JP5384550B2 - 光クロスコネクト装置およびその接続状態監視方法 - Google Patents

光クロスコネクト装置およびその接続状態監視方法 Download PDF

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Description

本発明は、信号光をスイッチングする光クロスコネクト装置において、スイッチングされる各信号光の接続状態を監視する機能を含む光クロスコネクト装置およびその接続状態監視方法に関する。
ここで、監視する接続状態とは、スイッチングされる各信号光の入出力ポート間の経路、および各信号光の光透過損失の変動などを含むものとする。なお、入出力ポート間の経路監視が別途行われている場合には、例えば波長λの信号光が所定の入力ポートから所定の出力ポートにルーチングされる経路は正当なものとして、波長λの信号光の光透過損失の変動のみを監視することも含むものとする。
図15は、光クロスコネクト装置の構成例を示す(特許文献1)。図において、光クロスコネクト装置のスイッチ部には、構成の簡易さ、コスト、信頼性の観点から信号光を電気信号に変換せず、そのまま切り替えを行う光スイッチモジュール50が用いられる。光スイッチモジュール50は、入力信号光1〜nを入力するn本(nは2以上の整数)の入力ポートと、出力信号光1〜nを出力するn本の出力ポートを有する。スイッチ駆動回路51は、スイッチ制御回路52の制御により光スイッチモジュール50を駆動し、各入力ポートと各出力ポートをそれぞれ接続する構成である。
ここで、光スイッチモジュール50としては、例えば図16に示す3次元MEMS(Micro Electro Mechanical Systems) 光スイッチが知られている。3次元MEMS光スイッチは、一対のMEMSミラーと光ファイバアレイを用い、MEMSミラーの角度を駆動制御することによりn×nのスイッチングが可能な構成である。このようなMEMSミラーは、ミラーと基板との間に電圧を印加することによって生ずる静電力と、角度変化時にミラーの周辺接続部の変形によって生ずる機械的応力の釣り合いにより、その角度を決定し、光ビームの方向を決定する構成が一般的である。しかし、この釣り合いが機械的振動等によって変動するとミラー角度の変化を生じ、結果として光スイッチモジュール50の入出力ポート間の光透過損失が変動し、スイッチングされた信号光電力が不安定になる。本発明の光クロスコネクト装置およびその接続状態監視は、このような状況でスイッチングされた信号光の安定化制御に用いられる。
図15に示す光スイッチモジュール50の入出力ポート間の光透過損失等の接続状態を監視するには、図17に示すような構成がある。光スイッチモジュール50の各入力ポートには、光カプラ55−1〜55−nを介して光源56−1〜56−nが接続される。光スイッチモジュール50の各出力ポートには、光カプラ57−1〜57−nを介して受光器58−1〜58−nを接続される。任意の入力ポートに対応する光源56−iから送信された監視光は、対応する出力ポートの受光器58−jで受信する構成である。このとき、スイッチ制御回路52は、光源56−1〜56−nから順番に監視光を送信させ、いずれかの受光器58−1〜58−nに受光する光電力をモニタすることにより、設定したスイッチング経路ごとの光透過損失等の接続状態を監視することができる。
特開平06−292246号公報
図17に示すように、光スイッチモジュール50の各入出力ポートにそれぞれ光源および受光器を配置する構成では、任意の入出力ポート間における監視光の光透過損失等からその接続状態を監視することができる。しかし、入出力ポート数の増加とともに監視光の送受信に必要な光源および受光器の数が増え、コスト増加を招くことになる。
