JP5384555B2 - ポリオレフィン樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、耐熱性、形状安定性、剛性及び耐衝撃性などの特性が改良されたポリオレフィン樹脂成形品の製造方法に関する。
熱可塑性のポリオレフィン樹脂は、その熱可塑性を利用する成形が容易で、また得られる樹脂成形品の弾性や剛性などの特性が良好なことから、様々な目的の樹脂成形品の製造に利用されている。なかでも、自動車部品、電気・電子部品、精密機械部品などの製造に際して広範囲に利用されている。
近年、自動車部品、電気・電子部品、精密機械部品などに用いられる樹脂成形品について軽量化が進められているが、それらの樹脂成形品についてもさらに高い剛性(曲げ弾性率)や耐衝撃性が求められるようになってきている。このため、ポリオレフィン樹脂に炭酸カルシウム、タルク、マイカ、ガラス繊維等のフィラーや核剤などの改質剤を混合した樹脂組成物とすることが検討されている。
特許文献1には、ポリプロピレン樹脂に、少量の繊維状強化剤を混合したポリプロピレン樹脂組成物が記載されている。この特許文献1には、繊維状強化剤として、酸化マグネシウム繊維、繊維状マグネシウムオキシサルフェート、水酸化マグネシウム繊維、チタン酸カルシウム繊維、ガラス繊維、ケイ酸カルシウム繊維、炭素繊維、ロックウール、窒化ケイ素ウィスカー、炭化ケイ素ウィスカー、アルミナシリカ系のガラス繊維であるセラミックファイバー、石膏繊維が例示されている。特許文献1によれば、繊維状強化剤を混合したポリプロピレン樹脂組成物は、より一層大きな衝撃強度、剛性、ヒンジ特性、流動性を有すると共に、より一層表面外観の優れた成形品に加工することができるとされている。特許文献1には、さらに核剤を加えることによって、より一層剛性の改善された成形品とすることができる旨の記載がある。
特許文献2には、ポリオレフィン樹脂に、ウィスカー状無機充填剤と、芳香族リン酸、脂肪族飽和ジカルボン酸及び芳香族モノ又はジカルボン酸などの有機酸とを混合したポリオレフィン樹脂組成物が記載されている。この特許文献2には、ウィスカー状無機充填剤として、チタン酸カルシウム、チタン酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、亜硫酸マグネシウム、硼酸アルミニウム、硼酸亜鉛、硼酸カルシウム、硼酸バリウム、硼酸ナトリウム、酸化ベリリウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムが例示されている。特許文献2には、ポリオレフィン樹脂に、ウィスカー状無機充填剤と有機酸とを混合することによって剛性及び色相が改善されること、そしてウィスカー状無機充填剤に有機酸を表面処理材として施しておくことによって、さらに高い効果を奏させることができることが記載されている。
特開昭62−91547号公報 特開平6−220258号公報
ポリオレフィン樹脂成形品の剛性や耐衝撃性は、ポリオレフィン樹脂へのフィラーや核剤の添加によって向上するが、特に最近では、自動車のインストルメントパネルなどの内装部品やバンパーなどの外装部品として用いるポリオレフィン樹脂成形品については、次に述べるような特性の向上が望まれている。第一には、樹脂成形品の荷重たわみ温度の高温化、すなわち耐熱性の向上である。耐熱性の向上は、夏季炎天下では80℃以上、部分的には90℃以上の温度に上昇する自動車車内の内装部品として用いる樹脂成形品に特に重要となる。第二には、樹脂成形品の平均線膨張率の低減、すなわち形状安定性の向上である。この形状安定性が低いと、使用温度範囲の広い自動車では温度変化に伴う形状の変化を予測して各部品の間に広い隙間を設けなければならなくなる。従って、形状安定性の向上は自動車の外装部品として用いる樹脂成形品に特に重要となる。そして、第三には、樹脂成形品の低密度化、すなわち軽量化である。樹脂成形品の軽量化は、自動車の軽量化のために重要である。但し、樹脂成形品の軽量化に伴って、その剛性や耐衝撃性などの特性が低下してはならない。
従って、本発明の目的は、低比重でかつ、従来にも増して耐熱性、形状安定性、剛性及び耐衝撃性などの特性が向上したポリオレフィン樹脂成形品の製造方法を提供することである。
