JP5381843B2 - 情報処理装置及び情報処理装置の起動方法 - Google Patents
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Description
本発明は、情報処理装置としての所定の機能を提供するメインシステムと、メインシステムの管理を行なうサブシステムとを有する情報処理装置において、サブシステムからメインシステムの起動を行う起動方法に関する。
従来から、サーバ等の情報処理装置として、情報処理装置としての所定の機能を提供するメインシステムと、メインシステムの管理を行なうサブシステムとを有する情報処理装置が存在する。図11に、このような情報処理装置の構成例を示す。図11に示す情報処理装置1は、サブシステム10、複数のメインシステム21〜23、時計デバイス30、及び電池31を有する。ここで、図11に示す情報処理装置1のシステム構成では3つのメインシステムを有する例が示されているが、2つのメインシステムを有するシステム構成であってもよく、又、数十、あるいは数百等の多数のメインシステムを有するシステム構成であってもよい(以下、本実施例において同じ)。
メインシステム21〜23は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置上で特定のオペレーティング・システム(OS)を実行して得られるシステムである。各メインシステム(21〜23)は、一般に、サブシステム10により起動される。また、少なくとも一部のメインシステムは、通信ネットワーク、例えば、LAN(Local Area Network)に接続される。便宜上、メインシステムが接続されているLANを「運用LAN」と呼ぶこととする。図11の例では、各メインシステム21〜23は、運用LAN5に接続されている。
サブシステム10は、情報処理装置1の電源プラグ32の商用電源コンセントへの挿入、又は電源スイッチのオンだけで起動するシステムであり、主として、情報処理装置1内部のバス15を介して、複数のメインシステム21〜23の管理を行なう。ここで、情報処理装置1内部のバス15は、高速シリアルバスやパラレルバスのようなバスであってもよく、また、所定のプロトコルに従って動作する通信回線であってもよい。
サブシステム10も、LAN等の特定の通信ネットワーク6に接続される。便宜上、サブシステム10が接続されているLAN6を「管理LAN」と呼ぶこととする。サブシステム10は、管理LAN6に接続されるPC(パーソナルコンピュータ)端末等(不図示)から操作される。
情報処理装置は、1つの時計デバイス30を有し、この時計デバイス30はサブシステム10により制御される。ここで、時計デバイス30としては、例えば、TOD(Time Of Day)クロックや、RTC(Real Time Clock)デバイス等が用いられる。TODクロック等の時計デバイスは、情報処理装置1の電源がオフ状態となっているときには、時計デバイス30に接続されているバッテリー31から電源供給を受けて動作する。
このような情報処理装置1において、サブシステム10が複数のメインシステム21〜23を管理するには、サブシステム10が正確な時刻情報を取得している必要がある。サブシステム10が正確な時刻情報を取得していない場合には、以下に説明するように、サブシステムからメインシステムを起動する際に、メインシステム内の時刻に関して時刻飛びや時刻の逆行等の問題が生じる場合があるためである。例えば、サブシステム10がメインシステム21を起動する場合、メインシステム21は、サブシステム10から初期時刻を取得して起動する。多くの場合、メインシステム21は、起動中又は起動後にメインシステム21に接続されている運用LAN5を介してNTP(Network Time Protocol)サーバ3にアクセスして、メインシステム21内の時刻をNTPサーバ3の正確な時刻に同期させる。その際、最初にサブシステム10から取得した初期時刻がずれているような場合には、時刻飛びや時刻の逆行等の問題が生じてしまう場合がある。
このような情報処理装置1において、サブシステム10が複数のメインシステム21〜23を管理するには、サブシステム10が正確な時刻情報を取得している必要がある。サブシステム10が正確な時刻情報を取得していない場合には、以下に説明するように、サブシステムからメインシステムを起動する際に、メインシステム内の時刻に関して時刻飛びや時刻の逆行等の問題が生じる場合があるためである。例えば、サブシステム10がメインシステム21を起動する場合、メインシステム21は、サブシステム10から初期時刻を取得して起動する。多くの場合、メインシステム21は、起動中又は起動後にメインシステム21に接続されている運用LAN5を介してNTP(Network Time Protocol)サーバ3にアクセスして、メインシステム21内の時刻をNTPサーバ3の正確な時刻に同期させる。その際、最初にサブシステム10から取得した初期時刻がずれているような場合には、時刻飛びや時刻の逆行等の問題が生じてしまう場合がある。
図12を用いて、サブシステム10からメインシステム21を起動する際の動作を説明する。図12では、情報処理装置1に含まれるサブシステム10及びメインシステム21以外のシステム構成要素は省略されている。メインシステム21は、メインシステム21の起動を行なうブートローダー40と、ドメインOS50とを有する。ブートローダー40は、例えば1MB(メガバイト)程度のプログラムであり、図13に示すような構成を有する。図13に示すように、ブートローダーは、ブートローダー基本機能部40−1、ネットワークライブラリ40−2、各種ライブラリ40−3、及びハードウェア制御ドライバ40−4を有し、これらの各構成要素によりドメインOS50をブートさせる機能を有する。ブートローダー40のプログラムは、メインシステム1内のROM(Read Only Memory)等に予め格納しておいてもよいし、サブシステム側から、メインシステム内の命令コードを格納するためのRAM(Random Access Memory)に所定のプログラム内容を書き込むようにしてもよい(以下、本実施例において同じ)。