本発明は、光スイッチモジュールの各入出力ポート間の接続状態を簡易な構成で監視することができる光クロスコネクト装置およびその接続状態監視方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、複数nの入力ポートと複数nの出力ポートを有し、スイッチ制御手段の制御により各入力ポートと各出力ポートをそれぞれ接続する光スイッチモジュールを含む光クロスコネクト装置において、各出力ポートに接続され、各出力ポートから出力される信号光を入力し、その光パワーの一部を反射光として折り返し、残りの光パワーを透過する反射手段と、各入力ポートに入力する信号光、反射手段から各入力ポートに折り返された反射光をそれぞれ分岐する分岐手段と、分岐手段で分岐された信号光または反射光の経路で、信号光または反射光の周波数シフトを含む変調処理を行う手段と、分岐手段で分岐された信号光と反射光のビート周波数成分を検出する受光器とを備え、スイッチ制御手段は、光スイッチモジュールの接続する入出力ポート間で、信号光が反射手段で折り返し、受光器で検出された信号光と反射光のビート周波数成分を検出して当該入出力ポート間の接続状態を監視する構成である。
第2の発明は、第1の発明の光クロスコネクト装置の入出力ポート間の接続状態を監視する光クロスコネクト装置の接続状態監視方法において、光スイッチモジュールの接続する入出力ポート間で、信号光が反射手段で折り返し、受光器で検出された信号光と反射光のビート周波数成分をもとに、当該入出力ポート間の接続状態を監視する。
本発明の光クロスコネクト装置およびその接続状態監視方法では、光スイッチモジュールの各入出力ポート間で、入力ポートから入力した信号光の光パワーの一部を出力ポートごとに折り返し、その折り返した反射光の受光レベルを検出することにより、当該入出力ポート間の接続状態を監視することができる。
また、信号光の光パワーの一部を折り返した反射光を光スイッチモジュールの入力側でモニタすることにより、入力ポートに入力する信号光と比較するための装置構成がコンパクトになり、接続状態監視を安価な構成で行うことができる。
本発明の光クロスコネクト装置の第1の実施形態を示す図。 監視光送受信器22の構成例を示す図。 合分波手段21の第1の構成例および透過特性例を示す図。 合分波手段21の第2の構成例を示す図。 反射手段23の第1の構成例および透過・反射特性例を示す図。 反射手段23の第2の構成例および透過・反射特性例を示す図。 反射手段23の第3の構成例および透過・反射特性例を示す図。 本発明の光クロスコネクト装置の第2の実施形態を示す図。 合分波手段21と各出力ポート対応の反射手段26の第1の透過・反射特性例を示す図。 合分波手段21と各出力ポート対応の反射手段26の第2の透過・反射特性例を示す図。 本発明の光クロスコネクト装置の第3の実施形態を示す図。 反射手段33の透過・反射特性例を示す図。 本発明の光クロスコネクト装置の第4の実施形態を示す図。 本発明の光クロスコネクト装置の第5の実施形態を示す図。 光クロスコネクトの構成例を示す図。 3次元MEMS光スイッチの構成例を示す図。 光クロスコネクト装置の従来の接続状態監視の構成例を示す図。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の光クロスコネクト装置の第1の実施形態を示す。
図において、光スイッチモジュール10は、n本(nは2以上の整数)の入力ポートとn本の出力ポートを有する。スイッチ駆動回路11は、スイッチ制御回路12の制御により光スイッチモジュール10を駆動し、所定の入出力ポート間をそれぞれ接続する。光スイッチモジュール10の各入力ポートには、入力信号光と監視光の合波および分波を行う合分波手段21−1〜21−nを介して監視光送受信器22−1〜22−nが接続される。光スイッチモジュール10の各出力ポートには、監視光を反射し、出力信号光を透過する反射手段23−1〜23−nが接続される。
スイッチ制御回路12の制御に応じて接続される光スイッチモジュール10の入出力ポートi−j間(i,jは1〜nの任意の整数)において、監視光送受信器22−iから送信された監視光は、合分波手段21−iで入力信号光に合波して光スイッチモジュール10の入力ポートiに入力され、出力ポートjから出力して反射手段23−jで反射し、さらに光スイッチモジュール10の出力ポートjから入力ポートiに戻り、合分波手段21−iで分波して監視光送受信器22−iで検出される。この監視光送受信器22−iの検出結果は、入出力ポートi−j間における監視光の受光レベルとしてスイッチ制御回路12に伝えられる。スイッチ制御回路12は、この受光レベルをもとにスイッチ駆動回路11を制御し、入出力ポートi−j間の接続状態が最適(例えば監視光の受光レベルが最大)になるように設定する。以上の処理を光スイッチモジュール10の各入出力ポート間で行うことにより、光スイッチモジュール10の接続状態監視および接続状態の最適化制御が可能となる。
