JP5381125B2 - エンドミル - Google Patents

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本発明は、エンドミル本体の先端部外周に形成される複数の外周刃の捩れ角が異なるものとされた、いわゆる不等リードのエンドミルに係わり、特にこの外周刃が6×N条(ただし、Nは1以上の整数)の6の倍数とされたエンドミルに関するものである。
このような不等リードのエンドミルとしては、古くは例えば特許文献1に、6条の外周刃のリードを悉く異ならしめ、軸線に直交する如何なる断面においても外周刃のピッチを不同にしたものが提案されている。また、比較的最近でも例えば特許文献2、3などに、エンドミル本体の先端や刃長のいずれかの位置で外周刃を周方向に等間隔に配置して、捩れ角を異なるものとしたエンドミルも提案されている。このような不等リードのエンドミルでは、捩れ角の異なる外周刃が被削材を切削する際に生じる振動が互いに打ち消し合って、共振によるビビリ振動等を防ぐことができる。
特公昭30−5244号公報 特公昭63−62323号公報 特公平5−49408号公報
ところが、特許文献1に記載のもののように、6条の外周刃のすべてのリードや捩れ角を互いに異なるものとした場合には、ある程度の長さの切刃長を有するエンドミルでは軸線方向のいずれかの位置で周方向の外周刃の間隔に極端な広狭が生じ、この間隔が狭い部分では切屑排出溝の幅も小さくなるため、切屑詰まりを生じるおそれがある。また、製造したエンドミルの外周刃の径を測定しようとしても、外周刃の間隔が等しくなる位置がないため、刃径の測定が困難となる。
この点、特許文献2、3に記載されたような、例えば4条の外周刃を有して周方向に隣接する外周刃同士で捩れ角が異なり、ただし軸線を挟んで反対側の外周刃同士では捩れ角が等しくされたエンドミルでは、外周刃が周方向に等間隔となる位置が設定されていることとも相俟って、隣接する外周刃の周方向の間隔が極端に広狭することはなく、従って切屑詰まりも生じにくいとともに、刃径の測定も容易である。
しかしながら、このように軸線を挟んだ一対の外周刃同士が互いに等しい捩れ角であって、すなわちエンドミル本体を軸線回りに180°ずつ回転させた位置で外周刃が互いに一致するように形成されていると、切削時に回転数の2倍の周波数の切削力が働いて強制振動を起こす可能性がある。
また、例えばエンドミル本体を軸線回りに回転させつつ該軸線に交差する方向に送り出して、その送り方向側の軸線を中心とした180°の範囲全体を用いて、被削材に外周刃の直径と等しい幅の溝加工を行うようなときには、軸線方向のいずれの位置においても周方向に隣接した2つの外周刃のみが常に被削材に切り込まれた状態となるため、これらの外周刃の捩れ角が異なっていてもエンドミル本体に作用する切削力の合力は均一で周期的なものとなり、共振によるビビリ振動を引き起こすおそれがある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、刃径の測定が容易であるのは勿論、エンドミル本体や工作機械の共振周波数が回転数の2倍の周波数近辺にあるときには強制振動の発生を防ぐことができ、またエンドミル本体の180°の範囲全体を用いて溝加工を行うような場合でも共振によるビビリ振動を抑制することが可能なエンドミルを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部外周に、上記エンドミル本体の先端から後端側に向かうに従いエンドミル回転方向後方側に捩れる切屑排出溝が形成されて、そのエンドミル回転方向を向く壁面の外周側辺稜部に上記壁面をすくい面とする螺旋状の外周刃が形成されたエンドミルであって、上記エンドミル本体には6×N条(ただし、Nは1以上の整数)の上記外周刃が周方向に間隔をあけて形成されており、これらの外周刃は、上記エンドミル本体を上記軸線回りに120°ずつ回転させた位置で互いに一致するように形成されるとともに、この120°の範囲内に位置する2×N条の外周刃の捩れ角は、少なくとも1の外周刃の捩れ角が他と異なる捩れ角とされていて、6×N条の上記外周刃の周方向の間隔は、上記軸線方向における上記エンドミル本体の先端以外の箇所で互いに等しくされるとともに、各外周刃の先端からは該エンドミル本体の先端において内周側に延びる6×N条の底刃が形成されていることを特徴とする。
