JP2008079342A - 光クロスコネクト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モニタポートから出力される光量を適切な量とすると共に、伝送路の伝搬損失のマージンを大きくとることができる光クロスコネクト装置を提供する。
【解決手段】光入力ポートとM×Nマトリックス型光スイッチの入力端子との間に挿入配置する光タップカプラを、装置外部に接続される局側装置及び伝送路の送出光強度に応じた分岐比を有する光タップカプラとすることで、接続される機器の送出光強度によらず、適切な光量をモニタポートに出力すると共に、伝送路の伝搬損失のマージンも大きくとることができる光クロスコネクト装置を提供することができる。
【選択図】図1

Description

光通信分野のうちメトロエリアなどにおいて光パス切り替えに利用される小規模・中規模の光クロスコネクト装置に関し、特に、TCP/IP網等で運用中に発生したネットワークトラブルの解析に利用する可搬型のネットワークアナライザを接続するためのモニタポートに、適切な分岐光量を出力することができる光クロスコネクト装置に関する。
近年、TCP/IP網の普及に伴い、IEEE802.3に規定されているイーサネット(登録商標)技術が、フロア内の近距離のLANのみならず、数kmから数十kmといった中距離の伝送にも活用されるようになってきた。
例えば、株式会社フジクラ製FNCシリーズイーサネット光コンバータなどのメディアコンバータを用いた場合、10Mbps、100Mbpsあるいはギガビットイーサネットの信号をシングルモード光ファイバを用いて最大60km程度伝送することが可能である(接続損を含めた伝送路損失が平均0.45dB/kmと仮定した場合。)。
また、IEEE Standard 802.3aeの10ギガビットイーサネット規格においては、WAN用の物理層が規定されているため、例えば10GBASE−EWでは、1.55μm帯でシングルモード光ファイバを用いて10Gbpsの信号を40km程度伝送することが可能である。
更に、ファイバチャネル技術でも同様に、シングルモード光ファイバを用いて1Gbpsの信号を10km程度伝送することが可能である。
このような伝送形態において、信号光を高速に切り替えることができる、M×N個の反射ミラーを備えたM×Nマトリックス型光スイッチを具備する光クロスコネクト装置が利用されている。図12は、一般的なM×Nマトリックス型光スイッチを使用した光クロスコネクト装置の概略構成を示す図である。
この光クロスコネクト装置101は、M本の光入力ポート1,2,・・・Mと、N本の光出力ポート1,2,・・・Nと、この光入力ポートと光出力ポートを接続するM×Nマトリックス型光スイッチ103と、M×Nマトリックス型光スイッチ103に接続され、この光スイッチに内蔵される反射ミラーの駆動制御を行う制御部102と、外部通信可能な制御通信入出力ポートと、を少なくとも備え、制御通信入出力ポートから反射ミラーの切替指示を含む光パス切替信号を受信すると、この指定された反射ミラーの駆動切替を行い、ある光入力ポートから入射された信号光を反射ミラーで反射させ指定の光出力ポートに出力するものである。
実際には、上記光クロスコネクト装置101の構成に加え、ネットワーク運用時の障害検知・障害解析,冗長化を目的とする各種監視機構の追加や、光スイッチ構成の工夫がなされている。
特開平9−27975号公報
特開平10−200489号公報
特開平11−27208号公報
特開平11−41173号公報
ところで、上述したようなネットワークでは、設備コストの低減を重視する場合が多く、ネットワーク上でトラブルが発生した場合、この発生時にのみ可搬型ネットワークアナライザ(あるいはプロトコルアナライザ)を発生箇所に接続して、簡便な障害対応方法を取ることがよく行われている。
そのためネットワークに光クロスコネクト装置101を適用する場合、この光クロスコネクト装置101に可搬型ネットワークアナライザを接続する為のモニタポートを設けることが望ましい。モニタポートを設ける方法としては、例えば、光入力ポートに信号光を分岐させるための光タップカプラを設ける方法が容易に思いつく。
図13は、図12の光クロスコネクト装置に光タップカプラ104を挿入した場合の構成を示す図である。図13に示すように、光入力ポートとM×Nマトリックス型光スイッチ103の間に光タップカプラ104を挿入すると、光入力ポートから入力された信号光は光タップカプラ104で二分岐され、一方の出力はM×Nマトリックス光スイッチに出力され、他方の出力はモニタポートに出力させるので、この信号をモニタリングすれば伝送状態をリアルタイムで監視することができる。
このようにして光クロスコネクト装置101を構成した場合、次に、この光タップカプラ104をどのくらいの分岐比で設計すべきか問題となる。一般に光入力ポートから入力される信号光は、伝送路からの信号光と局側に設置された伝送装置(以下、局側装置という。)からの信号光に大きく分けて2種類ある。この2種類のそれぞれについて考察する。