サブシステム10が、メインシステム21のシステムリセットを解除すると、メインシステム21の所定の初期診断処理(後述)等を行なった後、メインシステム21のブートローダー40が起動される。ブートローダー40のブートローダー基本機能部40−1は、ネットワークライブラリ40−2や各種機能ライブラリ40−3、ハードウェア制御ドライバ40−4を用いて、メインシステム21内の各種ハードウェア21−10を制御し、ドメインOS50を起動させる。
ブートローダー40により、メインシステム21のドメインOS50が起動されると、メインシステム21は、運用LAN5を介してNTPサーバ3にアクセスし、メインシステム21内の時刻をNTPサーバの時刻に同期させる。その後、メインシステム21は、定期的にNTPサーバにアクセスして、NTPサーバに同期しながら時刻を刻む。
ところで、サブシステム10の基準時刻であるTODクロック等の時計デバイス30の時刻がずれているような場合には、メインシステム21の起動時に、問題を引き起こす場合がある。例えば、サブシステム10から不正確な初期時刻を渡してメインシステム21の起動を行なうと、メインシステム21の起動後に、メインシステム1がNTPサーバ3にアクセスしてメインシステム21内の時刻をNTPサーバ3の時刻に同期させると、時刻飛びや時刻の逆行が生じる場合がある。時刻飛びや時刻の逆行が生じると、メインシステム上で動作するソフトウェアプログラムに悪影響を及ぼす可能性がある。特に、複数のメインシステムで構成される情報処理システムの冗長化、異常検出、業務引継ぎ等の管理を行なう、いわゆるクラスタリング・ソフトウェア等は、メインシステム上で動作するソフトウェアであるが、時刻飛び等が発生すると動作に支障を来たす恐れがある。これは、クラスタリング・ソフトウェア等は、メインシステムのブート直後に起動され、メインシステム内の時刻を基準として様々な処理を行なうためである。
一方、TODクロック等の時計デバイス30を基に生成されるサブシステム10の時刻は、月に10秒程度ずれてしまう場合がある。例えば、全てのメインシステム21〜23が停止している状態が長期間続いた後に、メインシステム21を起動しようとするような場合には、メインシステム21の起動前に、サブシステム10の時刻をNTPサーバの時刻に同期させることができなければ、メインシステム21の起動時に時刻飛び等を引き起こしてしまう可能性がある。
そのため、従来、サブシステム10が接続される管理LAN6にもNTPサーバ4を設けるか、あるいは、管理LAN6と運用LAN5を共通化して用いるといった運用がなされてきた。
尚、複数のシステムあるいは情報処理装置の時刻を同期化させる方法としては、以下のような先行技術がある。
前述の通り、従来、サブシステム10の時刻を正確な時刻とするために、サブシステム10が接続される管理LAN6にNTPサーバ4を設けたり、サブシステム10を直接運用LAN5に接続したりすることにより、サブシステム10からNTPサーバ3にアクセスできるようなシステム構成が用いられてきた。
しかし、情報処理装置1の管理を行なうサブシステム10をNTPサーバが接続された通信ネットワークに接続すると、サブシステム10のセキュリティを確保するための特別なセキュリティ対策が必要となる場合が生じてくる。そのため、簡便かつ安全な方法により情報処理装置1のシステム構築をするためには、サブシステム10が接続される管理LAN6は、運用LAN5とは切り離された、情報処理装置1の管理のみに用いる専用の通信回線であることが望ましい。また、運用LAN5とは別の通信ネットワークである管理LAN6にもNTPサーバ4を接続しようとすると、システムを構築するためのコストが高くなるという問題があるため、管理LAN6にはNTPサーバ4を設けなくても済むシステム構成が望ましい。
従って、NTPサーバ等が接続された運用LANから切り離された管理LAN6に接続されるサブシステム10からメインシステム21〜23を起動する際に、サブシステム10が運用LAN5に接続されたNTPサーバ3を用いて正確な時刻を取得することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る情報処理装置は、情報処理装置としての機能を提供し、時刻を計時するタイムサーバから前記タイムサーバの時刻に同期した時刻情報を取得する機能を有するメインシステムと、前記メインシステムの管理を行なうサブシステムとを有し、前記メインシステムは、前記サブシステムからの起動モードの指示に応じて、情報処理装置としての機能を提供するための通常起動モード、又は前記タイムサーバから前記タイムサーバの時刻に同期した時刻情報を取得する特定モードのいずれかの起動モードで起動する機能を有し、前記サブシステムは、停止中の前記メインシステムを起動させる場合に、前記停止中のメインシステムを前記特定モードで起動させ、前記サブシステムが、前記特定モードで起動した前記メインシステムが取得した前記タイムサーバの時刻に同期した時刻情報を用いて、前記サブシステムが制御する時計デバイスから得られる管理用システム時刻を補正した後に、補正後の前記管理用システム時刻を前記メインシステムの起動を行うための初期時刻として前記メインシステムを通常起動モードで再度起動させる。
サブシステムが接続される管理LANにNTPサーバが接続されていない場合においても、メインシステムのブートローダーを介して、サブシステムが運用LANに接続されたNTPサーバにアクセスして正確な時刻情報を取得することが可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
図1は、実施例に係る情報処理装置2の構成例を示した図である。図1の情報処理装置2のサブシステム11に接続される管理LAN7には、NTPサーバが接続されておらず、管理LAN7と運用LAN5とは接続されていない独立した通信ネットワークであるものとする。図1における他の構成要素で、図11に係る構成要素と同じ番号が付されているものについては、図11のものと同じであるので説明を省略する。
