JP2023167276A - 着脱工具 - Google Patents

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敏光 竹中
Toshimitsu Takenaka
正明 廣瀬
Masaaki Hirose
順 宮崎
Jun Miyazaki
新平 土田
Shimpei Tsuchida
泰至 岸
Taiji Kishi
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Aiyou Sangyo KK
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Hokuriku Electrical Construction Co Ltd
Aiyou Sangyo KK
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Abstract

【課題】間接工法によって脱落防止具を電線防護管に対して着脱することができる着脱工具を提供する。【解決手段】脱落防止具を電線防護管に取り付ける、又は、脱落防止具を電線防護管から取り外す着脱工具は、基部と、基部に設けられる第1係止部及び第2係止部と、を備える。当該着脱工具に脱落防止具が保持された保持状態において、第1係止部は脱落防止具の脚部を係止し、第2係止部は脱落防止具の引掛片を係止する。保持状態では、電線防護管を出し入れする脱落防止具の開口部が基部とは反対側を向くように脱落防止具が着脱工具に対して配置される。着脱工具は、第1係止部及び第2係止部によって、保持状態にある脱落防止具の円弧部により描かれる円弧を一部とする円が構成する環の軸方向と交差する方向への移動が抑制されるように構成される。【選択図】図10

Description

本開示は、電柱間に架設された電線を保護する電線防護管の電線からの脱落を防止する脱落防止具を電線防護管に取り付ける又は脱落防止具を電線防護管から取り外す着脱工具に関する。
従来、電柱間に架設された電線に、樹木の枝や建設現場作業をするクレーン車等が直接接触して発生する電気事故を防止するため、電線の外側に被せられた状態で電線を保護する電線防護管が用いられている。ここで、一般に用いられる電線防護管について、図15及び図16を用いて説明する。尚、図15は、電線に被せられた状態の電線防護管の外観図であり、図16は、図15のXVI-XVI断面図である。
図15及び図16に示すように、この電線防護管20は、電線10を挿通するための中空部が形成された円筒状の電線挿通部21と、電線挿通部21から外方向に延び出す一対の突出片22と、を有している。電線挿通部21は、図16に示されるように断面形状が環状であって、その環状の一部が切断されてなる割目部23が形成されている。この割目部23の間隔を開くことで電線挿通部21が拡開される。割目部23は、電線挿通部21の軸方向に延び、電線挿通部21の長さ方向の全域に形成されている。一対の突出片22は、割目部23の両端から外方向にそれぞれ延びている。
そして、この電線防護管20を電線10に取り付ける作業は、以下のように行われる。まず、電線防護管20の一対の突出片22を互いに引き離すことで、割目部23の間隔が開き、電線挿通部21が拡開する。その拡開した状態で、割目部23の間隔に電線10を通し、電線防護管20を電線10に被せる。
特許文献1には、円弧部で電線防護管20を覆い、脚部に形成された溝部で突出片を保持する構成により、電線防護管20を拡開不能に保持して、電線防護管20の電線10からの脱落を防止する脱落防止具が開示されている。この脱落防止具は、人が高圧用手袋を付けた手で直接的に装着作業を行う直接工法で電線防護管20へ装着される。
特開2003-111258号公報
ところで、上述した特許文献1のような脱落防止具の電線防護管20への装着作業は、安全性を考慮して、人が工具を使用して間接的に装着作業を行う間接工法によって行えることが望まれている。
本開示の一局面は、間接工法によって脱落防止具を電線防護管に対して着脱することができる着脱工具を提供することを目的としている。
本開示の一態様は、円筒状の電線挿通部がその軸方向に沿って設けられた割目部により拡開自在であると共に、割目部の両端から外方向に延びる突出片が形成された少なくとも1つの電線防護管を、拡開不能な状態に保持する脱落防止具を、少なくとも1つの電線防護管に取り付ける、又は、前記脱落防止具を前記電線防護管から取り外す着脱工具である。脱落防止具は、円弧部と、脚部と、引掛片と、を備える。円弧部は、第1端部から第2端部まで円弧状に延び、電線挿通部を覆う。脚部は、第1端部と連接し、突出片を覆う。引掛片は、円弧部の外周面の所定位置に設けられ、当該円弧部により描かれる円弧を一部とする円の半径方向外側に延びる。脱落防止具は、第2端部と脚部との間に形成される開口部を介して、少なくとも1つの電線防護管を出し入れ可能に構成されている。着脱工具は、基部と、第1係止部と、第2係止部と、を備える。第1係止部は、基部に設けられ、当該着脱工具に脱落防止具が保持された保持状態において、脚部を係止する。第2係止部は、基部に設けられ、当該着脱工具に脱落防止具が保持された保持状態において、引掛片を係止する。保持状態では、開口部が基部とは反対側を向くように脱落防止具が着脱工具に対して配置される。着脱工具は、第1係止部及び第2係止部によって、保持状態にある脱落防止具の円弧部により描かれる円弧を一部とする円が構成する環の軸方向と交差する方向への移動が抑制されるように構成される。
このような構成では、第1係止部及び第2係止部によって、脱落防止具の着脱工具の基部に対する位置が規定され、脱落防止具が着脱工具に保持された保持状態で、脱落防止具の軸方向と交差する方向への移動が抑制される。このため、着脱工具における脱落防止具の保持状態を維持することができる。したがって、着脱工具を用いた間接工法によって、保持状態にある脱落防止具を少なくとも1つの電線防護管に対して着脱することができる。
本開示の一態様では、基部には、保持状態において、軸方向へ移動して脱落防止具が脱落することを抑制する抑制部が形成されていてもよい。このような構成では、抑制部によって、脱落防止具が着脱工具に保持された保持状態にある脱落防止具の軸方向への移動が抑制される。このため、保持状態において、脱落防止具の少なくとも1つの電線防護管への着脱作業時に着脱工具を移動させても、着脱工具が抑制部を有しない構成と比較して、脱落防止具が着脱工具から外れにくくすることができる。
本開示の一態様では、基部には、保持状態において、脱落防止具と当該基部との間に形成される隙間に位置し、脱落防止具と当接して当該脱落防止具を所定方向に押圧する押圧部が設けられていてもよい。押圧部は、弾性部材により形成されていてもよい。このような構成によれば、脱落防止具が着脱工具に保持された保持状態で、脱落防止具と基部との間に形成される隙間において、押圧部によって、脱落防止具を所定方向に押圧しながら支えることができる。このため、保持状態において、脱落防止具の少なくとも1つの電線防護管への着脱作業時に着脱工具を移動させても、着脱工具が押圧部を有しない構成と比較して、より強固に脱落防止具が着脱工具によって保持され、脱落防止具が着脱工具から外れにくくすることができる。また、押圧部が弾性部材により形成されることから、所定の力が加わると押圧部は変形するため、脱落防止具の着脱工具への取付け及び取外しを容易に行うことができる。
