JP5565087B2 - 電力変換システムの放電装置 - Google Patents

電力変換システムの放電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5565087B2
JP5565087B2 JP2010112009A JP2010112009A JP5565087B2 JP 5565087 B2 JP5565087 B2 JP 5565087B2 JP 2010112009 A JP2010112009 A JP 2010112009A JP 2010112009 A JP2010112009 A JP 2010112009A JP 5565087 B2 JP5565087 B2 JP 5565087B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching element
discharge
power
potential side
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010112009A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011244518A (ja
Inventor
祐輔 進藤
恒男 前原
淳一 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2010112009A priority Critical patent/JP5565087B2/ja
Publication of JP2011244518A publication Critical patent/JP2011244518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5565087B2 publication Critical patent/JP5565087B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の直列接続体を備えて且つ直流電源の電力を所定に変換する電力変換回路と、該電力変換回路の出力端子および前記直流電源間に介在するキャパシタと、前記電力変換回路および前記キャパシタと前記直流電源との間の電気経路を開閉する開閉手段とを備える電力変換システムに適用され、前記開閉手段が開状態とされる状況下、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子を操作することで前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御する放電制御手段を備える電力変換システムの放電装置に関する。
例えば車載主機としてのモータジェネレータに接続されるインバータ等は、その入力電圧が非常に高くなるため、通常、車載制御装置等によって構成される車載低電圧システムから絶縁された車載高電圧システムとされる。そして、インバータの各スイッチング素子の駆動回路の電源は、車載低電圧システム内のバッテリに1次側が接続された絶縁型コンバータによって構成される。
ところで、上記インバータの入力端子には、通常、インバータの一対の入力端子間の電圧を平滑化する等の目的でコンデンサが接続される。そして、このコンデンサは、インバータの停止時に放電することが望まれる。
そこで従来は、例えば下記特許文献1に見られるように、インバータの高電位側のスイッチング素子と低電位側のスイッチング素子とを同時にオン状態とすることで、インバータの入力端子に接続されるコンデンサの両電極を短絡し、コンデンサを放電させるものも提案されている。
特開2009−232620号公報
ただし、例えば車両が衝突した場合等、車両に異常が生じることで低電圧システムと高電圧システムとの接続が遮断されると、駆動回路の電力供給ができず、ひいては上記放電制御を実行することができなくなるおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の直列接続体を備えて且つ直流電源の電力を所定に変換する電力変換回路と、該電力変換回路の出力端子および前記直流電源間に介在するキャパシタとを備えるシステムが搭載される部材に異常が生じる場合であっても、キャパシタの放電制御を好適に実行することができる電力変換システムの放電制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、およびその作用効果について記載する。
第1の発明は、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の直列接続体を備えて且つ直流電源の電力を所定に変換する電力変換回路と、該電力変換回路の出力端子および前記直流電源間に介在するキャパシタと、前記電力変換回路および前記キャパシタと前記直流電源との間の電気経路を開閉する開閉手段とを備える電力変換システムに適用され、前記開閉手段が開状態とされる状況下、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子を操作することで前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御する放電制御手段を備える電力変換システムの放電装置において、前記放電制御手段によって操作される前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子を駆動対象とする駆動手段を備え、前記高電位側のスイッチング素子の駆動手段および前記低電位側のスイッチング素子の駆動手段のうちの少なくとも一方は、前記放電制御手段による放電制御時において駆動対象とするスイッチング素子を駆動する放電処理手段と、それ以外の所定の処理を行なう所定処理手段と、前記放電制御手段による放電制御時において前記放電処理手段の電源によって前記所定処理手段に対する電力供給がなされることを禁止する禁止手段とを備えることを特徴とする。
