JP2014169023A - サンルーフ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両のルーフに形成されたルーフ開口を開閉自在に閉鎖するパネルの全閉時において、ルーフ開口とパネルとの左右方向外方側の縁部間から浸入してスカート部を伝う水が該スカート部の下端からパネルガイド部側に落下する場合に、該水がパネルガイド部側へと侵入するのを防止することができるサンルーフ装置を提供する
【解決手段】パネル6の全閉時において、ルーフ開口4の左右方向外方側の縁部とパネル6の左右方向外方側の縁部との間から浸入してスカート部56を伝って該スカート部56の下端からガイドレール13のパネルガイド部18側に落下する水を受けて樋部21へと落とす水侵入防止部材62を、前記パネルガイド部18の左右方向外方側の端部側に設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両のルーフに設けられるサンルーフ装置に関するものである。
従来、サンルーフ装置として特許文献1に記載されたサンルーフ装置がある。
このサンルーフ装置は、車両のルーフに形成されたルーフ開口を開閉自在に塞ぐパネルを備えている。このパネルの左右両端部側の下方にはガイドレールが設けられている。このガイドレールは、パネルを開閉作動させるパネル作動装置を支持案内するパネルガイド部と、このパネルガイド部の左右方向外方側に位置していてルーフ開口の左右方向端部側の縁部とパネルの左右方向端部側の縁部(ウエザーストリップ)との間から浸入する水を受ける樋部とを備えている。
パネルの左右方向の端部側には、該パネルから下方に向けて突出するスカート部が形成され、このスカート部はガイドレールの樋部の上方に位置していて、ルーフ開口の左右方向端部側の縁部とパネルの左右方向端部側の縁部との間から浸入する水を樋部へと案内落下させる機能を有する。
特開2012−121358号公報
前記サンルーフ装置にあっては、ルーフ開口をパネルが閉鎖している状態であっても、例えば、洗車しているときなどに、ルーフ開口の左右方向端部側の縁部とパネルの左右方向端部側の縁部との間から水が浸入する場合がある。このルーフ開口の縁部とパネルの縁部との間から浸入した水はスカート部を伝って流れ、該スカート部の下端から下方に落下するが、このとき、車両が左右方向に傾いていると、傾斜の度合いによっては、車両のルーフの高い側で、スカート部を伝う水が、該スカート部の下端からパネルガイド部側に向けて落下し、パネルガイド部を摺動する部材が水濡れする場合がある。
本発明は、前記問題点に鑑み、パネルの全閉時において、ルーフ開口とパネルとの左右方向外方側の縁部間から浸入してスカート部を伝う水が該スカート部の下端からパネルガイド部側に落下する場合に、該水がパネルガイド部側へと侵入するのを防止することができるサンルーフ装置を提供することを課題とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、
請求項1に係る発明では、車両のルーフに形成されたルーフ開口を開閉自在に閉鎖するパネルに、その左右両端部側から下方に向けて突出するスカート部を前記パネルの左右方向端部側の縁部に沿って設け、前記パネルの左右両端部側の下方にガイドレールを設け、このガイドレールは、前記パネルを開閉作動させるパネル作動装置を支持案内するパネルガイド部と、このパネルガイド部の左右方向外側方で且つ前記スカート部の下方に位置する樋部とを備え、
前記パネルの全閉時において、ルーフ開口の左右方向外方側の縁部とパネルの左右方向外方側の縁部との間から浸入してスカート部を伝って該スカート部の下端からパネルガイド部側に落下する水を受けて樋部へと落とす水侵入防止部材を、前記パネルガイド部の左右方向外方側の端部側に設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前記パネルが全閉姿勢から後上がり傾斜状にチルトアップした後、チルトアップ姿勢で後方移動してルーフ開口を開くように構成され、前記パネルがチルトアップ姿勢で後方移動する際に該パネルの後方に位置する部材との干渉を避けるための逃がし部を前記スカート部に設け、前記パネルが全閉姿勢であるときにおける前記逃がし部に対応する位置に前記水侵入防止部材を設けたことを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記パネルの全閉時において該パネルの浮き上がりを規制す
