JP4984820B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
定着装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4984820B2 JP4984820B2 JP2006288820A JP2006288820A JP4984820B2 JP 4984820 B2 JP4984820 B2 JP 4984820B2 JP 2006288820 A JP2006288820 A JP 2006288820A JP 2006288820 A JP2006288820 A JP 2006288820A JP 4984820 B2 JP4984820 B2 JP 4984820B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- endless belt
- sheet
- arrow
- fixing device
- surface layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Description
このような定着装置として、加熱源を有する定着ロールと、この定着ロールに圧接して設けられ定着ロールと共に回転移動する無端ベルトと、を含んで構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このガラス繊維シートは、ガラス繊維で構成されたガラス繊維織物をポリテトラフルオロエチレンに含浸、焼成して得られたものである。摺動シートは、この基材としてのPTFE含浸ガラス繊維シートを、変性PTFEフィルムなどの表面層により被覆し、加熱圧着することで厚膜化して構成されている。
前記縦糸の延伸方向及び前記横糸の延伸方向各々の前記無端ベルトの回転方向に対する角度が30°以上60°以下であるシート状部材を備えた定着装置であることが好ましく、更に、前記縦糸の延伸方向及び前記横糸の延伸方向各々の前記無端ベルトの回転方向に対する角度が40°以上50°以下であることがより好ましい。
前記縦糸の延伸方向及び前記横糸の延伸方向各々の前記無端ベルトの回転方向に対する角度が30°以上60°以下であるシート状部材を有する定着装置を備えた画像形成装置であることが好ましく、更に、前記縦糸の延伸方向及び前記横糸の延伸方向各々の前記無端ベルトの回転方向に対する角度が40°以上50°以下であるシート状部材を有する定着装置を備えた画像形成装置であることより好ましい。
このため、潤滑剤としては、ヒンダードアミンオイルを用いることが特に好ましい。
なお、無端ベルト14の裏面と圧力部材16を保持する部材の表面とが摺り合うのを防止するなどの理由から、図4に示すような無端ベルト14の周方向に長い長尺シート状であることが好ましい。
これらの材質の中でも、定着装置内の加圧領域にシート状部品を用いるには高強度に加えて、耐熱性、耐屈曲性が必要なため、ガラス繊維を用いることが好ましい。
定着ロール12と無端ベルト14との間の加圧領域Nにおいては、記録媒体Kが加圧及び加熱される。その結果、未定着トナー像Tは記録媒体K上に加熱加圧定着される。
感光体52の周辺には、感光体52の回転方向に沿って、帯電装置54、露光装置56、現像装置58、転写装置60、及びクリーニング部材62が設けられている。
転写装置60は、感光体52上に形成されたトナー像を、感光体52との間で記録媒体Kを挟持搬送することにより、記録媒体Kに転写する。
露光装置56は、表面を一様に帯電された感光体52表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する。感光体52の静電潜像の形成された領域が、現像装置58との対向領域に達すると、静電潜像は、現像装置58に貯留された現像剤によって現像される。このように、静電潜像が現像剤によって現像されることにより、感光体52上には、静電潜像に応じたトナー像が形成される。
基材31として、平織りのガラスクロスファブリック(中興化成工業製、商品名:FGF200−4)を用意し、このガラスクロスファブリックの両面に、表面層33として、厚み25μの変性フッ素樹脂フィルム(変性PTFE)を融着させて、フッ素樹脂被覆ガラス織物の反物を作製した。
このとき、打ち抜いた後のシート状部材30の短辺方向(図7中、矢印A方向)が、定着装置10に搭載したときに無端ベルト14の回転方向(図1及び図4中、矢印A方向)と同一となるようにし、且つ基材31を構成する縦糸32の延伸方向(図8中、矢印C方向)の該短辺方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ1が20°であり、基材31を構成する横糸34の延伸方向(図8中、矢印D方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ2が70°となるように、フッ素樹脂皮膜ガラス織物の反物からシート状部材30を打ち抜いた。
また、定着装置の稼働条件は下記のように設定した。
・圧力部材16の圧力パット16Aの構成:長さ340mm×幅8.2mm×厚み3.0mm:材質耐熱シリコーンゴム
・定着ロールと無端ベルトとの間の接触領域における、無端ベルトの回転方向の幅(所謂、ニップ幅) :9mm
・定着ロール表面の温度 :185℃
・潤滑剤:ヒンダードアミンオイル(信越化学工業社製、商品名X22−9416、温度25℃湿度50%RH下における粘度30cs)
・塗布部材28:材質:耐熱性ポリアミド繊維、 全長320mm×幅8mm×厚み3mm、上記潤滑剤を4cc含浸させた。(320mm×8mmの面を無端ベルト内周に接触させるように配置した。)
