JP5378136B2 - キャップ付容器 - Google Patents

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Description

本発明は、キャップ付容器に関する。
この種のキャップ付容器として、従来、例えば下記特許文献1に記載されているような、内容物を収容する容器本体と、容器本体の口部の内側に取り外し可能に挿嵌された中栓と、中栓の外周に周設されていると共に口部の外周に螺着されたリングと、口部に被着されて中栓を覆うオーバーキャップと、を備えるチューブ容器が知られている。上記した中栓の頂壁部には、口部の内径よりも小径の注出口が形成されている。また、上記したリングの内縁は、中栓に対して上方から係止されており、このリングによって中栓が抜け止めされている。また、上記したオーバーキャップには、上記した中栓に密接される円筒形状の中栓シール部と、上記したリングに密接される円筒形状のリングシール部と、が備えられている。
上記した従来のキャップ付容器によれば、口部に中栓及びリングが装着された状態で使用し、小径の注出口から内容物を注出することで、内容物が少量ずつ注出され、内容物が過多に注出されることを防止することができる。一方、容器本体内の内容物の残りが少量となり、注出口から内容物が注出しにくくなったときには、まず、口部に螺着されたリングを取り外し、その後、中栓を口部から引き抜いて取り外す。これにより、内容物を口部から指等で直接掻き出すことが可能となり、容器本体内の内容物を使い切ることができる。また、中栓の取り外し後に、口部にリングを再度螺着させることで、口部にオーバーキャップを被着させたとき、リングシール部によって口部が密閉される。これにより、容器本体内の内容物の乾燥を防止することができる。
特開2008−254769号公報
しかしながら、上記した従来のキャップ付容器では、中栓を抜け止めするためのリングが備えられており、部品数が多いという問題がある。また、中栓の取り外し後にリングを再装着しなければならないので、口部から中栓を取り外して使用する際の手順が煩雑であるという問題がある。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、容器本体内の内容物を使い切ることが可能であると共に容器本体内の内容物の乾燥を防止することができ、且つ、部品数が少なく、口部から中栓を取り外して使用する際の手順が容易なキャップ付容器を提供することを目的としている。
本発明に係るキャップ付容器は、内容物を収容する容器本体と、該容器本体の口部に取り外し可能に装着され、前記口部よりも開口面積が小さい注出口が形成された中栓と、前記口部に脱着可能に被着され、前記中栓を覆うオーバーキャップと、を備えるキャップ付容器において、前記オーバーキャップには、前記注出口を閉塞する頂壁部と、該頂壁部の外縁から垂下された周壁部と、が備えられ、前記口部には、前記オーバーキャップの周壁部が係合される大径部と、該大径部よりも口部開口端側に配設されて前記中栓が係合される小径部と、該小径部と前記大径部とを接続する環状の段差部と、が備えられ、前記中栓には、前記小径部の径方向外側に周設されて該小径部に係合された係合筒部と、軸方向に沿って延設されていると共に前記開口端を介して前記小径部内に連通され、先端に前記注出口が形成されたノズル筒部と、該ノズル筒部と前記係合筒部とを接続する環状のフランジ部と、が備えられ、前記段差部の外周部は、前記係合筒部の外周面よりも径方向外側に配設されており、前記オーバーキャップには、前記段差部の外周部に対して全周に亘って密接される環状の段差シール部が設けられていることを特徴としている。
上記したキャップ付容器では、オーバーキャップが口部に被着されたとき、頂壁部が注出口を密閉し、段差シール部が口部の段差部に密接することによって容器本体内の気密性が確保される。
また、キャップ付容器を使用する際には、オーバーキャップを口部から取り外した後、容器本体内の内容物を注出する。
このとき、容器本体内に内容物が十分に残っている際には、口部に中栓が装着された状態で使用し、小径の注出口から内容物を注出する。これにより、内容物が少量ずつ注出される。