従って、このように上記120°の範囲内に位置する2×N条の外周刃の捩れ角が、少なくとも1の外周刃の捩れ角が他と異なる捩れ角とされているため、上記構成のエンドミルでは、こうして捩れ角の異なる外周刃により生じる振動が打ち消し合って共振を防ぐことができる。また、切削力は、回転数の3倍の周波数成分を含むが、2倍の周波数成分はないため、機械の共振周波数が2倍の周波数近辺にあるときには、これを避けることができる。
さらに、これらの外周刃が、捩れ角は異なっていてもエンドミル本体を軸線回りに120°ずつ回転させた位置では互いに一致するように120°回転対称に形成されていることにより、これらの外周刃の外径(刃径)を測定する場合でも、例えば周方向に120°ずつの位置に測定子を備えた外径測定用の3点マイクロ等を用いて正確かつ容易に測定することができる。
さらにまた、特に上述のようにエンドミル本体の送り方向側の180°の範囲全体を用いて溝加工を行うような場合でも、6×N条の外周刃が軸線回りに120°ずつ回転対称に形成されるとともに、この120°の範囲内に位置する2×N条の外周刃の捩れ角は互いに異なるものとされているので、上記180°の範囲内においては、エンドミル本体の回転位置によって異なる条数の外周刃を被削材に切り込ませた状態とすることができる。従って、こうして被削材に切り込まされる外周刃の数が変化することにより、エンドミル本体に作用する切削力も、合力として不均一で非周期的なものとすることができるので、被削材やエンドミル本体、あるいは工作機械に生じる振動を分散させたり打ち消し合わせたりして、共振によるビビリ振動等を防止することが可能となる。
また、本発明のエンドミルでは、6×N条の上記外周刃の周方向の間隔が、上記軸線方向におけるエンドミル本体の先端以外の箇所で互いに等しくされるとともに、エンドミル本体の先端に各外周刃の先端から内周側に延びる6×N条底刃が形成されており、加工溝の溝底面を切削することができる。
そこで、こうして底刃を形成する場合に、各外周刃の先端からエンドミル本体の先端において内周側に延びる6×N条の上記底刃のうち、1つの底刃と、この1つの底刃から周方向に3×N番目に位置する他の1つの底刃との2つの底刃を、エンドミル本体先端の内周側に向けて上記軸線近傍に達するように延設することにより、これら2つの底刃は、軸線を挟んで反対側に位置していても、その周方向の間隔は異なるものになる。従って、このように構成することにより、これらエンドミル本体先端の軸線に達して上記溝底面の全体を切削することになる上記2つの底刃に作用する切削力についても、互いに異なる大きさで非周期的なものとすることができるので、共振によるビビリ振動等の発生を一層確実に防止することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、切削時の共振周波数が回転数の2倍の周波数近辺にある場合の強制振動を防いだり、エンドミル本体の180°の範囲全体を用いて溝加工を行うような場合の共振によるビビリ振動を抑えたりすることができ、しかも刃径の測定も容易であるため外周刃を正確に形成することも可能となって、これらにより高精度で高品位の切削加工を図ることができる。
本発明の一実施形態を示す側面図である。 図1に示す実施形態の拡大正面図である。
