JP5395514B2 - 定着用ガイドシートを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、感光部で形成された未定着画像を加熱加圧定着するのに用いられる定着用フィルムを備えた画像形成装置に係り、特に、定着ローラとフィルム管状体とを備えたベルトニップ方式の定着用ガイドシートを備えた画像形成装置に関する。
プリンタ−、複写機、ファクシミリ、これらの複合機等における画像形成装置では、未定着トナー像を形成した記録紙等を定着装置に通して加熱加圧することにより、トナー像を記録紙等に定着させている。かかる定着装置には種々の形態があり、その一つとして、表面が弾性変形する回転可能な加熱ローラに無端状ベルトを圧接させてニップ部を形成し、未定着トナー像を担持した記録媒体をこのニップ部を通過させて記録媒体上のトナー像を定着するベルトニップ方式の定着装置が知られている。
ベルトニップ方式では、駆動式の定着ローラの外周部にフィルム管状体を外接させ、その外接部位のフィルム管状体部分の内周面に対しベルトガイドを内接させ、これらの間に摺動面を有するシートを設置し、定着ローラとフィルム管状体との間にニップ部を形成しており、記録紙がニップ部を通過する間にトナー像が定着される。
このようなベルトニップ方式において、優れた定着画像や定着性を保証するには、定着ロールと記録紙との間でのスリップ、記録紙とフィルム管状体との間でのスリップを防止することが不可欠である。一方、フィルム管状体部分はベルトガイドに押圧されながら摺動するので、フィルム管状体とベルトガイドとの間の摩擦係数を小さくする必要がある。そのため、ベルトガイドの表面の摩擦係数を小さくするため、ベルトガイドの表面にガラス繊維シートを被服しているものが知られている(特許文献1、特許文献2参照)。
図8のAに、従来使用されていた縦糸と横糸が同じ太さの線材を編んでガラス繊維シートを形成した例を示す。
図8のAは、ガラス繊維シート61の断面を示し、ガラス繊維シート61は、複数の縦糸62と複数の横糸63から構成され、縦糸62と横糸63は各々が波形状に配設され、上下に千鳥足(ジグザグ)形状に配置された横糸63に対して縦糸62が横糸63の下部を貫いてから横糸63の上部を通り貫けるようにして、順次これを繰り返すようにして編まれている。同様にして、横糸63もまた、上方の縦糸62の下を貫いてから下方の縦糸62の上を通り貫けるようにして、順次これを繰り返すようにして編まれている。そして、隣り合う縦糸62と横糸63は、半位相ずらすようにして編んでいる。
このように編んだガラス繊維シート61は、図8のBに示すように、ベルトガイド64に装着した場合には、縦糸62と横糸63との交差部のうち加熱管41側に突出した部分が加熱管41と接触する。図8のB中に示す○印はそれらの交差部のうち、縦糸62と加熱管41の内周面とが接触する部位を示し、×印が横糸63と加熱管41とが接触する部位を示す。
特開平10−213984号公報(請求項3を参照。) 特開2004−206105号公報(請求項15を参照。)
このようにベルトガイドの摩擦係数を低減するため、ガラス繊維シートの表面に、フッ素樹脂を塗布・焼成した被覆層を形成し、かつその被覆層とフィルム管状体との間に潤滑剤として種々の変性シリコーンオイルを介在させることなどが提案されているが、さらなる摩擦係数を減少させる技術が望まれている。
本願発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、従来よりもさらにベルトガイドの摩擦係数を減少させることができる定着用ガイドシートを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の定着用ガイドシートを備えた画像形成装置は、フィルムで構成された加熱体と該加熱体を駆動する加圧回転部材とで挟持されたニップ間にトナーを保持した記録材が搬送され、
前記加熱体の内周部に該加熱体をガイドするガイド部材を、前記加圧回転部材のニップ位置に対応させて配設した定着用ガイドシートを備えた画像形成装置において、
前記ガイド部材の前記加熱体との摺動部に、記録紙の搬送方向に配した縦糸と記録紙の搬送方向に対して直角方向に配した横糸からなるガラス線材を交差させてガラス繊維を編んだシートを設け、