本開示の一態様は、基部の第1係止部が設けられる位置に対し、第2係止部に向かう方向における所定位置に回転軸を更に備えてもよい。当該着脱工具を使用する使用者が把持する把持部、又は、把持部と基部とを繋ぐ繋ぎ部と、基部とは、回転軸を中心に回転してもよい。このような構成では、把持部又は繋ぎ部と基部とが回転軸を中心に回転可能である。このため、回転軸を中心に基部を把持部又は繋ぎ部に対して回転させることで、保持状態にある脱落防止具の脚部を少なくとも1つの電線防護管の突出片に引っ掛けた後、基部と共に脱落防止具を回転させて少なくとも1つの電線防護管に装着することができる。また、脱落防止具の装着の際に実行した操作と逆向きに脱落防止具を回転させる操作を実行することによって、脱落防止具を少なくとも1つの電線防護管から取り外すことができる。したがって、少なくとも1つの電線防護管に対して脱落防止具の角度を変えて行われる脱落防止具の少なくとも1つの電線防護管への着脱作業を着脱工具を用いて行うことができる。
本開示の一態様は、繋ぎ部と基部との間の摩擦力を変化させることで回転軸における摺動性を調整する調整部を更に備えてもよい。このような構成によれば、調整部によって、例えば、繋ぎ部と基部との間の摩擦力を大きくすることで回転軸の摺動性を固くしたり、繋ぎ部と基部との間の摩擦力を小さくすることで回転軸の摺動性を緩くしたりすることができる。これにより、当該着脱工具を使用する使用者が、調整部によって繋ぎ部と基部との間の摩擦力を任意に調整することができるため、繋ぎ部に対する基部の位置を任意の角度で固定しやすくなる。その結果、脱落防止具の電線防護管への着脱作業をスムーズに行うことができる。また、着脱工具の繰り返し使用により軸部材が摩耗し、回転軸の摺動性の固さが緩くなった場合にも、再び調整部によって摩擦力を大きくすることで回転軸の摺動性の固さが得られるため、着脱工具の長期使用が可能である。
本開示の一態様では、少なくとも1つの電線防護管は、2つ以上の電線防護管であってもよい。脱落防止具は、2つ以上の電線防護管が連結された際に形成される重複部分に装着されてもよい。このような構成によれば、例えば、2つの電線防護管の重複部分において、2つの電線防護管を1つの脱落防止具で拡開不能に保持することができる。
着脱工具を左側面側から見た斜視図である。 着脱工具を右側面側から見た斜視図である。 着脱工具の左側面図である。 着脱工具の右側面図である。 着脱工具の背面図である。 着脱工具の正面図である。 脱落防止具の斜視図である。 脱落防止具の右側面図である。 図8のIX-IX断面図である。 間接工法において、保持状態にある脱落防止具の脚部に電線防護管の突出片を引っ掛ける前の状態を示す図である。 間接工法において、脚部に突出片を引っ掛けた後に、脱落防止具の開口部を介して電線防護管の電線挿通部が円弧部内に入り込んで、当該電線挿通部を脱落防止具の円弧部で覆うように着脱工具を移動させる状態を示す図である。 間接工法において、脱落防止具を電線防護管に装着させた状態を示す図である。 間接工法において、実施形態の角度とは異なる角度から保持状態にある脱落防止具を電線防護管に装着させる前の状態を示す図である。 間接工法において、実施形態の角度とは異なる角度から脱落防止具を電線防護管に装着させた状態を示す図である。 一般的な電線防護管の外観図である。 図15のXVI-XVI断面図である。 連結可能な電線防護管の外観図である。 2つの電線防護管が連結された状態を示す外観図である。 図18のXIX―XIX断面図である。
以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.構成]
図1~図6に示す着脱工具60は、電柱間に架設された電線を保護する電線防護管を、拡開不能な状態に保持する本実施形態の図7及び図8に示す脱落防止具40を、電線防護管に取り付ける、又は、脱落防止具40を電線防護管から取り外すための工具である。すなわち、着脱工具60は、脱落防止具40の電線防護管への取り付け、及び、脱落防止具40の電線防護管からの取り外しのいずれか一方の操作が可能な工具であってもよいし、その両方の操作が可能な工具であってもよい。以下に、脱落防止具40及び着脱工具60の詳細な構成を説明する。
なお、本実施形態の脱落防止具40の保持対象となる電線防護管は、従来技術で述べた図15及び図16に示す電線防護管20の構造と同様である。すなわち、電線防護管20は、円筒状の電線挿通部21と、電線挿通部21の軸方向に長さを有する割目部23と、割目部23の両端から外方向に延び出す一対の突出片22と、を備えている。そして、例えば、一対の突出片22を引き離して割目部23の間隔を広げることで拡開自在な電線防護管20は拡開され、電線10の着脱が可能となる。
[1-1.脱落防止具の構成]
図7及び図8に示す脱落防止具40は、樹脂、例えば硬質プラスチック樹脂により成形されたものである。脱落防止具40は、円弧部41と、脚部42と、案内片43と、引掛片44と、を備える。
円弧部41は、第1端部411から第2端部412まで円弧状に延び、電線防護管20の電線挿通部21を覆う部分である。具体的には、円弧部41は、電線挿通部21の外周面に嵌合する円弧状であると共に、その円弧長が電線挿通部21の外周の円周長の半分よりも長く形成されている。
脚部42は、円弧部41の第1端部411と連接し、電線防護管20の突出片22を覆う部分である。具体的には、脚部42は、円弧部41の第1端部411から延び出しており、第1壁部51と、第2壁部52と、折返し部53と、を有する。第1壁部51、第2壁部52及び折返し部53は、それぞれ板状の形状である。
第1壁部51は、円弧部41の第1端部411から、その円弧部41により描かれる円弧を一部とする円の外側方向に屈曲して延びている。上述した円は、正円である必要はなく、略円形であればよい。例えば楕円に近い円でもよい。円弧部41の第1端部411とは、円周から離れ、円弧部41から外側方向に向かって屈曲する部分を指す。
第2壁部52は、第1壁部51の先端から折返し部53を介して折り返して延び出し、第1壁部51と対向する位置に配置される。
折返し部53は、第1壁部51と交差する方向に広がりを有する部分であり、第1壁部51の延び出した先端と第2壁部52とを連接する。
このような脚部42は、先端が略コの字状(U字状)に折り返されていることにより、電線防護管20の2つの突出片22を重ね合わせた状態でその先端を差し込み可能な幅の溝部42aが形成される。つまり、第1壁部51と第2壁部52との間の部分が上述した溝部42aである。ここでいう、差し込む、とは、第1壁部51と第2壁部52との間の空間に突出片22が挿入されて位置することを広く意味している。つまり、差し込まれた状態において、突出片22と、第1壁部51及び第2壁部52と、の間に隙間があってもよいし、突出片22と、第1壁部51及び第2壁部52と、が当接していてもよい。また突出片22の先端は、折返し部53と当接していてもよいし、折返し部53と当接していなくてもよい。
また、第1壁部51及び第2壁部52の間隔は、第1壁部51の先端に向かって徐々に狭くなっている。ここでいう先端とは、第1壁部51が円弧部41から延び出す方向である延出方向の先端であって、脚部42における円弧部41から最も離れた位置である。言い換えると、脚部42は、円弧部41から離れた先端がテーパ状になっている。
案内片43は、円弧部41の脚部42が延びている側の第1端部411とは反対側の第2端部412、すなわち、円弧部41の先端から、その円弧部41により描かれる円弧を一部とする円の外側方向に延びる。
引掛片44は、円弧部41の外周面の所定位置、例えば円周方向中間位置に設けられ、当該円周方向中間位置から、円弧部41により描かれる円弧を一部とする円の半径方向外側に延びる。
