JP2005045334A - 光クロスコネクト装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】M個の光入力ポートとN個の光出力ポートを備えるM×Nマトリックス型光スイッチ3と、この光スイッチの切替制御を行う制御部2とを備え、光入力ポートから入力された伝搬光を任意の出力ポートに出力する光クロスコネクト装置1であって、光入力ポートと入力端子との間に光タップカプラ4a,4bをカスケード接続して配置し、2段目の光タップカプラ4bの一方の出力端にPD5を接続し、他方の出力端にモニタポートを接続することで、伝搬された信号光の強度を監視する常時監視機能と、ネットワーク上の信号光の伝送状態を解析するためのモニタ機能とを設けることができるので、伝送路上でのトラブル解析と信号光の強度の監視を同時に実施することができる光クロスコネクト装置を提供することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
光通信分野のうちメトロエリアなどにおいて光パス切り替えに利用される小規模・中規模の光クロスコネクト装置に関し、特に、TCP/IP網上で運用中に発生したネットワークトラブルの解析およびTCP/IP網上の信号光の有無を監視することができる光クロスコネクト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、TCP/IP網の普及に伴い、IEEE802.3に規定されているイーサネット(登録商標)技術が、フロア内の近距離のLANのみならず、数kmから数十kmといった中距離の伝送にも活用されている。
【0003】
例えば、IEEE Standard 802.3aeの10ギガビットイーサネット(登録商標)規格においては、WAN用の物理層が規定され、10GBASE−EWの場合、1.55μm帯用のシングルモード光ファイバを用いて10Gbpsの信号を40km程度伝送することが可能である。
【0004】
また、ファイバチャネル技術によっても同様に、シングルモード光ファイバを用いて1Gbpsの信号を10km程度伝送することが可能である。
【0005】
このような伝送形態において、信号光を高速切替することが可能なM×Nマトリックス型光スイッチを備えた光クロスコネクト装置が光パス切り替えに利用されている。図8は、このような一般的なM×Nマトリックス型光スイッチの概略を示す構成図である。
【0006】
図8に示すように、この光クロスコネクト装置101は、M×N個のMEMSミラーを備えたM×Nマトリックス型光スイッチ103と、制御部102と、M本の光入力ポート1,2,・・・Mと、N本の光出力ポート1,2,・・・Nとを少なくとも備え、M×Nマトリックス型光スイッチ103の入力端子には光入力ポート1,2,・・・Mが接続され、出力端子には光出力ポート1,2,・・・Nが接続されている。また、制御通信入出力ポートは、制御部102を介してM×Nマトリックス型光スイッチ103に接続されている。
【0007】
このような光クロスコネクト装置101において、制御通信入出力ポートからMEMSミラーの切替指示を含む光パス切替信号が入力されると、制御部102は、この光パス切替信号からMEMSミラー番号を抽出し、このMEMSミラーに対して駆動制御信号を送る。これにより、所望の入力ポートと、所望の出力ポートとの光経路確立が行われ、この入力ポートから入力された信号光は、目的の出力ポートから出力される。
【0008】
実際には、このような光クロスコネクト装置101の構成に加え、ネットワーク運用時の障害検知・障害解析,冗長化を目的とする各種監視機構の追加や、光スイッチ構成の工夫がなされている。
【0009】
ところで、上述したようなネットワーク通信網においては、設備コストの低減を重視する場合が多い。そのため、ネットワーク上でトラブルが発生した場合は、トラブル発生時のみ可搬型ネットワークアナライザ(あるいはプロトコルアナライザ)を発生箇所に接続して、簡便な障害対応方法を取ることがよく行われている。
【0010】
そこで、このようなネットワークで上記の光クロスコネクト装置101を適用する場合は、光クロスコネクト装置101に予め可搬型ネットワークアナライザを接続するためのモニタポートを設けることが望ましい。例えば、図9に示すように、信号光を分岐させるためのタップ光カプラ(光タップカプラともいう。)104を、光入力ポートとM×Nマトリックス型光スイッチ103との間に設け、光タップカプラ104で分岐された経路の先にモニタポートを設けることで実現できる。
