JP5389719B2 - ナット脱落防止用クリップ - Google Patents

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Description

本願発明は、振動等で緩んだナットがボルトから脱落することを防止するために使用するクリップに関するものである。
例えば送電用鉄塔に使用するナットや鉄道レールの固定に使用するナットなど、振動によってナットが緩むことがある。そこで、ナットがボルトから脱落することを防止するため(すなわち、ナットが緩んでもボルトから脱落しないように保持するため)、鋼線やステンレス線等の金属線材で作られたクリップをボルトの露出部に取り付けることが提案され、かつ、実施されている。
その例として特許文献1には、ボルトの谷に嵌まり込む環状本体部の両端に人が指先を当て得る摘まみ部を曲げ形成してなるホースバンド方式のクリップが提案されている。また、特許文献2には、環状本体部の両端にナットの側面に引っ掛かる鉤部を曲げ形成したものが開示されており、更に、特許文献3には、ボルトにぐるぐる回る状態で抱き付くように二巻以上に巻かれたクリップが開示されている。線材製のクリップは、安価である利点やボルトへの取り付けが容易である利点、或いは、ボルトやナットには特別の加工が不要で既存のボルトにそのまま適用できるといった利点がある。
実開昭61−22916号のマイクロフィルム 実開昭57−6818号のマイクロフィルム 特開平09−144739号公報
各特許文献は、基本的には、環状本体部をボルトの谷に嵌め込んだ状態で弾性復元力を効かせて、弾性力でクリップ自体をボルトに回転不能に保持せんとするものであり、クリップはボルトとの間に生じている摩擦抵抗によってボルトに保持されている。
しかるに、例えば送電用鉄塔に使用されるナットや鉄道レールに使用されるナットのように強い振動が作用するナットの場合、緩んだ状態においてもボルトから外れる方向に相当の大きなトルクが生じており、このため、例えば特許文献1のタイプのクリップの場合、クリップがナットと一緒に連れ回転してボルトから抜け出てしまうことがあった。
また、特許文献1のように摘まみを備えたクリップの場合、強い振動が連続して作用すると摘まみの付け根箇所で破損する現象が頻発する問題もあった。これは、摘まみはリング状の部分から片持ち梁の状態ではみ出ているため、摘まみが振動するとその付け根に自重によるモーメントが大きな交番荷重として作用し、その結果、摘まみの付け根の箇所で破断してしまうと推測される。
本願発明はこのような現状を契機として成されたものであり、ナットの脱落防止機能を的確に発揮すると共に振動にも強いクリップを提供することを課題とするものである。
さて、ねじ山は螺旋になっているため、ナットは回転しながら軸方向に移動する。他方、クリップはボルトの谷に入り込んだ部分を有しており、特許文献1は、クリップとボルトとの間の摩擦抵抗によってナットの回転を阻止していると言える。そして、特許文献1では摩擦抵抗はクリップの弾性復元力に依存しているが、ナットの振動によってクリップには小刻みの衝撃が作用していると推測され、いわば、クリップはインパクトレンチによる締結と逆の作用を受けて簡単に回転していると推測される。
本願発明者はナット及びクリップの挙動に関するこのような知見を基にして試作と研究とを重ね、本願発明を完成させるに至った。
本願発明に係るクリップは、「ナットがねじ込まれているボルトの露出部を囲う形態であり、前記ナットの頂面に当接して当該ナットの脱落を阻止するストッパー部と、前記ストッパー部から周方向に隔てた位置において前記ボルトの外周に当接する挟持部とを有しており、前記ストッパー部と挟持部とを前記ボルトの外周面に当てた状態が弾性復元力によって保持されるようになっている」という基本構成になっている。
そして、請求項1の発明は、上記の基本構成において、前記ストッパー部は先端面を有する自由端になっており、前記ストッパー部の先端が前記ボルトの谷の内面に当接するように設定されている。請求項2の発明は請求項1の発明を展開したものであり、この発明では、クリップは1本の線材を曲げることで構成されており、前記線材の一端が前記ストッパー部になっている。
