを表すヒストグラムである。図10(a)に示すように、第1部分52aを構成する画素が有する明度Vの最小値は、VdiV1_MINであり、明度Vの最大値はVdiV1_MAXである。
そこで、ステップS205では、図10(b)に示すように、明度階調変更後において、VdiV1_MINの明度Vが0となり、VdiV1_MAXの明度Vが1となるようにトーンカーブ55を設定することができる。トーンカーブ55に従って、第1部分52aの明度階調変更を行うことによって、第1部分52aの明度コントラストが強調されるため、より詳細なゴミ検出が可能となる。例えば、画像データに与える影響が比較的軽微なゴミが写り込んでおり、ゴミによる画像の明度変化が比較的小さい場合であっても、当該ゴミの影響を受けている画素を検出することができる。
第1情報の第2部分52b、第1情報の第3部分52cについても、第1情報の第1部分52aと同様にして、明度階調変更を行うことができる。なお、明度階調変更を行う際の明度Vの値としては、図3のステップS004等で説明した階層化を実施する前の値を用いる。
以上のように、第3実施形態に係る画像処理では、ステップS205において明度階調変更を行った後に、条件付確率を算出して異物検出を行うため(ステップS206,207)、より詳細なゴミ検出が可能となる。また、ステップS204において画像を分割することにより、図10(a)に示す明度Vの最小値VdiV1_MINと、明度Vの最大値VdiV1_MAXとの差を小さくすることができる。これにより、ステップS205で行われる明度階調変更処理によるコントラスト強調効果を高めることができる。
また、ステップS203で行われる画像の分割は、分割後の画像が有する明度Vの最小値Vdiv1_MINと、明度Vの最大値はVdiv1_MAXがより小さくなるように行われることが好ましい。例えば、画像51において、明度Vの値が高い部分を第1部分51aとし、明度Vの値が中程度の部分を第2部分51bとし、明度Vの値が低い部分を第3部分51cとすることができる。なお、第3実施形態に係る画像処理装置は、第1または第2実施形態に係る画像処理装置と同様の効果を有する。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
第1実施例
第1実施例に係る画像処理装置では、図2に示すカメラ10を用いて、図3に示す第1実施形態に係る画像処理に従って、画像データの中にゴミの影響を受けた画素が含まれているか否かを検出した。図3に示すステップS002において取得する画像データとしては、色相および明度が互いに異なる4つの領域を有しており、画素数が10000であるサンプル画像データを使用した。
ステップ103では、ステップS002において取得したサンプル画像データを、式(1)〜(10)を用いてHSV変換処理し、明度データVからなる第1情報62と、色相データHからなる第2情報64を生成した。図11(a)は、ステップS003において生成された第2情報64(色相データH)を表したものであり、図11(b)は、ステップS003において生成された第1情報62(明度データV)を表したものである。また、図12は、HSV変換後のサンプル画像データの中央部分を拡大した図である。
図11(a)および図11(b)に示すように、サンプル画像データは、中央部70を通過する垂直線および水平線によって、4つに分割されている。すなわち、サンプル画像データは、色相Hが0.5であって明度Vが0.79である左上部72と、色相Hが0.15であって明度Vが0.7である左下部74と、色相Hが0.1であって明度Vが0.5である右上部76と、色相Hが0.2であって、明度Vが0.4である右下部78を有する。また、左下部74の中央部付近には、5×5画素(pix)の黒色部68が形成されている。黒色部は、色相Hが0.05であって明度Vが0.05である。
サンプル画像データの中央70付近には、光学フィルタ20に付着したゴミ24の影響によって明度Vが低下しているゴミ画素66が、配置されている。図11(a)に示すように、ゴミ24は、画像の色相Hには変化を与えないため、第2情報64では、ゴミ画素66は、周辺の画素と区別がつかない。しかし、ゴミ24は、画像の明度Vを変化させるため、第1情報62では、中央部分にゴミ画素66が認識できる。
図12は、サンプル画像データの中央70部分を拡大した図である。ゴミ画素66は、サンプル画像データの左上部72と重複するゴミ左上部66aと、データ左下部74と重複するゴミ左下部66bと、データ右上部78と重複するゴミ右上部66cと、データ右下部76と重複するゴミ右下部66dとを有する。
ゴミ画素66の明度は0.1であり、ゴミ画素66の色相は、ゴミ画素66が重複しているそれぞれのデータ部分の色相に等しい。サンプル画像データを構成する画素の色相Hおよび明度Vを、図12および表1にまとめる。
Figure 0005402131
ステップS004では、明度データVである第1情報62と、色相データHである第2情報64とを階層化したのち、条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)を算出した。実施例1では、明度データVおよび色相データHの階層数を20、階層幅(頻度計算の刻み)を0.05とした。
次に、階層化された第2情報64(色相データH)から、色相値が所定の色相値Hjとなる頻度N(Hj)を算出した。算出結果を表2に示す。
Figure 0005402131
