JP5389240B1 - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度ムラや吸水ムラによって発生する炊きムラを抑制し、十分に糊化した食味のよい米飯が炊ける炊飯器を提供することを目的としている。
【解決手段】本体と、本体に収容される鍋状容器と、鍋状容器の開口部を覆う蓋と、鍋状容器を加熱する加熱手段と、加熱手段を駆動制御して、鍋状容器の温度に基づいて温調加熱する温調炊き上げ工程を含む炊飯工程を実行する制御手段と、鍋状容器内を流動できる状態の水である遊離水が、鍋状容器内からなくなったかどうかを判定するために用いられる遊離水量測定手段と、を備え、制御手段は、遊離水量測定手段を用いて鍋状容器内の遊離水がなくなったと判定すると、温調炊き上げ工程に移行するものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、米等の食品を入れた鍋状容器を本体内に収容して加熱調理する、炊飯器に関するものである。
炊飯器を使用する使用者が炊飯器に望む機能は、美味しい米飯が炊けることである。米飯の美味しさには、食感(特に硬さ)が大きく影響するので、使用者にとって好ましい食感の米飯を炊き上げることが非常に重要である。
そのため、鍋状容器の中の一部の米飯が硬く一部の米飯が軟らかいといった炊きムラが発生すると、食味上好ましくない。
そこで、炊きムラのない炊飯制御を実行できる炊飯器が望まれている。
従来、鍋状容器内の被調理物全体の対流を向上させ、炊きムラを改善することを目的とした炊飯器として、「沸騰検知手段による沸騰検知に引き続いて所定の沸騰補償時間による安定化行程を設定し、この安定化行程ではヒーターの出力を低く設定すると共に所定の沸騰状態維持温度を基準としてヒーターをオフ・オンする制御を実行」する炊飯器が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開昭63−145612号公報(例えば、4ページ、6ページ、図3参照)
上記この種の炊飯器において、沸騰を検知した直後に安定化行程に移行し、所定の沸騰維持温度を基準値としてヒーターをオフ・オンしているため、遊離水(鍋状容器内の米に吸水されずに残っていて、鍋状容器内を流動できる状態の水)が鍋状容器の内部全体に均一に行き渡らず、遊離水が鍋の下部に溜まりやすい。そのため、下部の米飯は軟らかくなって上部の米飯は硬くなる傾向があり、炊きムラの発生を抑えることができないという課題があった。また、加熱制御においても、鍋状容器内部における遊離水量が考慮されておらず、炊きムラの抑制が不十分であるという課題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、温度ムラや吸水ムラによって発生する炊きムラを抑制し、十分に糊化した食味のよい米飯が炊ける炊飯器を提供することを目的としている。
本発明に係る炊飯器は、本体と、前記本体に収容される鍋状容器と、前記鍋状容器の開口部を覆う蓋と、前記鍋状容器を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を駆動制御して、前記鍋状容器の温度に基づいて予め定められた温度T とT との間の温度帯を維持するように温調加熱する温調炊き上げ工程を含む炊飯工程を実行する制御手段と、前記鍋状容器内を流動できる状態の水である遊離水が、前記鍋状容器内からなくなったかどうかを判定するために用いられる遊離水量測定手段と、を備え、前記制御手段は、前記遊離水量測定手段を用いて前記鍋状容器内の遊離水がなくなったと判定すると、前記温調炊き上げ工程に移行するものである。
本発明に係る炊飯器によれば、遊離水がなくなってから温調加熱を実行するようにしたため、温調炊き上げ工程において遊離水が鍋の下部に溜まることがなく、下部の米飯が軟らかくなって上部の米飯が硬くなったりするような炊きムラの発生を抑えることができる。また、焦げや黄ばみ、硬化といった食味低下の発生を抑制しつつ、ムラなく鍋状容器内の米飯全体を十分に糊化させることができるため、安定的に美味しい米飯が炊ける炊飯器を使用者に提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る炊飯器の構成を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る炊飯器の操作表示部の正面図である。 本発明の実施の形態1に係る炊飯器の炊飯工程における、被加熱物及び鍋状容器の温度推移と、加熱コイルへの通電電力を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る炊飯器の炊飯動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る炊飯器の炊飯動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る炊飯器の炊飯動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る炊飯器の炊飯動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明に係る炊飯器の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100の構成を示す断面模式図である。図1に基づいて、炊飯器100について説明する。この炊飯器100は、被加熱物(米や水等の食品)を入れた鍋状容器5を加熱コイル3で加熱することで被加熱物を炊き上げるものである。
炊飯器100は、例えば外観が有底筒状の本体1と、本体1の上部開口部を開閉可能に本体1に取り付けられる蓋体10と、本体1に着脱自在に取り付けられる水タンク20とを備えている。
(本体1)
本体1は、容器カバー2と、加熱手段としての加熱コイル3と、鍋底温度センサー4と、蓋体10を開閉自在に支持するヒンジ部6と、時間計測手段7と、各部及び各装置を駆動制御して炊飯動作を行う制御手段8とを備えている。
容器カバー2は、有底円筒状に形成されていて、その内部に鍋状容器5が着脱自在に収容されるものである。容器カバー2の底部中央には、鍋底温度センサー4を挿入させる孔部2aが設けられている。
加熱コイル3は、制御手段8により通電が制御されることで、鍋状容器5を誘導加熱するものである。なお、加熱手段として、加熱コイル3に代えてシーズヒーター等の電気ヒーターを設けてもよい。
