JP5395563B2 - 作業機のキャビン構造 - Google Patents
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Description
本発明は、ストライカを乗り降りの邪魔になり難いようにして、キャビンに対する乗り降りを行いやすくすることを目的とする。
第1発明は、キャビンの左右横一側部に乗降口を形成し、前記乗降口の開口縁に沿って支持枠を設け、前記乗降口を開閉する乗降用ドアを設け、前記支持枠における後支持枠の上半部と前支持枠の上半部を略鉛直状に形成し、前記後支持枠の下半部下端と前記前支持枠の下半部下端をそれぞれ前記後支持枠の上半部及び前記前支持枠の上半部よりも前方位置に設定するとともに、前記乗降用ドアに設けた開閉ドアハンドルの係合部に係合するストライカを配設してある作業機のキャビン構造において、
前記ストライカを前記前支持枠の上半部に位置する前記乗降口の前側開口縁よりも前方で、且つ前記前支持枠の上半部と下半部との接続位置よりも下方に配設してあることを特徴とする。
第1発明の構成によれば、ストライカを前支持枠の上半部に位置する乗降口の前側開口縁よりも前方で、且つ前記前支持枠の上半部と下半部との接続位置よりも下方に配設したので、実質的な開口幅(前支持枠の上半部と後支持枠の上半部との間)に、ストライカが入り込む状態にならず、キャビンへの乗降に対してストライカが邪魔になり難い。
第1発明によれば、小型のコンバインであってもストライカが乗降の邪魔になり難く、比較的楽に乗降できるようになった。
〔第2発明の構成〕
第2発明は、第1発明の構成において、前記後支持枠の下半部下端を、前記前支持枠の上半部と前記後支持枠の上半部との前後中心よりも、前方位置に設定している。
〔第3発明の構成〕
第3発明は、第1発明または第2発明の構成において、乗車時に握るためのハンドバーを、前記キャビンの左右横一側部のうち前記前支持枠の下半部の前方において、前下がりの傾斜状態で取り付けている。
〔第4発明の構成〕
第4発明は、第1発明〜第3発明のいずれかの構成において、前記乗降用ドアの前窓枠フレーム部の下半部における前側開口縁に、前方に向けて凹入する凹部を形成し、前記開閉ドアハンドルの取付け枠を、前記凹部に入り込む状態で装着している。
第5発明は、第1発明〜第4発明のいずれかの構成において、前記乗降口を前記乗降用ドアで閉塞した状態において、前記ストライカを前記乗降用ドアの前ドアフレーム部の上半部の前端縁よりも前方に配設してある。
乗降用ドアと乗降口の開口縁とは雨水の浸入の防止のために通常重複していて、乗降口の開口は乗降用ドアの外形よりも少し小さい。即ち、乗降口の開口前端よりも乗降用ドアの前端の方が前方に位置しており、第5発明によれば、乗降口を乗降用ドアで閉塞した状態において、ストライカを乗降用ドアの前ドアフレーム部の上半部の前端縁よりも前方に配設したので、ストライカが乗降口の上半部の前側開口縁よりも前方に位置する乗降用ドアの前端縁よりも更に前方に位置することとなり、乗降時に、操縦者の脚がストライカに当たることが十分に回避でき、操縦者がストライカを気にせず楽に乗降できるに至った。
第6発明は、第1発明〜第5発明のいずれかの構成において、前記乗降用ドアと前記後支持枠の上半部との間に取り付けたヒンジを介して前記乗降用ドアを後支点で開閉自在に構成してある。
前支持枠の下半部下端を前支持枠の上半部よりも前方となる位置に設定してあるので、乗降用ドアの上半部にヒンジを設ける場合、ヒンジを乗降用ドアの前側に設けることはできない(乗降用ドアの前側上半部に設けるとドアが開けることができない)が、第6発明によれば、ヒンジを後支持枠の上半部に設けたので乗降用ドアの開閉が容易である。
第6発明によれば、乗降用ドアを閉塞した状態で、乗降用ドアを、後支持枠の上半部に設けたヒンジと前支持枠の下半部の範囲に設けたストライカに支持された状態で閉塞状態に保持することになるので、例えキャビンに多少の歪みがあっても、乗降用ドアの前側下半部に隙間を発生させることも極力回避でき、又、乗降用ドアの下半部が無支持状態のために振動を発生させるという不都合も生じない。
前ドアフレーム部19の上半部19uは鉛直な直線状で、前ドアフレーム部19の下半部19dは下端側ほど前方側に突出する円弧状を呈する姿勢になっている。運転操縦座席31の下方に配置されているエンジン(図示せず)及びラジエータ(図示せず)との干渉を回避すべく、ドアフレーム17を前方に偏位させながら開口面積を大きく採れる構成を採っている。