円弧部41は、図9に示す軸方向に関する中央部の厚さD1が最も大きく、軸方向の両端部の厚さD2が最も小さい。ここでいう軸方向とは、当該円弧部41が一部を構成する仮想的な環の軸方向である。また、軸方向とは、脱落防止具40が電線防護管20に装着されたときの電線防護管20の軸方向ともいえる。また、ここでいう中央部とは、左右方向に関して中央となる位置を含む部分を指す。
また、第1壁部51、第2壁部52及び折返し部53それぞれの厚さは、D2である。すなわち、円弧部41の厚さは、全体として脚部42(第1壁部51、第2壁部52及び折返し部53)の厚さよりも大きく、両端部においてのみそれらと同じ厚さである。ここでいう厚さとは、上述した軸方向が法線方向である平面に脱落防止具40を投影したときの厚さ、すなわち、図8の視点による厚さである。また円弧部41の厚さとは、当該円弧部41と電線挿通部21とが重なる方向(円弧を一部とする円の半径方向)に関する厚さである。
円弧部41の第2端部412と、脚部42の円弧部41の第1端部411と連通する側の端部とは反対側の未連接端部521と、の間には、開口部45が形成される。具体的には、開口部45は、円弧部41の第2端部412と、脚部42の第2壁部52の未連接端部521端部と、の間に形成される。言い換えると、開口部45は、円弧部41と脚部42とにより形成される略筒状体の側壁の一部が開放されることにより形成される部分である。脱落防止具40は、開口部45を介して電線防護管20を出し入れ可能に構成されている。
[1-2.着脱工具の構成]
図1~図6に示す着脱工具60は、人が工具を使用して間接的に着脱作業を行う間接工法によって、上述した脱落防止具40を電線防護管20に対して着脱させるために用いられる。着脱工具60は、樹脂、例えば硬質プラスチック樹脂により成形されたものである。着脱工具60は、本体部61と、ソケット部62と、軸部材63と、調整部64と、を備える。
本体部61は、着脱工具60に上述した脱落防止具40が保持される保持状態(図10参照)において、当該脱落防止具40が嵌め込まれて係止される部分である。なお、詳細は後述するが、脱落防止具40は、本体部61に対して脱落防止具40の軸方向に沿ってスライドすることで、本体部61に取り付けられる、又は、本体部61から取り外される。本体部61は、基部71と、第1係止部72と、第2係止部73と、第1抑制部74aと、第2抑制部74bと、第1押圧部75aと、第2押圧部75bと、連結部76と、を有する。
基部71は、第1端部711から第2端部712まで湾曲するように延びる板状の部材である。上述した保持状態では、脱落防止具40の開口部45が当該基部71とは反対側を向くように脱落防止具40が本体部61に対して配置される。基部71の第1端部711は後述する第1係止部72と連接し、基部71の第2端部712は後述する連結部76と連接する。なお、上述した脱落防止具40の軸方向は、円弧部41により描かれる円弧を一部とする円が構成する環の軸方向であり、円弧部41における半径方向と直交する。この軸方向は、脱落防止具40が着脱工具60に保持された保持状態にあるとき、湾曲する基部71が一部を構成する仮想的な環の軸方向と同一方向となる。また、軸方向とは、基部71の湾曲に沿った側面である右側面71aから左側面71b、又は、左側面71bから右側面71aに向かう左右方向ともいえる。
第1係止部72は、基部71の第1端部711側に設けられ、保持状態において、脱落防止具40の脚部42を係止する部分である。具体的には、第1係止部72は、基部71の第1端部711から、湾曲する基部71が一部を構成する仮想的な円の内側方向に折り返すように延び出しており、第1壁部721と、折返し部722と、を有する。第1壁部721及び折返し部722は、それぞれ板状の形状である。第1壁部721は、基部71の第1端部711から折返し部722を介して折り返して延び出す。第1壁部721は、基部71の第1端部711側の壁部と対向する。折返し部722は、基部71の第1端部711側の壁部と交差する方向に広がりを有する部分であり、基部71の第1端部711と第1壁部721とを連接する。
このように、基部71の第1端部711に第1係止部72が設けられることによって、本体部61の一端がU字状に折り返えされていることにより、脱落防止具40の脚部42が差し込み可能な幅の溝部72aが形成される。つまり、基部71の第1端部711側の壁部と第1壁部721との間の部分が溝部72aである。本実施形態では、図10に示すように、保持状態において、少なくとも脚部42の第2壁部52が第1係止部72の第1壁部721と当接するように、脚部42が溝部72aに差し込まれる。
第2係止部73は、基部71の第2端部712側に設けられ、保持状態において、脱落防止具40の引掛片44を係止する部分である。具体的には、第2係止部73は、第2端部712よりも基部71のやや中央寄りに設けられる。第2係止部73は、基部71の内周面から突出し、軸方向、すなわち左右方向に長さを有する板状の形状である。ここでいう基部71の内周面とは、保持状態において、基部71における脱落防止具40と対向する側の面である。なお、第2係止部73における基部71の右側面71a側の端部には、基部71の第2端部712側に向かって延びる案内片731が設けられていてもよい。本実施形態では、図10に示すように、保持状態において、引掛片44が第2係止部73と当接する。具体的には、引掛片44は、第2係止部73における基部71の第1端部711側を向く面と当接する。
上述したように、保持状態において、脚部42の第2壁部52が第1係止部72の第1壁部721と当接し、引掛片44が第2係止部73と当接することによって、脱落防止具40の軸方向と交差する方向への移動が抑制される。すなわち、着脱工具60における脱落防止具40の保持状態が維持され、例えば、保持状態にある脱落防止具40が軸方向へ移動して抜け落ちてしまうことが抑制される。
第1抑制部74aは、基部71の左側面71b側に形成される。第1抑制部74aは、第1係止部72の近傍に位置する。第1抑制部74aは、基部71の内周面から基部71の左側面71bに沿って突出する。具体的には、第1抑制部74aは、基部71の左側面71b側から見た形状が略三角形状の壁部である。
第2抑制部74bは、第1抑制部74aと同様に、基部71の左側面71b側に形成される。第2抑制部74bは、第2係止部73の近傍に位置する。第2抑制部74bは、基部71の内周面から基部71の左側面71bに沿って突出し、基部71の湾曲方向に沿って長さを有する板状の形状である。具体的には、第2抑制部74bは、第2係止部73における基部71の左側面71b側の端部と交差し、基部71の中央側に向かって延びる壁部である。
上述した第1抑制部74a及び第2抑制部74bによって、脱落防止具40の軸方向における左側面71b側、すなわち左方向への移動が制限される。これにより、脱落防止具40が軸方向における左側面71b側、すなわち左方向へ移動して脱落することが抑制される。
第1押圧部75a及び第2押圧部75bは、保持状態において、当該脱落防止具40と基部71との間に形成される隙間に位置し、脱落防止具40と当接して脱落防止具40を押圧する部材である。第1押圧部75a及び第2押圧部75bは、弾性部材により形成されている。第1押圧部75a及び第2押圧部75bは、本実施形態では、丸い断面形状を有する丸ゴム紐であり、基部71の湾曲方向に沿って並んで配置される2つの穴部に丸ゴム紐の両端部が固定されることによって、基部71の内周面から弧を描いて突出するループ状に設けられる。第1押圧部75a及び第2押圧部75bは、第1係止部72及び第2係止部73の間において、基部71の右側面71a側にそれぞれ基部71の湾曲方向に沿って並んで配置される。第1押圧部75aは第1係止部72の近傍に位置し、第2押圧部75bは第2係止部73の近傍に位置する。図10に示すように、保持状態において、第1押圧部75aは脱落防止具40の脚部42と当接し、第2押圧部75bは脱落防止具40の円弧部41と当接する。
