JP5381824B2 - 電力変換システムの放電制御装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明にかかる電力変換システムの放電制御装置をハイブリッド車に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
<発進予測手段について>
発進予測手段としては、起動スイッチやアクセサリスイッチのオン操作によって発進する旨予測するものに限らない。例えばブレーキ操作がなされることで発進する旨予測するものであってもよい。また例えば、起動スイッチおよびアクセサリスイッチを、専用のスイッチのオン操作とブレーキ操作との組み合わせによって実現してもよい。すなわち、専用のスイッチがオン操作されるもののブレーキ操作がなされない場合をアクセサリスイッチオンとして且つ、専用のスイッチがオン操作されて且つブレーキ操作がなされる場合を起動スイッチオンとしてもよい。なお、上記各実施形態では、起動スイッチがオン状態でなくてもアクセサリスイッチがオン操作されるときには制御装置30が起動されることを想定したが、起動スイッチがオン状態でないならアクセサリスイッチがオン操作されても制御装置30が起動されない構成であってもよい。ただし、この場合、アクセサリスイッチがオン操作されたのみでは、発進する旨を制御装置30によって予測することができない。
<診断手段について>
コンデンサ16,17の放電経路に電流が流れるか否かを判断するために利用されるものとしては、センス端子Stの出力電流に限らない。例えば、放電経路にホール素子等の電流センサを設けてその検出値を利用してもよい。
<診断用電圧について>
診断用電圧としては、60V以下の規定電圧に限らない。例えば「42V」以下の規定電圧であってもよい。
<判断手段について>
電力変換システムの搭載される部材に異常が生じたか否かを判断する判断手段としては、低電圧システム内に搭載されて操作信号gup,gun,gvp,gvn,gwp,gwnを生成する制御装置30に限らない。例えば、高電圧システム内に搭載されて且つ異常時放電指令disを生成する専用の手段としてもよい。ただし、この場合であっても制御装置30も異常時放電指令disを診断用に出力可能とすることが望ましい。これは、例えば、ドライブユニットDUの入力信号を、専用の手段の信号と制御装置30からの信号との論理和とすることで実現することができる。もっとも、制御装置30が異常時放電指令disを生成する機能を備えなくても、上記専用の手段を操作することで同手段に異常時放電指令disを出力させるなら、診断を実行することができる。
<ドライブユニットDUについて>
U相の上側アームのドライブユニットDUとしては、通常時における充電用スイッチング素子42および放電用スイッチング素子46と、異常時における充電用スイッチング素子52および放電用スイッチング素子54とを各別に備えるものに限らない。例えば、これらを共有する代わりに、充電用スイッチング素子の入力端子に電圧を印加する手段を、通常時と異常時とで異ならせてもよい。
<通常時放電手段について>
通常時放電手段としては、モータジェネレータ10に無効電流を流す処理を行なうものに限らない。例えば放電抵抗18によってコンデンサ16,17を放電させる手段であってもよい。また例えば、インバータIVの正極側入力端子と負極側入力端子との間にリレーおよび抵抗体を備える放電回路を設け、リレーを操作する手段であってもよい。
<異常時放電制御手段について>
異常時放電制御手段としては、低電位側のスイッチング素子Swnをオン状態に保った状態で高電位側のスイッチング素子Swpのオン状態およびオフ状態を複数回繰り返すことでコンデンサ16,17の両電極の短絡状態を複数回生成する処理を行なうものに限らない。例えば、高電位側のスイッチング素子Swpをオン状態に保った状態で低電位側のスイッチング素子Swnのオン状態およびオフ状態を複数回繰り返すことでコンデンサ16,17の両電極の短絡状態を複数回生成する処理を行なうものであってもよい。ただし、この場合であっても、オン状態およびオフ状態を複数回繰り返す側のゲート印加電圧の方を低く設定し、非飽和領域で動作させることが望ましい。また、例えば高電位側のスイッチング素子Swpと低電位側のスイッチング素子Swnとの同時のオン状態および同時のオフ状態を複数回繰り返すことでコンデンサ16,17の両電極の短絡状態を複数回生成する処理を行なうものであってもよい。ここで、これら高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの少なくとも一方を非飽和領域で動作させるべくゲート印加電圧を調節してもよいが、双方を非飽和領域で動作するようにしてもよい。また、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの双方を、放電制御期間において一度だけオン状態とするものであってもよい。
<診断前処理手段について>
診断前処理手段としては、コンデンサ16,17の電圧を開ループ制御によって診断用電圧に制御するものに限らず、フィードバック制御する手段であってもよい。
放電制御に際して高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の双方がオン状態とされる直流交流変換回路(インバータIV)としては、車載主機としての回転機と高電圧バッテリ12との間の電力の授受を仲介するものに限らない。例えば、空調装置の備える回転機等、主機以外の回転機と高電圧バッテリ12との間の電力の授受を仲介するものであってもよい。
<そのほか>
・放電制御に用いる高電位側のスイッチング素子Swpや低電位側のスイッチング素子Swnとしては、IGBTに限らず、例えばパワーMOS型電界効果トランジスタ等の電界効果トランジスタであってもよい。
Claims (11)
- 直流電源の電力を所定に変換する電力変換回路と、該電力変換回路および前記直流電源間に介在するキャパシタと、前記電力変換回路および前記キャパシタと前記直流電源との間の電気経路を開閉する開閉手段とを備える電力変換システムに適用され、前記開閉手段が開状態とされる状況下、前記電力変換回路を操作することで前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御する放電制御手段を備える電力変換システムの放電制御装置において、
前記電力変換システムは、車両に搭載されるものであり、
車両が近い将来発進することを予測する発進予測手段と、
該発進予測手段によって発進すると予測される場合、前記開閉手段を閉状態とすることで、前記キャパシタの充電電圧を前記電力変換回路が本来の目的で操作される際の充電電圧である通常時電圧よりも低い診断用電圧に充電した後、前記開閉手段を開状態とする診断前処理手段と、
