JP2004056887A - 単相又は2相自己始動式同期電動機及びこれを用いた圧縮機 - Google Patents
単相又は2相自己始動式同期電動機及びこれを用いた圧縮機 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】小形で高効率の単相又は2相自己始動式(誘導)同期電動機及びこれを用いた圧縮機を提供すること。
【解決手段】回転子鉄心6の外周部近傍に埋設した複数のかご型導体7と、このかご型導体7の内周側に埋設した複数の永久磁石8とを有する単相又は2相自己始動式同期電動機において、固定子1側では、2相の電機子巻線5A,5Bを集中巻とするとともに、各ティース4の両端部4Aを広げて固定子1と回転子10間に不等ギャップを形成した。
【効果】誘導電動機として起動加速する際の効率を向上し、集中巻を実現し小型化した単相又は2相自己始動式(誘導)同期電動機を得ることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】回転子鉄心6の外周部近傍に埋設した複数のかご型導体7と、このかご型導体7の内周側に埋設した複数の永久磁石8とを有する単相又は2相自己始動式同期電動機において、固定子1側では、2相の電機子巻線5A,5Bを集中巻とするとともに、各ティース4の両端部4Aを広げて固定子1と回転子10間に不等ギャップを形成した。
【効果】誘導電動機として起動加速する際の効率を向上し、集中巻を実現し小型化した単相又は2相自己始動式(誘導)同期電動機を得ることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は単相あるいは2相で駆動される自己始動式永久磁石界磁同期電動機およびそれを用いた圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電動機とスクロールとを一体で容器内に密封した圧縮機においては、別置のインバータにより速度制御される可変速機と、定電圧定周波数の電源から直接給電され一定の回転速度で運転される定速機とがある。
【0003】
定速機では、インバータ装置を用いず、電動機としては、回転子にかご型導体を持つ自己始動可能な誘導電動機が用いられてきた。
【0004】
しかしながら、誘導電動機は効率が低いことから、いわゆる自己始動式同期電動機あるいは誘導同期電動機と呼ばれる電動機を採用することが提案されている。例えば、▲1▼特開平4−210758号公報、▲2▼特開平6−284660号公報及び▲3▼特開2001−78401号公報等に開示されている。すなわち、かご型導体の内側に永久磁石を埋め込み、誘導電動機としての電動トルクで起動加速し、定格速度では同期電動機として運転するいわゆる自己始動式同期電動機あるいは誘導同期電動機と呼ばれる電動機である。
【0005】
また、▲4▼特開2001−157427号公報には、上記のような自己始動式同期電動機において、固定子に集中巻と分布巻の2つの電機子巻線を並存させることが提案されている。すなわち、分布巻の電機子巻線を用いた誘導電動機として起動加速し、高速域では集中巻の電機子巻線を用いた同期電動機に切替えることを開示している。
【0006】
なお、永久磁石式同期電動機においては、固定子と回転子間のエアーギャップを不等ギャップとすることが、▲5▼特開平8−111968号公報や▲6▼特開平11−89197号公報等に開示されている。同じく、永久磁石の着磁方向に関しては、▲7▼特開平7−39090号公報や▲8▼特開平7−212994号公報等に開示されている。
【0007】
また、特開2001−275286号公報に示されるように、かご型導体の内周側に永久磁石を埋め込んだ、単相2極の自己始動式永久磁石同期電動機を採用することが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、かご型誘導電動機として起動加速することから、いずれも固定子には分布巻の電機子巻線を備えており、1ターン当たりの巻線長が大きくなるので銅損が大となり、高効率化の妨げになる。また、分布巻の電機子巻線を備えることから、コイルエンド部が長大であり、電動機が大型化するため、適用される例えば圧縮機等では、圧縮機本体の小形化に対する妨げになる。さらに、大掛かりな生産設備が必要となり、コスト上の問題も生じる。
【0009】
本発明の目的は、小形で高効率の圧縮機駆動用等の単相又は2相自己始動式同期電動機(誘導同期電動機)及びこれを用いた圧縮機を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
単相又は2相自己始動式(誘導)同期電動機は、かご型導体を備え誘導電動機としてのトルクを利用して起動加速し、定格速度に達すると永久磁石又は電磁石の界磁による同期電動機としてのトルクを利用して運転する。このため、誘導電動機として、▲1▼トルク脈動、▲2▼損失、及び▲3▼電源への悪影響を防止するために、上記公報にも見られるように、分布巻の電機子コイルが必須と考えられてきた。しかしながら、本発明者の解析によれば、誘導電動機としての定格速度(付近)までの起動加速時間は1秒以内にでき、この僅かの時間だけ、前記▲1▼〜▲3▼の課題をクリアし、あるいはこれらを軽減する方策を採れれば、後は高効率の同期電動機として運転できる。
【0011】
そこで、本発明は、その一面において、誘導電動機トルクで起動加速し、同期電動機トルクで定速運転する単相又は2相自己始動式同期電動機において、その電機子巻線を集中巻としたことを特徴とする。
【0012】
このように、誘導電動機トルクでの起動加速時をも含めて電機子巻線を集中巻としたことにより、コイルエンド部が小さくなり、小型化した単相又は2相自己始動式同期電動機が得られる。
【0013】
本発明は、他の一面において、単相又は2相自己始動式同期電動機において、電機子巻線を集中巻とするとともに、永久磁石の極間にもかご型導体を設けたことを特徴とする。
【0014】
本発明は、更に他の一面において、単相又は2相自己始動式同期電動機において、その電機子巻線を集中巻とするとともに、固定子と回転子との間に不等ギャップを設けたことを特徴とする。
【0015】
本発明の望ましい実施態様においては、固定子鉄心の複数のスロットに巻き回された集中巻の電機子巻線と、回転子鉄心の外周部近傍に設けた複数のスロット内に導電性材料を埋設して形成したかご型導体と、このかご型導体の内周側に埋設された複数の略アーク形永久磁石とを備える。
【0016】
これらにより、誘導電動機としての起動加速時に、それぞれ、▲1▼トルク脈動、▲2▼損失、及び▲3▼電源への悪影響を軽減する手段を付加したことによって、小型化した高効率の単相又は2相自己始動式同期電動機を得ることができる。
【0017】