鍋底温度センサー4は、例えばサーミスタで構成するとよい。鍋底温度センサー4は、バネ等の弾性手段によって上方に付勢されており、容器カバー2に収容された鍋状容器5の底面に接するように構成されている。鍋底温度センサー4が検知した鍋状容器5の温度に関する情報は、制御手段8に出力される。
鍋状容器5は、誘導加熱により発熱する磁性体の金属で構成されており、有底円筒状に形成されている。また、上端部外周にはフランジ部5aが形成されている。
ヒンジ部6は、本体1の上部の一端側(紙面左側)に設けられ、蓋体10を開閉自在に支持するものである。
時間計測手段7は、制御手段8に指示されて経過時間をカウントするようになっている。そして、時間計測手段7がカウントした経過時間は、制御手段8に出力される。
制御手段8は、鍋底温度センサー4、操作/表示部13、及び内部温度センサー14からの出力に基づいて、加熱コイル3へ通電する高周波電流の動作を制御する他、炊飯器100の動作全般を制御する。制御手段8は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することもできるし、マイコンやCPUのような演算装置と、その上で実行されるソフトウェアとで構成することもできる。なお、操作/表示部13及び内部温度センサー14については後述する。
(蓋体10)
蓋体10は、外蓋10aと内蓋10bとを有しており、外蓋10aと内蓋10bとの間には蒸気経路12が設けられている。なお、蒸気経路12については後述する。
外蓋10aは、蓋体10の上部及び側部を構成するものである。外蓋10aの本体1側の面には、内部温度センサー14が内蓋10bに設けられた孔部10dに挿入されることによって取り付けられている。さらに、その際にできる孔部10dのパッキンが取り付けられている。
内蓋10bは、例えばステンレスなどの金属で構成されており、外蓋10aの本体1側の面に係止材11を介して取り付けられている。内蓋10bの周縁部には、鍋状容器5の上端部外周に形成されたフランジ部5aとの密閉性を確保するため、シール材の蓋パッキン9が取り付けられている。さらに、内蓋10bには、水タンク20に貯えた水と、鍋状容器5内で発生した蒸気とが出入りする蒸気口10cが設けられ、内部温度センサー14を挿入させる孔部10dが設けられている。蒸気口10cは、例えば図1に示すように、複数の孔で構成するとよい。
(水タンク20)
水タンク20は、例えばプラスチックで構成されており、本体1の前面側(紙面右側)に着脱自在に取り付けられている。水タンク20の上部開口には、タンク蓋21が着脱自在に嵌め込まれている。タンク蓋21には、外部と水タンク20の内部とを連通させるタンク通気孔21aが設けられている。さらに、蒸気経路12のタンク側経路口12bと接合されるタンク蒸気口21b、及びタンク蒸気口21bから水タンク20内の下方に向かって延びている連通管21cが設けられている。
(蒸気経路12)
蒸気経路12は、炊飯中に発生する鍋状容器5内の炊飯物からの蒸気を、蒸気口10cから取り込んで水タンク20の連通管21cまで導き、水タンク20内の水の中に分散させて復水させるものである。蒸気経路12は、耐熱性のある樹脂などで構成され、外蓋10aに着脱自在に収納されている。また、蒸気経路12は、内蓋10bの蒸気口10cに接合される蓋側経路口12aと、蓋体10が閉じられたときに水タンク20のタンク蒸気口21bに接合されるタンク側経路口12bと、蓋側経路口12aとタンク側経路口12bとを連通させる経路部12cと、を有している。なお、蓋側経路口12a及びタンク側経路口12bの周縁にはパッキンを設けておくとよい。
(操作/表示部13)
次に、操作/表示部13について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100の操作表示部の正面図である。操作/表示部13のほぼ中央には、液晶表示板31が配置されている。液晶表示板31には、上から米種表示32、硬さ表示33、粘り表示34、メニュー表示35、時刻、の順で表示される。また、液晶表示板31の左側には、米種スイッチ36、硬さスイッチ37、粘りスイッチ38、及びメニュースイッチ39が、上からこの順に設けられている。さらに、液晶表示板31の下側には、切/保温スイッチ40、時刻スイッチ43、予約スイッチ42、及び炊飯スイッチ41が、左からこの順に設けられている。なお、図2で示す米種、硬さ、粘り、メニュー等の具体的名称、項目数、配置順等は一例であり、図示したものに限定されない。
米種スイッチ36は、炊飯する米の種類を設定するための入力手段である。米種スイッチ36が押下される度に、米種表示32の表示が「白米」、「無洗米」、「発芽玄米」、「玄米」の順で切り替わる。なお、「玄米」の次はまた「白米」に戻る。米種スイッチ36から入力された米の種類に関する情報は、制御手段8に出力される。
硬さスイッチ37は、炊き上がりの硬さを設定するための入力手段である。硬さスイッチ37が押下される度に、硬さ表示33の表示が「ふつう」、「かため」、「やわらか」の順で切り替わる。なお、「やわらか」の次はまた「ふつう」に戻る。硬さスイッチ37から入力された炊き上がりの硬さに関する情報は、制御手段8に出力される。
粘りスイッチ38は、炊き上がりの粘りを設定するための入力手段である。粘りスイッチ38が押下される度に、粘り表示34の表示が「ふつう」、「もちもち」、「しゃっきり」の順で切り替わる。なお、「しゃっきり」の次はまた「ふつう」に戻る。粘りスイッチ38から入力された炊き上がりの粘りに関する情報は、制御手段8に出力される。
メニュースイッチ39は、炊飯メニューを設定するための入力手段である。メニュースイッチ39が押下される度に、メニュー表示35の表示が「早炊き」、「おかゆ」、「炊き込み」の順で切り替わる。なお、「炊き込み」の次はまた「早炊き」に戻る。メニュースイッチ39から入力された炊飯メニューに関する情報は、制御手段8に出力される。
切/保温スイッチ40は、保温動作の終了/開始を切り替えるための入力手段であり、炊飯スイッチ41は、炊飯開始を指示するための入力手段であり、予約スイッチ42は、炊飯予約を設定するための入力手段であり、時刻スイッチ43は、現在時刻や予約時刻などの時刻を設定するための入力手段である。これらスイッチから入力された各情報は、全て制御手段8に出力される。
(内部温度センサー14)