るシャティングを備え、このシャティングは前記パネルガイド部の左右方向外方側の端部側に配置され且つ前記パネルの全閉時において前記逃がし部に対応する位置に位置する部分を有し、該部分を左右方向外側方から覆うように前記水侵入防止部材をシャティングに設けたことを特徴とする。
請求項4に係る発明では、前記パネル作動装置は、ガイドレールに沿って前後移動することにより前記パネルをチルト動作させると共にチルトアップ姿勢で前後移動させるスライダを備え、このスライダに前記シャティングが一体移動可能に連結されていて前記水侵入防止部材がスライダ及びシャティングと一体移動することを特徴とする。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
ルーフ開口の左右方向端部側の縁部とパネルの左右方向端部側の縁部との間から水が浸入した場合において、車両が左右方向に傾いていると、傾斜の度合いによっては、車両のルーフの高い側で、ルーフ開口の縁部とパネルの縁部との間から浸入した水がスカート部を伝うと共に該スカート部の下端からパネルガイド部側に落下する場合があり、この場合に、スカート部の下端からパネルガイド部側に落下する水を水侵入防止部材によって樋部へと落とすことができる。
これによって、パネルガイド部への水の侵入を防止することができる。
サンルーフ装置を設けた車両の概略平面図である。 (a)はサンルーフ装置の全閉状態を示す側面図、(b)は全閉状態でのサンルーフ装置の前部の側面図である。 (a)はフロントパネルがチルトアップした状態のサンルーフ装置を示す側面図、(b)はフルチルトアップ姿勢のフロントパネルと閉鎖姿勢のリヤパネルの位置関係を示す図である。 フロントパネルがチルトアップし且つリヤパネルがリフトダウンして後方移動している状態の側面図である。 図2のA−A線矢視断面図である。 フロントパネルを下側から見た斜視図である。 フロントリフタの斜視図である。 フロントスライダ、シャティング、水侵入防止部材の斜視図である。 (a)は水侵入防止部材の左右方向外方側を後斜め上方から見た斜視図、(b)は水侵入防止部材の左右方向内方側を下方から見た斜視図である。 (a)は図2のB−B線矢視断面図、(b)は図2のC−C線矢視断面図、(c)は図2のD−D線矢視断面図、(d)は図2のE−E線矢視断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1はサンルーフ装置1を備えた車両2の平面図を示しており、該車両2のルーフ3の前部側には矩形状のルーフ開口4が形成され、該ルーフ開口4は前後のパネル6,7によって閉鎖されている。車両2のルーフ3は左右方向及び前後方向において上方に凸となる緩やかな湾曲状に形成され、前後のパネル6,7もルーフの湾曲形状に対応して湾曲状に形成されている。
本実施形態において、前後・左右・上下は運転席に着座した運転者から見た方向に従う。また、左右方向内方とは車両2の左右方向の端部から左右方向中央部に向かう方向をいい、左右方向外方とは車両2の左右方向中央部から左右方向の端部に向かう方向をいう。したがって、車両2の左右方向の側部に設けられている部材において、左右方向内方側とは車両2の左右方向中央側であり、左右方向外方側とは車両2の左右方向中央側とは反対側である。
図1、図2に示すように、サンルーフ装置1は、ルーフ開口4の前部を開閉自在に閉鎖する前側のパネル6(フロントパネルという)と、ルーフ開口4の後部を開閉自在に閉鎖する後側のパネル7(リヤパネルという)と、ルーフ3の下面側に取付固定されたフレー
ム8と、フロントパネル6を開閉作動させるパネル作動装置9(フロントパネル作動装置という)と、リヤパネル7を開閉作動させるパネル作動装置10(リヤパネル作動装置という)と、これらパネル作動装置9,10を駆動する駆動モータ11と、この駆動モータ11の動力を前後のパネル作動装置9,10に伝達する駆動ケーブル12とを備えている。
このサンルーフ装置1は、1つの駆動モータ11によって、フロントパネル作動装置9とリヤパネル作動装置10とを駆動するタイプのサンルーフ装置1である。
