JP5382481B1 - 長尺プラスチックフィルムの破砕装置及びその破砕方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロール状長尺プラスチックフィルム1を回転可能に軸支するロール支持台2、ロール支持台2に近接して配置された、フィルム搬送駆動ローラ4を含むフィルム搬送手段3、フィルム搬送手段3の末端にある破砕機案内支持台7の下側に開口部11が位置するように配設されたフィルム破砕機10、そして長尺プラスチックフィルムを破砕機案内支持台7とフィルム破砕機10の開口部11との間の位置にてフィルムの幅方向に切断することのできる切断具(鋸刃)8を含む長尺プラスチックフィルムの破砕装置。
【選択図】図1
Description
(1)ロール支持台が一つである。
(2)ロール支持台が二つ以上であり、各ロール支持台の回転軸が並列配置されている。
(3)フィルム切断具が、フィルム案内手段に備えられた鋸刃である。
(4)フィルム破砕手段の回転刃が、長尺プラスチックフィルムを搬送する速度の2〜50倍の周速度にて回転する回転刃である。
(5)フィルム搬送手段が、長尺プラスチックフィルムにその長さ方向に沿ってスリットを入れることのできるカッターを備える。
(6)長尺プラスチックフィルムが、長さ方向における破断伸度が300%以下の長尺プラスチックフィルムである。
(7)長尺プラスチックフィルムが長尺酢酸セルロースフィルムである。
(1)ロール支持台に、ロール状に巻かれた長尺プラスチックフィルムを回転可能に軸支する工程、
(2)ロール状長尺プラスチックフィルムを巻き出して、その先端部を少なくともフィルム搬送駆動ローラにまで案内する工程、
(3)フィルム搬送駆動ローラを回転させて、長尺プラスチックフィルムの先端部を、フィルム案内手段を超える位置まで搬送し、次いでフィルム破砕機の開口部を介してその内部に降下させる工程、
(4)フィルム破砕機の破砕手段の回転刃を回転させて、フィルム破砕機の内部に降下した長尺プラスチックフィルムの先端を該回転刃に係合させ、回転下にある回転刃によって先端部が係合した長尺プラスチックフィルムに張力を与え、この張力により、長尺プラスチックフィルムを伸長させた状態にてさらに降下させる工程、
(5)伸長させた状態で降下する長尺プラスチックフィルムをフィルム切断具によって、該フィルムの幅方向に切断する工程、
(6)長尺プラスチックフィルムの幅方向の切断により新たに形成された長尺プラスチックフィルムの先端部を、フィルム破砕機の開口部を介して内部に降下させ、フィルム破砕手段の回転刃に係合させる工程、
ただし、(4)の回転刃を回転をさせる工程における回転刃の回転は、該工程の実施の前に開始してもよい。
(1)二つ以上のロール支持台のそれぞれに、ロール状に巻かれた長尺プラスチックフィルムを回転可能に軸支する工程、
(2)ロール支持台のそれぞれに支持されたロール状長尺プラスチックフィルムを巻き出して、その巻き出された各々の長尺プラスチックフィルムを重ね合わせて積層フィルムとし、次いで積層フィルムの先端部を少なくともフィルム搬送駆動ローラにまで案内する工程、
(3)フィルム搬送駆動ローラを回転させて、積層フィルムの先端部を、フィルム案内手段を超える位置まで搬送し、次いでフィルム破砕機の開口部を介して破砕機の内部に降下させる工程、
(4)フィルム破砕機の破砕手段の回転刃を回転させて、フィルム破砕機の内部に降下した積層フィルムの先端を該回転刃に係合させ、回転下にある回転刃によって先端部が係合した積層フィルムに張力を与え、この張力により、積層フィルムを伸長させた状態にてさらに降下させる工程、
(5)伸長させた状態で降下する積層フィルムをフィルム切断具によって、該フィルムの幅方向に切断する工程、
(6)積層フィルムの幅方向の切断により新たに形成された積層フィルムの先端部を、フィルム破砕機の開口部を介して内部に降下させ、フィルム破砕手段の回転刃に係合させる工程、
ただし、(4)の回転刃を回転をさせる工程における回転刃の回転は、該工程の実施の前に開始してもよい。
