JP5370747B2 - 結晶系半導体基板用保護フィルム - Google Patents

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本発明は、シリコンウエハなどの結晶系半導体基板をエッチング液に接触させてエッチングする方法において用いる保護フィルムに関するものである。
シリコンウエハなどの結晶系半導体基板を用いた光起電力装置は、光電変換効率が高く、太陽光発電システムとして広く一般に実用化されている。
これらの光起電力装置においては、結晶系半導体基板の光入射側の面にテクスチャ構造の凹凸が形成されており、光閉じ込め構造により反射損失が低減する。表面にテクスチャ構造の凹凸を形成する方法としては、アルカリ性溶液を用いて結晶系半導体基板の表面をエッチングする方法が一般的である(特許文献1)。
テクスチャ構造の凹凸は反射損失を低減するため、光が入射しない結晶系半導体基板の裏面には凹凸が形成されなくともよい(特許文献2)。
従って、上記の構成を有する光起電力装置の場合、ウェットエッチングによりテクスチャ構造の凹凸を形成する際には、結晶系半導体基板の裏面の上にレジスト膜を塗布して形成し、裏面がエッチングされないようにしている。このようなレジスト膜は、エッチング処理後において硫酸過水や酸素プラズマによるアッシングなどにより除去する必要がある。また、レジスト膜が酸化シリコン膜である場合には、HF水溶液などを用いて除去する必要がある。従って、従来の結晶系半導体基板のエッチング処理においては、レジスト膜の形成と除去の工程が必要であり、製造工程が煩雑であるという問題があった。
一方、レジスト膜の代わりに真空チャック等で結晶系半導体基板の裏面を保護し、裏面がエッチングされないようにする方法も検討されている(特許文献3、4)。
特開平11−233484号公報 特開2006−286820号公報 特開2006−286821号公報 特開2006−286823号公報
本発明の目的は、結晶系半導体基板のエッチング工程における保護膜の形成と剥離を簡略化し、生産性を向上させることができる表面保護部材を提供することにある。
本発明は、次のものに関する。
1. 結晶系半導体基板をエッチング液に接触させてエッチングする工程において、結晶系半導体基板をエッチング液から部分的に保護するための表面保護部材であって、該表面保護部材が基材とその上に積層された粘着性樹脂組成物を含み、該粘着性樹脂組成物が、(A)ポリブタジエン骨格及び/又はポリイソプレン骨格を有するウレタン樹脂、(B)ラジカル重合性化合物として前記(A)成分を除く分子内に2つ以上の不飽和基を有するウレタンオリゴマー及び(C)ラジカル重合開始剤を含有することを特徴とする表面保護部材。
2. ラジカル重合開始剤が、光重合開始剤又は熱重合開始剤である項1に記載の表面保護部材。
. 分子内に2つ以上の不飽和基を有するウレタンオリゴマーが、ポリカーボネート骨格を含むウレタン樹脂である項1又は2に記載の表面保護部材。
. 基材がポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリオレフィン、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリアミド又はポリアミドイミドからなるフィルムである項1〜のいずれかに記載の表面保護部材。
. 結晶系半導体基板のエッチング液から保護したい部分に項1〜のいずれかに記載の表面保護部材を貼り合わせる工程、表面保護部材を貼り合わせた結晶系半導体基板をエッチング液に接触させてエッチングする工程及びエッチング後に結晶系半導体基板から表面保護部材をはく離する工程を含むエッチングされた結晶系半導体基板の製造法。
6. エッチング後に結晶系半導体基板から表面保護部材をはく離する工程において、表面保護部材の粘着性樹脂組成物に活性光線を照射するか又は加熱する項5記載のエッチングされた結晶系半導体基板の製造法。
本発明に係る表面保護部材を用いれば、結晶系半導体基板のエッチング工程において、従来のようなレジスト膜の形成および除去を、結晶系半導体基板への表面保護部材の貼り付けとはく離に置き換えることができ、従って、製造工程を簡略化でき、生産性を高めることができる。
本発明に係る表面保護部材は、結晶系半導体基板に対して強固な接着力を発現し、結晶系半導体基板に密着させたときに優れた耐アルカリ性を示し、また、紫外線等の活性光線の照射したとき又は加熱したときには粘着性樹脂組成物の硬化により剥離しやすいように接着力を低下させることができ、優れた接着性と剥離性を兼ね備えている。
本発明に係る表面保護部材において、粘着性樹脂組成物が、分子内に1つ以上の不飽和基を有するラジカル重合性化合物としてウレタン結合オリゴマー含有することにより、耐薬品性、耐水性をより一層向上することができる。
本発明における粘着性樹脂組成物について、説明する。
本発明の粘着性樹脂組成物は、硬化性樹脂組成物であり、(A)ポリブタジエン骨格及び/又はポリイソプレン骨格を有するウレタン樹脂(以下、場合により「(A)成分」という。)、(B)分子内に1つ以上の不飽和基を有するラジカル重合性化合物(ただし、(A)成分を除く。以下、場合により「(B)成分」という。)及び(C)ラジカル重合開始剤(以下、場合により「(C)成分」という。)を含むものであるが、(B)成分は、場合により、含まなくてもよい。以下、各成分について詳細に説明する。
(A)ポリブタジエン骨格及び/又はポリイソプレン骨格を有するウレタン樹脂としては、例えば、ポリブタジエンジオール及び/又はポリイソプレンジオール等のジオール化合物とイソシアネート基を有する化合物とを反応させることにより得ることができる。前記ポリブタジエン骨格及び/又はポリイソプレン骨格を有するウレタン樹脂を用いることで、活性光線を照射したとき又は加熱したときに、後述する(B)成分との架橋密度が向上して、接着力を低下させることができる。
前記ポリブタジエンジオール及びポリイソプレンジオールは、それぞれ、その構成成分として1,4−繰り返し単位又は1,2−繰り返し単位があり、これらを両方含んでいてもよく、また、どちらを主成分としてもよい。1,4−繰り返し単位を主に有するポリブタジエンジオールとしては、例えば、Poly bd R−45HT、Poly bd R−15HT(出光興産(株)製)、1,2−繰り返し単位を主に有するポリブタジエンジオールとしては、例えば、G−1000、G−2000,G−3000(日本曹達(株)製)、1,2−繰り返し単位を主に有するポリイソプレンジオールとしては、例えば、Poly IP(出光興産(株)製)等が挙げられる。
なお、上記1,4−繰り返し単位を有するポリブタジエンは、下式(1t)または(1c)で表される繰り返し構造を有し、1,2−繰り返し単位を有するポリブタジエンは、下式(2)で表される繰り返し構造を有するが、前記したポリブタジエンジオールこれらの構造式の末端に水酸基を有する。
Figure 0005370747
上記の構造式において、nは重合度をしめす。
前記ポリブタジエンジオール及びポリイソプレンジオールの数平均分子量は、それぞれ、800〜5000が好ましく、1000〜4000がより好ましく、1200〜3200が特に好ましい。
なお、本明細書において、数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定し、標準ポリスチレンの検量線を用いて換算した値とする。また、本発明の数平均分子量及び分散度は、以下のように定義される。
(a)数平均分子量(Mn)
Figure 0005370747
(b)重量平均分子量
Figure 0005370747
(c)分子量分布(分散度)

Figure 0005370747
(A)ウレタン樹脂は、良好な有機溶剤溶解性を有するには、分岐骨格を有することが好ましく、そのために、原料であるポリオールとして分岐骨格を有するものを使用することが好ましい。このようなポリオールとしては、ポリイソプレンジオール又は1,2−繰り返し単位を主に有するポリブタジエンジオールが好ましい。
また、(A)ウレタン樹脂は、また、活性光線照射前又は加熱前に高い接着性を維持しつつ、生成した(A)ウレタン樹脂の有機溶剤への更なる溶解性、活性光線照射後の剥離性、耐薬品性及び耐水性をより向上できる観点から、ポリカーボネート骨格を有していてもよい。そのためには原料であるポリオールとしてポリカーボネートジオールを併用することが好ましい。
前記ポリカーボネートジオールは、例えば、下記一般式(3);
Figure 0005370747
[ただし、一般式(3)中、Rは炭素数1〜18のアルキレン基を示し、mは1〜30の整数を示す。]で表される化合物が挙げられる。
ポリカーボネートジオールの数平均分子量は100〜10000が好ましく、200〜6000がより好ましく、400〜4000が特に好ましい。
一般式(3)で表されるポリカーボネートジオールとしては、例えば、α,ω−ポリ(ヘキサメチレンカーボネート)ジオール、α,ω−ポリ(3−メチル−ペンタメチレンカーボネート)ジオール等が挙げられ、市販されているものとしては、ダイセル化学(株)製のPLACCEL CD−205,205PL,205HL,210,210PL,210HL,220,220PL,220HL(商品名)、旭化成ケミカルズ(株)製のPCDL T−5651,T−5652,T−6001,T−6002(商品名)、宇部興産(株)製のUM−CARB90(1/1)(商品名)等が挙げられる
これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、ポリブタジエンジオール、ポリイソプレンジオール及びポリカーボネートジオール以外のジオール化合物を併用することもできる。ポリブタジエンジオール、ポリイソプレンジオール及びポリカーボネートジオール以外のジオール化合物としては、例えば、ポリエーテルジオール類、ポリエステルジオール類、ポリカプロラクトンジオール類、シリコーンジオール類が挙げられる。
本発明において、ポリカーボネートジオールの使用量は、活性光線照射前若しくは加熱前の接着性及び活性光線照射したとき若しくは加熱したときの剥離性の観点から、ポリブタジエンジオール及びポリイソプレンジオールの総量1モルに対して、10モル以下であることが好ましく、5モル%以下であることがより好ましく、4モル%以下であることが特に好ましく、その使用効果を考慮すると0.1モル以上が好ましく、0.5モル以上がより好ましい。
また、本発明において、ポリブタジエンジオール、ポリイソプレンジオール及びポリカーボネートジオール以外のジオール化合物をポリブタジエンジオール又はポリイソプレンジオールと併用してもよい。このようなジオール化合物としては、例えば、ポリエーテルジオール、ポリエステルジオール、ポリカプロラクトンジオール、シリコーンジオール、及びカルボキシル基を有するジヒドロキシ化合物等が挙げられる。
ポリブタジエンジオール、ポリイソプレンジオール及びポリカーボネートジオール以外のジオール化合物は、本発明の効果を阻害しない程度内で使用される。
上記したカルボキシル基を有するジヒドロキシ化合物としては、例えば、下記一般式(4)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0005370747
[一般式(4)中、Rは、炭素数1〜5のアルキル基を示す。]
上記一般式(4)で表される化合物として、具体的には、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸等を挙げることができる。
一般式(4)で表される化合物を用いて得られるウレタン樹脂は、側鎖にカルボキシル基を有するため、カルボキシル基の一部又は全てを変性することで、ラジカル重合性を有するエチレン性不飽和基を導入することができる。これにより、そのエチレン性不飽和基は紫外線等の活性光線を照射したとき又は加熱時に硬化反応要素として機能することができ、活性光線の照射により、保護膜(以下、場合により保護層という場合もある)の接着性を低下させて、剥離性をより一層向上することができる。上記エチレン性不飽和基は、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和基を有するモノヒドロキシ化合物(カルボキシル基と反応可能なモノヒドロキシ化合物)を反応させることで導入することができる。また、一般式(4)で表される化合物を用いて調整されたカルボキシル基を有するウレタン樹脂は、エポキシ化合物等の硬化剤と加熱により反応することから、熱硬化性樹脂としても機能し、熱硬化により保護層の剥離性をより向上することができる。
(A)成分を合成する際に用いられるイソシアネート基を有する化合物としては、例えば、下記一般式(5);
Figure 0005370747
[ただし、一般式(5)中、Xは2価の有機基を示す。]
で表されるジイソシアネート類が挙げられる。
上記一般式(5)中のXで示される2価の有機基としては、例えば、炭素数1〜20のアルキレン基、及び、未置換若しくはメチル基等の炭素数1〜5の低級アルキル基で置換されているフェニレン基等のアリーレン基が挙げられる。アルキレン基の炭素数は、より好ましくは1〜18である。
また、上記一般式(5)で表されるジイソシアネート類としては、例えば、ジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート;3,2’−、3,3’−、4,2’−、4,3’−、5,2’−、5,3’−、6,2’−又は6,3’−ジメチルジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート;3,2’−、3,3’−、4,2’−、4,3’−、5,2’−、5,3’−、6,2’−又は6,3’−ジエチルジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート;3,2’−、3,3’−、4,2’−、4,3’−、5,2’−、5,3’−、6,2’−又は6,3’−ジメトキシジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート;ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート;ジフェニルメタン−3,3’−ジイソシアネート;ジフェニルメタン−3,4’−ジイソシアネート等のジフェニルメタンジイソシアネート化合物及びこれらの水添物;ジフェニルエーテル−4,4’−ジイソシアネート;ベンゾフェノン−4,4’−ジイソシアネート;ジフェニルスルホン−4,4’−ジイソシアネート;トリレン−2,4−ジイソシアネート;トリレン−2,6−ジイソシアネート;m−キシリレンジイソシアネート;p−キシリレンジイソシアネート;ナフタレン−2,6−ジイソシアネート;4,4’−〔2,2ビス(4−フェノキシフェニル)プロパン〕ジイソシアネートが挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。また、上記Xで示される2価の有機基としては、ジフェニルメタン−4,4’−ジイル基、水添ジフェニルメタン−4,4’−ジイル基、ジフェニルスルホン−4,4’−ジイル基等の芳香環を2つ有する基が特に好ましいものとして挙げられる。
また、一般式(5)で表されるジイソシアネート類としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、トランスシクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、水添m−キシリレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族又は脂環式イソシアネート、あるいは三官能以上のポリイソシアネートを使用することができる。
一般式(5)で表されるジイソシアネート類は、前記したようなXが芳香環を有する基である芳香族ジイソシアネートを使用することが好ましく、ジイソシアネート化合物全体に対して50モル%以上使用することが好ましい。
また、上記一般式(5)で表されるジイソシアネート類は、原料として、経日変化を避けるために必要なブロック剤で安定化したものを使用してもよい。ブロック剤としては、ヒドロキシアクリレート、メタノールを代表とするアルコール、フェノール、オキシム等が挙げられるが、特に制限はない。
前記ジオール化合物と上記一般式(5)で表されるジイソシアネート類との配合割合は、生成する樹脂の末端を水酸基にするかイソシアネート基にするかで適宜調整される。なお、ウレタン樹脂の高機能化のために種々の骨格を導入し易くできる観点から、水酸基数とイソシアネート基数の比率(イソシアネート基数/水酸基数)が、2/1〜1/2になるように調整することが好ましく、数平均分子量を大きくする観点からは1.5/1〜1/1.5の範囲が好ましい。イソシアネート基を残して、このウレタン樹脂を変性するときには、イソシアネート基数/水酸基数が1.01/1以上になるように調整することが好ましく、遊離のイソシアネート基をなくしウレタン樹脂としてより安定化させるには、イソシアネート基数/水酸基数が1/1.01以下であることが好ましい。
また、ウレタン樹脂として反応に対しより安定化させるために、イソシアネート基を適当なブロック剤で封鎖(ブロック)してもよい。
前記ウレタン樹脂のうち末端イソシアネート基を有するもの(以下、場合により「(a−1)成分」という)とイソシアネート基と反応可能な化合物とを反応させて、結果として上記ウレタン樹脂に特定の骨格を導入したものを(A)成分(「ポリブタジエン骨格及び/又はポリイソプレン骨格を有するウレタン樹脂」)として用いることができる。
イソシアネート基と反応可能な化合物としては、モノヒドロキシ化合物、酸無水物基を有する3価のポリカルボン酸及びその誘導体、酸無水物基を有する4価のポリカルボン酸、ジカルボン酸等のカルボキシル基を有する化合物、並びにカルボキシル基を有するジヒドロキシ化合物等が挙げられ、アミド結合、イミド結合等の耐熱性向上結合基などを導入することもできる。
また、同様に、前記ウレタン樹脂のうち末端水酸基を有するもの(以下、場合により「(a−1’)成分」という)は、酢酸、アクリル酸、メタクリル酸等のモノカルボン酸類、2−イソシアネートエチル(メタ)アクリレート等のモノイソシアネート化合物、酸無水物類などの、水酸基と反応可能な化合物と反応させて、結果として上記ウレタン樹脂に特定の骨格を導入したものを(A)成分(「ポリブタジエン骨格及び/又はポリイソプレン骨格を有するウレタン樹脂」)として用いることができる。
前記モノヒドロキシ化合物(イソシアネート基又はカルボキシル基と反応可能なもの)としては、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート、前記各アクリレートのカプロラクトンまたは酸化アルキレン付加物、グリセリンジアクリレート、トリメチロールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジトリメチロールプロパントリアクリルレート等のアクリル酸エステル化合物、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、1,4−シクロヘキサンジメタノールモノメタクリレート、前記各メタクリレートのカプロラクトンまたは酸化アルキレン付加物、グリセリンジメタクリレート、トリメチロールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ジペンタエリスリトールペンタメタクリレート、ジトリメチロールプロパントリメタクリルレートアリルアルコール等のメタクリル酸エステル化合物、2−アリロキシエタノールなどのエチレン性不飽和基を有するモノヒドロキシ化合物、グリコール酸、ヒドロキシピバリン酸等のカルボン酸を有するモノヒドロキシ化合物が挙げられる。