図1に示すサブシステム11は、各メインシステム21〜23の時刻と、時計デバイス30から得られるシステム時刻との差分情報である時刻差分を保持する回路11−1〜11−3を有する。時刻差分を保持する回路11−1〜11−3は、図1では3つ描かれているが、メインシステムの数だけ時刻差分を保持する回路も存在するものとする。また、時刻差分を保持する回路は、時刻差分情報を更新した日時情報も合わせて保持するようにしておくことができる。時刻差分情報の更新頻度や更新日時を確認できるようにするためである。尚、時刻差分の情報をどのように取り扱うかについては後述する。
図2は、実施例に係るメインシステム起動時の構成を説明する図であり、この図2を用いて、サブシステム11からメインシステム21を起動する際の動作を説明する。図2に示すメインシステム21は、従来例に係るブートローダー40とは異なるブートローダー41を有する。図2のブートローダー41は、メインシステムの起動を行なう通常起動モードに加え、サブシステムからの起動指示に応じて、運用LAN5に接続されたNTPサーバ3にアクセスして時刻情報を取得する時刻取得モードの機能を有する。サブシステム11は、ブートローダー41を時刻取得モードで起動させる機能である、時刻取得モードでのブートローダー呼び出し機能60を有する。
メインシステム1を通常起動モードと時刻取得モードとのいずれのモードで起動させるかを示す起動モードは、メインシステム1のブートローダー41が参照可能なレジスタ等の記憶回路に、メインシステム1の起動前にサブシステム11のブートローダー呼び出し機能60が予め設定する。この起動モードを保持する記憶回路(不図示)は、サブシステム内部に設けてもよいし、各メインシステムの周辺装置に設けてもよい。起動モードを保持する記憶回路をサブシステム11内部に設ける場合には、各メインシステムはバス15等を介して起動モードを保持する記憶回路にアクセスする。そして、メインシステム1のブートローダー41は、起動時にこの起動モードを保持している記憶回路の値を参照して、通常起動モードと時刻取得モードとのいずれのモードで起動するかの情報を得る。
ブートローダー41の時刻取得モードの機能は、図3に示すように、ブートローダー41に、NTPサーバ3にアクセスする機能を有するNTPライブラリ41−5を設けることにより実現する。NTPライブラリ41−5は、NTPサーバに対して、時刻情報を取得するためのインターフェイス機能を有し、具体的には、図4に示すような構成により実現される。NTPライブラリ41−5は、大きく分けて、NTPサーバに時刻取得要求を送信する処理(41−51〜41−53)と、NTPサーバから時刻情報を受信等する処理(41−54、41−55)とを行なう。
NTPライブラリ41−5は、ブートローダー基本機能部41−1から時刻取得要求があった場合に(41−51)、NTPサーバへの時刻取得要求のためのIPパケットを生成し(41−52)、生成したIPパケットをネットワークライブラリ41−2に渡す(41−53)。ここで、IPとはInternet Protocolの略で、IPパケットとは、インターネット上で送受信されるデータのまとまりのことをいう。ネットワークライブラリ41−2は、ハードウェア制御ドライバ41−4を介して、メインシステム21内部のハードウェア回路21−10を制御して、運用LAN5に接続されたNTPサーバ3に生成されたIPパケットを送信する。そして、NTPライブラリ41−5は、NTPサーバ3から返信されて来る、時刻情報を含むIPパケットを受信し(41−54)、メインシステム21の内部時刻を補正する処理を行なう(41−55)。
図5は、実施例に係るメインシステム起動フローの例を示した図である。図5では、情報処理装置2のサブシステム11、メインシステム21及びメインシステム22に着目し、その他のメインシステムについては考慮しないものとする。また、図5では、サブシステム11、メインシステム21、メインシステム22、及びNTPサーバ3を、単にサブシステム、メインシステム1、メインシステム2、及びNTPサーバと表記する。
図5は、実施例に係るメインシステム起動フローの例を示した図である。図5では、情報処理装置2のサブシステム11、メインシステム21及びメインシステム22に着目し、その他のメインシステムについては考慮しないものとする。また、図5では、サブシステム11、メインシステム21、メインシステム22、及びNTPサーバ3を、単にサブシステム、メインシステム1、メインシステム2、及びNTPサーバと表記する。
図5の例において、NTPサーバはメインシステム1及びメインシステム2が接続された運用LAN5にのみ接続されているものとし、図5のフローの全体を通してNTPサーバは運用中の状態であるものとする。また、メインシステム1及びメインシステム2は停止中の状態であるものとする。このような状態において、サブシステムからメインシステム1の起動を行なおうとする場合、最初にサブシステムの時刻をNTPサーバに同期した正確な時刻に補正してから、メインシステム1の起動処理を行なう必要がある。以下、図5を用いて、メインシステム起動フローの例を説明する。
まず、サブシステムは、情報処理装置2の起動時、例えば、情報処理装置2の電源プラグ32を商用電源コンセントへ挿入して起動したときに、時計デバイス30から初期時刻を取得する(図5において不図示)。そして、サブシステムは、サブシステム内のタイマー回路によるタイマー割込み等を用いて、サブシステムのシステム時刻を刻む。ここで、前述の通り、情報処理装置2の起動時点でのサブシステムの時刻は、月差10秒程度の精度でずれている可能性がある。
サブシステムの時刻を運用LANに接続されたNTPサーバに同期した時刻を用いて補正するために、図5のS101において、サブシステムはメインシステム1を時刻取得モードで起動する。その際、サブシステムは、その時点でのサブシステム時刻を初期時刻としてメインシステム1に渡して、メインシステム1を時刻取得モードで起動する。メインシステム1のブートローダー41は、サブシステムから時刻取得モードで起動されたことを認識すると、S111で、時刻取得モードでの起動を開始する。
