本発明は、回胴式表示装置を備えているスロットマシンやパチンコ、アレンジボール、雀球等の遊技機に関する。
回胴式表示装置(リールユニット)を備えている遊技機の一種として、円筒の外周に複数の図柄が描かれている複数のリールをそれぞれ回転させるスロットマシンがある。
このスロットマシンは、遊技者がメダルを投入して遊技開始時にスタートレバーを操作すると、露出窓から露出している左リール、中リール及び右リールが回転し始め、その後、適当なタイミングで左リール停止ボタン、中リール停止ボタン及び右リール停止ボタンを任意の順に押すことにより各リールを停止させる。そのときの各リールの図柄の組み合わせに応じて、所定枚数のメダルを払い出したり遊技者にとって有利な遊技状態に移行したりする。
図31はスロットマシンの内部構造を説明するための斜視図、図32はリールユニットの水平断面の平面図を概念図で表したものである。また図33は左リールの分解斜視図である。なお中リールおよび右リールも左リールと同様の構造をしている。
これらの図に示すように、スロットマシン10の外殻を形成した箱状の筐体11はその内部にリールユニット41を備えており、リールユニットには独立した左リール42L、中リール42M及び右リール42Rが設けられている。
各リールはみな同じ構造を有しており、基台58、リール駆動モータ(ステッピングモータ)61L,61M,61R、リール駆動モータの台座となるモータプレート53、図柄が描かれたリールテープ(図示せず)、リールテープがその外周に貼付される円筒状のリール枠50、リール枠と駆動モータとを連結するアーム部59によって構成されている。各リールは独立しており、各リール駆動モータは、リールユニット内において基台に起立状態に並列して配置された各モータプレートの側面に同じ方向を向いてネジで固定されている。
なおこのようなスロットマシンの一例としては下記の特許文献に記載のものがある。
特開2007−319329号公報
ところで近年では、例えばリールのリールテープとは別に、表示手段である液晶表示画面や可動役物が搭載されている機種もあり、スロットマシンの筐体の内部に配置しなければならない機器が増加する場合があった。またスロットマシンの図柄の大きさを大きくして表示性を高めて遊戯者の視覚に訴えようとするニーズが生じる場合もある。
かかる状況下で、遊戯に必要となる機器配置の設計の自由度を高めたり、多くの機器を高密度に配置する必要性が高まってきており、遊技機内という制限された空間においていかに効率的に機器を配置してやるかが近年の高性能化した遊技機の一課題となっている。
本発明は上記課題等を解決すべくなされたものであり、その目的は、遊技機の筐体内部の多くの空間を占めているリールの内部空間を有効利用可能とすることで、機器配置の設計の自由度を高め、多くの機器を高密度に配置することなどを可能とした遊技機を提供することにある。
上記課題等を解決するたの本発明による遊技機は、複数のリールが並べて配置された遊技機において、
前記各リールは、起立状態で固定されたモータプレート、該モータプレートに取り付けられたリール駆動モータ、図柄がその外周に表される円筒状のリール枠、該各リール枠と前記各リール駆動モータの回転軸とを連結するアーム部を含んで構成され、
前記各リール枠はそれらの回転軸が同一となるように近接した状態で並べられており、
前記各アーム部は前記リール枠をその一端面側で片持ち支持するように形成され、
一のリールのリール枠およびアーム部の内側に隣接する他のリールのアーム部が重なることで、一のリールのリール枠および隣接する他のリールのリール枠の内側に各リール枠が回転した際にも障害物なく一連した空間が形成されるようにした、ことを特徴とする。
本発明によれば、遊技機の筐体内部の多くの空間を占めている複数のリールを、その内部空間が障害物のない一連の空間となるように並べることで、かかる空間に比較的大きな機器(電子基盤など)を延在するように配置することができ、これにより遊技機の筐体内部空間を有効利用して、機器配置の設計の自由度を高め、また多くの機器を高密度に配置することなどが可能となる。
スロットマシンの正面図である。
前面扉を閉じた状態を示すスロットマシンの斜視図である。
前面扉を開いた状態を示すスロットマシンの斜視図である。
前面扉の背面図である。
筐体の正面図である。
各リールを構成する帯状のリールテープの展開図である。
バックライト及びその周辺の斜視図である。
バックライトの正面図である。
モータプレート及びバックライトの斜視図である。
モータプレート、モータ、バックライト及びリールの組付け斜視図である。
セレクタの正面図である。
実施例1のリールユニットの斜視図である。
実施例1のリールユニットの分解斜視図である。
左リールの分解斜視図である。
中リールの分解斜視図である。
中リールの分解斜視図である。
リールユニット中央部の水平断面斜視図である。
リールユニットの水平断面の平面図を概念図で表したものである。
実施例2のリールユニットの2つのリールの関係を説明するための概念図である。
実施例2のリールユニット全体の概念図である(変形例)。
実施例2のリールユニット全体の概念図である(変形例)。
実施例2のリールユニット全体の概念図である(変形例)。
実施例3のリールユニットの2つのリールの関係を説明するための概念図である。
実施例3のリールユニットの2つのリールの関係を説明するための概念図である。
実施例3のリールユニット全体の概念図である(変形例)。
実施例3のリールユニット全体の概念図である(変形例)。
実施例3のリールユニット全体の概念図である(変形例)。
その他の組合せパターンのリールユニット全体の概念図である。
その他の組合せパターンのリールユニット全体の概念図である。
その他の組合せパターンのリールユニット全体の概念図である。
スロットマシンの内部構造を説明するための斜視図である。
従来のリールユニットの水平断面の平面図を概念図で表したものである。
従来の左リールの分解斜視図である。
以下、まず回胴表示装置(リールユニット)を備えている遊技機の一種であるスロットマシンの基本構成の一形態について図面に基づいて詳細に説明し、その後、本発明の遊技機に特徴的な回胴表示装置の構造の実施形態について説明する。
図1はスロットマシンの正面図、図2はスロットマシンの前面扉を閉じた状態の斜視図、図3はスロットマシンの前面扉を開いた状態の斜視図、図4は前面扉の背面図、図5は筐体の正面図である。
図1〜図5に示すように、スロットマシン10は、その外殻を形成する筐体11を備えている。筐体11は、図3及び図5に示すように、木製板状に形成された天板11a、底板11b、背板11c、左側板11d及び右側板11eからなり、隣接する各板11a〜11eが接着等の固定手段によって固定されることにより、全体として前面を開放した箱状に形成されている。なお、各板11a〜11eは木製のパネルによって構成する以外に、合成樹脂製パネル又は金属製パネルによって構成してもよいし、合成樹脂材料又は金属材料によって一体の箱状に形成することによって構成してもよい。
以上のように構成された筐体11は、遊技ホールへの設置の際にいわゆる島設備に対し釘を打ち付ける等して取り付けられる。
筐体11の前面側には、前面開閉扉としての前面扉12が開閉可能に取り付けられている。すなわち、筐体11の左側板11dには、図5に示すように、上下一対の支軸25a,25bが設けられている。支軸25a,25bは上方に向けて突出された先細り形状の軸部を備えている。一方、前面扉12には、図4に示すように、各支軸25a,25bに対応して当該支軸25a,25bの軸部が挿入される挿入孔を備えた支持金具26a,26bが設けられている。そして、各支軸25a,25bの上方に支持金具26a,26bを配置させた上で前面扉12を降下させることにより、支持金具26a,26bの挿入孔に支軸25a,25bの軸部が挿入された状態とされる。これにより、前面扉12は筐体11に対して両支軸25a,25bを結ぶ上下方向へ延びる開閉軸線を中心として回動可能に支持され、その回動によって筐体11の前面開放側を開放したり閉鎖することができるように構成されている。
前面扉12は、その裏面に設けられた施錠装置によって開放不能な施錠状態とされる。また、図1に示すように、前面扉12の右端側上部には解錠操作部たるキーシリンダ20が設けられている。キーシリンダ20は施錠装置と一体化されており、キーシリンダ20に対する所定のキー操作によって前記施錠状態が解除されるように構成されている。そこで、施錠装置を含むロック機構について概略を説明する。
前面扉12の右端側、すなわち前面扉12の開閉軸の反対側には、その裏面に施錠装置が設けられている。施錠装置は、図1、図3及び図4に示すように、上下方向に延び前面扉12に固定された基枠と、基枠の上部から前面扉12の前方に延びるように設けられたキーシリンダ20と、基枠に対して上下方向に移動可能に組み付けられた長尺状の連動杆21とを備えている。そして、施錠装置のうちキーシリンダ20だけが前面扉12の前方に突出した状態で設けられている。キーシリンダ20が設けられる位置は前面扉12の中でも肉厚の薄い上部位置とされており、その結果、全長の短い汎用性のあるキーシリンダ20を採用することができる。なお、本実施の形態では、キーシリンダ20として、不正解錠防止機能の高いオムロック(商標名)が用いられている。連動杆21は、キーシリンダ20に差し込んだキーを時計回りに操作することで下方へ移動される。連動杆21には、鉤形状をなす上下一対の鉤金具22が設けられており、筐体11に対して前面扉12を閉鎖した際には、鉤金具22が筐体11側の係止金具23に係止されて施錠状態となる。なお、鉤金具22には施錠状態を維持する側へ付勢するコイルバネ等の付勢部材が設けられている。キーシリンダ20に対してキーが時計回りに操作されると、連動杆21が下方に移動し、前記付勢部材の付勢力に抗して鉤金具22が移動されることにより当該鉤金具22と係止金具23との係止状態が解除され、筐体11に対する前面扉12の施錠状態が解除される。
前面扉12の中央部上寄りには、図1及び図2に示すように、遊技者に遊技状態を報知する遊技パネル30が設けられている。遊技パネル30には、縦長の3つの表示窓31L,31M,31Rが横並びとなるように形成されている。表示窓31L,31M,31Rは透明又は半透明な材質により構成されており、各表示窓31L,31M,31Rを通じてスロットマシン10の内部が視認可能な状態となっている。なお、各表示窓31L,31M,31Rを1つにまとめて共通の表示窓としてもよい。