これらのモノヒドロキシ化合物は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記モノヒドロキシ化合物としては、活性光線照射したとき又は加熱したときに樹脂組成物の剥離性を向上できる観点からは、エチレン性不飽和基を有するモノヒドロキシ化合物を用いることが好ましい。
本発明における(A)成分(「ポリブタジエン骨格及び/又はポリイソプレン骨格を有するウレタン樹脂」)としては、前記(a−1)成分(特に、両末端がイソシアネート基のもの)に、エチレン性不飽和基を有するモノヒドロキシ化合物をイソシアネート基に対するヒドロキシル基の当量比が少なくとも1となるように配合して反応させたもの(イソシアネート基を消失させたもの)が特に好ましい。
前記酸無水物基を有する3価のポリカルボン酸及びその誘導体としては、特に限定されないが、例えば、下記一般式(6)又は(7)で表される化合物を使用することができる。
Figure 0005370747
Figure 0005370747
[ただし、一般式(6)及び(7)のそれぞれにおいて、R’は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基又はフェニル基を示し、Yは、−CH−、−CO−、−SO−又は−O−を示す。]
上記酸無水物基を有する3価のポリカルボン酸としては、コスト面等から、トリメリット酸無水物が特に好ましい。
また、上記酸無水物基を有する4価のポリカルボン酸についても特に限定されないが、例えば、下記一般式(8)で表されるテトラカルボン酸二無水物を使用することが好ましい。これらは、1種を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。
Figure 0005370747
[一般式(8)中、Yは、下記(9)として、
Figure 0005370747
・・・・・(9)

で示される複数の基から選ばれる一種を示す。]
前記ジカルボン酸としては、特に限定されないが、例えば、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカンジオン酸、ドデカンジオン酸、トリデカンジオン酸、テトラデカンジオン酸、ペンタデカンジオン酸、ヘキサデカンジオン酸、オクタデカンジオン酸、エイコサンジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ジシクロヘキサンメタン−4,4’−ジカルボン酸、ノルボルナンジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,8−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸などを挙げることができる。
なお、本発明の粘着剤組成物には、前記したイソシアネート基と反応可能な化合物とイソシアネート化合物(但し、前記ポリブタジエン骨格及び/又はポリイソプレン骨格を有するウレタン樹脂[(a−1)成分]以外のイソシアネート化合物(以下、化合物(a−2)」という))と反応させて得られる化合物を配合することができる。これらは、本発明の効果を阻害しない範囲で使用することができる。化合物(a−2)としては、化合物(a−1)以外のイソシアネート化合物であれば、特に限定されず、例えば、上記一般式(5)で表されるジイソシアネート類、3価以上のポリイソシアネート類等が挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。化合物(a−2)のイソシアネート化合物の数平均分子量の好ましい範囲は、上記の化合物(a−1)と同様である。
また、前記したイソシアネート基と反応可能な化合物とイソシアネート化合物[ただし、(a−1)成分と化合物(a−2)とを併用]を反応させた化合物を(A)成分として用いることができる。
なお、化合物(a−2)としては、その総量の50〜100質量%が芳香族ポリイソシアネートであることが好ましく、溶解性、機械特性、コスト面等のバランスを考慮すれば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが特に好ましい。
(a−1)成分と化合物(a−2)とを併用する場合、(a−1)成分/化合物(a−2)の当量比で0.1/0.9〜0.9/0.1とすることが好ましく、0.2/0.8〜0.8/0.2とすることがより好ましく、0.3/0.7〜0.7/0.3とすることが特に好ましい。当量比がこの範囲にあると、良好な基材との密着性、段差追従性を得ることができ、化合物(a−2)の使用により、粘着性樹脂組成物の樹脂強度の調整が可能である。
酸無水物基を有する3価のポリカルボン酸若しくはその誘導体又は酸無水物基を有する4価のポリカルボン酸の配合割合は、前記したいずれのイソシアネート化合物と反応させる場合にも、イソシアネート化合物中のイソシアネート基の総数に対する、カルボキシル基と酸無水物基の総数の比(カルボキシル基と酸無水物基の総数/イソシアネート基の総数)が、0.6〜1.4となるようにすることが好ましく、0.7〜1.3となるようにすることがより好ましく、0.8〜1.2となるようにすることが特に好ましい。この比が0.6未満又は1.4を超えると、ポリイミド結合を含む樹脂の分子量を高くすることが困難となる傾向がある。
また、カルボキシル基を有するジヒドロキシ化合物としては、前記した一般式(4)で表される化合物が挙げられる。
また、一般式(4)で表される化合物を用いて得られるウレタン樹脂は、側鎖にカルボキシル基を有するため、カルボキシル基の一部又は全てを変性することで、ラジカル反応性を有する不飽和基を導入することができる。これにより、紫外線等の活性光線を照射したとき又は加熱したときには硬化性成分として機能することができ、活性光線の照射又は加熱により、粘着性樹脂組成物層の接着力を低下させて、剥離性をより一層向上することができる。上記不飽和基は、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等のエチレン性不飽和基を有するモノヒドロキシ化合物(カルボキシル基と反応可能なヒドロキシ化合物)を反応させることで導入することができる。
前記(a−1)成分又は(a−1’)成分を酸無水物基を有する3価のポリカルボン酸若しくはその誘導体又は酸無水物基を有する4価のポリカルボン酸、ジカルボン酸、カルボキシル基を有するジヒドロキシ化合物等の多官能性の化合物と反応させる場合、(a−1)成分又は(a−1’)成分は、数平均分子量は、500〜30,000とすることが好ましく、1,000〜25,000であることがより好ましく、1,500〜20,000であることが特に好ましい。
また、本発明においては、前記したイソシアネート化合物と共にアミン化合物を併用することもできる。アミン化合物としては、上記イソシアネート化合物におけるイソシアネート基をアミノ基に転換した化合物が挙げられる。イソシアネート基のアミノ基への転換は、公知の方法により行うことができる。アミン化合物の数平均分子量の好ましい範囲は、上記の化合物(a−1)と同様である。
本発明において、(A)成分(「ポリブタジエン骨格及び/又はポリイソプレン骨格を有するウレタン樹脂」)の製造及び(a−2)成分とイソシアネート基と反応可能な化合物との反応は、有機溶媒、好ましくは非含窒素系極性溶媒の存在下に、加熱縮合させることにより行うことができる。
上記非含窒素系極性溶媒としては、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル等のエーテル系溶媒;ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、ジメチルスルホン、スルホラン等の含硫黄系溶媒;γ−ブチロラクトン、酢酸セロソルブ等のエステル系溶媒;シクロヘキサノン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒が挙げられる。これらは1種類を単独で又は2種類以上組み合わせて使用することができる。
上記溶媒の中でも、生成する樹脂を溶解可能な溶媒を選択して使用するのが好ましい。また、合成後、そのまま硬化性樹脂組成物の溶媒として好適なものを使用することが好ましい。上記溶媒の中でも、高揮発性であり、かつ効率良く均一系で反応を行うためには、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒が最も好ましい。
また、溶媒の使用量は、生成する樹脂の0.8〜5.0倍(質量比)とすることが好ましい。この量が0.8倍未満では、合成時の粘度が高くなりすぎて、攪拌不能により合成が困難となる傾向があり、5.0倍を超えると、反応速度が低下する傾向がある。
