JP5390967B2 - プロセッサシステム及びその制御方法 - Google Patents
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Description
外部メモリに接続されたプロセッサシステムであって、
メインプロセッサと、
内部メモリ及び通信インタフェースを備えた通信プロセッサと、
前記メインプロセッサ及び前記通信プロセッサが共通にアクセス可能な、前記外部メモリの使用の可否を制御するメモリ制御手段と、
を備え、
前記メモリ制御手段は、
前記メインプロセッサと前記通信プロセッサとのいずれからもアクセスがない場合は省電力状態をとり、
前記通信プロセッサの通信インタフェースを用いる処理が前記内部メモリの使用だけでは実行できない場合に、起動状態となり、前記通信プロセッサによる前記外部メモリの使用を可能にする
ことを特徴とするプロセッサシステムが提供される。
(プロセッサシステム)
本発明の第1実施形態に係るプロセッサシステムを含むハードウェア構成を、図1を参照して説明する。図1中の1は、本実施形態に係るプロセッサシステムである。2は、通信I/F(通信インタフェース)である。通信I/F2は、USB等のバス通信、有線ネットワーク、無線ネットワーク等のネットワーク通信を行うためのインターフェースである。3は外部メモリである。図1のように、プロセッサシステム1は、通信I/F2及び外部メモリ3に接続されている。
図2(a)は、第1実施形態におけるハードウェアシステムのメモリマップである。00000000番地以上10000000番地未満は、外部メモリ3用に割り当てられた空間である。10000000番地以上10001000番地未満は、共有レジスタ13用に割り当てられた空間である。この内、10000010番地はメモリコントローラ管理/制御用フィールドである。
・メモリコントローラ14に設定すべき動作モードを示す設定情報(303)。
・メインプロセッサ12からのメモリコントローラ14へのアクセスの有無を示す情報(301)。
・通信プロセッサ11からのメモリコントローラ14へのアクセスの有無を示す情報(302)。
第1実施形態に係るプロセッサシステムは、以下のように動作する。通信I/F2を介して外部から通信プロセッサ11へデータが届くと、これに接続した通信I/Fコントローラ113から通信CPU111に対して処理依頼が送られる。このような場合の通信プロセッサ11とメインプロセッサ12の処理を以下に説明する。
通信プロセッサ11は図3のように動作する。最初に、ステップS401で、この処理が、外部メモリ3を使わずに、通信CPU用キャッシュメモリ112だけで処理可能かどうかを判定する。もし処理可能(ステップS401でYES)であれば、キャッシュメモリ112を用いて処理を実行(S402)し、終了する。
一方、メインプロセッサ12は図4のように動作する。まず、共有レジスタ13にアクセスするために、バスアービタ16に対してバス使用要求を出し(S501)、バスアービタ16からアクセス使用許可を得るまで待機する(S502)。バスアービタ16からバスアクセス許可を得ると(S502でYES)、S503へ進む。
図5に示すように、10001010番地の、「メモリコントローラ設定」ビット303の値及び、プロセッサシステムのクロック信号は、AND回路の入力に接続されている。そして、このAND回路の出力は、メモリコントローラのクロック入力に接続されている。このため、同10001010番地の、「メモリコントローラ設定」ビット303が0になると、メモリコントローラのクロック入力が0になる。クロック入力が変化しないため、メモリコントローラは動作せず、省電力状態になる。
第1実施形態では、通信プロセッサ11とメインプロセッサ12との少なくともいずれかがメモリコントローラ14にアクセスしている間は「メモリコントローラ設定」ビットを1に設定して、メモリコントローラ14を動作させていた。しかし、用途によっては、メインプロセッサ12による外部メモリ3の使用が完了した時点で、通信プロセッサ11からのアクセスの有無にかかわらず、メモリコントローラ14を省電力モードに移行させることが望ましい場合がある。そこで、本発明の第2実施形態では、メインプロセッサ12からのアクセスの終了に応じて、メモリコントローラ14を省電力モードに移行させる構成を説明する。
