JP2002293300A - 飛行状態表示システム - Google Patents

飛行状態表示システム

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JP2002293300A
JP2002293300A JP2001097692A JP2001097692A JP2002293300A JP 2002293300 A JP2002293300 A JP 2002293300A JP 2001097692 A JP2001097692 A JP 2001097692A JP 2001097692 A JP2001097692 A JP 2001097692A JP 2002293300 A JP2002293300 A JP 2002293300A
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aircraft
flight
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Shinichiro Taura
伸一郎 田浦
Naoiku Nakaya
尚郁 仲谷
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 機体の状況を明確に把握するとともに、自動
操縦装置のモードとパイロット等の意図との整合性を即
座に把握できるようにする。 【解決手段】 ベクトル生成部13aでは、航空機の現
時点における機体挙動データに基づいて航空機の運用限
界を規定する運用限界データ、機軸データ、フライトベ
クトルデータ、及び指示フライトベクトルデータを生成
する。画像生成部13bは、表示装置14に航空機マー
クを表示するとともに運用限界区画を表示する。さら
に、画像生成部13はフライトベクトルを表示するとと
もに機軸線を表示し、指示フライトベクトルデータに基
づいて航空機の制御目標位置を示すプロット点を表示す
る。また、画像生成部は、操作方向を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飛行中の航空機の
状態を表示するための飛行状態表示システムに関し、特
に、コックピットにおいて機体の状態を視覚的に把握す
ることのできるシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、航空機、特に、旅客機において
は、飛行管理システム(FlightManageme
nt System(FMS))によって運行されてお
り、自動操縦装置(Auto Pilot)は、FMS
に規定された飛行ルート、機速{指示大気速度:IAS
(Indicated Air Speed)}、昇降
率{V/S(Vertical Speed)}等に基
づいて航空機を自動操縦している。
【0003】一方、航空機のコックピット内には、種々
の計器、スイッチ、及び表示パネル等が備えられてお
り、例えば、表示パネルには、プライマリーフライトデ
ィスプレイ(Primary Flight Disp
lay:PFD)及びナビゲーションディスプレイ(N
avigation Display:ND)等があ
り、これらPFD及びNDによって、パイロット等は航
空機の姿勢、高度、速度、ピッチ角、方位、上昇又は下
降率(昇降率)、及び飛行ルート等を把握している。
【0004】さらに、コックピットには、モードコント
ロールパネル{MCP(ModeControl Pa
nel)}が備えられており、パイロット等はMCPを
操作して、例えば、飛行ルート、機速、及び昇降率等を
変更することができ、MCPによって設定された飛行ル
ート、機速、及び昇降率等はFMSに設定された飛行ル
ート、機速、及び昇降率等に優先する。
【0005】ところで、上述のようにして、MCPを操
作して、例えば、機速又は昇降率を変更すると、パイロ
ット等は、変更後の機体がどのような状況(状態)にな
るか、PFD及びND等を参照して予測する必要があ
る。つまり、パイロット等は、MCPを操作した後、P
FD及びND等を参照して機体が到達するであろう状態
を頭の中で予測する必要がある。
【0006】さらに、上述のように、MCPを操作し
て、機速又は昇降率を変更すると、自動操縦装置は、変
更後の機速又は昇降率に応じて自動操縦を行うことにな
るが、この変更によって、自動操縦装置がどのような動
作(モード)となるかも、パイロット等は、PFD及び