例えば、光タップカプラの分岐比を50%、すなわち3dBにした場合について考える。伝送路側については、挿入損失が3dB強増加することから伝送路に許容される損失マージンが3dB減少する。これは、例えば0.45dB/kmの伝送路で60kmの伝送が可能な上記メディアコンバータを例に取れば、最大到達距離が7km近く減少することを意味している。一方、局側設備からの入射光は3dB強の挿入損失でネットワークアナライザにも入射するが、この入射光強度が強すぎると、ネットワークアナライザが誤動作するという問題が生じる。一定の伝送路損失が存在することを前提として送出光強度と受光感度を決定している装置では、通常、光クロスコネクト装置101を介さず伝送装置同士を直接接続する場合であっても、5dBあるいは10dBの固定光減衰器を必要とする。ここで光入力ポートからモニタポートへの挿入損失は3dB強にすぎないため、局側装置の送出光強度が強く、ネットワークアナライザの受光レベルが低い場合、分岐比50%では、ネットワークアナライザに入力する光強度が強すぎ、ネットワークアナライザが誤動作するか、または最悪の場合、ネットワークアナライザがダメージを受けるという問題がある。例えば、局側装置の送出光強度が+4dBmのときに、モニタポートから0dBmを超える過大な光強度が出力されているにも拘わらず、ネットワークアナライザの受光部の正常動作範囲が−7dBm以下という場合である。
次に、タップカプラ104の分岐比を5%とした場合を考える。この場合、光出力ポートに対する挿入損失増は0.2〜0.3dB程度にすぎず微小であるため、伝送路に許容される損失マージンの減少は問題にならない。しかしながら、モニタポートについては、5%の透過率は13dBの損失に相当するため、実際の挿入損失としては12〜15dB程度となる。局側装置をモニタポートで監視する場合には適切な光量となり、ネットワークアナライザの誤動作も防止できて問題ないが、伝送路からの信号光を監視するという点においては、光量が減衰され過ぎて精確な監視ができないという欠点を有している。つまり、15dBの挿入損失増を許容するためには、平均伝送路損失を0.45dB/kmと仮定した場合、最大到達距離を33kmも短縮してネットワーク設計をする必要がある。
これは到達距離を半減あるいは1/3程度に縮小することを意味するため実用的でない。
そこで本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、モニタポートに出力する光量を適切な量にすることで、伝送路の伝送損失マージンを大きくとることができる光クロスコネクト装置を提供することにある。
また第2の目的は、モニタポートでの反射発生を抑制することで、ネットワークアナライザ等の着脱時に発生するノイズの重畳を防止することができる光クロスコネクト装置を提供することにある。
更に第3の目的は、伝送路の伝送状況を精確に監視すると共に、安価で製造できる歩留まりのよい光クロスコネクト装置を提供することにある。
また更に第4の目的は、光入力ポートから入力される送出光強度に応じて、分岐比を制御することで、ネットワーク設計があらかじめ決定されていない場合や後から変更になった場合においても臨機応変に適切な光量をモニタポートに分配することができる光クロスコネクト装置を提供することにある。
請求項1記載の本発明は、M×N個の切替手段を有するM×Nマトリックス型光スイッチと、該M×Nマトリックス型光スイッチの入力端子に接続されるM個の光入力ポートと、該M×Nマトリックス型光スイッチの出力端子に接続されるN個の光出力ポートと、光入力ポートと入力端子との間に挿入配置される第1の光分岐手段及び第2の光分岐手段と、該光分岐手段の一出力端に接続されるモニタポートと、これら手段を制御する制御手段とを少なくとも備え、ある光入力ポートから入力された信号光を、所定の光出力ポートとモニタポートに出力する光クロスコネクト装置であって、第1の光分岐手段及び第2の光分岐手段は、制御手段から供給される供給電力に応じて光分岐比を任意変更可能な可変分岐比光タップ部品であって、第1の光分岐手段は、伝送路からの信号光を第1の分岐比で分岐してモニタポートへと出力するためのものであり、第2の光分岐手段は、局側装置からの信号光を第1の分岐比よりも小さい第2の分岐比で分岐してモニタポートへと出力するためのものであることを要旨とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の光クロスコネクト装置において、光分岐手段と、モニタポートの間に光アイソレータを設けることを要旨とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1または2のいずれか1項に記載の光クロスコネクト装置において、M×Nマトリックス型光スイッチに代え、N=2×Jの関係を満たす、J個の入力端子とJ個の出力端子を有する第1のJ×Jマトリックス型光スイッチと、同じくJ個の入力端子とJ個の出力端子を有する第2のJ×Jマトリックス型光スイッチを並列に配置し、N個の光入力ポートのうちJ個の光入力ポートを第1のJ×Jマトリックス型光スイッチの入力端子に接続し、残りJ個の光入力ポートを第2のJ×Jマトリックス型光スイッチの入力端子に接続し、更に、N