本発明者は、比較的比重の小さい塩基性硫酸マグネシウムの繊維状粒子に着目して研究を進めたところ、ポリオレフィン樹脂に、予めその表面をポリオレフィン樹脂用の核剤で処理した核剤表面処理繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子を混合したポリオレフィン樹脂組成物から得られるポリオレフィン樹脂成形品は、繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子と核剤とをそれぞれ独立に混合したポリオレフィン樹脂組成物から得られるポリオレフィン樹脂成形品と比べて、密度は同等でありながらも、耐熱性及び形状安定性が向上し、さらに剛性や耐衝撃性も向上することを見出した。
従って、本発明は、荷重たわみ温度の高温化を指標とする耐熱性と平均線膨張率の低減を指標とする形状安定性とが向上したポリオレフィン樹脂成形品を製造するためのポリオレフィン樹脂組成物を得るための方法であって、ポリオレフィン樹脂とポリオレフィン樹脂用の核剤で表面が処理されている繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子とを溶融混練する方法にある。
本発明はまた、下記の工程からなる、荷重たわみ温度の高温化を指標とする耐熱性と平均線膨張率の低減を指標とする形状安定性とが向上したポリオレフィン樹脂成形品の製造方法にもある:
ポリオレフィン樹脂とポリオレフィン樹脂用の核剤で表面が処理されている繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子とを、得られるポリオレフィン樹脂組成物全体に対して該繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子の含有量が5〜20質量%となる割合で溶融混練してポリオレフィン樹脂組成物を得る工程;そして、
得られたポリオレフィン樹脂組成物を成形する工程。
本発明はまた、下記の工程からなる、荷重たわみ温度の高温化を指標とする耐熱性と平均線膨張率の低減を指標とする形状安定性とが向上したポリオレフィン樹脂成形品の製造方法にもある:
ポリオレフィン樹脂とポリオレフィン樹脂用の核剤で表面が処理されている繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子とを、得られるポリオレフィン樹脂組成物全体に対して該繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子の含有量が50〜90質量%となる割合で溶融混練してマスタバッチを得る工程;
得られたマスタバッチとポリオレフィン樹脂とを溶融混練して、繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子の濃度がマスタバッチよりも低いポリオレフィン樹脂組成物を得る工程;そして、
得られたポリオレフィン樹脂組成物を成形する工程。
本発明の方法を用いることによって耐熱性、形状安定性、剛性及び耐衝撃性などの特性が改良されたポリオレフィン樹脂成形品を得ることができる。本発明の方法により得られたポリオレフィン樹脂成形品は、自動車部品、電気・電子部品、精密機械部品などの成形品として有利に利用することができる。
本発明では、ポリオレフィン樹脂用の核剤で表面が処理されている繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子からなるポリオレフィン樹脂改質剤を用いる。繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子は、ポリオレフィン樹脂用の核剤を、繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子に対して0.1〜5質量%の範囲にて含有していることが好ましく、0.2〜3質量%の範囲にて含有していることがより好ましい。
本発明において用いる繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子とは、化学式がMgSO4・5Mg(OH)2・3H2Oで表すことのできる公知の塩基性硫酸マグネシウムの針状粒子をいう。本発明で用いる繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子は、真比重が2.3と、チタン酸カルシウムや炭酸カルシウムなどの繊維状粒子よりも比重が小さい。本発明で用いる繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子は、BET比表面積が7〜15m2/gの範囲、平均繊維長が8〜30μmの範囲、平均繊維径が0.5〜1.0μmの範囲、平均アスペクト比(平均繊維長/平均繊維径)が10〜50の範囲にあることが好ましい。繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子は、水酸化マグネシウムと硫酸マグネシウムとを混合して水熱合成反応により製造することができる。