上記発明では、放電制御時において駆動手段の消費電力を低減することができる。このため、放電処理手段の電源の発熱を低減したり、放電処理手段の電源の供給可能電力が限られている場合であっても放電制御を確実に行なったりすることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記禁止手段は、前記放電処理手段の電源である第1電源と前記所定処理手段の電源である第2電源とを各別の電源とするものであることを特徴とする。
上記発明では、禁止手段を適切に構成することができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記放電処理手段および前記所定処理手段は、共通の集積回路にて構成され、前記禁止手段は、前記集積回路のうちの前記放電処理手段の電源端子と前記所定処理手段の電源端子とを各別の端子とすることを特徴とする。
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明において、前記放電制御手段によって操作される前記低電位側のスイッチング素子を駆動対象とする駆動手段は、前記禁止手段を備えて且つ、その放電処理手段の電源は、前記キャパシタの電圧を降圧するシリーズレギュレータを備えて構成され、その所定処理手段の電源は、前記シリーズレギュレータとは別のものであることを特徴とする。
シリーズレギュレータは、電力損失が大きいことから出力電力が大きくなると発熱量が過度に大きくなるおそれがある。この点、上記発明では、禁止手段を備えることで発熱量を抑制することができる。
第5の発明は、第1〜4のいずれか1つの発明において、前記電力変換システムの搭載される部材に異常が生じたか否かを判断する判断手段を備え、前記放電制御手段は、前記判断手段によって異常が生じたと判断される場合に前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子を操作することで前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御する異常時放電制御手段であることを特徴とする。
第6の発明は、第1〜5のいずれか1つの発明において、前記放電制御手段は、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることにより前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行うことで前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御することを特徴とする。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるドライブユニットの構成を示す回路図。 同実施形態にかかる放電制御を示すタイムチャート。 第2の実施形態にかかるドライブユニットの構成を示す回路図。 上記各実施形態の変形例にかかるシステム構成図。
<第1の実施形態>
以下、本発明にかかる電力変換システムの放電装置をハイブリッド車に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態のシステム構成を示す。図示されるモータジェネレータ10は、車載主機であり、駆動輪に機械的に連結されている。モータジェネレータ10は、インバータIVと、リレーSMR2および抵抗体14並びにリレーSMR1の並列接続体とを介して高電圧バッテリ12に接続されている。ここで、高電圧バッテリ12は、その端子電圧が例えば百V以上の高電圧となるものである。また、インバータIV1の入力端子のうち、リレーSMR1,SMR2よりもインバータIV側には、コンデンサ16が並列接続されている。
インバータIVは、パワー素子としての高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの直列接続体が3つ並列接続されて構成されている。そして、これら高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの接続点が、モータジェネレータ10の各相にそれぞれ接続されている。
上記高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnのそれぞれの入出力端子間(コレクタおよびエミッタ間)には、高電位側のフリーホイールダイオードFDpおよび低電位側のフリーホイールダイオードFDnのカソードおよびアノードが接続されている。なお、上記スイッチング素子Swp,Swnは、いずれも絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)にて構成されている。
一方、制御装置30は、低電圧バッテリ20を電源とする電子制御装置である。制御装置30は、制御対象としてのモータジェネレータ10の制御量を制御すべく、上記インバータIVを操作する。詳しくは、制御装置30は、図示しない各種センサの検出値等に基づき、インバータIVのU相、V相、およびW相のそれぞれについてのスイッチング素子Swpを操作する操作信号gup,gvp,gwpと、スイッチング素子Swnを操作する操作信号gun,gvn,gwnとを生成し出力する。これにより、スイッチング素子Swp,Swnは、それらの導通制御端子(ゲート)に接続されるドライブユニットDUを介して制御装置30により操作される。
ちなみに、インバータIVを備える高電圧システムと、制御装置30を備える低電圧システムとは、図示しないフォトカプラ等の絶縁手段によって絶縁されており、上記操作信号g*#(*=u,v,w、#=p,n)は、絶縁手段を介して高電圧システムに出力される。
上記ドライブユニットDUは、通常時用フライバックコンバータFBnを電源とするものである。通常時用フライバックコンバータFBnは、低電圧バッテリ20の電力を上側アームや下側アームに供給するための絶縁型コンバータである。すなわち、トランス32の1次側コイル32aには、電源用スイッチング素子34が閉操作されることで低電圧バッテリ20のエネルギが蓄えられる。この際、2次側コイル32bにおいては、電流が流れることがダイオード36によって阻止される。これに対し、電源用スイッチング素子34が開操作されることで2次側コイル32bに電流が流れ、通常時用コンデンサ38が充電される。この通常時用コンデンサ38の充電エネルギが、ドライブユニットDUの消費エネルギとなる。なお、図1には、通常時用フライバックコンバータFBnがU相の上下アームのドライブユニットDUの電源となることのみが示されているが、実際には、V相、W相のドライブユニットDUの電源ともなっている。このため、トランス32の2次側コイル32bは、実際には6個である。