【0011】
このような構成とすることで、光入力ポートから入力された信号光は、光タップカプラ104で二分岐され、その後、一方の信号光はM×Nマトリックス型光スイッチに出力され、他方の信号光はモニタポートに出力されるので、モニタポートに可搬型ネットワークアナライザを接続しておけば、信号光の伝送状態をリアルタイムで監視することができる。
【0012】
また一方で、このような光クロスコネクト装置111自体に、予め信号光を常時監視する仕組みを組み込んで、光信号断等の検出を行うことが既に行われている。図10に、このような常時監視型の光クロスコネクト装置121の構成を示す。
【0013】
この光クロスコネクト装置121は、M×Nマトリックス型光スイッチ103と光出力ポートの間に光タップカプラ104が設けられており、光タップカプラ104で分岐された一方の経路には出力ポートが接続され、他方の経路には受光素子(Photo Diode、以下、PDという。)105が接続されている。このときPD105は、制御部102に接続されている。
【0014】
このような光クロスコネクト装置121によれば、制御部102がPD105の出力を常時監視しているので、光信号が検出されるべき回線で信号光が検出されない、いわゆる「光信号断」の発生を検知したときは、警報信号を出力して外部報知することができる。尚、警報信号としては例えば、TCP/IP網の場合、一般にInternet Engineering Task Force においてRFC1157などの一連の標準(あるいは実験標準・提案標準)として定められた、プロトコルSNMPなどを用いることで実現できる。
【0015】
また、ある光出力ポートでPD105により光信号断が検出された場合は、制御部102は、SNMPの規約に従った「トラップ」パケットを予め設定されているNetwork Management Station(NMS)に対して送出し、「トラップ」パケットを受信したNMSが、「トラップ」から得た情報に基づき、例えばプロテクション回線への切り換え動作を指示することで、障害回避の対応を実施することができる。
【0016】
【特許文献1】
特開平9−27975号公報
【0017】
【特許文献2】
特開平10−200489号公報
【0018】
【特許文献3】
特開平11−27208号公報
【0019】
【特許文献4】
特開平11−41173号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、ネットワーク上で発生する実際の障害対応としては、図10に示した常時監視方法で障害を自動的に検出する対応と、図9に示したモニタポートを用いて可搬型ネットワークアナライザで信号光を調査する対応とがある。しかしこれら対応策は、目的や対象がそれぞれ異なるものである。
【0021】
つまり、常時監視方法で障害を自動的に検出する対応においては、目的が信号光の有無状態を監視することにあり、対象が光クロスコネクト装置に入射する信号光や、M×Nマトリックス型光スイッチから出力される信号光である。
【0022】
一方、モニタポートにネットワークアナライザを接続する対応においては、目的が信号光の伝送内容自体を解析しトラブルの原因を解明することにあり、或いは分散による波形の乱れ等によって信号光の情報伝送に問題が生じているようなことがないか確認することにあって、対象が伝送路上を伝搬している信号光自体である。
【0023】
このように両対応策とも障害対応策という意味では共通するものの、使用目的や監視対象が違う。現実としてはこれら対応策を両方とも兼ね備える光クロスコネクト装置の実現化が切望されている。
【0024】