図2は、監視光送受信器22の構成例を示す。図において、監視光光源221から出力される監視光は、レンズ222、ハーフミラー223を介して光ファイバ224に出力される。反射して戻った監視光は、光ファイバ224からハーフミラー223、レンズ225を介して受光器226に受光される。なお、ハーフミラー223に代えて光カプラを用いることも可能であるが、この場合には監視光光源側に光アイソレータを挿入して戻ってくる監視光を遮断する。制御部227は、スイッチ制御回路12の制御により監視光光源221を動作させ、受光器226の受光レベルをスイッチ制御回路12に伝達する。なお、このような一体化モジュール構成の光送受信器は極めて安価に提供されている。
以下、光スイッチモジュール10の入力ポート側に接続され、入力信号光と監視光を合波し、かつ反射して戻ってくる監視光を分波する合分波手段21と、光スイッチモジュール10の出力ポート側に接続され、合波されている出力信号光と監視光から出力信号光を分波して出力するとともに監視光を反射する反射手段23に分けて説明する。
図3は、合分波手段21の第1の構成例および透過特性例を示す。合分波手段21は、図3(1) に示すように3ポート構成または4ポート構成である。ここでは、ポート1が信号光の入力ポートとし、ポート2が監視光の入出力ポートとし、ポート3と光スイッチモジュール10の入力ポートaが接続されるものとする。
図3(2) は、低域通過(高域通過)型の合分波手段21のポート対応の透過特性を示す。ポート1−3の透過特性とポート2−3の透過特性は相補的な関係にあり、ポート1−3の透過帯域に信号光波長を設定し、ポート2−3の透過帯域に監視光波長を設定する。
図3(3) は、帯域通過(帯域阻止)型の合分波手段21のポート対応の透過特性を示す。ポート1−3の透過特性とポート2−3の透過特性は相補的な関係にあり、ポート1−3の透過帯域に信号光波長を設定し、ポート2−3の透過帯域に監視光波長を設定する。このような合分波手段21としては、例えばリング共振型フィルタを利用することができる。
図3(4) は、透過特性が周期型の合分波手段21のポート対応の透過特性を示す。ポート1−3の周期的透過特性とポート2−3の周期的透過特性は相補的な関係にあり、ポート1−3の透過帯域に信号光波長を設定し、ポート2−3の透過帯域に監視光波長を設定する。このような合分波手段21としては、例えばマッハツェンダ干渉計型フィルタを利用することができる。
以上の構成において、入力信号光は、合分波手段21のポート1−3を通過して光スイッチモジュール10のポートaに入力し、光スイッチモジュール10のポートbから出力して反射手段(図示せず)を透過する。一方、監視光送受信器22から出力された監視光は、合分波手段21のポート2−3を通過して光スイッチモジュール10のポートaに入力し、光スイッチモジュール10のポートbから出力して反射手段で反射し、逆の経路を辿って合分波手段21のポート3−2を通過して監視光送受信器22で検出される。
図4は、合分波手段21の第2の構成例を示す。合分波手段21は、図4(1) に示すように光カプラ211と光アイソレータ212で構成される。入力信号光の入力ポートは、光アイソレータ212、光カプラ211を介して光スイッチモジュール10の入力ポートaに接続され、監視光の入出力ポートは光カプラ211を介して光スイッチモジュール10の入力ポートaに接続される。図4(2) は、信号光と監視光のスペクトルを示し、監視光は信号光に対して広帯域な例を示す。なお、信号光と監視光が図3に示すように狭帯域の光であっても、本構成の合分波手段21を用いることができる。
