JP5380948B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力信号からディレイパルスを発生させる場合に、ディレイパルスのパルス幅の温度依存性を低減できるディレイパルス発生回路備える半導体記憶装置に関する。
図13は、一般的な半導体記憶装置の構成例を示す図であり、フラッシュメモリ(flash memory)の例を示したものである。また、メモリセルからデータを読み出す回路部分を示したものである。図13に示すフラッシュメモリにおいて、メモリセルアレイ13にはワード線とビット線に交点にメモリセルMCが配置されており、このメモリセルMCは、MOSトランジスタ内部に設けた電極に荷電粒子(電子またはホール)を蓄積させることにより情報を記憶するフラシュ型のメモリセルである。
このメモリセルアレイ13内のメモリセルMCの選択は、アドレスデコーダ12により行なわれる。アドレスデコーダ12では、アドレス信号ADRを基に、メモリセルアレイ13に対するロウアドレスXとカラムアドレスYを生成する。このロウアドレスXとカラムアドレスYによりメモリセルアレイ13内のワード線およびビット線が活性化されメモリセルMCが選択される。
このフラッシュメモリにおいて、ランダムリードアクセスを行なう場合は、アドレスデコーダ12よりメモリセルアレイ13に対するロウアドレスXとカラムアドレスYを生成するとともに、アドレス信号ADRの遷移をアドレス遷移検出回路11により検出する。アドレス遷移検出回路11においてアドレス信号ADRの遷移が検出されると、アドレス遷移検出回路11はアドレス遷移検出信号Aを生成してディレイ(Delay)パルス発生回路14に送る。ディレイパルス発生回路14では、アドレス遷移検出回路11から受け取ったアドレス遷移検出信号Aを基に、この信号に同期し、かつ所定の時間幅を持つディレイパルスBを発生する。データ読出回路15では、ディレイパルス発生回路14から送られるディレイパルスBを基にして、ビット線充電回路16によるビット線の充電や、センスアンプ17の活性化を行い、メモリセルMCに記憶されたデータを読み出す。
このように、フラッシュメモリのランダムリードアクセスにおいては、アドレス信号ADRの遷移を検知するアドレス遷移検出信号Aを基に基準となるディレイパルスを発生してメモリセルのデータを読み出している。そのため、基準となるディレイパルスのパルス幅の設定により、アクセス時間が制限されることになる。
図14は、従来技術のディレイパルス発生回路の構成例と動作を説明するための図である。図14(A)に示すディレイパルス発生回路は、PMOSトランジスタ(PchMOSトランジスタ)QpとNMOSトランジスタ(NchMOSトランジスタ)Qnとで構成されるインバータの出力ノードに積分回路(抵抗Rとキャパシタ素子C)を接続したディレイ回路51および52を、2段に接続して構成されている。入力信号Aは各ディレイ回路51および52によりディレイ(遅延)される。そして、インバータInv1、Inv2と、ナンド(NAND)回路N1の論理動作により、図14(B)に示すように、入力信号Aから出力信号Bをディレイパルスとして生成する。この場合、入力信号Aから生成されるディレイパルス(出力信号B)のパルス幅は、図14(A)に示す初段のディレイ回路51によるディレイ時間Δt1と、後段のディレイ回路52によるディレイ時間Δt2とを総合したディレイ時間(Δt1+Δt2)に応じたパルス幅となる。
ところで、図14(A)に示す回路では、ディレイパルス発生回路の動作温度により、ディレイパルスのパルス幅が変化してしまうという問題がある。これは、RC積分回路の抵抗Rの温度変化(温度が上昇すると抵抗値が増加)や、トランジスタの閾値電圧の変化等により生じるものである。図14(C)は、ディレイパルスのパルス幅の温度変化を説明するための図である。図14(C)に示すように、ディレイパルス幅は、低温、室温、高温の順にパルス幅が増加する。例えば、−40℃〜200℃の範囲で、低温時のパルス幅(ΔTL)に対し高温時のパルス幅(ΔTH)が2〜3倍になることがある。
ランダムアクセスの高速化を行う場合は、メモリセルの電流特性と、基準となるディレイパルスのパルス幅により制限されるが、ディレイパルスのパルス幅が低温、高温時で大きく異なってしまう。このため、従来のディレイパルス発生回路でデータ読み出し可能なパルス幅設定を行った場合に、アクセス高速化が非常に困難となるという問題があった。すなわち、高速化を図るために高温におけるディレイパルス幅が短くなるように設定すると、低温でディレイパルス幅が足りなくなり、データの読み取りが行なえなくなるという問題があった。一方、低温でディレイパルス幅を設定すると高温でのデータ読み取り速度が遅くなるという問題があった。従来は、−40℃から105℃程度の温度範囲を考慮すれば足りたが、今後は、車載機器などに使用するために−40℃から200℃の動作温度範囲が要求されており、上記ディレイパルス幅の温度変化の問題が解決されることが望まれていた。
なお、このような従来技術として、特許文献1が知られている。
特開2004−326951号公報
上述したように、従来技術のディレイパルス発生回路では、ディレイ時間に温度依存性があり、このディレイパルス発生回路にパルス信号を印加した場合に、低温でパルス幅が短く、高温でパルス幅が長くなる。このため、高温においてデータ読出し可能な最短パルス幅設定をした場合に、低温でデータ読み出しが出来なくなるという問題があった。従って、低温においてデータ読み出し可能な最短パルス幅の設定を行う必要がある。しかし、低温で読み出し可能なパルス幅を設定した場合は、高温でディレイパルス幅が長くなり、ランダムリードアクセスの高速化が困難になるという問題があった。