・シート状部材の設置位置:上記作成したシート状部材30を、定着装置10の圧力部材16と無端ベルト14との間に介在するように配置した。そして、シート状部材30の、無端ベルト14の回転方向(図1中、矢印A方向参照)上流側端部30Aを、支持体22を構成する部材によって挟持することにより固定して、加圧領域Nを経由して無端ベルト14の回転方向下流側へ沿って覆うように配設した。さらに、無端ベルト14の無端ベルト14の回転方向下流側端部30Bは、固定せずに自由状態のままとした。
このようにシート状部材30を定着装置10に設けることによって、シート状部材30の基材31を構成する縦糸32の延伸方向(図8中、矢印C方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ1が20°であり、且つ基材31を構成する横糸34の延伸方向(図8中、矢印D方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ2が70°となるように、シート状部材30が定着装置10に配設された。
上記のように構成した画像形成装置において、定着装置を下記(1)〜(3)の工程を1サイクルとする稼働実験を、12万サイクル実行した。
(2)上記無端ベルト14を定着ロール12に圧接した状態で、定着ロール12無端ベルト14を回転速度320mm/sで2.1秒間回転駆動。
(3)上記(2)の回転駆動を0.2秒間停止した後に、圧力部材16による、無端ベルト14の定着ロール12への圧接を解除(圧接時の無端ベルト14の定着ロール12に対する加圧力:38kg/cm2)
G1:表面層の膨れ無し
G2:表面層の膨れ有り。発生した膨れの内、最大膨れの外径2mm未満。
G3:表面層の膨れ有り。発生した膨れの内、最大膨れの外径2mm以上5mm未満。
G4:表面層の膨れ有り。発生した膨れの内、最大膨れの外径5mm以上10mm未満。
G5:表面層の膨れ有り。発生した膨れの内、最大膨れの外径10mm以上。
上記耐久試験中、4万サイクルごとに画像形成装置を使用して、A4サイズのP紙(富士ゼロックス株式会社製)に、濃度100%の270mm×100mmの黒色画像を100枚プリントする画像形成処理を行った後に、1時間休止する一連の工程を繰り返し、500枚の画像形成テストを行い、画質劣化を評価することにより定着性能の評価を行った。評価結果を表2に示した。
◎:オイル膨れによるグロスむらの発生なし
○:オイル膨れによるグロスむら発生率0.1以上1%未満
×:オイル膨れによるグロスむら発生率1%以上5%未満
××:オイル膨れによるグロスむら発生率5%以上10%未満
×××:オイル膨れによるグロスむら発生率10%以上
実施例1で作製したフッ素樹脂被覆ガラス織物の反物から、下記のようにしてシート状部材30を作製するとともに、下記のようにして実施例1で用いた定着装置に作成したシート状部材30を搭載した以外は、実施例1と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。
このようにシート状部材30を定着装置10に設けることによって、シート状部材30の基材31を構成する縦糸32の延伸方向(図8中、矢印C方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ1が30°であり、且つ基材31を構成する横糸34の延伸方向(図8中、矢印D方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ2が60°となるように、シート状部材30が定着装置10に配設された。
実施例2の表面層の膨れ評価結果を表1に示し、定着性能評価結果を表2に示した。
実施例1で作製したフッ素樹脂被覆ガラス織物の反物から、下記のようにしてシート状部材30を作製するとともに、下記のようにして実施例1で用いた定着装置に作成したシート状部材30を搭載した以外は、実施例1と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。
このようにシート状部材30を定着装置10に設けることによって、シート状部材30の基材31を構成する縦糸32の延伸方向(図8中、矢印C方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ1が40°であり、且つ基材31を構成する横糸34の延伸方向(図8中、矢印D方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ2が50°となるように、シート状部材30が定着装置10に配設された。
実施例3の表面層の膨れ評価結果を表1に示し、定着性能評価結果を表2に示した。
実施例1で作製したフッ素樹脂被覆ガラス織物の反物から、下記のようにしてシート状部材30を作製するとともに、下記のようにして実施例1で用いた定着装置に作成したシート状部材30を搭載した以外は、実施例1と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。
このようにシート状部材30を定着装置10に設けることによって、シート状部材30の基材31を構成する縦糸32の延伸方向(図8中、矢印C方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ1が45°であり、且つ基材31を構成する横糸34の延伸方向(図8中、矢印D方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ2が45°となるように、シート状部材30が定着装置10に配設された。
実施例4の表面層の膨れ評価結果を表1に示し、定着性能評価結果を表2に示した。
