JP5393212B2 - アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、流体を流入させることにより収縮させるアクチュエータに関する。
従来、弾性を有する管状の管状体に加圧した流体を流入させることで、管状体をその径方向に膨張させるとともにその軸線方向に収縮させ、この収縮力を出力として得るアクチュエータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この管状体は三層構造からなり、内側の内面ゴム層(チューブ体)の上に菱形網目構造のワイヤ(糸状体)層を設け、外側を外皮で被覆したものである。管状体をこのように構成することにより、内面ゴム層の伸びを外皮により一定の範囲で抑えるのでアクチュエータの寿命は延びるが、流体を流入させたときのアクチュエータの出力が低下してしまう。
そこで近年は、内面ゴム層の出力を向上させるためと細径化のために、外側を被覆する外皮を設けないアクチュエータが検討されている。
特開昭48−24175号公報
しかしながら、前記アクチュエータでは、流体を流入させた時の出力は向上するものの内面ゴム層がより大きく膨張・収縮を繰返すようになり、アクチュエータの寿命が低下するという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、外径を細くするとともに寿命を向上させたアクチュエータを提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明のアクチュエータは、一端部に開口が形成され、弾性を有する管状体と、該管状体の前記一端部から他端部までの外表面上に固定され、自身の長さ方向に伸長しない樹脂繊維からなる糸状体と、を備え、前記開口から流体を流入させることで、前記管状体を該管状体の径方向に膨張させるとともに該管状体の軸線方向に収縮させるアクチュエータにおいて、前記樹脂繊維は、その断面形状が前記管状体の外周に対して扁平化した形状となるように、複数の素線を撚り、前記管状体の径方向に複数の前記素線を押圧して塑性変形させることで構成されることを特徴としている。
また、上記のアクチュエータにおいて、前記樹脂繊維の前記軸線方向に直交する断面形状は、楕円であることがより好ましい。
また、上記のアクチュエータにおいて、前記樹脂繊維の前記軸線方向に直交する断面形状は、多角形であることがより好ましい。
また、上記のアクチュエータにおいて、前記管状体の前記一端部と前記他端部とは、前記管状体の外表面上に螺旋状に配置された前記樹脂繊維で接続されていることがより好ましい。
本発明のアクチュエータによれば、外径を細くするとともに寿命を向上させることができる。
本発明の第1実施形態のアクチュエータの一部を破断した側面図である。 図2(a)は図1おける切断線A−Aの断面図、図2(b)は樹脂繊維が押圧されて扁平とされる前の切断線A−Aの断面図である。 同アクチュエータの製造工程を示す説明図である。 同アクチュエータの製造工程を示す説明図である。 同アクチュエータの製造工程を示す説明図である。 同アクチュエータの製造工程を示す説明図である。 同アクチュエータの製造工程を示す説明図である。 図8(a)は同アクチュエータの動作を示す管状体が膨張する前の状態の説明図である。図8(b)は同アクチュエータの動作を示す管状体が膨張した後の状態の説明図である。 図9(a)は同アクチュエータの管状体が膨張した後の管状体の断面を拡大して示す説明図である。図9(b)は比較例として樹脂繊維の断面形状が円形の場合の管状体が膨張した後の管状体の断面を拡大して示す説明図である。 本発明の第2実施形態のアクチュエータの一部を破断した側面図である。 図10における切断線B−Bの断面図である。 同アクチュエータの動作を示す管状体が膨張した後の状態の説明図である。 図13(a)及び図13(b)は本発明の実施形態の変形例における軸線方向Dに直交する断面図である。 図14(a)は本発明の実施形態の変形例における、押圧されて扁平とされる前の樹脂繊維の断面図であり、図14(b)は押圧されて扁平とされた後の樹脂繊維の断面図である。 本発明の実施形態の変形例におけるアクチュエータの側面図である。 本発明の実施形態の変形例におけるアクチュエータの側面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るアクチュエータ1の第1実施形態を、図1から図9を参照しながら説明する。図1はアクチュエータ1の一部を破断した側面図、図2(a)は図1における切断線A−Aの断面図である。なお、図2(a)は後述する樹脂繊維3が交差する位置での断面となっている。
