JP5369694B2 - 操縦支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、航空機の操縦を支援する操縦支援装置に関するものである。
従来の操縦支援装置としては、例えば特許文献1に記載されているように、航空機が失速状態に近づくと、操縦レバー部材の先端部に設けられた操縦グリップ部材に振動を発生させることにより、航空機が失速状態に近づいたことを操縦者に知らせるものが提案されている。
特開平10−264894号公報
しかしながら、上記従来技術のように、航空機が失速状態等の操縦危険域に近づいたときに、操縦グリップ部材に振動を与えるだけでは、操縦者が適切に対処することができない可能性がある。
本発明の目的は、航空機が操縦危険域に近づいたときに、操縦者が適切な操縦を行うことができる操縦支援装置を提供することである。
本発明は、航空機の操縦を支援する操縦支援装置において、航空機の操縦者が操作する操縦桿と、航空機が操縦危険域に近づいたときに、操縦桿を利用して操縦者に対して操縦危険域を回避するための操縦に関する教示を行う操縦教示手段とを備え、操縦桿は、桿本体と、桿本体に対して上下方向に回動可能に取り付けられ、操縦者が握る左右1対のグリップ部とを有し、操縦教示手段は、グリップ部を桿本体に対して上下方向に回動させる手段であることを特徴とするものである。
このような本発明の操縦支援装置においては、航空機が操縦危険域に近づくと、例えば操縦危険域を回避する方向に対応する方向に操縦桿の部品を動かすことにより、操縦者に対して操縦危険域を回避するための操縦に関する教示を行う。すると、操縦者は、操縦危険域を回避する方向に対応する方向に操縦桿を操作するようになる。このように航空機が操縦危険域に近づいたときでも、操縦者は適切な操縦を行うことができる。
このとき、航空機が操縦危険域である衝突領域に近づくと、例えば衝突領域に対応する方向とは反対側に位置するグリップ部を下側に倒すように回動させることで、操縦危険域を回避するための操縦に関する教示を簡単かつ確実に行うことができる。
このとき、操縦教示手段は、操縦危険域に対応する方向とは反対側の方向に操縦桿が操作されるまで、グリップ部を桿本体に対して通常状態から回動させた状態に保持することが好ましい。この場合には、航空機が操縦危険域(衝突領域)に近づくと、例えば衝突領域に対応する方向とは反対側に位置するグリップ部が下側に倒れた状態に保持されることになる。従って、操縦者に対し、操縦危険域を回避する方向に対応する方向に操縦桿を容易に操作させることが可能となる。
また、本発明は、航空機の操縦を支援する操縦支援装置において、航空機の操縦者が操作する操縦桿と、航空機が操縦危険域に近づいたときに、操縦桿を利用して操縦者に対して操縦危険域を回避するための操縦に関する教示を行う操縦教示手段とを備え、操縦桿は、左右1対のハンドルが設けられた桿本体と、各ハンドルに沿って移動可能に取り付けられ、操縦者が握る左右1対のグリップ部とを有し、操縦教示手段は、グリップ部をハンドルに沿って移動させる手段であることを特徴とするものである
このような本発明の操縦支援装置においては、航空機が操縦危険域に近づくと、例えば操縦危険域を回避する方向に対応する方向に操縦桿の部品を動かすことにより、操縦者に対して操縦危険域を回避するための操縦に関する教示を行う。すると、操縦者は、操縦危険域を回避する方向に対応する方向に操縦桿を操作するようになる。このように航空機が操縦危険域に近づいたときでも、操縦者は適切な操縦を行うことができる。
このとき、航空機が操縦危険域である衝突領域に近づくと、例えば衝突領域に対応する方向とは反対側に位置するグリップ部を下側に移動させると共に衝突領域に対応する側に位置するグリップ部を上側に移動させることで、操縦危険域を回避するための操縦に関する教示を簡単かつ確実に行うことができる。
このとき、操縦教示手段は、操縦危険域に対応する方向とは反対側の方向に操縦桿が操作されるまで、グリップ部をハンドルに対して通常位置から移動させた状態に保持することが好ましい。この場合には、航空機が操縦危険域(衝突領域)に近づくと、例えば衝突領域に対応する方向とは反対側に位置するグリップ部が下側に移動すると共に衝突領域に対応する側に位置するグリップ部が上側に移動した状態に保持されることになる。従って、操縦者に対し、操縦危険域を回避する方向に対応する方向に操縦桿を容易に操作させることが可能となる。