一方、容器本体内の内容物の残りが少量となり、注出口から内容物が注出しにくくなったときには、口部に装着された中栓を取り外す。これにより、注出口に比べて大口径の口部が開放されるので、口部に指等を挿入して容器本体内の内容物を直接掻き出すことが可能となる。そして、使用後に、口部にオーバーキャップを被着させることで、段差シール部が口部の段差部に密接し、容器本体内の気密性が確保される。
また、本発明に係るキャップ付容器は、前記頂壁部に、前記注出口の周囲全周に亘って周設されて前記ノズル筒部の先端面に密接される環状の注出口シール部が突設されていることが好ましい。
これにより、オーバーキャップが口部に被着されることで、頂壁部に形成された注出口シール部が、ノズル筒部の先端面に対して全周に亘って密接しやすくなる。
また、本発明に係るキャップ付容器は、前記オーバーキャップの周壁部には、前記大径部の径方向外側に周設されて該大径部に係合された第一筒部と、前記係合筒部の径方向外側に周設された第二筒部と、前記ノズル筒部の径方向外側に周設された第三筒部と、前記第一筒部と前記第二筒部とを接続する第一環部と、前記第二筒部と前記第三筒部とを接続する第二環部と、が備えられ、前記段差シール部が、前記第一環部の表面から前記段差部に向かって突設されていることが好ましい。
これにより、オーバーキャップが口部に被着されることで、第一環部に形成された段差シール部が段差部に対して全周に亘って密接しやすくなる。
また、本発明に係るキャップ付容器は、前記第二環部に、前記フランジ部に対して全周に亘って密接される環状の中栓シール部が突設されていることが好ましい。
これにより、オーバーキャップが口部に被着されることで、中栓シール部がフランジ部に密接することによって、容器本体内の気密性がより一層確保される。
本発明に係るキャップ付容器によれば、口部から中栓を取り外すことで、容器本体内の内容物を容易に使い切ることができる。また、口部の段差部に密接する段差シール部がオーバーキャップに設けられているので、中栓の取り外し前だけでなく、中栓の取り外し後も、中栓を再装着することなく容器本体内の気密性を確保することができ、容器本体内の内容物の乾燥を防止することができる。また、口部に係合される係合筒部が中栓に一体に形成されているので、中栓を抜け止めする部材が不要であり、部品数を少なくすることができる。また、口部から中栓を取り外して使用する際の手順としては、中栓を口部から取り外すだけなので、使用手順が簡単であり、使いやすさを向上させることができる。
本発明に係る実施の形態を説明するためのキャップ付容器の縦断面図である。
以下、本発明に係るキャップ付容器の実施の形態について、図面に基いて説明する。
なお、本実施の形態では、キャップ付容器1における軸方向一方側、つまり口部20側(図1における上側)を「上方」とし、また、キャップ付容器1における軸方向他方側、つまり口部20側の反対側(図1における下側)を「下方」とする。また、図1に示す符号Oは、キャップ付容器1の中心軸線を示しており、以下、単に軸線Oと記す。また、この軸線O方向を、以下、単に「軸方向」と記し、軸線Oに直交する方向を、以下、単に「径方向」と記し、軸線O回りの方向を、以下、単に「周方向」と記す。
図1に示すように、キャップ付容器1の概略構成としては、内部に内容物を収容する容器本体2と、容器本体2の口部20に取り外し可能に装着された中栓3と、口部20に脱着可能に被着されて中栓3を覆うオーバーキャップ4と、を備えている。
容器本体2は、筒状の口部20が上端に設けられて図示せぬ下端が閉塞されたチューブ状の容器体であり、容器本体2の概略構成としては、可撓性を有する筒状の胴部21と、胴部21の上端から上方に向かうに従い漸次縮径されたテーパー状の肩部22と、肩部22の内縁から立設された口部20と、を備えている。
容器本体2の図示せぬ下端部は、胴部21の下端部を径方向内側に潰すように変形させて重ね合わせ、接着や溶着などによって接合した構成となっている。
口部20は、軸線Oを中心軸線にして軸方向に沿って延設された多段状の筒部であり、その概略構成としては、オーバーキャップ4が係合される大径部23と、大径部23よりも上方(口部20の開口端側)に配設されて中栓3が係合される小径部25と、小径部25と大径部23とを接続する環状の段差部24と、を備えている。
大径部23は、肩部22の内縁から立設されてオーバーキャップ4の内側に配設される円筒形状の筒部であり、大径部23の外周面には、オーバーキャップ4を螺着させるための雄ねじ26が形成されている。