図1に示すように、フレーム8は、前後方向に延びる左右一対のガイドレール13と、左右ガイドレール13の前端側を連結する前枠材14と、左右ガイドレール13の前後方向中間部を連結する後枠材15とを備えており、前後枠材14,15間で且つ左右ガイドレール13間がフレーム開口16(サンルーフ装置1の室内側の開口)とされている。
左右のガイドレール13の前部はルーフ開口4(フロントパネル6及びリヤパネル7)の左右側縁部の下方に位置し、前枠材14はルーフ開口4の前縁部(フロントパネル6の前縁部)の下方に位置し、後枠材15はルーフ開口4の後縁部(リヤパネル7の後縁部)の下方に位置している。したがって、フレーム開口16は、ルーフ開口4の下方に対応する位置に位置しており、該フレーム開口16は図示省略のサンシェードによって開閉自在とされる。駆動モータ11は前枠材14に取り付けられ、該駆動モータ11の近傍には、該駆動モータ11によって回転駆動される駆動ギヤ17が設けられ、この駆動ギヤ17に前記駆動ケーブル12が咬み合っており、駆動モータ11によって駆動ギヤ17を回転駆動することにより、駆動ケーブル12が長手方向に押し引きされる。
フロントパネル作動装置9とリヤパネル作動装置10は左右一対設けられ、フロントパネル作動装置9はフロントパネル6の左右の端部側(側縁部側)の下方に配置され(フロントパネル6とガイドレール13との間に設けられ)、リヤパネル作動装置10はリヤパネル7の左右の端部側(側縁部側)の下方に配置されている(リヤパネル7とガイドレール13との間に設けられている)。また、駆動ケーブル12も左右のフロント、リヤのパネル作動装置9,10に対応して一対設けられている。
前記ガイドレール13は押出形材によって上方に凸となる緩やかな湾曲状に形成されており、図5に示すように、パネルガイド部18と、このパネルガイド部18の左右方向内側方に設けられたサンシェードガイド部19と、パネルガイド部18の左右方向外側方に設けられた樋部21とを有する。パネルガイド部18はフロントパネル作動装置9とリヤパネル作動装置10を支持案内するものであり、サンシェードガイド部19はサンシェードを支持案内するものであり、樋部19はルーフ開口4の左右方向端部側の縁部とパネル6,7の左右方向端部側の縁部との間から浸入する水を受けるものである。
前記パネルガイド部18は、ガイドレール13の底壁22上面を摺動面とした左右方向内外一対のスライドガイド溝23A,23B、外側のスライドガイド溝23Bに連通していて前方から駆動ケーブル12が挿入されるケーブルガイド溝25を有する。
フロントパネル作動装置9は、フロントパネル6をチルトアップ、チルトダウン(昇降)及びチルトアップ姿勢で前後移動させるものであり、図2〜図4に示すように、フロントパネル作動装置9は、リフタ28(フロントリフタという)とスライダ30(フロントスライダという)と、シャティング29とを有する。
フロントリフタ28は、フロントパネル6の略前端部から略後端部にわたる長さに形成されていて、フロントパネル6の左右方向の端部側(側縁側)の下方に配置されている。図6に示すように、フロントパネル6の左右両側縁側の下面側には、取付ブラケット31が設けられ、この取付ブラケット31にフロントリフタ28がボルト等を介して取り付けられている。
図2、図3、図7に示すように、このフロントリフタ28の前端側にはフロントブラケット32が枢軸33を介して左右軸回りに回動自在に枢支連結され、このフロントブラケット32の左右両側には、前記スライドガイド溝23A,23Bに長手方向摺動自在に嵌合されたスライドシュー34が取り付けられている。
また、フロントリフタ28の前部には、チルトガイド溝36が左右方向貫通状に設けら
れている。このチルトガイド溝36は、後方に向けて下り勾配となる傾斜状に形成されている。フロントリフタ28のチルトガイド溝36の後方側には、後方及び左右方向外方に開放状の引込みカム溝37が形成されている。
フロントリフタ28の後端側の下端側には、上下方向に平たい扁平状のシャティング係合部38が左右方向外方に突出状に形成されている。このシャティング係合部38はフロントリフタ28にプレス加工によって一体形成されている。シャティング係合部38を上下方向に平たい扁平状に形成することにより、シャティング係合部38をローラによって構成すると共にフロントリフタ28に軸を介して取り付ける場合に比べて、フロントパネル6の全閉時でのフロントパネル作動装置9の上下寸法を小さくすることが可能である。また、シャティング係合部38をプレス加工によりフロントリフタ28に一体形成することにより、容易に且つ安価に製作できる。