請求項3の発明は請求項2の発明を具体化したものであり、この発明では、前記1本の線材は、その略中間部に位置した環状部(環状カール部)から分かれた第1部分と第2部分とに区分されており、前記第1部分と第2部分とは、その付け根部において交叉していて互いに反対方向からボルトの外周を囲う配置になっており、前記第1部分と第2部分との先端がそれぞれ前記ボルトの谷に嵌まり込む先端当接部になっていると共に、前記第1部分と第2部分とは、それぞれ先端と付け根との間のうち適宜部位が前記挟持部になっている。
更に、請求項3の発明では、前記ボルトの軸線を横切る面を挟んだ対称形と成すことにより、前記第1部分の先端当接部がナットの頂面に当接するストッパー部になる姿勢と前記第2部分の先端当接部がナットの頂面に当接するストッパー部になる姿勢とのいずれの姿勢でもボルトに取付け可能になっている。
請求項4の発明も請求項2の発明を具体化したものであり、この発明では、前記ボルトを挟むように配置される第1部分と第2部分とを有しており、前記第1部分と第2部分とは環状部を介して一連に連続しており、前記第1部分の先端を前記ストッパー部と成している一方、前記第2部分の先端部はボルトの半径外側に向いて延びるように曲げられており、このため前記第2部分の先端部には人が指先を当てて力を掛けることが許容されており、かつ、前記第1部分と第2部分とのうち少なくとも第2部分は前記挟持部を有している。
請求項5の発明は請求項1の発明を板材製と成したものであり、前記ボルトを挟んで一方の側に位置した第1部分と他方の側に位置した第2部分、及び、前記第1部分と第2部分との一端部が繋がった第3部分とを有しており、このため前記第1部分と第2部分との他端は自由端になっており、前記第1部分と第2部分とに、前記ボルトの谷に食い込む舌片状の挟持部を内向きに突設しており、かつ、前記第1部分の自由端に、当該自由端の幅寸法よりも細幅のストッパー部を形成し、第2部分の自由端には、前記第1部分から離れる方向に傾斜したガイド片を曲げ形成している。
請求項1の発明は、ナットの頂面に当接するストッパー部は自由端になっていてこれがボルトの谷の内面に当接している点が特徴になっており、この特徴により、ナット脱落防止機能と折損防止機能とが格段に向上しているが、これは、次の理由によると推測される。
すなわち、まず特許文献について見直すと、特許文献1のように単に線材をボルトの谷に巻き付けているに過ぎない構成では、ナットの戻り回転でクリップはその巻き径を広げるような作用を受け、このため、ナットの小刻みな衝撃によってクリップとボルトとの間の摩擦抵抗が小さくなってクリップが簡単に戻り回転してしまうと推測される。
これに対して本願発明では、クリップのストッパー部はいわば点接触に近い状態でボルトの谷の内面(換言するとねじ山の斜面)に当接しているため、まず、クリップのストッパー部がボルトのねじ山に食い込む状態になっていて元々戻り回転させにくい状態になっていると言える。更に、ナットが緩んで戻り回転しようとすると軸方向に移動する分力によってクリップのストッパー部がボルトの谷に強く押し付けられて、ストッパー部がねじ山に食い込むような作用がより強く発揮され、その結果、クリップの戻り回転が阻止されていると推測される。つまり、本願発明では、ナットの戻り回転力がクリップのストッパーとボルトとの間の摩擦抵抗を増大させるように作用していると推測される。
また、本願発明では、ストッパー部がボルトに突っ張った状態になっているため、ストッパー部を有する箇所に大きなモーメントが作用することはなく、このため、ストッパー部を有する部分の折損を的確に防止できる。
クリップは複数のパーツで構成することも可能であるが、請求項2のように線材製として単線構造にすると加工が容易であるためコストを抑制できる利点がある。また、線材製のクリップとして請求項3の構成を採用すると、ボルトに取り付けるに際しての方向性がなくなるため、作業性を格段に向上できる利点がある。
