JP5377065B2 - 脱液体装置 - Google Patents

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Description

この発明は、固体物に付着した液体の少なくとも一部を固体物から分離させる脱液体装置に関する。
従来、開口部が上側に配置された有底円筒形状であって、底部から開口部に進むにつれて口径が連続的に拡大するように形成された外槽と、この外槽の内側に配置され、開口部が上側に配置された有底円筒形状であって、底部から上部に進むにつれて口径が連続的に拡大するように形成された内槽とを備えた脱水装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このものの場合、内槽の側壁には、複数の貫通孔が形成されており、内槽が外槽とともに回転する。
水が付着した遊戯媒体が内槽に供給され、内槽とともに遊戯媒体が回転軸を中心に回転することによって、遊戯媒体には遠心力が働き、遊戯媒体は、この遠心力によって脱水されるとともに内槽の開口部に向かって移動する。
内槽の開口部に到達した遊戯媒体は、内槽から飛び出して、脱水装置から排出される。
特開平10−305160号公報
しかしながら、このものの場合、遊戯媒体から水を分離させるために十分な遠心力を得るためには、内槽の径方向の寸法が大きくしなければならず、また、十分な脱水時間を得るためには、内槽の軸線方向の寸法が大きくしなければならないので、脱水装置が大型化してしまうという問題点があった。
また、複数の遊戯媒体を内槽に供給して、内槽を回転させた場合に、内槽の内側における各遊戯媒体の移動速度にばらつきが生じてしまい、遊戯媒体の一部が十分に脱水されずに排出されて、遊戯媒体の脱水が不確実となってしまうという問題点があった。
この発明は、上述のような問題点を解決することを課題とするものであって、その目的は、小型化を図るとともに固体物の脱液体の確実性を向上させることができる脱液体装置を提供するものである。
この発明に係る脱液体装置は、表面に液体が付着した固体物と衝突する第1の衝突部と、前記固体物を個々に保持する保持部と、前記保持部に複数の前記固体物を順次連続的に供給する供給部と、前記固体物または前記第1の衝突部の何れか一方を他方に衝突させる衝突手段とを備え、前記衝突手段は、前記第1の衝突部で、前記保持部に保持された前記固体物を個々に打撃して、前記保持部から前記固体物を断続的に突き飛ばすことで、前記表面から前記液体の少なくとも一部を分離させる。
この発明に係る脱液体装置によれば、衝突手段が、固体物または第1の衝突部の何れか一方を他方に衝突させて、固体物に付着した液体の少なくとも一部を固体物から分離させるので、内槽を備える必要がなく、脱液体装置の小型化を図ることができ、また、固体物と第1の衝突部とを衝突させた後に、固体物が排出されるので、固体物の脱液体の確実性を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係る脱水装置を示す側面図である。 図1の打撃部がパチンコ玉から離間した状態の脱水装置を示す側面図である。 この発明の実施の形態2に係る脱水装置を示す側面図である。 図3の衝突体がパチンコ玉から離間した状態の脱水装置を示す側面図である。 この発明の実施の形態3に係る脱水装置の要部を示す側面図である。 この発明の実施の形態4に係る脱水装置の要部を示す側面図である。 この発明の実施の形態5に係る脱水装置の要部を示す側面図である。 図7の脱水装置の要部を示す平面図である。 図8の脱水装置の要部を示す側面図である。 この発明の実施の形態6に係る脱水装置を示す側面図である。 図10の脱水装置を示す平面図である。 この発明の実施の形態7に係る脱水装置を示す側面図である。
以下、この発明の各実施の形態を図に基づいて説明するが、各図において、同一または相当の部材、部位については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1はこの実施の形態に係る脱水装置1を示す側面図であり、図2は図1の衝突体6がパチンコ玉3から離間した状態の脱水装置1を示す側面図である。
この実施の形態に係る脱液体装置である脱水装置1は、筐体2と、この筐体2の内側に設けられ、固体物であるパチンコ玉3を保持する保持部4と、筐体2の内側に下流端部が臨み、複数のパチンコ玉3を保持部4に順次連続的に供給する供給部5と、保持部4に保持されたパチンコ玉3に衝突する第1の衝突部である衝突体6とを備えている。
パチンコ玉3は、直径が約11mmに形成されている。
なお、供給部5より上流には、例えば、水を用いてパチンコ玉3を洗浄する洗浄装置(図示せず)が設けられており、この洗浄装置で洗浄されたパチンコ玉3が、濡れた状態で、供給部5に供給されるようになっている。
保持部4は、パチンコ玉3の直径より小さい網目を有した網部材から構成されている。
なお、保持部4は、網部材に限らず、例えば、パチンコ玉3の直径より小さい隙間が形成されたフレーム部材、または、側部または底部に隙間のある板材等、パチンコ玉3を支持するとともに水が通過して落下する他の部材から構成されてもよい。
保持部4は、筐体2の内壁に固定された支持部材(図示せず)によって支持されている。
なお、保持部4は、支持部材に限らず、その他の部材、例えば、供給部5の端部から延長された部材を介して供給部5に支持されてもよい。
供給部5には、パチンコ玉3が降下する、鉛直方向に沿った供給路5aが形成されている。
供給部5から保持部4へ複数のパチンコ玉3が順次連続して供給されるので、最下段のパチンコ玉3が保持部4に保持され、この最下段より上方のパチンコ玉3は、それぞれが連接して、供給路5aに収容される。
衝突体6がパチンコ玉3に衝突した後、後続のパチンコ玉3は、供給路5aを降下して、保持部4に保持される。