図1および図2は、本発明のエンドミルの一実施形態を示すものである。本実施形態においてエンドミル本体1は超硬合金等の硬質材料により軸線Oを中心とした概略円柱軸状に一体形成され、その後端側(図1における右側)部分が当該エンドミル本体1を工作機械の主軸に装着するためのシャンク部2とされるとともに、先端側(図1において左側)は切刃部3とされ、上記工作機械によって軸線O回りに符号Tで示すエンドミル回転方向に回転されつつ該軸線Oに交差する方向に送り出されることにより、切刃部3によって被削材に切削加工を施してゆく。
この切刃部3の外周には、その先端から後端側に向けて軸線O回りにエンドミル回転方向Tの後方側に捩れる複数条の切屑排出溝4が、周方向に間隔をあけて形成されている。ここで、この切屑排出溝4の条数は6×N条(ただし、Nは1以上の整数)とされ、本実施形態ではN=1であって6×1=6条とされている。
さらに、これらの切屑排出溝4のエンドミル回転方向T側を向く壁面と、そのエンドミル回転方向T後方側に連なる切刃部3の外周面(外周逃げ面)との交差稜線部、すなわち上記壁面の外周側辺稜部には、この壁面を外周刃すくい面5とする外周刃6が、切屑排出溝4と同じく後端側に向かうに従い軸線O回りにエンドミル回転方向Tの後方側に捩れるように、周方向に間隔をあけて形成されている。従って、これら外周刃6の条数も、切屑排出溝4の条数と等しく6×N条(ただし、Nは1以上の整数)とされて、N=1の本実施形態では6条とされている。
また、この切刃部3の先端部すなわちエンドミル本体1の最先端部においては、各切屑排出溝4の先端側開口部が内周側に削り広げられるようにしてギャッシュ7が形成されており、このギャッシュ7のエンドミル回転方向T側を向く壁面は底刃すくい面8とされていて、その先端側辺稜部には、各外周刃6の先端から軸線Oに対する径方向内周側に延びる底刃9がそれぞれ形成されている。従って、これら底刃9の条数も外周刃6の条数と等しく6×N条(ただし、Nは1以上の整数)とされ、本実施形態では6条とされる。
なお、上記底刃すくい面8は、軸線Oに対して切屑排出溝4および外周刃6がなす捩れ角よりも緩やかな傾斜角となるように形成されていて、これにより底刃9には外周刃6の捩れ角よりも小さなアキシャルレーキ角が与えられる。さらに、この底刃9は、外周刃6とその先端で角度をもって交差して、上記径方向内周側に向かうに従い僅かな角度で後端側に向かうように傾斜した直線状に形成されており、すなわち本実施形態のエンドミルはいわゆるスクエアタイプのエンドミルとされている。
そして、エンドミル本体1に形成された上記6×N条の外周刃6は、エンドミル本体1を軸線O回りに120°ずつ回転させた位置で互いに一致するように形成されて、すなわち120°回転対称に形成されるとともに、この120°の範囲内に位置することになる2×N条の外周刃6の捩れ角は、少なくとも1の外周刃6の捩れ角が他の外周刃6と異なる角度とされている。
従って、N=1で6条の外周刃6が形成された本実施形態のエンドミルでは、周方向に隣接する2条の外周刃6A、6Bが組をなして、このような組の外周刃6A、6Bが軸線O回りに120°ごとに3組形成されることになり、しかも外周刃6A、6B同士ではその捩れ角θA、θBが図1に示すように互いに異なる角度とされる。ちなみに、本実施形態では、外周刃6Aの捩れ角θAは45°、外周刃6Bの捩れ角θBは43.5°とされている。
なお、これら6条の外周刃6(6A、6B)は、その周方向の間隔が、本実施形態では例えば軸線O方向における外周刃6の刃長の1/2程度の位置など、軸線O方向におけるエンドミル本体1の先端以外の箇所で互いに等しくされている。従って、これに伴い、6条の底刃9の周方向の間隔は、この周方向に隣接するもの同士で異なる大きさとなる。
すなわち、本実施形態では図2に示すように、大きな捩れ角θAとされた外周刃6Aの先端に連なる底刃9Aから、この底刃9Aのエンドミル回転方向T後方側に隣接して小さな捩れ角θBとされた外周刃6Bの先端に連なる底刃9Bまでの周方向の間隔は、この底刃9Bから、該底刃9Bのエンドミル回転方向T後方側に隣接する次の組の底刃9Aまでの周方向の間隔よりも大きくなる。
