JP7229431B1 - 切替可否診断装置及び光スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

切替可否診断装置は、入力ポートの数がM(1以上の自然数)、出力ポートの数がN(2以上の自然数)であり、M個の入力ポートとN個の出力ポートとの間において、入力ポートから出力ポートへの光経路が切り替えられる光スイッチ素子(10)の出力ポートから出力された光通信信号の周波数より低い周波数の診断用光信号が重畳された光通信信号から分岐された一部の光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出する検知部(31)と、検知部(31)により抽出された診断用電気信号の振幅値と設定した閾値とを比較し、診断用電気信号の振幅値が閾値以上であると正常、閾値未満であると光経路の切り替えが不可の可能性有と判定する切替可否診断部(32)とを備える。

Description

本開示は、入力ポートの数がM、出力ポートの数がNであり、M個の入力ポートとN個の出力ポートとの間において、入力ポートから出力ポートへの光経路が変更されるM×N光スイッチ素子の光経路の切り替えが可能か否かの可否を診断する切替可否診断装置及び光スイッチ装置に関する。
光通信ネットワークにおいて、複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する光スイッチ、特に、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)光スイッチが用いられており、MEMS光スイッチにおける可動部における故障診断について、特許文献1に記載されている。
特許文献1には、アクチュエータによって可動部の位置を第1及び第2の安定位置の間で2値的に切り替え駆動するMEMSデバイスに関し、2値的な切り替え駆動のいずれか一方の状態において、可動部に積極的に微小振動を励振するための励振駆動信号を発生させる故障診断用駆動の制御を行ない、静電アクチュエータを兼ねる振動検出手段から、可動部の振動を表す信号を取り出し、故障診断する故障診断機能付きMEMSデバイスが示されている。
特開2006-284746号公報
特許文献1に示された故障診断機能付きMEMSデバイスは、可動部における微小な機械的振動を検出しているため、設置環境に由来する振動などの外乱の影響を受けやすく、故障診断の判別が難しい。
本開示は上記課題を解決するものであり、設置環境に由来する振動などの外乱の影響を抑制して光スイッチ素子の光経路の切り替えの可否診断を行うできる切替可否診断装置を得ることを目的とする。
本開示に係る光スイッチ装置における光スイッチ素子の光経路を切り替えることができるか否かを判定する切替可否診断装置は、入力ポートから出力ポートへの光経路が切り替えられる光スイッチ素子の出力ポートから出力された光通信信号の周波数より低い周波数の診断用光信号が重畳された光通信信号から分岐された一部の光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出し、診断用電気信号を抽出した光スイッチ素子の出力ポートに対応する入力ポートに入力される光通信信号から分岐された一部の光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を基準用電気信号として抽出する検知部と、検知部により抽出された診断用電気信号の振幅値と基準用電気信号の振幅値の差分値を設定した閾値と比較し、差分値の振幅値が閾値以上であると正常、閾値未満であると光経路の切り替えが不可の可能性有と判定する判定部とを備える。
本開示によれば、光スイッチ装置における光スイッチ素子の光経路を切り替えることができるか否かを診断する切替可否診断を、外乱の影響が受け難く精度高く行える。
実施の形態1に係る切替可否診断装置を有する光スイッチ装置を備えた光通信局の構成を示す構成図である。 実施の形態1に係る切替可否診断装置を有する光スイッチ装置の光スイッチ素子におけるAdd/Dropステートの時のAdd/Drop光経路を示す図である。 実施の形態1に係る切替可否診断装置を有する光スイッチ装置の光スイッチ素子におけるBypassステートの時のBypass光経路を示す図である。 実施の形態1に係る切替可否診断装置を有する光スイッチ装置の通常動作時における駆動信号と光経路における出力ポートからの出力(光パワー)との関係を示す図である。 実施の形態1に係る切替可否診断装置を有する光スイッチ装置の切替可否診断時の、光経路における出力ポートからの出力(光パワー)を説明する図である。 実施の形態1に係る切替可否診断装置を有する光スイッチ装置における切替可否診断時の、光通信信号の周波数と診断用光信号の周波数との関係を示す図である。 実施の形態1に係る切替可否診断装置の各検知部を示す構成図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係る切替可否診断装置を有する光スイッチ装置を図1から図7を用いて説明する。
光スイッチ装置は、図1に示すように、光通信ネットワークに接続される光通信局A、光通信局B、光通信局C、・・・の各光通信局に配置される。
実施の形態1に係る切替可否診断装置を有する光スイッチ装置は、光通信ネットワークとして二重リング光ネットワークを対象とし、バイパス用の光スイッチ装置(光開閉器)としても用いられる場合、特に、有益である。但し、この例に限られるものではなく、種々の光ネットワークに用いられる光スイッチ装置に適用できる。
今、図1に示すように、二重リング光通信ネットワークを対象とし、光通信局Aの両隣に光通信局B及び光通信局Cが接続されている例を用いて説明する。
-光通信局B-光通信局A-光通信局C-への光信号の伝搬が第1の光通信ネットワークを構成し、-光通信局C-光通信局A-光通信局B-への光信号の伝搬が第2の光通信ネットワークを構成する。
すなわち、第1の光通信ネットワークと第2の光通信ネットワークにより、二重リングの光通信ネットワークが構築されている。
第1の光通信ネットワーク及び第2の光通信ネットワークは光伝送路により構成される。
光通信局A、光通信局B、光通信局C、・・・の各光通信局は、基本的には同じ構成であるので、光通信局Aを代表して説明する。
光通信局Aは、端末1と、第1の光送受信器2Aと、第2の光送受信器2Bと、実施の形態1に係る切替可否診断装置30を有する光スイッチ装置100を備える。
光スイッチ装置100は、光スイッチ素子10と制御部20と切替可否診断装置30を備える。
端末1は、光通信局Bからの光通信信号が第1の光通信ネットワークを伝搬し、光スイッチ素子10を介して第1の光送受信器2Aに入力され、第1の光送受信器2Aにより電気信号に変換された通信電気信号を処理し、また、処理した結果などの通信電気信号を第2の光送受信器2Bが光通信信号に変換し、光スイッチ素子10及び第1の光通信ネットワークを介して光通信局Cに伝搬される。
端末1は、光通信局Cからの光通信信号が第2の光通信ネットワークを伝搬し、光スイッチ素子10を介して第2の光送受信器2Bに入力され、第2の光送受信器2Bにより電気信号に変換された通信電気信号を処理し、また、処理した結果などの通信電気信号を第1の光送受信器2Aが光通信信号に変換し、光スイッチ素子10及び第2の光通信ネットワークを介して光通信局Bに伝搬される。
端末1は光スイッチ素子10を制御するための駆動指令信号を光スイッチ装置100の制御部20に出力する。
第1の光送受信器2Aは光スイッチ素子10を介して第1の光通信ネットワーク及び第2の通信ネットワークに接続され、光通信局Bが備える第2の光送受信器との光通信を行う。
第2の光送受信器2Bは光スイッチ素子10を介して第1の光通信ネットワーク及び第2の通信ネットワークに接続され、光通信局Cが備える第1の光送受信器との光通信を行う。
第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bはそれぞれ、光トランシーバであり、標準規格に則った仕様又は独自仕様による光通信方式が用いられ、その主信号光は光変調方式、変調周波数、及び符号化方式に応じた周波数スペクトルを有しており、例えば1.25Gbit/sの8bit/10bitに符号化がなされた非ゼロ復帰(NRZ:Non-Return-Zero)強度変調光、又は10Gbit/sの64bit/66bitに符号化がなされたNRZ強度変調光などの高速変調光である。
主信号光は第1の光通信ネットワーク及び第2の通信ネットワークに伝搬される光通信信号である。
第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bはそれぞれ、この分野において通常使用されている光送受信器である。
第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bはそれぞれ、受信段では静電容量によるACカップリングがなされ、下限のカットオフ周波数以上で応答するように設計されている。