メインシステム1のブートローダー41は、時刻取得モードで起動された場合には、最初にサブシステムから渡された初期時刻を自らの時刻として設定し、メインシステム1内のタイマー回路(不図示)等によるタイマー割込みで時刻を刻む。その後、ブートローダー41は、前述のNTPライブラリ41−5を用いて、NTPサーバから時刻情報を取得する(S112)。
メインシステム1は、NTPサーバにアクセスして取得した時刻情報をサブシステムに渡す(S113)。具体的には、メインシステム1はNTPサーバに同期した時刻情報を情報処理装置2内部のバス15を介してサブシステムに渡す。メインシステム1から時刻情報を受け取ったサブシステムは、ハードウェア回路により、又は特定のプログラム処理により、メインシステム1から渡された時刻情報とサブシステムの時刻情報との時刻差分を求めて、前記時刻差分保持回路11−1に書き込む。サブシステムは、時刻差分保持回路11−1に保持された時刻差分情報とサブシステムの時刻情報とを加えることにより、NTPサーバに同期した時刻情報を得ることができる。尚、メインシステム1側からサブシステムの時刻を参照できる場合には、メインシステム1のプログラム処理によりNTPサーバから取得した時刻とサブシステムの時刻との差分を求め、求めた時刻差分情報を時刻差分保持回路11−1にメインシステム1側から書き込むようにしてもよい(以下、同じ)。
メインシステム1は、S113でサブシステムに時刻情報を通知した後、S114において、サブシステムからの指示を待つ。
S102で時刻情報待ちをしていたサブシステムは、メインシステム1から時刻情報が通知されると、通知された時刻でサブシステムの時刻を補正し、サブシステム内にある、メインシステム1の時刻とサブシステムの時刻との差分情報である時刻差分1をクリアする処理を行なう(S103)。この時点で、サブシステムの時刻は、NTPサーバに同期した時刻に補正されることになる。尚、時刻差分1は、メインシステム1の時刻とサブシステムの時刻との差分を秒オーダーで保持するようにしておけばよい。
S103の処理により、サブシステムの時刻をNTPサーバの時刻に合わせることができたので、サブシステムは、メインシステム1を通常モードで起動させるために、S104で、一旦、メインシステム1への停止指示を出す。サブシステムからの停止指示(S104)を受けて、メインシステム1はメインシステム1の停止処理を行なう(S115)。
サブシステムは、所定のシステム監視手段(不図示)や所定の時間経過を計測するタイマーカウンタ(不図示)等により、メインシステム1の停止を認識すると、次に、通常の起動モードでメインシステム1を起動させる(S105)。サブシステムは、メインシステム1の起動(S105)を行なった後、メインシステム1からの応答を待つ(S106)。
メインシステム1のブートローダー41が、サブシステムから通常モードでの起動指示がされたことを認識すると、ブートローダー41は通常モードでのメインシステム1のドメインOS50のブート処理を開始する(S116)。通常モードでの起動処理の場合、メインシステム1の起動中のドメインOS50は、ブートローダー41に対して、初期時刻を要求する。ドメインOS50からの初期時刻要求を受けたブートローダー41は、ドメインOS50を起動するための初期時刻情報をサブシステムに要求し(S117)、サブシステムから初期時刻情報が通知されるのを待つ(S118)。
サブシステムは、メインシステム1からの初期時刻要求(S117)を受けて、サブシステムの時刻にメインシステム1の時刻差分1を加えた時刻情報を、メインシステム1を起動するための初期時刻として、メインシステム1に返す(S107)。尚、前述のS103において、サブシステムの時刻をNTPサーバに同期した時刻に補正済みで、時刻差分1のクリア処理も行なわれているので、S107においてサブシステム時刻に時刻差分1を加える処理は省略することも可能である。すなわち、S107において、S103で補正したサブシステム時刻をメインシステム1の初期時刻として、サブシステムからメインシステム1に返すようにしてもよい。
メインシステム1のブートローダー41は、サブシステムから初期時刻情報を取得すると、取得した初期時刻情報を初期時刻としてメインシステム1のドメインOS50に渡して、メインシステム1のドメインOS50を起動する(S119)。ブートローダー41により、メインシステム1のドメインOS50が起動されると、メインシステム1はNTPサーバと時刻同期を行い(S120)、その後、定期的にNTPサーバと時刻同期をする処理を継続する(S121)。
以上に述べた図5の起動フローにより、全てのメインシステムが停止している状態でサブシステムから特定のメインシステムを起動するような場合においても、サブシステムが、運用LANに接続されたNTPサーバに同期した時刻情報を取得してから、メインシステムの起動を行なうことが可能となる。
尚、図5の例では、最初にメインシステム1とメインシステム2の両方が停止している状態を想定したフローであるが、例えば、メインシステム2が起動しているような状態であっても、サブシステムの時刻がNTPサーバに同期した時刻になっていない可能性がある場合には、図5の処理フローでメインシステム1の起動を行なうこともできる。例えば、メインシステム2が所定の期間内にNTPサーバに同期する処理をしていない場合には、メインシステム2の時刻はNTPサーバの時刻とずれている可能性がある。そのような場合、サブシステム時刻をメインシステム2の時刻情報を用いて補正したとしても、サブシステム時刻はNTPサーバに同期した時刻とはならないので、メインシステム1の起動を行なう前に、サブシステム時刻をNTPサーバに同期した時刻に補正する処理が必要となる。
図5におけるサブシステム及びメインシステム1のそれぞれの動作の詳細について、図6〜図8を用いて説明する。
図5におけるサブシステム及びメインシステム1のそれぞれの動作の詳細について、図6〜図8を用いて説明する。
