JP5388487B2 - 高耐圧半導体装置 - Google Patents

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この発明は、活性領域の外周または端面に形成された電界緩和領域と呼ばれる耐圧構造を備えた高耐圧半導体装置に関するものである。
一般に、半導体装置を高耐圧化させるためには、基板の比抵抗を高くし、空乏層を基板内部へ伸ばしやすくするとともに、半導体装置のチップ表面のパターンや、拡散層などを工夫することによって、基板表面の空乏層を横方向へも伸びやすくし、電界強度を低くする必要がある。
特に、高耐圧になるほど、チップ外周部のガードリング構造が重要となり、p+拡散リングを増やす必要があることから、表面電荷や界面電荷などの外乱の影響を非常に受けやすいので、各ガードリングに、フィールドプレートと呼ばれる導電性の金属膜を接続し、ガードリング間の領域の一部をシールドする構造が一般的である。
また、空乏層がチップ端に到達するのを防ぐため、ガードリング領域の外側に、ガードリングとは反対の導電型のチャネルストッパと呼ばれる不純物拡散層が設けられる。
さらに、表面電荷や界面電荷などの外乱の影響を防ぐために、チップ外周部の電界緩和領域(ガードリング領域)にシート抵抗が10〜1011Ω/□の窒化シリコン膜で覆うことにより、電荷の影響を防止することも提案されており、基板の比抵抗を特に高めることなしに半導体装置の高耐圧化を可能としている(たとえば、特許文献1参照)。
図14は上記特許文献1に記載された従来の半導体装置における耐圧構造の要部を示す断面図である。
図14において、高濃度の第1導電型(n+)の半導体基板1の上には、低濃度の第1導電型(n−)のエピタキシャル層2が形成され、半導体基板1の下面には、コレクタ電極3が形成されている。
エピタキシャル層2の上の所定位置には、活性領域となる高濃度の第2導電型(p+)の半導体領域4と、半導体領域4(活性領域)の外側を囲むように複数本(たとえば、第1〜第3)の第2導電型(p型)のガードリング5a、5b、5cが配置されている。半導体領域4の上面には、エミッタ電極7が形成されている。
半導体領域4のすぐ外側に設けられた第1のガードリング5aには、第1のフィールドプレート8aがオーミック接触している。
第1のフィールドプレート8aの端部は、半導体領域4と第1のガードリング5aとの間のエピタキシャル層2の上に位置している。
第1のガードリング5aのすぐ外側に設けられた第2のガードリング5bと、第2のガードリング5bの外側に設けられた第3のガードリング5cとには、各々のすぐ内側のガードリング5a、5bとの間のエピタキシャル層2の上に端部が位置する第2のフィールドプレート8bと、第3のフィールドプレート8cとが、それぞれオーミック接触している。
各フィールドプレート8a〜8cは、ガードリング5a〜5cの端部の電界集中箇所を緩和させるためのシールド電極として機能する。
また、空乏層がダイシングライン(図示せず)に到達するのを防ぐために、最も外側のガードリング5cの外側には、高濃度の第1導電型(n+)のチャネルストッパ6(フィールドストップ)が配置されている。チャネルストッパ6には、ストッパ電極10がオーミック接触している。
半導体領域4、各ガードリング5a〜5cおよびチャネルストッパ6の各領域間は、エピタキシャル層2の上に形成された酸化膜(または、窒化膜)で形成された絶縁膜9a、9b、9c、9dにより、分離絶縁されている。
したがって、各ガードリング5a〜5c、フィールドプレート8a〜8c、フィールドストッパ6、および、ストッパ電極10は、フローティング状態となっている。
上記フローティング構造は、表面電荷や界面電荷などの外乱の影響を非常に受けやすいので、エミッタ電極7、フィールドプレート8a〜8c、絶縁膜9a〜9d、ストッパ電極10の上部は、シート抵抗が10〜1011Ω/□の窒化シリコン膜11で覆われている。これにより、電荷をリークさせる機能を持たせ、さらに、その上にパッシベーション膜12が形成されている。
しかしながら、表面電荷や界面電荷などの外乱の影響を受けにくい高耐圧化を実現するために、図14に示すように、シート抵抗が10〜1011Ω/□の窒化シリコン膜11を設けた場合には、窒化シリコン膜11のシート抵抗を高い値に設定すると効果が薄く、逆に、低い値に設定するとリーク電流の増大を招くという課題がある。
特に出願人の測定実験によれば、高温(たとえば、125℃)の環境下では、シート抵抗が2〜3桁低くなることが分かっており、窒化シリコン膜11の最適なシート抵抗値が限定されることは明らかである。
以下、図14とともに、図15の説明図を参照しながら、上記課題について説明する。
図14において、コレクタ電極3に正電圧を印加し、かつエミッタ電極7に負電圧を印加し、半導体基板1と半導体領域4との間の接合に対して逆電圧を印加していくと、空乏層が発生して、ガードリング5a〜5cが形成された電界緩和領域に延びていく。
図15において、縦軸はエピタキシャル層2の上部の電界強度であり、横軸はチップ外周部の相対位置である。
ガードリング構造は、設計電界上限を超えないように、エピタキシャル層2の絶縁破壊電界以下で設計されている。