すなわち、第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bはそれぞれ、下限のカットオフ周波数未満の低周波の領域に対しては応答しない。
カットオフ周波数は光通信信号の信号レベルが占める周波数帯に対して十分に低い周波数に設定される。
第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bそれぞれのカットオフ周波数は、例えば、静電容量Cが0.1μF、終端抵抗Rが50ohmとすると、静電容量Cと終端抵抗RによるCRフィルタの下限カットオフ周波数fc(=1/2πRC)が31.8kHzである。
また、第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bはそれぞれ、利得制御回路を有しており、受信した光に対して設定されたレベル範囲内のパワー変動に対応できる。
光スイッチ素子10は、入力ポートの数がM、出力ポートの数がNであり、制御部20からの駆動信号によりアドドロップ(Add/Drop)ステートとバイパス(Bypass)ステートの2つの状態(ステート)の内のいずれか一方のスイッチ状態に切り替えるM×N光スイッチ素子である。
Mは1以上の自然数であり、Nは2以上の自然数である。
以下、アドドロップステートをAdd/Dropステートと、バイパスステートをBypassステートとして説明する。
実施の形態1では、入力ポートの数Mが4、出力ポートの数Nが4であるバイパス用の(4×4)光スイッチ素子を例にとって説明する。
なお、二重リングの光通信ネットワークではなく、一つの光通信ネットワークであれば、光スイッチ素子10は(2×2)光スイッチ素子であり、三つの光通信ネットワークであれば、光スイッチ素子10は(6×6)光スイッチ素子であり、n重(nは自然数)に多重化されたリングネットワークにおける光スイッチ素子10は(2n×2n)光スイッチ素子であり、光通信ネットワークによっては、光スイッチ素子10は(1×2)光スイッチ素子である。
また、光スイッチ素子10はバイパス用の光スイッチ素子に限られるものではなく、運用中の光経路と非運用中の光経路の2つの状態を持つ、つまり、切替動作により入力ポートから出力ポートへの光経路が変更される光スイッチ素子でもよい。
要するに、光通信ネットワークに応じて光スイッチ素子10における入力ポートの数Mと出力ポートの数Nが選定される。
但し、実施の形態1では、光スイッチ素子10は、端末1からの駆動指令信号を受けた制御部20からの駆動信号により、光通信信号を第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bに終端するアドドロップ(Add/Drop)光経路と、次の光通信局である光通信局B及び光通信局Cに伝搬されてきた光通信信号をそのまま通過させるバイパス(Bypass)光経路との2つの光経路状態のいずれか一方の光経路に切り替える。
以下、アドドロップ光経路をAdd/Drop光経路と、バイパス光経路をBypass光経路として説明する。
光スイッチ素子10は制御部20からの駆動信号を受け、運用中はAdd/Dropステートに設定されてAdd/Drop光経路を形成し、第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bそれぞれと第1の光通信ネットワーク及び第2の光通信ネットワークと接続して光通信局Aと光通信局B及び光通信局Cと光通信を行えるようにする。
また、光スイッチ素子10は、光通信局Aに停電又は故障等の異常発生時あるいは点検などの理由により端末1を第1の光通信ネットワーク及び第2の光通信ネットワークから切り離す必要がある場合はBypassステートに設定されてBypass光経路を形成し、光通信局Aをスキップして第1の光通信ネットワーク及び第2の光通信ネットワークが光通信局Bと光通信局Cとを接続して光通信局Bと光通信局Cとの光通信を維持させる。
さらに、光スイッチ素子10は、Add/Dropステートにおいて、Add/Drop光経路からBypass光経路への切り替えが可能か否かの切替可否診断時、複数の出力ポートの内の少なくとも一つの出力ポートから、光通信信号の周波数より低い周波数である診断用光信号を重畳させた光通信信号を出力する。
診断用光信号が重畳された光通信信号は、光通信信号自身の光パワーの分配率を診断用光信号の周波数により変調された信号光である。
診断用光信号の周波数は、診断用光信号を電気信号に変換した診断用電気信号の周波数が第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bにおけるカットオフ周波数未満の周波数である。
実施の形態1では、光スイッチ素子10として(4×4)光スイッチ素子を用いた場合について、以下、説明する。
なお、(2×2)光スイッチ素子を2段連結させた構成も(4×4)光スイッチ素子に含まれる。
光スイッチ素子10の4つの入力ポートは、第1の入力(IN)ポート10Ia、第1のアド(ADD)ポート10Ib、第2の入力(IN)ポート10Ic、第2のアド(ADD)ポート10Idである。
光スイッチ素子10の4つの出力ポートは、第1の出力(OUT)ポート10Oa、第1のドロップ(DROP)ポート10Ob、第2の出力(OUT)ポート10Oc、第2のドロップ(DROP)ポート10Odである。
4つの入力ポート及び4つの出力ポートそれぞれには、外部と結線するために光インタフェースとして光コネクタ付き光ファイバが接続される。
以下、入力ポートをINポートと、アドポートをADDポートと、出力ポートをOUTポートと、ドロップポートをDROPポートとして説明する。
また、説明の煩雑さを避けるため、4つの入力ポートに対して共通に説明する場合は単に入力ポートとし、4つの出力ポートに対して共通に説明する場合は単に出力ポートとし、4つの入力ポート及び4つの出力ポートに対して共通に説明する場合は単にポートとして、以下、説明している。
Add/Drop光経路は、図2に示すように、第1の光通信ネットワークに対して第1のINポート10Iaから第1のDROPポート10Obへの光経路と第1のADDポート10Ibから第1のOUTポート10Oaへの光経路であり、第2の光通信ネットワークに対して第2のINポート10Icから第2のDROPポート10Odへの光経路と第2のADDポート10Idから第2のOUTポート10Ocへの光経路である。
Bypass光経路は、図3に示すように、第1の光通信ネットワークに対して第1のINポート10Iaから第1のOUTポート10Oaへの光経路であり、第2の光通信ネットワークに対して第2のINポート10Icから第2のOUTポート10Ocへの光経路である。
第1のINポート10Iaは、光コネクタ付き光ファイバにより第1の光通信ネットワークを構成する光伝送路に接続され、当該光伝送路を介して光通信局Bから光通信信号が入力される。
第1のDROPポート10Obは、光コネクタ付き光ファイバにより第1の光送受信器2Aに接続され、Add/Dropステートの時、第1のINポート10Iaに入力された光通信信号を第1の光送受信器2Aに出力する。
第1のADDポート10Ibは、光コネクタ付き光ファイバにより第2の光送受信器2Bに接続され、端末1にて処理された、第2の光送受信器2Bから出力された光通信信号が入力される。
第1のOUTポート10Oaは、光コネクタ付き光ファイバにより第1の光通信ネットワークを構成する光伝送路に接続され、当該光伝送路を介して、Add/Dropステートの時、第1のADDポート10Ibに入力された光通信信号を、Bypassステートの時、第1のINポート10Iaに入力された光通信信号を、光通信局Cに出力する。
第2のINポート10Icは、光コネクタ付き光ファイバにより第2の光通信ネットワークを構成する光伝送路に接続され、当該光伝送路を介して光通信局Cから光通信信号が入力される。
第2のDROPポート10Odは、光コネクタ付き光ファイバにより第2の光送受信器2Bに接続され、Add/Dropステートの時、第2のINポート10Icに入力された光通信信号を第2の光送受信器2Bに出力する。
第2のADDポート10Idは、光コネクタ付き光ファイバにより第1の光送受信器2Aに接続され、端末1にて処理された、第1の光送受信器2Aから出力された光通信信号が入力される。
第2のOUTポート10Ocは、光コネクタ付き光ファイバにより第2の光通信ネットワークを構成する光伝送路に接続され、当該光伝送路を介して、Add/Dropステートの時、第2のADDポート10Idに入力された光通信信号を、Bypassステートの時、第2のINポート10Icに入力された光通信信号を、光通信局Bに出力する。
光スイッチ素子10は、導波路構成部11とステート設定部12を有する。