本発明はかかる実情に鑑みなされたものであり、本発明の的は、ィレイパルスのパルス幅の温度依存性を低減し、ランダムリードアクセスの高速化を図ることができる半導体記憶装置を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様の半導体記憶装置は、ワード線とビット線の交点にメモリセルが配置されるメモリセルアレイと、アドレス信号を基に前記メモリセルアレイからメモリセルを選択するアドレスデコーダと、前記アドレス信号の遷移を検出しアドレス遷移検出信号を生成するアドレス遷移検出回路と、前記アドレス遷移検出回路により生成されたアドレス遷移検出信号を基に、所定のパルス幅を持つディレイパルスを生成するディレイパルス発生回路と、前記ディレイパルスを基にして、メモリセルに記憶された情報を読み出すデータ読出回路とを備え、前記ディレイパルス発生回路は、動作温度の変化によるディレイ時間の変動を補償する機能を備える1または2以上の温度補償ディレイ回路を直列に接続して構成されるディレイ回路と、前記第1のバイアス信号および前記第2のバイアス信号を生成するためのバイアス発生回路と、を備え、前記温度補償ディレイ回路は、入力信号を反転して出力するインバータと、前記インバータの出力端子に一端が接続されると共に、他端に第1のバイアス信号が印加される第1のキャパシタ素子と、前記インバータの出力端子に一端が接続されると共に、他端に第2のバイアス信号が印加される第2のキャパシタ素子と、を備え、前記第1のバイアス信号の電圧を動作温度の低下に応じて増加させ、前記第2のバイアス信号の電圧を動作温度の低下に応じて減少させることにより、動作温度の変化によるディレイ時間の変動を低減するように構成され、前記バイアス発生回路は、ソースが電源VDDに接続されて負荷として作用する第2のPMOSトランジスタQ1および第3のPMOSトランジスタQ2と、ソースが電源VSSに接続されてスイッチとして作用する第2のNMOSトランジスタQ7および第3のNMOSトランジスタQ8と、を有し、前記第2のPMOSトランジスタQ1のドレインにソースが接続される第4のPMOSトランジスタQ3と、前記第4のPMOSトランジスタQ3のゲートに接続されて第1の共通ノードNpを形成するゲートおよびドレインと、前記第3のPMOSトランジスタQ2のドレインに接続されたソースとを有する第5のPMOSトランジスタQ4と、前記第4のPMOSトランジスタQ3のドレインに接続されて第2の共通ノードNnを形成するゲートおよびドレインと、前記第2のNMOSトランジスタQ7のドレインに接続されたソースとを有する第4のNMOSトランジスタQ5と、前記第5のPMOSトランジスタQ4のドレインに接続されたドレインと、前記第4のNMOSトランジスタQ5のゲートに接続されたゲートとを有する第5のNMOSトランジスタQ6と、前記第5のNMOSトランジスタQ6のソースと前記第3のNMOSトランジスタQ8のドレインとの間に接続されたポリ抵抗Rpと、を備え、前記第1の共通ノードNpから前記第1のバイアス信号が出力され、前記第2の共通ノードNnから前記第2のバイアス信号が出力されること、を特徴とする。
また、本発明の一態様のディレイパルス発生回路は、入力信号を遅延させるディレイ回路を有し、前記ディレイ回路のディレイ量を基に前記入力信号から所定のパルス幅のディレイパルスを生成するディレイパルス発生回路であって、前記ディレイ回路は、動作温度の変化によるディレイ時間の変動を補償する機能を備える1または2以上の温度補償ディレイ回路を直列に接続して構成されると共に、前記温度補償ディレイ回路は、入力信号を反転して出力するインバータと、前記インバータの出力端子に一端が接続されると共に、他端に第1のバイアス信号が印加される第1のキャパシタ素子と、前記インバータの出力端子に一端が接続されると共に、他端に第2のバイアス信号が印加される第2のキャパシタ素子と、を備え、前記第1のバイアス信号の電圧を動作温度の低下に応じて増加させ、前記第2のバイアス信号の電圧を動作温度の低下に応じて減少させることにより、動作温度の変化によるディレイ時間の変動を低減するように構成されたこと、を特徴とする。
上記構成からなる本発明のディレイパルス発生回路では、温度補償ディレイ回路を、インバータと、インバータの出力側にそれぞれの一端が接続される2つのキャパシタ素子とで構成する。そして、一方のキャパシタ素子の他端には、動作温度の低下に応じて電圧が増加する第1のバイアス信号を印加し、もう一方のキャパシタ素子の他端には、動作温度の低下に応じて電圧が減少する第2のバイアス信号を印加する。
これにより、ディレイパルス発生回路において、動作温度の変化によるディレイ時間の変動を低減することができる。
また、本発明のディレイパルス発生回路は、前記温度補償ディレイ回路は、第1のPMOSトランジスタQ11のドレインと第1のNMOSトランジスタQ12のドレインとが共通ノードNrにより接続されると共に、前記第1のPMOSトランジスタQ11のゲートと前記第1のNMOSトランジスタQ12のゲートとが共通接続されてなるインバータと、前記共通ノードNrに一端が接続されると共に、他端に前記第1のバイアス信号PBIASが印加される第1のキャパシタ素子C11と、前記共通ノードNrに一端が接続されると共に、他端に前記第2のバイアス信号NBIASが印加される第2のキャパシタ素子C12と、を備えることを特徴とする。