反応温度は、60〜210℃とすることが好ましく、80〜190℃とすることがより好ましく、100〜180℃とすることが特に好ましい。この温度が60℃未満では反応時間が長くなり過ぎる傾向があり、210℃を超えると反応中に三次元化反応が生じてゲル化が起こり易くなる傾向がある。反応時間は、バッチの規模、採用される反応条件により適宜選択することができる。例えば、前記ジオール化合物と、前記一般式(5)で表されるジイソシアネート類との反応は、1〜5L(リットル)のフラスコスケールで2〜5時間とすることができる。
また、必要に応じて、三級アミン類、アルカリ金属、アルカリ土類金属、スズ、亜鉛、チタニウム、コバルト等の金属又は半金属化合物等の触媒存在下に反応を行ってもよい。
(A)成分としては、遊離のイソシアネート基が残存しないものが好ましく、反応成分の比率をそのように調整することが好ましい。
また、合成終了後に、樹脂末端のイソシアネート基をアルコール類、ラクタム類、オキシム類、カルボン酸類、酸無水物類のブロック剤でブロックすることもできる。
このようにして得られたポリブタジエン骨格及び/又はポリイソプレン骨格を有するウレタン樹脂〔(A)成分〕の数平均分子量は、5,000〜65,000であることが好ましく、10,000〜60,000であることがより好ましく、15,000〜50,000であることが特に好ましい。数平均分子量が5,000未満であると、光照射したとき又は加熱したときに剥離性が向上しにくくなる傾向があり、数平均分子量が65,000を超えると、非含窒素系極性溶媒に溶解し難くなり、合成中に不溶化しやすい傾向があり、また、光照射前又は加熱前の接着性が低下する傾向がある。
本発明の粘着性樹脂組成物で用いる(A)成分の樹脂としては、数平均分子量が異なる2種以上の樹脂を混合して用いてもよい。このとき、混合する2種以上の樹脂は全て、GPC法で測定した数平均分子量が上記の範囲内であることが好ましい。数平均分子量が異なる樹脂を2種以上混合する際の混合比は特に制限されない。また、樹脂溶液の濃度も制限なく選択できる。
(B)分子内に1つ以上の不飽和基を有するラジカル重合性化合物〔(A)成分を除く〕としては、例えば、ビスフェノールA系(メタ)アクリレート化合物;多価アルコールにα,β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物;グリシジル基含有化合物にα,β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物;ウレタン結合を有するアクリレート化合物又はメタクリレート化合物等のウレタンモノマー又はウレタンオリゴマーが挙げられ、これら以外にも、ノニルフェノキシポリオキシエチレンアクリレート、γ−クロロ−β−ヒドロキシプロピル−β’−アクリロイルオキシエチル−o−フタレート、γ−クロロ−β−ヒドロキシプロピル−β’−メタクリロイルオキシエチル−o−フタレート、β−ヒドロキシアルキル−β’−アクリロイルオキシアルキル−o−フタレート、β−ヒドロキシアルキル−β’−メタクリロイルオキシアルキル−o−フタレート等のフタル酸系化合物、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、EO変性ノニルフェニルアクリレート、EO変性ノニルフェニルメタクリレート等が例示可能である。これらによって包含される化合物は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
ビスフェノールA系(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、2,2−ビス(4−(アクリロキシポリエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシポリプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシポリブトキシ)フェニル)プロパン及び2,2−ビス(4−(アクリロキシポリエトキシポリプロポキシ)フェニル)プロパン等のアクリレート化合物、
2,2−ビス(4−(メタクリロキシポリエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシポリプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシポリブトキシ)フェニル)プロパン及び2,2−ビス(4−(メタクリロキシポリエトキシポリプロポキシ)フェニル)プロパン等のメタクリレート化合物が挙げられる。
2,2−ビス(4−(アクリロキシポリエトキシ)フェニル)プロパンとしては、例えば、2,2−ビス(4−(アクリロキシジエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシトリエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシテトラエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシペンタエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシヘキサエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシヘプタエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシオクタエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシノナエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシウンデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシドデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシトリデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシテトラデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシペンタデカエトキシ)フェニル)プロパン及び2,2−ビス(4−(アクリロキシヘキサデカエトキシ)フェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−(アクリロキシポリエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシポリプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシポリブトキシ)フェニル)プロパン及び2,2−ビス(4−(アクリロキシポリエトキシポリプロポキシ)フェニル)プロパンが挙げられる。
2,2−ビス(4−(メタクリロキシポリエトキシ)フェニル)プロパンとしては、例えば、2,2−ビス(4−(メタクリロキシジエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシトリエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシテトラエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシペンタエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシヘキサエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシヘプタエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシオクタエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシノナエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシウンデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシドデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシトリデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシテトラデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシペンタデカエトキシ)フェニル)プロパン及び2,2−ビス(4−(メタクリロキシヘキサデカエトキシ)フェニル)プロパンが挙げられる。
これらのうち、2,2−ビス(4−(メタクリロキシペンタエトキシ)フェニル)プロパンは、BPE−500(新中村化学工業製、商品名)として商業的に入手可能であり、2,2−ビス(4−(メタクリロキシペンタデカエトキシ)フェニル)プロパンは、BPE−1300(新中村化学工業製、商品名)として商業的に入手可能である。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