個の光出力ポートのうちJ個の光出力ポートを第1のJ×Jマトリックス型光スイッチの出力端子に接続し、残りJ個の光出力ポートを第2のJ×Jマトリックス型光スイッチの出力端子に接続し、制御手段で該第1及び第2のJ×Jマトリックス型光スイッチの連動切替制御を行うことを要旨とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光クロスコネクト装置において、可変分岐比光タップ部品は、基板上に形成される高分子導波路の屈折率を、熱光学効果を利用して変化させる高分子基板型導波路熱光学効果光部品であることを要旨とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光クロスコネクト装置において、可変分岐比光タップ部品は、基板上に形成される石英系ガラス導波路の屈折率を、熱光学効果を利用して変化させる石英系ガラス基板型導波路熱光学効果光部品であることを要旨とする。
請求項1記載の本発明によれば、光入力ポートとM×Nマトリックス型光スイッチの入力端子との間、または/及びM×Nマトリックス型光スイッチの出力端子と光出力ポートとの間、に挿入配置する光タップカプラを、外部接続される局側装置及び伝送路の送出光強度に応じた分岐比を有する光タップカプラとすることで、モニタポートから出力される光量を適切なものとすると共に、伝送路の伝搬損失のマージンを大きくとることができる光クロスコネクト装置を提供することができる。
また、光分岐手段は、制御部から供給された電力量を変化させることで分岐比を任意変更することができる可変可能な分岐比光タップ部品とすることで、光入力ポートから入力される送出光強度に応じて分岐比を制御することが可能であり、ネットワーク設計が予め決定されていない場合や後から変更となった場合においても臨機応変に適切な光量をモニタポートに分配することができる光クロスコネクト装置を提供することができる。
また、請求項2記載の本発明によれば、光タップカプラと、モニタポートの間に光アイソレータを設けることで、モニタポートでの反射発生を抑制し、可搬型ネットワークアナライザ等の着脱時に発生するノイズの重畳を防止することができる光クロスコネクト装置を提供することができる。
更に、請求項3記載の本発明によれば、M×Nマトリックス型光スイッチに代え、N=2×Jの関係を満たす、J個の入力端子とJ個の出力端子を有する第1のJ×Jマトリックス型光スイッチと、同じくJ個の入力端子とJ個の出力端子を有する第2のJ×Jマトリックス型光スイッチを並列配置し、制御部で第1及び第2のJ×Jマトリックス型光スイッチの連動切替制御を行うようにすることで、少ない反射ミラー数で、これまでと同数の光入出力ポート切替を行うことができるので、安価な光クロスコネクト装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光クロスコネクト装置1の構成を示す図である。
本発明の光クロスコネクト装置1は、J個の伝送路入力ポート1,2,・・・Jと、K個の局側装置入力ポート1,2,・・・Kと、この伝送路入力ポート1,2,・・・Jに接続される第1の分岐比(50%)を有する光タップカプラ4aと、局側装置入力ポート1,2,・・・Kに接続される第2の分岐比(5%)を有する光タップカプラ4bと、各光タップカプラ4a,4bの一方の出力端に接続されるM×Nマトリックス型光スイッチ3と、他方の出力端に接続されるモニタポート1,2・・・Mと、M×Nマトリックス型光スイッチ3の出力側に接続されるG個の伝送路出力ポート1,2,・・Gと、同じくM×Nマトリックス型光スイッチ3の出力側に接続されるH個の局側装置出力ポート1,2,・・・Hと、これら機能部を制御する制御部2とを少なくとも備えている。
ここでM×Nマトリックス型光スイッチ3は、M×N個のMEMSミラー(図示せず)を具備すると共に、M個の入力端子とN個の出力端子を有している。この入力端子M個のうちJ個は伝送路入力ポート1,2,・・・Jに接続され、残りのK個は局側装置入力ポート1,2,・・・Kに接続されている。つまり、M=J+Kの関係を有している。また、同様に出力端子N個のうちG個は伝送路出力ポート1,2,・・・Gに接続され、残りのH個は局側装置出力ポート1,2,・・・Hに接続されている。つまり、N=G+Hの関係を有している。
ここで、伝送路入力ポート1,2,・・Jに入力する信号光の送出光強度は、局側装置入力ポート1,2,・・Kに入力する信号光の送出光強度と比べて弱い。そのため、伝送路入力ポート1,2,・・Jには分岐比の大きい(ここでは50%)の光タップカプラ4aを配置し、局側装置入力ポート1,2,・・Kには分岐比の小さい(ここでは5%)の光タップカプラ4bを配置している。
光タップカプラ4a,4bは、2本の光ファイバを溶融延伸して作製される分岐比固定型のカプラである。
伝送路入力ポートに接続される光タップカプラ4aは、伝送路から伝搬された信号光を50%ずつ分岐するように設計されており、光タップカプラ4aの入力端子、2本のうち1本は伝送路入力ポートに接続され、もう1本は不使用のため端末処理されている。また、光タップカプラ4aの出力端子、2本のうち1本はM×Nマトリックス型光スイッチ3に接続され、もう1本はモニタポートに接続されている。