上記構成からなる本発明のディレイパルス発生回路では、温度補償ディレイ回路を、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとで構成されるインバータの出力端に2つのキャパシタ素子C11、C12のそれぞれの一端を接続して構成する。そして、一方のキャパシタ素子C11の他端に、動作温度の低下に応じて電圧が増加する第1のバイアス信号PBIASを印加し、もう一方のキャパシタ素子C12の他端には、動作温度の低下に応じて電圧が減少する第2のバイアス信号NBIASを印加する。
これにより、ディレイ量の温度変化を低減した温度補償ディレイ回路を容易に実現することができる。
また、本発明のディレイパルス発生回路は、前記ディレイパルス発生回路は、前記第1のバイアス信号PBIASおよび前記第2のバイアス信号NBIASを生成するためのバイアス発生回路を備え、前記バイアス発生回路は、ソースが電源VDDに接続されて負荷として作用する第2のPMOSトランジスタQ1および第3のPMOSトランジスタQ2と、ソースが電源VSSに接続されてスイッチとして作用する第2のNMOSトランジスタQ7および第3のNMOSトランジスタQ8と、を有し、前記第2のPMOSトランジスタQ1のドレインにソースが接続される第4のPMOSトランジスタQ3と、前記第4のPMOSトランジスタQ3のゲートに接続されて第1の共通ノードNpを形成するゲートおよびドレインと、前記第3のPMOSトランジスタQ2のドレンイに接続されたソースとを有する第5のPMOSトランジスタQ4と、前記第4のPMOSトランジスタQ3のドレインに接続されて第2の共通ノードNnを形成するゲートおよびドレインと、前記第2のNMOSトランジスタQ7のドレインに接続されたソースとを有する第4のNMOSトランジスタQ5と、前記第5のPMOSトランジスタQ4のドレインに接続されたドレインと、前記第4のNMOSトランジスタQ5のゲートに接続されたゲートとを有する第5のNMOSトランジスタQ6と、前記第5のNMOSトランジスタQ6のソースと前記第3のNMOSトランジスタQ8のドレインとの間に接続されたポリ抵抗Rpと、を備え、前記第1の共通ノードNpから前記第1のバイアス信号PBIAS出力され、前記第2の共通ノードNnから前記第2のバイアス信号NBIAS出力されること、を特徴とする。
上記構成からなる本発明のディレイパルス発生回路では、バイアス発生回路を有し、このバイアス発生回路はウィルソンカレントミラー(Wilson current mirror)回路を基本に構成されており、第4のPMOSトランジスタQ3と第5のPMOSトランジスタQ4とで構成されるカレントミラー回路と、第4のNMOSトランジスタQ5と第5のNMOSトランジスタQ6とで構成されるカレントミラー回路と、がカスケードに接続されたカレントミラー回路を備えている。また、第5のNMOSトランジスタQ6のソース側と電源VSS側との間にポリ抵抗Rpが挿入される。そして、第5のPMOSトランジスタQ4のドレイン側(共通ノードNp)から第1のバイアス信号PBIASを出力し、第4のNMOSトランジスタQ5のドレイン側(共通ノードNn)からバイアス信号NBIASを出力する。
これにより、ウィルソンカレントミラーを使用して、容易にバイアス信号PBIASおよびNBIASを生成することができる。
また、本発明のディレイパルス発生回路は、前記バイアス発生回路において、前記ポリ抵抗Rpの抵抗値により前記バイアス信号PBIASおよびNBIASの信号レベルを設定することを特徴とする。
上記構成からなる本発明のディレイパルス発生回路では、バイアス発生回路から出力されるバイアス信号PBIASおよびNBIASの信号レベルを、ポリ抵抗Rpの抵抗値により設定できるようにしたので、これにより、ポリ抵抗Rpの抵抗値により、温度補償ディレイ回路におけるディレイ量の設定が行なえる。
また、本発明の半導体記憶装置は、ワード線とビット線の交点にメモリセルが配置されるメモリセルアレイと、アドレス信号を基に前記メモリセルアレイからメモリセルを選択するアドレスデコーダと、前記アドレス信号の遷移を検出しアドレス遷移検出信号を生成するアドレス遷移検出回路と、前記アドレス遷移検出回路により生成されたアドレス遷移検出信号を基に、所定のパルス幅を持つディレイパルスを生成するディレイパルス発生回路と、前記ディレイパルスを基にして、メモリセルに記憶された情報を読み出すデータ読出回路とを備える半導体記憶装置において、前記ディレイパルス発生回路は、動作温度の変化によるディレイ時間の変動を補償する機能を備える1または2以上の温度補償ディレイ回路を直列に接続して構成されるディレイ回路を備え、前記温度補償ディレイ回路は、入力信号を反転して出力するインバータと、前記インバータの出力端子に一端が接続されると共に、他端に第1のバイアス信号が印加される第1のキャパシタ素子と、前記インバータの出力端子に一端が接続されると共に、他端に第2のバイアス信号が印加される第2のキャパシタ素子と、を備え、前記第1のバイアス信号の電圧を動作温度の低下に応じて増加させ、前記第2のバイアス信号の電圧を動作温度の低下に応じて減少させることにより、動作温度の変化によるディレイ時間の変動を低減するように構成されたこと、を特徴とする。
上記構成からなる本発明の半導体記憶装置では、ディレイ時間の温度依存性を低減したディレイパルス発生回路を備える。
これにより、半導体記憶装置におけるランダムリードアクセスの高速化を図ることができる。