図15内の破線で示したエピタキシャル層2上の電界分布は、ガードリング5a〜5c部ではほぼ「0」であるが、ガードリング5a〜5cの各間ではピーク値を有する。
このとき、窒化シリコン膜11のシート抵抗が高い場合には、ガードリング5a〜5cやフィールドプレート8a〜8cの端部電界が高くなるが、シート抵抗が低ければ、ガードリング5a〜5cの間の電界分布は平均化される傾向を示す。
しかし、窒化シリコン膜11のシート抵抗を、上記範囲内の最高値(=1011Ω/□)で形成すると、図15内の破線で示した電界分布となり、シート抵抗を低く値に設定し過ぎるとリーク電流の増大を招くので、設計電界を超えないようにするために、ガードリングの本数を増やしたり、ガードリングの各間隔を広げたりする必要があった。
近年、高耐圧のIGBT(Insulating Gate Bipolar Transistor)は、6.5kV耐圧のものまで実用化されているが、図14のように設計しても、ガードリング構造の電界緩和領域は、2mm〜3mm程度だけ必要となり、チップ活性領域の面積に対して、電界緩和領域の面積が50%以上を占める場合もある。
公知のように、チップ全面積に対する活性領域のスペースファクタ向上は、高耐圧チップになればなるほど重要な課題となっているので、電界緩和領域の面積を低減させることは重要な課題である。
また、従来から、ウエハ1枚で使用するサイリスタ、GTO(Gate Turn Off thyristor)、ダイオードのような大電力半導体装置においても、シリコンウエハ端部のベベル(傾斜部)構造の工夫によって、耐電圧向上が図られている。
図16は従来の半導体装置(平型)のベベル構造を示す断面図であり、GTOなどの大電力半導体装置(PNP構造)のウエハ端部が、沿面寸法を拡大するために、Σ形状にカットされた構造を示している。
図16では、一例としてΣ形状に構成した場合を示しているが、同じ目的で、端部断面形状を、斜面に研磨することや、矢先のようなV形状に構成することなどにより、端部沿面寸法の拡大が可能なことが知られている。
また、図16に示すように、Σカットされた面に、薄くポリイミド樹脂24を形成した後、ウエハ端部をシリコーンゴム25でモールドし、さらにウエハ端部の耐電圧向上を実現している。
しかしながら、この場合、ウエハ端部の沿面寸法を拡げるために、ウエハ端部を研磨しなければならず、製造プロセス工数の増大を招いている。また、このような半導体装置の耐電圧は、端部沿面絶縁で支配されていると言っても過言ではない。
特許第2870553号公報
従来の高耐圧半導体装置では、特許文献1に記載の構造の場合には、電界緩和領域の面積を低減させることができないので、活性領域のスペースファクタ向上を実現することができないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、電界緩和領域の縮小を可能にして、半導体領域のスペースファクタを向上させた高耐圧半導体装置を得ることを目的とする。
この発明による高耐圧半導体装置は、第1導電型の半導体基板と、半導体基板に形成された低濃度の第1導電型の第1の不純物層と、第1の不純物層に形成された高濃度の第2導電型の第2の不純物層からなる半導体領域と、半導体領域を隔離するように第1の不純物層の上面に形成された絶縁膜と、半導体領域を囲む電界緩和領域において、第1の不純物層の表面層に選択的に形成された低濃度の第2導電型のガードリングと、ガードリングに接触し、かつ絶縁膜を介して半導体領域の表面の一部を覆うフィールドプレートと、半導体基板および第1の不純物層からなる第1導電型半導体層の最縁部の表面に設けられた、高濃度の第1導電型の不純物層からなるフィールドストップと、フィールドストップに接触し、かつ絶縁膜を介して電界緩和領域の表面の一部を覆うように設けられたストッパ電極とを備え、ガードリングは、互いに隔離された複数のガードリングからなり、フィールドプレートは、複数のガードリングにそれぞれ個別に接触した複数のフィールドプレートからなる高耐圧半導体装置であって、電界緩和領域の上部を覆うように形成された非線形抵抗膜およびパッシベーション膜をさらに備え、非線形抵抗膜は、非線形抵抗膜に印加される電界に対して抵抗値が低下する特性を有し、平均粒径が0.5μm〜7μmのSiCまたはZnOと、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド/アミド樹脂またはエポキシ樹脂と、の混合物により構成されたものである。

この発明によれば、電界緩和領域に非線形抵抗膜を形成して空乏層の拡がりを実現することにより、半導体表面層に局部高電界が生じても局部の非線形抵抗膜の抵抗が低くなることから、電位差が低減(電界が緩和)されて半導体表面層の電界分布が均一となるので、電界緩和領域の寸法を縮小することができ、同一寸法のチップでの半導体領域のスペースファクタを向上させて、チップコストを低減させることができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る高耐圧半導体装置の端部電界緩和領域を示す断面図である。
図1において、前述(図14参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。なお、前述と同様に、n+型半導体層の場合を例にとって説明するが、これに限定されることはない。