内部温度センサー14は、例えばサーミスタで構成されており、内蓋10bに設けられた孔部10dに挿入されることによって外蓋10aの本体1側の面に取り付けられている。内部温度センサー14は、内蓋10bの孔部10dを介して鍋状容器5内の温度を検知し、内部温度センサー14が検知した鍋状容器5内の温度に関する情報は、制御手段8に出力される。
(その他の構成)
本体1には、炊飯器100を運搬するためのハンドル(図示省略)を設けておいてもよい。ハンドルを設ける場合、ハンドルを本体1の側面上部かつ、側面の略前後中央に軸支し、ハンドルの回転方向を蓋体10の回転方向と略同一にするとよい。そうすれば、炊飯器100の運搬時には、ハンドルの軸支点のほぼ直上に位置するようにハンドルを回転させて持ち上げ、使用者はハンドルのみを持って炊飯器100を運搬することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100の炊飯工程の動作について説明する。
前述のように、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100は、炊飯する米の種類、炊き上がりの硬さ、炊き上がりの粘り、及び炊飯メニュー、の設定が可能であり、設定されたこれらの条件に基づいて制御手段8が加熱コイル3への通電を制御して、炊飯工程を実行するものである。
図3は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100の炊飯工程における、被加熱物及び鍋状容器5の温度推移と、加熱コイル3への通電電力を示す図である。なお、本発明の実施の形態1では、鍋状容器5の内部温度(被加熱物の温度)を、内部温度センサー14の検出値に基づいて検出し、鍋状容器5の温度を、鍋底温度センサー4の検出値に基づいて検出する。また、図4は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100の炊飯動作を説明するフローチャートである。以下、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の動作を、適宜図3及び4を参照して説明する。
まず、炊飯器100の炊飯工程を構成する各工程について大まかに説明する。
図3及び4に示すように、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100の炊飯工程は、予熱工程(S1)、昇温工程(S2)、強火工程(S3)、弱火工程(S4)、温調炊き上げ工程(S5)、ドライアップ工程(S6)、及び蒸らし工程(S7)により構成される。
次に、図4に沿って、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100の炊飯動作についてさらに説明する。
使用者は、まず所定量の米とその米量に応じた量の水を入れた鍋状容器5を本体1内の容器カバー2に収容し、本体1の前面側に所定量の水を入れた水タンク20をセットする。そして、使用者は外蓋10aを閉じ、操作/表示部13の炊飯スイッチ41を押下する。炊飯スイッチ41が使用者によって押下されることで、炊飯器100は炊飯工程を開始する。炊飯工程が開始されると、制御手段8はまず予熱工程を開始する。
予熱工程(S1)とは、鍋状容器5内の水が沸騰する前の段階で、鍋状容器5を所定電力で所定時間加熱し、これによって米の吸水を促進し、甘味成分である糖や旨味成分であるアミノ酸などの呈味成分を生成するための工程である。
予熱工程(S1)では、制御手段8は、時間計測手段7による予熱の経過時間の計測を開始し、所定の予熱時間に到達するまでの間、鍋底温度センサー4の検知温度が所定の予熱温度Tを維持するように、所定電力での加熱コイル3への通電と電力遮断とを繰り返し、鍋状容器5の温度調節を行う(図3参照)。ここで、予熱温度Tとは、米の糊化が始まらない程度の温度に鍋状容器5内の水の温度を維持することのできる温度(例えば60℃未満)のことである。
そして、時間計測手段7により計測された経過時間が所定の予熱時間に到達すると、制御手段8は、次の昇温工程(S2)に移行する。
昇温工程(S2)とは、鍋状容器5内の沸騰前の水を、沸騰させるための工程である。
昇温工程(S2)では、米の吸水が急速に進んで糊化が始まるため、鍋状容器5内の遊離水の量が徐々に減っていく。そして、鍋状容器5内の水が沸騰し、内部温度センサー14が沸騰を検知すると、制御手段8は、次の強火工程(S3)に移行する。
強火工程(S3)とは、鍋状容器5内の水が沸騰した後、鍋状容器5を所定電力で所定時間加熱し、遊離水が鍋状容器5内の米に均一に行きわたるようにするための工程である。
強火工程(S3)では、制御手段8は、時間計測手段7による強火の経過時間の計測を開始し、所定時間に到達するまでの間、鍋状容器5内の温度が、炊飯物が沸騰維持可能な沸騰温度以上の所定温度となるように、鍋状容器5を所定電力で加熱することで激しい沸騰を維持し、遊離水が鍋状容器5内の米に均一に行きわたるようにする。
そして、時間計測手段7により計測された経過時間が所定時間に到達すると、制御手段8は、次の弱火工程(S4)に移行する。
弱火工程(S4)とは、強火工程終了時点で鍋状容器5内に残っている遊離水をなくすための工程である。
弱火工程(S4)では、焦げ付き防止のため、強火工程よりも単位時間当たりの電力量が低く、かつ、鍋状容器5内の炊飯物が沸騰維持可能となるような所定電力Pで加熱することで(S41)、米の吸水及び糊化をさらに促す。この弱火工程で、残っている遊離水は、米に吸収されつつ米粒から溶出したデンプンなどの成分と結合し、やがて鍋状容器5内を流動できなくなる。すなわち、遊離水は粘度の高い「おねば」となり、おねばが米飯粒表層を覆った状態へと変化する。遊離水がなくなると、遊離水の蒸発潜熱として使われていた熱エネルギーが鍋状容器5の温度上昇に使われるため、鍋状容器5の温度は徐々に上昇する。
制御手段8は、遊離水量測定手段として鍋底温度センサー4を用い、鍋底温度センサー4の検知情報に基づいて、鍋状容器5が鍋温度T(例えばT=110℃)に到達したか否かを検知する(S42)。制御手段8は、鍋底温度センサー4の検知温度に基づいて鍋状容器5が所定の鍋温度Tに到達したことを検知すると、遊離水が米に吸水されてなくなったと判断し、次の温調炊き上げ工程(S5)に移行する。
温調炊き上げ工程(S5)とは、被加熱物の温度ムラをなくすための工程である。温調炊き上げ工程(S5)に移行した段階では、まだ加熱物である米は鍋状容器5内で温度ムラがある状態であるが、温調加熱を実行することによって、この温度ムラをなくすことができる。