図5は、反射手段23の第1の構成例および透過・反射特性例を示す。反射手段23は、図5(1) に示すように3ポート構成または4ポート構成であるが、ポート2に反射器24を備える。ここでは、ポート1が信号光の出力ポートとし、ポート2が監視光の反射ポートとし、ポート3と光スイッチモジュール10の出力ポートbが接続されるものとする。
図5(2) は、低域通過(高域通過)型の反射手段23のポート対応の透過・反射特性を示す。ポート1−3の透過特性とポート2−3の透過特性(反射特性)は相補的な関係にあり、ポート1−3の透過帯域に信号光波長を設定し、ポート2−3の透過帯域(反射帯域)に監視光波長を設定する。すなわち、本構成の反射手段23は、図3(2) に示す透過特性を有する合分波手段21と相対関係にある。
図5(3) は、帯域通過(帯域阻止)型の反射手段23のポート対応の透過・反射特性を示す。ポート1−3の透過特性とポート2−3の透過特性(反射特性)は相補的な関係にあり、ポート1−3の透過帯域に信号光波長を設定し、ポート2−3の透過帯域(反射帯域)に監視光波長を設定する。すなわち、本構成の反射手段23は、図3(3) に示す透過特性を有する合分波手段21と相対関係にある。このような反射手段23としては、例えばリング共振型フィルタを利用することができる。
図5(4) は、透過特性が周期型の反射手段23のポート対応の透過・反射特性を示す。ポート1−3の周期的透過特性とポート2−3の周期的透過特性は相補的な関係にあり、ポート1−3の透過帯域に信号光波長を設定し、ポート2−3の透過帯域(反射帯域)に監視光波長を設定する。すなわち、本構成の反射手段23は、図3(4) に示す透過特性を有する合分波手段21と相対関係にある。このような反射手段23としては、例えばマッハツェンダ干渉計型フィルタを利用することができる。
以上の構成において、光スイッチモジュール10のポートbから出力される出力信号光は、反射手段23のポート3−1を通過して出力されるとともに、監視光は反射手段23のポート3−2および反射器24で折り返し、ポート3から光スイッチモジュール10のポートbに入力し、光スイッチモジュール10のポートaから出力される。
図6は、反射手段23の第2の構成例および透過・反射特性例を示す。反射手段23は、図6(1) に示すように2ポート構成である。ここでは、ポート1と光スイッチモジュール10の出力ポートbが接続され、ポート2が信号光の出力ポートとする。図6(2) に示すこの反射手段23の透過・反射特性は、図5(3) に示すものと同様に帯域通過(帯域阻止)型の透過特性を示し、特定の波長を反射し、その他の波長を透過する。透過帯域に信号光波長(例えば1300nm帯または1550nm帯)を設定し、反射帯域に監視光波長(例えば1300nm帯と1550nm帯の間の適当な波長帯)を設定する。このような反射手段23としては、例えばファイバグレーティングを利用することができる。ファイバグレーティングは、透過帯域と反射帯域を比較的自由に設計することができ、また光ファイバとの接続が容易で低損失、安定なフィルタである。
図7は、反射手段23の第3の透過・反射特性例を示す。反射手段23は、図7(1),(2) に示すように、図5(1) に示す第1の構成例の3ポート構成、または図6(1) に示す第2の構成例の2ポート構成と同様とする。ここでは、各ポート間の透過特性が図5(3) または図6(2) に示すものと反転する。すなわち、図7(3) に示すように、ポート1−3の透過特性とポート2−3の透過特性(反射特性)は相補的な関係にあるが、反射帯域が広くなっている。したがって、図4に示すように広帯域の監視光を用いる場合に適する反射手段23であり、信号光と、信号光と同じ帯域の監視光の一部が通過するとともに、広帯域の監視光の大部分が反射する。なお、信号光とともに通過する監視光は雑音となるが、広帯域の監視光のスペクトル密度が小さいので無視することができる。このような反射手段23としては、例えばリング共振型フィルタまたはファイバグレーティングを利用することができる。