フロントスライダ30は、フロントリフタ28の下方に配置されていて、ガイドレール13のパネルガイド部18に前後移動自在に案内支持され、前後移動することによりフロントパネル作動装置9を駆動してフロントパネル6を開閉作動する(前後移動することによりフロントパネル6を昇降及び前後移動させる)。
このフロントスライダ30は、図8に示すように、下端で連結された左右方向内外一対の側壁40を有し、外側の側壁40の下端には、ケーブルガイド溝25を長手方向に移動自在なケーブル固定具42が設けられ、このケーブル固定具42に駆動ケーブル12が固定され、駆動ケーブル12が長手方向に押し引きされることによりフロントスライダ30が前後移動する。
フロントスライダ30の前部側にはフロントリフタ28を挟むように内外の側壁40から上方に延出した左右一対の延出片44が設けられ、この延出片44の上部には、該内外の延出片44を貫通すると共にフロントリフタ28のチルトガイド溝36を挿通するチルトピン45が設けられている。また、フロントスライダ30の後部側には、前記引込みカム溝37に係合する引込み係合部46が設けられている。
シャティング29は、図8に示すように、フロントスライダ30から後方に延出するように設けられ、後端側に前記シャティング係合部38に係合するシャティングカム47が設けられている。このシャティング29の前端側には支持部48が設けられ、この支持部48の後方側には連結部49が設けられ、この連結部49とシャティングカム47との間には差し込み部50と爪係止部51とが設けられている。
シャティング29は、ガイドレール13のパネルガイド部18の左右方向外方側の端部側に配置され(図5、図10参照)、図5に示すように、連結部49に形成された連結孔52にフロントスライダ30に形成された連結片53が内嵌されることで、シャティング29がフロントスライダ30に一体移動自在に連結されている。
前記構成のサンルーフ装置1は、概略的に言うと、図2(a)に示す、フロントパネル6がルーフ開口4の前部を閉鎖し且つリヤパネル7がルーフ開口4の後部を閉鎖した閉鎖姿勢から、先に、フロントパネル6が後方移動してルーフ開口4の前部を開き、その後、フロントパネル6とリヤパネル7とが一緒に後方移動してルーフ開口4の後部を開く。
図2に示すように、フロントパネル6の閉鎖姿勢において、チルトピン45はチルトガイド溝36の前端側に位置している。このフロントパネル6の閉鎖姿勢からフロントスライダ30を後方移動させると、図3(a)に示すように、チルトピン45がチルトガイド溝36を後方に移動することにより、フロントパネル6が前後方向略同位置(ルーフ開口4の前部位置)において、フロントリフタ28前部の枢軸33を中心として後部が上昇するように傾動し、フロントパネル6が後上がり傾斜状に傾くようにチルトアップ動作する。このフロントパネル6のチルトアップ中は図示省略の後方移動規制手段によってフロントリフタ28(フロントパネル6)の後方移動が規制されている。
その後、チルトピン45がチルトガイド溝36の後端まで移動すると、フロントパネル6が、図3(a)に仮想線で示すと共に図3(b)に示すようなフルチルトアップ姿勢となる。フロントパネル6がフルチルトアップ姿勢となると、フロントリフタ28の後方移動規制が解除されて、フロントリフタ28(フロントパネル6)が後方移動可能となる。
フロントパネル6がフルチルトアップ姿勢となった状態から、フロントスライダ30をさらに後方に移動させると、フロントスライダ30がフロントリフタ28を後方に引動して、フロントパネル6がフルチルトアップ姿勢のまま後方移動し、該フロントパネル6の後部がリヤパネル7の前部上方にオーバーラップし、ルーフ開口4の前部が開放されると共にフロントスライダ30がリヤパネル作動装置10に連結される。
その後、更に、フロントスライダ30を後方移動させると、フロントパネル6が後方移動すると共にリヤパネル作動装置10によってリヤパネル7が下降(リフトダウン)し、該リヤパネル7がルーフ3の後部下方に侵入可能となる。このリヤパネル7のリフトダウン中は図示省略の後方移動規制手段によってリヤパネル7の後方移動が規制されている。