また、本発明の半導体記憶装置は、前記メモリセルがフラッシュメモリで構成されることを特徴とする。
これにより、フラッシュメモリにおけるランダムリードアクセスの高速化を図ることができる。
本発明のディレイパルス発生回路においては、ディレイパルスのパルス幅の温度依存性を低減できる。また、本発明の半導体記憶装置においては、本発明のディレイパルス発生回路を使用することにより、ディレイパルスのパルス幅の温度依存性を低減し、ランダムリードアクセスの高速化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わるディレイパルス発生回路の構成を示す図である。
図1(A)に示すように、本発明のディレイパルス発生回路は、バイアス(BIAS)発生回路21と、同じ構成の2つの温度補償ディレイ回路31および32とで構成される。そして、バイアス発生回路21から温度補償ディレイ回路31および32に対し、該温度補償ディレイ回路31および32におけるディレイ量の温度依存性(温度特性)を制御するためのバイアス信号PBIAS、NBIASが供給される。(バイアス発生回路21および温度補償ディレイ回路31の構成と動作については後述する)。
なお、図1に示す例は、図14に示す従来のディレイパルス発生回路と対比するために2つの温度補償ディレイ回路31および32を使用する例を示しており、図14と同じ構成の部分には同一の符号を付している。しかしながら、この温度補償ディレイ回路は1つまたは3つ以上であってもよい。例えば、1つの温度補償ディレイ回路を使用する場合は、図1(A)におけるインバータInv1を省略するか、または2段構成にする。また、3段以上の場合には、回路内の信号の論理状態(HighまたはLow)に応じて、インバータInv1の段数等を設定する。
また、図1(B)に示すように、複数の温度補償ディレイ回路を使用する場合に、各温度補償ディレイ回路31、32にそれぞれ対応してバイアス発生回路21、22を設けることもできる。この例では、バイアス発生回路21から温度補償ディレイ回路31にバイアス信号PBIAS1およびNBIAS1を印加し、バイアス発生回路22から温度補償ディレイ回路32にバイアス信号PBIAS2およびNBIAS2を印加する。この構成では、各バイアス発生回路21、22内のポリ抵抗Rpの抵抗値や各トランジスタのW/L比(ポリ抵抗Rp等については後述する)を異ならせるごとに、異なる出力電圧特性を持つバイアス信号を生成し、各温度補償ディレイ回路ごとに異なるバイアス信号を印加することができる。
図2は、図1に示すディレイパルス発生回路内のバイアス発生回路21の構成例を示す図である。
図2(A)に示すバイアス発生回路21は、周知のウィルソンカレントミラー(Wilson current mirror)を基本に構成されたバイアス発生回路であり、温度補償ディレイ回路31で使用されるバイアス信号PBIASおよびNBIASを生成するための回路である。
バイアス発生回路21は、PMOSトランジスタQ1およびQ2を負荷とし、1段目のカレントミラーを構成するPMOSトランジスタQ3およびQ4と、2段目のカレントミラーを構成するNMOSトランジスタQ5およびQ6と、ポリ抵抗Rp(抵抗値1.8KΩ)とからなるウィルソンカレントミラー回路で構成される。
この構成において、負荷となるPMOSトランジスタQ1およびQ2は、それぞれ異なるW/L比(W/L ratio)のトランジスタであり、また、カレントミラーを構成するPMOSトランジスタQ3およびQ4、NMOSトランジスタQ5およびQ6もそれぞれ異なるW/L比のトランジスタである。(なお、各トランジスタのW/L比の例が、図2(A)中の各トランジスタの記号に添えて示されている。)
このバイアス発生回路21では、ポリ抵抗Rpの抵抗値と、各トランジスタのW/L比により、回路内に所望の電流を流し、バイアス信号PBIASおよびNBIASを生成するように構成されている。
NMOSトランジスタQ7、Q8、およびPMOSトランジスタQ9は、このバイアス発生回路21を活性化するイネーブル信号ENABLEに応じて、回路を動作させるか、回路動作を停止させるかを制御するためのトランジスタである。また、NMOSトランジスタQ10は、このバイアス発生回路21を活性化するイネーブル信号ENABLEが非活性の場合に、出力されるバイアス信号PBIASおよびNBIASを固定電位(PBIASを‘VSS’、NBIASを‘VDD’)に設定するためのスイッチ用のトランジスタである。
このイネーブル信号ENABLEにより、バイアス発生回路21の起動と停止を制御できると共に、温度補償ディレイ回路31におけるディレイ動作を通常温度特性のディレイ動作とすることができる。
図2(B)は、上記構成のバイアス発生回路21により生成されるバイアス信号PBIASおよびNBIASの例を示している。
図2(B)に示すように、イネーブル信号ENABLEが初期状態(‘VSS=0’)にある場合は、バイアス信号PBIASは、‘0’レベルであり、バイアス信号NBIASは、電源レベル(‘VDD’)である。
そして、イネーブル信号ENABLEが有効(‘VDD’レベル)になると、温度により電圧が制御されたバイアス信号PBIASおよびNBIASが出力される。
図3は、バイアス発生回路21の温度特性データを示す図であり、図3(A)は、動作温度が、200℃、25℃、−40℃に変化した場合のポリ抵抗Rpの抵抗値の変化と、バイアス信号PBIASおよびNBIASの出力電圧の変化を表で示したものある。また、図3(B)は、動作温度が、−40℃、25℃、200℃に変化した場合のポリ抵抗Rpの抵抗値の変化をグラフで示したものである。