他方、請求項4の発明を採用すると、第1部分の先端をボルトの谷に嵌め込んだ状態で第2部分の先端部に指先を当てて引くことにより、第2部分をボルトから離すことができる。つまり、請求項4の発明では、第1部分と第2部分との間隔が広がるようにクリップを撓み変形させることが簡単にできるのであり、このためボルトへの取付け・取り外しを楽に行える。従って、例えば鉄塔のような作業環境の悪いところで使用するのに好適である。)。
請求項5のようにクリップを板金製とすると、ステンレス板やばね鋼のような金属板を素材にして打ち抜きと曲げ加工によって簡単に製造できる。このためコスト面で有利である。また、幅寸法は任意に設定できるため、必要な弾性力を得ることも簡単であり、このためナットの脱落防止機能は線材製のものに比べて全く遜色はない。むしろ、食い込みが良くなるためと推測されるが、脱落防止機能は線材製のものよりも優れていると言える。
第1実施形態を示す図で、(A)は使用状態での概略平断面図、(B)はクリップの右側面図、(C)は(A)の正面図、(D)は(A)のD−D視断面図、(E)は(A)のE−E視断面図である。 (A)(B)とも第1実施形態のクリップをボルトに取り付ける手順を示す図である。 第2〜第5実施形態の平面図である。 (A)は第6実施形態の使用状態での平断面図、(B)は(A)の右側面図、(C)は第7実施形態の使用状態での平断面図、(D)は(C)の右側面図である。 第8〜第13実施形態の平面図である。 第14実施形態を示す図で、(A)は斜視図、(B)は取り付け手順を示す平面図、(C)は正面図、(D)はボルトを仮想線で示した使用状態平面図、(E)は(D)のE−E視断面図、(F)は(D)のF−F視断面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図2に示す第1実施形態から順次説明する。なお、図面の説明や以下の説明で平面図、平面視、側面図、側面視といった用語を使用しているが、平面視はナットの頂面と対向した方向から見た状態を言い、側面視・正面視はボルトの軸線と直交した方向から見た状態をいう。
(1).第1実施形態の構造
図1(A)(C)に示すように、ボルト11及びナット(六角ナット)12でワーク13,14が締結されている。締結状態でボルト11は先端側の山15が2〜3山程度が露出している。ボルト11は頭付きの場合もあるしスタット方式の場合もある。クリップ1は例えばステンレス線材や鋼線を材料にして製造されており、クリップ1をボルト11の露出部に取り付けることにより、ナット12の脱落防止を図っている。
クリップ1の長手中間部には略リング状の環状部2が形成されており、環状部2の一端と他端とに平面視略つ字形の第1部分3と第2部分4とが連続している。第1部分3の付け根と第2部分4の付け根(或いは環状部2の両端部)とは平面視で交叉しており、このため両部分3,4はボルト11の軸芯を挟んだ反対側に位置しており、両部分3,4でボルト11の外周を半径外側から弾性的に挟むことにより、クリップ1でボルト11を抱持している。
第1部分3と第2部分4とは、環状部2から直線状に延びており、この直線状の部分がボルト11の外面(ねじ山15の斜面)に接線状態で接している。このため、両部分3,4の付け根寄りの箇所がボルト11の外面に当接する挟持部5になっている。更に、両部分3,4は挟持部5を超えてボルト11から離れるように延びており、それから、半径外側からボルト11の外面に向かうようにUターンしており、先端はボルト11の谷16に入り込む先端当接部6,7になっている。
従って、両部分3,4は湾曲したカール部8を有しており、かつ、先端部3a,4aは直線状の外観を呈している。本実施形態では、2つの先端部3a,4aはボルト11に近づくほど間隔が狭まるように平面視でハの字を成している。先端部3a,4aは概ねボルト11の軸心の方向に向いている。換言すると、先端部は3a,4aは概ねボルト11の軸心から放射方向に向いた方向に延びている。
クリップ1を構成する第1部分3と第2部分4とはボルト11の軸方向にずれているが、図示の状態では、第1部分3がナット12の頂面12aに重なって、第2部分4がナット12から離れるように設定している。また、クリップ1は平面視ではは左右対称の形態で正面視では上下対称の形態になっている。従って、クリップ1は、図示しているように第1部分3がナット12の頂面12aの側に位置した姿勢と、これを裏返して第2部分4がナット12の頂面12aに当接した状態とのいずれでも使用できる。すなわち使用するに際しての方向性はない。このためボルト11への取付け作業を能率良く行える。