温調炊き上げ工程(S5)では、制御手段8は、時間計測手段7により温調炊き上げの経過時間の計測を開始し(S51)、所定時間に到達するまでの間、鍋底温度センサー4の検知温度が所定の鍋温度TからT(T<T)の範囲内の温度帯を維持するように、所定電力での加熱コイル3への通電と電力遮断とを繰り返し、鍋状容器5の温度調節を行う(図3参照)。すなわち、ステップ(S52)で鍋底温度センサー4の検知温度が鍋温度T以下であると判定されれば、加熱コイル3への通電を行う(S53)。ステップ(S52)で鍋底温度センサー4の検知温度が鍋温度Tよりも高いと判定されれば、さらにステップ(S55)で鍋温度Tよりも高いかどうか判定し、鍋温度Tよりも高いと判定されれば、加熱コイル3への電力を遮断する(S56)。
そして、時間計測手段7により計測された経過時間が所定の加熱時間tに到達すると(S54)、制御手段8は、次のドライアップ工程(S6)に移行する。
ここで、所定の鍋温度T及びTは、米の糊化が十分に進み、かつ、米飯が焦げたり黄ばんだり余分に水分が蒸発しないような温度である(例えばT=98℃、T=102℃)。また、所定の鍋温度T及びTは、Tよりも低い温度とすることで、過剰な水分蒸発によって起こる、米飯が硬くなる現象(硬化)や焦げや黄ばみといった食味低下の要因を確実に防ぐことができる。
この状態を所定時間維持することで、温調炊き上げ工程に移行した段階ではあった鍋状容器5内の温度ムラをなくして全体に均一な温度になるようにすることができ、鍋状容器5内全体で米の澱粉の糊化が促進され、炊き上がりの美味しい米飯に繋がる。
また、ステップ(S53)で加熱コイル3へ通電する電力は、通電した途端に鍋底部の米飯が焦げるような高温とならないよう、単位時間当たりの電力量を、弱火工程での電力P以下とするとよい。
ドライアップ工程(S6)とは、余剰な水分を飛ばすための工程であり、温調炊き上げ工程終了後から、鍋状容器5がドライアップ判定温度に到達するまでの工程である。温調炊き上げ工程は、余分に水分が蒸発しないような温度を保持するため、鍋状容器5内に水分が結露する可能性がある。そのため、温調炊き上げ工程の所定の鍋温度T及びTよりも高温状態であるドライアップ判定温度まで鍋状容器5を加熱し、結露した水分などにより米飯の表層がべたつくのを防ぐことができる。
ドライアップ工程(S6)では、制御手段8は、鍋底温度センサー4の検知情報に基づいて、鍋状容器5がドライアップ判定温度に到達したか否かを検知する。また、単位時間当たりの電力量が、温調炊き上げ工程(S5)よりも高い所定電力で加熱コイル3への間欠通電を行う。制御手段8は、鍋底温度センサー4の検知温度に基づいて、鍋状容器5内の被加熱物が所定のドライアップ判定温度に到達したことを検知すると、次の蒸らし工程(S7)に移行する。
蒸らし工程(S7)では、制御手段8は、時間計測手段7による経過時間の計測を開始し、時間計測手段7により計測された経過時間が所定時間に到達すると、炊飯を終了する。
以上のように、本発明の実施の形態1では、沸騰検知後に強火工程(S3)と弱火工程(S4)とを実行し、遊離水がなくなってから温調炊き上げ工程(S5)を実行するようにした。そのため、温調炊き上げ工程(S5)において遊離水が鍋の下部に溜まることがなく、下部の米飯が軟らかくなって上部の米飯が硬くなるような炊きムラの発生を抑えることができ、美味しい米飯を使用者に提供することができる。
また、本発明の実施の形態1では、弱火工程(S4)から温調炊き上げ工程(S5)に移行する判定基準として遊離水量を用い、この遊離水がなくなったことを判定するための構成として、鍋底温度センサー4の検知温度を用いた。鍋底温度センサー4を用いることで、直接米飯に触れることなく遊離水量を推測することができ、衛生的である。
米が吸水する速度や量は、銘柄や新米・古米など、米の種類や状態によって異なるため、炊飯工程中の遊離水量の変化も米の種類や状態によって異なる。本構成では、遊離水がなくなったことに基づいて精度よく温調炊き上げ工程(S5)に移行するため、米の種類や状態に応じた最適なタイミングで温調炊き上げ工程(S5)に移行することが可能となることから、使用者がどのような米を用いても美味しく炊飯することができる。
使用者は、炊飯を開始する前に所定量の米とその米量に応じた量の水を鍋状容器5に入れるが、そのときの水量に若干の過不足が生じることがある。水量が多い場合は、下部の米飯が軟らかくなって上部の米飯が硬くなるような炊きムラが発生しやすい。水量が少ない場合は、炊き上がりの米飯が硬かったり、糊化が不十分であったり、ひどいときには鍋状容器5の底部が焦げたりしやすい。
本発明の実施の形態1では、水量が多い場合でも、弱火工程(S4)で遊離水がなくなるまで十分に加熱してから温調炊き上げ工程(S5)に移行するので、炊きムラを回避することができる。また、水量が少ない場合でも、遊離水がなくなるとすぐに温調炊き上げ工程(S5)に移行するので、焦げることはない。また、温調炊き上げ工程(S5)を実行するため、必要以上に水分が蒸発せず、少ない水量でも十分に糊化して軟らかい米飯を炊くことができる。
以下、炊飯工程において、温調炊き上げ工程(S5)を行わない場合を考える。
弱火工程(S4)終了時、鍋状容器5内の被加熱物には温度ムラがあり、そのままドライアップ工程(S6)、蒸らし工程(S7)に移行すると、被加熱物の温度が低い部分は十分に糊化しないまま炊飯が終了し、美味しくない。
この温度が低い部分を十分に高い温度まで加熱して糊化させるためには、弱火工程(S4)もしくはドライアップ工程(S6)の時間を長くすることが考えられる。しかし、遊離水がなくなった状態において、温調炊き上げ工程(S5)のように鍋状容器5の温度に基づいた温度調節を行う加熱制御をするのではなく、弱火工程(S4)もしくはドライアップ工程(S6)のように所定電力で通電する加熱制御をする場合に加熱時間を延長すると、所定電力が大きい場合は鍋状容器5が高温となってしまい、米飯が焦げたり、硬くなったりする。また、所定電力が小さい場合は加熱量が不十分で、鍋状容器5内の温度が低い部分は十分に加熱されず、糊化が不十分のまま炊飯が終了する可能性がある。被加熱物が焦げないように、かつ、温度が低い部分を十分に高い温度まで加熱して糊化させるには、所定電力を所定時間通電する方法では困難である。
また、蒸らし工程(S7)の時間を長くすることも考えられるが、ドライアップ判定温度に到達後、徐々に温度が低下して余熱で加熱する蒸らし工程(S7)では、熱量が少ないため糊化の進み具合も遅くなる。そのため、長時間蒸らす必要があり、炊飯終了までに時間がかかってしまう。また、蒸らし中に発生する結露によって、米飯の表層がべたついてしまうことがある。