本発明において用いるポリオレフィン樹脂用の核剤としては、例えば、特開昭62−91547号公報や特開平6−220258号公報に記載されている有機酸及びその塩、ソルビトール誘導体を挙げることができる。有機酸の例としては、芳香族リン酸、脂肪族飽和ジカルボン酸、芳香族モノ又はジカルボン酸、脂環式化合物のカルボン酸、フェニル酢酸、ジフェニル酢酸、イソニコチン酸、ベンゼンスルホン酸を挙げることができる。有機酸の塩の例としては、ナトリウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、マグネシウム塩、アミン塩を挙げることができる。
芳香族リン酸としては、炭素数4以下のアルキルのモノ、ジ乃至トリ置換又は非置換フェニルリン酸、そのビス体、炭素数4以下のアルキルのモノ乃至ジ置換又は非置換フェニルリン酸の2,2’−メチレン、エチリデン、プロピリデン又はブチリデンビス誘導体、具体的には、フェニルリン酸、t−ブチルフェニルリン酸、ジフェニルリン酸、ビス(t−ブチルフェニル)リン酸、ビス(ジ−t−ブチルフェニル)リン酸、2,2’−メチレンビス(ジメチルフェニル)リン酸、2,2’−メチレンビス(ジ−t−ブチルフェニル)リン酸、2,2’−エチリデンビス(ジメチルフェニル)リン酸、2,2’−エチリデンビス(ジ−t−ブチルフェニル)リン酸を挙げることができる。また、芳香族リン酸には、BPPAなどのリン酸エステルも含まれる。
脂肪族飽和ジカルボン酸は、炭素数3〜12の脂肪族飽和ジカルボン酸であることが好ましい。脂肪族飽和ジカルボン酸の例としては、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸を挙げることができる。
芳香族モノ又はジカルボン酸の例としては、安息香酸類、芳香族ジカルボン酸、ナフトエ酸類、けい皮酸類等を挙げることができ、具体例としては、安息香酸、メチル安息香酸、エチル安息香酸、イソプロピル安息香酸、p−t−ブチル安息香酸、フェニル安息香酸、α−ナフトエ酸、β−ナフトエ酸、けい皮酸、メチルけい皮酸、エチルけい皮酸、イソプロピルけい皮酸、t−ブチルけい皮酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸を挙げることができる。
脂環式化合物のカルボン酸の例としては、シクロヘキサンカルボン酸、シクロペンタンカルボン酸、カプロン酸、イソカプロン酸、アビエチン酸を挙げることができる。
ソルビトール誘導体の例としては、1,3,2,4−ジペンジルデンソルビトール、1,3,2,4−ジ(メトキシベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ(エトキシベンジリデン)ソルビトールを挙げることができる。
核剤として、上記の有機酸及びその塩もしくはソルビトール誘導体の他に、ゲルオールを用いることができる。
核剤は、一種を単独で用いてもよいし、二種以上を併用してもよい。核剤は、芳香族リン酸、脂肪族飽和ジカルボン酸、及び芳香族モノ又はジカルボン酸からなる群より選ばれた少なくとも一種の有機酸もしくはその塩であることが好ましく、芳香族リン酸、芳香族モノカルボン酸もしくはその塩がより好ましい。有機酸及びその塩は、繊維状塩基性硫酸マグネシウムの水酸基と反応して、繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子の表面に強く付着する。
特に好ましい核剤の例としては、BPPAのナトリウム塩(2,4,8,10−テトラ
−tert−ブチル−6−(ソジオオキシ)−12H−ジベンゾ[d、g][1,3,2]ジオキサホスホシン6−オキシド)、p−t−ブチル安息香酸、安息香酸を挙げることができる。
繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子の核剤による表面処理の方法としては、例えば、繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子のスラリーに核剤もしくは核剤の無水物(例えば、無水フタル酸)を加え、スラリー状態で混合攪拌し、次いで、遠心分離機、真空フィルターなどの公知の脱水処理装置を用いて、ケーキ状にした後乾燥する方法を用いることができる。スラリーに加える核剤の量は、繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子100質量部に対して、0.1〜5質量部の範囲にあることが好ましく、0.2〜3質量部の範囲にあることがより好ましい。
