JP5374018B2 - サドル型分岐継手、及び、このサドル型分岐継手を用いた配管ユニット - Google Patents
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しかし、各階の施工場所に配管材としての直管や管継手等の多数の部材や取付工具を運搬しなければならず、建物が高層化するほど、手間と時間とコストを要する作業となっていた。
そして、枝管接続部120が貫通スリーブ310に引っかかった状態でさらに配管ユニット100を引き上げるようとすると、分岐継手110の接続がはずれたり、配管ユニット100が破損する等により労働災害の発生が懸念される。また、枝短管または枝受け口付の配管ユニットにおいては、ほとんど施工できない。
また、本発明にかかるサドル型分岐継手は、可撓性樹脂管に一部に固着するだけで、本発明の配管ユニットを容易に得ることができる。
図1および図2は、本発明にかかる配管ユニットの第1の実施の形態をあらわしている。
そして、コイルの各ループ13部分は、連続する前後のループ13と、それぞれ結束具としての被覆付針金14によって結束されている。
可撓性樹脂管11の一端には、環状体15aを先端に備えるガイドキャップ15が取り付けられている。
また、金属製雌ねじ筒12bは、図3に示すように、他端面が分岐部12aの先端面と面一になっている。
すなわち、図4に示すように、一人の作業者Aが、まず、配管しようとする最上層階(この実施の形態では5階)から床スラブSに穿設された貫通スリーブS1を介してワイヤロープ等の先導用の線状材2を最下層階(この実施の形態では1階)まで垂らす。
そして、配管ユニット1aの結束が解かれた部分がある程度貫通スリーブS1に挿入されると、つぎの結束部の被覆付針金14を取り除き、同様の作業をつぎつぎに行い、図6に示すように、配管ユニット1aを最上層階から最下層階まで通したのち、各階で支持金具5を使用して建物躯体Wに配管ユニット1aの一部を固定して立管を形成する。その後図示していないが、分岐継手12に各階の給水あるいは給湯設備に接続される枝管を接続する。
図7に示すように、この配管ユニット1bは、サドル型分岐継手12が、サドル部12cの湾曲の半径方向内側に向かって突出する金属製雌ねじ筒12bの一端部の周囲を囲繞するように樹脂被覆部12eを備えている以外は、上記の配管ユニット1aと同様になっている。
図8および図9に示すように、この配管ユニット1cは、サドル型分岐継手12のサドル部12cの湾曲の半径方向外側に突出部がほとんどないようにした以外は、上記配管ユニット1bと同様になっている。
図10に示すように、この配管ユニット1dは、サドル型分岐継手12に代えて、図11に示すサドル型分岐継手7aが用いられ、後述するテーパ部70dの勾配の最下流側を可撓性樹脂管11の管軸の一方向を向けて固定されている以外は、上記配管ユニット1aと同様になっている。
サドル部70aと、分岐部70cとは、上記配管ユニット1bのサドル型分岐継手12と同じ形状をしている。
テーパ部70dは、分岐部70c側から鍔状部70bのコーナー部が切りかかれた側のサドル部70a端縁に向かって下り勾配となっている。なお、テーパ部70dの最上流の高さは、分岐部70cの高さと同じか少し高くなっている。
したがって、配管作業を安全かつスムーズに行なうことができる。
図12に示すように、このサドル型分岐継手7bは、テーパ部70dが3条のリブ状の突部70fによって形成されている以外は、上記サドル型分岐継手7aと同様になっている。
図13に示すように、このサドル型分岐継手7cは、突部70gが分岐部70cと一体成形されているとともに、分岐部70cを挟んでサドル部70aの軸方向の両側にテーパ部70dが形成されている以外は、上記サドル型分岐継手7aと同様になっている。