衝突体6は、弾性体である圧縮コイルばねから構成されており、衝突体6に衝突されたパチンコ玉3は、衝突体6の弾性力によって加速されて、保持部4から突き飛ばされる。
なお、衝突体6は、圧縮コイルばねに限らず、例えば、合成ゴムまたは樹脂等の弾性体から構成されてもよい。
また、衝突体6は、弾性体に限らず、非弾性体から構成されてもよい。この場合、衝突体6がパチンコ玉3に衝突する際に生じる、衝突体6によるパチンコ玉3の加速は低減される。
また、この脱水装置1は、衝突体6を保持するとともに衝突体6をパチンコ玉3に向かって進退可能にする衝突手段7と、脱水されたパチンコ玉3を筐体2から排出する排出部8と、パチンコ玉3から分離した水を筐体2から排出する排水部9とを備えている。
衝突手段7は、衝突体6で、保持部4に保持されたパチンコ玉3を打撃して、パチンコ玉3を保持部4から突き飛ばす。
排出部8には、衝突体6との衝突によって保持部4から突き飛ばされたパチンコ玉3が降下する排出路8aが形成されている。
排出路8aは、パチンコ玉3が筐体2から転がり落ちるように傾斜して形成されている。
排水部9には、衝突体6がパチンコ玉3に衝突することにより、パチンコ玉3から分離した水が流下する排水路9aが形成されている。
排水路9aは筐体2の内部空間の最下部に連通して形成されているので、筐体2の下部に集められた水が、排水路9aへ導かれる。
筐体2には、断面コ字形状をした一対の衝突板取付部10を介して、第2の衝突部である衝突板11が着脱可能に取り付けられている。
衝突板11は、保持部4から突き飛ばされたパチンコ玉3の軌道上に配置されており、保持部4から突き飛ばされたパチンコ玉3に衝突される。
また、この衝突板11は、樹脂製の衝撃吸収材から構成されており、パチンコ玉3に衝突された際に生じる衝撃を軽減させている。
なお、この衝突板11は、衝撃吸収材に限らず、弾性体から構成されてもよい。この場合、パチンコ玉3との衝突時の反発力が大きくなり、パチンコ玉3の脱水効果を向上させることができる。
また、この衝突板11は、パチンコ玉3と衝突する面と、衝突板11に衝突する直前のパチンコ玉3の移動方向との間の角度が非垂直になるように、配置されている。
筐体2の内側であって、衝突板11の下方には、衝突板11に衝突したパチンコ玉3を受け止める中底12が設けられている。
この中底12は、筐体2の内壁に固定されており、排出部8に向かってパチンコ玉3を案内するように傾斜して配置されている。
中底12の一部は、パチンコ玉3を支持するとともに水が落下する網部材から構成されている。
なお、中底12の一部は、網部材に限らず、パチンコ玉3を支持するとともに水が落下する部材であればよく、例えば、吸水性のある多孔質な樹脂等でもよい。
これにより、パチンコ玉3から分離した水を、中底12より下方へ落下させることができる。
中底12より下方へ落下した水は、排水部9によって筐体2から排出される。
衝突体6と衝突板11との間には、衝突体6から衝突板11側に向かって飛ぶ水の一部を遮蔽するとともに、衝突板11から衝突体6側に向かって飛ぶ水の一部を遮蔽する遮蔽体である遮蔽板13が設けられている。なお、遮蔽体は、遮蔽板13のような板形状に限らず、その他の形状であってもよい。
これにより、衝突体6がパチンコ玉3に衝突する際にパチンコ玉3から飛散した水が、衝突板11へ向かって飛ぶことが抑制されるとともに、パチンコ玉3が衝突板11に衝突する際にパチンコ玉3から飛散した水が、衝突体6へ向かって飛ぶことが抑制される。
この遮蔽板13は、上端部が筐体2の内壁に固定されている。
また、この遮蔽板13には、衝突体6から衝突板11に向かって飛ぶパチンコ玉3が通過可能な貫通孔13aが形成されている
遮蔽板13の下端部は、中底12と離間しており、パチンコ玉3が通過可能となっている。
なお、遮蔽板13の下端部に、中底12を転動するパチンコ玉3が通過可能な開口部が形成されてもよい。
例えば、保持部4に保持される前のパチンコ玉3が衝突体6に衝突された場合には、いわゆる、打ち損じが発生し、衝突されたパチンコ玉3は、遮蔽板13の貫通孔13aを通過することができず、中底12によって排出部8に向かって案内される。
これにより、筐体2の内側でパチンコ玉3が詰まってしまうことを抑制することができる。
衝突手段7は、一端部に衝突体6が取り付けられ、打撃部回転軸14を中心に回動可能な打撃部15と、一端部が打撃部15の他端部に接続された、圧縮コイルばねから構成された打撃用ばね16と、一端部が打撃用ばね16の他端部に接続され、他端部が筐体2に固定された打撃用ばね固定部17とを有している。
衝突体6は、打撃部15に着脱可能に取り付けられており、パチンコ玉3との衝突により消耗した場合には、簡単に新しい衝突体6に交換することができる。
保持部4に保持されたパチンコ玉3から衝突体6が離間する方向に打撃部15が回動することで、打撃用ばね16が伸張して、打撃用ばね16には、収縮する方向への弾性力が発生する。
これにより、打撃用ばね16は、保持部4に保持されたパチンコ玉3へ衝突体6が接近する方向に打撃部15を付勢する。
打撃部15には、打撃部回転軸14を中心とした半円形状のギヤ部15aが形成されている。
また、この衝突手段7は、駆動軸18を介してモータ(図示せず)に連結された駆動ギヤ19を有している。
駆動軸18は、打撃部回転軸14と平行して配置されている。
駆動ギヤ19は、打撃部15に形成されたギヤ部15aに歯合するように配置されている。
これにより、モータの駆動によって駆動ギヤ19が、図1の矢印Aの方向に回転することで、図2に示すように、打撃部15は、保持部4に保持されたパチンコ玉3から衝突体6が離間する方向に回動する。
筐体2の外壁であって、打撃部15に対向した面には、打撃部15と衝突する打撃部ストッパ20が固定されている。
