JP5374523B2 - 化粧材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、住宅等の建築物における框、踏板、幅木等に使用される化粧材の製造方法に関する。
以前から、様々な態様の住宅等の建築物における框、踏板、幅木等に使用される化粧材が開発されており、例えば、特許文献1には、図5(a)に示すように、1枚の合板製板材1の表面に、ポリエステル等を原料とする不織布や合成樹脂シート等の可撓性シート2を貼着し、さらに当該可撓性シート2の表面に、天然木を薄板化した突板等を表面材3として貼着するとともに、板材1の裏面(可撓性シート2等が貼着された面とは反対側の面)側から可撓性シート2に向けて、底部がV字状の切欠溝4が形成された化粧材5(折り曲げ加工前)が開示されている。
そして、図5(b)に示すように、可撓性シート2をガイドにして切欠溝4を閉じるようにして折り曲げ加工する。また、複雑な形状の切欠溝4を形成して折り曲げ加工を行うことにより、図6に示すような棒状材を形成することもできる。
実開昭54−109317号公報
しかしながら、特許文献1の化粧材5では、可撓性シート2および表面材3も含めて折り曲げ加工を行うことから、表面材3としては、当該折り曲げ加工に耐えることのできる程度の可撓性を有する材料を選択しなければならず、材料選択の幅が狭いという問題があった。
また、例えば框材のように、人が踏みつける等して大きな加重が付加されるおそれのある天面に取り付けられる化粧材5と、そのようなおそれがない側面に取り付けられる化粧材5とでは、当然、求められる耐久性が異なる。しかし、特許文献1の化粧材5では、框材の天面に配設される部分と、側面に配設される部分とで基材(=合板製板材1)の厚さや材質を変えたり、あるいは表面材3の耐久性を変えたりすることができないことから、やむなく、天面に配設する化粧材5に求められる材質を選択しなければならず、側面に配設する化粧材5としては過剰品質になるという問題があった。さらに言えば、近年、大径木の供給が減少しており、1枚物の木質化粧単板の供給が難しくなっていることから、上記過剰品質の化粧材5を製造することも難しくなってきている。
もちろん、天面配設用の化粧材5と、側面配設用の化粧材5とを別々に形成して、それぞれの位置に取り付けることもできるが、この場合には、位置合わせが煩雑になることから生産性に劣るという問題を生じさせてしまう。
さらに、両化粧材5を互いに突き合わせる際に、異物等のゴミ噛みがあると、両化粧材5同士が正しく当接しない(すなわち、離間した)状態となって不良が生じてしまい生産性を落とす原因となる。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みて開発されたものである。それゆえに本発明の主たる課題は、生産性および歩留まりが良く、さらには厚さや材質が異なる複数種類の基材も使用することのできる化粧材の製造方法を提供することにある。
請求項1に記載した発明は、
「第1板材12および第2板材14の表面を面一とした状態で、前記第1板材12の表面とで鋭角を成すテーパー面60が形成された前記第1板材12の側面12aと、これに対向する前記第2板材14の側面14aとを互いに当接させ、
当接状態を維持しつつ、前記第1板材12の表面から前記第2板材14の表面にかけて可撓性を有するテープ材28を貼り付け、
裏面から、両板材12、14の当接面22にその溝底部20aが一致した状態で、両板材12、14の表面あるいはその手前近傍に至るV字状の溝20を形成し、
前記溝20に接着剤36を付着させ、
前記溝20を閉じて両板材12、14を互いに固着させ、然る後、
前記テープ材28を剥がす化粧材10の製造方法」である。
本発明によれば、第1板材12の側面12aに、当該第1板材12の表面と鋭角を成すテーパー面60が形成されているので、両板材12、14の側面12a、14a間に異物等が存在しても、両板材12、14を互いに当接させる際に当該異物等を逃がすことにより、両板材12、14の表面同士を正確に当接させることができ、不良の発生を抑えて生産歩留まりを飛躍的に向上させることができる。
また、別個の部材である第1板材12と第2板材14とを用いて化粧材10を製造することが可能となる。このため、上述したような框材に適用する化粧材10であれば、第1板材12に耐荷重性の高い厚い材料を用い、第2板材14にはこれよりも耐荷重性の低い薄い材料を用いるようにすれば、框材の天面に耐荷重性の高い第1板材12側を配設し、側面に耐荷重性の低い第2板材14側を配置するといった適材適所の構成をとることができる。