図3に示すように、筐体11は仕切り板40によりその内部が上下2分割されており、仕切り板40の上部には、可変表示手段を構成するリールユニット41が取り付けられている。リールユニット41は、円筒状(円環状)にそれぞれ形成された左リール42L,中リール42M,右リール42Rを備えている。なお、各リール42L,42M,42Rは少なくとも無端状に構成されていればよく、円筒状(円環状)に限定されるものではない。
各リール42L,42M,42Rは、その中心軸線が当該リールの回転軸線となるように回転可能に支持されている。各リール42L,42M,42Rの回転軸線は略水平方向に延びる同一軸線上に配設され、それぞれのリール42L,42M,42Rが各表示窓31L,31M,31Rと1対1で対応している。従って、各リール42L,42M,42Rの表面の一部はそれぞれ対応する表示窓31L,31M,31Rを通じて視認可能な状態となっている。また、リール2L,42M,42Rが正回転すると、各表示窓31L,31M,31Rを通じてリール42L,42M,42Rの表面は上から下へ向かって移動しているかのように映し出される。
これら各リール42L,42M,42Rは、それぞれがリール駆動モータ(ステッピングモータ)61L,61M,61Rに連結されており、各リール駆動モータ61L,61M,61Rの駆動により各リール42L,42M,42Rが個別に、即ちそれぞれ独立して回転駆動し得る構成となっている。なお各リールの構造には種々のものがあるため、各構造の詳細については後述するものとする。
各リール42L,42M,42Rは、円筒状の枠体を形成するリール枠50と、その外周面において無端状に巻かれた帯状のリールテープとを備えている。そして、その巻かれた状態を維持するように、リールテープの長辺両側に沿って形成された一対のシール部を介してリール枠50に貼付されている。前記リールテープの外周面には、識別情報としての図柄が等間隔ごとに多数印刷されている。
各リール42L,42M,42Rの各リールテープ上には、その長辺方向(周回方向)に複数個、具体的には21個の図柄が描かれている。従って、所定の位置においてある図柄から次の図柄へ切り替えるにはリール駆動モータ(ステッピングモータ)が24パルス(=504パルス÷21図柄)を生成する。そのためリールインデックスセンサ(図33参照)の検出信号が出力された時点からのパルス数により、どの図柄が表示窓31(31L,31M,31R)から視認可能な状態となっているかを認識したり、任意の図柄を露出窓31から視認可能な状態としたりする制御を行うことができる。
各リール42L,42M,42Rに付された図柄のうち、表示窓31L,31M,31Rを介して全体を視認可能な図柄数は、主として表示窓31L,31M,31Rの上下方向の長さによって決定される所定数に限られている。本実施形態では各リール3個ずつとされている。このため、各リール42L,42M,42Rがすべて停止している状態では、3×3=9個の図柄が遊技者に視認可能な状態となる。
ここで、各リール42L,42M,42Rに付される図柄について説明する。図6には、左リール42L,中リール42M,右リール42Rのそれぞれに巻かれるリールテープに描かれた図柄配列が示されている。同図に示すように、各リール42L,42M,42Rにはそれぞれ21個の図柄が一列に設けられている。各リール42L,42M,42Rに対応して番号が1〜21まで付されているが、これは説明の便宜上付したものであり、リール42L,42M,42Rに実際に付されているわけではない。但し、以下の説明では当該番号を使用して説明する。
図柄としては、ビッグボーナスゲームに移行するための第1特別図柄としての「7」図柄(例えば、左リールテープ第20番目)と「青年」図柄(例えば、左リールテープ19番目)とがある。また、レギュラーボーナスゲームに移行するための第2特別図柄としての「BAR」図柄(例えば、左リールテープ第14番目)がある。また、リプレイゲームに移行するための第3特別図柄としての「リプレイ」図柄(例えば、左リールテープ第11番目)がある。また、小役の払出が行われる小役図柄としての「スイカ」図柄(例えば、左リールテープ第9番目)、「ベル」図柄(例えば、左リールテープ第8番目)、「チェリー」図柄(例えば、左リールテープ第4番目)がある。そして、各リール42L,42M,42Rに巻かれるリールテープにおいて、各種図柄の数や配置順序は全く異なっている。
また、各リール42L,42M,42Rには、リールテープを内側から照らすバックライト装置100L,100M,100Rが、図7〜図10に示すように、各リール42L,42M,42Rの内側面側に配置され、図9に示すように、所定のモータプレート53にネジ106により固定されている。なお図示した以外にもモータプレートに取り付けたバックライト装置を各リール42L,42M,42Rの内側面側に配置する構造には他の構造もあり、これについては後述するものとする。
バックライト装置100L,100M,100Rは、図7に示すように、各リール42L,42M,42Rと1対1に対応させて取り付けられており、左バックライト装置100L、中バックライト装置100M及び右バックライト装置100Rから構成される。各バックライト装置100L,100M,100Rは、リールユニット41内において、前述したように、各リール42L,42M,42Rに対応させて配置されたモータプレートの側面の遊技パネル側に取り付けられている。そして、各バックライト装置100L,100M,100Rは、上下方向にみて同じ位置に配置されている。なお図7は、各リール42L,42M,42Rを取り除いた状態におけるリールユニット41周辺を拡大して示す斜視図である。また、以下の説明で用いる図8は左バックライト装置100Lの正面図である。なお各バックライト装置100L,100M,100Rがいずれも同一構造であるため、左バックライト装置100Lを代表として描いている。
図8に示すように、左バックライト装置100Lは、前方側が開放された箱形状であって上下方向の長さ及び左右方向の長さが表示窓31L(図1)とほぼ同じ長さであるベース101Lを備えている。ベース101Lは、その開口領域を区切る隔壁が等間隔に上下に2個形成されていることにより、第1開口領域102L、第2開口領域103L及び第3開口領域104Lが上・中・下段に並ぶ構成となっている。そして、前面扉12を閉じた状態においては、各開口領域102L,103L,104Lはそれぞれ表示窓31Lの上・中・下段に対応した位置の後方に位置することとなる。具体的には、第1開口領域102Lは表示窓31Lの上段付近の後方に位置し、第2開口領域103Lは表示窓31Lの中段付近の後方に位置し、第3開口領域104Lは表示窓31Lの下段付近の後方に位置する。また、第1開口領域102Lの開口前面は若干上方を向いており、第3開口領域104Lの開口前面は若干下方をむいている。従って、ベース101Lの側面は遊技パネル30側に向けて膨らんだ円弧状となっている。
これら各開口領域102L,103L,104Lには、発光ダイオードからなる4個ずつのバックライト105が前方に向けて起立するように配設されている。そして、各開口領域102L,103L,104Lにおけるバックライト105は、所定間隔を隔てて上下2列に分けて2個ずつ配置されており、各列のバックライト105は所定間隔を隔てて水平となるように並んでいる。即ち、左バックライト装置100Lには、第1開口領域102Lの上の列である第1ラインL1及び下の列である第2ラインL2並びに第2開口領域103Lの上の列である第3ラインL3及び下の列である第4ラインL4並びに第3開口領域104Lの上の列である第5ラインL5及び下の列である第6ラインL6というように、隔壁を挟んで上下方向に合計6列のバックライト105のラインが存在することとなる。そして、中バックライト装置100M及び右バックライト装置100Rにも合計6列のバックライト105のラインが存在しており、上述したように、各バックライト装置100L,100M,100Rは、上下方向にみて同じ位置に配置されているので、各バックライト装置100L,100M,100Rの各ラインL1〜L6は、それぞれ同一ライン上に位置することなる。即ち、ラインL1は、各バックライト装置100L,100M,100Rの第1開口領域102L,102M,102Rの上の列に配設された合計6個のバックライト105を水平に結んだラインということになる。他の各ラインL2〜L6についても同様である。また、各バックライト105は、各ラインL1〜L6ごとに制御される。従って、各ラインL1〜L6ごとにバックライト105の点灯及び消灯が行われる。
各ラインL1〜L6上のバックライト105が点灯することにより、各リール42L,42M,42Rのリールテープのそれぞれ異なる位置が後方から赤色に照らされることとなる。なお、上述したように、各ベース101L,101M,101Rが隔壁により3つの開口領域102〜104に区分されている。従って、第1ラインL1及び第2ラインL2上のバックライト105が点灯した場合には、表示窓31L,31M,31Rの上段に対応した位置付近のリールテープの内側面のみが照らされ、表示窓31L,31M,31Rの中段及び下段に対応した位置付近のリールテープの内側面は照らされない。これは他のラインL3〜L6上のバックライト105が点灯した場合も同様である。上述したように、リールテープは照射された光をある程度透過することができる材質の材料により形成されているので、バックライト105によってリールテープが後方から照らされると、リールテープを透過した光が表示窓31L,31M,31Rを介して遊技者に視認される。これにより、遊技者に当該光が照射されている部分のリールテープの外側面が、赤くなっていることを視認させることができ、リールテープの光が照射されている部分に付されている図柄を他の部分に付されている図柄よりも強調することができる。例えば、ラインL1及びラインL2上のバックライト105が点灯することにより、表示窓31L,31M,31Rの上段に対応した位置付近のリールテープが赤くなり、表示窓31L,31M,31Rの上段に対応した位置付近のリールテープに付されている図柄を強調することができる。また、各リール42L,42M,42Rが回転しているときは、点灯しているバックライト105の前方を通過するリールテープに付された図柄が強調されることとなる。なお、各バックライト装置100L,100M,100Rのバックライト105は、後述する同期変動が行われる際に所定のパターンで点灯され、同期変動が行われない際は基本的に消灯している。この同期変動が行われていない間の各リール42L,42M,42Rのリールテープに付された図柄を照らす光源として、図示しないフロントライトが前面扉12の背面側であって表示窓31L,31M,31Rの上方に配設されている。また各バックライト装置100L,100M,100Rのバックライト105の代わりに、たとえば液晶装置を光源として用いることによって、リールテープに付されている図柄を後ろ側から照らしてこれを強調してやることもできる。