保持部4に保持されたパチンコ玉3に衝突体6が衝突したときに、打撃部15が打撃部ストッパ20に衝突する。
これにより、打撃部15が筐体2に衝突することを防ぐことができる。
駆動ギヤ19は、周側面の一部に、駆動軸18の軸線方向に沿って切り取られて形成された平面部19aを有しており、駆動ギヤ19が回転して、平面部19aがギヤ部15aに対向したときに、駆動ギヤ19とギヤ部15aとの歯合が解除される。
モータは常に駆動しており、これによって駆動ギヤ19も常に回転している。その結果、駆動ギヤ19は、ギヤ部15aに歯合したり、ギヤ部15aとの歯合が解除されたりするのを繰り返し、衝突体6が、保持部4に保持されたパチンコ玉3との衝突を繰り返す。
モータの駆動を調節して、駆動ギヤ19の回転速度を調節することで、所定の時間毎に、衝突体6と、保持部4に保持されたパチンコ玉3とを衝突させることができる。
なお、駆動ギヤ19がギヤ部15aに歯合したり、ギヤ部15aとの歯合が解除されたりするタイミングを調節することで、打撃部ストッパ20を省略しても、打撃部15が筐体2に衝突しないように構成することができる。
次に、この実施の形態に係る脱水装置1の動作について説明する。
まず、パチンコ玉3は、水に濡れた状態で供給部5から保持部4へ供給され、保持部4に保持される。
次に、衝突手段7は、衝突体6で、保持部4に保持されたパチンコ玉3を打撃して、パチンコ玉3を保持部4から突き飛ばす。
パチンコ玉3と衝突体6との衝突により、パチンコ玉3には、短時間の速度変化による衝撃が生じ、この衝撃がパチンコ玉3の表面に付着した水の表面張力より大きい場合に、パチンコ玉3の表面に付着した水は、パチンコ玉3が受ける衝撃とは逆方向へパチンコ玉3から引き離され、パチンコ玉3が脱水される。
保持部4から突き飛ばされたパチンコ玉3は、遮蔽板13の貫通孔13aを通過した後、衝突板11に衝突して、さらにパチンコ玉3が脱水される。
衝突板11に衝突したパチンコ玉3は、中底12に受け止められ、排出部8によって筐体2から排出される。
衝突体6とパチンコ玉3との衝突でパチンコ玉3から分離した水と、衝突板11とパチンコ玉3との衝突でパチンコ玉3から分離した水は、パチンコ玉3と一緒に供給部5へ供給された水、および、供給部5内でパチンコ玉3から分離した水とともに、中底12から下方へ落下して、排水部9によって筐体2から排出される。
次に、パチンコ玉3の表面に付着した水の表面張力について説明する。
一般的に、表面張力はパチンコ玉3に付着した水の周縁距離に比例するものの、水滴が小さくなると単位重量当たりの表面張力が増加する。
例えば、パチンコ玉3に付着した水滴の半径が相似形で半分となった場合には、パチンコ玉3に付着した水の周縁距離および表面張力は半分となるのに対して、水滴の体積および重量は1/8となる。
つまり、単位重量当たりの表面張力が4倍となる。
パチンコ玉3が受ける衝撃が大きいと、水の表面張力との関係で、パチンコ玉3に残り得る水滴の大きさが小さくなり、衝撃を受ける前にパチンコ玉3の表面に付着していた水滴との差を脱水することができる。
すなわち、衝撃の大きさで、脱水効果が決定される。
実際、本願発明者は、この実施の形態に係る脱水装置1を用いて、パチンコ玉3の脱水実験を行った。
パチンコ玉3の表面に、1個当たり、約20mgの水を付着させ(パチンコ玉3の表面の状態により多少の差異はあるものの、パチンコ玉3を水没させて静かに空気中に取り出すと、この程度の水の量がパチンコ玉3の表面に付着する。)、50G(標準重力が1Gである)程度の衝撃を与えて、脱水率を測定した。
なお、脱水率とは、脱水前水付着量から脱水後水付着量を引いた値を脱水前水付着量で割った値である。
また、水付着量は、パチンコ玉3の重量(約5.5g/個)との差が大きいので、脱水前後とも、パチンコ玉3の表面に付着した水をティッシュペーパーで吸収させ、このティッシュペーパーの重量変化から、パチンコ玉3の表面に付着した水の重量を測定した。
パチンコ玉3の脱水実験を行った結果、パチンコ玉3の表面に付着した水の90%以上をパチンコ玉3の表面から分離させて、パチンコ玉3を脱水することができた。
以上説明したように、この実施の形態に係る脱水装置1によれば、衝突手段7が、衝突体6をパチンコ玉3に衝突させて、パチンコ玉3に付着した水の少なくとも一部をパチンコ玉3から分離させるので、内槽を備える必要がなく、脱水装置1の小型化を図ることができ、また、パチンコ玉3と衝突体6とを衝突させた後に、パチンコ玉3が排出されるので、パチンコ玉3の脱水の確実性を向上させることができる。
また、内槽を回転させて、内槽の内側にあるパチンコ玉3を脱水する従来の脱水装置と比較して、大きな内槽を回転させる動力を必要としないので、エネルギー効率を向上させることができる。
また、内槽を回転させて、遠心力を用いてパチンコ玉3を脱水する従来の脱水装置と比較して、パチンコ玉3と衝突体6との衝突によって、パチンコ玉3を脱水するので、パチンコ玉3を脱水するのに必要な時間を短縮することができる。
また、保持部4に複数のパチンコ玉3が順次連続的に供給され、衝突手段7が、衝突体6でパチンコ玉3を打撃するので、パチンコ玉3を順次連続的に安定して脱水することができる。
また、衝突体6が弾性体から構成されているので、衝突手段7が衝突体6でパチンコ玉3を打撃した際に、衝突体6の弾性によって、打撃前後のパチンコ玉3の速度変化を増大させることができ、パチンコ玉3の脱水効果を向上させることができる。
また、衝突体6が弾性体から構成されているので、打撃時の打撃部15への反力を緩和することができ、打撃部15の破損および打撃時の騒音を抑制することができる。
また、衝突体6が弾性体から構成されているので、パチンコ玉3との衝突による衝突体6およびパチンコ玉3の磨耗および損傷を抑制することができる。
また、衝突体6に衝突されて保持部4から突き飛ばされたパチンコ玉3が衝突板11に衝突するので、パチンコ玉3の脱水効果をさらに向上させることができる。
