JP5586515B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
前記キャビンの室内後部には運転席が設けられ、キャビンの左側面の前部側には乗降口が形成されている。この乗降口はドアによって開閉自在に閉塞されている。
また、このドアは全開状態としたときには、キャビン本体の側面後部と左右方向で対向すると共に該位置でロック可能とされている。
請求項1に係る発明では、走行装置上に旋回自在に支持された旋回台の後部にエンジンを搭載すると共に該旋回台にエンジンの前側に位置するキャビンを搭載し、このキャビンの側面前部に乗降口を閉塞するドアを備え、該ドアはその後縁側が乗降口の後縁側に上下軸回りに回動自在に支持されることで開閉自在とされ、このドアは全開した状態でキャビンの側面後部と対向状とされる作業機において、
全開状態におけるドアとキャビンの側面との間に、後方からの騒音が該全開状態におけるドアとキャビンの側面後部との間を通ってキャビン室内に伝播するのを抑制する遮音部材を設け、
この遮音部材の後面側を左右方向外方に行くに従って前方に移行する傾斜状としたことを特徴とする。
全開状態におけるドアとキャビンの側面との間に、後方からの騒音が該全開状態におけるドアとキャビンの側面後部との間を通ってキャビン室内に伝播するのを抑制する遮音部材を設け、
ドアは後縁側の上部及び下部がヒンジを介して乗降口の後縁に上下軸回りに回動自在に支持され、上側のヒンジから下側のヒンジにわたって前記遮音部材を設けたことを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記遮音部材を乗降口の後縁側に、該乗降口後縁に沿って設
けたことを特徴とする。
請求項4に係る発明では、ドアは後縁側の上部及び下部がヒンジを介して乗降口の後縁に上下軸回りに回動自在に支持され、上側のヒンジから下側のヒンジにわたって前記遮音部材を設けたことを特徴とする。
請求項6に係る発明では、遮音部材は、ドアを閉鎖した状態におけるヒンジの外面側の平面視形状に沿って形成された本体部材と、該本体部材に取り付けられていて乗降口の後縁に接当するフチゴムとを有することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、遮音部材によって、後方からの騒音が全開状態のドアとキャビンの側面後部との間の隙間を通りキャビン室内に伝播するのを抑制することができ、オペレータの耳元騒音を低減することができる。
また、遮音部材の後面側を左右方向外方に行くに従って前方に移行する傾斜状とすることにより、後方からの騒音がキャビンから離れる方向に逃がすことができ、後方からの騒音のキャビン室内への伝播抑制の効果大である。
請求項2に係る発明によれば、遮音部材を上側のヒンジから下側のヒンジにわたって設けることにより、後方からの騒音がキャビン室内へ伝播するのを効率よく抑制することができる。
請求項4に係る発明によれば、遮音部材を上側のヒンジから下側のヒンジにわたって設けることにより、後方からの騒音がキャビン室内へ伝播するのを効率よく抑制することができる。
請求項6に係る発明によれば、遮音部材の本体部材をヒンジの外面側の平面視形状に沿って形成するこにより、ヒンジと一体感がありキャビンの外観を損ねないと共に、乗降口の後縁に接当するフチゴムによって遮音部材と乗降口の後縁との間を確実に塞ぐことができる。
図1及び図2において、符号1は作業機として例示するバックホーである。
該バックホー1は、走行装置2上に旋回台3を上下方向の旋回軸心回りに旋回自在に搭載し、この旋回台3の後部にエンジン4を搭載すると共に該エンジン4を覆うボンネット5を設け、前記旋回台3の前部に(エンジン4の前側に)キャビン6を搭載すると共に該キャビン6の前方に掘削作業装置7を装備している。
Aをトラックフレーム2Bの左右両側に備えてなる。
掘削作業装置7は、旋回台3の前部に設けられた支持ブラケット13に上下軸回りに回動自在に支持されたスイングブラケット14と、該スイングブラケット14に上下揺動自在に支持されたブーム15と、該ブーム15の先端側に上下揺動自在に支持されたアーム16と、該アーム16の先端側に上下揺動自在に支持されたバケット17とを備えている。
図1〜図4において、キャビン6は、オペレータが着座する運転席22と該運転席22の前方に設けられた操縦装置を覆うキャビン本体23を備えている。