図6は、実施例に係る図5のメインシステム起動フローにおけるサブシステムの動作フローチャートを示した図である。図5の例のように、サブシステムの時刻がNTPサーバの時刻と同期していない場合には、サブシステムは、時刻取得モードでメインシステムを起動するように起動モードを保持する記憶回路に起動モードを設定する(S141)。メインシステムを時刻取得モードで起動させるか否かの指示については、特定の制御信号を用いてメインシステムに通知するようにしてもよいし、メインシステムが参照できるメモリ領域等に所定の情報を書き込むことにより通知してもよい。
次に、サブシステムは、起動対象のメインシステムの初期化を行なうリセット処理を行なう(S142)。具体的には、サブシステムは、メインシステムのリセット制御を行うリセット制御回路(不図示)に対して、メインシステムのリセット印加を指示して、メインシステムを初期化する。その際、サブシステムからのメインシステムのリセット印加指示に替えて、サブシステムが停止中のメインシステムを起動させるためのウェイクアップ指示を行い、そのウェイクアップ指示を検出したメインシステムのリセット制御回路が、メインシステム起動用のリセット信号を生成するようにしてもよい。リセット制御回路から出力されるリセット信号の印加によりメインシステムが初期化された後、リセットが解除されると、メインシステムは初期化された状態からブートローダー41を起動させる。
サブシステムは、メインシステムのリセット処理(S142)を行なった後、メインシステムのブートローダー41の時刻取得モードでの起動、および、NTPサーバからの時刻情報の取得処理の完了待ちを行なう(S143)。
その後、サブシステムは、メインシステムのブートローダー41からの時刻設定指示があった場合には(S144 Yes)、サブシステムの時刻を補正し、メインシステムの時刻差分情報をクリアする処理を行なう(S145)。一方、一定期間経過しても、メインシステムのブートローダー41からの時刻設定指示がない場合には(S144 No)、メインシステムで何らかの異常が発生して、メインシステムが正常に起動していないことになるため、サブシステムは、メインシステムの停止指示(S152)をする。そして、異常終了についての所定の処理、例えば、異常が発生した際の状況等をログ情報に出力してからメインシステムをリセットするといった処理を行ない(S153)、メインシステムの起動処理を終了する。
メインシステムのブートローダー41からの時刻設定指示があった場合(S144 Yes)、サブシステムは、サブシステムの時刻を補正し、起動対象のメインシステムの時刻差分情報をクリアする(S145)。この時点でサブシステムがNTPサーバに同期した時刻情報を取得できたことになるので、サブシステムは一旦、メインシステムの停止指示を行う(S146)。ここでのメインシステムの停止指示は、必ずしもメインシステムの電源供給の停止まで行わせる必要はなく、メインシステムをすぐに再起動できるように、単にメインシステムを機能停止状態にさせておけば足りる。
その後、サブシステムは、通常モードによるメインシステムの起動を行うための起動モードの設定を行ない(S147)、メインシステムのリセット処理を行なってメインシステムを再起動させる(S148)。S148のリセット処理では、サブシステムからメインシステムのリセット制御回路に対して、メインシステム全体を初期化するように指示してもよいし、メインシステム内のCPUのみを再起動させる特定のリセット信号のみを印加するように指示してもよい。サブシステムは、メインシステムのリセット処理(S148)を行った後、所定の期間、メインシステムのブートローダー41が起動するのを待つ(S149)。
サブシステムはメインシステムのブートローダー41からの初期設定時刻の要求を待ち(S149)、初期設定時刻の要求が来た場合には(S150 Yes)、メインシステムのブートローダー41に初期設定時刻情報を渡して(S151)、メインシステムの起動処理を終了する。メインシステムのブートローダー41からの初期設定時刻の要求が来ていない場合には(S150 No)、要求が来るまでループしながら待つ(S150)。
尚、S150でメインシステムのブートローダー41からの時刻要求待ちを行なうので、S149は省略してもよい。
図7は、実施例に係る図5のメインシステム起動フローにおける時刻取得モードでのメインシステムの動作フローチャートを示した図である。サブシステムから時刻取得モードで起動されると(S161)、メインシステムは最初にメインシステム起動時の診断処理を行なう(S162)。このメインシステム起動時の診断処理では、予めメインシステムのROM等に準備された自己診断プログラムにより、メインシステムで使用されるメモリや、各種機能回路が正常動作するかを確認する処理が実行される。この自己診断プログラムは、メインシステム内のROMに予め格納されている場合の他、サブシステム側から、メインシステム内の命令コードを格納するためのRAM等に所定のプログラム内容を書き込んだ後に実行させるようにしてもよい。
メインシステム診断(S162)で異常が検出された場合には、例えば、異常が発生した際の状況等をログ情報に出力するといった処理を行ない、メインシステムの起動処理を終了する(不図示)。メインシステム診断(S162)で問題がない場合には、メインシステムのブートローダー41が起動される(S163)。時刻取得モードでメインシステムのブートローダー41が起動されると、ブートローダー41は、図3及び図4に示したNTPライブラリ41−5を用いて、NTPサーバにアクセスして時刻情報を取得する(S164)。
ブートローダー41がNTPサーバから時刻情報を取得できた場合には(S164 Yes)、取得した時刻情報をサブシステムに通知する(S165)。一方、NTPサーバから時刻を取得できなかった場合には(S164 No)、サブシステムに異常を通知する(S168)。
その後、メインシステムは、サブシステムからの停止指示を待ち(S166)、サブシステムからの停止指示があると、停止処理を行なう(S167)。
図8は、実施例に係る図5のメインシステム起動フローにおける通常起動モードでのメインシステムの動作フローチャートを示した図である。メインシステムが通常起動モードで起動されると(S171)、図7の場合と同様にメインシステムの自己診断プログラムが実行される(S172)。そして、自己診断の結果に問題がなければ、通常起動モードでブートローダー41が起動される(S173)。