また、第1板材12と第2板材14とは接着剤36によって互いに固着されて一体化しているので、従来技術のように、天面配設用の化粧材5と側面配設用の化粧材5とを別々に形成してそれぞれの位置に取り付けるような煩雑な手間も不要であり、1回の作業で框材の天面と側面とに、互いに耐久性が異なる板材を取り付けることができる。
さらに、第1板材12の表面から第2板材14の表面にかけて貼り付けた、可撓性を有するテープ材28をガイドにして折り曲げることにより、第1板材12の側面12a先端部と第2板材14の側面14a先端部とが互いに当接した状態を維持しつつ両板材12、14を固着させることができる。加えて、テープ材28をガイドにして折り曲げたとき、第1板材12と第2板材14との間で伸ばされたテープ材28が両板材12、14の先端を押圧する力が生じ、当該押圧力によって両板材12、14の先端は互いにより密着する方向に押し合わされる。特に、V字状の溝20、30が表面に達して両板材12、14の先端が薄くなっている場合により効果的である。また、テープ材28は、溝20に付着させた接着剤36が表面にはみ出すのを防止する役割も有している。このように、テープ材28を用いることにより、両板材12、14の先端部同士が精度良く一致した見栄えのよい化粧材10を製造することができる。
請求項2に記載した発明は、
「木質繊維基材が使用された第1板材12の表面に対し、第2板材14の表面を面一とした状態で、前記第1板材12の表面とで鋭角を成すテーパー面60が形成された前記第1板材12の側面12aと、これに対向する前記第2板材14の側面14aとを互いに当接させ、
当接状態を維持しつつ、前記第1板材12の表面から前記第2板材14の表面にかけて可撓性を有するテープ材28を貼り付け、
裏面から、両板材12、14の当接面22にその溝底部30aが一致した状態で、両板材12、14の表面あるいはその手前近傍に至るV字状の第1溝30を形成するとともに、
前記第1溝30に隣り合う別のV字状の第2溝32を前記第1板材12に形成することにより、当該第1板材12の突き合わせ端部に略三角形状の面取り部34を形成し、
前記両溝30、32に接着剤36を付着させ、
前記両溝30、32を閉じて互いに固着させ、然る後、
前記テープ材28を剥がす化粧材10の製造方法」である。
本発明では、請求項1に記載の製造方法による作用効果に加えて、以下のような作用効果を奏することができる。
すなわち、図4に示すように、2つのV字状の溝30、32を隣り合わせて形成することによって、木質繊維基材が使用された第1板材12に略三角形状の面取り部34を形成し、角部26が面取りされた化粧材10を製造する。
このような略三角形状の面取り部34を形成する際に溝加工を行う刃物からの応力を受けたとき、無垢木材、合板、あるいはパーティクルボード等の、「年輪や導管口の合わせ面」(無垢木材の場合)、「板材同士の合わせ面」(合板の場合)、あるいは「粒状物同士の合わせ面」(パーティクルボードの場合)といった「方向性を有する境目」から面取り部34の先端部等が飛び欠けてしまうおそれがあったが、本発明に係る化粧材10の製造方法によれば、当該面取り部34は、第1板材12あるいは第2板材14の木質繊維基材に形成されており、木質繊維基材は繊維が複雑に絡み合うようにして形成されており方向性が無い(無方向性)ことから、面取り部34の飛び欠けが生じるおそれを無くすることができる。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した「化粧材10の製造方法」の改良に関し、
「前記第1板材12における、テーパー面60が形成された側面12aに対向する反対側の側面12bには定規面62が形成されており、
前記第1板材12と前記第2板材14とを当接させる際には、前記定規面62を基準として位置決めした前記第1板材12のテーパー面60が形成された側面12aに、前記第2板材14の側面14aを押し当てる」ことを特徴とする。
本発明によれば、請求項1または2に記載の製造方法による作用効果に加えて、定規面62を基準として正確に位置決めされた第1板材12に対して第2板材14を正確に当接させることができるので、不良の発生を抑えて生産歩留まりをさらに向上させることができる。
請求項4に記載した発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載した「化粧材10の製造方法」の改良に関し、