遊技パネル30には、図1に示すように、各表示窓31L,31M,31Rを結ぶようにして、横方向へ平行に3本、斜め方向へたすき掛けに2本、計5本の組合せラインが付されている。勿論、最大組合せライン数を6以上としてもよく、5未満としてもよく、所定条件に応じて最大組合せライン数を変更するようにしてもよい。これら各組合せラインに対応して、表示窓31L,31M,31R群の正面から見て左側には有効ライン表示部32,33,34が設けられている。第1有効ライン表示部32は組合せラインのうち中央の横ライン(中央ライン)が有効化された場合に点灯等によって表示報知される。第2有効ライン表示部33は組合せラインのうち上下の横ライン(上ライン及び下ライン)が有効化された場合に点灯等によって表示報知される。第3有効ライン表示部34は組合せラインのうち一対の斜めライン(右下がりライン及び右上がりライン)が有効化された場合に点灯等によって表示報知される。そして、有効化された組合せライン、すなわち有効ライン上に図柄が所定の組合せで停止した場合に入賞となり、予め定められたメダル払出処理や特定遊技への移行処理などが実行される。
ここで、入賞となった場合の各図柄に関する払出枚数について説明する。小役図柄に関し、「スイカ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には15枚のメダル払出、「ベル」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には8枚のメダル払出、左リール42Lの「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場合には2枚のメダル払出が行われる。即ち、中リール42M及び右リール42Rの「チェリー」図柄はメダル払出と無関係である。また、「チェリー」図柄に限っては、他の図柄との組合せとは無関係にメダル払出が行われるため、左リール42Lの複数の有効ラインが重なる位置(具体的には上段又は下段)に「チェリー」図柄が停止した場合には、その重なった有効ラインの数を乗算した分だけのメダル払出が行われることとなり、結果として本実施の形態では4枚のメダル払出が行われる。
また、その他の図柄に関しては、第1特別図柄(ビッグボーナス図柄)の組合せである「7」図柄又は「青年」図柄が同一図柄にて有効ライン上に左・中・右と揃った場合には15枚のメダル払出、第2特別図柄(レギュラーボーナス図柄)の組合せである「BAR」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合にも15枚のメダル払出が行われる。なお、本実施形態においては、例えば「7」図柄と「チェリー」図柄とが同時に成立する場合が生じ得るが、かかる場合におけるメダル払出は15枚である。これは、1回のメダル払出における上限枚数が15枚に設定されているためである。
更に、第3特別図柄の組合せである「リプレイ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合にはメダル払出は行われない。その他の場合、即ち有効ライン上に左リール42Lの「チェリー」図柄が停止せず、また有効ライン上に左・中・右と同一図柄が揃わない場合には、一切メダル払出は行われない。
遊技パネル30の下方左側には、図1に示すように、各リール42L,42M,42Rを一斉(同時である必要はない)に回転開始させるために操作されるスタートレバー71が設けられている。スタートレバー71はリール42L,42M,42Rを回転開始、すなわち可変表示を開始させるべく操作される開始操作手段又は始動操作手段を構成する。スタートレバー71は、遊技者がゲームを開始するときに手で押し操作するレバーであり、手が離れたあと元の位置に自動復帰する。メダルが投入されているときにこのスタートレバー71が操作されると、各リール42L,42M,42Rが一斉に回転を始める。
スタートレバー71の右側には、回転している各リール42L,42M,42Rを個別に停止させるために操作されるボタン状のストップスイッチ72,73,74が設けられている。各ストップスイッチ72,73,74は停止対象となるリール42L,42M,42Rに対応する表示窓31L,31M,31Rの直下にそれぞれ配置されている。ストップスイッチ72,73,74はリール42L,42M,42Rの回転に基づく可変表示を停止させるべく操作される停止操作手段を構成する。各ストップスイッチ72,73,74は、各リール42L,42M,42Rが定速回転となると停止させることが可能な状態となり、かかる状態中には図示しないランプが点灯表示されることによって停止操作が可能であることが報知され、回転が停止すると消灯されるようになっている。
表示窓31L,31M,31Rの下方右側には、投資価値としてのメダルを投入するためのメダル投入口75が設けられている。メダル投入口75は投資価値を入力する入力手段を構成する。また、メダル投入口75が遊技者によりメダルを直接投入するという動作を伴う点に着目すれば、投資価値を直接入力する直接入力手段を構成するものともいえる。
メダル投入口75から投入されたメダルは、図3及び図4に示すように、前面扉12の背面に設けられたセレクタ83によって貯留用通路81か排出用通路82のいずれかへ導かれる。セレクタ83には、後述するメダル通路切替部材84が設けられ、そのメダル通路切替部材84の状態に応じてメダルの通過方向が排出用通路82側か、貯留用通路81側かで切り替えられるようになっている。貯留用通路81に導かれたメダルは、筐体11の内部に収納されたホッパ装置91へと導かれる。一方、排出用通路82に導かれたメダルは、前面扉12の前面下部に設けられたメダル排出口17からメダル受け皿18へと導かれ、遊技者に返却される。
図11は、セレクタ83の内部構造を示す図である。なお、図中の2点鎖線は、理解を容易なものとするためにメダルの通過経路を示したものである。セレクタ83には、メダル投入口75から投入されたメダルを貯留用通路81へ導くための案内通路85が形成されている。案内通路85は、メダルが1列で通行可能なようにして、図の上端部から右下部にかけて弧を描くような曲線状に形成されている。より詳しくは、セレクタ83を構成するセレクタボディには、図の手前側に突出する突条85aが設けられており、その突条85aに沿って案内通路85が形成されている。これにより、案内通路85に到達したメダルは、突条85a上を転がるようにして下流方向へ流れることとなる。
メダル通路切替部材84は、案内通路85の上流部に設けられ該案内通路85に対して出没可能な通路切替片84aと、この通路切替片84aを動作させるためのソレノイド(図示略)とを有している。ソレノイドの非励磁時には案内通路85内に通路切替片84aが突出し、貯留用通路81へのメダルの流れが阻害される。これにより、メダルは前記突条85aを乗り越えるようにして下方に落下し、排出用通路82に導かれる。また、ソレノイドの励磁時には案内通路85外に通路切替片84aが没する。これにより、メダルは案内通路85に沿って流れ、貯留用通路81に導かれる。
通路切替片84aの下流側には、メダルの通過を検出する第1投入メダル検出センサ86と、第2投入メダル検出センサ87とが案内通路85の上流下流に並ぶようにして近接配置されている(少なくとも1時期において同一メダルを同時に検出する状態が生じる程度の近接状態とする)。メダル通路切替部材84のソレノイド非励磁時には、メダルは案内通路84の途中から下方に落下するため、各投入メダル検出センサ86,87によりメダルの通過が検出されることがない。一方、メダル通路切替部材84のソレノイド励磁時には、各投入メダル検出センサ86,87によりメダルの通過が順次検出される。
メダルを遊技者に付与する払出手段としてのホッパ装置91は、図3及び図5に示すように、メダルを貯留する貯留タンク92と、メダルを遊技者に払い出す払出装置93とより構成されている。払出装置93は、図示しないメダル払出用回転板を回転させることにより、排出用通路82の中央右部に設けられた開口94へメダルを排出し、排出用通路82を介してメダル受け皿18へメダルを払い出すようになっている。また、ホッパ装置91の右方には、貯留タンク92内に所定量以上のメダルが貯留されることを回避するための予備タンク95が設けられている。ホッパ装置91の貯留タンク92内部には、この貯留タンク92から予備タンク95へとメダルを排出する誘導プレート96が設けられている。したがって、誘導プレート96が設けられた高さ以上にメダルが貯留された場合、かかるメダルが予備タンク95に貯留されることとなる。
メダル投入口75の下方には、ボタン状の返却スイッチ76が設けられている(図1参照)。返却スイッチ76は、メダル投入口75に投入されたメダルがセレクタ83内に詰まった際に押されるスイッチであり、このスイッチが押されることによりセレクタ83が機械的に連動して動作され、当該セレクタ83内に詰まったメダルがメダル排出口17より返却されるようになっている。
表示窓31L,31M,31Rの下方左側には、図1に示すように、投資価値としてのクレジットされた仮想メダルを一度に3枚投入するためのボタン状の第1クレジット投入スイッチ77が設けられている。また、第1クレジット投入スイッチ77の左方には当該スイッチ77よりも小さなボタン状のスイッチとして、第2クレジット投入スイッチ78及び第3クレジット投入スイッチ79が設けられている。第2クレジット投入スイッチ78はクレジットされた仮想メダルを一度に2枚投入するためのものであり、第3クレジット投入スイッチ79は仮想メダルを1枚投入するためのものである。各クレジット投入スイッチ77〜79は前記メダル投入口75とともに投資価値を入力する入力手段を構成する。また、メダル投入口75が遊技者によりメダルを直接投入するという動作を伴うのに対し各クレジット投入スイッチ77〜79は貯留記憶に基づく仮想メダルの投入という動作を伴うに過ぎない点に着目すれば、投資価値を間接入力する間接入力手段を構成するものともいえる。