このように、動作温度が変化するとポリ抵抗Rpの抵抗値が変化し、温度変化に応じたバイアス信号PBIASおよびNBIASを生成することができる。
すなわち、図3(A)の表に示すように、温度が低いときは、バイアス信号NBIASの電位が低く、バイアス信号PBIAS電位が高くなり、温度が高いときは、バイアス信号NBIASの電位が高く、バイアス信号PBIAS電位が低くなる。
このバイアス発生回路21により生成されたバイアス信号PBIASおよびNBIASを、温度補償ディレイ回路31に供給することにより、温度補償ディレイ回路31において、温度が上昇するにつれてディレイ量が増大する割合を減少させることができる。
なお、前述の第2のPMOSトランジスタQ1は、PMOSトランジスタQ1が相当し、前述の第3のPMOSトランジスタQ2は、PMOSトランジスタQ2が相当し、前述の第2のNMOSトランジスタQ7は、NMOSトランジスタQ7が相当し、前述の第3のNMOSトランジスタQ8は、NMOSトランジスタQ8が相当する。また、前述の第4のPMOSトランジスタQ3は、PMOSトランジスタQ3が相当し、前述の第5のPMOSトランジスタQ4は、PMOSトランジスタQ4が相当する。また、前述の第4のNMOSトランジスタQ5は、NMOSトランジスタQ5が相当し、前述の第5のNMOSトランジスタQ6は、NMOSトランジスタQ6が相当する。また、前述の第1のバイアス信号は、バイアス信号PBIASが相当し、前述の2のバイアス信号は、バイアス信号NBIASが相当する。
図4は、図1に示す温度補償ディレイ回路31の構成例を示す図である。図4に示す温度補償ディレイ回路は、PMOSトランジスタQ11とNMOSトランジスタQ12とからなるインバータで構成される。また、インバータの出力ノードNrには、キャパシタ素子C11およびC12のそれぞれの一端が接続され、キャパシタ素子C11の他端には、前述のバイアス信号PBIASが印加され、キャパシタ素子C12の他端には、前述のバイアス信号NBIASが印加される。
上記構成において、温度補償ディレイ回路におけるディレイ量は、バイアス信号PBIASおよびNBIASにより制御される。また、ディレイ量は、PMOSトランジスタQ11、NMOSトランジスタQ12のサイズ(W/L比)と、キャパシタ素子C11およびC12の容量により調整される。(なお、各トランジスタのW/L比の例が、図4中の各トランジスタの記号に添えて示されている。)
なお、前述の第1のPMOSトランジスタQ11は、PMOSトランジスタQ11が相当し、前述の第1のNMOSトランジスタQ12は、NMOSトランジスタQ12が相当する。
なお、図5は、通常ディレイ発生回路の構成例を示す図であり、図4に示した、本発明のディレイパルス発生回路に使用される温度補償ディレイ回路と対比するために示している。
図5に示す通常ディレイ回路は、PMOSトランジスタQ21とNMOSトランジスタQ22とからなるインバータの形式で構成される。また、その出力ノードNoと電源VDD側との間にキャパシタ素子C11が接続され、出力ノードNoと電源VSS側との間にキャパシタ素子C12が接続されて構成されている。
図5に示す通常ディレイ回路と、図4に示す温度補償ディレイ回路の構成を比較すると、図5に示す通常ディレイ回路においては、キャパシタ素子C11には固定電位として電源VDDの電圧が印加されるが、図4に示す温度補償ディレイ回路では、キャパシタ素子C11にはバイアス信号PBIASの電圧が印加される点が異なっている。また、図5に示す通常ディレイ回路においては、キャパシタ素子C12には固定電位として電源VSSの電圧が印加されるが、図4に示す温度補償ディレイ回路では、キャパシタ素子C12にはバイアス信号NBIASの電圧が印加される点が異なっている。
図6は、通常ディレイ回路におけるディレイ時間の温度変化を示す図である。図6(A)は、波形の立ち上がり時におけるディレイ時間を示し、図6(B)は、波形の立ち下がり時におけるディレイ時間を示している。(なお、図6に示すデータにおいて、キャパシタ素子C11には、固定電位VDD(例えば、5V)が印加され、キャパシタ素子C12には固定電位VSS(例えば、0V)が印加されるため、横軸の電圧には実質的な意味はなく、後述する図7および図8の特性曲線と対比するために示したものである。)
図6(A)に示す、波形の立ち上がり時におけるディレイ時間は、−40℃におけるディレイ時間はr1点、25℃におけるディレイ時間はr2点、200℃におけるディレイ時間はr3点となり、温度が上昇するにつれてディレイ時間は大幅に上昇する。図6(A)に示す例では、−40℃におけるディレイ時間に対して、200℃におけるディレイ時間は2倍程度になる。
また、図6(B)に示す、波形の立ち下がり時におけるディレイ時間は、−40℃におけるディレイ時間はf1点、25℃におけるディレイ時間はf2点、200℃におけるディレイ時間はf3点となり、温度が上昇するにつれてディレイ時間は大幅に上昇する。図6(A)に示す例では、−40℃におけるディレイ時間に対して、200℃におけるディレイ時間は2倍程度になる。
このように、通常ディレイ回路では、高温と低温でディレイ時間に大幅な差があり、通常ディレイ回路の段数を重ねて行くと、その差が広がってゆくことになる。