「前記テープ材28の貼り付けは、互いに当接された前記第1板材12の表面と前記第2板材14の表面とが鈍角を成す状態で行われ、
前記テープ材28を貼り付けた後、両板材12、14の当接角度がより大きくなるように広げてから、前記溝20、30、32を形成する」ことを特徴とする。
本発明によれば、第1板材12の表面と第2板材14の表面とが鈍角(90度より大きく、180度より小さい角度)を成す状態で両板材12、14の当該表面に貼り付けられたテープ材28には、両板材12、14の当接角度がより大きくなるように両板材12、14が広げられて伸ばされたときに、縮もうとする力が生じる。この収縮力によって両板材12、14がより強く押し合わされるので、両板材12、14の先端部同士がさらに精度良く一致し、より見栄えの良い化粧材10を製造することができる。
本発明によれば、生産性および歩留まりが良く、さらには厚さや材質が異なる複数種類の基材も使用することのできる化粧材の製造方法を提供することができた。
第1実施例に係る化粧材の製造方法を示す図である。 第1実施例に係る化粧材の製造方法の変形例を示す図である。 第1実施例に係る化粧材の製造方法の変形例を示す図である。 第2実施例に係る化粧材の製造方法を示す図である。 従来技術を示す図である。 従来技術における多角折曲構造を示す図である。
以下、本発明の実施態様について図面を用いて説明する。最初に、第1板材12および第2板材14について説明し、然る後、両板材12、14の当接面22にV字状の溝20を形成して、両板材12、14を固着する化粧材10の製造方法(第1実施例)について説明し、次に、複数の溝30、32を形成して、両板材12、14を固着する化粧材10の製造方法(第2実施例)について説明する。なお、第2実施例の説明における第1実施例との共通部分については、第1実施例の説明を援用してその説明を省略し、相違部分を中心に説明する。
(第1実施例)
図1に示すように、化粧材10の製造に用いられる第1板材12および第2板材14は、第1基材13および第2基材15と、両基材13、15の表面に必要に応じて設けられる接着剤層16および表面材18とで構成されている。
第1基材13および第2基材15は、無垢木材、あるいは木質系基材で形成された板材であり、木質系基材としては、合板、MDF、HDF、ハードボード、パーティクルボード、インシュレーションボード等を挙げることができる。
また、第1板材12の側面12aには、当該第1板材12の表面と鋭角を成すテーパー面60が形成されている(もちろん、第2板材14の側面14aにもテーパー面60を形成してもよい。)。なお、第1板材12の表面とテーパー面60とが成す鋭角は、当該第1板材12の表面と、後に形成されるV字状の溝20による面とが成す角度(鋭角)よりも大きい。
接着剤層16は、上述した第1基材13および第2基材15の表面に設けられた、0.05mm〜0.15mm厚さの接着剤の層であり、この接着剤層16を構成するための接着剤として、酢酸ビニル系樹脂、水性ビニルウレタン系樹脂、発泡ウレタン系樹脂、シリコン系樹脂、ホットメルト系樹脂、PUR(Poly Urethane Reactive)ホットメルト系樹脂(すなわち、「PUR接着剤」)等を挙げることができる。また、当接させる基材の色が互いに異なる場合には、表面材18の表面色に応じて、上記接着剤に顔料を添加することによって接着剤層16に着色を施し、基材同士の色の違いを目立たなくなるようにしてもよい。もちろん、無色透明の接着剤で接着剤層16を形成してもよい。
表面材18は、突板、紙、樹脂含浸紙、ポリサンド紙、樹脂シート等のシート材が使用されており、素材が有する可撓性の大小に関わりなくどのようなシート材でも使用することができる。なお、突板を除くシート材を使用する場合には、その表面に希少性の高い美しい木目に基づいてデザインされた木目化粧柄等がグラビア転輪印刷技術等で印刷されたものを使用するのが好適である。また、インク受容層を設けた紙やポリサンド紙に、必要に応じてインクジェット印刷を行ったものを使用してもよい。
もちろん、表面材18として、DAP含浸紙やメラミン含浸紙等を、接着剤層16を設けることなく両基材13、15の表面に設けてもよい。また、可撓性に乏しい熱硬化性樹脂含浸化粧紙を表面材18として使用することもできる。
次に、上述した第1板材12および第2板材14を用いて完成品である化粧材10を製造する手順について説明する。
