JP5380487B2 - 密閉形電動圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、DCブラシレスモータにより駆動される密閉形電動圧縮機に係り、特にHFC冷媒や自然系冷媒を用いた空気調和機,冷凍冷蔵庫,冷機応用製品,ヒートポンプ給湯機等に好適なものである。
DCブラシレスモータで駆動される密閉形電動圧縮機を搭載したルームエアコン等のシステムの省エネルギー化を図る際に、実使用での運転時間が多い低速条件での高効率化が重要な課題となっている。
このような用途に適する技術として特許文献1が知られている。これによれば、特許文献1の図9を参照している段落〔0004〕には次のように記載されている。すなわち、「図9は、DCブラシレスモータの出力特性図であり、(a)は、トルク定数が大きいとき、即ち、巻線の巻数が多いとき(例えば、巻数1000)の出力特性を示し、(b)は、トルク定数が小さいとき、即ち、巻線の巻数が少ないとき(例えば、巻数100)の出力特性を示している。図中、横軸は回転電機の回転数,縦軸は回転電機の出力をそれぞれ示し、実線で示される曲線は、同一効率点を結んだものであり、この図から明らかなように、トルク定数が大きく巻数が大きいときは、所定の低回転域に最高効率領域が存在し、トルク定数が小さく巻数が少ないときには所定の高回転域に最高効率領域が存在する。」とのことである。
一般的な機器の設計として、低速条件(あるいは高速条件)での効率を向上しようとすればモータの最高効率領域を低速条件(あるいは高速条件)に合わせて設計することになる。このような設計をした場合、高速条件(あるいは低速条件)ではモータの効率を最高効率領域では使用することができず、最悪の場合にはモータを駆動すること自体が困難となる。つまり、低速運転条件と高速運転条件の双方に適したモータを設計することは困難である。
特開平6−205573号公報
そこで、従来より特許文献1のように、DCブラシレスモータの制御方式として、モータの固定子巻線を直列と並列で切り替える技術が提案されている。
しかし、特許文献1には、固定子巻線が回転子の回転数の変化に応じて切替自在とされているものの、端子の具体的な配置や構成等については開示されていない。
具体的には、固定子巻線からの口出し線引き出し本数を通常の3本から9本に増加させ、密閉容器に3本の導電ピンを有するハーメチックターミナルを3つ設置することで、モータの固定子巻線を直列と並列に切替えることが可能な密閉形電動圧縮機を構成することができる。端子の配置は、直感的に分かり易くするために、第1参考例として図24に示すように、U相,V相,W相を1本ずつクラスタにまとめて配置するか、第2参考例として図35に示すように、U相,V相,W相を3本ずつまとめてクラスタに配置することが考えられる。本構成の圧縮機を生産する場合、設備投資,設備改造を最小限にするため、現有設備を極力使用して生産することを考慮すると、生産工程での固定子巻線に通電して回転子に内装された永久磁石を磁化する着磁工程は図25、圧縮機の起動確認等を行う商用試験工程は図34(a)のシステム構成のように並列接続として行うことが前提となる。ここで、着磁の工程について、図25,図26を参照して説明する。図中の矢印は磁束の向きを示す。図24のように単純に3つのハーメチックターミナルに接続するクラスタの端子配置をU相,V相,W相をそれぞれ1本ずつ反時計回りで同じ位置に配置した場合、図24のような回路となるように着磁設備に回路を持たせて、設備とハーメチックターミナルを接続する。回転子に90度ピッチで内装された4枚の永久磁石に着磁をする場合、例えば図25のように1回目はW相をプラス側とし、U相とV相をマイナス側として、図26(a)に示すごとく、固定子のW相のティース先端部に対向する角度に永久磁石の位置を合わせて、巻線に電流を流すことで発生する磁束によってW相のティース先端部に対向する位置の2枚の磁石を磁化する。その後、2回目は、図26(b)のように回転子を90度回転させ、1回目とは逆にW相をマイナス側、U相,V相をプラス側として巻線に電流を流すことで発生する磁束により、固定子のW相のティース先端部に対向する位置の残り2枚の永久磁石を磁化することができ、4枚の永久磁石全てを磁化することができる。
ここで、生産工程で3つのクラスタを誤って接続した場合を考える。図27のようにクラスタ3D1とクラスタ3D2を誤って逆に接続した場合は、着磁工程で図28のような回路となり、図29(a)(b)に示すように1回目および2回目共に、永久磁石に均等な磁束が通らず、4枚の永久磁石を完全に磁化することができず、正規の着磁量に対して低い着磁量となるため、着磁工程直後の着磁量確認工程で着磁量不足で不良品として検出される。次に、図30のようにクラスタ3D2とクラスタ3D3を誤って逆に接続した場合は、図31に示すような接続となり、明らかに回路として成立していないため、永久磁石の磁化は不可能となり、着磁量確認工程で不良品として検出される。次に図32のようにクラスタ3D1とクラスタ3D3を誤って逆に接続した場合は、図33に示す回路となり、これは図25の正規回路と同一の回路であり、着磁工程で正常に永久磁石が磁化され、着磁量確認工程の段階では結線不良を検出することができず、更に、その後の図34(a)の回路にて運転する商用試験においても運転可能となってしまい、圧縮機としては正常品としてルームエアコン等の機器に搭載され、図34(b)に示す直列接続に切替えて運転する際に初めて運転不可であることが判明するという不具合を生じる可能性がある。
