JP5376066B2 - リングネットワークを構築する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、リングネットワークを構築する方法、およびリングネットワーク上に設けられる伝送装置に係わる。
光伝送システムのリングプロテクションを実現するための技術の1つとして、BLSR(Bi-directional Line Switched Ring)が実用化されている。BLSRを採用する伝送システムでは、複数のノードが1組の伝送路でリング状に接続されている。1組の伝送路は、互いに逆方向に信号を伝送するように構成される。ただし、通常運用時は、1組の伝送路のうちの一方を介してデータ信号が伝送される。すなわち、1組の伝送路のうちの一方は現用系として使用され、他方は予備系として使用される。
BLSRを採用する伝送システムにおいて障害が発生すると、ノード装置は、その障害を迂回するパスを形成するように、データ信号の伝送経路を自律的に切り替える。この結果、伝送システムは、現用系の伝送路だけでなく予備系の伝送路も使用してデータ信号を伝送することになる。
BLSRにおいては、各ノード装置は、障害発生時に自律的に伝送経路を切り替えるために、各ノード装置の接続情報であるネットワークのトポロジを認識している。ネットワークのトポロジを表すトポロジ情報は、例えば、各ノード装置に一意に割り当てられているノードIDを利用して生成される。なお、BLSRにおいて、障害を検出して自動的にパスを復旧させる機能は、APS(Automatic Protection Switching)と呼ばれることがある。
関連する技術として、複数の伝送装置を伝送路によってリング状に接続したリングネットワークに於けるトポロジ構築を自動的に行うリングネットワーク構築方法が提案されている。この方法は、伝送フレームのオーバーヘッドの中のトポロジ情報の転送用の単一又は複数のバイト(例えば、D1〜D12のユーザ使用可能の複数バイト)と、このバイトによるトポロジ情報の転送方向と、トポロジ構築完了判定条件とを全伝送装置に設定する過程と、指定された伝送装置から、設定したバイトによりトポロジ情報を設定転送方向に順次送出し、トポロジ構築完了判定条件に従ってトポロジ構築完了か否かを判定する過程とを含む。(例えば、特許文献1)
また、他の関連する技術として、時分割多重された光信号が双方向に伝送しうるリング伝送システムにおいて使用される光伝送装置が提案されている。この光伝送装置は、双方向リング伝送路に接続され、伝送リングとこの伝送リングに接続された他の伝送リングとの間の接続形態を認識する接続形態認識手段と、接続形態認識手段に接続され、障害が発生した区間を検出する障害区間検出手段と、接続形態認識手段と障害区間検出手段とに接続され、接続形態と区間とに基づいて伝送経路を切り替えするループバック切り替え制御手段を備える。(例えば、特許文献2)
特開2004−214826号公報 特開2006−129530号公報
SONET/SDH(Synchronous Optical NETwork/Synchronous Digital Hierarchy)で使用されるBLSRでは、1つのリングネットワーク上に最大で16のノードを配置することができる。しかし、近年では、1つのリングネットワーク上により多くのノードを配置したいという要求が高まってきている。このため、例えば、近年のOTN(Optical Transport Network)アーキテクチャは、1つのリングネットワーク上で最大で128または256のノードを配置できるように規定している。
ところで、BLSRを実現するためには、各ノードに対して互いに異なるノードIDを割り当てる必要がある。しかし、1つのリングネットワーク上に配置されるノードの数が増加すると、各ノードに対して互いに異なるノードIDを割り当てて管理することが困難になる。
例えば、リングネットワーク上に新たにノード装置を追加する際には、ネットワークを構築または管理するオペレータは、まず、リングネットワーク上の各ノード装置のノードIDを確認する。続いて、オペレータは、未使用のノードIDをサーチして取得する。そして、オペレータは、新たなノード装置に対して取得したノードIDを割り当てる。したがって、1つのリングネットワーク上に配置されるノードの数が増加すると、ノードIDの割当ておよび管理に要する時間が長くなる。また、複数のノード装置に誤って同じノードIDを重複して割り当ててしまう等の設定ミスが発生しやすくなる。
なお、この問題は、BLSRを採用する伝送システムにおいてのみ発生するものではない。すなわち、上述の問題は、複数の伝送装置が伝送路によってリング状に接続されたリングネットワークにおいて発生し得る。
したがって、本発明の課題は、複数の伝送装置が伝送路によってリング状に接続されたリングネットワークにおいて、各伝送装置にIDを割り当てる作業を簡単にすることである。
本発明の1つの態様のネットワーク構築方法は、複数の伝送装置が伝送路によってリング状に接続されたリングネットワークにおいて使用される。そして、ネットワーク構築方法は、前記リングネットワークにフレームを周回させ、各伝送装置は、予め決められた規則に従って前記フレームにIDを書き込み、前記複数の伝送装置により前記フレームに書き込まれた複数のIDが所定の条件を満たすか否かを判定し、前記複数のIDが前記条件を満たすときに、各伝送装置は、前記複数のIDの中から前記規則に従って対応するIDを取得する。
本出願において開示される構成または方法によれば、複数の伝送装置が伝送路によってリング状に接続されたリングネットワークにおいて、各伝送装置にIDを割り当てる作業が簡単になる。
実施形態のネットワーク構築方法を使用するネットワークの一例を示す図である。 実施形態のネットワーク構築方法を説明する図(手順1)である。 実施形態のネットワーク構築方法を説明する図(手順2)である。 実施形態のネットワーク構築方法を説明する図(手順3)である。 特定伝送装置がノードIDを決定する方法を説明する図である。 一部の伝送装置にノードIDが割り当てられているときのネットワーク構築方法を説明する図(手順1)である。 一部の伝送装置にノードIDが割り当てられているときのネットワーク構築方法を説明する図(手順2)である。 一部の伝送装置にノードIDが割り当てられているときのネットワーク構築方法を説明する図(手順3)である。 重複するノードIDが割り当てられたときの処理を説明する図である。 ノード数が許容数を超えているときの処理を説明する図である。 ノード数が許容数を超えているときの他の処理を説明する図である。 一部の区間の帯域が他の区間と異なっているときの処理を説明する図である。 トポロジ構築フレームの実施例である。 OTU/ODU/OPUオーバーヘッドの形式を示す図である。 伝送装置の構成を示す図である。 オーバーヘッド部の構成を示す図である。 ネットワーク構築方法の開始時にトポロジ構築フレームを送信する処理を示すフローチャートである。 トポロジ構築フレームを受信した伝送装置の処理を示すフローチャート(その1)である。 トポロジ構築フレームを受信した伝送装置の処理を示すフローチャート(その2)である。 トポロジ構築フレームを受信した伝送装置の処理を示すフローチャート(その3)である。 ネットワーク構築方法の第1の実施例を示す図(その1)である。 ネットワーク構築方法の第1の実施例を示す図(その2)である。 ネットワーク構築方法の第1の実施例を示す図(その3)である。 ネットワーク構築方法の第1の実施例を示す図(その4)である。 ネットワーク構築方法の第2の実施例を示す図である。 ネットワーク構築方法の第3の実施例を示す図である。 ネットワーク構築方法の第4の実施例を示す図である。 ネットワーク構築方法の第5の実施例を示す図である。 ネットワーク構築方法の第6の実施例を示す図である。
図1は、実施形態のネットワーク構築方法を使用するネットワークの一例を示す図である。図1に示すネットワークは、複数の伝送装置1a〜1fを備える。伝送装置1a〜1fは、1組の伝送路2a、2bによってリング状に接続されている。そして、図1に示すリングネットワークは、この例では、リングプロテクションを実現するためにBLSRを提供する。
各伝送装置(ノード装置)1a〜1fは、伝送路2a、2bを介して光信号を送信および受信する光伝送装置である。また、各伝送装置1a〜1fは、WDM光信号を送信および受信するWDM伝送装置であってもよい。この場合、各伝送装置1a〜1fは、光分岐挿入装置(OADM:Optical Add Drop Multiplexer)を備えてもよい。
伝送路2a、2bは、それぞれ、光信号を伝送する光ファイバ伝送路である。伝送路2a、2bは、互いに逆方向に光信号を伝送する。この例では、伝送路2aは、反時計回りに光信号を伝送する。また、伝送路2bは、時計回りに光信号を伝送する。ただし、通常運用時は、伝送路2a、2bのうちの一方を介して光信号が伝送される。
以下の説明においては、各伝送装置1a〜1fが配置される地点を「ノード」と呼ぶ。ここで、BLSRを実現するために、各伝送装置1a〜1fにはそれぞれ識別子が割り当てられる。したがって、以下の説明では、各伝送装置1a〜1fに割り当てられる識別子を「ノードID(または単に「ID」)」と呼ぶ。さらに、各伝送装置1a〜1fは、BLSRを実現するために、ネットワークのトポロジを表すトポロジ情報を保持する。
実施形態のネットワーク構築方法は、上述のネットワークにおいて、伝送装置1a〜1fに対してそれぞれノードIDを割り当てる手順(或いは、各伝送装置1a〜1fがノードIDを取得する手順)を含む。また、実施形態のネットワーク構築方法は、伝送装置1a〜1fに対してそれぞれトポロジ情報を設定する手順(或いは、各伝送装置1a〜1fがトポロジ情報を取得する手順)を含む。
なお、図1に示すネットワークは、BLSRを提供するために、1組の伝送路2a、2bを備えるが、2組以上の伝送路を備えるようにしてもよい。また、実施形態のネットワーク構築方法を使用するネットワークは、BLSRシステムでなくてもよい。すなわち、実施形態のネットワーク構築方法は、複数の伝送装置が伝送路によってリング状に接続されたリングネットワークにおいて使用可能である。
図2〜図4は、実施形態のネットワーク構築方法を説明する図である。なお、以下の説明においては、図2に示すように、ネットワーク構築方法を開始するときに、伝送装置1a〜1fにはノードIDが割り当てられていないものとする。