実施例1で作製したフッ素樹脂被覆ガラス織物の反物から、下記のようにしてシート状部材30を作製するとともに、下記のようにして実施例1で用いた定着装置に作成したシート状部材30を搭載した以外は、実施例1と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。
このようにシート状部材30を定着装置10に設けることによって、シート状部材30の基材31を構成する縦糸32の延伸方向(図8中、矢印C方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ1が50°であり、且つ基材31を構成する横糸34の延伸方向(図8中、矢印D方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ2が40°となるように、シート状部材30が定着装置10に配設された。
実施例5の表面層の膨れ評価結果を表1に示し、定着性能評価結果を表2に示した。
実施例1で作製したフッ素樹脂被覆ガラス織物の反物から、下記のようにしてシート状部材30を作製するとともに、下記のようにして実施例1で用いた定着装置に作成したシート状部材30を搭載した以外は、実施例1と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、定着性能評価を行った。
このようにシート状部材30を定着装置10に設けることによって、シート状部材30の基材31を構成する縦糸32の延伸方向(図8中、矢印C方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ1が60°であり、且つ基材31を構成する横糸34の延伸方向(図8中、矢印D方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ2が30°となるように、シート状部材30が定着装置10に配設された。
実施例6の表面層の膨れ評価結果を表1に示し、定着性能評価結果を表2に示した。
実施例1で作製したフッ素樹脂被覆ガラス織物の反物から、下記のようにしてシート状部材30を作製するとともに、下記のようにして実施例1で用いた定着装置に作成したシート状部材30を搭載した以外は、実施例1と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価を行った。
このようにシート状部材30を定着装置10に設けることによって、シート状部材30の基材31を構成する縦糸32の延伸方向(図8中、矢印C方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ1が70°であり、且つ基材31を構成する横糸34の延伸方向(図8中、矢印D方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ2が20°となるように、シート状部材30が定着装置10に配設された。
実施例7の表面層の膨れ評価結果を表1に示し、定着性能評価結果を表2に示した。
実施例1で作製したフッ素樹脂被覆ガラス織物の反物から、下記のようにしてシート状部材30を作製するとともに、下記のようにして実施例1で用いた定着装置に作成したシート状部材30を搭載した以外は、実施例1と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。
このようにシート状部材30を定着装置10に設けることによって、シート状部材30の基材31を構成する縦糸32の延伸方向(図8中、矢印C方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ1が0°であり、且つ基材31を構成する横糸34の延伸方向(図8中、矢印D方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ2が90°となるように、シート状部材30が定着装置10に配設された。
比較例1の表面層の膨れ評価結果を表1に示し、定着性能評価結果を表2に示した。
実施例1で作製したフッ素樹脂被覆ガラス織物の反物から、下記のようにしてシート状部材30を作製するとともに、下記のようにして実施例1で用いた定着装置に作成したシート状部材30を搭載した以外は、実施例1と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。
このようにシート状部材30を定着装置10に設けることによって、シート状部材30の基材31を構成する縦糸32の延伸方向(図8中、矢印C方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ1が10°であり、且つ基材31を構成する横糸34の延伸方向(図8中、矢印D方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ2が80°となるように、シート状部材30が定着装置10に配設された。
比較例2の表面層の膨れ評価結果を表1に示し、定着性能評価結果を表2に示した。
実施例1で作製したフッ素樹脂被覆ガラス織物の反物から、下記のようにしてシート状部材30を作製するとともに、下記のようにして実施例1で用いた定着装置に作成したシート状部材30を搭載した以外は、実施例1と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。
このようにシート状部材30を定着装置10に設けることによって、シート状部材30の基材31を構成する縦糸32の延伸方向(図8中、矢印C方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ1が80°であり、且つ基材31を構成する横糸34の延伸方向(図8中、矢印D方向)の、無端ベルト14の回転方向(図8中、矢印A方向)に対する角度θ2が10°となるように、シート状部材30が定着装置10に配設された。