また、衝突体6に衝突されて保持部4から突き飛ばされたパチンコ玉3が衝突板11に衝突するので、衝突体6に衝突されて保持部4から突き飛ばされたパチンコ玉3が、衝突板11以外の部材に直接衝突することが抑制することができ、脱水装置1の磨耗および損傷を抑制することができる。
その結果、脱水装置1を長寿命化することができ、また、脱水装置1のメンテナンス周期を長くすることができる。
また、遮蔽板13は、パチンコ玉3が通過可能であるとともに、衝突体6から衝突板11側に向かって飛ぶ水の一部を遮蔽するとともに、衝突板11から衝突体6側に向かって飛ぶ水の一部を遮蔽するので、衝突体6がパチンコ玉3に衝突する際にパチンコ玉3の表面から飛散した水が、既に衝突板11に衝突したパチンコ玉3に向かって飛ぶことが抑制され、また、パチンコ玉3が衝突板11に衝突する際にパチンコ玉3の表面から飛散した水が、既に衝突体6に衝突したパチンコ玉3に向かって飛ぶことが抑制される。
その結果、パチンコ玉3の脱水効果をさらに向上させ、さらに、パチンコ玉3の脱水効果を安定させることができる。
また、衝突板11は、パチンコ玉3と衝突する面と、衝突板11に衝突する直前のパチンコ玉3の移動方向との間の角度が非垂直となるように、配置されているので、衝突板11と衝突したパチンコ玉3と、衝突板11に衝突する前のパチンコ玉3とが衝突することを抑制することができ、パチンコ玉3の脱水効果をさらに向上させることができる。
なお、この実施の形態では、鉛直方向に沿った供給路5aが形成された供給部5について説明したが、勿論このものに限らない。
例えば、鉛直方向から傾斜した供給路5aが形成された供給部5であってもよく、また、供給路5aの一部が鉛直方向に沿い、他の一部が鉛直方向から傾斜して形成された供給部5であってもよい。
また、保持部4の近傍では、供給路5aが水平方向に沿って形成された供給部5であってもよい。
また、保持部4の近傍で、下方から上方へパチンコ玉3が移動するような供給路5aが形成された供給部5であってもよい。この場合、後続するパチンコ玉3によって押し出されて、最下流のパチンコ玉3が保持部4に保持される。
また、例えば、ベルトコンベアなど、パチンコ玉3を移動させる機構が途中に設けられた供給部5であってもよい。
また、この実施の形態では、一端部が打撃部15に接続され、他端部が打撃用ばね固定部17に接続された、圧縮コイルばねから構成された打撃用ばね16について説明したが、勿論このものに限らない。
例えば、一端部が打撃部15に接続され、他端部が打撃部回転軸14または打撃用ばね固定部17に接続された、ねじりコイルばねから構成された打撃用ばね16であってもよい。
この場合、打撃用ばね16は、打撃部回転軸14の回りを覆うように配置される。
また、打撃部15自体を、適度な弾性を有する材料または構造で形成してもよい。
これにより、衝突体6がパチンコ玉3を突き飛ばす際に発生する反発力をより一層大きくして、脱水効果を向上させ、また、打撃部15への構造的負担を軽減して、打撃部15の破損の発生を抑制することができる。
また、この実施の形態では、1つの衝突体6を備えた脱水装置1について説明したが、勿論このものに限らず、複数の衝突体6を備えた脱水装置1であってもよい。
この場合、保持部4、供給路5aおよび衝突体6のそれぞれを増加させてもよく、または、供給路5aを共通にして、保持部4および衝突体6のみを増加させてもよい。
また、この場合、衝突手段7は、1つの衝突体6を保持した打撃部15を複数備えたり、または、各衝突体6の全てを保持する打撃部15を備えたりしてもよい。
衝突手段7が複数の打撃部15を備えた場合には、衝突手段7は、1つの打撃部15を回動させる打撃部回転軸14および駆動軸18を複数備えたり、または、各打撃部15の全てを回動させる打撃部回転軸14および駆動軸18を備えたりしてもよい。
また、筐体2には、衝突体6の数に合わせて、複数の衝突板11を取り付けたり、または、共通の衝突板11を取り付けたりしてもよい。
また、この実施の形態では、パチンコ玉3から分離した水を、筐体2から排出する排水部9について説明したが、この排水部9と、供給部5の上流に設けられたパチンコ玉3の洗浄装置(図示せず)に接続された循環部とを接続して、排水部9によって排出された水を洗浄装置へ循環させてもよい。
この場合、循環部には、循環部を通過する水から異物を除去するフィルタを取り付けたり、排水部9から洗浄装置に向かって水が流れるようにポンプを取り付けたりしてもよい。
これにより、洗浄装置で使用する水の量を抑制することができる。
なお、衝突手段7は、保持部4からパチンコ玉3を断続的に突き飛ばすことができるものであれば、上述した構成以外の構成であってもよい。
また、この実施の形態では、保持部4のパチンコ玉3に後続する供給部5のパチンコ玉3が接触する構成としたが、保持部4のパチンコ玉3と後続する供給部5のパチンコ玉3との間に、衝突手段7の動作に連動して解除可能な仮止部を設け、保持部4にパチンコ玉3が保持されているときには、仮止部により保持部4のパチンコ玉3と後続する供給部5のパチンコ玉3との間を被接触となるように分離しておき、衝突手段7により保持部4のパチンコ玉3が突き飛ばされた後に、仮止部を解除して、後続する供給部5のパチンコ玉3を保持部4へ供給するようにしてもよい。
この構成により、後続する供給部5のパチンコ玉3が保持部4のパチンコ玉3に接触することによる摩擦抵抗がなくなるので、保持部4のパチンコ玉3を効率良く、つまり、突き飛ばすための衝突力を小さくしたり、突き飛ばされる際のパチンコ玉3の速度を速めたりして、衝突手段7により突き飛ばすことができるようになる。
また、パチンコ玉3の突き飛ばされる方向も安定し、さらに、パチンコ玉3の打ち損じ等の発生を減少させることができる。
実施の形態2.