一方、図7は、温度補償ディレイ回路に印加するバイアス信号PBIASとディレイ時間の関係を示す図であり、図4に示すキャパシタ素子C11に印加するバイアス信号PBIASの電圧を変化させた場合のディレイ時間の変化を示す図である。図7(A)は、波形の立ち上がり時におけるディレイ時間を示し、図7(B)は、波形の立ち下がり時におけるディレイ時間を示している。
また、図7(A)、(B)において、縦軸はディレイ時間[nS]を、横軸はキャパシタ素子C11に印加するバイアス信号PBIASの電圧[V]を示している。
図7(A)の波形の立ち上がり時のデータに示すように、バイアス信号PBIASの電圧を2.0V以上に上昇させると、各温度(−40℃、25℃、200℃)におけるディレイ時間は次第に増加し始め、4.0V以上で飽和するようになる。
したがって、200℃におけるバイアス信号PBIASを2.0V以下とし、−40℃におけるバイアス信号PBIASも2.0V以下にすると、ディレイ時間差はΔr1となる。また、200℃におけるバイアス信号PBIASを2.0V以下とし、−40℃におけるバイアス信号PBIASを2.8V程度にすると、ディレイ時間差はΔr2となる。また、200℃におけるバイアス信号PBIASを2.0V以下とし、−40℃におけるバイアス信号PBIASを4.0V以上にすると、ディレイ時間差はΔr3となる(Δr3<Δr2<Δr1)。
このように、200℃におけるバイアス信号PBIASを2.0Vとし、−40℃まで、温度が下がるに従いバイアス信号PBIASを増大させることにより、高温時(200℃)と低温時(−40℃)におけるディレイ時間の差を減少(Δr1からΔr3に減少)させることができる。(なお、図6(A)に示す通常ディレイ回路の場合は、一定のディレイ時間の差となる。)
また、図7(B)の波形の立ち下がり時のデータに示すように、バイアス信号PBIASの電圧を3.5V以上に上昇させると、各温度(−40℃、25℃、200℃)におけるディレイ時間は次第に増加し始める。
したがって、200℃におけるバイアス信号PBIASを3.5V以下とし、−40℃におけるバイアス信号PBIASも3.5V以下にすると、ディレイ時間差はΔf1となる。また、200℃におけるバイアス信号PBIASを3.5V以下とし、−40℃におけるバイアス信号PBIASを4.5V程度にすると、ディレイ時間差はΔf2となる。また、200℃におけるバイアス信号PBIASを3.5V以下とし、−40℃におけるバイアス信号PBIASを5.0V程度にすると、ディレイ時間差はΔf3となる(Δf3<Δf2<Δf1)。
このように、波形の立ち下がり時においても、200℃におけるバイアス信号PBIASを3.5V以下とし、−40℃まで、温度が下がるに従いバイアス信号PBIASを増大させることにより、高温時(200℃)と低温時(−40℃)におけるディレイ時間の差を減少(Δf1からΔf3に減少)させることができる。(なお、図6(B)に示す通常ディレイ回路の場合は、一定のディレイ時間の差となる。)
一方、図8は、温度補償ディレイ回路に印加するバイアス信号NBIASとディレイ時間の関係を示す図であり、図4に示すキャパシタ素子C12に印加するバイアス信号NBIASの電圧を変化させた場合のディレイ時間の変化を示す図である。図8(A)は、波形の立ち上がり時におけるディレイ時間を示し、図8(B)は、波形の立ち下がり時におけるディレイ時間を示している。
また、図8(A)、(B)において、縦軸はディレイ時間[nS]を、横軸はキャパシタ素子C12に印加するバイアス信号NBIASの電圧[V]を示している。
図8(A)の波形の立ち上がり時のデータに示すように、バイアス信号NBIASの電圧を1.5V以上にすると、各温度(−40℃、25℃、200℃)におけるディレイ時間は一定の値を示すが、1.5V以下に減少させると、各温度におけるディレイ時間は次第に増加し始める。
したがって、200℃におけるバイアス信号NBIASを1.5V以上とし、−40℃におけるバイアス信号NBIASも1.5V以上に設定すると、ディレイ時間差はΔr3となる。また、200℃におけるバイアス信号NBIASを1.5V以上とし、−40℃におけるバイアス信号PBIASを0.7V程度に設定すると、ディレイ時間差はΔr2となる。また、200℃におけるバイアス信号PBIASを1.5V以上とし、−40℃におけるバイアス信号PBIASを0V程度にすると、ディレイ時間差はΔr1となる(Δr3>Δr2>Δr1)。
このように、200℃におけるバイアス信号NBIASを1.5V以上とし、−40℃まで、温度が下がるに従いバイアス信号NBIASを1.5Vから減少させることにより、高温時(200℃)と低温時(−40℃)におけるディレイ時間の差を減少(Δr3からΔr1に減少)させることができる。
また、図8(B)の波形の立ち下がり時のデータに示すように、バイアス信号NBIASの電圧を3.0V以上にすると、各温度(−40℃、25℃、200℃)におけるディレイ時間は一定の値を示すが、3.0V以下に減少させると、各温度におけるディレイ時間は次第に増加し始める。
したがって、200℃におけるバイアス信号NBIASを3.0V以上とし、−40℃におけるバイアス信号NBIASも3.0V以上に設定すると、ディレイ時間差はΔf3となる。そして、200℃におけるバイアス信号NBIASを3.0V以上とし、−40℃におけるバイアス信号PBIASを2.5V程度に設定すると、ディレイ時間差はΔf2となる。また、200℃におけるバイアス信号NBIASを3.0V以上とし、−40℃におけるバイアス信号NBIASを1.0V程度にすると、ディレイ時間差はΔf1となる(Δf3>Δf2>Δf1)。