なお、第1クレジット投入スイッチ77は、1ゲームにつき投入できるメダル最大数(3枚)に達していないことを促すため、図示しない発光部材としてのランプが内蔵されている。当該ランプは、第1クレジット投入スイッチ77のスイッチ操作が有効である状況時において点灯されて当該スイッチ77の操作を促すが、クレジットされた仮想メダルが存在しない場合や既に3枚のメダル投入がなされている状況下では消灯される。ここで、上記点灯に代えて、点滅させてメダル投入の促しを遊技者に一層分かり易くしてもよい。
スタートレバー71の左側には、ボタン状の切換スイッチ80が設けられている。切換スイッチ80は、1度押されるとオン状態になり、もう1度押されるとオフ状態になり、その後押下操作が行われるごとにオンオフが切り替わるトグル式に構成されている。切換スイッチ80は、メダル投入口75に必要量より多く投入された投入メダルや、所定の遊技の結果遊技者に返還される獲得メダルの取扱形式を変更するために操作される。
切換スイッチ80がオン状態のときには、所定の最大値(例えばメダル50枚分)となるまでの余剰の投入メダルや入賞時の獲得メダルがクレジットメダルとして貯留記憶されるように設定された「クレジットモード」となる。切換スイッチ80がオフ状態のときには、余剰の投入メダルや入賞時の獲得メダルを現実のメダルとして払い出すように設定された「ダイレクトモード」となる。なお、クレジットモードからダイレクトモードに切り換えられた際にクレジットメダルがある場合には、その分のクレジットメダルが現実のメダルとして払い出される。このように、遊技者はクレジットモードとダイレクトモードとを切り換えることにより自身の好みに応じた形式で遊技を実行することができる。かかる切換スイッチ80は投入価値及び遊技価値の取扱形式を切り換える切換操作手段を構成する。また、クレジットされた仮想メダルを現実のメダルとして払い出すという機能に着目すれば、切換スイッチ80は貯留記憶された遊技価値を実際に払い出すための精算操作手段を構成するものともいえる。なお、切換スイッチ80の操作により「クレジットモード」と「ダイレクトモード」とを切り換えるように構成する他、常に「クレジットモード」としておき切換スイッチ80が操作されると貯留記憶された仮想メダルを払い出すだけの精算スイッチとして機能させてもよい。
遊技パネル30の表示窓31L,31M,31R下方には、クレジットモード時に有効化されて貯留記憶されたメダル数を表示する残数表示部35と、ビッグボーナスやレギュラーボーナス等の特別遊技状態の際に例えば残りのゲーム数等を表示するゲーム数表示部36と、獲得メダルの枚数を表示する獲得枚数表示部37とがそれぞれ設けられている。これら表示部35〜37は7セグメント表示器によって構成されているが、液晶表示器等によって代替することは当然可能である。
ここで、メダルがベットされる手順について説明する。ダイレクトモード、クレジットモードのいずれのモードにおいても、遊技の開始時にメダル投入口75からメダルが投入されるとベットとなる。
すなわち、1枚目のメダルがメダル投入口75に投入されると、第1有効ライン表示部32が点灯し、そしてこれに対応する中央ラインが有効ラインとなり、2枚目のメダルがメダル投入口75に投入されると、更に第2有効ライン表示部33が点灯すると共に、これに対応する上ライン及び下ラインを含む合計3本の組合せラインがそれぞれ有効ラインとなり、3枚目のメダルがメダル投入口75に投入されると、更に第3有効ライン表示部34が点灯し、そしてこれに対応する一対の斜めラインを含む合計5本の組合せライン全てが有効ラインとなる。
また、4枚以上のメダルがメダル投入口75に投入されると、3枚を超える余剰メダルは、そのときのモードがダイレクトモードであればセレクタ83により排出用通路82への切替がなされてメダル排出口17からメダル受け皿18へ返却される。一方、クレジットモードであればスロットマシン内部に貯蓄されると共に残数表示部35に貯蓄枚数が表示される。この貯留枚数には上限枚数が決められており(例えば50枚)、それを越える枚数のメダルが投入されたときにはメダル排出口17からメダル受け皿18へ返却される。
また、クレジットモードにて遊技が行われ且つ残数表示部35に貯留枚数が表示されている場合には、第1〜第3クレジット投入スイッチ77〜79のいずれかが押された際にも仮想メダルが投入されたこととなりベットとなる。
第3クレジット投入スイッチ79が押された際には、仮想メダルが1枚投入されたこととして残数表示部35に表示されている数値が1つディクリメントされ、第1有効ライン表示部32が点灯して中央ラインが有効ラインとなる。第2クレジット投入スイッチ78が押された際には、仮想メダルが2枚投入されたこととして残数表示部35に表示されている数値が2つディクリメントされ、第1有効ライン表示部32および第2有効ライン表示部33が点灯して合計3本の組合せラインが有効ラインとなる。第1クレジット投入スイッチ77が押された際には、仮想メダルが3枚投入されたこととして残数表示部35に表示されている数値が3つディクリメントされ、全ての有効ライン表示部32〜34が点灯して合計5本の組合せラインが有効ラインとなる。
なお、第1〜第3クレジット投入スイッチ77〜79のいずれかが押された際に投入されるべき仮想メダルが貯留されていない場合、例えば残数表示部35の表示が2のときに第1クレジット投入スイッチ77が押された場合等には、残数表示部35の数値が全てディクリメントされて0となり、投入可能な仮想メダル分だけベットされる。
前面扉12の上部には、遊技の進行に伴い点灯したり点滅したりする上部ランプ13と、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態を報知したりする左右一対のスピーカ14と、遊技者に各種情報を与える補助表示部15とが設けられている。補助表示部15は、本実施形態では表示内容の多様化及び表示演出の重厚化を意図して液晶表示器によって構成されているが、ドットマトリックス表示器等の他の表示器を使用してもよい。補助表示部15は、遊技の進行に伴って各種表示演出を実行するためのものであり、各リール42L,42M,42Rによる遊技を主表示部によるものと考えることができることから、本実施形態では補助表示部15と称している。補助表示部15の背面には上部ランプ13やスピーカ14、補助表示部15を駆動させるための表示制御装置111が設けられている。なお、上部ランプ13及びスピーカ14の位置や数は特に以上説明したものに限られない。
メダル受け皿18の上方には、機種名や遊技に関わるキャラクタなどが表示された下段プレート16が装着されている。また、メダル受け皿18の左方には、手前側下方に反転可能な灰皿19が設けられている。
図3および図5に示した筐体11の内部においてホッパ装置91の左方には、電源ボックス121が設けられている。電源ボックス121は、電源スイッチ122やリセットスイッチ123や設定キー挿入孔124などを備えている。電源スイッチ122は、主制御装置131を始めとする各部に電源を供給するための起動スイッチである。
リセットスイッチ123は、スロットマシン10の各種状態をリセットするためのスイッチである。本スロットマシン10は各種データのバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。従って、例えば遊技ホールの営業が終了する場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、リセットスイッチ123を押しながら電源スイッチ122をオンすると、バックアップデータがリセットされるようになっている。また、電源スイッチ122がオンされている状態でリセットスイッチ123を押した場合には、エラー状態がリセットされる。
設定キー挿入孔124は、ホール管理者などがメダルの出玉調整を行うためのものである。すなわち、ホール管理者等が設定キーを設定キー挿入孔124へ挿入して操作することにより、スロットマシン10の設定状態(当選確率設定処理)を「設定1」から「設定6」まで変更できるようになっている。
リールユニット41の上方には、図5に示すように、主制御装置131が筐体11の背板11cに取り付けられている。主制御装置131は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを一時的に記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロック回路等を含む主基板を具備しており、主基板が透明樹脂材料等よりなる被包手段としての基板ボックスに収容されて構成されている。
本発明は、以上に説明したような基本構造のスロットマシン(遊技機)における、リールユニット(回胴表示装置)の構造にその特徴がある。すなわち本発明は、リールユニットの構造を工夫することで、リールユニット内に比較的大きな機器(電子基盤など)を延在等するように配置可能とするものである。
このようなリールユニットの構造にはリールの組合せパターンが種々あるため、以下に各組合せ例について順に説明する。なお各組合せにおいて共通する構造については同様の符号を用いることで、重複した説明を省略する。
[組合せパターン1]
図12は本実施例の3つのリールを有するリールユニットの斜視図、図13はその分解斜視図、図14は左リールの分解斜視図、図15および図16は中リールの分解斜視図である。また図17はリールユニット中央部の水平断面斜視図、図18は3つのリールの関係を説明するためにリールユニットの水平断面の平面図を概念図で表したものである。
なお本実施例の[組合せパターン1]は左リールと中リールとの関係で構成されるため、以下、主として左リールと中リールについて説明する。
図12〜図14に示したリールユニット41を構成する左リール42Lには、後述する基台58に起立状態で固定されるモータプレート(左モータプレート53L)に、その向かって右側の側面にリール駆動モータ(左リール駆動モータ61L)がネジを用いて取り付けられており、このリール駆動モータの回転軸には円筒状のリール枠(左リール枠50L)がアーム部59によって連結されている。
このアーム部59はその中心部において左リール駆動モータ61Lの回転軸に固定されており、5本のアームが屈曲することで、左モータプレート53Lから5cm程度凸状に出っ張った左リール駆動モータ61Lの側面側を取り囲んでから、72°の間隔で放射状に広がって左モータプレート53Lの右側面に沿うように形成されている。なおアーム部59は回転した際にも、左リール駆動モータ61Lや左モータプレート53Lと干渉しないようになっていることは当然である。
