JP5376515B2 - 複層塗膜形成方法及び塗装物品 - Google Patents
複層塗膜形成方法及び塗装物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5376515B2 JP5376515B2 JP2009163665A JP2009163665A JP5376515B2 JP 5376515 B2 JP5376515 B2 JP 5376515B2 JP 2009163665 A JP2009163665 A JP 2009163665A JP 2009163665 A JP2009163665 A JP 2009163665A JP 5376515 B2 JP5376515 B2 JP 5376515B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base coat
- aqueous
- parts
- paint
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
(1) 鋼板上に電着塗料を塗装し、加熱硬化させて硬化電着塗膜を形成せしめる工程;(2) 工程(1)で得られた硬化電着塗膜上に、水性第1ベースコート塗料(X)を塗装して、硬化膜厚が2〜15μmの範囲内の第1ベースコート塗膜を形成せしめる工程;(3) 工程(2)で得られた第1ベースコート塗膜上に、水性第2ベースコート塗料(Y)を塗装して、硬化膜厚が2〜15μmの範囲内の第2ベースコート塗膜を形成せしめる工程;
(4) 工程(3)で得られた第2ベースコート塗膜上に、クリヤーコート塗料(Z)を塗装してクリヤーコート塗膜を形成せしめる工程;及び
(5) 工程(2)〜(4)で形成された第1ベースコート塗膜、第2ベースコート塗膜及びクリヤーコート塗膜を加熱することによって、これら3つの塗膜を同時に硬化させる工程
を順次行うことからなり、
水性第1ベースコート塗料(X)が、水性第1ベースコート塗料(X)中の樹脂固形分100質量部を基準として、扁平顔料(a)を1〜20質量部含有し、水性第2ベースコート塗料(Y)が、水性第2ベースコート塗料(Y)中の樹脂固形分100質量部を基準として、体積基準の粒度分布による粒径が1〜10μmの範囲内の粒子の含有率が70〜100%の範囲内である扁平顔料(a1)を10〜20質量部含有し、且つクリヤーコート塗料(Z)が、水酸基含有アクリル樹脂(z−1)及びポリイソシアネート化合物(z−2)を含有することを特徴とする複層塗膜形成方法を提供するものである。
本発明の複層塗膜形成方法によれば、まず、被塗物である鋼板上に、電着塗料を塗装し、加熱硬化させることにより、硬化電着塗膜が形成せしめられる。
以上に述べた工程(1)で形成される硬化電着塗膜上には、次いで、水性第1ベースコート塗料(X)が塗装され、硬化膜厚が2〜15μmの範囲内の第1ベースコート塗膜が形成せしめられる。
水性第1ベースコート塗料(X)は、被膜形成性水性樹脂及び扁平顔料(a)を含んでなり、該塗料中の樹脂固形分100質量部を基準として、扁平顔料(a)を1〜20質量部含有する水性塗料である。
被膜形成性水性樹脂としては、水溶性又は水分散性を有するものであれば、それ自体既知の樹脂を特に制限なく使用することができる。該被膜形成性水性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニル樹脂等が挙げられ、これらはそれぞれ単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。これらのうち、特にアクリル樹脂及びポリエステル樹脂が好適である。
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等のノニオン性乳化剤が挙げられ、さらに、ラジカル重合性二重結合を有するアニオン性又はカチオン性の反応性乳化剤を使用することもできる。
酸、(無水)コハク酸、フマル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、(無水)マレイン酸等から選ばれる1種又はそれ以上の二塩基酸及びこれらの酸の低級アルキルエステル化物が主として用いられ、必要に応じて、安息香酸、クロトン酸、p−t−ブチル安息香酸、他各種脂肪酸等の一塩基酸;(無水)トリメリット酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸、(無水)ピロメリット酸、ブタントリカルボン酸等の3価以上の多塩基酸等を併用することができる。