キャビン本体23の上面側にはルーフ26が設けられ、前面側にはフロントガラスが設けられ、背面側にはリヤガラス28が設けられ、左側面後部にはサイドガラス29が設けられ、右側面には前部から後部にわたるサイドガラスが設けられている。
また、キャビン本体23の左側面の前部には乗降口30が形成され、この乗降口30はドア31によって開閉自在に閉塞されている。
ドア31は、その後縁側の上部及び下部がドア枠の後枠部33にヒンジ37U,37Dを介して上下軸回りに回動自在に支持されていて、上下軸回りに回動させることにより、乗降口30を開閉自在としている。
この全開状態において、ドア31の前縁31a側が排気用テールパイプ21の左側方に位置している。
符号39はゴム製の接当部を有するドアストッパである。
全開状態のドア31とキャビン本体23の左側面後部との間には、これらの干渉を避けるための隙間が形成されている。また、ドア31を開閉する際に、ドア31の後縁31b側がドア枠の後枠部33に干渉しないように、ドア31の後縁31bとドア枠の後枠部33との間に隙間が確保されている。
一方の蝶番片41Aの筒部42Aと他方の蝶番片41Bの筒部42Bとは上下方向で交互に且つ同心状として配置され各筒部42A,42Bにわたって回動軸44を挿通することにより、一対の蝶番片41A,41Bが回動自在に連結されている。
ア枠の後枠部33にボルト固定されている。
各蝶番片41A,41Bの筒部42A,42Bはドア枠の後枠部33の左斜め前方に位置している。
可動側の蝶番片41Aの取付部45Aも中途部で若干折曲されていて、基部側壁部48と先端側壁部49とからなり、先端側壁部49がドア枠の後枠部33にボルト固定されている。
本実施形態では、該遮音部材53は、ドア枠の後枠部33(乗降口30の後縁)と全開状態のドア31の後縁31bとの間に、ドア枠の後枠部33に沿って(乗降口30の後縁に沿って)上下方向に設けられている。具体的には遮音部材53は上下のヒンジ37U,37D間に設けられ、より具体的には上側のヒンジ37Uから下側のヒンジ37Dにわたって、これら上下ヒンジ37U,37D間の空間を埋めるように設けられている。
前記遮音部材53は本体部材54と取付部材55U,55Dとフチゴム56とから構成されている。
湾曲壁部57の外径はヒンジ37U,37Dの筒部42A,42Bの外径と略同じ外径に形成されていて、湾曲壁部57は平面視で筒部42A,42Bに沿うように配置されている。
また、本体部材54の後壁部59は平面視で固定側の蝶番片41Bの取付部45Bの基部側壁部46に沿うように配置されている。
したがって、本体部材54は、ドア31を閉鎖した状態におけるヒンジ37U,37Dの外面側の平面視形状に沿うように形成されている。
上側の取付部材55Uは、本体部材54の後壁部59の後面上部に設けられ、下部が該後壁部59の後面に固着され、上部が該後壁部59から上方に突出し、該上部にボルト挿通孔60が形成されている。この上側の取付部材55Uは上側のヒンジ37Uの固定側蝶番片41Bの基部側壁部46に、前記ボルト挿通孔51,60を挿通してナット52に螺合されるボルト61によって取付固定されている。
フチゴム56は、上下の取付部材55U,55Dの間に設けられ、上側の取付部材55Uから下側の取付部材55Dにわたって設けられている(フチゴム56の上端が上側の取付部材55Uの下端に近接し、フチゴム56の下端が下側の取付部材55Dの上端に近接するように該フチゴム56が形成されている)。
嵌着部62は、平断面U字状に形成され、本体部材54の後壁部59を挟み込むように該後壁部59に嵌合し、内面側に抜け止め抵抗の機能を有する保持リップを有する。
連結部64は上下方向に長い帯板状であって上下方向にわたって嵌着部62と接当部63とを連結している。
前記遮音部材53によって、排気用テールパイプ21からの排気音が全開状態のドア31とキャビン本体23の左側面後部との間の隙間を通り、ドア枠の後枠部33を回り込んでキャビン6室内に伝播するのを抑制することができ、オペレータの耳元騒音を大幅に低減することができる。
本実施形態にあっては、全開状態におけるドア31の後縁31bと遮音部材53との間には隙間があるが、遮音部材53の後面側がドア枠の後枠部33から左右方向外方に行くに従って前方に移行する傾斜状とされていることから、後方からの排気音が遮音部材53の後面側によってキャビン本体23から離れる方向に逃げることとなり、後方からの排気音が全開状態におけるドア31の後縁31bと遮音部材53との間からキャビン6室内に伝播するのを効率よく抑制する。