リヤパネル7がフルリフトダウンすると、リヤパネル7の後方移動規制が解除されて、リヤパネル7が後方移動可能となる。その後、更に、フロントスライダ30を後方移動させると、図4に示すように、フロントパネル6とリヤパネル7が一緒に後方移動し、フロントパネル6がルーフ3の後部上方にオーバーラップしていくと共にリヤパネルがルーフ3の後部下方に潜り込んでいく。
そして、図4に示す位置から、フロントパネル6及びリヤパネル7が、さらに後方移動すると、リヤパネル7がルーフ3の後部下方に収納され且つフロントパネル6の後部がルーフ3の後部上方にオーバーラップした全開姿勢となる。
なお、図2、図3(a)、図4において、フロントパネル6、リヤパネル7及びルーフ3は車両2の左右方向中央での断面を示し、ルーフ3及びリヤパネル7は左右方向端部側は中央側よりも低い位置に位置しており、図4において、フロントリフタ28はルーフ3及びリヤパネル7の上方に位置する。
また、フロントパネル6及びリヤパネル7の全開姿勢からフロントスライダ30を前方移動させると、前記とは逆に、フロントパネル6はフルチルトアップ姿勢のまま前方移動し、ルーフ開口4の前部に対応する位置でチルトダウン(フロントパネル6の後部が下降)し、また、リヤパネル7はフルリフトダウン姿勢のまま前方移動し、ルーフ開口4の後部に対応する位置でリフトアップ(上昇)してルーフ開口4を閉鎖する。
フロントパネル6がチルトダウンする際には、引込み係合部46が引込みカム溝37に後方から侵入する。そして、例えば、走行時の風圧などによってフロントパネル6の下降を妨げる力が該フロントパネル6に作用した場合に、引込み係合部46が引込みカム溝37に係合することにより、フロントリフタ28を下方に引き込む「引込み作用」が生じ、強制的にフロントパネル6を引き下げることができる。
引込み係合部46が引込みカム溝37に係合している途中では、シャティングカム47はシャティング係合部38の後方側に位置しており、フロントパネル6がルーフ開口4の前部を閉鎖する全閉姿勢になる際に、シャティングカム47がシャティング係合部38に係合することにより、フロントリフタ28が下方に引き下げられ、強制的にフロントパネル6を引き下げることができると共に、フロントパネル6の全閉姿勢で該フロントパネル6後部の浮き上がりが規制される。
前記構成のサンルーフ装置1にあっては、フロントパネル6をフルチルトアップ姿勢で後方移動する際に、フロントリフタ28の前部をリヤパネル7の前端やルーフ開口4の後縁部55に極力近づけてルーフ開口4を大きく開けるために、フロントリフタ28の中途部に、リヤパネル7の前端やルーフ開口4の後縁部55との接触干渉を避けるための逃げ部54が設けられている。この逃げ部54は、下方から上方に向けて凹設状に形成されていて、その下縁部が側面視で「へ」の字を呈するように形成されている。
図2及び図6に示すように、フロントパネル6には、その左右両端部側から下方に向けて突出するスカート部56が、該フロントパネル6の左右方向端部側の縁部に沿って設けられている。このスカート部56は、フロントパネル6のパネル本体6Aの外周を取り巻くように該パネル本体6Aに取付固定されたウエザーストリップ保持部材57に一体形成されている。図5に示すように、このウエザーストリップ保持部材57の外周には嵌合溝58が全周にわたって形成され、この嵌合溝58に、パネル本体6Aの外周を全周にわたって取り巻くように設けられたウエザーストリップ59が嵌合保持されている。なお、ウ
エザーストリップ59はウエザーストリップ保持部材57に一体形成されていてもよい。
図2及び図6に示すように、前記スカート部56は、パネル本体6Aの前部から後部にわたって設けられ、前縁56aは前斜め上方に傾斜し、後縁56bは後斜め上方に傾斜状とされている。このスカート部56の前後方向中途部には、フロントパネル6をフルチルトアップ姿勢で後方移動する際に、フロントリフタ28の前部をリヤパネル7の前端やルーフ開口4の後縁部55に極力近づけてルーフ開口4を大きく開けるために、リヤパネル7の前端やルーフ開口4の後縁部55との接触干渉を避けるための逃がし部60が、下方から上方に向けて凹設状に形成されている。この逃がし部60は、フロントリフタ28に設けられた逃げ部54と同じ目的で形成されたものであるので、その下縁部が側面視で、フロントリフタ28の逃げ部54と近似した「へ」の字を呈するように形成されている。