ところで、制御装置30は、自身に作用する力に基づき加速度を検出する加速度検出手段(Gセンサ22)の検出値に基づき、車両の衝突を検知し、衝突が検知された場合、コンデンサ16を強制的に放電させる処理を行なわせる機能を有する。この異常時放電制御に際しては、車両に異常が生じていることから、通常時用フライバックコンバータFBnがドライブユニットDUの電源として機能しないおそれがある。そこで本実施形態では、異常時放電制御時におけるドライブユニットDUの電源として、コンデンサ16の電圧を降圧するシリーズレギュレータ40と、シリーズレギュレータ40の出力を入力とする放電用フライバックコンバータFBdとを別途備えている。
シリーズレギュレータ40は、複数(ここでは、4個を例示)の抵抗体44とツェナーダイオード48との直列接続体を備えており、これがコンデンサ16に並列接続されている。そして、抵抗体44には、複数のNチャネルMOS型電界効果トランジスタ(スイッチング素子42)が並列接続されている。ここで、最高電位のスイッチング素子42の入力端子と導通制御端子との間には、最高電位の抵抗体44が接続され、中間のスイッチング素子42の導通制御端子同士は、抵抗体44によって接続されている。さらに、最低電位のスイッチング素子42の導通制御端子と出力端子間は、抵抗体46によって接続されている。
上記ツェナーダイオード48には、フォトカプラ54の2次側のフォトトランジスタの入力端子および出力端子が並列接続されている。これにより、フォトカプラ54がオンとなることで、ツェナーダイオード48がオフとなり、スイッチング素子42はオフ状態となる。これに対し、フォトカプラ54がオフとなると、ツェナーダイオード48がオン状態となり、シリーズレギュレータ40の出力電圧がツェナーダイオード48のブレークダウン電圧まで上昇する。そしてシリーズレギュレータ40の出力電流がゼロよりも大きくなる場合、抵抗体46に電流が流れることから、その電圧降下によって、最低電位のスイッチング素子42がオンする。この際、抵抗体44は、最低電位以外のスイッチング素子42の入力端子および導通制御端子間の電圧を抵抗体46の電圧降下量とするように機能する。このため、全てのスイッチング素子42がオン状態に切り替わる。この際、これらスイッチング素子42は非飽和領域で動作し、各スイッチング素子42の出力端子および入力端子間の電圧は、コンデンサ16の電圧からツェナーダイオード48のブレークダウン電圧を減算した値をスイッチング素子42の数によって均等分割した値程度となる。
上記フォトカプラ54の1次側のフォトダイオードは、制御装置30によって出力される異常時放電指令disが論理「H」となることでオン状態となる。異常時放電指令disは、制御装置30が起動されている状況下、衝突が生じない限り論理「H」とされる。これは、衝突が生じて制御装置30によってフォトカプラ54を操作することができなくなった場合であっても、シリーズレギュレータ40をオン状態とするための設定である。
一方、放電用フライバックコンバータFBdは、電源用スイッチング素子64が閉状態とされることで、トランス60の1次側コイル60aにシリーズレギュレータ40の出力エネルギを蓄える。この際、トランス60の2次側コイル60bにおいては、ダイオード66によって電流の流れが阻止される。そして、電源用スイッチング素子64が開状態となることで、ダイオード66を介して放電用コンデンサ68に電流が出力される。なお、放電用フライバックコンバータFBdの出力電圧(放電用コンデンサ68の出力電圧)は、シリーズレギュレータ40の出力電圧程度となるように、電源用スイッチング素子64のオン・オフの1周期に対するオン時間の時比率が下側アームのドライブユニットDUによって操作される。この処理は、シリーズレギュレータ40の出力電圧がU相下側アームのドライブユニットDUに印加されることをトリガとして行われる。
図2に、U相の高電位側のスイッチング素子SwpのドライブユニットDUの構成を示す。なお、U相の低電位側のスイッチング素子SwnのドライブユニットDUの構成についてもこれとほぼ同一であり、相違点については適宜説明する。
図示されるように、ドライブユニットDUは、集積回路70を備えている。集積回路は、「スイッチング素子Swpの通常時用オン・オフ手段」、「過電流保護手段」、「過熱保護手段」、「温度情報送信手段」、「オフ保持手段」および「スイッチング素子Swpの放電時用オン・オフ手段」を備えている。以下では、これらの順に説明した後、ドライブユニットDUの電源について説明する。
「スイッチング素子Swpの通常時用オン・オフ手段」
通常時用コンデンサ38の電圧は、ダイオード107を介して集積回路70の電源端子T6に取り込まれる。集積回路70は、電源端子T6と、端子T1とを接続する充電用スイッチング素子72を備え、充電用スイッチング素子72およびゲート抵抗74を介して電源端子T6の電圧がスイッチング素子Sw#の導通制御端子(ゲート)に印加される。また、スイッチング素子Swpのゲートは、ゲート抵抗74、放電用スイッチング素子76および端子T5を介してスイッチング素子の出力端子(エミッタ)に接続され、これがゲートの放電経路となる。充電用スイッチング素子72や放電用スイッチング素子76は、操作信号gupに応じて通常時用駆動制御部78によってオン・オフ操作される。これにより、スイッチング素子Swpは、通常時用駆動制御部78によってオン・オフ操作されることとなる。
「過電流保護手段」
スイッチング素子Swpに過度に大きな電流が流れることを阻止する手段である。