また、本発明は、航空機の操縦を支援する操縦支援装置において、航空機の操縦者が操作する操縦桿と、航空機が操縦危険域に近づいたときに、操縦桿を利用して操縦者に対して操縦危険域を回避するための操縦に関する教示を行う操縦教示手段とを備え、操縦桿は、桿本体と、桿本体に対して前後方向に回動可能に取り付けられ、操縦者が握る左右1対のグリップ部とを有し、操縦教示手段は、グリップ部を桿本体に対して手前側に回動させる手段であることを特徴とするものである。
このような本発明の操縦支援装置においては、航空機が操縦危険域に近づくと、例えば操縦危険域を回避する方向に対応する方向に操縦桿の部品を動かすことにより、操縦者に対して操縦危険域を回避するための操縦に関する教示を行う。すると、操縦者は、操縦危険域を回避する方向に対応する方向に操縦桿を操作するようになる。このように航空機が操縦危険域に近づいたときでも、操縦者は適切な操縦を行うことができる。
このとき、航空機が操縦危険域である失速状態に近づくと、グリップ部が桿本体に対して手前側に回動するようになるため、操縦危険域を回避するための操縦に関する教示を簡単かつ確実に行うことができる。また、このとき、操縦者は、腕の前後位置を変えること無く、操縦桿を失速回復方向に戻すことができる。
本発明によれば、航空機が操縦危険域に近づいたときに、操縦者が適切な操縦を行うことができる。これにより、航空機の操縦危険域への突入をスムーズに回避することが可能となる。
本発明に係わる操縦支援装置の第1実施形態を示す概略構成図である。 図1に示したコントローラにより実行される教示処理手順を示すフローチャートである。 図1に示した操縦桿の操作状態の一例を示す図である。 本発明に係わる操縦支援装置の第2実施形態の主要部を示す正面図である。 図4に示したグリップ部をハンドルに沿って移動させる構成を含む操縦支援装置である。 図4に示したコントローラにより実行される教示処理手順を示すフローチャートである。 図4に示した操縦桿の操作状態の一例を示す図である。 本発明に係わる操縦支援装置の第3実施形態の主要部を示す正面図である。 図8に示した操縦桿の平面図を含む操縦支援装置の概略構成図である。 図9に示した失速回復制御部により実行される教示処理手順を示すフローチャートである。 図9に示したグリップ部を桿本体に対して手前側に回動させた状態を示す平面図である。 図9に示したフェール動作処理部により実行される処理手順を示すフローチャートである。 本発明に係わる操縦支援装置の第4実施形態を示す概略構成図である。 図13に示したコントローラにより実行される教示処理手順を示すフローチャートである。 図13に示したシートをレールガイドに沿って前方に移動させる状態を示す側面図である。
以下、本発明に係わる操縦支援装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる操縦支援装置の第1実施形態を示す概略構成図である。同図において、本実施形態の操縦支援装置1は、航空機の操縦者が操作する操縦桿2を備えている。操縦桿2は、桿本体3と、この桿本体3の両端部にそれぞれ回動可能に連結され、操縦者が握る左右1対のグリップ部4とを有している。グリップ部4は、前後方向(紙面表裏方向)に延びる軸を中心として上下方向に回動可能となっている。操縦桿2には、各グリップ部4を回動させる2つのモータ5と、各モータ5の回転角(各グリップ部4の回動角)を検出する2つのポテンショメータ6とが内蔵されている。
また、操縦支援装置1は、各モータ5及び各ポテンショメータ6と接続されたコントローラ7を備えている。コントローラ7には、操縦桿2の操作方向及び角度を検出する操縦センサ8が接続されている。コントローラ7は、機体が操縦危険域(ここでは衝突領域)に近づいたときに、操縦者に対して衝突領域を回避するための操縦桿2の操作方向を教示するようにモータ5を制御する。
図2は、コントローラ7により実行される教示処理手順を示すフローチャートである。同図において、まずレーダ(図示せず)等により機体が衝突領域に近づいたかどうかを判断する(手順S101)。機体が衝突領域に近づいたと判断されたときは、衝突領域に対応する方向とは反対側に位置するグリップ部4を図1に示すような通常状態から倒す方向(下側)に回動させるように、当該グリップ部4に対応するモータ5を制御する(手順S102)。
例えば機体の右前方に衝突領域が存在するために機体を左旋回させたい場合は、図3(a)に示すように、左側のグリップ部4を通常状態から下側に回動させるようにする。このとき、グリップ部4を所定角度だけ回動させても良いし、或いは目標エルロン操作量に対応する角度だけグリップ部4を回動させても良い。