ND等を参照して頭の中で予測する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、MCP
を操作して、機速又は昇降率を変更すると、パイロット
等は変更後の機体がどのような状況になるか予測しなけ
ればならず、このため、パイロット等にとっては、機体
の状況を的確に把握できないことが多く、さらに、運用
限界に対してどの程度の余裕があるのかも直接的に把握
することが難しいという問題点がある。
【0008】さらに、前述のように、自動操縦装置がど
のようなモードとなるかについても予測しなければなら
ず、予測が間違うと、自動操縦装置のモードとパイロッ
ト等の意図とが異なってしまい、最悪の場合、所謂CF
IT(ControlledFlight into
Terrain)が発生することがある。つまり、自動
操縦装置のモードとパイロット等の意図との整合性を的
確に把握することが難しいとという問題点がある。
【0009】本発明の目的は、機体の状況(例えば、機
体の上昇・下降の状況)を明確に把握することのできる
飛行状態表示システムを提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、運用限界に対してど
の程度の余裕があるのかを直観的に把握することのでき
る飛行状態表示システムを提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、自動操縦装置
のモードとパイロット等の意図との整合性を即座に把握
することのできる飛行状態表示システムを提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、航空機
の飛行状態を表示するためのシステムであって、航空機
の現時点における飛行状態に応じて前記飛行状態を表す
フライトベクトルデータを生成する手段と、表示装置に
航空機マークを表示するとともに前記フライトベクトル
データに基づいて前記航空機マークを起点として前記フ
ライトベクトルを表示して前記飛行状態を表す手段とを
有することを特徴とする飛行状態表示システムが得られ
る。さらに、本発明によれば、航空機の飛行状態を表示
するためのシステムであって、航空機の現時点における
機速及び昇降率に応じて前記機速及び前記昇降率を表す
とともにフライトパスアングルを表すフライトベクトル
データを生成する第1の手段と、表示装置に航空機マー
クを表示するとともに前記フライトベクトルデータに基
づいて前記航空機マークを起点として前記フライトベク
トルを表示して前記飛行状態を表す第2の手段とを有す
ることを特徴とする飛行状態表示システムが得られる。
【0013】例えば、前記第1の手段には少なくとも航
空機の現時点における機速、昇降率、高度、及びピッチ
角が機体挙動データとして与えられており、前記第1の
手段は前記機体挙動データに基づいて前記航空機の運用
限界を規定する運用限界データを生成し、前記第2の手
段は前記運用限界データに基づいて前記航空機マークの
機首を基準として前記航空機の運用限界を画する運用限
界区画を前記表示装置に表示する。
【0014】さらに、前記第1の手段は、前記ピッチ角
に基づいて航空機の機軸)を決定して機軸データを生成
しており、前記第2の手段は前記機軸データに基づいて
前記航空機マークから延びる機軸線を前記表示装置に表
示する。また、前記第1の手段には、目標とする機速及
び昇降率を設定するための機速指示値及び昇降率指示値
が与えられており、前記第1の手段は、前記機速指示値
及び前記昇降率指示値に応じて目標とする機速、昇降
率、及びフライトパスアングルを表す指示フライトベク
トルデータを生成しており、前記第2の手段は、前記指
示フライトベクトルデータに基づいて航空機の制御目標
位置を示すプロット点を前記表示装置に表示する。
【0015】加えて、前記第2の手段は、前記フライト
ベクトルの先端と前記プロット点を結ぶ線分を生成し、
該線分をトレンドとして前記表示装置に表示し、さら
に、前記航空機マークの機首から所定の方向に延びる第
1の線分と該第1の線分に対して前記プロット点から垂
直に下ろした第2の線分と、前記指示フライトベクトル
とで構成される三角形を前記表示装置に表示する。
【0016】なお、前記第2の手段には、前記機速指示
値及び前記昇降率指示値が与えられており、該第2の手
段は前記機速指示値及び前記昇降率指示値をそれぞれ機