比較例3の表面層の膨れ評価結果を表1に示し、定着性能評価結果を表2に示した。
実施例1で作製したシート状部材30の稼働実験において、圧力部材16による無端ベルト14から定着ロール12への加圧力を、42kg/cm2とした以外は、実施例1で作製したシート状部材30を用いて実施例1と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。実施例8の表面層の膨れ評価結果を表3に示し、定着性能評価結果を表4に示した。
実施例2で作製したシート状部材30の稼働実験において、圧力部材16による無端ベルト14から定着ロール12への加圧力を、42kg/cm2とした以外は、実施例2で作製したシート状部材30を用いて実施例2と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。実施例9の表面層の膨れ評価結果を表3に示し、定着性能評価結果を表4に示した。
実施例3で作製したシート状部材30の稼働実験において、圧力部材16による無端ベルト14から定着ロール12への加圧力を、42kg/cm2とした以外は、実施例3で作製したシート状部材30を用いて実施例3と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。実施例10の表面層の膨れ評価結果を表3に示し、定着性能評価結果を表4に示した。
実施例4で作製したシート状部材30の稼働実験において、圧力部材16による無端ベルト14から定着ロール12への加圧力を、42kg/cm2とした以外は、実施例4で作製したシート状部材30を用いて実施例4と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。実施例11の表面層の膨れ評価結果を表3に示し、定着性能評価結果を表4に示した。
実施例5で作製したシート状部材30の稼働実験において、圧力部材16による無端ベルト14から定着ロール12への加圧力を、42kg/cm2とした以外は、実施例5で作製したシート状部材30を用いて実施例5と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。実施例12の表面層の膨れ評価結果を表3に示し、定着性能評価結果を表4に示した。
実施例6で作製したシート状部材30の稼働実験において、圧力部材16による無端ベルト14から定着ロール12への加圧力を、42kg/cm2とした以外は、実施例6で作製したシート状部材30を用いて実施例6と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。実施例13の表面層の膨れ評価結果を表3に示し、定着性能評価結果を表4に示した。
実施例7で作製したシート状部材30の稼働実験において、圧力部材16による無端ベルト14から定着ロール12への加圧力を、42kg/cm2とした以外は、実施例7で作製したシート状部材30を用いて実施例7と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。実施例14の表面層の膨れ評価結果を表3に示し、定着性能評価結果を表4に示した。
比較例1で作製したシート状部材30の稼働実験において、圧力部材16による無端ベルト14から定着ロール12への加圧力を、42kg/cm2とした以外は、比較例1で作製したシート状部材30を用いて比較例1と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。比較例4の表面層の膨れ評価結果を表3に示し、定着性能評価結果を表4に示した。
比較例2で作製したシート状部材30の稼働実験において、圧力部材16による無端ベルト14から定着ロール12への加圧力を、42kg/cm2とした以外は、比較例2で作製したシート状部材30を用いて比較例2と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。比較例5の表面層の膨れ評価結果を表3に示し、定着性能評価結果を表4に示した。
比較例3で作製したシート状部材30の稼働実験において、圧力部材16による無端ベルト14から定着ロール12への加圧力を、42kg/cm2とした以外は、比較例3で作製したシート状部材30を用いて比較例3と同様にして稼働実験を行い、表面層の膨れ評価、及び定着性能評価を行った。比較例6の表面層の膨れ評価結果を表3に示し、定着性能評価結果を表4に示した。
このため、実施例1〜実施例7においては、比較例1〜比較例3に比べて表面層の膨れ発生を抑制することができているといえる。
このため、実施例8〜実施例14においては、比較例4〜比較例6に比べて表面層の膨れ発生を抑制することができているといえる。
比較例1〜比較例3では、表2に示すように、実施例1〜実施例7に比べて、膨れに起因する画像むらが早い段階(低サイクル数)で発生すると共に、サイクル数の増大に伴って、出力サンプル内における発生率が顕著に増加していることが分かる。
このため、実施例1〜実施例7においては、比較例1〜比較例3に比べて画像むら発生を抑制することができているといえる。
このため、実施例1〜実施例14では、比較例1〜比較例6に比べて、定着性能の低下を抑制することができるといえる。
12 定着ロール
14 無端ベルト
16 圧力部材
26 潤滑剤供給部材
30 上記シート状部材
50 画像形成装置
52 感光体
54 帯電装置
56 露光装置
58 現像装置
60 転写装置
Claims (8)
- 回転可能に配設された定着ローラと、
前記定着ローラに接触して回転する無端ベルトと、
前記無端ベルトの内側に配置され、前記無端ベルトを前記定着ローラに圧接させる圧力部材と、