2,2−ビス(4−(アクリロキシポリプロポキシ)フェニル)プロパンとしては、例えば、2,2−ビス(4−(アクリロキシジプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシトリプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシテトラプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシペンタプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシヘキサプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシヘプタプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシオクタプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシノナプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシウンデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシドデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシトリデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシテトラデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシペンタデカプロポキシ)フェニル)プロパン及び2,2−ビス(4−(アクリロキシヘキサデカプロポキシ)フェニル)プロパンが挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
2,2−ビス(4−(メタクリロキシポリプロポキシ)フェニル)プロパンとしては、例えば、2,2−ビス(4−(メタクリロキシジプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシトリプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシテトラプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシペンタプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシヘキサプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシヘプタプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシオクタプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシノナプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシウンデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシドデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシトリデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシテトラデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシペンタデカプロポキシ)フェニル)プロパン及び2,2−ビス(4−(メタクリロキシヘキサデカプロポキシ)フェニル)プロパンが挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
2,2−ビス(4−(アクリロキシポリエトキシポリプロポキシ)フェニル)プロパンとしては、例えば、2,2−ビス(4−(アクリロキシジエトキシオクタプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシテトラエトキシテトラプロポキシ)フェニル)プロパン及び2,2−ビス(4−(アクリロキシヘキサエトキシヘキサプロポキシ)フェニル)プロパンが挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
2,2−ビス(4−(メタクリロキシポリエトキシポリプロポキシ)フェニル)プロパンとしては、例えば、2,2−ビス(4−(メタクリロキシジエトキシオクタプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタクリロキシテトラエトキシテトラプロポキシ)フェニル)プロパン及び2,2−ビス(4−(メタクリロキシヘキサエトキシヘキサプロポキシ)フェニル)プロパンが挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
多価アルコールにα,β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物としては、例えば、エチレン基の数が2〜14であるポリエチレングリコールジアクリレートプロピレン基の数が2〜14であるポリプロピレングリコールジアクリレート、エチレン基の数が2〜14でありプロピレン基の数が2〜14であるポリエチレン・ポリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、EO・PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート及びジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等のアクリレート化合物、
エチレン基の数が2〜14であるポリエチレングリコールジメタクリレートプロピレン基の数が2〜14であるポリプロピレングリコールジメタクリレート、エチレン基の数が2〜14でありプロピレン基の数が2〜14であるポリエチレン・ポリプロピレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパンジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリメタクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリメタクリレート、EO・PO変性トリメチロールプロパントリメタクリレート、テトラメチロールメタントリメタクリレート、テトラメチロールメタンテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールペンタメタクリレート及びジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート等のメタクリレート化合物などが挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、「EO」とは「エチレンオキシド」のことをいい、「PO」とは「プロピレンオキシド」のことをいう。また、「EO変性」とはエチレンオキシドユニット(−CHCHO−)のブロック構造を有することを意味し、「PO変性」とはプロピレンオキシドユニット(−CHCH(CH)O−)のブロック構造を有することを意味する。
グリシジル基含有化合物にα,β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物としては、例えば、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテルトリアクリレート、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテルトリメタクリレート、2,2−ビス(4−アクリロキシ−2−ヒドロキシ−プロピルオキシ)フェニル、2,2−ビス(4−メタクリロキシ−2−ヒドロキシ−プロピルオキシ)フェニル等が挙げられる。上記のα,β−不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸等が挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
ウレタンモノマー又はウレタンオリゴマーとしては、例えば、β位にOH基を有するアクリルモノマー又はβ位にOH基を有するメタクリルモノマーとイソホロンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等のジイソシアネート化合物との付加反応物、トリス(アクリロキシテトラエチレングリコールイソシアネート)ヘキサメチレンイソシアヌレート、トリス(メタクリロキシテトラエチレングリコールイソシアネート)ヘキサメチレンイソシアヌレート、EO変性ウレタンジアクリレート、EO変性ウレタンジメタクリレート、EO若しくはPO変性ウレタンジアクリレート、EO若しくはPO変性ウレタンジメタクリレート、カルボキシル基含有ウレタンアクリレート、カルボキシル基含有ウレタンメタクリレート、下記一般式(10)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0005370747
・・・(10)
(ただし、一般式(10)中、複数個のRは、それぞれ独立に炭素数1〜18のアルキレン基であり、Rは、水素原子又はメチル基であり、X及びZは、それぞれ独立に二価の有機基であり、m及びnは、それぞれ独立に1〜100の整数である。)
前記一般式(10)で表される化合物は、一般式(5)で表される化合物の末端のイソシアネート基を2−ヒドロキエチルアクリレート、2−ヒドロキエチルメタクリレート等で変性することにより得ることができる。ピール強度の観点からは、一般式(10)で表される化合物を用いることが好ましい。
これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