速設定値及び昇降率設定値として予め定められた色で前
記表示装置に表示する。そして、前記表示装置には前記
機速及び前記昇降率の現在値が前記機速設定値及び前記
昇降率設定値とは異なる色で選択的に表示される。
【0017】さらに、前記第2の手段には、前記機速指
示値及び前記昇降率指示値に対応して前記航空機のスラ
スト及びピッチ角の操作方向を示す操作方向情報が与え
られており、前記第2の手段は前記操作方向情報に基づ
いて前記表示装置に前記スラスト及び前記ピッチ角の操
作方向を表示する。この際、前記スラスト及び前記ピッ
チ角の操作方向は予め規定された色で表示され、前記ス
ラスト及び前記ピッチ角がマニュアルで制御された際前
記スラスト及び前記ピッチ角の操作方向は前記予め規定
された色と異なる色で表示される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明について実施の形態に
基づいて説明する。なお、以下の説明における数値等
は、特に特定的な記載が無い限りは本発明をそれのみに
限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。ま
た、以下の説明では、飛行状態として垂直方向の飛行状
態を例にあげて説明するが、例えば、水平方向の飛行状
態についても同様にして、処理することができる。つま
り、三次元的に飛行状態を表示することができる。
【0019】まず、図1を参照して、航空機のコックピ
ットには、種々の計器類、表示パネル類、及びスイッチ
類等が配設されており、代表的なものを上げると、PF
D(PrimaryFlight Display)、
ND(NavigationDisplay)、EIC
AS(Engine Indication and
Crew Alerting System)、MFD
(Multi Function Display)、
MMD(Multi−Mode Display)、M
CP(Mode Control Panel)、及び
SDが備えられており、パイロット等は計器類、表示パ
ネル類、及びスイッチ類を用いて航空機を運行管理して
いる。
【0020】また、航空機には、FMSが搭載されてお
り、FMSには飛行ルート、機速{指示大気速度:IA
S(Indicated Air Speed)}、昇
降率{V/S(Vertical Speed)}等の
データが予め設定されており、自動操縦装置はFMSに
設定されたデータに応じて航空機の自動操縦(A/P)
を行う。
【0021】そして、パイロット等は飛行ルート、機
速、及び/又は昇降率等を変更する際には、MCPを操
作して、飛行ルート、機速、及び/又は昇降率等の変更
を行う(MCPによって変更された飛行ルート、機速、
及び昇降率等はFMSに設定された飛行ルート、機速、
及び昇降率等に優先する)。
【0022】ここで、図2を参照して、図示の飛行状態
(状況)表示システムは、旅客機等の航空機に搭載さ
れ、航空機の飛行状況をビジュアルに表示する。以下の
説明においては、飛行状態表示システムをASDシステ
ム(Airplane SItuation Disp
lay System)と呼ぶことにする。
【0023】航空機には、機体の挙動に関わるデータ
(以下機体挙動データと呼ぶ)を管理するコンピュータ
(Air Data Computer:ADC)11
が備えられており、ADC11は、機体挙動データとし
て、昇降率(V/S)、指示大気速度(IAS)、機体
の高度(ALT:Altitude)、及びピッチ角
(Pitch)等に関するデータを出力する。
【0024】また、航空機には機体の制御を行うコンピ
ュータ(Flight Management Com
puter:FMC)12が備えられており、このFM
C12はFMSに設定されたデータ及びMCPの操作に
応じて機体の制御を行う。図示の例では、FMC12は
V/S及びIAS、そして、推力(Thrust)及び
ピッチ(Pitch)トレンド(方向)の制御を行う。
【0025】ADC11及びFMC12は処理装置13
に接続されており、ADC11は処理装置13にV/
S、IAS、ALT、及びPitchを機体挙動データ
として与える。一方、FMC12は処理装置13にV/
S指示値及びIAS指示値を与えるとともに、後述する
Thrust/Pitch操作トレンドを示す操作トレ
ンドデータを与える。
【0026】図示のように処理装置13は、ベクトル生
成部13a及び画像生成部13bを備えており、ベクト
