JP6316478B1 - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】リールやストップボタン等の、一列に配列される可動物の位置を、従来よりも簡素な構成によって検知可能な遊技機を提供する。【解決手段】一列に配列された複数の可動物7a〜7cの配列の一端側から他端側に向けて送信波L2を発信し、該送信波L2の反射位置までの距離に応じた態様の信号を出力する距離センサ57を配設する。また、各可動物7a〜7cに、距離センサ57の送信波L2を反射する指標部46を配設して、各可動物7a〜7cを、送信波L2の経路に指標部46が配置される進入位置Rと、送信波L2の経路から指標部46が退避する退避位置Sとに変換可能に構成する。そして、いずれの可動物7a〜7cの指標部46で送信波L2が反射したかによって、距離センサ57が異なる態様の信号を出力するよう構成する。【選択図】図14

Description

本発明は、一列に配列される複数の可動物と、各可動物が所定位置に位置するか否かを検知する検知手段とを備える遊技機に関する。
スロットマシン等の遊技機には、複数のリールが横並びに配設される。各リールは、左右の回転軸を中心に回転可能に保持されており、ステッピングモータ等によって駆動され、任意の回転位置で停止させ得るよう構成されている。また、機体の前面には、リールの停止操作に用いる複数のストップボタンが横並びに配設される。ストップボタンは、リールの数だけ横並びに配設されており、右端のストップボタンを押圧操作すると、右端のリールが回転停止するといった具合に、個々のストップボタンが、別々のリールを停止させるための操作ボタンとなっている。
こうした従来の遊技機は、リールの基準位置を検知するために、リールに指標部(インデックス)を配設して、リールが基準位置にあるときにセンサ(インデックスセンサ)が指標部を検知するよう構成されている(例えば、特許文献1)。また、ストップボタンについても、その押圧操作を検知するために、ストップボタンに指標部(押ボタン被検知部)を配設して、ストップボタンが遊技機の内側に押し込まれたときに、センサで指標部を検知するよう構成されている(例えば、特許文献2)。
特開2011−160843号公報 段落[0028],図5 特開2015−130931号公報 段落[0025],図5
上述のように、従来の遊技機では、リールやストップボタンが所定位置に位置しているか否かを、センサによって検知している。しかしながら、従来構成では、かかるセンサがリールやストップボタンの一つ一つに配設されているため、リールやストップボタン等の位置検知に係る構成が複雑となっている。
本発明は、かかる現状に鑑みて為されたものであり、リールやストップボタン等の可動物の位置を、従来よりも簡素な構成によって検知可能な遊技機の提供を目的とする。
本発明は、一列に配列されるとともに、個別に移動可能に配設された複数の可動物と、前記複数の可動物の配列の一端側から他端側に向けて送信波を発信する送波器と、該送信波の反射波を受信する受波器とを具備し、前記送信波の反射位置までの距離に応じた態様の信号を出力する距離センサとを備え、前記各可動物は、前記送信波を反射可能な指標部を夫々備え、前記送信波の経路に前記指標部が配置される進入位置と、前記送信波の経路から前記指標部が退避する退避位置とに変換可能に構成されており、前記指標部は、前記進入位置における前記距離センサからの距離が前記可動物毎に相違しており、前記距離センサは、前記送信波が、前記指標部のいずれかで反射した場合と、前記指標部のいずれにも反射しなかった場合とで異なる態様の信号を出力し、さらには、前記送信波が、いずれの前記可動物の前記指標部で反射したかによって、異なる態様の信号を出力することを特徴とする遊技機である。ここで、前記指標部は、前記送信波を完全に反射するものに限られず、距離センサが前記送信波の反射波を検知可能な程度に前記送信波を反射するものであればよい。
かかる構成にあっては、配列される可動物の数に関わらず、可動物の配列の一端側に配設した距離センサによって全ての可動物の位置検知が可能であるため、複数の可動物の位置検知に係る回路や配線を集約して簡素化できるという利点がある。
本発明にあっては、前記各可動物は、保持部材に対して移動可能に保持されており、前記距離センサと前記保持部材は、夫々独立して、前記遊技機本体に着脱可能に取り付けられていることが提案される。
可動物は交換修理やリサイクルの際に取り外される頻度が高い部品である。かかる構成にあっては、距離センサや、距離センサに係る配線を遊技機本体に装着したまま、可動物を遊技機本体から取り外すことができるため、従来構成に比べて可動物の着脱が容易となる。また、かかる構成とすれば、可動物の着脱に際して、距離センサに係る配線の抜き差しが不要となるため、距離センサに係る配線に不具合が生じにくいという利点もある。
また、本発明にあっては、前記各可動物は、操作ボタンであり、該操作ボタンは、付勢手段によって遊技機本体の前面に突出する非操作位置に付勢されるとともに、該付勢手段の付勢力に抗して押圧操作することで、該非操作位置から所定の操作位置まで移動させ得るように配設されており、前記操作ボタンの前記非操作位置及び前記操作位置は前記退避位置であり、前記非操作位置と前記操作位置の間の所定位置が前記進入位置となっていることが提案される。
かかる構成にあっては、操作ボタンが押圧操作されると、当該操作ボタンが、退避位置(非操作位置)から進入位置を経て、別の退避位置(操作位置)へ移動するため、距離センサは、当該操作ボタンの指標部までの距離に応じた態様の信号を一時的に出力する。したがって、かかる構成によれば、距離センサの当該出力に基づいて、当該操作ボタンの操作を検知可能となる。特に、かかる構成では、操作ボタンは、非操作位置と操作位置の間の移動中に進入位置となり、操作位置(退避位置)にある操作ボタンの指標部は、距離センサの送信波を反射しないため、操作ボタンの操作を、他の操作ボタンが操作位置に押し込まれた状態でも検知できる。
また、本発明にあっては、前記各可動物はリールであり、該リールは、回転軸部と、外周部と、該回転軸部と該外周部を連繋する連繋部とを備えており、前記指標部は、前記外周部の内方に配設されており、前記連繋部は、前記距離センサの前記送信波及び前記反射波の経路に配置され得る部分が、当該送信波及び反射波が透過する材質で形成されることが提案される。
可動物がリールの場合には、リールの連繋部が、距離センサの送信波や反射波の経路と全く交わらないように構成することは難しいが、かかる構成では、距離センサの送信波及び反射波がリールの連繋部を透過するため、距離センサの送信波や反射波が、連繋部の干渉を受けることがない。したがって、かかる構成とすれば、本発明をリールに好適に適用できる。
また、上記構成にあっては、前記指標部は、前記リールの回転方向に対して有する角度幅が、前記距離センサから遠い前記リールに配設されるもの程、幅広であることが提案される。
かかる構成にあっては、リール(可動物)の回転駆動中に、距離センサから比較的遠い指標部の全体が、距離センサから比較的近い指標部の裏側に隠れることがないため、全てのリールの指標部を、送信波の経路を横切る際に距離センサによって確実に検知可能となる。
また、上記構成にあっては、前記各リールは、1回転する度に前記進入位置を1回通過するように構成されており、ステッピングモータにより前記各リールを回転駆動するリール制御手段を備え、該リール制御手段は、前記リールの回転駆動中に、前記距離センサが、当該リールに係る前記指標部までの距離に応じた信号を出力する時に、当該リールが前記進入位置にあると判定するよう構成されており、さらに、前記距離センサが、前記リールを360°以上の所定の角度回転させる期間中に、当該リールに係る前記指標部までの距離に応じた信号を出力せず、かつ、当該リールと前記距離センサの間に、回転駆動中の他の前記リールが存在する場合には、当該リールが、当該他のリールと同時に前記進入位置にあると判定するよう構成されていることが提案される。
かかる構成にあっては、リール(可動物)の回転駆動中に、当該リールの指標部全体が、回転駆動中の他のリールの指標部の裏側に隠れてしまい、距離センサによって検知されなくなった場合であっても、リール制御手段が、当該リールが進入位置となるタイミングを適切に判定可能となる。