図3はこの実施の形態に係る脱水装置1を示す側面図であり、図4は図3の衝突体6がパチンコ玉3から離間した状態の脱水装置1を示す側面図である。
この実施の形態に係る脱水装置1は、衝突手段7が、有底円筒形状の打撃部15と、この打撃部15の内側に挿入された打撃用ばね16と、この打撃用ばね16が固定された打撃用ばね固定部17とを有している。
なお、打撃部15には、実施の形態1に記載された打撃部回転軸14が取り付けられていない。
打撃部15は、底部に衝突体6が取り付けられており、衝突体6が、保持部4に保持されたパチンコ玉3に指向するように、配置されている。
打撃用ばね16は、打撃部15の軸線と同軸上に配置されており、一端部が打撃部15の底部に接続され、他端部が打撃用ばね固定部17に接続されている。
これにより、打撃部15は、保持部4に保持されたパチンコ玉3に向かって進退可能となっている。
打撃部15の外周面の一部には、ギヤ部15aが形成されている。
また、この衝突手段7は、実施の形態1と同様に、駆動軸18を介してモータに連結された駆動ギヤ19を有しており、この駆動ギヤ19の外周面には、平面部19aが形成されている。
駆動ギヤ19は、打撃部15に形成されたギヤ部15aに歯合するように配置されている。
なお、筐体2の外壁には、実施の形態1に記載された打撃部ストッパ20が取り付けられていない。
また、この脱水装置1は、第2の衝突部である第1の衝突板21が筐体2の中央部に設けられている。
この第1の衝突板21は、保持部4から突き飛ばされたパチンコ玉3の軌道上に配置されており、保持部4から突き飛ばされたパチンコ玉3に衝突される。
この第1の衝突板21は、断面コ字形状をした一対の第1の衝突板取付部22を介して、筐体2に着脱可能に取り付けられている。
筐体2には、第3の衝突部である第2の衝突板23が、断面コ字形状をした一対の第2の衝突板取付部24を介して、着脱可能に取り付けられている。
この第2の衝突板23は、第1の衝突板21に衝突した後のパチンコ玉3の軌道上に配置されており、第1の衝突板21に衝突した後のパチンコ玉3に衝突される。
第1の衝突板21は、弾性体から構成されており、この第1の衝突板21に衝突するパチンコ玉3が反発し易くなっている。
第2の衝突板23は、樹脂製の衝撃吸収材から構成されており、パチンコ玉3に衝突された際に生じる衝撃を軽減させている。
なお、第2の衝突板23は、衝撃吸収材ではなく、弾性体から構成されてもよい。この場合、パチンコ玉3との衝突時の反発力が大きくなり、パチンコ玉3の脱水効果を向上させることができる。
また、第1の衝突板21は、第1の衝突板21のパチンコ玉3と衝突する面と、第1の衝突板21に衝突する直前のパチンコ玉3の移動方向との間の角度が非垂直となるように、配置されている。
また、第2の衝突板23は、パチンコ玉3と衝突する面と、第2の衝突板23に衝突する直前のパチンコ玉3の移動方向との間の角度が非垂直になるように、配置されている。
その他の構成は、実施の形態1と同様である。
この実施の形態に係る脱水装置1によれば、パチンコ玉3は、衝突体6で打撃された後、第1の衝突板21に衝突し、さらに、第2の衝突板23に衝突するので、実施の形態1に記載の脱水装置1と比較して、衝突方向が変わるので、パチンコ玉3の脱水斑を減少させることができ、パチンコ玉3の脱水効果を向上させることができる。
なお、この実施の形態では、保持部4に保持されたパチンコ玉3に向かって進退可能な打撃部15について説明したが、勿論このものに限らず、例えば、実施の形態1に記載したように、打撃部回転軸14を中心に回動可能に設けられ、一端部が、保持部4に保持されたパチンコ玉3に向かって進退可能な打撃部15であってもよい。
また、打撃部回転軸14を中心に回転可能に設けられた円盤形状の打撃部15であってもよい。
このものの場合、この打撃部15には、外周側または側面側に向かって突出した突出部(図示せず)が形成され、この突出部には、衝突体6が取り付けられる。
また、筐体等には、打撃部15が回転しても打撃部15および衝突体6と非接触になるようにスリットが形成されている。
これにより、打撃部15に取り付けられた衝突体6は、打撃部15が連続的に回転することで、所定の時間毎に、パチンコ玉3に衝突することができる。
その結果、打撃部15を一方向へ回転するだけで、パチンコ玉3を打撃することができ、構造を簡単にすることができる。
なお、打撃部15の突出部は、衝突体6と兼用してもよい。
実施の形態3.
図5はこの実施の形態に係る脱水装置1の要部を示す側面図である。
この実施の形態に係る脱水装置1は、衝突体6がパチンコ玉3の偏心位置に衝突するように、衝突手段7が配置されている。
衝突体6で打撃されたパチンコ玉3は、自転しながら、保持部4から突き飛ばされる。
その他の構成は、実施の形態2と同様である。
この実施の形態に係る脱水装置1によれば、衝突体6がパチンコ玉3の偏心位置に衝突するので、パチンコ玉3は自転しながら保持部4から突き飛ばされ、その遠心力によって、パチンコ玉3を斑少なく脱水することができる。
実施の形態4.
図6はこの実施の形態に係る脱水装置1の要部を示す側面図である。
この実施の形態に係る脱水装置1は、固体物であるコイン25を保持する保持部4と、複数のコイン25を保持部4に順次連続的に供給する供給部5と、保持部4に保持されたコイン25に衝突する衝突体6とを備えている。
供給部5には、コイン25が通過する、鉛直方向から傾斜した供給路5aが形成されており、コイン25の下面が供給路5aの内壁面に接触しながら、コイン25が自重によって供給路5aを降下する。
供給部5から複数のコイン25が保持部4へ供給されるので、最下段のコイン25が保持部4に保持され、この最下段より上方のコイン25は、それぞれが連接して、供給路5aに収容される。
衝突体6は、コイン25の下面であって偏心位置に、衝突する。
衝突体6がコイン25に衝突して保持部4のコイン25が突き飛ばされた後、後続のコイン25は、供給路5aを降下して、保持部4に保持される。
衝突体6に衝突されたコイン25は、コイン25の偏心位置に衝突体6が衝突することで自転しながら、保持部4から突き飛ばされる。
その他の構成は、実施の形態3と同様である。
この実施の形態に係る脱水装置1によれば、衝突手段7が、衝突体6をコイン25に衝突させて、コイン25に付着した水の少なくとも一部をコイン25から分離させるので、内槽を備える必要がなく、脱水装置1の小型化を図ることができ、また、コイン25と衝突体6とを衝突させた後に、コイン25が排出されるので、コイン25の脱水の確実性を向上させることができる。
また、内槽を回転させて、内槽内にあるコイン25を脱水する従来の脱水装置と比較して、大きな内槽を回転させる動力を必要としないので、エネルギー効率を向上させることができる。
また、内槽を回転させて、遠心力を用いてコイン25を脱水する従来の脱水装置と比較して、コイン25と衝突体6との衝突によって、コイン25を脱水するので、コイン25を脱水するのに必要な時間を短縮することができる。
なお、この実施の形態では、コイン25の下面が供給路5aの内壁面に接触しながら、コイン25が自重によって供給路5aを降下する脱水装置1について説明したが、コイン25の外周面が供給路5aの内壁面に接触しながら、コイン25が自重によって供給路5aを降下する脱水装置1であってもよい。
また、衝突体6がコイン25の下面に衝突する脱水装置1について説明したが、衝突体6がコイン25の外周面に衝突する脱水装置1であってもよい。
また、衝突体6がコイン25の偏心位置に衝突する脱水装置1について説明したが、衝突体6がコイン25の重心に衝突する脱水装置1であってもよい。
この場合、コイン25の自転による脱水効果は得られず、コイン25の速度変化によるコイン25の脱水効果のみとなる。
実施の形態5.