扁平顔料(a)としては、例えば、マイカ、アルミナ、タルク、シリカ等が挙げられ、
これらはそれぞれ単独でもしくは2種以上組み合わせて使用することができる。なかでも、得られる塗膜の耐チッピング性の観点からタルクを使用することが好ましい。
以上に述べた工程(2)で形成される水性第1ベースコート塗料(X)の塗膜上には、次いで、水性第2ベースコート塗料(Y)が塗装される。
水性第2ベースコート塗料(Y)は、被膜形成性水性樹脂及び体積基準の粒度分布による粒径が1〜10μmの範囲内の粒子の含有率が70〜100%の範囲内にある扁平顔料(a1)を含んでなり、該塗料中の樹脂固形分100質量部を基準として、扁平顔料(a1)を10〜20質量部含有する水性塗料である。
被膜形成性水性樹脂としては、前述の水性第1ベースコート塗料(X)の説明において記載したものの中から適宜選択して使用することができる。
水性第2ベースコート塗料(Y)において使用される扁平顔料(a1)は、前述の水性第1ベースコート塗料(X)の説明において記載した扁平顔料(a)のうち、体積基準の粒度分布による粒径が1〜10μmの範囲内の粒子の含有率が70〜100%、特に75〜100%の範囲内にある扁平顔料である。なお、上記扁平顔料(a)の体積基準の粒度分布は、レーザー回折/散乱法によって測定される値である。
回転霧化塗装等の方法が好ましい。
以上に述べた工程(3)で形成される水性第2ベースコート塗料(Y)の塗膜上には、さらに、クリヤーコート塗料(Z)が塗装される。
本発明の複層塗膜形成方法において使用するクリヤーコート塗料(Z)は、基体樹脂として水酸基含有アクリル樹脂(z−1)及び架橋剤としてポリイソシアネート化合物(z−2)を含有する塗料である。
イルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン等の紫外線吸収性もしくは紫外線安定性重合性不飽和モノマー等が挙げられ、これらはそれぞれ単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
本発明の複層塗膜形成方法においては、上記工程(2)〜(4)で形成される未硬化の第1ベースコート塗膜、未硬化の第2ベースコート塗膜及び未硬化のクリヤーコート塗膜が同時に加熱硬化せしめられる。
アクリルエマルションの製造
製造例1
温度計、サーモスタット、撹拌装置、還流冷却器、窒素導入管及び滴下装置を備えた反応容器に脱イオン水100部及び「アクアロンKH−10」(注1)0.5部を仕込み、窒素気流中で撹拌混合し、80℃に昇温した。次いで、下記のモノマー乳化物(1)のうちの全量の1%及び3%過硫酸アンモニウム水溶液10.3部を反応容器内に導入し、80℃で15分間保持した。その後、残りのモノマー乳化物(1)を3時間かけて反応容器内に滴下し、滴下終了後1時間熟成を行なった。その後、下記のモノマー乳化物(2)を
2時間かけて滴下し、1時間熟成した後、5% 2−(ジメチルアミノ)エタノール水溶液42部を反応容器に徐々に加えながら30℃まで冷却し、100メッシュのナイロンクロスで濾過しながら排出し、平均粒子径100nm(サブミクロン粒度分布測定装置「COULTER N4型」(商品名、ベックマン・コールター社製)を用いて、脱イオン水で希釈し20℃で測定した)、酸価33mgKOH/g、水酸基価48mgKOH/g及び固形分30%のアクリルエマルションを得た。
(注1)「アクアロンKH−10」: ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩エステルアンモニウム塩:第一工業製薬株式会社製、商品名、有効成分:97%。
モノマー乳化物(1): 脱イオン水42部、「アクアロンKH−10」0.7部、メチレンビスアクリルアミド3部、スチレン4部、メチルメタクリレート13部、エチルアクリレート30部及びn−ブチルアクリレート20部を混合攪拌して、モノマー乳化物(1)を得た。
モノマー乳化物(2): 脱イオン水18部、「アクアロンKH−10」0.3部、過硫酸アンモニウム0.1部、スチレン3部、メチルメタクリレート6部、エチルアクリレート2部、n−ブチルアクリレート4部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部及びメタクリル酸5部を混合攪拌して、モノマー乳化物(2)を得た。
製造例2