また、本発明にあっては、前記距離センサとは異なる第二の距離センサを備え、該第二の距離センサは、前記複数の可動物の配列の他端側から一端側に向けて第二の送信波を発信する送波器と、該第二の送信波の反射波を受信する受波器とを具備し、前記第二の送信波の反射位置までの距離に応じた態様の信号を出力するものであり、前記各可動物の前記指標部は、前記第二の距離センサの前記第二の送信波を反射可能なものであり、前記各可動物は、前記進入位置において前記指標部が前記第二の送信波の経路に配置され、前記退避位置において前記指標部が前記第二の送信波の経路から退避するよう構成されており、前記指標部は、前記進入位置における前記第二の距離センサからの距離が前記可動物毎に相違していることが提案される。
2つの可動物が同時に進入位置に位置する場合には、一方の可動物の指標部が他方の可動物の指標部に隠れてしまうため、1つの距離センサでは、他方の可動物の指標部しか検知できないが、かかる構成のように、複数の可動物の配列の両端側に距離センサを配設すれば、進入位置にある2つの可動物の指標部を同時に検知できる。したがって、かかる構成とすれば、複数の可動物の位置をより正確に検知可能となる。
実施例1に係るスロットマシン1の正面図である。 前扉3を開放した状態のスロットマシン1の斜視図である。 リールユニット10の斜視図である。 リール装置15a〜15cの右側面図であり、(a)はリール9a〜9cが非基準位置Qにある状態を示し、(b)はリール9a〜9cが基準位置Pにある状態を示す。 リールユニット10、距離センサ37、及び反射板35の、筐体2への取付態様を示す説明図である。 リール9a〜9cの回転位置と、基準位置検知用送信波L1の反射位置を示す説明図であり、(a)は全てのリール9a〜9cが非基準位置Qにある状態を示し、(b)は左リール9aのみが基準位置Pにある状態を示す。 リール9a〜9cの回転位置と、基準位置検知用送信波L1の反射位置を示す説明図であり、(a)は中リール9bのみが基準位置Pにある状態を示し、(b)は右リール9cのみが基準位置Pにある状態を示す。 リール9a〜9cの回転位置と、基準位置検知信号との関係を示す図表である。 リール9a〜9cの回転制御に係る回路を示すブロック図である。 リール回転位置検知処理の処理内容を示すフローチャートである。 ストップボタンユニット40の前扉3への取付態様を示す説明図である。 ストップボタンユニット40の分解斜視図である。 ボタン装置42a〜42cの横断面図であり、(a)はストップボタン7a〜7cが非操作位置Sにある状態を示し、(b)はストップボタン7a〜7cが操作位置Rにある状態を示す。 ストップボタンユニット40の平面図であり、(a)は左ストップボタン7aのみが操作位置Rにある状態を示し、(b)は中ストップボタン7bのみが操作位置Rにある状態を示し、(c)は右ストップボタン7cのみが操作位置Rにある状態を示す。 ストップボタン7a〜7cの位置と、操作位置検知信号との関係を示す図表である。 ストップボタン7a〜7cの制御に係る回路を示すブロック図である。 実施例2におけるリール回転位置検知処理の処理内容を示すフローチャートである。 実施例3におけるリール9a〜9cの基準位置検知に係る構成を示す説明図である。 実施例4におけるリール9a〜9cの基準位置検知に係る構成を示す説明図であり、(a)は左リール9aのみが基準位置Pにある状態を示し、(b)は左リール9a及び右リール9cが基準位置Pにある状態を示す。 実施例5におけるストップボタン7a〜7cの横断面図であり、(a)はストップボタン7a〜7cが非操作位置Sにある状態を示し、(b)はストップボタン7a〜7cが中間位置Tにある状態を示し、(c)はストップボタン7a〜7cが操作位置Rにある状態を示す。
本発明をスロットマシンに適用した実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
なお、以下の実施例1にあっては、本発明に係る複数の可動物が二組設けられる。一組目は、一列に配列された3つのリール9a〜9cであり、二組目は、一列に配列された3つのストップボタン7a〜7cである。リール9a〜9cに関しては、各リール9a〜9cの基準位置指標部16が本発明に係る指標部に相当し、リール9a〜9cの基準位置Pが進入位置に、非基準位置Qが退避位置に相当する。また、ストップボタン7a〜7cに関しては、各ストップボタン7a〜7cの操作位置指標部46が本発明に係る指標部に相当し、ストップボタン7a〜7cの操作位置Rが進入位置に、非操作位置Sが退避位置に相当する。
図1,2に示すように、本実施例のスロットマシン1の遊技機本体は、前方に開放された筐体2と、該筐体2を前方から覆う前扉3とにより構成される。筐体2の前面中央部には、筐体2の内部を視認可能とする表示窓4が設けられる。また、前扉3の前面側には、遊技操作に用いる操作ボタンや操作レバーが表示窓4の下方に配設される。具体的には、前扉3の前面側には、賭数を設定するための2つのベットボタン5と、リール9a〜9cを始動させるためのスタートレバー6と、リール9a〜9cを停止させるための3つのストップボタン7a〜7cと、クレジットを精算するための精算ボタン8が配設される。3つのストップボタン7a〜7cは、同形状のものが左右方向に一列に配設される。
図1,2に示すように、筐体2の内部は、前扉3を手前に枢動させることで開放可能となっている。筐体2の内部には、左リール9a、中リール9b、右リール9cの3つのリールが左右方向に一列に配設される。各リール9a〜9cの外周面には図柄12が設けられており、前扉3の表示窓4から、各リール9a〜9cの正面側の図柄12を視認可能となっている。なお、3つのリール9a〜9cは、後述するリールユニット10に保持された状態で、筐体2の内部に収容されている。また、前扉3の背面側には、スピーカ11などが配設される。また、筐体2の内部には、リール9a〜9cの上方にメイン制御装置20やサブ制御装置21が設置される。これらの制御装置20,21は、マイクロコンピュータ等を実装したプリント基板からなるものであり、ケースに収容された状態で設置されている。また、リール9a〜9cの下方には、ホッパーユニット18や電源装置24が配設される。電源装置24は、各種の制御装置やデバイスに電力を供給するものである。
図3は、筐体2の内部に収容されるリールユニット10の斜視図である。リールユニット10は、左リール9aを回転させるリール装置15aと、中リール9bを回転させるリール装置15bと、右リール9cを回転させるリール装置15cとを一体化したものであり、各リール9a〜9cは、夫々のリール装置15a〜15cによって個別に回転可能に保持されている。リールユニット10の上部には、リール装置15a〜15cを、メイン制御装置20や電源装置24と接続する配線を中継するリール中継基板23が配設される。3つのリール装置15a〜15cの構成は基本的に共通であるため、以下では、まず、左リール9aに係るリール装置15aの構成を説明し、他のリール9b,9cに係るリール装置15b,15cについては、左リール9aに係るリール装置15aとの相違点のみを説明する。
図4は、左リール9aを回転させるリール装置15aの右側面図である。かかるリール装置15aは、左リール9aと、リールユニット10に固定的に配設されて左リール9aを回転可能に保持するベース部材13と、ベース部材13に固定されて左リール9aを回転駆動するリールモータ14とを備えてなる。
図3,4に示すように、左リール9aは、車輪状のリールフレーム25と、該リールフレーム25に貼着されるリールシール27aとを備えてなる。リールフレーム25は、透明樹脂の成形品であり、リールモータ14の回転軸に固定される中央の回転軸部26と、リールシール27aが貼付される外周部28と、回転軸部26から放射状に伸長して回転軸部26と外周部28とを連繋する連繋部29とからなる。図3では図示を省略しているが、リールシール27aは、21コマの図柄が長手方向に沿って印刷された帯状シールであり、リールフレーム25の外周部28に沿って円筒状に貼付される。また、リールフレーム25には、外周部28の内方に、左リール9aの回転位置を検知するための基準位置指標部16が配設される。かかる基準位置指標部16は、白色の樹脂板片によって構成されており、左リール9aの回転時に、左リール9aと一体となって回転する。