図2及び図3に示すように、固定窓ガラス29の上端29aは、可動窓ガラス27の下端に沿う形状にすべく、前後方向での中間部分29bを下方に位置する略V字状に下向きに凹入する形状に形成してある。
したがって、支持枠21における後支持枠40の下半部下端40d3と前支持枠41の下半部下端41d3を、それぞれ後支持枠40の上半部40u及び前支持枠41の上半部41uよりも前方位置(図7の紙面右方)に設定している。
前記開閉ドアハンドル34の取付け枠35の上縁が、可動窓ガラス27が最下方位置にスライド下降させた状態での可動窓ガラス27の下端27aよりも下方位置となるように取付け枠35を配設してある。
ストライカ36を、前支持枠41の上半部41uに位置する乗降口15の前側開口縁15uよりも前方に位置する状態で、前支持枠41の下半部41dの範囲に取り付けてあることによって、可動窓ガラス27の上下動に対し開閉ドアハンドル34の取り付け枠35が邪魔にならないので、可動窓ガラス27の上下動の範囲を大きく設定できるようになった。これにより、運転中に可動窓ガラス27を開けて窓越しに前方を確認することがより容易に行うことができるようになる。
(1)上記実施の形態では、キャビン12の乗降口15を形成する前支持枠41の下半部41dを円弧状に形成した。この下半部41dは、下端部ほど前方に突出する曲線や、向きの異なる直線を折れ線のように接続したものであればよく、円弧でなくてもよい。
15 乗降口
15u 前側開口縁
16 乗降用ドア
19 前ドアフレーム部
19d 前ドアフレーム部の下半部
19u 前ドアフレーム部の上半部
20 ヒンジ
21 支持枠
27 可動窓ガラス
33 前窓枠フレーム部
33d 前窓枠フレーム部の下半部
34 開閉ドアハンドル
34a 係合部
35 取付け枠
36 ストライカ
40 後支持枠
40u 後支持枠の上半部
40d3 後支持枠の下半部下端
41 前支持枠
41d 前支持枠の下半部
41u 前支持枠の上半部
41d3 前支持枠の下半部下端
41m 前支持枠の上半部と下半部との接続位置
57 ハンドバー
A 凹部
Claims (6)
- キャビンの左右横一側部に乗降口を形成し、前記乗降口の開口縁に沿って支持枠を設け、前記乗降口を開閉する乗降用ドアを設け、前記支持枠における後支持枠の上半部と前支持枠の上半部を略鉛直状に形成し、前記後支持枠の下半部下端と前記前支持枠の下半部下端をそれぞれ前記後支持枠の上半部及び前記前支持枠の上半部よりも前方位置に設定するとともに、前記乗降用ドアに設けた開閉ドアハンドルの係合部に係合するストライカを配設してある作業機のキャビン構造において、
前記乗降口を前記乗降用ドアで閉塞した状態において、前記開閉ドアハンドルが、前記前支持枠の上半部に位置する前記乗降口の前側開口縁よりも前方に位置するように、前記乗降用ドアの前ドアフレーム部の下半部を、前方側に突出するように形成すると共に、前記前支持枠の下半部を、前記乗降用ドアの前ドアフレーム部の下半部の形状に対応するように、前方側に突出するように形成し、
前記ストライカを前記前支持枠の上半部に位置する前記乗降口の前側開口縁よりも前方で、且つ前記前支持枠の上半部と下半部との接続位置よりも下方に配設してあることを特徴とする作業機のキャビン構造。 - 前記後支持枠の下半部下端を、前記前支持枠の上半部と前記後支持枠の上半部との前後中心よりも、前方位置に設定している請求項1記載の作業機のキャビン構造。
- 乗車時に握るためのハンドバーを、前記キャビンの左右横一側部のうち前記前支持枠の下半部の前方において、前下がりの傾斜状態で取り付けている請求項1または2記載の作業機のキャビン構造。
- 前記乗降用ドアの前窓枠フレーム部の下半部における前側開口縁に、前方に向けて凹入する凹部を形成し、前記開閉ドアハンドルの取付け枠を、前記凹部に入り込む状態で装着している請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業機のキャビン構造。
- 前記乗降口を前記乗降用ドアで閉塞した状態において、前記ストライカを前記乗降用ドアの前ドアフレーム部の上半部の前端縁よりも前方に配設してある請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業機のキャビン構造。
- 前記乗降用ドアと前記後支持枠の上半部との間に取り付けたヒンジを介して前記乗降用ドアを後支点で開閉自在に構成してある請求項1〜5のいずれか一項に記載の作業機のキャビン構造。
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