本発明では更に、上述した自己始動式同期電動機を備えた圧縮機を提案する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。単相又は2相自己始動式同期電動機は、固定子1と回転子10とを備えている。固定子1は、固定子鉄心2と、それに施された4個のスロット3と、これらのスロット3で4個に分割されたティース4を備えている。前記スロット3を利用してティース4に電機子巻線5が集中巻に巻かれている。図では、2相の電機子巻線5は、第1相巻線5A及び第2相巻線5Bからなり、誘導電動機トルクでの起動加速から、同期電動機としての低速運転までの全速度域において、一定周波数の単相又は2相の交流電源(給電手段)から給電される。
【0020】
回転子10側では、回転子鉄心6に、かご型導体7と永久磁石8とを有し、クランクシャフト9上に固定されている。複数のかご型導体7はかご型誘導電動機のコンデンサモータとしての始動用であり、永久磁石8は同期電動機としての定格速度での運転用である。永久磁石8は、クランクシャフト9と同心のアーク形を形成し、2つに分割され2つの磁極を構成するように回転子鉄心6に埋設している。この永久磁石の界磁を持つ単相又は2相自己始動式同期電動機は、固定子鉄心2に4個のスロット3と、回転子鉄心6に2個の永久磁石8を埋設した「2極−4スロット」構造である。
【0021】
ここで、電機子巻線5(5A、5B)は、固定子鉄心2のティース4に集中巻の巻線方式で巻装され、スロット3に納められている。
【0022】
以上のように構成すれば、(1)電機子巻線5の配線長を最短にし、したがって巻線抵抗を最小限に小さくできるので、運転中の銅損が低減され、高効率化を図ることができる。また、(2)コイルエンド部を小さく構成でき、電動機自体及び適用される圧縮機等の小型化を図ることができる。さらに、(3)分布巻に比べ、生産設備も簡単で済む。実験の結果、電機子巻線5を分布巻としたものに比べ、効率を5%向上することができた。
【0023】
図2は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図1と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した、4極−8スロット構造となっている点にある。
【0024】
このように構成しても、図1と同様の効果を得ることができる。
【0025】
図3は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図1と構成の異なる部分は、2つの永久磁石8の2つの極間にそれぞれかご型導体7Aを配置している点にある。
【0026】
このように構成した場合、図1と同様の効果を得ることができる上、誘導電動機としてのトルクの増強が期待できる。また、同期電動機としては、高調波を含む電機子反作用磁束が、極間から回転子鉄心6へ流入するのを抑止することができるため、さらなる高効率化を図ることができる。
【0027】
図4は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図2、3と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図3と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した「4極−8スロット」構造となっている点にある。
【0028】
このように構成しても、図3と同様の効果を得ることができる。
【0029】
図5は、本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1、3と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図1、3と構成の異なる部分は、2つの永久磁石8の極間にそれぞれ他のかご形導体7よりも断面積の大きいかご形導体7Bを配置した点にある。
【0030】
このように構成した場合、図1、3と同様の効果を得ることができる上、極性の異なる2つの永久磁石8の極間に生ずる漏洩磁束(図示せず)を防ぎ有効磁束を増やす作用があるため、より特性の改善を図ることができる。
【0031】
図6は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図4、5と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図5と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した「4極−8スロット」構造となっている点にある。
【0032】
このように構成しても、図5と同様の効果を得ることができる。
【0033】
図7は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図1と構成の異なる部分は、永久磁石8の極性の異なる位置に空隙又は非磁性部40を配置した点にある。
【0034】
このように構成した場合、図1と同様の効果を得ることができる上、極性の異なる2つの永久磁石8の極間に生ずる漏洩磁束(図示せず)を防ぎ有効磁束を増やす作用があるため、より特性の改善を図ることができる。
【0035】
図8は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図7と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図7と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した、4極、8スロット構造とした点にある。
【0036】
このように構成しても、図7と同様の効果を得ることができる。
【0037】
図9は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図1と構成の異なる部分は、永久磁石8の形状を図示のような単純なI字形磁石(いわゆる棒磁石)2個を、V字状に配置した点にある。
【0038】
このように構成した場合、図1と同様の効果を得ることができる上、磁石構造が簡単なため安価に製作することができる。
【0039】
図10は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図2、9と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図9と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した、4極、8スロット構造となっている点にある。このように構成しても、図9と同様の効果を得ることができる。
【0040】
図11は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図1と構成の異なる部分は、永久磁石8の形状を図示のような単純なI字形磁石を3個、角括弧状に配置して構成した点にある。
【0041】
このように構成した場合、図1と同様の効果を得ることができる上、磁石構造が簡単なため安価に製作する事ができる。
【0042】