導波路構成部11は、入力ポートの数がM(1以上の自然数)、出力ポートの数がN(2以上の自然数)であり、M個の入力ポートに対応したM個の導波路及びN個の出力ポートに対応したN個の導波路を有し、ステート設定部12の動作によりAdd/Drop光経路とBypass光経路の内のいずれか一方の光経路に切り替える。
実施の形態1では、導波路構成部11は、4つの入力ポートと4つの出力ポートと、一端が8つのポートそれぞれに接続され、他端が中央に配置される8つの導波路と、8つの導波路の中央に配置される経路変更部を有する。
4つの入力ポートは第1のINポート10Iaと第1のADDポート10Ibと第2のINポート10Icと第2のADDポート10Idであり、4つの出力ポートは第1のOUTポート10Oaと第1のDROPポート10Obと第2のOUTポート10Ocと第2のDROPポート10Odである。
導波路構成部11は、経路変更部により8つの導波路の光接続関係を変更し、Add/Dropステートの時、図2に示すAdd/Drop光経路を形成し、Bypassステートの時、図3に示すBypass光経路を形成し、切替可否診断時に、4つの出力ポートの内の少なくとも一つの出力ポートから診断用光信号を重畳させた光通信信号を出力する。
切替可否診断時に、出力ポートから出力される光通信信号は、光通信信号自身の光パワーを光通信信号の周波数より低い周波数である診断用駆動信号により変調された信号光である。
ステート設定部12は、制御部20からの駆動信号を受け、導波路構成部11の経路変更部に対して入力ポートと出力ポートの光結合関係を切り替えさせる、つまり、Add/Drop光経路とBypass光経路のいずれかの光経路に切り替えさせる動作を行う。
また、ステート設定部12は、導波路構成部11に対して切替可否診断時に少なくとも一つの出力ポートから診断用光信号を重畳させた光通信信号を出力させる動作を行う。
要するに、光スイッチ素子10は、制御部20からの駆動信号に応じてステート設定部12が動作し、ステート設定部12が導波路構成部11における可動部を機械的に移動又は回転あるいは電気的に変異させることで、入力ポートと出力ポートの光結合関係(光経路)を切り替える光モジュールである。
光スイッチ素子10は、好適には波長選択性を持たず複雑な制御が不要な構造を有した光スイッチ素子であればよい。
光スイッチ素子10は、例えば、この分野において通常知られている、リレー式の機械式光スイッチ素子、静電駆動型などの微小電気機械システム(MEMS: Micro Electro-Mechanical Systems)式光スイッチ素子、光干渉による光導波路型光スイッチ素子(シリコンベースの光デバイス:Si-Ph)、非機械的に光位相を制御して干渉させるなどして光経路を切り替える干渉計型光スイッチ素子等である。
MEMS式光スイッチ素子又はリレー式の機械式光スイッチ素子を用いた場合、導波路構成部11は空間光学系やファイバから成る、もしくは半導体基板上に形成された導波路、及び可動(マイクロ)ミラー、プリズム、ファイバなどの可動部を有する可動光学部品であり、ステート設定部12は静電アクチュエータ、電磁リレー、ソレノイドモータなどの導波路構成部11の可動部を変異させる光経路切替手段である。
また、光導波路型光スイッチ素子は、導波路構成部11は半導体基板上に形成された導波路及び可動部である光位相シフト部を有し、ステート設定部12は光位相シフト部に電圧を加える光経路切替手段である。
MEMS式光スイッチ素子又は機械式光スイッチ素子は、例えば、駆動信号により静電アクチュエータが変位し、複数の導波路の他端が配置される中央に配置され、静電アクチュエータの先に付いた可動ミラーが静電アクチュエータの動作により挿抜されることにより光経路を切り替える構造を有する。
なお、MEMS式光スイッチ素子又は機械式光スイッチ素子は、光結合効率向上及び光クロストーク抑制、並びに光反射防止などのために、レンズ及びコリメータなどパッシブ光部品が含まれていてもよい。
制御部20は、端末1からの駆動指令信号を受け、光スイッチ素子10のステート設定部12に通常動作時は駆動信号を、切替可否診断時は診断用駆動信号を供給する。
制御部20は切替可否診断装置30に駆動状態信号を出力する。
制御部20からの駆動信号は、光スイッチ素子10の内部構造及び特性により決定され、端末1が運用中及び非運用中の通常動作において、ステート設定部12が導波路構成部11に対してAdd/Drop光経路及びBypass光経路のいずれかの光経路を保持又はAdd/Drop光経路とBypass光経路との切り替えに十分な電力を供給する電気信号である。
また、制御部20からの診断用駆動信号は、光通信信号に光通信信号の周波数より低い周波数である診断用光信号を重畳させるのに十分な電気信号である。
制御部20からの駆動状態信号は、光スイッチ素子10が通常動作であるか、切替可否診断動作であるかを示す電気信号である。
通常動作時における制御部20からの駆動信号とステート設定部12及び導波路構成部11並びに2つのステートにおける光経路の出力(パワー)との関係について図4を用いて説明する。
端末1からの駆動指令信号がBypassステートを指令すると、制御部20からの駆動信号はLowレベルの駆動信号をステート設定部12に供給し、ステート設定部12は導波路構成部11の光経路をBypass光経路に保持させる動作をする。
駆動信号のLowレベルは、Bypassステートを安定して保持するのに十分な直流又は交流の電圧VLOW [V]又は接地電位、あるいは無給電時にBypassステートをもたらす無印加信号の電位である。
導波路構成部11の光経路をBypass光経路に保持されることにより、入力ポートと出力ポートとの光パワーの関係は次のようになる。
なお、説明の煩雑さをなくし理解されやすいように、光挿入損失及び光クロストーク、並びに光反射その他の影響については考慮せずに説明する。したがって、0%、100%として説明するが、0%、100%そのものを示しているのではなく概略0%、概略100%を示している。
第1のINポート10Iaに入力された光通信信号の光パワーに対して第1のDROPポート10Obへの光パワーは0%、第1のOUTポート10Oaへの光パワーは100%である。
第2のINポート10Icに入力された光通信信号の光パワーに対して第2のDROPポート10Odへの光パワーは0%、第2のOUTポート10Ocへの光パワーは100%である。
第1のADDポート10Ibに入力された光通信信号の光パワーに対して第1のOUTポート10Oaへの光パワーは0%、第2のDROPポート10Odへの光パワーは0%又は100%である。
第2のADDポート10Idに入力された光通信信号の光パワーに対して第2のOUTポート10Ocへの光パワーは0%、第1のDROPポート10Obへの光パワーは0%又は100%である。
入力ポートに対して100%の光パワーを示す出力ポート、この例では第1のOUTポート10Oa及び第2のOUTポート10OcをBypass光経路の出力と呼ぶ。
図4において(I)で示す領域がBypassステートの領域であり、破線BによりBypass光経路の出力を現わしており、出力ポートからの光パワーを100%として示している。
この時、Add/Drop光経路が形成されていないので、実線Aで示すように、Add/Drop光経路の出力は0%として示している。
すなわち、Bypassステートにおいて、Bypass光経路は入力ポートに入力された光通信信号の光パワーが出力ポートに100%伝搬され、光通信局Bと光通信局Cとの間で光通信信号のやり取りが行われる。
端末1からの駆動指令信号がAdd/Dropステートを指令すると、制御部20からの駆動信号はHighレベルの駆動信号をステート設定部12に供給し、ステート設定部12は導波路構成部11の光経路をAdd/Drop光経路に保持させる動作をする。
駆動信号のHighレベルは、Add/Dropステートを安定して保持するのに十分な直流又は交流の電圧VHIGH [V]である。
第1のINポート10Iaに入力された光通信信号の光パワーに対して第1のDROPポート10Obへの光パワーは100%、第1のOUTポート10Oaへの光パワーは0%である。
第2のINポート10Icに入力された光通信信号の光パワーに対して第2のDROPポート10Odへの光パワーは100%、第2のOUTポート10Ocへの光パワーは0%である
第1のADDポート10Ibに入力された光通信信号の光パワーに対して第1のOUTポート10Oaへの光パワーは100%、第2のDROPポート10Odへの光パワーは0%である。
第2のADDポート10Idに入力された光通信信号の光パワーに対して第2のOUTポート10Ocへの光パワーは100%、第1のDROPポート10Obへの光パワーは0%である。
入力ポートに対して100%の光パワーを示す出力ポート、この例では第1のDROPポート10Ob、第2のDROPポート10Od、第1のOUTポート10Oa、及び第2のOUTポート10OcをAdd/Drop光経路の出力と呼ぶ。