以上説明したように、図1に示す第1の実施形態は、図3に示す合分波手段23のいずれかと、図5および図6に示す反射手段23のいずれかの組み合わせをとり、信号光と監視光の波長を適宜選択することにより実現することができる。また、広帯域の監視光を用いた場合には、図4に示す合分波手段23と図7に示す反射手段23の組み合わせで対応することができる。
(第2の実施形態)
図8は、本発明の光クロスコネクト装置の第2の実施形態を示す。
図において、光スイッチモジュール10は、n本(nは2以上の整数)の入力ポートとn本の出力ポートを有する。スイッチ駆動回路11は、スイッチ制御回路12の制御により光スイッチモジュール10を駆動し、所定の入出力ポート間をそれぞれ接続する。光スイッチモジュール10の各入力ポートには、入力信号光と監視光の合波および分波を行う合分波手段21−1〜21−nを介して監視光送受信器25−1〜25−nが接続される。この監視光送受信器25−1〜25−nは波長可変光源を備え、送信する監視光の波長を光スイッチモジュール10の出力ポートに合わせて変更可能な構成とする。光スイッチモジュール10の各出力ポートには、それぞれ割り当てられた所定の波長の監視光を反射し、出力信号光および割り当て波長と異なる監視光を透過する反射手段26−1〜26−nが接続される。
スイッチ制御回路12の制御に応じて接続される光スイッチモジュール10の入出力ポートi−j間(i,jは1〜nの任意の整数)において、監視光送受信器25−iから送信された出力ポートjに対応する波長λjの監視光は、合分波手段21−iで入力信号光に合波して光スイッチモジュール10の入力ポートiに入力され、出力ポートjから出力して反射手段26−jで反射し、さらに光スイッチモジュール10の出力ポートjから入力ポートiに戻り、合分波手段21−iで分波して監視光送受信器25−iで検出される。この監視光送受信器25−iの検出結果は、入出力ポートi−j間における波長λjの監視光の受光レベルとしてスイッチ制御回路12に伝えられる。スイッチ制御回路12は、この受光レベルをもとにスイッチ駆動回路11を制御し、入出力ポートi−j間の接続状態が最適(例えば監視光の受光レベルが最大)になるように設定する。以上の処理を光スイッチモジュール10の各入出力ポート間で行うことにより、光スイッチモジュール10の接続状態監視および接続状態の最適化制御が可能となる。
図9は、合分波手段21と各出力ポート対応の反射手段26の第1の透過・反射特性例を示す。ここでは、合分波手段21として、図3(2) に示す低域通過(高域通過)型の合分波手段の透過特性を示す。また、光スイッチモジュール10の出力ポートb,cに接続される反射手段26として、図6に示す帯域通過(帯域阻止)型の反射手段の透過・反射特性を示す。出力ポートbに接続される反射手段26−bの反射波長をλbとし、出力ポートcに接続される反射手段26−cの反射波長をλcとする。合分波手段21−aのポート2−3の透過帯域には、この反射波長λb,λcが含まれるものとする。
光スイッチモジュール10の入出力ポートa−b間の接続状態監視を行う場合には、監視光送受信器25−aから出力する監視光の波長をλbに設定する。この監視光は、合分波手段21−aで信号光と合波して光スイッチモジュール10の入力ポートaに入力し、スイッチ制御回路(12)の制御によって設定されている出力ポートbから出力されて反射手段26−bに入力する。反射手段26−bでは、信号光を通過させるとともに、波長λbの監視光を反射し、光スイッチモジュール10の出力ポートbから入力ポートaに戻り、合分波手段21−aで分波して監視光送受信器25−aで検出される。この波長λbの監視光の受光レベルに応じて、光スイッチモジュール10の入出力ポートa−b間を識別してその接続状態の監視が可能になる。なお、完全な誤接続により波長λbの監視光が例えば出力ポートcから出力された場合には反射手段26−cで反射せず、監視光送受信器25−aでその監視光が検出されないので、誤接続を確認することができる。
図10は、合分波手段21と各出力ポート対応の反射手段26の第2の透過・反射特性例を示す。ここでは、広帯域の監視光を用いる例を示すが、監視光の帯域は合分波手段21のポート2−3の透過帯域内に設定する。各出力ポート対応の反射手段26の反射帯域は、合分波手段21のポート2−3の透過帯域内で互いに異なるものとする。