また、局側装置入力ポートに接続される光タップカプラ4bは、局側装置から伝搬された信号光を95%と5%に分岐するように設計されており、光タップカプラ4bの入力端子、2本のうち1本は局側装置入力ポートに接続され、もう1本は不使用のため端末処理されている。また、光タップカプラ4bの出力端子のうち95%分岐の方はM×Nマトリックス型光スイッチ3に接続され、5%分岐の方はモニタポートに接続されている。
次に、本発明の光クロスコネクト装置1の作用・効果を説明する。
まず、光クロスコネクト装置1に内蔵される制御部2は、制御通信入出力ポートを介して光パス切替信号が入力されると、この信号を解読して、M×Nマトリックス型光スイッチ3に内蔵される反射ミラーのうち、切り替えるべき反射ミラーの番号を抽出する。
次いで、制御部2は、抽出したMEMSミラーの番号をもとに指定のMEMSミラーの駆動スイッチをオンし、指定の光入力ポートと指定の光出力ポートとの光経路確立を行う。
光経路確立後、指定の光入力ポートから入力された信号光は、光タップカプラ4で光スイッチ方向とモニタポート方向とに分岐され、光スイッチ方向に伝搬した信号光は、M×Nマトリックス型光スイッチ3の指定MEMSミラーで反射された後、指定の光出力ポートから出力される。
一方、モニタポート方向に伝搬した信号光は指定のモニタポートから出力される。このときモニタポートにネットワークアナライザを接続しておくことで、信号光の伝搬状態をネットワークアナライザを誤作動させることなく監視することができる。
ここで、本発明の光クロスコネクト装置1では、M個の入力ポートのうち、J個のポートを伝送路接続用とし、残りのK個のポートを局側設備接続用とし、またN個の出力ポートのうち、G個のポートを伝送路接続用とし、残りのH個のポートを局側設備接続用としたうえでネットワーク設計、製作、設置を行った。従来の図13に示した光クロスコネクト装置101の基本構成では、伝送路に接続するポートと局側装置に接続するポートとは特に規定されておらず、自由度の高い設計となっていたが、実際のネットワーク設計・敷設においては、初期設計時に予め将来の需要増を予測して一定の規模を敷設することがほとんどである。従って、本発明の光クロスコネクト装置1のように、あらかじめ伝送路接続用のポートと局側設備接続用のポートとを規定しても多くの場合問題はない。
本発明の構成とすることで、一般に光出力強度が弱い伝送路からの信号光に対しては、分岐比の大きい50%程度の光タップカプラ4aを用い、光出力強度が強い局側装置からの信号光に対しては、分岐比の小さい5%程度の光タップカプラ4bを用いることで、ネットワークアナライザを故障させることなく信号光の伝送状態を監視することができる。これにより、伝送路に対するモニタポートについてはネットワークアナライザに必要な光量を確保した場合の伝送路に対する損失マージンの減少を最小とし、なおかつ局側装置に対するモニタポートにおいても過大ではない適切な光強度とすることができる。
尚、第1の実施の形態では、伝送路側の光タップカプラ4aの分岐比を50%としたが、もちろん分岐比はこれに限らず、例えばネットワークアナライザの最小受光感度が局側装置よりも小さい(良い)場合に、分岐比を45%あるいは40%の光タップカプラに置き換え、伝送路に対する損失マージンをより大きくとるようにしても良い。
更に、局側装置入力ポートを、例えばA群、B群と分類して分岐比を3種類に設計することで3種類の光タップカプラ(それぞれ群毎に適した分岐比を有する光タップカプラ)を設けることや、あるいは予め接続する装置や伝送路の設計が十分なされているようなケースでは、分岐比をそれぞれ任意の値として設計するようにしても良い。
また更に、本実施の形態では、光タップカプラの配置位置を、光入力ポートとM×Nマトリックス型光スイッチの入力端子との間としたが、配置位置はこれに限らず、M×Nマトリックス型光スイッチの出力端子と光出力ポートとの間に配置してもよい。この場合も本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る光クロスコネクト装置11の構成を示す図である。
これまで図13に示した光クロスコネクト装置101においては、モニタポートで発生する反射が一つの問題となっていた。本発明は、この反射の問題を解決すべく、第1の実施の形態に加え、各モニタポート1,2・・・Mに光アイソレータ5を挿入配置した点に特徴がある。
前述したようにモニタポート1,2・・・Mは、伝送路等で発生した障害発生時の原因解析のために、一時的に可搬型ネットワークアナライザを接続する用途に主に用いられるものである。
そのため各モニタポートは、普段何も接続されていない状態が存在し、この状態にしておくと、ポート端に設けられている光コネクタの開放端においてフレネル反射が生じ、信号光のノイズ重畳の原因となるため、通常、光コネクタの端に光終端路を接続して反射を低減させている。
しかし、ネットワークアナライザを接続する、あるいは外す際は、光終端器もネットワークアナライザも接続されていない反射の大きい状態が一時的に発生することになり、上記問題からして望ましいことではない。