図4において(II)で示す領域がAdd/Dropステートの領域であり、実線AによりAdd/Drop光経路の出力を現わしており、出力ポートからの光パワーを100%として示している。
この時、Bypass光経路が形成されていないので、破線Bで示すように、Bypass光経路の出力は0%として示している。
すなわち、Add/Dropステートにおいて、Add/Drop光経路は入力ポートに入力された光通信信号の光パワーが出力ポートに100%伝搬され、光通信局Aは光通信局B及び光通信局Cとの間で光通信信号のやり取りが行われる。
切替可否診断時に、Add/Dropステートにおいて、図5に示すように、Add/DropステートにおけるAdd/Drop光経路の出力である光通信信号の信号レベル(光パワー)の値と、Add/Dropステート領域(II)に入る直前の偏移領域(III)におけるAdd/Drop光経路の出力である光通信信号の信号レベル(光パワー)の値との間の変域Wを変化する診断用光信号TL1がAdd/Drop光経路の出力である光通信信号に重畳するように、制御部20が診断用駆動信号である診断用電気信号Tを光スイッチ素子のステート設定部12に出力する。
すなわち、診断用電気信号Tは、Add/Dropステートを安定して保持するのに十分な電圧VHIGH [V]と、VHIGH [V]から設定電圧低く、VLOW [V]より高い下限電圧VMID[V]の間を変化する交流信号である。
偏移領域(III)は、図5に示すように、Bypassステート領域(I)とAdd/Dropステート領域(II)との間にBypassステートからAdd/Dropステートに変化する領域を指す。
また、切替可否診断のタイミング、つまり、診断用電気信号Tをステート設定部12に供給するタイミングは、この例では、制御部20が決定しており、一定期間経過後毎に自律的に定期的に切替可否診断を行っている。なお、端末1からの指令に基づき制御部20が切替可否診断を実行してもよい。
さらに、切替可否診断はAdd/Dropステートの期間中常時行ってもよい。この場合、制御部20は、Add/Dropステートの期間中常時、診断用電気信号Tをステート設定部12に供給する。
診断用電気信号Tは、光通信信号の周波数より低い周波数であり、第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bにおけるカットオフ周波数未満の低い周波数である交流信号又は交流信号に準ずる信号である。
診断用電気信号Tを受けたステート設定部12は、診断用電気信号Tに応じてAdd/Drop光経路の出力である光通信信号の領域(II)における信号レベル(光パワー)と領域(III)における信号レベル(光パワー)との間の変域Wを変化する診断用光信号TL1をAdd/Drop経路の出力である光通信信号に重畳させ、つまり、光通信信号を診断用光信号TL1により光変調させた光通信信号を導波路構成部11のAdd/Drop光経路の出力ポートから出力させる。
同時に、図5に示すように、診断用光信号TL1に対して略逆位相の低周波の光信号TL2がBypass光経路の出力ポートからAdd/Drop光経路の出力ポートに対する分配率に基づいて出力される。
すなわち、Add/Drop光経路とBypass光経路との間の光経路で出力光パワーが分配されるように、つまり、Add/Drop光経路の出力の一部がBypass光経路の出力に分配率を変化させて分配されるように、ステート設定部12からの診断用電気信号Tにより低速で導波路構成部11の可動部が駆動される。
また、Add/Drop光経路の出力における時間平均の光パワーは、Bypass光経路の出力における時間平均の光パワーに対して十分に大きい。
その結果、Add/Drop光経路における各入力ポートへ入力される光通信信号に対する各出力ポート、つまり、第1のADDポート10Ibに対する第1のOUTポート10Oa、第1のINポート10Iaに対する第1のDROPポート10Ob、第2のADDポート10Idに対する第2のOUTポート10Oc、第2のINポート10Icに対する第2のDROPポート10Odから出力される光通信信号に着目すると、入力ポートへ入力される光通信信号に診断用電気信号Tに基づく低周波の光強度変調を重畳するようにして出力ポートから低周波の診断用光信号が重畳された光通信信号が出力される。
光通信信号に対する変調信号である診断用光信号TL1及び光信号TL2の周波数と光通信信号の周波数の関係は、周波数スペクトルのイメージを現わす図6に示すように、診断用光信号TL1の周波数は第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bにおけるカットオフ周波数未満の低い周波数である。つまり、診断用光信号TL1及び光信号TL2の周波数は光通信信号が占める周波数帯に対して十分に低い周波数に設定されている。
また、診断用光信号TL1及び光信号TL2の振幅(信号パワー)は、光通信信号の振幅(信号パワー)に対して十分に小さい値に設定される。
診断用光信号TL1の変域Wは第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bにおける受信光パワーの変動範囲内に設定される。
したがって、診断用光信号TL1及び光信号TL2は、二重リング光ネットワークに対して影響を及ぼすことがなく、光通信局における第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bにより阻止される周波数であるので、端末1に対しても影響を及ぼさない。
光スイッチ素子10としてMEMS式光スイッチ素子又は機械式光スイッチ素子を用いた場合、診断用電気信号Tを受けたステート設定部12である光経路切替手段が導波路構成部11である可動光学部品における可動部を機械的に発振又は共振させることによりAdd/Drop光経路の出力である光通信信号に、図5に示す変域で変化する診断用光信号TL1により光強度変調を施す。
この場合、診断用電気信号Tの周波数は、光経路切替手段の機械的振動の周波数に対応し、光経路切替手段の機械的構造などから光スイッチ素子10個体ごとに決定され、例えば、光経路切替手段の機械的振動における共振周波数に対応する。
また、光スイッチ素子10として光導波路型光スイッチ素子を用いた場合、導波路構成部11の可動部である光位相シフト部にステート設定部12から診断用電気信号Tの電圧を印加することによりAdd/Drop光経路の出力である光通信信号に、図5に示す変域で変化する診断用光信号TL1により光強度変調を施す。
光スイッチ素子10の8個のポートそれぞれに対応して光分波器40が8個配置される。
8個の光分波器に対して共通に説明する場合は、説明の煩雑さを避けけるため、光分波器40とし、個々に説明する必要がある場合は符号40の後に区別する符号を付して、以下、説明している。
各光分波器40は光通信信号の一部を分岐する。各光分波器40に分岐された一部の光通信信号は切替可否診断装置30における検知部31に光ファイバを介して入力される。
各光分波器40を通過した光通信信号は、二重リング光ネットワークに対して影響を及ぼすことがなく、光通信局における端末1に対しても影響を及ぼさない。
各光分波器40は一般に知られている光カプラである。
出力側の光分波器40Oaは光スイッチ素子10の第1のOUTポート10Oaからの光通信信号を一部分岐して第1のネットワークを介して光通信局Cに伝搬し、一部分岐した光通信信号を光ファイバを介して検知部31における第1の光検知部31-1に伝搬する。
出力側の光分波器40Obは光スイッチ素子10の第1のDROPポート10Obからの光通信信号を一部分岐して光ファイバを介して第1の光送受信器2Aに伝搬し、一部分岐した光通信信号を光ファイバを介して検知部31における第2の光検知部31-2に伝搬する。
出力側の光分波器40Ocは光スイッチ素子10の第2のOUTポート10Ocからの光通信信号を一部分岐して第2のネットワークを介して光通信局Bに伝搬し、一部分岐した光通信信号を光ファイバを介して検知部31における第3の光検知部31-3に伝搬する。
出力側の光分波器40Odは光スイッチ素子10の第2のDROPポート10Odからの光通信信号を一部分岐して光ファイバを介して第2の光送受信器2Bに伝搬し、一部分岐した光通信信号を、光ファイバを介して検知部31における第4の光検知部31-4に伝搬する。
入力側の光分波器40Iaは光通信局Bからの光通信信号を一部分岐して光ファイバを介して光スイッチ素子10の第1のINポート10Iaに伝搬し、一部分岐した光通信信号を光ファイバを介して検知部31における第6の光検知部31-6に伝搬する。
入力側の光分波器40Ibは第2の光送受信器2Bからの光通信信号を一部分岐して光ファイバを介して光スイッチ素子10の第1のADDポート10Ibに伝搬し、一部分岐した光通信信号を光ファイバを介して検知部31における第5の光検知部31-5に伝搬する。