リールモータ14は、左右方向の回転軸を中心に左リール9aを回転駆動することで、表示窓4において、左リール9aの外周面の図柄12を上から下に移動表示させる。このリールモータ14は、基本ステップ角度単位で左リール9aの回転角度を制御可能なステッピングモータであり、その基本ステップ角度は約1.4°(360°/252ステップ)である。
中リール9b及び右リール9cに係るリール装置15b,15cは、リールシール27a〜27cの図柄配列が相違する他は、左リール9aに係るリール装置15aと同一構成を有しており、図3に示すように、3つのリール装置15a〜15cは、各リール9a〜9cの回転軸を左右方向に連続させるようにして一列に配列される。
図5に示すように、リールユニット10は、筐体2の背板2aに係脱可能に取り付けられる。具体的には、筐体2の背板2aの所定位置には、2つの係合穴31が貫通状に設けられており、リールユニット10の背面側に形成されたフック32を、係合穴31にそれぞれ係合させることで、リールユニット10が筐体2の背板2aに係止される。
図5に示すように、筐体2の左側板2bの内側には、基板上に距離センサ37を具備する基準位置検知装置36が螺着される。また、筐体2の右側板2cの内側には、白色樹脂からなる反射板35が螺着される。距離センサ37は、距離検知用の赤外線L1を一方向に発信する送波器37aと、該赤外線L1の反射波L1aを受信する受波器37bとを備えている。かかる赤外線L1は、各リール9a〜9cの位置検知に用いられる基準位置検知用送信波である。基準位置検知装置36は、基準位置検知用送信波L1を右方に発信するように取り付けられる。反射板35の表面は、基準位置検知用送信波L1を反射可能であり、反射板35は、基準位置検知用送信波L1を左方に反射するように、基準位置検知装置36と左右に対向する位置に取り付けられる。
図6(a)に示すように、本実施例では、リールユニット10と基準位置検知装置36と反射板35とを筐体2に取り付けた状態で、3つのリール9a〜9cの配列の左端側に基準位置検知装置36が位置し、3つのリール9a〜9cの配列の右端側に反射板35が位置している。そして、距離センサ37は、リール9a〜9cの配列の左端側から右端側に向けて基準位置検知用送信波L1を発信し、基準位置検知用送信波L1の反射波L1aを受信するよう構成されている。基準位置検知用送信波L1は、図4に示すように、各リール9a〜9cの奥側下部を左右方向に貫通するように出力されるため、各リール9a〜9cの回転に伴って、各リール9a〜9cの連繋部29と基準位置指標部16が、基準位置検知用送信波L1の経路を垂直に横切ることとなる。
各リール9a〜9cは、外周面に配された21コマの図柄12のうち、所定の1つの図柄12が正面となる回転位置が基準位置Pと規定されている。そして、各リール9a〜9cが基準位置Pにある時には、当該リール9a〜9cの基準位置指標部16が基準位置検知用送信波L1の経路に配置され、基準位置P以外の回転位置(以下、非基準位置Qという。)にある時には、当該リール9a〜9cの基準位置指標部16が基準位置検知用送信波L1及びその反射波L1aの経路から退避するよう構成されている。基準位置指標部16は、基準位置検知用送信波L1を反射可能であるため、各リール9a〜9cが基準位置Pにある時は、当該リール9a〜9cの基準位置指標部16が、基準位置検知用送信波L1を左方に反射する反射板として機能する。なお、リールフレーム25は、基準位置検知用送信波L1を透過させる無色透明の樹脂で形成されているため、連繋部29が基準位置検知用送信波L1の経路に位置している場合でも、当該連繋部29で基準位置検知用送信波L1が反射することはない。すなわち、各リール9a〜9cが非基準位置Qにある時は、当該リール9a〜9cで基準位置検知用送信波L1が反射することはない。
このように、基準位置検知用送信波L1は、基準位置Pにあるリール9a〜9cの基準位置指標部16で反射され得るため、基準位置検知用送信波L1は、リール9a〜9cの回転位置に応じて、いずれかのリール9a〜9cの基準位置指標部16、又は、反射板35のいずれかで反射して、その反射波L1aを距離センサ37が受信することとなる。具体的には、図6(a)に示すように、全てのリール9a〜9cが非基準位置Qにある場合は、基準位置検知用送信波L1は、3つのリール9a〜9cを貫通し、反射板35で反射する。また、図6(b)に示すように、左リール9aが基準位置Pにある場合は、基準位置検知用送信波L1は左リール9aの基準位置指標部16で反射する。また、図7(a)に示すように、左リール9aが非基準位置Qにあり、中リール9bが基準位置Pにある場合は、基準位置検知用送信波L1は中リール9bの基準位置指標部16で反射する。そして、図7(b)に示すように、左リール9a及び中リール9bが非基準位置Qにあり、右リール9cが基準位置Pにある場合は、基準位置検知用送信波L1は右リール9cの基準位置指標部16で反射する。
距離センサ37は、基準位置検知用送信波L1の反射位置までの距離を、Time-of-Flight方式で検知し、当該反射位置までの距離を示す距離信号を出力するものである。上述のように、基準位置検知用送信波L1は、いずれかのリール9a〜9cの基準位置指標部16、又は、反射板35のいずれかで反射するが、距離センサ37から、基準位置Pにある各リール9a〜9cの基準位置指標部16までの距離は、リール9a〜9c毎に相違している。また、距離センサ37から反射板35までの距離は、距離センサ37からいずれの基準位置指標部16までの距離よりも長くなっている。このため、本実施例では、基準位置検知用送信波L1が、基準位置指標部16と反射板35のいずれで反射するかによって、距離センサ37は異なる距離を示す距離信号を出力し、また、基準位置検知用送信波L1が、いずれのリール9a〜9cの基準位置指標部16で反射するかによって、距離センサ37は異なる距離を示す距離信号を出力する。
具体的には、図8に示すように、基準位置検知用送信波L1が反射板35で反射した場合は、距離センサ37は反射板35までの距離(約45cm)を示す距離信号を出力し、基準位置検知用送信波L1が左リール9aの基準位置指標部16で反射した場合は、距離センサ37は当該基準位置指標部16までの距離(約15cm)を示す距離信号を出力する。また、基準位置検知用送信波L1が中リール9bの基準位置指標部16で反射した場合は、距離センサ37は当該基準位置指標部16までの距離(約25cm)を示す距離信号を出力し、基準位置検知用送信波L1が右リール9cの基準位置指標部16で反射した場合は、距離センサ37は当該基準位置指標部16までの距離(約35cm)を示す距離信号を出力する。
基準位置検知装置36は、メイン制御装置20とリード線を介して直接接続されており(図9参照)、距離センサ37が出力する距離信号に基づいて、各リール9a〜9cが基準位置Pにあるか否かを示す基準位置検知信号をメイン制御装置20に出力する。具体的には、距離センサ37が出力する距離信号は、反射位置までの距離に応じた電圧のアナログ信号であり、基準位置検知装置36の基板に配設された基準位置検知信号生成回路38が、当該距離信号を基準位置検知信号に変換して、メイン制御装置20に出力する。
基準位置検知信号は、左リール9aの位置に係る左基準位置検知信号と、中リール9bの位置に係る中基準位置検知信号と、右リール9cの位置に係る右基準位置検知信号とからなる。基準位置検知信号生成回路38は、距離センサ37の距離信号が示す反射位置までの距離が10〜20cmの範囲である場合に限り、左基準位置検知信号をONにする。また、基準位置検知信号生成回路38は、距離センサ37の距離信号が示す反射位置までの距離が20〜30cmの範囲である場合に限り、中基準位置検知信号をONにする。
基準位置検知信号生成回路38は、距離センサ37の距離信号が示す反射位置までの距離が30〜40cmの範囲である場合に限り、右基準位置検知信号をONにする。なお、基準位置検知信号は、基準位置検知装置36からメイン制御装置20へパラレル信号として出力してもよいし、シリアル信号として出力してもよい。
かかる構成によれば、図8に示すように、全てのリール9a〜9cが非基準位置Qにある場合は、左基準位置検知信号、中基準位置検知信号、及び右基準位置検知信号がOFFになる。また、左リール9aが基準位置Pにある場合は、左基準位置検知信号のみがONになる。また、左リール9aが非基準位置Qにあり、中リール9bが基準位置Pにある場合は、中基準位置検知信号のみがONになる。そして、左リール9a及び中リール9bが非基準位置Qにあり、右リール9cが基準位置Pにある場合は、右基準位置検知信号のみがONになる。