そこで本発明の第2の実施の形態にあっては、各モニタポート1,2・・・Mに、それぞれ光アイソレータ5を挿入することで、モニタポートの開放端でのフレネル反射の発生を防止する。これにより一時的にモニタポートが開放される状態があっても、ノイズが信号光に重畳することを確実に防止することができる。
また、光アイソレータ5を各モニタポート1,2・・・Mに設けることで、可搬型ネットワークアナライザを接続しないときに、光終端器を接続していなくても、確実にノイズ重畳を抑制できるので、光終端器を接続する手間を省くこともできる。これにより、光終端器を接続することも不要となる。
尚、本実施の形態は、図2に示した光クロスコネクト装置11の構成に限定するものではなく、図1に示した光クロスコネクト装置1の光タップカプラ4a,4bの出力端に光アイソレータ5を設けるようにしてもよい。つまり図3のようになる。このような構成によっても、本実施の形態と同等の効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
第1及び第2の実施の形態においては、光クロスコネクト装置1,11の光入力ポートと光出力ポートをそれぞれ分類して説明したが、実際には局側装置と伝送路の接続は送受信一対の光ファイバを用い、図4に示すような、2連の単心光コネクタ或いは2心光コネクタで接続している。
ここで図4は、送受信一対の光コネクタ、いわゆるSC形2心光コネクタ6の具体的構造を示す図である。また図5は、このような2心光コネクタを用い、図1の光クロスコネクト装置1を書き換えた場合の光クロスコネクト装置31の構成図である。
図4に示したSC形2心光コネクタ6は、レセプタクル6aとプラグ6bからなり、レセプタクル6aは光クロスコネクト装置側に実装され、プラグ6bは局側装置側光ファイバ及び伝送路側光ファイバに接続されている。レセプタクル6aは、内部に一対の送受信路を有しており、このレセプタクル6aにプラグ6bを接続することで、局側装置及び伝送路と光クロスコネクト装置とを、1組のSC形2心光コネクタで送受信可能とするものである。
図5に示す光クロスコネクト装置31において、局側装置1を伝送路1に接続する場合には、局側装置1が接続されている局側装置入力ポートを伝送路1が接続されている伝送路出力ポートに接続する(MEMSミラーを切り替えることを前提)と、同時に伝送路1が接続されている伝送路入力ポートを局側装置1が接続されている局側装置出力ポートに接続することになる、というように必ず2つの光経路を組み合わせて使用することになる。
図5に示すように、M×Nマトリックス型光スイッチ3を用いた構成では、伝送路1から伝送路2に、或いは局側装置1から局側装置2にという接続も可能であるように構成されている。
しかし、伝送路1から伝送路2の接続及び局側装置1から局側装置2の接続は、必ずしも必要とされるわけではなく、任意の局側装置を任意の伝送路に接続できれば良いという用途も多い。
そこで、このような場合には、J=N/2の関係を満たすように、J×J個のでMEMSミラーを備える小規模の光スイッチを2個用いて、図6のような構成とすることができる。
尚、第1の実施の形態に相当するように、外部入力される送出光強度に応じて分岐比を変える場合には、第1のJ×Jマトリックス型光スイッチ3aの入力ポートに光タップカプラ4bを接続し、第2のJ×Jマトリックス型光スイッチ3bの入力ポートに光タップカプラ4aを接続することで、光クロスコネクト装置1と同一機能を持たせることができる。
一般的に(N/2)×(N/2)のマトリックス型光スイッチ、即ちここでいうJ×Jマトリックス型光スイッチ3a,3bは、N×Nマトリックス型光スイッチ3の1/4の規模であることから、N×Nマトリックス型光スイッチ3に比べて安価である。また、本実施の形態によれば、J×Jマトリックス型光スイッチ3a,3bを用いた光クロスコネクト装置は、第1の実施の形態と同じ機能を有する。その結果、安価に光クロスコネクト装置を製造することができるという効果がある。
尚、本実施の形態においても第1の実施の形態と同様に、A群、B群と分類して分岐比を3種類以上とし、送出光強度に応じたモニタ分岐比を有する光タップカプラを配置することや、接続する機器に応じて適宜任意の分岐比を有する光タップカプラを配置するようにしても本実施の形態と同等の効果を得ることができる。
(第4の実施の形態)
図7は、本発明の第4の実施の形態に係る光クロスコネクト装置41の構成を示す図である。
第1乃至第3の実施の形態においては、事前にある程度のネットワーク設計が済んでいることが前提であったが、本実施の形態においては、後から光分岐比を変更したいという要請に対応できるように、光分岐比の可変を可能とし、運用可能用途を広げようとするものである。
そこで本発明の光クロスコネクト装置41は、第1の実施の形態で使用していた固定型の光タップカプラに代えて、光分岐比を任意設定調節可能な可変分岐比光タップ部品7にした点に特徴がある。
また、可変分岐比光タップ部品7に代えたことに伴い、制御部2に光タップ部品7の専用制御部(供給電力制御部21)を設ける。他の構成内容は、第1の実施の形態と同じためここでの詳細説明は省略する。