スイッチング素子Swpは、その入力端子および出力端子間を流れる電流と正の相関を有する微少電流を出力するセンス端子Stを備えている。センス端子Stは、シャント抵抗19を介してスイッチング素子Swpのエミッタに接続されている。シャント抵抗19による電圧降下量は、端子T2を介して、コンパレータ82の非反転入力端子に取り込まれる。一方、コンパレータ82の反転入力端子には、基準電源83の閾値電圧Vrefが印加されている。これにより、コレクタ電流が閾値電流Ith以上となることで、コンパレータ82が論理「L」から論理「H」に反転する。コンパレータ82の論理「H」の信号は、フェール信号FLとして、ディレイ84に取り込まれる。ディレイ84は、入力信号が所定時間に渡って論理「H」となることで、スイッチング素子Swpを強制的にオフ状態とすべく、論理「H」の信号をソフト遮断用スイッチング素子86の導通制御端子に出力するとともに、停止信号AEを通常時用駆動制御部78に出力するものである。ここで、停止信号AEは、通常時用駆動制御部78による充電用スイッチング素子72及び放電用スイッチング素子76の駆動を停止させるための信号である。
上記ソフト遮断用スイッチング素子86の出力端子は、端子T5を介してスイッチング素子Swpのエミッタに接続され、入力端子は、ソフト遮断用抵抗体85、端子T1、ゲート抵抗74を介して、スイッチング素子Swpのゲートに接続される。これにより、コレクタ電流が閾値電流Ith以上となる状態が所定時間以上継続することで、ソフト遮断用スイッチング素子86がオンとされ、ソフト遮断用抵抗体85及びゲート抵抗74を介して、スイッチング素子Swpのゲートの電荷が放電される。ここで、ソフト遮断用抵抗体85は、放電経路の抵抗値を放電用スイッチング素子76を備える経路よりも高抵抗とするためのものである。
上記コンパレータ82の出力信号は、更に、スイッチング素子81のゲートに印加される。スイッチング素子81は、その一方の端子がスイッチング素子Swpのエミッタに接続され、他方の端子がツェナーダイオード80のアノード側に接続される。ツェナーダイオード80のカソード側は、端子T1に接続される。これにより、コンパレータ82の出力信号が論理「H」となると、スイッチング素子81がオン状態となるため、スイッチング素子Swpのゲートの電圧は、ツェナーダイオード80のブレークダウン電圧程度に制限されることとなる。これにより、コレクタ電流が制限される。
こうした構成によれば、スイッチング素子Swpを過電流が流れる場合には、まずツェナーダイオード80がオン状態とされることで、スイッチング素子Swpのゲート電圧が低下する。これにより、スイッチング素子Swpを流れる電流を制限することができる。そしてその後、過電流が所定時間継続する場合には、ソフト遮断用スイッチング素子86がオン状態とされることから、スイッチング素子Swpが強制的にオフとされる。
「過熱保護手段」
スイッチング素子Swpの温度が過度に高くなることを回避すべく、温度が高くなる場合にオン状態となることを禁止する手段である。
定電流源90は、電源端子T9(通常時用コンデンサ38)を電源とする。定電流源90の出力電流は、端子T3を介してスイッチング素子Swpの温度を検出する感温ダイオードSDに入力される。ここで、感温ダイオードSDの電圧は、検出される温度と負の相関を有する。一方、端子T3の電圧は、コンパレータ91の反転入力端子に印加される。コンパレータ91の非反転入力端子には、電源92の電圧が印加される。これにより、感温ダイオードSDによって検出される温度が規定温度以上となることで、コンパレータ91からスイッチング素子Swpの停止指令信号が通常時用駆動制御部78に出力されることとなる。
「温度情報送信手段」
端子T3の電圧は、コンパレータ93の非反転入力端子にも印加される。コンパレータ93の反転入力端子には、発振器94のキャリアが入力される。これにより、コンパレータ93の出力信号DTは、論理「H」および論理「L」をキャリア周期で繰り返しつつも、周期に対する論理「H」となる期間の時比率に、感温ダイオードSDによって検出される温度情報が重畳されたものとなる。コンパレータ93の出力信号DTは、端子T10および図示しないフォトカプラを介して制御装置30に伝送される。
「オフ保持手段」
ドライブユニットDUにあって集積回路70の外には、スイッチング素子Swpのゲート及びエミッタ間を短絡するためのオフ保持用スイッチング素子96が設けられている。オフ保持用スイッチング素子96は、スイッチング素子Swpのゲート及びエミッタ間を低抵抗にて接続すべく、スイッチング素子Swpに極力近接して設けられている。そして、スイッチング素子Swpのゲート及びエミッタ間を接続させる経路のうち、オフ保持用スイッチング素子96を備える経路のインピーダンスは、ゲート抵抗74および放電用スイッチング素子76を備える経路のインピーダンスよりも低くなるように設定されている。これは、上記操作信号gupに応じてスイッチング素子Swpがオフ状態とされている際、スイッチング素子Swpの入力端子(コレクタ)や出力端子(エミッタ)とゲートとの間の寄生容量を介してゲートに高周波ノイズが重畳することでスイッチング素子Swpが誤ってオン状態となることを回避するためのものである。
上記オフ保持用スイッチング素子96の導通制御端子は、端子T4を介して、集積回路70内のオフ保持回路95に接続されている。オフ保持回路95は、端子T1に印加される電圧に基づき、スイッチング素子Swpのゲート電圧をモニタし、この電圧が所定電圧となることで、オフ保持用スイッチング素子96をオン操作する処理を行うものである。また、通常時用駆動制御部78から放電用スイッチング素子76の導通制御端子に出力される信号をモニタし、放電用スイッチング素子76がオフ操作されることに同期してオフ保持用スイッチング素子96をオフ操作する処理を行うものでもある。
「スイッチング素子Swpの放電時用オン・オフ手段」
異常時放電指令disが論理「L」となることで、シリーズレギュレータ40がオンとなって且つ放電用コンデンサ68が充電されることをトリガとして、スイッチング素子Swpをオン・オフ操作するための専用の回路である。
