JP5372914B2 - 重ね目を有する編地の編成方法および編地 - Google Patents

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Description

本発明は、重ね目を有する編地の編成方法およびこの編成方法により編成される編地に関する。
従来から、セーターなどの編地の編成において、編幅方向に隣接する編目同士を重ね合わせて重ね目を形成することが行われている。重ね目を形成する編成として、例えば、特許文献1に記載のように、セーターの袖と身頃との接合の際に行う、脇部分にゆとりを持たせるための襠の形成や、袖ぐり部の形成、肩ライン部の形成などを挙げることができる。その他、編地における組織柄(例えば、木の葉柄)の形成などを挙げることができる。
図6は、重ね目の形成手順の一例を示す図であって、(A)は編目を重ねる前、(B)は編目を重ねた後を示す。図6の黒点は編針を、(A)における矢印は編針に係止される編目をどの編針に目移しするかを示す(後述する図2においても同様)。この図6の例では、編針a〜fにそれぞれ係止される編目1〜6のうち、編目3,4に対して両側から編目を寄せて重ね合わせることで、編目3に編目2を重ね合わせた重ね目100と、編目4に編目5を重ね合わせた重ね目200を形成している。
特開平9−273051号公報
しかし、従来の編成方法で形成された重ね目を有する編地では、編地の編幅方向に引っ張ったときに、重ね目とこの重ね目に隣接する編目との間、図6(B)においては、編目100と編目200との間が開き易い。これは、編地が編幅方向に引っ張られたときに、重ね目100と200が縮まって、縮まった分の編糸が、編目3と編目4とを繋ぐシンカーループZに繰り出されるからである。そのため、このような編地を着用すると、重ね目とこの重ね目に隣接する編目との間で編地が割れたようになり、編地の品質が損なわれる虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、重ね目とこの重ね目に隣接する編目との間で編地に割れが生じないようにするための重ね目を有する編地およびその編成方法を提供することを目的とする。
本発明の重ね目を有する編地の編成方法は、少なくとも前後一対の針床を有し、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて、編幅方向に隣接する2つの編目のうち、一方の編目を他方の編目に重ね合わせて形成される重ね目を有する編地を編成するための編成方法である。そして、本発明の重ね目を有する編地の編成方法は、以下に示す工程を備えることを特徴とする。
前記一方の編目と、前記他方の編目に対して一方の編目とは反対側に隣接する隣接編目とを連続して編成する工程。
前記他方の編目を編成する工程。
編成された前記一方の編目と前記他方の編目とを重ね合わせることで重ね目を形成する工程。
前記連続して編成する工程(連続編成工程)では、一方の編目の編成と隣接編目の編成のどちらを先に行っても構わない。但し、一方の編目の編成を先に行うのであれば、他方の編目を編成する工程は、連続編成工程の後に行い、隣接編目の編成を先に行うのであれば、他方の編目を編成する工程は、連続編成工程の前に行う。例えば、図1を参照して説明する後述する実施の形態に示すように、紙面左側から順に編目1〜6が並んだ状態(図1(A)参照)から、編目2(一方の編目)を編目3(他方の編目)に重ね合わせて重ね目を形成する場合、一方の編目(編目2)に次いで隣接編目(編目4)を編成し、その後に他方の編目(編目3)を編成する。また、編目5(一方の編目)を編目4(他方の編目)に重ね合わせて重ね目を形成する場合、他方の編目(編目4)に次いで隣接編目(編目3)を編成し、その後に一方の編目(編目5)を編成する。いずれにせよ、一方の編目の編成と他方の編目の編成との間に、隣接編目の編成を行うことになる。
上記のように、一方の編目と他方の編目と隣接編目を形成する際、特に、他方の編目と隣接編目とは、同一の編成方向で連続して形成されることが好ましい。
また、本発明の編成方法において、編幅方向に隣接する2つの重ね目を形成するのであれば、前記隣接編目に対して前記他方の編目とは反対側に隣接する編目を第4編目としたとき、以下のように編成することが好ましい。