まず、第1基材13および第2基材15の表面に、必要に応じて接着剤層16および表面材18が設けられた第1板材12および第2板材14を用意し(図1(a))、両板材12、14の表面を面一とした状態で、第1板材12の側面12aと、これに対向する第2板材14の側面14aとを突き合わせて互いに当接させる。
両板材12、14を当接させた後、その当接状態を維持しつつ、溝20に対応する第1板材12から第2板材14にかけての表面(完成段階で角部26となる位置)に可撓性を有するテープ材28を貼り付ける(図1(b))。
このテープ材28としては、貼着してから折り曲げ加工が完了するまでの間に両基材13、15あるいは表面材18から剥がれない程度の接着強度を有する一般的な薄型テープであれば、ビニル製や紙製等を問わずどのようなものでも使用することができる。なお、テープ材28の接着強度が強すぎると、当該テープ材28を剥がす際に表面材18まで剥がれてしまうことから、表面材18を使用する場合には接着強度が過度に強いテープ材を使用するべきでない点に注意を要する。
テープ材28を貼り付けた後、両板材12、14の裏面から、先端がV字状の回転鋸で切除して、溝底部20aを有するV字状の溝20を形成する(図1(c))。この溝20は、溝底部20aが、両板材12、14の当接面22に一致しており、かつ、両板材12、14を構成する両基材13、15の表面あるいはその手前近傍に至るように、または両基材13、15を越えて表面材18の表面あるいはその手前近傍に至るように形成される。
溝加工は、両板材12、14を当接状態で固定させ、回転鋸を移動させることによって行ってもよいし、逆に、回転鋸を固定回転させ、両板材12、14を当接状態のままで移動させて行うようにしてもよい。また、先端部がV字状に形成された回転鋸を用いて溝20を一回の加工で形成することにより、両板材12、14に形成される斜面の角度を正確にすることができ、両板材12、14を接合させたときにおいて接合部位に隙間等のない、美しい接合が可能となる。
なお、溝底部20aの位置を「両板材12、14の表面あるいはその手前近傍」としたのは、溝20の溝底部20aの位置が両板材12、14の表面から突き出さないようにするためであり、溝加工の精度(±0.03mm程度)を考慮して当該位置を両板材12、14の表面からやや裏面側に控えた位置に設定するのが好適である。
両板材12、14を当接させた状態のまま(この段階においては、表面材18を用いない場合には両基材13、15の表面側端部、または、図示するように、表面材18を用いる場合には表面材18同士が当接した状態になっている。)、溝20の表面に接着剤36を付着させ(図1(d))、然る後、溝20を閉じて両板材12、14を互いに固着させ、最後に当該テープ材28を剥がすことにより、化粧材10が完成する(図1(e))。
なお、接着剤36は、両板材12、14における溝20の両表面に付着させてもよいし、両板材12、14におけるいずれか一方の表面にのみ付着させてもよい。
また、複数種類の接着剤36を併用してもよい。例えば、水性ビニルウレタン系接着剤は、接着強度に優れるものの、硬化までに少し時間を要することから、接着強度においてやや劣るものの、硬化までの時間が早いPURホットメルト系接着剤と、水性ビニルウレタン系接着剤とを併用することにより、両板材12、14をPURホットメルト系接着剤で先に固着して不所望な位置ずれ等を防止しておき、時間をかけて水性ビニルウレタン系接着剤を硬化させることにより、両板材12、14を位置ずれ無く、かつ、強固に接着させることができる。
本実施例にかかる化粧材10の製造方法によれば、第1板材12の側面12aに、当該第1板材12の表面と鋭角を成すテーパー面60が形成されているので、両板材12、14の側面12a、14a間に異物等が存在しても、両板材12、14を互いに当接させる際に当該異物等を逃がすことにより、両板材12、14の表面同士を正確に当接させることができ、不良の発生を抑えて生産歩留まりを飛躍的に向上させることができる。
また、第1板材12および第2板材14は既に述べたように別個の部材であるから、角部26を挟んだ一方の面と他方の面とに使用される両板材12、14を互いに異ならせることが可能となる。このため、上述したような框材に適用する化粧材10であれば、第1板材12に耐荷重性の高い厚い材料を用い、第2板材14にはこれよりも耐荷重性の低い薄い材料を用いるようにすれば、框材の天面に耐荷重性の高い第1板材12側を配設し、側面に耐荷重性の低い第2板材14側を配置するといった適材適所の構成をとることができる。また、表面材18を使用する場合には、可撓性に乏しい材料を当該表面材18として使用することができる。