前記縦糸と横糸のうち少なくとも一方の線材の半数以上が前記加熱体に対して非接触状態になるように、前記ガラス繊維を編み、前記一方の線材は、線径の違うガラス線材によってガラス繊維を交互に配して編み、細いガラス線材を前記加熱体に対して非接触状態とした。
また、本発明の定着用ガイドシートを備えた画像形成装置は、フィルムで構成された加熱体と該加熱体を駆動する加圧回転部材とで挟持されたニップ間にトナーを保持した記録材が搬送され、
前記加熱体の内周部に該加熱体をガイドするガイド部材を、前記加圧回転部材のニップ位置に対応させて配設した定着用ガイドシートを備えた画像形成装置において、
前記ガイド部材の前記加熱体との摺動部に、記録紙の搬送方向に配した縦糸と記録紙の搬送方向に対して直角方向に配した横糸からなるガラス線材を交差させてガラス繊維を編んだシートを設け、
前記縦糸と横糸のうち少なくとも一方の線材の半数以上が前記加熱体に対して非接触状態になるように、前記ガラス繊維を編み、
前記縦糸と横糸のガラス線材のうち、一方の線材が一対の太い線材で細い線材を挟んで配して編み、これらの太い線材と細い線材を前記加熱体に対して非接触状態とした。
上記定着用ガイドシートを備えた画像形成装置は、前記ガラス繊維シートと前記加熱体内面との間に潤滑材を介在させることができる。
本発明の定着用ガイドシートを備えた定着用ガイドシートを備えた画像形成装置は、フィルムで構成された加熱体と該加熱体を駆動する加圧回転部材とで挟持されたニップ間にトナーを保持した記録材が搬送され、前記加熱体の内周部に該加熱体をガイドするガイド部材を、前記加圧回転部材のニップ位置に対応させて配設した定着用ガイドシートを備えた画像形成装置において、前記ガイド部材の前記加熱体との摺動部に、記録紙の搬送方向に配した縦糸と記録紙の搬送方向に対して直角方向に配した横糸からなるガラス線材を交差させてガラス繊維を編んだシートを設け、前記縦糸と横糸のうち少なくとも一方の線材の半数以上が前記加熱体に対して非接触状態になるように、前記ガラス繊維を編み、前記一方の線材は、線径の違うガラス線材によってガラス繊維を交互に配して編み、細いガラス線材を前記加熱体に対して非接触状態としたので、加熱体と摺動する部分の接触面積が減り、摺動抵抗を減らすことが可能となりユニットトルクの低減ができる。加えて、複数のガラス繊維の適切な配置により、効率的な接触面積となりユニットの長寿命化及び、ユニットトルクの低減ができる。
また、定着用ガイドシートを備えた画像形成装置は、前記縦糸と横糸のガラス線材のうち、一方の線材が一対の太い線材で細い線材を挟んで配して編み、これらの太い線材と細い線材を前記加熱体に対して非接触状態とすることによって、複数のガラス繊維の適切な配置により、効率的な接触面積となりユニットの長寿命化及び、ユニットトルクの低減ができる。
上記定着用ガイドシートを備えた画像形成装置は、前記ガラス繊維シートと加熱体内面との間に潤滑材を介在させたので、ユニットの長寿命化及び、ユニットトルクの低減ができる。
本発明の実施形態によるベルトニップ方式の定着装置を備えた画像形成装置を側面方向から見た断面図である。 図1の画像形成装置の定着装置の断面図である。 図2の定着装置のニップ部の拡大図である。 Aは、図2に示す定着装置のベルトガイドと加熱管との間に設けられているガラス繊維シートの第1例の側面図、Bはガラス繊維シートの線材と加熱管との接触ポイントのイメージを示す平面図である。 Aは、図2に示す定着装置のベルトガイドと加熱管との間に設けられているガラス繊維シートの第2例の側面図、BはAに示す縦線に隣接するガラス繊維シートの側面図、Cはガラス繊維シートの線材と加熱管との接触ポイントのイメージを示す平面図である。 Aは、図2に示す定着装置のベルトガイドと加熱管との間に設けられているガラス繊維シートの第1例の側面図、Bはガラス繊維シートの線材と加熱管との接触ポイントのイメージを示す平面図である。 本発明の実施形態による上記第1例による加熱管のトルク変動を示す線図である。 Aは、従来の定着装置のベルトガイドと加熱管との間に設けられているガラス繊維シートの側面図、Bはガラス繊維シートの線材と加熱管との接触ポイントのイメージを示す平面図である。