実施形態のネットワーク構築方法においては、ネットワークを構築または管理するオペレータは、伝送装置1a〜1fの中から、トポロジ構築フレームを生成して送信する伝送装置を選択する。以下の説明では、トポロジ構築フレームを生成して送信する伝送装置を「特定伝送装置」と呼ぶことがある。この実施例では、伝送装置1aが特定伝送装置として動作するものとする。また、トポロジ構築フレームは、後で説明するが、ネットワークを構築する手順において使用するコマンドを含む。すなわち、特定伝送装置は、コマンドを起動する役割を担っている。よって、特定伝送装置のことを「コマンド起動ノード」と呼ぶことがある。
実施形態のネットワーク構築方法は、ネットワーク上のノード数を検出する手順、各伝送装置に仮ノードIDを割り当てる手順、各伝送装置にノードIDおよびトポロジ情報を設定する手順を有する。以下、これらの3つの手順を順番に説明する。
(1)ノード数の検出(図2)
伝送装置1aは、トポロジ構築フレームを生成する。このトポロジ構築フレームは、ノード数を検出するコマンドCmd01を含む。よって、以下では、コマンドCmd01を含むフレームをトポロジ構築フレーム01と呼ぶ。続いて、伝送装置1aは、トポロジ構築フレーム01のデータ領域に、自分(すなわち、伝送装置1a)が存在することを表す存在情報を書き込む。この例では、存在情報は「00」である。そして、伝送装置1aは、リングネットワークを周回するように、トポロジ構築フレーム01を伝送装置1bへ送信する。
伝送装置1bは、伝送装置1aからトポロジ構築フレーム01を受信すると、自分(すなわち、伝送装置1b)が存在することを表す存在情報をトポロジ構築フレーム01のデータ領域に書き込む。このとき、伝送装置1bは、直前の伝送装置(すなわち、伝送装置1a)によって書き込まれている存在情報の後ろに自分(すなわち、伝送装置1b)の存在情報を追加する。そして、伝送装置1bは、トポロジ構築フレーム01を伝送装置1cへ送信する。よって、伝送装置1bから伝送装置1cへ送信されるトポロジ構築フレーム01のデータ領域には、2つの「00」が書き込まれている。
伝送装置1cは、伝送装置1bからトポロジ構築フレーム01を受信すると、自分(すなわち、伝送装置1c)が存在することを表す存在情報をそのトポロジ構築フレーム01のデータ領域に書き込む。このとき、伝送装置1cは、直前の伝送装置(すなわち、伝送装置1b)によって書き込まれた存在情報の後ろに自分(すなわち、伝送装置1c)の存在情報を追加する。そして、伝送装置1cは、トポロジ構築フレーム01を伝送装置1dへ送信する。よって、伝送装置1cから伝送装置1dへ送信されるトポロジ構築フレーム01のデータ領域には、3つの「00」が書き込まれている。
トポロジ構築フレーム01を受信したときの伝送装置1d〜1fの動作は、基本的に、伝送装置1b、1cと同じである。したがって、伝送装置1fから伝送装置1aへ送信されるトポロジ構築フレーム01のデータ領域には、6つの「00」が書き込まれている。
伝送装置1aは、伝送装置1fからトポロジ構築フレーム01を受信すると、データ領域の内容に基づいて、リングネットワーク上に配置されている伝送装置の数(すなわち、ノード数)を検出する。この例では、トポロジ構築フレーム01のデータ領域に6つの「00」が書き込まれている。したがって、伝送装置1aは、リングネットワーク上のノード数(すなわち、伝送装置の数)が「6」であると判定する。
(2)仮ノードIDの割当て(図3)
伝送装置1aは、トポロジ構築フレーム01に設定されているコマンド識別子Cmdを「01」から「02」に更新することにより、トポロジ構築フレーム02を生成する。したがって、この時点で、トポロジ構築フレーム02のデータ領域には、6つの「00」が書き込まれている。ここで、コマンドCmd02は、トポロジ構築フレーム02のデータ領域にIDを書き込むことを各伝送装置に指示する。すなわち、各伝送装置は、コマンドCmd02を含むトポロジ構築フレーム02を受信すると、そのデータ領域にIDを書き込む。したがって、以下の説明では、トポロジ構築フレームのデータ領域に書き込まれるデータを「ノードIDデータ」と呼ぶことがある。
伝送装置1aは、仮ノードIDを生成する。ここで、伝送装置1aは、特定伝送装置である。よって、伝送装置1aは、仮ノードIDとして任意の値を使用できる。この例では、伝送装置1aは、仮ノードID「01」を生成する。続いて、伝送装置1aは、伝送装置1aが先にデータ領域に書き込んだ存在情報を、伝送装置1aが生成した仮ノードIDに書き換える。すなわち、データ領域内のノードIDデータは「00,00,00,00,00,00」から「01,00,00,00,00,00」に更新される。そして、伝送装置1aは、リングネットワークを周回するように、トポロジ構築フレーム02を伝送装置1bへ送信する。
伝送装置1bは、伝送装置1aからトポロジ構築フレーム02を受信すると、仮ノードIDを生成する。このとき、伝送装置1bは、トポロジ構築フレーム02のデータ領域に既に書き込まれている仮ノードID以外の値を生成する。すなわち、伝送装置1bは「01」以外の値を生成する。この例では、伝送装置1bは、仮ノードID「02」を生成している。つづいて、伝送装置1bは、伝送装置1bが先にデータ領域に書き込んだ存在情報を、伝送装置1bが生成した仮ノードIDに書き換える。すなわち、ノードIDデータは「01,00,00,00,00,00」から「01,02,00,00,00,00」に更新される。そして、伝送装置1bは、トポロジ構築フレーム02を伝送装置1cへ送信する。
伝送装置1cは、伝送装置1bからトポロジ構築フレーム02を受信すると、データ領域に既に書き込まれている仮ノードID以外の値を生成する。すなわち、伝送装置1bは「01」「02」以外の値を生成する。この例では、伝送装置1bは、仮ノードID「03」を生成する。また、伝送装置1cは、伝送装置1bと同様にデータ領域を更新する。よって、ノードIDデータは「01,02,00,00,00,00」から「01,02,03,00,00,00」に更新される。そして、伝送装置1cは、トポロジ構築フレーム02を伝送装置1dへ送信する。
トポロジ構築フレーム02を受信したときの伝送装置1d〜1fの動作は、基本的に、伝送装置1b、1cと同じである。ただし、伝送装置1d、1e、1fは、それぞれ仮ノードID「04」「05」「06」を生成する。したがって、伝送装置1fから伝送装置1aへ送信されるトポロジ構築フレーム02のノードIDデータは、図3に示すように、「01,02,03,04,05,06」に更新されている。
伝送装置1aは、伝送装置1fからトポロジ構築フレーム02を受信すると、データ領域に保持されているノードIDデータに基づいて、伝送装置1a〜1fにより生成された仮ノードIDが所定の条件を満たすか否かを判定する。この例では、伝送装置1aは、少なくとも、伝送装置1a〜1fにより生成された仮ノードIDが互いに異なっているか否かを判定する。伝送装置1a〜1fにより生成された仮ノードIDが互いに異なっていれば、伝送装置1aは、ノードIDおよびトポロジ情報を設定する手順を開始する。なお、伝送装置1aは、伝送装置1a〜1fにより生成された仮ノードIDが他の条件を満たすか否かを判定してもよい。例えば、伝送装置1aは、ノードIDデータが「00」を含まないことを確認してもよい。ノードIDデータが「00」を含む場合、伝送装置1aは、トポロジ構築フレーム02に仮ノードIDを書き込んでいない伝送装置が存在すると判定し、アラームを出力する。
(3)ノードIDおよびトポロジ情報の設定(図4)
伝送装置1aは、トポロジ構築フレーム02に設定されているコマンド識別子Cmdを「02」から「03」に更新することにより、トポロジ構築フレーム03を生成する。この時点で、トポロジ構築フレーム03のノードIDデータは「01,02,03,04,05,06」である。なお、コマンドCmd03は、トポロジ構築フレーム03のデータ領域内の複数のIDの中から対応するIDを取得することを各伝送装置に指示する。また、この例では、コマンドCmd03は、トポロジ構築フレーム03のデータ領域内の複数のIDに基づいてトポロジ情報を取得することも各伝送装置に指示する。
伝送装置1aは、トポロジ構築フレーム03のデータ領域に保持されているノードIDデータに基づいて、ノードIDおよびトポロジ情報を取得する。具体的には、伝送装置1aは、伝送装置1aが先にデータ領域に書き込んだ仮ノードIDを、正規のノードIDとして取得する。この例では、伝送装置1aは、データ領域の先頭に仮ノードIDを書き込んでいる。したがって、伝送装置1aは、ノードIDデータ「01,02,03,04,05,06」の第1番目の値「01」を、正規のノードIDとして取得する。
また、伝送装置1aは、トポロジ構築フレーム03のノードIDデータに基づいてトポロジ情報を取得する。ここで、伝送装置1aは、特定伝送装置である。よって、伝送装置1aにおいては、ノードIDデータがトポロジ情報である。すなわち、伝送装置1aは、トポロジ情報「01,02,03,04,05,06」を取得する。このトポロジ情報は、現用系リングの信号の伝送方向において、「02」「03」「04」「05」「06」で識別される伝送装置が順番に配置されていることを表す。そして、伝送装置1aは、リングネットワークを周回するように、トポロジ構築フレーム03を伝送装置1bへ送信する。
伝送装置1bは、伝送装置1aからトポロジ構築フレーム03を受信すると、ノードIDおよびトポロジ情報を取得する。具体的には、伝送装置1bは、伝送装置1bが先にデータ領域に書き込んだ仮ノードIDを、正規のノードIDとして取得する。ここで、伝送装置1bは、データ領域の2番目に仮ノードIDを書き込んでいる。よって、伝送装置1bは、ノードIDデータ「01,02,03,04,05,06」の第2番目の値「02」を、正規のノードIDとして取得する。
また、伝送装置1bは、トポロジ構築フレーム03のデータ領域の内容に基づいてトポロジ情報を取得する。ここで、伝送装置1bは、上述したように、データ領域の2番目に仮ノードIDを書き込んでいる。よって、伝送装置1bは、データ領域の第2番目の値が先頭に移動するように、ノードIDデータの各エレメントをサイクリックにシフトする。そして、伝送装置1bは、このシフト処理の結果をトポロジ情報として取得する。すなわち、伝送装置1bは、トポロジ情報「02,03,04,05,06,01」を取得する。このトポロジ情報は、現用系リングの信号の伝送方向において、「03」「04」「05」「06」「01」で識別される伝送装置が順番に配置されていることを表す。そして、伝送装置1bは、トポロジ構築フレーム03を伝送装置1cへ送信する。
トポロジ構築フレーム03を受信したときの伝送装置1c〜1fの動作は、基本的に、伝送装置1bと同じである。よって、伝送装置1cは、ノードID「03」およびトポロジ情報「03,04,05,06,01,02」を取得する。伝送装置1dは、ノードID「04」およびトポロジ情報「04,05,06,01,02,03」を取得する。伝送装置1eは、ノードID「05」およびトポロジ情報「05,06,01,02,03,04」を取得する。伝送装置1fは、ノードID「06」およびトポロジ情報「05,06,01,02,03,04」を取得する。