入力側の光分波器40Icは光通信局Cからの光通信信号を一部分岐して光ファイバを介して光スイッチ素子10の第2のINポート10Icに伝搬し、一部分岐した光通信信号を光ファイバを介して検知部31における第8の光検知部31-8に伝搬する。
入力側の光分波器40Idは第1の光送受信器2Aからの光通信信号を一部分岐して光ファイバを介して光スイッチ素子10の第2のADDポート10Idに伝搬し、一部分岐した光通信信号を、光ファイバを介して検知部31における第7の光検知部31-7に伝搬する。
切替可否診断装置30は検知部31と切替可否診断部32を備える。
切替可否診断装置30は制御部20からの切替可否診断動作を示す駆動状態信号を受けると動作する。
検知部31は、光スイッチ素子10の出力ポート、この例では、第1のOUTポート10Oaと第1のDROPポート10Obと第2のOUTポート10Ocと第2のDROPポート10Odから出力され、切替可否診断時に光分波器40Oaから光分波器40Odにより一部分岐された診断用光信号が重畳された光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出する。
また、検知部31は、光スイッチ素子10の入力ポート、この例では、第1のINポート10Iaと第1のADDポート10Ibと第2のINポート10Icと第2のADDポート10Idへ入力される光通信信号を、切替可否診断時に光分波器40Iaから光分波器40Idにより一部分岐された光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を基準用電気信号として抽出する。
検知部31における設定した周波数は、第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bにおけるカットオフ周波数と同じ周波数である。
したがって、光スイッチ素子10の出力ポートから出力され、切替可否診断時に光分波器40Oaから光分波器40Odにより一部分岐された光通信信号から抽出した診断用電気信号は、基本的には診断用光信号を電気信号に変換した信号となる。
ただ、設置環境に由来する振動などの外乱が生ずると、診断用電気信号にも外乱に基づく信号が含まれる。
また、光スイッチ素子10の入力ポートへ入力される光通信信号を、切替可否診断時に光分波器40Iaから光分波器40Idにより一部分岐された光通信信号から抽出した基準用電気信号は、基本的には無信号、つまり、0電位となる。
ただ、設置環境に由来する振動などの外乱が生ずると、外乱に基づく信号が含まれる。
検知部31は8つの光分波器40に対応して第1の光検知部31-1から第8の光検知部31-8を有する。
第1の光検知部31-1は、切替可否診断時に光分波器40Oaにより一部分岐された診断用光信号が重畳された光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出する。
つまり、第1の光検知部31-1はAdd/Drop光経路における第1のADDポート10Ibから第1のOUTポート10Oaへの光経路の光接続状態を客観的に検知する。
第2の光検知部31-2は、切替可否診断時に光分波器40Obにより一部分岐された診断用光信号が重畳された光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出する。
つまり、第2の光検知部31-2はAdd/Drop光経路における第1のINポート10Iaから第1のDROPポート10Obへの光経路の光接続状態を客観的に検知する。
第3の光検知部31-3は、切替可否診断時に光分波器40Ocにより一部分岐された診断用光信号が重畳された光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出する。
つまり、第3の光検知部31-3はAdd/Drop光経路における第2のADDポート10Idから第2のOUTポート10Ocへの光経路の光接続状態を客観的に検知する。
第4の光検知部31-4は、切替可否診断時に光分波器40Odにより一部分岐された診断用光信号が重畳された光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出する。
つまり、第4の光検知部31-4はAdd/Drop光経路における第2のINポート10Icから第2のDROPポート10Odへの光経路の光接続状態を客観的に検知する。
第5の光検知部31-5は、切替可否診断時に光分波器40Ibにより一部分岐された診断用光信号が重畳された光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を基準用電気信号として抽出する。
つまり、第5の光検知部31-5はAdd/Drop光経路における第1のADDポート10Ibに入力される光通信信号に含まれる外乱信号を検知する。
第6の光検知部31-6は、切替可否診断時に光分波器40Iaにより一部分岐された診断用光信号が重畳された光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を基準用電気信号として抽出する。
つまり、第6の光検知部31-6は第1のINポート10Iaに入力される光通信信号に含まれる外乱信号を検知する。
第7の光検知部31-7は、切替可否診断時に光分波器40Idにより一部分岐された診断用光信号が重畳された光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を基準用電気信号として抽出する。
つまり、第7の光検知部31-7はAdd/Drop光経路における第2のADDポート10Idに入力される光通信信号に含まれる外乱信号を検知する。
第8の光検知部31-8は、切替可否診断時に光分波器40Icにより一部分岐された診断用光信号が重畳された光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を基準用電気信号として抽出する。
つまり、第8の光検知部31-8は第1のINポート10Iaに入力される光通信信号に含まれる外乱信号を検知する。
第1の光検知部31-1から第8の光検知部31-8はそれぞれ、図7に示すように、フォトダイオード(PD)31Aとトランスインピーダンスアンプ(TIA)31Bとフィルタ(BPF)31Cを有する。
フォトダイオード31Aは対応した光分波器40からの一部分岐された診断用光信号が重畳された光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電流に基づく電気信号に変換する。
トランスインピーダンスアンプ31Bは、フォトダイオード31Aにより電流に変換された電気信号を増幅して電圧に基づく電気信号に変換する。
第1の光検知部31-1から第4の光検知部31-4におけるフィルタ31Cそれぞれは、トランスインピーダンスアンプ31Bにより電圧に変換された電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出する。
また、第5の光検知部31-5から第8の光検知部31-8におけるフィルタ31Cそれぞれは、トランスインピーダンスアンプ31Bにより電圧に変換された電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を基準用電気信号として抽出する。
フィルタ31Cは上限のカットオフ周波数を第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bにおけるカットオフ周波数と同じ周波数とするバンドパスフィルタ(BPF)又はローバスフィルタ(LPF)である。
つまり、フィルタ31Cは、カットオフ周波数を第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bにおけるカットオフ周波数と同じ周波数以下を通過帯域とし、カットオフ周波数を超える帯域を阻止帯域としている。
従って、光通信信号に基づく電気信号は阻止され、診断用光信号に基づく電気信号は、通過されるため、診断用電気信号又は基準用電気信号がフィルタ31Cによって抽出される。
フィルタ31Cの中心周波数は、光スイッチ素子10をMEMS式光スイッチ素子又は機械式光スイッチ素子とした場合、診断用電気信号Tの周波数がステート設定部12である光経路切替手段の機械的構造などから個体ごとに決定される共振周波数に対応しているため、光経路切替手段固有の機械的振動周波数に基づき設定される。
バンドパスフィルタ又はローバスフィルタはアナログ回路で構成される。
なお、検知部31は光スイッチ素子10に内蔵、つまり、導波路構成部11などが集積される半導体基板上に集積されてモジュール化されるのが好ましい。この場合、集積化される部品は、フォトダイオード31A、フォトダイオード31Aとトランスインピーダンスアンプ31B、又はフォトダイオード31Aとトランスインピーダンスアンプ31Bとフィルタ31Cである。