前記無端ベルトの内周面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、
前記圧力部材と前記無端ベルトとの間に介在され、縦糸と前記縦糸に対して交差するように織り込まれた横糸とを有する織物からなる基材と、前記基材の両面に積層された表面層と、を有し、前記縦糸の延伸方向及び前記横糸の延伸方向各々の前記無端ベルトの回転方向に対する角度が20°以上70°以下であるシート状部材と、
を備えた定着装置。 - 前記縦糸の延伸方向及び前記横糸の延伸方向各々の前記無端ベルトの回転方向に対する角度が30°以上60°以下であるシート状部材を備えた請求項1に記載の定着装置。
- 前記縦糸の延伸方向及び前記横糸の延伸方向各々の前記無端ベルトの回転方向に対する角度が40°以上50°以下であるシート状部材を備えた請求項2に記載の定着装置。
- 前記基材の材質がガラス繊維であり、表面層がフッ素樹脂フィルムである請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
- 像保持体と、
前記像保持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
前記静電潜像をトナーにより現像して前記像保持体上にトナー像を形成する現像手段と、
前記像保持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
回転可能に配設された定着ローラと、前記定着ローラに接触して回転し該定着ローラとの間で前記記録媒体を挟持搬送する無端ベルトと、前記無端ベルトの内側に配置され、前記無端ベルトを前記定着ローラに圧接させる圧力部材と、前記無端ベルトの内周面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、前記圧力部材と前記無端ベルトとの間に介在され、縦糸と前記縦糸に対して交差するように織り込まれた横糸とを有する織物からなる基材と、前記基材の両面に積層された表面層と、を有し、前記縦糸の延伸方向及び前記横糸の延伸方向各々の前記無端ベルトの回転方向に対する角度が20°以上70°以下であるシート状部材と、を有し、前記記録媒体に転写されたトナー像を該記録媒体に定着させる定着装置と、
を備えた画像形成装置。 - 前記縦糸の延伸方向及び前記横糸の延伸方向各々の前記無端ベルトの回転方向に対する角度が30°以上60°以下であるシート状部材を有する定着装置を備えた請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記縦糸の延伸方向及び前記横糸の延伸方向各々の前記無端ベルトの回転方向に対する角度が40°以上50°以下であるシート状部材を有する定着装置を備えた請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記基材の材質がガラス繊維であり、表面層がフッ素樹脂フィルムである請求項5〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006288820A JP4984820B2 (ja) | 2006-10-24 | 2006-10-24 | 定着装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006288820A JP4984820B2 (ja) | 2006-10-24 | 2006-10-24 | 定着装置及び画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008107464A JP2008107464A (ja) | 2008-05-08 |
JP4984820B2 true JP4984820B2 (ja) | 2012-07-25 |
Family
ID=39440873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006288820A Expired - Fee Related JP4984820B2 (ja) | 2006-10-24 | 2006-10-24 | 定着装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4984820B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5395514B2 (ja) * | 2009-05-27 | 2014-01-22 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着用ガイドシートを備えた画像形成装置 |
JP6432326B2 (ja) * | 2014-12-10 | 2018-12-05 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
JP6693268B2 (ja) * | 2015-12-08 | 2020-05-13 | 株式会社リコー | 定着装置、画像形成装置 |
JP6763232B2 (ja) * | 2016-08-16 | 2020-09-30 | 富士ゼロックス株式会社 | 定着装置の製造方法 |
JP6903666B2 (ja) * | 2017-11-29 | 2021-07-14 | 深▲せん▼創怡興実業有限公司Shenzhen Fancy Creation Industrial Limited | 摺動シート及びその製造方法 |
JP7081314B2 (ja) * | 2018-06-07 | 2022-06-07 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