図3(b)はフロントパネル6がフルチルトアップした状態を示し、符号Xはリヤパネル7の左右方向中央での断面を示し、符号Yはリヤパネル7の左右方向端部側での断面を示す。
サンルーフ装置1にあっては、ルーフ開口4をフロントパネル6及びリヤパネル7が閉鎖している状態であっても、例えば、洗車しているときなどに、ルーフ開口4の左右方向端部側の縁部とパネル6,7の左右方向端部側の縁部(ウエザーストリップ59)との間から水が浸入する場合がある。ルーフ開口4の縁部とフロントパネル6の縁部との間から浸入した水はスカート部56を伝って流れ、該スカート部56の下端から下方に落下するが、このとき、車両2が左右方向に傾いていると、傾斜の度合いによっては、車両2のルーフ3の高い側で、スカート部56を伝う水が、該スカート部56の下端からパネルガイド部18側(パネルガイド部18の左右方向外方側の端部側)に向けて落下する場合がある。
この場合、スカート部56の逃がし部60が設けられているところでは、スカート部56の下方への突出量が少ないことから、スカート部56の下端から落下する水は比較的高い位置から落下することとなり、該水がパネルガイド部18側に向けて落下する可能性が高い。
また、本実施形態では、図5及び図10に示すように、フロントパネル6が全閉姿勢であるときには、シャティング29の前部及び中途部は、スカート部56の逃がし部60の下方で且つ左右方向内方寄りに位置すると共に、ガイドレールのパネルガイド部18と樋部21との境目部分(仕切り部分)の壁部61の上端側を覆うように配置されていることから、前述したように、車両2が左右方向に傾いていてスカート部56を伝う水が、該スカート部56の逃がし部60の形成部分の下端からパネルガイド部18側に向けて落下する場合に、何も対策が講じられていないと、スカート部56の逃がし部60の形成部分の下端から落下する水は、シャティング29の前部や中途部に当たって、シャティング29やフロントスライダ30を濡らしたり、パネルガイド部18に溜まったりする惧れがある。
そこで、本実施形態では、スカート部56の下端からパネルガイド部18側に向けて落下する場合に、該落下する水を受けて樋部21へと落とす水侵入防止部材62を、シャティング29の前部及び中途部(スカート部56の逃がし部60に対応する位置に位置する部分)を左右方向外側方から覆う(カバーする)ように該シャティング29に設けている。したがって、水侵入防止部材62はフロントパネル6が全閉姿勢であるときにおける逃がし部60に対応する位置に設けられている。
この水侵入防止部材62を設けることにより、スカート部56の下端からパネルガイド部18側(パネルガイド部18の左右方向外方側の端部側)に向けて落下する場合に、該落下する水は、水侵入防止部材62によって受けられ、樋部21へと跳ね返されて又は水侵入防止部材62を伝って樋部21へと落ちる。これによって、パネルガイド部18への水の侵入を防止することができる。また、シャティング29の水濡れを防止することができる。
この水侵入防止部材62の左右方向外側面63は、シャティング29の連結部49に対応する部位では、図5に示すように、上部が下方に行くに従って左右方向外方に移行する
傾斜面となっていると共に下部が該傾斜面の下端から下方に延びる立面状となっており、該シャティング29の連結部49に対応する部位の前方側及び後方側では、図10(a)〜(d)に示すように、上部及び下部が立面状で中途部が下方に行くに従って左右方向外方に移行する傾斜面となっている。
また、図9(a)に示すように、水侵入防止部材62の前端部には左右方向外方に延出状の前壁64が設けられていると共に後端部には左右方向外方に延出状の後壁65が設けられており、この前後壁64,65により水侵入防止部材62から前後に水が落ちないように構成されている。
また、図9(b)に示すように、水侵入防止部材62の左右方向内方側には、その前端側に嵌合部66が設けられ、該嵌合部66の後方側に前記連結部49との接触干渉を避けるための逃げ凹部67が設けられ、後端側に係合爪68が設けられ、この係合爪68と逃げ凹部67との間に係合溝69が設けられている。
嵌合部66はシャティング29の前端側の支持部48に嵌合し、嵌合部66がシャティング29の支持部48に嵌合することでシャティング29に対する水侵入防止部材62の前部の上下動、前後動及び左右移動が規制される。