この場合、前述(図14)の窒化シリコン膜11に代えて、非線形抵抗膜13が用いられている点が異なる。
すなわち、前述のフローティング構造における表面電荷や界面電荷などの外乱の影響を回避するために、エミッタ電極7、フィールドプレート8a〜8c、絶縁膜9a〜9d、ストッパ電極10の上部は、非線形抵抗膜13で覆われており、さらに非線形抵抗膜13の上に、パッシベーション膜12が形成されている。
パッシベーション膜12は、たとえば、窒化膜やポリイミド樹脂によって形成されており、外部からの汚染などを回避するための保護機能を有している。
非線形抵抗膜13は、電界に対して抵抗値が低下する特性を有する。
図2は電界に対する非線形抵抗膜13の抵抗変化特性の一例を示す説明図であり、横軸は平均電界[kV/mm]、縦軸は非線形抵抗膜13の絶縁抵抗値[Ω]を示している。
具体的には、図2内の各曲線は、平均粒径φ(=0.5μm、0.7μm、1.2μm、2μm、3μm、7μm)のSiC粒子とエポキシ樹脂とを充填したものを絶縁筒上に塗布して、平均電界0.05[kV/mm]〜7[kV/mm]に対する絶縁抵抗値の変化を計測した場合の特性を示している。
図2から明らかなように、エポキシ樹脂に充填するSiC粒子の平均粒径φが小さくなるほど、絶縁抵抗値が低下する電界が高くなる。
たとえば、現行のIGBTチップ(6.5kV耐圧)の電界緩和領域の幅(=2〜3[mm])での平均電界2〜3kV/mmを考慮すれば、抵抗値が電界緩和機能を有する半導電性(108Ω〜1011Ω)を示す、電界値が2〜3[kV/mm]前後の特性を得るためには、図2に示すように、平均粒径φが0.5〜7[μm]のSiC粒子を用いることが望ましい。ただし、この粒径値に限られるわけではない。
また、前述のように、図1内のコレクタ電極3に正電圧を印加し、かつエミッタ電極7に負電圧を印加し、半導体基板1と半導体領域4との間の接合に対して逆電圧を印加していくと、空乏層が発生して、ガードリング5a〜5cが形成された電界緩和領域に延びていく。
図3はこの発明の実施の形態1による電界分布を従来分布(破線)と対比して示す説明図である。
図3において、前述(図15)と同様に、縦軸はエピタキシャル層2の上部の電界強度であり、横軸はチップ外周部の相対位置である。
図3から明らかなように、非線形抵抗膜13を形成したガードリング5a〜5cの間の電界分布(実線)は、ピーク特性を持つ従来分布(破線)と比べて、ピーク部分の抵抗値が低くなることにより、電位差が小さくなって電界が低下する。
すなわち、局所的に高電界箇所が存在する場合には、非線形抵抗膜13により抵抗値が低下して電界が緩和され、平衡状態では、ガードリング5a〜5cの間の電界が平均化されて、理想的には、図3内の実線で示した電界分布になる。
たとえば、従来分布(破線)のようにピークを持つ特性に対して、この発明の実施の形態1のように平均化された電界分布(実線)は、最大電界を1/2にすることができる。
また、ガードリング5a〜5cの間の寸法は、半導体装置の絶縁破壊電界によって規定されているので、従来装置と比べて最大電界が1/2になれば、ガードリング5a〜5cの間の寸法も1/2に設計することができ、電界緩和領域の幅を飛躍的に狭めることができる。
以上のように、この発明の実施の形態1(図1)に係る高耐圧半導体装置は、従来装置と共通する構成として、第1導電型(n+)の半導体基板1と、半導体基板1に形成された低濃度の第1導電型(n−)のエピタキシャル層2(第1の不純物層)と、エピタキシャル層2に形成された高濃度の第2導電型(p+)の第2の不純物層からなる半導体領域4と、半導体領域6を隔離するようにエピタキシャル層2の上面に形成された絶縁膜9a〜9dと、半導体領域4を囲む電界緩和領域において、エピタキシャル層2の表面層に選択的に形成された低濃度の第2導電型(p)のガードリング5a〜5cと、ガードリング5a〜5cに接触し、かつ絶縁膜9a〜9dを介して半導体領域4の表面の一部を覆うフィールドプレート8a〜8cと、半導体基板1およびエピタキシャル層2からなる第1導電型半導体層の最縁部の表面に設けられた、高濃度の第1導電型(n+)の不純物層からなるチャネルストッパ6(フィールドストップ)と、チャネルストッパ6に接触し、かつ絶縁膜9dを介して電界緩和領域の表面の一部を覆うように設けられたストッパ電極10とを備えている。
また、ガードリングは、互いに隔離された複数のガードリング5a〜5cからなり、フィールドプレートは、複数のガードリング5a〜5cにそれぞれ個別に接触した複数のフィールドプレート8a〜8cからなる。
さらに、この発明の実施の形態1に係る高耐圧半導体装置は、電界緩和領域の上部を覆うように形成された非線形抵抗膜13およびパッシベーション膜12を備えており、非線形抵抗膜13は、非線形抵抗膜13に印加される電界に対して抵抗値が低下する特性を有する。
これにより、電界緩和領域に非線形抵抗膜13を形成して空乏層の拡がりを実現することにより、半導体表面層に局部高電界が生じても局部の非線形抵抗膜の抵抗が低くなることから、電位差が低減(電界が緩和)されて半導体表面層の電界分布が均一となる。
したがって、ガードリング5a〜5cの間の電界が平均化され、耐電圧が保たれ、かつ電界緩和領域の寸法の縮小が可能となるので、同一寸法のチップでの半導体領域4のスペースファクタを向上させて、チップコストを低減させることができる。