図4に示すように、本実施形態では、第2押圧部75bは、第1押圧部75aよりもループの高さが高い。具体的には、第1押圧部75aの基部71の内周面からループの頂点部までの距離T1は約22mmであり、第2押圧部75bの基部71の内周面からループの頂点部までの距離T2は約27mmである。
上述した第1押圧部75a及び第2押圧部75bは、脱落防止具40が着脱工具60に取り付けられる際に、軸方向において基部71の左側面71b側に向かって折れ曲がるように弾性変形して、脱落防止具40と当接する。このとき、第1押圧部75a及び第2押圧部75bによる押圧によって脱落防止具40が押された状態で第1押圧部75a及び第2押圧部75bと脱落防止具40とが当接する。これにより、第1押圧部75a及び第2押圧部75bと脱落防止具40との間には摩擦力が生じるため、脱落防止具40が軸方向における右側面71a側、すなわち右方向へ移動しにくくなる。これにより、脱落防止具40が軸方向における右側面71a側、すなわち右方向へ移動して脱落することが抑制される。
連結部76は、基部71の第2端部712から、湾曲する基部71が一部を構成する仮想的な円の外側方向に折り返すように延びる板状の部分である。連結部76は、軸方向、すなわち左右方向に貫通する図5及び図6に示す貫通孔761を有する。
ソケット部62は、例えばアルミ合金により形成された棒状の部材である。ソケット部62は、連結部76を差し込み可能な第1連結溝621を一端に有する。第1連結溝621を構成する互いに対向する2つの壁部622には、それぞれ連結部76の貫通孔761が重なる図5及び図6に示す貫通孔623が設けられている。ソケット部62の連結部76が連結する側とは反対側の端部に第2連結溝624を有する。第2連結溝624は、保持状態にある脱落防止具40を電線防護管20に対して着脱させるために、着脱工具60を使用する使用者が把持する、図示を省略する棒状部材等の把持部を連結可能な溝である。本実施形態では、ソケット部62は、連結部76を介して本体部61と着脱工具60を使用する使用者が把持する把持部とを繋ぐ繋ぎ部として機能する。2つの壁部622には、それぞれ貫通孔623の周囲に後述する調整部64及び軸部材63が対面する平面625を有する凹み部626が設けられる。凹み部626は、貫通孔623の周囲における2つの壁部622の一部が内側に凹んだ形状を有する。
軸部材63は、連結部76を介した本体部61とソケット部62との連結を固定するための棒状の部分を有する部材である。軸部材63は、頭部631及び棒部632を有する。軸部材63は、例えば、六角ボルトである。軸部材63は、本体部61の連結部76の貫通孔761及びソケット部62の貫通孔623が重なった状態において、連結部76の貫通孔761及びソケット部62の貫通孔623全てに棒部632を貫通させる。この際、頭部631は、壁部622の凹み部626における平面625と当接する。軸部材63は、当該軸部材63に固定される後述する調整部64によって、当該貫通孔内761,623における位置が固定されてもよい。これにより、軸部材63の中心軸を回転軸として、ソケット部62に対して本体部61が回転可能に取り付けられる。
調整部64は、回転軸となる軸部材63を中心とした回転に係る、ソケット部62と、基部71から延びる連結部76と、の間の摩擦力を変化させることで回転軸における摺動性を調整する部材である。なお、上述したソケット部62と連結部76との間の摩擦力とは、それらが相対的に回転変位する、又は、回転変位しようとする際に生じる摩擦力を指す。調整部64は、例えば、Uナットである。調整部64は、貫通孔内761,623に挿入された棒部632の頭部631とは反対側の端部に取り付けられ、壁部622の凹み部626における平面625と当接する。このように、調整部64が軸部材63の棒部632に締結されることで、連結部76を介した本体部61とソケット部62との連結が固定される。なお、軸部材63及び調整部64の構成はこれに限定されるものではなく、軸部材及び調整部は、例えば、外周面におねじが設けられた軸部材と、その両端から締結されるナットによって構成されてもよい。
調整部64の位置を軸部材63の頭部631に近づくように軸部材63の中心軸方向に沿って移動させて、調整部64と頭部631とで挟み込むことによってソケット部62の2つの壁部622による連結部76の締め付けを強くすることで、回転軸における抵抗感を大きくすることができる。換言すると、調整部64によって、ソケット部62と連結部76との間の摩擦力を大きくすることで、回転軸における摺動性を固くすることができる。また、調整部64は、調整部64の位置を軸部材63の頭部631から離れるように軸部材63の中心軸方向に沿って移動させて、ソケット部62の2つの壁部622による連結部76の締め付けを弱くすることで、回転軸における抵抗感を小さくすることができる。換言すると、調整部64によって、ソケット部62と連結部76との間の摩擦力を小さくすることで、回転軸における摺動性を緩くすることができる。
[2.着脱工具を用いた間接工法における脱落防止具の電線防護管への装着方法]
[2-1.脱落防止具の着脱工具への取付け]
まず、脱落防止具40の開口部45が着脱工具60の本体部61における基部71とは反対側を向いた状態で、脱落防止具40を本体部61における基部71の右側面71a側に持ってくる。
次に、着脱工具60における第1係止部72と第2係止部73との間に脱落防止具40の引掛片44を配置し、着脱工具60における基部71と第1係止部72の第1壁部721との間の溝部72aに脱落防止具40の脚部42を差し込むことで、脱落防止具40を本体部61に取り付ける。
脱落防止具40の本体部61への取付けの一例を以下に示す。例えば、脱落防止具40の引掛片44と本体部61の第2係止部73とを当接させ、脱落防止具40の脚部42の第2壁部52と本体部61の第1係止部72の第1壁部721とを当接させて、本体部61に対する脱落防止具40の嵌め込む位置を確定させる。このとき、引掛片44を第2係止部73の案内片731に沿って滑らせると、引掛片44と第2係止部73とを正しい位置で当接させやすい。
そして、本体部61に対する脱落防止具40の確定した嵌め込み位置を維持しながら、本体部61の第1抑制部74a及び第2抑制部74bに当接する位置まで脱落防止具40を軸方向、すなわち左方向に沿ってスライドさせる。その際、本体部61の第1押圧部75a及び第2押圧部75bは、脱落防止具40のスライドに伴い、軸方向において基部71の左側面71b側に向かって折れ曲がるように弾性変形するため、脱落防止具40に押圧力が加わる。
上述したような一例のように、脱落防止具40を本体部61に取り付けると、図10に示すように、着脱工具60における基部71と第1係止部72の第1壁部721との間の溝部72aに脱落防止具40の脚部42が嵌め込まれることで脚部42が第1係止部72により係止され、引掛片44が第2係止部73により係止される。そして、本体部61の第1抑制部74a及び第2抑制部74bにより脱落防止具40の左方向への移動が制限され、本体部61の第1押圧部75a及び第2押圧部75bの押圧力により脱落防止具40の右方向への移動が抑制される。