そして放射状に広がったアーム部59の先端には直径が25cm程度の円筒状の左リール枠50Lの一端縁が結合している。すなわち左リール枠50Lはその左側の一端縁においてアーム部59によって片持ち支持されている。なお左リール枠50Lは軽量化の目的で2つの円枠を軸方向の長さ8cm程度の細棒で繋いだ骨状構造をしており、左リール枠50Lおよびアーム部59は透明なプラスティック樹脂によって一体成形されている。またこのリール枠の外周には図示しないリールテープが貼付されている。ここでリール枠等を透明なプラスティック樹脂を用いて成形することとしたのは、リール枠がバックライトの前を通過する際にバックライトの光を遮りちらつきを生じさせ、リールテープの図柄の視認性を低下させることをなくすためである。
また必要に応じて左リール枠50Lの右側の一端縁を、これを支えることとなるローラやガイドレールなどの支持部材によって支持し、またはガイドしてやることも可能である。これにより片持ち支持したリール枠が回転時や停止時などにブレる虞をなくすことができる。
アーム部59の中心部はリール駆動モータの回転軸に取り付けられている。従って、リール駆動モータの駆動軸が回転することによりその回転軸を中心としてアーム部59およびリール枠50Lが自転するように回転され、左リール42Lが周回するようになっている。
図13および図14等に示したモータプレート(左モータプレート53L)は、基台58の掛け止め部53aに固定するためのフック部53bがその下辺に形成されて縦長のコの字型に屈曲形成されている。なお左モータプレート53Lの起立した部位は、リールユニット前面側がリール枠(左リール枠50L)と同径の略半円形をしており、リール枠側面の後ろ側三分の一はモータプレートによって遮られることなく開放されている。
また左モータプレート53Lには、発光素子と受光素子とが所定間隔をおいて保持されたリールインデックスセンサ(回転位置検出センサ)55が設置されている。そしてアーム部59には、リールインデックスセンサ55の両素子の間を通過する位置にセンサカットバン(図示せず)が形成されている。したがってリールが1回転するごとにセンサカットバンの通過をリールインデックスセンサ55が検出し、その検出の都度、図示しない主制御装置に検出信号が出力される。これにより主制御装置はこの検出信号に基づいてリールの角度位置を1回転ごとに確認し補正することもできる。
図12および図13に示したリールユニット41の基台58は、一枚の金属薄板を屈曲することで、並列する3つのリール42L,42M,42Rの上面側、後面側および底面側を取り囲むような形状に形成されており、各モータプレート53L,53M,53Rをそのフック部53bで基台58の掛け止め部53aに掛け止めた上でネジ固定することで、3つのモータプレート53L,53M,53Rを起立状態で並列して固定することができるようになっている。
図12、図13、図15および図16に示したように、リールユニット41を構成する中リール42Mには、並列する左モータプレート53Lとほぼ同様の構成の中モータプレート53Mに、その向かって左側の側面にリール駆動モータ(中リール駆動モータ61M)がネジを用いて取り付けられており、左リール42Lの左リール駆動モータ61Lと中リール42Mの中リール駆動モータ61Mとは同一軸上で対向している。
図15〜図18等からも理解できるように、中リール駆動モータ61Mの回転軸には円筒状のリール枠(中リール枠50M)がアーム部59によって連結されている。ここで中リール42Mのアーム部59はその中心部において中リール駆動モータ61Mの回転軸に固定されており、左リール駆動モータ61Lから左モータプレート53Lに沿って屈曲形成された左リール42Lのアーム部59および左リール枠50Lの内周側に非接触に重なるように形成され、そしてその先端に中リール枠50Mが片持ち支持されている(図18参照)。すなわち中リール42Mのアーム部59は、紙コップを重ねるがごとく左リール42Lの内周側に重なって回り込むような状態で中リール枠50Mを支持している。なおこのアーム部59および中リール枠50Mは透明なプラスティック樹脂によって一体成形されており、左リール枠50Lの内周側に重なることとなる部分の中リール42Mのアーム部59は面状(透明)となっている。ここでリール枠等を透明なプラスティック樹脂を用いて成形することとしたのは、リール枠がバックライトの前を通過する際にバックライトの光を遮ることによるちらつきを低減させるためであり、アーム部の一部を面状(透明)としたのは、左リール枠50Lの内周側に重なる中リール42Mのアーム部59が面状でなく骨状であるとその端部にバックライトが反射してリールテープの図柄の視認性を低下させる虞があるためである。
また必要に応じて中リール枠50Mの右側の一端縁を、これを支えることとなるローラやガイドレールなどの支持部材によって支持し、またはガイドしてやることも可能である。
図16等に表したように、起立する中モータプレート53Mには、中リール42Mのアーム部59に突起して形成されたセンサカットバン(図示せず)が周回ごとに通過するようにリールインデックスセンサ55が設けられ、また、各リール枠に貼着されたリールテープを裏側から照らすための3つのバックライト100L,100M,100Rが取り付けられている。
バックライト100L,100M,100Rは、中モータプレート53Mの左側に左リール用のものと中リール用のものが、中モータプレート53Mの右側に右リール用のものが、3つのバックライトが水平方向に並ぶようにして取り付けられている。すなわち中リール用および右リール用のバックライト100M,100Rは中モータプレート53Mの表裏で近接位置に、左リール用のバックライト100Lは、中モータプレート53Mから中リール用の100Mを隔てた位置にくるように中モータプレート53Mに固定されている。
さらに中モータプレート53Mの後ろ側には横長の制御基盤などの電子機器Dを支持固定するための固定部65が形成されている。ここで左リール42Lのリール枠50L内に中リール42Mのアーム部59が重なるようになっているため、固定部65に取り付けられる電子機器Dは、中モータプレート53Mの左側の左リール42Lおよび中リール42Mの内側空間において、並んだ左リール枠50Lおよび中リール枠50Mの幅程度(正しくは中リール枠50Mおよびそのアーム部59の幅程度)の長さに延在などして配置可能となっている。
この[組合せパターン1]によれば左リール42Lおよび中リール42Mの内部空間を一連することができる。
なお[組合せパターン1]の一組の左リール42Lおよび中リール42Mを鏡像のごとき対称形にして用いることも勿論できる。さらに一組の左リール42Lおよび中リール42Mと、これらと鏡像のごとき対称形をした一組のリールとを組み合わせることで、4つのリールからなるリールユニットにおいて、並列した4つのリールの内部空間を全部一連してここに電子機器等を延在して配置してやることもできる。また電子機器等を延在して配置しない場合でも、この一連する内部空間を利用して種々の形状や大きさの機器等を高い自由度で配置することができる。
[組合せパターン2]
本実施例での組合せパターン2は、図12、図13、図15〜図18の中リール42Mと右リール42Rとの関係で構成されるため、以下に中リール42Mと右リール42Rについて簡単に説明する。
本実施例の組合せパターン2の中リール42Mの構造は上記[組合せパターン1]で説明した中リールの通りである。
一方、右リール42Rは、組合せパターン1の左リール42Lと鏡像のごとき対称形をしていること以外、その構造に相違はない。すなわち詳細な説明は省略するが、右リール42Rには、基台58に起立状態で固定されるモータプレート(右モータプレート53R)に、その向かって左側の側面にリール駆動モータ(右リール駆動モータ61R)が取り付けられており、この右リール駆動モータ61Rの回転軸には円筒状のリール枠(右リール枠50R)がアーム部59に連結され、右リール枠50Rがその右側の一端縁においてアーム部59によって片持ち支持されている。
なお上記[組合せパターン1]で説明した通り、中モータプレート53Mには、各リール用のバックライト100L,100M,100Rが水平方向に並ぶようにして取り付けられている。
本実施例の組合せパターン2によれば、中モータプレート53Mに形成した固定部65に支持固定した電子機器Dを、中モータプレート53Mの左右の空間、すなわち中リール42Mおよび右リール42Rの内部に形成された一連する内部空間に延在などして配置することができる。
そしてこの実施例1では左リール42Lと中リール42Mによる[組合せパターン1]と、中リール42Mと右リール42Rによる[組合せパターン2]とを組み合わせることで、左リール42Lの内部、中リール42Mの内部、右リール42Rの内部によって形成された広大な一連する内部空間に電子機器Dを延在などして配置することができる。
以上に説明したように、リールユニット41の各リール枠50L,50M,50Rを、各リール駆動モータ61L,61M,61Rに連結したアーム部59によってその一端側で片持ち支持し、かつ、アーム部59の取り回しを工夫してやることで、各リール42L,42M,42Rが回転した際にも、隣り合う左リール42L、中リール42M、右リール42Rの各リール枠50L,50M,50Rの内部空間を障害物のない一連する空間とすることができるため、ここに電子機器D等を延在などして配置することができる。これによりスロットマシン内で大きな空間を占めるリールユニット41の内部空間を有効利用して、機器配置の設計の自由度を高め、スロットマシン内部の高密度化を達成することができるようになる。
もちろん図18等に示した実施例のリールユニットをその鏡像体として構成することもできる。この場合、右リール枠50Rの内周側に中リール42Mのアーム部59が重なることとなる。遊戯者は通常左中右の順でストップスイッチを押して左リール、中リール、右リールを停止させるが、目的の図柄(チェリー柄)を狙って最初に停止させる左リールの内側に中リールのアーム部が重ならないため、左リールの視認性を低下させる虞がなくなる。
[組合せパターン3]
図19〜図22は本実施例のリールユニットの3つのリールの関係を説明するためにリールユニットの水平断面の平面図を概念図で表したものである。