段差部24は、大径部23の上端から全周に亘って径方向内側に突出されて小径部25の下端に接続された円環状の段差であり、軸線Oに対して垂直な平面状の上面(段差面)を有している。この段差部24の外周部は、後述する中栓3の係合筒部32の外周面よりも径方向外側に配設されている。すなわち、段差部24は、全周に亘って後述する係合筒部32の径方向内側から径方向外側に向かって突出されている。
小径部25は、大径部23よりも小径の円筒状の筒部であり、段差部24の内縁から立設されている。この小径部25の外周面には、中栓3を螺着させるための雄ねじ27が形成されている。
中栓3は、口部20の上端部(小径部25)の外周に螺着される内ネジ式の栓体であり、内容物を注出するための注出口35が形成されている。詳しく説明すると、中栓3の概略構成としては、小径部25の径方向外側に周設されて小径部25に係合された係合筒部32と、口部20の開口端を介して小径部25内に連通されたノズル筒部30と、ノズル筒部30の下端と係合筒部32の上端とを接続するフランジ部31と、フランジ部31の下面から垂下されて口部20の内側に挿入された挿入筒部33と、を備えている。
ノズル筒部30は、軸線Oを中心軸線にして軸方向に沿って延設されていると共に上端に頂壁部34が設けられた有頂筒部であり、上端に注出口35が形成されている。詳しく説明すると、ノズル筒部30は、上方に向かうに従い漸次縮径されたテーパー状の筒体であり、口部20の上端開口の上方に配設されている。上記した注出口35は、口部20の上端よりも開口面積が小さい開口であり、具体的には、口部20の上端開口よりも小径の円形孔からなる。
フランジ部31は、ノズル筒部30の下端から径方向外側に向けて全周に亘って突出された円環状の板部であり、軸線Oに対して略垂直に配設されている。フランジ部31は、口部20の上方に配設されており、フランジ部31の下面は、口部20の小径部25の上端面に当接されている。
係合筒部32は、フランジ部31の外縁から垂下された円筒状の筒部である。この係合筒部32は、軸線Oを共通軸にして小径部25と同軸上に配設されており、この係合筒部32の内周面には、上記した小径部25の雄ねじ27に螺合される雌ねじ36が形成されている。なお、この係合筒部32の外径は、上記した口部20の段差部24の外径(大径部23の外径)よりも小径である。
挿入筒部33は、上記した係合筒部32及び口部20の小径部25の内側に配設された略円筒形状の筒部であり、軸線Oを共通軸にして係合筒部32及び小径部25と同軸上に配設されている。
なお、中栓3は1つの部品からなる部材であり、上記したノズル筒部30、フランジ部31、係合筒部32及び挿入筒部33は一体に形成されている。
オーバーキャップ4には、有頂筒状の外殻部材5と、外殻部材5の内側に嵌合されたキャップ本体6と、が備えられている。
外殻部材5は、キャップ本体6を被覆する外装体であり、軸線Oを中心軸線にして軸方向に沿って延設された有頂筒状の部材である。外殻部材5の概略構成としては、軸線Oに対して垂直に配設された天壁部50と、天壁部50の外縁から垂下された周壁部51と、を備えている。天壁部50は、平面視円形の板部であり、後述するキャップ本体6の頂壁部65の上方に配設されている。周壁部51は、直筒状の円筒部であり、周壁部51の外径は容器本体2の胴部21の外径と略同径となっている。この周壁部51の下部の内周面には、縦断面視略凹状の係合凹部52が形成されている。
キャップ本体6は、軸線Oを共通軸にして口部20や中栓3と同軸上に配設された有頂筒状の部材であり、注出口35を閉塞する頂壁部65と、頂壁部65の外縁から垂下された周壁部71と、が備えられている。
周壁部71は、口部20に中栓3が装着されてなる注出部の外周面形状に沿って多段状に形成されており、この周壁部71には、大径部23の径方向外側に周設されて大径部23に係合された第一筒部60と、係合筒部32の径方向外側に周設された第二筒部62と、ノズル筒部30の径方向外側に周設された第三筒部64と、第一筒部60と第二筒部62とを接続する第一環部61と、第二筒部62と第三筒部64とを接続する第二環部63と、が備えられている。