チップはウエハから取り出されるので、電界緩和領域の寸法縮小は、一枚のウエハから多数個のチップ製造を可能とし、製造段階でのエネルギー消費の削減に寄与する。
また、高耐圧チップは、多数個搭載して最終的にパワーモジュールとして電気鉄道の駆動制御などに使用されるので、チップの電界緩和領域の縮小は、駆動制御装置の小型軽量化にも寄与し、電気鉄道の省エネルギー化に効果があり、エネルギー消費の削減に貢献する。
また、非線形抵抗膜13として、平均粒径が0.5μm〜7μmのSiCまたはZnOと、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド/アミド樹脂またはエポキシ樹脂と、の混合物を用いたので、電界緩和領域の電界を有効に平均化するとともに(図2参照)、電界緩和領域の耐電圧信頼性向上および寸法縮小を実現可能な非線形抵抗膜13を得ることができる。
なお、上記説明では、非線形抵抗膜13として、SiC粒子を充填したエポキシ樹脂を用いたが、SiC粒子の代わりに、ZnO粒子を用いても同様の効果が得られる。
また、エポキシ樹脂に代えて、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド/アミド樹脂を用いても同様の効果が得られるとともに、さらに耐熱性の高い非線形抵抗膜13を実現することができる。
また、外部からの汚染などの保護するために、窒化膜やポリイミド樹脂で形成されたパッシベーション膜12を用いたが、図4のように、非線形抵抗膜13に保護機能を兼用させて、パッシベーション膜12を省略してもよい。
図4において、非線形抵抗膜13は、SiC粒子を充填したポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド/アミド樹脂、またはエポキシ樹脂からなり、パッシベーション膜の保護機能を兼ねている。
図4のように、パッシベーション膜12を省略することにより、半導体装置の製造工程が簡略化されるので、さらにチップコストを低減させることができる。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1(図1〜図4)では、ガードリング5a〜5cの対応位置にフィールドプレート8a〜8cを形成したが、図5のように、フィールドプレート8a〜8cを省略してもよい。
図5はこの発明の実施の形態2に係る高耐圧半導体装置の端部電界緩和領域を示す断面図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図5においては、ガードリング5a、5b、5cの上のフィールドプレート8a〜8cが除去された点と、絶縁膜9が連続的な断面形状を有する点とが図1と異なる。
前述のように、フィールドプレート8a、8b、8cは、ガードリング5a〜5cの端部の電界集中箇所を緩和させるためのシールド電極として機能するが、元々、非線形抵抗膜13には、局部高電界箇所の電界を緩和する機能がある。
したがって、非線形抵抗膜13を用いることにより、図5のように、フィールドプレート8a、8b、8cを除去しても、ガードリング5a〜5cの間の電界を平均化する作用が得られ、ガードリング5a〜5cの間の寸法を最大で従来装置の1/2に設計することができ、電界緩和領域の幅を飛躍的に狭める効果を奏する。
また、フィールドプレート8a、8b、8cを形成する必要が無いので、製造プロセスを簡素化することができ、半導体装置のさらなる低コスト化を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態2(図5)に係る高耐圧半導体装置は、従来装置と共通する構成として、第1導電型(n+)の半導体基板1と、半導体基板1に形成された低濃度の第1導電型(n−)のエピタキシャル層2(第1の不純物層)と、エピタキシャル層2に形成された高濃度の第2導電型(p+)の第2の不純物層からなる半導体領域4と、半導体領域4を隔離するようにエピタキシャル層2の上面に形成された絶縁膜9と、半導体領域4を囲む電界緩和領域において、エピタキシャル層2の表面層に選択的に形成された低濃度の第2導電型(p)のガードリング5a〜5cと、半導体基板1およびエピタキシャル層2からなる第1導電型半導体層の最縁部の表面に設けられた、高濃度の第1導電型(n+)の不純物層からなるチャネルストッパ6(フィールドストップ)と、チャネルストッパ6に接触し、かつ絶縁膜9を介して電界緩和領域の表面の一部を覆うように設けられたストッパ電極10とを備えている。
また、ガードリングは、互いに隔離された複数のガードリング5a〜5cからなる。
さらに、この発明の実施の形態2に係る高耐圧半導体装置は、電界緩和領域の上部を覆うように形成された非線形抵抗膜13およびパッシベーション膜12を備えており、非線形抵抗膜13は、非線形抵抗膜13に印加される電界に対して抵抗値が低下する特性を有するので、前述と同等の作用効果を奏することができる。
また、前述と同様に、非線形抵抗膜13としては、SiC粒子を充填したエポキシ樹脂が用いられるが、SiC粒子に代えてZnO粒子を用いても同様の効果が得られる。