また、第1板材12と第2板材14とは接着剤36によって互いに固着されて一体化しているので、従来技術のように、天面配設用の化粧材5と側面配設用の化粧材5とを別々に形成してそれぞれの位置に取り付けるような煩雑な手間も不要であり、1回の作業で框材の天面と側面とに、互いに耐久性が異なる板材を取り付けることができる。
さらに、第1板材12から第2板材14にかけての表面に貼り付けた、可撓性を有するテープ材28を折り曲げることにより、第1板材12の側面12a先端部と第2板材14の側面14a先端部とが互いに当接した状態を維持しつつ両板材12、14を固着させることができる。加えて、テープ材28をガイドにして折り曲げたとき、第1板材12と第2板材14との間で伸ばされたテープ材28が両板材12、14の先端を押圧する力が生じ、当該押圧力によって両板材12、14の先端は互いにより密着する方向に押し合わされる。また、テープ材28は、溝20に付着させた接着剤36が表面にはみ出すのを防止する役割も有している。このように、テープ材28を用いることにより、両板材12、14の先端部同士が精度良く一致した見栄えのよい化粧材10を製造することができる。
また、図2に示すように、第1板材12の厚さと、第2板材14の厚さとが互いに異なるように設定してもよい。
さらに、図3に示すように、第1板材12における、テーパー面60が形成された側面12aに対向する反対側の側面12bを定規面62に形成しておき、第1板材12と第2板材14とを当接させる際に、当該定規面62を基準として位置決めした第1板材12におけるテーパー面60が形成された側面12aに、第2板材14の側面14aを押し当ててもよい。
これにより、定規面62を基準として正確に位置決めされた第1板材12に対して第2板材14を正確に当接させることができるので、不良の発生を抑えて生産歩留まりをさらに向上させることができる。
また、互いに当接された第1板材12の表面と第2板材14の表面とが鈍角(90度より大きく、180度より小さい角度を意味する。さらに言えば、130度以上170度以下が好適である。図3には、約170度の場合を示している。)を成す状態で上述したテープ材28の貼り付けを行い(図3(b))、当該テープ材28を貼り付けた後、両板材12、14の当接角度がより大きくなるように広げてから、溝20を形成してもよい(図3(c))。
これにより、第1板材12の表面と第2板材14の表面とが鈍角を成す状態で両板材12、14の当該表面に貼り付けられたテープ材28には、両板材12、14の当接角度がより大きくなるように両板材12、14が広げられて(第1板材12の表面と第2板材14の表面との角度を180度にするのが好適である。)伸ばされたときに、縮もうとする力が生じる。この収縮力によって両板材12、14がより強く押し合わされるので、両板材12、14の先端部同士がさらに精度良く一致し、より見栄えの良い化粧材10を製造することができる。
(第2実施例)
第2実施例について図4を用いて説明する。なお、上述した第1実施例と、この第2実施例とは、基本的に、両板材12、14を構成する両基材13、15のいずれか一方に木質繊維の基材が使用されていること、および形成される溝の数において相違しているだけであるから第2実施例の説明における第1実施例との共通部分については、第1実施例の説明を援用してその説明を省略し、相違部分を中心に説明する。
本実施例の第1板材12を構成する第1基材13には、木質繊維基材(MDF、HDF、ハードボード、インシュレーションボード等)が使用されている。もちろん、第2板材14を構成する第2基材15にも木質繊維基材を使用することができる。
側面12aにテーパー面60が形成された第1板材12、および第2板材14の表面を面一とした状態で、第1板材12の側面12aと、これに対向する第2板材14の側面14aとを互いに当接させ、表面にテープ材28を貼り付け、然る後、当接状態を維持しつつ、裏面から、両板材12、14の当接面22にその溝底部30aが一致した状態で、両板材12、14の表面あるいはその手前近傍に至るV字状の第1溝30を形成する。第1溝30の形成と同時、あるいは第1溝30の形成に前後して、第1溝30に隣り合う別のV字状の第2溝32を第1板材12の木質繊維基材(=第1基材13)に形成する。
これにより、木質繊維基材(=第1基材13)の突き合わせ端部に直角三角形状の面取り部34が形成される。