また、端子配置を図35に示すように、分かり易くするためにU相,V相,W相を3本ずつまとめてクラスタに配置した場合も同様で、図36にクラスタ3D1とクラスタ3D2を誤って逆に接続した場合、図37に示す回路となり、これも図25の正規回路と同一の回路となり、着磁工程で正常に永久磁石が磁化され、着磁量確認工程の段階では結線不良を検出することができず、更に、その後の商用試験においても運転可能となってしまい、圧縮機としては正常品としてルームエアコン等の機器に搭載され、直列接続に切替えて運転する際に初めて運転不可であることが判明するという不具合を生じる可能性がある。
本発明は、モータの固定子巻線を直列と並列とで切り替えることを可能とした密閉形電動圧縮機の生産工程で、誤結線を確実に検出することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、
密閉容器内に、圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動するためのDCブラシレスモータと、このモータの回転力を前記圧縮機構部に伝達するためのクランク軸とを備え、モータの巻線を運転条件に応じて切替えるため、モータの口出し線を9本とし、これに対応するように3本の導電ピンを有するハーメチックターミナルを3つ設置した密閉形電動圧縮機において、
3つのハーメチックターミナルに接続する3つのクラスタの端子配置は、2つのクラスタの端子配置を同じくし、他の1つのクラスタの端子配置を前記2つのクラスタの端子配置と異ならせたことを特徴とする。
本発明によれば、モータのクラスタのハーメチックターミナルへの誤接続をした場合には、生産ラインの着磁工程での着磁や商用試験での運転ができてしまうモードの発生を防止でき、生産工程内で確実に誤接続の検出をすることが可能となる。
第1実施例の密閉形電動圧縮機の端子配置図である。 第1実施例の密閉形電動圧縮機の縦断面図である。 密閉形電動圧縮機の固定子巻線接続図である。 本実施例のシステムの構成図である。 第1実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D2を逆に誤接続した場合の端子配置図である。 第1実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D2を逆に誤接続した場合の着磁工程の回路図である。 第1実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D2を逆に誤接続した場合の着磁工程の概念図である。 第1実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D2とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の端子配置図である。 第1実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D2とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の着磁工程の回路図である。 第1実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D2とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の着磁工程の概念図である。 第1実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D2とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の端子配置図である。 第1実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D2とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の着磁工程の回路図である。 第1実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D2とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の着磁工程の概念図である。 第2実施例の密閉形電動圧縮機の端子配置図である。 第2実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D2を逆に誤接続した場合の端子配置図である。 