また、エポキシ樹脂に代えて、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド/アミド樹脂を用いても同様の効果が得られるとともに、さらに耐熱性の高い非線形抵抗膜13を実現することができる。
さらに、非線形抵抗膜13の上面にパッシベーション膜12を形成したが、図6のように、パッシベーション膜12を省略して、非線形抵抗膜13がパッシベーション膜12の機能を兼ねるように構成してもよい。
図6のように、パッシベーション膜12を省略することにより、半導体装置の製造工程が簡略化されるので、さらにチップコストを低減させることができる。
実施の形態3.
なお、上記実施の形態2(図5、図6)では、ガードリング5a〜5cを形成したが、図7のように、ガードリング5a〜5cを省略してもよい。
図7はこの発明の実施の形態3に係る高耐圧半導体装置の端部電界緩和領域を示す断面図であり、前述(図5参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。図7においては、ガードリング5a〜5cが除去された点のみが図5と異なる。
図7において、エミッタ電極7、絶縁膜9およびストッパ電極10の上部は、前述と同様に非線形抵抗膜13で覆われており、さらに非線形抵抗膜13の上部にパッシベーション膜12が形成されている。
図8はこの発明の実施の形態3による電界緩和領域の電界分布を示す説明図である。
図8においては、図7のように非線形抵抗膜13を形成した場合の電界分布(実線)と非線形抵抗膜13が無い場合の電界分布(破線)とを対比して示している。
前述の実施の形態1、2(図1〜図6)では、ガードリング5a〜5cに作用によって空乏層を拡げることにより、電界緩和領域のエピタキシャル層2の上層部の電界を緩和しているが、図7のようにガードリング5a〜5cを除去した場合には、仮に非線形抵抗膜13を形成しないと、空乏層が拡がらないので、エピタキシャル層2の上層部の電界強度は、図8内の破線の電界分布のように、半導体領域4の端部に集中して増大する。
図8内の破線電界分布のように、非線形抵抗膜13が無い場合には、半導体の設計電界上限を超えて、電界緩和領域の機能が成り立たないことになる。
一方、この発明の実施の形態3(図7)のように、非線形抵抗膜13を形成した場合には、半導体領域4の端部の電界集中箇所において抵抗が低くなるので、電界を緩和させることができ、安定状態では、半導体領域4とフィールドストッパ6との間の電界が平均化される。
以上のように、この発明の実施の形態3(図7)に係る高耐圧半導体装置は、従来装置と共通する構成として、第1導電型(n+)の半導体基板1と、半導体基板1に形成された低濃度の第1導電型(n−)のエピタキシャル層2(第1の不純物層)と、エピタキシャル層2に形成された高濃度の第2導電型(p+)の第2の不純物層からなる半導体領域4と、半導体領域4を隔離するようにエピタキシャル層2の上面に形成された絶縁膜9と、半導体領域4を囲む電界緩和領域の最縁部に設けられた高濃度の第1導電型(n+)の不純物層からなるチャネルストッパ6(フィールドストップ)と、チャネルストッパ6に接触し、かつ絶縁膜9を介して電界緩和領域の表面の一部を覆うように設けられたストッパ電極10とを備えている。
また、この発明の実施の形態3に係る高耐圧半導体装置は、電界緩和領域の上部を覆うように形成された非線形抵抗膜13およびパッシベーション膜12を備えており、非線形抵抗膜13は、非線形抵抗膜13に印加される電界に対して抵抗値が低下する特性を有するので、前述と同様に、エピタキシャル層2の上層部の電界強度を設計電界上限値よりも低く設定することができる。
すなわち、電界緩和領域の電界が平均化され、耐電圧が保たれ、かつ電界緩和領域の寸法を縮小することができ、ガードリング5a〜5cおよびフィールドプレート8a〜8cが不要となる。
また、前述(図5)のガードリング5a〜5cおよびフィールドプレート8a〜8cを除去することにより、製造プロセスを簡素化して半導体装置の低コスト化を実現するとともに、電界緩和領域のスペースファクタを大幅に向上させることができ、電界緩和領域幅を飛躍的に狭めることができる。
また、前述と同様に、非線形抵抗膜13としては、SiC粒子を充填したエポキシ樹脂が用いられるが、SiC粒子に代えてZnO粒子を用いても同様の効果が得られる。
また、エポキシ樹脂に代えて、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド/アミド樹脂を用いても同様の効果が得られるとともに、さらに耐熱性の高い非線形抵抗膜13を実現することができる。
さらに、外部からの汚染などの保護機能として、非線形抵抗膜13の上面にパッシベーション膜12(窒化膜またはポリイミド樹脂)を形成したが、図9のように、パッシベーション膜12を省略して、非線形抵抗膜13(SiC粒子を充填したポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド/アミド樹脂、または、エポキシ樹脂)がパッシベーション膜12の機能を兼ねるように構成してもよい。
図9のように、パッシベーション膜12を省略することにより、半導体装置の製造工程が簡略化されるので、さらにチップコストを低減させることができる。
実施の形態4.