以下、本発明の実施形態による画像形成装置について添付図面を参照して説明する。
図1を参照して、画像形成装置としてのレーザプリンタ1(以下、単に「プリンタ1」と略称する)は、ほぼ直方体形状の装置本体としてのプリンタ本体2を備えている。なお、プリンタ本体2は図1中の右側を装置の前方として説明する。
プリンタ本体2の下部には、給紙カセット16が配設され、給紙カセット16内には、一端が軸21まわりに回動自在に支持された用紙載置板である底板22、底板22の他端を上方に押し上げる圧縮コイルばね28などが配設されている。底板22上に積層・収容された用紙の先端部における上面は、プリンタ本体2内に配設されたピックアップローラ23に圧接される。ピックアップローラ23は、用紙(転写材)を給紙カセット16から搬送路15側へ引き出す役割を果たす。
搬送路15の入口には、分離ローラ対18が設けられ、下流側へ向かって、搬送ローラ対19及びレジストローラ対20が配設されている。レジストローラ対20の上流側には、搬送される用紙を検知することができる用紙検知センサSが配設されている。
レジストローラ対20の下流側でプリンタ本体2内のほぼ中央領域には、像担持体である感光体ドラム7が配設され、感光体ドラム7は、図1において時計方向に回転駆動される。感光体ドラム7の感光体としては、アモルファスシリコン(若しくはアモルファスシリコン系)のものを使用している。
感光体ドラム7の周囲には、主帯電ローラ8、現像装置の現像スリーブ9、転写ローラ10、クリーニングローラ11及びクリーニングブレード12、図示しない除電器などが備えられている。現像装置は、現像ハウジング39内に配設された現像スリーブ9及び現像室37内にトナーを補給するトナーカートリッジ39を備えている(図2参照)。プリンタ本体2内の上部位置には、入力された画像情報をレーザ光に変換し、感光体ドラム7の表面に照射するレーザスキャニングユニットLSUが配設されている。
図示しない帯電バイアス電源装置により主帯電ローラ8に帯電バイアスが印加されると、感光体ドラム7の表面が一様に帯電させられる。実施形態においては正極性の帯電バイアスが印加され、感光体ドラム7の表面は一様に正帯電させられる。
現像バイアス電源装置により、現像スリーブ9に現像バイアスが印加されると、レーザスキャニングユニットLSUによって露光されることにより感光体ドラム7の表面に形成された静電潜像が現像される。実施形態においては、帯電バイアスの極性と同じ正極性の現像バイアスが印加され、磁性を有する一成分現像剤であるトナーが、感光体ドラム7の表面に形成された静電潜像に対し反転現像させられるよう構成されている。
搬送路15における感光体ドラム7の下流側には、図2及び図3に示すように定着装置24が配設されている。定着装置24は、加熱ユニット25と加圧回転ローラ26とを備えている。
これらのうち、加熱ユニット25は、加熱管41、ベルトガイド42、支持部材43及びハロゲンヒータ44を備えている。加熱管41は、加熱体として基材のステンレスの上に弾性層としてシリコンゴムを270μmの厚さで設けている。摺動部となるシリコンゴムの表面は、耐摩耗性、低摩擦性、耐熱性を有する必要があり、本実施形態では離形層としてPFAチューブを設けている。
こうした加熱管41は、加圧回転ローラ26とによって、互いの外周面が接したニップを形成し、定着時には用紙がニップ部を通過する。このニップ部に位置させて、加熱管41の内部空間には、ベルトガイド42が配設されている。
ベルトガイド42は、ステンレス製であり、表面が耐摩耗性、低摩擦性を有し、さらに潤滑剤を保持できる材料のものに処理若しくは被覆され、本実施形態では、後述するガラス繊維シートが配設される。ベルトガイド42の形状は、断面形状が略U字(若しくはコの字)形状の板材で形成され、ニップ部では平面部42aが形成され、加熱管41と加圧回転ローラ26との接触面積をニップ部で広くしている。そして、平面部42aの外側(加熱管の送り方向に対する両端部)では、加熱管41の周面に沿うように湾曲させた曲面部42bが形成され、曲面部42bの両端部では加熱管41の内方に屈曲させている。