これら(B)成分の中でも特に、光照射前若しくは加熱前の接着性及び光照射したとき若しくは加熱したときの剥離性を共に向上できる観点からは、ウレタンオリゴマーがより好ましい。このウレタンオリゴマーは、結晶系半導体基板への接着性、ラジカル重合反応後の剥離性と剥離後の付着物の不残存性を特に考慮すると、数平均分子量が500〜4,500であることが好ましく、1,000〜4000であることがより好ましく、1,500〜3,000であることが特に好ましい。
また、(B)成分は、硬化膜の剥離性をより向上できる観点から、分子内に2つ以上の不飽和基を有するラジカル重合性化合物がより好ましく、分子内に5つ以上の不飽和基を有するラジカル重合性化合物が特に好ましい。
さらに、アクリル酸アルキルエステルとしては、アクリル酸メチルエステル、アクリル酸エチルエステル、アクリル酸ブチルエステル、アクリル酸2−エチルヘキシルエステル等が挙げられる。メタクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、メタクリル酸メチルエステル、メタクリル酸エチルエステル、メタクリル酸ブチルエステル及びメタクリル酸2−エチルヘキシルエステル等が挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の粘着性樹脂組成物における(B)成分の含有量は、(A)成分に対して、0〜200質量%であることが好ましく、5〜100質量%であることがより好ましく、15〜80質量%であることが特に好ましい。(B)成分が200質量%を超えると、粘着性樹脂組成物への光照射前又は加熱前の接着性が低下する傾向がある。また、粘着性樹脂組成物の硬化性を向上させ、結果として光照射したとき又は加熱したときに粘着性樹脂組成物の剥離性を向上させるためには、(B)成分を5質量部以上使用することが好ましい。
(C)成分であるラジカル重合開始剤のうち光重合開始剤は、紫外線等の活性光線に対して感度を有する化合物であり、その具体例としては、例えば、ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4−メトキシ−4’−ジメチルアミノベンゾフェノン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−モルホリノフェノン)−ブタノン−1,2−エチルアントラキノン、フェナントレンキノン等の芳香族ケトン、アルキルアントラキノン等のキノン類、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル、メチルベンゾイン、エチルベンゾイン等のベンゾイン、ベンジルジメチルケタール等のベンジル誘導体、9−フェニルアクリジン、1,7−ビス(9,9’−アクリジニル)ヘプタン等のアクリジン誘導体、N−フェニルグリシン、N−フェニルグリシン誘導体、クマリン系化合物が挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、同じく(C)成分であるラジカル重合開始剤のうち熱重合開始剤の具体例としては、過酸化物系熱重合開始剤、アゾ系熱重合開始剤等を使用することができる。これらの開始剤は単独で用いても良く、2種類以上を併用しても良く、また、ナフテン酸コバルトやジメチルアニリンなど分解促進剤の併用も可能である。過酸化物系熱重合開始剤としては、イソブチルパーオキサイド、クミルパーオキシネオデカネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ2エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ターシャリーブチルパーオキシネオデカネート、355−トリメチルヘキサノールパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、1133−テトラメチルブチルパーオキシ2エチルヘキサネート、t−ヘキシルパーオキシ2エチルヘキサネート、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオキシベンゾエート等を挙げることができる。アゾ系熱重合開始剤としては、2,2’−アゾビスイソ酪酸ジメチル、アゾビスシアノ吉草酸、1,1’−アゾビス−(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、アゾビスメチルブチロニトリル、2,2’−アゾビス−(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル等を挙げることができる。
本発明の粘着性樹脂組成物における(C)成分の含有量は、(A)成分と(B)成分の総量に対して、0.1〜20質量%であることが好ましく、0.5〜15質量%であることが好ましく、1〜10質量%であることが特に好ましい。この含有量が0.1質量%未満であると、光硬化が不十分で接着層が剥離しにくい傾向があり、30質量%を超えると、被着体表面を汚染しやすい傾向がある。
本発明の粘着性樹脂組成物は、必要に応じて(D)成分としてエポキシ樹脂を含むことができる。
エポキシ樹脂としては、特に限定されないが、ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、ビフェニル型、脂肪族アルキル型、ノボラック型等のエポキシ樹脂を用いることできる。上記エポキシ樹脂として、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製の商品名エピコート828等)、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(東都化成(株)製の商品名YDF−170等)、フェノールノボラック型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)性の商品名エピコート152、154;日本化薬(株)製の商品名EPPN−201;ダウケミカル社製の商品名DEN−438等)、o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬(株)製の商品名EOCN−125S、103S、104S等)、多官能エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製の商品名Epon1031S;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製の商品名アラルダイト0163;ナガセ化成(株)製の商品名デナコールEX−611、EX−614、EX−614B、EX−622、EX−512、EX−521、EX−421、EX−411、EX−321等)、アミン型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製の商品名エピコート604;東都化成(株)製の商品名YH434;三菱ガス化学(株)製の商品名TETRAD−X、TERRAD−C;日本化薬(株)製の商品名GAN;住友化学(株)製の商品名ELM−120等)、複素環含有エポキシ樹脂(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製の商品名アラルダイトPT810等)、脂環式エポキシ樹脂(UCC社製のERL4234、4299、4221、4206等)、ポリブタジエンを部分的にエポキシ化したエポキシ化ポリブダジエン((ダイセル化学社製の商品PB−3600、日本曹達社製の商品名BF−1000等)、ビフェニル骨格を有するノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族アルキル型エポキシ樹脂が挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、有機溶媒に可溶であるものが、硬化性樹脂組成物の透明性の保持の点から好ましく、ポリブタジエンを部分的にエポキシ化したエポキシ化ポリブダジエンがより好ましい。
また、本発明の粘着性樹脂組成物は、必要に応じて(E)成分としてエポキシ樹脂硬化剤を含むことができる。
エポキシ樹脂硬化剤としては、イミダゾール系、ヒドラジド系、三フッ化ホウ素−アミン錯体、スルホニウム塩、アミンイミド、ポリアミンの塩、ジシアンジアミドや、これらの硬化剤をポリウレタン系、ポリエステル系の高分子物質等で被覆してマイクロカプセル化したもの挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、硬化性樹脂組成物を塗布した際の乾燥工程の加温によるエポキシ樹脂熱重合の抑制、また熱圧着工程のエポキシ樹脂熱硬化時のラジカル重合性化合物の熱重合を抑制するため、反応開始温度としては80℃〜150℃であるものが好ましく、110〜130℃であるものがより好ましい。このようなエポキシ樹脂硬化剤としては、マイクロカプセル型、加熱溶解型等の潜在性硬化剤が挙げられ、マイクロカプセル型の代表的な製品として、ノバキュアシリーズ(旭化成ケミカルズ社製)が、過熱溶解型の代表的な製品として、アミキュアシリーズ(味の素ファインテクノ社製)が挙げられる。
マイクロカプセル型硬化剤は、加熱して所定の温度になると該硬化剤を覆っている周囲の樹脂が溶解し、硬化剤が樹脂中に拡散され、エポキシ樹脂との反応を開始する。また、加熱溶解型硬化剤は、室温では固体であるが、加熱により所定の温度になると溶解し、エポキシ樹脂と反応を開始する。