図12は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1、11と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図11と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した、4極、8スロット構造とした点にある。
【0043】
このように構成しても、図11と同様の効果を得ることができる。
【0044】
図13は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図1と構成の異なる部分は、ティース4の両端部4Aを外径側に広げ、固定子1の内径と回転子10の外径とのギャップ長が、スロット開口部3A付近で大きく、ティース4の周方向中心部分で小さくなるような不等ギャップを形成している点にある。
【0045】
このように構成することで、図1と同様の効果が得られる上、ギャップの磁束分布をより正弦波に近づけることができるので、始動時の誘導電動機としての異常トルクを軽減し、かつ同期電動機として運転中の脈動トルクを低減することが可能となる。
【0046】
図14は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図13と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図13と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した「4極−8スロット」構造とした点にある。
【0047】
このように構成すれば、図13で説明したと同様の効果を得ることができる。
【0048】
図15は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図3と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図3と構成の異なる部分は、ティース4の両端部4Aを外径側に広げ、固定子1の内径と回転子10の外径とのギャップ長が、スロット開口部3A付近で大きく、ティース4の周方向中心部分で小さくなるような不等ギャップを形成している点にある。
【0049】
このように構成することで、図3と同様の効果が得られる上、始動時の異常トルクを軽減し、かつ運転中の脈動トルクを低減することが可能となる。
【0050】
図16は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図5と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図5と構成の異なる部分は、ティース4の両端部4Aを外径側に広げ、固定子1の内径と回転子10の外径とのギャップ長が、スロット開口部3A付近で大きく、ティース4の周方向中心部分で小さくなるような不等ギャップを形成している点にある。
【0051】
このように構成することで、図5と同様の効果が得られる上、始動時の異常トルクを軽減し、かつ運転中の脈動トルクを低減することが可能となる。
【0052】
図17は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図16と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図16と構成の異なる部分は、永久磁石8の極性の異なる位置に空隙又は非磁性部40を配置した点にある。このように構成した場合、図16と同様の効果を得ることができる。
【0053】
図18は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図13と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図13と構成の異なる部分は、永久磁石8の形状を図示のような単純I字形磁石2個をV字状に配置した点にある。
【0054】
このように構成した場合、図13と同様の効果を得ることができる上、磁石構造が簡単なため安価に製作する事ができる。
【0055】
図19は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図18と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図18と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した、4極、8スロット構造とした点にある。
【0056】
このように構成しても、図18と同様の効果を得ることができる。
【0057】
図20は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図13、19と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図13と構成の異なる部分は、永久磁石8の形状を図示のような単純I字形磁石を3個、角括弧状に配置して構成した点にある。
【0058】
このように構成した場合、図13と同様の効果を得ることができる上、磁石構造が簡単なため安価に製作する事ができる。
【0059】
図21は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1、20と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図20と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した、4極、8スロット構造となっている点にある。このように構成しても、図20と同様の効果を得ることができる。
【0060】
図22は、本発明による単相又は2相自己始動式同期電動機を用いた圧縮機の断面構造図である。圧縮機構部は、固定スクロール部材12の端板13に直立する渦巻状ラップ14と、旋回スクロール部材15の端板16に直立する渦巻状ラップ17とを噛み合わせて形成する。そして、旋回スクロール部材15をクランクシャフト9によって旋回運動させることで圧縮動作を行う。
【0061】
固定スクロール部材12及び旋回スクロール部材15によって形成される圧縮室18(18a、18b、……)のうち、最も外径側に位置している圧縮室18は、旋回運動に伴って両スクロール部材12、15の中心に向かって容積が次第に縮小するように圧縮され、圧縮室18内の圧縮ガスは圧縮室18の中央部と連通した吐出口19から吐出される。
【0062】
吐出された圧縮ガスは、固定スクロール部材12及びフレーム20に設けられたガス通路(図示せず)を通ってフレーム20の下部の圧力容器21内に至り、圧力容器21の側壁に設けられた吐出パイプ22から圧縮機外に排出される。
【0063】
また、本圧縮機では、圧力容器21内に、駆動用電動機23が内封されており、一定速度で回転し、上記の圧縮動作の原動機となる。
【0064】