ル生成部には機体挙動データとV/S指示値及びIAS
指示値が与えられる。また、画像生成部13bには、V
/S指示値及びIAS指示値が与えられるとともに操作
トレンドデータが与えられる。なお、FMC12から出
力されるV/S指示値及びIAS指示値に応じて、機体
のV/S及びIASが制御される。つまり、V/S指示
値及びIAS指示値に応じて自動操縦が行われる。これ
らV/S指示値及びIAS指示値は前述のようにMCP
によって変更される。
【0027】ベクトル生成部13aでは、まず、予め設
定された機体性能を考慮し、機体挙動データに基づいて
現時点における運用限界を画する運用限界データを生成
する。さらに、ベクトル生成部13aでは、V/S及び
IASに基づいて当該航空機のフライトベクトルを表す
データ(以下フライトベクトルデータという)を生成す
る。このフライトベクトルは現時点における航空機の機
速(IAS)及び昇降率(V/S)を表している。つま
り、フライトベクトルの長さがIASを表し、y方向成
分(水平線分)がV/Sを表し、そして、フライトベク
トルの傾きがフライトパスアングル{FPA(Flig
ht Path Angle)}を表している。
【0028】また、ベクトル生成部13aでは、Pit
ch角に基づいて航空機の機首方向(つまり、機軸)を
決定し、機軸データを生成する。そして、ベクトル生成
部13aでは、V/S指示値及びIAS指示値に基づい
て指示フライトベクトルを表すデータ(以下指示フライ
トベクトルデータという)を生成する。
【0029】上述のようにして生成された運用限界デー
タ、フライトベクトルデータ、機軸データ、及び指示フ
ライトベクトルデータは画像生成部13bに与えられ
る。画像生成部13bには前述のようにV/S指示値及
びIAS指示値が与えられており、さらに、画像生成部
13bには、FMC12から操作トレンドデータが与え
られる。
【0030】画像生成部13bでは、前述の運用限界図
データに基づいて運用限界を画する運用限界区画を生成
する。そして、画像生成部13bは、航空機を表す航空
機マークの機首を起点として前述のフライトベクトルデ
ータに基づいてフライトベクトルを描画するとともに機
軸データに基づいて機軸を示す線分を描画する。さら
に、画像生成部13bでは、航空機マークの機首を起点
として前述の指示フライトベクトルデータに基づいて指
示フライトベクトルの先端を示すマーク(例えば、+
印)をプロットして、飛行状況画像を生成する。この
際、前述の+印とフライトベクトルの先端とを結ぶ線分
が描画されるとともに機首から水平に描画した線分とこ
の線分に対して+印から垂直に描画した線分と+印と機
首とを結ぶ線分とで構成される三角形が描かれる。
【0031】この飛行状況画像には、後述するように、
V/S指示値及びIAS指示値に基づいてIAS設定値
及びV/S設定値が表示される。さらに、現在のAOA
値及び設定値到達時の予測AOA値も表示される。
【0032】また、画像生成部13bでは、操作トレン
ドデータに基づいて、後述するように、Pitch及び
Thrust(THR)のトレンドがどのような状態に
あるかを飛行状況画像上に重畳して、表示装置14に表
示する。なお、表示装置14としては、例えば、前述の
MFDが用いられる。
【0033】ここで、図3を参照して、表示装置14に
表示された飛行状況画像について説明する。
【0034】飛行状況画像には、前述の運用限界区画2
1によって航空機の運用限界が規定されており、この運
用限界区画21は高度の下限を規定する高度下限レベル
線21a、高度の上限を規定する高度上限レベル線21
b、IASの上限を規定するIAS上限レベル円弧21
c、及びIASの下限を規定するIAS下限レベル円弧
21dで区画されている(高度下限レベル線21a及び
高度上限レベル線21bは、例えば、赤色で表示され
る)。そして、運用限界区画21内は予め定められた色
(例えば、ブルー)で着色される。さらに、運用限界区
画21を明示するため、運用限界区画21を外れた位置
には破線状の区画外線21e(例えば、赤色)が描画さ
れる。
【0035】飛行状況画像には、航空機マーク22(例
えば、白色)が表示されており、航空機マーク22の機
首から破線状の機軸(例えば、白色)が引かれる。さら
に、前述のフライトベクトル23(例えば、白色)が機
首を起点として描かれるとともに、前述のようにして、
+印24(例えば、黄色)が描かれる。なお、フライト