本発明の粘着性樹脂組成物には、必要に応じて(F)フィラーを含有させることができる。フィラーとしては、特に制限はなく、例えば、銀粉、金粉、銅粉、ニッケル粉等の金属フィラー;アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、結晶性シリカ、非晶性シリカ、窒化ホウ素、チタニア、ガラス、酸化鉄、セラミック等の無機フィラー;、カーボン、ゴム系フィラー等の有機フィラーが挙げられる。フィラーの形状は、特に制限されるものではない。
上記フィラーは、所望する機能に応じて使い分けることができる。例えば、金属フィラーは、硬化性樹脂組成物に導電性、熱伝導性、チキソ性等を付与する目的で添加され;非金属無機フィラーは、接着フィルムに熱伝導性、低熱膨張性、低吸湿性等を付与する目的で添加され;有機フィラーは接着フィルムに靭性等を付与する目的で添加される。これらのフィラーは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、本発明の粘着性樹脂組成物には、必要に応じて、p−トルエンスルホン酸アミド等の可塑剤、顔料、充填剤、消泡剤、カップリング剤、安定剤、密着性付与剤、レベリング剤、剥離促進剤、酸化防止剤、熱架橋剤などを含有させることができる。
本発明の表面保護材について説明する。
本発明の表面保護材は、基材上に粘着性樹脂組成物の層(粘着層)を形成したものである。粘着性樹脂組成物の厚みは、1〜70μmが好ましく、5〜50μmがより好ましく、10〜40μmがさらに好ましい。1μm未満の厚みでは密着性が不足し、70μm以上の厚みは耐薬品性や軽剥離性の向上に寄与しない。粘着層を基材上に形成するために、例えば、上述した粘着性樹脂組成物に溶媒を加えて液状とし、それを基材上に塗布し、乾燥して溶媒を除去する。
溶媒としては、例えば、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒;ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、ジメチルスルホン、スルホランなどの含硫黄系溶媒;γ−ブチロラクトン、酢酸セロソルブなどのエステル系溶媒;シクロヘキサノン、メチルエチルケトンなどのケトン系溶媒;トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒、等が挙げられる。これらは1種を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。
上記の粘着性樹脂組成物の塗布方法としては、例えばウェットコーティング法(ディップコーティング法、スピンコーティング法、フローコーティング法、スプレーコーティング法、ロールコーティング法、グラビアロールコーティング法、エアドクターコーティング法、プレードコーティング法、ワイヤードクターコーティング法、ナイフコーティング法、リバースコーティング法、トランスファロールコーティング法、マイクログラビアコーティング法、キスコーティング法、キャストコーティング法、スロットオリフィスコーティング法、カレンダーコーティング法、ダイコーティング法等)などが挙げられる。この際、使用するフィルムは柄や易接着層を設けたものであっても良い。
前記基材の材質としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、EVAなどのポリオレフィン類、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系樹脂、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、アクリル樹脂等があげられる。形状としては、フィルム状若しくはシート状のものが好ましい。これらは単層で使うこともできるが、2層以上を組み合わせた多層フィルムとして使用してもよい。前記基材のうち透明性、耐熱性、取り扱いやすさ、価格の点からポリエチレンテレフタレートフィルムが特に好ましい。基材の厚さは、5〜500μmが好ましい。5μm未満だと取り扱い性が悪くなり、500μmを超えると可視光の透過率が低下してくる。基材の厚さは、10〜200μmとすることがより好ましい。
次に、結晶系半導体基板のエッチング方法について説明する。
まず、表面保護材の結晶系半導体基板への貼り合わせは、フィルムマウンターやラミネーター等を用いて公知の方法により行うことができる。結晶系半導体基板の光入射面には表面テクスチャーを形成するためにアルカリエッチングが必要であり、光入射の反対面には光が入射しないために表面テクスチャーは不要となる。そのため、結晶系半導体基板の光入射面とは反対面全面に保護フィルムを貼り合せる。貼り合わせは熱圧着が好ましく、温度は80〜150℃で行うことが好ましく、100〜130℃がより好ましい。150℃を超えるとラジカル重合性成分の熱重合が開始し、接着力が低下する恐れがあり、また80℃未満では、硬化性樹脂組成物の濡れ性が悪く、接着力が低下する可能性がある。圧着温度は、(A)成分又は(A)成分と(B)成分の反応が進みすぎて、粘着力が低下しすぎない温度に調整されることが好ましい。熱圧着時の圧力及び時間は、(D)及び(E)成分を選択し、添加すること又は無添加とすることによっても調整が可能である。
表面保護材を貼り合せた結晶系半導体基板を、例えば50〜90℃程度に加熱したエッチング液に数分から数十分間浸漬し、表面保護材が貼られていない部分をエッチングする。エッチング液は、例えば、数%濃度のNaOH水溶液のような強アルカリ水溶液を用いることができる。また、エッチング液には数%濃度のイソプロピルアルコールのようなシリコンウエハへのエッチング液の濡れ性を改善する添加剤を加えても良い。結晶系半導体基板が主面の面方位が(100)であるn型単結晶シリコンウェハである場合、エッチングによりシリコンウェハの表面に(111)面からなるテクスチャー構造の凹凸が形成される。
上記エッティングの後、水洗し、シリコンウェハの表面の酸化膜を除去し、次に超純水で水洗することが好ましい。酸化膜の除去は、例えば2重量%HF水溶液を用いて行うことができる。
次に、表面保護材を貼り合せた結晶系半導体基板に対し、表面保護材に紫外線等の活性光線の照射又は加熱等を行い、硬化により粘着層の粘着性を低下させた後、結晶系半導体基板から表面保護材を剥離する(剥離工程)。
ここで、活性光線の光源としては、公知の光源、例えば、カーボンアーク灯、水銀蒸気アーク灯、高圧水銀灯、キセノンランプ等の紫外線を有効に放射するものが用いられる。また、写真用フラッド電球、太陽ランプ等の可視光を有効に放射するものも用いることができる。
結晶系半導体基板から表面保護材を剥離する方法としては特に制限されないが、表面保護材に剥離用粘着テープを貼り付け、結晶系半導体基板から表面保護材を剥離用粘着テープとともに剥離する方法を用いることもできる。これにより、表面保護材を効率的に且つ確実に剥離することができる。また、剥離用粘着テープが活性光線を透過するものであれば、剥離用粘着テープを表面保護材に貼り付けてから活性光線の照射を行ってもよい。
この実施形態によれば、使用時には強固な接着力を保持し、優れた耐アルカリ性を示し、簡便に剥離することができる粘着性樹脂組成物を用いることにより、粘着層の残渣がない結晶系半導体基板が得られる。
表面保護材を剥離後、結晶系半導体基板を用いて通常の条件で太陽電池を作製することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明の範囲はこれら実施例によって何等限定されるものではない。
<(A−1)成分の作製>
攪拌機、油分分離機付冷却管、窒素導入管及び温度計を備えた3Lの四つ口フラスコに、ポリブタジエンジオール(日本曹達株式会社製、商品名「G−1000」)120g、ナフタレンジイソシアネート40g、シクロヘキサノン300gを反応容器に仕込み、窒素ガス気流下で攪拌しながら80℃〜90℃に加熱して、9時間反応させた。次いで、アクリル酸2−ヒドロキシエチル6gを加え、赤外分光分析でイソシアネートの吸収が消失するまで反応を行い、数平均分子量18,000のポリウレタンアクリレート樹脂を得た。得られた樹脂をシクロヘキサノンで希釈し、不揮発分50質量%のポリウレタンアクリレート樹脂溶液を得た。
<(B−1)成分の作製>
ポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名「PCDL T−6001」を100g、m−キシリレンジイソシアネート38.6g、シクロヘキサノン70.0gを反応容器に仕込み、窒素ガス気流下で攪拌しながら90℃〜100℃に加熱して、1時間反応させた。次いで、アクリル酸2−ヒドロキシエチル23.8gを加え、赤外分光分析でイソシアネートの吸収が消失するまで反応を行い、数平均分子量2,000のポリウレタンアクリレート溶液を得た。
<ラジカル重合性樹脂組成物溶液の作製>
(A−1)ポリウレタン樹脂溶液12.6g(固形分:6.3g)及び(B−1)ポリ
ウレタンアクリレート溶液3.9g(固形分:2.7g)に、10官能のウレタンアクリ
レート(根上工業株式会社製、商品名「UN904」、重量平均分子量4,900、数平
均分子量2,000)1.0g、(C)成分として2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モリフォリノプロパン−1−オン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名「I−907」)及び2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフェリノフェニル)−ブタノン−1(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名「I−369」)をそれぞれ0.1gずつ加え、全体の固形分が50質量%になるように酢酸エチルを加えて40℃で1時間撹拌し、光硬化性樹脂組成物溶液を得た。
