JP5370190B2 - 封緘シール及びその使用方法 - Google Patents
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Description
また、易破壊構造を利用した封緘シールがある(例えば、特許文献1参照)。
これは、封緘シールの剥離層をパターン状にし、シールの基材を剥がしたときに、被着体に固有の形状の残留物を残すことで不正が行われたことを知らしめている。
このような封緘シールは、食品,化粧品,パーソナルコンピュータ用ソフト,輸出用純正部品などの封緘に使用されている。
また、封緘シールは、開封されたことが判るようになっているとともに、封緘対象物が個人消費者を対象とするものである場合、とりわけ、化粧品などに使用される場合は、外観上美しいことも重要な要素である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、開封された状態で封緘されたシール部分が真正なものであることが明確に確認できる封緘シール及びその使用方法を提供することを目的とするものである。
その結果、開封された状態で封緘されたシール部分が真正なものであることが明確に確認できるという効果を発揮する。
封緘シール100は、基材11と、基材11側から、部分的に形成された接着強度抑制層12、応力発光層(以下、応力発光材料層又は応力発光材料ともいう)13、感圧接着剤層(以下、粘着剤層又は粘着剤ともいう)14が順次形成された発光シール1と、前記感圧接着剤層14を保護する剥離紙(以下、剥離材ともいう)2で構成される。
接着強度抑制層12の形成部は全面が網点又は線等によって描写され、発光シールの被着体に対する接着強度が確保されるように設定されている。
前述の網点又は線等によって描写された領域はパターン(図柄)になっていてもよく、その上に形成される応力発光層13のインキ又は塗料が、接着強度抑制層12の隙間を埋めて基材11との接着強度を維持している。
更に、前述したように接着強度抑制層12は、粘着剤層14と応力発光材料層13との接着力より弱くなるように調整されている。
更に、接着強度抑制層12は、応力発光材料層13の層間強度(応力発光材料層の層間接着力)より強くならないように調整されている。
その結果、前述のように発光シール1の基材11を被着体(図示せず)から剥がした時に応力発光材料層13が層間で破壊し、この破壊応力によって応力発光材料層13の破壊部分で発光する。
図1に示す封緘シール100から剥離紙2が剥がされて、粘着剤面(図示せず)が露出し、発光シール1が被着体3(図2に示す平面図は、封筒の封緘部の例である)に貼付される。
貼付された発光シール1は、透明な基材11の周囲が遮蔽インキ15で印刷されていて、中央部の透明な部分から網点でデザインされた楕円形の接着強度抑制材料12による印刷部が透けて見えている。前記楕円形の内側には、「GENUINE」という文字が前記接着強度抑制材料12と近似の色で楕円形のパターンの中に嵌め込まれて形成されている。
「GENUINE」という文字は、白っぽい線で縁取られているために基材11を透して微かに視認することができる。
剥ぎ取られた基材11には楕円形の遮蔽インキ15が残され、中央部は透明な状態に残される。
上記遮蔽インキ15は、基材の表出面に印刷されてもよいし、裏側(接着強度抑制材料12側に印刷されてもよい。
基材11が剥がされた被着体3側には、感圧接着剤14の内側の接着強度抑制層剥離跡120に囲まれた応力発光材料130による文字パターン「GENUINE」が、発光文字として発現する。
基材11の層間強度は、少なくとも応力発光材料13の層間強度より強くなくてはいけない。
また、粘着剤を保護する剥離紙には、市販の紙又はプラスチックフィルムに剥離処理を施したものを使用する。
まず、封緘シールの使用方法は、a図に示すように発光シール1から剥離紙2が剥がされ、b図に示すように発光シール1が感圧接着剤14により被着体3に貼付され、c図に示す状態にする「発光シールの貼付段階」と、発光シール1が被着体3から剥がされる開封時点で、発光シール1の基材11をつまんで被着体3から剥ぎ取ったときに、d図に示すように、応力発光材料13(図示せず)が全体の中で接着強度が最も弱い接着強度抑制層12から剥離し、次に弱い応力発光材料の層間130で破壊し、e図に示す被着体の発光シール貼付部跡の応力発光材料の層間130で発光することが確認される「発光確認段階」と、によって使用される。
その他、開封の痕跡を残す必要がある用途にも好適に利用できる。
2 剥離材、剥離紙
3 封緘対象物、被着体
11 基材
12 接着強度抑制層,接着強度抑制材料
13 応力発光層,応力発光材料
14 感圧接着層,粘着剤層,粘着剤
15 遮蔽インキ
100 封緘シール
120 接着強度抑制層剥離跡
130 応力発光材料の層間
Claims (3)
- 基材と、基材に部分的に形成された接着強度抑制層、前記接着強度抑制層の少なくとも一部を被覆する状態で形成された応力発光材料層、前記応力発光材料層を被覆する状態で形成された感圧接着剤層が順次設けられた発光シールと、前記感圧接着剤層を保護する剥離紙からなる封緘シールであって、
前記それぞれの接着強度は、剥離紙と感圧接着剤との接着強度<接着力抑制層と応力発光材料層の接着強度<応力発光材料層の層間強度<接着強度抑制層と基材の接着強度,基材と応力発光材料層の接着強度,感圧接着剤層と応力発光材料層の接着強度、となるように設定され、
前記発光シールが被着物に貼付されたときに、前記感圧接着剤の層間強度を含む感圧接着剤と被着物の接着強度が最大になるように設定されたことを特徴とする封緘シール。 - 請求項1に記載の封緘シールにおいて、
部分的に形成された接着強度抑制層は、図柄を形成していることを特徴とする封緘シール。 - 請求項1または2に記載の封緘シールの使用方法であって、
封緘シールから剥離紙が剥がされ発光シールが感圧接着剤で被着体に貼付される発光シールの貼付段階と、
発光シールが被着体から剥がされる開封時点で前記被着体の発光シール貼付部跡の応力発光材料の発光が確認される発光確認段階と、
を有することを特徴とする封緘シールの使用方法。
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