制御部2は、可変分岐比光タップ部品7であるV−TAP(variable tap coupler)に供給する供給電力量を制御する供給電力制御部21と、この供給電力量が予め記憶されている設定値テーブル22とを少なくとも備えている。この設定値テーブル22は、制御部2が擁する不揮発性記憶媒体に記憶されている。
制御部2の機能は、制御通信入出力ポートを介して光パス切り替え信号を取得し、M×Nマトリックス型光スイッチを制御することに加えて、更に、光クロスコネクト装置41の入力ポートにおける送出光強度を取得し、あるいはV−TAP7に設定すべき分岐比を取得すると、設定値テーブル22の記載内容をもとにしてV−TAP7に供給すべき電力量を決定し、供給電力制御部21からV−TAP7に電力を供給することによってV−TAP7の分岐比を任意の値に設定するというものである。
設定値テーブル22は、供給電力量と挿入損失とが予め対応付けて記憶されているものである。
ここで図8を参照して、V−TAP7の具体的な構成を説明する。図8(a)はV−TAP7の上面図であり、図8(b)はV−TAP7のA−A断面図である。尚、本実施の形態においては、V−TAP7として、具体的に高分子基板型導波路熱光学効果光部品を用いた。
図8(b)に示すようにV−TAP7は、平坦な1mm厚のシリコン基板71上に高分子材料でクラッド層72とコア層73a,73bとを形成して埋め込み型光導波路とし、その表面に金属材料により薄膜ヒータ74a,74bを形成したものである。
最初に、シリコン基板71上にスピンコート法によりフッ素化ポリアミド酸のワニスを塗布し、焼成してイミド化しフッ素化ポリイミドの下クラッド層を成膜する。次に、同様にスピンコート法によりフッ素化ポリアミド酸のワニスを塗布し、焼成してイミド化し、下クラッド層よりも比屈折率差にして0.3%屈折率の高いフッ素化ポリイミドのコア層を成膜する。これをフォトリソ法とRIE法を用いてパターニングし、コア層73a,73bを形成する。さらにスピンコート法によりフッ素化ポリアミド酸のワニスを塗布し、焼成してイミド化しフッ素化ポリイミドの上クラッド層を形成し、これによりクラッド層72を形成する。
次に、コア層73a,73b上部のクラッド層72表面に、コア層73a,73bに熱を加える熱源として、ニクロムをスパッタし、フォトリソ法とRIE法を用いてパターニングして、薄膜ヒータ74a,74bを形成する。
このようにしてなるV−TAP7は、2つの薄膜ヒータ74a,74bのうちいずれか一方の薄膜ヒータを加熱することで、加熱した方のコア層の屈折率が減少し挿入損失が大きくなることを利用して、コア内を伝搬する光量を可変させるものである。つまり、加熱により温度が上昇するとコア層内の屈折率が下がり、逆に温度が低下するとコア層内の屈折率が上がることを利用したものである。
本実施の形態においては、このV−TAP7を、入力ポートとM×Nマトリックス型光スイッチ3の間に挿入配置し、コア層73aの出力ポート75bをM×Nマトリックス型光スイッチ3の入力に接続し,コア層73bの出力ポート75cをモニタポートに接続している。また、薄膜ヒータ74a,74bの温度制御を行うために制御部2にも接続されている。
次に、図9を参照して、具体的な設定値テーブル22の構成を説明する。図9に示すように設定値テーブル22は、V−TAP7の出力ポート75bの挿入損失[dB]と、V−TAP7の出力ポート75cの挿入損失[dB]とを供給する電力を0〜90mWの範囲でデータベース化したものである。これをグラフ化すると、図10のようになる。図10において、菱形印(◆)は、V−TAP7の「出力ポート75bの挿入損失[dB]」を示し、四角印(■)は、V−TAP7の「出力ポート75cの挿入損失[dB]」を示している。
次に、図7を参照して、光クロスコネクト装置41の作用・効果を説明する。
まず、光クロスコネクト装置41に内蔵される制御部2は、制御通信入出力ポートを介して光パス切替信号と光分岐比設定信号とが入力されると、このうちの光パス切替信号を解読して、M×Nマトリックス型光スイッチ3に内蔵される反射ミラーのうち、切り替えるべき反射ミラーの番号を抽出する。
次いで、制御部2は、抽出したMEMSミラーの番号をもとに指定のMEMSミラーの駆動スイッチをオンし、指定の光入力ポートと指定の光出力ポートとの光経路確立を行う。
さらに、制御部2は、入力された光分岐比設定信号を解読して、V−TAP7に設定すべき電力量を決定する。光分岐比設定信号は、例えば、V−TAP7の一方のポートの挿入損失を直接指定するものである。この場合、制御部2は、設定値テーブル22から直接対応する供給電力量を抽出することができる。または、光分岐比設定信号は、例えば、V−TAP7の光分岐比を指定するものである。この場合は、制御部2は設定値テーブル22に記載された挿入損失を比較して光分岐比を算出し、これに基づき対応する供給電力量を抽出することができる。