上記のポリオレフィン樹脂改質剤を用いて、耐熱性、形状安定性、剛性及び耐衝撃性などの特性を改質するポリオレフィン樹脂の例としては、エチレン・プロピレン・ブテン・ペンテン・ヘキセン・4−メチルペンテン−1・オクテン等のα−オレフィンの単独重合体、同共重合体、もしくはこれらα−オレフィンとビニルエステル(酢酸ビニル・酪酸ビニル等)、不飽和カルボン酸又はその誘導体(アクリル酸・無水マレイン酸・メタクリル酸メチル・アクリル酸エチル等)、芳香族不飽和単量体(スチレン・α−メチルスチレン等)等の他の不飽和単量体とのランダム・ブロック又はグラフト共重合体、その共重合体のケン化物又は金属イオン化物等の樹脂を挙げることができる。具体例としては、超低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ3−メチルペンテン−1、プロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体、エチレンとビニルエステル・不飽和カルボン酸又はその誘導体・芳香族不飽和単量体等とのランダム・ブロック又はグラフト共重合体、ポリプロピレンのビニルエステル・不飽和カルボン酸又はその誘導体・芳香族不飽和単量体等グラフト変性物を挙げることができる。
上記のポリオレフィン樹脂改質剤を用いたポリオレフィン樹脂組成物は、該ポリオレフィン樹脂改質剤の含有量が樹脂組成物全体に対して、5〜20質量%の範囲、好ましくは5〜15質量%の範囲にて均一に分散されていることが好ましい。
上記のポリオレフィン樹脂改質剤が均一に分散されたポリオレフィン樹脂組成物を製造する方法としては、例えば、ポリオレフィン樹脂改質剤とポリオレフィン樹脂とを同時もしくは順次、混練機に投入し、次いで加熱下に溶融混練する方法を用いることができる。また、上記のポリオレフィン樹脂改質剤とポリオレフィン樹脂とをポリオレフィン樹脂改質剤濃度が樹脂組成物全体に対して、50〜90質量%の範囲、好ましくは60〜80質量%の範囲となる量にて、溶融混練して、高濃度ポリオレフィン樹脂改質剤含有ポリオレフィン樹脂組成物(マスタバッチ)を製造し、次いで該高濃度ポリオレフィン樹脂改質剤含有ポリオレフィン樹脂組成物にポリオレフィン樹脂を加えて、溶融混練してポリオレフィン樹脂改質剤を希釈する方法を用いることもできる。
混練機の例としては、一軸混練機や二軸混練機などの押出機、二軸連続ミキサー、バンバリーミキサー、スーパーミキサー、ミキシングロール、ニーダー、ブラベンダープラストグラフを挙げることができる。
本発明の方法によって得られるポリオレフィン樹脂改質剤を含むポリオレフィン樹脂組成物には、所望により、樹脂組成物の特性改善のために、熱安定剤、光安定剤、可塑剤、架橋剤、酸化防止剤、難燃剤、顔料、染料、滑剤、帯電防止剤、離型剤、香料、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、ガラス繊維等の無機物、ゴムあるいは熱可塑性エラストマー、ゴムで変性された熱可塑性樹脂などを配合することができる。
本発明の方法によって得られるポリオレフィン樹脂改質剤を含むポリオレフィン樹脂組成物は、射出成形法などの公知の成形方法により、成形品とすることができる。本発明の方法によって得られるポリオレフィン樹脂改質剤を含むポリオレフィン樹脂組成物は、自動車部品、電気・電子部品、精密機械部品などのための樹脂成形品、特に自動車のインストルメントパネルなどの内装材やバンパーなどの外装材の製造に有利に用いることができる。
本実施例及び比較例において述べる成形品の荷重たわみ温度、平均線膨張率(MD方向)、曲げ弾性率、アイゾット衝撃値は、下記の方法に従って実施した。但し、実施例2と実施例3は、本発明の実施例ではない。
[荷重たわみ温度]
JIS−K−7207(1995)に準じた方法により測定した。成形品のサイズは、長さ127.0mm×幅12.5mm×厚さ3.0mmとした。
荷重たわみ温度が高い方が耐熱性に優れている。
[平均線膨張率]
JIS−K−7197(1991)に準じた方法により測定した。成形品のサイズは、長さ15.0mm×幅6.25mm×厚さ3.0mmとし、長さ方向の平均線膨張率を測定した。
平均線膨張率が低い方が形状安定性に優れている。