そこで本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、信号光の強度を監視する常時監視機能と、ネットワーク上の信号光の伝送状態をモニタするモニタ機能とを設けることで、伝送路上でのトラブル解析と、信号光の強度の監視を同時に実施することができる光クロスコネクト装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、M×N個の切替手段(MEMSミラー)を有するM×Nマトリックス型光スイッチと、このM×Nマトリックス型光スイッチの入力端子に接続されるM個の光入力ポートと、このM×Nマトリックス型光スイッチの出力端子に接続されるN個の光出力ポートと、切替手段を切替制御する制御手段(制御部)とを少なくとも備え、ある光入力ポートから信号光が入力されると所定の光出力ポートに信号光を出力する光クロスコネクト装置であって、光入力ポートと入力端子との間、または/及び出力端子と光出力ポートとの間に挿入配置される光分岐手段(光タップカプラ、若しくは光導波路スプリッタ)は、1本の入力端に対し複数本の出力端を有し、この出力端のうち少なくとも1本はM×Nマトリックス型光スイッチの入力端子または光出力ポートに接続され、この出力端のうち1本は信号光の強度を検出する受光素子(フォトダイオード)に接続され、この出力端のうち1本はモニタポートに接続されることを要旨とする。
【0026】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の光クロスコネクト装置であって、光分岐手段は、1本の入力端に対し2本の出力端を有する光分岐手段であって、この光分岐手段を2段カスケード接続してなる光分岐手段であることを要旨とする。
【0027】
請求項3記載の本発明は、請求項1記載の光クロスコネクト装置であって、光分岐手段は、1本の入力端に対し3本の出力端を有する3分岐基板型光導波路スプリッタであることを要旨とする。
【0028】
請求項4記載の本発明は、M×N個の切替手段を有するM×Nマトリックス型光スイッチと、このM×Nマトリックス型光スイッチの入力端子に接続されるM個の光入力ポートと、このM×Nマトリックス型光スイッチの出力端子に接続されるN個の光出力ポートと、切替手段を切替制御する制御手段とを少なくとも備え、ある光入力ポートから信号光が入力されると所定の光出力ポートに信号光を出力する光クロスコネクト装置であって、光入力ポートと入力端子との間に配置される1本の入力端に対し2本の出力端を有する第1の光分岐手段は、一方の出力端がこの入力端子に接続され、他方の出力端がモニタポートに接続され、出力端子と光出力ポートとの間に配置される1本の入力端に対し2本の出力端を有する第2の光分岐手段は、一方の出力端が該出力ポートに接続され、他方の出力端が光信号の強度を検出する受光素子に接続されることを要旨とする。
【0029】
請求項5記載の本発明は、M×N個の切替手段を有するM×Nマトリックス型光スイッチと、このM×Nマトリックス型光スイッチの入力端子に接続されるM個の光入力ポートと、このM×Nマトリックス型光スイッチの出力端子に接続されるN個の光出力ポートと、切替手段を切替制御する制御手段とを少なくとも備え、ある光入力ポートから信号光が入力されると所定の光出力ポートに信号光を出力する光クロスコネクト装置であって、光入力ポートと入力端子との間、または/及び出力端子と出力ポートとの間に挿入配置される光分岐手段は、1本の入力端に対し複数本の出力端を有し、この出力端のうち少なくとも1本は入力端子に接続され、この出力端のうち1本はモニタポートに出力され、この出力端のうち1本はN入力1出力選択型光スイッチの入力端子に接続され、N入力1出力選択型光スイッチの出力端子は信号光の強度を検出する受光素子に接続されることを要旨とする。
【0030】
請求項6記載の本発明は、請求項1乃至5に記載の光クロスコネクト装置において、光分岐手段とモニタポートの間に光アイソレータを設けることを要旨とする。
【0031】
請求項7記載の本発明は、M×N個の切替手段を有するM×Nマトリックス型光スイッチと、このM×Nマトリックス型光スイッチの入力端子に接続されるM個の光入力ポートと、このM×Nマトリックス型光スイッチの出力端子に接続されるN個の光出力ポートと、切替手段を切替制御する制御手段とを少なくとも備え、ある光入力ポートから信号光が入力されると所定の光出力ポートに信号光を出力する光クロスコネクト装置であって、光入力ポートと入力端子との間、または/及び出力端子と出力ポートとの間に挿入配置される光分岐手段は、1本の入力端に対し複数本の出力端を有し、この出力端のうち少なくとも1本は入力端子に接続され、この出力端のうち1本は信号光の強度を検出する受光素子に接続され、この出力端のうち1本はN入力1出力選択型光スイッチの入力端子に接続され、N入力1出力選択型光スイッチの出力端子はモニタポートに接続されることを要旨とする。