図7はこの実施の形態に係る脱水装置1の要部を示す側面図、図8は図7の脱水装置1の要部を示す平面図、図9は図8の脱水装置1の要部を示す側面図である。
この実施の形態に係る脱水装置1は、衝突手段7と、この衝突手段7に複数のパチンコ玉3を順次連続的に供給する円筒形状の供給部5と、衝突手段7に供給されたパチンコ玉3と衝突する衝突体6とを備えている。
衝突手段7は、円盤回転軸26を中心に回転可能な円盤27と、この円盤27の周縁部より径方向外側の4箇所に等間隔に取り付けられた保持部28と、円盤27の中央部からそれぞれの保持部28に向かってパチンコ玉3を案内するワイヤから構成された案内レール29とを有している。
なお、案内レール29は、ワイヤに限らず、パチンコ玉3を保持部28へ案内できるものであれば、その他の部材から構成されてもよい。
保持部28および案内レール29は、円盤27とともに回転する。
供給部5には、鉛直方向に沿って供給路5aが形成されており、供給部5は、供給路5aの下端部から円盤27の中央部にパチンコ玉3が供給されるように、配置されている。
この構成により、パチンコ玉3が回転部分(円盤回転軸26、案内レール29、円盤27等)と非回転部分(供給部5等)との間に噛み込まれて回転部分が停止することを抑制することができる。
なお、供給部5のパチンコ玉3は、供給部5内で回転部分とも非回転部分ともなり得るが、位置が移動可能であり、供給部5に存在するパチンコ玉3が極めて多くなり、隣接したパチンコ玉3間の摩擦抵抗で移動できなくなる場合を除き、噛み込まれる可能性は低い。
円盤回転軸26は、モータ(図示せず)に連結されており、このモータの駆動によって、円盤回転軸26とともに円盤27が、図8の矢印Bの方向に水平回転する。
なお、円盤27は水平回転でなくてもよい。
衝突体6は、保持部28の軌道上に設けられており、保持部28に保持されたパチンコ玉3と衝突する。
この衝突体6は、打撃部15に取り付けられており、この打撃部15は筐体(図示せず)に固定されている。
その他の構成は、実施の形態1と同様である。
次に、この実施の形態に係る脱水装置1の動作について説明する。
まず、供給路5a内のパチンコ玉3は、供給路5aを自重によって降下して、供給部5から円盤27の中央部に供給される。
円盤27の中央部に供給されたパチンコ玉3は、円盤27の水平回転によって生じる遠心力によって、円盤27の上面を径方向外側に向かって移動し、案内レール29に案内されて、保持部28に保持される。
保持部28に保持されたパチンコ玉3は、円盤27とともに回転して、衝突体6に激突し、衝突体6に激突したパチンコ玉3は保持部28から突き飛ばされる。
パチンコ玉3と衝突体6との衝突により、パチンコ玉3には、短時間の速度変化による衝撃が生じ、この衝撃がパチンコ玉3の表面に付着した水の表面張力より大きい場合に、パチンコ玉3の表面に付着した水は、パチンコ玉3が受ける衝撃とは逆方向へパチンコ玉3から引き離され、パチンコ玉3が脱水される。
保持部28から突き飛ばされたパチンコ玉3は、図示していないが、実施の形態1と同様に、遮蔽体である遮蔽板13の貫通孔13aを通過して衝突板11に衝突し、中底12に降下して、排出部8から筐体2の外へ排出される。
衝突体6とパチンコ玉3との衝突によってパチンコ玉3から分離した水は、図示していないが、実施の形態1と同様に、中底12から下方へ落下して、排水部9によって筐体2の外へ排出される。
この実施の形態に係る脱水装置1によれば、保持部28が、円盤回転軸26を中心に回転し、供給部5から供給されたパチンコ玉3を円盤回転軸26から径方向外側に離間して保持し、衝突体6が保持部28の軌道上に設けられ、衝突手段7は、保持部28を回転させて、保持部28に保持されたパチンコ玉3を衝突体6に激突させるので、パチンコ玉3を順次連続的に安定して脱水することができる。
また、遠心力によって、パチンコ玉3が保持部28へ移動するので、パチンコ玉3が衝突体6に衝突した後、後続のパチンコ玉3を素早く保持部28に保持させることができ、パチンコ玉3の脱水処理数を増大させることができる。
なお、この実施の形態では、4箇所に取り付けられた保持部28について説明したが、勿論この数に限らない。
また、円盤27と、保持部28と、案内レール29とを有した衝突手段7について説明したが、勿論このものに限らず、円盤27を有さず、保持部28と、この保持部28とともに回転する案内レール29とを有した衝突手段7であってもよい。
この場合、供給部5から供給されたパチンコ玉3は、案内レール29によって案内されて保持部28に保持される。
また、供給部5と円盤27とを一体に形成し、円盤27とともに供給部5を回転させてもよい。
この構成により、パチンコ玉3が回転部分と非回転部分との間に噛み込まれることを、より一層抑制することができる。
この場合、案内レール29を設けず、供給路5aを回転中心から外周側にL字形状に形成し、供給路5aから出たパチンコ玉3が保持部28に保持されるようにしてもよい。
実施の形態6.