まず、前記一方の編目と隣接編目とを連続して編成する工程の後に前記他方の編目を編成する工程を実施する。
さらに、前記他方の編目の編成に連続して第4編目を編成する工程と、前記第4編目と隣接編目とを重ね合わせて重ね目を形成する工程とを実施する。
隣接する2つの重ね目を形成する方法を図1を参照して説明すると、編目2が一方の編目、編目3が他方の編目、編目4が隣接編目、編目5が第4編目に相当する。つまり、編目2、4、3、5の順に編成した後、編目2と編目3とを重ね合わせると共に、編目4と編目5とを重ね合わせることで、編目2と編目3からなる第1重ね目と、編目4と編目5からなる第2重ね目とが隣接して形成される。
一方、本発明の重ね目を有する編地は、少なくとも前後一対の針床を有し、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて編成され、編幅方向に隣接する一方の編目と他方の編目とを重ね合わせた重ね目を有する編地である。そして、本発明の編地は、前記他方の編目に重ねられる前記一方の編目と、前記他方の編目に対して前記一方の編目とは反対側に隣接する隣接編目とがシンカーループを介して直接繋がっていることを特徴とする。
本発明の重ね目を有する編地の編成方法によれば、編幅方向に隣接する一方の編目と他方の編目とを重ね合わせた重ね目において、前記他方の編目に重ねられる前記一方の編目と、前記他方の編目に対して編幅方向に隣接する隣接編目とがシンカーループを介して直接繋がっている状態の編地を編成することができる。このような編目の繋がりを有する編地であれば、重ね目が編幅方向に引っ張られたときに、重ね目を形成している前記一方の編目が、シンカーループを介して、重ね目が引っ張られる方向と同じ方向に前記隣接編目を引っ張る。そのため、本発明の重ね目を有する編地は、前記一方の編目と他方の編目とで形成される重ね目と、この重ね目に隣接する前記隣接編目との間が開き難く、割れの生じ難い編地となる。
また、同一の編成方向で前記他方の編目と前記隣接編目とを連続して編成することで、他方の編目と隣接編目の大きさを揃えることができる。編目の大きさが揃っていると編地の品質が良く、好ましい。また、編目の大きさが揃っていると、重ね目を形成する際に目移しを行い易い。
隣接する2つの重ね目を有する編地を編成する際に、編目の編成順序を限定することで、一方の編目と隣接編目とがシンカーループで繋がった状態となると共に、他方の編目と第4編目とがシンカーループで繋がった状態になり、しかも両シンカーループが交差する。両シンカーループの交差によって、他方の編目と隣接編目とが接近するので、一方の編目および他方の編目からなる第1重ね目と、隣接編目および第4編目からなる第2重ね目とが接近する。さらに、第1重ね目と第2重ね目を形成した状態において、交差するシンカーループ同士の摩擦により、隣接する2つの重ね目の間に編糸が繰り出され難い。これらの結果、隣接する第1重ね目と第2重ね目との間に割れが生じ難い編地とすることができる。
(A)は、編目a〜fにそれぞれ係止される編目1〜6について、編目3に編目2を、編目4に編目5を重ねる場合の編目の並列状態を示す。(B)〜(D)は、(A)の並列状態とするための3パターンの編成工程をキャリッジの移動方向を示す矢印により示した図である。 (A)は、図1(B)のパターンで編成したときの編目の連結状態を、(B)は(A)の状態から重ね目を形成した状態を示す図である。 実施例に記載の重ね目を有する編地を編成するための編成工程である。 図3に続く編成工程図である。 図4に続く編成工程図である。 (A)は、従来の重ね目を形成する前の編目の並列状態を、(B)は、(A)の状態から重ね目を形成した状態を示す図である。
符号の説明
1〜6 編目
10,20,100,200 重ね目
X,Y,Z シンカーループ
a〜f、A〜Q 編針