温度計、サーモスタット、攪拌装置、還流冷却器及び水分離器を備えた反応器に、トリメチロールプロパン109部、1,6−ヘキサンジオール142部、ヘキサヒドロ無水フタル酸126部及びアジピン酸120部を仕込み、160℃〜230℃の間を3時間かけて昇温させた後、230℃で4時間縮合反応させた。次いで、得られた縮合反応生成物にカルボキシル基を付加するために、さらに無水トリメリット酸46部を加え、180℃で1時間反応させた後、オクタノールで希釈し、酸価49mgKOH/g、水酸基価140mgKOH/g、固形分70%、重量平均分子量6,400のポリエステル樹脂溶液を得た。
製造例3
製造例2で得たポリエステル樹脂溶液40部(樹脂固形分28部)、「MICRO ACE S−3」(商品名、日本タルク社製、タルク粉末)30部及び脱イオン水70部を混合し、2−(ジメチルアミノ)エタノールでpH8.0に調整した後、ペイントシェーカーで15分間分散して扁平顔料分散液(a−1)を得た。得られたタルク分散液において、粒径が1〜10μmの粒子の含有率は89%であった。
製造例2で得たポリエステル樹脂溶液40部(樹脂固形分28部)、「MICRO ACE S−3」(商品名、日本タルク社製、タルク粉末)30部及び脱イオン水70部を混合し、2−(ジメチルアミノ)エタノールでpH8.0に調整した後、ペイントシェーカーで25分間分散して扁平顔料分散液(a−2)を得た。得られたタルク分散液において、粒径が1〜10μmの粒子の含有率は78%であった。
製造例2で得たポリエステル樹脂溶液40部(樹脂固形分28部)、「MICRO ACE S−3」(商品名、日本タルク社製、タルク粉末)30部及び脱イオン水70部を混合し、2−(ジメチルアミノ)エタノールでpH8.0に調整した後、ペイントシェーカーで60分間分散して扁平顔料分散液(a−3)を得た。得られたタルク分散液において、粒径が1〜10μmの粒子の含有率は63%であった。
製造例2で得たポリエステル樹脂溶液40部(樹脂固形分28部)、「バリエースB−34」(商品名、堺化学工業社製、硫酸バリウム粉末)30部及び脱イオン水70部を混合し、2−(ジメチルアミノ)エタノールでpH8.0に調整した後、ペイントシェーカーで60分間分散して硫酸バリウム分散液を得た。
製造例7
製造例2で得たポリエステル樹脂溶液20部(樹脂固形分14部)、「カーボンMA−100」(商品名、三菱化学社製、カーボンブラック)10部及び脱イオン水60部を混合し、2−(ジメチルアミノ)エタノールでpH8.2に調整した後、ペイントシェーカーで30分間分散して着色顔料分散液を得た。
製造例8
撹拌混合容器内において、製造例1で得たアクリルエマルション100部、製造例2で得たポリエステル樹脂溶液18部、製造例3で得た扁平顔料分散液(a−1)56部、製造例6で得た硫酸バリウム分散液46部、製造例7で得た着色顔料分散液45部及び「サイメル325」(商品名、日本サイテックインダストリーズ社製、メラミン樹脂)を均一に混合した。得られた混合物に「プライマルASE−60」(商品名、ロームアンドハース社製、増粘剤)、2−(ジメチルアミノ)エタノール及び脱イオン水を添加して、pH8.0、塗料固形分23%、20℃におけるフォード且つプNo.4による粘度が40秒である水性第1ベースコート塗料(X−1)を得た。
製造例8において、配合組成を下記表1に示す通りとする以外は、製造例8と同様にして、pH8.0、固形分23%、20℃におけるフォード且つプNo.4による粘度が40秒である水性第1ベースコート塗料(X−2)〜(X−8)を得た。
製造例16
撹拌混合容器内において、製造例1で得たアクリルエマルション100部、製造例2で得たポリエステル樹脂溶液18部、製造例3で得た扁平顔料分散液(a−1)56部、製造例6で得た硫酸バリウム分散液46部、製造例7で得た着色顔料分散液45部及び「サ
イメル325」(商品名、日本サイテックインダストリーズ社製、メラミン樹脂)を均一に混合した。得られた混合物に「プライマルASE−60」(商品名、ロームアンドハース社製、増粘剤)、2−(ジメチルアミノ)エタノール及び脱イオン水を添加して、pH8.0、塗料固形分23%、20℃におけるフォードカップNo.4による粘度が40秒である水性第1ベースコート塗料(Y−1)を得た。
製造例16において、配合組成を下記表2に示す通りとする以外は、製造例16と同様にして、pH8.0、固形分23%、20℃におけるフォードカップNo.4による粘度が40秒である水性第2ベースコート塗料(Y−2)〜(Y−6)を得た。
製造例22