ここで、上記電源端子T6の電圧VHは、レギュレータ106によって降圧されて電圧VLとなる。このレギュレータ106は、上側アームのみが備えるものである。ただし、下側アームについては、集積回路70内にこれを備えるものの使用しない構成としてもよい。これにより、集積回路70の汎用性を高めることができる。レギュレータ106の出力端子は、充電用スイッチング素子100およびゲート抵抗74を介してスイッチング素子Swpのゲートに印加される。また、ゲートは、ゲート抵抗74および放電用スイッチング素子102を介してスイッチング素子Swpのエミッタに接続されている。そして、充電用スイッチング素子100および放電用スイッチング素子102は、放電用コンデンサ68の電圧がモニタ端子T7に印加されることで異常時用駆動制御部104によってオン・オフ操作される。
図3に、異常時放電制御の態様を示す。詳しくは、図3(a)に、異常時放電指令disの推移を示し、図3(b)に、U相の高電位側のスイッチング素子Swpの状態の推移を示し、図3(c)に、U相の低電位側のスイッチング素子Swnの状態の推移を示す。図示されるように、本実施形態では、U相の低電位側のスイッチング素子Swnをオン状態に維持しつつ、高電位側のスイッチング素子Swpを、オン状態およびオフ状態に周期的に切り替える。これにより、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの双方が同時期にオン状態となる期間が存在し、この期間においてコンデンサ16の両電極間がスイッチング素子Swp,Swnを介して短絡状態とされることで、コンデンサ16が放電される。
この際、先の図2に示したドライブユニットDUの構成の故に、図3(d)および図3(e)に示すように、高電位側のスイッチング素子Swpのゲート印加電圧の方が低電位側のスイッチング素子Swnのゲート印加電圧よりも低くなる。ここで、図3(d)は、高電位側のスイッチング素子Swpのゲート・エミッタ間電圧Vgeの推移し、図3(e)は、低電位側のスイッチング素子Swnのゲート・エミッタ間電圧Vgeの推移を示す。
こうした構成によれば、高電位側のスイッチング素子Swpは、非飽和領域において駆動されて且つ、低電位側のスイッチング素子Swnは、飽和領域において駆動されることとなる。これにより、放電制御によって高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnを流れる電流は高電位側のスイッチング素子Swpの非飽和領域の電流に制限されることとなる。
「ドライブユニットDUの電源」
上記のように、ドライブユニットDUには、スイッチング素子Sw#をオン・オフする手段以外にも様々な手段が搭載されている。ここで、異常時放電制御時においてこれら全てに電力が供給される場合には、シリーズレギュレータ40の出力電力が増大することとなる。ここで、シリーズレギュレータ40はスイッチング電源と比較して電力損失が大きい。これは、スイッチング素子42が非飽和領域で駆動されるためである。このため、ドライブユニットDUの消費電力が大きいと、シリーズレギュレータ40の発熱量が過度に大きくなり、ひいてはその温度が過度に高くなる懸念がある。そこで本実施形態では、先の図2に示すように、集積回路70の電源を、2つの電源端子T6,T9とする。
ここで、電源端子T6は、スイッチング素子Sw#をオン・オフするための処理を行なう手段のためのものである。一方、電源端子T9は、過電流保護手段、過熱保護手段、温度情報送信手段、およびオフ保持回路95のためのものである。そして、ダイオード107によって通常時用コンデンサ38と放電用コンデンサ68との間の電力の授受を禁止することにより、異常時放電制御時においては、過電流保護手段、過熱保護手段、温度情報送信手段、およびオフ保持回路95をオフすることができる。このため、コンパレータ82、91、93や基準電源83、オフ保持回路95を構成する論理回路等によって異常時放電制御中に常時電力が消費されることを回避することができる。なお、下側アームのドライブユニットDUについては、ダイオード52のカソード側にダイオード107のカソード側を接続することで、電源端子T9をシリーズレギュレータ40から独立させることができる。
ちなみに、図2に示すダイオード108は、通常時用コンデンサ38の電圧がモニタ端子T7に印加されることを回避するための手段である。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)異常時放電制御時においてその電源によって過電流保護手段、過熱保護手段、温度情報送信手段、オフ保持回路95に対する電力供給がなされることを禁止した。これにより、異常時放電制御時において、シリーズレギュレータ40の過度の発熱を好適に回避することができる。
(2)集積回路70に電源端子T6とは別の電源端子T9を備え、電源端子T9を介して過電流保護手段、過熱保護手段、温度情報送信手段、オフ保持回路95に対する電力供給を行なった。これにより、異常時放電制御時において、過電流保護手段、過熱保護手段、温度情報送信手段、オフ保持回路95に電力供給がなされることを好適に禁止することができる。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図4に、U相のスイッチング素子Sw#のドライブユニットDUのうち、特に異常時放電制御時において電力が供給される部材の構成を示す。なお、図4において、先の図2に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
低電位側のスイッチング素子Swnのセンス端子Stから出力される微少電流によるシャント抵抗19の電圧降下量は、ピークホールド110を介してコンパレータ112の非反転入力端子に印加される。コンパレータ112の反転入力端子には、所定の周波数を有する信号を出力する発振器114の出力信号(キャリア)が印加される。これにより、コンパレータ112では、上記電圧降下量の方がキャリアよりも大きくなる場合に論理「H」となる信号を出力する。
上記コンパレータ112の出力信号は、発熱制御用操作量Mhとして、フォトカプラ116の1次側(フォトダイオード)に出力される。フォトカプラ116の2次側(フォトトランジスタ)の出力端子は、スイッチング素子Swpのエミッタに接続され、入力端子は、抵抗体118を介して電源端子T6に接続される。そして、フォトカプラ116の出力信号は、上側アームの異常時用駆動制御部104に入力される。これにより、高電位側のスイッチング素子Swpは、フォトカプラ116がオフ状態となる間オン操作されることとなる。