【0032】
請求項8記載の本発明は、請求項1乃至7記載の光クロスコネクト装置において、制御手段は、受光素子で変換される電気信号を監視しており、この電気信号が基準値を下回ったときは、外部に警報信号を出力して外部報知することを要旨とする。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0034】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光クロスコネクト装置1の構成を示す図である。
【0035】
本発明の光クロスコネクト装置1は、M×N個のMEMSミラーを備えたM×Nマトリックス型光スイッチ3と、制御部2と、M本の光入力ポート1,2,・・・Mと、N本の光出力ポート1,2,・・・Nと、入力ポートとM×Nマトリックス型光スイッチ3の間に配置される第1の光タップカプラ4aと、この第1の光タップカプラ4aにカスケード接続される第2の光タップカプラ4bと、第2の光タップカプラ4bの後段に接続されるPD5とを少なくとも備え、第2の光タップカプラ4bで分岐された一方の出力端にモニタポートが設けられており、PD5は制御部2に接続されている。また、M×Nマトリックス型光スイッチ3も制御部2に接続されている。制御部2は制御通信入出力ポートを介して外部からの光パス切替信号など各種制御信号を受け取り、また各種状態情報を外部に送出する。
【0036】
具体的に第1の光タップカプラ4aは、入力側が入力ポートに接続され、出力側がM×Nマトリックス型光スイッチ3と第2の光タップカプラ4bとにそれぞれ接続されている。第2の光タップカプラ4bは、入力側が第1の光タップカプラ4aの出力と接続されており、出力側がPD5とモニタポートに接続されている。これら光タップカプラ4a,4bは、2本の光ファイバを溶融延伸して作製される分岐比固定型のカプラであり、その分岐比率は、例えば第1の光タップカプラ4aが9:1、第2の光タップカプラが5:5に設計されている。
【0037】
これにより第1の光タップカプラ4aで分岐された10%の信号光が第2の光タップカプラ4bに入力され、第2の光タップカプラ4bで、この信号光が更に2分岐されてPD5とモニタポートにそれぞれ5%ずつ出力される。
【0038】
尚、ここで分岐比率は、モニタポートに接続される可搬型ネットワークアナライザや、装置設計事項により決定されるものである。従って、分岐比率は上述の分岐比率に限定されず、必要に応じて変更されるものである。
【0039】
次に、本発明の光クロスコネクト装置1の作用・効果を説明する。
まず、光クロスコネクト装置1に内蔵される制御部2は、制御通信入出力ポートを介してMEMSミラーの切替指示を含む光パス切替信号を取得すると、この光パス切替信号からMEMSミラー番号を抽出し、このMEMSミラーに対して駆動制御信号を送る。駆動制御信号によりMEMSミラーのスイッチがオンされると、指定入力ポートと指定出力ポートの光経路が確立される。
【0040】
光経路確立後、指定の入力ポートから信号光が入力されると、信号光は第1の光タップカプラ4aでM×Nマトリックス型光スイッチ3と、第2の光タップカプラ4bに2分岐される。この分岐比率が9:1のときは、信号光の90%がM×Nマトリックス型光スイッチ3に伝搬され、10%が第2の光タップカプラ4bに伝搬される。
【0041】
次いで、第2の光タップカプラ4bに伝搬された10%の信号光は、更にPD5とモニタポートに2分岐される。この分岐比率が5:5のときは、信号光はそれぞれ半分ずつ、つまりPD5に5%とモニタポートに5%ずつ伝搬される。このうちPD5に伝搬された信号光は、受光量に応じた電気信号(電圧値)に変換される。変換された電圧値は、常時、制御部2により監視されており、異常が検出された場合には、制御通信入出力ポートを介して外部に警告報知される。一方、モニタポートに伝搬された信号光は、モニタポートに接続された可搬型ネットワークアナライザにより伝送内容が解析され、或いは伝送状態が解析される。
【0042】