支持部材43は、ステンレス製であってベルトガイド42の平面部42aの裏面に取付けられベルトガイド42をニップ部に位置するように支持している。また、加熱管41の内部には、熱源としてハロゲンヒータ44を配設し、定着時における加熱源としている。こうして、加熱源としてハロゲンヒータ44を用いて、加熱管41を加熱し、該加熱管41の内部に設けた補強部材と加圧ローラでフィルムを挟持する。
ベルトガイド42の加熱管41側の面には、ガラス繊維シート45が配設されている。ガラス繊維シート45は、ベルトガイド42と加熱管41との摺動性を良くするために、加熱管41とベルトガイド42との間に配設されている。さらに、ガラス繊維シート45の表面には、フッ素樹脂を塗布・焼成した被覆層を形成し、かつその被覆層と加熱管41との間に潤滑剤として変性シリコーンオイルを介在させている。
ガラス繊維シート45は、ガラス線材を縦方向(用紙の搬送方向)と横方向(用紙の搬送方向に垂直)に編んで形成されたシート状部材であり、本発明ではそのガラス線材の編み方について、以下のように工夫を凝らしている。
[第1例]
次に本実施形態の第1例として、上記した従来例と同様に、縦横が同じ太さの線材を編んでガラス繊維シート45を形成した例を図4に示す。
図4に示す横糸52(以下の横糸52a,52bを総称する)は、波形状でなく直線形状に形成されている。縦糸51(以下の縦糸51a,51bを総称する)は併設された横糸52aの上を通し、その後(図面右側)横糸52bの下を通し、1つ置きにある横糸52a(例えば偶数番目)の上を通し、残りの1つ置きの横糸52b(例えば奇数番目)の下を通している。そして、1つの縦糸51aに対して隣り合う縦糸51bは、縦方向へ半位相ずらして編むようにしている。
本第1例では、横糸52を直線形状のままで、縦糸51のみを波形状にして編むようにしたので、ガラス繊維シート45をベルトガイド42に装着した場合には、横板52の全てが加熱管41に接触することがなく、加熱管41側に突出した縦糸52の波の底部(下側突出部)のみが加熱管41に接触する。
図4のBに示すように、上記従来例(図8のB参照:以下、比較例とする)と対比すると、接触ポイントの×印の数だけ、全体として接触ポイントが半減しているのが分かる。
なお、本第1例では、縦糸51と横糸52の向きを変更して、ガラス繊維シート45を形成してもよい。
[第2例]
次に本実施形態の第2例として、ガラス繊維の横糸に太さの違う横糸を交互に用いて編んだガラス繊維シート45を例にして説明する。
図5のAは、ガラス繊維シート45の断面図であり、図5のBは図5のAに示す縦糸53aの1本隣に平行に配設される縦糸53bを見たガラス繊維シート45の断面図である。
本第2例では、複数の縦糸53(縦糸53a,53bを総称する)は同径のものを使用し、横糸54(以下の横糸54a,54bを総称する)は、縦糸53と同じ径の横糸54aと、これよりも細い細横糸54bを使用する。また、本第2例では、縦線53、横糸54とともに交互に上下に交差する波形状の線材を使用している。
横糸54は、用紙の搬送方向に対して直角方向に横糸54aと細い横糸54bとが交互に配設され、交互に突出した高い位置(ベルトガイド42側)になったり、低い位置(加熱管41側)になったりする波形状に形成されている。詳しくは、図5のAに示すように、縦糸53aは併設された縦方向の手前にある太い横糸54aの下を通り、その後方の細横糸54bの上を通っている。
そして、図5のBに示すように、1つ置きの縦糸53aと平行に隣り合う縦糸53bは、半位相ずらして編むようにしている。したがって、隣り合う縦糸53bでは、縦方向の前方にある太い横糸54aの上を通り、その後方に配置される細横糸54bの下を通っている。
本第2例では、横糸54のうち太い横糸54aの谷部が図5のBに示すように加熱管41に接触するが、全ての細横糸54bが接触することなく、縦糸53の半数の縦糸53bが加熱管41に接することない。いいかえれば、横糸54全体のうち1/2の横糸54bが加熱管41に接することがなく、縦糸53全体のうち1/2の縦糸53bが加熱管41に接することがない。
図5のCに示すように、上記比較例(図8のB)と対比すると、接触ポイントが半分に減っているのが分かる。
なお、本第1例の縦糸53と横糸54の向きを変更したガラス繊維シート45を使用してもよい。
[第3例]