第2実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D2を逆に誤接続した場合の着磁工程の回路図である。 第2実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D2を逆に誤接続した場合の着磁工程の概念図である。 第2実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D2とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の端子配置図である。 第2実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D2とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の着磁工程の回路図である。 第2実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D2とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の着磁工程の概念図である。 第2実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の端子配置図である。 第2実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の着磁工程の回路図である。 第2実施例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の着磁工程の概念図である。 巻線切替可能な密閉形電動圧縮機の第1参考例の端子配置図である。 第1参考例の密閉形電動圧縮機の着磁工程の正規の回路図である。 第1参考例の密閉形電動圧縮機の着磁工程の概念図である。 第1参考例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D2を逆に誤接続した場合の端子配置図である。 第1参考例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D2を逆に誤接続した場合の着磁工程の回路図である。 第1参考例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D2を逆に誤接続した場合の着磁工程の概念図である。 第1参考例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D2とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の端子配置図である。 第1参考例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D2とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の着磁工程の回路図である。 第1参考例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の端子配置図である。 第1参考例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の着磁工程の回路図である。 第1参考例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合のシステムの構成図である。 巻線切替可能な密閉形電動圧縮機の第2参考例の端子配置図である。 第2参考例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D2を逆に誤接続した場合の端子配置図である。 第2参考例の密閉形電動圧縮機でクラスタ3D1とクラスタ3D2を逆に誤接続した場合の着磁工程の回路図である。
以下、本発明に係る密閉形電動圧縮機の実施の形態を、図を用いて説明する。各図における同一符号は同一物または相当物を示す。
図1は本発明の一実施例に係る密閉形電動圧縮機の端子配置図である。図2は図1に示す密閉形電動圧縮機の縦断面図である。本実施の形態は、図2に示すような密閉形のスクロール圧縮機で説明するが、これは一例として示すものであり、スクロール圧縮機だけに限定するものではなく、他の様式の圧縮機でも構わない。
密閉容器1は、筒体1A,蓋体1B,底体1Cにて構成される。この密閉容器1内に溶接や焼き嵌め等でフレーム9を固定し、クランク軸6の支持部材とする(こちらを主軸受と称する)。
クランク軸6の下端は密閉容器1の下部の油溜めに達して、密閉容器1内に溶接や焼き嵌めして固定された副軸受支持部材11と、この副軸受支持部材11に溶接やボルト止めされた副軸受12に軸支される。
これらによって、クランク軸6は安定して回転することができる。