この場合には、監視光送受信器25から出力された広帯域の監視光は、出力ポートに対応した反射帯域成分のみが反射して戻る。したがって、接続する入出力ポートに対応した波長の監視光を選択的に受光する機能を監視光送受信器25に付加し、当該波長の監視光の受光レベルを検出することにより、対応する入出力ポート間を識別してその接続状態の監視が可能になる。
(第3の実施形態)
図11は、本発明の光クロスコネクト装置の第3の実施形態を示す。本実施形態の特徴は、監視光を用いず、信号光を用いて接続状態監視を行うところにある。
図において、光スイッチモジュール10は、n本(nは2以上の整数)の入力ポートとn本の出力ポートを有する。スイッチ駆動回路11は、スイッチ制御回路12の制御により光スイッチモジュール10を駆動し、所定の入出力ポート間をそれぞれ接続する。光スイッチモジュール10の各入力ポートには、反射光を分岐する光分岐手段31−1〜31−nを介して受光器32−1〜32−nが接続される。光スイッチモジュール10の各出力ポートには、それぞれ出力信号光の光パワーの一部を反射して反射光として折り返し、残りの出力信号光を透過する反射手段33−1〜33−nが接続される。
図12は、反射手段33の透過・反射特性例を示す。反射手段33は、図5(1) に示す第1の構成例の3ポート構成、または図6(1) に示す第2の構成例の2ポート構成と同様とする。図に示す反射手段33の透過・反射特性は、信号光波長の光パワーの一部を反射する。このような反射手段33としては、例えばファイバグレーティングまたはリング共振型フィルタを利用することができる。
スイッチ制御回路12の制御に応じて接続される光スイッチモジュール10の入出力ポートi−j間(i,jは1〜nの任意の整数)において、入力信号光iは光スイッチモジュール10の入力ポートiに入力され、出力ポートjから出力して反射手段33−jでその光パワーの一部が反射し、残りの光パワーが出力信号光jとして出力される。反射手段33−jで反射する反射光jは、光スイッチモジュール10の出力ポートjから入力ポートiに戻り、光分岐手段31−iで分岐して受光器32−iで検出される。この受光器32−iの検出結果は、入出力ポートi−j間における反射光jの受光レベルとしてスイッチ制御回路12に伝えられる。スイッチ制御回路12は、この受光レベルをもとにスイッチ駆動回路11を制御し、入出力ポートi−j間の接続状態が最適(例えば反射光jの受光レベルが最大)になるように設定する。以上の処理を光スイッチモジュール10の各入出力ポート間で行うことにより、光スイッチモジュール10の接続状態監視および接続状態の最適化制御が可能となる。
なお、光分岐手段31−iとして、反射光jを一方のポートに分岐するとともに、他方のポートに入力信号光iの光パワーの一部を分岐する構成、例えば光カプラを用いることができる。受光器32−iでは、光分岐手段31−iで分岐された反射光jと入力信号光iの受光レベルを比較することにより、高い精度で入出力ポートi−j間の接続状態監視および接続状態の最適化制御が可能となる。本構成の発展形態を図13に第4の実施形態として示す。
(第4の実施形態)
図13は、本発明の光クロスコネクト装置の第4の実施形態を示す。
図において、光スイッチモジュール10は、n本(nは2以上の整数)の入力ポートとn本の出力ポートを有する。スイッチ駆動回路11は、スイッチ制御回路12の制御により光スイッチモジュール10を駆動し、所定の入出力ポート間をそれぞれ接続する。光スイッチモジュール10の各出力ポートには、それぞれ出力信号光の光パワーの一部を反射して反射光として折り返し、残りの出力信号光を透過する反射手段33−1〜33−nが接続される。光スイッチモジュール10の各入力ポートには、反射光を一方のポートに分岐する光分岐手段31−1〜31−nが接続される。光分岐手段31−1〜31−nの他方のポートには、入力信号光1〜nの一部の光パワーが分岐する。この分岐した小パワーの入力信号光1〜nには、光周波数シフタ34−1〜34−nを介して微小な周波数シフトΔfが与えられる。反射光と周波数シフトした入力信号光は、光カプラ35−1〜35−nで合波して受光器32−1〜32−nに入力する。