蒸らし工程(S7)でも温調炊き上げ工程(S5)のように、鍋状容器5の温度に基づいた温度調節を行う加熱制御をすれば、温調炊き上げ工程(S5)と同様に、必要以上に炊飯時間を延長することなく、鍋状容器5の底部の米飯が焦げたりすることを防ぎつつ、鍋状容器5内の米飯全体を十分に糊化させることができる。
また、温調炊き上げ工程(S5)の代わりに、鍋状容器5の温度に基づいた温度調節を行う加熱制御ではなく、弱火工程(S4)もしくはドライアップ工程(S6)のように所定電力で通電する加熱制御をした場合、被加熱物の温度が低い部分を十分に高い温度まで加熱して糊化させる際に、鍋状容器5が必要以上に高温となるため、発生する蒸気量が多くなってしまう。本発明の実施の形態1のように、発生した蒸気を水タンク20内に復水して回収する炊飯器100では、蒸気量が多ければ多いほど水タンク20内の水温は上がるため、炊飯終了時には使用者が火傷してしまうほど水タンク20内の水温が高温となってしまう危険性がある。そのため、炊飯によって発生する蒸気量は少ない方が望ましく、温調炊き上げ工程(S5)を実行することで鍋状容器5が必要以上に高温とはならないため、蒸気量を抑えることができる。
以上のように、遊離水がなくなったと判定されてから温調炊き上げ工程(S5)を実行することで、焦げや黄ばみ、硬化といった食味低下の発生を抑えつつ、炊飯中に発生する蒸気量も抑えた上で十分に糊化させることができ、安定的に美味しい米飯が炊ける炊飯器を使用者に提供することができる。
なお、本発明の実施の形態1では、鍋底温度センサー4の検知温度が所定値T以上であるときに遊離水がなくなったと判定したが、鍋底温度センサー4ではなく、内部温度センサー14や鍋側面の温度を検出するセンサー(図示省略)を用いて被加熱物や鍋状容器5の温度を検出し、これに基づいて遊離水量を判定してもよい。また、所定値T以上である状態が所定時間以上続いたとき、もしくは所定時間当たりの検知温度の温度上昇が所定値以上となったときに、遊離水がなくなったと判定してもよく、これらの判定方法では確実に、遊離水がなくなった状態で遊離水がなくなったと判定することができる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る炊飯器の炊飯動作を説明するフローチャートである。本発明の実施の形態2では、昇温工程(S2)や強火工程(S3)でも鍋底温度センサー4の検知温度に基づいて遊離水の量を判断し、遊離水がなくなったと判定したら温調炊き上げ工程(S5)に移行する例を示す。以下、本発明の実施の形態2に係る炊飯器の動作を、図5を参照して説明する。また、本発明の実施の形態1との相違点を中心に説明し、前述の図1〜図4と同一又は相当する構成には同一の符号を付す。
炊飯スイッチ41が使用者によって押下されると、本発明の実施の形態1と同様に、本発明の実施の形態2に係る炊飯器は炊飯工程を開始する。炊飯工程が開始されると、制御手段8はまず予熱工程(S1)を開始する。そして、時間計測手段7により計測された経過時間が所定の予熱時間に到達すると、制御手段8は、次の昇温工程(S2)に移行する。
昇温工程(S2)が開始すると、制御手段8が所定の電力Pで鍋状容器5の加熱を行う(S2a1)。そして、制御手段8は、鍋底温度センサー4の検知情報に基づいて、鍋状容器5が鍋温度T(例えばT=120℃)に到達したか否かを検知する(S2a2)。鍋状容器5が所定の鍋温度Tに到達したことを検知すると、遊離水が米に吸収されてなくなったと判断し、制御手段8は、第2の温調炊き上げ工程(S8)に移行する。
鍋状容器5が所定の鍋温度Tに到達していないと判断すると、内部温度センサー14が鍋状容器5内の水が沸騰したか否かを検知する(S2a3)。鍋状容器5内の水が沸騰したことを検知すると、制御手段8は、次の強火工程(S3)に移行する。
強火工程(S3)が開始すると、制御手段8は、時間計測手段7により経過時間の計測を開始し(S3a1)、所定の電力Pで加熱を行う(S3a2)。そして、制御手段8は、鍋底温度センサー4の検知情報に基づいて、鍋状容器5が鍋温度T(例えばT=130℃)に到達したか否かを検知する(S3a3)。鍋状容器5が所定の鍋温度Tに到達したことを検知すると、遊離水が米に吸収されてなくなったと判断し、制御手段8は、第2の温調炊き上げ工程(S8)に移行する。
鍋状容器5が所定の鍋温度Tに到達していないと判断すると、時間計測手段7により計測された経過時間が所定の経過時間tに達しているか否かを判定する(S3a4)。経過時間が所定の経過時間tに達していると判定すると、制御手段8は、次の弱火工程(S4)に移行する。なお、弱火工程(S4)から炊飯終了までの動作は、本発明の実施の形態1と同様である。
ここで、所定の鍋温度T及びTは、米の糊化が十分に進み、かつ、米飯が焦げたり黄ばんだり余分に水分が蒸発しないような温度である(例えばT=98℃、T=102℃)。また、所定の鍋温度T及びTは、T、Tよりも低い温度とすることで、過剰な水分蒸発によって起こる、米飯が硬くなる現象(硬化)や焦げや黄ばみといった食味低下の要因を確実に防ぐことができる。
この状態を所定時間維持することで、鍋状容器5内全体で米の澱粉の糊化が促進され、炊き上がりの美味しい米飯に繋がる。
また、ステップ(S53)(図4参照)で加熱コイル3へ通電する電力は、通電した途端に鍋底部の米飯が焦げるような高温とならないよう、単位時間当たりの電力量を、P、P以下とするとよい。
このとき、第2の温調炊き上げ工程(S8)を実行する所定の加熱時間tは、温調炊き上げ工程(S5)での所定の時間t(図4参照)よりも長くするとよい。温調炊き上げ工程(S5)は、強火工程(S3)と弱火工程(S4)を経た上で実行されるのに対し、第2の温調炊き上げ工程(S8)は、昇温工程(S2)又は強火工程(S3)から移行した後に実行されるので、それ以前の加熱時間が相対的に短くなるためである。そこで、第2の温調炊き上げ工程(S8)での加熱時間tを長くすることでその加熱不足分を補うことができ、炊飯終了後に十分に糊化した美味しい米飯を得ることができる。
本発明の実施の形態1では、弱火工程(S4)で鍋底温度センサー4の検知温度が所定値T以上であるときに遊離水がなくなったと判定し、温調炊き上げ工程(S5)に移行したが、使用する米の種類や状態、炊飯する前に使用者が鍋状容器5内に入れてセットする水量のばらつきにより、弱火工程(S4)で遊離水がなくなるとは限らず、弱火工程(S4)よりも前の工程でなくなることもある。