フレーム9と、このフレーム9上にボルト止めした固定スクロール7との間に、旋回スクロール8を挟みこんでスクロール式の圧縮機構部2を構成する。旋回スクロール8の渦巻と固定スクロール7の渦巻とは互いに噛み合っている。旋回スクロール8はクランク軸6によって駆動される。詳しくは、クランク軸6の偏心部が旋回スクロール8の渦巻の裏面に嵌合しており、自転運動せずに公転運動を行うよう円軌道運動する。旋回スクロール8とフレーム9との間に設けられたオルダムリング10等(オルダムリング10のキーと、旋回スクロール8のキー溝と、フレーム9のキー溝)による自転防止機構によって旋回スクロール8の自転が防止される。
クランク軸6の上端にある旋回軸部を旋回スクロール8に設けた旋回軸受に嵌合させ、偏心駆動することにより旋回スクロール8を円軌道運動させ、これにより固定スクロール7の渦巻と旋回スクロール8の渦巻とで形成している圧縮室が、外周側から中央部に移動しながら、その容積を小さくしている。
これを利用して、密閉容器1外に通じた吸込パイプ1D及び固定スクロール7の上部の吸込口7Aから冷媒ガスを吸入して圧縮していく。所定圧力以上になった冷媒ガスは固定スクロール7の中央部の吐出口7Bから、過圧縮の条件や液圧縮時には固定スクロール7に設けたリリース弁7Cから密閉容器1内に吐出される。
密閉容器1内は吐出圧の冷媒で満たされる、いわゆる高圧チャンバタイプの圧縮機である。密閉容器1内の冷媒は、吐出パイプ1Eより接続されるサイクルへと吐出される。そして冷凍サイクル内を循環し、吸込パイプ1Dに戻ってきて、以上を繰り返す。
クランク軸6はモータにより回転される。モータの固定子3は、前記圧縮機構部2と副軸受支持部材11の間に位置して、溶接や焼き嵌め等で密閉容器1に固定されている。モータの回転子4は、クランク軸6に焼き嵌めや圧入により固定されている。これら固定子3と回転子4とによりモータが構成されている。
回転子4の上下端部にはピン4Bにより止め付けられたバランスウエイト4Aが設けられ、これにより回転子4及びクランク軸6が安定して回転し、旋回スクロール8を安定して円軌道運動させることができる。
回転子4は、鋼板を積層した回転子鉄心4Cの内部に永久磁石4Dを4箇所内蔵した構成とし、固定子3は、鋼板を積層した固定子鉄心3Bに6個のティース3Eとそれらをつなぐヨーク(図示せず)とからなり、各ティース3Eの間に内方及び上下方に開放した6個のスロット(図示せず)が形成されている。
各ティース3Eの径方向の内方の先端は、周知の如く、回転子4の外周面に沿うように拡開されたティース先端部3Fが形成されている。上記スロットは、固定子巻線3Cを収納するためのものである。絶縁紙(図示せず)を介して各ティース3Eにスロット(図示せず)の空間を利用して、2組のU相,V相,W相の固定子巻線3Cを直接巻回することにより、いわゆる集中巻方式によって固定子3の磁極を形成し、4極6スロットのモータを構成している。
なお、3Aは口出し線であり、モータに電力を与えるための線である。この口出し線3Aは、密閉容器1の外部の電源と接続するためのハーメチックターミナル5に接続される。接続はコネクタであるクラスタ3D1〜3D3によって行われる。
固定子巻線から口出し線3Aを圧縮機構部2側へ9本引き出し、密閉容器1の筒体1Aとフレーム9と固定スクロール7に設けた口出し線3A誘導溝(図示せず)を通して圧縮機構部2の上方へ導き、蓋体1Bに設置したハーメチックターミナル5の導電ピン5Aにそれぞれ接続する。
図3(a)に従来の並列接続の固定子巻線3Cの接続図、図3(b)に本実施例の直列,並列切り替え用固定子巻線3Cの接続図を示す。
図3(a)に示す従来の形態では、独立な巻線が6つあり、黒丸で表される中性点3xに対して、第1の各巻線(Ub,Vb,Wb)と第2の各巻線(Ua,Va,Wa)との、2つの巻線の各組(Ua,Ub),(Va,Vb),(Wa,Wb)がそれぞれ並列に接続され、それぞれU相,V相,W相を構成している。モータの口出し線3Aは、U相,V相,W相の各相から2本ずつの6本をそれぞれ相毎に2本を1本に纏めて3本となる。
図3(b)に示す本実施例の密閉型電動圧縮機用の固定子3では、独立な巻線が6つあり、3つの巻線が単独で中性点3xに接続されている(Ub,Vb,Wb)。これを第1の各巻線と称することとする。これらとは別に、中性点3xに接続されない巻線(Ua,Va,Wa)がある。これを第2の各巻線と称することとする。このそれぞれの各巻線(Ub,Vb,Wb)と(Ua,Va,Wa)とは対を成している。これら中性点3xに接続される第1の巻線群と中性点3xに接続されない第2の巻線群とが、巻線切替装置40により並列または直列に接続される。これら何れかの接続構成によって圧縮機が駆動されることになる。
直列,並列切り替え用モータの口出し線3Aは、U相,V相,W相の各相からU1〜U3,V1〜V3,W1〜W3というように、3本ずつ引き出す必要が有り、合計9本必要となる。
そこで、本実施例の密閉形電動圧縮機は、蓋体1Bを図1のように、3つの導電ピン5Aを具備したハーメチックターミナル5を3つ設置した構成としている。図4に、本実施例のシステム構成図の一例を示す。
