JP2013214099A - 改ざん防止シール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基材シートの一方の面に感圧接着剤層を設け、前記基材シートの他方の面であって前記感圧接着剤層を設けた領域に対応する領域と重なる領域内の少なくとも一部に接着力抑制層を設け、前記接着力抑制層を覆うように応力発光材料を含有した応力発光層が形成されていることを特徴とするシールによって上記課題を解決した。
【選択図】 図1
Description
第一の態様によれば、開封した際に、金属蒸着層が露出することがなく、外観上の美観を損なわないものであり、また一旦封緘した袋や箱が第三者によって無断で開けられないように牽制でき、もし開けられてしまった場合には、その痕跡を応力発光層が発光することで残し、また当事者が開封した場合、偽造品ではないことが容易に確認できるものである。
第二の態様によれば、接着力抑制層の上だけに応力発光層を設ければ、前記シールを剥がす際に応力発光層に外力が加わり、応力発光層が全て剥離し、脱落するため、再貼付する際には応力発光層がないために一切発光しないため、改ざんされていることが容易に発見することができる。
本発明の第三の態様は前記第一の態様において、前記接着力抑制層が、パターン状に形成されていることを特徴とするものである。
第四の態様によれば、接着力抑制層のない部分は基材シートと応力発光層が強く接着し、接着力抑制層がある部分は応力発光層が弱く接着するため、応力発光層が剥離しやすい状態となっている。そのため、前記シールを剥離した際、接着力抑制層のない部分で応力発光層が残る。
図1に本実施形態の封緘シールの概略の断面図を示す。図1の1)で示す封緘シール1は、基材シート2の表面の一部に接着力抑制層3をベタ状に設け、該接着力抑制層3の上面の一部に、応力発光材料を含有した応力発光層4をパターン状に設け、また該基材シート2の裏面に感圧接着剤層5が設けられ、該感圧性接着剤層5を覆うように剥離シート6が設けられた構成である。図1の2)で示す封緘シール1は、基材シート2の表面の一部に接着力抑制層3をベタ状に設け、該接着力抑制層3の上面の一部と、さらに接着力抑制層3を介せずに基材シート2の上に、応力発光材料を含有した応力発光層4をパターン状に設けた構成であり、該基材シート2の裏面の感圧接着剤層5、剥離シート6は図1の1)で示した封緘シール1と同様に形成している。
(基材シート)
本実施形態の封緘シール1を構成する基材シート2は、封緘シールの剥離シートを剥がし、感圧接着剤層により、封緘対象物に貼り付け、その貼り付けられた封緘シールを剥離して、開封して使用する取り扱い上、支障がない程度の機械的強度を有することが好ましい。
このような基材シートとしては紙、合成紙、樹脂シート等のものを適宜用いることができる。封緘シールを剥がす際に,応力発光層にかかる外力を大きくすることで、応力発光層の発光性を高めることができ、基材シートの厚さが薄いものを使用することが好ましい。
具体的には、基材シートの厚さとしては150μm以下とすることが好ましい。但し、厚さの下限としては、10μm程度である。
接着力抑制層3は、応力発光層の基材シートに対する接着力を抑制するために設けるものであり、応力発光層を形成する材料に対して接着力の小さい材料を設けることにより形成でき、材料としては樹脂材料を使用し、形成方法としては印刷やラミネート等により形成される。具体的には、接着力抑制層を形成する材料として、アクリル樹脂を主成分としたUV硬化型の樹脂等を使用することが好ましい。また、必要に応じてシリコーンやワックスなどの離型成分を適量添加しても良い。接着力抑制層を形成する領域は、基材シートの少なくとも一部に形成されていれば良い。接着力抑制層3は、厚み約1〜10μm程度に形成する。
応力発光層4は適当な印刷方法により形成することができ、具体的にはオフセット印刷方式、フレキソ印刷方式、グラビア印刷方式、スクリーン印刷方式等で行うことができ、応力発光層の発光量を増やす点からは応力発光層の塗布量を増やす必要があるため、フレキソ印刷方式、グラビア印刷方式、スクリーン印刷方式が特に好ましい。応力発光層の厚さとしては、本実施形態では、貼り付けられた封緘シールを剥離する際に、封緘シールにかかる外力により応力発光層が剥離、又は、破壊されることにより任意の色に発光させるために、10〜50μm程度が好ましい。
感圧性接着剤層5は、従来から公知の溶剤系及び水系のいずれの感圧性接着剤を用いて形成することができる。感圧性接着剤として、例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレンアクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタン樹脂や、天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴムなどが挙げられる。感圧性接着剤層の塗工量は、約8〜30g/m2(固形分)が一般的であり、従来公知の方法、すなわち、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート等の方法で、剥離シート上に塗布し、乾燥して感圧性接着剤層を形成する。
感圧性接着剤層を覆うように設ける剥離シート6は、例えば紙基材の一方の面に離型層を形成し、該紙基材の他方の面に必要に応じて裏面層を形成することができる。紙基材は、例えば、上質紙、アート紙、軽量コート紙、微塗工紙、コート紙、キャストコート紙、合成樹脂またはエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙等が挙げられる。離型層は、上記の紙基材の上に、シリコーン系剥離剤やワックス系剥離剤を塗布して形成したり、ポリエチレン樹脂等を押し出しコーティングして形成することもできる。
上記構成の封緘シールから剥離シートを剥離し、化粧品のパッケージなどの封緘対象物に貼り付ける。封緘対象物に貼り付けられた封緘シールを誰かが剥がそうとすると、封緘シールに外力がかかるため、封緘シールにたわみが発生したり、基材シート自体が材破したりすることにより、上層に形成された応力発光層も外力がかかり、応力発光層が接着力抑制層から剥離したり、破壊されることにより、応力発光層が発光する。これにより封緘シールを剥離することを牽制できる。また、改ざんを目的として封緘シールを剥離した際に、応力発光層が破壊又は脱落することにより、再度、その剥がされた封緘シールが貼り付けられたとしても、開封時に応力発光層が発光しないため、改ざんされていることが一目で確認することが可能となる。すなわち、悪用したことの痕跡が残り、改ざん防止の効果が非常に高いものであった。
2 基材シート
3 接着力抑制層
4 応力発光層
5 感圧性接着剤層
6 剥離シート
7 段差
Claims (4)
- 基材シートの一方の面に感圧接着剤層を設け、前記基材シートの他方の面であって前記感圧接着剤層を設けた領域に対応する領域と重なる領域内の少なくとも一部に接着力抑制層を設け、前記接着力抑制層を覆うように応力発光材料を含有した応力発光層が形成されていることを特徴とする改ざん防止シール。
- 前記接着力抑制層がベタ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載する改ざん防止シール。
- 前記接着力抑制層がパターン状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載する改ざん防止シール。
- 前記応力発光層の一部は前記接着力抑制層を介さずに前記基材シートに形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載する改ざん防止シール。
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