攪拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入口を備えた四つ口フラスコに、「スワゾール1000」(商品名、丸善石油化学(株)製、芳香族石油系溶剤)22部及び酢酸ブチル10部を仕込み125℃に昇温し、同温度にて、下記表1に示すモノマー、重合開始剤(t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート)4.5部及び「スワゾール1000」20部からなる組成のモノマー混合物を3時間かけて滴下した。滴下終了後、125℃で30分間保持し、次いで、追加触媒として、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート0.5部及び「スワゾール1000」8部からなる混合溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、125℃で1時間保持して固形分60%の水酸基含有アクリル樹脂溶液(z−1−1)を得た。
製造例22において、モノマー混合物の組成を、下記表3に示す組成に変更する以外は、製造例22と同様にして、水酸基含有アクリル樹脂溶液(z−1−2)〜(z−1−5)を得た。得られた水酸基含有アクリル樹脂溶液(z−1−1)〜(z−1−5)の固形分及び樹脂性状値を表3に示す。
製造例22〜26で得た水酸基含有アクリル樹脂溶液(z−1−1)〜(z−1−5)を用いて、下記表4に示す配合にて塗装直前に混合して塗料化を行い各クリヤーコート塗料(Z−1)〜(Z−5)を作製した。表4における(注2)及び(注3)は、それぞれ下記の意味を有する。
(注2)「スミジュールN−3300」: 商品名、住友バイエルウレタン(株)製、ヘキサメチレンジイソイシアネートのイソシアヌレート体、NCO含量21.5%。
(注3)「BYK306」: 商品名、ビックケミー(株)製、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、固形分12.5%。
合金化溶融亜鉛めっき鋼板に「エレクロンGT−10」(商品名、関西ペイント社製、熱硬化型エポキシ樹脂系カチオン電着塗料)を硬化膜厚20μmになるように電着塗装し、170℃で30分間加熱して硬化させて試験用被塗物とした。
上記試験用被塗物に、製造例8で得た水性第1ベースコート塗料(X−1)を、硬化膜厚6μmとなるように静電塗装した。その未硬化のベースコート塗膜上に、製造例16で得た水性第2ベースコート塗料(Y−1)を、硬化膜厚6μmとなるように静電塗装し、次いで、その未硬化のベースコート塗膜上に、製造例27で得たクリヤーコート塗料(Z−1)を硬化膜厚30μmとなるように塗装し、7分間放置した後、140℃で30分間加熱してこれら3層の塗膜を同時に硬化させることにより試験板を作製した。
実施例1における水性第1ベースコート塗料(X−1)、水性第2ベースコート塗料(Y−1)及びクリヤーコート塗料(Z−1)を下記表5に示す水性ベースコート塗料及びクリヤーコート塗料に変更する以外は、実施例1と同様に操作して、実施例2〜9及び比較例1〜5の試験板を作製した。なお、表5における(注4)は下記の意味を有する。
(注4)クリヤーコート塗料(Z−6): 「マジクロンKINO−2500」(商品名、関西ペイント社製、カルボキシル基含有樹脂及びエポキシ基含有樹脂を含む溶剤型上塗りクリヤーコート塗料)。
上記実施例2〜9及び比較例1〜5で得られた各試験板について、下記の試験方法により評価を行なった。その結果を表4に示す。
(試験方法)
平滑性: 「Wave Scan DOI」(商品名、BYK Gardner社製)によって測定されるWb値を用いて評価した。Wb値は、0.3〜1mm程度の波長の表面粗度の振幅の指標であり、測定値が小さいほど塗面の平滑性が高いことを示す。
耐チッピング性: スガ試験機社製の飛石試験機JA−400型(商品名、チッピング試験装置)の試片保持台に試験板を設置し、−20℃において、30cmの距離から0.392MPa(4kgf/cm2)の圧縮空気により、粒度7号の花崗岩砕石50gを試験板に45度の角度で衝突させた。その後、得られた試験板を水洗して、乾燥し、塗面に布粘着テープ(ニチバン社製)を貼着して、それを剥離した後、塗膜のキズの発生程度等
を目視で観察し、下記基準により評価した。
◎:キズの大きさが極めて小さく、電着面や素地の鋼板が露出していない
○:キズの大きさが小さく、電着面や素地の鋼板が露出していない
△:キズの大きさは小さいが、電着面や素地の鋼板が露出している
×:キズの大きさはかなり大きく、素地の鋼板も大きく露出している。
Claims (3)
- 下記の工程(1)〜(5):
(1) 鋼板上に電着塗料を塗装し、加熱硬化させて硬化電着塗膜を形成せしめる工程;