図10はこの実施の形態に係る脱水装置1を示す側面図、図11は図10の脱水装置1を示す平面図である。
この実施の形態に係る脱水装置1は、衝突手段7と、この衝突手段7に複数のパチンコ玉3を順次連続的に供給する供給部5と、衝突手段7に供給されたパチンコ玉3と衝突する衝突体6とを備えている。
衝突手段7は、円盤回転軸26を中心に回転可能な回転体30を有し、この回転体30は、円盤27と、この円盤27の上面に取り付けられ、中央部から径方向外側の4方向に向かって延びた4組の案内レール29とを含んでいる。
案内レール29は、ワイヤから構成されている。
4組の案内レール29は、円盤回転軸26を中心に、放射状に配置されている。
供給部5には、鉛直方向に沿った供給路5aが形成されており、供給部5は、供給路5aの下端部から円盤27の中央部にパチンコ玉3が供給されるように、配置されている。
円盤回転軸26は、モータ(図示せず)に連結されており、このモータの駆動によって、円盤回転軸26とともに円盤27が、図11の矢印Cの方向に水平回転する。
なお、円盤27は水平回転でなくてもよい。
円盤27より径方向外側には、環形状の衝突体6が設けられている。
この衝突体6は、断面コ字形状をした一対の衝突体取付部31を介して、筐体2に着脱可能に取り付けられている。
衝突体6は、筐体2に着脱可能に取り付けられているので、パチンコ玉3との衝突によって磨耗した衝突体6を、新しい衝突体6に容易に交換することができる。
衝突体6は、衝突体6のパチンコ玉3と衝突する面と、衝突体6に衝突する直前のパチンコ玉3の移動方向との間の角度が非垂直となるように、配置されている。
その他の構成は、衝突板11および遮蔽体である遮蔽板13を備えていない点を除き、実施の形態5と同様である。
次に、この実施の形態に係る脱水装置1の動作について説明する。
まず、供給路5a内のパチンコ玉3は、供給路5aを自重によって降下し、供給部5から円盤27の中央部に供給される。
円盤27の中央部に供給されたパチンコ玉3は、円盤27の水平回転によって生じる遠心力によって、案内レール29に案内されながら、円盤27の上面を径方向外側に向かって移動する。
このとき、パチンコ玉3は、円盤27の上面を径方向外側に向かうほど、パチンコ玉3に働く遠心力が大きくなるので、隣接したパチンコ玉3が接触することはない。
遠心力によって加速されたパチンコ玉3は、円盤27の周縁部から放出されて、衝突体6に激突する。
パチンコ玉3と衝突体6との衝突により、パチンコ玉3には、短時間の速度変化による衝撃が生じ、この衝撃がパチンコ玉3の表面に付着した水の表面張力より大きい場合に、パチンコ玉3の表面に付着した水は、パチンコ玉3が受ける衝撃とは逆方向へパチンコ玉3から引き離され、パチンコ玉3が脱水される。
衝突体6に激突したパチンコ玉3は、衝突時の反力と重力とによって落下して、中底12に受け止められ、排出部8によって筐体2から排出される。
パチンコ玉3から分離した水は、中底12から落下して、排水部9によって筐体2から排出される。
この実施の形態に係る脱水装置1によれば、回転体30が、円盤回転軸26を中心に回転し、回転体30に供給されたパチンコ玉3が、回転体30の回転によって生じる遠心力によって回転体30から放出され、衝突体6に激突するので、パチンコ玉3を順次連続的に安定して脱水することができる。
また、衝突体6は、衝突体6のパチンコ玉3と衝突する面と、衝突体6に衝突する直前のパチンコ玉3の移動方向との間の角度が非垂直となるように、配置されているので、衝突体6と衝突したパチンコ玉3と、衝突体6に衝突する前のパチンコ玉3とが衝突することを抑制することができ、パチンコ玉3の脱水効果を向上させることができる。
なお、この実施の形態では、円盤27の中央部から径方向外側の4方向に向かって延びた4組の案内レール29について説明したが、勿論この数に限らない。
また、円盤27と案内レール29とを含んだ回転体30について説明したが、勿論このものに限らず、例えば、円盤27を含まず、案内レール29を含んだ回転体30であってもよい。
また、供給部5と円盤27とを一体に形成し、円盤27とともに供給部5を回転させてもよい。
また、供給路5aを回転中心から外周側にL字形状となるように形成して、回転体30と供給部5を共用にして、供給部5を回転させてもよい。
また、衝突体6と中底12との間に、遮蔽体を設けてもよい。この遮蔽体は、パチンコ玉3が通過可能な貫通孔が形成され、その他の部分を遮蔽した遮蔽板であり、衝突体6に衝突してパチンコ玉3から分離して飛び散った水滴が、遮蔽板で遮られて、中底12に落下したパチンコ玉3に再付着することを抑制して、脱水効果を向上させることができる。
実施の形態7.