続いて、操縦センサ8の検出信号に基づいて操縦桿2がグリップ部4の回動方向(衝突領域に対応する方向とは反対側の方向)に所定量以上操作されたかどうかを判断する(手順S103)。このとき、操縦桿2がグリップ部4の回動方向に操作されるまで、当該グリップ部4を倒した状態に保持されている。そして、操縦桿2がグリップ部4の回動方向に所定量以上操作されたと判断されたときは、倒した状態に保持されているグリップ部4を上側に回動させて通常状態(図1に示す状態)に戻すように、当該グリップ部4に対応するモータ5を制御する(手順S104)。
例えば左側のグリップ部4が下側に倒れた状態(図3(a)参照)において、図3(b)に示すように操縦桿2が左側に所定量だけ操作されると、図3(c)に示すように左側のグリップ部4が通常状態に戻るようになる。
以上において、モータ5、コントローラ7及び操縦センサ8は、航空機が操縦危険域に近づいたときに、操縦桿2を利用して操縦者に対して操縦危険域を回避するための操縦に関する教示を行う操縦教示手段を構成する。
以上のように本実施形態にあっては、衝突領域に対応する方向とは反対側に位置するグリップ部4を下側に回動させることで、機体が衝突領域に近づいていることを操縦者に手の感覚を通じて認識させ、機体が進むべき方向を操縦者に対して教示するようにしたので、操縦者は当該進むべき方向に操舵桿2を操作するようになる。これにより、機体が衝突領域に近づいたときでも、操縦者は適切に操縦することができ、結果的に衝突をスムーズに回避することが可能となる。
なお、本実施形態では、機体が衝突領域に近づいたときに、衝突領域に対応する方向とは反対側に位置するグリップ部4を下側に回動させるだけとしたが、当該グリップ部4の回動動作と同時に、衝突領域に対応する側に位置するグリップ部4を上側に回動させるようしても良い。
図4は、本発明に係わる操縦支援装置の第2実施形態の主要部を示す正面図である。図中、第1実施形態と同一の要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
同図において、本実施形態の操縦支援装置10は、第1実施形態における操縦桿2に代えて、操縦桿11を備えている。操縦桿11は、左右1対の湾曲状のハンドル12が設けられた桿本体13と、各ハンドル12に取り付けられ、操縦者が握る左右1対のグリップ部14とを有している。各グリップ部14は、各ハンドル12の延在方向に沿って移動可能となっている。
図5(a)は、グリップ部14をハンドル12に沿って移動させる構成を含む操縦支援装置10の概略構成図である。同図において、ハンドル12の先端部には突部15が設けられ、ハンドル12の基端部には滑車16が取り付けられている。突部15にはバネ17の一端が接続され、グリップ部14の上端にはバネ17の他端が接続されている。
操縦桿11にはモータ18が内蔵され、モータ18の出力軸には連結部材19が取り付けられている。連結部材19には、滑車16に掛けられたワイヤ20の一端が固定されている。ワイヤ20の他端は、グリップ部14の下端に固定されている。モータ18を回転駆動させると、モータ18の回転が連結部材19及びワイヤ20を介してグリップ部14に伝えられ、モータ18の回転方向に応じてグリップ部14がハンドル12に沿って移動する。また、操縦桿11には、モータ18の回転角(グリップ部14の移動量)を検出するポテンショメータ21が内蔵されている。なお、モータ18及びポテンショメータ21は、図示はされていないが、左右のグリップ部14に対してそれぞれ設けられている。
また、操縦支援装置10は、上記の操縦センサ8、モータ18及びポテンショメータ21と接続されたコントローラ22を備えている。コントローラ22は、機体が操縦危険域(ここでも衝突領域)に近づいたときに、操縦者に対して衝突領域を回避するための操縦桿11の操作方向を教示するようにモータ18を制御する。
図5(b)は、グリップ部14をハンドル12に沿って移動させる他の構成を含む操縦支援装置10の概略構成図である。同図において、ハンドル12には、リニアモータ23がハンドル12の延在方向に沿って取り付けられている。このリニアモータ23を駆動することで、グリップ部14がハンドル12に沿って移動する。リニアモータ23には、上記のコントローラ22が接続されている。
図6は、コントローラ22により実行される教示処理手順を示すフローチャートである。なお、操縦桿11の各グリップ部14は、通常は図4に示すように、ハンドル12のセンター位置(通常位置)にあるものとする。