なお、表に示す色相値Hjは、色相データHを階層化した際における各階層の最小値である。
さらに、色相値が表2に示す色相値Hjである画素について、第1情報62(明度データV)を参照し、各画素の明度値Viを調査した。これによって、色相値が所定の色相値Hjでありかつ明度値が所定の明度値Viとなる頻度N(Hj∩Vi)を算出した。算出結果を表3に示す。
Figure 0005402131
表3は、色相値Hjの行に対して、明度値Viの列が交差する位置に、それぞれの色相値Hjおよび明度値Viについての頻度N(Hj∩Vi)を表示している。表3からは、例えば、頻度N(Hj=0.05∩Vi=0.05)は、「25」であることがわかる。なお、表3に示す明度値Viは、明度データViを階層化した際における各階層の最小値である。
また、さらに、表1および表2に示す算出結果をもとに、頻度N(Hj∩Vi)と頻度N(Hj)の比であるN(Hj∩Vi)/N(Hj)を算出した。算出結果を表4に示す。
Figure 0005402131
表4は、色相値Hjの行に対して、明度値Viの列が交差する位置に、それぞれの色相値Hjおよび明度値ViについてのN(Hj∩Vi)/N(Hj)を表示している。表3からは、例えば、N(Hj=0.05∩Vi=0.05)/N(Hj=0.05)は、「1」であることがわかる。
表4に示すように、サンプル画像データについて条件付確率N(Hj∩Vi)/N(Hj)を算出した結果、算出された値の中に、0ではないが0に近い値が含まれていた。したがって、図3に示すステップS005では、取得したサンプル画像データには、ゴミ24の影響を受けた画素が含まれると判定した。また、表4の結果を、表1に示すサンプル画像データの各部分に対応させた結果を、表5に示す。
Figure 0005402131
表5からは、ゴミ画素66a〜66dにおけるN(Hj∩Vi)/N(Hj)の値が、周辺部に比べて非常に小さい値(0.0004〜0.0064)となっている。したがって、図3に示すステップS005では、取得したサンプル画像データの中央70部分にあるこれらの画素66a〜66dは、ゴミ24の影響を受けていると判定した。以上のように、実施例1では、サンプル画像データから、ゴミ24の影響を受けた画素を検出することができた。
第2実施例
第2実施例では、図2に示すカメラ10を用いて、図7に示す第2実施形態に係る画像処理を行い、画像データの中にゴミ24の影響を受けた画素が含まれているか否かを検出した。図7に示すステップS102において取得する画像データとしては、第1実施例と同様のサンプル画像データを用いた。また、ステップS103で実施するHSV変換についても、実施例1と同様である(図11および図12参照)。
ステップS104では、明度データVである第1情報62と、色相データHである第2情報64とを階層化したのち、条件付確率P(Hj|Vi)P(Vi)/P(Hj)を算出した。実施例2では、実施例1と同様に、明度データVおよび色相データHの階層数を20、階層幅(頻度計算の刻み)を0.05とした。
次に、階層化された第2情報64(色相データH)から、サンプル画像データを構成する画素の色相値Hjが、所定の色相値Hjである確率P(Hj)を算出した。算出結果を表6に示す。
Figure 0005402131
また、次に、階層化された第1情報62(明度データV)から、サンプル画像データを構成する画素の明度値Viが、所定の明度値Viである確率P(Vi)を算出した。算出結果を表7に示す。
Figure 0005402131
さらに、第1情報62および第2情報64から、明度値が所定の明度値Viであるという条件のもとで、色相値が所定の色相値Hjである条件付確率P(Hj|Vi)を算出した。算出結果を表8に示す。
Figure 0005402131
表8は、明度値Viの行に対して、色相値Hjの列が交差する位置に、それぞれの明度値Viおよび色相値Hjについての条件付確率P(Hj|Vi)を表示している。表8からは、例えば、P(Hj=0.05|Vi=0.05)は、「1」であることがわかる。
また、さらに、表6〜表8に示す確率P(Hj),P(Vi),P(Hj|Vi)から、条件付確率P(Hj|Vi)P(Vi)/P(Hj)を算出した。算出結果を表9に示す。
Figure 0005402131
表9は、明度値Viの行に対して、色相値Hjの列が交差する位置に、それぞれの明度値Viおよび色相値Hjについての条件付確率P(Hj|Vi)P(Vi)/P(Hj)を表示している。表8からは、例えば、P(Hj=0.05|Vi=0.05)P(Vi=0.05)/P(Hj=0.05)は、「1」であることがわかる。
表9に示すように、サンプル画像データについて条件付確率P(Hj|Vi)P(Vi)/P(Hj)を算出した結果、算出された値の中に、0ではないが0に近い値が含まれていた。したがって、図9に示すステップS105では、取得したサンプル画像データには、ゴミ24の影響を受けた画素が含まれると判定した。
また、ステップS105において、CPU26は、表9の結果と、各画素の位置(表1)を比較することによって、ゴミ画素66a〜66dにおけるP(Hj|Vi)P(Vi)/P(Hj)の値が、周辺部に比べて非常に小さい値(0.0004〜0.0064)となっている。したがって、図7に示すステップS105では、取得したサンプル画像データの中央部分にあるこれらの画素66a〜66dは、ゴミ24の影響を受けていると判定した。以上のように、実施例2でも、実施例1と同様に、サンプル画像データから、ゴミ24の影響を受けた画素を検出することができた。