ブートローダー41が通常起動モードで起動された場合には、図7の場合のようにNTPサーバへのアクセス処理等は行なわずに、そのままメインシステムのドメインOS50の起動処理を行なう。ブートローダー41は、まず、ドメインOS50を起動するための初期時刻をサブシステムに要求する(S174)。この時点において、サブシステムの時刻は、前述の図7の処理によりNTPサーバに同期した時刻となっているはずなので、サブシステムは、ブートローダー41からの時刻取得要求に対して、正確な時刻を返すことができる。
そして、ブートローダー41は、サブシステムから初期時刻を取得した後、メインシステムのドメインOS50を起動する(S175)。メインシステム1のドメインOS50が起動されると、ドメインOS50は、NTPサーバと時刻同期を行う(S176)。この時点で、ドメインOS50の時刻とNTPサーバの時刻は一致しているので、S176における時刻同期処理において、時刻飛びや時刻の逆行等の問題は発生しないことになる。その後、一定期間毎に、ドメインOS50がNTPサーバとの時刻同期を継続する(S177)。
このように、本実施例では、サブシステムからメインシステムを起動する際に、サブシステムの時刻がNTPサーバに同期した時刻となっていない場合には、メインシステムのブートローダー41を時刻取得モードで起動させ、NTPサーバにアクセスさせることにより、NTPサーバに同期した時刻情報を取得する。そして、サブシステムの時刻をNTPサーバに同期した時刻とした後に、通常の起動モードでメインシステムの起動を行なう。このようにすることで、サブシステムが接続されている管理LAN7にNTPサーバが接続されていないような場合でも、メインシステムが接続されている管理LAN5を介してNTPサーバ3にアクセスし、サブシステムがNTPサーバに同期した時刻を取得することが可能となる。
図9は、図5に示すメインシステム起動フローにおけるS102,S103の処理を他の方法により行なう実施例を示した図である。図9において、S108以外の処理については図5における対応する処理と同じ内容であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
図9は、図5に示すメインシステム起動フローにおけるS102,S103の処理を他の方法により行なう実施例を示した図である。図9において、S108以外の処理については図5における対応する処理と同じ内容であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
図5のメインシステム起動フローにおいては、メインシステム1がNTPサーバに同期した時刻情報をサブシステムに渡した後(S113)、サブシステムがサブシステムの時刻を補正すると共に、時刻差分1をクリアする処理を行なっている(S103)。しかし、本実施例においては、サブシステムが時刻差分保持回路(11−1〜11−3)により各メインシステムの時刻とサブシステムの時刻との時刻差分情報を保持しているので、図9に示すようにS103の処理を行なわないようにすることもできる。
図9のフローでは、メインシステム1からNTPサーバに同期した時刻情報が渡されると(S113)、メインシステム1から渡された時刻情報に基づいて時刻差分保持回路11−1に保持された時刻差分1を更新する(S108)。サブシステムは、更新された時刻差分1とサブシステムの時刻情報とを加えることにより、NTPサーバに同期した時刻情報を得ることができるので、図5のS103でサブシステムの時刻を補正することなく、S104以降の処理を行なう。
図9のS104、S105の処理により、サブシステムはメインシステム1を再起動させ、メインシステム1からの初期時刻要求を待つ(S106)。そして、メインシステム1のブートローダー41から、メインシステム1を起動するための初期時刻の要求があると(S117)、サブシステムは、サブシステムの時刻情報にS108で更新した時刻差分1を加えた時刻情報、すなわち、時刻差分1を加えることにより補正したサブシステムの時刻情報を初期時刻としてメインシステム1へ返す(S107)。その後、メインシステム1は、図5の場合と同様にS118〜S121の処理を経て起動される。
図9の例では、図5のS103の処理、すなわち、NTPサーバに同期した時刻情報を用いてサブシステムの時刻を補正する処理を省略しているが、S108で更新した時刻差分1をサブシステムの時刻に加えることにより、NTPサーバに同期した時刻情報を得ることができる。そのため、図9に示すサブシステムの処理(S108、S107等)を用いても、図5と同様にメインシステム1の起動を行なうことが可能である。
図10は、図5及び図9の場合とは異なる状況における本実施例に係るメインシステム起動フロー例を示した図である。図10では、サブシステムからメインシステム1を起動させる際に、既にメインシステム2が稼動中であり、メインシステム2がNTPサーバと時刻同期している場合の例を示したものである。
図10は、図5及び図9の場合とは異なる状況における本実施例に係るメインシステム起動フロー例を示した図である。図10では、サブシステムからメインシステム1を起動させる際に、既にメインシステム2が稼動中であり、メインシステム2がNTPサーバと時刻同期している場合の例を示したものである。
サブシステムからメインシステム1を起動する際に、メインシステム2がNTPサーバと時刻同期を継続している場合には、サブシステムは、メインシステム2の時刻とサブシステムの時刻との差分である時刻差分2の情報を用いて正確な時刻を知ることができる。ここで、各メインシステムの時刻とサブシステムの時刻との差分情報である時刻差分の情報は、図1に示すように、例えばサブシステム中に時刻差分1〜3を保持するレジスタ等の回路(11−1〜11−3)により保持される。