一方、上記ダイオードSDのアノード側の電圧は、電圧比較回路119に取り込まれ、電圧比較回路119の出力信号は、レギュレータ106に取り込まれる。そして、レギュレータ106では、感温ダイオードSDによって検出される温度に応じて、出力電圧VL(<VH)を可変設定する。
このように本実施形態では、異常時放電制御時において、感温ダイオードSDによって検出される温度のフィードバック制御と、シャント抵抗19の電圧降下量としての放電電流に応じた発熱量の制御とを行なう。そしてこれに関連して、上側アームの感温ダイオードSDに定電流を出力する定電流源90の電源を電源端子T6に変更している。また、放電制御時においても過電流保護手段を機能させるべく、下側アームに限ってその電源を電源端子T6に変更している。ここで、下側アームに限って過電流保護手段を駆動させるのは、高電位側のスイッチング素子Swpのセンス端子Stの出力する微少電流によっては放電電流を高精度に検出することができないためである。これは、スイッチング素子Swpが非飽和領域で駆動されることと関連している。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
「ドライブユニットDUの電源について」
放電制御時におけるドライブユニットDUの電源としては、シリーズレギュレータ40と、放電用フライバックコンバータFBdとに限らない。例えば絶縁型コンバータとしては、フライバックコンバータに限らず、フォワードコンバータであってもよい。また、低電位側の電源をシリーズレギュレータとするものにも限らず、これを絶縁型コンバータとしてもよい。また、絶縁型コンバータに限らず降圧チョッパ回路等としてもよい。これらのスイッチング電源にあっては、スイッチング損失が発熱の大きな要因となり、このスイッチング損失は出力電流が大きいほど大きくなる。このため、こうした場合であっても、放電制御時の消費電力を低減することは有効である。
また、放電制御時におけるドライブユニットDUの電源としては、コンデンサ16の充電電力を変換するものに限らない。例えば、通常時用コンデンサ38の静電容量を増大させた通常時用フライバックコンバータFBnとしてもよい。これにより、衝突によって通常時用フライバックコンバータFBnによる低電圧システム側のエネルギの供給が不可能となった場合であっても、衝突以前に通常時用コンデンサ38に蓄えられたエネルギによってドライブユニットDUを駆動させることができる。そして、上記各実施形態のように、放電制御時の消費電力を低減するなら、通常時用コンデンサ38の静電容量を極力小さくしたり、放電制御を行なうことの確実性を高めたりすることができる。
「禁止手段について」
禁止手段としては、放電処理手段と、放電処理とは別の所定の処理を行なう所定処理手段とで電源端子を各別とするものに限らない。例えば、所定処理手段と電源端子との間を開閉する手段を備え、放電制御時にはこの手段を開状態とするものとしてもよい。これは、例えば先の図2に示した構成において、電源端子T6と電源端子T9とを共通として且つ過電流保護手段や過熱保護手段、温度情報送信手段、オフ保持回路95等と電源端子との間にスイッチング素子を設けることで行なうことができる。
放電処理手段の電源による電力供給が禁止される対象となる所定処理手段としては、上記各実施形態で例示したものに限らない。例えば先の第2の実施形態において、下側アームのディレイ84についても禁止対象としてもよい。
「所定処理手段について」
所定処理手段としては、過電流保護手段や過熱保護手段、温度情報送信手段、オフ保持回路95の全てを備えるものに限らず、これらのうちの1以上を備えるものであればよい。
また、これらのうちの1以上を備えるものにも限らず、例えば過電流が流れたことを低電圧システムに通知する手段であってもよい。
「異常時放電制御手段について」
異常時放電制御手段としては、低電位側のスイッチング素子Swnをオン状態に維持しつつ高電位側のスイッチング素子Swpのオン状態およびオフ状態を複数回繰り返すことでコンデンサ16の両電極の短絡状態を複数回生成する処理を行なうものに限らない。例えば、高電位側のスイッチング素子Swpをオン状態に維持しつつ低電位側のスイッチング素子Swnのオン状態およびオフ状態を複数回繰り返すことでコンデンサ16の両電極の短絡状態を複数回生成する処理を行なうものであってもよい。ただし、この場合であっても、オン状態およびオフ状態を複数回繰り返す側のゲート印加電圧の方を低く設定し、非飽和領域で動作させる。また例えば、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの双方を、放電制御期間において一度だけオン状態とするものであってもよい。この際、これら高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnのいずれか一方または双方を非飽和領域で動作させるべくゲート印加電圧を調節することが望ましい。
異常時放電制御手段としては、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの双方をオン状態とすることで放電制御を行なうものにも限らない。例えばモータジェネレータ10に無効電流を流す手段であってもよい。
また、異常時放電制御の実行条件としては、フォトカプラ54がオフ状態であることに限らない。例えばフォトカプラ54がオフとなる状態と、通常時用コンデンサ38への電力供給が途絶える状態との双方の状態が成立することとしてもよい。
なお、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの双方をオン状態とすることで行われる放電制御を、異常時に限らず、通常時において、リレーSMR1を開状態に切り替える都度行ってもよい。
「ドライブユニットDUについて」