また、図示の状態では第1部分3の先端当接部6が請求項に記載したストッパー部になっているが、裏返してて使用すると第2部分4の先端当接部7がストッパー部になる。従って、本実施形態では第1部分3と第2部分4との区分はあまり意味はなく、2つの部分3,4でボルト11を挟むようになっている点に重要性があると言える。本実施形態では2つの先端当接部6,7は周方向に概ね90°程度の間隔が空いている。
クリップ1は断面円形の線材で製造されているが、その外径をボルト11及びナット12のピッチPの60〜80%程度に設定している。これよりも細いと弾性復元力が弱くなって抱持力に不十分となり、逆に太くなり過ぎるとボルト11の谷16への先端当接部6,7の嵌入が不十分になる。
(2).第1実施形態の取付け・取り外し手順
クリップ1は、第1部部3と第2部分4との間隔が使用状態よりも狭められた状態に製造されており、弾性変形させることでボルト11に取付けられる。クリップ1をボルト11に取り付ける方法が図2に表示されている。このうち(A)の方法では、先端部3a,4aを先にした姿勢でクリップ1をボルト11の軸線と直交した方向に移動させて、第1部分3と第2部分4とを広げることでボルト11に取り付ける。この場合、両部分3,4の先端部3a,4aは平面視でハの字形態を成しているため、先端部3a,4aがボルト11への嵌め込みをガイドする機能を果たしている。
図2(B)に示す方法は、クリップ1は、まず、第1部分3がボルト11に外面に当たって第2部分4はその先端当接部7がボルト11の端面11aに当たるように傾けて姿勢にし、それから、第2部分4を、その先端当接部7がボルト11の外側に位置するように広げ変形させ、それから第2部分4の先端当接部7をボルト11の谷16に嵌め込む、という手順が採られる。この取付け方法では、第2部分4のカール部8に指先を掛けて引くことでクリップ1を軽い力で広げ変形させることができるため、工具なしでも容易に取り付けることができる。
クリップ1の取り外し手順としては、工具を使用しない場合は、第2部分4のカール部8をボルト11の半径外側(放射方向)に引くことで、当該第2部分4の先端当接部7をボルト11の谷16から離脱させたらよい。クリップ1の取付け・取り外しに、スナップリング挟みに類した工具を使用することも可能である。
(3).第1実施形態のまとめ
クリップ1は、左右2つの先端当接部6,7と左右2つの挟持部5とがボルト11の外面に(ねじ山15の斜面に)当接していることにより、ボルト11に取付けられている。この状態でクリップ1は、弾性復元力によってボルト11を抱持している。本実施形態は4点支持の状態になっているが、3点支持の状態になっていても差し支えない(但し、第1部分3の先端当接部6は必ずボルト11に当っておらねばならない。)。
クリップ1の第1部分3はナット12に近い位置にあるが、ボルト11のうち露出部のねじ山15はナット12の頂面から徐々に離れるように螺旋を描いて端面11aに向かっており、このため、クリップ1の第1部分3は、先端当接部7から付け根部に向けてナット12から離れるように僅かに傾斜している。従って、ナット12が緩んで戻し方向に回転すると、ナット12の頂面12aはクリップ1における第1部分3の先端部3aに当接し、このため、第1部分3の先端当接部6は図1(E)に黒抜き矢印で示すように、ナット12によって軸方向に押される。
すると、第1部分3の先端当接部6はボルト11のねじ山15に点接触に近い状態で当接しているため、先端当接部6がボルト11のねじ山15に食い込むような傾向を呈しており、このため、先端当接部6はねじ山15との間に非常に強い摩擦抵抗が発生する。その結果、強い振動に晒されてもクリップ1がナット12と一緒に連れ回転することはなくて、ナット12がボルト11から抜け落ちることを的確に防止できる。