本実施形態のアクチュエータ1は、内部に圧縮空気(流体)を流入させることで軸線方向に収縮して、その収縮力を出力として発生させる装置である。
図1及び図2(a)に示すように、このアクチュエータ1は、一端部2aに開口2bが形成され弾性を有する管状体2と、管状体2の一端部2aと他端部2cとを接続するように管状体2の外表面上に配置されて固定され、自身の伸長が規制された複数の樹脂繊維(糸状体)3と、を備えている。複数の樹脂繊維3は、管状体2の外表面上に網目状に織られて配置され、全体として筒状または略筒状の樹脂筒状体4を構成している。
また、本実施形態では、アクチュエータ1はさらに、収縮力を出力として伝達する棒状のシャフト7、管状体2内に連通する貫通孔が形成されたニードル8を備えている。
なお、以下で言う断面とは、管状体2の軸線Cに沿う軸線方向Dに直交する断面を意味する。
管状体2は、一端部2aに開口2b、他端部2cに開口2dが形成された管状に形成され、本実施形態ではシリコーン樹脂が用いられている。
樹脂繊維3は、その長さ方向の弾性係数が管状体2の弾性係数に比べて非常に大きく、曲げ方向に可撓性を有するものが用いられる。本実施形態では、一例として単線のポリエチレン(PE)繊維が用いられているが、金属ワイヤ、ガラスファイバ等を採用することもできる。
樹脂繊維3は、本実施形態では管状体2の外表面上に12本配置され、樹脂筒状体4を構成している。12本の樹脂繊維3のうちの6本は、管状体2の一端部2aと他端部2cとを接続するように、管状体2の外表面上に所定方向回りに互いに等間隔となるように螺旋状に巻回されて配置されている。そして、残りの6本の樹脂繊維3も同様に、管状体2の一端部2aと他端部2cとを接続するように、管状体2の外表面上に所定方向とは反対方向回りに互いに等間隔となるように螺旋状に巻回されて配置されている。こうして、これら12本の樹脂繊維3で構成される樹脂筒状体4は、管状体2の外表面上に不図示の接着剤により固定されている。
図2(a)に示すように、樹脂繊維3の軸線方向Dに直交する断面は、管状体2の外周に対して扁平化した形状である。例えば、管状体2の軸線方向Dに直交する断面において、樹脂繊維3は、円形を一方向に扁平とした形状に、本実施形態ではその一例として楕円形状に形成されている。そして、樹脂繊維3は、樹脂繊維3の外表面における曲率半径が最も小さい部分以外の部分で管状体2に当接されている。すなわち、本実施形態では、樹脂繊維3は、楕円形状の外表面の断面において曲率半径が最も大きな部分である位置P1で管状体2に当接されている。この位置P1は、楕円形状の断面における楕円形状の短軸と外表面との交点である。
樹脂繊維3は、後述する、押圧することにより樹脂繊維3を形成する工程以前では、図2(b)に示すように、断面形状が円形の樹脂繊維3aとなっている。そして、樹脂筒状体4も同様に、この押圧することにより樹脂繊維3を形成する工程以前では、樹脂繊維3aを網目状に織って円筒状または略円筒状に構成した樹脂筒状体4aとなっている。
樹脂筒状体4は、管状体2の径方向に樹脂筒状体4aの樹脂繊維3aを押圧して塑性変形させ、樹脂繊維3aを押圧方向に扁平とした樹脂繊維3に形成したものである。
この押圧方向は、管状体2の径方向となる。
また、断面形状が円形の樹脂繊維3aは、押圧されることにより、伸長することなく、その断面積を保ったまま断面形状が楕円形状の樹脂繊維3に形成される。
管状体2の一端部2aの開口2b内には、内部に貫通孔が形成されたニードル8の先端部が挿通されている。そして、管状体2の外周面に固定された樹脂繊維3の径方向外側から、管状体2の一端部2aに短筒状のステンレスパイプ12a、このステンレスパイプ12aに隣接して管状体2の中央部側に短筒状のシリコーン管状13aをそれぞれ固定することで、管状体2の一端部2aにニードル8を気密に取付けている。
また、管状体2の他端部2cの開口2d内には、シャフト7の基端部が挿通されている。そして、管状体2の一端部2aと同様に、管状体2の外周面に固定された樹脂繊維3の径方向外側から、管状体2の他端部2cに短筒状のステンレスパイプ12b、このステンレスパイプ12bに隣接させて管状体2の中央部側に短筒状のシリコーンチューブ13bをそれぞれ固定することで、管状体2の他端部2cにシャフト7を気密に取付けている。
このように、開口2dがシャフト7により塞がれることで、管状体2への圧縮空気の流入/流出口は一端部2aに形成された開口2bのみとなる。なお、開口2dを設けず、管状体2の他端部2cの外表面にシャフト7の基端部を取付けても良い。
次に、このように構成されたアクチュエータ1の製造工程について説明する。
まず、図3に示すように、ステンレスパイプ21の外周面上に断面形状が円形の樹脂繊維3aで構成された樹脂筒状体4aを取付ける。そして、樹脂筒状体4aの両端部の外周面を短筒状のシリコーンチューブ22でそれぞれ覆うとともに、シリコーンチューブ22を結束バンド等の固定部材23でそれぞれステンレスパイプ21に固定する。
次に、図4に示すように、樹脂筒状体4aの中央部の外周面を所定長さの熱収縮チューブ25で覆って固定した後で、樹脂筒状体4の両端部に取付けたシリコーンチューブ22及び固定部材23を取外す。そして、樹脂筒状体4aの両端部の網目状に織った樹脂繊維3aをほどいて軸線方向Dの内側にそれぞれ折り返し、折り返した樹脂繊維3aに短筒状の熱収縮チューブ26をそれぞれ被せて取付ける。
次に、図5に示すように、樹脂筒状体4の両端部に取付けた熱収縮チューブ26の中央部側をそれぞれ切取って熱収縮チューブ26aとし、樹脂筒状体4aの両端部でほどかれた樹脂繊維3aをそれぞれ軸線方向Dの外側に折り返す。そして、樹脂筒状体4aからステンレスパイプ21を除去する。さらに、管状体2に棒状の通し棒27を挿通させ、これを熱収縮チューブ25で覆われた樹脂筒状体4に挿通させる。
ここで、樹脂筒状体4aの外側から管状体2の径さ方向に不図示の治具を使用して樹脂筒状体4a及び管状体2を管状体2の径方向に押圧する。そして、樹脂繊維3aを塑性変形させ、樹脂繊維3aの断面形状を管状体2の径方向に扁平とした楕円形状に形成する。このように押圧することにより、樹脂繊維3aは樹脂繊維3に、樹脂筒状体4aは樹脂筒状体4になる。
そして、樹脂筒状体4の内側に管状体2を残して通し棒27を除去する。
次に、図6に示すように、管状体2の一端部2aの開口2b内にニードル8の先端部を挿通し、樹脂繊維3の径方向外側から、ステンレスパイプ12a及びシリコーンチューブ13aをそれぞれ不図示の接着剤により固定する。これにより、管状体2の一端部2aにニードル8を気密に取付ける。
そして、管状体2の他端部2cの開口2d内にシャフト7の基端部を挿通し、樹脂繊維3の径方向外側から、ステンレスパイプ12b及びシリコーンチューブ13bをそれぞれ接着剤により固定する。これにより、管状体2の他端部2cにシャフト7を気密に取付ける。
次に、図7に示すように形成した、樹脂筒状体4の上から不図示の接着剤を全体的に塗布することにより、樹脂筒状体4を管状体2に固定する。
以上の工程により、アクチュエータ1が完成する。
次に、以上のように構成されたアクチュエータ1の動作について説明する。
図8(a)に示すように、アクチュエータ1を動作させるときには、ニードル8を送気チューブ9の先端部に接続するとともに送気チューブ9の基端部に圧縮空気を供給するためのポンプ10を接続し、送気チューブ9の中間部に圧縮空気の圧力を調節するレギュレータ11を設ける。
図8(a)に示す状態から、ポンプ10及びレギュレータ11により、一定の圧力に調整された圧縮空気を送気チューブ9、及びニードル8に形成された貫通孔を通して管状体2内に流入させる。図9(a)に示すように、管状体2が膨張する前には、管状体2の断面の外表面は図中に二点鎖線で示す円形となっており、楕円形状の断面を有する樹脂繊維3は、外表面における曲率半径が最も大きな位置P1で管状体2に当接している。
この図9(a)に示す状態から、圧縮空気による一定の圧力を受け、管状体2が径方向に膨張する。すると、管状体2に当接する樹脂繊維3の面積は図9(a)の断面において太線で示した範囲R1となる。なお、管状体2が径方向に膨張しようとする力を、樹脂繊維3の反力と、管状体2の張力の径方向の分力とで支持することにより釣り合いが取れている。
これに比較して、図9(a)に示すように、比較例として樹脂繊維3に代えて断面形状が円形の樹脂繊維3aが管状体2に当接する場合を考える。すると、管状体2に当接する樹脂繊維3aの面積は図9(b)の断面において太線で示した範囲R2となり、図9(a)における範囲R1よりも狭くなる。
図9(a)と図9(b)において、管状体2の径方向への膨張は同程度となるので管状体2の張力はほぼ等しくなる。このため、樹脂繊維3は樹脂繊維3aに比べて、管状体2が径方向に膨張しようとする力から管状体2の張力を引いたほぼ一定の力を、より広い範囲R1で支持することができるように構成されている。
図9(a)に示すように、管状体2が径方向に膨張するにつれて、樹脂筒状体4における網目状に配置された樹脂繊維3により、管状体2は図8(b)に示すように軸線方向Dに収縮する。
こうして、本発明の第1実施形態のアクチュエータ1によれば、管状体2の軸線方向Dに直交する断面において、樹脂繊維3の外表面における曲率半径が最も大きな部分である位置P1で、樹脂繊維3が管状体2に当接している。従って、樹脂繊維3が管状体2の外表面に作用させる圧力を低下させることができ、管状体2の外表面の損傷を抑えてアクチュエータ1の寿命を向上させることができる。