上述したように、脱落防止具40が本体部61内に嵌め込まれることで、脱落防止具40の着脱工具60に保持された図10に示す保持状態が維持される。
[2-2.保持状態にある脱落防止具の電線防護管への装着]
図10に示すように、まず、保持状態にある脱落防止具40の開口部45が電線10に被せられた電線防護管20の突出片22と対向するように、電線防護管20の下方側に着脱工具60が配置される。例えば、図示は省略するが、ソケット部62の第2連結溝624に連結された長さを有する棒状部材等を人が把持することで、高い位置にある電線防護管20の下方側に保持状態にある脱落防止具40が配置可能である。なお、以下で説明するソケット部62の動作は、ソケット部62に連結される棒状部材を人が操作することにより行われる。
次に、着脱工具60のソケット部62を上方側に持ち上げて、開口部45を介して脱落防止具40の溝部42a内に突出片22を挿入させる。
そして、溝部42a内への突出片22の挿入後に、着脱工具60のソケット部62を上方側に向かって押し上げる。その結果、着脱工具60における本体部61の基部71の第2端部712が電線防護管20の上方側に移動するように、ソケット部62に対して本体部61が回転軸である軸部材63を中心に回転する。具体的には、ソケット部62を上方側に向かって押し上げることによって、軸部材63を回転軸として、本体部61が図11の矢印で示すY方向に回転し、ソケット部62が図11の矢印で示すX方向に回転する。
このようにソケット部62に対して本体部61を回転させて、図11に示すように、電線防護管20の重ね合わせた状態にある2つの突出片22の先端に、脱落防止具40の溝部42aを引っ掛ける。
そして、突出片22の先端に溝部42aを引っ掛けた後に、着脱工具60のソケット部62を更に上方側に向かって押し込む。その結果、着脱工具60における本体部61の基部71の第2端部712が電線防護管20の真上に移動するように、ソケット部62に対して本体部61が軸部材63を中心に更に回転する。具体的には、ソケット部62を更に上方側に向かって押し込むことによって、軸部材63を中心に、本体部61が更にY方向に回転し、ソケット部62が更にX方向に回転する。
このように、ソケット部62に対して本体部61が回転するように着脱工具60を更に動かすことで、脱落防止具40の溝部42aを中心に、円弧部41の先端を電線挿通部21に押し付ける方向、すなわちY方向に、基部71によって円弧部41が押される。
ここで、円弧部41の先端から延びる案内片43は、電線挿通部21の外周面に押し付けられることにより、その外周面に沿って滑り、電線挿通部21の突出片22が延びる側から遠ざかる方向に移動する。その際、円弧部41は、押し広げられるように弾性変形する。
そして、円弧部41の先端が、電線挿通部21の突出片22が延びる側とは反対側の部分を乗り越えることで、図12に示すように、脱落防止具40の開口部45を介して電線防護管20の電線挿通部21が円弧部41内に入り込んで、電線挿通部21を円弧部41が覆う。つまり、円弧部41が電線挿通部21の外周面に嵌合した状態で、脱落防止具40が電線防護管20の外周に装着される。
こうして、脱落防止具40が電線防護管20の外周に装着されると、円弧部41は、脚部42の溝部42a側とは反対側の端部から電線挿通部21の外周に沿って延びると共に、電線挿通部21の外周の円周長の半分よりも長い部分を覆って嵌合する。また、溝部42aに突出片22が差し込まれた状態となる。なお、第2壁部52は、脱落防止具40が電線防護管20に装着された状態で、折返し部53から離れるほど突出片22から離れるように折返し部53から延び出している。
[2-3.着脱工具の脱落防止具からの取外し]
本実施形態では、図12に示すように、脱落防止具40が電線防護管20に装着された後、保持状態を解除するように着脱工具60を動かすことによって、脱落防止具40を着脱工具60から外す。
着脱工具60における本体部61の脱落防止具40からの取外しの一例を以下に示す。例えば、上述した本体部61に対する脱落防止具40の嵌め込みの時とは反対向きに脱落防止具40がスライドするように着脱工具60を動かすことで、脱落防止具40を着脱工具60から外す。
具体的には、保持状態にある脱落防止具40に対して、着脱工具60を軸方向に沿って左方向にスライドさせて、脱落防止具40から着脱工具60を外す。
[3.着脱工具を用いた間接工法における電線防護管に装着された脱落防止具の取外し方法]
本実施形態の着脱工具60を用いて、上述したように電線防護管20に装着された脱落防止具40を電線防護管20から取り外すことも可能である。脱落防止具40の電線防護管20からの取外しは、上述した脱落防止具40の装着の際に実行した操作と逆向きの操作を実行することによって実現される。
具体的には、まず、電線防護管20に装着された状態にある脱落防止具40に、本体部61における基部71の外周面とソケット部62とが近接する図12に示すような折れ曲がった状態にある着脱工具60を近づける。そして、着脱工具60の本体部61における基部71が、脱落防止具40の開口部45とは反対側を向いた状態で、本体部61における基部71の右側面71a側に脱落防止具40が位置するように着脱工具60を配置する。
次に、着脱工具60における第1係止部72と第2係止部73との間に脱落防止具40の引掛片44を配置し、着脱工具60における基部71と第1係止部72の第1壁部721との間の溝部72aに脱落防止具40の脚部42を差し込むことで、本体部61を脱落防止具40に取り付ける。これにより、電線防護管20に装着された状態にある脱落防止具40は、着脱工具60に保持された図12に示すような保持状態となる。
次に、着脱工具60のソケット部62を下方側に向かって引き下げる。その結果、図11に示すように、着脱工具60における本体部61の基部71の第2端部712が電線防護管20の下方側に移動するように、ソケット部62に対して本体部61が回転軸である軸部材63を中心に回転する。具体的には、ソケット部62を下方側に向かって引き下げることによって、軸部材63を回転軸として、本体部61が図11の矢印で示すY方向とは反対方向に回転し、ソケット部62が図11の矢印で示すX方向とは反対方向に回転する。
このように、ソケット部62に対して本体部61を回転させることで、脱落防止具40の溝部42aを中心に、円弧部41を電線挿通部21から引き離す方向に、基部71によって円弧部41が引っ張られる。その際、円弧部41は、押し広げられるように弾性変形し、図11に示すように、脱落防止具40の開口部45を介して電線防護管20の電線挿通部21が円弧部41内から抜け出し、円弧部41が電線挿通部21の外周面に嵌合した状態が解除される。
その後、着脱工具60のソケット部62を更に下方側に向かって引き下げる。その結果、図10に示すように、着脱工具60における本体部61の基部71の第2端部712が電線防護管20の突出片22の下方側に移動するように、ソケット部62に対して本体部61が回転軸である軸部材63を中心に回転する。具体的には、ソケット部62を下方側に向かって引き下げることによって、軸部材63を中心に、本体部61が更にY方向とは反対方向に回転し、ソケット部62が更にX方向とは反対方向に回転する。
このように、ソケット部62に対して本体部61が回転するように着脱工具60を更に動かして、脱落防止具40の溝部42aから電線防護管20の突出片22を取り出して、突出片22の先端への脱落防止具40の溝部42aの引っ掛かりを解除する。これにより、図10に示すように、電線防護管20に装着された脱落防止具40が着脱工具60によって取り外される。なお、その後、保持状態を解除するように脱落防止具40を着脱工具60から外す。