また、クリップ1は2つの先端当接部6,7がボルト11に突っ張っており、片持ち梁の状態でボルト11の外面から大きく突出した部分はないため、強い振動が作用しても大きな交番モーメントが局部的に作用することはないのであり、このため、強い振動に起因した折損事故も的確に防止できる。
クリップ1は環状部2を有せずに単にボルト11を囲うような略C字状の基本形態と成して、その左右両部を先端当接部6,7と成すこと可能であるが、この形態では、線材の外径を太くしないと大きな弾性復元力を確保できず、また、広げ過ぎると中間部に応力が集中して塑性変形してしまう問題がある。
これに対して本実施形態のようにクリップ1に環状部2を形成すると、第1部分3と第2部分4とが広がるように変形させると環状部2は窄まるような作用を受けて強い抵抗が発生するため、ボルト11のピッチPより小径の線材を使用しつつ高い弾性力を確保することができるのみならず、両部分3,4を押し広げようとするとクリップ1は全体的に変形して部分的に応力が集中することがないため、塑性変形して使用不能になる事態も防止できる。この点は本実施形態の大きな利点である。
(4).第2〜第5実施形態
図3(A)は第2実施形態の平面図である。この第2実施形態では、第1部分3と第2部分4とは互いに平行に延びる直線状基部3′,4′を有しており、直接状基部3′,4′の一部がボルトに当接する挟持部5になっている。また、本実施形態では、環状部2は第1部分3と第2部分4との開閉方向と同じ方向に長く延びる形態になっている(他の実施形態の環状部をこの横長のものに置き換えることも可能である。)。両部分3,4の付け根部近傍にも挟持部5が存在している。
そして、この実施形態では、第1部分3はカール部8とボルト11に向いた先端部3aを有しており、第1部分3の先端部3aの最先端が、ボルト11に当接する先端当接部6になっている。他方、第2部分4の先端部4aはボルト11の外側に向くように折り曲げられている。従って、本実施形態では第1部分3の先端当接部6のみがストッパー部になっており、第2部分4の先端部4aは人が指先を当てて引いたり押したり操作できる指当て部になっている。この第2実施形態のクリップ1は方向性があり、クリップ1は、第1部分3がナット12の頂面12aに当たる姿勢でボルト11に取り付けられる。
そして、第2実施形態のクリップ1をボルト11に取り付ける方法としては、まず、両部分3,4の先端部3a,4aをボルト11の外周に当てて押し込むというプッシュ方法を採用できる。この場合、第2部分4の先端部4aはボルト11の半径外側に向いて延びているため、ボルト11への取付けのために両部分3,4を広げねばならない寸法は第1実施形態に比べて小さくて済む。このため嵌め込みを楽に行える。
クリップ1はストッパー部である先端当接部6がナットの頂面に当たっているのが好ましい。そこで、クリップ1をボルト11の露出部に嵌め込んで、第1部分3と第2部分4とがボルト11の谷に嵌まっていることを確認してから、矢印aで示すように環状部2の端に指先を当てて押し、先端当接部6がナット12の頂面に当たるまで回転させたらよい。環状部2と第2部分4の先端とに指先を当てて回転させることも可能である。
クリップ1をボルト11に取り付ける他の方法としては、環状部2の端と第2部分4の先端部4aとを指先で摘み、その状態でまず第1部分3の先端当接部6をボルト11の谷に嵌め込み、その状態で第2部分4の先端4aを指先で引くことで両部分3,4の間隔を広げ、その状態で第2部分4をナット12の頂面12aに向けて寄せて、最後に第2部分3の挟持部5をボルト11の谷16に嵌め込む、という方法が挙げられる。
この方法では取付けに際しては第2部分4だけを曲げ変形させれば良く、しかも、第2部分4には大きな曲げモーメントを作用させることができるため、クリップ1の取付けを軽い力で行える。クリップ1を取り外す場合は、第2部分4の先端部4aに指先を当てて引いて、第2部分4の先端部4aをボルト11の頂面の側に引いたらよい。すると、第2部分4がボルト11の谷16から離脱するため、クリップ1を軽い力で簡単に取り外しできる。なお、第2部分4はボルト11に当接する挟持部5を有する長さであれば足り、従って、一点差線で示すように、先端部4aを挟持部5に近接させることも可能である。