そのため、本発明の実施の形態2のように、昇温工程(S2)や強火工程(S3)でも鍋底温度センサー4の検知温度に基づいて遊離水の量を判断し、遊離水がなくなったと判定したら第2の温調炊き上げ工程(S8)に移行することで、昇温工程(S2)や強火工程(S3)の途中で焦げ付くことがなく、安定的に美味しく炊飯することが可能である。
本発明の実施の形態2では、弱火工程(S4)に移行した後に温調炊き上げ工程(S5)を実行したが、必ずしも実行しなくてよく、昇温工程(S2)や強火工程(S3)など、通常は遊離水がなくならないタイミングで遊離水がなくなったと判定された場合に安全モードとして第2の温調炊き上げ工程(S8)に移行させ、その時だけ温調加熱制御を実行するようにしてもよい。
また、使用者が水量を少なく入れた場合や、米が胴割れ米やひび割れ米など、吸水が異常に速い米を用いた場合に、昇温工程(S2)や強火工程(S3)で遊離水がなくなることがあるが、その場合は通常の場合と比べ、さらに炊きムラが発生しやすく、炊きムラの程度もひどい。また、鍋状容器5内で糊化が不十分なところが発生しやすい。そのため、安全モードのみ温調炊き上げ工程(S5)に移行し、異常な状態においても少しでも炊き上がりが食べられる状態となるように、少しでも美味しい状態に近づけるべく温調加熱制御を実行するようにしてもよい。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3に係る炊飯器の炊飯動作を説明するフローチャートである。本発明の実施の形態3では、遊離水量測定手段として時間計測手段7を用いる例を示す。以下、本発明の実施の形態3に係る炊飯器の動作を、図6を参照して説明する。また、本発明の実施の形態1及び2との相違点を中心に説明し、前述の図1〜図5と同一又は相当する構成には同一の符号を付す。
炊飯スイッチ41が使用者によって押下されると、本発明の実施の形態1及び2と同様に、本発明の実施の形態3に係る炊飯器は炊飯工程を開始する。炊飯工程が開始されると、制御手段8は予熱工程(S1)、昇温工程(S2)、強火工程(S3)の順に実行する。そして強火工程(S3)が終わると、制御手段8は、次の弱火工程(S4)に移行する。
制御手段8は、遊離水量測定手段として時間計測手段7を用い、弱火工程(S4)が開始すると、時間計測手段7により経過時間の計測を開始し(S4a1)、鍋状容器5内の炊飯物が沸騰維持可能となるような所定の電力Pで加熱を行う(S4a2)。そして、時間計測手段7により計測された経過時間が所定の弱火工程時間tに到達すると、制御手段8は、次の温調炊き上げ工程(S5)に移行する。なお、温調炊き上げ工程(S5)から炊飯終了までの動作は、本発明の実施の形態1及び2と同様である。
以上のように、本発明の実施の形態3においても、本発明の実施の形態1及び2で述べたのと同様に遊離水がなくなったと判定してから温調炊き上げ工程(S5)を実行することで、焦げや黄ばみ、硬化といった食味低下の発生を抑えつつ、炊飯中に発生する蒸気量も抑えた上で十分に糊化させるための加熱時間を確保することができるため、美味しい米飯を得ることができる。
さらに、本発明の実施の形態3では、時間計測手段7により、昇温工程(S2)の経過時間に基づいて鍋状容器5内の遊離水量を判定するようにした。そのため、例えば温度センサーなどの部材を直接米飯に触れさせることなく鍋状容器5内の遊離水量を判定することができ、衛生的である。
また、使用者が誤って、おかゆを炊くときと同じくらい多い量の水を鍋状容器5に入れて炊飯を開始した場合、米に対する水量が多いので遊離水がなくなるまでに長時間を要することとなる。そのため、弱火工程(S4)のまま長々と加熱が続き、炊飯がなかなか終わらない可能性が出てくるが、本発明の実施の形態3のように所定時間だけ弱火工程(S4)を実行することで、上記の事態を回避することができる。
このように、所定時間だけ弱火工程(S4)を実行することで、炊飯終了までの時間が予測でき、炊飯終了までの時間を操作/表示部13に表示することで使用者の使い勝手を向上させることができる。
また、温度センサーは被加熱物の温度を測る必要から被加熱物の近くに配置されるため、例えば温度センサーの感部に異物(例えば、米飯)が付着したら温度が正確に計測できなくなる可能性があるが、時間計測であればそのような問題も発生しないため、本発明の実施の形態3では測定ミス、すなわち遊離水量の判定ミスが起きる確率を低くできる。
なお、遊離水量測定手段として、弱火工程(S4)の経過時間の代わりに、積算電力量を用いてもよい。経過時間が長いほど積算電力量が大きいというように、経過時間と積算電力には相関関係があるため、積算電力量を用いても遊離水量の判定が可能となる。
また、本発明の実施の形態1及び2で述べた、鍋底温度センサー4を用いた鍋状容器5の温度に基づく遊離水量測定手段と、本発明の実施の形態3で述べた、時間計測手段7を用いた弱火工程(S4)の経過時間に基づく遊離水量測定手段とを組み合わせてもよい。この場合は、いずれか一方により遊離水がなくなったと判定された場合に温調炊き上げ工程(S5)に移行する構成にしてもよいし、両方により遊離水がなくなったと判定された場合に温調炊き上げ工程(S5)に移行する構成にしてもよい。
いずれか一方により遊離水がなくなったと判定された場合に温調炊き上げ工程(S5)に移行する構成であれば、使用者が水量を少なく入れて炊飯を開始した場合など、早く遊離水がなくなる状態のときは鍋状容器5の温度に基づく遊離水量の判定により温調炊き上げ工程(S5)に移行することで、必要以上に弱火工程(S4)を実行するのを防ぐことができ、逆に使用者が水量を多く入れて炊飯を開始した場合など、なかなか遊離水がなくならない状態のときは弱火工程(S4)の経過時間に基づく遊離水量の判定により温調炊き上げ工程(S5)に移行することで、炊飯がなかなか終わらないという状態を防ぐことができる。一方、両方により遊離水がなくなったと判定された場合に温調炊き上げ工程(S5)に移行する構成であれば、確実に遊離水がなくなったタイミングを判定することができ、ひいては確実に炊きムラを抑制することができる。
いずれの場合においても、遊離水がなくなったと判定されてから温調炊き上げ工程(S5)を実行することで、焦げや黄ばみ、硬化といった食味低下の発生を抑えつつ、炊飯中に発生する蒸気量も抑えた上で十分に糊化させることができ、安定的に美味しい米飯が炊ける炊飯器を使用者に提供することができる。
実施の形態4.