フィルム破砕機は、回転刃に係合した長尺プラスチックフィルムが回転刃と固定刃の間を通過するときに、フィルムに加えられる剪断力によってフィルムを破砕する。回転刃と固定刃とからなる破砕手段を備えている破砕機は、例えば、実開昭64−32742号公報に記載されている。フィルム破砕機の破砕手段の回転刃は、フィルム搬送手段によって搬送される長尺プラスチックフィルムの搬送速度よりも速い周速度で回転させる。回転刃の周速度は、長尺プラスチックフィルムの搬送速度に対して一般には2〜50倍の範囲、好ましくは2〜30倍の範囲、特に好ましくは2〜20倍の範囲である。なお、回転刃の周速度は、下記の式により算出した値である。
回転刃の周速度(m/分)=回転刃の外径(m)×π×回転数(rpm)
図1は、本発明に従う長尺プラスチックフィルムの破砕装置の一例の側面概略図であり、図2は、図1に示す破砕装置の平面概略図である。図3〜5は、図1に示す破砕装置を用いた長尺プラスチックフィルムの破砕方法を説明する図である。なお、図1、3、4及び5において、ガイド9とフィルム破砕機10は断面図である。
(1)ロール支持台2に、ロール状に巻かれた長尺プラスチックフィルム1を回転可能に軸支する工程。
(2)ロール状長尺プラスチックフィルム1を巻き出して、その長尺プラスチックフィルム1aの先端部を少なくともフィルム搬送駆動ローラ4にまで案内する工程。この工程は、通常は人力で行なう。
(3)フィルム搬送駆動ローラ4を回転させて、長尺プラスチックフィルム1aの先端部を、破砕機案内支持台7を超える位置まで搬送し、次いでフィルム破砕機10の開口部11を介してその内部12に降下させる工程(図3)。この工程で、長尺プラスチックフィルム1aにはカッター(レザー刃)6によってフィルムの長さ方向に沿った方向にスリットが入れられる。
この(3)〜(6)の工程を繰り返すことによって、長尺プラスチックフィルムを連続的に破砕することができる。破砕されたフィルム片1bはスクリーン15を通って、フィルム片取出口16から外部に取り出される。
1a 長尺プラスチックフィルム
1b フィルム片
2 ロール支持台
2a 回転軸
3 フィルム搬送手段
4 フィルム搬送駆動ローラ
5 搬送駆動ローラ案内支持台
6 カッター(レザー刃)
7 破砕機案内支持台
8 切断具(鋸刃)
9 ガイド
10 フィルム破砕機
11 フィルム破砕機の開口部
12 フィルム破砕機の内部
13 回転刃
14 固定刃
15 スクリーン
16 フィルム片取出口
21 第一ロール支持台
21a 回転軸
22 第二ロール支持台
22a 回転軸
23、24 ロール状長尺プラスチックフィルム
23a、24a 長尺プラスチックフィルム
25 積層フィルム
25a スリットが入った積層フィルム
26 フィルム搬送手段
27 第一フィルム搬送駆動ローラ
28 第二フィルム搬送駆動ローラ
29 第一搬送駆動ローラ案内支持台
30 ガイド板
31 第二搬送駆動ローラ案内支持台
32 カッター
33 ガイド板
34 破砕機案内支持台
35 切断具
36 ガイド板
Claims (11)
- ロール状に巻かれた長尺プラスチックフィルムを回転可能に軸支する回転軸を有する少なくとも一つのロール支持台、ロール支持台に近接して配置された少なくとも一つのフィルム搬送駆動ローラとフィルム案内手段とを含むフィルム搬送手段、ただし、フィルム搬送駆動ローラはフィルム案内手段よりもロール支持台に近い位置に配置されている、フィルム案内手段の下側に開口部が位置するように配設されたフィルム破砕機、ただし、フィルム破砕機は、上面に開口部を備え、内部には、フィルム搬送手段によって搬送される長尺プラスチックフィルムの搬送速度よりも速い周速度で回転する回転刃と該回転刃の刃先に隣接する位置に固定された固定刃とからなる破砕手段を備えている、そしてフィルム案内手段から送り出され、フィルム破砕機の開口部へと降下する長尺プラスチックフィルムをフィルム案内手段とフィルム破砕機の開口部との間の位置にてフィルムの幅方向に切断するフィルム切断具を含む長尺プラスチックフィルムの破砕装置。