[曲げ弾性率]
JIS−K−7171(1994)に準じた方法により測定した。成形品のサイズは、長さ127.0mm×幅12.5mm×厚さ3.0mmとした。
曲げ弾性率が高い方が剛性が高い。
[アイゾット衝撃値]
JIS−K−7110(1984)に準じた方法により測定した。成形品のサイズは、長さ63.5mm×幅12.5mm×厚さ3.0mmとし、長さ方向の中央にノッチを入れて測定した。
アイゾット衝撃値が高い方が耐衝撃性が高い。
[実施例1]
水100Lに、繊維状塩基性硫酸マグネシウム(モスハイジ、宇部マテリアルズ(株)製、BET比表面積:9m2/g、平均繊維長:15μm、平均繊維径:0.5μm、平
均アスペクト比:30)2000gを分散させて、繊維状塩基性硫酸マグネシウムスラリーを調製した。このスラリーに、BPPAのナトリウム塩(2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−6−(ソジオオキシ)−12H−ジベンゾ[d、g][1,3,2]ジオキサホスホシン6−オキシド、旭電化工業(株)製:NA−11)20gを加え、攪拌機にて1時間撹拌した。次いで、スラリーを、真空フィルターにて、線圧5kg/cm2の条件にて脱水して、水分50質量%のケーキとした後、箱形乾燥機にて乾燥して核剤
処理の繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子を得た。
エチレン−プロピレンブロック共重合体(エチレン含有量:8質量%、メルトフローレート:30g/10分)89.5質量部に、上記の核剤処理繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子10質量部、滑剤(ステアリン酸カルシウム)0.3質量部、そして酸化防止剤0.2質量部(チバガイギー(株)製のイルガフォス0.1質量部、チバガイギー(株)製のイルガノス0.1質量部)を加えて、混練機(PCM−30、池貝(株)製)を用いて溶融混練して、ポリオレフィン樹脂組成物を製造した。
次に、得られたポリオレフィン樹脂組成物を射出成形機に投入して、物性試験用の成形品を作成した。得られた成形品の荷重たわみ温度、平均線膨張率(MD方向)、曲げ弾性率、アイゾット衝撃値及び密度の測定結果を表1に示す。
[比較例1]
エチレン−プロピレンブロック共重合体に、核剤処理繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子を加える変わりに、未処理の繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子10質量部とBPPAのナトリウム塩0.1質量部とを加える以外は、実施例1と同様にして、ポリオレフィン樹脂組成物を製造して、物性試験用の成形品を作成した。得られた成形品の荷重たわみ温度、平均線膨張率(MD方向)、曲げ弾性率、アイゾット衝撃値及び密度の測定結果を表1に示す。
[実施例2]
BPPAのナトリウム塩を、p−t−ブチル安息香酸に変えたこと以外は、実施例1と同様にして、核剤処理の繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子を得た。次いで、エチレン−プロピレンブロック共重合体89.5質量部に、得られた核剤処理の繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子10質量部、滑剤0.3質量部、そして酸化防止剤0.2質量部を加えて、実施例1と同様にして、ポリオレフィン樹脂組成物を製造して、物性試験用の成形品を作成した。得られた成形品の荷重たわみ温度、平均線膨張率(MD方向)、曲げ弾性率、アイゾット衝撃値及び密度の測定結果を表1に示す。
[比較例2]
エチレン−プロピレンブロック共重合体に、核剤処理繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子を加える変わりに、未処理の繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子10質量部とp−t−ブチル安息香酸0.1質量部とを加える以外は、実施例2と同様にして、ポリオレフィン樹脂組成物を製造して、物性試験用の成形品を作成した。得られた成形品の荷重たわみ温度、平均線膨張率(MD方向)、曲げ弾性率、アイゾット衝撃値及び密度の測定結果を表1に示す。
[実施例3]