このように、200℃におけるバイアス信号NBIASを3.0V以上とし、−40℃まで、温度が下がるに従いバイアス信号NBIASを3.0Vから減少させることにより、高温時(200℃)と低温時(−40℃)におけるディレイ時間の差を減少(Δf3からΔf1に減少)させることができる。
このように、波形の立ち下がり時においても、200℃におけるバイアス信号NBIASを3.0以上とし、−40℃まで、温度が下がるに従ってバイアス信号NBIASを減少させることにより、高温時(200℃)と低温時(−40℃)におけるディレイ時間の差を減少させることができる。
また、図9は、通常ディレイ回路における波形例を示す図であり、図5に示す通常ディレイ回路を7段構成とした場合の、シミュレーション結果を示す図である。
図9において、縦軸は電圧(V)、横軸は時間(nS)を示している。また、時刻t1をディレイの開始点としている。また、波形Lは、低温(−40℃)時のディレイ量(ΔTL)を示し、波形Mは、室温(25℃)時のディレイ量(ΔTM)を示し、波形Hは、高温(200℃)時のディレイ量(ΔTH)を示している。
図9に示すように、通常ディレイ回路においては、低温(−40℃)、室温(25℃)、高温(200℃)と温度が上昇するに従い、ディレイ量が大幅に(2倍以上に)増加していることが分かる。図の例では、低温(−40℃)時と高温(200℃)時におけるディレイ時間の差は、7.2ns程度になっている。
図10は、温度補償ディレイ回路におけるディレイ量と、この温度補償ディレイ回路に入力されるバイアス信号PBIAS、およびバイアス信号NBIASの波形例を示す図であり、図4に示す温度補償ディレイ回路を7段構成とした場合のシミュレーション結果を示す図である。
図10において縦軸は電圧(V)を、横軸は時間(nS)を示し、波形Lは、低温(−40℃)時のディレイ量を示し、波形Mは、室温(25℃)時のディレイ量を示し、波形Hは、高温(200℃)時のディレイ量を示している。
また、波形P−40は、低温(−40℃)におけるバイアス信号PBIASを示し、波形P25は、室温(25℃)におけるバイアス信号PBIASを示し、波形P200は、高温(200℃)におけるバイアス信号PBIASを示している。波形N−40は、低温(−40℃)におけるバイアス信号NBIASを示し、波形N25は、室温(25℃)におけるバイアス信号NBIASを示し、波形N200は、高温(200℃)におけるバイアス信号NBIASを示している。
図10に示すように、バイアス信号PBIASは、低温(−40℃)時のP−40と、室温(25℃)時のP25と、高温(200℃)時のP200と、温度が上昇するに従い、電位が低下していることが分かる。一方、バイアス信号NBIASは、低温(−40℃)時のN−40と、室温(25℃)時のN25と、高温(200℃)時のN200と、温度が上昇するに従い、電位が上昇していることが分かる。
なお、図11は、図10に示すディレイ量の波形H、M、Lの時刻の単位を変更し、時刻の軸方向に引き伸ばした波形H、M、Lを示したものである。
図11においては、時刻t1をディレイの開始点としている。また、波形Lは、低温(−40℃)時のディレイ量(ΔTL)を示し、波形Mは、室温(25℃)時のディレイ量(ΔTM)を示し、波形Hは、高温(200℃)時のディレイ量(ΔTH)を示している。図の例では、低温(−40℃)時と高温(200℃)時におけるディレイ時間の差は、5.5ns程度になっている。
図11に示す温度補償ディレイ回路の場合と、図9に示す通常ディレイ回路のディレイ量の変化の幅と比較して、ディレイ量の変化の割合が大幅に減少していることが分かる。
このように、温度補償ディレイ回路においては、温度の変化に応じて、バイアス信号PBIASおよびNBIASを変化させることにより、ディレイ量の変動を低減することができる。
また、図12は、本発明のディレイパルス発生回路を使用した半導体記憶装置の構成例を示す図であり、フラッシュメモリ(flash memory)の例を示したものである。また、メモリセルからデータを読み出す回路部分を示したものである。
図12に示す半導体記憶装置が、図13に示す従来技術の半導体記憶装置と構成上異なるのは、図12に示すディレイパルス発生回路14Aが本発明のディレイパルス発生回路である点だけが異なり、他の構成は図13に示す半導体記憶装置と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
このように、本発明のディレイパルス発生回路14Aを、図12に示すフラッシュメモリ等の半導体記憶装置に使用することにより、メモリセルのデータ読み取りに使用されるディレイパルスのパルス幅の温度による変化を低減できるので、半導体記憶装置におけるランダムリードアクセスの高速化を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のディレイパルス発生回路、および該ディレイパルス発生回路を備える半導体記憶装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明のディレイパルス発生回路の構成を示すブロック図である。 バイアス発生回路の回路構成例を示す図である。 バイアス発生回路の動作を説明するための図である。 本発明における温度補償ディレイ回路の回路構成例を示す図である。 通常ディレイ回路の回路構成例を示す図である。 通常ディレイ回路におけるディレイ時間を示す図である。 温度補償ディレイ回路に印加するバイアス信号PBIASとディレイ時間の関係を示す図である。 温度補償ディレイ回路に印加するバイアス信号NBIASとディレイ時間の関係を示す図である。 通常ディレイ回路における波形例を示す図である。 温度補償ディレイ回路に入力されるバイアス信号とディレイ量の波形例を示す図である。 図10に示すディレイ量の時間軸を拡大して示した図である。 本発明のディレイパルス発生回路を備える半導体記憶装置の構成例を示す図である。 半導体記憶装置におけるディレイパルス発生回路について説明するための図である。 従来技術のディレイパルス発生回路の構成例と動作を説明するための図である。