U相のドライブユニットDUとしては、通常時における充電用スイッチング素子72および放電用スイッチング素子76と、異常時における充電用スイッチング素子100および放電用スイッチング素子102とを各別に備えるものに限らない。例えば、これらを共有する代わりに、上側アームについては、充電用スイッチング素子の入力端子に電圧を印加する手段を、通常時と異常時とで異ならせてもよい。
「直流交流変換回路について」
放電制御に際して高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の双方がオン状態とされる直流交流変換回路(インバータIV)としては、車載主機としての回転機と高電圧バッテリ12との間の電力の授受を仲介するものに限らない。例えば、空調装置の備える回転機等、主機以外の回転機と高電圧バッテリ12との間の電力の授受を仲介するものであってもよい。
また、直流交流変換回路としては、インバータIVに限らず、Hブリッジ回路であってもよい。
「電力変換回路について」
電力変換回路としては、インバータIVのみからなるものに限らない。例えば図5に示されるように、リアクトル120と、リアクトル120を介してコンデンサ16に並列接続される低電位側のスイッチング素子Swnと、フリーホイールダイオードFDpと、低電位側のスイッチング素子SwnとフリーホイールダイオードFDpとの直列接続体に接続されるコンデンサ122とを備える昇圧コンバータCVを、インバータIVの入力端子に接続させてもよい。この場合、昇圧コンバータCVの出力端子に接続されたコンデンサ122とコンデンサ16とが放電制御の対象となり、コンデンサ16の電圧は、昇圧コンバータCVのコンデンサ122の電圧が低下するに連れてフリーホイールダイオードFDpを介して放電されることとなる。
また、図5に示すように、上記フリーホイールダイオードFDpに高電位側のスイッチング素子Swpを並列接続させるなら、昇圧コンバータCVの一対のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで放電制御を行なうことも可能である。
なお、昇圧コンバータCVを備える場合であっても、シリーズレギュレータ40を、コンデンサ16の電気エネルギを入力とするものとしてもよい。
(そのほか)
・放電制御に用いる高電位側のスイッチング素子Swpや低電位側のスイッチング素子Swnとしては、IGBTに限らず、例えばパワーMOS型電界効果トランジスタ等の電界効果トランジスタであってもよい。
・車両としては、ハイブリッド車に限らず、例えば車載主機のために貯蔵されるエネルギ資源が電気エネルギのみとなる電気自動車等であってもよい。
・放電装置としては、車両に搭載されるものに限らず、例えば住宅に設けられる直流電源の電力を交流に変換する電力変換システムに適用されるものであってもよい。この場合、異常時とは、例えば地震等が検知された場合とすればよい。
10…モータジェネレータ、12…高電圧バッテリ(直流電源の一実施形態)、16…コンデンサ、30…制御装置、40…シリーズレギュレータ、FBd…放電用フライバックコンバータ、Swp…高電位側のスイッチング素子、Swn…低電位側のスイッチング素子Swn、DU…ドライブユニット。

Claims (4)

  1. 高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の直列接続体を備えて且つ直流電源の電力を所定に変換する電力変換回路と、該電力変換回路の出力端子および前記直流電源間に介在するキャパシタと、前記電力変換回路および前記キャパシタと前記直流電源との間の電気経路を開閉する開閉手段とを備える電力変換システムに適用され、
    前記電力変換システムの搭載される部材に異常が生じたか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって異常が生じたと判断されて且つ前記開閉手段が開状態とされる状況下、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子を操作することで前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御する異常時放電制御手段と、
    前記異常時放電制御手段によって操作される前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子を駆動対象とする駆動手段と、
    前記高電位側のスイッチング素子の駆動手段および前記低電位側のスイッチング素子の駆動手段のうちの少なくとも一方は、前記異常時放電制御手段による放電制御時において駆動対象とするスイッチング素子を駆動する放電処理を行なう放電処理手段と、前記放電処理以外の所定の処理を行なう所定処理手段とを備え
    前記所定処理手段は、前記判断手段によって異常が生じたと判断されない状況下において前記スイッチング素子を駆動する処理を行なう通常時処理手段と、前記放電処理手段によって行なわれる前記放電処理および前記通常時処理手段によって行なわれる前記スイッチング素子を駆動する処理の双方以外の処理を行なう別処理手段とを含み、
    前記放電処理手段および前記所定処理手段は、集積回路にて構成され、
    前記通常時処理手段および前記放電処理手段には、前記集積回路を構成する共通の電源端子である第1電源端子を介して所定の電源から電力が供給され、前記別処理手段には、前記集積回路を構成する第2電源端子を介して前記所定の電源から電力が供給され、
    前記放電処理手段によって前記放電処理が行なわれる状況下において、前記放電処理手段には、前記所定の電源とは異なる電源であって前記キャパシタの電力を利用した放電用電源から前記第1電源端子を介して電力が供給され、
    前記放電処理手段によって前記放電処理が行なわれる状況下において前記放電用電源によって前記処理手段に対する電力供給がなされることを禁止することを特徴とする電力変換システムの放電装置。
  2. 前記所定の電源と前記第1電源端子とを接続する電気経路に、カソードが前記第1電源端子側に接続されて且つ、アノードが前記所定の電源側に接続されたダイオードが設けられていることを特徴とする請求項1記載の電力変換システムの放電装置。