メイン制御装置20は、基準位置検知装置36から受信する基準位置検知信号を利用して、リール9a〜9cの回転を制御する。詳述すると、メイン制御装置20は、スロットマシン1のゲームの進行に関する制御を主に実行するものであり、スタートレバー6の操作を契機として、リールモータ14によって3つのリール9a〜9cを回転駆動し、ストップボタン7a〜7cの操作を契機として、各リール9a〜9cの回転を停止させる。ここで、3つのストップボタン7a〜7cは、各リール9a〜9cに個別に対応付けられている。すなわち、メイン制御装置20は、左側の左ストップボタン7aが操作されると左リール9aの回転を停止させ、中央の中ストップボタン7bが操作されると中リール9bの回転を停止させ、右側の右ストップボタン7cが操作されると右リール9cの回転を停止させるよう構成されている。
図9に示すように、各リール9a〜9cのリールモータ14は、リール中継基板23を介してメイン制御装置20と接続されており、メイン制御装置20から駆動パルス信号を1回受信する度にリール9a〜9cを1ステップ(約1.4°)回転させる。すなわち、メイン制御装置20は、各リールモータ14に送信する駆動パルス信号の数によって、各リール9a〜9cの回転角度を制御可能となっている。
メイン制御装置20は、リール9a〜9cの回転位置を確認するためのリールカウンタをリール9a〜9c毎に備えており、基準位置検知装置36から受信する基準位置信号と、リールモータ14へ送信した駆動パルス信号の数に基づいて、夫々のリールカウンタを更新することで、回転中のリール9a〜9cの回転位置を判定する。具体的には、メイン制御装置20は、図10に示す、リール回転位置検知処理を一定間隔で実行することによって、回転中のリール9a〜9cの回転位置を判定する。
図10に示すように、リール回転位置検知処理では、メイン制御装置20は、まず、いずれかの基準位置検知信号がOFFからONに切り替わったか否かを判定し、いずれかの基準位置検知信号がOFFからONに切り替わったと判定した場合は、当該基準位置検知信号に係るリール9a〜9cが基準位置Pにあると判定して、当該リール9a〜9cに係るリールカウンタの値を「0」にリセットする(S101〜S106)。続いて、メイン制御装置20は、いずれかのリールモータ14に駆動パルス信号を出力したか否かを判定し、いずれかのリールモータ14に駆動パルス信号を出力したと判定した場合は、当該リールモータ14が駆動するリール9a〜9cのリールカウンタの値に「1」を加算する(S107〜S112)。かかるリール回転位置検知処理によれば、各リール9a〜9cに係るリールカウンタの値が、夫々のリール9a〜9cの回転位置を反映したものとなるため、メイン制御装置20は、各リールカウンタの値を参照することで、各リール9a〜9cを所要の回転位置に停止させることが可能となる。
以上のように、本実施例では、3つのリール9a〜9cの回転位置を、1つの距離センサ37によって検知できる。このため、本実施例は、回転位置を検知するためのセンサがリール毎に配設される従来構成に比べて、リール9a〜9cの回転位置検知に係る回路や配線を集約して簡素化できるという利点がある。具体的には、従来構成であれば、3つのリール9a〜9cのベース部材13に1個ずつセンサを配設する必要があるが、本実施例では、リール9a〜9cの配列の一端側に距離センサ37を1個配設するだけで足りる。このため、本実施例のスロットマシン1によれば、従来構成に比べて部品点数を削減でき、また、センサに接続する信号線や電源ライン、コネクタの数を削減できる。特に、リール9a〜9cの位置検知に係る配線は、断線が発生するとメイン制御装置20が遊技制御を続行不能となる遊技制御に必須な配線である。また、かかる配線の断線は、遊技中でなければ発見できず、また、センサの故障との判別も難しいため、点検での発見が困難で、修理時の手間も大きい。このように、リール9a〜9cの位置検知に係る配線は、遊技制御に必須であり、かつ、断線の発見が困難で、修理の手間も大きい重要な配線であるため、本実施例のように、かかる配線を集約して断線のリスクを低減すれば、従来構成に比べて大きな効果が得られる。
また、リール9a〜9cの回転位置検知に係るセンサを従来構成のようにリール9a〜9cの内部に配設すると、配線の取り回しが複雑になり、また、リールモータ14の熱によるセンサの誤作動も懸念される。これに対して、本実施例では、距離センサ37がリール9a〜9cの外部に配設されているため、従来構成に比べて配線の取り回しが容易であり、リールモータ14の熱によってセンサが誤作動するおそれもない。
また、本実施例では、各リール9a〜9cが、ベース部材13に回転可能に保持されてリールユニット10として一体化され、リールユニット10ごと筐体2に装着されるのに対して、距離センサ37が配設された基準位置検知装置36は、リールユニット10とは独立して筐体2に装着される。このように、本実施例では、リールユニット10と、基準位置検知装置36とが、夫々独立して筐体2に着脱可能に配設されるため、本実施例では、基準位置検知装置36を筐体2に取り付けたまま、リール9a〜9cを筐体2から取り外して、再装着できる。また、図8に示すように、基準位置検知装置36に係る配線は、リールユニット10で中継されることなくメイン制御装置20と接続されているため、リール9a〜9cの着脱に際して、基準位置検知装置36の配線を取り外すことも不要である。リール9a〜9cは、交換修理やリサイクルの際に取り外される頻度が高い部品であるが、このように、本実施例では、リール9a〜9cの着脱の際に、リール9a〜9cの回転位置検知に係る部品や配線の着脱が不要であるため、リール9a〜9cの着脱作業が容易であり、また、基準位置検知装置36の配線に不具合が生じ難いという利点がある。
また、本実施例では、リール9a〜9cの回転時に、各リール9a〜9cの連繋部29が、基準位置検知用送信波L1の経路を横切ることとなる。しかしながら、連繋部29(リールフレーム25)は、基準位置検知用送信波L1及びその反射波L1aを反射せずに透過させる無色透明の樹脂で形成されているため、連繋部29が距離センサ37の検知する距離に干渉することはない。このため、かかる構成によれば、距離センサ37によってリール9a〜9cの回転位置を適切に検知できる。
次に、ストップボタン7a〜7cの位置検知に係る構成について説明する。
図11に示すように、3つのストップボタン7a〜7cは、ストップボタンユニット40に組み込まれて一体化された状態で、前扉3の正面の開口部50に取り付けられる。ストップボタンユニット40は、前扉3の開口部50に嵌着されるベゼル41を備えている。図12に示すように、ベゼル41には、楕円形状をなす3つの開口孔52が横並びに形成されており、ストップボタン7a〜7cを個別に移動可能に保持する3つのボタン装置42a〜42cが、各開口孔52に1つずつ嵌め込まれる。3つのボタン装置42a〜42cの構成は基本的に共通であるため、以下では、まず、左ストップボタン7aを保持する左ボタン装置42aの構成を説明し、中ストップボタン7bを保持する中ボタン装置42bと、右ストップボタン7cを保持する右ボタン装置42cについては、左ボタン装置42aとの相違点のみを説明する。
図12に示すように、左ボタン装置42aは、ベゼル41の左側の開口孔52に内嵌保持される楕円筒形状のボタンホルダ43を備えており、図13に示すように、該ボタンホルダ43の内部に左ストップボタン7aが前後方向に摺動可能に保持される。ボタンホルダ43の内部にはコイルバネ45が配設されており、左ストップボタン7aは、該コイルバネ45によって前方に付勢される。図13(a)に示すように、左ストップボタン7aは、前扉3の前面に所定量突出する非操作位置Sまで前方に進出すると、後端部に形成された係止爪47とボタンホルダ43の内壁との係合により、非操作位置Sより前方には進出しないよう係止される。
また、図13(b)に示すように、左ストップボタン7aをコイルバネ45の付勢力に抗して後方に押し込んで、前扉3に殆ど埋没する操作位置Rまで移動させると、左ストップボタン7aの前端外周部48とボタンホルダ43の内壁との当接により、操作位置Rより後方には押し込み得ないよう係止される。すなわち、左ストップボタン7aは、通常は、コイルバネ45によって非操作位置Sに付勢されており、コイルバネ45の付勢力に抗して押圧操作することで、非操作位置Sから操作位置Rまで移動させ得るよう構成されている。