従って、本発明の実施の形態によれば、光クロスコネクト装置1に2個の光タップカプラ4a,4bをカスケード接続により設けることで、従来通りの通信形態を維持しつつ、信号光の強度を常時監視し、かつ、ネットワーク上の信号光の伝送状態をモニタすることができる。
【0043】
尚、第1の実施の形態においては、光タップカプラ4a,4bをカスケード接続し、その後段にPD5を設けるようにしたが、配置形態はこれに限らず、例えば図2に示すように、2個の光タップカプラ4a,4bに代えて、3分岐用の光タップカプラ4cを設けるようにしても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0044】
また、第1の実施の形態においては、光タップカプラ4a,4b,4cを入力ポート側に配置していたが、図3に示すように、これら光部品を出力ポート側に設けるようにしても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、片側ポートのみならず、両側ポートに設けるようにしてもよい。これにより更に精度高く光信号の監視ができる。
【0045】
尚、特に、光タップカプラ4a,4b,4cを基板型光導波路部品とした場合は、小型化・高集積化が容易となる。また、基板型光導波路部品は、熱光学効果などを利用して分岐比を可変することが可能であるため、伝送損失を抑制しつつ本実施の形態以上の効果を得ることが可能となる。
【0046】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る光クロスコネクト装置31の構成を示す図である。
【0047】
本発明の光クロスコネクト装置31は、第1の実施の形態で示した光クロスコネクト装置11と比較して、光タップカプラ4aを入力ポート側に配置し、光タップカプラ4bとPD5を出力ポート側に配置した点において異なる。
【0048】
このようにすることで、モニタポートについては、M×Nマトリックス型光スイッチ3の挿入損失の影響を除去することができる。
また、PD5については、M×Nマトリックス型光スイッチ3の故障または誤動作に起因する光信号断を検出することができるという効果がある。
【0049】
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る光クロスコネクト装置41の構成を示す図である。
【0050】
本発明の光クロスコネクト装置41は、第1の実施の形態で示した光クロスコネクト装置11と比較して、光タップカプラ4bとモニタポートの間に光アイソレータ6を設けた点において異なる。
【0051】
本発明においてモニタポートは、可搬型ネットワークアナライザを障害発生時の原因解析の目的で一時的に接続する用途に主に用いることを想定している。この場合、普段は何も接続されていない状態となり、モニタポートに設けられている光コネクタは開放状態になる。そのため、この開放端でフレネル反射が生じるのを防止するために、通常、開放端には光終端器を接続して反射発生を低減させる必要がある。その場合、可搬型ネットワークアナライザを接続する、あるいは外す際にも、光終端器もネットワークアナライザも接続されていない反射の大きい状態が一時的に発生することがある。
【0052】
従って、本発明の第3の実施の形態に示したように、光タップカプラ4bとモニタポートの間に光アイソレータ6を設けることで、モニタポートで生じる反射を防止することができる。具体的には、可搬型ネットワークアナライザ等のモニタ用機器の着脱時において、ノイズが信号光に重畳することを防止することができる。
【0053】
また、可搬型ネットワークアナライザを接続していないときであっても、モニタポートに光終端器を接続することを不要とすることができる。これにより光終端器の着脱が不要となり、装置が取り扱い易くなる。
【0054】
(第4の実施の形態)
図6は、本発明の第4の実施の形態に係る光クロスコネクト装置51の構成を示す図である。
【0055】
本発明の光クロスコネクト装置51は、第1の実施の形態で示した光クロスコネクト装置1と比較して、光タップカプラ4bとPD5との間にN×1選択型光スイッチ7、すなわちN入力1出力選択型光スイッチを設け、制御部2がPD5に接続する光タップカプラ4bを選択可能とした点において異なる。
【0056】