BPPAのナトリウム塩を、安息香酸に変えたこと以外は、実施例1と同様にして、核剤処理の繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子を得た。次いで、エチレン−プロピレンブロック共重合体89.5質量部に、得られた核剤処理の繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子10質量部、滑剤0.3質量部、そして酸化防止剤0.2質量部を加え、実施例1と同様にして、ポリオレフィン樹脂組成物を製造して、物性試験用の成形品を作成した。得られた成形品の荷重たわみ温度、平均線膨張率(MD方向)、曲げ弾性率、アイゾット衝撃値及び密度の測定結果を表1に示す。
[比較例3]
エチレン−プロピレンブロック共重合体に、核剤処理繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子を加える変わりに、未処理の繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子10質量部と安息香酸0.1質量部とを加える以外は、実施例3と同様にして、ポリオレフィン樹脂組成物を製造して、物性試験用の成形品を作成した。得られた成形品の荷重たわみ温度、平均線膨張率(MD方向)、曲げ弾性率、アイゾット衝撃値及び密度の測定結果を表1に示す。
表1
────────────────────────────────────────
荷重たわみ 平均線膨張率 曲げ弾性率 アイゾット衝撃値 密度
温度(℃) (℃-1) (MPa) (kJ/m2) (g/cm3
────────────────────────────────────────
実施例1 120 0.74×10-4 2320 5.8 0.960
比較例1 115 0.84×10-4 1790 5.4 0.961
────────────────────────────────────────
実施例2 118 0.71×10-4 2110 5.9 0.960
比較例2 112 0.86×10-4 1940 5.2 0.959
────────────────────────────────────────
実施例3 116 0.75×10-4 2100 5.8 0.961
比較例3 112 0.85×10-4 1940 5.4 0.960
────────────────────────────────────────
表1に示す結果から、ポリオレフィン樹脂用の核剤で表面が処理されている繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子を混合したポリオレフィン樹脂組成物から得られたポリオレフィン樹脂成形品(実施例1〜3)は、未処理の繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子とポリオレフィン樹脂用の核剤とを別々に混合して製造したポリオレフィン樹脂組成物から得られたポリオレフィン樹脂成形品(比較例1〜3)と比べて、同等の密度でありながらも、耐熱性、形状安定性、剛性及び耐衝撃性が向上していることが分かる。特に、核剤で表面が処理されている繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子を混合したポリオレフィン樹脂組成物から得られたポリオレフィン樹脂成形品は、従来のフィラーでは、向上させるのが困難であった耐熱性及び形状安定性が向上する。

Claims (12)

  1. 曲げ弾性率の上昇を指標とする剛性が向上したポリオレフィン樹脂成形品を製造するためのポリオレフィン樹脂組成物を得るための方法であって、ポリオレフィン樹脂と芳香族リン酸のナトリウム塩で表面が処理されている繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子とを溶融混練する工程を含む方法。
  2. 繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子が、BET比表面積が7〜15m2/gの範囲、平均繊維長が8〜30μmの範囲、平均繊維径が0.5〜1.0μmの範囲、平均アスペクト比が10〜50の範囲にある請求項1に記載の方法。
  3. 繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子が、繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子100質量部に対して0.1〜5質量部の範囲の量の芳香族リン酸のナトリウム塩で処理されている請求項1に記載の方法。