本実施例の組合せパターン3は左リールと中リールとの関係で構成されるため、以下には主として左リールと中リールについて説明する。
リールユニット41を構成する左リール42Lおよび中リール42Mは、基台58に起立状態で固定された一のモータプレート(中モータプレート53M)に、その向かって左側の側面に2つのリール駆動モータ(左リール駆動モータ61Lおよび中リール駆動モータ61M)が左方向を向いて並んで取り付けられている。なおこのリールユニット41には、実施例1にある左モータプレート53Lは存在しない。
左リール駆動モータ61Lの回転軸には円筒状のリール枠(左リール枠50L)が(主)アーム部59によって連結されている。この(主)アーム部59はその中心軸が左リール駆動モータ61Lの回転軸に固定されており、左リール駆動モータ61Lの回転軸を11cmほど伸長するように伸びてから90°屈曲して、5本のアームが72°の間隔で放射状に広がっている。そして放射状に広がったアームの先端には円筒状の左リール枠50Lの一端縁が結合している。すなわち左リール枠50Lは中モータプレート53Mから20cm程度離隔した位置において、その左側の一端縁が(主)アーム部59によって片持ち支持されている。
中リール駆動モータ61Mの回転軸には、連結手段を介して円筒状のリール枠(中リール枠50M)が(従)アーム部59によって連結されている。ここで左リール枠50Lと中リール枠50Mとは、中リール42Mの(従)アーム部59の中心軸が左リール42Lのアーム部59の中心軸を取り囲む二重管のごとき構造となっている。
この中リール42Mの(従)アーム部59の中心軸は、例えば左リール42Lのアーム部59の中心軸に、環状のシールドベアリングを介して支えられている。そして中リール42Mの(従)アーム部59の中心軸の外周面には歯車が形成されている。これは中リール駆動モータ61Mの回転軸は中リール42Mの(従)アーム部59の中心軸から偏心しているため、これを連結手段である中リール駆動モータ61Mの回転軸の先端に取り付けた歯車と(従)アーム部59の中心軸の外周面に形成した歯車とをかみ合わせることで、中リール枠50Mを左リール枠50Lとその回転軸を一致させて1:1のギヤ比で回転させるためである。なお1:1のギヤ比で回転させることとしたのは、歯車を用いない他のモータと同様のモータを用い、他のモータの制御と同様の制御手法によってその制御を行うことができるようにするためである。
中リール駆動モータ61Mの回転軸に取り付けられたアーム部59は、前述のように左リール42Lのアーム部59および左リール枠50Lの内周側に非接触に重なるように形成されており、そしてその先端に中リール枠50Mが片持ち支持されている。すなわち中リール42Mのアーム部59は、紙コップを重ねるがごとく左リール42Lの内周側に重なって回り込むような状態で中リール枠50Mを支持している。
また中モータプレート53Mには、各リール枠に貼着されたリールテープを裏側から照らすための3つのバックライト100L,100M,100Rが取り付けられている。バックライト100L,100M,100Rは、中モータプレート53Mの左側に左リール用のものと中リール用のものが、中モータプレート53Mの右側に右リール用のものが、3つのバックライト100L,100M,100Rが水平方向に並ぶようにして取り付けられている。
さらに中モータプレート53Mの後ろ側には横長の制御基盤などの電子機器Dを支持固定するための固定部65が形成されている。ここで左リール42Lのリール枠内に中リール42Mのアーム部59が重なるようになっているため、固定部65に取り付けられる電子機器Dは、中モータプレート53Mの左側の左リール42Lおよび中リール42Mの内側空間において、並んだ左リール枠50Lおよび中リール枠50Mの幅程度(正しくは中リール枠50Mおよびそのアーム部59の深さ程度)の長さに延在などして配置可能となっている。
なお図19〜図22にリールユニット全体の概念図として示したように、上述した本実施例の左リール42Lおよび中リール42Mに組み合わせて、中モータプレート53Mの右側に、実施例1の[組合せパターン2]の右リール42Rを組み合わせたり(図19)、中モータプレート53Mの右側の面に従来構造の右リール42R(鏡像形)を組み合わせてやることで(図20)、3つのリールからなるリールユニット41において、並列した3つのリールの内部空間を一連してここに電子機器D等を延在などして配置してやることもできる。
さらに本実施例の[組合せパターン3]の左リール42Lおよび中リール42Mに組み合わせて、中モータプレート53Mの右側に、[組合せパターン3]の左リール42Lおよび中リール42Mを鏡像のごとき対称形とした右中リールおよび右リールを配置したり(図21)、または、実施例1の[組合せパターン1]の左リール42Lおよび中リール42Mを鏡像のごとき対称形とした右中リールおよび右リールを配置したりしてやることで(図22)、4つのリールからなるリールユニットにおいて、並列した4つのリールの内部空間を全部一連してここに電子機器D等を延在などして配置してやることもできる。
また以上のように一のモータプレートの同側に2つのリール駆動モータに並べて配置することで、リールユニットに必要とされるモータプレートの数を減らし製造コストの低減、電気配線の集約化、リールユニットの軽量化等を図ることができるだけでなく、リールユニットの内部の空きスペースを拡大してリールの更なる大型化などをも図ることができる。特に図20および図21に示した組み合わせでは、1つのモータプレートの表裏に全てのリール駆動モータが取り付けられるため、より一層リールユニット内部の空きスペースの拡大を図ることができる。
[組合せパターン4]
図23および図24は本実施例のリールユニットの3つのリールの関係を説明するための図であり、各図はそれぞれ、本発明を含んだリールユニットの2つの例を水平断面の平面図を概念図で表したものである。
本実施例の組合せパターン4は左リールと中リールとの関係で構成されるため、以下には主として左リールと中リールについて説明する。
リールユニット41を構成する左リール42Lおよび中リール42Mは、基台58に起立状態で固定された一のモータプレート(左モータプレート53L)に、その向かって右側の側面に2つのリール駆動モータ(左リール駆動モータ61Lおよび中リール駆動モータ61M)が右方向を向いて並んで取り付けられている。
左リール駆動モータ61Lの回転軸には、連結手段を介して円筒状のリール枠(左リール枠50L)が(従)アーム部59によって連結されている。この(従)アーム部59は屈曲することで、左モータプレート53Lの右側面から5cm程度凸状に出っ張った左リール駆動モータ61Lおよび中リール駆動モータ61Mを囲み、また、左モータプレート53Lに沿うようにして72°の間隔で放射状に広がっている。なおアーム部59は回転した際にも、左リール駆動モータ61Lや中リール駆動モータ61M、左モータプレート53Lと干渉しないようになっていることは当然である。
そして放射状に広がったアーム部59の先端には直径が25cm程度の円筒状の左リール枠50Lの一端縁が結合している。すなわち左リール枠50Lはその左側の一端縁においてアーム部59によって片持ち支持されている。なお連結手段は実施例2で説明したものとほぼ同様の構造であるため、その説明を省略する。
中リール駆動モータ61Mの回転軸には円筒状のリール枠(中リール枠50M)が(主)アーム部59によって連結されている。この(主)アーム部59はその中心軸が中リール駆動モータ61Mの回転軸に固定されており、中リール駆動モータ61Mの回転軸を4cmほど伸長するように伸びてから90°屈曲して、5本のアームが72°の間隔で放射状に広がるとともに、左リール42Lのアーム部59および左リール枠50Lの内周側に非接触に重なるように形成されている。そして放射状に広がったアーム部59の先端に中リール枠50Mが片持ち支持されている。すなわち中リール枠50Mは左モータプレート53Lから10cm程度離隔した位置において、その左側の一端縁が(主)アーム部59によって片持ち支持されている。そして中リール42Mのアーム部59は、紙コップを重ねるがごとく左リール42Lの内周側に重なって回り込むような状態で中リール枠50Mを支持している。
中リール42Mの右側には中モータプレート53Mが起立して配置されており、各リールを裏側から照らすための3つのバックライト100L,100M,100Rが取り付けられている。バックライト100L,100M,100Rは、中モータプレート53Mの左側に中リール用のものおよび中リール用のものが、中モータプレート53Mの右側に右リール用のものが、3つのバックライト100L,100M,100Rが水平方向に並ぶようにして取り付けられている。
さらに中モータプレート53Mの後ろ側には横長の制御基盤などの電子機器Dを支持固定するための固定部65が形成されている。ここで左リール42Lのリール枠内に中リール42Mのアーム部59が重なるようになっているため、固定部65に取り付けられる電子機器Dは、中モータプレート53Mの左側の左リール42Lおよび中リール42Mの内側空間において、並んだ左リール枠50Lおよび中リール枠50Mの幅程度の長さに延在などして配置可能となっている。
なお図23、図24にリールユニット全体の概念図として示したように、上述した本実施例の左リール42Lおよび中リール42Mに組み合わせて、中モータプレート53Mの右側に、実施例1の[組合せパターン2]の右リール42Rを組み合わせたり(図23)、中モータプレート53Mの右側の面に従来構造の右リール42R(鏡像形)を組み合わせてやることで(図24)、3つのリールからなるリールユニット41において、並列した3つのリールの内部空間を一連してここに電子機器D等を延在などして配置してやることもできる。
さらに本実施例の[組合せパターン4]の左リール42Lおよび中リール42Mに組み合わせて、中モータプレート53Mの右側に、[組合せパターン3]や[組合せパターン4]の左リール42Lおよび中リール42Mを鏡像のごとき対称形とした右中リールおよび右リールを配置したり(図25,図26)、または、実施例1の[組合せパターン1]の左リール42Lおよび中リール42Mを鏡像のごとき対称形とした右中リールおよび右リールを配置したりしてやることで(図27)、4つのリールからなるリールユニット41において、並列した4つのリールの内部空間を全部一連してここに電子機器等を延在などして配置してやることもできる。特に図23および図26に示した組み合わせでは、各リール駆動モータがリールユニットの左右外側に取り付けられるため、より一層リールユニット内部の空きスペースの拡大を図ることができる。