第一筒部60は、軸線Oを共通軸にして口部20の大径部23や外殻部材5の周壁部51と同軸上に配設された円筒形状の筒部であり、周壁部71のうちで最も下段に位置し、外殻部材5の周壁部51の下部の内側に共回り不能に嵌合されている。第一筒部60の内周面には、上記した口部20の大径部23の雄ねじ26に螺合される雌ねじ66が形成されており、オーバーキャップ4は、この第一筒部60によって口部20に螺着されている。また、第一筒部60の外周面には、上記した係合凹部52の内側に嵌め込まれてアンダーカット嵌合する係合凸部67が形成されており、第一筒部60は、係合凹部52及び係合凸部67によって外殻部材5の周壁部51に係止されている。
第一環部61は、第一筒部60の上端から径方向内側に向けて全周に亘って突出された円環状の段差部であり、口部20の段差部24の上方に配設されている。この第一環部61の内周部下面は、口部20の段差部24の外周部上面に対向配置されており、この第一環部61の内周部下面には、段差シール部68が段差部24に向かって突設されている。この段差シール部68は、縦断面視略半円状の突起であり、第一環部61の内縁に沿って平面視円環状に形成され、段差部24の外周部上面に対して全周に亘って密接されている。
第二筒部62は、第一筒部60よりも小径の円筒形状の筒部であり、第一環部61の内縁から立設されていると共に、軸線Oを共通軸にして係合筒部32と同軸上に配設されている。
第二環部63は、第二筒部62の上端から径方向内側に向けて全周に亘って突出された円環状の段差部であり、中栓3のフランジ部31の上方に配設されている。この第二環部63の下面は、フランジ部31の上面に対向配置されており、この第二環部63の下面には、フランジ部31の上面に対して全周に亘って密接される環状の中栓シール部69が突設されている。この中栓シール部69は、縦断面視略三角形状の突起であり、第二環部63の内縁に沿って平面視円環状に形成されている。
第三筒部64は、第二環部63の内縁から立設された筒部であって、第二環部63の内縁から上方に向かって漸次縮径されたテーパー形状を成している。
頂壁部65は、第三筒部64の上端に配設された平面視円形の板部であり、軸線Oに対して垂直に配設されていると共に中栓3の頂壁部34の上方に配設されている。この頂壁部65の下面は、中栓3の頂壁部34の上面(注出口35の開口面)に対向配置されており、この頂壁部65の下面には、中栓3の頂壁部34の上面(ノズル筒部30の上端面)に対して密接される環状の注出口シール部70が突設されている。この注出口シール部70は、縦断面視略半円形の突起であり、注出口35の周囲全周に亘って周設されて平面視円環状に形成されている。
次に、上記した構成からなるキャップ付容器1の作用について説明する。
まず、使用前のキャップ付容器1について説明する。
使用前のキャップ付容器1は、図1に示すように、オーバーキャップ4が口部20に装着されている。このとき、キャップ本体6の頂壁部65によって中栓3の注出口35が閉塞されていると共に、キャップ本体6の頂壁部65と中栓3の頂壁部34との間に注出口シール部70が介在されているので、容器本体2内の内容物の漏出が確実に抑えられる。またこのとき、段差シール部68が口部20の段差部24に密接すると共に、中栓シール部69が中栓3のフランジ部31に密接し、さらに、注出口シール部70が中栓3の頂壁部34に密接するので、容器本体2が確実に密閉され、容器本体2内の気密性が確保されると共に、内容物の漏出がより確実に抑えられる。
なお、口部20の段差部24に対向配置された第一環部61に段差シール部68が設けられ、中栓3のフランジ部31に対向配置された第二環部63に中栓シール部69が設けられ、中栓3の頂壁部34に対向配置されたキャップ本体6の頂壁部65に注出口シール部70が設けられているので、段差シール部68、中栓シール部69及び注出口シール部70は、それぞれ突出長さが短尺な突起となっている。このため、段差シール部68、中栓シール部69及び注出口シール部70は、長尺な筒状のシール部に比べて、それぞれ被当接面(段差部24、フランジ部31、頂壁部34)に対して密接しやすく、液密性の確保が容易となる。
次に、キャップ付容器1の使用方法について説明する。
キャップ付容器1を使用する際には、まず、オーバーキャップ4を口部20から取り外す。具体的に説明すると、オーバーキャップ4を口部20に対して相対的に軸線O回りに回転させ、キャップ本体6の雌ねじ66を口部20の大径部23の雄ねじ26から外す。これにより、オーバーキャップ4が口部20から分離され、注出口35が開放される。