次に本実施形態の第3例として、ガラス繊維の一対の太い横糸間に細い横糸を配して1組の横糸とし、交互に縦糸と編んだガラス繊維シート45を例にして説明する。
図6のAは、ガラス繊維シート45の側面図である。
本第3例では、複数の縦糸55は同径のものを使用し、横糸56(以下の横糸56a,56bを総称する)は縦糸55(以下の縦糸55a,55bを総称する)と同じ径の一対の横糸56aとこれよりも細い横糸56bを使用する。また、本第3例では、横糸56は、波形状としないで直線形状に線材を配設している。
縦糸55aは1組の横糸56の下部と上部とを波形状に交互に通し、1つ置きにある横糸56(例えば奇数番目)の下を通し、残りの1つ置きにある横糸56(例えば偶数番目)の上を通すように編んでいる。そして、縦糸55aに平行に隣り合う縦糸55bは、半位相ずらして、同様にして横糸56と編むようにしている。
本第3例では、横糸56の全ての谷部が図6のBに示すように加熱管41に接触することがなく、全ての横糸56に加熱管41との接触ポイントがないのが分かる。
なお、本第3例の縦糸55と横糸55の向きを変更したガラス繊維シート45を使用してもよい。
図2に示すように、プリンタ1の加圧回転ローラ26は、ローラ軸26aの周りに配設されている鉄製の芯金26bの周りにゴム26cが設けられ、さらにその周囲には、PFAチューブが配設されている。
図1に戻って、搬送路15における定着装置24のさらに下流側には、搬送ローラ対27が配設されている。搬送ローラ対27は、駆動ローラ30と、駆動ローラ30に圧接された従動ローラ31とを備えている。搬送ローラ対27の下流側には排出搬送路29が配設されている。
排出搬送路29は、プリンタ本体2の、後壁の内側に沿って上方に延在し、上端部においてプリンタ本体2の前方側にカーブして上記排出口5に接続されている。排出搬送路29の、上下方向におけるほぼ中央位置には、搬送ローラ対32が配設され、上端(下流端)には排出ローラ対33が配設されている。搬送ローラ対32及び排出ローラ対33は、それぞれ、駆動ローラと、駆動ローラに圧接された従動ローラとで構成されている。
プリンタ本体2の上面には排紙トレイ4が形成されている。排紙トレイ4は、後方側が低く位置するように緩く傾斜した傾斜面とこの傾斜面の前方側へ続く平面とによって構成されている。排紙トレイ4は、後述するように画像形成後にシート排出口5から前方に排出されたシートを載置する。プリンタ本体2の、前面には、手差し用給紙トレイ蓋6が配設され、上端側が前方に開くように構成されている。
なお、図示しないが、プリンタ本体2には、パソコンなどの用紙選択、プリンタの用紙選択ボタンや、プリンタ本体に配設された用紙サイズ検知センサなどで用紙のサイズを検知する公知の機能が設けられている。
このような構成により、プリンタ1は、プリンタ1にプリント信号が送信されると、給紙カセット16からピックアップローラ23によって用紙Pが引き出される。そして、用紙Pは、搬送路15に搬送され、感光体ドラム7まで搬送されると、帯電ローラ8により一様に帯電された感光体ドラム7の表面がレーザスキャニングユニットLSUにより露光されることにより静電潜像が形成され、この静電潜像は現像装置により現像されてトナー像となる。
このように感光体ドラム7に供給されたトナー像は、転写ローラ10によって、給紙カセット16から所定のタイミングで搬送された用紙Pの片面に転写され、トナー像が転写された用紙Pは、搬送路15にガイドされて定着装置24に搬送される。
定着装置24では、ハロゲンヒータ44によって、加熱管41が加熱され、用紙は加熱管41と加圧回転ローラ26との間を通り、これらのニップ間を通過する間に未定着トナーが熱定着される。
この際、加熱管41はベルトガイド42面を摺動するが、加熱管41がベルトガイド42と接触する面にはガラス繊維シート45が配設されており、ガラス繊維シート45は、加熱管41の内周面と接触面積が小さく形成されているので、加熱管41とガラス繊維シート45との摩擦が小さいので、スリップすることなく、用紙のトナーを定着させることができる。ガラス繊維シート45の表面には潤滑剤として変性シリコーンオイルを介在させているので、加熱管41の滑りをより円滑にしている。