JP7363270B2 (ja) | 2019-09-25 | 2023-10-18 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 画像形成装置用摺動部材、定着装置、及び画像形成装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06194981A (ja) * | 1992-12-25 | 1994-07-15 | Canon Inc | 加熱装置 |
JPH10213984A (ja) * | 1997-01-30 | 1998-08-11 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像定着装置 |
JP4723852B2 (ja) * | 2003-12-19 | 2011-07-13 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
-
2006
- 2006-10-24 JP JP2006288820A patent/JP4984820B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008107464A (ja) | 2008-05-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5365908B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4984820B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP5201478B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
US7493074B2 (en) | Fixing device, sheet member, and image forming apparatus | |
JP5967468B2 (ja) | 定着装置、及び、画像形成装置 | |
JP4759350B2 (ja) | 画像加熱装置 | |
US8489009B2 (en) | Fixing device and image forming apparatus including same | |
JP5332927B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4656258B2 (ja) | 電子写真システム用の定着装置と画像形成装置 | |
JP6701569B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2014174358A (ja) | 定着装置、およびこれを備えた画像形成装置 | |
JP2016176993A (ja) | 画像形成装置 | |
US20190377286A1 (en) | Fixing device and image forming apparatus incorporating same | |
US8358960B2 (en) | Image heating apparatus | |
JP2008107465A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4577456B2 (ja) | 電子写真システム用の定着装置と画像形成装置 | |
JP6171563B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JPS60252382A (ja) | 定着装置用の液塗布用吸上芯 | |
JP6170018B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP5754658B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP5958226B2 (ja) | 搬送装置、定着装置、画像形成装置 | |
JP5867434B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP6209824B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP7087602B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP7363270B2 (ja) | 画像形成装置用摺動部材、定着装置、及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090916 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110517 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110713 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110802 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120313 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120403 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120416 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |