JP5391724B2 - 粉粒状物散布装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗用管理機等に装備されて圃場に粉粒剤を散布する粉粒状物散布装置に関するものである。
特許文献1に示すように、粉粒状物散布装置が知られている。この粉粒状物散布装置は、粉粒状の施用物を収容するタンクと、その下部に設けた繰出ロールによって施用物の可変繰出しをする繰出装置と、この繰出装置から施用物を受けて送風搬送する搬送管と、その搬送端に折畳み可能に接続する噴管とを備えて構成され、管理機等によって圃場に粉粒剤を散布することができる。
特開2008−220183号公報
しかしながら、上記構成の粉粒状物散布装置は、送風装置から左右に延びる噴管まで複雑に屈曲する通風管路、すなわち、送風装置の送出口から前送して分岐し、左右側方に横送した後に後方に屈曲し、繰出ロールに沿って後送した後に再度側方に屈曲して左右に延びる噴管に至る通風管路を介して粉粒剤を送出することから、屈曲する管路の通風ロスに対抗しうる大きな送風動力を要するとともに、屈曲部等における滞留や流線の捩れによる部分的な流速変動によって吐出量が不安定となり、粉粒剤の均一な散布が確保できないという問題があった。
本発明の目的は、コンパクトで効率よく均一散布が可能な粉粒状物散布装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、圃場に散布施用するべき粉粒状の施用物を収容するタンクと、その下部に設けた繰出ロールによって施用物の繰出しをする繰出装置と、この繰出装置から受けた施用物を送風搬送する搬送管と、その搬送端に備える蛇腹管によって折畳み可能に接続することにより施用物を散布する直管状の第2噴管とを、それぞれ左右対称に備える粉粒状物散布装置において、上記両繰出ロールはそれぞれ第1、第2、第3の3つの繰出ロールを備え、これら各3つの繰出ロールを左右一対の繰出ロール駆動軸にそれぞれ装着し、上記両タンクはそれぞれその内部に小容量タンク部を備えると共に、第1、第2繰出ロールに対応する区画Aと第3繰出ロールに対応する区画Bとに区分し、上記両繰出ロールは、夫々に直交する左右一対のモータ連動軸の回転をベベルギヤ群によって連動すると共に、モータ連動軸との間にそれぞれクラッチ手段を備えてモータ連動軸の回転を伝達又は非駆動の状態に切換可能にし、上記のモータ連動軸、ベベルギヤ群、クラッチ手段、ロール駆動軸の組からなる伝動構成は、平面視において左右の組が同じ配置の伝動形態を採用し、上記両タンクの後部に送風装置を設け、この送風装置の送出口から前方に両タンクの下部中央を送風案内して左右に分岐する送風管を設け、この送風管から左右それぞれ搬送管と連通し、両搬送管はそれぞれ繰出装置とその直下位置で直結接続し、それぞれの搬送軸線上に第2噴管を配置し、第1噴管及び第2噴管は散布作業姿勢時に前記一対のタンクの左右方向に直線姿勢となり、後輪の上方を通るよう配置したことを特徴とする。
上記粉粒状物散布装置は、後部配置の送風装置の送出口からタンクの下部を前方に送風案内して左右に分岐する送風管を経て、それぞれ搬送管で繰出装置から施用物を受け、搬送軸線上の第2噴管によって施用物が圃場散布されることから、送風装置の送出口から第2噴管まで最短経路のT字状管路が形成される。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成において、前記両タンクは、上部と下部の矩形フレームによる箱状支持枠によって支持するとともに、それぞれの繰出装置に伝動制御用のクラッチ手段を一体に設け、これらクラッチ手段を含む両繰出装置、送風管および両搬送管を箱状支持枠の高さの範囲内に配置したことを特徴とする。
上記粉粒状物散布装置は、箱状支持枠により、その下部の矩形フレームを機器ベースとして一体的に構成される。
請求項3に係る発明は、請求項2の構成において、前記両搬送管の蛇腹管は、第2噴管の接続部を着脱可能に構成したことを特徴とする。
上記粉粒状物散布装置は、蛇腹管によって左右の第2噴管が着脱自在かつ折畳み自在となる。
請求項1の発明の粉粒状物散布装置は、送風装置の送出口から第2噴管までの最短経路のT字状管路により、屈曲の少ない短い通風流線が確保されることから、通風効率の良いコンパクトな構成により、部分的な滞留を招くことなく、安定した均一散布が可能となるとともに、散布当初の無散布域を小さく抑えることができる。
請求項2の発明の粉粒状物散布装置は、請求項1の効果に加え、下部の矩形フレームを機器ベースとして下面部の飛び出しのない箱状支持枠により一体的に構成されることから、管理作業機等の作業機のアタッチユニットとして容易に取扱うことができるので、幅広い適用の自由度を確保することができる。
請求項3に係る発明の粉粒状物散布装置は、請求項2の効果に加え、両第2噴管を取り外した状態で折畳むことにより、箱状支持枠によるコンパクトな荷姿の散布ユニットとして、梱包や輸送上の利便性を確保することができる。
粉粒状物散布装置の平面図(a)および背面図(b) 粉粒状物散布装置の平面図 図2の粉粒状物散布装置の背面図 繰出装置の縦断面図 図4の繰出装置の横断面図 伝動構成を断面によって表した平面図 梱包態様の平面図(a)および背面図(b) 粉粒状物散布装置を装着した乗用管理機の平面図 粉粒状物散布装置を装着した乗用管理機の背面図 粉粒状物散布装置の繰出装置の一部拡大した平面図 粉粒状物散布装置のタンク部平面図 コントローラ接続一例を示す概要図 操作部の平面図 フローチャート
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
図1は、粉粒状物散布装置の平面図(a)および背面図(b)である。
粉粒状物散布装置1は、圃場に散布施用するべき粉粒状の施用物を収容するタンク10と、その下部に設けた繰出ロール20によって施用物の可変繰出しをする繰出装置11と、この繰出装置11から施用物を受けて送風搬送する搬送管30と、その搬送端に備える蛇腹管40によって外側方展開位置から折畳み可能に接続して施用物を散布する直管状の第2噴管14とを左右対称に備える。両タンク10,10は左右を一体に一体タンクとして形成した上で、その後部に送風装置12を設ける。
一体構成のタンク10,10は、矩形状の上部フレーム107aと下部フレーム107bによる箱状支持枠107によって支持するとともに、この箱状支持枠107の高さの範囲内にタンク下部の両繰出装置11,11、送風装置12から両第2噴管14,14に至る搬送管30,30等の通風管路を配置して一体のユニットとして構成した上で管理作業機の機体後部に装荷する。
詳細には、粉粒状物散布装置1は、その平面図および背面図をそれぞれ図2、図3に示すように、上部フレーム107aと下部フレーム107bとを縦フレーム107c…で接続して箱状支持枠107を構成する。この箱状支持枠107の後部に送風装置12を取付け、その送出口111をタンク下部に臨んで前向き(散布移動方向F)に配置し、この送出口111から前方に一体のタンク10,10の下部中央を送風案内して先端が左右に分岐する送風管31を設け、左右それぞれ搬送管30,30と連通する。各搬送管30は、一体のタンク10,10の左右の繰出装置11,11にそれぞれの直下位置で直結接続し、各搬送軸線上に第2噴管14,14を延設して送風機送出口111から第2噴管14,14まで一定高さの同一平面内に構成する。
繰出装置11,11は、その縦断面図を図4に示すように、最後までタンク全体から均等に繰出しできるように、一体のタンク10,10のそれぞれの中央下部に配置するとともに、定量繰出し用の後述の複数の部分ロール20a,20b,20cについて直下における滞留や部分的な詰まりを生じないように、繰出ロール20,20の中心軸21,21を左右の横断方向に向かう搬送管30,30に沿ってそれぞれの落下距離を共通にし、整流板104b,104bを介して搬送管30,30の直上に一体に直結する。
また、繰出装置11の横断面図を図5に示すように、粉粒状の施用物が付着したり詰まった場合に、簡易に清掃することができるように、左右半割構成のケース115,115によって繰出ロール20を収容し、上のタンク10と下の搬送管30の間でそれぞれねじ締結する。
搬送管30は直下散布用の噴口機構Nを備え、その端部の蛇腹管40は、機体の側面に沿う収納位置と外側方に展開した散布位置との間を折り曲げ範囲とする蛇腹体等によって構成し、さらに、第2噴管14との接続部は、ワンタッチで着脱可能に構成する。第2噴管14は、散布幅に対応する長さの直管に噴口機構N…を長手方向に配列して構成し、水平位置に保持するための吊部材105aを介して箱状支持枠107に支持する。
粉粒状物散布装置1の伝動機構は、その構成を断面によって表した平面図を図6に示すように、正逆転によって動作制御可能な複数の部分ロール20a,20b,20cと、ワイヤー操作等によるクラッチ手段28を備えて左右同一のユニットにより繰出量の切替えと散布条の左右選択が可能に両繰出ロール20,20を構成し、電動駆動によるモータ駆動軸26と、このモータ駆動軸26からチェーン27を介して平行伝動されるモータ連動軸23,23とにより、車速対応で駆動制御する。
以上の構成による粉粒状物散布装置1は、後部配置の送風装置12の送出口111から延びる送風管31が一体のタンク10,10の下部を前方に送風案内し、左右に分岐して搬送軸線上に直管状の第2噴管14,14を延設したことから、送風装置12の送出口111から第2噴管14,14まで、管路が同一平面内にT字状の最短経路に形成されて通風ロスが抑えられるとともに、両繰出ロール20,20から直線状の単純な流線により、粉粒剤の種類に応じて調節するための衝突板を要することなく左右のばらつきが抑えられ、最短時間で粉粒剤が散布される。
したがって、送風効率に優れて簡易かつコンパクトな構成により、部分的な滞留を招くことなく、第2噴管14,14から大きな飛距離によって均一散布が可能となるのみならず、散布開始当初に施用物が第2噴管14,14に達するまでの無散布区域を最小限に抑えることができる。
また、粉粒状物散布装置1は、箱状支持枠107によって一体的に構成したことから、管理作業機等の圃場作業機についてアタッチユニットとして幅広い適用の自由度を確保することができる。このアタッチユニットの着脱の際は、箱状支持枠107の下部フレーム107bを機体に預けて容易にかつ安全に行うことができる。
また、左右の第2噴管14,14を着脱可能とすることから、梱包態様の平面図(a)および背面図(b)を図7に示すように、第2噴管14,14を外して蛇腹管40,40を折り曲げることにより、箱状支持枠107により安定して取扱うことができるコンパクトな荷姿の散布ユニットとして、梱包や輸送上の利便性を確保することができる。
(機器詳細)
次に、上記構成の粉粒状物散布装置の各構成機器の内部構成および動作について、乗用型圃場管理作業機に搭載した新たな実施形態によりその散布動作の説明と合わせて詳細に説明する。
粉粒状物散布装置1は、図8と図9に示すように、乗用管理機2の座席後部に装着される。即ち前部にエンジン3を搭載し、中央部にステアリングハンドル6や前記座席7を備え、エンジン3回転を適宜に変速して前後車輪4,5を伝動する乗用管理機2機体の後部には、左右一対のタンク10,10を装着する。上記粉粒状物散布装置1は左右夫々について、該タンク10、繰出装置11、送風装置12、第1噴管13、第2噴管14を設けてなり、またこれを制御する制御部15等からなる。
前記一対のタンク10の夫々に該タンク10から所定量の散布粉粒剤を繰出す繰出装置11が設けられる。繰出装置11は複数形態の繰出ロール20を繰出ロール駆動軸21に構成するもので、繰出凹部を同じ容量として周方向に複数形成した第1繰出ロール20a、該第1繰出ロール20aと同形態の第2繰出ロール20b、及びこれら繰出ロールよりも短く且つ凹部深さを浅く形成した第3繰出ロール20cを1組とし、このうち第1繰出ロール20aをワンウェイクラッチ22を介して繰出ロール駆動軸21に装着し、第2繰出ロール20b及び第3繰出ロール20cは該繰出ロール駆動軸21に一体的に装着される構成である。
従って、ロール駆動軸21が正転駆動するときは、ワンウェイクラッチ22の連動作用をもって第1繰出ロール20a,20bが駆動されるため、第1〜第3繰出ロール20a〜20c全部が駆動される構成である。逆に繰出ロール駆動軸21が逆転駆動するときは、第1繰出ロール20aは停止し、第2繰出ロール20b,第3繰出ロール20cが駆動される。
一方前記タンク10内は小容量タンク部16を備え、繰出装置11の第1、第2繰出ロール20a、20bに対応する区画Aと第3繰出ロール20cに対応する区画Bとに区分される構成となっている。例えば区画Aには一般的な施肥用粉粒状物用として、区画Bには少量散布が要求される除草用粉粒状物用として使用されるよう設けられている。従って、繰出ロール駆動軸21が正転するときは、第1繰出ロール20a、第2繰出ロール20bが回転連動し区画Aの粉粒状物が繰出状態とされ、逆転するときは区画Aの第2繰出ロール20bのみの繰出し状態となる。なお、区画Bに粉粒状物を投入するときは、正転・逆転いずれも少量散布がなされる。
ここで、前記小容量タンク部16の詳細について説明する。左右一対のタンク10は、夫々四角錘を逆さにして両者一体成形して形成される構成で、繰出ロール20a〜20cをのぞませる下端側に形成した四角形上の開口10aに向け、前後左右に傾斜面が構成される。そして小容量タンク部16Aは、繰出ロール20cにのぞむよう、外側傾斜面10bの一部を隔壁として利用し、この外側傾斜面10bと平面視コ型で3方をほぼ垂直壁に形成した仕切壁17Aとによって該小容量タンク部16Aを形成する。なお、図例では、平面視で左右タンク10の前後中央において左右方向に繰出ロール駆動軸21を配置し、小容量タンク部16Aもタンク10の前後中央に設けられる。
以下の説明においては、第1〜第3繰出ロール20a〜20cの繰出し状態を大供給状態、第2繰出ロール20bの繰出し状態を中供給状態、第3繰出ロール20cの繰出し状態を小供給状態という。また、これら大・中・小の3形態の繰出し状態において用いる繰出ロール又は繰出ロール組をもって繰出ロール種類1,2及び3が設定される。
左右一対の繰出ロール駆動軸21,21は夫々に直交するモータ連動軸23、23にベベルギヤ24、24群によって連動される構成である。モータ連動軸23、23の一方は、繰出ロール駆動モータ25のモータ駆動軸26にカップリングで連結され、モータ連動軸23、23間はチェン、スプロケットによる連動機構27で連動されるものである。なお繰出ロール駆動モータ25は正・逆転切り替え連動する構成である。
また、前記モータ連動軸23、23と左右の各ロール駆動軸21,21との間には、クラッチ手段28,28を備え、モータ連動軸23の回転を左側のロール駆動軸21へ伝達し又は非駆動の状態に切換え、該モータ連動軸23の回転を右側のロール駆動軸21へ伝達し又は非駆動の状態に切換できる構成とし、該クラッチ手段28,28は、運転席近傍の左・右ブーム散布レバー29,29によって各別に操作できる構成としている。
前記のモータ連動軸23、ベベルギヤ24群、クラッチ手段28、ロール駆動軸21の組からなる伝動構成は、平面視において左右の組が同じ配置の伝動形態を採用して、左右対称構造におけるよりも誤組付を防止するものである。
前記一対の繰出装置11,11の下方には夫々搬送管30,30をのぞませ、該搬送管30,30の一端は送風装置12を備えた送風管31に連通される。そして下流側他端は第1噴管13に連通接続される構成である。詳細に説明すると、送風装置12は乗用管理機2機体の後部側に位置して設けられ、前後方向に送風管31が配置される。この送風管31の前端が左右に分岐して搬送管30,30に連通する構成である。送風装置12の送風機12aは機体側の図外PTO軸からの動力を受けて高速回転して起風しその噴風は送風管31内を流れ、対称的に2分して搬送管30,30に入り、繰出される粉粒状物を該噴風によって搬送し、該粉粒状物は後続の第1噴管13に至る構成である。この送風管31の途中には風量調節弁(図示せず)を備え、風量調節レバー34によって軸回りに回動調節できる構成としている。
前記左右各第1噴管13は、搬送管30の長手方向、即ち搬送方向に沿う下手側に配置され、さらに該第1噴管13には夫々蛇腹管40を介して屈曲自在に第2噴管14を接続する。
上記蛇腹管40を接続する筒体42に横支軸47を設け、第2噴管14はこの支軸47を介して連結されていて、前側への折畳みによる収納姿勢への動きのほか、横支軸47周りに回動させることによって上下に回動しうる構成となり、垂直の収納姿勢と水平の作業姿勢とに姿勢切り替えできるもので、後述する手元の噴管上下レバーの操作に基づき左側又は右側の第2噴管14,14を垂直姿勢(非作業姿勢)又は水平姿勢(作業姿勢)に切り替えることができる。
前記第2噴管14には所定間隔毎に所定口径の噴口50,50…を所定間隔毎に形成している。これらの噴口50,50…には、その移送下手側に位置して傾斜姿勢の衝突板51,51…を配設している。また、繰出装置11の下方に位置する前記左右の第1噴管13には夫々その下部に噴口32を形成し、該噴口32に前記第2衝突板51,51と同様に第1衝突板33を設けている。
(制御部)
次いで上記構成の粉粒状物散布装置1の制御部15について説明する。制御部15は、施肥コントローラ15A,モータコントローラ15B、及び本機コントローラ15Cを夫々接続して備え(図12)、このうち施肥コントローラ15Aは、施肥や除草剤散布に必要なデータ、例えば前記繰出ロール駆動モータ24のモータ回転パルス、左・右ブーム散布レバー48L,48Rによる選択情報、送風機12aの駆動情報、前記タンク10に設ける残量センサ54,54検出信号等を入力する一方、モータコントローラ15Bへモータ回転出力パルス信号、モータ回転方向切替信号等を出力する(図12)。
上記本機コントローラ15Cは車速を検出する手段からの車速データを施肥コントローラ15Aに送信する構成である。
また、施肥コントローラ15Aは、操作パネル55に配設するスイッチ類の情報を入力する。図13の操作パネル55における液晶表示部56の近傍には、可変スイッチ57、施肥設定スイッチ58、増・減スイッチ59U,59D、累計リセットスイッチ60を配設し、これらの操作スイッチ信号は施肥コントローラ15Aに入力される構成である。なお、液晶表示部56の表示内容は、施肥量設定値、比重値、メモリー値、累計値を夫々表示でき、表示切換スイッチ61のオン操作で順次切換表示すべく出力される。
キースイッチ(図示せず)をオンすると自動モードに入る。この自動モードは、単位面積当たりの施肥量が一定になるよう、施肥量設定値および車速に対応して繰出装置11の繰出ロールを駆動する前記モータコントローラ15Bにモータ回転出力パルス(繰出ロール駆動モータ回転信号)を出力する構成である。
作業開始前に施肥設定スイッチ58をオンして現在設定の施肥量(反当り施肥量(kg))を表示させ、これからの作業に見合う施肥量であるか否か確認し、相違するときは増スイッチ59U又は減スイッチ59Dによって1kg単位で変更し、再度施肥設定スイッチ58を所定時間以上(例えば2秒以上)オンするとその値A(kg)が記憶される(図14、ステップ101)。
次いで比重設定を行なう(ステップ102)。表示切換スイッチ61をオンし「比重」を選択すると、現在の設定値が表示される。これからの作業に見合う比重値であるか否か確認し、相違するときは増スイッチ59U又は減スイッチ59Dによって0.01単位で変更し、再度施肥設定スイッチ58を所定時間以上(例えば2秒以上)オンするとその値D(g/cm)が記憶される。
前記のように、上記施肥量Aが予め設定された設定値大、中、小のいずれの範囲に該当するかによって、前記繰出装置11のどの繰出ロールを用いるか、即ち繰出ロール種類が判定される。本実施例の場合には、施肥量の判定がなされると(ステップ102〜ステップ105)、繰出ロール駆動モータ24の回転方向が決定されるよう構成している。即ち、施肥量Aが例えばa1(例えばa1=25kg)以上の大散布量に該当するときは、前記第1繰出ロール20a、及び第2繰出ロール20bが作動するよう繰出ロール駆動モータ24に正転信号が出力される(ステップ106、108)。
同様に施肥量Aがa2≦A≦a1(例えばa2=5kg)の中散布量に該当するときは、前記第2ロール20bが作動するよう繰出ロール駆動モータ24に逆転信号が出力される(ステップ104、107)。
そして施肥量AがA<a2の小散布量に該当するときも第3ロール20dが作動するよう繰出ロール駆動モータ24に逆転信号が出力される(ステップ105、107)。なお、中散布量とは同じモータ逆転信号が出力されるが、区画A又は区画Bのいずれに散布物が貯留されるかによって繰出装置11からの繰出散布物が決定されるものである(ステップ108、109)。
上記のように、散布物の散布量設定によって大小に繰出量が異なるように設定されまたは用いる繰出ロールの組合せを変更設定することにより繰出ロール種類1、種類2又は種類3が判定され駆動状態に設定される。
前記のようにモータ駆動回転方向の判定がなされた後は、車速信号の入力、設定比重の判定の後、繰出ロール回転数が決定される(ステップ110〜113)。
前記のように車速S他に基づき施肥コントローラ15Aで算出された繰出ロール回転数Rbは、モータコントローラ15Bに出力され、この算出値に基づき繰出ロール駆動モータ25を回転連動する。
なお、機体走行開始によって車速Sが規定値に達するとモータ回転出力パルス(ロール駆動モータ回転信号)を出力し、規定値以下になると走行停止と判定してモータ回転出力パルスを出力停止する。また、走行中であっても、散布スイッチ69がオフされたり、ファンスイッチ70「切」のときはモータ回転出力パルス(繰出ロール駆動モータ回転信号)を出力停止する。さらに、車速が高速になり、モータ回転数計算値が予め設定した上限値を超えたときは、長音間欠でブザー(図示せず)をオンする。
前記のように設定された繰出ロール回転方向と駆動モータ回転数とによって、所定に粉粒状物は繰出され、送風装置12の送風機12aによる噴風を受けて第1、第2噴管13、14を経由して散布されるが、送風機12aからの噴風が送風管31内で前方に送り出され、その終端で左右に分岐し、左右の搬送管30に入る。
1 粉粒状物散布装置
10 タンク
11 繰出装置
12 送風装置
14 第2噴管
20 繰出ロール
28 クラッチ手段
30 搬送管
31 送風管
40 蛇腹管
107 箱状支持枠
111 送風機送出口
N 噴口

Claims (3)

  1. 圃場に散布施用するべき粉粒状の施用物を収容する一対のタンク(10)と、その下部に設けた繰出ロール(20)によって施用物の繰出しをする一対の繰出装置(11)と、この繰出装置(11)から受けた施用物を送風搬送する一対の搬送管(30)と、その搬送端に備える蛇腹管(40)によって折畳み可能に接続することにより施用物を散布する一対の直管状の第2噴管(14)とを、それぞれ左右対称に備える粉粒状物散布装置において、
    上記両繰出ロール(20)はそれぞれ第1、第2、第3の3つの繰出ロール(20a、20b、20c)を備え、これら各3つの繰出ロール(20a、20b、20c)を左右一対の繰出ロール駆動軸(21)にそれぞれ装着し、
    上記両タンク(10)はそれぞれその内部に小容量タンク部(16)を備えると共に、第1、第2繰出ロール(20a、20b)に対応する区画Aと第3繰出ロール(20c)に対応する区画Bとに区分し、
    上記両繰出ロール(20)は、夫々に直交する左右一対のモータ連動軸(23)の回転をベベルギヤ(24)群によって連動すると共に、モータ連動軸(23)との間にそれぞれクラッチ手段(28)を備えてモータ連動軸(23)の回転を伝達又は非駆動の状態に切換可能にし、
    上記のモータ連動軸(23)、ベベルギヤ(24)群、クラッチ手段(28)、ロール駆動軸(21)の組からなる伝動構成は、平面視において左右の組が同じ配置の伝動形態を採用し、
    上記両タンク(10)の後部に送風装置(12)を設け、この送風装置(12)の送出口(111)から前方に両タンク(10)の下部中央を送風案内して左右に分岐する送風管(31)を設け、この送風管(31)から左右それぞれ搬送管(30)と連通し、両搬送管(30)はそれぞれ繰出装置(11)とその直下位置で直結接続し、それぞれの搬送軸線上に第2噴管(14)を配置し
    第1噴管及び第2噴管は散布作業姿勢時に前記一対のタンク(10)の左右方向に直線姿勢となり、後輪(5)の上方を通るよう配置したことを特徴とする粉粒状物散布装置。
  2. 前記両タンク(10)は、上部と下部の矩形フレーム(107a、107b)による箱状支持枠(107)によって支持するとともに、それぞれの繰出装置(11)に伝動制御用のクラッチ手段(28)を一体に設け、これらクラッチ手段(28)を含む両繰出装置(11)、送風管(31)および両搬送管(30)を箱状支持枠(107)の高さの範囲内に配置したことを特徴とする請求項1記載の粉粒状物散布装置。
  3. 前記両搬送管(30)の蛇腹管(40)は、第2噴管(14)の接続部を着脱可能に構成したことを特徴とする請求項2記載の粉粒状物散布装置。
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