(a)は固定子巻線3Cを並列接続とする構成図、(b)は固定子巻線3Cを直列接続とする構成図を示す。
直列の際は、UaとUbとが文字通り直列となる。V,Wについても同様である。これに対し、並列の場合は図3(a)で図示するようなものとは異なる。
図3(a)の並列接続では、黒丸が一つしか表現されていないが、これは第1の各巻線(Ub,Vb,Wb)の中性点3xと、第2の各巻線(Ua,Va,Wa)の中性点3xとを一致させて表している。一方の図4(a)の並列接続は、一つの中性点3xは密閉容器1の中心の黒丸で示しているが、モータの構成の中で設置した中性点3x、もう一つは巻線切替装置40内に回路構成上に形成された中性点40xである。従って、二つの中性点が一致していないが、図3(a)と同様の並列接続の構成となる。
このように、9本の導電ピンと、モータの巻線を構成する6つの巻線とを備えて以下のように構成する。すなわち、6つの巻線のうちの3つの巻線(Ub,Vb,Wb)の各一端を、3つの導電ピン(図ではU3,V3,W3)と接続し、密閉容器内で当該3つの巻線の他端を1つに接続して中性点3xを構成するとともに、残りの6つの導電ピン(図ではU1,U2,V1,V2,W1,W2)のうち2つずつ(図ではU1−U2,V1−V2,W1−W2)を残りの3つの各巻線(Ua,Va,Wa)で接続する。
更に、リレーによって動作する巻線切替装置40を備え、上記圧縮機との組み合わせによって、その内部に中性点40xを構成することができる仕組みを備えれば、巻線の直並列を切り替えることができる。巻線切替装置40の中身としての当該仕組みを着想し、構成することは当業者であれば何らの困難もなく可能な業である。
以上のように、インバータ20と圧縮機との間に巻線切替装置40を設けることで、巻線切替装置40により運転条件に応じて圧縮機のモータの固定子巻線3Cを直列と並列に切り替えることができる。
本実施例では、(U1−V1−W1),(U2−V2−W2),(U3−V3−W3)というように、1つのターミナルにU,V,Wを1本ずつ配置した構成として直感的に分かり易くし、図1の如く一つのクラスタ3D3の端子配置の順番を他のクラスタ3D1,3D2の端子配置と異ならせ、(W3−U3−V3)としている。
図5に本実施例の構成で、クラスタ3D1とクラスタ3D2を逆に誤接続した場合の端子配置図を示し、図6に図5の端子配置図での着磁工程での1回目の回路図を示す。2回目は回路のプラス側とマイナス側を逆にして着磁を行う。モータの構成の中で設置した中性点を3x、着磁設備30とハーメチックターミナル5とを接続する回路構成上に形成された中性点を30xで示している。図7に図6の回路での着磁工程での電流と磁束の向きの概略図を示す。図中の矢印は発生する磁束方向を示す。図7にて示す符号は、以降の着磁工程での電流と磁束の向きの概略図でも同一であるため、図示を省略する。図7を見て明らかなように、磁束の発生が図26の正規の磁束に対して不均一となり、永久磁石4Dが完全に磁化されない。
次に、図8に本実施例の構成で、クラスタ3D2とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の端子配置図を示し、図9に図8の端子配置図での着磁工程での1回目の回路図を示す。2回目は回路のプラス側とマイナス側を逆にして着磁を行う。図10を見て明らかなように、磁束の発生が図26の正規の磁束に対して不均一となり、永久磁石4Dが完全に磁化されない。
次に、図11に本実施例の構成で、クラスタ3D1とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の端子配置図を示し、図12に図11の端子配置図での着磁工程での1回目の回路図を示す。2回目は回路のプラス側とマイナス側を逆にして着磁を行う。図13に図12の回路での着磁工程での電流と磁束の向きの概略図を示す。この場合も図13を見て明らかなように、磁束の発生が図26の正規の磁束に対して不均一となり、永久磁石4Dが完全に磁化されない。
以上のように、図32でクラスタ3D1とクラスタ3D3を逆に誤結線した場合に可能となっていた着磁が不可能となり、どの誤結線モードにおいても着磁工程直後の着磁量確認工程で検出可能となる。
図14は、他の実施例に係る密閉型電動圧縮機の端子配置図である。
本実施例では、(U1−U2−U3),(V1−V2−V3),(W1−W2−W3)というように、1つのターミナルにU相,V相,W相を3本ずつまとめて配置した構成として直感的に分かり易くし、図14の如く一つのクラスタ3D1の端子配置の順番を他のクラスタ3D2,3D3の端子配置と異ならせ、(U3−U1−U2)としている。
図15に本実施例の構成で、クラスタ3D1とクラスタ3D2を逆に誤接続した場合の端子配置図を示し、図16に図15の端子配置図での着磁工程での1回目の回路図を示す。2回目は回路のプラス側とマイナス側を逆にして着磁を行う。図17に図16の回路での着磁工程での電流と磁束の向きの概略図を示す。図中の矢印は発生する磁束方向を示す。図17を見て明らかなように、磁束の発生が図26の正規の磁束に対して不均一となり、永久磁石4Dが完全に磁化されない。