左ストップボタン7aは半透明の樹脂材料で構成されており、ボタンホルダ43の内部には、左ストップボタン7aを裏側から照らすボタンランプ44が配設される。ボタンランプ44は基板上にLEDを配設してなるものである。なお、ボタンホルダ43は、ボタンランプ44の光が周囲に漏れないように不透明の樹脂材料で構成される。
また、図12に示すように、左ストップボタン7aには、左ストップボタン7aの位置を検知するための操作位置指標部46が配設される。操作位置指標部46は、白色の樹脂板片からなるものであり、一方の係止爪47の後端部に外嵌して、左ストップボタン7aの後方に突出している。この操作位置指標部46は、左ストップボタン7aと一体となってボタンホルダ43に対して前後移動し、左ストップボタン7aの非操作位置Sでは、ボタンホルダ43の内部に退避しているが、左ストップボタン7aの操作位置Rでは、ボタンホルダ43の後端よりも後方に突出するよう構成される。
中ボタン装置42bと右ボタン装置42cの構成は、左ボタン装置42aと略同じであり、図13に示すように、3つのボタン装置42a〜42cは、ストップボタン7a〜7cを左右方向に一列に配列させるようにベゼル41に配設される。
図12に示すように、ベゼル41の背面側には、基板上に距離センサ57を具備する操作位置検知装置56が左側に配設され、反射板55が右側に配設される。操作位置検知装置56は、基準位置検知装置36と同じ構成を有するものであり、距離センサ57は、距離検知用の赤外線L2を一方向に発信する送波器57aと、該赤外線L2の反射波L2aを受信する受波器57bとを備えている。かかる赤外線L2は、各ストップボタン7a〜7cの位置検知に用いられる操作位置検知用送信波である。操作位置検知装置56は、操作位置検知用送信波L2を右方に出力するようにベゼル41に取り付けられる。反射板55は、操作位置検知用送信波L2を反射可能な白色樹脂板片であり、操作位置検知用送信波L2を左方に反射するように、操作位置検知装置56と左右に対向する位置に取り付けられる。
図14に示すように、ストップボタンユニット40においては、3つのストップボタン7a〜7cの配列の左端側に操作位置検知装置56が、3つのストップボタン7a〜7cの配列の右端側に反射板55が夫々位置している。そして、距離センサ57は、ストップボタン7a〜7cの配列の左端側から右端側に向けて操作位置検知用送信波L2を発信し、操作位置検知用送信波L2の反射波L2aを受信するよう構成されている。
ここで、図14に示すように、各ストップボタン7a〜7cは、操作位置Rにおいて、操作位置指標部46が操作位置検知用送信波L2の経路を垂直に横切って当該経路に配置され、非操作位置Sにおいて操作位置指標部46が操作位置検知用送信波L2及びその反射波L2aの経路から退避するよう構成される。操作位置指標部46は、操作位置検知用送信波L2を反射可能であるため、ストップボタン7a〜7cが操作位置Rにある時は、当該ストップボタン7a〜7cの操作位置指標部46が、操作位置検知用送信波L2を左方に反射する反射板として機能する。
このように、本実施例では、操作位置検知用送信波L2は、操作位置Rにあるストップボタン7a〜7cの操作位置指標部46で反射され得るため、図15に示すように、ストップボタン7a〜7cの位置に応じて、操作位置検知用送信波L2の反射位置が変動することとなり、距離センサ57は、操作位置検知用送信波L2の反射位置に応じて異なる距離信号を出力する。具体的には、操作位置検知用送信波L2が反射板55で反射した場合は、距離センサ57は約20cmの距離を示す距離信号を出力し、操作位置検知用送信波L2が左ストップボタン7aの操作位置指標部46で反射した場合は、距離センサ57は約5cmの距離を示す距離信号を出力し、操作位置検知用送信波L2が中ストップボタン7bの操作位置指標部46で反射した場合は、距離センサ57から約10cmの距離を示す距離信号を出力し、操作位置検知用送信波L2が右ストップボタン7cの操作位置指標部46で反射した場合は、距離センサ57は約15cmの距離を示す距離信号を出力する。
そして、操作位置検知装置56は、メイン制御装置20とリード線を介して直接接続されており(図16参照)、距離センサ57が出力する距離信号に基づいて、各ストップボタン7a〜7cが操作位置Rにあるか否かを示す操作位置検知信号をメイン制御装置20に出力する。具体的には、操作位置検知装置56の基板に配設された操作位置検知信号生成回路58が、距離センサ57が出力する距離信号を操作位置検知信号に変換して、メイン制御装置20に出力する。距離センサ57、操作位置検知信号生成回路58、操作位置検知信号の構成は、基準位置検知装置36に係る距離センサ37、基準位置検知信号生成回路38、基準位置検知信号の構成に夫々準ずるものであるため、図15において、距離センサ57の距離信号出力と、操作位置検知信号の出力との関係を示して、詳細な説明は省略する。
図16に示すように、メイン制御装置20は、リード線を介して操作位置検知装置56と直接接続されるとともに、中継基板54を介して各ボタン装置42a〜42cのボタンランプ44と接続される。メイン制御装置20は、ストップボタン7a〜7cの操作が有効な状態では、有効なストップボタン7a〜7cに係るボタンランプ44にボタン発光信号を出力して、有効なストップボタン7a〜7cを点灯させる。また、メイン制御装置20は、有効なストップボタン7a〜7cに係る操作位置検知信号がOFFからONに切り替わった時に、当該ストップボタン7a〜7cが操作されたと判定する。そして、当該ストップボタン7a〜7cに対応するリール9a〜9cの停止位置を決定し、当該リール9a〜9cを当該停止位置で停止させる。
以上のように、本実施例では、3つのストップボタン7a〜7cの位置を、1つの距離センサ57によって検知できる。このため、位置を検知するためのセンサがストップボタン毎に配設される従来構成に比べて、本実施例は、ストップボタン7a〜7cの位置検知に係る回路や配線を集約して簡素化できるという利点がある。具体的には、従来構成であれば、3つのストップボタン7a〜7cのボタンホルダ43に1個ずつセンサを配設する必要があるところ、本実施例では、ストップボタン7a〜7cの配列の一端側に距離センサ57を1個配設するだけで足りる。このため、本実施例のスロットマシン1によれば、従来構成に比べて部品点数を削減でき、また、センサに接続する信号線や電源ライン、コネクタの数を削減できる。特に、ボタンランプ44に係る配線等は、断線が生じても遊技を継続可能であるが、ストップボタン7a〜7cの操作検知に係る配線は、断線が発生するとメイン制御装置20が遊技制御を続行不能となる遊技制御に必須な配線である。また、かかる配線の断線は、遊技中でなければ発見できず、また、センサの故障との判別も難しいため、点検での発見が困難で、修理時の手間も大きい。このように、ストップボタン7a〜7cの操作検知に係る配線は、遊技制御に必須であり、かつ、断線の発見が困難で、修理の手間も大きい重要な配線であるため、本実施例のように、かかる配線を集約して断線のリスクを低減すれば、従来構成に比べて大きな効果が得られる。
本実施例は、実施例1から、メイン制御装置20のリール9a〜9cの回転位置の判定方法を変更したものである。なお、その他の構成は実施例1と共通であるため、共通する構成については、共通符号を付して説明を省略する。
上記実施例1では、各リール9a〜9cは、当該リール9a〜9cが1回転する度に基準位置Pを1回通過するため、通常であれば、リール9a〜9cが1回転する度に、当該リール9a〜9cに係る基準位置検知信号がOFFからONに切り替わり、当該リール9a〜9cに係るリールカウンタが「0」にリセットされる。しかしながら、稀ではあるが、2つのリール9a〜9cが、基準位置Pを同時に通過するように回転していると、一方のリール9b,9cの基準位置指標部16の全体が、他方のリール9a,9bの基準位置指標部16の裏側に隠れてしまい、基準位置Pを通過する際に一方のリール9b,9cに係る基準位置検知信号がONにならなくなる。かかる場合には、リール9a〜9cを1回転以上回転させても、一方のリール9b,9cに係るリールカウンタがリセットされないため、当該リールカウンタが不適切な値を示すおそれがある。本実施例では、かかる事象の発生に備えて、メイン制御装置20は、中リール9b又は右リール9cを360°以上の所定角度(300ステップ)回転させる期間中に、当該リール9b,9cに係る基準位置検知信号がONに切り替わらず、なおかつ、当該リール9b,9cと距離センサ37との間に、回転駆動中の他のリール9a,9bが存在する場合には、当該リール9b,9cと当該他のリール9a,9bが同時に基準位置Pを通過していると判定して、当該リール9b,9cのリールカウンタの値に、当該他のリール9a,9bのリールカウンタの値をセットする処理を実行する。