また、樹脂繊維3を、その外表面における曲率半径が最も大きな部分である位置P1で管状体2に当接させているので、管状体2の径方向における樹脂繊維3の幅を狭くすることができ、アクチュエータ1を全体として細径化することが可能となる。
また、網目状に配置された樹脂繊維3の基本構造となる平行四辺形状または略平行四辺形状の樹脂繊維3の構造により、管状体2の径方向に作用する力を軸線方向Dに効果的に変換することが可能となる。このため、アクチュエータ1の出力として得られる収縮力を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図10及び図11に示すように、本実施形態のアクチュエータ31は、前記第1実施形態のアクチュエータ1に加えて、管状体2と同軸(略同軸を含む)に樹脂繊維3から一定距離離間して配置され、可撓性を有する管状のシース(規制部材)32を備える。
次に、このように構成されたアクチュエータ31の作用について説明する。
図12に示すように、アクチュエータ31を動作させるときには、アクチュエータ1の場合と同様に、ニードル8を送気チューブ9の先端部に接続するとともに送気チューブ9の基端部にポンプ10を接続し、送気チューブ9の中間部にレギュレータ11を設ける。
ここで、一定の圧力に調整された圧縮空気を管状体2内に供給すると、管状体2が径方向に膨張するとともに軸線方向Dに収縮する。そして、管状体2が径方向に一定量膨張し樹脂繊維3がシース32の内周面に当接したときに、ポンプ10により管状体2内部に圧縮空気を供給することができなくなる。
このように構成されたアクチュエータ31によれば、管状体2が膨張し過ぎて破損することをシース32により防止することができる。
以上、本発明の第1実施形態及び第2実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更等も含まれる。
例えば、上記第1実施形態及び第2実施形態では、樹脂繊維3は、楕円形状の外表面の断面において曲率半径が最も大きな部分である位置P1で管状体2に当接されているとした。しかし、樹脂繊維3が管状体2に当接されている部分はこれに限ることなく、図13(a)に示すように、樹脂繊維3が管状体2に当接されている位置P2が、楕円形状の外表面の断面において曲率半径が最も小さな部分である位置P3以外であれば良い。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、樹脂繊維3の断面は楕円形状であるとした。しかし、樹脂繊維の断面形状はこれに限ることなく、多角形形状でも良い。図13(b)には樹脂繊維36の断面形状が長方形である場合を示す。
そして、樹脂繊維36は、軸線方向Dに直交する断面において、長方形における各辺のうち最も短い辺以外の辺で、すなわち本変形例では長辺36aで管状体2に当接されているように構成されている。
このように、樹脂繊維の断面形状が多角形形状に構成された本変形例におけるアクチュエータによれば、上記第1実施形態及び第2実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、断面形状が円形の樹脂繊維3aで構成された樹脂筒状体4aを管状体2に取付けてから樹脂筒状体4aを管状体2の径方向に押圧して、樹脂筒状体4aをこの径方向に塑性変形させて扁平とした。しかし、予め塑性変形により一方向に扁平とした樹脂繊維を筒状かつ網目状に織って、管状体2の外表面上に取付けても良い。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、樹脂繊維3aとして断面形状が円形の単線を用いたが、図14(a)に示すように、複数の素線38を撚って全体としての形状が円形または略円形の断面形状を有する撚り線39aを用いても良い。
この場合、撚り線39aを管状体2の径方向に扁平とすることで、図14(b)に示すような全体としての形状が扁平とされた撚り線39を形成することができる。
単線でなく撚り線の樹脂繊維を用いることで、扁平とされた後の樹脂繊維の断面形状を扁平とされる前の形状により戻り難くすることができる。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、複数の樹脂繊維3を網目状に織るとともに筒状または略筒状に形成することにより樹脂筒状体4を構成した。