次に、図18に本実施例の構成で、クラスタ3D2とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の端子配置図を示し、図19に図18の端子配置図での着磁工程での1回目の回路図を示す。2回目は回路のプラス側とマイナス側を逆にして着磁を行う。図20に図19の回路での着磁工程での電流と磁束の向きの概略図を示す。図20を見て明らかなように、磁束の発生が図26の正規の磁束に対して磁化したい永久磁石4Dに対し、角度がずれており、永久磁石4Dが完全に磁化されない。
次に、図21に本実施例の構成で、クラスタ3D1とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合の端子配置図を示し、図22に図21の端子配置図での着磁工程での1回目の回路図を示す。2回目は回路のプラス側とマイナス側を逆にして着磁を行う。図23に図22の回路での着磁工程での電流と磁束の向きの概略図を示す。この場合も図23を見て明らかなように、磁束の発生が図26の正規の磁束に対して不均一となり、永久磁石4Dが完全に磁化されない。
以上のように、図36でクラスタ3D1とクラスタ3D2を逆に誤結線した場合に可能となっていた着磁が不可能となり、図示しないが、他の誤結線モードのクラスタ3D2とクラスタ3D3を逆に誤接続した場合、クラスタ3D1とクラスタ3D3逆に誤接続した場合においても、永久磁石4Dを完全に磁化することはできず、どの誤結線モードにおいても着磁工程直後の着磁量確認工程で検出可能となる。
以上、各実施例のとおりであり、
密閉容器内に、圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動するためのDCブラシレスモータと、このモータの回転力を前記圧縮機構部に伝達するためのクランク軸とを備えた密閉形電動圧縮機において、
前記モータは、U相,V相,W相の各相を2組の計6つの巻線で構成し、前記6つの巻線のうちのU相,V相,W相それぞれ1つずつの巻線の各一端を接続して中性点とし、この3つの巻線の前記中性点に接続した前記一端とは異なる側の各他端と、残りのU相,V相,W相それぞれ1つの巻線の両端を3本の導電ピンを有する3つのハーメチックターミナルにそれぞれU相,V相,W相が1つずつ接続されるようにクラスタにより接続するか、または、U相,V相,W相をそれぞれ3本ずつクラスタに接続する。
つまり、前記モータ固定子口出し線の先端に設置された3つのクラスタの内、1つのクラスタの端子配置が他の2つのクラスタの端子配置と異なることを特徴とする。
このような各実施例によれば、モータのクラスタのハーメチックターミナルへの誤接続をした場合には、生産ラインの着磁工程での着磁や商用試験での運転ができてしまうモードの発生を防止でき、生産工程内で確実に誤接続の検出をすることが可能となる。
1 密閉容器
1A 筒体
1B 蓋体
1C 底体
1D 吸込パイプ
1E 吐出パイプ
2 圧縮機構部
3 固定子
3A 口出し線
3B 固定子鉄心
3C 固定子巻線
3D クラスタ
3E ティース
3F ティース先端部
3x,30x,40x 中性点
4 回転子
4A バランスウエイト
4B ピン
4C 回転子鉄心
4D 永久磁石
5 ハーメチックターミナル
5A 導電ピン
5B 導電部材
5C 絶縁物
5D ハーメボディ
6 クランク軸
7 固定スクロール
7A 吸込口
7B 吐出口
7C リリース弁
8 旋回スクロール
9 フレーム
10 オルダムリング
11 副軸受支持部材
12 副軸受
20 インバータ
30 着磁設備
40 巻線切替装置

Claims (3)

  1. 密閉容器内に、圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動するためのDCブラシレスモータと、このモータの回転力を前記圧縮機構部に伝達するためのクランク軸とを備え、モータの巻線を運転条件に応じて切替えるため、モータの口出し線を9本とし、これに対応するように3本の導電ピンを有するハーメチックターミナルを3つ設置した密閉形電動圧縮機において、
    3つのハーメチックターミナルに接続する3つのクラスタの端子配置は、2つのクラスタの端子配置を同じくし、他の1つのクラスタの端子配置を前記2つのクラスタの端子配置と異ならせたことを特徴とする密閉形電動圧縮機。
  2. 請求項1において、
    U相,V相,W相の各1本ずつを1つのクラスタにまとめ、3つのクラスタを構成することを特徴とする密閉形電動圧縮機。
  3. 請求項1において、
    U相,V相,W相の各相の3本をそれぞれ1つのクラスタにまとめ、3つのクラスタを構成することを特徴とする密閉形電動圧縮機。
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