時刻差分の情報に関して、例えば、メインシステム2がNTPサーバと定期的に時刻同期する度に、メインシステム2からサブシステムにNTPサーバに同期した時刻情報を渡し、時刻差分2保持回路11−2に保持される時刻差分2の情報を更新するようにしておく。そのようにしておくことで、ある時点で、サブシステムから停止中のメインシステム1を起動しようとする場合、稼働中のメインシステム2の時刻に対応した時刻差分2の情報を用いて、サブシステムの時刻を補正し、NTPサーバの時刻に同期した初期時刻を設定してメインシステム1を起動することができる。この様子を図10を用いて説明する。
NTPサーバと時刻同期しているメインシステム2が稼働中の状態で、サブシステムからメインシステム1を起動しようとする場合、サブシステムは、まずメインシステム2の時刻とサブシステムの時刻との差分情報である時刻差分2の情報を取得する(S181)。この時刻差分2の情報は、例えば、メインシステム2により、定期的なNTPサーバとの時刻同期を行なった際に更新される。
図10のS181において、サブシステムがNTPサーバに同期した時刻情報に基づく時刻差分2の情報を取得すると、サブシステムは、取得した時刻差分2の情報を用いてサブシステムの時刻を補正し、メインシステム1の時刻差分1をクリアする(S182)。その後、メインシステム1を通常起動モードで起動させ(S183)、メインシステム1からの応答を待つ(S184)。
メインシステム1のブートローダー41は、通常起動モードで起動されると(S186)、サブシステムに、ドメインOS50を起動するための初期時刻を要求し(S187)、サブシステムからの応答を待つ(S188)。
サブシステムは、メインシステム1のブートローダー41からの初期時刻要求があると、補正後のサブシステムの時刻に時刻差分1を加えた時刻情報をメインシステム1の初期時刻情報として返す(S185)。尚、S182で時刻差分1はクリアされているので、S185における時刻差分1を加える処理は省略することができる。尚、図10におけるS182の処理、すなわち、NTPサーバに同期した時刻情報を用いたサブシステム時刻の補正処理を省略する場合には、図9の実施例のように、S185において、サブシステムの時刻に時刻差分2を加えた時刻を初期時刻としてメインシステム1に返すようにすることができる。
メインシステム1のブートローダー41は、サブシステムから初期時刻を取得すると、図5におけるS119以降の処理と同様に、図10のS189でメインシステム1のドメインOS50に初期時刻を設定して、ドメインOS50を起動する(S189)。ブートローダー41により、メインシステム1のドメインOS50が起動されると、メインシステム1はNTPサーバと時刻同期を行い(S190)、その後、定期的にNTPサーバと時刻同期をする処理を継続する(S191)。
図10のようにサブシステムからメインシステム1を起動しようとする際に、すでにメインシステム2がNTPサーバと時刻同期しているような場合には、サブシステムが、メインシステム2の時刻とサブシステムの時刻との差分である時刻差分2の情報を用いて正確な時刻情報を取得し、メインシステム1の起動をすることが可能となる。尚、メインシステム2がNTPサーバと時刻同期しているか否かについては、例えば、時刻差分2の情報と合わせて保持されている時刻差分2の更新日時情報を参照して、参照時点から一定期間内に更新されたか否かを調べること等により判定することができる。
また、図10では、メインシステム2のみがNTPサーバに時刻同期した状態で稼働中の例を示したが、さらに複数のメインシステムがNTPサーバに時刻同期して運用している場合においても、各メインシステムの時刻に対する時刻差分情報を用いて、サブシステムから停止中のメインシステムの起動を行なうことができる。その場合、運用中の複数のメインシステムに対応した複数の時刻差分情報のうち、最も新しい時刻に更新した時刻差分情報を用いることによって、より正確な時刻でサブシステムの時刻を補正することが可能となる。このように、複数のメインシステムに対応した時刻差分情報を保持する回路(図1の11−1〜11−3等)をサブシステムに設け、各メインシステムがNTPサーバと時刻同期する度に、各メインシステムがこれらの回路に保持された時刻差分情報を更新することで、サブシステムがより正確な時刻を取得することが可能となる。
なお、複数のメインシステムが稼動しているような状況であっても、ある一定期間以上、それぞれのメインシステムがNTPサーバとの時刻同期を行なっていないような場合には、各メインシステムの時刻に誤差が生じる場合が出てくる。具体的には、例えば、各メインシステムに対応した時刻差分情報が一定期間以上更新されていないような場合には、サブシステムが正確な時刻を取得できない場合が生じ得るので、前述の図5に示したフローのように、サブシステムから、まず時刻取得モードで起動対象のメインシステムのブートローダー41を起動する。そして、サブシステムが正確な時刻情報を取得した後に、通常起動モードで再度メインシステムの起動を行なうようにすればよい。
以上に述べたように、メインシステムを管理するサブシステムが接続された管理LAN7にNTPサーバが接続されていないような場合においても、サブシステムが正確な時刻を取得してメインシステムの起動を行なうことが可能となる。すなわち、メインシステムのブートローダー41にNTPサーバにアクセスする機能を持たせ、この機能を用いてサブシステムが正確な時刻を取得した後に、取得した正確な時刻を初期時刻としてメインシステムを起動することが可能となる。また、各メインシステムに対応した時刻差分情報を保持し、各メインシステムに更新させ、最も新しく更新された差分情報を用いてサブシステムの時刻を補正することにより、サブシステムの時刻をより正確なものとすることが可能となる。
以上に述べたように、メインシステムを管理するサブシステムが接続された管理LAN7にNTPサーバが接続されていないような場合においても、サブシステムが正確な時刻を取得してメインシステムの起動を行なうことが可能となる。すなわち、メインシステムのブートローダー41にNTPサーバにアクセスする機能を持たせ、この機能を用いてサブシステムが正確な時刻を取得した後に、取得した正確な時刻を初期時刻としてメインシステムを起動することが可能となる。また、各メインシステムに対応した時刻差分情報を保持し、各メインシステムに更新させ、最も新しく更新された差分情報を用いてサブシステムの時刻を補正することにより、サブシステムの時刻をより正確なものとすることが可能となる。