さらに、各外周刃6の先端からエンドミル本体1の先端において内周側に延びるように形成されたこれら6×N条の底刃9(9A、9B)は、本実施形態ではそのうち1つの底刃9と、この1つの底刃9から周方向に3×N番目に位置する他の1つの底刃9とが、エンドミル本体1先端における軸線O近傍に達するように延びている一方、残りの(6×N−2)条の底刃9は軸線O近傍に達することなく、その内周端がこの軸線Oから僅かに離れて位置するようにされている。
すなわち、軸線O近傍に達する底刃9は、この軸線Oを挟んで互いに反対側に位置する異なる捩れ角θA、θBの外周刃6A、6B先端に連なった2つの底刃9A、9Bのみとされ、しかもこれら2つの底刃9A、9Bは、図2に示すように軸線O方向先端側から見て、軸線O近傍で屈曲するように形成されることになる。ただし、本実施形態では、底刃9はいずれも負のラジアルレーキ角が与えられるように、いわゆる心上がりとされており、上記2つの底刃9A、9B同士が交差することはない。
このように構成されたエンドミルにおいては、6×N条の外周刃6のうち上記120°の範囲内にある2×N条の外周刃6は、少なくとも1つが他と異なる捩れ角とされていて、N=1の本実施形態では2条の外周刃6A、6Bの捩れ角θA、θBが互いに異なる角度とされるので、切削時にこれらの外周刃6A、6Bからエンドミル本体1や工作機械、あるいは被削材に作用する振動も周期や大きさが異なるものとなって互いに打ち消し合うことになり、これにより、かかる振動が共振してビビリ振動等に発達したりするのを防ぐことができる。
また、6×N条の外周刃6がエンドミル本体1を軸線O回りに120°ずつ回転させた位置で互いに一致するように形成された120°回転対称とされていて、すなわちこうして互いに異なる捩れ角θA、θBとされた外周刃6A、6Bが組をなして3組配置されているので、切削時に作用する振動は回転数の2倍の周波数成分がないため、特にエンドミル本体1や工作機械等の共振周波数が回転数の2倍の周波数近辺にあるときには、これを避けることができる。
さらに、こうして外周刃6が120°回転対称とされていることにより、例えば周方向において切刃部3の送り方向側を向いた180°の範囲全体を使って被削材に溝加工を施すような場合、軸線O方向の位置によっては、この180°の範囲に位置する外周刃6の数がエンドミル本体1の回転に伴って変化するので、被削材に切り込まれる外周刃6の数自体も変化することになり、これによっても、上記構成のエンドミルによれば、共振の発生を防止することができる。
すなわち、例えば本実施形態においてエンドミル本体1の先端の位置で見ると、図2に示すように大きな捩れ角θAの外周刃6Aの1つからエンドミル回転方向Tの後方側に180°の範囲A内に位置する外周刃6は3条であるのに対し、小さな捩れ角θBの外周刃6Bの1つからエンドミル回転方向Tの後方側に180°の範囲B内には4条の外周刃6が存在することになる。そして、これは、軸線O方向において外周刃6の周方向の間隔が互いに等しくなる位置の周辺以外で生じうるので、こうして被削材に切り込まれる外周刃6の数自体が変化することにより、エンドミル本体1等に作用する振動も刻一刻と変化して打ち消し合い、共振を防いでビビリ振動等を抑制することができるのである。
また、6×N条の外周刃6がエンドミル本体1を軸線O回りに120°ずつ回転させた位置で互いに一致するように形成された120°回転対称とされているので、この120°の範囲内の外周刃6A、6Bは異なる捩れ角θA、θBとされていても、このうち120°ごとの3条の外周刃6だけに着目すると、捩れ角が等しい外周刃が周方向に等間隔に形成された通常の3枚刃のエンドミルと同じとなる。従って、外周刃6A、6Bの外径(刃径)を測定するときにも、そのような3枚刃のエンドミルの刃径を測定する場合と同様に、例えば周方向に120°ずつの位置に測定子を備えた外径測定用の3点マイクロ等を用いて、外周刃6Aと外周刃6Bとをそれぞれ測定することで、正確かつ容易に刃径測定を行うことが可能となる。