<表面保護材(以下、「保護フィルム」という)の作製>
粘着性樹脂組成物溶液に膜厚調整用のトルエンを加えて、それを基材フィルム上に塗布した。その後、100℃、15分間加熱乾燥させ、保護フィルムを得た。膜厚調整用のトルエンは乾燥後の粘着剤の厚みが30μmになるように加えた。基材フィルムとして厚さ125μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東洋紡績株式会社製、商品名A−4100)を用い、粘着性樹脂組成物は易接着面に塗布した。
<UV照射前ピール強度評価>
保護フィルムを100mm×20mmに裁断し、6インチの単結晶シリコンウエハ(株式会社SUMCO製6PW、面方位<100>、625μm厚)のミラー面に(保護フィルム)を0.2MPa、80℃にて貼合した。その後、保護フィルムを貼り合せたシリコンウエハを120℃10分間追加熱した。オートグラフ(株式会社島津製作所製、商品名「AGS−H 100N」)を用いて、保護フィルムの常温での180°ピール強度(UV照射前)を測定した。
<アルカリエッチング>
6インチの単結晶シリコンウエハ(株式会社SUMCO製6PW、面方位<100>、625μm厚)を125mm×125mmのサイズにカットし、カットしたシリコンウエハのミラー面に(保護フィルム)を0.2MPa、80℃にて貼合した。その後、保護フィルムを貼り合せたシリコンウエハを120℃10分間追加熱した。保護フィルムをカッターでシリコンウエハと同じサイズにカットした。
保護フィルムを貼合したシリコンウエハを85℃のエッチング液に30分浸漬した。エッチング液は5重量%の水酸化ナトリウム水溶液である。次に、シリコンウエハと保護フィルムを水洗、乾燥した。
<UV照射後ピール強度評価>
保護フィルムに高圧水銀灯による紫外線(波長365nm)を1000mJ/cm照射し、粘着層を光硬化させた。オートグラフ(株式会社島津製作所製、商品名「AGS−H 100N」)を用いて、保護フィルムの常温での180°ピール強度を測定した。また、剥離後(ピール強度測定後)のシリコンウエハ表面上の付着物の有無について目視で観察した。その結果を表2に示した。
<エッチング保護性評価>
保護フィルムを剥離した後、保護フィルムが貼られた面のシリコンのエッチング範囲を観察した。その結果を表2に示した。
<(A−2)成分の作製>
ポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名「PCDL T−5651」)108.26g、ポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名「PCDL T−5652」)129.01g、ポリブタジエンジオール(日本曹達株式会社製、商品名「G−1000」)70.49g、ナフタレンジイソシアネート38.6g、シクロヘキサノン300gを反応容器に仕込み、窒素ガス気流下で攪拌しながら80℃〜90℃に加熱して、9時間反応させた。次いで、アクリル酸2−ヒドロキシエチル5.10gを加え、赤外分光分析でイソシアネートの吸収が消失するまで反応を行い、数平均分子量20,000のポリウレタンアクリレート樹脂を得た。得られた樹脂をシクロヘキサノンで希釈し、不揮発分50質量%のポリウレタンアクリレート樹脂溶液を得た。
<(B−2)成分の作製>
ポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名「PCDL T−6001」)100g、イソホロンジイソシアネート44.4g、シクロヘキサノン70.0gを反応容器に仕込み、窒素ガス気流下で攪拌しながら90℃〜100℃に加熱して、2時間反応させた。次いで、アクリル酸2−ヒドロキシエチル23.2gを加え、赤外分光分析でイソシアネートの吸収が消失するまで反応を行い、ポリウレタンアクリレート樹脂溶液((B−2)成分)を得た。
(A)成分に(A−1)に代えて(A−2)を使用し、(B)成分である(B−1)に代えて、(B−2)を使用したこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、保護フィルムを得た。実施例1と同様にUV照射前ピール強度評価、アルカリエッチング、UV照射後ピール強度評価、エッチング保護性評価を行った。その結果を表2に示した。
(A)成分である(A−1)に代えて(A−2)を使用したこと以外は、実施例1と同
様の操作を行い、保護フィルムを得た。実施例1と同様にUV照射前ピール強度評価、ア
ルカリエッチング、UV照射後ピール強度評価、エッチング保護性評価を行った。その結
果を表2に示した。
参考例1
(A−1)を(A−2)に置き換え、(B)成分を(A−2)成分に置き換えたこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、保護フィルムを得た。実施例1と同様にUV照射前ピール強度評価、アルカリエッチング、UV照射後ピール強度評価、エッチング保護性評価を行った。その結果を表2に示した。
(比較例1)
(A−1)を(B−1)に置き換えたこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、保護フィルムを得た。実施例1と同様にUV照射前ピール強度評価、アルカリエッチング、UV照射後ピール強度評価、エッチング保護性評価を行った。その結果を表2に示した。
(比較例2)
<代替(A)成分:(A−3)成分の作製>
攪拌機、温度計、窒素導入管及びリンスタックトラップを備えた300mLの4つ口セパラブルフラスコにデカメチレンビストリメリテート二無水物(黒金化成株式会社製、商品名「DBTA−KU」)7.3g(0.014mol)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)18.05g(0.056mol)、[3,4−ビス(1−アミノヘプチル)−6−ヘキシル−5−(1−オクテニル)]シクロヘキセン(コグニスジャパン株式会社商品名「バーサミン551」)38.86g(0.07mol)及びシクロヘキサノン164gを加えて40℃で15分攪拌した。添加終了後、150℃まで昇温し、3時間加熱還流を行った後、脱溶した。脱溶後、40℃で攪拌しながら固形分を30%に調整し、数平均分子量20,000ポリイミド樹脂のシクロヘキサノン溶液を得た。
(A−1)を(A−3)に置き換えた以外は、実施例1と同様の操作を行い、保護フィルムを得た。実施例1と同様にUV照射前ピール強度評価、アルカリエッチング、UV照射後ピール強度評価、エッチング保護性評価を行った。その結果を表2に示した。
実施例1〜参考例1及び比較例1〜2で得られた硬化性樹脂組成物溶液の各成分の配合比を、まとめて表1に示す。
Figure 0005370747
表1中の値は、各成分の固形分の配合量(g)を示す。また、表中の記号「−」は、該当する成分を含有していないことを示す。
Figure 0005370747
表2中の記載「A」はピール強度が5N/20mm以上であることを示し、「B」はピール強度が1〜5N/20mmであることを示し、「C」はピール強度が1N/20mm未満であることを示し、「D」は測定しようとすると剥離してしまうことを示す。
また、「OK」はシリコンのエッチング範囲が端部から10mm未満のものを示し、「NG」はシリコンのエッチング範囲が端部から10mm以上であることを示す。「−」はアルカリエッチング中に保護フィルムがシリコン全面から剥離したために測定できなかったことを示す。

Claims (6)

  1. 結晶系半導体基板をエッチング液に接触させてエッチングする工程において、結晶系半導体基板をエッチング液から部分的に保護するための表面保護部材であって、該表面保護部材が基材とその上に積層された粘着性樹脂組成物を含み、該粘着性樹脂組成物が、(A)ポリブタジエン骨格及び/又はポリイソプレン骨格を有するウレタン樹脂、(B)ラジカル重合性化合物として前記(A)成分を除く分子内に2つ以上の不飽和基を有するウレタンオリゴマー及び(C)ラジカル重合開始剤を含有することを特徴とする表面保護部材。
  2. ラジカル重合開始剤が、光重合開始剤又は熱重合開始剤である請求項1に記載の表面保護部材。
  3. 分子内に2つ以上の不飽和基を有するウレタンオリゴマーが、ポリカーボネート骨格を含むウレタン樹脂である請求項1又は2に記載の表面保護部材。
  4. 基材がポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリオレフィン、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリアミド又はポリアミドイミドからなるフィルムである請求項1〜のいずれかに記載の表面保護部材。
  5. 結晶系半導体基板のエッチング液から保護したい部分に請求項1〜のいずれかに記載の表面保護部材を貼り合わせる工程、表面保護部材を貼り合わせた結晶系半導体基板をエッチング液に接触させてエッチングする工程及びエッチング後に結晶系半導体基板から表面保護部材をはく離する工程を含むエッチングされた結晶系半導体基板の製造法。
  6. エッチング後に結晶系半導体基板から表面保護部材をはく離する工程において、表面保護部材の粘着性樹脂組成物に活性光線を照射するか又は加熱する請求項5に記載のエッチングされた結晶系半導体基板の製造法。
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