駆動用電動機23の下部には、油溜め部24が設けられている。油溜め部24内の油は回転運動により生ずる圧力差によって、クランクシャフト9内に設けられた油孔25を通って、旋回スクロール部材15とクランクシャフト9との摺動部、滑り軸受26等の潤滑に供される。
【0065】
駆動用電動機23は、これまで図1〜21で説明したように、固定子1と回転子10とで構成される単相又は2相自己始動式同期電動機である。固定子1は、固定子鉄心2とそれに巻き回された2相の電機子巻線5(第1相巻線5A、第2相巻線5B)とで構成され、回転子10は、クランクシャフト9上に、複数の始動用かご型導体7と永久磁石8とを有する回転子鉄心6から構成されている。
【0066】
電動機23として、図1に示す単相又は2相自己始動式同期電動機を採用して実験した結果、分布巻の自己始動式同期電動機を採用した圧縮機に比べ、圧縮機全体として、効率を0.2%向上できた。
【0067】
図23は、本発明による単相又は2相自己始動式同期電動機を駆動する一例電気回路図である。この2相の電機子巻線5(第1相巻線5A、第2相巻線5B)は2相電源でも駆動できるが、図23に示すように単相電源30から第1相巻線5Aには直接接続し、第2相巻線5Bにはコンデンサ32を介して接続している。これによって、コンデンサ32の入った第2相巻線5Bの電流位相が、第1相巻線5Aより進むことで、回転磁界を発生させて駆動できる。なお、図中、31は開閉器を示す。
【0068】
以上の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機は、固定子は集中巻のみで構成されている為、コイル端部の寸法を小さくすることができ、巻線に生ずる銅損低減による効率向上及び小型化が可能となる。また、巻線機は集中巻の巻線機のみで製造可能であることから、コスト的に有利である外、磁石の極数に合わせた巻線仕様であるため、トルク特性に悪影響を及ぼさない。
【0069】
さらに、回転子に設けられた始動用導体はかご型で構成している為、▲1▼磁気的なギャップは最小限に抑えることができ、定格時でも有効磁束を確保できる。▲2▼導体に流れる誘導電流と固定子側から回転子に流入する磁束は直交して流れる為、トルク特性を確保できる。▲3▼従来の誘導電動機の回転子製造ライン(ダイカスト装置等)をそのまま使用できるので、コストメリットも大きい。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、小形・軽量で高効率な自己始動式同期電動機を提供できる。また、小形・軽量で高効率な圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す図。
【図2】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図3】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図4】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図5】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図6】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図7】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図8】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図9】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図10】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図11】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図12】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図13】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図14】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図15】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図16】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図17】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図18】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図19】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図20】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図21】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図22】本発明の一実施例による圧縮機の断面構造図。
【図23】本発明の一実施例による自己始動式同期電動機を駆動する一例電気回路図。
【符号の説明】
1…固定子、2…固定子鉄心、3…スロット、4…ティース、5(5A,5B)…電機子(固定子)巻線、6…回転子鉄心、7…かご型導体、8…永久磁石、9…クランクシャフト、10…回転子、11…回転子中心線、12…固定スクロール部材、13…端板、14…渦巻状ラップ、15…旋回スクロール部材、16…端板、17…渦巻状ラップ、18…圧縮室、19…吐出口、20…フレーム、21…圧力容器、22…吐出パイプ、23…駆動用電動機、24…油溜め部、25…油孔、26…滑り軸受、30…単相商用電源、31…開閉器、32…コンデンサ、40…非磁性部。
【発明の属する技術分野】
本発明は単相あるいは2相で駆動される自己始動式永久磁石界磁同期電動機およびそれを用いた圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電動機とスクロールとを一体で容器内に密封した圧縮機においては、別置のインバータにより速度制御される可変速機と、定電圧定周波数の電源から直接給電され一定の回転速度で運転される定速機とがある。
【0003】
定速機では、インバータ装置を用いず、電動機としては、回転子にかご型導体を持つ自己始動可能な誘導電動機が用いられてきた。
【0004】
しかしながら、誘導電動機は効率が低いことから、いわゆる自己始動式同期電動機あるいは誘導同期電動機と呼ばれる電動機を採用することが提案されている。例えば、▲1▼特開平4−210758号公報、▲2▼特開平6−284660号公報及び▲3▼特開2001−78401号公報等に開示されている。すなわち、かご型導体の内側に永久磁石を埋め込み、誘導電動機としての電動トルクで起動加速し、定格速度では同期電動機として運転するいわゆる自己始動式同期電動機あるいは誘導同期電動機と呼ばれる電動機である。