しかし、この樹脂筒状体4に代えて、図15に示すアクチュエータ41のように、軸線方向Dに沿うように配置した複数の樹脂繊維3で管状体2の一端部2aと他端部2cとをそれぞれ接続しても良い。
また、図16に示すアクチュエータ51のように、管状体2の一端部2aと他端部2cとを、管状体2の外表面上に螺旋状に配置された樹脂繊維3でそれぞれ接続しても良い。このように構成することで、管状体2の外表面上に螺旋状に配置され固定された樹脂繊維3により、管状体2の径方向に作用する力を、アクチュエータ51を軸線C回りに回転させながらも軸線方向Dに効果的に変換することが可能となる。
またこれら、アクチュエータ41及びアクチュエータ51に用いられる樹脂繊維3の本数は、1本でも良いし複数本でも良い。
次に、上記のアクチュエータ31を用いて寿命の評価試験を行った結果について説明する。
図10及び図11に示すアクチュエータ31において、管状体2の材質はシリコーン樹脂とし、外径を1.1mm、内径を0.9mm、厚さを0.2mmとし、管状体2の長さを300mmとした。
この管状体2に、外径0.1mmの単線のポリエチレン製の樹脂繊維3aを12本用いて網目状に加工した樹脂筒状体4aを被せ、弾性率の高いシリコーン系の接着剤A,Bを用いて管状体2と樹脂筒状体4とを固定した。接着剤Bは、接着剤Aよりも弾性率の高いものである。管状体2に固定した樹脂筒状体4を管状体2の径方向に押圧し扁平とした。この扁平とされたときの樹脂繊維3の短径は0.05mm、長径は0.14mmとなった。
また、シース32は内径が2.0mmのものを用い、ステンレスパイプ12aはシース32に固定した。
このように構成されたアクチュエータ31を、図12に示すように管状体2の軸線Cが水平方向に沿うように配置した。そして、ニードル8を送気チューブ9の先端部に接続するとともに送気チューブ9の基端部に圧縮空気を供給するためのポンプ10を接続した。また、鉛直方向に上下する5Nの不図示の錘を滑車を介してシャフト7の先端部に取付け、管状体2に常に5Nの張力が軸線Cの方向に作用するようにした。
そして、管状体2内に圧縮空気を1秒間流入させて0.5MPaに加圧して管状体2及び樹脂筒状体4をシース32の内周面に当接させ、この状態を3秒間保持し、その後管状体2内に圧縮空気を1秒間排気するという工程を繰返し、管状体2が破れるまで試験を行った。
試験結果を表1に示す。
Figure 0005393212
接着剤A,Bをそれぞれ用いた実施例1、実施例2では、工程を7万回繰返しても管状体2は破れなかった。
一方、比較例として、樹脂繊維3aを扁平としないで断面形状が円形のままで上記試験を行った結果を比較例1及び比較例2として表1中に併せて示す。管状体2は、接着剤Aを用いたときは約6,000回で破れ、接着剤Bを用いたときは約6,300回で破れた。
このように、断面形状が外径0.1mmの円形の樹脂繊維3aを、短径が0.05mm、長径が0.14mmの扁平として用いることで、接着剤A,Bいずれの場合においても管状体2の寿命がそれぞれ11倍以上延びることが分かった。
1、31、41、51 アクチュエータ
2 管状体
2a 一端部
2b 開口
2c 他端部
3 樹脂繊維(糸状体)
32 シース(規制部材)
D 軸線方向

Claims (4)

  1. 一端部に開口が形成され、弾性を有する管状体と、
    該管状体の前記一端部から他端部までの外表面上に固定され、自身の長さ方向に伸長しない樹脂繊維からなる糸状体と、を備え、
    前記開口から流体を流入させることで、前記管状体を該管状体の径方向に膨張させるとともに該管状体の軸線方向に収縮させるアクチュエータにおいて、
    前記樹脂繊維は、その断面形状が前記管状体の外周に対して扁平化した形状となるように、複数の素線を撚り、前記管状体の径方向に複数の前記素線を押圧して塑性変形させることで構成されることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 請求項1に記載のアクチュエータにおいて、
    前記樹脂繊維の前記軸線方向に直交する断面形状は、楕円であることを特徴とするアクチュエータ。
  3. 請求項1に記載のアクチュエータにおいて、
    前記樹脂繊維の前記軸線方向に直交する断面形状は、多角形であることを特徴とするアクチュエータ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のアクチュエータにおいて、
    前記管状体の前記一端部と前記他端部とは、前記管状体の外表面上に螺旋状に配置された前記樹脂繊維で接続されていることを特徴とするアクチュエータ。
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