図14に示すように、このサドル型分岐継手7dは、リブ状の突部70hが分岐部70cと一体成形されているとともに、分岐部70cを挟んでサドル部70aの軸方向の両側に伸びるように設けられているとともに、テーパ部70dも分岐部70cを挟んでサドル部70aの軸方向の両側形成されている以外は、上記サドル型分岐継手7bと同様になっている。
図15に示すように、このサドル型分岐継手7eは、電気融着継手であって、上記サドル型分岐継手7cと同様の突部70gを備え、図15(a)に示すように、ターミナルピン8aがサドル部70aに設けられたネジ孔81を介して着脱自在になっている以外は、サドル型分岐継手7cと同様になっている。
図16に示すように、このサドル型分岐継手7fは、電気融着継手であって、上記サドル型分岐継手7cと同様の突部70gを備え、ターミナルピン8bが鍔状部の切欠が設けられていない側のサドル部70aの上面から延出するように設けられているとともに、その基端部82がテーパになっている以外は、サドル型分岐継手7cと同様になっている。
図17に示すように、このサドル型分岐継手7gは、電気融着継手であって、上記サドル型分岐継手7cと同様の突部70gを備え、ターミナルピン8cが、鍔状部の切欠が設けられていない側のサドル部70a端部から延出するように設けられている以外は、サドル型分岐継手7fと同様になっている。
図18に示すように、このサドル型分岐継手7hは、ターミナルピン8dが、鍔状部の切欠が設けられていない側のサドル部70a上面から45°の角度で延出している以外は、サドル型分岐継手7fと同様になっている。
11 可撓性樹脂管
12,7a〜7h サドル型分岐継手
12a,70c 分岐部
12b 金属製雌ねじ筒(金属筒)
12c,70a サドル部
70d テーパ部
70g 突部
8a〜8d ターミナルピン
Claims (7)
- サドル部と、金属製の雌ねじ筒がインサートされるとともに、分岐管が接続される分岐部とを備え、前記サドル部が長尺の可撓性樹脂管に融着によって固定され、複数の分岐部を有する配管ユニットを形成するサドル型分岐継手において、
前記雌ねじ筒は、その一端部がサドル部の可撓性樹脂管への接合面から可撓性樹脂管の内側に突出するとともに、他端面が分岐部の先端面と面一になるようにインサートされていることを特徴とするサドル型分岐継手。 - 分岐部と、この分岐部の先端縁からサドル部の湾曲中心軸方向のサドル部端縁に向かって下り勾配のテーパ部を有する突部を、サドル部の外壁面に備えている請求項1に記載のサドル型分岐継手。
- サドル部に埋設された電熱線と、この電熱線に給電するターミナルピンとを備え、前記ターミナルピンがサドル部に着脱自在に設けられている請求項1または請求項2に記載のサドル型分岐継手。
- 長尺の可撓性樹脂管と、この可撓性樹脂管に多層建築物の1階高さ分のピッチで固着された複数のサドル型分岐継手とから形成された配管ユニットであって、
前記サドル型分岐継手が、請求項1に記載のサドル型分岐継手であることを特徴とする配管ユニット。 - 長尺の可撓性樹脂管と、この可撓性樹脂管に多層建築物の1階高さ分のピッチで固着された複数のサドル型分岐継手とから形成された配管ユニットであって、
前記サドル型分岐継手が、請求項2に記載のサドル型分岐継手であり、各サドル型分岐継手がテーパ部の下り勾配の最下流側を可撓性樹脂管の管軸方向の一方の方向に向けて固着されていることを特徴とする配管ユニット。 - 長尺の可撓性樹脂管と、この可撓性樹脂管に多層建築物の1階高さ分のピッチで固着された複数のサドル型分岐継手とから形成された配管ユニットであって、
前記サドル型分岐継手が、可撓性樹脂管へ融着後、ターミナルピンが取り除かれた請求項3に記載のサドル型分岐継手であることを特徴とする配管ユニット。 - 長尺の可撓性樹脂管が、コイル状に巻回されていて、コイルの各ループ部分が前後いずれかのループ部分と少なくとも1箇所で結束用針金によって結束されている請求項4〜6のいずれかに記載の配管ユニット。
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