【0005】
また、▲4▼特開2001−157427号公報には、上記のような自己始動式同期電動機において、固定子に集中巻と分布巻の2つの電機子巻線を並存させることが提案されている。すなわち、分布巻の電機子巻線を用いた誘導電動機として起動加速し、高速域では集中巻の電機子巻線を用いた同期電動機に切替えることを開示している。
【0006】
なお、永久磁石式同期電動機においては、固定子と回転子間のエアーギャップを不等ギャップとすることが、▲5▼特開平8−111968号公報や▲6▼特開平11−89197号公報等に開示されている。同じく、永久磁石の着磁方向に関しては、▲7▼特開平7−39090号公報や▲8▼特開平7−212994号公報等に開示されている。
【0007】
また、特開2001−275286号公報に示されるように、かご型導体の内周側に永久磁石を埋め込んだ、単相2極の自己始動式永久磁石同期電動機を採用することが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、かご型誘導電動機として起動加速することから、いずれも固定子には分布巻の電機子巻線を備えており、1ターン当たりの巻線長が大きくなるので銅損が大となり、高効率化の妨げになる。また、分布巻の電機子巻線を備えることから、コイルエンド部が長大であり、電動機が大型化するため、適用される例えば圧縮機等では、圧縮機本体の小形化に対する妨げになる。さらに、大掛かりな生産設備が必要となり、コスト上の問題も生じる。
【0009】
本発明の目的は、小形で高効率の圧縮機駆動用等の単相又は2相自己始動式同期電動機(誘導同期電動機)及びこれを用いた圧縮機を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
単相又は2相自己始動式(誘導)同期電動機は、かご型導体を備え誘導電動機としてのトルクを利用して起動加速し、定格速度に達すると永久磁石又は電磁石の界磁による同期電動機としてのトルクを利用して運転する。このため、誘導電動機として、▲1▼トルク脈動、▲2▼損失、及び▲3▼電源への悪影響を防止するために、上記公報にも見られるように、分布巻の電機子コイルが必須と考えられてきた。しかしながら、本発明者の解析によれば、誘導電動機としての定格速度(付近)までの起動加速時間は1秒以内にでき、この僅かの時間だけ、前記▲1▼〜▲3▼の課題をクリアし、あるいはこれらを軽減する方策を採れれば、後は高効率の同期電動機として運転できる。
【0011】
そこで、本発明は、その一面において、誘導電動機トルクで起動加速し、同期電動機トルクで定速運転する単相又は2相自己始動式同期電動機において、その電機子巻線を集中巻としたことを特徴とする。
【0012】
このように、誘導電動機トルクでの起動加速時をも含めて電機子巻線を集中巻としたことにより、コイルエンド部が小さくなり、小型化した単相又は2相自己始動式同期電動機が得られる。
【0013】
本発明は、他の一面において、単相又は2相自己始動式同期電動機において、電機子巻線を集中巻とするとともに、永久磁石の極間にもかご型導体を設けたことを特徴とする。
【0014】
本発明は、更に他の一面において、単相又は2相自己始動式同期電動機において、その電機子巻線を集中巻とするとともに、固定子と回転子との間に不等ギャップを設けたことを特徴とする。
【0015】
本発明の望ましい実施態様においては、固定子鉄心の複数のスロットに巻き回された集中巻の電機子巻線と、回転子鉄心の外周部近傍に設けた複数のスロット内に導電性材料を埋設して形成したかご型導体と、このかご型導体の内周側に埋設された複数の略アーク形永久磁石とを備える。
【0016】
これらにより、誘導電動機としての起動加速時に、それぞれ、▲1▼トルク脈動、▲2▼損失、及び▲3▼電源への悪影響を軽減する手段を付加したことによって、小型化した高効率の単相又は2相自己始動式同期電動機を得ることができる。
【0017】
本発明では更に、上述した自己始動式同期電動機を備えた圧縮機を提案する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。単相又は2相自己始動式同期電動機は、固定子1と回転子10とを備えている。固定子1は、固定子鉄心2と、それに施された4個のスロット3と、これらのスロット3で4個に分割されたティース4を備えている。前記スロット3を利用してティース4に電機子巻線5が集中巻に巻かれている。図では、2相の電機子巻線5は、第1相巻線5A及び第2相巻線5Bからなり、誘導電動機トルクでの起動加速から、同期電動機としての低速運転までの全速度域において、一定周波数の単相又は2相の交流電源(給電手段)から給電される。
【0020】
回転子10側では、回転子鉄心6に、かご型導体7と永久磁石8とを有し、クランクシャフト9上に固定されている。複数のかご型導体7はかご型誘導電動機のコンデンサモータとしての始動用であり、永久磁石8は同期電動機としての定格速度での運転用である。永久磁石8は、クランクシャフト9と同心のアーク形を形成し、2つに分割され2つの磁極を構成するように回転子鉄心6に埋設している。この永久磁石の界磁を持つ単相又は2相自己始動式同期電動機は、固定子鉄心2に4個のスロット3と、回転子鉄心6に2個の永久磁石8を埋設した「2極−4スロット」構造である。
【0021】
ここで、電機子巻線5(5A、5B)は、固定子鉄心2のティース4に集中巻の巻線方式で巻装され、スロット3に納められている。
【0022】
以上のように構成すれば、(1)電機子巻線5の配線長を最短にし、したがって巻線抵抗を最小限に小さくできるので、運転中の銅損が低減され、高効率化を図ることができる。また、(2)コイルエンド部を小さく構成でき、電動機自体及び適用される圧縮機等の小型化を図ることができる。さらに、(3)分布巻に比べ、生産設備も簡単で済む。実験の結果、電機子巻線5を分布巻としたものに比べ、効率を5%向上することができた。
【0023】
図2は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図1と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した、4極−8スロット構造となっている点にある。
【0024】
このように構成しても、図1と同様の効果を得ることができる。
【0025】
図3は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図1と構成の異なる部分は、2つの永久磁石8の2つの極間にそれぞれかご型導体7Aを配置している点にある。
【0026】
このように構成した場合、図1と同様の効果を得ることができる上、誘導電動機としてのトルクの増強が期待できる。また、同期電動機としては、高調波を含む電機子反作用磁束が、極間から回転子鉄心6へ流入するのを抑止することができるため、さらなる高効率化を図ることができる。