- ロール支持台が一つである請求項1に記載の破砕装置。
- ロール支持台が二つ以上であり、各ロール支持台の回転軸が並列配置されている請求項1に記載の破砕装置。
- フィルム切断具が、フィルム案内手段に備えられた鋸刃である請求項1に記載の破砕装置。
- フィルム破砕手段の回転刃が、長尺プラスチックフィルムを搬送する速度の2〜50倍の周速度にて回転する回転刃である請求項1に記載の破砕装置。
- フィルム搬送手段が、長尺プラスチックフィルムにその長さ方向に沿ってスリットを入れることのできるカッターを備える請求項1に記載の破砕装置。
- 長尺プラスチックフィルムが、長さ方向における破断伸度が300%以下の長尺プラスチックフィルムである請求項1乃至6の内のいずれかの項に記載の破砕装置。
- 長尺プラスチックフィルムが長尺酢酸セルロースフィルムである請求項7に記載の破砕装置。
- 請求項2に記載の破砕装置を用いて長尺プラスチックフィルムを破砕する方法であって、下記の工程を含む方法:
(1)ロール支持台に、ロール状に巻かれた長尺プラスチックフィルムを回転可能に軸支する工程、
(2)ロール状長尺プラスチックフィルムを巻き出して、その先端部を少なくともフィルム搬送駆動ローラにまで案内する工程、
(3)フィルム搬送駆動ローラを回転させて、長尺プラスチックフィルムの先端部を、フィルム案内手段を超える位置まで搬送し、次いでフィルム破砕機の開口部を介してその内部に降下させる工程、
(4)フィルム破砕機の内部に降下した長尺プラスチックフィルムの先端を、回転しているフィルム破砕機の破砕手段の回転刃に係合させ、回転下にある回転刃によって先端部が係合した長尺プラスチックフィルムに張力を与え、この張力により、長尺プラスチックフィルムを伸長させた状態にてさらに降下させる工程、
(5)伸長させた状態で降下する長尺プラスチックフィルムをフィルム切断具によって、該フィルムの幅方向に切断する工程、
(6)長尺プラスチックフィルムの幅方向の切断により新たに形成された長尺プラスチッ
クフィルムの先端部を、フィルム破砕機の開口部を介して内部に降下させ、フィルム破砕手段の回転刃に係合させる工程。 - 請求項3に記載の破砕装置を用いて長尺プラスチックフィルムを破砕する方法であって、下記の工程を含む方法:
(1)二つ以上のロール支持台のそれぞれに、ロール状に巻かれた長尺プラスチックフィルムを回転可能に軸支する工程、
(2)ロール支持台のそれぞれに支持されたロール状長尺プラスチックフィルムを巻き出して、その巻き出された各々の長尺プラスチックフィルムを重ね合わせて積層フィルムとし、次いで積層フィルムの先端部を少なくともフィルム搬送駆動ローラにまで案内する工程、
(3)フィルム搬送駆動ローラを回転させて、積層フィルムの先端部を、フィルム案内手段を超える位置まで搬送し、次いでフィルム破砕機の開口部を介して破砕機の内部に降下させる工程、
(4)フィルム破砕機の内部に降下した積層フィルムの先端を、回転しているフィルム破砕機の破砕手段の回転刃に係合させ、回転下にある回転刃によって先端部が係合した積層フィルムに張力を与え、この張力により、積層フィルムを伸長させた状態にてさらに降下させる工程、
(5)伸長させた状態で降下する積層フィルムをフィルム切断具によって、該フィルムの幅方向に切断する工程、
(6)積層フィルムの幅方向の切断により新たに形成された積層フィルムの先端部を、フィルム破砕機の開口部を介して内部に降下させ、フィルム破砕手段の回転刃に係合させる工程。 - 長尺酢酸セルロースフィルムを請求項9もしくは10に記載の方法により破砕することにより得られた破砕物を250〜350℃の温度にて加熱し溶融させた後に炭化させる炭化工程、炭化工程で得られた炭化物を380〜700℃の温度で加熱して炭化物に残留している酢酸成分を揮発させて除去する酢酸除去工程、そして酢酸が除去された炭化物に賦活処理を施す賦活工程を含む活性炭の製造方法。
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