また、第1の光検知部31-1から第8の光検知部31-8それぞれは、光分波器40からの一部分岐された診断用光信号が重畳された光通信信号の光パワーの内、カットオフ周波数以下の周波数帯域の周波数成分を抽出して電気信号として出力するものであれば、フォトダイオード31Aとトランスインピーダンスアンプ31Bとフィルタ31Cにより構成されるものに限らない。
切替可否診断部32は、検知部31により抽出された診断用電気信号の振幅値と設定した閾値とを比較し、診断用電気信号の振幅値が閾値以上であると正常、閾値未満であると光経路の切り替えが不可の可能性有と判定する。
切替可否診断部32は、実施の形態1では、閾値と比較される診断用電気信号の振幅値は、診断用電気信号を抽出した出力ポートでの振幅値と当該出力ポートに対応する入力ポートに対する基準用電気信号の振幅値との差分値である。
切替可否診断部32は演算部321と判定部322を有する。
演算部321は、検知部31により抽出された診断用電気信号の振幅値と診断用電気信号を抽出した出力ポートに対応する入力ポートに対する基準用電気信号の振幅値の差分値を求め、差分値を増幅した差分出力を得る。
演算部321は、第1の光検知部31-1により抽出された診断用電気信号の振幅と第5の光検知部31-5により抽出された基準用電気信号の振幅の第1の差分値を算出し、増幅した第1の差分出力を得る。
第1の差分値は、Add/Drop光経路における第1のADDポート10Ibから第1のOUTポート10Oaへの光経路における外乱信号を取り除いた第1のOUTポート10Oaから出力された診断用光信号に基づいた診断用電気信号の振幅値に相当する。
演算部321は、第2の光検知部31-2により抽出された診断用電気信号の振幅値と第6の光検知部31-6により抽出された基準用電気信号の振幅値の第2の差分値を算出し、増幅した第2の差分出力を得る。
第2の差分値は、Add/Drop光経路における第1のINポート10Iaから第1のDROPポート10Obへの光経路における外乱信号を取り除いた第1のDROPポート10Obから出力された診断用光信号に基づいた診断用電気信号の振幅値に相当する。
演算部321は、第3の光検知部31-3により抽出された診断用電気信号の振幅値と第7の光検知部31-7により抽出された基準用電気信号の振幅値の第3の差分値を算出し、増幅した第3の差分出力を得る。
第3の差分値は、Add/Drop光経路における第2のADDポート10Idから第2のOUTポート10Ocへの光経路における外乱信号を取り除いた第2のOUTポート10Ocから出力された診断用光信号に基づいた診断用電気信号の振幅値に相当する。
演算部321は、第4の光検知部31-4により抽出された診断用電気信号の振幅値と第8の光検知部31-8により抽出された基準用電気信号の振幅値の第4の差分値を算出し、増幅した第4の差分出力を得る。
第4の差分値は、Add/Drop光経路における第2のINポート10Icから第2のDROPポート10Odへの光経路における外乱信号を取り除いた第2のDROPポート10Odから出力された診断用光信号に基づいた診断用電気信号の振幅値に相当する。
判定部322は、演算部321が得た第1の差分出力から第4の差分出力毎に設定した閾値と比較し、診断用電気信号の振幅値に相当する差分出力が閾値以上であると正常、閾値未満であるとAdd/Dropステート時におけるAdd/Drop光経路とBypassステート時におけるBypass光経路の切り替えが不可の可能性有と判定する。
判定部322が光経路の切り替えが不可の可能性有と判定すると使用者に対して通知する。例えば、端末1又は光通信局Aを介して上位システムへアラームを発報する、あるいは、端末1における警報出力接点電圧レベルを上げる又は電圧レベルを下げる、もしくは、端末1又は上位システムなどに設けたランプを点灯させるなどして外部のシステム又は活用者に通知する。
判定部322が光経路の切り替えが不可の可能性有と判定した場合、ステート設定部12の故障、例えば、光スイッチ素子10がMEMS式光スイッチ素子又は機械式光スイッチ素子であると、電磁リレーなどの可動部にゴミが挟まり動かせない状態で固着が生じている、又は光スイッチ素子10が光導波路型光スイッチ素子であると光位相シフト部における電気系統に不具合が生じているなどが考えられ、光スイッチ素子10の故障判断に利用できる。
要するに、判定部322が正常、つまり、Add/Drop光経路からBypass光経路への切り替えが可能と判定している限り、光通信局Aに故障又は停電あるいは点検が生じた際に、光通信局Aを確実に光スイッチ素子10により二重リング光ネットワークから確実に切り離すことができる
また、判定部322が光経路の切り替えが不可の可能性有と判定すると、速やかに光スイッチ素子10の故障判断に対応できる。
なお、切替可否診断装置30は、切替可否診断部32が、検知部31が抽出した診断用電気信号の振幅値と基準用電気信号の振幅値との差分値を閾値と比較して切替可否を判定しているが、基準用電気信号を抽出せず、診断用電気信号の振幅値を閾値と比較して切替可否を判定してもよい。
この場合でも、光経路への切り替えの可否を診断用光信号TL1により光強度変調された光通信信号を一部分岐した光通信信号を用いているので、設置環境に由来する振動などの外乱の影響を受け難く、光Add/Drop光経路からBypass光経路への切り替えが可能か否かを十分に判定できる。
また、切替可否診断装置30は、検知部31が、第1のOUTポート10Oaと第1のDROPポート10Obと第2のOUTポート10Ocと第2のDROPポート10Odの4つの出力ポートから出力され、光分波器40Oaから光分波器40Odにより一部分岐された診断用光信号が重畳された光通信信号に基づく診断用電気信号として抽出し、全ての診断用電気信号に対して切替可否診断部32が切替可否を判定しているが、4つの出力ポートの内の少なくとも一つの出力ポートから出力され、光分波器40により一部分岐された診断用光信号が重畳された光通信信号に基づく診断用電気信号として抽出し、抽出した診断用電気信号に対して切替可否診断部32が切替可否を判定するものでもよい。
次に、実施の形態1に係る切替可否診断装置を有する光スイッチ装置の動作について説明する。
制御部20が非運用の通常動作であるBypassステートを示す信号を受けると、図4が表す領域(I)に示すように、ステート設定部12に対してLowレベルの駆動信号VLOWを供給し、ステート設定部12は導波路構成部11の光経路を、図3に示すBypass光経路に保持させる動作をする。
この時、制御部20が通常動作を示す駆動状態信号を切替可否診断装置30に出力する。従って、切替可否診断装置30は動作しない。
また、制御部20が運用の通常動作であるAdd/Dropステートを示す信号を受けると、図4が表す領域(II)に示すように、ステート設定部12に対してHighレベルの駆動信号VHIGHを供給し、ステート設定部12は導波路構成部11の光経路を、図2に示すAdd/Drop光経路に保持させる動作をする。
この時、制御部20が通常動作を示す駆動状態信号を切替可否診断装置30に出力する。従って、切替可否診断装置30は動作しない。
一方、光スイッチ素子10がAdd/Drop光経路に保持されているAdd/Dropステートにおいて、切替可否診断時、制御部20が図5に示す診断用電気信号Tをステート設定部12に対して供給すると、Add/Drop光経路の出力ポートから、Add/Drop光経路の出力である光通信信号に、図5に示す変域で変化する診断用光信号TL1により光強度変調が施された光通信信号、つまり、光通信信号に診断用光信号TL1が重畳された光通信信号が導波路構成部11の出力ポートから出力される。
この時、制御部20が切替可否診断動作を示す駆動状態信号を切替可否診断装置30に出力するため、切替可否診断装置30は活性化され、動作する。
光分波器40を通過した診断用光信号TL1により光強度変調された光信号は、二重リング光ネットワークに対して影響を及ぼすことがなく光通信が行われ、かつ、診断用光信号TL1の周波数は光通信局における第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bにより阻止される周波数であるので、端末1に対しても影響を及ぼさない。
光分波器40Oaから光分波器40Odそれぞれにより一部分岐された光通信信号は、第1の光検知部31-1から第4の光検知部31-4それぞれにより、診断用光信号TL1に基づく診断用電気信号が抽出される。
また、光分波器40Iaから光分波器40Idそれぞれにより一部分岐された光通信信号は、第5の光検知部31-5から第8の光検知部31-8それぞれにより、基準用電気信号が抽出される。