【0027】
図4は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図2、3と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図3と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した「4極−8スロット」構造となっている点にある。
【0028】
このように構成しても、図3と同様の効果を得ることができる。
【0029】
図5は、本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1、3と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図1、3と構成の異なる部分は、2つの永久磁石8の極間にそれぞれ他のかご形導体7よりも断面積の大きいかご形導体7Bを配置した点にある。
【0030】
このように構成した場合、図1、3と同様の効果を得ることができる上、極性の異なる2つの永久磁石8の極間に生ずる漏洩磁束(図示せず)を防ぎ有効磁束を増やす作用があるため、より特性の改善を図ることができる。
【0031】
図6は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図4、5と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図5と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した「4極−8スロット」構造となっている点にある。
【0032】
このように構成しても、図5と同様の効果を得ることができる。
【0033】
図7は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図1と構成の異なる部分は、永久磁石8の極性の異なる位置に空隙又は非磁性部40を配置した点にある。
【0034】
このように構成した場合、図1と同様の効果を得ることができる上、極性の異なる2つの永久磁石8の極間に生ずる漏洩磁束(図示せず)を防ぎ有効磁束を増やす作用があるため、より特性の改善を図ることができる。
【0035】
図8は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図7と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図7と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した、4極、8スロット構造とした点にある。
【0036】
このように構成しても、図7と同様の効果を得ることができる。
【0037】
図9は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図1と構成の異なる部分は、永久磁石8の形状を図示のような単純なI字形磁石(いわゆる棒磁石)2個を、V字状に配置した点にある。
【0038】
このように構成した場合、図1と同様の効果を得ることができる上、磁石構造が簡単なため安価に製作することができる。
【0039】
図10は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図2、9と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図9と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した、4極、8スロット構造となっている点にある。このように構成しても、図9と同様の効果を得ることができる。
【0040】
図11は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図1と構成の異なる部分は、永久磁石8の形状を図示のような単純なI字形磁石を3個、角括弧状に配置して構成した点にある。
【0041】
このように構成した場合、図1と同様の効果を得ることができる上、磁石構造が簡単なため安価に製作する事ができる。
【0042】
図12は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1、11と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図11と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した、4極、8スロット構造とした点にある。
【0043】
このように構成しても、図11と同様の効果を得ることができる。
【0044】
図13は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図1と構成の異なる部分は、ティース4の両端部4Aを外径側に広げ、固定子1の内径と回転子10の外径とのギャップ長が、スロット開口部3A付近で大きく、ティース4の周方向中心部分で小さくなるような不等ギャップを形成している点にある。
【0045】
このように構成することで、図1と同様の効果が得られる上、ギャップの磁束分布をより正弦波に近づけることができるので、始動時の誘導電動機としての異常トルクを軽減し、かつ同期電動機として運転中の脈動トルクを低減することが可能となる。
【0046】
図14は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図13と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図13と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した「4極−8スロット」構造とした点にある。
【0047】
このように構成すれば、図13で説明したと同様の効果を得ることができる。
【0048】
図15は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図3と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図3と構成の異なる部分は、ティース4の両端部4Aを外径側に広げ、固定子1の内径と回転子10の外径とのギャップ長が、スロット開口部3A付近で大きく、ティース4の周方向中心部分で小さくなるような不等ギャップを形成している点にある。
【0049】
このように構成することで、図3と同様の効果が得られる上、始動時の異常トルクを軽減し、かつ運転中の脈動トルクを低減することが可能となる。
【0050】
図16は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図5と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図5と構成の異なる部分は、ティース4の両端部4Aを外径側に広げ、固定子1の内径と回転子10の外径とのギャップ長が、スロット開口部3A付近で大きく、ティース4の周方向中心部分で小さくなるような不等ギャップを形成している点にある。
【0051】
このように構成することで、図5と同様の効果が得られる上、始動時の異常トルクを軽減し、かつ運転中の脈動トルクを低減することが可能となる。
【0052】
図17は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図16と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図16と構成の異なる部分は、永久磁石8の極性の異なる位置に空隙又は非磁性部40を配置した点にある。このように構成した場合、図16と同様の効果を得ることができる。
【0053】
図18は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図13と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図13と構成の異なる部分は、永久磁石8の形状を図示のような単純I字形磁石2個をV字状に配置した点にある。
【0054】
このように構成した場合、図13と同様の効果を得ることができる上、磁石構造が簡単なため安価に製作する事ができる。
【0055】
図19は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図18と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図18と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した、4極、8スロット構造とした点にある。
【0056】
このように構成しても、図18と同様の効果を得ることができる。
【0057】
図20は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図13、19と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図13と構成の異なる部分は、永久磁石8の形状を図示のような単純I字形磁石を3個、角括弧状に配置して構成した点にある。
【0058】
このように構成した場合、図13と同様の効果を得ることができる上、磁石構造が簡単なため安価に製作する事ができる。
【0059】
図21は、本発明の他の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す構造図である。図中、図1、20と同一物には同一符号を付し、重複説明は避ける。図において、図20と構成の異なる部分は、固定子鉄心2にスロット3を8個、回転子鉄心6に極性の異なる永久磁石8を4個埋設した、4極、8スロット構造となっている点にある。このように構成しても、図20と同様の効果を得ることができる。
【0060】
図22は、本発明による単相又は2相自己始動式同期電動機を用いた圧縮機の断面構造図である。圧縮機構部は、固定スクロール部材12の端板13に直立する渦巻状ラップ14と、旋回スクロール部材15の端板16に直立する渦巻状ラップ17とを噛み合わせて形成する。そして、旋回スクロール部材15をクランクシャフト9によって旋回運動させることで圧縮動作を行う。
【0061】
固定スクロール部材12及び旋回スクロール部材15によって形成される圧縮室18(18a、18b、……)のうち、最も外径側に位置している圧縮室18は、旋回運動に伴って両スクロール部材12、15の中心に向かって容積が次第に縮小するように圧縮され、圧縮室18内の圧縮ガスは圧縮室18の中央部と連通した吐出口19から吐出される。
【0062】
吐出された圧縮ガスは、固定スクロール部材12及びフレーム20に設けられたガス通路(図示せず)を通ってフレーム20の下部の圧力容器21内に至り、圧力容器21の側壁に設けられた吐出パイプ22から圧縮機外に排出される。
【0063】
また、本圧縮機では、圧力容器21内に、駆動用電動機23が内封されており、一定速度で回転し、上記の圧縮動作の原動機となる。
【0064】
駆動用電動機23の下部には、油溜め部24が設けられている。油溜め部24内の油は回転運動により生ずる圧力差によって、クランクシャフト9内に設けられた油孔25を通って、旋回スクロール部材15とクランクシャフト9との摺動部、滑り軸受26等の潤滑に供される。
【0065】
駆動用電動機23は、これまで図1〜21で説明したように、固定子1と回転子10とで構成される単相又は2相自己始動式同期電動機である。固定子1は、固定子鉄心2とそれに巻き回された2相の電機子巻線5(第1相巻線5A、第2相巻線5B)とで構成され、回転子10は、クランクシャフト9上に、複数の始動用かご型導体7と永久磁石8とを有する回転子鉄心6から構成されている。
【0066】
電動機23として、図1に示す単相又は2相自己始動式同期電動機を採用して実験した結果、分布巻の自己始動式同期電動機を採用した圧縮機に比べ、圧縮機全体として、効率を0.2%向上できた。
【0067】
図23は、本発明による単相又は2相自己始動式同期電動機を駆動する一例電気回路図である。この2相の電機子巻線5(第1相巻線5A、第2相巻線5B)は2相電源でも駆動できるが、図23に示すように単相電源30から第1相巻線5Aには直接接続し、第2相巻線5Bにはコンデンサ32を介して接続している。これによって、コンデンサ32の入った第2相巻線5Bの電流位相が、第1相巻線5Aより進むことで、回転磁界を発生させて駆動できる。なお、図中、31は開閉器を示す。
【0068】
以上の実施例による単相又は2相自己始動式同期電動機は、固定子は集中巻のみで構成されている為、コイル端部の寸法を小さくすることができ、巻線に生ずる銅損低減による効率向上及び小型化が可能となる。また、巻線機は集中巻の巻線機のみで製造可能であることから、コスト的に有利である外、磁石の極数に合わせた巻線仕様であるため、トルク特性に悪影響を及ぼさない。
【0069】
さらに、回転子に設けられた始動用導体はかご型で構成している為、▲1▼磁気的なギャップは最小限に抑えることができ、定格時でも有効磁束を確保できる。▲2▼導体に流れる誘導電流と固定子側から回転子に流入する磁束は直交して流れる為、トルク特性を確保できる。▲3▼従来の誘導電動機の回転子製造ライン(ダイカスト装置等)をそのまま使用できるので、コストメリットも大きい。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、小形・軽量で高効率な自己始動式同期電動機を提供できる。また、小形・軽量で高効率な圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状を示す図。
