JP5370137B2 - カートリッジ - Google Patents
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Description
現像カートリッジには、現像ローラと、現像ローラにトナーを供給するための供給ローラとが備えられている。現像カートリッジが装置本体に装着されると、装置本体内に設けられている感光ドラムに現像ローラが接触する。
電極部材が現像フレームの外側に配置されているので、現像カートリッジの交換時などに現像カートリッジが落下した場合、電極部材が床面に衝突し、その衝撃で電極部材が破損するおそれがある。
1.プリンタの全体構成
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのプリンタ1は、装置本体の一例としての本体ケーシング2を備えている。
本体ケーシング2内の中央部には、プロセスカートリッジ3が設けられている。プロセスカートリッジ3は、本体ケーシング2の一方側壁に設けられたフロントカバー4を介して、本体ケーシング2に対して着脱可能に装着される。
プロセスカートリッジ3は、ドラムカートリッジ31と、そのドラムカートリッジ31に着脱自在に装着されるカートリッジの一例としての現像カートリッジ32とを備えている。
感光ドラム6は、図1の紙面に垂直な方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。
帯電器7は、スコロトロン型帯電器であり、感光ドラム6の周面に対して間隔を空けて対向配置されている。
本体ケーシング2内において、プロセスカートリッジ3の上方には、レーザなどを備える露光器5が配置されている。
また、本体ケーシング2内には、側面視S字状の搬送路14が形成されている。この搬送路14は、給紙カセット12から感光ドラム6と転写ローラ9との間を経由して、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ15に至る。搬送路14上には、互いに対向配置される分離ローラ16および分離パッド17、1対の給紙ローラ18、1対のレジストローラ19ならびに1対の排紙ローラ20が設けられている。
搬送路14上には、転写ローラ9に対して用紙Pの搬送方向の下流側に、定着器21が設けられている。トナー像が転写された用紙Pは、搬送路14を搬送されて、定着器21を通過する。定着器21では、加熱および加圧により、トナー像が画像となって用紙Pに定着される。
片面モードでは、一方面に画像が形成された用紙Pは、排紙ローラ20により、排紙トレイ15に排出される。
2.現像カートリッジ
現像カートリッジ32の現像筐体10は、後側が開放されたボックス形状に形成されている。
(1)現像ローラ
図2,3に示すように、現像ローラ11は、両側壁36の後端部間に配置されている。図4に示すように、現像ローラ11は、左右方向に延びる円筒状の現像ローラ本体45と、現像ローラ本体45の中心軸線に沿って延びる第2軸の一例としての現像ローラ軸46とを備えている。
(2)供給ローラ
図1に示すように、供給ローラ37は、現像ローラ11に対して前側下方の位置に配置されている。図4に示すように、供給ローラ37は、左右方向に延びる円筒状の供給ローラ本体55と、供給ローラ本体55の中心軸線に沿って延びる第1軸の一例としての供給ローラ軸56とを備えている。
供給ローラ軸56の両端部は、現像筐体10の両側壁36を貫通している。
(3)軸受部材
右側の側壁36の外側には、軸受部材の一例としての右側軸受部材47が設けられている。現像ローラ軸46および供給ローラ軸56の右端部は、右側軸受部材47を介して、右側の側壁36に相対回転可能に支持されている。すなわち、右側軸受部材47は、現像ローラ軸46の右端部および供給ローラ軸56の右端部を一括して保持している。
右側軸受部材47には、現像ローラ軸46と左右方向に対向する位置に、軸挿通孔63が形成されている。現像ローラ軸46の右端部は、軸挿通孔63に挿通され、その先端が右側軸受部材47よりも外側(右側)に突出している。
また、右側軸受部材47には、2つのボス挿通孔61が形成されている。ボス挿通孔61は、軸挿通孔63に対して前側上方および後側下方の位置にそれぞれ形成されている。右側の側壁36には、各ボス挿通孔61に対応して、2つのボス62が突設されている。2つのボス62が各ボス挿通孔61に挿通されることにより、右側軸受部材47が右側の側壁36に位置決めされた状態で取り付けられる。
図4に示すように、左側の側壁36の外側には、左側軸受部材49,58が設けられている。
また、供給ローラ軸56の左端部は、左側軸受部材58を介して、左側の側壁36に相対回転可能に支持されている。
(4)ギヤ部
図2に示すように、現像カートリッジ32の左端部には、ギヤカバー42が取り付けられている。
現像ローラ軸46には、ギヤカバー42と左側の側壁36との間において、現像ローラギヤ50が相対回転不能に取り付けられている。現像ローラギヤ50には、現像カートリッジ32(プロセスカートリッジ3)が本体ケーシング2内に装着された状態で、現像ローラ11を駆動するための駆動力が入力される。
3.現像ローラおよび供給ローラへの給電のための構成
図4に示すように、右側の側壁36の外側には、第2電極の一例としての現像電極48と、第1電極の一例としての供給電極57とが設けられている。
(1)現像電極
現像電極48は、導電性樹脂からなる。図3に示すように、現像電極48は、現像接続部70、第2突出部の一例としての現像突出部71および現像連結部72を一体的に備えている。
図3に示すように、現像突出部71は、現像接続部70に対して後側上方の位置において、現像接続部70よりも左方に突出する板状に形成されている。
平面部85は、側面視で現像ローラ軸46よりも上方の位置において、前後方向に延びている。
第2傾斜面87は、平面部85の前端部から連続して形成され、前側下方に向けて一定勾配で延びる平面をなしている。
現像連結部72は、略前後方向に延びる板状に形成され、現像接続部70と現像突出部71とを連結している。また、現像連結部72には、ねじ孔(図示せず)が形成されている。このねじ孔を介して、ねじ73が右側の側壁36に螺着されることにより、現像電極48が現像カートリッジ32の現像筐体10に固定される。