なお、上記実施の形態3(図7〜図9)では、電界緩和領域の最縁部にチャネルストッパ6(フィールドストップ)およびストッパ電極10を設けたが、図10のように、チャネルストッパ6およびストッパ電極10を省略してもよい。
図10はこの発明の実施の形態4に係る高耐圧半導体装置の端部電界緩和領域を示す断面図であり、前述(図7参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。図10においては、チャネルストッパ6およびストッパ電極10が除去された点のみが図7と異なる。
図10の半導体装置のウエハプロセス過程において、エピタキシャル層2上の平面部分に対して、非線形抵抗膜13およびパッシベーション膜12が形成されるが、たとえば、半導体チップにダイシング(Dicing、または、Die cutting)した後、チップ側面に非線形抵抗膜13とパッシベーション膜12とを形成する方法がある。
または、ウエハプロセス過程において、あらかじめエピタキシャル層2上の平面部分に対して非線形抵抗膜13およびパッシベーション膜12を形成した後、半導体チップをパワーモジュール実装後に、チップ側面に非線形抵抗膜13およびパッシベーション膜12を形成する方法もある。
以上のように、この発明の実施の形態4(図10)に係る高耐圧半導体装置は、従来装置と共通する構成として、第1導電型(n+)の半導体基板1と、半導体基板1に形成された低濃度の第1導電型(n−)のエピタキシャル層2(第1の不純物層)と、エピタキシャル層2に形成された高濃度の第2導電型(p+)の第2の不純物層からなる半導体領域4と、半導体領域4を隔離するようにエピタキシャル層2の上面に形成された絶縁膜9と、半導体領域4を囲む電界緩和領域とを備えている。
また、この発明の実施の形態3に係る高耐圧半導体装置は、半導体基板1およびエピタキシャル層2からなる第1導電型半導体層の最縁部(電界緩和領域の上部)および側面部と、電界緩和領域との上部を覆うように形成された非線形抵抗膜13およびパッシベーション膜12を備えており、非線形抵抗膜13は、非線形抵抗膜13に印加される電界に対して抵抗値が低下する特性を有するので、前述と同様に、エピタキシャル層2の上層部の電界強度を設計電界上限値よりも低く設定することができる。
すなわち、図10の構成によれば、非線形抵抗膜13によって、空乏層が横(図中の水平方向)に拡がり、エピタキシャル層2の上部の電界分布において、局部高電界部分の電界強度が緩和されるので、チップ平面部分と側面部分とで電界強度を平坦化することができる。
したがって、前述(図5)のガードリング5a〜5cおよびフィールドプレート8a〜8cを除去することのみならず、前述(図7)のフィールドストップ6およびストッパ電極10をも除去することができるので、半導体装置の製造プロセスをさらに簡略化することができる。
また、チップ側面にまで電界緩和領域が有効利用されるので、さらに大幅の電界緩和領域を縮小することができる。
また、前述と同様に、非線形抵抗膜13としては、SiC粒子を充填したエポキシ樹脂が用いられるが、SiC粒子に代えてZnO粒子を用いてもよく、また、エポキシ樹脂に代えて、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド/アミド樹脂を用いれば、さらに耐熱性の高い非線形抵抗膜13を実現することができる。
また、非線形抵抗膜13の上面に保護用のパッシベーション膜12(窒化膜またはポリイミド樹脂)を形成したが、図11のように、パッシベーション膜12を省略して、非線形抵抗膜13(SiC粒子を充填したポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド/アミド樹脂、または、エポキシ樹脂)がパッシベーション膜12の機能を兼ねるように構成してもよい。
図11のように、パッシベーション膜12を省略することにより、半導体装置の製造工程が簡略化されるので、さらにチップコストを低減させることができる。
実施の形態5.