図3(B)に示す第3実施形態は第2実施形態と同じ基本形態であり、第2実施形態との相違点は、環状部2が円形である点、両部分3,4の挟持部5が曲線になっている点、第2部分4の先端部4aをカールさせている点の3点である。この第3実施形態では第2部分4の先端部4aはカールしているため人の指先への当たりが柔らかくなる。このため安全性と作業性とに一層優れている。この実施形態でも第2部分4の長さは任意に設定することができる。すなわち、一点鎖線で示すように、第1部分3より短くしたり長くしたりすることができる。
図3(C)に示す第4実施形態は、第1部分3と第2部分4とに先端当接部6を形成している。この点は第1実施形態と同じである。他方、本実施形態の特徴として、環状部2はボルト11と反対方向に長く延びておりか、かつ、環状部2は平行に近い状態で延びる直線状部2aを有している。
この第4実施形態では、環状部2を構成する2本の直線状部2aを互いに近づくように指で押すと2つの先端当接部6は間隔が広がる。従って、環状部2を押し縮めるように挟圧することにより、第1部分3と第2部分3との間隔を広げてボルト11への取付け・取り外しを簡単に行える。環状部2の長さLは少なくともボルト11の外径と同じ程度の寸法があるのが好ましいと言える。
図3(D)に示す第5実施形態では、クリップ1は、略平行に延びる直線状基部3′,4′を有する第1部分3及び第2部分4と、これらが繋がった第3部分9とを有している。第3部分9はボルト11に向けて凹の形状で緩い曲率で湾曲しており、かつ、ボルト11に当接する挟持部5を有している。
また、この第5実施形態では、第1部分3と第2部分4とは平面視で交叉する中間部3b,4bを有しており、中間部3b,4bに先端部3a,4aが連続しており、両先端部3a,4aの最先端を先端当接部6,7と成している。直線状基部3′,4′と中間部3b,4bとは第1カール部8aを介して連続しており、中間部3b,4bと先端部3a,4aとは第2カール部8bを介して連続している。
第5実施形態では、第1部分3と第2部分4とに指先を当てて互いに近づくように押圧すると、両部分3,4の先端部3a,4aは互いに離反する。このため、ボルト11への着脱を簡単に行える。この実施形態では、両部分3,4の直線状基部3′,4′に指先を当てて押し縮めると、指先に反対側の部分の第2カール部8bが当たってそれ以上の押圧できなくなる。
すなわち、指先が第2カール部8bに当たることで、クリップ1はそれ以上に変形しない均衡状態に保持することができのであり、この状態のときにボルト11に嵌脱できるようにクリップ1の各部の寸法を設定しておくことにより、ボルト11への着脱作業をより一層容易ならしめることができる。
この第5実施形態においても、一点鎖線で示すように環状部2を設けてよい。この場合、一点鎖線で示す環状部2はボルト11と反対側の部分から第1部分3と第2部分4とに分れて延びており、従って、環状部2の一部がボルト11に当接する挟持部になっている。もとより、第1実施形態のように第1部分3と第2部分4との付け根部を挟持部と成してもよい。
(5).第6〜7実施形態
図4に示す第6実施形態及び第7実施形態は第1実施形態の変形例である。すなわちこれら第6実施形態と第7実施形態とは、環状部2を側面視でボルト11の軸線方向に延びるように曲げ形成している。このため、クリップ1を図2(A)の状態でボルト11に押し込み装着するにおいて、指先と環状部2との当たり面積を大きくでき、その結果、図2(A)に示す状態での取付けを容易化できる。
図4(A)(B)に示す第6実施形態では、環状部2は平面視でナット12と重なって
おり、従って、クリップ1は環状部2をナット12と反対側に突出させた姿勢でのみボルト11に取付けることになる。すなわち取付け当たって方向性がある。他方、図4(C)(D)に示す第7実施形態では、環状部2はナット12の外周面の外側に位置しており、従って、クリップ1にはボルト11に取り付けるに当たっての方向性はない。第7実施形態では、第1部分3の付け根部と第2部分4の付け根部とは、第1部分3の付け根部が第2部分4の付け根部の上側に位置する状態で交叉しているが、重なり合いを逆にしてもよい。
(6).第8〜13実施形態