同図において、まずレーダ(図示せず)等により機体が衝突領域に近づいたかどうかを判断する(手順S111)。機体が衝突領域に近づいたと判断されたときは、衝突領域に対応する方向とは反対側に位置するグリップ部14を下側に移動させると共に衝突領域に対応する側に位置するグリップ部14を上側に移動させるように、モータ18またはリニアモータ23を制御する(手順S112)。
例えば機体の右前方に衝突領域が存在するために機体を左旋回させたい場合は、図7に示すように、左側のグリップ部14をセンター位置から下側に移動させ、右側のグリップ部14をセンター位置から上側に移動させるようにする。このとき、各グリップ部14を所定量だけ移動させても良いし、或いは目標エルロン操作量に対応する量だけ各グリップ部14を移動させても良い。
続いて、操縦センサ8の検出信号に基づいて操縦桿11が衝突領域に対応する方向とは反対側の方向に所定量以上操作されたかどうかを判断する(手順S113)。このとき、操縦桿11が衝突領域に対応する方向とは反対側の方向に操作されるまで、衝突領域に対応する方向とは反対側に位置するグリップ部14を下側に移動させると共に衝突領域に対応する側に位置するグリップ部14を上側に移動させた状態に保持されている。
そして、操縦桿11が衝突領域に対応する方向とは反対側の方向に所定量以上操作されたと判断されたときは、各グリップ部14をハンドル12のセンター位置に戻すように、モータ18またはリニアモータ23を制御する(手順S114)。
以上において、操縦センサ8、滑車16、バネ17、モータ18、連結部材19、ワイヤ20、コントローラ22及びリニアモータ23は、航空機が操縦危険域に近づいたときに、操縦桿11を利用して操縦者に対して操縦危険域を回避するための操縦に関する教示を行う操縦教示手段を構成する。
以上のように本実施形態にあっては、左右のグリップ部14をハンドル12に対して互いに反対側に移動させることで、機体が衝突領域に近づいていることを操縦者に手の感覚を通じて認識させ、機体が進むべき方向を操縦者に対して教示するようにしたので、操縦者は当該進むべき方向に操舵桿11を操作するようになる。これにより、機体が衝突領域に近づいたときでも、操縦者は適切に操縦することができる。
なお、本実施形態では、操縦桿11が衝突領域に対応する方向とは反対側の方向に所定量以上操作されたときは、各グリップ部14をハンドル12のセンター位置に戻すようにしたが、必ずしも各グリップ部14をハンドル12のセンター位置に戻さなくても良い。この場合には、各グリップ部14が同じ高さ位置となるように操縦桿11を操作すると、機体が水平飛行に戻るようになる。
図8は、本発明に係わる操縦支援装置の第3実施形態の主要部である操縦桿を示す正面図であり、図9は、図8に示した操縦桿の平面図を含む操縦支援装置の概略構成図である。
各図において、本実施形態の操縦支援装置30は、第1実施形態における操縦桿2に代えて操縦桿31を備えている。操縦桿31は、桿本体32と、この桿本体32の両端部にそれぞれ回動可能に連結され、操縦者が握る左右1対の略L字型のグリップ部33とを有している。グリップ部33は、上下方向(図8のX方向)に延びる軸を中心として前後方向に回動可能となっている。操縦桿31には、各グリップ部33を回動させる2つのモータ34と、各モータ34の回転角(各グリップ部33の回動角)を検出する2つのポテンショメータ35とが内蔵されている。
桿本体32の下部には、グリップ部33の回動を拘束するための拘束ピン36と、この拘束ピン36と接続されたバネ37と、拘束ピン36を左右方向(図8のY方向)に動かす電磁コイル38とが内蔵されている。電磁コイル38の通電(励磁)をONにすると、拘束ピン36は桿本体32内に引っ込んだ状態となり、電磁コイル38の通電(励磁)をOFFにすると、拘束ピン36は桿本体32の端面から突出した状態となる。なお、図8及び図9では、拘束ピン36、バネ37及び電磁コイル38は1つずつしか示されていないが、これらは左右のグリップ部33に対応して2つずつ設けられている。
また、操縦支援装置30は、各モータ34、各ポテンショメータ35及び各電磁コイル38と接続されたコントローラ39を備えている。コントローラ39には、機体の失速状態を検出する失速センサ40と、モータ34の駆動電圧を計測する電圧計41とが接続されている。