演算部321が、第1の光検知部31-1により抽出された診断用電気信号の振幅と第5の光検知部31-5により抽出された基準用電気信号の振幅値の差である第1の差分値と、第2の光検知部31-2により抽出された診断用電気信号の振幅値と第6の光検知部31-6により抽出された基準用電気信号の振幅値の差である第2の差分値と、第3の光検知部31-3により抽出された診断用電気信号の振幅値と第7の光検知部31-7により抽出された基準用電気信号の振幅値の差である第3の差分値と、第4の光検知部31-4により抽出された診断用電気信号の振幅値と第8の光検知部31-8により抽出された基準用電気信号の振幅値の差である第4の差分値を得、それぞれの差分値を増幅する。
判定部322は、演算部321が得た第1の差分出力から第4の差分出力毎に設定した閾値と比較し、診断用電気信号の振幅値に相当する差分出力が閾値以上であると正常、閾値未満であるとAdd/Dropステート時におけるAdd/Drop光経路とBypassステート時におけるBypass光経路の切り替えが不可の可能性有と判定する。
判定部322が光経路の切り替えが不可の可能性有と判定すると使用者に対して通知する。
以上のように、実施の形態1に係る光スイッチ素子10の切替可否診断装置30は、光スイッチ素子10の出力ポートから出力された光通信信号の周波数より低い周波数の診断用光信号が重畳された光通信信号から一部分岐された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出する検知部31と、検知部31により抽出された診断用電気信号の振幅値と閾値とを比較し、診断用電気信号の振幅値が閾値以上であると正常、閾値未満であると光経路の切り替えが不可の可能性有と判定する切替可否診断部32とを備え、切替可否の判定に光通信信号を変調する低い周波数の診断用光信号を検出して行っているため、外乱の影響を抑制して光スイッチ素子10の切り替えの可否の判定を行える。
その結果、光スイッチ素子10の故障判断に利用できる。
実施の形態1に係る光スイッチ素子10の切替可否診断装置30は、検知部31が光スイッチ素子10の出力ポートに対応する入力ポートに入力される光通信信号から一部分岐された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を基準用電気信号として抽出し、切替可否診断部32が検知部31により抽出された診断用電気信号の振幅値と基準用電気信号の振幅値の差分値を求める演算部321と、演算部321が求めた差分値と閾値とを比較し、判定する判定部322を備えたものとしたので、光通信信号のパワーの揺らぎ及び周囲の振動などの外乱の影響を低減でき、精度の高い光スイッチ素子10の切り替えの可否の判定を行える。
実施の形態1に係る光スイッチ素子10の切替可否診断装置30は、検知部31をフォトダイオードとトランスインピーダンスアンプとフィルタを備えた構成としたので、回路構成を簡単にできる。
しかも、フィルタによって抽出された診断用電気信号の振幅値を用いて閾値と比較、判定を行うため、切替可否診断部32における演算処理が簡易になる。
また、実施の形態1に係る光スイッチ素子10の切替可否診断装置30を有する光スイッチ装置100は切替可否診断装置3と同様の効果を有する。
光スイッチ装置100は、切替可否の判定に用いる光通信信号を変調する診断用光信号の周波数を第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bそれぞれにおけるカットオフ周波数未満であり、検知部における設定した周波数を第1の光送受信器2A及び第2の光送受信器2Bそれぞれにおけるカットオフ周波数未満であるとしているので、光スイッチ素子10が接続される端末が運用中であっても、光通信を途切れさすことなく、端末1及び通信ネットワークに影響を及ぼさずに光スイッチ素子10の切り替えの可否の判定を行える。
光スイッチ装置100は、診断用光信号を光通信信号に重畳させるための診断用駆動信号を、アドドロップステートにおける光経路を保持する電圧と当該保持する電圧から設定電圧低い下限電圧との間を変化する電気信号としているので、光通信信号に光通信信号の周波数より低い周波数である診断用光信号を重畳させるのに十分な電気信号であり、診断用光信号の検出が容易である。
光スイッチ装置100は、制御部20がステート設定部12への診断用駆動信号の供給を自律的に行っているので、切替診断のタイミングを端末1などに影響されることはなく、光スイッチ素子10単独で行える。
なお、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る光スイッチ素子の切り替え可否を判定する切替可否診断装置は、リレー式の機械式光スイッチ素子及び微小電気機械システム式光スイッチ素子、並びに光導波路型光スイッチ素子の切替可否診断装置として使用できる。
また、本開示に係る切替可否診断装置を有する光スイッチ装置は、光通信ネットワーク、特に、二重リング光通信ネットワークに使用されるバイパス用の光スイッチ装置として好適である。
1 端末、2A 第1の光送受信器、2B 第2の光送受信器、100 光スイッチ装置、10 光スイッチ素子、11 導波路構成部、12 ステート設定部、20 制御部、30 切替可否診断装置、31 検知部、31-1~31-8 第1の光検知部から第8の光検知部、31A フォトダイオード、31B トランスインピーダンスアンプ、31C フィルタ、32 切替可否診断部、321 演算部、322判定部、40Oa~40Od、40Ia~40Id 光分波器。

Claims (21)

  1. 入力ポートから出力ポートへの光経路が切り替えられる光スイッチ素子の出力ポートから出力された光通信信号の周波数より低い周波数の診断用光信号が重畳された光通信信号から分岐された一部の光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出し、前記診断用電気信号を抽出した前記光スイッチ素子の出力ポートに対応する入力ポートに入力される光通信信号から分岐された一部の光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を基準用電気信号として抽出する検知部と、
    前記検知部により抽出された診断用電気信号の振幅値と前記基準用電気信号の振幅値の差分値を設定した閾値と比較し、前記差分値の振幅値が前記閾値以上であると正常、前記閾値未満であると前記光経路の切り替えが不可の可能性有と判定する判定部と、
    を備えた切替可否診断装置。
  2. 入力ポートの数がM(1以上の自然数)、出力ポートの数がN(2以上の自然数)であり、アドドロップステートとバイパスステートの2つのステートのいずれか一方のステートに切り替えられる光スイッチ素子の出力ポートから出力された光通信信号の周波数より低い周波数の診断用光信号が重畳された光通信信号から分岐された一部の光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出し、前記診断用電気信号を抽出した前記光スイッチ素子の出力ポートに対応する入力ポートに入力される光通信信号から分岐された一部の光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を基準用電気信号として抽出する検知部と、
    前記検知部により抽出された診断用電気信号の振幅値と前記基準用電気信号の振幅値の差分値を求める演算部と、前記演算部が求めた差分値と設定した閾値とを比較し、前記差分値の振幅値が前記閾値以上であると正常、前記閾値未満であると前記2つのステートの切り替えが不可の可能性有と判定する判定部を備えた切替可否診断部と、
    を備えた切替可否診断装置。
  3. 前記検知部は、
    前記診断用光信号が重畳された光通信信号から分岐された一部の光通信信号が入力された光通信信号を電気信号に変換するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードにより電流に変換された電気信号を増幅して電圧に基づく電気信号に変換するトランスインピーダンスアンプと、
    前記トランスインピーダンスアンプからの電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出するフィルタと、
    を備えた請求項1又は請求項2に記載の切替可否診断装置。
  4. 前記フィルタは前記設定した周波数を上限のカットオフ周波数とするバンドパスフィルタ又はローバスフィルタのいずれかのフィルタである請求項3に記載の切替可否診断装置。
  5. 前記フィルタはアナログ電気回路で構成された請求項3又は請求項4に記載の切替可否診断装置。
  6. 入力ポートの数がM(1以上の自然数)、出力ポートの数がN(2以上の自然数)であり、アドドロップステートとバイパスステートの2つのステートがいずれか一方のステートに切り替えられ、M個の前記入力ポートに対応したM個の導波路及びN個の前記出力ポートに対応したN個の導波路を有する導波路構成部、並びに駆動信号を受けると前記導波路構成部に前記2つのステートのいずれか一方のステートを保持させ、診断用駆動信号を受けると前記導波路構成部にN個の前記出力ポートの内の少なくとも一つの出力ポートから出力する光通信信号に前記光通信信号の周波数より低い周波数の診断用光信号を重畳させるステート設定部を有する光スイッチ素子と、