  4. ポリオレフィン樹脂と芳香族リン酸のナトリウム塩で表面が処理されている繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子とを、得られるポリオレフィン樹脂組成物全体に対して該繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子の含有量が5〜20質量%となる割合で溶融混練する請求項1に記載の方法。
  5. ポリオレフィン樹脂と芳香族リン酸のナトリウム塩で表面が処理されている繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子とを、得られるポリオレフィン樹脂組成物全体に対して該繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子の含有量が50〜90質量%となる割合で溶融混練する請求項1に記載の方法。
  6. ポリオレフィン樹脂成形品の剛性の向上が、該ポリオレフィン樹脂成形品の製造に使用したものと同じ、ポリオレフィン樹脂、塩基性硫酸マグネシウム、そして芳香族リン酸のナトリウム塩を溶融混練することによって得られたポリオレフィン樹脂組成物から製造したポリオレフィン樹脂成形品の剛性を比較したものである請求項1に記載の方法。
  7. 下記の工程からなる、曲げ弾性率の上昇を指標とする剛性が向上したポリオレフィン樹脂成形品の製造方法:
    ポリオレフィン樹脂と芳香族リン酸のナトリウム塩で表面が処理されている繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子とを、得られるポリオレフィン樹脂組成物全体に対して該繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子の含有量が5〜20質量%となる割合で溶融混練してポリオレフィン樹脂組成物を得る工程;そして、
    得られたポリオレフィン樹脂組成物を成形する工程。
  8. 繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子が、BET比表面積が7〜15m 2 /gの範囲、平均繊維長が8〜30μmの範囲、平均繊維径が0.5〜1.0μmの範囲、平均アスペクト比が10〜50の範囲にある請求項7に記載のポリオレフィン樹脂成形品の製造方法。
  9. 繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子が、繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子100質量部に対して0.1〜5質量部の範囲の量の芳香族リン酸のナトリウム塩で処理されている請求項7に記載のポリオレフィン樹脂成形品の製造方法。
  10. ポリオレフィン樹脂成形品の剛性の向上が、該ポリオレフィン樹脂成形品の製造に使用したものと同じ、ポリオレフィン樹脂、塩基性硫酸マグネシウム、そして芳香族リン酸のナトリウム塩を溶融混練することによって得られたポリオレフィン樹脂組成物から製造したポリオレフィン樹脂成形品の剛性を比較したものである請求項7に記載のポリオレフィン樹脂成形品の製造方法。
  11. 下記の工程からなる、曲げ弾性率の上昇を指標とする剛性が向上したポリオレフィン樹脂成形品の製造方法:
    ポリオレフィン樹脂と芳香族リン酸のナトリウム塩で表面が処理されている繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子とを、得られるポリオレフィン樹脂組成物全体に対して該繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子の含有量が50〜90質量%となる割合で溶融混練してマスタバッチを得る工程;
    得られたマスタバッチとポリオレフィン樹脂とを溶融混練して、繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子の濃度がマスタバッチよりも低いポリオレフィン樹脂組成物を得る工程;そして、
    得られたポリオレフィン樹脂組成物を成形する工程。
  12. 芳香族リン酸のナトリウム塩で表面が処理されている繊維状塩基性硫酸マグネシウム粒子からなるポリオレフィン樹脂改質剤。
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