具体的には、本実施例では、メイン制御装置20は、図17に示すリール回転位置検知処理において、以下に述べるステップS113〜S122の処理を実行する。なお、ステップS101〜S112の処理は、実施例1のリール回転位置検知処理(図10参照)と同じ処理であるため、説明を省略する。
まず、メイン制御装置20は、ステップS113において、左リールカウンタの値が「300」より大きいか否かを判定する。左リールカウンタの値が「300」より大きい場合とは、左リールカウンタをリセットすることなく、リールモータ14によって左リール9aを300ステップ以上回転した状態である(1回転は252ステップ)。そして、ステップS113で、左リールカウンタの値が「300」より大きいと判定した場合は、左リール9aが故障等により回転していない状態が考えられるため、左リール9aの回転位置を判定不能として、リールカウンタエラーフラグをONにして(S117)、リール回転位置検知処理を終了する。なお、リールカウンタエラーフラグは、リールカウンタの更新エラーを示すフラグである。
一方、ステップS113で、左リールカウンタの値が「300」以下であると判定した場合は、中リールカウンタの値が「300」より大きいか否かを判定する(S114)。そして、中リールカウンタの値が「300」以下であると判定した場合は、ステップS118へ移行する。また、中リールカウンタの値が「300」より大きいと判定した場合は、左リール9aが回転中であるか否かを判定して(S115)、左リール9aが回転中である場合は、左リール9aと中リール9bの基準位置指標部16が重なり合っている場合であるため、中リールカウンタの値に、左リールカウンタの値をセットして(S116)、ステップS118へ移行する。一方、ステップS115で、左リール9aが回転中でないと判定した場合は、中リール9bが故障等により回転していない状態が考えられるため、中リール9bの回転位置を判定不能として、リールカウンタエラーフラグをONにして(S117)、リール回転位置検知処理を終了する。
ステップS118では、右リールカウンタの値が「300」より大きいか否かを判定する。そして、右リールカウンタの値が「300」以下であると判定した場合は、右リールカウンタの値を変更不要であるため、リール回転位置検知処理を終了する。また、右リールカウンタの値が「300」より大きいと判定した場合は、左リール9a又は中リール9bが回転中であるか否かを判定して(S119,S120)、左リール9aが回転中であると判定した場合は、左リール9aと右リール9cの基準位置指標部16が重なり合っている場合であるため、右リールカウンタの値に、左リールカウンタの値をセットして(S121)、リール回転位置検知処理を終了する。また、中リール9bが回転中であると判定した場合は、中リール9bと右リール9cの基準位置指標部16が重なり合っている場合であるため、右リールカウンタの値に、中リールカウンタの値をセットして(S122)、リール回転位置検知処理を終了する。また、ステップS119,S120で、左リール9a及び中リール9bが回転中でないと判定した場合は、右リール9cが故障等により回転していない状態が考えられるため、右リール9cの回転位置を判定不能として、リールカウンタエラーフラグをONにして(S117)、リール回転位置検知処理を終了する。
このように、本実施例では、中リール9bや右リール9cの基準位置指標部16の全体が、他のリール9a,9bの基準位置指標部16の裏側に隠れてしまい、基準位置Pを通過する際に基準位置検知用送信波L1を反射しない場合であっても、メイン制御装置20によってリールカウンタの値が適正値に補正される。このため、本実施例では、メイン制御装置20は、各リール9a〜9cの回転位置を実施例1よりも正確に判定できる。なお、本実施例では、一方のリール9b,9cのリールカウンタに、他方のリール9a,9bのリールカウンタの値をセットすることによりリールカウンタの値を補正するが、かかる処理に替えて、一方のリール9b,9cに係るリールカウンタを、他のリール9a,9bのリールカウンタをリセットするタイミングでリセットするようにしてもよい。また、リールカウンタの値の補正に替えて、基準位置指標部16が重なり合っていると判定した2つのリール9a〜9cについて、両者の回転速度を一時的に相違させる速度変更処理を実行するようにしてもよい。かかる速度変更処理によれば、当該2つのリール9a〜9cの基準位置指標部16の重なりが解消されるため、速度変更処理後は、夫々のリール9a〜9cのリールカウンタの値を、基準位置検知信号によって適正にリセットすることが可能となる。
本実施例は、実施例1から基準位置指標部の寸法を変更したものである。なお、その他の構成は実施例1と共通であるため、共通する構成については、共通符号を付して説明を省略する。
実施例1では、3つのリール9a〜9cの基準位置指標部16が同一寸法であったのに対して、本実施例に係る基準位置指標部16a〜16cは、図18に示すように、リール9a〜9cの回転方向に対して有する角度幅が、距離センサ37から遠いリール9a〜9cに配設されるもの程、幅広に構成される。すなわち、距離センサ37に一番近い左リール9aの基準位置指標部16aが、リール9aの回転方向に対する角度幅が最も幅狭で、距離センサ37から一番遠い右リール9cの基準位置指標部16cが、リール9cの回転方向に対する角度幅が最も幅広に構成される。
本実施例の基準位置指標部16a〜16cによれば、リール9a〜9cの回転中に、距離センサ37から比較的遠いリール9b、9cの基準位置指標部16b,16cが、距離センサ37から比較的近いリール9a,9bの基準位置指標部16a,16bの裏側に完全に隠れることがない。このため、本実施例では、全てのリール9a〜9cの基準位置指標部16a〜16cは、基準位置検知用送信波L1の経路を横切る際に距離センサ37によって確実に検知され、各リール9a〜9cに係る基準位置検知信号は、当該リール9a〜9cが1回転する度に、必ず一時的にONに切り替わる。したがって、本実施例では、メイン制御装置20は、各リール9a〜9cの回転位置を実施例1よりも正確に判定できる。
本実施例は、実施例1の構成を一部変更し、リールユニット10の左右に基準位置検知装置36,36aを配設したことを特徴とする。なお、その他の構成は実施例1と共通であるため、共通する構成については、共通符号を付して説明を省略する。
本実施例では、図19に示すように、実施例1において反射板35(図5,6参照)が配設されていた筐体2の右側板2cの内側にも、反射板35に替えて基準位置検知装置36aが配設される。右側板2cの基準位置検知装置36aは、左側板2bに配設される基準位置検知装置36と同一構成である。すなわち、右側板2cの基準位置検知装置36aは、他方の基準位置検知装置36と同構成の距離センサ37を備えており、当該距離センサ37は、その送波器37aから距離検知用の赤外線L3を一方向に発信し、当該赤外線L3の反射波L3aを受波器37bで受信して、当該赤外線L3の反射位置までの距離を示す距離信号を出力する。
本実施例では、右側板2cの基準位置検知装置36aから発信される赤外線L3も、