このように、実施形態のネットワーク構築方法においては、各伝送装置がそれぞれID(図2〜図4に示す例では、仮ノードID)を生成する。各伝送装置により生成されるノードIDは、リングネットワークを周回するフレーム(実施例では、トポロジ構築フレーム)を利用して特定伝送装置に通知される。特定伝送装置は、各伝送装置により生成されたIDが互いに異なっているか否かを確認する。そして、IDが互いに異なっていれば、各伝送装置は、自分が生成したIDを、正規のノードIDとして取得する。すなわち、複数の伝送装置を備えるネットワークシステムは、自律的に、互いに異なるノードIDを生成して複数の伝送装置に割り当てる。したがって、ネットワークを構築または管理するオペレータが各伝送装置のノードIDを決定する必要はなく、ノード数が増加しても、各伝送装置に対して互いに異なるノードIDを容易に割り当てることができる。また、実施形態のネットワーク構築方法によれば、各伝送装置は、ノードIDと共にトポロジ情報も合わせて取得できる。
図5は、特定伝送装置がすべての伝送装置のノードIDを決定する方法を説明する図である。図5に示す手順は、図2を参照しながら説明したノード数検出処理に続いて実行される。すなわち、ここでは、特定伝送装置としての伝送装置1aが、伝送装置1fから図2に示すトポロジ構築フレーム01を受信したものとする。伝送装置1aが受信するトポロジ構築フレーム01のデータ領域の内容は「00,00,00,00,00,00」である。
伝送装置1aは、データ領域の内容に基づいて、リングネットワーク上に存在する伝送装置の数が「6」であることを検出する。そうすると、伝送装置1aは、互いに異なる6つのノードIDを生成する。この例では、伝送装置1aは、ノードID「01」「02」「03」「04」「05」「06」を生成する。そして、伝送装置1aは、生成したノードIDを、トポロジ構築フレームのデータ領域に書き込む。この結果、データ領域は、ノードIDデータ「01,02,03,04,05,06」を保持する状態に更新される。さらに、伝送装置1aは、このノードIDデータを伝送するトポロジ構築フレーム03を生成する、そして、伝送装置1aは、リングネットワークを周回するように、このトポロジ構築フレーム03を伝送装置1bへ送信する。
この後の各伝送装置1b〜1fの動作は、図4を参照しながら説明した通りである。すなわち、各伝送装置1b〜1fは、トポロジ構築フレーム03により伝送されるノードIDデータに基づいて、ノードIDおよびトポロジ情報を取得する。
このように、図2〜図4に示す方法は、各伝送装置が仮ノードIDを生成し、特定伝送装置が仮ノードIDの適否を判定する手順を含む。これに対して、図5に示す方法においては、特定伝送装置が各伝送装置のノードIDを一括して決定し、各伝送装置がそれぞれ自分に割り当てられたノードIDを取得する。したがって、図5に示す方法によれば、トポロジ構築フレーム02を送信して各伝送装置から仮ノードIDを収集する手順が不要となる。なお、図2〜図4に示す方法は、特定伝送装置の負荷が重くなることはないという利点を有する。
図6〜図8は、一部の伝送装置に前もってノードIDが割り当てられているときのネットワーク構築方法を説明する図である。ここでは、伝送装置1d、1eに対してそれぞれノードID「07」「05」が割り当てられている。また、伝送装置1d、1eには、それぞれトポロジ情報「07,05」「05,07」が設定されている。そして、伝送装置1d、1eに伝送装置1a、1b、1c、1fを接続してリングネットワークを構築するものとする。このとき、伝送装置1a、1b、1c、1fには、未だノードIDは割り当てられていない。なお、以下の説明においても、伝送装置1aが特定伝送装置として動作する。
(1)ノード数の検出(図6)
伝送装置1aは、図2を参照しながら説明したように、リングネットワークを周回するように、トポロジ構築フレーム01を伝送装置1bへ送信する。各伝送装置は、ノードIDが割り当てられていない場合は、図2を参照しながら説明したように、トポロジ構築フレーム02のデータ領域に「00」を書き込む。すなわち、伝送装置1a〜1cは、それぞれデータ領域に「00」を書き込む。したがって、トポロジ構築フレーム01が伝送装置1cから伝送装置1dへ送信されるときには、データ領域の状態は「00,00,00」に更新されている。
ノードIDが割り当てられている伝送装置は、トポロジ構築フレーム01を受信すると、そのデータ領域の末尾に自分のノードIDを書き込む。すなわち、伝送装置1dは、トポロジ構築フレーム01を受信すると、そのデータ領域の末尾に「07」を追加する。この結果、データ領域は「00,00,00,07」に更新される。同様に、伝送装置1eは、トポロジ構築フレーム01を受信すると、そのデータ領域の末尾に「05」を追加する。この結果、データ領域は「00,00,00,07,05」に更新される。そして、伝送装置1eは、このトポロジ構築フレーム01を伝送装置1fへ送信する。
伝送装置1fには、この時点でノードIDは割り当てられていない。したがって、伝送装置1fは、トポロジ構築フレーム01のデータ領域の末尾に「00」を追加する。この結果、伝送装置1aがトポロジ構築フレーム01を受信するとき、そのデータ領域にはノードIDデータ「00,00,00,07,05,00」が保持されている。
伝送装置1aは、伝送装置1fからトポロジ構築フレーム01を受信すると、データ領域の内容に基づいて、リングネットワーク上のノード数を検出する。この例では、ノードIDデータは6つのエレメントを有している。したがって、伝送装置1aは、リングネットワーク上のノード数(すなわち、伝送装置の数)が「6」であると判定する。
(2)仮ノードIDの割当て(図7)
伝送装置1aは、図3を参照しながら説明したように、リングネットワークを周回するように、トポロジ構築フレーム02伝送装置1bへ送信する。このとき、トポロジ構築フレーム02のデータ領域には、ノードIDデータ「00,00,00,07,05,00」が保持されている。
各伝送装置は、ノードIDが割り当てられていない場合は、図3を参照しながら説明したように、トポロジ構築フレーム02のデータ領域に既に書き込まれている仮ノードID以外の値を生成する。すなわち、伝送装置1aは、仮ノードIDとして「05」「07」以外の値を生成する。この例では、伝送装置1aは、仮ノードID「01」を生成している。そして、伝送装置1aは、伝送装置1aが先にデータ領域に書き込んだ存在情報を、伝送装置1aが新たに生成した仮ノードIDに書き換える。これにより、ノードIDデータは「00,00,00,07,05,00」から「01,00,00,07,05,00」に更新される。
伝送装置1b、1cは、それぞれ仮ノードID「02」「03」を生成する。そして、伝送装置1b、1cは、それぞれ生成した仮ノードIDでトポロジ構築フレーム02のデータ領域を更新する。この結果、ノードIDデータは「01,02,03,07,05,00」に更新される。
ノードIDが割り当てられている伝送装置は、トポロジ構築フレーム02を受信すると、自分が先にデータ領域に書き込んだノードIDが保持されているか否かチェックする。そして、データ領域内に自分のノードIDが保持されていれば、伝送装置は、データ領域を更新しない。一方、データ領域内に自分のノードIDが保持されていなければ、伝送装置は、データ領域が壊れたと認識し、アラームを出力する。この例では、伝送装置1dがトポロジ構築フレーム02を受信したときに、ノードIDデータの4番目のエレメントは「07」である。また、伝送装置1eがトポロジ構築フレーム02を受信したときに、ノードIDデータの5番目のエレメントは「05」である。したがって、伝送装置1d、1eは、トポロジ構築フレーム02のデータ領域を更新しない。すなわち、伝送装置1eから伝送装置1fへ送信されるトポロジ構築フレーム02のデータ領域には、ノードIDデータ「01,02,03,07,05,00」が保持されている。
伝送装置1fは、トポロジ構築フレーム02のデータ領域に仮ノードID「04」を書き込む。この結果、ノードIDデータは「01,02,03,07,05,04」に更新される。
伝送装置1aは、伝送装置1fからトポロジ構築フレーム02を受信すると、図3を参照しながら説明したように、ノードIDデータのエレメントが互いに異なっているか否かを判定する。そして、ノードIDデータのエレメントが互いに異なっていれば、ノードIDおよびトポロジ情報を設定する手順が開始される。なお、この例では、ノードIDデータのエレメントは、伝送装置1d、1eに割り当てられているノードID、および伝送装置1a、1b、1c、1fにより生成された仮ノードIDである。
(3)ノードIDおよびトポロジ情報の設定(図8)
伝送装置1aは、図4を参照しながら説明したように、リングネットワークを周回するように、トポロジ構築フレーム03を伝送装置1bへ送信する。このとき、データ領域には、ノードIDデータ「01,02,03,07,05,04」が保持されている。
各伝送装置の動作は、基本的に、図4を参照しながら説明した通りである。すなわち、各伝送装置は、トポロジ構築フレーム03のノードIDデータに基づいて、ノードIDおよびトポロジ情報を取得する。このとき、既にノードIDが割り当てられている伝送装置は、自装置内に保持しているトポロジ情報を、トポロジ構築フレーム03のノードIDデータに基づいて取得する新たなトポロジ情報に更新する。例えば、伝送装置1dは、トポロジ情報を「07,05」から「07,05,04,01,02,03」に更新する。
このように、実施形態のネットワーク構築方法においては、ノードIDが割り当てられていない伝送装置およびノードIDが割り当てられている伝送装置を接続する際にも、互いに異なるノードIDが自律的に生成されて各伝送装置に割り当てられる。したがって、この場合も、ネットワークを構築または管理するオペレータが各伝送装置のノードIDを決定する必要はなく、ノード数が増加しても、各伝送装置に対して互いに異なるノードIDを容易に割り当てることができる。
なお、図5に示す特定伝送装置は、各伝送装置のノードIDを一括して決定することができる。したがって、一部の伝送装置に予めノードIDが割り当てられている場合は、図5に示す特定伝送装置は、残りの伝送装置のノードIDを一括して生成する。例えば、図6に示すように、伝送装置1d、1eに対して予めノードID「07」「05」が割り当てられている場合には、図5に示す特定伝送装置は、伝送装置1a、1b、1c、1fに対して「07」「05」以外のノードIDを割り当てる。
図9は、複数の伝送装置に同じノードIDが重複して割り当てられたときの処理を説明する図である。図9に示す例では、伝送装置1b、1d、1eに対してそれぞれノードID「05」「07」「05」が割り当てられている。すなわち、伝送装置1b、1eに対して同じノードIDが重複して割り当てられている。このような状況において、伝送装置1a〜1fを接続してリングネットワークを構築するものとする。
伝送装置1aは、図2または図6を参照しながら説明したように、リングネットワークを周回するように、トポロジ構築フレーム01を伝送装置1bへ送信する。トポロジ構築フレーム01を受信したときの各伝送装置の動作は、上述した通りである。すなわち、ノードIDが割り当てられていない伝送装置1a、1c、1fは、それぞれ、トポロジ構築フレーム01のデータ領域に「00」を書き込む。また、伝送装置1b、1d、1eは、それぞれ、トポロジ構築フレーム01のデータ領域に「05」「07」「05」を書き込む。この結果、伝送装置1aがトポロジ構築フレーム01を受信するとき、データ領域にはノードIDデータ「00,05,00,07,05,00」が保持されている。
伝送装置1aは、伝送装置1fからトポロジ構築フレーム01を受信すると、データ領域の内容に基づいて、リングネットワーク上のノード数を検出する。さらに、伝送装置1aは、データ領域に保持されているノードIDデータのエレメントが互いに異なっているか否かを判定する。ただし、伝送装置1aは、「00」が重複している状態は許容する。この例では、ノードIDデータの第2番目および第5番目のエレメントが共に「05」であり、重複している。すなわち、伝送装置1aは、ノードIDの割当てが不適切と判定する。この場合、伝送装置1aは、ノードIDが重複していることを表すアラーム(あるいは、エラーメッセージ)を出力する。アラームは、特に限定されるものではないが、例えば、伝送装置1aに接続される表示装置に表示される。或いは、伝送装置1aは、不図示のネットワーク管理システム(NMS)にアラームを通知してもよい。
ネットワークを構築または管理するオペレータは、上述のアラームを検出すると、例えば、重複するノードIDが割り当てられている伝送装置の一方において、ノードIDを初期化する。例えば、オペレータは、手作業で、伝送装置1bに設定されているノードIDを消去する。その後、オペレータは、伝送装置1aに対してネットワーク構築方法を実行させる。この場合、図6〜図8に示した手順で各伝送装置に対して一意のノードIDが割り当てられる。
なお、オペレータは、重複するノードIDが割り当てられている全伝送装置のノードIDを初期化してもよい。或いは、オペレータは、リングネットワーク上のすべての伝送装置のノードIDを初期化してもよい。
また、上述の例では、特定伝送装置がトポロジ構築フレーム01を受信したときにノードIDの重複が検出されるが、実施形態のネットワーク構築方法は、この手順に限定されるものではない。すなわち、特定伝送装置は、トポロジ構築フレーム02の受信時にノードIDが重複しているか否かを判定するので、トポロジ構築フレーム01の受信時にはノードIDが重複しているか否かを判定しなくてもよい。
このように、実施形態のネットワーク構築方法によれば、複数の伝送装置に対して誤って同じノードIDが割り当てられているときには、アラームが出力される。よって、オペレータは、ネットワークを構築する際に、速い段階で、誤ったノードIDの割当てを修正できる。
図10は、ノード数が許容数を超えているときの処理を説明する図である。なお、図10に示すリングネットワークは、伝送装置1a〜1fの他に、伝送装置1d、1e間に不図示の伝送装置を備えているものとする。また、この例では、リングネットワーク上に配置可能な伝送装置の許容数は「254」であるものとする。よって、各伝送装置に割当て可能なノードIDは、「1」〜「254(16進数では、FE)」である。さらに、図10に示す例では、伝送装置1a〜1fを含むN(Nは、254よりも大きな整数)台の伝送装置がリング状に接続されているものとする。
伝送装置1aは、図2を参照しながら説明したように、リングネットワークを周回するように、トポロジ構築フレーム01を送信する。そうすると、各伝送装置は、それぞれトポロジ構築フレーム01のデータ領域に「00」を書き込む。したがって、伝送装置1aが伝送装置1fから受信するトポロジ構築フレーム01のデータ領域には、N個のエレメント(すなわち、N個の「00」)が書き込まれている。
伝送装置1aは、トポロジ構築フレーム01を受信すると、データ領域中のエレメントの数をカウントする。この例では、データ領域に書き込まれているエレメントの数(すなわち、N)は、許容数を超えている。したがって、伝送装置1aは、ノード数が許容数を超えていることを表すアラーム(或いは、エラーメッセージ)を出力する。
図11は、ノード数が許容数を超えているときの他の処理を説明する図である。なお、図11は、図10に示す手順により伝送装置1aが伝送装置1fからトポロジ構築フレーム01を受信した後の手順を示す。
伝送装置1aは、図3を参照しながら説明したように、リングネットワークを周回するように、トポロジ構築フレーム02を送信する。そうすると、各伝送装置は、仮ノードIDを生成してトポロジ構築フレーム02のデータ領域に書き込む。このとき、各伝送装置は、トポロジ構築フレーム02のデータ領域に他の伝送装置により先に書き込まれている仮ノードID以外の値を生成する。そして、各伝送装置は、自分が先にデータ領域に書き込んだ存在情報「00」を、自分の仮ノードIDに書き換える。
ここで、図11に示す例では、255台の伝送装置(伝送装置1a〜1fを含む)がリング状に接続されているものとする。すなわち、伝送装置1aを第1番目とすると、伝送装置1e、1fは、それぞれ254番目、255番目のノードに配置されている。また、各伝送装置は、それぞれ未使用の仮ノードIDの中で最小の値を選択するものとする。すなわち、伝送装置1a、1b、1c...は、仮ノードID「01」「02」「03」...を選択する。
この場合、伝送装置1eは、トポロジ構築フレーム02を受信すると、仮ノードID「254(16進数では、FE)」を生成してデータ領域に書き込む。このとき、伝送装置1eは、伝送装置1aを基準とすると、最後から2番目のノードに配置されている。したがって、伝送装置1eは、ノードIDデータの末尾から2番目のエレメントを「00」から「FE」に更新する。この結果、ノードIDデータは「01,02,03,04,…,FE,00」に更新される。そして、伝送装置1eは、トポロジ構築フレーム02を伝送装置1fへ送信する。
伝送装置1fは、伝送装置1eからトポロジ構築フレーム02を受信すると、リングネットワーク上の伝送装置に割り当て可能なノードID「1」〜「FE」の中から、他の伝送装置によって使用されていない仮ノードIDをサーチする。ところが、図11に示す例では、トポロジ構築フレーム02が伝送装置1aから伝送装置1eにまで伝送される過程で、すべての仮ノードIDが既に使用されている。このため、伝送装置1fは、仮ノードIDを選択することができない。この場合、伝送装置1fは、データデータ領域を更新することなく、トポロジ構築フレーム02を伝送装置1aへ送信する。すなわち、伝送装置1fが伝送装置1aへトポロジ構築フレーム02を送信するとき、データ領域に保持されているノードIDデータは「01,02,03,04,…,FE,00」である。
伝送装置1aは、伝送装置1fからトポロジ構築フレーム02を受信すると、データ領域に保持されているノードIDデータが「00」を含むか否かを判定する。そして、ノードIDデータが「00」を含むときは、伝送装置1aは、リングネットワーク上に仮ノードIDを取得できない伝送装置が存在していると判定する。すなわち、伝送装置1aは、リングネットワーク上に配置されている伝送装置の数が許容数を超えていると判定する。図11に示す例では、ノードIDデータの末尾のエレメントが「00」である。したがって、伝送装置1aは、ノード数が許容数を超えていることを表すアラーム(或いは、エラーメッセージ)を出力する。
このように、実施形態のネットワーク構築方法においては、伝送装置の台数が許容数を超えると、アラームが出力される。したがって、複数の伝送装置に同じノードIDが誤って割り当てられることはない。なお、図10または図11に示す例において、アラームが出力されたときは、ネットワークを構築または管理するオペレータは、例えば、リングネットワークから1または複数の伝送装置を切り離す。
図12は、リングネットワーク内の一部の区間の帯域が他の区間と異なっているときの処理を説明する図である。図12に示す例では、伝送装置1a、1b間の伝送路の帯域は100Gbit/sであり、他の区間は10Gbit/sである。
この場合、トポロジ構築フレーム01〜03は、使用帯域を設定するための帯域設定データを含む。帯域設定データは、伝送路上に設定可能な複数のチャネルの中からBLSR通信のために使用するチャネルを指定する。例えば、伝送装置1a、1b間の伝送路上にチャネル#1〜チャネル#10が設定されているものとする。そして、BLSR通信を実現するために、伝送装置1a、1bではチャネル#1が使用されるものとする。ここで、チャネル#1の帯域は10Gbit/sである。
この場合、伝送装置1a、1bには、BLSR通信のためにチャネル#1を使用する旨を表す情報が設定されている。そして、伝送装置1aは、トポロジ構築フレームを伝送装置1bへ送信する際に、帯域設定データとして「#1」を設定する。一方、伝送装置1bは、伝送装置1aからトポロジ構築フレームを受信すると、帯域設定データをリセットする。
この構成によれば、伝送装置1a、1b(および伝送装置1a、1b間の伝送路)は、複数のBLSRを提供することも可能である。例えば、伝送装置1a〜1fによるBLSR通信がチャネル#1を使用し、伝送装置1a、1bを含む他のBLSR通信がチャネル#2を使用するようにしてもよい。なお、帯域設定データは、OTNのMFAS値を利用してチャネルを指定することで実現してもよい。
図13は、トポロジ構築フレームの実施例を示す。トポロジ構築フレームは、この例では、図13に示すように、Frameデータ、Cmdデータ、Versionデータ、lengthデータ、uniqueデータ、Eslotデータ、MyNodeID、NearNodeID、CRCを含む。
Frameデータは、トポロジ構築フレームフレームの先頭位置を検出するために使用される。Frameデータは、この例では、固定値F6F6である。
Cmdデータは、下記のように、コマンドの種別を識別するコマンド識別子である。
00:終了コマンド(各伝送装置にネットワーク構築手順の終了を通知する)
01:ノード数検出コマンド(トポロジ構築フレームのデータ領域に存在情報またはノードIDを書き込むことを各伝送装置に指示する)
02:仮割当てコマンド(トポロジ構築フレームのデータ領域に仮ノードIDまたはノードIDを書き込むことを各伝送装置に指示する)
03:取得コマンド(トポロジ構築フレームからノードID(および、トポロジ情報)を取得することを各伝送装置に指示する)
04:中止コマンド(各伝送装置にネットワーク構築手順の中止(または、異常終了)を通知する)
Versionデータは、トポロジ構築フレームのバージョンを表す。lengthデータは、lengthデータからCRCデータまでの有効データ長を表す。uniqueデータは、トポロジ構築フレームを生成して送信する特定伝送装置を識別する。この例では、uniqueデータは、6バイトであり、unique0〜unique5を含む。また、この例では、uniqueデータとして、特定伝送装置(図2〜図12に示す実施例では、伝送装置1a)のMACアドレスを使用する。Eslot (Enhanced slot)データは、リングネットワーク内の一部の区間の帯域が他の区間と異なっているときに、BLSR通信のために使用するチャネルを識別する。なお、Eslotデータは、図12を参照しながら説明した帯域設定データに相当する。
MyNodeIDを保持するMyNodeID領域は、トポロジ構築フレームを生成して送信する特定伝送装置によって使用される。なお、MyNodeIDは、特定伝送装置の存在情報、仮ノードID、またはノードIDに相当する。
NearNodeIDを保持するNearNodeID領域は、リングネットワーク上の特定伝送装置以外の伝送装置によって使用される。例えば、NearNode1領域は、特定伝送装置を基準として現用系伝送路上で第1番目の伝送装置により使用され、NearNode2領域は、特定伝送装置を基準として現用系伝送路上で第2番目の伝送装置により使用される。したがって、NearNodeID領域の長さは、リングネットワーク上に配置される伝送装置の数に応じて変化する。
特定伝送装置が最初にトポロジ構築フレームを生成した時点では、トポロジ構築フレームフレームは、NearNodeID領域を有していない。そして、図2を参照しながら説明したように、特定伝送装置がトポロジ構築フレームを送信すると、各伝送装置は、それぞれ存在情報「00」をそのトポロジ構築フレームに追加する。このとき、各伝送装置は、それぞれ、トポロジ構築フレーム内に自分のためのNearNodeID領域を追加し、そこに存続情報を書き込む。これにより、トポロジ構築フレーム内に、特定伝送装置を除く各伝送装置に対応するNearNodeID領域が作成される。なお、NearNodeIDは、対応する伝送装置の存在情報、仮ノードID、またはノードIDに相当する。
CRCは、トポロジ構築フレームの有効データ(即ち、FrameからNearNodeID)に対してCRC演算を実行した結果を表す。各伝送装置は、CRC演算として、例えば下記のCRC16を実行する。
CRC=x16+x12+x+1
上述のフォーマットを有するトポロジ構築フレームは、特に限定されるものではないが、例えばOTNアーキテクチャにおいては、OTU/ODU/OPUオーバーヘッドの一部を利用して伝送される。ここで、OTU/ODU/OPUオーバーヘッドは、図14に示すように、Frame Alignmentオーバーヘッド、OTUkオーバーヘッド、ODUkオーバーヘッド、OPUkオーバーヘッドを有する。OTUkオーバーヘッドは2バイトのリザーブ領域を有し、ODUkオーバーヘッドは6バイトのリザーブ領域を有する。リザーブ領域は、使用されていない領域である。
OTU/ODU/OPUオーバーヘッドを利用する場合、伝送装置は、マルチフレーム方式でトポロジ構築フレームを伝送する。例えば、トポロジ構築フレームのデータ長が50バイトであるものとする。また、伝送装置は、OTU/ODU/OPUオーバーヘッド内の1バイトのリザーブ領域を利用してそのトポロジ構築フレームを伝送するものとする。この場合、1つのトポロジ構築フレームは、50個のOTNフレームを利用して伝送される。
図15は、伝送装置の構成を示す図である。ここでは、伝送装置は、1組の伝送路(現用系および予備系)によるリングネットワークで使用されるものとする。また、伝送装置は、リングネットワークの伝送フレームのオーバーヘッドを利用して実施形態のトポロジ構築フレームを送受信するものとする。
伝送装置10は、光受信機11a、11b、受信処理部12a、12b、クロスコネクト部13、送信処理部14a、14b、光送信機15a、15b、オーバーヘッド処理部16を備える。光受信機11a、受信処理部12a、送信処理部14a、光送信機15aと、光受信機11b、受信処理部12b、送信処理部14b、光送信機15bは、方向の異なる送受信となり、それぞれの方向で、信号の半分の帯域が現用系、残り半分の帯域が予備系となる。なお、伝送装置10は、図1に示す伝送装置1a〜1fに相当する。
光送信機11aは、光電変換素子を含み、上流側の伝送装置から受信する光信号を電気信号に変換する。受信処理部12aは、光受信機11aにより得られる信号をクロスコネクト部13に導くと共に、光受信機11aにより得られる信号からオーバーヘッド部分を抽出してオーバーヘッド処理部16に導く。例えば、OTNアーキテクチャにおいては、受信処理部12aは、図14に示すOTU/ODU/OPUオーバーヘッドまたはその一部をオーバーヘッド処理部16に導く。
クロスコネクト部13は、受信処理部12aから出力される信号を送信処理部14aへ導き、受信処理部12bから出力される信号を送信処理部14bへ導く。ただし、例えばリングネットワーク上で障害が発生したときは、クロスコネクト部13は、受信処理部12aから出力される信号を送信処理部14bへ導き、受信処理部12bから出力される信号を送信処理部14aへ導くことがある。なお、伝送装置10が光分岐挿入装置(OADM:Optical Add Drop Multiplexer)として動作するときは、クロスコネクト部13は、受信処理部12aから出力される信号を不図示の他回線に導き、不図示の他回線からの挿入信号を送信処理部14aへ導くようにしてもよい。
送信処理部14aは、クロスコネクト部13から出力される信号を光送信機15aに導く。このとき、送信処理部14aは、必要に応じて、クロスコネクト部13から出力される信号のオーバーヘッド部分を、オーバーヘッド処理部16により生成されるオーバーヘッドに置き換える。光送信機15aは、送信処理部14aから送信される信号を光信号に変換する。そして、光送信機15aは、伝送路2aを介して下流側の伝送装置へその光信号を送信する。なお、光受信機11b、受信処理部12b、送信処理部14b、光送信機15bの動作は、基本的に、光受信機11a、受信処理部12a、送信処理部14a、光送信機15aと同じなので、説明を省略する。
オーバーヘッド処理部16は、伝送フレーム(例えば、OTNフレーム)から抽出されるオーバーヘッドに基づいて所定の処理を実行し、必要に応じてそのオーバーヘッドを更新する。また、オーバーヘッド処理部16は、オーバーヘッドを利用して伝送されるトポロジ構築フレームに応じた処理を実行する。
図16は、オーバーヘッド処理部16の構成を示す図である。ここで、図16は、実施形態のネットワーク構築方法に係わる機能を示している。また、オーバーヘッド処理部16は、送受信方向が異なる回路を備えるが、図16は、そのうちの一方向を示している。なお、両方向の回路は、基本的に、同じ構成を有している。さらに、伝送装置10は、伝送フレームのオーバーヘッドを利用して図13に示すトポロジ構築フレームを送受信するものとする。
オーバーヘッド処理部16は、同期部21、長さチェック部22、カウンタ23、受信メモリ24、CRC計算部25、CRC比較部26、CPU27、メモリ28、タイマ29、カウンタ30、送信メモリ31、CRC演算部32、CRC挿入部33を備える。そして、オーバーヘッド処理部16には、受信処理部12aからオーバーヘッドデータが与えられる。また、オーバーヘッド処理部16には、オーバーヘッド受信タイミング信号およびオーバーヘッド送信タイミング信号が与えられる。
同期部21は、オーバーヘッドデータからトポロジ構築フレームの先頭を検出する。すなわち、同期部21は、図13に示すトポロジ構築フレームのFrameを検出する。長さチェック部22は、トポロジ構築フレームの有効データ長を検出する。すなわち、長さチェック部22は、カウンタ23から通知される受信タイミングに応じて、図13に示すlengthデータを取得する。
カウンタ23は、トポロジ構築フレームの先頭を基準としたときのlengthデータの受信タイミングを長さチェック部22に通知する。また、カウンタ23は、トポロジ構築フレームの有効データ長を表すlengthデータを参照し、トポロジ構築フレームの末尾を表すタイミング信号を生成する。受信メモリ24は、カウンタ23により生成されるタイミング信号を利用して、トポロジ構築フレームを読み込む。
CRC計算部25は、オーバーヘッドデータから抽出されるトポロジ構築フレームデータのCRC値を計算する。CRC比較部26は、オーバーヘッドデータから抽出されるトポロジ構築フレームの末尾に記録されているCRC値と、CRC計算部25により得られるCRC値とを比較する。そして、CRC比較部26は、その比較結果をCPU27に通知する。
CPU27は、オーバーヘッドデータから抽出されるトポロジ構築フレームデータに応じて、実施形態のネットワーク構築方法に係わる処理を実行する。このとき、CPU27は、オーバーヘッドデータから抽出されるトポロジ構築フレームのCmdデータ、lengthデータ、Eslotデータ、またはNearNodeIDを必要に応じて書き換えることにより、送信データを生成する。なお、CPU27の処理については、後でフローチャートを参照しながら詳しく説明する。
メモリ28は、CPU27の作業領域として使用される。また、メモリ28は、実施形態のネットワーク構築方法に係わる情報を格納する。この例では、メモリ28は、起動ノードフラグ、ノードID情報、および位置情報を格納する。起動ノードフラグは、伝送装置10がコマンド起動ノードとして動作するのか否かを表す。ノードID情報は、伝送装置10に割り当てられるノードIDを表す。位置情報は、伝送装置10が自分のIDデータをトポロジ構築フレームのデータ領域に書き込む処理において、伝送装置10が自分のIDデータを書き込んだ位置(すなわち、NearNode1〜NearNode253の中の1つ)を表す。なお、IDデータは、ここでは、存在情報、仮ノードID、またはノードIDを意味する。タイマ29は、CPU27の指示に従って計時動作を行う。
カウンタ30は、CPU27により生成されるlengthデータを参照し、送信データの末尾のタイミングを、送信メモリ31およびCRC挿入部33に通知する。送信メモリ31は、CPU27により生成される送信データを保持し、カウンタ30からの通知に応じてその送信データを出力する。
CRC演算部32は、送信メモリ31から出力される送信データのCRC値を演算する。CRC挿入部33は、カウンタ30からの通知に応じて、送信メモリ31から出力される送信データの末尾に、CRC演算部32により得られるCRC値を付与する。これにより、新たなトポロジ構築フレームが生成される。
CPU27は、後述するフローチャートの処理を記述したプログラムを実行することにより、図2〜図12に示すネットワーク構築方法の少なくとも一部を提供する。なお、ネットワーク構築方法に係わるプログラムは、例えば、メモリ28に格納される。
伝送装置10がコマンド起動ノード(すなわち、特定伝送装置)として動作するときには、CPU27は、第1の送信部27a、判定部27b、第2の送信部27cを提供してもよい。第1の送信部27aは、予め決められた規則に従ってIDを書き込むことを各伝送装置に指示するコマンドを含むフレームを送信する。「フレーム」の一例は、トポロジ構築フレーム02である。「コマンド」の一例は、コマンドCmd02である。「ID」の一例は、仮ノードIDである。「予め決められた規則」の一例は、特に限定されるものではないが、直前の伝送装置がIDを書き込んだ領域に続く領域に自分のIDを書き込むことである。例えば、図3において、伝送装置1bがトポロジ構築フレーム02の2番目の領域に仮ノードIDを書き込むと、伝送装置1cは、3番目の領域に仮ノードIDを書き込む。
判定部27bは、各伝送装置によりフレームに書き込まれた複数のIDが所定の条件を満たすか否かを判定する。「所定の条件」の一例は、複数のIDが互いに異なっていることである。なお、判定部27bは、他の条件について判定を行ってもよい。
第2の送信部27cは、複数のIDが上述の条件を満たすときに、上記複数のIDおよび上記複数のIDの中から上記規則に従って対応するIDを取得することを各伝送装置に指示するコマンドを含むフレームを送信する。「フレーム」の一例は、トポロジ構築フレーム03である。「コマンド」の一例は、コマンドCmd03である。「上記規則」は、第1の送信部27aが送信するフレームに含まれるコマンドの規則に相当する。よって、各伝送装置によりフレームに書き込まれた複数のIDが上述の条件を満たすときには、各伝送装置は、フレームに自分が書き込んだIDを取得することになる。
伝送装置10がコマンド起動ノードでないときは、CPU27は、書込み部27dおよび取得部27eを提供してもよい。書込み部27dは、リングネットワークを周回するフレームに、予め決められた規則に従ってIDを書き込む。また、取得部27eは、各伝送装置によりフレームに書き込まれた複数のIDが所定の条件を満たすときに生成される、リングネットワークを周回する上記複数のIDを含むフレームから、上記規則に従って対応するIDを取得する。
図17は、ネットワーク構築方法の開始時にトポロジ構築フレームを送信する処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、ネットワークを構築または管理するオペレータにより選択された特定伝送装置(すなわち、コマンド起動ノード)において実行される。また、特定伝送装置は、例えば、上記オペレータからネットワーク構築を開始する旨の指示を受け付けたときに、このフローチャートの処理を実行する。
ステップS1において、CPU27は、リングネットワーク上でトポロジ構築に係るコマンドが実行中か否かをチェックする。この例では、CPU27は、例えば、トポロジ構築フレーム01を生成したとき、または他の伝送装置からトポロジ構築フレーム01を受信したときに動作中フラグをセットする。また、CPU27は、例えば、終了コマンドまたは中止コマンドを受信したときに動作中フラグをリセットする。すなわち、CPU27は、動作中フラグがセット状態であれば、リングネットワーク上でコマンドが実行中であると判定する。なお、トポロジ構築に係るコマンドは、コマンドCmd01〜Cmd03に相当する。
トポロジ構築に係るコマンドが実行中でなければ、CPU27は、ステップS2〜S12を実行する。一方、コマンドが実行中であれば、リングネットワーク上で複数のコマンドが同時に実行される状態を回避するために、CPU27は、ステップS13において、ネットワーク構築手順を終了する。
ステップS2において、CPU27は、Cmdデータ領域に「01」を書き込む。ステップS3において、CPU27は、Versionデータ領域に、トポロジ構築フレームのバージョンを書き込む。
ステップS4において、CPU27は、チャネル設定が必要か否かを判定する。すなわち、一部の区間の帯域が他の区間と異なっているリングネットワークにおいては、CPU27は、伝送路の一部の帯域を使用して信号を送信するか否かを判定する。例えば、図12に示す例では、伝送装置1aはチャネル設定を行い、他の伝送装置1b〜1fはチャネル設定を行わない。
チャネル設定が必要であれば、ステップS5において、CPU27は、光信号を送信するためのチャネルを識別する値をEslotデータ領域に書き込む。一方、チャネル設定が必要でないときは、ステップS6において、CPU27は、Eslotデータ領域に「00」を書き込む。
ステップS7において、CPU27は、CPU27が動作する伝送装置に対して既にノードIDが割り当てられているか否かを判定する。すなわち、CPU27は、メモリ28にノードID情報が格納されているか否かを判定する。伝送装置に対してノードIDが割り当てられていなければ、ステップS8においてCPU27は、MyNodeID領域に「00」を書き込む。一方、伝送装置に対してノードIDが割り当てられていれば、ステップS9においてCPU27は、メモリ28に格納されているノードIDをMyNodeID領域に書き込む。なお、この時点では、送信データはNearNodeID領域を含んでいない。
ステップS10において、CPU27は、送信データのデータ長を計算する。ここで、送信データは、Frameデータ、Cmdデータ、Versionデータ、lengthデータ、uniqueデータ、Eslotデータ、MyNodeIDを含む。ただし、Frameデータ、Cmdデータ、Versionデータ、lengthデータ、uniqueデータ、Eslotデータ、MyNodeIDはいずれも固定長である。なお、Frameデータ、uniqueデータは、固定値である。そして、CPU27は、計算したデータ長をlengthデータ領域に書き込む。この後、CPU27は、生成した送信データを送信メモリ31に格納する。
ステップS11において、CRC演算部32は、送信データに対してCRC演算を実行してCRC値を算出する。そして、CRC挿入部33は、CRC演算部32により算出されたCRC値を送信データの末尾に付与する。これにより、トポロジ構築フレーム01が生成される。
ステップS12において、オーバーヘッド処理部16は、生成したトポロジ構築フレーム01を送信する。なお、CPU27は、オーバーヘッド処理部16がトポロジ構築フレーム01を送信したときに、タイマ29を起動する。
このように、コマンド起動ノードとして動作する特定伝送装置は、トポロジ構築フレーム01を生成して次の伝送装置へ送信する。トポロジ構築フレームは、リングネットワークを周回する。すなわち、リングネットワーク上の各伝送装置は、トポロジ構築フレームを受信する。
図18〜図20は、トポロジ構築フレームを受信した伝送装置の処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、コマンド起動ノードを含む各伝送装置がトポロジ構築フレームを受信したときに、オーバーヘッド処理部16によって実行される。
ステップS21において、CPU27は、ネットワーク構築処理の開始から所定の閾値時間が経過しているか否かをチェックする。そして、CPU27は、閾値時間が経過していれば、ネットワーク構築処理が失敗したと判定する。閾値時間は、特に限定されるものではないが、例えば30秒程度である。
ここで、コマンド起動ノードは、図17を参照しながら説明したように、トポロジ構築フレームを送信したときにタイマ29を起動する。また、他の伝送装置は、トポロジ構築フレーム01を受信したときにタイマ29を起動する。そして、CPU27は、新たなトポロジ構築フレームを受信したときに、タイマ29が閾値時間を超えていれば、ネットワーク構築処理が失敗したと判定する。そして、ネットワーク構築処理が失敗したと判定したときは、ステップS22においてCPU27は、コマンドを停止する。このとき、CPU27は、トポロジ構築フレームのコマンド識別子Cmdに「04:中止コマンド」を設定して次の伝送装置へ送信してもよい。
タイマ29が閾値時間を超えていなければ、CPU27はステップS23において、トポロジ構築フレームのコマンド識別子Cmdが「00」または「04」であるか否かをチェックする。そして、コマンド識別子Cmdが「00」または「04」であれば、CPU27はステップS24において、リングネットワーク上でトポロジ構築フレームによるコマンドが実行中か否かをチェックする。
コマンドが実行中であれば、CPU27はステップS25において、コマンドを停止する。ステップS25の処理は、ステップS22と同様である。一方、コマンドが実行中でなければ、CPU27はステップS26において、コマンドを終了する。このとき、CPU27は、トポロジ構築フレームのコマンド識別子Cmdに「00」を設定して次の伝送装置へ送信してもよい。
コマンド識別子Cmdが「00」または「04」でないときは、ステップS27において、オーバーヘッド処理部16は、トポロジ構築フレームに設定されているCRC値とトポロジ構築フレームに対するCRC演算の結果とを比較する。そして、演算結果がCRC値に一致すれば、処理はステップS31に移行する。一方、演算結果がCRC値に一致しないときは、CPU27は、トポロジ構築フレーム内のデータが壊れていると判断する。この場合、CPU27は、ステップS28において、トポロジ構築フレームを破棄する。
ステップS31において、CPU27は、コマンド識別子Cmdが「01」であるか否かをチェックする。コマンド識別子Cmdが「01」であれば処理はステップS32に移行し、コマンド識別子Cmdが「01」でなければ処理はステップS51へ移行する。
ステップS32において、CPU27は、CPU27が動作する伝送装置がコマンド起動ノードであるか否かをチェックする。このとき、CPU27は、メモリ28に保持されている起動ノードフラグを参照する。そして、CPU27が動作する伝送装置がコマンド起動ノードでなければ、CPU27は、ステップS33において、CPU27が動作する伝送装置に対してノードIDが割り当てられているか否かを判定する。ステップS33の処理は、基本的にステップS7と同じである。
伝送装置に対してノードIDが割り当てられていなければ、ステップS34においてCPU27は、NearNodeIDとして「00」を書き込む。一方、伝送装置に対してノードIDが割り当てられていれば、ステップS35においてCPU27は、メモリ28に格納されているノードIDをNearNodeIDとして書き込む。なお、ステップS34またはS35において、CPU27は、受信したトポロジ構築フレーム内に既に存在するNearNodeID領域の末尾に新たなNearNodeID領域を追加する。また、受信したトポロジ構築フレーム内にNearNodeID領域が存在していないときは、CPU27は、MyNodeID領域の隣に新たなNearNodeID領域を追加する。そして、CPU27は、その新たなNearNodeID領域に「00」または「ノードID」を書き込む。
ステップS36において、CPU27は、ステップS34またはS35で自分がトポロジ構築フレームにNearNodeID領域を追加した位置を記憶する。このとき、CPU27は、そのNearNodeID領域の位置を表す位置情報をメモリ29に保存する。
ステップS81〜S82において、オーバーヘッド処理部16は、データ長を計算してlengthデータを生成し、CRC演算を実行してCRCデータを生成する。これにより、トポロジ構築フレームが作成される。そして、ステップS83において、オーバーヘッド処理部16は、トポロジ構築フレームを次の伝送装置へ送信する。なお、ステップS81〜S83の処理は、基本的にステップS10〜S12と同じなので、説明を省略する。
CPU27が動作する伝送装置がコマンド起動ノードであれば(ステップS32:Yes)、ステップS41の処理が実行される。なお、ステップS41は、トポロジ構築フレーム01がリングネットワークを周回してコマンド起動ノードに戻ってきたときに、コマンド起動ノードにより実行される。
ステップS41において、CPU27は、トポロジ構築フレームに格納されている受信データに異常があるか否かをチェックする。ここで、CPU27は、例えば、受信データのエレメント数が許容数を超えているか否かを判定する。そして、受信データに異常があれば、CPU27は、ステップS42〜S43において、アラームを出力すると共にコマンドを停止する。
受信データに異常がなければ(ステップS41:No)、CPU27は、ステップS44において、トポロジ構築フレームのコマンド識別子Cmdを「01」から「02」に更新する。これにより、トポロジ構築フレーム02が生成される。この後、処理はステップS53に移行する。
コマンド識別子Cmdが「01」でなかったときは(ステップS31:No)、CPU27は、ステップS51において、コマンド識別子Cmdが「02」であるか否かをチェックする。コマンド識別子Cmdが「02」であれば処理はステップS52に移行し、コマンド識別子Cmdが「02」でなければ処理はステップS71へ移行する。
ステップS52において、CPU27は、CPU27が動作する伝送装置がコマンド起動ノードであるか否かをチェックする。そして、CPU27が動作する伝送装置がコマンド起動ノードでなければ、CPU27は、ステップS53において、CPU27が動作する伝送装置に対してノードIDが割り当てられているか否かを判定する。なお、ステップS53は、コマンド起動ノードにより実行され、また、他の伝送装置によっても実行される。すなわち、コマンド起動ノードは、トポロジ構築フレーム01を受信して新たにトポロジ構築フレーム02を生成したときにステップS53を実行する。また、他の伝送装置は、トポロジ構築フレーム02を受信したときにステップS53を実行する。
伝送装置に対してノードIDが割り当てられていなければ(ステップS53:No)、CPU27は、ステップS54において、MyNodeID領域およびNearNodeID領域に書き込まれているエレメント(ノードIDまたは仮ノードID)と異なる値を取得する。そして、CPU27は、ステップS36で記憶した位置(対応するNearNodeID領域)に、上記取得した値を書き込む。但し、コマンド起動ノードにおいては、CPU27は、取得した値をMyNodeID領域に書き込む。
伝送装置に対して既にノードIDが割り当てられているときは(ステップS53:Yes)、CPU27は、ステップS55において、ステップS36で記憶した位置(対応するNearNodeID領域)に、自分のノードIDが書き込まれているか否かをチェックする。そして、対応するNearNodeID領域に自分のノードIDが書き込まれていれば、オーバーヘッド処理部16は、ステップS81〜S83を実行する。すなわち、伝送装置は、自分のNearNodeID領域を更新することなく、トポロジ構築フレーム02を次の伝送装置へ送信する。一方、自分のノードIDが書き込まれていなければ、CPU27は、ステップS42〜S43を実行する。なお、コマンド起動ノードにおいては、CPU27は、ステップS55において、MyNodeID領域に自分のノードIDが書き込まれているか否かをチェックする。
トポロジ構築フレーム02を受信した伝送装置がコマンド起動ノードであれば(ステップS52:Yes)、CPU27は、ステップS61において、トポロジ構築フレームに格納されている受信データに異常があるか否かをチェックする。ここで、CPU27は、例えば、受信データのエレメントが互いに異なっているか否かを判定する。そして、受信データに異常があれば、CPU27は、ステップS42〜S43を実行する。なお、ステップS61は、トポロジ構築フレーム02がリングネットワークを周回してコマンド起動ノードに戻ってきたときに、コマンド起動ノードにより実行される。
受信データに異常がなければ(ステップS61:No)、CPU27は、ステップS62において、トポロジ構築フレームのコマンド識別子Cmdを「02」から「03」に更新する。これにより、トポロジ構築フレーム03が生成される。この後、オーバーヘッド処理部16は、ステップS81〜S83を実行する。すなわち、コマンド起動ノードは、トポロジ構築フレーム03を送信する。
コマンド識別子Cmdが「02」でなかったときは(ステップS51:No)、CPU27は、ステップS71において、コマンド識別子Cmdが「03」であるか否かをチェックする。コマンド識別子Cmdが「03」なければ、CPU27は、ステップS72において、コマンドを停止する。
コマンド識別子Cmdが「03」であれば、CPU27は、ステップS73において、ノードIDおよびトポロジ情報を取得する。ここで、コマンド起動ノードにおいては、CPU27は、MyNodeID領域からノードID取得するとともに、MyNodeID領域およびNearNodeID領域に書き込まれているエレメントのデータ列をトポロジ情報として取得する。他の伝送装置においては、CPU27は、ステップS36で記憶した位置(対応するNearNodeID領域)からノードIDを取得する。また、他の伝送装置においては、CPU27は、ステップS36で記憶した位置の値が先頭に配置されるように上述のデータ列をサイクリックにシフトすることで、トポロジ情報を生成して取得する。
ステップS74において、CPU27は、CPU27が動作する伝送装置がコマンド起動ノードであるか否かをチェックする。そして、伝送装置がコマンド起動ノードである場合は、CPU27は、コマンド識別子Cmd「00」を含むトポロジ構築フレームを生成して次の伝送装置へ送信する。一方、伝送装置がコマンド起動ノードでないときは、CPU27は、受信したトポロジ構築フレームを更新することなく次の伝送装置へ転送する。
図21〜図24は、ネットワーク構築方法の第1の実施例を示す図である。第1の実施例では、6台の伝送装置1a〜1fがリング状に接続されている。また、各伝送装置にノードIDは割り当てられていない。そして、伝送装置1aが特定伝送装置(すなわち、コマンド起動ノード)として動作するものとする。
伝送装置1aは、図21に示すように、トポロジ構築フレーム01を生成して伝送装置1bへ送信する。このとき、伝送装置1aは、図17のフローチャートに従ってトポロジ構築フレーム01を生成する。すなわち、伝送装置1aは、ステップS2においてコマンド識別子Cmdとして「01」を設定し、ステップS3においてVersionデータを設定し、ステップS6においてEslotデータとして「00」を設定し、ステップS8においてMyNodeID「00」を設定する。なお、伝送装置1aは、Uniqueデータとして伝送装置1aのMACアドレスを設定する。
伝送装置1b〜1fは、トポロジ構築フレーム01を受信すると、それぞれステップS34においてNearNodeID領域に「00」を書き込む。このとき、伝送装置1b〜1fは、それぞれNearNode1領域〜NearNode5領域に「00」を書き込む。また、伝送装置1b〜1fは、それぞれ自分がデータを書き込んだ領域の位置を記憶する。そして、伝送装置1fは、トポロジ構築フレーム01を伝送装置1aへ送信する。
伝送装置1aは、伝送装置1fからトポロジ構築フレーム01を受信すると、ステップS41において、受信データに異常があるか否かをチェックする。ここでは、トポロジ構築フレーム01のデータ領域(MyNodeID領域およびNearNodeID領域)に格納されているエレメントの数は「6」であり、許容数よりも少ないので、異常は無いと判定される。そうすると、伝送装置1aは、図22に示すように、トポロジ構築フレーム02を生成する。すなわち、伝送装置1aは、ステップS44においてコマンド識別子Cmdを「01」から「02」に更新する。また、伝送装置1aは、ステップS54において、仮ノードID「01」をMyNodeID領域に書き込む。そして、伝送装置1aは、トポロジ構築フレーム02を伝送装置1bへ送信する。
伝送装置1b〜1fは、トポロジ構築フレーム02を受信すると、それぞれステップS54において、自分のNearNodeID領域に仮ノードIDを書き込む。すなわち、伝送装置1b〜1fは、それぞれ、NearNode1領域〜NearNode5領域を「02」〜「06」に更新する。そして、伝送装置1fは、トポロジ構築フレーム02を伝送装置1aへ送信する。
伝送装置1aは、伝送装置1fからトポロジ構築フレーム02を受信すると、ステップS61において、受信データに異常があるか否かをチェックする。ここでは、トポロジ構築フレーム02のデータ領域に格納されているエレメントは互いに異なっているので、異常は無いと判定される。そうすると、伝送装置1aは、図23に示すように、トポロジ構築フレーム03を生成する。すなわち、伝送装置1aは、ステップS44においてコマンド識別子Cmdを「02」から「03」に更新する。そして、伝送装置1aは、トポロジ構築フレーム03を伝送装置1bへ送信する。
伝送装置1b〜1fは、トポロジ構築フレーム03を受信すると、それぞれステップS73において、ノードIDおよびトポロジ情報を取得する。そして、伝送装置1fは、トポロジ構築フレーム03を伝送装置1aへ送信する。
伝送装置1aは、伝送装置1fからトポロジ構築フレーム03を受信すると、ステップS73において、ノードIDおよびトポロジ情報を取得する。さらに、伝送装置1aは、図24に示すように、コマンド識別子Cmd「00」を有する終了コマンドを生成する。すなわち、伝送装置1aは、ステップS75において終了コマンドを生成する。そして、伝送装置1aは、終了コマンドを含むフレームを伝送装置1bへ送信する。なお、伝送装置1b〜1fは、終了コマンドを受信すると、ステップS26において処理を終了する。
図25は、ネットワーク構築方法の第2の実施例を示す図である。第2の実施例では、伝送装置1a〜1fに対してそれぞれ前もってノードID「08」「09」「06」「05」「01」「07」が割り当てられている。
コマンド起動ノードである伝送装置1aは、ステップS9において、伝送装置1aに割り当てられているノードID「08」をトポロジ構築フレーム01のMyNodeID領域に書き込む。そして、伝送装置1aは、このトポロジ構築フレーム01を伝送装置1bへ送信する。
伝送装置1b〜1fは、トポロジ構築フレーム01を受信すると、それぞれステップS35において、自分に割り当てられているノードIDを対応するNearNodeID領域に書き込む。例えば、伝送装置1bは、NearNode1領域に「09」を書き込み、伝送装置1fは、NearNode5領域に「07」を書き込む。そして、伝送装置1fは、トポロジ構築フレーム01を伝送装置1aへ送信する。
第2の実施例の以降の処理は、基本的には、図22〜図24に示す第1の実施例と同じである。ただし、第2の実施例では、各伝送装置1a〜1fは、ノードIDが割り当てられているので、ステップS54を実行することなく、トポロジ構築フレーム02を次の伝送装置へ転送する。
図26は、ネットワーク構築方法の第3の実施例を示す図である。第3の実施例では、伝送装置1a〜1fに対してそれぞれ前もってノードID「08」「09」「06」「05」「01」「06」が割り当てられている。すなわち、伝送装置1b、1fに対して同じノードIDが重複して割り当てられている。
第3の実施例において伝送装置1a〜1fがトポロジ構築フレーム01にノードIDを書き込む動作は、基本的に図25に示す第2の実施例と同じである。そして、伝送装置1fは、伝送装置1aへトポロジ構築フレーム01を送信する。
伝送装置1aは、伝送装置1fから図26に示すトポロジ構築フレーム01を受信すると、ステップS41において、受信データに異常があるか否かをチェックする。この例では、トポロジ構築フレーム01のデータ領域(MyNodeID領域およびNearNodeID領域)に格納されているエレメントの数は「6」であり、許容数よりも少ない。ところが、トポロジ構築フレーム01のデータ領域内のエレメントの一部が重複している。具体的には、NearNode2およびNearNode6が互いに同じ値である。したがって、伝送装置1aは、ステップS42においてアラームを出力する。
図27は、ネットワーク構築方法の第4の実施例を示す図である。第4の実施例では、図27に示すように、伝送装置1aから送信されるトポロジ構築フレーム03がリングネットワークを周回しているときに、伝送装置1e、1f間で障害が発生している。
コマンド起動ノードである伝送装置1aは、トポロジ構築フレームを送信したときにタイマ29を起動し、そのトポロジ構築フレームがリングネットワークを周回して戻ってきたときにタイマ29をリセットする。したがって、図27においては、伝送装置1aは、トポロジ構築フレーム03を送信したときにタイマ29を起動する。
各伝送装置29は、図23を参照しながら説明したように、それぞれトポロジ構築フレーム03からノードIDおよびトポロジ情報を取得する。図27では、伝送装置1b〜1eがそれぞれノードIDおよびトポロジ情報を取得している。
ところが、伝送装置1e、1f間で障害が発生している。このため、伝送装置1aは、トポロジ構築フレーム03を受信できない。そうすると、伝送装置1aにおいてタイマ29が満了する。ここで、タイマ29の満了時間は、例えば、30秒程度である。そして、伝送装置1aは、タイマ29が満了すると、リングネットワークを周回するように、中止コマンドを生成して伝送装置1bへ送信する。中止コマンドは、図27に示すように、コマンド識別子Cmd「04」を有する。
各伝送装置は、中止コマンドを受信すると、トポロジ構築フレーム03から取得したノードIDおよびトポロジ情報を破棄する。図27に示す例では、伝送装置1b〜1eは、中止コマンドに応じてノードIDおよびトポロジ情報を破棄する。このように、一部の伝送装置に対してトポロジ情報が設定されたときは、コマンド起動ノードは、それらの伝送装置に対してトポロジ情報の破棄を指示する。
図28は、ネットワーク構築方法の第5の実施例を示す図である。第5の実施例では、伝送装置1a、1b間の帯域が100Gbit/sであり、他の伝送区間の帯域が10Gbit/sである。
第5の実施例における伝送装置1a〜1fの動作は、基本的には第1の実施例と同じである。ただし、第5の実施例では、伝送装置1aは、伝送装置1a、1b間のチャネルを指定するために、Eslotデータを設定する。図28においては、伝送装置1a、1bは、伝送装置1a〜1fを接続するリングネットワークの光信号を伝送するために、伝送装置1a、1b間の伝送路上ではチャネル#5を使用する。この場合、伝送装置1aは、トポロジ構築フレーム01にEslotデータ「05」を書き込む。
伝送装置1bは、トポロジ構築フレーム01を受信すると、Eslotデータを「05」から「00」に更新する。この後、トポロジ構築フレーム01が伝送装置1aに到達するまで、Eslotデータは「00」のまま更新されない。なお、トポロジ構築フレーム02、03についても、伝送装置1a、1b間でEslotデータは「05」に設定される。このようにしてEslotデータを使用することにより、リングネットワーク上に帯域が異なる区間が混在していても、トランスペアレントな通信を実現できる。
図29は、ネットワーク構築方法の第6の実施例を示す図である。第6の実施例では、第1〜第5の実施例とは逆方向にトポロジ構築フレームが伝送される。なお、第1〜第5の実施例に係る説明では言及しなかったが、各伝送装置は、トポロジ構築フレームの周回方向を記憶することができる。そして、各伝送装置は、トポロジ構築フレームの周回方向を考慮して、トポロジ構築フレームのデータ領域のノードID列からトポロジ情報を取得する。

Claims (9)

  1. 複数の伝送装置が伝送路によってリング状に接続されたリングネットワークにおいて使用されるネットワーク構築方法であって、
    前記リングネットワークにフレームを周回させ、
    各伝送装置は、予め決められた規則に従って前記フレームに自装置のIDを書き込み、
    前記複数の伝送装置により前記フレームに書き込まれた複数のIDが所定の条件を満たすか否かを判定し、
    前記複数のIDが前記条件を満たすときに、各伝送装置は、前記複数のIDの中から前記規則に従って対応するIDを取得する
    ことを特徴とするネットワーク構築方法。
  2. 請求項1に記載のネットワーク構築方法であって、
    前記複数のIDが前記フレームに書き込まれた順番に基づいて、前記リングネットワークのトポロジを表すトポロジ情報を生成する
    ことを特徴とするネットワーク構築方法。
  3. 請求項1に記載のネットワーク構築方法であって、
    前記フレームに書き込まれた複数のIDが互いに異なっていれば、前記条件を満たすと判定する
    ことを特徴とするネットワーク構築方法。
  4. 請求項1に記載のネットワーク構築方法であって、
    前記フレームに書き込まれた複数のIDの個数が予め決められている許容数以下であれば、前記条件を満たすと判定する
    ことを特徴とするネットワーク構築方法。
  5. 請求項1に記載のネットワーク構築方法であって、
    各伝送装置は、前記フレームを受信したときに前記フレームに書き込まれているID以外のIDを前記フレームに書き込む
    ことを特徴とするネットワーク構築方法。
  6. 請求項5に記載のネットワーク構築方法であって、
    予めIDが割り当てられている伝送装置は、前記予め割り当てられているIDを前記フレームに書き込む
    ことを特徴とするネットワーク構築方法。
  7. 請求項1に記載のネットワーク構築方法であって、
    各伝送装置は、前記フレームのデータ領域において、直前の伝送装置がIDを書き込んだ領域に続く領域に自分のIDを書き込む
    ことを特徴とするネットワーク構築方法。
  8. 複数の伝送装置が伝送路によってリング状に接続されたリングネットワークにおいて使用されるネットワーク構築方法であって、
    前記複数の伝送装置の中から選択される特定伝送装置は、前記リングネットワークを周回するように、第1のコマンドを含む第1のフレームを送信し、
    各伝送装置は、前記第1のコマンドに応じて、伝送装置が存在することを表す存在情報を前記第1のフレームに書き込み、
    前記特定伝送装置は、前記第1のフレームに書き込まれた存在情報に基づいて検出される伝送装置の数が予め決められている許容数以下であれば、前記リングネットワークを周回するように、第2のコマンドを含む第2のフレームを送信し、
    各伝送装置は、前記第2のコマンドに応じて、予め決められた規則に従って前記第2のフレームにIDを書き込み、
    前記特定伝送装置は、前記第2のフレームに書き込まれた複数のIDが互いに異なっていれば、前記リングネットワークを周回するように、第3のコマンドおよび前記複数のIDを含む第3のフレームを送信し、
    各伝送装置は、前記第3のコマンドに応じて、前記第3のフレームに含まれている前記複数のIDの中から前記規則に従って対応するIDを取得する
    ことを特徴とするネットワーク構築方法。
  9. 複数の伝送装置が伝送路によってリング状に接続されたリングネットワークにおいて使用される伝送装置であって、
    予め決められた規則に従って自装置のIDを書き込むことを各伝送装置に指示するコマンドを含むフレームを送信する第1の送信部と、
    前記複数の伝送装置により前記フレームに書き込まれた複数のIDが所定の条件を満たすか否かを判定する判定部と、
    前記複数のIDが前記条件を満たすときに、前記複数のIDおよび前記複数のIDの中から前記規則に従って対応するIDを取得することを各伝送装置に指示するコマンドを含むフレームを送信する第2の送信部、
    を備える伝送装置。
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