  3. 前記放電用電源は、前記キャパシタの電圧を降圧するシリーズレギュレータを備えて構成され、前記所定の電源は、前記シリーズレギュレータとは別のものであることを特徴とする請求項1又は2記載の電力変換システムの放電装置。
  4. 前記異常時放電制御手段は、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることにより前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行うことで前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電装置。
JP2010112009A 2010-05-14 2010-05-14 電力変換システムの放電装置 Active JP5565087B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010112009A JP5565087B2 (ja) 2010-05-14 2010-05-14 電力変換システムの放電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010112009A JP5565087B2 (ja) 2010-05-14 2010-05-14 電力変換システムの放電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011244518A JP2011244518A (ja) 2011-12-01
JP5565087B2 true JP5565087B2 (ja) 2014-08-06

Family

ID=45410603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010112009A Active JP5565087B2 (ja) 2010-05-14 2010-05-14 電力変換システムの放電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5565087B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014138521A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Fuji Electric Co Ltd 半導体素子の駆動装置
CN108028612B (zh) * 2015-09-18 2020-05-22 爱信艾达株式会社 电动车用逆变器装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005073399A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Toyota Motor Corp 電源装置およびそれを搭載した自動車
JP2007068336A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Toyota Motor Corp 電気回路
JP2009232620A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011244518A (ja) 2011-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5389730B2 (ja) 電力変換システムの放電装置
JP5562702B2 (ja) 電力変換システムの放電制御装置
JP5007754B2 (ja) 電力変換システムの放電制御装置
JP5344056B2 (ja) スイッチング素子の駆動回路
JP4835743B2 (ja) 電力変換回路の制御装置
JP4962583B2 (ja) 電力変換システムの放電制御装置
JP5093268B2 (ja) 電力変換システムの放電制御装置
JP5146555B2 (ja) スイッチング素子の駆動回路
JP5381825B2 (ja) 電力変換システムの放電制御装置
JP5170192B2 (ja) 回転機の制御装置
US20160018446A1 (en) Gate drive under-voltage detection
CN107112922B (zh) 变流器和用于运行变流器的方法
JP2013038894A (ja) コンデンサの放電回路
JP2019527027A (ja) 電流コンバータの駆動方法およびその方法で駆動される電流コンバータ
JP2011217429A (ja) 電力変換システムの放電制御装置
JP5565087B2 (ja) 電力変換システムの放電装置
JP5381824B2 (ja) 電力変換システムの放電制御装置
JP5621314B2 (ja) 電力変換システムの放電制御装置
JP2019004594A (ja) 車両の電源装置
JP2017041928A (ja) 電源システム
JP5375737B2 (ja) 電力変換システムの放電制御装置
JP5454306B2 (ja) 電力変換システムの放電制御装置
JP2014204627A (ja) 電力変換装置
JP2018057225A (ja) インバータ装置
JP5454305B2 (ja) 電力変換システムの放電制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131008

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140212

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20140220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140602

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5565087

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250