上記の構成では、通信プロセッサ11のみが専用の内部メモリ(通信CPU用キャッシュメモリ112)を備えていたが、メインプロセッサも専用メモリを備えてもよい。この場合、メモリコントローラ14は、メインプロセッサ12の処理が専用メモリの使用だけでは実行できない場合に、起動状態となって、メインプロセッサ12による外部メモリ3の使用を可能にしてもよい。このような構成によれば、メインプロセッサ12が外部メモリ3の使用を必要とする場合にだけメモリコントローラ14を起動状態にすることができ、システム全体の省電力効果を効果的に高めることができる。
(構成例1):内部キャッシュだけでは処理できない事象を、通信I/F2(例えば、LAN,WLAN,USB)を用いて検出する。この通信I/F2において、特定の信号/パケット/プロトコルを検出した場合にメモリコントローラ14をONにする。
(構成例2):内部キャッシュだけでは処理できない事象を、バスアービタ16やバスアドレスデコーダ(不図示)等のハードウェアにて検出する。検出結果は、メモリコントローラ14のクロック供給部に直接接続(クロックゲーティング)し、かつ、共有レジスタ13も設定する。
(構成例3):内部キャッシュだけでは処理できない事象を、ソフトウェアにて検出する。すなわち、メモリコントローラ14をOFFする前に、当該プロセッサの内部キャッシュに特定のプログラム(キャッシュされたコードの中から外れて外部メモリ3にアクセスしに行く直前に、共有レジスタ13を設定する)をロードしておく。
Claims (7)
- 外部メモリに接続されたプロセッサシステムであって、
メインプロセッサと、
内部メモリ及び通信インタフェースを備えた通信プロセッサと、
前記メインプロセッサ及び前記通信プロセッサが共通にアクセス可能な、前記外部メモリの使用の可否を制御するメモリ制御手段と、
を備え、
前記メモリ制御手段は、
前記メインプロセッサと前記通信プロセッサとのいずれからもアクセスがない場合は省電力状態をとり、
前記通信プロセッサの通信インタフェースを用いる処理が前記内部メモリの使用だけでは実行できない場合に、起動状態となり、前記通信プロセッサによる前記外部メモリの使用を可能にする
ことを特徴とするプロセッサシステム。 - 前記メモリ制御手段に設定すべき動作モードを示す設定情報を保持する保持手段をさらに備え、
前記メモリ制御手段の動作モードは前記保持手段が保持する情報を介して制御される
ことを特徴とする請求項1に記載のプロセッサシステム。 - 前記保持手段は、前記メインプロセッサからの前記メモリ制御手段へのアクセスの有無を示す情報と、前記通信プロセッサからの前記メモリ制御手段へのアクセスの有無を示す情報と、をさらに保持し、
前記設定情報は、前記メインプロセッサと前記通信プロセッサとの少なくともいずれかから前記メモリ制御手段へアクセスがある場合に、起動状態とするための情報が設定される
ことを特徴とする請求項2に記載のプロセッサシステム。 - 前記メインプロセッサは専用メモリを備え、
前記メモリ制御手段は、前記メインプロセッサの処理が前記専用メモリの使用だけでは実行できない場合に、起動状態となり、前記メインプロセッサによる前記外部メモリの使用を可能にする
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のプロセッサシステム。 - 前記メモリ制御手段は、前記メインプロセッサによる前記外部メモリの使用が完了したことに応じて、前記通信プロセッサからのアクセスの有無にかかわらず省電力状態へ移行することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のプロセッサシステム。
- 前記通信インタフェースからの情報に基づいて、前記メモリ制御手段の動作モードが変更されることを特徴とする請求項1に記載のプロセッサシステム。
- 外部メモリに接続されたプロセッサシステムの制御方法であって、
前記プロセッサシステムは、
メインプロセッサと、
内部メモリ及び通信インタフェースを備えた通信プロセッサと、
前記メインプロセッサ及び前記通信プロセッサが共通にアクセス可能な、前記外部メモリの使用の可否を制御するメモリ制御手段と、
を備え、
前記メモリ制御手段は、
前記メインプロセッサと前記通信プロセッサとのいずれからもアクセスがない場合は省電力状態をとり、
前記通信プロセッサの通信インタフェースを用いる処理が前記内部メモリの使用だけでは実行できない場合に、起動状態となり、前記通信プロセッサによる前記外部メモリの使用を可能にする
ことを特徴とするプロセッサシステムの制御方法。
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