図12はこの実施の形態に係る脱水装置1を示す側面図である。
この実施の形態に係る脱水装置1は、衝突手段7と、この衝突手段7に複数のパチンコ玉3を順次連続的に供給する供給部5と、衝突手段7に供給されたパチンコ玉3と衝突する平板形状の衝突体6とを備えている。
衝突手段7は、供給部5から供給されたパチンコ玉3が自重によって降下する降下路32aが形成された降下部32を有している。
降下路32aは、鉛直方向に沿って形成されており、その長さは、約1mとなっている。
なお、降下路32aは鉛直方向に限らず、水平方向から傾斜して形成され、パチンコ玉3が降下することができればよい。
また、降下路32aの長さは、1mに限らず、その他の寸法であってもよい。
衝突体6は、降下路32aの下流側に配置されている。
この衝突体6は、断面コ字形状をした一対の衝突体取付部33を介して、筐体2に着脱可能に取り付けられている。
衝突体6は、筐体2に着脱可能に取り付けられているので、パチンコ玉3との衝突によって磨耗した衝突体6を、新しい衝突体6に容易に交換することができる。
衝突体6は、衝突体6のパチンコ玉3と衝突する面と、衝突体6に衝突する直前のパチンコ玉3の移動方向との間の角度が非垂直となるように、配置されている。
その他の構成は、衝突板11および遮蔽板13を備えていない点を除き、実施の形態1と同様である。
次に、この実施の形態に係る脱水装置1の動作について説明する。
まず、供給路5a内のパチンコ玉3は、供給路5aを自重によって降下し、供給路5aから降下路32aへ供給される。
降下路32aに供給されたパチンコ玉3は、降下路32aを自重によって降下し、重力によって加速されて、衝突体6に激突する。
パチンコ玉3と衝突体6との衝突により、パチンコ玉3には、短時間の速度変化による衝撃が生じ、この衝撃がパチンコ玉3の表面に付着した水の表面張力より大きい場合に、パチンコ玉3の表面に付着した水は、パチンコ玉3が受ける衝撃とは逆方向へパチンコ玉3から引き離され、パチンコ玉3が脱水される。
衝突体6に激突したパチンコ玉3は、筐体2の内側で跳ね上がり、傾斜した中底12に受け止められて、排出部8によって筐体2から排出される。
パチンコ玉3から分離した水は、中底12から落下して、排水部9によって筐体2から排出される。
この実施の形態に係る脱水装置1によれば、パチンコ玉3が、自重によって降下路32aを降下して、衝突体6に激突するので、パチンコ玉3を順次連続的に安定して脱水することができる。
また、衝突体6を加速させたり、パチンコ玉3を加速させたりするためのモータを備える必要がないので、エネルギー効率を向上させることができる。
なお、この実施の形態では、遮蔽体を備えない脱水装置1について説明したが、衝突体6に衝突した後のパチンコ玉3が移動する経路上に設けられた遮蔽体を備えた脱水装置1であってもよい。
この遮蔽体は、パチンコ玉3が通過可能な貫通孔が形成され、その他の部分を遮蔽し、例えば、衝突体6と中底12との中間位置に垂直に立設された遮蔽板であり、衝突体6に衝突してパチンコ玉3から分離して飛び散った水滴が、遮蔽板で遮られて、中底12に落下したパチンコ玉3に再付着することを抑制して、脱水効果を向上させることができる。
また、上記各実施の形態では、脱液体装置として、水を取り除く脱水装置1を例に説明したが、勿論このものに限らず、水以外の液体を取り除く脱液体装置であってもよい。
また、上記各実施の形態では、固体物として、パチンコ玉3またはコイン25を例に説明したが、勿論このものに限らず、その他の個体物であってもよい。
1 脱水装置(脱液体装置)、2 筐体、3 パチンコ玉(固体物)、4 保持部、5 供給部、5a 供給路、6 衝突体(第1の衝突部)、7 衝突手段、8 排出部、8a 排出路、9 排水部、9a 排水路、10 衝突板取付部、11 衝突板(第2の衝突部)、12 中底、13 遮蔽板(遮蔽体)、13a 貫通孔、14 打撃部回転軸、15 打撃部、15a ギヤ部、16 打撃用ばね、17 打撃用ばね固定部、18 駆動軸、19 駆動ギヤ、19a 平面部、20 打撃部ストッパ、21 第1の衝突板(第2の衝突部)、22 第1の衝突板取付部、23 第2の衝突板(第3の衝突部)、24 第2の衝突板取付部、25 コイン(固体物)、26 円盤回転軸、27 円盤、28 保持部、29 案内レール、30 回転体、31 衝突体取付部、32 降下部、32a 降下路、33 衝突体取付部。

Claims (8)

  1. 液体が付着した固体物と衝突する第1の衝突部と、
    前記固体物を個々に保持する保持部と、
    前記保持部に複数の前記固体物を順次連続的に供給する供給部と、
    前記固体物または前記第1の衝突部の何れか一方を他方に衝突させる衝突手段とを備え、
    前記衝突手段は、前記第1の衝突部で、前記保持部に保持された前記固体物を個々に打撃して、前記保持部から前記固体物を断続的に突き飛ばすことで、前記固体物から前記液体の少なくとも一部を分離させることを特徴とする脱液体装置。
  2. 保持部は、回転軸を中心に回転可能に設けられ、前記供給部から供給された前記固体物を前記回転軸から径方向外側に離間して保持し
    前記第1の衝突部は、前記回転軸を中心に回転する前記保持部の軌道上に設けられ、
    前記衝突手段は、前記保持部を回転させて、前記保持部に保持された前記固体物を前記第1の衝突部に激突させ、前記保持部から前記固体物を突き飛ばすことを特徴とする請求項1に記載の脱液体装置。
  3. 前記第1の衝突部は、前記固体物の偏心位置に衝突することを特徴とする請求項または請求項に記載の脱液体装置。
  4. 前記第1の衝突部は、弾性体から構成されていることを特徴とする請求項ないし請求項の何れか1項に記載の脱液体装置。
  5. 前記保持部から突き飛ばされた前記固体物の軌道上に設けられ、前記保持部から突き飛ばされた前記固体物に衝突される第2の衝突部をさらに備えたことを特徴とする請求項ないし請求項の何れか1項に記載の脱液体装置。
  6. 前記第2の衝突部から跳ねた前記固体物の軌道上に設けられ、前記第2の衝突部から跳ねた前記固体物に衝突される第3の衝突部をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の脱液体装置。
  7. 前記第2の衝突部は、前記固体物と衝突する面と、前記第2の衝突部に衝突する直前の前記固体物の移動方向との間の角度が非垂直になるように配置されている請求項または請求項に記載の脱液体装置。
  8. 前記第1の衝突部に衝突した後の前記固体物が移動する経路上に設けられ、前記第1の衝突部に衝突した前記固体物が通過可能であるとともに、前記第1の衝突部に衝突した際に前記固体物から分離して飛散し、通過した後の前記固体物に向かって飛ぶ前記液体の一部を遮蔽する遮蔽体をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項の何れか1項に記載の脱液体装置。
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