【図2】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図3】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図4】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図5】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図6】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図7】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図8】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図9】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図10】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図11】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図12】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図13】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図14】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図15】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図16】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図17】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図18】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図19】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図20】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図21】本発明の他の実施例による自己始動式同期電動機の径方向断面形状構造図。
【図22】本発明の一実施例による圧縮機の断面構造図。
【図23】本発明の一実施例による自己始動式同期電動機を駆動する一例電気回路図。
【符号の説明】
1…固定子、2…固定子鉄心、3…スロット、4…ティース、5(5A,5B)…電機子(固定子)巻線、6…回転子鉄心、7…かご型導体、8…永久磁石、9…クランクシャフト、10…回転子、11…回転子中心線、12…固定スクロール部材、13…端板、14…渦巻状ラップ、15…旋回スクロール部材、16…端板、17…渦巻状ラップ、18…圧縮室、19…吐出口、20…フレーム、21…圧力容器、22…吐出パイプ、23…駆動用電動機、24…油溜め部、25…油孔、26…滑り軸受、30…単相商用電源、31…開閉器、32…コンデンサ、40…非磁性部。
Claims (13)
- 固定子鉄心と、この固定子鉄心に巻かれた電機子巻線と、回転子鉄心と、この回転子鉄心に埋設された磁石と、前記回転子鉄心に設けられたかご型導体とを備えた単相又は2相自己始動式同期電動機において、前記電機子巻線を集中巻としたことを特徴とする単相又は2相自己始動式同期電動機。
- 固定子鉄心と、この固定子鉄心に巻かれた電機子巻線と、回転子鉄心と、この回転子鉄心の外周部近傍に導電性材料を埋設して形成したかご型導体と、このかご型導体の内側に埋設された永久磁石とを備えた単相又は2相自己始動式同期電動機において、前記電機子巻線を集中巻としたことを特徴とする単相又は2相自己始動式同期電動機。
- 固定子鉄心と、この固定子鉄心に巻かれた電機子巻線と、回転子鉄心と、この回転子鉄心に埋設された永久磁石と、前記回転子鉄心に設けられたかご型導体とを備えた単相又は2相自己始動式同期電動機において、前記電機子巻線を集中巻とするとともに、前記永久磁石の極間にもかご型導体を設けたことを特徴とする単相又は2相自己始動式同期電動機。
- 請求項3において、極間に設けた前記かご型導体の断面積を、他の前記かご形導体よりも大きく形成したことを特徴とする単相又は2相自己始動式同期電動機。
- 固定子鉄心と、この固定子鉄心に巻かれた電機子巻線と、回転子鉄心と、この回転子鉄心に埋設された永久磁石と、前記回転子鉄心に設けられたかご型導体とを備えた単相又は2相自己始動式同期電動機において、前記電機子巻線を集中巻とするとともに、前記固定子と回転子との間に不等ギャップを設けたことを特徴とする単相又は2相自己始動式同期電動機。
- 請求項5において、ティース幅中央位置よりもスロット開口部で大きなギャップ長となる不等ギャップを設けたことを特徴とする単相又は2相自己始動式同期電動機。
- 固定子鉄心と、この固定子鉄心に備えた複数のスロットに巻き回された電機子巻線と、回転子鉄心と、この回転子鉄心の外周部近傍に設けた複数のスロット内に導電性材料を埋設して形成したかご型導体と、このかご型導体の内周側に埋設された複数の永久磁石とを備えた単相又は2相自己始動式同期電動機において、前記電機子巻線を集中巻とするとともに、前記固定子と回転子との間に、ティース幅中央位置よりもスロット開口部で大きなギャップ長となる不等ギャップを設けたことを特徴とする単相又は2相自己始動式同期電動機。
- 請求項1〜7のいずれかにおいて、前記磁石を略アーク形状の永久磁石で構成したことを特徴とする単相又は2相自己始動式同期電動機。
- 請求項1〜8のいずれかにおいて、誘導電動機トルクを利用する起動加速時に、前記集中巻の電機子巻線に給電する手段を備えたことを特徴とする単相又は2相自己始動式同期電動機。
- 請求項1〜7又は8のいずれかにおいて、前記永久磁石として、2個のI字形磁石(棒磁石)をV字状に配置したことを特徴とする単相又は2相自己始動式永久磁石界磁同期電動機。
- 請求項1〜7又は8のいずれかにおいて、前記永久磁石として、3個のI字形磁石を角型括弧状に配置したことを特徴とする単相又は2相自己始動式永久磁石界磁同期電動機。
- 請求項1、2又は5〜11のいずれかにおいて、極間に位置する磁石間に空隙等の非磁性部を設けたことを特徴とする単相又は2相自己始動式永久磁石界磁同期電動機。
- 冷媒を吸い込んで圧縮し吐出する圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動する電動機部を備えた圧縮機において、前記電動機を請求項1〜12のいずれかに記載の単相又は2相自己始動式同期電動機としたことを特徴とする圧縮機。
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