(2)供給電極
供給電極57は、導電性樹脂からなる。図4に示すように、供給電極57は、供給ローラ軸56における右側軸受部材47と右側の側壁36との間の部分に取り付けられている。
図4に示すように、供給接続部75は、介在部78および接触部79により構成される。介在部78は、薄板状に形成され、右側軸受部材47と左側の側壁36との間に介在されている。また、接触部79は、介在部78から供給ローラ軸56に沿って左方に延びる円筒形状に形成されている。接触部79は、供給ローラ軸56の周面に接触している。これにより、供給電極57は、供給ローラ軸56と電気的に接続されている。
具体的には、供給突出部76の上面には、前後方向に延びる平面部88と平面部88の後端部から連続する第3傾斜面89とが形成されている。
第3傾斜面89は、平面部88の後端部から連続して形成され、後側下方に向けて一定勾配で延びる平面をなしている。
供給連結部77は、略上下方向に延びる板状に形成され、供給接続部75と供給突出部76とを連結している。また、供給連結部77には、ねじ孔(図示せず)が形成されている。このねじ孔を介して、ねじ80が右側の側壁36に螺着されることにより、供給電極57が現像カートリッジ32の現像筐体10に固定される。
4.作用効果
以上のように、現像カートリッジ32の現像筐体10は、互いに対向する1対の側壁36を有している。また、現像カートリッジ32には、供給ローラ軸56を有する供給ローラ37が設けられている。供給ローラ軸56は、左右方向に延びている。右側の側壁36の外側には、導電性樹脂からなる供給電極57が設けられている。供給電極57は、供給ローラ軸56と電気的に接続されている。また、供給電極57の外側には、供給ローラ軸56を回転可能に保持する右側軸受部材47が設けられている。
また、現像ローラ11は、左右方向に延びる現像ローラ軸46を有している。右側軸受部材47の外側には、現像電極48が設けられている。現像電極48は、現像ローラ軸46と電気的に接続されている。右側軸受部材47の内側には、供給電極57が設けられている。よって、供給電極57と現像電極48との間に右側軸受部材47が介在されるので、供給電極57と現像電極48とが直接接触するのを防止することができる。
また、供給電極57は、側面視で供給ローラ軸56と異なる位置に供給ローラ軸56と平行な方向に突出する供給突出部76を有している。現像電極48は、側面視で現像ローラ軸46と異なる位置に現像ローラ軸46と平行な方向に突出する現像突出部71を有している。供給突出部76および現像突出部71は、前後方向に並んでいる。
現像突出部71は、現像ローラ軸46と平行な方向に突出しているので、本体側現像電極を現像突出部71に接続する際に、本体側現像電極が現像カートリッジ32の側壁36に摺擦されない。よって、側壁36および本体側現像電極の摩耗を防止することができる。
また、右側の側壁36と右側軸受部材47との間には、供給電極57の介在部78が介在されている。介在部78は、供給ローラ軸56の径方向に延びる薄板状に形成されている。また、供給電極57の接触部79は、供給ローラ軸56の周面に接触している。接触部79は、介在部78から供給ローラ軸56の周面に沿って左側に延びている。右側の側壁36と右側軸受部材47との間に介在部78のみが介在されているので、現像カートリッジ32の左右方向のサイズの増加を抑制することができる。また、接触部79が介在部78から左方に延びているので、接触部79の厚さは、現像カートリッジ32のサイズの増加に寄与しない。よって、現像カートリッジ32のサイズの増加を抑制しながら、接触部79を供給ローラ軸56に接触させることができ、供給電極57と供給ローラ軸56との電気的な接続を達成することができる。
5.変形例
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
2 本体ケーシング
10 現像筐体
11 現像ローラ
32 現像カートリッジ
36 側壁
37 供給ローラ
46 現像ローラ軸
47 左側軸受部材
48 現像電極
56 供給ローラ軸
57 供給電極
71 現像突出部
76 供給突出部
78 介在部
79 接触部
Claims (5)
- 画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジであって、
筐体と、
前記筐体の両側壁の対向方向に延びる第1軸を有する第1回転体と、
導電性樹脂からなり、前記対向方向一方側の一側壁に対して外側に設けられ、前記第1軸と電気的に接続される第1電極と、
前記第1電極に対して外側に設けられ、前記第1軸を回転可能に保持する軸受部材と、
前記対向方向に延びる第2軸を有する第2回転体と、
前記軸受部材に対して外側に設けられ、前記第2軸と電気的に接続される第2電極とを備えている、カートリッジ。 - 前記軸受部材は、前記第1軸とともに前記第2軸を回転可能に保持している、請求項1に記載のカートリッジ。
- 前記第1電極は、側面視で前記第1軸と異なる位置に前記第1軸と平行な方向に突出する第1突出部を有し、
前記第2電極は、側面視で前記第2軸と異なる位置に前記第2軸と平行な方向に突出する第2突出部を有し、
前記第1突出部および前記第2突出部は、前記対向方向と直交する方向に並んでいる、請求項1または2に記載のカートリッジ。 - 前記第2回転体は、現像ローラであり、
前記第1回転体は、前記現像ローラに現像剤を供給するための供給ローラである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のカートリッジ。 - 前記第1電極は、前記一側壁と前記軸受部材との間に介在され、前記第1軸に向けて第1軸の径方向に延びる介在部と、前記介在部から前記第1軸の周面に沿って他方の前記側壁側に延び、前記第1軸の周面に接触する接触部とを一体的に備えている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカートリッジ。
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