各リール9a〜9cの位置検知に用いられる基準位置検知用送信波である。具体的には、左側板2bの基準位置検知装置36aは、基準位置検知用送信波L3を、右側板2cの基準位置検知装置36の基準位置検知用送信波L1と同じ経路を、逆向きに発信するよう配置される。かかる構成にあっては、リール9a〜9cが基準位置Pにある場合は、当該リール9a〜9cの基準位置指標部16が、右側板2cの基準位置検知装置36aの基準位置検知用送信波L3の経路に配置されて、基準位置検知用送信波L3を反射する。また、リール9a〜9cが非基準位置Qにある場合は、当該リール9a〜9cの基準位置指標部16が、右側板2cの基準位置検知装置36aの基準位置検知用送信波L3の経路から退避することとなる。ここで、本実施例では、各基準位置検知装置36,36aの距離センサ37と対向する位置に反射板35が配設されず、各基準位置検知装置36,36aの距離センサ37がリールユニット10を挟んで対向するように配置されるため、全てのリール9a〜9cが非基準位置Qにある場合は、夫々の距離センサ37,37から発信される基準位置検知用送信波L1,L3は、対向する位置の距離センサ37で反射することとなる。このため、本実施例では、夫々の基準位置検知装置36,36aの基準位置検知用送信波L1,L3は、リール9a〜9cの回転位置に応じて、いずれかのリール9a〜9cの基準位置指標部16、又は、対向する基準位置検知装置36,36aの距離センサ37のいずれかで反射することとなり、各基準位置検知装置36,36aは、夫々の反射光L1a,L3aを距離センサ37で受信する。そして、夫々の基準位置検知装置36,36aは、距離センサ37から、基準位置Pにある各リール9a〜9cの基準位置指標部16までの距離が、リール9a〜9c毎に相違しているため、本実施例では、左右の基準位置検知装置36,36aが、夫々の距離センサ37が出力する距離信号に基づいて、各リール9a〜9cが基準位置Pにあるか否かを示す基準位置検知信号を、メイン制御装置20に並行して出力する。
本実施例では、メイン制御装置20は、左右の基準位置検知装置36,36aからの基準位置検知信号を夫々受信する。左右の基準位置検知装置36,36aからは、通常は同一の基準位置検知信号が出力される。例えば、図19(a)に示すように、左リール9aが基準位置Pにある場合は、夫々の距離センサ37は、左リール9aの基準位置指標部16で反射した基準位置検知用送信波L1,L3の反射波L1a,L3aを受信するため、夫々の基準位置検知装置36,36aが出力する左基準位置検知信号がONになる。しかし、2つのリール9a〜9cが基準位置Pにある場合には、左右の基準位置検知装置36,36aから、異なるリール9a〜9cに係る基準位置検知信号が出力される。例えば、図19(b)に示すように、左リール9aと右リール9cが同時に基準位置Pにある場合は、左側の基準位置検知装置36は、左リール9aの基準位置指標部16で反射した基準位置検知用送信波L1の反射波L1aを距離センサ37が受信するため、左基準位置検知信号の出力がONになる。一方、右側の基準位置検知装置36aは、右リール9cの基準位置指標部16で反射した基準位置検知用送信波L3の反射波L3aを距離センサ37が受信するため、右基準位置検知信号の出力がONになる。
本実施例では、メイン制御装置20は、いずれか一方の基準位置検知装置36,36aから受信した基準位置検知信号がOFFからONに切り替わったと判定した場合は、当該基準位置検知信号に係るリール9a〜9cのリールカウンタの値を「0」にリセットする。このため、本実施例では、上述のように、2つのリール9a,9cの基準位置指標部16が基準位置Pを同時に通過する場合であっても、夫々のリール9a,9cに係るリールカウンタは、2つの基準位置検知装置36,36aからの基準位置検知信号に基づいて適切にリセットされる。したがって、本実施例では、メイン制御装置20は、各リール9a〜9cの回転位置を実施例1よりも正確に判定できる。
本実施例は、実施例1から操作位置指標部の形状を変更したものである。なお、その他の構成は実施例1と共通であるため、共通する構成については、共通符号を付して説明を省略する。
本実施例では、ストップボタン7a〜7cが操作位置Rにある時と、非操作位置Sにある時の双方において、当該ストップボタン7a〜7cの操作位置指標部46が操作位置検知用送信波L2の経路から退避するよう構成される。具体的には、ストップボタン7a〜7cの非操作位置Sでは、図20(a)に示すように、操作位置指標部46は、ボタンホルダ43の内部に位置することで、実施例1と同様に、操作位置検知用送信波L2の経路から退避する。一方、ストップボタン7a〜7cの操作位置Rでは、図20(c)に示すように、操作位置指標部46に形成された切欠60が操作位置検知用送信波L2の経路に配置されることで、操作位置指標部46は、操作位置検知用送信波L2の経路から退避することとなる。このため、本実施例では、図20(b)に示すように、ストップボタン7a〜7cが非操作位置Sと操作位置Rの間の中間位置Tにある時に、当該ストップボタン7a〜7cの操作位置指標部46が、操作位置検知用送信波L2の経路に配置される。すなわち、本実施例では、ストップボタン7a〜7cの操作位置R及び非操作位置Sは、本発明に係る退避位置に相当し、前記中間位置Tが本発明に係る進出位置に相当する。
本実施例では、ストップボタン7a〜7cを押圧操作して非操作位置Sから操作位置Rまで押し込むと、図20(b)に示すように、当該ストップボタン7a〜7cが中間位置Tを通過する際に、当該ストップボタン7a〜7cの操作位置指標部46が、操作位置検知用送信波L2の経路上を横切るため、当該操作位置指標部46で反射した操作位置検知送信波L2の反射波L2aを、距離センサ57が一時的に受信することとなる。同様に、操作位置Rまで押し込んだストップボタン7a〜7cから指を放して、コイルバネ45の付勢力によって非操作位置Sに復帰させる際にも、当該ストップボタン7a〜7cの操作位置指標部46が、操作位置検知用送信波L2の経路上を横切るため、当該操作位置指標部46で反射した操作位置検知送信波L2の反射波L2aを、距離センサ57が一時的に受信することとなる。このため、本実施例では、ストップボタン7a〜7cを押し込む時に、当該ストップボタン7a〜7cに係る操作位置検知信号が一時的にONになり、また、ストップボタン7a〜7cから手を放した時にも、当該ストップボタン7a〜7cに係る操作位置検知信号が一時的にONになる。
本実施例では、メイン制御装置20は、実施例1と同様に、有効なストップボタン7a〜7cに係る操作位置検知信号がOFFからONに切り替わった時に、当該ストップボタン7a〜7cが操作されたと判定する。そして、当該ストップボタン7a〜7cに対応するリール9a〜9cの停止位置を決定し、当該リール9a〜9cを当該停止位置で停止させる。なお、上述のように、本実施例では、ストップボタン7a〜7cが操作位置Rから非操作位置Sに復帰する時にも、当該ストップボタン7a〜7cに係る操作位置検知信号がOFFからONに切り替わるが、メイン制御装置20は、当該ストップボタン7a〜7cが非操作位置Sから中間位置Tまで押し込まれた時点で、当該ストップボタン7a〜7cの操作を無効にするため、ストップボタン7a〜7cが非操作位置Sに復帰する際の信号は無効となる。
このように、本実施例では、操作位置Rまで押し込まれたストップボタン7a〜7cの操作位置指標部46は、操作位置検知用送信波L2及びその反射波L2aの経路から退避しているため、他のストップボタン7a〜7cが操作位置Rに押し込まれた状態で、ストップボタン7a〜7cの押圧操作した場合でも、メイン制御装置20は、操作位置検知信号に基づいて当該ストップボタン7a〜7cの操作を検知できる。したがって、本実施例では、メイン制御装置20は、各ストップボタン7a〜7cの操作を、実施例1よりも正確に検知できる。
なお、本発明の遊技機は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。
また、上記実施例は、本発明をスロットマシンに適用したものであるが、本発明は、スロットマシンに限らずパチンコ機などの遊技機にも適用可能である。
また、上記実施例は、リール9a〜9cと、ストップボタン7a〜7cの夫々に本発明を適用したものであるが、本発明は、演出用のリールにも適用可能であるし、ストップボタン以外の操作ボタンにも適用可能であり、さらには、リールや操作ボタンに限らず、一列に配列される複数の可動役物にも適用可能である。また、上記実施例では、本発明に係る可動物(リール9a〜9c、ストップボタン7a〜7c)の数がいずれも3つであるが、本発明に係る可動物の数は、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。また、上記実施例では、リール9a〜9cやストップボタン7a〜7cの位置をメイン制御装置20が最終的に検知しているが、本発明に係る可動物の位置は、サブ制御装置21等の他の制御装置が検知するものであってもよい。