ベクトル23の長さを半径とし、機首を中心とする円弧
23aが描かれ、同様にして、機首から+印24までの
距離を半径とする円弧24aが描かれる(いずれも白
色)。
【0036】また、フライトベクトル23の先端と+印
24とを結ぶ線分がトレンド25として描画されてお
り、前述のように、機首から水平に描画した線分とこの
線分に対して+印24から垂直に描画した線分と+印2
4と機首とを結ぶ線分とで構成される三角形26が描か
れている。
【0037】図3に示すように、飛行状況画像には、I
AS設定値及びV/S設定値が示されるとともに、現在
のAOA値及び設定値到達時の予測AOA値が示され
る。なお、現在値は、例えば、白色で示され、設定値
は、例えば、マゼンタ色で示される。従って、飛行状況
画像中に表示されたIAS及びV/Sの色がマゼンタ色
から白色に変われば、現在値が示されていることにな
る。
【0038】図3に示すように、航空機マーク22の先
端には、○印27aが表示され、この○印27aを挟む
ようにして、△印27b及び逆△印27cが配列されて
おり、これら○印27a、△印27b、及び逆△印27
cによってPitchコマンド(Pitch指示値)表
示部27が構成され、Pitchコマンド表示部27に
よってPitchコマンドの状況が表される。同様にし
て、航空機マーク22の下部には、○印28a、二つの
△印28b及び28c、及び二つの□印28d及び28
eが配列されており、これら○印28a、二つの△印2
8b及び28c、及び二つの□印28d及び28eによ
ってTHRコマンド(THR指示値)表示部28が構成
され、THRコマンド表示部28によってThrust
の状況が表示される。
【0039】いま、MCPを操作して、IAS及び/又
はV/Sの設定値(指示値)を変更すると、この変更量
に応じて+印が移動することになる。つまり、IAS指
示値を変更すると、円弧24aが変更量に応じて伸縮し
て、この円弧24aとV/Sの水平線分とが交わった箇
所に+印24が表示され、この+印24が航空機の制御
目標となる。同様に、V/S指示値を変更すると、V/
Sの水平線分が上下するにつれて、円弧24a上を+印
24が移動する。そして、円弧24aとV/Sの水平線
分とが交わった箇所に+印24が移動して、この+印2
4が航空機の制御目標となる。
【0040】前述のように、飛行状況画像には、トレン
ド25が描かれているから、トレンド25の向き及び長
さによって現時点の状態から制御目標までどの程度離れ
ており、制御目標に達した際どのようなIAS及びV/
Sとなるかが容易に把握できる。さらに、三角形26の
形状は、+印24の位置によって異なるから、三角形2
6の形状によっても制御目標が不自然であるか否かを確
認することができる。
【0041】さらに、Pitchコマンド表示部27に
は、Pitchがどのように操作されているが表示され
る。ここでは、A/Pによる操作が、例えば、マゼンタ
色で示され、マニュアルによる操作が、例えば、白色で
示される。図示の例では、逆△印27cがマゼンタ色と
なっており、A/PがPitchを下げようと機体を制
御していることが分かる。一方、THRコマンド表示部
28には、Thrustがどのように操作されているが
表示される。ここではA/Pによる操作が、例えば、マ
ゼンタ色で示され、マニュアルによる操作が、例えば、
白色で示される。図示の例では、○印28aがマゼンタ
色となっており、A/PがThrustを現状に維持す
るように制御していることが分かる。
【0042】A/PがPitchを現状に維持しようと
すれば、○印27aがマゼンタ色となり、A/PがPi
tchを上げようとすれば、△印27bがマゼンタ色と
なる。
【0043】また、A/PがThrustを上げようと
すると△印28bがマゼンタ色となり、Thrustを
最大にすると□印28dがマゼンタ色となる。同様に、
A/PがThrustを下げようとすると△印28cが
マゼンタ色となり、Thrustを最小にすると□印2
8eがマゼンタ色となる。
【0044】さらに、マニュアル操作、つまり、パイロ
ット等がマニュアルでPitch又はThrustを操
作した際には、同様にして、Pitchコマンド表示部
27に白色が表示され、THRコマンド表示部28に白
色が表示される。従って、A/PによるPitch又は
Thrustの操作とマニュアルによるPitch又は
Thrustの操作が重なった際、パイロット等の意図