[その他の組合せパターン]
上述した組合せパターンは、主として並列する3つ又は4つのリール内の空間を、各リールが回転した際にも障害物なく一連する空間とすることで、この一連した大きな空間に電子機器D等を配置可能としたものであるが、その他の組合せパターンとして、2つのリール内の空間を一連させたものについて、本実施例で簡単に説明する。
図28に概念図で示した組合せパターンでは、実施例1の[組合せパターン1]における左リール42Lと、これと鏡像のごとき対称形のリール(右リール42R)を対向させて組合せ、また、この左リール42Lと右リール42Rとの間に、左リール枠50Lと右リール枠50Rの内側に配置されるバックライト100L,100R等を取り付け、また電子機器Dを支持固定するための固定部65が形成された中モータプレート53M(モータは取り付けられていない)を設けている。
すなわち、隣り合う一組のリール(左リール42L、右リール42R)は、起立状態で並列して固定された2つのモータプレート(左モータプレート53L、右モータプレート53R)、各モータプレートに1つづつ取り付けられた2つのリール駆動モータ(左リール駆動モータ61L、右リール駆動モータ61R)、リールテープがその外周に貼付された円筒状の2つのリール枠(左リール枠50L、右リール枠50R)、各リール枠と各リール駆動モータの回転軸とを連結するアーム部59を含んで構成され、2つのリール駆動モータは対向し、2つのリール枠は同一軸線上で独立して軸回転し、一のアーム部59は一のリール枠(左リール枠50L)をこれが取り付けられたモータプレート側(左モータプレート側)において片持ち支持するように形成され、他のアーム部59は他のリール枠(右リール枠50R)をこれが取り付けられたモータプレート側(右モータプレート側)において片持ち支持するように形成されており、一のリール枠の内側および他のリール枠の内側の一連した空間内に機器Dが配置されるようになっている。ここでバックライト100L,100R等や電子機器Dの配置は上述したように、左リール42Lと右リール42Rとの間に設けられた中モータプレート53Mを用いて行われる。
また図29に概念図で示した組合せパターンでは、[背景技術]において説明した従来のリールユニット41における左リール42Lと、これと鏡像のごとき対称形のリール(右リール42R)を、モータプレート(中モータプレート53M)の表裏にリール駆動モータが背中合わせになるように配置して組合せ、また、このモータプレートの表裏にバックライト100L,100R等を取り付けるとともに、モータプレートに形成した固定部65に電子機器Dが取り付けられている。
すなわち、隣り合う一組のリール(左リール42L、右リール42R)は、起立状態で固定された一のモータプレート(中モータプレート53M)、中モータプレート53Mの表裏に取り付けられた2つのリール駆動モータ(左リール駆動モータ61L、右リール駆動モータ61R)、リールテープがその外周に貼付された円筒状の2つのリール枠(左リール枠50L、右リール枠50R)、各リール枠と各駆動モータの回転軸とを連結するアーム部59を含んで構成され、2つのリール駆動モータはモータプレートの表裏で反対方向を向き、2つのリール枠は同一軸線上で独立して軸回転し、一のリール(左リール42L)のアーム部59は一のリール枠(左リール枠50L)を中モータプレート53Mと反対側において片持ち支持するように形成され、他のリール(右リール42R)のアーム部59は他のリール枠(右リール枠50R)を中モータプレート53Mと反対側において片持ち支持するように形成され、一のリール枠の内側および他のリール枠の内側の一連した空間内に機器Dが配置されるようになっている。ここでバックライト100L,100R等や電子機器Dの配置は上述したように、左リール42Lと右リール42Rが表裏に取り付けられた中モータプレート53Mを用いて行われる。
さらに図30に概念図で示した組合せパターンでは、[背景技術]において説明した従来のリールユニット41における左リール42Lと、実施例1の[組合せパターン2]の右リール42Rを組み合わせ、また、左リール42Lが取り付けられた左モータプレート53Lの表裏にバックライト100L,100R等を取り付けるとともに、左モータプレート53Lに形成した固定部65に電子機器Dを取り付けている。
すなわち隣り合う一組のリール(左リール42L、右リール42R)は、起立状態で並列して固定された2つのモータプレート(左モータプレート53L、右モータプレート53R)、各モータプレートに1つづつ取り付けられた2つのリール駆動モータ(左リール駆動モータ61L、右リール駆動モータ61R)、リールテープがその外周に貼付された円筒状の2つのリール枠(左リール枠50L、右リール枠50R)、各リール枠と各リール駆動モータの回転軸とを連結するアーム部59を含んで構成され、2つのリール駆動モータは他のリール駆動モータ(右リール駆動モータ61R)が一のモータプレート側(左モータプレート側)を向くように同じ方向を向き、2つのリール枠は同一軸線上で独立して軸回転し、一のアーム部59は一のリール枠(左リール枠50L)をこれが取り付けられた一のモータプレート(左モータプレート53L)と反対側において片持ち支持するように形成され、他のアーム部59は他のリール枠(右リール枠50R)をこれが取り付けられた他のモータプレート側(右モータプレート53R)において片持ち支持するように形成され、一のリール枠の内側および他のリール枠の内側の一連した空間内に機器Dが配置されるようになっている。ここでバックライト100L,100R等や電子機器Dの配置は上述したように、左リール42Lが取り付けられた左モータプレート53Lを用いて行われる。
以上のように本実施例によれば、二つのリールを用い、各リール枠をその一端面側で片持ち支持してリール駆動モータに軸回転可能に連結するとともに、各リールが回転した際にも各リール枠の内側に形成される空間の少なくとも一部が障害物なく一連するように二つのリールを並べることで、二つのリール内部の一連した空間内に機器Dを延在などして配置することができる。
以上説明したように本発明によれば、遊技機の筐体内部空間を有効利用して、機器配置の設計の自由度を高め、また多くの機器を高密度に配置することが可能となる。
なお、本発明の本実施形態の各構成は前述したものに限るものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができるのは勿論である。例えば、モータプレートの位置やリールのアーム部の長さや形状を変更することで、リールユニット内部の空間をより効率的に利用するように構成を変更してやることや、リールの組み合わせパターンを種々変更してやることもできる。またリールユニットを構成する同じ大きさの各リールを横方向に並べて配置したものに限られず、各リールを縦方向や斜め方向に並べて配置したものや、異なる大きさのリールを組み合わせたものなどにも本発明を適用することができる。
また、上記実施の形態とは異なるタイプの遊技機、具体的には遊技媒体として遊技球を用いる弾球式の遊技機いわゆるパチンコ機等に本発明を適応してもよい。例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機として実施するようにしても良い。
さらに、弾球式でない遊技機、例えば、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部及び取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機として実施するようにしても良い。
以下、確認事項として上述した実施の形態から抽出される特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。
[遊技機1]
複数のリールが並べて配置された遊技機において、
前記各リールは、起立状態で固定されたモータプレート、該モータプレートに取り付けられたリール駆動モータ、図柄がその外周に表される円筒状のリール枠、該各リール枠と前記各リール駆動モータの回転軸とを連結するアーム部を含んで構成され、
前記各リール枠はそれらの回転軸が同一となるように近接した状態で並べられており、
前記各アーム部は前記リール枠をその一端面側で片持ち支持するように形成され、
一のリールのリール枠およびアーム部の内側に隣接する他のリールのアーム部が重なることで、一のリールのリール枠および隣接する他のリールのリール枠の内側に各リール枠が回転した際にも障害物なく一連した空間が形成されるようにした、ことを特徴とする遊技機。
この遊技機は、複数のリールを有するリールユニットの内部空間を、各リールが回転した際にも障害物なく一連するようにすることで、この一連した空間に長尺の電子機器や、大きな電子機器などを配置することが可能となり、遊技機内部の有効利用を図ることができる。
[遊技機2]
上記遊技機1において、前記一のリールのリール枠および他のリールのリール枠の内側に一連して形成された空間とつながるように、前記他のリール枠の開口端側に第三のリール枠の開口端側を対向させた、ことを特徴とすることを特徴とする遊技機。
この遊技機は、上記遊技機1において隣り合うリールの内部空間をどのようにして一連の空間とするかについてより具体的に示したもので、一のリールのリール枠の内側に他のリールのアーム部が重なるようにすることで、3〜4つのリールの内部空間を一連することとしたものである。各アーム部がリール枠を片持ち支持するように形成し、一のリールのリール枠の内側に他のリールのアーム部が重なるようにすることで、アーム部が連結しないリール枠の一端面側を障害物なく広く開口させることができるため、例えば隣り合う一組のリールの一連する内部空間をその周囲の空間と繋げて大きな電子機器などをここに配置することも可能となる。また一のリールのリール枠の内側に他のリールのアーム部が重なるため部材の集約化が図られ、これにより空きスペースのさらなる拡大による機器配置の自由度の向上も図ることができる。
[遊技機3]
上記遊技機2において、前記2つのリール駆動モータが、一のモータプレートの表裏に取り付けられている、ことを特徴とすることを特徴とする遊技機。