なお、上記実施の形態4(図10、図11)では、半導体層端部の沿面寸法拡大について考慮しなかったが、前述(図16)の大電力半導体装置に適用した場合を想定して、図12のように、端部をΣ形状に形成するとともに、非線形抵抗膜13をシリコーンゴム25でモールドしてもよい。
図12はこの発明の実施の形態5に係る高耐圧半導体装置のベベル構造(端部電界緩和領域)を示す断面図であり、前述(図10、図11、図16参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図12においては、高耐圧半導体装置として、ウエハ1枚で使用するサイリスタ、GTO(Gate Turn Off thyristor)、またはダイオードのような、大電力半導体(たとえば、PNP構造)を想定しており、端面をΣ形状に研磨した点と、非線形抵抗膜13の上にモールド用のシリコーンゴム25が追加形成された点ろが前述と異なる。
図12の半導体装置の製造過程においては、端部をΣ形状に研磨した後、研磨した端面(最縁部周辺)に非線形抵抗膜13(SiC粒子またはZnO粒子を充填したポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド/アミド樹脂、またはエポキシ樹脂)を形成した後、シリコーンゴム25でモールドする。
なお、端面形状は、Σ形状に限らず、斜面形状やV形状であってもよい。また、端面形状にかかわらず、非線形抵抗膜13をシリコーンゴム25でモールドしてもよい。
これにより、ウエハ最縁部および側面部(および電界緩和領域)に設けられた非線形抵抗膜13は、さらにシリコーンゴムでモールドされるので、耐電圧信頼性が保たれる。
また、半導体領域の外周縁部の電界緩和領域の端面は、斜面形状、V形状またはΣ形状に研磨されているので、端部沿面寸法を拡大することができる。
また、図12の構成によれば、前述(図10)と同様に、空乏層が横に拡がり、ウエハ端面の非線形抵抗膜13によって局部高電界部分の電界強度が緩和されるので、端面の電界強度が平坦化される。
したがって、ウエハ端面部分の大幅な電界緩和効果があり、高耐圧半導体装置の耐電圧信頼性向上の効果がある。
実施の形態6.
なお、上記実施の形態5(図12)では、ウエハ端面をΣ形状に研磨したが、図13のように、ウエハ端面を平面形状に研磨するか、ウエハ端面を研磨せずにそのままの状態としてもよい。
図13はこの発明の実施の形態6に係る高耐圧半導体装置のベベル構造(端部電界緩和領域)を示す断面図であり、前述(図12参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図13においては、端面を平面形状に研磨した点のみが前述(図12)と異なる。
図13に示したこの発明の実施の形態6によれば、前述(図12)と同様に、空乏層が横に拡がり、非線形抵抗膜13によって局部高電界部分の電界が緩和されるので、ウエハ端面の電界強度が平坦化される。
これにより、電界緩和領域の電界が平均化されて耐電圧信頼性が保持されるとともに、ウエハ端面の沿面寸法拡大用のΣ形状などの研磨工程、さらにウエハ端面の研磨工程を省くことができる。
この発明の実施の形態1に係る高耐圧半導体装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態1による非線形抵抗膜の絶縁抵抗特性を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による電界緩和領域の電界分布を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る他の高耐圧半導体装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係る高耐圧半導体装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係る他の高耐圧半導体装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に係る高耐圧半導体装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態3による電界緩和領域の電界分布を示す説明図である。 この発明の実施の形態3に係る他の高耐圧半導体装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態4に係る高耐圧半導体装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態4に係る他の高耐圧半導体装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態5に係る高耐圧半導体装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態6に係る高耐圧半導体装置の要部を示す断面図である。 従来の高耐圧半導体装置の要部を示す断面図である。 従来の高耐圧半導体装置による電界緩和領域の電界分布を示す説明図である。 従来の高耐圧半導体装置のベベル構造を示す断面図である。
符号の説明
1 半導体基板、2 エピタキシャル層(第1の不純物層)、3 コレクタ電極、4 半導体領域、5a〜5c ガードリング、6 チャネルストッパ(フィールドストップ)、7 エミッタ電極、8a〜8c フィールドプレート、9、9a〜9d 絶縁膜、10 ストッパ電極、12 パッシベーション膜、13 非線形抵抗膜、25 シリコーンゴム。

Claims (8)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された低濃度の第1導電型の第1の不純物層と、
    前記第1の不純物層に形成された高濃度の第2導電型の第2の不純物層からなる半導体領域と、
    前記半導体領域を隔離するように前記第1の不純物層の上面に形成された絶縁膜と、