また、本発明に係る距離センサは、上記実施例の距離センサ37,57の構成に限定されず、既存の距離センサを広く採用可能である。例えば、上記実施例の距離センサ37,57は、Time-of-Flight方式で距離を測定するものであるが、その他の方式で距離を測定するものであってもよい。また、距離センサが距離の測定に用いる送信波は、赤外線に限らず、その他の電磁波や超音波であってもよい。
また、上記実施例では、距離センサ37,57に対向する位置に反射板35,55を配設しているが、かかる反射板35,55は本発明に必須の構成でなく、送信波L1,L2が指標部16,46で反射しない場合は、送信波L1,L2を反射させないようにしてもよい。
また、上記実施例では、距離センサ37が、リールユニット10の外部に配設されているが、本発明に係る距離センサは、リール9a〜9cの内側に配設することも可能である。
また、上記実施例では、距離センサ37,57の距離信号を、基準位置検知信号や操作位置検知信号に変換してからメイン制御装置20に出力しているが、距離センサ37,57の距離信号をメイン制御装置20に直接出力し、メイン制御装置20において、当該距離信号に基づいてリール9a〜9cやストップボタン7a〜7cの位置を判定するようにしてもよい。また、上記実施例では、基準位置検知装置36や操作位置検知装置56が、メイン制御装置20とリード線で直接接続されているが、これらの接続は中継基板を介したものであってもよい。
また、上記実施例では、リールフレーム25の全体が、基準位置検知用送信波L1及びその反射波L1aを反射せずに透過させる透明樹脂材料で形成されているが、基準位置検知用送信波L1とその反射波L1aの経路に配置され得る部分のみを、当該透明樹脂材料で形成するようにしてもよい。
また、上記実施例では、操作位置検知用送信波L2及びその反射波L2aが、各ボタン装置42a〜42cのボタンホルダ43の後方を通過しているが、ボタンホルダ43の側面に開口部を形成して、操作位置検知用送信波L2及びその反射波L2aが、各ボタン装置42a〜42cの内部を貫通するよう構成してもよい。かかる構成を採用する場合は、操作位置指標部46が、ボタンホルダ43の内部で、操作位置検知用送信波L2の経路に配置される位置と、当該経路から退避する位置とに移動するよう構成すればよい。
1 スロットマシン(遊技機)
2 筐体(遊技機本体)
3 前扉(遊技機本体)
7a,7b,7c ストップボタン(操作ボタン:可動物)
9a,9b,9c,9d リール(可動物)
10 リールユニット
13 ベース部材(保持部材)
14 リールモータ(ステッピングモータ)
16,16a,16b,16c 基準位置指標部(指標部)
20 メイン制御装置(リール制御手段)
26 回転軸部
28 外周部
29 連繋部
35,55 反射板
36,36a 基準位置検知装置
37,57 距離センサ
37a,57a 送波器
37b,57b 受波器
38 基準位置検知信号生成回路
40 ストップボタンユニット
42a,42b,42c ボタン装置
43 ボタンホルダ(保持部材)
45 コイルバネ(付勢手段)
46 操作位置指標部(指標部)
56 操作位置検知装置
58 操作位置検知信号生成回路
L1,L3 基準位置検知用送信波(送信波)
L2 操作位置検知用送信波(送信波)
L1a,L2a,L3a 反射波
P 基準位置(進入位置)
Q 非基準位置(退避位置)
R 操作位置
S 非操作位置
T 中間位置

Claims (4)

  1. 一列に配列されるとともに、個別に移動可能に配設された複数の可動物と、
    前記複数の可動物の配列の一端側から他端側に向けて送信波を発信する送波器と、該送信波の反射波を受信する受波器とを具備し、前記送信波の反射位置までの距離に応じた態様の信号を出力する距離センサと
    を備え、
    前記各可動物は、前記送信波を反射可能な指標部を夫々備え、前記送信波の経路に前記指標部が配置される進入位置と、前記送信波の経路から前記指標部が退避する退避位置とに変換可能に構成されており、
    前記指標部は、前記進入位置における前記距離センサからの距離が前記可動物毎に相違しており、
    前記距離センサは、前記送信波が、前記指標部のいずれかで反射した場合と、前記指標部のいずれにも反射しなかった場合とで異なる態様の信号を出力し、さらには、前記送信波が、いずれの前記可動物の前記指標部で反射したかによって、異なる態様の信号を出力するものであり、
    前記各可動物はリールであり、
    該リールは、回転軸部と、外周部と、該回転軸部と該外周部を連繋する連繋部とを備えており、
    前記指標部は、前記外周部の内方に配設されており、
    前記連繋部は、前記距離センサの前記送信波及び前記反射波の経路に配置され得る部分が、当該送信波及び反射波が透過する材質で形成されており、
    前記指標部は、前記リールの回転方向に対して有する角度幅が、前記距離センサから遠い前記リールに配設されるもの程、幅広であることを特徴とする遊技機。
  2. 一列に配列されるとともに、個別に移動可能に配設された複数の可動物と、
    前記複数の可動物の配列の一端側から他端側に向けて送信波を発信する送波器と、該送信波の反射波を受信する受波器とを具備し、前記送信波の反射位置までの距離に応じた態様の信号を出力する距離センサと
    を備え、
    前記各可動物は、前記送信波を反射可能な指標部を夫々備え、前記送信波の経路に前記指標部が配置される進入位置と、前記送信波の経路から前記指標部が退避する退避位置とに変換可能に構成されており、
    前記指標部は、前記進入位置における前記距離センサからの距離が前記可動物毎に相違しており、
    前記距離センサは、前記送信波が、前記指標部のいずれかで反射した場合と、前記指標部のいずれにも反射しなかった場合とで異なる態様の信号を出力し、さらには、前記送信波が、いずれの前記可動物の前記指標部で反射したかによって、異なる態様の信号を出力するものであり、
    前記各可動物はリールであり、
    該リールは、回転軸部と、外周部と、該回転軸部と該外周部を連繋する連繋部とを備えており、
    前記指標部は、前記外周部の内方に配設されており、
    前記連繋部は、前記距離センサの前記送信波及び前記反射波の経路に配置され得る部分が、当該送信波及び反射波が透過する材質で形成されており、
    前記各リールは、1回転する度に前記進入位置を1回通過するように構成されており、
    ステッピングモータにより前記各リールを回転駆動するリール制御手段を備え、
    該リール制御手段は、
    前記リールの回転駆動中に、前記距離センサが、当該リールに係る前記指標部までの距離に応じた信号を出力する時に、当該リールが前記進入位置にあると判定するよう構成されており、
    さらに、前記距離センサが、前記リールを360°以上の所定の角度回転させる期間中に、当該リールに係る前記指標部までの距離に応じた信号を出力せず、かつ、当該リールと前記距離センサの間に、回転駆動中の他の前記リールが存在する場合には、当該リールが、当該他のリールと同時に前記進入位置にあると判定するよう構成されていることを特徴とする遊技機。
  3. 前記各可動物は、保持部材に対して移動可能に保持されており、
    前記距離センサと前記保持部材は、夫々独立して、前記遊技機本体に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記距離センサとは異なる第二の距離センサを備え、
    該第二の距離センサは、前記複数の可動物の配列の他端側から一端側に向けて第二の送信波を発信する送波器と、該第二の送信波の反射波を受信する受波器とを具備し、前記第二の送信波の反射位置までの距離に応じた態様の信号を出力するものであり、
    前記各可動物の前記指標部は、前記第二の距離センサの前記第二の送信波を反射可能なものであり、
    前記各可動物は、前記進入位置において前記指標部が前記第二の送信波の経路に配置され、前記退避位置において前記指標部が前記第二の送信波の経路から退避するよう構成されており、
    前記指標部は、前記進入位置における前記第二の距離センサからの距離が前記可動物毎に相違していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の遊技機。
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