この遊技機では、上記遊技機2において、リールユニットに必要とされるモータプレートの数を減らすことで、製造コストの低減、電気配線の集約化、リールユニットの軽量化、リールユニットの内部の空きスペースの拡大などをも図ることができる。また一のモータプレートの表裏に2つのリール駆動モータを配置することで、これを取り付けたモータプレートの荷重バランスがよくなり、リールが回転した際などのモータプレートの負荷を軽減してやることができる。またリール駆動モータが大きな場合でも、その配置の自由度を高めることでその配置を可能とすることもできる。
なお一のモータプレートの表裏に配置したリール駆動モータによりモータプレートの表側において重ねたリールを回転させるためには、モータプレート裏側に配置したリール駆動モータの回転軸をモータプレートを貫通させ、モータプレート表側に配置したリール駆動モータの回転軸と同方向に伸長するようにしてやることなどによって行うものとする。
[遊技機4]
上記遊技機2において、前記2つのリール駆動モータが、一のモータプレートの同一面側に取り付けられている、ことを特徴とすることを特徴とする遊技機。
この遊技機では、上記遊技機2において、モータプレートの削減により上記と同様の効果を発揮するとともに、リール駆動モータをモータプレートの一側に集約することで、リールユニット内部の更なる空きスペースの拡大なども図ることができる。
[遊技機5]
上記遊技機1において、隣り合う一組のリールは、起立状態で並列して固定された2つのモータプレート、該各モータプレートに1つづつ取り付けられた2つのリール駆動モータ、図柄がその外周に表される円筒状の2つのリール枠、該各リール枠と前記各リール駆動モータの回転軸とを連結するアーム部を含んで構成され、2つのリール駆動モータは対向し、2つのリール枠は同一軸線上で独立して軸回転し、一のアーム部は、一のリール枠をこれが取り付けられたモータプレート側において片持ち支持するように形成され、他のアーム部は、他のリール枠をこれが取り付けられたモータプレートと反対側において片持ち支持し、かつ、一のリール枠の内側に重なるように形成されており、前記他のアーム部の内側および他のリール枠の内側の一連した空間内に機器が配置される、ことを特徴とすることを特徴とする遊技機。
これは図18に示した遊技機に代表される構造のもので、上記遊技機1において、2つのリール駆動モータを対向させて配置しているため、リールユニットの構造を単純化することができるといったメリットがある。また上記組み合わせパターンで説明した効果を有することも当然である。
[遊技機6]
上記遊技機1において、隣り合う一組のリールは、起立状態で固定された一のモータプレート、該モータプレートに取り付けられた2つのリール駆動モータ、図柄がその外周に表される円筒状の2つのリール枠、モータプレートから離隔した一のリール枠と一のリール駆動モータの回転軸とを連結する(主)アーム部およびモータプレートに近接した他のリール枠と他のリール駆動モータの回転軸とを連結する(従)アーム部を含んで構成され、2つのリール駆動モータは同じ方向を向き、2つのリール枠は同一軸線上で独立して軸回転し、(主)アーム部は、一のリール枠をモータプレート側と反対側において片持ち支持するように形成され、(従)アーム部は、他のリール枠をモータプレート側と反対側において片持ち支持し、かつ、一のリール枠の内面に沿って一のリール枠の内側に重なるように形成されており、前記(従)アーム部の内側および他のリール枠の内側の一連した空間内に機器が配置される、ことを特徴とすることを特徴とする遊技機。
これは図19〜図22に示した遊技機に代表される構造のもので、上記遊技機1において、2つのリール駆動モータを一のモータプレートの同一面に配置し、各リール枠をモータプレート側と反対側において片持ち支持しているため、モータプレートの削減と同時に、リールユニット内部の空き空間を拡大し、また、アーム部が連結しないリール枠の一端面側を障害物なく広く開口させることができる。そのため、例えば隣り合う一組のリールの一連する内部空間をその周囲の空間と繋げて大きな電子機器などをここに配置することも可能となる。また一のリールのリール枠の内側に他のリールのアーム部が重なるため部材の集約化が図られ、これにより空きスペースのさらなる拡大による機器配置の自由度の向上も図ることができる。また上記組み合わせパターンで説明した効果を有することも当然である。
[遊技機7]
上記遊技機1において、隣り合う一組のリールは、起立状態で固定された一のモータプレート、該モータプレートに取り付けられた2つのリール駆動モータ、図柄がその外周に表される円筒状の2つのリール枠、モータプレートから離隔した一のリール枠と一のリール駆動モータの回転軸とを連結する(主)アーム部およびモータプレートに近接した他のリール枠と他のリール駆動モータの回転軸とを連結する(従)アーム部を含んで構成され、2つのリール駆動モータは同じ方向を向き、2つのリール枠は同一軸線上で独立して軸回転し、(主)アーム部は、一のリール枠をモータプレート側において片持ち支持するように形成され、(従)アーム部は、他のリール枠をモータプレート側において片持ち支持し、かつ、一のリール枠の内側に重なるように形成されており、前記(従)アーム部の内側および他のリール枠の内側の一連した空間内に機器が配置される、ことを特徴とすることを特徴とする遊技機。
これは図23〜図27に示した遊技機に代表される構造のもので、上記遊技機1において、2つのリール駆動モータを一のモータプレートの同一面に配置し、各リール枠をモータプレート側において片持ち支持しているため、モータプレートの削減、リールユニット内部の空き空間の拡大、アーム部が連結しないリール枠の一端面側の広い開口を図ることができ、これにより上記[遊技機6]とほぼ同様の効果を有することとなる。また、リール駆動モータをリールユニットの左右側に配置しやすくなるため、リールユニットの中心部に大きな空き空間を形成してここに大きな電子機器などを配置することも可能となる。さらに上記[遊技機6]と比してリール駆動モータ本体からの取り回し長さを短くすることができるため、各リール枠の回転をスムーズに行わせることができる。また上記組み合わせパターンで説明した効果を有することも当然である。
[遊技機8]
上記遊技機1において、隣り合う一組のリールは、起立状態で並列して固定された2つのモータプレート、該各モータプレートに1つづつ取り付けられた2つのリール駆動モータ、図柄がその外周に表される円筒状の2つのリール枠、該各リール枠と前記各リール駆動モータの回転軸とを連結するアーム部を含んで構成され、2つのリール駆動モータは対向し、2つのリール枠は同一軸線上で独立して軸回転し、一のアーム部は一のリール枠をこれが取り付けられたモータプレート側において片持ち支持するように形成され、他のアーム部は他のリール枠をこれが取り付けられたモータプレート側において片持ち支持するように形成され、前記一のリール枠の内側および他のリール枠の内側の一連した空間内に機器が配置される、ことを特徴とすることを特徴とする遊技機。
これは図28に示した遊技機に代表される構造のもので、上記遊技機1において、2つのリール駆動モータを対向させて対称形で配置することで、同じ構造のリールを用いて簡易にリールユニット内の空き空間を一連させることができる。なお機器のメンテナンス時等においては、左右のリールを個別に取り外す作業もやりやすいといったメリットもある。また上記組み合わせパターンで説明した効果を有することも当然である。
[遊技機9]
上記遊技機1において、隣り合う一組のリールは、起立状態で固定された一のモータプレート、該モータプレートの表裏に取り付けられた2つのリール駆動モータ、図柄がその外周に表される円筒状の2つのリール枠、該各リール枠と前記各駆動モータの回転軸とを連結するアーム部を含んで構成され、2つのリール駆動モータはモータプレートの表裏で反対方向を向き、2つのリール枠は同一軸線上で独立して軸回転し、一のリールのアーム部は一のリール枠をモータプレートと反対側において片持ち支持するように形成され、他のリールのアーム部は他のリール枠をモータプレートと反対側において片持ち支持するように形成され、前記一のリール枠の内側および他のリール枠の内側の一連した空間内に機器が配置される、ことを特徴とすることを特徴とする遊技機。
これは図29に示した遊技機に代表される構造のもので、上記遊技機1において、2つのリール駆動モータを背中合わせに対称形で配置することで、同じ構造の従来型のリールを用いて簡易かつ低コストにリールユニット内の空き空間を一連させることができる。また上記組み合わせパターンで説明した効果を有することも当然である。
[遊技機10]
上記遊技機1において、隣り合う一組のリールは、起立状態で並列して固定された2つのモータプレート、該各モータプレートに1つづつ取り付けられた2つのリール駆動モータ、図柄がその外周に表される円筒状の2つのリール枠、該各リール枠と前記各リール駆動モータの回転軸とを連結するアーム部を含んで構成され、2つのリール駆動モータは他のリール駆動モータが一のモータプレート側を向くように同じ方向を向き、2つのリール枠は同一軸線上で独立して軸回転し、一のアーム部は、一のリール枠をこれが取り付けられた一のモータプレートと反対側において片持ち支持するように形成され、他のアーム部は、他のリール枠をこれが取り付けられた他のモータプレート側において片持ち支持するように形成され、一のリール枠の内側および他のリール枠の内側の一連した空間内に機器が配置される、ことを特徴とすることを特徴とする遊技機。
これは図30に示した遊技機に代表される構造のもので、上記遊技機1において、2つのリール駆動モータを2つのモータプレートに同じ方向を向けて配置することで、従来型のリールと新たなリールを組み合わせてリールユニット内の空き空間を一連させることができる。また上記組み合わせパターンで説明した効果を有することも当然である。
以上のようにこれらの遊技機5〜10では、上記遊技機1の構成をより具体的に示したものである。そして遊技機1と同様の効果、すなわちリールユニットの内部空間を各リールが回転した際にも障害物なく一連するようにすることで、この一連した空間に長尺の電子機器や、大きな電子機器などを配置することが可能となり、遊技機内部の有効利用を図ることができる。
10…遊技機としてのスロットマシン、11…筐体、12…前面扉、41…リールユニット、42L,42M,42R…リール、53L,53M,53R…モータプレート、59…アーム部、61L,61M,61R…リール駆動モータ、65…固定部