また、図10(d)に示すように、係合爪68はシャティング29の後部の爪係止部51に係合し、係合爪68がシャティング29の爪係止部51に係合することで、水侵入防止部材62の後部の左右方向外方への移動が規制される。
また、図10(c)に示すように、係合溝69には、シャティング29の中途部の差し込み部50が差し込まれ、これによって、シャティング29に水侵入防止部材62の後部側が支持される。
前記水侵入防止部材62はガイドレール13に設けられてもよいが、そうすると、ガイドレール13に水侵入防止部材62の取付部を別途形成しなければならず、この水侵入防止部材62の取付部をガイドレール13に設けるためにガイドレール13の左右幅が拡大し、室内側開口16を狭くすることとなる。
したがって、水侵入防止部材62をシャティング29に設けることによりガイドレール13の左右幅の拡大を防止でき、これにより、室内側開口16の狭小化を防止することができる。
また、シャティング29は、ルーフ開口4の全開時に、ルーフ3の後部下方に収納される。したがって、水侵入防止部材62をシャティング29に設けることにより、フロントパネル6を開動作する際に、水侵入防止部材62がフロントスライダ30及びシャティング29と共に一体移動し、ルーフ開口4の全開時に水侵入防止部材62がルーフ3の後部下方に収納され、外観が良好となる。
なお、水侵入防止部材62はシャティング29に一体形成されていてもよい。また、サンルーフ装置1は、全閉姿勢から後上がり傾斜状にチルトアップし、チルトアップ姿勢で前後移動するパネルを有するサンルーフ装置1であればよく、一枚のパネルでルーフ開口4を開閉自在に閉塞するタイプのものであってもよい。
2 車両
3 ルーフ
4 ルーフ開口
6 パネル(フロントパネル)
9 パネル作動装置(フロントパネル作動装置)
13 ガイドレール
18 パネルガイド部
21 樋部
29 シャティング
30 スライダ(フロントスライダ)
56 スカート部
60 逃がし部
62 水侵入防止部材

Claims (4)

  1. 車両のルーフに形成されたルーフ開口を開閉自在に閉鎖するパネルに、その左右両端部側から下方に向けて突出するスカート部を前記パネルの左右方向端部側の縁部に沿って設け、
    前記パネルの左右両端部側の下方にガイドレールを設け、このガイドレールは、前記パネルを開閉作動させるパネル作動装置を支持案内するパネルガイド部と、このパネルガイド部の左右方向外側方で且つ前記スカート部の下方に位置する樋部とを備え、
    前記パネルの全閉時において、ルーフ開口の左右方向外方側の縁部とパネルの左右方向外方側の縁部との間から浸入してスカート部を伝って該スカート部の下端からパネルガイド部側に落下する水を受けて樋部へと落とす水侵入防止部材を、前記パネルガイド部の左右方向外方側の端部側に設けたことを特徴とするサンルーフ装置。
  2. 前記パネルが全閉姿勢から後上がり傾斜状にチルトアップした後、チルトアップ姿勢で後方移動してルーフ開口を開くように構成され、前記パネルがチルトアップ姿勢で後方移動する際に該パネルの後方に位置する部材との干渉を避けるための逃がし部を前記スカート部に設け、前記パネルが全閉姿勢であるときにおける前記逃がし部に対応する位置に前記水侵入防止部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のサンルーフ装置。
  3. 前記パネルの全閉時において該パネルの浮き上がりを規制するシャティングを備え、このシャティングは前記パネルガイド部の左右方向外方側の端部側に配置され且つ前記パネルの全閉時において前記逃がし部に対応する位置に位置する部分を有し、該部分を左右方向外側方から覆うように前記水侵入防止部材をシャティングに設けたことを特徴とする請求項2に記載のサンルーフ装置。
  4. 前記パネル作動装置は、ガイドレールに沿って前後移動することにより前記パネルをチルト動作させると共にチルトアップ姿勢で前後移動させるスライダを備え、このスライダに前記シャティングが一体移動可能に連結されていて前記水侵入防止部材がスライダ及びシャティングと一体移動することを特徴とする請求項3に記載のサンルーフ装置。
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