図示実施例では、第1溝30が、第1板材12と第2板材14との当接面22を境に、第1板材12側のみが切削加工された「片V字状の溝」として形成されており、第2溝32も同様に第2板材14との当接面22に向けて傾く「片V字状の溝」が第1溝30と隣り合わせて対称に形成されている。加えて、本実施例の面取り部34は、その断面視において互いに直交する2つの辺34a、34bの長さが、それぞれ対応する第1および第2板材12、14における側面12a、14aの高さに一致するように形成されているので、折り曲げ加工を行ったとき、図4(e)に示すように、角部26の内側縁が直角になり、四角柱材の表面にぴったりと取り付けることのできる化粧材10を形成できる。
無垢木材、合板、あるいはパーティクルボード等の、「年輪や導管口の合わせ面」(無垢木材の場合)、「板材同士の合わせ面」(合板の場合)、あるいは「粒状物同士の合わせ面」(パーティクルボードの場合)といった「方向性を有する境目」から面取り部34の先端部等が飛び欠けてしまうおそれがあったが、本発明に係る化粧材10の製造方法によれば、当該面取り部34は、木質繊維基材(=第1基材13)に形成されており、木質繊維基材は繊維が複雑に絡み合うようにして形成されており方向性が無い(無方向性)ことから、面取り部34の飛び欠けが生じるおそれを無くすることができる。
なお、上述した、溝加工の方法(両板材12、14を移動させるか、あるいは回転鋸を移動させるか)、溝底部30a、32aの位置を「各板材12、14の表面あるいはその手前近傍」とする理由、両溝30、32をそれぞれ一回の加工で「V字状の溝」に形成すること、接着剤36を両溝30、32の両表面あるいはいずれか一方の表面に付着させること、および、複数種類の接着剤36を併用することについて、本実施例にも適用できることはいうまでもない。
10…化粧材
12…第1板材
13…第1基材
14…第2板材
15…第2基材
16…接着剤層
18…表面材
20…溝
20a…溝底部
22…当接面
26…角部
28…テープ材
30…第1溝
32…第2溝
34…面取り部
36…接着剤
60…テーパー面
62…定規面

Claims (4)

  1. 第1板材および第2板材の表面を面一とした状態で、前記第1板材の表面とで鋭角を成すテーパー面が形成された前記第1板材の側面と、これに対向する前記第2板材の側面とを互いに当接させ、
    当接状態を維持しつつ、前記第1板材の表面から前記第2板材の表面にかけて可撓性を有するテープ材を貼り付け、
    裏面から、両板材の当接面にその溝底部が一致した状態で、両板材の表面あるいはその手前近傍に至るV字状の溝を形成し、
    前記溝に接着剤を付着させ、
    前記溝を閉じて両板材を互いに固着させ、然る後、
    前記テープ材を剥がす化粧材の製造方法。
  2. 木質繊維基材が使用された第1板材の表面に対し、第2板材の表面を面一とした状態で、前記第1板材の表面とで鋭角を成すテーパー面が形成された前記第1板材の側面と、これに対向する前記第2板材の側面とを互いに当接させ、
    当接状態を維持しつつ、前記第1板材の表面から前記第2板材の表面にかけて可撓性を有するテープ材を貼り付け、
    裏面から、両板材の当接面にその溝底部が一致した状態で、両板材の表面あるいはその手前近傍に至るV字状の第1溝を形成するとともに、
    前記第1溝に隣り合う別のV字状の第2溝を前記第1板材に形成することにより、当該第1板材の突き合わせ端部に略三角形状の面取り部を形成し、
    前記両溝に接着剤を付着させ、
    前記両溝を閉じて互いに固着させ、然る後、
    前記テープ材を剥がす化粧材の製造方法。
  3. 前記第1板材における、テーパー面が形成された側面に対向する反対側の側面には定規面が形成されており、
    前記第1板材と前記第2板材とを当接させる際には、前記定規面を基準として位置決めした前記第1板材のテーパー面が形成された側面に、前記第2板材の側面を押し当てることを特徴とする請求項1または2に記載した化粧材の製造方法。
  4. 前記テープ材の貼り付けは、互いに当接された前記第1板材の表面と前記第2板材の表面とが鈍角を成す状態で行われ、
    前記テープ材を貼り付けた後、両板材の当接角度がより大きくなるように広げてから、前記溝を形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載した化粧材の製造方法。

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