受光器32−1〜32−nでは、周波数シフトした入力信号光の周波数成分と、反射光と周波数シフトした入力信号光のビート周波数成分が現れる。この両成分の信号電力を比較することにより、光出力変動が入力信号光そのものによるのか、光スイッチモジュール内部で生じたものであるのか区別することができる。
なお、光周波数シフタ34−1〜34−nは、入力信号光と反射光の光周波数差を与える構成であればよいので、反射光の経路に備えてもよい。例えば、光スイッチモジュール10の各出力ポートと反射手段33−1〜33−nとの間、光スイッチモジュール10の各入力ポートと光分岐手段31−1〜31−nとの間、光分岐手段31−1〜31−nで反射光が分岐される経路のいずれでもよい。また、光周波数シフタ34−1〜34−nに代えて、光の強度または位相を変調する手段を使用しても同様の機能を実現することができる。
(第5の実施形態)
図14は、本発明の光クロスコネクト装置の第5の実施形態を示す。
本実施形態では、第4の実施形態における光スイッチモジュール10の各出力ポートと反射手段33−1〜33−nとの間に光周波数シフタ34−1〜34−nを備える構成において、各光周波数シフタ34−1〜34−nの周波数シフト量を互いに異なるΔf1〜Δfnに設定する。これにより、入力信号光と周波数シフトした反射光のビート周波数成分を個別に監視することにより、光スイッチモジュール10の入出力ポート間を識別してその接続状態の監視が可能になる。
(その他の実施形態)
光クロスコネクト装置の光スイッチモジュール10が冗長構成をとる場合には、現用系各入力ポートに対応する入力光信号を予備系に分岐する入力側光カプラを備え、現用系および予備系の各出力ポートに対応する出力光信号と結合する出力側光カプラを備える。この入力側光カプラとして、例えば図11に示す光分岐手段31−1〜31−nを共用することにより、容易に光スイッチモジュール10の冗長構成に対する接続状態監視が可能になる。
10 光スイッチモジュール
11 スイッチ駆動回路
12 スイッチ制御回路
21 合分波手段
22,25 監視光送受信器
23,26 反射手段
24 反射器
31 光分岐手段
32 受光器
33 反射手段
34,36 光周波数シフタ
35 光カプラ

Claims (2)

  1. 複数nの入力ポートと複数nの出力ポートを有し、スイッチ制御手段の制御により各入力ポートと各出力ポートをそれぞれ接続する光スイッチモジュールを含む光クロスコネクト装置において、
    前記各出力ポートに接続され、前記各出力ポートから出力される信号光を入力し、その光パワーの一部を反射光として折り返し、残りの光パワーを透過する反射手段と、
    前記各入力ポートに入力する前記信号光、前記反射手段から前記各入力ポートに折り返された前記反射光をそれぞれ分岐する分岐手段と、
    前記分岐手段で分岐された前記信号光または前記反射光の経路で、前記信号光または前記反射光の周波数シフトを含む変調処理を行う手段と、
    前記分岐手段で分岐された前記信号光と前記反射光のビート周波数成分を検出する受光器とを備え、
    前記スイッチ制御手段は、前記光スイッチモジュールの接続する入出力ポート間で、前記信号光が前記反射手段で折り返し、前記受光器で検出された前記信号光と前記反射光のビート周波数成分を検出して当該入出力ポート間の接続状態を監視する構成である
    ことを特徴とする光クロスコネクト装置。
  2. 請求項1に記載の光クロスコネクト装置の入出力ポート間の接続状態を監視する光クロスコネクト装置の接続状態監視方法において、
    前記光スイッチモジュールの接続する入出力ポート間で、前記信号光が前記反射手段で折り返し、前記受光器で検出された前記信号光と前記反射光のビート周波数成分をもとに、当該入出力ポート間の接続状態を監視する
    ことを特徴とする光クロスコネクト装置の接続状態監視方法。
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