(2) 工程(1)で得られた硬化電着塗膜上に、水性第1ベースコート塗料(X)を塗装して、硬化膜厚が2〜15μmの範囲内の第1ベースコート塗膜を形成せしめる工程;
(3) 工程(2)で得られた第1ベースコート塗膜上に、水性第2ベースコート塗料(Y)を塗装して、硬化膜厚が2〜15μmの範囲内の第2ベースコート塗膜を形成せしめる工程;
(4) 工程(3)で得られた第2ベースコート塗膜上に、クリヤーコート塗料(Z)を塗装してクリヤーコート塗膜を形成せしめる工程;及び
(5) 工程(2)〜(4)で形成された第1ベースコート塗膜、第2ベースコート塗膜及びクリヤーコート塗膜を加熱することによって、これら3つの塗膜を同時に硬化させる工程
を順次行うことからなり、
水性第1ベースコート塗料(X)が、水性第1ベースコート塗料(X)中の樹脂固形分100質量部を基準として、タルクを1〜20質量部含有し、水性第2ベースコート塗料(Y)が、水性第2ベースコート塗料(Y)中の樹脂固形分100質量部を基準として、体積基準の粒度分布による粒径が1〜10μmの範囲内の粒子の含有率が70〜100%の範囲内であるタルクを10〜20質量部含有し、水性第2ベースコート塗料(Y)中の樹脂固形分100質量部を基準として、硫酸バリウムを1〜20質量部含有し且つタルクと硫酸バリウムとの配合比率が、タルク/硫酸バリウムの質量比で、4/1〜1/2の範囲内にあり、そしてクリヤーコート塗料(Z)が、水酸基含有アクリル樹脂(z−1)及びポリイソシアネート化合物(z−2)を含有し、且つ水酸基含有アクリル樹脂(z−1)が5,000〜10,000の範囲内の重量平均分子量及び10〜50mgKOH/gの範囲内の2級水酸基由来の水酸基価を有することを特徴とする複層塗膜形成方法。 - 鋼板が、合金化溶融亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、電気亜鉛めっき鋼板及び冷延鋼板のいずれかである請求項1に記載の複層塗膜形成方法。
- 請求項1又は2に記載の複層塗膜形成方法により塗装された物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009163665A JP5376515B2 (ja) | 2009-04-24 | 2009-07-10 | 複層塗膜形成方法及び塗装物品 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009106676 | 2009-04-24 | ||
JP2009106676 | 2009-04-24 | ||
JP2009163665A JP5376515B2 (ja) | 2009-04-24 | 2009-07-10 | 複層塗膜形成方法及び塗装物品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010269300A JP2010269300A (ja) | 2010-12-02 |
JP5376515B2 true JP5376515B2 (ja) | 2013-12-25 |
Family
ID=43417773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009163665A Active JP5376515B2 (ja) | 2009-04-24 | 2009-07-10 | 複層塗膜形成方法及び塗装物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5376515B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014004552A (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Kansai Paint Co Ltd | 複層塗膜形成方法及び塗装物品 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09327650A (ja) * | 1996-06-12 | 1997-12-22 | Kansai Paint Co Ltd | 塗膜形成方法 |
KR100240897B1 (ko) * | 1996-06-14 | 2000-07-01 | 사사키 요시오 | 다층 금속 도막 형성방법 |
JP4589512B2 (ja) * | 2000-10-05 | 2010-12-01 | 関西ペイント株式会社 | 塗膜形成方法 |