本発明において制御部2は、一定時間周期でN×1選択型光スイッチ7を制御し、PD5に接続する光タップカプラ4bを切り替えて順次信号光の強度の監視を行う。本発明によれば、PD5と付随する回路とが高価であり光入力ポート数または光出力ポート数に応じた数量を設置することが困難な場合であっても、信号光の強度を監視する機能を有する光クロスコネクト装置を安価に構成することが可能である。
【0057】
(第5の実施の形態)
図7は、本発明の第5の実施の形態に係る光クロスコネクト装置61の構成を示す図である。
【0058】
本発明の光クロスコネクト装置61は、第1の実施の形態で示した光クロスコネクト装置1と比較して、光タップカプラ4bとモニタポートとの間にN×1選択型光スイッチ7、すなわちN入力1出力選択型光スイッチを設け、制御部2がモニタポートに接続する光タップカプラ4bを選択可能とした点において異なる。
【0059】
本発明によれば、1台のネットワークアナライザをモニタポートに常時接続設置しておけば、現地に作業者が赴く必要なしに遠隔地から通信により切替指示を出してネットワークアナライザを利用することが可能となる。さらに、制御部2が一定時間周期でN×1選択型光スイッチ7を制御し、モニタポートに接続する光タップカプラ4bを切り替えて順次信号光の伝送状態を監視するようにすれば、光強度を保ったままで伝送内容が異常となるような通信異常についても早期に検出することが可能となる。また、適切な光スイッチを選定することにより、アイソレータ無しでもポート選択時の反射光の発生を抑制することが可能となる。
【0060】
【発明の効果】
従って本発明によれば、信号光の有無を監視する常時監視機能と、ネットワーク上の信号光の伝送状態を解析するためのモニタ機能とを設けることができるので、伝送路上でのトラブル解析と信号光の強度の監視を同時に実施することができる光クロスコネクト装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光クロスコネクト装置1の構成を示す図である。
【図2】光クロスコネクト装置1において、2分岐光タップカプラに代えて、3分岐光タップカプラを配置した場合の光クロスコネクト装置11の構成を示す図である。
【図3】光クロスコネクト装置11において、入力ポート側に配置されていた光部品を出力ポート側に配置した場合の光クロスコネクト装置21の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る光クロスコネクト装置31の構成を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る光クロスコネクト装置41の構成を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る光クロスコネクト装置51の構成を示す図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係る光クロスコネクト装置61の構成を示す図である。
【図8】従来の光クロスコネクト装置101の構成を示す図である。
【図9】従来の光クロスコネクト装置101に光タップカプラを挿入配置した場合の構成を示す図である。
【図10】従来の光クロスコネクト装置101に光タップカプラ及びフォトダイオードを挿入配置した場合の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51,61…光クロスコネクト装置
2…制御部
3…M×Nマトリックス型光スイッチ
4a,4b,4c…光タップカプラ
5…PD
6…光アイソレータ
7…N×1選択型光スイッチ
101…光クロスコネクト装置
102…制御部
103…M×Nマトリックス型光スイッチ
104…光タップカプラ
105…PD
111,121…光クロスコネクト装置
Claims (8)
- M×N個の切替手段を有するM×Nマトリックス型光スイッチと、該M×Nマトリックス型光スイッチの入力端子に接続されるM個の光入力ポートと、該M×Nマトリックス型光スイッチの出力端子に接続されるN個の光出力ポートと、前記切替手段を切替制御する制御手段とを少なくとも備え、ある光入力ポートから信号光が入力されると所定の光出力ポートに信号光を出力する光クロスコネクト装置であって、