    前記半導体領域を囲む電界緩和領域において、前記第1の不純物層の表面層に選択的に形成された低濃度の第2導電型のガードリングと、
    前記ガードリングに接触し、かつ前記絶縁膜を介して前記半導体領域の表面の一部を覆うフィールドプレートと、
    前記半導体基板および前記第1の不純物層からなる第1導電型半導体層の最縁部の表面に設けられた、高濃度の第1導電型の不純物層からなるフィールドストップと、
    前記フィールドストップに接触し、かつ前記絶縁膜を介して前記電界緩和領域の表面の一部を覆うように設けられたストッパ電極とを備え、
    前記ガードリングは、互いに隔離された複数のガードリングからなり、
    前記フィールドプレートは、前記複数のガードリングにそれぞれ個別に接触した複数のフィールドプレートからなる高耐圧半導体装置であって、
    前記電界緩和領域の上部を覆うように形成された非線形抵抗膜およびパッシベーション膜をさらに備え、
    前記非線形抵抗膜は、前記非線形抵抗膜に印加される電界に対して抵抗値が低下する特性を有し、平均粒径が0.5μm〜7μmのSiCまたはZnOと、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド/アミド樹脂またはエポキシ樹脂と、の混合物により構成されたことを特徴とする高耐圧半導体装置。
  2. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された低濃度の第1導電型の第1の不純物層と、
    前記第1の不純物層に形成された高濃度の第2導電型の第2の不純物層からなる半導体領域と、
    前記半導体領域を隔離するように前記第1の不純物層の上面に形成された絶縁膜と、
    前記半導体領域を囲む電界緩和領域において、前記第1の不純物層の表面層に選択的に形成された低濃度の第2導電型のガードリングと、
    前記半導体基板および前記第1の不純物層からなる第1導電型半導体層の最縁部の表面に設けられた、高濃度の第1導電型の不純物層からなるフィールドストップと、
    前記フィールドストップに接触し、かつ前記絶縁膜を介して前記電界緩和領域の表面の一部を覆うように設けられたストッパ電極とを備え、
    前記ガードリングは、互いに隔離された複数のガードリングからなる高耐圧半導体装置であって、
    前記電界緩和領域の上部を覆うように形成された非線形抵抗膜およびパッシベーション膜をさらに備え、
    前記非線形抵抗膜は、前記非線形抵抗膜に印加される電界に対して抵抗値が低下する特性を有し、平均粒径が0.5μm〜7μmのSiCまたはZnOと、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド/アミド樹脂またはエポキシ樹脂と、の混合物により構成されたことを特徴とする高耐圧半導体装置。
  3. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された低濃度の第1導電型の第1の不純物層と、
    前記第1の不純物層に形成された高濃度の第2導電型の第2の不純物層からなる半導体領域と、
    前記半導体領域を隔離するように前記第1の不純物層の上面に形成された絶縁膜と、
    前記半導体領域を囲む電界緩和領域の最縁部に設けられた高濃度の第1導電型の不純物層からなるフィールドストップと、
    前記フィールドストップに接触し、かつ前記絶縁膜を介して前記電界緩和領域の表面の一部を覆うように設けられたストッパ電極とを備えた高耐圧半導体装置であって、
    前記電界緩和領域の上部を覆うように形成された非線形抵抗膜およびパッシベーション膜をさらに備え、
    前記非線形抵抗膜は、前記非線形抵抗膜に印加される電界に対して抵抗値が低下する特性を有し、平均粒径が0.5μm〜7μmのSiCまたはZnOと、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド/アミド樹脂またはエポキシ樹脂と、の混合物により構成されたことを特徴とする高耐圧半導体装置。
  4. 前記非線形抵抗膜は、前記パッシベーション膜の機能を兼ねていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の高耐圧半導体装置。
  5. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された低濃度の第1導電型の第1の不純物層と、
    前記第1の不純物層に形成された高濃度の第2導電型の第2の不純物層からなる半導体領域と、
    前記半導体領域を囲む電界緩和領域と、前記半導体基板および前記第1の不純物層からなる第1導電型半導体層の最縁部および側面部との上部を覆うように形成された非線形抵抗膜およびパッシベーション膜をさらに備え、
    前記非線形抵抗膜は、前記非線形抵抗膜に印加される電界に対して抵抗値が低下する特性を有し、平均粒径が0.5μm〜7μmのSiCまたはZnOと、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド/アミド樹脂またはエポキシ樹脂と、の混合物により構成されたことを特徴とする高耐圧半導体装置。
  6. 前記非線形抵抗膜は、前記パッシベーション膜の機能を兼ねていることを特徴とする請求項5に記載の高耐圧半導体装置。
  7. 前記非線形抵抗膜は、さらにシリコーンゴムでモールドされていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の高耐圧半導体装置。
  8. 前記半導体領域の外周縁部の前記電界緩和領域の端面は、斜面形状、V形状またはΣ形状に研磨されていることを特徴とする請求項7に記載の高耐圧半導体装置。
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