図7は、本発明の実施の形態4に係る炊飯器の炊飯動作を説明するフローチャートである。本発明の実施の形態4では、温調炊き上げ工程(S5)の所定時間を、沸騰検知から弱火工程(S4)終了までの経過時間に基づいて決定する例を示す。以下、本発明の実施の形態4に係る炊飯器の動作を、図7を参照して説明する。また、本発明の実施の形態1、2及び3との相違点を中心に説明し、前述の図1〜図6と同一又は相当する構成には同一の符号を付す。
炊飯スイッチ41が使用者によって押下されると、本発明の実施の形態1、2及び3と同様に、本発明の実施の形態4に係る炊飯器は炊飯工程を開始する。炊飯工程が開始されると、制御手段8はまず予熱工程(S1)を開始する。そして、時間計測手段7により計測された経過時間が所定の予熱時間に到達すると、制御手段8は、次の昇温工程(S2)に移行する。
昇温工程(S2)が開始すると、制御手段8が所定の電力で鍋状容器5の加熱を行い、内部温度センサー14が鍋状容器5内の水が沸騰したか否かを検知する。そして、鍋状容器5内の水が沸騰したことを検知すると、制御手段8は昇温工程(S2)を終了し、時間計測手段7により沸騰後経過時間の計測を開始する(S9)。その後、強火工程(S3)、弱火工程(S4)の順に実行する。
弱火工程(S4)では、所定電力Pで鍋状容器5を加熱し(S41)、制御手段8は、鍋底温度センサー4の検知情報に基づいて、鍋状容器5が鍋温度Tに到達したか否かを検知する(S42)。制御手段8は、鍋底温度センサー4の検知温度に基づいて鍋状容器5が所定の鍋温度Tに到達したことを検知すると、遊離水が米に吸水されてなくなったと判断し、次のステップ(S10)に移行する。そして、沸騰後経過時間の計測を停止し、その後に実行される温調炊き上げ工程(S5)の所定時間tを、計測した沸騰後経過時間と、予め記憶手段に記憶しているテーブルとを照らし合わせて決定し(S10)、温調炊き上げ工程(S5)に移行する。
温調炊き上げ工程(S5)では、制御手段8は、時間計測手段7により温調炊き上げの経過時間の計測を開始し(S5a1)、所定時間tに到達するまでの間、鍋底温度センサー4の検知温度が所定の鍋温度TからT(T<T)の範囲内の温度帯を維持するように、所定電力での加熱コイル3への通電と電力遮断とを繰り返し、鍋状容器5の温度調節を行う。すなわち、ステップ(S5a2)で鍋底温度センサー4の検知温度が鍋温度T以下であると判定されれば、加熱コイル3への通電を行う(S5a3)。ステップ(S5a2)で鍋底温度センサー4の検知温度が鍋温度Tよりも高いと判定されれば、さらにステップ(S5a5)で鍋温度Tよりも高いかどうか判定し、鍋温度Tよりも高いと判定されれば、加熱コイル3への電力を遮断する(S5a6)。
そして、時間計測手段7により計測された経過時間が所定の加熱時間tに到達すると(S5a4)、制御手段8は、次のドライアップ工程(S6)に移行する。なお、ドライアップ工程(S6)から炊飯までの動作は、本発明の実施の形態1、2、及び3と同様である。
以上のように、本発明の実施の形態4においても、本発明の実施の形態1、2、及び3で述べたのと同様に遊離水がなくなったと判定してから温調炊き上げ工程(S5)を実行することで、焦げや黄ばみ、硬化といった食味低下の発生を抑えつつ、炊飯中に発生する蒸気量も抑えた上で十分に糊化させるための加熱時間を確保することができるため、美味しい米飯を得ることができる。
さらに、本発明の実施の形態4では、昇温工程(S2)が終了してから弱火工程(S4)が終了するまでの経過時間、すなわち鍋状容器5内の水が沸騰してから遊離水がなくなるまでの時間に基づいて、温調炊き上げ工程(S5)の所定時間tを決定するようにした。
米の糊化には、通常98℃以上で20分の加熱が必要であるといわれ、沸騰してから遊離水がなくなるまでの時間に基づいて温調炊き上げ工程(S5)の所定時間tを決定することで、過不足なく温調炊き上げ工程(S5)を実行することができるため、十分に糊化した米飯を得ることができ、かつ、必要最小限の炊飯時間で炊飯することもできる。
本発明の実施の形態1〜4では、加熱手段として加熱コイルを用いた例を示したが、加熱コイルに代えてシーズヒーター等の電気ヒーターを用いてもよい。この場合には、電気ヒーターの発熱量が相対的に大きい状態(高火力状態)と、小さい状態(低火力状態)とを交互に繰り返すように、昇温前の工程及び昇温後の工程で加熱制御を行う。
また、本発明の実施の形態1〜4では、加熱によって発生する蒸気を水タンク20内に復水して回収する炊飯器100の例を示したが、蓋体10に蒸気通路を設け、炊飯器100外へ排出する構成としてもよい。この場合でも、炊飯工程中に発生する蒸気量が多いと、炊飯器100外へ排出された蒸気によって使用者が火傷する危険性や、炊飯器100を収納する棚が結露してカビが発生するリスクが高まるなどの問題が発生するが、温調炊き上げ工程(S5)を実行することで、これらの問題を回避することができる。
なお、温調炊き上げ工程(S5)の所定時間t、tと鍋温度T、Tは、炊飯モード(操作/表示部13で設定した「硬さ」や「粘り」など)と炊飯量に応じて決定するとよい。第2の温調炊き上げ工程(S8)の所定時間tと鍋温度T、Tについても同様である。
例えば、硬さ設定を「かため」に設定した場合は、鍋温度T、T、T、Tを高めに設定する、もしくは所定時間t、t、tを長めに設定することで、水分蒸発を促し、硬く炊き上げるようにしてもよい。
また、粘り設定を「もちもち」に設定した場合は、鍋温度T、T、T、Tを高めに設定する、もしくは所定時間t、t、tを長めに設定することで、澱粉の糊化を促し、もちもちとした粘りのある食感に炊き上げるようにしてもよい。