該診断前処理手段による前記診断用電圧への充電がなされた後、前記放電制御を実行して前記キャパシタが実際に放電されるか否かを確かめることで前記放電制御手段による放電制御の異常の有無を診断する異常診断手段と、を備え、
前記発進予測手段は、車両の起動スイッチがオン操作されることと、車載電子機器に電源を投入するアクセサリスイッチがオン操作されることとの論理和が真となることで前記発進する旨予測することを特徴とする電力変換システムの放電制御装置。 - 前記電力変換回路は、車載主機としての回転機に接続されるものであり、
前記異常診断手段によって正常である旨診断されることと車両の起動スイッチがオン操作されることとの論理積が真となることを条件に前記開閉手段を再度閉状態に切り替える起動前処理手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の電力変換システムの放電制御装置。 - 前記車両の起動スイッチがオン操作されて且つ前記異常診断手段によって異常である旨診断される場合、前記開閉手段を閉状態とすることなく、異常がある旨外部に通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項2記載の電力変換システムの放電制御装置。
- 前記電力変換回路および前記キャパシタと前記直流電源との間の電気経路は、低抵抗電気経路と高抵抗電気経路とを備え、
前記開閉手段は、前記低抵抗電気経路および前記高抵抗電気経路を各別に開閉することができるものであり、
前記診断前処理手段は、前記開閉手段を操作することで前記低抵抗電気経路を開状態とした状態で前記高抵抗電気経路を閉状態とすることで前記キャパシタを前記診断用電圧となるまで充電するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電制御装置。 - 前記診断前処理手段は、前記開閉手段を閉状態とする充電処理時間によって、前記キャパシタの充電電圧を前記診断用電圧に制御するものであり、
前記発進予測手段は、前記論理和が偽となることで、前記車両が近い将来発進しない旨を予測し、
前記発進予測手段による予測が順に、前記発進する旨の予測、前記発進しない旨の予測、前記発進する旨の予測に、所定期間内に変化した場合、前記所定期間内における前記発進する旨の2度目の予測時には、前記診断前処理手段による充電処理を禁止する禁止手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電制御装置。 - 前記電力変換システムの搭載される部材に異常が生じたか否かを判断する判断手段を更に備え、
前記電力変換回路は、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の直列接続体であって且つ前記キャパシタに並列接続される直列接続体を備え、
前記放電制御手段は、前記判断手段によって異常が生じたと判断される場合に前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行う異常時放電制御手段であり、
前記開閉手段が開状態とされて且つ前記異常が生じた旨の判断がなされていない場合に前記短絡させる処理を行なうことなく前記キャパシタを放電する通常時放電手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電制御装置。 - 前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子は、電圧制御形のスイッチング素子であり、
前記異常時放電制御手段は、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の少なくとも一方の非飽和領域の電流が前記電力変換回路が本来の目的で使用される場合よりも小さくなるように前記少なくとも一方のスイッチング素子の導通制御端子に印加する電圧を設定することを特徴とする請求項6記載の電力変換システムの放電制御装置。 - 前記電力変換回路が本来の目的で使用される場合、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子のいずれか一方がオン状態であるとき、いずれか他方は必ずオフ状態とされることを特徴とする請求項6または7記載の電力変換システムの放電制御装置。
- 前記電力変換回路は、前記直流電源の電力を交流に変換して回転機に出力する直流交流変換回路を備え、
前記電力変換回路の本来の目的とは、前記回転機を稼動させるために前記回転機と前記直流電源との間の電力の授受を仲介することであることを特徴とする請求項7または8記載の電力変換システムの放電制御装置。 - 前記電力変換回路は、前記直流電源の電力を交流に変換して回転機に出力すべく前記キャパシタの正極側および負極側のそれぞれと前記回転機の端子とを選択的に接続する高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子を備える直流交流変換回路を備え、
前記異常時放電制御手段は、前記直流交流変換回路の備える前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行うことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電制御装置。 - 前記電力変換回路は、前記直流電源の電圧を昇圧する昇圧コンバータと、該昇圧コンバータに接続される直流交流変換回路とを備え、
前記昇圧コンバータは、前記キャパシタとしての第1キャパシタと、前記第1キャパシタに並列接続される高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子と、該一対のスイッチング素子同士の接続点と前記直流電源とを接続するリアクトルと、前記直流電源に並列接続される第2キャパシタとを備え、
前記直流交流変換回路は、前記第1キャパシタに並列接続される高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子を備え、
前記放電制御手段は、前記直流交流変換回路および前記昇圧コンバータの少なくとも一方の備える前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記放電制御を行なうことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電制御装置。
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