[4.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(4a)本実施形態では、基部71の第1端部711に設けられる第1係止部72及び基部71の第2端部712側に設けられる第2係止部73によって、脱落防止具40の着脱工具60における本体部61の基部71に対する位置が規定される。そして、保持状態において、脚部42の第2壁部52が第1係止部72の第1壁部721と当接し、引掛片44が第2係止部73と当接することによって、脱落防止具40の軸方向と交差する方向への移動が抑制される。このため、着脱工具60における脱落防止具40の保持状態を維持することができる。したがって、着脱工具60を用いた間接工法によって、保持状態にある脱落防止具40を電線防護管20に対して着脱することができる。
(4b)本実施形態では、基部71の左側面71b側において、基部71の第1端部711の近傍に設けられる第1抑制部74a及び基部71の第2端部712の近傍に設けられる第2抑制部74bによって、脱落防止具40の軸方向に沿った左方向への位置が規定される。そして、保持状態において、脱落防止具40が第1抑制部74a及び第2抑制部74bと当接することによって、脱落防止具40の軸方向沿った左方向への移動が抑制される。このため、保持状態において、脱落防止具40の電線防護管20への着脱作業時に着脱工具60を移動させても、着脱工具60が第1抑制部74a及び第2抑制部74bを有しない構成と比較して、脱落防止具40が着脱工具60から外れにくくすることができる。
(4c)本実施形態では、保持状態において、脱落防止具40と基部71との間に形成される隙間に第1押圧部75a及び第2押圧部75bが位置する。これにより、第1押圧部75a及び第2押圧部75bは、脱落防止具40を所定方向、具体的には円弧部41の開口部45の方向に押圧しながら支えることができる。すなわち、第1押圧部75a及び第2押圧部75bは、第1係止部72による脚部42の係止、及び、第2係止部73による引掛片44の係止を強固なものとしながら、脱落防止具40を支えることができる。このため、保持状態において、脱落防止具40の電線防護管20への着脱作業時に着脱工具60を移動させても、着脱工具60が第1押圧部75a及び第2押圧部75bを有しない構成と比較して、より強固に脱落防止具40が着脱工具60によって保持され、脱落防止具40が着脱工具60から外れにくくすることができる。また、第1押圧部75a及び第2押圧部75bが弾性部材により形成されることから、所定の力が加わると第1押圧部75a及び第2押圧部75bは変形するため、脱落防止具40の着脱工具60への取付け及び取外しを容易に行うことができる。
(4d)本実施形態では、基部71がソケット部62に対して回転軸となる軸部材63を中心に回転する。このため、軸部材63を中心に基部71をソケット部62に対して回転させることで、保持状態にある脱落防止具40の脚部42を電線防護管20の突出片22に引っ掛けた後、基部71と共に脱落防止具40を回転させて電線防護管20に装着することができる。また、脱落防止具40の装着の際に実行した操作と逆向きに脱落防止具を回転させる操作を実行することによって、脱落防止具40を少なくとも1つの電線防護管20から取り外すことができる。したがって、電線防護管20に対して脱落防止具40の角度を変えて行われる脱落防止具40の電線防護管20への着脱作業を着脱工具60を用いて行うことができる。
(4e)本実施形態では、回転軸を構成する軸部材63に固定される調整部64によって、ソケット部62と連結部76との間の摩擦力を変化させることで回転軸における摺動性を調整することができる。調整部64によって、ソケット部62と連結部76との間の摩擦力を大きくすることで回転軸の摺動性を固くしたり、ソケット部62と連結部76との間の摩擦力を小さくすることで回転軸の摺動性を緩くしたりすることができる。具体的には、調整部64と頭部631とによる挟み込む力を強くすることによって、ソケット部62の2つの壁部622による連結部76の締め付けを強くして、回転軸における抵抗感を大きくすることができる。また、調整部64と頭部631とによる挟み込む力を弱くすることによって、ソケット部62の2つの壁部622による連結部76の締め付けを弱くして、回転軸における抵抗感を小さくすることができる。これにより、当該着脱工具60を使用する使用者が、調整部64によってソケット部62と連結部76との間の摩擦力を任意に調整することができるため、ソケット部62に対する基部71の位置を任意の角度で固定しやすくなる。その結果、脱落防止具40の電線防護管20への着脱作業をスムーズに行うことができる。また、着脱工具60の繰り返し使用により軸部材63又は貫通孔623が摩耗し、回転軸の摺動性の固さが緩くなった場合にも、再び調整部64によって摩擦力を大きくすることで回転軸の摺動性の固さが得られるため、着脱工具60の長期使用が可能である。
なお、本実施形態では、ソケット部62が繋ぎ部に相当し、ソケット部62に連結される棒状部材が把持部に相当し、軸部材63が回転軸に相当し、第1抑制部74a及び第2抑制部74bが抑制部に相当し、第1押圧部75a及び第2押圧部75bが押圧部に相当する。
[5.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(5a)上記実施形態では、基部71の左側面71b側に第1抑制部74a及び第2抑制部74bが形成される構成を例示したが、基部の構成はこれに限定されるものではない。脱落防止具40の軸方向への移動を抑制可能な抑制部が設けられる位置は限定されず、例えば、抑制部は、基部71の右側面71a側に設けられていてもよい。また、抑制部が設けられる数は限定されず、例えば、抑制部は、1つ又は3つ以上設けられていてもよい。また、例えば、基部に抑制部が形成されていなくてもよい。
(5b)上記実施形態では、基部71の右側面71a側に基部71の湾曲方向に沿って並んで配置される第1押圧部75a及び第2押圧部75bが形成される構成を例示したが、基部の構成はこれに限定されるものではない。脱落防止具40を押圧する押圧部が設けられる位置は限定されず、例えば、押圧部は、基部71の左側面71b側、又は、基部71の中心部に設けられていてもよい。また、押圧部が設けられる数は限定されず、例えば、押圧部は、1つ又は3つ以上設けられていてもよい。また、押圧部の配置は限定されず、例えば、押圧部は、基部71の軸方向に沿って並んで配置、又は、基部71の湾曲方向に沿って斜めに位置するように配置されていてもよい。また、例えば、基部に押圧部が形成されていなくてもよい。また、例えば、押圧部は、断面が平らな平ゴム紐であってもよい。また、押圧部は、弾性変形可能な板状、凸状、バネ状の部材であってもよい。
(5c)上記実施形態では、着脱工具60が回転軸を備え、ソケット部62が基部71に対して軸部材63を回転軸として回転する構成を例示したが、着脱工具の構成はこれに限定されるものではない。例えば、着脱工具は、回転軸を有しない構成であってもよい。例えば、本体部とソケット部とが、屈曲を可能とする弾性部材によって連結され、本体部又はソケット部自体が弾性部材によって曲がるような構成であってもよい。