前記光入力ポートと前記入力端子との間、または/及び前記出力端子と前記光出力ポートとの間に挿入配置される光分岐手段は、1本の入力端に対し複数本の出力端を有し、該出力端のうち少なくとも1本は前記入力端子に接続され、該出力端のうち1本は信号光の強度を検出する受光素子に接続され、該出力端のうち1本はモニタポートに接続されることを特徴とする光クロスコネクト装置。 - 前記光分岐手段は、
1本の入力端に対し2本の出力端を有する光分岐手段であって、該光分岐手段を2段カスケード接続してなる光分岐手段であることを特徴とする請求項1記載の光クロスコネクト装置。 - 前記光分岐手段は、
1本の入力端に対し3本の出力端を有する3分岐基板型光導波路スプリッタであることを特徴とする請求項1記載の光クロスコネクト装置。 - M×N個の切替手段を有するM×Nマトリックス型光スイッチと、該M×Nマトリックス型光スイッチの入力端子に接続されるM個の光入力ポートと、該M×Nマトリックス型光スイッチの出力端子に接続されるN個の光出力ポートと、前記切替手段を切替制御する制御手段とを少なくとも備え、ある光入力ポートから信号光が入力されると所定の光出力ポートに信号光を出力する光クロスコネクト装置であって、
前記光入力ポートと前記入力端子との間に配置される1本の入力端に対し2本の出力端を有する第1の光分岐手段は、一方の出力端が該入力端子に接続され、他方の出力端がモニタポートに接続され、
前記出力端子と前記光出力ポートとの間に配置される1本の入力端に対し2本の出力端を有する第2の光分岐手段は、一方の出力端が該出力ポートに接続され、他方の出力端が光信号の強度を検出する受光素子に接続されることを特徴とする光クロスコネクト装置。 - M×N個の切替手段を有するM×Nマトリックス型光スイッチと、該M×Nマトリックス型光スイッチの入力端子に接続されるM個の光入力ポートと、該M×Nマトリックス型光スイッチの出力端子に接続されるN個の光出力ポートと、前記切替手段を切替制御する制御手段とを少なくとも備え、ある光入力ポートから信号光が入力されると所定の光出力ポートに信号光を出力する光クロスコネクト装置であって、
前記光入力ポートと前記入力端子との間、または/及び前記出力端子と前記出力ポートとの間に挿入配置される光分岐手段は、1本の入力端に対し複数本の出力端を有し、該出力端のうち少なくとも1本は前記入力端子に接続され、該出力端のうち1本はモニタポートに出力され、該出力端のうち1本はN入力1出力選択型光スイッチの入力端子に接続され、N入力1出力選択型光スイッチの出力端子は信号光の強度を検出する受光素子に接続されることを特徴とする光クロスコネクト装置。 - 前記光分岐手段と、前記モニタポートの間に光アイソレータを設けることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光クロスコネクト装置。
- M×N個の切替手段を有するM×Nマトリックス型光スイッチと、該M×Nマトリックス型光スイッチの入力端子に接続されるM個の光入力ポートと、該M×Nマトリックス型光スイッチの出力端子に接続されるN個の光出力ポートと、前記切替手段を切替制御する制御手段とを少なくとも備え、ある光入力ポートから信号光が入力されると所定の光出力ポートに信号光を出力する光クロスコネクト装置であって、
前記光入力ポートと前記入力端子との間、または/及び前記出力端子と前記出力ポートとの間に挿入配置される光分岐手段は、1本の入力端に対し複数本の出力端を有し、該出力端のうち少なくとも1本は前記入力端子に接続され、該出力端のうち1本は信号光の強度を検出する受光素子に接続され、該出力端のうち1本はN入力1出力選択型光スイッチの入力端子に接続され、N入力1出力選択型光スイッチの出力端子はモニタポートに接続されることを特徴とする光クロスコネクト装置。 - 前記制御手段は、
前記受光素子で変換される電気信号を監視しており、該電気信号が基準値を下回ったときは、外部に警報信号を出力して外部報知することを特徴とする請求項1乃至7記載の光クロスコネクト装置。
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- 2003-07-23 JP JP2003200217A patent/JP2005045334A/ja active Pending
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