本発明の重ね目を有する編地は、編幅方向に隣接する一方の編目と他方の編目とを重ね合わせて重ね目を形成するにあたって、前記一方の編目の編成と、前記他方の編目に対して前記一方の編目とは反対側に隣接する隣接編目の編成とを連続して行い、この連続編成工程とは別に他方の編目の編成を行う。前記一方の編目の編成と前記隣接編目の編成とは、図1、2を参照する次段以降の説明で詳しく述べるように、順序を入れ換えても構わない。具体的には、キャリッジの移動方向に向かって一方の編目、他方の編目、隣接編目の順に並ぶ場合、一方の編目の編成に続いて隣接編目の編成を行う連続編成工程の後に、他方の編目を編成する工程を実施する。また、キャリッジの移動方向に向かって隣接編目、他方の編目、一方の編目の順に並ぶ場合、他方の編目を編成する工程の後に、隣接編目の編成に続いて一方の編目の編成を行う連続編成工程を実施する。これら一方の編目と他方の編目と隣接編目の編成が終了したら、前記一方の編目を、前記他方の編目が係止される編針に目移しし、前記他方の編目に前記一方の編目が重ね合わされた重ね目を形成する。
以下、重ね目における一方の編目と隣接編目とがシンカーループで繋がるように編成する具体的な編成方法について図1、2を例にして説明する。
図1(A)は、編針a〜fにそれぞれ係止される編目1〜6について、編目3に編目2を、編目4に編目5を重ねる場合の編目の並列状態を示す。つまり、編目2(編目5)が、重ね目を形成する一方の編目に、編目3(編目4)が重ね目を形成する他方の編目に、編目4(編目3)が隣接編目に相当する。そして、編目2(一方の編目)と編目4(隣接編目)とがシンカーループXにより直接繋がった状態にあり、編目5(一方の編目)と編目3(隣接編目)とがシンカーループYにより直接繋がった状態にある。これらシンカーループXとシンカーループYとは交差している。また、編目3と編目4とはシンカーループZにより繋がっている。
図1(A)の編目の並列状態とする編成工程には、具体的には、図1(B)〜(D)に示す3パターンの編成工程が挙げられる。まず、図1(B)のパターンでは、1コース目の編成で、キャリッジを紙面右方向に移動させ、編目1,2の順に形成する。次いで、2コース目の編成で、キャリッジを紙面左方向に反転させて、編目4,3を連続して形成する。最後に、キャリッジを紙面右方向に反転させて、編目5,6の順に形成する。その他、図1(C)や図1(D)のパターンで編成しても良い。図1(C)では、右行きの1コース目の編成で編目1,2,4の順に形成し、次に左行きの2コース目で編目3を形成し、最後の右行きの3コース目で編目5,6の順に形成している。また、図1(D)では、右行きの1コース目の編成で編目1,2の順に形成し、次に左行きの2コース目で編目4を形成し、最後の右行きの3コース目で編目3,5,6の順に形成しても良い。
なお、編目3と編目4との間に重ね目とならない編目が一つ以上存在する場合であっても、一方の編目と隣接編目の編成パターンは、図1(B)〜(D)に示される編成パターンのいずれかを選択すれば良い。
上記3パターンのうち、図1(B)の編成パターンで編成したときの編目の状態を図2(A)に示す。この状態から、矢印で示すように、編目3,4の両側から編目を寄せることで、図2(B)に示すように、編目2に編目3が重ねられ、編目4に編目5が重ねられる。そして、図2(B)の状態の編目に対して更に編目を形成することで、重ねられた編目2,3および4,5が固定され、重ね目10および20が形成される(図面上および以降の説明において、2つの編目が重ねられた状態のものを重ね目として扱う)。なお、編目3,4の両側から編目を寄せているので、図2(A)で編針aおよびfにそれぞれ係止されていた編目1および6は、それぞれ編針bおよびeに目移しされる。
上述のようにして形成された重ね目10,20であれば、例えば、重ね目10が左方向に引っ張られた場合、重ね目10を構成する編目2(一方の編目)が、シンカーループXを介して重ね目20を構成する編目4(隣接編目)を左方向に引っ張る。また、重ね目20が右方向に引っ張られた場合、重ね目20を構成する編目5(一方の編目)が、シンカーループYを介して重ね目10を構成する編目3(隣接編目)を右方向に引っ張る。しかも、シンカーループXとシンカーループYが交差しているので、編目3と編目4とが近接して配置され、その結果、重ね目10と重ね目20とが近接して配置される。また、交差するシンカーループX,Yの間に摩擦が生じるので、重ね目10と重ね目20からシンカーループZに編糸が繰り出され難く、重ね目10と重ね目20とが離れ難い。従って、重ね目10と重ね目20との間が割れたようにならない。これらの効果は、図1(C),(D)の編成パターンで編成した場合でも同様に得ることができる。なお、図1(B)の編成パターンを実施すれば、編目3と編目4とが同一の編成方向で連続して形成されるので、これら編目3,4の大きさがほぼ揃った状態になり、図1(C),(D)に示した編成パターンでの編成よりも、編地の外観を良くすることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