また、メニュー設定を「炊き込み」に設定した場合は、鍋温度T、T、T、Tを高めに設定する、もしくは所定時間t、t、tを長めに設定することで、好ましいおこげを作りつつ、米以外の具材にもしっかり火を通して美味しく炊き上げることができる。
また、炊飯量が多い場合は、炊飯量が少ない場合に比べて温度ムラが大きいため、鍋温度T、T、T、Tを高めに設定する、もしくは所定時間t、t、tを長めに設定することで、温度ムラをなくして全体を均一な温度とすることができ、鍋状容器5内全体で米の澱粉の糊化が促進され、炊き上がりの美味しい米飯に繋がる。
なお、本発明の実施の形態1では、内部温度センサー14の検出温度に基づいて遊離水がなくなったことを判定し、本発明の実施の形態2では、時間計測手段7により計測される経過時間に基づいて遊離水がなくなったことを判定したが、米の含水率を測定することにより遊離水がなくなったことを判定してもよい。例えば、生米の状態では含水率は15%前後であるが、炊飯過程で遊離水がなくなる頃は含水率が60%程度になるため、炊飯途中で米の含水率を測定し、含水率が60%になったら遊離水がなくなったと判定するようにしてもよい。
1 本体、2 容器カバー、2a 孔部、3 加熱コイル、4 鍋底温度センサー、5 鍋状容器、5a フランジ部、6 ヒンジ部、7 時間計測手段、8 制御手段、9 蓋パッキン、10 蓋体、10a 外蓋、10b 内蓋、10c 蒸気口、10d 孔部、11 係止材、12 蒸気経路、12a 蓋側経路口、12b タンク側経路口、12c 経路部、13 操作/表示部、14 内部温度センサー、20 水タンク、21 タンク蓋、21a タンク通気孔、21b タンク蒸気口、21c 連通管、31 液晶表示板、32 米種表示、33 硬さ表示、34 粘り表示、35 メニュー表示、36 米種スイッチ、37 硬さスイッチ、38 粘りスイッチ、39 メニュースイッチ、40 切/保温スイッチ、41 炊飯スイッチ、42 予約スイッチ、43 時刻スイッチ、100 炊飯器。

Claims (9)

  1. 本体と、
    前記本体に収容される鍋状容器と、
    前記鍋状容器の開口部を覆う蓋と、
    前記鍋状容器を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段を駆動制御して、前記鍋状容器の温度に基づいて予め定められた温度T とT との間の温度帯を維持するように温調加熱する温調炊き上げ工程を含む炊飯工程を実行する制御手段と、
    前記鍋状容器内を流動できる状態の水である遊離水が、前記鍋状容器内からなくなったかどうかを判定するために用いられる遊離水量測定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記遊離水量測定手段を用いて前記鍋状容器内の遊離水がなくなったと判定すると、前記温調炊き上げ工程に移行する
    ことを特徴とする炊飯器。
  2. 前記遊離水量測定手段として、前記鍋状容器の温度を検知する鍋状容器温度センサーが用いられ、
    前記制御手段は、前記鍋状容器温度センサーの検知する温度が所定温度になったときに前記鍋状容器内の遊離水がなくなったと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記遊離水量測定手段として、経過時間をカウントする時間計測手段が用いられ、
    前記制御手段は前記時間計測手段のカウントする時間が所定の経過時間になったときに前記鍋状容器内の遊離水がなくなったと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  4. 前記遊離水量測定手段として、状容器温度センサーと間計測手段との両方が用いられ、
    前記制御手段は、前記鍋状容器温度センサーの検知する温度が所定温度になったとき、あるいは、前記時間計測手段のカウントする時間が所定の経過時間になったときに前記鍋状容器内の遊離水がなくなったと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  5. 前記遊離水量測定手段として、状容器温度センサーと間計測手段との両方が用いられ、
    前記制御手段は、前記鍋状容器温度センサーの検知する温度が所定温度になったとき、かつ、前記時間計測手段のカウントする時間が所定の経過時間になったときに前記鍋状容器内の遊離水がなくなったと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  6. 前記制御手段は、前記温調炊き上げ工程における前記鍋状容器の温度が、前記温調炊き上げ工程の直前の温度よりも低くなるようにする
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の炊飯器。
  7. 前記制御手段は、前記温調炊き上げ工程を実行する時間を、前記鍋状容器内の沸騰を検知する沸騰検知センサーが前記鍋状容器内の沸騰を検知してから、前記制御手段が前記遊離水量測定手段を用いて前記鍋状容器内の遊離水がなくなったと判定するまでの時間に基いて決定する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の炊飯器。
  8. 前記炊飯工程は、前記温調炊き上げ工程の他に、前記加熱手段を駆動制御して、前記鍋状容器の温度に基づいて温調加熱する第2の温調炊き上げ工程を含む
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の炊飯器。
  9. 前記第2の温調炊き上げ工程を実行する時間は、前記温調炊き上げ工程を実行する時間よりも長い
    ことを特徴とする請求項8に記載の炊飯器。
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