または、光分岐比設定信号は、例えば、光クロスコネクト装置41の光入力ポートから入力される信号光強度を与えるものであり、間接的にV−TAP7の一方のポートの挿入損失を指定するものである。この場合、制御部2は、光クロスコネクト装置41に光出力ポートの送出光強度として適切な強度を考慮しV−TAP7の一方のポートの挿入損失を決定して、設定値テーブル22から対応する供給電力量を抽出する。
次いで、制御部2は、供給電力制御部21により所定の電力をV−TAP7の薄膜ヒータに供給することによって、薄膜ヒータを発熱させ導波路内の屈折率を減少させることができる。これにより、V−TAP7の光分岐比の設定を行う。
光経路確立後、指定の光入力ポートから入力された信号光は、V−TAP7で光スイッチ方向とモニタポート方向とに分岐され、光スイッチ方向に伝搬した信号光は、M×Nマトリックス型光スイッチ3の指定MEMSミラーで反射された後、指定の光出力ポートから出力される。
一方、モニタポート方向に伝搬した信号光は、指定のモニタポートから、V−TAP7の設定内容に応じた所望の送出光強度で出力される。このときモニタポートにネットワークアナライザを接続しておくことで、信号光の伝搬状態をネットワークアナライザを誤動作させることなく監視することができる。
従って、本実施の形態のように、固定型の光タップカプラに代えて、光分岐比を任意設定可能な可変分岐比光タップ部品7にすると、光クロスコネクト装置41を設置後に伝送路に接続する光入出力ポートと局側装置に接続する光入出力ポートとが変更になっても、ネットワークアナライザが誤動作しない適切な光量を供給することができる。その結果、ネットワークアナライザを誤動作させることなく信号光の伝送状態を精確に監視することができる。
尚、本実施の形態のデメリットは、可変分岐比光タップ部品は光ファイバカプラと比較して挿入損失が大きい点にある。そのため損失マージンが厳しい場合には第1乃至第3の実施の形態を適用することが好ましい。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態と略同じ構成を有しているが、V−TAP7として高分子基板型導波路熱光学効果光部品を用いたのに代えて、石英系ガラス基板型導波路熱光学効果光部品(以下、単に石英系光導波路という。)90を用いる点が異なる。
ここで図11を参照して、石英系光導波路90によるV−TAP7の具体的な構成を説明する。図11(a)は石英系光導波路90によるV−TAP7の上面図であり、図11(b)は石英系光導波路90によるV−TAP7のB−B断面図である。
図11(b)に示すように石英系光導波路90は、平坦な1mm厚のシリコン基板95上に石英系ガラスでクラッド層96とコア層91a,91bとを形成して埋め込み型光導波路とし、その表面に金属材料により薄膜ヒータ94を形成したものである。第1及び第2のコア層91a,91bからなる直列配置の2個の方向性結合器92,93と、一方の光導波路(ここでは第2の光導波路91bとする)の途中に形成された薄膜ヒータからなる位相制御器94とを有し、マッハツェンダ干渉計を構成している。
最初にシリコン基板95上にプラズマCVD装置により下クラッド層を成膜する。次に、同様にプラズマCVD装置により、クラッド層よりも比屈折率差にして0.3%屈折率の高いゲルマニウムドープの石英系ガラスでコア層を成膜する。これをフォトリソ法とRIE法を用いてパターニングし、コア層91a,91bを形成する。さらにプラズマCVD装置により石英系ガラス又はボロン・リンドープの石英系ガラスの上クラッド層を形成し、これによりクラッド層96を形成する。
次に、コア層91b上部のクラッド層表面に、コア層91bに熱を加える熱源として、ニクロムをスパッタし、フォトリソ法とRIE法を用いてパターニングして、薄膜ヒータからなる位相制御器94を形成する。
このようにしてなる石英系光導波路90は、光クロスコネクト装置41に備えられている供給電力制御部21が薄膜ヒータからなる位相制御器94に供給する電力を変化させることで、熱光学効果によりコア層及びクラッド層の屈折率が増大し、実効光路長が長くなるので、この作用を利用しマッハツェンダ干渉計の干渉の状態を制御することで、所望の光分岐比を設定することが可能である。これにより図11中の矢印で示すように、入射させた光を供給電力量に応じて所望の分岐比で出力させることができる。
従って、本実施の形態のように、V−TAP7として高分子基板型導波路熱光学効果光部品に代えて、石英系ガラス基板型導波路熱光学効果光部品を用いた場合であっても、光クロスコネクト装置41を設置後に伝送路に接続する光入出力ポートと局側装置に接続する光入出力ポートとが変更になっても、ネットワークアナライザが誤動作しない適切な光量を供給することができる。その結果、ネットワークアナライザを誤動作させることなく信号光の伝送状態を精確に監視することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る光クロスコネクト装置1の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光クロスコネクト装置11の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光クロスコネクト装置の変形例を示す図である。 