JP2004091596A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-03-25 | Kansai Paint Co Ltd | 紫外線硬化型被膜形成組成物 |
JP4094912B2 (ja) * | 2002-09-09 | 2008-06-04 | 関西ペイント株式会社 | 複層塗膜形成方法 |
JP2005000787A (ja) * | 2003-06-11 | 2005-01-06 | Nippon Paint Co Ltd | 自動車車体の塗装仕上げ方法及び自動車車体 |
-
2009
- 2009-07-10 JP JP2009163665A patent/JP5376515B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010269300A (ja) | 2010-12-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6180497B2 (ja) | 共重合体、該共重合体を含有する水性塗料組成物及び複層塗膜形成方法 | |
JP6523969B2 (ja) | 水性塗料組成物 | |
JP5491865B2 (ja) | 水性塗料組成物及び複層塗膜形成方法 | |
JP5143078B2 (ja) | 複層塗膜形成方法 | |
JP5976001B2 (ja) | 塗膜形成方法及び塗装物品 | |
GB2421507A (en) | Thermosetting water-based paint | |
WO2006028262A1 (ja) | 熱硬化性水性塗料組成物 | |
WO2013125705A1 (ja) | 複層塗膜形成方法、及び塗装物品 | |
JP2002194037A (ja) | 顔料分散樹脂及びこの樹脂を含有する水性顔料分散体 | |
WO2013151143A1 (ja) | 水性塗料組成物、及び塗装物品の製造方法 | |
JP2014004552A (ja) | 複層塗膜形成方法及び塗装物品 | |
US20220134380A1 (en) | Method for forming a multilayer coating film | |
JP5988428B2 (ja) | 多成分型有機溶剤系の下塗り用塗料組成物及びこれを用いた補修塗装方法 | |
JP5603177B2 (ja) | 共重合体、該共重合体を含有する水性塗料組成物及び複層塗膜形成方法 | |
JP2010227753A (ja) | 積層塗膜形成方法および塗装物 | |
JP5015884B2 (ja) | 複層塗膜形成方法 | |
JP5476260B2 (ja) | 樹脂組成物、該樹脂組成物を含有する水性塗料組成物及び複層塗膜形成方法 | |
JP6076441B2 (ja) | 共重合体、該共重合体を含有する水性塗料組成物及び複層塗膜形成方法 | |
JP2002012811A (ja) | 顔料分散樹脂の製造方法及びこの樹脂を含有する水性顔料分散体 | |
JP2001279164A (ja) | 塗料組成物 | |
JP5323361B2 (ja) | 複層塗膜形成方法 | |
JP5376515B2 (ja) | 複層塗膜形成方法及び塗装物品 | |
KR101077394B1 (ko) | 터펜을 포함하는 코팅물 | |
JP2002053628A (ja) | 顔料分散樹脂の製造方法及びこの樹脂を含有する水性顔料分散体 | |
JP2002206013A (ja) | 顔料分散樹脂及びこの樹脂を含有する水性顔料分散体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111117 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120919 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121002 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130820 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130918 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5376515 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |