JP3526445B2 - 光波長多重リング網システム、光パス設定方法、障害回復方法およびプログラム - Google Patents

光波長多重リング網システム、光パス設定方法、障害回復方法およびプログラム

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JP3526445B2 JP2001048492A JP2001048492A JP3526445B2 JP 3526445 B2 JP3526445 B2 JP 3526445B2 JP 2001048492 A JP2001048492 A JP 2001048492A JP 2001048492 A JP2001048492 A JP 2001048492A JP 3526445 B2 JP3526445 B2 JP 3526445B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信網のパス収容方
法および障害回復方法に関し、特に、光波長多重リング
網の光パス収容方法および障害回復方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信技術の進歩によって、一本の光伝
送路による通信の伝送容量が飛躍的に増大した。特に、
光信号を波長毎に伝送可能な光波長多重伝送技術(WD
M:Wavelength Division Multiplexing)を採用した光
波長多重網は、大容量の光信号を高速に伝送可能であ
り、波長を用いて光波長多重網を構成するノード間に光
パスを設定することにより、通信需要に応じた柔軟な伝
送容量の割当てが可能となっている。
【0003】光波長多重網における光パスの設定方式と
して、光パスの終端ノード間に1波長を割当てる方式
と、中継ノードの波長変換によって必要に応じて複数の
波長を割当てる方式が提案されている(例えば、Imrich
Chlamtac et al., "LightpathCommunications: An App
roach to High Bandwidth Optical WAN's, IEEE Transa
ction on Communications, Vol. 40, No. 7, July 199
2, 参照)。リング状のトポロジを形成するようにノー
ド間を光伝送路で接続した光波長多重リング網システム
では、上記のどちらの方式を採用するかによってシステ
ムの性能として顕著な差が生じることが考察されてお
り、例えば運用中の光パスに変更を与えずに可能な限り
光パスを収容することを想定した場合、波長変換機能を
伴う後者の方式を採用することが望ましいと報告されて
いる(例えば、結城、中尾、井辺、”WDM網における
波長パス設定方法の検討”、電子情報通信学会2000
年ソサイエティ大会、B−10−123、Oct 2000、参
照)。
【0004】光波長多重リング網システムでは、光パス
を用いた様々な新しいサービス(トラヒックエンジニア
リングによるネットワークの負荷分散、光VPN(Virtu
al Private Network)の構築)の実現が望まれており、
システムの運用中に光パスを動的に設定することが必要
となってきている。この際、ノード間を接続する光伝送
路の破断障害やノードの障害等に備えてシステムを高信
頼化するために、任意の2ノード間に割当てられた現用
光パスに対して逆回りの経路で予備光パスを割当て、障
害発生時には、予備光パスを用いてノード間の通信を継
続するように障害回復を行う。従って、経済的かつ高信
頼な光波長多重リング網システムを実現するためには、
光パスの収容効率を高め、障害が発生した時に現用光パ
スから予備光パスへの切り換えを高速に行うことが不可
欠である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図31は、5つのノー
ドAa〜Eeを光伝送路でリング状に接続した光波長多
重リング網システムにおいて、従来の技術に基づいて光
パスを割当てた例であり、現用光パスを実線で示し、予
備光パスを破線で示している。この例では、ノードCc
を中継ノードとしてノードBbとノードDdを終端ノー
ドとした双方向の現用光パスを割当て、ノードAaとノ
ードEeを中継ノードとした現用光パスと逆回りの経路
に予備光パスを割当てている。従って、従来の光波長多
重リング網システムでは、片方向(右回りまたは左回
り)リングの波長数をnとした時、2ノード間に同一経
路を通る双方向の現用光パスを割当て、現用光パスと逆
回りの経路に双方向の予備光パスを1対1で割当てた場
合、最大でn本の光パス(現用光パスと予備光パスの1
対1で1本の光パスとする)しか設定できず、光パスの
設定効率が低かった。そのため、光パスの収容数を高め
るためには、波長数を増やすことが必要となり、経済的
な光波長多重リング網システムを構築することが困難で
あった。
【0006】例えば、特開平11−163911号公報
には、光パスの終端ノード間に1つの波長を用いて光パ
ス割当てる場合に光パスの収容効率を高める方法が記載
されている。しかしながら、今後の主流となる波長変換
機能を伴う光波長多重リング網システムにおいて、光パ
スの収容効率を高める具体的な対応策は示されていな
い。さらに、障害が発生した場合に現用光パスから予備
光パスへ切り換える動作では、中継ノードを含めた光パ
スの終端ノード間でメッセージを通知することにより実
施する方法が記載されている。しかしながら、この方法
では、予備光パスの経路に位置する全てのノードにおい
てメッセージを中継する処理が必要となる。そのため、
ノード数や波長数が増加してシステムが大規模化した場
合に、障害に無関係なノードで現用光パスから予備光パ
スへの切り換えに伴うメッセージ転送の処理負荷が増大
したり、これに起因して障害回復に要する時間が長大す
るおそれがあった。
【0007】本発明の目的は、波長変換機能を伴う光波
長多重リング網システムにおいて、光パスの収容効率を
高めるとともに、障害発生時の回復動作を単純かつ高速
にし、ノード数や波長数の増加によって、システムが大
規模化した場合でも、経済的かつ高信頼な光波長多重リ
ング網システム、その光パス設定方法、障害回復方法お
よびプログラムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、目的
を達成するために、本発明は、波長が異なる複数の光信
号の送受信と光パスの終端及び切り換え接続を行う複数
のノードと、少なくとも1つのノードに接続されたネッ
トワーク管理装置とを備え、前記ノードが少なくとも右
回り用光伝送路及び左回り用光伝送路を介してリング状
に接続され、任意の光ファイバを介して任意の始点ノー
ドから送信された光信号を任意の終点ノードが受信する
任意の波長による光パスを設定する光波長多重リング網
システムにおいて、IPルータや他の機器およびオペレ
ータとの間で各種の情報を授受する通信インターフェー
スと、光パス管理部と、構成管理テーブルと、光パス管
理テーブルと、光パス共有テーブルとを備え、通信イン
ターフェースを介して授受する情報に基づいて光パスの
管理を設定を管理する光パス管理装置と、前記始点ノー
ドから前記終点ノードに至る前記右回り用光伝送路又は
前記左回り用光伝送路を介した経路に現用光パスを設定
し、前記始点ノードから前記終点ノードに至る前記現用
光パスと逆回りの経路に予備光パスを設定する手段と、
前記予備光りパスを前記現用光パスと逆回りの経路に予
備光パスを共有する手段と、前記現用光パスを終端する
ノードが光信号の受信に関わる障害を検出した場合に、
光信号を前記現用光パスと前記予備光パスの双方に出力
するとともに、前記障害が発生した現用光パスの対向ノ
ードに向けて警報信号を送出するとともに、光信号の入
力を予備光パスに切り替える手段と、前記現用光パスを
終端するノードが警報信号を検出した場合に、光信号を
前記現用光パスと前記予備光パスの双方に出力するとと
もに、光信号の入力を予備光パスに切り替える手段とを
具備することを特徴とする
【0009】上記発明によれば、経路が重複しない現用
光パスで予備光パスを共有することを付加したことによ
り、予備光パスを形成するために必要な波長数を減らす
ことになるので、光パスの収容数を増やすことができ
る。
【0010】また、この発明は、前記現用パスを最短経
路でノード間に設定する手段をさらに有することを特徴
とする。
【0011】上記発明によれば、現用光パスをノード間
に最短経路で割当てることにより、予備光パスの経路が
現用光パスに比べて長くなるから、予備光パスの共有度
が高くなるため、光パスの収容数を増やすことができ
る。
【0012】また、この発明は、前記記現用光パスおよ
び前記予備光パスをノード間に双方向に設定する手段を
さらに有することを特徴とする。
【0013】上記発明によれば、現用光パスと予備光パ
スを双方向で割当てることにより、予備光パスの経路が
現用光パスに比べて長くなるから、予備光パスの共有度
が高くなるため、光パスの収容数を増やすことができ
る。
【0014】また、この発明は、波長が異なる複数の光
信号の送受信と光パスの終端及び切り換え接続を行う複
数のノードと、少なくとも1つのノードに接続されたネ
ットワーク管理装置とを備え、前記ノードが少なくとも
右回り用光伝送路及び左回り用光伝送路を介してリング
状に接続され、任意の光ファイバを介して任意の始点ノ
ードから送信された光信号を任意の終点ノードが受信す
る任意の波長による光パスを設定する光波長多重リング
網システムにおいて、IPルータや他の機器およびオペ
レータとの間で各種の情報を授受する通信インターフェ
ースと、光パス管理部と、構成管理テーブルと、光パス
管理テーブルと、光パス共有テーブルとを備え、通信イ
ンターフェースを介して授受する情報に基づいて光パス
の管理を設定を管理する光パス管理装置と、前記始点ノ
ードから終点ノードに至る前記右回り用光伝送路または
前記左回り用光伝送路を介した経路に現用光パスを設定
し、前記始点ノードから前記終点ノードに至る前記現用
光パスと逆回りの経路に予備光パスを設定する手段と、
前記予備系パスを経路が重複しない前記現用光パスによ
って共有し、前記現用光パスを終端するノードが光信号
の受信に係わる障害を検出した場合に、光信号を前記現
用光パスと前記予備光パスの双方に出力するとともに、
前記障害が発生した現用光パスの対向ノードに向けて警
報信号を送出するとともに、光信号の入力を予備光パス
に切り替える手段と、前記現用光パスを終端するノード
が警報信号を検出した場合に、光信号を前記現用光パス
と前記予備光パスの双方に出力するとともに、光信号の
入力を予備光パスに切り替える手段とを具備したことを
特徴とする
【0015】上記発明によれば、現用光パスに障害が発
生した場合のノードの動作として、(1)光信号を現用
光パスと予備光パスの双方に出力する、(2)警報信号
を送出する、(3)光信号の入力を予備光パスに切り替
えることを付加し、警報信号を検出した場合のノードの
動作として(1)光信号を現用光パスと予備光パスの双
方に出力する、(2)光信号の入力を予備光パスに切り
替えることを付加したことにより、障害が発生した場合
に光パスの終端ノード間でメッセージを通知する必要が
なく、極めて単純な動作により障害を回復することがで
きる。
【0016】また、この発明は、波長が異なる複数の光
信号の送受信と光パスの終端及び切り換え接続を行う複
数のノードと、少なくとも1つのノードに接続されたネ
ットワーク管理装置とを含み、前記ノードが少なくとも
右回り用光伝送路及び左回り用光伝送路を介してリング
状に接続され、任意の始点ノードから送信された光信号
を任意の終点ノードが受信する任意の波長による光パス
を設定する光波長多重リング網システムにおいて、前記
始点ノードから前記終点ノードに至る前記右回り用光伝
送路又は前記左回り用光伝送路を介した経路に現用光パ
スを設定し、前記始点ノードから前記終点ノードに至る
前記現用光パスと逆回りの経路に予備光パスを設定する
手段を具備し、前記ネットワーク管理装置は、光パスを
形成する少なくとも1つのノードに光パスの設定を要求
する光パス要求手段を具備し、前記ノードは、前記ネッ
トワーク管理装置からの要求に基づいて光パスを形成す
るノード間で光パスの設定を行う光パス設定手段を具備
し、前記光パス要求手段は、光パスの設定の可否を求め
る手段と、光パスの設定を要求するノードを定める手段
と、前記予備光パスの共有の可否を求める手段とを具備
し、前記光パス設定手段は、光パスの挿入波長を設定す
る手段と、光パスの変換波長を設定する手段と、光パス
の分岐波長を設定する手段とを具備し、前記予備光パス
の共有の可否を求める手段は、ノード間に設定される前
記現用光パスの経路が重複しないときに前記予備光パス
を共有可能であると判断し、既設の予備光パスを共有し
た新たな予備光パスを形成するように少なくとも1つの
ノードに光パスの設定を要求する手段を具備し、前記光
パス設定手段は、前記ネットワーク管理装置から既設の
予備光パスを共有した新たな予備光パスを形成すること
を要求された場合に、既設の予備光パスに用いられてい
る波長を共有して新たな予備光パスを形成する手段を具
備することを特徴とする。
【0017】上記発明によれば、光パス要求手段に予備
光パスの共有の可否を求める手段と、光パス設定手段に
波長を共有して予備光パスを形成する手段とを付加した
ことにより、経路が重複しない現用光パスで予備光パス
を共有することができるため、予備光パスの形成に必要
な波長数を減らすことになるので、光パスの収容数を増
やすことが出来る。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】また、この発明によれば、波長が異なる複
数の光信号の送受信と光パスの終端及び切り換え接続を
行う複数のノードと、少なくとも1つのノードに接続さ
れ、IPルータや他の機器およびオペレータとの間で各
種の情報を授受する通信インターフェースと、光パス管
理部と、構成管理テーブルと、光パス管理テーブルと、
光パス共有テーブルとを備え、通信インターフェースを
介して授受する情報に基づいて光パスの管理を設定を管
理する光パス管理装置とを備え、前記ノードが少なくと
も右回り用光伝送路及び左回り用光伝送路を介してリン
グ状に接続され、任意の光ファイバを介して任意の始点
ノードから送信された光信号を任意の終点ノードが受信
する任意の波長による光パスを設定する光波長多重リン
グ網システムにおける光パスの設定方法において、前記
始点ノードから終点ノードに至る前記右回り用光伝送路
または前記左回り用光伝送路を介した経路に現用光パス
を設定し、前記始点ノードから前記終点ノードに至る前
記現用光パスと逆回りの経路に予備光パスを設定し、前
記予備系パスを経路が重複しない前記現用光パスによっ
て共有し、前記現用光パスを終端するノードが光信号の
受信に係わる障害を検出した場合に、光信号を前記現用
光パスと前記予備光パスの双方に出力するとともに、前
記障害が発生した現用光パスの対向ノードに向けて警報
信号を送出するとともに、光信号の入力を予備光パスに
切り替え、前記現用光パスを終端するノードが警報信号
を検出した場合に、光信号を前記現用光パスと前記予備
光パスの双方に出力するとともに、光信号の入力を予備
光パスに切り替えることを特徴とする。
【0022】また、この発明によれば、波長が異なる複
数の光信号の送受信と光パスの終端及び切り換え接続を
行う複数のノードと、少なくとも1つのノードに接続さ
れたネットワーク管理装置とを含み、前記ノードが少な
くとも右回り用光伝送路及び左回り用光伝送路を介して
リング状に接続され、任意の光ファイバを介して任意の
始点ノードから送信された光信号を任意の終点ノードが
受信する任意の波長による光パスを設定する光波長多重
リング網システムにおける光パスの設定方法において、
前記始点ノードから前記終点ノードに至る前記右回り用
光伝送路又は前記左回り用光伝送路を介した経路に現用
光パスを設定し、前記始点ノードから前記終点ノードに
至る前記現用光パスと逆回りの経路に予備光パスを設定
し、前記ネットワーク管理装置は、光パスを形成する少
なくとも1つのノードに光パスの設定を要求し、前記ノ
ードは、前記ネットワーク管理装置からの要求に基づい
て光パスを形成するノード間で光パスの設定を行い、前
記光パス要求手段は、光パスの設定の可否を求める手段
と、光パスの設定を要求するノードを定める手段とを有
、前記予備光パスの共有の可否を求め、前記光パス設
定手段は、光パスの挿入波長を設定する手段と、光パス
の変換波長を設定する手段とを有し、光パスの分岐波長
を設定し、前記予備光パスの共有の可否を求める手段
は、ノード間に設定される前記現用光パスの経路が重複
しないときに前記予備光パスを共有可能であると判断
し、既設の予備光パスを共有した新たな予備光パスを形
成するように少なくとも1つのノードに光パスの設定を
要求し、前記光パス設定手段は、前記ネットワーク管理
装置から既設の予備光パスを共有した新たな予備光パス
を形成することを要求された場合に、既設の予備光パス
に用いられている波長を共有して新たな予備光パスを形
成することを特徴とする。
【0023】また、この発明によれば、波長が異なる複
数の光信号の送受信と光パスの終端及び切り換え接続を
行う複数のノードと、少なくとも1つのノードに接続さ
れ、IPルータや他の機器およびオペレータとの間で各
種の情報を授受する通信インターフェースと、光パス管
理部と、構成管理テーブルと、光パス管理テーブルと、
光パス共有テーブルとを備え、通信インターフェースを
介して授受する情報に基づいて光パスの管理を設定を管
理する光パス管理装置とを備え、前記ノードが少なくと
も右回り用光伝送路及び左回り用光伝送路を介してリン
グ状に接続され、任意の光ファイバを介して任意の始点
ノードから送信された光信号を任意の終点ノードが受信
する任意の波長による光パスを設定する光波長多重リン
グ網システムにおける障害回復方法において、前記始点
ノードから前記終点ノードに至る前記右回り用光伝送路
または前記左回り用光伝送路を介して経路に現用光パス
を設定し、前記始点ノードから前記終点ノードに至る前
記現用光パスと逆回りの経路に予備光パスを設定し、前
記予備光パスを経路が重複しない前記現用光パスによっ
て共有し、前記現用光パスを終端するノードが光信号の
受信に関わる障害を検出した場合に、光信号を前記現用
光パスと前記予備光パスの双方に出力するとともに、前
記障害が発生した現用光パスの対向ノードに向けて警報
信号を送出するとともに、光信号の入力を予備光パスに
切り替え、前記現用光パスを終端するノードが警報信号
を検出した場合に、光信号を前記現用光パスと前記予備
光パスの双方に出力するとともに、光信号の入力を予備
光パスに切り替えることを特徴とする。
【0024】このように構成された光波長多重リング網
システムにおける光パスの設定方法、および障害回復方
法においても、上述した発明の光波長多重リング網シス
テムと同様の作用効果を奏することが可能である。
【0025】また、この発明はプログラムとしても成立
する。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図面を参
照して本発明による装置の第1の実施形態を説明する。
【0027】始めに以下の用語について定義する。
【0028】「波長多重」の語は、ノード間を接続する
光伝送路において、波長が異なる複数の光信号が多重化
されて伝送されることを意味し、具体的には、挿入波
長、分岐波長及び変換波長を用いて光信号が多重化され
ることを意味する。挿入波長は、ノードから挿入する光
信号に用いる波長である。分岐波長は、ノードで分岐す
る光信号に用いる波長である。変換波長は、ノードにお
ける光信号の波長変換に用いる波長であり、変換前の入
力波長と変換後の出力波長からなる。従って、同一の波
長であっても、あるノードでは、分岐波長に設定され、
他のノードでは、変換波長あるいは挿入波長に設定され
ることがあり得る。
【0029】「始点ノード」の語は、光パスの始点とな
るノードを意味し、始点ノードでは、挿入波長が用いら
れる。
【0030】「中継ノード」の語は、光パスを中継する
ノードを意味し、中継ノードでは、変換波長が用いられ
る。
【0031】「終点ノード」の語は、光パスの終点とな
るノードを意味し、終点ノードでは分岐波長が用いられ
る。
【0032】「光パス」の語は、任意の2ノード間の通
信において、始点ノードから挿入された光信号が中継ノ
ードを通過して終点ノードで分岐される経路に形成され
た通信路を意味する。また、光パスには、正常時に使用
される現用系の光パス(以後、現用光パスと記す)と、
障害発生時に現用光パスの代替として使用される予備系
の光パス(以後、予備光パスと記す)があり、各々を総
称して光パスと記している。
【0033】「設定」の語は、光パスの波長を割当てる
か、解放することを意味する。
【0034】図1は、本発明に係わる光波長多重リング
網システムの構成を示した例であり、5つのノードA〜
Eと、ネットワーク管理装置(以後、NMSと称する)
2と、ノード間を接続する光伝送路4と、ノードとNM
S2との間を接続する伝送路6から構成されている。隣
接するノード間は2本の光ファイバによって相互に接続
されたリング状のトポロジを形成しており、波長多重さ
れた光信号が右回り又は左回りで伝送される。NMS2
はIPルータ8と光パス管理装置10とを備えている。
各ノードA〜EはWDM伝送装置12と、IPルータ1
4と、光パス制御装置16とを備えている。NMS2と
ノードA間は、伝送路6を介してIPルータ10及び1
4が相互に接続されており、各ノード間のIPルータ1
4は、WDM伝送装置12と光伝送路14を介してデフ
ォルトパスにより相互に接続されている。
【0035】デフォルトパスとは、あるノードから挿入
されt光信号が隣接するノードで分岐される経路に形成
された通信路を意味し、本発明の実施形態においては、
隣接するノードとの間に少なくとも1本のデフォルトパ
スが存在するものとする。
【0036】なお、この光波長多重リング網システムで
は、IPルーティングプロトコル(例えばOSPF(Ope
n Shortest Path First))が動作しており、IPルータ
とデフォルトパスを介して光パス管理装置10及び光パ
ス制御装置16の各々が相互に通信できる状態にあると
する。
【0037】なお、ノード数を増減したり、ノード間を
1本の光ファイバで接続して異なる波長帯域(例えば、
1.3μm帯及び1.5μm帯)の波長を用いてノード間で双
方向の通信をする様にしたり、ノード間を接続する光フ
ァイバを2本以上にしてもよい。また、ノードA〜E乃
至WDM伝送装置12には、光信号を伝送フレームにマ
ッピングして伝送する機能(例えば、SDH伝送装置)
を含めるようにしても良い。また、NMS2とノードA
〜Eに含まれるIPルータ14は、必要に応じて他の機
器(例えば、ATMスイッチ)に置き換えてもよく、光
波長多重リング網システムの構成およびNMS2とノー
ドの構成は種々変形して実施できる。
【0038】図2はNMS2に含まれる光パス管理装置
10の構成を示した例である。光パス管理装置10は、
IPルータ8や他の機器及びオペレータとの間で各種の
情報を授受する通信インターフェース18と、光パス管
理部20と、構成管理テーブル22と、光パス管理テー
ブル24と、光パス共有テーブル26とを備える。光パ
ス管理部20は、通信インターフェース18を介して授
受する情報に基づいて光パスの設定を管理する。構成管
理テーブル22には、図3に示すようにノードの識別子
(以後、NIDと記す)28と、光パス制御装置16の
IPアドレス(以後、NIPと記す)30と、ノード間
の接続関係32と、WDM伝送装置が所有する未使用の
波長数34が記載される。光パス管理テーブル24に
は、図4に示すように光パスの識別子(以後、OIDと
記す)36と、始点ノードから終点ノードに至る光パス
の経路上のNID38が記載される。光パス共有テーブ
ル26には、図5に示すようにNID40と、OID4
2と、予備光パスをグループ化した際の識別子(以後、
GIDと記す)44が記載される。
【0039】なお、構成管理テーブル22は、通信イン
ターフェース18を介してオペレータと授受する情報に
基づいて生成したり、光パス管理装置10と光パス制御
装置16との通信によって授受する情報に基づいて生成
すればよい。また、構成管理テーブル22にはNIDと
NIPの両方を記載するようにしたが、NIDからNI
Pを導いたり、NIPからNIDを導く方法を光パス管
理装置10が備える場合は、NIDとNIPのどちらか
一方を記載するようにしてもよい。また、構成管理テー
ブル22にはWDM伝送装置12が所有する未使用の波
長数を記載するようにしたが、光パスの設定に応じた波
長の使用状態を記載するようにしてもよい。光パスの設
定の可否をNMS2において判定しない場合は、WDM
伝送装置12が所有する未使用の波長数を記載しなくて
もよい。また、光パス管理テーブル24と光パス共有テ
ーブル26を1つのテーブルに併合したり、全てのテー
ブルを併合してもよく、光パス管理装置10におけるテ
ーブルの構成は、種々変形して実施することができる。
【0040】図6はノードに含まれるWDM伝送装置1
2の構成を示した例である。WDM伝送装置12は、隣
接するノードのWDM伝送装置12との間で波長多重さ
れた光信号を送受信する一対のWDM伝送部46と、光
スイッチ部48と、IPルータ14や光パス制御装置1
6との間で各種の情報を授受する通信インターフェース
50とを備える。WDM伝送部46乃至光スイッチ部4
8は、波長の挿入/分岐/変換に係わる機能、光信号の
入出力の切り換えに係わる機能、光信号の伝送に係わる
障害を検出する機能を有する。
【0041】なお、図6においては、一対のWDM伝送
部46と1つの光スイッチ部48が複数の光ファイバを
介して入出力される光信号を処理したり、1つの通信イ
ンタフェース50によってIPルータ14や光パス制御
装置16との間で各種の情報を授受するように構成した
が、光ファイバの入出力単位に複数のWDM伝送部46
と光スイッチ部48を設けようにしたり、必要に応じて
複数の通信インターフェース50を設けるようにしても
良く、WDM伝送装置12の構成は、種々変形して実施
することができる。
【0042】図7は、各ノードA〜Eに含まれる光パス
制御装置16の構成を示した例である。光パス制御装置
16は、IPルータ14やWDM伝送装置12および他
の機器との間で各種の情報を授受する通信インターフェ
ース52と、光パス制御部54と、構成情報テーブル5
6と、光パス制御テーブル58とを備える。光パス制御
部54は、通信インターフェース52を介して授受する
情報に基づいて光パスの設定を制御する。構成情報テー
ブル56には、隣接するノードのNIDおよびNIPが
記載される。光パス制御テーブル58には、WDM伝送
装置12が所有する波長の使用状態や光パスの設定状態
が記載される。
【0043】なお、構成情報テーブル56は、隣接する
ノード間の光パス制御装置16が通信することによって
授受した情報に基づいて生成したり、光パス管理装置1
0と通信することによって授受した情報に基づいて生成
すればよい。また、構成情報テーブル56にはNIDと
NIPの両方を記載するようにしたが、NIDからNI
Pを導いたり、NIPからNIDを導く方法を光パス制
御装置16が備える場合は、隣接するノードのNIDお
よびNIPのどちらか一方を構成情報テーブル56に記
載するようにしてもよい。また、構成情報テーブル56
と、光パス制御テーブル58を1つのテーブルに併合し
てもよく、光パス制御装置16におけるテーブルの構成
は、種々変形して実施することができる。
【0044】(光パスの割当てに係わる動作)図8は、
本発明に係わる光波長多重リング網システムにおいて、
2ノード間に現用光パスと予備光パスを割当てた例であ
り、予備光パスが共有されている部分を網かけで示して
いる。
【0045】図9は、光パスの設定に係わるNMS2の
動作を示すフローチャートの例である。本実施形態にお
いては、光波長多重リング網システムに光パスが割当て
られていないときに、設定要求1によってノードB−C
−D間、設定要求2によってノードC−D−E間、設定
要求3によってノードA−B間に対して、現用光パスの
割当てを要求元(オペレータや他の機器)から通信イン
ターフェースを介して光パス管理部20に順次要求され
たことを想定する。
【0046】ノード間に光パスを割当てる場合、要求元
は、NIDやNIPによって現用光パスの経路を指定す
る。光パス管理部20は、光パスの割当てを要求される
と、図9に示したフローチャートに従って処理を行う。
ステップ1では、指定された経路に基づいて構成管理テ
ーブル22を検索し、経路上の全てのノードで現用光パ
スを割当てるために波長を使用可能であるか判断する。
波長の不足によって現用光パスの割当てが不可能な場合
は、ステップ2においてその旨を要求元に通知する。現
用光パスの割当てが可能な場合は、ステップ3において
重複しないOIDを発行し、ステップ4において光パス
共有テーブル26の検索によって予備光パスの共有可否
を求めるとともに光パス共有テーブル26を更新し、ス
テップ5において光パスの割当てをノードに通知する。
【0047】なお、要求元から現用光パスの経路を指定
する場合、中継ノードに関しては指定しないか、一部分
を指定するようにしてもよい。この場合、光パス管理部
20は、構成管理テーブル22を検索し、ノード間で最
短となる経路や使用可能な波長数に余裕がある経路を選
択することによって現用光パスの経路を確定する。ま
た、具体的な経路の選択方法は、要求元から通信インタ
ーフェースを介して光パス管理部20に指定するように
してもよい。
【0048】図10は図9に示したステップ4の詳細な
動作を示すフローチャートの例である。予備光パスの共
有可否を求めるには、ステップ41において、既設の現
用光パスの有無を判断する。既設の現用光パスが無い場
合は予備光パスの共有を不可能とし、ステップ42にお
いて予備光パスを新設するために必要となる重複しない
GIDを発行する。既設の現用光パスが有る場合は、ス
テップ43において既設の現用光パスと新設する現用光
パスとの経路が重複するか判断する。経路が重複する場
合は予備光パスの共有が不可能であるため、ステップ4
2と同様の処理を行う。経路が重複しない場合は、予備
光パスの共有が可能であるため、ステップ44において
光パス共有テーブル26を検索し、予備光パスを共有す
るGIDを求める。ステップ45では、以上の処理結果
に基づいて、光パス共有テーブル26を更新する。
【0049】図11は、上記の設定要求1乃至設定要求
3に従って光パスを順次割当てた場合に、ステップ45
において更新された光パス共有テーブル26の例であ
る。テーブルの行方向にはGIDが相当し、列方向には
NIDが相当し、各々の要素には、OIDが記載され
る。図11では、処理によって更新された部分を網かけ
で示している。以後、図9乃至図11を参照し、光パス
の割当てに係わる動作を詳細に説明する。
【0050】なお、光パスはノード間に双方向(即ち、
右回りおよび左回り)で割当てるが、以後では、右回り
の光パスの割当てについてのみ説明する。また、各ノー
ドのWDM伝送装置は、上記の設定要求1乃至設定要求
3に対して、光パスを割当てることが可能な十分な波長
数を所要しているものとする。
【0051】最初に設定要求1によってノードB−C−
D間への現用光パスの割当てが要求された場合を説明す
る。光パス管理部20は光パスの割当てを要求される
と、図9に示したフローチャートに従って処理を行う。
ステップ3では、OID1が発行される。ステップ41
では、既設の現用光パスが無いと判断されるため、ステ
ップ42においてGID1が発行される。ステップ45
では、図11に示したように、発行したGIDと新設す
る現用光パスの始点ノードおよび中継ノードが一致する
欄にOID1が書き込まれる。
【0052】なお、図11に示す例では、始点ノードお
よび中継ノードが一致する欄にOIDを書き込むように
したが、中継ノードと終点ノードが一致する欄にOID
を書き込むようにしても良い。
【0053】次に、設定要求2によってノードC−D−
E間への現用光パスの割当てが要求された場合を説明す
る。図9に示したフローチャートに従い、ステップ3で
は、OID2が発行される。ステップ43では、既設の
現用光パスが有り、且つ既設の現用光パスと新設する現
用光パスとの経路が重複すると判断されるため、ステッ
プ42においてGID2が発行される。経路の重複は、
光パス共有テーブル26において、新設する現用光パス
の始点ノードおよび中継ノードが一致する列にOIDが
記載されているかによって判断される。この場合はノー
ドCの列にOID1が記載されているため、既設の現用
光パス(OID1)と新設する現用光パス(OID2)
の経路が重複すると判断される。ステップ45では、設
定要求1の場合と同様の処理により、光パス共有テーブ
ル26が更新される。以上の処理結果に基づいて図11
に示したように、光パス共有テーブル26にOID2が
書き込まれる。
【0054】最後に、設定要求3によって、ノードA−
B間への現用光パスの割当てが要求された場合を説明す
る。図9に示したフローチャートに従い、ステップ3で
は、OID3が発行される。ステップ43では、既設の
現用光パスが有り、且つ既設の現用光パスと新設する現
用光パスとの経路が重複しないと判断されるため、ステ
ップ44において、予備光パスを共有するGIDが選ば
れる。経路の重複は、設定要求2の場合と同様の処理に
よって求められる。この場合は、既設の現用パス(OI
D1およびOID2)と新設する現用光パス(OID
3)の経路が重複しないと判断される。予備光パスを共
有するGIDは、OIDの記載がないGIDの中から任
意の1つを選べばよく、ここではGID1が選ばれたと
する。ステップ45では、図11に示したように、GI
D1と新設する現用光パスの始点ノードおよび中継ノー
ドが一致する欄にOID3が書き込まれる。
【0055】なお、ステップ41において、既設の現用
光パスの有無は、光パス管理テーブル24の検索によっ
て求めるようにしても良い。また、ステップ44におい
て、予備光パスを共有するGIDとしてGID1が選ば
れた場合を説明したが、GID2が選ばれた場合でも同
様に実施できることは明らかである。また、ステップ4
5において、GIDと新設する現用光パスの始点ノード
および中継ノードが一致する欄にOIDを書き込むよう
にしたが、GIDと新設する現用光パスの終点ノードお
よび中継ノードが一致する欄にOIDを書き込むように
してもよい。
【0056】なお、以上の説明では、右回りの光パスを
割当てる場合について説明したが、左回りの光パスを割
当てる場合についても同様に実施できることは明らかで
ある。また、以上の説明では、設定要求1乃至設定要求
3に係わる動作について説明したが、現用光パスの経路
が異なったり、設定要求3以降に光パスの設定要求が継
続した場合についても光パスの割当てを同様に実施でき
ることは明らかである。
【0057】図12は図9に示したステップ5におい
て、光パスの割当てをノードへ通知する際に用いる光パ
ス情報のフォーマットを示した例である。光パス情報
は、IPパケットのデータ部分に包含され、NMS2と
ノードあるいはノード間で授受される。光パス情報に
は、制御ID60と、OID62と、経路情報64と、
付加情報66が含まれる。制御ID60は光パスの設定
に係わる制御の種別を識別するために使用し、割当要
求、割当確認、割当不可、解放要求、解放確認、解放不
可を示すいずれかの値が記載される。OID62は各々
の光パスを識別するために使用し、光パス管理部20に
よって発行および管理される重複しない固有な値が記載
される。経路情報64は、光パスの経路を識別するため
に使用し、始点ノード識別子(以後、始点NIPと記
す)68と、中継ノード識別子(中継NIPと記す)7
0と、終点ノード識別子(終点NIPと記す)72から
構成され、各々には、光パス制御装置16のIPアドレ
スが記載される。付加情報66には、光パスの設定に係
わる付加的な情報が記載され、予備光パスを設定する場
合には、図10に示したフローチャートに従って定めら
れたGIDが記載される。図12には、IPパケットに
含まれる送信元IPアドレス(以後、SrcIPと記
す)と、宛先IPアドレス(以後、DstIPと記す)
と、データ部分のみを記している。NMS2から光パス
情報が転送される場合は、SrcIPに光パス管理装置
10のIPアドレスが記載され、ノードから光パス情報
が転送される場合は転送元となるノードのNIPがSr
cIPに記載される。
【0058】なお、経路情報に含まれる中継NIPに
は、必要に応じて複数のNIPを記載したり、中継ノー
ドが無い場合は記載をしなくてもよい。複数のNIPを
記載する場合は、光パスの経路に沿って順番に記載すれ
ばよい。また、経路情報には光パスを設定するノードの
NIDを記載したり、NIPとNIDの両方を記載して
もよい。経路情報にNIDを記載して授受する場合は、
光パス管理装置10や光パス制御装置16においてNI
DからNIPを導くようにすればよい。また、現用光パ
スを設定する場合、NMS2からノードに渡す光パス情
報の付加情報には何も記載しなくてよい。
【0059】なお、光パス管理装置10のIPアドレス
は、光パス管理装置10と光パス制御装置16との通信
によって授受する情報に基づいて、光パス制御装置16
の光パス制御部54において認識されているものとす
る。
【0060】なお、図12に示した光パス情報のフォー
マットは一例であって、種々変形して実施することがで
きる。
【0061】次に、既設の予備光パスを共有した新たな
予備光パスを割当てる場合について図8に示した設定要
求1および設定要求2に係わる光パスと設定要求3の現
用光パスが既設の状態で、設定要求3に係わる右回りの
予備光パス(OID3)を割当てる動作を詳細に説明す
る。
【0062】NMS2の光パス管理部20は、設定要求
3に従ってノードB−C−D−E−A間に既設の予備光
パス(OID1)を共有して予備光パス(OID3)を
新設するために、図9に示したフローチャートに従っ
て、ノードBの光パス制御装置16に光パス情報を渡
す。図13は、NMS2からノードBに渡される光パス
情報の例であり、制御ID60には、割当要求、OID
62にはOID3、付加情報66には光パス共有テーブ
ル26の検索によって得られたGID1が記載されてい
る。経路情報の始点NIP68にはノードBのNIP、
終点NIP72にはノードAのNIPが記載されてい
る。中継NIP70には、予備光パスの経路に沿って、
ノードCと、ノードDと、ノードEのNIPが順番に記
載されている。この光パス情報を包含するIPパケット
のSrcIPには光パス管理装置10のIPアドレス、
DstIPにはノードBのIPアドレスが記載され、I
PルータによるパケットのルーティングによりNMS2
からノードBに転送される。
【0063】各ノードの光パス制御部54は、通信イン
ターフェースを介して制御IDに割当要求、割当確認ま
たは割当不可が記載された光パス情報を受け取ると、光
パスの割当てに係わる処理を行う。図14は右回りのリ
ングに係わる各ノードの光パス制御テーブル58につい
て、設定要求3の予備光パス(OID3)を割当てる直
前の状態を示した例である。
【0064】図15は、制御IDに割当要求が記載され
た光パス情報を受け取った場合に、光パス制御部54に
おいて実施される動作を示すフローチャートの例であ
る。図16は、図15に示したステップ7の詳細な動作
を示すフローチャートの例である。図17は、図15に
示したステップ9の詳細な動作を示すフローチャートの
例である。図18は図15に示したステップ10の詳細
な動作を示すフローチャートの例である。図19は、制
御IDに割当確認が記載された光パルス情報を受け取っ
た場合に、光パス制御部54において実施される動作を
示すフローチャートの例である。図20は右回りのリン
グに係わる各ノードの光パス制御テーブル58につい
て、設定要求3の予備光パス(OID3)を割当てた直
後の状態を示した例である。
【0065】なお、光パス制御テーブル58の使用状態
において、挿入波長に用いる波長は「add」と記載
し、波長変換の変換前に用いる波長は「in」と記載
し、波長変換の変換後に用いる波長は「out」と記載
し、分岐波長に用いる波長は「drop」と記載してい
る。また、現用光パスに用いる波長に関しては、GID
に値を記載せず、予備光パスに用いる波長に関しては、
光パス情報によって受け取った値をGIDに記載してい
る。従って、例えばOID1の現用光パスに関しては、
始点ノードであるノードBの送信側波長λ1が挿入波長
に使用され、中継ノードであるノードCの受信側波長λ
1と送信側波長λ1が変換波長に使用され、終点ノード
であるノードDの受信側波長λ1が分岐波長に使用され
ていることがわかる。すなわち、現用光パスのOID1
は、右回りに、ノードB−C−Dであるので、図14の
光パス制御テーブル58のノードBの波長λ「1」の送
信側の使用状態に「add」が書き込まれ、OIDに
「1」が書き込まれる。そしてノードCは、中継ノード
であるので、波長λ「1」の受信側の使用状態に、「i
n」が書き込まれ、OIDに「1」が書き込まれる。さ
らに、同ノードの波長λ「1」の送信側の使用状態に
「out」が書き込まれ、OIDに「1」が書き込まれ
る。最後に、ノードDは終端ノードであるので、波長λ
「1」の受信側の使用状態に「drop」が書き込ま
れ、OIDに「1」が書き込まれる。
【0066】また、OID1の予備光パスに関しては、
始点ノードであるノードDの送信側波長λ1が挿入波長
に使用され、中継ノードであるノードEの受信側波長λ
1と送信側波長λ1が変換波長に使用され、中継ノード
であるノードAの受信側波長λ1と送信側波長λ1が変
換波長に使用され、終点ノードであるノードBの受信側
波長λ1が分岐波長に使用されていることがわかる。す
なわち、OID1の予備光パスのノードは右回りに、D
−E−A−Bであるので、ノードDの波長λ「1」の送
信側の使用状態に、「add」が書き込まれ、OIDに
「1」が書かれる。また、予備光パスをグループ化した
際の識別子であるGIDは、最初の(1本目の)予備光
パスの登録であるので、「1」が書き込まれる。次のノ
ードEは中継ノードであるので、波長λ「1」の受信側
と送信側の各使用状態、OID、GIDにそれぞれ「i
n」、「1」、「1」、「out」、「1」、「1」が
書き込まれる。同様に、ノードAも中継ノードであるの
で、ノードEと同様の値が設定される。そして、ノード
Bは終端ノードであるので、波長λ「1」の受信側の使
用状態に「drop」が書き込まれ、OIDおよびGI
Dにそれぞれ「1」が書き込まれる。
【0067】一方、OID2の予備光パスのノードは、
E−A−B−Cとなる。従って、図14に示すようにノ
ードEの波長λ「2」の送信側の使用状態に「add」
が書き込まれ、OIDに「2」が書き込まれ、GIDは
「2」となる。GIDが「2」となるのは、OID1の
予備光パスと共用できないためである。すなわち、OI
D1の現用光パスはB−C−Dであり、OID2の現用
光パスは、C−D−Eである。今、仮にノードCとノー
ドDとの間に障害が発生したとすると、OID1の場合
には、ノードD−E−A−Bを予備光パスとして使用
し、OID2の場合には、ノードE−A−B−Cを予備
光パスとして使用する。従って、現用パスが重なった場
合は、予備光パスを共用できないためである。このた
め、GIDとした新たに「2」の識別子が付けられる。
【0068】そして、ノードAは中継ノードであるの
で、波長λ「2」の受信側の使用状態に「in」が書き
込まれ、OID、GIDにそれぞれ「2」が書き込まれ
る。また、波長λ「2」の送信側の使用状態、OID、
GIDにそれぞれ「out」、「2」、「2」が書き込
まれる。さらに、ノードBも中継ノードであるために、
ノードAと同様の値が書き込まれる。そして、ノードC
は、終端ノードであるため、波長λ「2」の受信側の使
用状態に「drop」が、OID、GIDにそれぞれ
「2」が書き込まれる。
【0069】すなわち、変換波長に関しては、受信側と
送信側のOIDに同じ値が記載された波長が一対となっ
ており、前者が変換前の入力波長となり、後者が変換後
の出力波長となる。また、図20では、図14に示した
光パス制御テーブル58から更新された部分を網かけで
示している。
【0070】制御IDに割当要求が記載された光パス情
報を受け取った光パス制御部54は、図13に示す経路
情報と自ノードが有するOIDとを比較することによ
り、図15のステップ6において、始点ノードに該当す
ると判断した場合は、ステップ7の始点ノード割当要求
処理を実施する。始点ノードに該当せず、ステップ8に
おいて中継ノードに該当すると判断した場合は、ステッ
プ9の中継ノード割当要求処理を実施する。始点ノード
および中継ノードに該当しないと判断した場合は、ステ
ップ10の終点ノード割当要求処理を実施する。
【0071】始点ノード割当要求処理は図16に示した
フローチャートに従って実施される。ステップ71で
は、光パス制御テーブル58の送信側のGIDを検索
し、光パス情報の付加情報に記載されたGIDと一致す
る値があるか判断する。GIDが一致した場合は既設の
予備光パスを共有するために、ステップ72においてG
IDが一致した波長を光パスの挿入波長として選ぶ。G
IDが一致しない場合は、予備光パスを新設するため
に、ステップ73において、未使用の波長を光パスの挿
入波長として選ぶ。ステップ74では、上記の処理結果
に基づいて光パス制御テーブル58を更新する。ステッ
プ75では、光パス情報の付加情報に上記の処理で選ば
れた挿入波長を記載し、光パス情報を包含するIPパケ
ットのSrcIPに自ノードのNIP、DstIPに経
路情報から読み込んだ終点ノード方向に隣接するノード
のNIPを記載し、更新した光パス情報を隣接するノー
ドへ転送する。
【0072】なお、光パス制御テーブル58の更新で
は、該当する挿入波長の使用状態に「add」を書き込
み、光パス情報によって受け取った値をOIDおよびG
IDにそれぞれ書き込む。既設の予備光パスを共有する
場合は、該当する挿入波長の使用状態とOIDおよびG
IDに値が記載済みであるため、必要な値のみを追記す
ればよい。従って、OID3の予備光パスに関しては、
図20に示した例のように、始点ノードであるノードB
の送信側波長λ3の使用状態に「add」、OIDに
「3」、GIDに「1」がそれぞれ書き込まれる。GI
Dに「1」を書き込むのは、OID1の予備光パスを共
有するためグループの識別子は「1」となる。すなわ
ち、OID3の現用光パスのノードは、A−Bであり、
OID1の現用光パスのノードである。B−C−Dと重
ならない。このため、OID1とOID3とで予備光パ
スを共用することができる。
【0073】中継ノード割当要求処理は、図17に示し
たフローチャートに従って実施される。ステップ91で
は、光パス制御テーブル58の送信側のGIDを検索
し、光パス情報の付加情報に記載されたGIDと一致す
る値があるか判断する。GIDが一致した場合は、既設
の予備光パスを共有するために、ステップ92において
GIDが一致した波長を光パスの出力波長として選ぶ。
GIDが一致しない場合は、予備光パスを新設するため
に、ステップ93において未使用の波長を光パスの出力
波長として選ぶ。ステップ94では、上記の処理結果に
基づいて光パス制御テーブル58を更新する。ステップ
95では、光パス情報の付加情報に上記の処理で選ばれ
た出力波長を記載し、光パス情報を包含するIPパケッ
トのSrcIPに自ノードのNIP、DstIPに経路
情報から読み込んだ終点ノード方向に隣接するノードの
NIPを記載し、更新した光パス情報を隣接するノード
へ転送する。
【0074】なお、光パス制御テーブル58の更新で
は、該当する出力波長の使用状態に「out」を書き込
み、光パス情報によって受け取った値をOIDおよびG
IDにそれぞれ書き込む。既設の予備光パスを共有する
場合は、該当する出力波長の使用状態とOIDおよびG
IDに値が記載済みであるため、必要な値のみを追記す
ればよい。また、更新前の光パス情報の付加情報に記載
された波長は、光パスの入力波長となるため、入力波長
と光パス情報に記載されたGIDに基づいて光パス制御
テーブル58の該当する波長の使用状態に「in」を書
き込み、光パス情報によって受け取った値をOIDおよ
びGIDにそれぞれ書き込む。既設の予備光パスを共有
する場合は、該当する入力波長の使用状態とOIDおよ
びGIDに値が記載済みであるため、必要な値のみを追
記すればよい。従ってOID3の予備光パスに関して
は、図20に示した例のように、中継ノードであるノー
ドCの受信側波長λ3の使用状態に、「in」、送信側
波長λ3の使用状態に「out」、OIDに「3」、G
IDに「1」がそれぞれ書き込まれる。また、中継ノー
ドであるノードDの受信側波長λ3の使用状態に「i
n」、OIDに「3」、GIDに「1」がそれぞれ書き
込まれる。送信側波長に関してはGIDが一致した波長
λ1の使用状態に「out」、OIDに「3」が追記さ
れる。また、中継ノードであるノードEの受信側波長お
よび送信側波長に関しては、GIDが一致した波長λ1
のOIDに「3」が追記される。
【0075】終点ノード割当要求処理は、図18に示し
たフローチャートに従って実施される。ステップ101
では光パス制御テーブル58の受信側のGIDを検索
し、光パス情報の付加情報に記載されたGIDと一致す
る値があるか判断する。GIDが一致しない場合は、ス
テップ102において、光パス情報の付加情報に記載さ
れた波長を光パスの分岐波長に割当てるように通信イン
ターフェースを介して光スイッチ部48に通知する。光
スイッチ部48は、通知に基づいて光パスの分岐波長を
割当てる。ステップ101においてGIDが一致した場
合、およびステップ102の処理を終えた場合は、ステ
ップ103において、光パス制御テーブル58を更新す
る。ステップ104では、光パス情報の制御IDに割当
確認を記載し、光パス情報を包含するIPパケットのS
rcIPに自ノードのNIP,DstIPに経路情報か
ら読み込んだ始点ノード方向に隣接するノードNIPを
記載し、更新した光パス情報を隣接するノードへ転送す
る。
【0076】なお、光パス制御テーブル58の更新で
は、該当する分岐波長の使用状態に「drop」を書き
込み、光パス情報によって受け取った値をOIDおよび
GIDにそれぞれ書き込む。既設の予備光パスを共有す
る場合は、該当する分岐波長の使用状態とOIDおよび
GIDに値が記載済みであるため、必要な値のみを追記
すればよい。従って、OID3の予備光パスに関して
は、図20に示した例のように、終点ノードであるノー
ドAにおいて、GIDが一致した受信側波長λ1の使用
状態に「drop」、OIDに「3」が追記される。
【0077】制御IDに割当確認が記載された光パス情
報を受け取った光パス制御部54は、経路情報を参照
し、図19のステップ11において、中継ノードに該当
すると判断した場合は、ステップ12において光パス情
報に記載されたOIDとGIDに基づいて光パス制御テ
ーブル58を検索し、それぞれが一致した入力波長と出
力波長を光パスの変換波長に割当てるように通信インタ
フェースを介して光スイッチ部48に通知する。光スイ
ッチ部48は、通知に基づいて光パスの波長変換を割当
てる。ステップ13では、光パス情報を包含するIPパ
ケットのSrcIPに自ノードのNIP、DstIPに
経路情報から読み込んだ始点ノード方向に隣接するノー
ドのNIPを記載し、隣接するノードへ光パス情報を転
送する。ステップ11において、中継ノードに該当しな
いと判断した場合は、ステップ14において光パス制御
テーブル58の送信側のGIDを検索し、光パス情報の
付加情報に記載されたGIDと一致する値があるか判断
する。GIDが一致しない場合は、ステップ15におい
て光パス情報に記載されたOIDとGIDに基づいて光
パス制御テーブル58を検索し、GIDが一致した波長
を光パスの挿入波長に割当てるように光スイッチ部48
に通信インターフェースを介して通知する。光スイッチ
部48は、通知に基づいて光パスの挿入波長を割当て
る。ステップ14においてGIDが一致した場合および
ステップ15の処理を終えた場合は、ステップ16にお
いて光パス情報を包含するIPパケットのSrcIPに
自ノードのNIP、DstIPに光パス管理装置10の
IPアドレスを記載し、NMS2へ光パス情報を転送す
る。
【0078】制御IDに割当て確認が記載された光パス
情報を受け取った光パス管理部20は、OIDや経路情
報に基づいて構成管理テーブル22に含まれるWDM伝
送装置が所有する未使用の波長数を更新するとともに、
ノード間に割当てた光パスの情報を光パス管理テーブル
24に書き込む。必要な場合は、光パスの割当てが完了
した旨を要求元へ通知する。
【0079】なお、以上の説明では、既設の予備光パス
を共有して新たな予備光パスを割当てる場合の動作につ
いて示したが、図15乃至図19に示したフローチャー
トに従うことにより、現用光パスおよび既設の予備光パ
スを共有せずに新たな予備光パスを割当てる場合も同様
に実施できることは明らかである。
【0080】なお、以上の説明では、右回りの光パスを
割当てる場合について説明したが、左回りの光パスを割
当てる場合についても同様に実施できることは明らかで
ある。
【0081】なお、以上の説明では、図19のフローチ
ャートにおいて光パスの挿入波長及び変換波長を光スイ
ッチ部48に割当てるようにしたが、図16のステップ
72乃至ステップ73の後に光スイッチ部48に対して
挿入波長を割当てたり、図17のステップ92乃至ステ
ップ93の後に、光スイッチ部48に対して変換波長を
割当てるようにしても良い。この場合、光パスの中継ノ
ードおよび始点ノードは、制御IDに割当て確認が記載
された光パス情報を図19のステップ13またはステッ
プ16に従って転送する処理のみを行えばよい。
【0082】なお、図15乃至図19に示したフローチ
ャートは動作の一例であって、例えば、複数のステップ
を統合したり、本発明の要旨を逸脱しない範囲でフロー
チャートの構成を種々変形して実施してもよい。
【0083】なお、以上の説明では、光パス管理装置1
0の構成管理テーブル22において、WDM伝送装置の
WDM伝送部46が所有する未使用の波長数を管理する
ようにしたが、未使用の波長数は、光パスの設定に応じ
て各ノードの光パス制御装置16が管理するようにして
もよい。この場合、経路上のノードで波長が不足して光
パスの割当てが不可能な際は、光パス情報の制御IDに
割当不可を記載して隣接するノード間で転送した後、ノ
ードからNMS2へ光パス情報を転送するようにし、N
MS2から要求元へ光パスの割当てに失敗した旨を通知
すればよい。また、各ノードの光パス制御部54は、制
御IDに割当不可が記載された光パス情報を受け取った
場合、OIDやGIDに基づいて光パス制御テーブル5
8を検索し、該当する波長の使用状態を未使用の状態に
更新すればよい。
【0084】(光パスの解放に係わる動作)以下では、
共有された予備光パスを解放する場合について、図8に
示した設定要求1乃至設定要求3に係わる光パスが既設
の状態で、設定要求1によって設定された右回りの予備
光パス(OID1)を解放する動作を詳細に説明する。
【0085】ノード間に割当てられた光パスを解放する
場合は、光パスを割当てる場合と同様に、要求元から光
パス管理部20に対して光パスの経路かOIDを指定す
る。光パス管理部20は、指定された経路あるいはOI
Dに基づいて光パス管理テーブル24や光パス共有テー
ブル26の検索を行い、該当する光パスが存在するか確
認し、光パスを解放する経路を確定する。
【0086】なお、中継ノードの指定がなかったり一部
分が指定された際に、光パス管理テーブル24の検索に
よって解放する光パスを特定できない場合は、解放する
光パスを特定するために必要な中継ノードを指定するよ
うに要求元に通知すればよい。該当する光パスが存在せ
ず光パスの解放が不可能な場合は、その旨を要求元へ通
知する。
【0087】NMS2の光パス管理部20、設定要求1
に従ってノードD−E−A−B間に設定された予備光パ
ス(OID1)を解放するために、ノードDの光パス制
御装置16に光パス情報を渡すことで光パスの解放を通
知する。図21はNMS2からノードBに渡される光パ
ス情報の例であり、制御IDには解放要求、OIDには
OID1、付加情報には光パス共有テーブル26の検索
によって得られたGID1が記載されている。経路情報
の始点NIPにはノードDのNIP、終点NIPにはノ
ードBのNIPが記載されている。中継NIPには、予
備光パスの経路に沿って、ノードEとノードAのNIP
が順番に記載されている。この光パス情報を包含するI
PパケットのSrcIPには光パス管理装置10のIP
アドレス、DstIPにはノードDのIPアドレスが記
載され、IPルータによるパケットのルーティングによ
りNMS2からノードDに転送される。
【0088】各ノードの光パス制御部54は、通信イン
ターフェースを介して制御IDに解放要求、解放確認ま
たは解放不可が記載された光パス情報を受け取ると、光
パスの解放に係わる処理を行う。図22は制御IDに解
放要求が記載された光パス情報を受け取った場合に、光
パス制御部54において実施される動作を示すフローチ
ャートの例である。図23は制御IDに解放確認が記載
された光パス情報を受け取った場合に、光パス制御部5
4において実施される動作を示すフローチャートの例で
ある。図24は右回りのリングに係わる各ノードの光パ
ス制御テーブル58について、設定要求1の予備光パス
(OID1)を解放した直後の状態を示した例である。
【0089】なお、本発明の実施形態では、現用光パス
と予備光パスを一対として扱うため、図24では、設定
要求1の現用光パス(OID1)も解放されている状態
を示している。また、図24では、図20に示した光パ
ス制御テーブル58から更新された部分を網かけで示し
ている。
【0090】制御IDに解放要求が記載された光パス情
報を受け取った光パス制御部54は、経路情報を参照
し、図22のステップ17およびステップ18において
始点ノードまたは中継ノードに該当すると判断した場合
は、光パス情報を包含するIPパケットのSrcIPに
自ノードのNIP、DstIPに経路情報から読み込ん
だ終点ノード方向に隣接するノードのNIPを記載して
光パス情報を隣接するノードへ転送する。いずれにも該
当しないと判断した場合は、ステップ20において光パ
ス情報に記載されたOIDとGIDが一致する波長を光
パス制御テーブル58から検索し、該当する波長が共有
されているか判断する。波長が共有されていると判断し
た場合は、ステップ21において光パス共有テーブル2
6に記載されている使用状態に従って該当する波長を光
パスの分岐波長または入力波長に割当てるように通信イ
ンタフェースを介して光スイッチ部48に通知する。光
スイッチ部48は、通知に基づいて光パスの分岐波長ま
たは入力波長を割当てる。波長が共有されていないと判
断した場合は、ステップ22において、該当する波長を
光パスの分岐波長から解放するように通信インタフェー
スを介して光スイッチ部48に通知する。光スイッチ部
48は、通知に基づいて光パスの分岐波長を解放する。
ステップ23では、解放する光パスの分岐波長に係わる
使用状態(drop)とOIDを消去することによって
光パス制御テーブル58を更新する。ステップ24で
は、制御IDに解放確認を記載することで光パス情報を
更新し、光パス情報を包含するIPパケットのSrcI
Pに自ノードのNIP、DstIPに経路情報から読み
込んだ始点ノード方向に隣接するノードのNIPを記載
し、更新した光パス情報を隣接するノードへ転送する。
【0091】なお、ステップ20では、該当する波長に
関して、光パス制御テーブル58の使用状態またはOI
Dに複数の記載がある場合に波長が共有されていると判
断すればよい。従って、OID1の予備光パスに関して
は、図20に示した終点ノードであるノードBの光パス
制御テーブル58において、受信側波長λ1の使用状態
とOIDに複数の記載がないため、この波長は共有され
ていないと判断される。また、ステップ21は波長が共
有されている場合の処理であって、該当する波長に関し
て光パス情報に記載されたOIDと一致しない使用状態
を光スイッチ部48に割当てればよい。また、ステップ
23において、該当する波長が共有されている場合は、
使用状態(drop)と光パス情報に記載されたOID
の値のみを光パス制御テーブル58から消去すればよ
い。
【0092】制御IDに解放確認が記載された光パス情
報を受け取った光パス制御部54は経路情報を参照し、
図23のステップ25において、中継ノードに該当する
か判断する。中継ノードに該当すると判断した場合は、
ステップ26において、ステップ20と同様の処理によ
って波長が共有されているか判断する。波長が共有され
ていると判断した場合は、ステップ27において、光パ
ス制御テーブル58に記載されている使用状態に従って
該当する波長を挿入波長、分岐波長または変換波長に割
当てるように通信インタフェースを介して光スイッチ部
48に通知する。光スイッチ部48は、通知に基づいて
光パスの挿入波長、分岐波長または変換波長を割当て
る。波長が共有されていないと判断した場合は、ステッ
プ28において該当する波長を光パスの変換波長から解
放するように通信インタフェースを介して光スイッチ部
48に通知する。光スイッチ部48は通知に基づいて光
パスの波長変換を解放する。ステップ29では、解放す
る光パスの変換波長に係わる使用状態(「in」および
「out」)とOIDを消去することによって光パス制
御テーブル58を更新する。
【0093】ステップ30では、光パス情報を包含する
IPパケットのSrcIPに自ノードのNIP、Dst
IPに経路情報から読み込んだ始点ノード方向に隣接す
るノードのNIPを記載して光パス情報を隣接するノー
ドへ転送する。ステップ25において、中継ノードに該
当しないと判断した場合は、ステップ31においてステ
ップ20と同様の処理によって波長が共有されているか
判断する。波長が共有されていると判断した場合は、ス
テップ32において、光パス制御テーブル58に記載さ
れている使用状態に従って該当する波長を挿入波長また
は出力波長に割当てるように通信インタフェースを介し
て光スイッチ部48に通知する。光スイッチ部48は通
知に基づいて、光パスの挿入波長または出力波長を割当
てる。波長が共有されていないと判断した場合は、ステ
ップ33において、該当する波長を光パスの挿入波長か
ら解放するように通信インタフェースを介して光スイッ
チ部48に通知する。光スイッチ部48は、通知に基づ
いて光パスの挿入波長を解放する。ステップ34では、
解放する光パスの挿入波長に係わる使用状態(add)
とOIDを消去することによって光パス制御テーブル5
8を更新する。ステップ35では、光パス情報を包含す
るIPパケットのSrcIPに自ノードのNIP、Ds
tIPに光パス管理装置10のIPアドレスを記載し、
NMS2へ光パス情報を転送する。
【0094】なお、ステップ26およびステップ31で
は、該当する波長に関して、光パス制御テーブル58の
使用状態またはOIDに複数の記載がある場合に波長が
共有されていると判断すればよい。従って、OID1の
予備光パスに関しては、図20に示した中継ノードであ
るノードAの光パス制御テーブル58において、受信側
波長λ1の使用状態とOIDに複数の記載があるため、
この波長が共有されていると判断される。送信側波長λ
1に関しては複数の記載がないため、この波長は共有さ
れていないと判断される。また、中継ノードであるノー
ドEに関しては、受信側波長λ1および送信側波長λ1
のOIDに複数の記載があるため、この波長は共有され
ていると判断される。また、ステップ27およびステッ
プ32は、波長が共有されている場合の処理であって、
該当する波長に関して光パス情報に記載されたOIDと
一致しない使用状態を光スイッチ部48に割当てればよ
い。従って、中継ノードであるノードAでは、受信側波
長λ1を分岐波長として光スイッチ部48に割当てる。
また、中継ノードであるノードEでは、受信側波長λ1
を入力波長、送信側波長λ1を出力波長として光スイッ
チ部48に割当てる。但し、ノードEに関しては、該当
する波長の使用状態に変更がないため、この処理を省略
してもよい。また、ステップ29において、該当する波
長が共有されている場合は、使用状態(「in」または
「out」)と光パス情報に記載されたOIDの値のみ
を光パス制御テーブル58から消去すればよい。又、ス
テップ34において、該当する波長が共有されている場
合は、使用状態(add)と光パス情報に記載されたO
IDの値のみを光パス制御テーブル58から消去すれば
よい。
【0095】制御IDに解放確認が記載された光パス情
報を受け取った光パス管理部20は、OIDや経路情報
に基づいて、構成管理テーブル22に含まれるWDM伝
送装置が所有する未使用の波長数を更新するとともに、
ノード間から解放した光パスの情報を光パス管理テーブ
ル24から消去する。必要な場合は、光パスの解放を完
了した旨を要求元へ通知する。
【0096】なお、以上の説明では、共有された予備光
パスを解放する場合の動作について示したが、図22お
よび図23に示したフローチャートに従うことにより、
現用光パスおよび共有されていない予備光パスを解放す
る場合についても実施できることは明らかである。
【0097】なお、以上の説明では、右回りの光パスを
解放する場合について示したが、左回りの光パスを解放
する場合についても同様に実施できることは明らかであ
る。
【0098】また、以上の説明では、図23のフローチ
ャートにおいて、光パスの挿入波長および変換波長を光
スイッチ部48から解放するようにしたが、図22のス
テップ17において、始点ノードに該当すると判断され
た後にステップ31乃至ステップ34と同様の処理を行
うようにしたり、図22のステップ18において中継ノ
ードに該当すると判断された後にステップ26乃至ステ
ップ29と同様の処理を行うようにしてもよい。この場
合、光パスの中継ノードおよび始点ノードは、制御ID
に解放確認が記載された光パス情報と図23のステップ
30またはステップ35に従って転送する処理のみを行
えばよい。
【0099】また、図22および図23に示したフロー
チャートは動作の一例であって、例えば、複数のステッ
プを統合したり、本発明の要旨を逸脱しない範囲でフロ
ーチャートの構成を種々変形して実施してもよい。
【0100】なお、以上の説明において、ノードで光パ
スを解放する際に何らかの原因で波長を解放できなかっ
た場合は、光パス情報の制御IDに解放不可を記載して
隣接するノード間で転送した後、ノードからNMS2へ
光パス情報を転送するようにし、NMS2から要求元へ
光パスの解放に失敗した旨を通知するようにしてもよ
い。
【0101】なお、本発明の実施形態においては、始点
ノードを起点として光パスを設定する例について示した
が、特願2000−395299に記載された方法を用
いることにより、終点ノードを起点として光パスを設定
したり、中継ノードを起点として光パスを設定したり、
始点ノードおよび終点ノードを起点として光パスを設定
することもできる。この場合、光パスの割当てに関して
は、図15乃至図19、光パスの解放に関しては、図2
2乃至図23に示したフローチャートをそれぞれの方法
に合わせて適宜変更すればよく、ノード間に光パスを設
定する方法は種々変形して実施することができる。
【0102】なお、本発明の実施形態においては、予備
光パスを設定する際に光スイッチ部48の設定も行うよ
うにしたが、予備光パスの構成を光パス制御テーブル5
8に記載する処理のみを行い、光パスの設定時には光ス
イッチ部48の設定を行わないようにしてもよい。この
場合は、第2の実施形態で述べる障害回復動作におい
て、光パス制御テーブル58に基づいて予備光パスに係
わる光スイッチ部48の設定を行うようにすればよい。
【0103】図25は、光波長多重リングシステムを構
成する2ノード間に、本発明に基づいて動的に光パスを
割当てた場合のブロッキング(波長が不足し光パスの割
当てが不可能になる)確率を計算機シミュレーションで
求めた結果である。同図において、ブロッキング確率0.
0は、パスを張る成功率が100%であることを示して
おり、ブロッキング確率1.0は、パスを張る際に失敗す
る確率が100%であることを示している。シミュレー
ションでは、片方向(右回りまたは左回り)リングの波
長数を64とし、現用光パスを設定するノード間を一様
分布に従ってランダムに定め、最短経路で現用光パスを
割当てるようにした。シミュレーション結果から、予備
光パスを共有しない従来方式で収容が可能な光パス(6
4本)に比べて、本方式では、ブロッキングが発生する
迄により多くの光パス(78本)を収容できることがわ
かる。また、5ノードの場合には最大で約1.7倍程
度、7ノードの場合には最大で約1.8倍程度光パスの
収容効率が向上する可能性が有ることがわかる。従っ
て、予備光パスを経路が重複しない複数の現用光パスで
共有する本発明によって、従来方式に比べて光パスの収
容効率を高めることが可能であるといえる。また、5ノ
ードの場合と比較して、7ノードの場合は光パスの収容
効率がより向上していることがわかる。従って、ノード
数が増加してシステムが大規模化した場合に、光パスの
収容効率をより高めることが可能となり、本発明によっ
て経済的な光波長リング網システムを実現できると言え
る。
【0104】図26は、7ノードの光波長リング網シス
テムにおいて、片方向(右回りまたは左回り)リングの
波長数を変化させた同様の計算機シミュレーションによ
り、ブロッキングが発生する迄に収容できた光パス数を
求めた結果である。シミュレーション結果から、波長数
の増加に伴って光パスの収容効率が向上していることが
わかる。従って、波長数が増加してシステムが大規模化
した場合に、光パスの収容効率をより高めることが可能
となり、本発明によって経済的な光波長リング網システ
ムを実現できると言える。
【0105】(第2実施形態)以下、本発明による装置
の他の実施形態を説明する。他の実施形態の説明におい
て第1の実施形態と同一部分は同一参照数字を付してそ
の詳細な説明は省略する。
【0106】本発明に係わる第2の実施形態では、ノー
ド間を接続する光伝送路が破断したり、ノードの故障等
によって通信障害が発生した場合に、ノード間に割当て
られた予備光パスを用いて障害を回復する動作について
説明する。
【0107】図27は、図8に示した設定要求1乃至設
定要求3によってノード間に光パスが割当て済みの場合
に、ノードCとノードDの間を接続する右回りの光ファ
イバが破断したことを想定した例であり、障害が発生し
た部分の光ファイバを破線で示している。ノードは障害
の発生によって光信号の受信に障害が生じるとLOPS
(Loss of Optical Path Signal)を検出する。従って、
図27に示した例では、ノードDがOID1の現用光パ
ス、ノードEがOID2の現用光パスに係わるLOPS
を検出する。以下では、OID1の光パスに関して障害
を回復する動作を詳細に説明する。
【0108】図28は、障害が発生した場合に、光波長
多重リング網システムにおいて実行される障害回復の動
作を示すフローチャートの例である。図29は、OID
1の光パスに関して障害を回復する動作を示した例であ
り、正常時には、双方向に割当てられた現用光パスによ
ってノードB及びノードD間で光信号が授受されている
ことを示している。ノードCおよびノードDとの間を接
続する右回りの光ファイバが破断した場合、ノードDの
WDM伝送部46は、ステップ36においてLOPSを
検出し、該当する波長の情報を含めて光パス制御部54
にLOPSを渡す(図29)。LOPSを受け取った
光パス制御部54は光パス制御テーブル58を参照し、
ステップ37において、該当する光パスで出力していた
光信号を現用光パスと予備光パスの双方に出力するよう
に光スイッチ部48を設定する(図29)。ステップ
38では、障害が生じた光パスの始点ノードに向けてO
PRDI(Optical Path Remote Defect Indication)を
送出し(図29)、ステップ39では光信号の入力を
予備光パスに切り替える(図29)。ノードDからO
PRDIが送出されることにより、ノードBのWDM伝
送部46は、ステップ40において光パス制御テーブル
58を参照し、現用光パスでOPRDIを検出したか判
断する。この場合は、現用光パス(OID1)でOPR
DIを検出したと判断するため、該当する波長の情報を
含めて光パス制御部54にOPRDIを渡す(図29
)。OPRDIを受け取った光パス制御部54は、光
パス制御テーブル58を参照し、ステップ37乃至ステ
ップ40と同様の処理を行う(図29〜)。以上の
処理により、光波長多重リング網システムにおける光パ
スの障害回復動作が完了する。
【0109】なお、LOPSは、WDM伝送部46にお
いて光信号のビット誤り率を監視することにより、ビッ
ト誤り率の劣化によって検出するようにしてもよい。ま
た、OPRDIは、WDM伝送部46において光信号を
伝送するフレームのヘッダ部分に記載して送出するよう
にすればよい。また、ステップ40においてOPRDI
を検出した場合は、ステップ38におけるOPRDIを
送出する処理を省略したり、ステップ39における光信
号の入力を切り替える処理を省略して現用光パスを用い
て光信号の入力を継続するようにしてもよい。
【0110】なお、図28に示したフローチャートは動
作の一例であって、例えば、複数のステップを統合した
り、本発明の要旨を逸脱しない範囲でフローチャートの
構成を種々変形して実施してもよい。例えば、ステップ
37とステップ38を入れ替えて、障害が発生した光パ
スの始点ノードに向けてOPRDIを送出した後に、該
当する光パスで出力していた光信号を現用光パスと予備
光パスの双方に出力するように光スイッチ部48を設定
するようにしてもよく、このような場合でも障害回復の
動作を実施できることは明らかである。
【0111】なお、障害発生部分の修復が完了した場合
は、現用光パスを用いてノード間で光信号を授受するよ
うに正常時の状態に戻す処理を行うようにすればよい。
また、以上の説明では、OID1の光パスに係わる障害
回復の動作について述べたが、図28に示したフローチ
ャートに従うことによってOID2の光パスに係わる障
害回復も同様に実施できることは明らかである。
【0112】以上の説明では、ノード間を接続する片方
向の光ファイバが破断することにより障害が発生した場
合について述べたが、ノード間を接続する双方向の光フ
ァイバが破断した場合についても、図28に示したフロ
ーチャートに従うことによって同様に障害回復を行うこ
とができる。以下では、ノードCとノードDとの間を接
続する右回りおよび左回りの光ファイバが破断したこと
を想定した障害回復の動作を説明する。
【0113】図30はノードCとノードDとの間を接続
する双方向の光ファイバが破断した場合に、OID1の
光パスに関して障害を回復する動作を示した例である。
正常時は、図29に示した状態と同様に、双方向に割当
てられた現用光パスによってノードBおよびノードD間
で光信号が授受されている。光ファイバの破断により障
害が発生した場合、ノードBおよびノードDのWDM伝
送部46は、図28に示したフローチャートに従いステ
ップ36においてLOPSを検出し、該当する波長の情
報を含めて光パス制御テーブル58にLOPSを渡す
(図30)。LOPSを受け取った光パス制御部54
は、上記と同様にステップ37乃至ステップ39の処理
を行う(図30〜)。以上の処理により、光波長多
重リング網システムにおける光パスの障害回復動作が完
了する。
【0114】本発明に基づく光波長多重リング網システ
ムの障害回復動作では、障害発生時に現用光パスから予
備光パスへ切り換えを行う際に、光パスの終端ノード間
でメッセージを通知する必要がなく、極めて単純な動作
によって実施することができる。従って、従来の方式と
比較して、予備光パスの経路に位置するノードにおいて
メッセージの中継処理が不要となり、障害に無関係なノ
ードで現用光パスから予備光パスへの切り換えに伴う処
理が生じることはない。そのため、障害発生時の回復動
作を高速に実施することが可能であって、ノード数や波
長数の増加によってシステムが大規模化した場合でも、
高信頼な光波長多重リング網システムを実現することが
できると言える。また、本発明は、経路が重複しない複
数の現用光パスで予備光パスを共有するようにしてい
る。従って、ノード間を接続する複数の区間で光ファイ
バが破断したり、複数のノードに障害が発生したような
多重障害でない場合は、共有された予備光パスが同時に
使用されることがないため障害を回復することが可能で
ある。
【0115】なお、上述した実施の形態では、ファイバ
数を2本として説明したが、本発明は上記実施形態に限
定されず、少なくとも2本以上のファイバに対して適用
可能である。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、経
路が重複しない現用光パスで予備光パスを共有すること
を付加したことにより、予備光パスを形成するために必
要な波長数を減らすことになるため、光パスの収容数を
増やすことができる。
【0117】現用光パスをノード間に最短経路で割当て
ることにより、予備光パスの経路が現用光パスに比べて
長くなるから、予備光パスの共有度が高くなるため、光
パスの収容数を増やすことができる。
【0118】また、現用光パスと予備光パスを双方向で
割当てることにより、予備光パスの経路が現用光パスに
比べて長くなるから、予備光パスの共有度が高くなるた
め、光パスの収容数を増やすことができる。
【0119】現用光パスに障害が発生した場合のノード
の動作として、 1.光信号を現用光パスと予備光パスの双方に出力する 2.警報信号を送出する 3.光信号の入力を予備光パスに切り替えることを付加
し、警報信号を検出した場合のノードの動作として、 1.光信号を現用光パスと予備光パスの双方に出力する 2.光信号の入力を予備光パスに切り替えることを付加
したことにより、障害が発生した場合に光パスの終端ノ
ード間でメッセージを通知する必要がなく、極めて単純
な動作によって障害を回復することができる。
【0120】また、光パス要求手段に予備光パスの共有
の可否を求めるステップと、光パス設定手段に波長を共
有して予備光パスを形成するステップとを付加したこと
により、経路が重複しない現用光パスで予備光パスを共
有することができるため、予備光パスの形成に必要な波
長数を減らすことになるから、光パスの収容数を増やす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる光波長多重リング網システムの
構成を示す図である。
【図2】図1に示す光パス管理装置10の詳細を示すブ
ロック図である。
【図3】構成管理テーブル22の例を示す図である。
【図4】光パス管理テーブル24の例を示す図である。
【図5】光パス共有テーブル26の例を示す図である。
【図6】図1に示すWDM伝送装置の詳細を示すブロッ
ク図である。
【図7】図1に示す光パス制御装置16の詳細を示すブ
ロック図である。
【図8】本発明に係わる光波長多重リング網システムに
おいて、2ノード間に現用光パスと予備光パスを割当て
た例を示す図である。
【図9】光パスの割当てに係わるネットワーク管理装置
の動作を示すフローチャートである。
【図10】図9のステップ4の詳細な動作を示すフロー
チャートである。
【図11】設定要求1乃至設定要求3に従って光パスを
順次割当てた場合に、更新された光パス共有テーブル2
6の例を示す図である。
【図12】光パスの割当てをノードへ通知する際に用い
る光パス情報のフォーマットの例を示す図である。
【図13】ネットワーク管理装置からノードBに渡され
る光パス情報の例を示す図である。
【図14】右回りのリングに係わる各ノードの光パス制
御テーブル58について、設定要求3の予備光パスを割
当てる直前の状態例を示す図である。
【図15】制御IDに割当要求が記載された光パス情報
を受け取った場合に、光パス制御部54において実施さ
れる動作を示すフローチャートである。
【図16】図15に示したステップ7の詳細な動作を示
すフローチャートである。
【図17】図15に示したステップ9の詳細な動作を示
すフローチャートである。
【図18】図15に示したステップ10の詳細な動作を
示すフローチャートである。
【図19】制御IDに割当確認が記載された光パス情報
を受け取った場合に、光パス制御部54において実施さ
れる動作を示すフローチャートである。
【図20】右回りのリングに係わる各ノードの光パス制
御テーブル58について、設定要求3の予備光パスを割
当てた直後の状態を示す図である。
【図21】ネットワーク管理装置からノードBに渡され
る光パス情報の例を示す図である。
【図22】制御IDに解放要求が記載された光パス情報
を受け取った場合に、光パス制御部54において実施さ
れる動作を示すフローチャートである。
【図23】制御IDに解放確認が記載された光パス情報
を受け取った場合に、光パス制御部54において実施さ
れる動作を示すフローチャートである。
【図24】右回りのリングに係わる各ノードの光パス制
御テーブル58について、設定要求1の予備光パスを解
放した直後の状態を示す図である。
【図25】光波長多重リング網システムを構成する2ノ
ード間に、本発明に基づいて動的に光パスを割当てた場
合のブロッキング確率を計算機シミュレーションで求め
た結果を示す図である。
【図26】7ノードの光波長多重リング網システムにお
いて、片方向(右回りまたは左回り)リングの波長数を
変化させた同様の計算機シミュレーションにより、ブロ
ッキングが発生する迄に収容できた光パス数を求めた結
果を示す図である。
【図27】ノードCおよびノードD間の右回りの光伝送
路に障害が発生したことを示す模式図である。
【図28】光波長多重リング網システムにおいて実行さ
れる障害回復の動作を示すフローチャートである。
【図29】OID1の光パスに関して障害を回復する動
作を示した例を示す図である。
【図30】ノードCとノードDとの間を接続する双方向
の光ファイバが破断した場合に、OID1の光パスに関
して障害を回復する動作を示した例である。
【図31】従来の光波長多重リング網システムを示す図
である。
【符号の説明】
A〜E・・・ノード 2・・・ネットワーク管理装置 4・・・光伝送路 6・・・伝送路 8・・・IPルータ 10・・・光パス管理装置 12・・・WDM伝送装置 14・・・IPルータ 16・・・光パス制御装置 18・・・通信インターフェース 20・・・光パス管理部 22・・・構成管理テーブル 24・・・光パス管理テーブル 26・・・光パス共有テーブル 28・・・ノード識別子 30・・・光パス制御装置のIPアドレス 40・・・NID 42・・・OID 46・・・WDM伝送部 48・・・光スイッチ部 50・・・通信インターフェース 52・・・通信インタフェース 56・・・構成情報テーブル 58・・・光パス制御テーブル 60・・・制御ID 62・・・OID 64・・・経路情報 66・・・付加情報 68・・・始点NIP 70・・・中継NIP 72・・・終点NIP
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−97950(JP,A) 特開 平7−143062(JP,A) 特開2000−165425(JP,A) 特開2000−22630(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/437 H04B 10/00 - 10/28 H04J 14/00 - 14/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長が異なる複数の光信号の送受信と光パ
    スの終端及び切り換え接続を行う複数のノードと、少な
    くとも1つのノードに接続されたネットワーク管理装置
    とを備え、前記ノードが少なくとも右回り用光伝送路及
    び左回り用光伝送路を介してリング状に接続され、任意
    の光ファイバを介して任意の始点ノードから送信された
    光信号を任意の終点ノードが受信する任意の波長による
    光パスを設定する光波長多重リング網システムにおい
    て、IPルータや他の機器およびオペレータとの間で各種の
    情報を授受する通信インターフェースと、光パス管理部
    と、構成管理テーブルと、光パス管理テーブルと、光パ
    ス共有テーブルとを備え、通信インターフェースを介し
    て授受する情報に基づいて光パスの管理を設定を管理す
    る光パス管理装置と 、 前記始点ノードから前記終点ノードに至る前記右回り用
    光伝送路又は前記左回り用光伝送路を介した経路に現用
    光パスを設定し、前記始点ノードから前記終点ノードに
    至る前記現用光パスと逆回りの経路に予備光パスを設定
    する手段と、 前記予備光りパスを前記現用光パスと逆回りの経路に予
    備光パスを共有する手段と、 前記現用光パスを終端するノードが光信号の受信に関わ
    る障害を検出した場合に、光信号を前記現用光パスと前
    記予備光パスの双方に出力するとともに、前記障害が発
    生した現用光パスの対向ノードに向けて警報信号を送出
    するとともに、光信号の入力を予備光パスに切り替える
    手段と、 前記現用光パスを終端するノードが警報信号を検出した
    場合に、光信号を前記現用光パスと前記予備光パスの双
    方に出力するとともに、光信号の入力を予備光パスに切
    り替える手段と、 を具備することを特徴とする光波長多重リング網システ
    ム。
  2. 【請求項2】波長が異なる複数の光信号の送受信と光パ
    スの終端及び切り換え接続を行う複数のノードと、少な
    くとも1つのノードに接続されたネットワーク管理装置
    とを備え、前記ノードが少なくとも右回り用光伝送路及
    び左回り用光伝送路を介してリング状に接続され、任意
    の光ファイバを介して任意の始点ノードから送信された
    光信号を任意の終点ノードが受信する任意の波長による
    光パスを設定する光波長多重リング網システムにおい
    て、IPルータや他の機器およびオペレータとの間で各種の
    情報を授受する通信インターフェースと、光パス管理部
    と、構成管理テーブルと、光パス管理テーブルと、光パ
    ス共有テーブルとを備え、通信インターフェースを介し
    て授受する情報に基づいて光パスの管理を設定を管理す
    る光パス管理装置と、 前記始点ノードから終点ノードに至る前記右回り用光伝
    送路または前記左回り用光伝送路を介した経路に現用光
    パスを設定し、前記始点ノードから前記終点ノードに至
    る前記現用光パスと逆回りの経路に予備光パスを設定す
    る手段と、 前記予備系パスを経路が重複しない前記現用光パスによ
    って共有し、 前記現用光パスを終端するノードが光信号の受信に係わ
    る障害を検出した場合に、光信号を前記現用光パスと前
    記予備光パスの双方に出力するとともに、前記障害が発
    生した現用光パスの対向ノードに向けて警報信号を送出
    するとともに、光信号の入力を予備光パスに切り替える
    手段と、 前記現用光パスを終端するノードが警報信号を検出した
    場合に、光信号を前記現用光パスと前記予備光パスの双
    方に出力するとともに、光信号の入力を予備光パスに切
    り替える手段と、 を具備したことを特徴とする光波長多重リング網システ
    ム。
  3. 【請求項3】波長が異なる複数の光信号の送受信と光パ
    スの終端及び切り換え接続を行う複数のノードと、少な
    くとも1つのノードに接続されたネットワーク管理装置
    とを備え、前記ノードが少なくとも右回り用光伝送路及
    び左回り用光伝送路を介してリング状に接続され、任意
    の光ファイバを介して任意の始点ノードから送信された
    光信号を任意の終点ノードが受信する任意の波長による
    光パスを設定する光波長多重リング網システムにおい
    て、 前記始点ノードから前記終点ノードに至る前記右回り用
    光伝送路又は前記左回り用光伝送路を介した経路に現用
    光パスを設定し、前記始点ノードから前記終点ノードに
    至る前記現用光パスと逆回りの経路に予備光パスを設定
    する手段を具備し、 前記ネットワーク管理装置は、光パスを形成する少なく
    とも1つのノードに光パスの設定を要求する光パス要求
    手段を具備し、 前記ノードは、前記ネットワーク管理装置からの要求に
    基づいて光パスを形成するノード間で光パスの設定を行
    う光パス設定手段を具備し、 前記光パス要求手段は、光パスの設定の可否を求める手
    段と、光パスの設定を要求するノードを定める手段と、
    前記予備光パスの共有の可否を求める手段とを具備し、 前記光パス設定手段は、光パスの挿入波長を設定する手
    段と、光パスの変換波長を設定する手段と、光パスの分
    岐波長を設定する手段とを具備し、 前記予備光パスの共有の可否を求める手段は、ノード間
    に設定される前記現用光パスの経路が重複しないときに
    前記予備光パスを共有可能であると判断し、既設の予備
    光パスを共有して新たな予備光パスを形成するように少
    なくとも1つのノードに光パスの設定を要求する手段を
    具備し、 前記光パス設定手段は、前記ネットワーク管理装置から
    既設の予備光パスを共有した新たな予備光パスを形成す
    ることを要求された場合に、既設の予備光パスに用いら
    れている波長を共有して新たな予備光パスを形成する手
    段を具備することを特徴とする光波長多重リング網シス
    テム。
  4. 【請求項4】波長が異なる複数の光信号の送受信と光パ
    スの終端及び切り換え接続を行う複数のノードと、少な
    くとも1つのノードに接続され、IPルータや他の機器
    およびオペレータとの間で各種の情報を授受する通信イ
    ンターフェースと、光パス管理部と、構成管理テーブル
    と、光パス管理テーブルと、光パス共有テーブルとを備
    え、通信インターフェースを介して授受する情報に基づ
    いて光パスの管理を設定を管理する光パス管理装置とを
    備え、前記ノードが少なくとも右回り用光伝送路及び左
    回り用光伝送路を介してリング状に接続され、任意の光
    ファイバを介して任意の始点ノードから送信された光信
    号を任意の終点ノードが受信する任意の波長による光パ
    スを設定する光波長多重リング網システムにおける光パ
    スの設定方法において、 前記始点ノードから終点ノードに至る前記右回り用光伝
    送路または前記左回り用光伝送路を介した経路に現用光
    パスを設定し、前記始点ノードから前記終点ノードに至
    る前記現用光パスと逆回りの経路に予備光パスを設定
    し、 前記予備系パスを経路が重複しない前記現用光パスによ
    って共有し、 前記現用光パスを終端するノードが光信号の受信に係わ
    る障害を検出した場合に、光信号を前記現用光パスと前
    記予備光パスの双方に出力するとともに、前記障害が発
    生した現用光パスの対向ノードに向けて警報信号を送出
    するとともに、光信号の入力を予備光パスに切り替え、 前記現用光パスを終端するノードが警報信号を検出した
    場合に、光信号を前記現用光パスと前記予備光パスの双
    方に出力するとともに、光信号の入力を予備光パスに切
    り替えることを特徴とする光波長多重リング網システム
    における光パスの設定方法。
  5. 【請求項5】 波長が異なる複数の光信号の送受信と光
    パスの終端及び切り換え接続を行う複数のノードと、少
    なくとも1つのノードに接続されたネットワーク管理装
    置とを含み、前記ノードが少なくとも右回り用光伝送路
    及び左回り用光伝送路を介してリング状に接続され、任
    意の光ファイバを介して任意の始点ノードから送信され
    た光信号を任意の終点ノードが受信する任意の波長によ
    る光パスを設定する光波長多重リング網システムにおけ
    る光パスの設定方法において、 前記始点ノードから前記終点ノードに至る前記右回り用
    光伝送路又は前記左回り用光伝送路を介した経路に現用
    光パスを設定し、前記始点ノードから前記終点ノードに
    至る前記現用光パスと逆回りの経路に予備光パスを設定
    し、 前記ネットワーク管理装置は、光パスを形成する少なく
    とも1つのノードに光パスの設定を要求し、 前記ノードは、前記ネットワーク管理装置からの要求に
    基づいて光パスを形成するノード間で光パスの設定を行
    い、 前記光パス要求手段は、光パスの設定の可否を求める手
    段と、光パスの設定を要求するノードを定める手段と
    有し、前記予備光パスの共有の可否を求め、 前記光パス設定手段は、光パスの挿入波長を設定する手
    段と、光パスの変換波長を設定する手段とを有し、光パ
    スの分岐波長を設定し、 前記予備光パスの共有の可否を求める手段は、ノード間
    に設定される前記現用光パスの経路が重複しないときに
    前記予備光パスを共有可能であると判断し、既設の予備
    光パスを共有した新たな予備光パスを形成するように少
    なくとも1つのノードに光パスの設定を要求し、 前記光パス設定手段は、前記ネットワーク管理装置から
    既設の予備光パスを共有した新たな予備光パスを形成す
    ることを要求された場合に、既設の予備光パスに用いら
    れている波長を共有して新たな予備光パスを形成するこ
    とを特徴とする光波長多重リング網システムにおける光
    パスの設定方法。
  6. 【請求項6】 波長が異なる複数の光信号の送受信と光
    パスの終端及び切り換え接続を行う複数のノードと、少
    なくとも1つのノードに接続され、IPルータや他の機
    器およびオペレータとの間で各種の情報を授受する通信
    インターフェースと、光パス管理部と、構成管理テーブ
    ルと、光パス管理テーブルと、光パス共有テーブルとを
    備え、通信インターフェースを介して授受する情報に基
    づいて光パスの管理を設定を管理する光パス管理装置と
    を備え、前記ノードが少なくとも右回り用光伝送路及び
    左回り用光伝送路を介してリング状に接続され、任意の
    光ファイバを介して任意の始点ノードから送信された光
    信号を任意の終点ノードが受信する任意の波長による光
    パスを設定する光波長多重リング網システムにおける障
    害回復方法において、 前記始点ノードから前記終点ノードに至る前記右回り用
    光伝送路または前記左回り用光伝送路を介して経路に現
    用光パスを設定し、前記始点ノードから前記終点ノード
    に至る前記現用光パスと逆回りの経路に予備光パスを設
    定し、 前記予備光パスを経路が重複しない前記現用光パスによ
    って共有し、 前記現用光パスを終端するノードが光信号の受信に関わ
    る障害を検出した場合に、光信号を前記現用光パスと前
    記予備光パスの双方に出力するとともに、前記障害が発
    生した現用光パスの対向ノードに向けて警報信号を送出
    するとともに、光信号の入力を予備光パスに切り替え、 前記現用光パスを終端するノードが警報信号を検出した
    場合に、光信号を前記現用光パスと前記予備光パスの双
    方に出力するとともに、光信号の入力を予備光パスに切
    り替える、 ことを特徴とする光波長多重リング網システムにおける
    障害回復方法。
  7. 【請求項7】 波長が異なる複数の光信号の送受信と光
    パスの終端及び切り換え接続を行う複数のノードと、少
    なくとも1つのノードに接続されたネットワーク管理装
    置とを含み、前記ノードが少なくとも右回り用光伝送路
    及び左回り用光伝送路を介してリング状に接続され、任
    意の光ファイバを介して任意の始点ノードから送信され
    た光信号を任意の終点ノードが受信する任意の波長によ
    る光パスを設定する光波長多重リング網システムにおい
    て、光パスの設定を実現させるためのプログラムであっ
    て、 コンピュータに、 前記始点ノードから前記終点ノードに至る前記右回り用
    光伝送路又は前記左回り用光伝送路を介した経路に現用
    光パスを設定し、前記始点ノードから前記終点ノードに
    至る前記現用光パスと逆回りの経路に予備光パスを設定
    する手順と、 前記ネットワーク管理装置は、光パスを形成する少なく
    とも1つのノードに光パスの設定を要求する手順と、 前記ノードは、前記ネットワーク管理装置からの要求に
    基づいて光パスを形成するノード間で光パスの設定を行
    う手順と、 前記光パス要求手段は、光パスの設定の可否を求める
    と、光パスの設定を要求するノードを定める手順と、
    前記予備光パスの共有の可否を求める手順とを有し、 前記光パス設定手段は、光パスの挿入波長を設定する
    と、光パスの変換波長を設定する手順と、光パスの分
    岐波長を設定する手順とを有し、 前記予備光パスの共有の可否を求める手段は、ノード間
    に設定される前記現用光パスの経路が重複しないときに
    前記予備光パスを共有可能であると判断し、既設の予備
    光パスを共有した新たな予備光パスを形成するように少
    なくとも1つのノードに光パスの設定を要求する手順
    と、 前記光パス設定手段は、前記ネットワーク管理装置から
    既設の予備光パスを共有した新たな予備光パスを形成す
    ることを要求された場合に、既設の予備光パスに用いら
    れている波長を共有して新たな予備光パスを形成する手
    順とを実行させるためのプログラム。
  8. 【請求項8】 波長が異なる複数の光信号の送受信と光
    パスの終端及び切り換え接続を行う複数のノードと、少
    なくとも1つのノードに接続され、IPルータや他の機
    器およびオペレータとの間で各種の情報を授受する通信
    インターフェースと、光パス管理部と、構成管理テーブ
    ルと、光パス管理テーブルと、光パス共有テーブルとを
    備え、通信インターフェースを介して授受する情報に基
    づいて光パスの管理を設定を管理する光パス管理装置と
    を備え、前記ノードが少なくとも右回り用光伝送路及び
    左回り用光伝送路を介してリング状に接続され、任意の
    光ファイバを介して任意の始点ノードから送信された光
    信号を任意の終点ノードが受信する任意の波長による光
    パスを設定する光波長多重リング網システムにおいて、
    障害発生時の回復方法を実現させるためのプログラムで
    あって、 コンピュータに、 前記始点ノードから前記終点ノードに至る前記右回り用
    光伝送路または前記左回り用光伝送路を介して経路に現
    用光パスを設定し、前記始点ノードから前記終点ノード
    に至る前記現用光パスと逆回りの経路に予備光パスを設
    定する手順と、 前記予備光パスを経路が重複しない前記現用光パスによ
    って共有する手順と、 前記現用光パスを終端するノードが光信号の受信に関わ
    る障害を検出した場合に、光信号を前記現用光パスと前
    記予備光パスの双方に出力するとともに、前記障害が発
    生した現用光パスの対向ノードに向けて警報信号を送出
    するとともに、光信号の入力を予備光パスに切り替える
    手順と、 前記現用光パスを終端するノードが警報信号を検出した
    場合に、光信号を前記現用光パスと前記予備光パスの双
    方に出力するとともに、光信号の入力を予備光パスに切
    り替える手順と、 を実行させるためのプログラム。
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