本例では、左右方向に延び、かつ、前後方向に互いに対向する下部前針床FDと下部後針床BDと、これらFDとBDの上方に、下部の針床と同ピッチで多数の編針が列設された上部前針床FUと上部後針床BUを備える4枚ベッド横編機を用いて編地を編成する。この横編機は、後針床が左右にラッキング可能で、しかも、前後の針床間で編目の目移しが可能である。なお、上部の針床(BUおよびFU)の代わりにトランスファージャックベッドを備える横編機や、前後一対の針床を有する2枚ベッドの横編機を使用することもできる。2枚ベッドの横編機を使用する場合は、前後の針床で編目の目移しを行えるように、一方の針床において編目が係止される編針に対向する他方の針床の編針を空針とすれば良い。
本例で使用する横編機は、さらに、針床上を往復するキャリッジに複数のカムシステムを備え、キャリッジの一方向への一回の移動により、編目の編成と編目の目移しを行うことができる。
上記のような横編機を使用し、編地に重ね目を形成する編成方法の一例として、袖と身頃との接合部となる脇下の位置で襠を形成する際に重ね目を形成する工程を説明する。具体的には、袖と身頃とをそれぞれ筒状に編成していき、脇部(接合部)まで編成したところで袖と身頃を1つの筒にし、袖側を編成しつつ、編成した編目を身頃の編目に重ね合わせて襠を形成する。この襠の形成を、図3〜5の編成工程図に基づいて説明する。
図3〜5の編成工程図において、説明の便宜上、針床の一部のみを示し、編地の編目の数は、実際の編成に使用される数よりも少なくしている。これらの図に示す左端欄の数字は編成ステップの番号を示す。また、左端欄の右隣の欄における矢印は、その番号のステップにおけるキャリッジの移動方向を示す。ここで、左から2番目の欄が空欄となっているステップにおいては、一つ前のステップと同じ方向にキャリッジが移動しており、一つ前のステップではキャリッジに備わる先行のカムシステムによる編成が行われ、空欄のステップではキャリッジに備わる後行のカムシステムによる編成が行われる。さらに、図中の白丸は編針に係止される編目を、黒丸はその編成ステップにおいて新たに形成される編目を、二重丸は重ね目を、V型の印はタックを、黒三角は給糸口を示す。
図3に示すステップ1では、BDおよびFDの編針A〜Gに係止される編目が袖の部分に相当し、残りの編目が身頃の部分に相当する。このステップ1では、袖と身頃とを接合し、一つの筒状に編成した後、キャリッジを紙面右方向に移動させて、給糸口からBDに給糸して、BDの編針A〜Fで編目を形成する。
次いで、キャリッジを左方向に移動させて、BDの編針H,Gで編目を形成する(ステップ2)。さらに、キャリッジを右方向に移動させて、BDの編針Iで編目を形成し、次いで、BDの編針Lでタックを形成する(ステップ3)。これらステップ1〜3の一連の編成動作により、BDの編針E,F,G,HおよびIに係止される編目は、それぞれ、図2(A)における編目1,2,3,4および5に相当する。また、BDの編針Lのタックは、後述するステップ9において、キャリッジを反転させて編成を継続する際の繋ぎの役割を果たし、編地に孔が空くことを抑制する。
次に、BDの編針A〜Iの編目をFUの編針A〜Iに目移しする(ステップ4)。このステップ4は、上述するステップ3が先行のカムシステムにより行われるのに対して、後行のカムシステムにより行われる。次いで、後針床(BDおよびBU)を左方向に1ピッチラッキングした後、キャリッジを左方向に移動させて、FUの編針A〜Hに預けられていた編目をBDの編針B〜Iに返す(ステップ5)。そして、後針床を右方向に1ピッチラッキングした後、FUの編針Iに残っていた編目をBDの編針Iに返す(ステップ6)。これらステップ4〜6の一連の編成動作により、ステップ3で編成された編針Iの編目と、ステップ2で編成された編針Hの編目とを重ね合わせた重ね目(図2(B)における重ね目20に相当)が形成される。