(5d)脱落防止具を保持する着脱工具の構成及びその形状は、本実施形態の着脱工具60の構成及びその形状に限定されるものではない。すなわち、脱落防止具を保持し、保持状態において電線防護管20に装着できる機能を発揮する構成以外の構成は、着脱工具に含まれてもよいし、含まれなくてもよい。例えば、回転軸となる部品は軸部材63のように別部品でなくてもよく、本体部又はソケット部に一体に形成された突起部にソケット部又は本体部が嵌合されることで回転可能に構成されていてもよい。また、例えば、ソケット部62を有しない構成において、人が把持して操作可能な把持部が直接本体部に回転可能に取り付けられていてもよい。また、連結部76を有しない構成において、基部に直接ソケット部又は把持部が連結されていてもよい。
また、脱落防止具を保持し、保持状態において電線防護管20に装着できる機能を発揮する構成の形状以外の形状は、様々な形状を取り得る。例えば、基部は、湾曲した板状に限定されず、一辺が開口した四角形状、L字状、平板状であってもよい。また、例えば、ソケット部は、棒状の部材に限定されず、筒状、板状であってもよい。また、例えば、第2係止部は、脱落防止具40の引掛片44と当接する板状の形状に限定されず、脱落防止具40の引掛片44が差し込み可能な溝、引掛片44を弾性力等で把持可能な構成であってもよい。また、着脱工具に保持される脱落防止具の詳細な形状は、本実施形態の脱落防止具40の形状に限定されるものではない。
(5e)上記実施形態では、着脱工具60を用いた間接工法における脱落防止具40の電線防護管20への装着方法として、突出片22が下方を向くように電線10に取り付けられた電線防護管20に対して、着脱工具60を用いて脱落防止具40を下方から装着させる方法を例示した。しかし、脱落防止具40の電線防護管20への装着方法はこれに限定されるものではない。例えば、図13及び図14に示すように、突出片22が上方を向くように逆向きに電線10に取り付けられた電線防護管20に対して、本実施形態の着脱工具60を用いて上記実施形態とは異なる角度から脱落防止具40を装着させることも可能である。
具体的には、図13に示すように、まず、保持状態にある脱落防止具40の開口部45が電線10に被せられた電線防護管20の突出片22と対向するように、電線防護管20の上方側に着脱工具60が配置される。次に、着脱工具60のソケット部62を下方側に引き下げて、開口部45を介して脱落防止具40の溝部42a内に突出片22を挿入させる。
そして、溝部42a内への突出片22の挿入後に、着脱工具60のソケット部62を下方側に向かって引き下げる。その結果、着脱工具60における本体部61の基部71の第2端部712が電線防護管20の下方側に移動するように、ソケット部62に対して本体部61が回転軸である軸部材63を中心に回転する。具体的には、ソケット部62を下方側に向かって引き下げることによって、軸部材63を回転軸として、本体部61が図14の矢印で示すY2方向に回転し、ソケット部62が図14の矢印で示すX2方向に回転する。
このようにソケット部62に対して本体部61を回転させて、電線防護管20の重ね合わせた状態にある2つの突出片22の先端に、脱落防止具40の溝部42aを引っ掛ける。
そして、突出片22の先端に溝部42aを引っ掛けた後に、着脱工具60のソケット部62を更に下方側に向かって押し込む。その結果、着脱工具60における本体部61の基部71の第2端部712が電線防護管20の真下に移動するように、ソケット部62に対して本体部61が軸部材63を中心に更に回転する。
このように、ソケット部62に対して本体部61が回転するように着脱工具60を更に動かすことで、上述した本実施形態の装着方法と同様に、脱落防止具40の円弧部41内に電線防護管20の電線挿通部21が入り込んで、電線挿通部21を円弧部41が覆う。つまり、円弧部41が電線挿通部21の外周面に嵌合した状態で、脱落防止具40が電線防護管20の外周に装着される。
なお、本実施形態の着脱工具60を用いて、上述した本実施形態の取外し方法と同様に、電線防護管20に装着された脱落防止具40を電線防護管20から取り外すことも可能である。詳細な説明は省略するが、脱落防止具40の電線防護管20からの取外しは、上述した脱落防止具40の装着の際に実行した操作と逆向きの操作を実行することによって実現される。
(5f)上記実施形態では、電線10の外側に被せられた図15及び図16に示す1つの電線防護管20に、脱落防止具40を装着する構成を例示した。つまり、上記実施形態では、脱落防止具40が装着される電線防護管20の内部に電線10のみが挿入される構成であった。しかし、脱落防止具40が装着される電線防護管の内部に電線10以外の物が挿入されていてもよい。脱落防止具40は、電線防護管を電線10以外の物もまとめた状態で拡開不能に保持することができる。ここで、電線10以外の物の一例として、以下に説明する別の電線防護管が挙げられる。
例えば、防護する電線の長さに応じて、複数の電線防護管を電線に取り付ける場合がある。このように複数の電線防護管を電線に取り付ける場合、1つの電線防護管の一方の端部と、別の電線防護管の一方の端部と、が重なるような状態で、複数の電線防護管がそれぞれ連結される。ここでいう1つの電線防護管と別の電線防護管は、同じ形状の電線防護管であることが好ましい。
上述したように連結可能な電線防護管を図17に示す。図17に示す電線防護管20aは、一方の端部に第1接合部24aを有し、他方の端部に第2接合部24bを有する。第1接合部24aは、別の電線防護管20aの第2接合部24bの内部に挿入される挿込み端末部であり、第2接合部24bは、更に別の電線防護管20aの第1接合部24aが挿入される継手部である。第1接合部24aの先端には、鏃状の係止片24cが形成されている。第2接合部24bの先端には、フレア状に拡径した拡径部24dが形成されている。第2接合部24bの主たる部分は、第1接合部24aの外径よりも内径が大きくなるように拡径されている。第2接合部24bの奥には、係止片24cが係止する溝24eが形成されている。このような電線防護管20aは、連結された状態で電線10に複数取り付けられる。
脱落防止具40は、例えば、2つの電線防護管が重なった部分に装着されてもよい。これにより、2つの電線防護管が重なった部分において、2つの電線防護管を1つの脱落防止具40で拡開不能に保持することができる。このとき、2つの電線防護管が重なった部分への脱落防止具40の装着は、上述した着脱工具60を用いて行うことができる。また、2つの電線防護管の重なった部分に装着された脱落防止具40の取外しも、上述した着脱工具60を用いて行うことができる。
図18に示すように、2つの電線防護管20aが連結される場合、1つ目の電線防護管20aの第1接合部24aが、2つ目の電線防護管20aの第2接合部24bの内部に挿入され、2つの管の径の異なる部分が重なった重複部分25が形成される。このとき係止片24cは溝24eに嵌った状態となる。脱落防止具40は、2つの電線防護管20aが連結された際に形成される重複部分25に装着される。すなわち、図19に示されるように、脱落防止具40は直接的には2つ目の電線防護管20aの第2接合部24bを囲うように取り付けられるが、第2接合部24bの内側に1つ目の電線防護管20aの第1接合部24aが配置されている。これにより、脱落防止具40は、連結された状態の2つの電線防護管も拡開不能に保持することができる。このとき、2つの電線防護管20aの重複部分25への脱落防止具40の装着は、上述した着脱工具60を用いて行うことができる。また、2つの電線防護管20aの重複部分25に装着された脱落防止具40の取外しも、上述した着脱工具60を用いて行うことができる。なお、第2接合部24bにおける一対の突出片22a及び突出片22bは、他の部分の突出片22と比較して、間隔が大きい。その結果、突出片22a及び突出片22bは、第1接合部24aに設けられた一対の突出片22を挟み込むことができる。また突出片22aは突出した端部が突出片22b側に屈曲して伸び、第1接合部24aに設けられた一対の突出片22を覆う。