次に、容器本体2内に内容物が十分に残っている際には、口部20に中栓3が装着された状態のまま、容器本体2の胴部21を押圧して容器本体2内の内容物を注出口35から注出する。このように、小径の注出口35から内容物を注出することにより、内容物が少量ずつ注出される。
一方、容器本体2内の内容物の残りが少量となり、注出口35から内容物が注出しにくいときには、口部20に装着された中栓3を取り外す。具体的に説明すると、中栓3を口部20に対して相対的に軸線O回りに回転させ、中栓3の雌ねじ36を口部20の小径部25の雄ねじ27から外す。これにより、中栓3が口部20から分離され、口部20の上端開口が開放される。
次に、容器本体2の胴部21を押圧して胴部21内の内容物を口部20内に押し出すと共に、口部20の上端開口から指等を挿入して容器本体2内(口部20内)の内容物を直接掻き出す。
そして、使用後には、中栓3を取り外した状態のまま、口部20にオーバーキャップ4を再び被着させ、キャップ本体6の雌ねじ66を口部20の大径部23の雄ねじ26に螺着させる。これにより、段差シール部68が口部20の段差部24に密接され、容器本体2内が密閉されて容器本体2内の気密性が確保される。
上記したキャップ付容器1によれば、口部20から中栓3を取り外すことで、口部20に指等を挿入して内容物を直接掻き出すことができるので、容器本体2内の内容物を容易に使い切ることができる。
また、口部20の段差部24に密接する段差シール部68がオーバーキャップ4に設けられているので、中栓3を取り外す前だけでなく、中栓3を取り外した後も容器本体2内の気密性を確保することができ、容器本体2内の内容物の乾燥を防止することができる。
また、中栓3を口部20に固定させるための係合筒部32が中栓3に一体に形成されているので、中栓3を抜け止めする部材が不要であり、部品数を少なくすることができる。
また、口部20から中栓3を取り外して使用する際の手順としては、中栓3を口部20から取り外すだけであるので、使用手順が簡単であり、使いやすさを向上させることができる。
また、注出口35の外周に注出口シール部70が周設されているので、注出口35からの内容物の漏出を確実に防止することができる。また、中栓3のフランジ部31に全周に亘って中栓シール部69が周設されているので、万一、注出口35からノズル筒部30の外周に内容物が漏出したとしても、中栓シール部69によって中栓3のフランジ部31がシーリングされているので、内容物が係合筒部32側まで漏出することを防止することができる。さらに、上記した中栓シール部69及び注出口シール部70によって、容器本体2内をより確実に密閉することができ、容器本体2内の気密性をより確実に確保することができる。
以上、本発明に係るキャップ付容器の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、平面視円形の注出口35が中栓3の頂壁部34に形成されているが、本発明は注出口の形状や数は適宜変更可能であり、例えば平面視矩形の注出口であってもよく、放射状にスリットが形成された注出口であってもよく、複数の孔からなる注出口であってもよい。
また、上記した実施の形態では、オーバーキャップ4が口部20の大径部23に螺着されているが、本発明は、螺着以外の係合構造でオーバーキャップが口部の大径部に係合されていてもよく、例えば、オーバーキャップが口部の大径部にアンダーカット嵌合されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、中栓3の係合筒部32が口部20の小径部25に螺着されているが、本発明は、螺着以外の係合構造で中栓の係合筒部が口部の小径部に係合されていてもよく、例えば、中栓の係合筒部が口部の小径部にアンダーカット嵌合や圧入嵌合されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、容器本体2の胴部21が可撓性を有しており、この胴部21の下端部を径方向内側に潰すように変形させて重ね合わせることで容器本体2の下端が閉塞された構成となっているが、本発明に係るキャップ付容器は、内容物を絞り出し可能なボトル状やパウチ状の容器であってもよい。例えば、容器本体が、薄肉で可撓性を有する筒状の胴部の下端に底部が一体に形成されたボトルであってもよく、或いは、薄肉で可撓性を有する筒状の胴部の下端に図示せぬ底蓋が嵌合されたボトルであってもよく、或いは、密閉された袋状のパウチであってもよい。さらに、本発明は、不可撓性の容器本体にすることも可能であり、例えば、変形不能なガラス製や合成樹脂製、陶製等の容器本体であってもよい。
