JP5385692B2 - 抗アレルゲン性繊維及びその製造方法 - Google Patents
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Description
カラム:(東ソー社製 TSKgel GMPWXL 7.8mmI.D.×30cm 2本)
溶離液:(0.2M硫酸ナトリウム水溶液:アセトニトリル=9:1)
流速:1ミリリットル/分
温度:40℃
検出:UV(210nm)
標準ポリエチレンオキシド:(東ソー社製、SE-2,5,8,15,30,70,150の7種類を使用)
セルロース含有量8.5重量%及び水酸化ナトリウム5.8重量%を含有し且つセルロース100重量部に対して二硫化炭素32重量部を含有するビスコース(落球粘度:59秒、塩化アンモニウム価:16cm3)を用意した。
実施例1で用いたビスコースを用意した。20℃に保持されたビスコース5000重量部に塩化ベンジルトリエチルアンモニウム(ナカライテスク社製)12.8重量部を添加して20℃にて均一になるまで攪拌して紡糸原液を作製した。なお、ビスコース中に添加した塩化ベンジルトリエチルアンモニウムの量は、ビスコース中のセルロース100重量部に対して3重量部であった。得られた紡糸原液を用いて実施例1と同様にして紡糸して、繊度1.7デシテックスのビスコースレーヨンを得た。
荷電基を有する陰イオン交換体の懸濁液である、架橋アガロース担体の懸濁液(ファルマシア社製 商品名「Q Sepharose Fast Flow」)3ミリリットルを3000rpmの回転速度にて5分間に亘って遠心分離して、陽イオン性基を含有する化合物として荷電基を有する陰イオン交換体の沈殿物を得た。この荷電基を有する陰イオン交換体5重量部とポリエチレンテレフタレート(極限粘度〔η〕=0.65)100重量部とを加圧ニーダーに供給して260℃で20分に亘って混練した上でスクリュー型一軸押出機に供給して溶融混練してストランド状に押出した。このストランドからペレタイザーを用いてペレットを得た。
アクリロニトリル−塩化ビニル共重合体(アクリロニトリル成分:77重量%、塩化ビニル成分:23重量%)100重量部及びジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル四級塩(興人社製)7.7重量部からなるアクリル繊維を用意した。
塩化2−ラウロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムを用いなかったこと以外は実施例1と同様にしてビスコースレーヨンを製造した。
ビスコースレーヨンとして比較例1で得られたビスコースレーヨンを用いたこと以外は実施例1と同様にして、ビスコースレーヨン100重量部の表面に、抗アレルゲン性化合物としてポリp−スチレンスルホン酸ナトリウム10重量部が保持されてなる抗アレルゲン性繊維を得た。
アクリロニトリル−塩化ビニル共重合体(アクリロニトリル成分:71重量%、塩化ビニル成分:29重量%)からなるアクリル繊維を用意した。
ビスコースレーヨンの代わりに比較例3で用意したアクリル繊維を用いたことを以外は実施例6と同様にして、アクリル繊維100重量部の表面に、抗アレルゲン性化合物としてポリパラビニルフェノール10重量部が保持されてなる抗アレルゲン性繊維を得た。
アレルゲンの冷結乾燥粉末(コスモ・バイオ社製 商品名「Mite Extract-Df」)をリン酸バッファー(pH7.6)に溶解させて、タンパク量が10μg/ミリリットルのアレルゲン水溶液を調製した。
4・・・ラインであることがはっきりと分かる。
3・・・ライン状にうっすらと発色している。
2・・・うっすらと発色している。
1・・・全く発色していない。
実施例及び比較例で得られた抗アレルゲン性繊維0.2gをそれぞれ別々のビーカーに入れ、ビーカー内に50℃のお湯を300ミリリットル加えて、ビーカー内をスターラーで5分間に亘って撹拌した後、ビーカー内のお湯を除去した。
Claims (5)
- 陽イオン性基を含有する繊維の表面に、陰イオン性基を有する抗アレルゲン性化合物が保持されている抗アレルゲン性繊維であって、上記抗アレルゲン性化合物がスチレンスルホン酸基を有する重合体であることを特徴とする抗アレルゲン性繊維。
- 抗アレルゲン性化合物は、スチレンと、スチレンスルホン酸又はその塩との共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の抗アレルゲン性繊維。
- 抗アレルゲン性化合物は、Z平均分子量が15万以上であるポリスチレンスルホン酸又はその塩であることを特徴とする請求項1に記載の抗アレルゲン性繊維。
- 陽イオン性基を含有する繊維を陰イオン性基を有する抗アレルゲン性化合物中に浸漬して、上記繊維の表面に上記抗アレルゲン性化合物を保持させる抗アレルゲン性繊維の製造方法であって、上記抗アレルゲン性化合物がスチレンスルホン酸基を有する重合体であることを特徴とする抗アレルゲン性繊維の製造方法。
- 陽イオン性基を有する化合物を含有する紡糸原液を用いて紡糸して繊維を製造し、この繊維の表面に陰イオン性基を有する抗アレルゲン性化合物を保持させる抗アレルゲン性繊維の製造方法であって、上記抗アレルゲン性化合物がスチレンスルホン酸基を有する重合体であることを特徴とする抗アレルゲン性繊維の製造方法。
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