第3実施例
第3実施例では、図2に示すカメラ10を用いて、図8に示す第3実施形態に係る画像処理の一部である明度階調変更(ステップS205)を実施し、効果を確認した。図13は、本実施例に係る画像処理である明度階調変更を実施する前の第1情報82(明度データV)と、明度階調変更を実施した後の第1情報92とを表したものである。
第1情報82の左上部82aの中央部には、ゴミ24の影響を受けたゴミ画素84が配置されている。しかし、図13(a)に示すように、ゴミ画素84の明度Vは0.75であり、ゴミ画素84周辺の画素の明度(V=0.79)との差が小さい。したがって、第1情報82について、第1実施例および第2実施例で行った階層化(階層幅0.05)を行うと、ゴミ画素84とその周辺部が同じ階層に属するため、第1情報82含まれるゴミ画素84を検出することができない。
そこで、第3実施例では、階層化を行うまえに、図14に示すトーンカーブ94を用いて、サンプル画像データの明度階調変更を行った(ステップS205)。図13(b)に示すように、明度階調変更処理によって、第1情報92におけるゴミ画素84の明度Vは、0.64となり、ゴミ画素84周辺の画素の明度Vは0.70となった。
明度階調変更後の第1情報92について、第1実施例および第2実施例で行った階層化(階層幅0.05)を行うと、ゴミ画素84の明度値Viは0.6となり、ゴミ画素84周辺の画素の明度値(Vi=0.7)とは異なる値となる。したがって、第3実施例に係る明度階調変更を実施した後の画像データを用いて、ゴミ画素84を検出することが可能となった。このように、第3実施例では、サンプル画像データの明度階調変更を行うことによって、ゴミによる明度変化が比較的小さい画像データに関しても、当該ゴミの影響を受けている画素の検出が可能となった。
24… ゴミ
26… CPU
50,51… 画像データ
52,62,92… 第1情報
54,64… 第2情報
66,84… ゴミ画素

Claims (7)

  1. 異物が含まれる画像を用いて、明度値が前記画像にどれだけ含まれているかを示す情報である第1情報と、色相値及び彩度値の少なくとも一方が前記画像にどれだけ含まれているかを示す情報である第2情報とを生成する生成部と、
    前記第1情報と前記第2情報とを用いて、前記画像の前記異物を検出する異物検出部とを含み、
    前記異物検出部は、前記画像のうち前記色相値が第1色相値となる画素数と、前記画像のうち前記色相値が前記第1色相値であり前記明度値が第1明度値となる画素数との比を用いて、前記画像の前記異物を検出する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 異物が含まれる画像を用いて、明度値が前記画像にどれだけ含まれているかを示す情報である第1情報と、色相値及び彩度値の少なくとも一方が前記画像にどれだけ含まれているかを示す情報である第2情報とを生成する生成部と、
    前記第1情報と前記第2情報とを用いて、前記画像の前記異物を検出する異物検出部とを含み、
    前記異物検出部は、前記画像のうち前記彩度値が第1彩度値となる画素数と、前記画像のうち前記彩度値が前記第1彩度値であり前記明度値が第1明度値となる画素数との比を用いて、前記画像の前記異物を検出する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項に記載された画像処理装置であって、
    前記画像のうち前記色相値が前記第1色相値となる画素数をA0とし、
    前記画像のうち前記色相値が前記第1色相値であり前記明度値が前記第1明度値となる画素数をA1とし、
    前記画像のうち前記色相値が前記第1色相値であり前記明度値が前記第1明度値とは異なる第2明度値となる画素数をA2としたとき、
    前記異物検出部は、A1/A0の大きさとA2/A0の大きさとを比較することにより、前記画像の前記異物を検出することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項に記載された画像処理装置であって
    前記画像のうち前記彩度値が第1彩度値となる画素数をB0とし、
    前記画像のうち前記彩度値が第1彩度値であり前記明度値が前記第1明度値となる画素数をB1とし、
    前記画像のうち前記彩度値が前記第1彩度値であり前記明度値が前記第1明度値とは異なる第2明度値となる画素数をB2としたとき、
    前記異物検出部は、B1/B0の大きさとB2/B0の大きさとを比較することにより、前記画像の前記異物を検出することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載された画像処理装置であって、
    元画像を、複数の前記画像に分割し、前記画像の明度階調を変更する明度階調変更部をさらに有する画像処理装置。
  6. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載された画像処理装置と、
    光学系および撮像素子を備え、前記画像を取得できる撮像部と、を有する撮像装置。
  7. 請求項に記載された撮像装置であって、
    前記画像処理装置が前記異物を検出した時に警告信号を出力する警告部をさらに有する撮像装置。
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