さらに、ステップ6の状態から、BDの編針B〜Gの編目をFUの編針B〜Gに目移しする(ステップ7)。そして、後針床を左方向に1ピッチラッキングした後、FUの編針B〜Gに預けられていた編目をBDの編針C〜Hに返す(ステップ8)。これらステップ7〜8の一連の編成動作により、ステップ1で編成された編針Fの編目と、ステップ2で編成された編針Gの編目とを重ね合わせた重ね目(図2(B)における重ね目10に相当)が形成される。
以上説明したステップ1〜3に示すような編目の形成(前処理編成)と、ステップ4〜8に示すような編目の目移しによる編目の重ね合わせ(後処理編成)とを基本単位として、図2の(B)に示すような重ね目の形成が行われる。ここで、FDにおける重ね目の形成を前処理編成と後処理編成とに分け、BDにおける重ね目の形成も前処理編成と後処理編成とに分け、これら4つの編成の順番を組み換えることで、効率的な重ね目の形成を行える。参考までに、ステップ8から後の編成について図4および5に例示する。
まず、図4のステップ9〜11では、キャリッジを左、右、左の順に移動させて、BDにおける次の重ね目を形成するための前処理編成を行う。
次いで、ステップ12〜14では、キャリッジを右、左、右の順に移動させて、FDにおける最初の重ね目を形成するための前処理編成を行う。そして、引き続くステップ15,16、図5のステップ17〜19では、FDにおける最初の重ね目を形成するための後処理編成を行う。
さらに、ステップ20〜22では、キャリッジを左、右、左の順に移動させて、FDにおける次の重ね目を形成するための前処理編成を行う。そして、図示しない複数のステップにより、ステップ20〜22に続く後処理編成を行う。
以降の編成も特に図示をしないが、必要な襠の長さ分だけ重ね目の形成を行えるように、前処理編成と後処理編成を組み合わせて実施すれば良い。
以上説明したような編成を実施すれば、隣接する2つの重ね目の間に割れが生じ難い編地とすることができる。具体的には、図3のステップ8であれば、BDの編針Hと編針Iにそれぞれ形成される2つの重ね目の間に割れが生じ難いし、図5のステップ19であれば、FDの編針Hと編針Iにそれぞれ形成された2つの重ね目の間に割れが生じ難い。
本発明の重ね目を有する編地の編成方法は、重ね目とこの重ね目に隣接する編目との間に割れが生じ難い編地を編成することに好適に利用可能である。

Claims (4)

  1. 少なくとも前後一対の針床を有し、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて、編幅方向に隣接する2つの編目のうち、一方の編目を他方の編目に重ね合わせて形成される重ね目を有する編地を編成するための編成方法であって、
    前記一方の編目と、前記他方の編目に対して前記一方の編目とは反対側に隣接する隣接編目とを連続して編成する工程と、
    前記他方の編目を編成する工程と、
    編成された前記一方の編目と前記他方の編目とを重ね合わせることで重ね目を形成する工程とを備えることを特徴とする重ね目を有する編地の編成方法。
  2. 前記他方の編目と前記隣接編目とは、同一の編成方向で連続して編成されることを特徴とする請求項1に記載の重ね目を有する編地の編成方法。
  3. 前記隣接編目に対して前記他方の編目とは反対側に隣接する編目を第4編目としたときに、
    前記一方の編目と隣接編目とを連続して編成する工程の後に前記他方の編目を編成する工程を実施し、
    さらに、前記他方の編目の編成に連続して前記第4編目を編成する工程と、
    前記第4編目と隣接編目とを重ね合わせて重ね目を形成する工程とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の重ね目を有する編地の編成方法。
  4. 少なくとも前後一対の針床を有し、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて編成され、編幅方向に隣接する一方の編目と他方の編目とを重ね合わせた重ね目を有する編地であって、
    前記他方の編目に重ねられる前記一方の編目と、前記他方の編目に対して前記一方の編目とは反対側に隣接する隣接編目とがシンカーループを介して直接繋がっていることを特徴とする重ね目を有する編地。
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