このため、上記構成のエンドミルによれば、こうして正確かつ容易に刃径を測定して、切刃精度の高いものにより切削加工を行うことができ、そして、その切削加工の際にも上述のように共振の発生をより効果的に防いでビビリ振動等を防止することができるので、被削材に対しても高精度で高品位の切削加工を施すことが可能となる。
また、本実施形態では、外周刃6の周方向の間隔が等しくなる位置がエンドミル本体1の先端以外の位置であるため、このエンドミル本体1の先端に形成される6×N条の底刃9も、周方向の間隔が互いに異なる底刃9A、9Bによって構成されることになる。このため、底刃9が被削材に形成する溝の底面に切り込まれる周期も、これら底刃9A、9Bで異なるものとなり、これによっても周期的な振動を打ち消して共振を防止することができる。
しかも、本実施形態では、こうして形成された6×N条の底刃9のうち、1つの底刃9Aと、この1つの底刃9Aから周方向に3×N番目に位置する他の1つの底刃9Bとの2つの底刃9A、9Bが、エンドミル本体1の内周側に向けてその軸線O近傍にまで達するように延びており、これら2つの底刃9A、9Bはエンドミル本体1の1回転ごとに上記溝の底面の全体を切削することになるが、そのような2つの底刃9A、9Bも、本実施形態においては先端側から見て屈曲していて、互いの間のエンドミル回転方向T側に向けた間隔が異なるものとされる。
このため、特にこうして溝底面の全体を切削する底刃9においても、周期的な切込みを防ぐことができるので、この溝底面の切削の際の共振を一層効果的に防止することができる。その一方で、これら2つの底刃9A、9Bは、軸線Oを挟んで反対側に位置することにもなるので、そのエンドミル回転方向T側に向けた間隔が極端に広狭し過ぎることもなく、いずれか一方の底刃9への負荷が過剰に多くなって摩耗等が促進されたりするのを防ぐことができる。
なお、本実施形態では、上述のようにこれら外周刃6と底刃9とが角度をもって交差したスクエアエンドミルに本発明を適用した場合について説明したが、外周刃と底刃とが1/4凸円弧状のコーナR刃を介して連続するラジアスエンドミルに本発明を適用することも可能である。また底刃が軸線回りの回転軌跡において半球状をなすボールエンドミルに適用することも可能である。
1 エンドミル本体
2 シャンク部
3 切刃部
4 切屑排出溝
5 外周刃すくい面
6(6A、6B) 外周刃
7 ギャッシュ
8 底刃すくい面
9(9A、9B) 底刃
O エンドミル本体1の軸線
T エンドミル回転方向
θA 外周刃6Aの捩れ角
θB 外周刃6Bの捩れ角

Claims (2)

  1. 軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部外周に、上記エンドミル本体の先端から後端側に向かうに従いエンドミル回転方向後方側に捩れる切屑排出溝が形成されて、そのエンドミル回転方向を向く壁面の外周側辺稜部に上記壁面をすくい面とする螺旋状の外周刃が形成されたエンドミルであって、上記エンドミル本体には6×N条(ただし、Nは1以上の整数)の上記外周刃が周方向に間隔をあけて形成されており、これらの外周刃は、上記エンドミル本体を上記軸線回りに120°ずつ回転させた位置で互いに一致するように形成されるとともに、この120°の範囲内に位置する2×N条の外周刃の捩れ角は、少なくとも1の外周刃の捩れ角が他と異なる捩れ角とされていて、6×N条の上記外周刃の周方向の間隔は、上記軸線方向における上記エンドミル本体の先端以外の箇所で互いに等しくされるとともに、各外周刃の先端からは該エンドミル本体の先端において内周側に延びる6×N条の底刃が形成されていることを特徴とするエンドミル。
  2. 上記底刃のうち、1つの底刃と、この1つの底刃から周方向に3×N番目に位置する他の1つの底刃とが、内周側に向けて上記軸線の近傍に達するように延びていることを特徴とする請求項1に記載のエンドミル。
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