とA/Pのモードとを直ちに視覚的に確認することがで
き、A/Pのモードとパイロット等の意図との整合性を
即座に把握できることになる。その結果、CFIT等の
事態を未然に防ぐこともできる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、現時
点における飛行状態に応じて、飛行状態を表すフライト
ベクトルデータを生成して、航空機マークを表示すると
ともにフライトベクトルデータに基づいて、航空機マー
クを起点としてフライトベクトルを表示して飛行状態を
表すようにしたから、機体の状況(例えば、機体の上昇
・下降の状況)を明確に把握することのできるという効
果がある。例えば、本発明では、機速及び昇降率という
二つの独立変数をベクトル(フライトベクトル)で表示
するとともに機速及び昇降率を変更した際の機体の制御
目標位置をも表示するようにしたから、機体の状況(例
えば、機体の上昇・下降の状況)を明確に把握すること
のできるという効果がある。つまり、ベクトルの長さ及
び方向、さらに傾きによって機体の上昇・下降の状況が
明確に把握でき、しかも、機速及び昇降率の設定値(指
示値:コマンド)に応じて制御目標位置を表示するよう
にしたから、現状の位置と制御目標位置との関係を容易
に把握することができるという効果がある。この結果、
機速及び昇降率を指示するコマンドの妥当性を直観的に
把握でき、パイロット等が機体の状況を容易に認識する
ことができる。
【0046】さらに、本発明では、フライトベクトル
(例えば、機速)と運用限界との関係を容易に把握する
ことができ、その結果、運用限界に対してどの程度の余
裕があるのかを直観的に把握することができるという効
果がある。
【0047】加えて、本発明では、機速と昇降率を設定
値とするために、自動操縦装置がどのようなモードでピ
ッチ及びスラストをコントロールしているがビジュアル
に把握でき、その結果、パイロット等の意図と自動操縦
装置の動作との整合性を即座に把握できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による飛行状態表示システムが用いられ
るコックピットの一例を概略的に示す図である。
【図2】本発明による飛行状態表示システムの一例を説
明するためのブロック図である。
【図3】図2に示す飛行状態表示システムによって表示
される画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
11 ADC(Air Data Computer) 12 FMC(Flight Management
Computer) 13 処理装置 13a ベクトル生成部 13b 画像生成部 14 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F076 BB05 BD19 BE05 BE12 5C082 AA00 BA12 BB13 BB15 BB42 BC09 CA04 CA54 CA55 CB03 DA42 DA86 MM09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機の飛行状態を表示するためのシス
    テムであって、航空機の現時点における飛行状態に応じ
    て前記飛行状態を表すフライトベクトルデータを生成す
    る第1の手段と、表示装置に航空機マークを表示すると
    ともに前記フライトベクトルデータに基づいて前記航空
    機マークを起点として前記フライトベクトルを表示して
    前記飛行状態を表す第2の手段とを有することを特徴と
    する飛行状態表示システム。
  2. 【請求項2】 航空機の飛行状態を表示するためのシス
    テムであって、航空機の現時点における機速及び昇降率
    に応じて前記機速及び前記昇降率を表すとともに、フラ
    イトパスアングルを表すフライトベクトルデータを生成
    する第1の手段と、表示装置に航空機マークを表示する
    とともに前記フライトベクトルデータに基づいて前記航
    空機マークを起点として前記フライトベクトルを表示し
    て前記飛行状態を表す第2の手段とを有することを特徴
    とする飛行状態表示システム。
  3. 【請求項3】 前記第1の手段には少なくとも航空機の
    現時点における機速、昇降率、高度、及びピッチ角が機