本発明は、情報処理装置を構成するサブシステムが正確な時刻を取得する手段として利用することができる。
1、2 情報処理装置
3、4 NTPサーバ
5 運用LAN
6、7 管理LAN
10、11 サブシステム
15 バス
21〜23 メインシステム
30 時計デバイス
40、41 ブートローダー
41−1 ブートローダー基本機能部
41−2 ネットワークライブラリ
41−3 各種ライブラリ
41−4 ハードウェア制御ドライバ
41−5 NTPライブラリ
50 ドメインOS
3、4 NTPサーバ
5 運用LAN
6、7 管理LAN
10、11 サブシステム
15 バス
21〜23 メインシステム
30 時計デバイス
40、41 ブートローダー
41−1 ブートローダー基本機能部
41−2 ネットワークライブラリ
41−3 各種ライブラリ
41−4 ハードウェア制御ドライバ
41−5 NTPライブラリ
50 ドメインOS
Claims (5)
- 情報処理装置としての機能を提供し、時刻を計時するタイムサーバから前記タイムサーバの時刻に同期した時刻情報を取得する機能を有するメインシステムと、前記メインシステムの管理を行なうサブシステムとを有する情報処理装置において、
前記メインシステムは、前記サブシステムからの起動モードの指示に応じて、情報処理装置としての機能を提供するための通常起動モード、又は前記タイムサーバから前記タイムサーバの時刻に同期した時刻情報を取得する特定モードのいずれかの起動モードで起動する機能を有し、
前記サブシステムは、停止中の前記メインシステムを起動させる場合に、前記停止中のメインシステムを前記特定モードで起動させ、
前記サブシステムが、前記特定モードで起動した前記メインシステムが取得した前記タイムサーバの時刻に同期した時刻情報を用いて、前記サブシステムが制御する時計デバイスから得られる管理用システム時刻を補正した後に、補正後の前記管理用システム時刻を前記メインシステムの起動を行うための初期時刻として前記メインシステムを通常起動モードで再度起動させる
ことを特徴とする情報処理装置。
- 請求項1記載の情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、タイムサーバにアクセス可能なメインシステムを含む複数のメインシステムを有し、
前記サブシステムは、前記メインシステムの時刻と、前記管理用システム時刻との差分を、前記メインシステムに対応した時刻差分情報として保持し、
前記サブシステムが停止中のメインシステムを起動させる際に、前記タイムサーバに時刻が同期したメインシステムが稼動している場合には、前記サブシステムは、前記停止中のメインシステムを前記特定モードで起動させることなく、前記タイムサーバと同期して稼動中のメインシステムに対応した時刻差分情報を用いて、前記サブシステムの管理用システム時刻を補正し、
補正した前記管理用システム時刻を初期時刻として、前記サブシステムが前記停止中のメインシステムを通常起動モードで起動させる
ことを特徴とする情報処理装置。
- 請求項1又は2のいずれかに記載の情報処理装置であって、
起動中のメインシステムが一定期間以上の間、前記タイムサーバから前期タイムサーバの時刻に同期した時刻情報を取得していない状態で、前記サブシステムが停止中のメインシステムを起動させる場合、前記サブシステムが前記停止中のメインシステムを前記特定モードで起動させ、タイムサーバの時刻に同期した時刻情報を取得して前記管理用システム時刻を補正し、補正した管理用システム時刻を初期時刻として、前記起動対象のメインシステムを通常起動モードで再度起動させ、
前記起動中のメインシステムが、一定期間内に、前記タイムサーバから前期タイムサーバの時刻に同期した時刻情報を取得している状態で、前記サブシステムが停止中のメインシステムを起動させる場合、前記サブシステムは、前記起動中のメインシステムに対応した時刻差分情報を用いて、前記サブシステムの管理用システム時刻を補正し、補正した管理用システム時刻を初期時刻として、前記停止中のメインシステムを通常起動モードで起動させる
ことを特徴とする情報処理装置。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記メインシステムの起動は、前記メインシステムを動作させるオペレーティング・システムをブートさせるプログラムであるブートローダーを用いて行い、
前記メインシステムのブートローダーは、前記タイムサーバにアクセスして前記タイムサーバの時刻に同期した時刻情報を取得するタイムサーバ・アクセス手段を有し、
前記サブシステムから前記特定モードで起動された前記メインシステムが、前記メインシステムのブートローダーが有するタイムサーバ・アクセス手段により前記タイムサーバの時刻に同期した時刻情報を取得する
ことを特徴とする情報処理装置。
- 情報処理装置としての機能を提供し、時刻を計時するタイムサーバから前記タイムサーバの時刻に同期した時刻情報を取得する機能を有するメインシステムと、前記メインシステムの管理を行なうサブシステムとを有する情報処理装置の起動方法であって、
前記サブシステムは、停止中の前記メインシステムを起動させる際に、前記停止中のメインシステムを、前記タイムサーバから前記タイムサーバの時刻に同期した時刻情報を取得する特定モードで起動させるステップと、
前記サブシステムが、特定モードで起動した前記メインシステムが取得した前記タイムサーバに同期した時刻情報を用いて、前記サブシステムが制御する時計デバイスから得られる管理用システム時刻を補正するステップと、
前記サブシステムが、補正後の前記管理用システム時刻を前記メインシステムの起動を行うための初期時刻として、前記メインシステムを情報処理装置としての機能を提供するための通常起動モードで再度起動させるステップと、
を有することを特徴とする情報処理装置の起動方法。
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