    前記光スイッチ素子における導波路構成部の出力ポートから出力された前記診断用光信号が重畳された光通信信号から分岐された一部の光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出する検知部、及び前記検知部により抽出された診断用電気信号の振幅値と設定した閾値とを比較し、前記診断用電気信号の振幅値が前記閾値以上であると正常、前記閾値未満であると前記2つのステートの切り替えが不可の可能性有と判定する切替可否診断部を有する切替可否診断装置と、
    を備えた光スイッチ装置。
  7. 前記検知部は、
    前記診断用光信号が重畳された光通信信号から分岐された一部の光通信信号が入力された光通信信号を電気信号に変換するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードにより電流に変換された電気信号を増幅して電圧に基づく電気信号に変換するトランスインピーダンスアンプと、
    前記トランスインピーダンスアンプからの電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出するフィルタと、
    を備えた請求項6に記載の光スイッチ装置。
  8. 第1の光通信ネットワークに接続される第1の入力ポート、第2の光送受信器に接続される第1のアドポート、第2の光通信ネットワークに接続される第2の入力ポート、第1の光送受信器に接続される第2のアドポート、前記第1の光通信ネットワークに接続される第1の出力ポート、前記第1の光送受信器に接続される第1のドロップポート、前記第2の光通信ネットワークに接続される第2の出力ポート、前記第2の光送受信器に接続される第2のドロップポートを有し、アドドロップステートの時、前記第1の入力ポートから前記第1のドロップポートへの光経路及び前記第1のアドポートから前記第1の出力ポートへの光経路並びに前記第2の入力ポートから前記第2のドロップポートへの光経路と前記第2のアドポートから前記第2の出力ポートへの光経路を含むアドドロップ光経路を形成し、バイパスステートの時、前記第1の入力ポートから前記第1の出力ポートへの光経路及び前記第2の入力ポートから前記第2の出力ポートへの光経路を含むバイパス光経路を形成する導波路構成部、駆動信号を受けると前記導波路構成部にアドドロップステート又はバイパスステートのいずれか一方のステートを保持させ、診断用駆動信号を受けると前記導波路構成部に前記第1の出力ポート、前記第1のドロップポート、前記第2の出力ポート、及び前記第2のドロップポートの内の少なくとも1つの出力ポートから出力する光通信信号に前記光通信信号の周波数より低い周波数の診断用光信号を重畳させるステート設定部を有する光スイッチ素子と、
    前記光スイッチ素子における導波路構成部の出力ポートから出力された前記診断用光信号が重畳された光通信信号から分岐された一部の光通信信号が入力され、入力された光通信信号を電気信号に変換し、変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出する検知部、及び前記検知部により抽出された診断用電気信号の振幅値と設定した閾値とを比較し、前記診断用電気信号の振幅値が前記閾値以上であると正常、前記閾値未満であると前記2つのステートの切り替えが不可の可能性有と判定する切替可否診断部を有する切替可否診断装置と、
    を備えた光スイッチ装置。
  9. 前記診断用光信号の周波数は前記第1の光送受信器及び前記第2の光送受信器それぞれにおけるカットオフ周波数未満であり、
    前記検知部における設定した周波数は前記第1の光送受信器及び前記第2の光送受信器それぞれにおけるカットオフ周波数未満である、
    請求項8に記載の光スイッチ装置。
  10. 前記検知部は、前記第1の出力ポートから診断用光信号を得た時、前記第1の入力ポート又は前記第1のアドポートに入力される光通信信号から分岐された一部の光通信信号を電気信号に変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を基準用電気信号として抽出し、前記第1のドロップポートから診断用光信号を得た時、前記第1の入力ポートに入力される光通信信号から分岐された一部の光通信信号を電気信号に変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を基準用電気信号として抽出し、前記第2の出力ポートから診断用光信号を得た時、前記第2の入力ポート又は前記第2のアドポートに入力される光通信信号から分岐された一部の光通信信号を電気信号に変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を基準用電気信号として抽出し、前記第2のドロップポートから診断用光信号を得た時、前記第2の入力ポートに入力される光通信信号から分岐された一部の光通信信号を電気信号に変換した電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を基準用電気信号として抽出し、
    前記切替可否診断部は、前記検知部により抽出された診断用電気信号の振幅値と、対応する基準用電気信号の振幅値との差分値を求める演算部と、前記演算部が求めた差分値と前記閾値とを比較し、判定する判定部を備えた、
    請求項8又は請求項9に記載の光スイッチ装置。
  11. 前記検知部は、
    前記診断用光信号が重畳された光通信信号から分岐された一部の光通信信号が入力された光通信信号を電気信号に変換するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードにより電流に変換された電気信号を増幅して電圧に基づく電気信号に変換するトランスインピーダンスアンプと、
    前記トランスインピーダンスアンプからの電気信号から設定した周波数以下の周波数の電気信号を診断用電気信号として抽出するフィルタと、
    を備えた請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の光スイッチ装置。
  12. 前記フィルタは、前記設定した周波数を、前記第1の光送受信器及び前記第2の光送受信器それぞれにおけるカットオフ周波数と同じ周波数を上限のカットオフ周波数するバンドパスフィルタ又はローバスフィルタのいずれかのフィルタである請求項11記載の光スイッチ装置。
  13. 前記フィルタはアナログ電気回路で構成された請求項11又は請求項12に記載の光スイッチ装置。
  14. 前記フォトダイオードと前記トランスインピーダンスアンプと前記フィルタの内、少なくとも前記フォトダイオードは、前記光スイッチ素子に内蔵された請求項11から請求項13のいずれか1項に記載の光スイッチ装置。
  15. 前記診断用駆動信号は、前記アドドロップステートにおける光経路を保持する電圧と当該保持する電圧から設定電圧低い下限電圧との間を変化する電気信号である請求項8から請求項14のいずれか1項に記載の光スイッチ装置。
  16. 前記ステート設定部に前記診断用駆動信号を供給する制御部を備え、
    前記診断用駆動信号を前記ステート設定部に供給するタイミングは前記制御部が自律的に行っている請求項8から請求項15のいずれか1項に記載の光スイッチ装置。
  17. 前記ステート設定部に前記診断用駆動信号を供給する制御部を備え、
    前記制御部が前記診断用駆動信号を前記ステート設定部に前記アドドロップステートの期間中常時供給する請求項8から請求項15のいずれか1項に記載の光スイッチ装置。
  18. 前記光スイッチ素子はリレー式の機械式光スイッチ素子又は微小電気機械システム式光スイッチ素子のいずれかの機械式光スイッチ素子である請求項8から請求項17のいずれか1項に記載の光スイッチ装置。
  19. 前記診断用駆動信号の周波数は前記機械式光スイッチ素子のステート設定部における機械的振動の周波数に対応して設定される請求項18に記載の光スイッチ装置。
  20. 前記光スイッチ素子はリレー式の機械式光スイッチ素子又は微小電気機械システム式光スイッチ素子のいずれかの機械式光スイッチ素子であり、
    前記診断用駆動信号の周波数は前記機械式光スイッチ素子のステート設定部における機械的振動の周波数に対応して設定され、
    前記フィルタの中心周波数は前記ステート設定部における固有の機械的振動の周波数により設定される、
    請求項11から請求項14のいずれか1項に記載の光スイッチ装置。
  21. 前記光スイッチ素子は光導波路型光スイッチ素子である請求項8から請求項17のいずれか1項に記載の光スイッチ装置。
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