符号の説明
11・・・アドレス遷移検出回路、12・・・アドレスデコーダ、13・・・メモリセルアレイ、14、14A・・・ディレイパルス発生回路、15・・・データ読出回路、16・・・ビット線充電回路、17・・・センスアンプ、21、22・・・バイアス発生回路、31、32・・・温度補償ディレイ回路

Claims (4)

  1. ワード線とビット線の交点にメモリセルが配置されるメモリセルアレイと、
    アドレス信号を基に前記メモリセルアレイからメモリセルを選択するアドレスデコーダと、
    前記アドレス信号の遷移を検出しアドレス遷移検出信号を生成するアドレス遷移検出回路と、
    前記アドレス遷移検出回路により生成されたアドレス遷移検出信号を基に、所定のパルス幅を持つディレイパルスを生成するディレイパルス発生回路と、
    前記ディレイパルスを基にして、メモリセルに記憶された情報を読み出すデータ読出回路と
    を備え
    前記ディレイパルス発生回路は、
    動作温度の変化によるディレイ時間の変動を補償する機能を備える1または2以上の温度補償ディレイ回路を直列に接続して構成されるディレイ回路と、
    第1のバイアス信号および第2のバイアス信号を生成するためのバイアス発生回路と、
    を備え、
    前記温度補償ディレイ回路は、
    入力信号を反転して出力するインバータと、
    前記インバータの出力端子に一端が接続されると共に、他端に前記第1のバイアス信号が印加される第1のキャパシタ素子と、
    前記インバータの出力端子に一端が接続されると共に、他端に前記第2のバイアス信号が印加される第2のキャパシタ素子と、
    を備え、
    前記第1のバイアス信号の電圧を動作温度の低下に応じて増加させ、前記第2のバイアス信号の電圧を動作温度の低下に応じて減少させることにより、動作温度の変化によるディレイ時間の変動を低減するように構成され、
    前記バイアス発生回路は、
    ソースが電源VDDに接続されて負荷として作用する第2のPMOSトランジスタQ1および第3のPMOSトランジスタQ2と、
    ソースが電源VSSに接続されてスイッチとして作用する第2のNMOSトランジスタQ7および第3のNMOSトランジスタQ8と、
    を有し、
    前記第2のPMOSトランジスタQ1のドレインにソースが接続される第4のPMOSトランジスタQ3と、
    前記第4のPMOSトランジスタQ3のゲートに接続されて第1の共通ノードNpを形成するゲートおよびドレインと、前記第3のPMOSトランジスタQ2のドレインに接続されたソースとを有する第5のPMOSトランジスタQ4と、
    前記第4のPMOSトランジスタQ3のドレインに接続されて第2の共通ノードNnを形成するゲートおよびドレインと、前記第2のNMOSトランジスタQ7のドレインに接続されたソースとを有する第4のNMOSトランジスタQ5と、
    前記第5のPMOSトランジスタQ4のドレインに接続されたドレインと、前記第4のNMOSトランジスタQ5のゲートに接続されたゲートとを有する第5のNMOSトランジスタQ6と、
    前記第5のNMOSトランジスタQ6のソースと前記第3のNMOSトランジスタQ8のドレインとの間に接続されたポリ抵抗Rpと、
    を備え、
    前記第1の共通ノードNpから前記第1のバイアス信号が出力され、前記第2の共通ノードNnから前記第2のバイアス信号が出力されること、
    を特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記温度補償ディレイ回路は、
    第1のPMOSトランジスタQ11のドレインと第1のNMOSトランジスタQ12のドレインとが共通ノードNrにより接続されると共に、前記第1のPMOSトランジスタQ11のゲートと前記第1のNMOSトランジスタQ12のゲートとが共通接続されてなるインバータと、
    前記共通ノードNrに一端が接続されると共に、他端に前記第1のバイアス信号PBIASが印加される第1のキャパシタ素子C11と、
    前記共通ノードNrに一端が接続されると共に、他端に前記第2のバイアス信号NBIASが印加される第2のキャパシタ素子C12と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置
  3. 前記バイアス発生回路において、
    前記ポリ抵抗Rpの抵抗値により前記バイアス信号PBIASおよびNBIASの信号レベルを設定すること
    を特徴とする請求項に記載の半導体記憶装置
  4. 前記メモリセルがフラッシュメモリで構成されること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
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