コントローラ39は、失速回復制御部42と、フェール動作処理部43とを有している。失速回復制御部42は、機体が操縦危険域(ここでは失速状態)に近づいたときに、操縦者に対して機体の失速を回復するための操縦桿31の操作方向を教示するようにモータ34を制御する。フェール動作処理部43は、モータ34が故障等により作動しにくくなったときに、グリップ部33の回動動作を拘束するように電磁コイル38を制御する。
図10は、失速回復制御部42により実行される教示処理手順を示すフローチャートである。なお、グリップ部33は、通常は図9に示すように、桿本体32に対して折れ曲がらずに左右方向に真っ直ぐ延びた状態にある。
同図において、まず失速センサ40の検出値に基づいて、機体が失速状態に近づいているかどうかを判断する(手順S121)。機体が失速状態に近づいていると判断されたときは、図11に示すように、両グリップ部33を桿本体32に対して手前側(操縦者側)に回動させるようにモータ34を制御する(手順S122)。このとき、グリップ部33を操縦桿31の手前側にエンド位置まで回動させるようにする。これにより、操縦者は、機体が失速状態に近づいていると認識し、図11に示すように、操縦桿31を前方に倒すようになる。その結果、機体は失速ピッチ角から抜け出すことが可能となる。
一方、機体が失速状態に近づいていないと判断されたときは、各グリップ部33を桿本体32に対して左右方向に真っ直ぐ延びた通常状態に維持する(手順S123)。従って、機体が失速状態から回復したときには、両グリップ部33を桿本体32に対して通常状態となるようにモータ34を制御することとなる。
図12は、フェール動作処理部43により実行される処理手順を示すフローチャートである。なお、通常状態では、電磁コイル38の通電をONとし、拘束ピン36を桿本体32内に引っ込めている。
同図において、まず電圧計41の計測値に基づいてモータ34の駆動電圧が不良であるかどうかを判断する(手順S131)。モータ34の駆動電圧が不良であると判断されたときは、電磁コイル38の通電をOFFとし、拘束ピン36を桿本体32の端面から突出させる(手順S132)。これにより、グリップ部33の回動が拘束され、グリップ部33が桿本体32に対して左右方向に真っ直ぐ延びた通常状態に保持されることとなる。
一方、モータ34の駆動電圧が不良でないと判断されたときは、電磁コイル38の通電をON状態に維持する(手順S133)。これにより、拘束ピン36が桿本体32内に引っ込んだままとなり、グリップ部33の回動動作が可能である。
以上において、モータ34、失速センサ40及び失速回復制御部42は、航空機が操縦危険域に近づいたときに、操縦桿31を利用して操縦者に対して操縦危険域を回避するための操縦に関する教示を行う操縦教示手段を構成する。
以上のように本実施形態にあっては、両グリップ部33を桿本体32に対して手前側(操縦者側)に回動させることで、機体が失速状態に近づいていることを操縦者に対して教示するようにしたので、操縦者は失速を回避する方向(前方)に操舵桿31を操作するようになる。これにより、機体が失速状態に近づいたときでも、操縦者は適切に操縦することができ、結果的に失速回復をスムーズに行うことが可能となる。
また、機体が失速状態に近づくと、両グリップ部33を桿本体32に対して手前側に回動させるので、操縦者は、図11に示すように腕Sの前後位置を殆ど変えずに操縦桿31を前方に動かすことができる。
図13は、本発明に係わる操縦支援装置の第4実施形態を示す概略構成図である。図中、第3実施形態と同一の要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
同図において、本実施形態の操縦支援装置50は、操縦者Pが操作する操縦桿51と、操縦者Pが着座するシート52を機体前後方向にガイドするためのレールガイド53と、シート52の脚部に固定され、シート52をレールガイド53に沿って機体Hの前後方向に移動させるアクチュエータ54と、このアクチュエータ54及び上記の失速センサ40と接続されたコントローラ55とを備えている。
コントローラ55は、機体Hが操縦危険域(ここでも失速状態)に近づいたときに、操縦者Pに対して機体Hの失速を回復するための操縦桿51の操作方向を教示するようにアクチュエータ54を制御する。
図14は、コントローラ55により実行される教示処理手順を示すフローチャートである。なお、シート52は、通常は図13及び図15(a)に示すように、レールガイド53の後側の位置にある。