もちろん、連結可能な電線防護管の具体的形状は、上述した構成に限定されない。また脱落防止具40は、他の電線防護管20aの第1接合部24aが挿入されていない状態の第2接合部24bに取り付けられていてもよい。
(5g)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
[本明細書が開示する技術思想]
[項目1]
円筒状の電線挿通部がその軸方向に沿って設けられた割目部により拡開自在であると共に、前記割目部の両端から外方向に延びる突出片が形成された少なくとも1つの電線防護管を、拡開不能な状態に保持する脱落防止具を、前記少なくとも1つの電線防護管に取り付ける、又は、前記脱落防止具を前記少なくとも1つの電線防護管から取り外す着脱工具であって、
前記脱落防止具は、
第1端部から第2端部まで円弧状に延び、前記電線挿通部を覆う円弧部と、
前記第1端部と連接し、前記突出片を覆う脚部と、
前記円弧部の外周面の所定位置に設けられ、当該円弧部により描かれる円弧を一部とする円の半径方向外側に延びる引掛片と、
を備え、
前記第2端部と前記脚部との間に形成される開口部を介して、前記少なくとも1つの電線防護管を出し入れ可能に構成されており、
前記着脱工具は、
基部と、
前記基部に設けられ、当該着脱工具に前記脱落防止具が保持された保持状態において、前記脚部が係止される第1係止部と、前記引掛片が係止される第2係止部と、
を備え、
前記保持状態では、前記開口部が前記基部とは反対側を向くように前記脱落防止具が前記着脱工具に対して配置され、
前記第1係止部及び前記第2係止部によって、前記保持状態にある前記脱落防止具の前記円弧部により描かれる円弧を一部とする円が構成する環の軸方向と交差する方向への移動が抑制されるように構成される、着脱工具。
[項目2]
項目1に記載の着脱工具であって、
前記基部には、前記保持状態において、前記軸方向へ移動して前記脱落防止具が脱落することを抑制する抑制部が形成されている、着脱工具。
[項目3]
項目1又は項目2に記載の着脱工具であって、
前記基部には、前記保持状態において、前記脱落防止具と当該基部との間に形成される隙間に位置し、前記脱落防止具と当接して当該脱落防止具を所定方向に押圧する押圧部が設けられており、
前記押圧部は、弾性部材により形成されている、着脱工具。
[項目4]
項目1から項目3までのいずれか1項に記載の着脱工具であって、
前記基部の前記第1係止部が設けられる位置に対し、前記第2係止部に向かう方向における所定位置に回転軸を更に備え、
当該着脱工具を使用する使用者が把持する把持部、又は、前記把持部と前記基部とを繋ぐ繋ぎ部と、前記基部とは、前記回転軸を中心に回転する、着脱工具。
[項目5]
項目4に記載の着脱工具であって、
前記繋ぎ部と前記基部との間の摩擦力を変化させることで前記回転軸における摺動性を調整する調整部を更に備える、着脱工具。
[項目6]
項目1から項目5までのいずれか1項に記載の着脱工具であって、
前記少なくとも1つの電線防護管は、2つ以上の電線防護管であり、
前記脱落防止具は、前記2つ以上の電線防護管が連結された際に形成される重複部分に装着される、着脱工具。
10…電線、20,20a…電線防護管、21…電線挿通部、22,22a,22b…突出片、23…割目部、24a…第1接合部、24b…第2接合部、24c…係止片、24d…拡径部、24e…溝、25…重複部分、40…脱落防止具、41…円弧部、42…脚部、42a,72a…溝部、43,731…案内片、44…引掛片、45…開口部、51,721…第1壁部、52…第2壁部、53,722…折返し部、60…着脱工具、61…本体部、62…ソケット部、63…軸部材、64…調整部、71…基部、71a…右側面、71b…左側面、72…第1係止部、73…第2係止部、74a…第1抑制部、74b…第2抑制部、75a…第1押圧部、75b…第2押圧部、76…連結部、411,711…第1端部、412,712…第2端部、521…未連接端部、621…第1連結溝、622…壁部、623,761…貫通孔、624…第2連結溝、625…平面、626…凹み部、631…頭部、632…棒部。

Claims (6)

  1. 円筒状の電線挿通部がその軸方向に沿って設けられた割目部により拡開自在であると共に、前記割目部の両端から外方向に延びる突出片が形成された少なくとも1つの電線防護管を、拡開不能な状態に保持する脱落防止具を、前記少なくとも1つの電線防護管に取り付ける、又は、前記脱落防止具を前記少なくとも1つの電線防護管から取り外す着脱工具であって、
    前記脱落防止具は、
    第1端部から第2端部まで円弧状に延び、前記電線挿通部を覆う円弧部と、
    前記第1端部と連接し、前記突出片を覆う脚部と、
    前記円弧部の外周面の所定位置に設けられ、当該円弧部により描かれる円弧を一部とする円の半径方向外側に延びる引掛片と、
    を備え、
    前記第2端部と前記脚部との間に形成される開口部を介して、前記少なくとも1つの電線防護管を出し入れ可能に構成されており、
    前記着脱工具は、
    基部と、
    前記基部に設けられ、当該着脱工具に前記脱落防止具が保持された保持状態において、前記脚部が係止される第1係止部と、前記引掛片が係止される第2係止部と、
    を備え、
    前記保持状態では、前記開口部が前記基部とは反対側を向くように前記脱落防止具が前記着脱工具に対して配置され、
    前記第1係止部及び前記第2係止部によって、前記保持状態にある前記脱落防止具の前記円弧部により描かれる円弧を一部とする円が構成する環の軸方向と交差する方向への移動が抑制されるように構成される、着脱工具。
  2. 請求項1に記載の着脱工具であって、
    前記基部には、前記保持状態において、前記軸方向へ移動して前記脱落防止具が脱落することを抑制する抑制部が形成されている、着脱工具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の着脱工具であって、
    前記基部には、前記保持状態において、前記脱落防止具と当該基部との間に形成される隙間に位置し、前記脱落防止具と当接して当該脱落防止具を所定方向に押圧する押圧部が設けられており、
    前記押圧部は、弾性部材により形成されている、着脱工具。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の着脱工具であって、
    前記基部の前記第1係止部が設けられる位置に対し、前記第2係止部に向かう方向における所定位置に回転軸を更に備え、
    当該着脱工具を使用する使用者が把持する把持部、又は、前記把持部と前記基部とを繋ぐ繋ぎ部と、前記基部とは、前記回転軸を中心に回転する、着脱工具。
  5. 請求項4に記載の着脱工具であって、
    前記繋ぎ部と前記基部との間の摩擦力を変化させることで前記回転軸における摺動性を調整する調整部を更に備える、着脱工具。
  6. 請求項1又は請求項2に記載の着脱工具であって、
    前記少なくとも1つの電線防護管は、2つ以上の電線防護管であり、
    前記脱落防止具は、前記2つ以上の電線防護管が連結された際に形成される重複部分に装着される、着脱工具。
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