図5のうち(A)に示す第8実施形態、(B)に示す第9実施形態、(C)に示す第10実施形態はいずれも第1実施形態の変形例である。これらはいずれも挟持部5は円弧状の形態を成していてある程度の範囲でボルト11のねじ山15に当接している。換言すると、挟持部5は線接触の状態でボルト11に当接するように設定されている。
また、図5のうち(A)の第8実施形態は、第1部分3及び第2部分4は平面視で挟持部5を外れると若干屈曲してからカール部8に向けて延びている。他方、図5のうち(B)の第9実施形態と(C)の第10実施形態とはいずれも湾曲した挟持部5から直線部に移行しており、(B)の第8実施形態では両部分3,4の直線状部3′,4′はテーパを成しており、(C)の第10実施形態では両部分3,4の直線状部3′,4′は平行になっている。従って、挟持部5の周方向の長さは第4実施形態>第5実施形態>第6実施形態の関係になっている。
図5(D)に示す第11実施形態は、クリップ1は第1〜第3の部分3,4,9を有しており、クリップ1はコの字形の基本形態になっている。そして、第3部分9の中間部を挟持部5と成している。このようなシンプルな形態も採用できる。もとより、一点鎖線で示すように第3部分9に環状部2を連続させてもよい。
図5(E)に示す第12実施形態も第3部分9を有して平面視略コの字形の基本形態を成しているが、この実施形態では、第3部分9と第1部分3、及び、第3部分9と第2部分4とはそれぞれ環状部2を介して連続している。挟持部5は若干湾曲させているが、第3部分9を単なる直線状に形成してその中間部を挟持部5と成すことも可能である。この実施形態から容易に理解できるように、環状部2を設ける場合、その数は複数あってもよいのである。
図5(F)に示す第13実施形態は図3(D)の第5実施形態の変形例である。すなわちこのクリップ1は、略半円形状の挟持部5の両端から第1部分3と第2部分4とが延びる略U文字形の基本形態になっている。そして、第1部分3と第2部分4とは、中間部3b,4b,先端部3a,4a、第1及び第2のカール部8a,8bを有している。一点鎖線で示すように環状部2を設けてもよい。
(7).第14実施形態
図6に第14実施形態として示すクリップ1は、例えばステンレス板を素材として板金加工によって製造している。このクリップ1は、第3部分9を介して繋がった第1部分3及び第2部分4を有しており、第1部分2と第2部分3とは広幅面を対向させている。
第1部分3と第2部分4とは、第3部分9に繋がった基部の間隔が狭くて自由端寄りの間の間隔は広がるように傾斜部3c,4cを介して曲がっている。また、第1部分3及び第2部分4の基端部と第3部分9とは、ナット12の頂面12aよりも下方に突出している。すなわち、クリップ1の基端部は、平面視では他の部位よりも幅狭で側面視又は正面視では他の部位よりも幅広になっている。このため、強い弾性復元力を確保できる。
第1部分3と第2部分4とには、それぞれボルト11の谷16に食い込む舌片状の第1挟持部18と第2挟持部19を内向きに突設している。この場合、両挟持部18,19は、第1挟持部18が第2挟持部19よりも第3部分9に近くなるようにずれている。また、分図(F)に示すように、第1挟持部18は先端に行くほどナット12の頂面12aに近づくように傾斜している一方、第2挟持部19はボルト11の軸心に対してほぼ直交する姿勢になっている。
第1部分3の先端部3aは、カール部8によって方向を変えてボルト11に向かう姿勢に傾斜しており、この先端部3aに、ボルト11の2つの谷16に食い込む2つ(複数)のストッパー部21を突設している。もとより、ストッパー部21は1つでもよい。他方、第2部分4の先端には、第1部分3から遠ざかる方向に向いて傾斜したガイド片22を曲げ形成している。第1部分3の先端部3aと第2部分4のガイド片22とが平面視で外広がりのハの字の形態を成しているため、ボルト11へのクリップ1の嵌め込みをスムースに行える。
本実施形態では、他の実施形態と同様に、ストッパー部21がボルト11の谷16に食い込むことにより、ナット12の脱落が阻止される。この場合、ストッパー部21がプレス加工によってシャープの形態に形成されるためと解されるが、本実施形態ではストッパー部21の食い込みが良くて、クリップ1の回り止め機能に優れていた。