同図において、まず失速センサ40の検出値に基づいて、機体Hが失速状態に近づいているかどうかを判断する(手順S141)。機体Hが失速状態に近づいていると判断されたときは、図15(b)に示すように、シート52をレールガイド53に沿って前方に移動させるようにアクチュエータ54を制御する(手順S142)。これにより、操縦者Pは、機体Hが失速状態に近づいていると認識し、操縦者Pの姿勢を崩すこと無く操縦桿51を前方に倒すようになる。その結果、機体Hは失速ピッチ角から抜け出すことが可能となる。
一方、機体Hが失速状態に近づいていないと判断されたときは、シート52を図15(a)に示すような通常位置に維持する(手順S143)。従って、機体Hが失速状態から回復したときには、シート52をレールガイド53に沿って後方に移動させるようにアクチュエータ54を制御することになる。
以上のように本実施形態にあっては、シート52の位置を前方に移動させることで、機体Hが失速状態に近づいていることを操縦者Pに対して教示するようにしたので、操縦者Pは失速を回避する方向に自然と操舵桿51を操作するようになる。これにより、機体Hが失速状態に近づいたときでも、操縦者Pは適切に操縦することができる。
また、シート52の位置が前方に動くことにより、機体Hの重心位置が前に来るため、機体Hの頭下げモーメントが得られるようになり、機体Hとしては失速回避姿勢となる。従って、機体Hの失速回復をより効果的に行うことができる。
1…操縦支援装置、2…操縦桿、3…桿本体、4…グリップ部、5…モータ(操縦教示手段)、7…コントローラ(操縦教示手段)、8…操縦センサ(操縦教示手段)、10…操縦支援装置、11…操縦桿、12…ハンドル、13…桿本体、14…グリップ部、16…滑車(操縦教示手段)、17…バネ(操縦教示手段)、18…モータ(操縦教示手段)、19…連結部材(操縦教示手段)、20…ワイヤ(操縦教示手段)、22…コントローラ(操縦教示手段)、23…リニアモータ(操縦教示手段)、30…操縦支援装置、31…操縦桿、32…桿本体、33…グリップ部、34…モータ(操縦教示手段)、39…コントローラ、40…失速センサ(操縦教示手段)、42…失速回復制御部(操縦教示手段)。

Claims (5)

  1. 航空機の操縦を支援する操縦支援装置において、
    前記航空機の操縦者が操作する操縦桿と、
    前記航空機が操縦危険域に近づいたときに、前記操縦桿を利用して前記操縦者に対して前記操縦危険域を回避するための操縦に関する教示を行う操縦教示手段とを備え
    前記操縦桿は、桿本体と、前記桿本体に対して上下方向に回動可能に取り付けられ、前記操縦者が握る左右1対のグリップ部とを有し、
    前記操縦教示手段は、前記グリップ部を前記桿本体に対して上下方向に回動させる手段であることを特徴とする操縦支援装置。
  2. 前記操縦教示手段は、前記操縦危険域に対応する方向とは反対側の方向に前記操縦桿が操作されるまで、前記グリップ部を前記桿本体に対して通常状態から回動させた状態に保持することを特徴とする請求項記載の操縦支援装置。
  3. 航空機の操縦を支援する操縦支援装置において、
    前記航空機の操縦者が操作する操縦桿と、
    前記航空機が操縦危険域に近づいたときに、前記操縦桿を利用して前記操縦者に対して前記操縦危険域を回避するための操縦に関する教示を行う操縦教示手段とを備え、
    前記操縦桿は、左右1対のハンドルが設けられた桿本体と、前記各ハンドルに沿って移動可能に取り付けられ、前記操縦者が握る左右1対のグリップ部とを有し、
    前記操縦教示手段は、前記グリップ部を前記ハンドルに沿って移動させる手段であることを特徴とする操縦支援装置。
  4. 前記操縦教示手段は、前記操縦危険域に対応する方向とは反対側の方向に前記操縦桿が操作されるまで、前記グリップ部を前記ハンドルに対して通常位置から移動させた状態に保持することを特徴とする請求項記載の操縦支援装置。
  5. 航空機の操縦を支援する操縦支援装置において、
    前記航空機の操縦者が操作する操縦桿と、
    前記航空機が操縦危険域に近づいたときに、前記操縦桿を利用して前記操縦者に対して前記操縦危険域を回避するための操縦に関する教示を行う操縦教示手段とを備え、
    前記操縦桿は、桿本体と、前記桿本体に対して前後方向に回動可能に取り付けられ、前記操縦者が握る左右1対のグリップ部とを有し、
    前記操縦教示手段は、前記グリップ部を前記桿本体に対して手前側に回動させる手段であることを特徴とする操縦支援装置。
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