    体挙動データとして与えられており、前記第1の手段は
    前記機体挙動データに基づいて前記航空機の運用限界を
    規定する運用限界データを生成し、前記第2の手段は前
    記運用限界データに基づいて前記航空機マークの機首を
    基準として前記航空機の運用限界を画する運用限界区画
    を前記表示装置に表示するようにしたことを特徴とする
    請求項2に記載の飛行状態表示システム。
  4. 【請求項4】 前記第1の手段は、前記ピッチ角に基づ
    いて航空機の機軸を決定して機軸データを生成してお
    り、前記第2の手段は前記機軸データに基づいて前記航
    空機マークから延びる機軸線を前記表示装置に表示する
    ようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の飛
    行状態表示システム。
  5. 【請求項5】 前記第1の手段には、目標とする機速及
    び昇降率を設定するための機速指示値及び昇降率指示値
    が与えられており、前記第1の手段は、前記機速指示値
    及び前記昇降率指示値に応じて目標とする機速、昇降
    率、及びフライトパスアングルを表す指示フライトベク
    トルデータを生成しており、前記第2の手段は、前記指
    示フライトベクトルデータに基づいて航空機の制御目標
    位置を示すプロット点を前記表示装置に表示するように
    したことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載
    の飛行状態表示システム。
  6. 【請求項6】 前記第2の手段は前記フライトベクトル
    の先端と前記プロット点を結ぶ線分を生成し、該線分を
    トレンドとして前記表示装置に表示するようにしたこと
    を特徴とする請求項5に記載の飛行状態表示システム。
  7. 【請求項7】 前記第2の手段は、前記航空機マークの
    機首から所定の方向に延びる第1の線分と該第1の線分
    に対して前記プロット点から垂直に下ろした第2の線分
    と、前記指示フライトベクトルとで構成される三角形を
    前記表示装置に表示するようにしたことを特徴とする請
    求項5又は6に記載の飛行状態表示システム。
  8. 【請求項8】 前記第2の手段には、前記機速指示値及
    び前記昇降率指示値が与えられており、該第2の手段は
    前記機速指示値及び前記昇降率指示値をそれぞれ機速設
    定値及び昇降率設定値として予め定められた色で前記表
    示装置に表示するようにしたことを特徴とする請求項5
    乃至7のいずれかに記載の飛行状態表示システム。
  9. 【請求項9】 前記表示装置には前記機速及び前記昇降
    率の現在値が前記機速設定値及び前記昇降率設定値とは
    異なる色で選択的に表示されるようにしたことを特徴と
    する請求項8に記載の飛行状態表示システム。
  10. 【請求項10】 前記第2の手段には、前記機速指示値
    及び前記昇降率指示値に対応して前記航空機のスラスト
    及びピッチ角の操作方向を示す操作方向情報が与えられ
    ており、前記第2の手段は前記操作方向情報に基づいて
    前記表示装置に前記スラスト及び前記ピッチ角の操作方
    向を表示するようにしたことを特徴とする請求項2乃至
    9のいずれかに記載の飛行状態表示システム。
  11. 【請求項11】 前記スラスト及び前記ピッチ角の操作
    方向は予め規定された色で表示されるようにしたことを
    特徴とする請求項10に記載の飛行状態表示システム。
  12. 【請求項12】 前記スラスト及び前記ピッチ角がマニ
    ュアルで制御された際前記スラスト及び前記ピッチ角の
    操作方向は前記予め規定された色と異なる色で表示され
    るようにしたことを特徴とする請求項11に記載の飛行
    状態表示システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8505854B2 (en) 2009-01-16 2013-08-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Flight assistance apparatus

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