SC形2心光コネクタの構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光クロスコネクト装置31の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光クロスコネクト装置31のM×Nマトリックス型光スイッチに代えて、J×Jマトリックス型光スイッチを配置させた場合の構成図である。 本発明の第4の実施の形態に係る光クロスコネクト装置41の構成を示す図である。 高分子基板型導波路熱光学効果光部品によるV−TAP7の具体的な構成を示す図であり、(a)はV−TAP7の上面図、(b)はV−TAP7のA−A断面図である。 供給電力に対する出力ポートの挿入損失を示す設定値テーブル22である。 供給電力に対する出力ポートの挿入損失を示すグラフである。 石英ガラス基板型導波路熱光学効果光部品によるV−TAP7の具体的な構成を示す図であり、(a)はV−TAP7の上面図、(b)はV−TAP7のB−B断面図である。 従来の光クロスコネクト装置の構成を示す図である。 従来の光クロスコネクト装置に光タップカプラを挿入配置した図である。
符号の説明
1,11,31,41…光クロスコネクト装置
2…制御部
3…M×Nマトリックス型光スイッチ
3a,3b…J×Jマトリックス型光スイッチ
4…光タップカプラ
4a,4b…光タップカプラ
5…光アイソレータ
6…SC形2心光コネクタ
6a…レセプタクル
6b…プラグ
7…可変分岐比光タップ部品(V−TAP)
21…供給電力制御部
22…設定値テーブル
71…シリコン基板
72…クラッド層
73a,73b…コア層
74a,74b…薄膜ヒータ
75a…入力ポート
75b…出力ポート 75c…出力ポート
90…石英系光導波路
91a…第1の光導波路
91b…第2の光導波路
92,93…方向性結合器
94…位相制御器
95…シリコン基板
101…光クロスコネクト装置
102…制御部
103…M×Nマトリックス型光スイッチ
104…光タップカプラ

Claims (5)

  1. M×N個の切替手段を有するM×Nマトリックス型光スイッチと、該M×Nマトリックス型光スイッチの入力端子に接続されるM個の光入力ポートと、該M×Nマトリックス型光スイッチの出力端子に接続されるN個の光出力ポートと、前記光入力ポートと前記入力端子との間に挿入配置される第1の光分岐手段及び第2の光分岐手段と、該光分岐手段の一出力端に接続されるモニタポートと、これら手段を制御する制御手段とを少なくとも備え、ある光入力ポートから入力された信号光を、所定の光出力ポートとモニタポートに出力する光クロスコネクト装置であって、
    前記第1の光分岐手段及び前記第2の光分岐手段は、前記制御手段から供給される供給電力に応じて光分岐比を任意変更可能な可変分岐比光タップ部品であって、
    前記第1の光分岐手段は、伝送路からの信号光を第1の分岐比で分岐してモニタポートへと出力するためのものであり、
    前記第2の光分岐手段は、局側装置からの信号光を前記第1の分岐比よりも小さい第2の分岐比で分岐してモニタポートへと出力するためのものである
    ことを特徴とする光クロスコネクト装置。
  2. 前記光分岐手段と、前記モニタポートの間に光アイソレータを設けることを特徴とする請求項1記載の光クロスコネクト装置。
  3. 前記M×Nマトリックス型光スイッチに代え、
    N=2×Jの関係を満たす、J個の入力端子とJ個の出力端子を有する第1のJ×Jマトリックス型光スイッチと、同じくJ個の入力端子とJ個の出力端子を有する第2のJ×Jマトリックス型光スイッチを並列に配置し、 前記N個の光入力ポートのうちJ個の光入力ポートを前記第1のJ×Jマトリックス型光スイッチの入力端子に接続し、残りJ個の光入力ポートを第2のJ×Jマトリックス型光スイッチの入力端子に接続し、
    更に、N個の光出力ポートのうちJ個の光出力ポートを第1のJ×Jマトリックス型光スイッチの出力端子に接続し、残りJ個の光出力ポートを第2のJ×Jマトリックス型光スイッチの出力端子に接続し、
    前記制御手段で該第1及び第2のJ×Jマトリックス型光スイッチの連動切替制御を行うことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の光クロスコネクト装置。
  4. 前記可変分岐比光タップ部品は、
    基板上に形成される高分子導波路の屈折率を、熱光学効果を利用して変化させる高分子基板型導波路熱光学効果光部品であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光クロスコネクト装置。
  5. 前記可変分岐比光タップ部品は、
    基板上に形成される石英系ガラス導波路の屈折率を、熱光学効果を利用して変化させる石英系ガラス基板型導波路熱光学効果光部品であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光クロスコネクト装置。
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