前記遮音部材53の取付部材55U,55Dを、ヒンジ37U,37Dの固定側蝶番片41Bと供締めによって取付固定することもできる。また、遮音部材53は、ドア枠の後枠部33にボルト固定するようにしてもよし、また、遮音部材53の本体部材54をドア
枠の後枠部33に溶接固定するようにしてもよい(この場合は、前記フチゴム56は不要である)。
また、遮音部材53は、全開状態におけるドア31とキャビン本体23との間の隙間を完全に埋める構造が理想的であるが、排気音の後方から前方への音の流れを乱す形状であれば隙間があっても効果的である。
3 旋回台
4 エンジン
6 キャビン
30 乗降口
31 ドア
31b ドアの後縁
37U 上側のヒンジ
37D 下側のヒンジ
41A 可動側の蝶番片
41B 固定側の蝶番片
53 遮音部材
54 本体部材
56 フチゴム
Claims (6)
- 走行装置(2)上に旋回自在に支持された旋回台(3)の後部にエンジン(4)を搭載すると共に該旋回台(3)にエンジン(4)の前側に位置するキャビン(6)を搭載し、このキャビン(6)の側面前部に乗降口(30)を閉塞するドア(31)を備え、該ドア(31)はその後縁(31b)側が乗降口(30)の後縁側に上下軸回りに回動自在に支持されることで開閉自在とされ、このドア(31)は全開した状態でキャビン(6)の側面後部と対向状とされる作業機において、
全開状態におけるドア(31)とキャビン(6)の側面との間に、後方からの騒音が該全開状態におけるドア(31)とキャビン(6)の側面後部との間を通ってキャビン(6)室内に伝播するのを抑制する遮音部材(53)を設け、
この遮音部材(53)の後面側を左右方向外方に行くに従って前方に移行する傾斜状としたことを特徴とする作業機。 - 走行装置(2)上に旋回自在に支持された旋回台(3)の後部にエンジン(4)を搭載すると共に該旋回台(3)にエンジン(4)の前側に位置するキャビン(6)を搭載し、このキャビン(6)の側面前部に乗降口(30)を閉塞するドア(31)を備え、該ドア(31)はその後縁(31b)側が乗降口(30)の後縁側に上下軸回りに回動自在に支持されることで開閉自在とされ、このドア(31)は全開した状態でキャビン(6)の側面後部と対向状とされる作業機において、
全開状態におけるドア(31)とキャビン(6)の側面との間に、後方からの騒音が該全開状態におけるドア(31)とキャビン(6)の側面後部との間を通ってキャビン(6)室内に伝播するのを抑制する遮音部材(53)を設け、
ドア(31)は後縁(31b)側の上部及び下部がヒンジ(37U,37D)を介して乗降口(30)の後縁に上下軸回りに回動自在に支持され、上側のヒンジ(37U)から下側のヒンジ(37D)にわたって前記遮音部材(53)を設けたことを特徴とする作業機。 - 前記遮音部材(53)を乗降口(30)の後縁側に、該乗降口(30)後縁に沿って設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機。
- ドア(31)は後縁(31b)側の上部及び下部がヒンジ(37U,37D)を介して乗降口(30)の後縁に上下軸回りに回動自在に支持され、上側のヒンジ(37U)から下側のヒンジ(37D)にわたって前記遮音部材(53)を設けたことを特徴とする請求項1又は3に記載の作業機。
- ヒンジ(37U,37D)はドア(31)の後縁(31b)側に取り付けられる可動側の蝶番片(41A)と乗降口(30)の後縁側に取り付けられる固定側の蝶番片(41B)とを上下軸回りに回動自在に連結してなり、前記遮音部材(53)を前記固定側の蝶番片(41B)に取り付けたことを特徴とする請求項2又は4に記載の作業機。
- 遮音部材(53)は、ドア(31)を閉鎖した状態におけるヒンジ(37U,37D)の外面側の平面視形状に沿って形成された本体部材(54)と、該本体部材(54)に取り付けられていて乗降口(30)の後縁に接当するフチゴム(56)とを有することを特徴とする請求項2,4又は5に記載の作業機。
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