また、上記した実施の形態では、オーバーキャップ4に外殻部材5とキャップ本体6とが備えられ、キャップ本体6に、第一筒部60、第一環部61、第二筒部62、第二環部63、第三筒部64及び頂壁部65が備えられているが、本発明は、他の形状のオーバーキャップを用いることも可能である。例えば、外殻部材5を省略し、キャップ本体6のみからなるオーバーキャップにしてもよい。また、単なる有頂筒状のオーバーキャップを用いることも可能である。
また、本発明は、中栓シール部69を省略したキャップ付容器にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、口部20の段差部24が軸線Oに対して垂直な平面状の段差面を有しているが、本発明は、口部の段差部が傾斜されていてもよく、例えば、大径部の上端から小径部の下端に向けて漸次縮径されたテーパー状の段差部(段差面)であってもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 キャップ付容器
2 容器本体
3 中栓
4 オーバーキャップ
20 口部
23 大径部
24 段差部
25 小径部
30 ノズル筒部
31 フランジ部
32 係合筒部
35 注出口
60 第一筒部
61 第一環部
62 第二筒部
63 第二環部
64 第三筒部
65 頂壁部
68 段差シール部
69 中栓シール部
70 注出口シール部
71 周壁部

Claims (4)

  1. 内容物を収容する容器本体と、
    該容器本体の口部に取り外し可能に装着され、前記口部よりも開口面積が小さい注出口が形成された中栓と、
    前記口部に脱着可能に被着され、前記中栓を覆うオーバーキャップと、
    を備えるキャップ付容器において、
    前記オーバーキャップには、前記注出口を閉塞する頂壁部と、該頂壁部の外縁から垂下された周壁部と、が備えられ、
    前記口部には、前記オーバーキャップの周壁部が係合される大径部と、該大径部よりも口部開口端側に配設されて前記中栓が係合される小径部と、該小径部と前記大径部とを接続する環状の段差部と、が備えられ、
    前記中栓には、前記小径部の径方向外側に周設されて該小径部に係合された係合筒部と、軸方向に沿って延設されていると共に前記開口端を介して前記小径部内に連通され、先端に前記注出口が形成されたノズル筒部と、該ノズル筒部と前記係合筒部とを接続する環状のフランジ部と、が備えられ、
    前記段差部の外周部は、前記係合筒部の外周面よりも径方向外側に配設されており、前記オーバーキャップには、前記段差部の外周部に対して全周に亘って密接される環状の段差シール部が設けられていることを特徴とするキャップ付容器。
  2. 請求項1に記載のキャップ付容器において、
    前記頂壁部に、前記注出口の周囲全周に亘って周設されて前記ノズル筒部の先端面に密接される環状の注出口シール部が突設されていることを特徴とするキャップ付容器。
  3. 請求項1または2に記載のキャップ付容器において、
    前記オーバーキャップの周壁部には、前記大径部の径方向外側に周設されて該大径部に係合された第一筒部と、前記係合筒部の径方向外側に周設された第二筒部と、前記ノズル筒部の径方向外側に周設された第三筒部と、前記第一筒部と前記第二筒部とを接続する第一環部と、前記第二筒部と前記第三筒部とを接続する第二環部と、が備えられ、
    前記段差シール部が、前記第一環部の表面から前記段差部に向かって突設されていることを特徴とするキャップ付容器。
  4. 請求項3に記載のキャップ付容器において、
    前記第二環部に、前記フランジ部に対して全周に亘って密接される環状の中栓シール部が突設されていることを特徴とするキャップ付容器。
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