第1挟持部18をボルト11の軸心と直交した姿勢に曲げることも可能であるが、本実施形態のように第1挟持部18を傾斜させると、第1部分3の下段のストッパー部21をナット12の頂面12aから浮かせることができるため、当該ストッパー部21をボルト11の谷16に確実に食い込ませることができる利点がある。
(8).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えばクリップを線材で製造する場合、断面六角の線材を使用するなど、断面が非真円形の線材を使用することも可能である。また、線材で製造する場合、1回以上巻いた形態とすることも可能である。
本願発明は線材製等のナット脱落防止クリップに適用して有用性を発揮できる。従って産業上利用できる。
1 クリップ
2 環状部
3 第1部分
3a 第1部分の先端部
4 第2部分
4a 第2部分の先端部
5,18,19 挟持部
6,7 先端当接部
8 カール部
9 第3部分
11 ボルト
12 ナット
12a ナットの頂面
15 ボルトのねじ山
16 ボルトの谷(ねじ溝)
21 ストッパー部

Claims (5)

  1. ナットがねじ込まれているボルトの露出部を囲う形態であり、前記ナットの頂面に当接して当該ナットの脱落を阻止するストッパー部と、前記ストッパー部から周方向に隔てた位置において前記ボルトの外周に当接する挟持部とを有しており、前記ストッパー部と挟持部とを前記ボルトの外周面に当てた状態が弾性復元力によって保持されるようになっている構成であって、
    前記ストッパー部は先端面を有する自由端になっており、前記ストッパー部の先端が前記ボルトの谷の内面に当接するように設定されている、
    ナット脱落防止用クリップ。
  2. 1本の線材を曲げることで構成されており、前記線材の一端が前記ストッパー部になっている、
    請求項1に記載したナット脱落防止用クリップ。
  3. 前記1本の線材は、その略中間部に位置した環状部から分かれた第1部分と第2部分とに区分されており、前記第1部分と第2部分とは、その付け根部において交叉していて互いに反対方向からボルトの外周を囲う配置になっており、前記第1部分と第2部分との先端がそれぞれ前記ボルトの谷に嵌まり込む先端当接部になっていると共に、前記第1部分と第2部分とは、それぞれ先端と付け根との間のうち適宜部位が前記挟持部になっており、
    更に、前記ボルトの軸線を横切る面を挟んだ対称形と成すことにより、前記第1部分の先端当接部がナットの頂面に当接するストッパー部になる姿勢と前記第2部分の先端当接部がナットの頂面に当接するストッパー部になる姿勢とのいずれの姿勢でもボルトに取付け可能になっている、
    請求項2に記載したナット脱落防止用クリップ。
  4. 前記ボルトを挟むように配置される第1部分と第2部分とを有しており、前記第1部分と第2部分とは環状部を介して一連に連続しており、前記第1部分の先端を前記ストッパー部と成している一方、前記第2部分の先端部はボルトの半径外側に向いて延びるように曲げられており、このため前記第2部分の先端部には人が指先を当てて力を掛けることが許容されており、かつ、前記第1部分と第2部分とのうち少なくとも第2部分は前記挟持部を有している、
    請求項2に記載したナット脱落防止用クリップ。
  5. 板材から成っており、前記ボルトを挟んで一方の側に位置した第1部分と他方の側に位置した第2部分、及び、前記第1部分と第2部分との一端部が繋がった第3部分とを有しており、このため前記第1部分と第2部分との他端は自由端になっており、前記第1部分と第2部分とに、前記ボルトの谷に食い込む舌片状の挟持部を内向きに突設しており、かつ、前記第1部分の自由端に、当該自由端の幅寸法よりも細幅のストッパー部を形成し、第2部分の自由端には、前記第1部分から離れる方向に傾斜したガイド片を曲げ形成している、
    請求項1に記載したナット脱落防止用クリップ。
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