特に、上記第2例(図5)及び第3例(図6)にように、加熱管41の送り方向と垂直に線径の異なる複数の横線54a,54bあるいは56a,56bを配してガラス繊維シートを編むことにより、ガラス繊維シート45と加熱管41間に介在する潤滑材がニップ部(横線54aと54b間あるいは56aと56b間)に留まらすことによりユニットの長寿命化とトルク低減が可能となる。
トナー像が定着された用紙Pは、搬送ローラ対27、搬送ローラ対32及び排出ローラ対33により、排出搬送路29を通って排出口5から排紙トレイ4にフェイスダウンの状態で、1枚若しくは連続的に2枚以上が排紙トレイ4に排出される。
図8に示す従来のガラス繊維シートと図4に示すような横糸を1種類のガラス繊維で編んだガラス繊維シートと、上記実施形態のうち図4に示すガラス繊維シート45を用いて、加熱ユニット単体での寿命評価を行った。その結果、図7に示す。図7の限界トルクは加熱ユニット駆動トルクの限界値を示し、改善前は図8に示す従来例によるガラス繊維シートの結果を示し、改善後は、図4に示すガラス繊維シート45の結果を示す。
その結果、加熱ユニット寿命の駆動時間である2,000時間に対しても、限界トルク以下の駆動となり、従来技術で達成できなかった寿命の延びを最適な形態で達成できた。
以上、本発明を実施形態に基づいて添付図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく、更に他の変形あるいは変更が可能である。
例えば、上記第2例(図5参照)については、横糸54を太い横糸54aと細い横糸54bを交互に配置したが、細い横糸54bのみを用いてもよい。この場合は、図5に示す横糸54aが細線となることで、×印で示す部分が非接触状態となり、さらに摩擦係数を小さくできる。
24 定着装置
25 加熱ユニット
26 加圧回転ローラ
41 加熱フィルム
42 ベルトガイド
43 支持部材
44 ハロゲンヒータ
45 ガラス繊維シート
51,51a,51b,53,53a,53b,55,55a,55b 縦糸
52,52a,52b,54,54a,54b,56,56a,56b 横糸

Claims (3)

  1. フィルムで構成された加熱体と該加熱体を駆動する加圧回転部材とで挟持されたニップ間にトナーを保持した記録材が搬送され、
    前記加熱体の内周部に該加熱体をガイドするガイド部材を、前記加圧回転部材のニップ位置に対応させて配設した定着用ガイドシートを備えた画像形成装置において、
    前記ガイド部材の前記加熱体との摺動部に、記録紙の搬送方向に配した縦糸と記録紙の搬送方向に対して直角方向に配した横糸からなるガラス線材を交差させてガラス繊維を編んだシートを設け、
    前記縦糸と横糸のうち少なくとも一方の線材の半数以上が前記加熱体に対して非接触状態になるように、前記ガラス繊維を編み、前記一方の線材は、線径の違うガラス線材によってガラス繊維を交互に配して編み、細いガラス線材を前記加熱体に対して非接触状態としたことを特徴とする定着用ガイドシートを備えた画像形成装置。
  2. フィルムで構成された加熱体と該加熱体を駆動する加圧回転部材とで挟持されたニップ間にトナーを保持した記録材が搬送され、
    前記加熱体の内周部に該加熱体をガイドするガイド部材を、前記加圧回転部材のニップ位置に対応させて配設した定着用ガイドシートを備えた画像形成装置において、
    前記ガイド部材の前記加熱体との摺動部に、記録紙の搬送方向に配した縦糸と記録紙の搬送方向に対して直角方向に配した横糸からなるガラス線材を交差させてガラス繊維を編んだシートを設け、
    前記縦糸と横糸のうち少なくとも一方の線材の半数以上が前記加熱体に対して非接触状態になるように、前記ガラス繊維を編み、
    前記縦糸と横糸のガラス線材のうち、一方の線材が一対の太い線材で細い線材を挟んで配して編み、これらの太い線材と細い線材を前記加熱体に対して非接触状態としたことを特徴とする定着用ガイドシートを備えた画像形成装置。
  3. 前記ガラス繊維シートと前記加熱体内面との間に潤滑材を介在させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着用ガイドシートを備えた画像形成装置。
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